JP2017211791A - 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017211791A
JP2017211791A JP2016103877A JP2016103877A JP2017211791A JP 2017211791 A JP2017211791 A JP 2017211791A JP 2016103877 A JP2016103877 A JP 2016103877A JP 2016103877 A JP2016103877 A JP 2016103877A JP 2017211791 A JP2017211791 A JP 2017211791A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
road surface
distance
image
parallax
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016103877A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6763198B2 (ja
Inventor
直樹 本橋
Naoki Motohashi
直樹 本橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2016103877A priority Critical patent/JP6763198B2/ja
Publication of JP2017211791A publication Critical patent/JP2017211791A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6763198B2 publication Critical patent/JP6763198B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】路面を検出する精度を向上させること。【解決手段】画像処理装置において、複数の撮像部で各々撮影された複数の撮影画像における路面及び前記路面上の物体の距離に応じた距離値を有する距離画像から、前記距離画像の垂直方向に対する距離値の頻度の分布を示す垂直方向分布データを生成する生成部と、前記垂直方向分布データに基づいて、前記路面上の物体による距離値の頻度の分布による影響を受けないように前記路面を推定する推定部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラムに関する。
自動車の安全性において、従来は歩行者や自動車と衝突したときに、いかに歩行者を守れるか、乗員を保護できるかの観点から自動車のボディー構造などの開発が行われてきた。しかしながら近年、情報処理技術、画像処理技術の発達により、高速に人や自動車等を検出する技術が開発されてきている。これらの技術を応用して、衝突する前に自動的にブレーキをかけ、衝突を未然に防ぐという自動車もすでに発売されている。
自動的にブレーキをかけるには人や他車等の物体までの距離を測定する必要があり、そのために、ステレオカメラの画像を用いた測定が実用化されている。
このステレオカメラの画像を用いた測定では、次のような画像処理を行うことで、人や他車等の物体の認識を行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
まず、ステレオカメラで撮像した複数の画像から、画像の垂直方向の座標を一方の軸とし、画像の視差(disparity)を他方の軸とし、視差の頻度の値を画素値とするV-Disparity画像を生成する。次に、生成したV-Disparity画像から、路面を検出する。検出した路面を用いてノイズを除去したうえで、画像の水平方向の座標を縦軸とし、画像の視差を横軸とし、視差頻度を画素値とするU-Disparity画像を生成する。そして、生成したU-Disparity画像に基づいて、人や他車等の物体の認識を行う。
しかし、従来技術には、路面を検出する際、路面上に物体が置かれている場合に、自車両の前方に上り坂があるように判定される場合があるという問題がある。
そこで、路面を検出する精度を向上させる技術を提供することを目的とする。
画像処理装置において、複数の撮像部で各々撮影された複数の撮影画像における路面及び前記路面上の物体の距離に応じた距離値を有する距離画像から、前記距離画像の垂直方向に対する距離値の頻度の分布を示す垂直方向分布データを生成する生成部と、前記垂直方向分布データに基づいて、前記路面上の物体による距離値の頻度の分布による影響を受けないように前記路面を推定する推定部と、を備える。
開示の技術によれば、路面を検出する精度を向上させることが可能となる。
実施形態に係る車載機器制御システムの構成を示す模式図である。 撮像ユニット及び画像解析ユニットの構成を示す模式図である。 移動体機器制御システムの機能ブロック図である。 視差画像データ、及びその視差画像データから生成されるVマップについて説明するための図である。 一方の撮像部で撮像された基準画像としての撮影画像の画像例と、その撮影画像に対応するVマップを示す図である。 一方の撮像部で撮像された基準画像としての撮影画像の画像例と、その撮影画像に対応する所定の領域のVマップを示す図である。 路面推定部13の一例を示す機能ブロック図である。 標本点除去処理の一例を示すフローチャートである。 標本点除去処理の一例について説明する図である。 標本点除去処理の他の例について説明する図である。 第2の実施形態に係る標本点抽出処理のフローチャートの一例を示す図である。 今回のVマップにおける点と、以前のVマップにおける点とを重畳する処理について説明する図である。 第3の実施形態に係る路面形状検出処理のフローチャートの一例を示す図である。 Vマップにおいて路面上の物体による視差点があるか否かを判定する処理について説明する図である。
以下、実施形態に係る画像処理装置を有する移動体機器制御システムについて説明する。
[第1の実施形態]
〈車載機器制御システムの構成〉
図1は、本発明の実施形態に係る移動体機器制御システムとしての車載機器制御システムの構成を示す図である。
この車載機器制御システム1は、移動体である自動車などの自車両100に搭載されており、撮像ユニット500、画像解析ユニット600、表示モニタ103、及び車両走行制御ユニット104からなる。そして、撮像ユニット500で、移動体の前方を撮像した自車両進行方向前方領域(撮像領域)の撮像画像データから、自車両前方の路面(移動面)の相対的な高さ情報(相対的な傾斜状況を示す情報)を検知し、その検知結果から、自車両前方の走行路面の3次元形状を検出し、その検出結果を利用して移動体や各種車載機器の制御を行う。移動体の制御には、例えば、警告の報知、自車両100(自移動体)のハンドルの制御、または自車両100(自移動体)のブレーキが含まれる。
撮像ユニット500は、例えば、自車両100のフロントガラス105のルームミラー(図示せず)付近に設置される。撮像ユニット500の撮像によって得られる撮像画像データ等の各種データは、画像処理手段としての画像解析ユニット600に入力される。
画像解析ユニット600は、撮像ユニット500から送信されてくるデータを解析して、自車両100が走行している路面部分(自車両の真下に位置する路面部分)に対する自車両前方の走行路面上の各地点における相対的な高さ(位置情報)を検出し、自車両前方の走行路面の3次元形状を把握する。また、自車両前方の他車両、歩行者、各種障害物などの認識対象物を認識する。
画像解析ユニット600の解析結果は、表示モニタ103及び車両走行制御ユニット104に送られる。表示モニタ103は、撮像ユニット500で得られた撮像画像データ及び解析結果を表示する。車両走行制御ユニット104は、画像解析ユニット600による自車両前方の他車両、歩行者、各種障害物などの認識対象物の認識結果に基づいて、例えば、自車両100の運転者へ警告を報知したり、自車両のハンドルやブレーキを制御したりするなどの走行支援制御を行う。
〈撮像ユニット500及び画像解析ユニット600の構成〉
図2は、撮像ユニット500及び画像解析ユニット600の構成を示す図である。
撮像ユニット500は、撮像手段としての2つの撮像部510a,510bを備えたステレオカメラで構成されており、2つの撮像部510a,510bは同一のものである。各撮像部510a,510bは、それぞれ、撮像レンズ511a,511bと、受光素子が2次元配置された画像センサ513a,513bを含んだセンサ基板514a,514bと、センサ基板514a,514bから出力されるアナログ電気信号(画像センサ513a,513b上の各受光素子が受光した受光量に対応する電気信号)をデジタル電気信号に変換した撮像画像データを生成して出力する信号処理部515a,515bとから構成されている。撮像ユニット500からは、輝度画像データと視差画像データが出力される。
また、撮像ユニット500は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等からなる処理ハードウェア部510を備えている。この処理ハードウェア部510は、各撮像部510a,510bから出力される輝度画像データから視差画像を得るために、各撮像部510a,510bでそれぞれ撮像した撮像画像間の対応画像部分の視差値を演算する視差画像情報生成手段としての視差演算部511を備えている。
ここでいう視差値とは、各撮像部510a,510bでそれぞれ撮像した撮像画像の一方を基準画像、他方を比較画像とし、撮像領域内の同一地点に対応した基準画像上の画像部分に対する比較画像上の画像部分の位置ズレ量を、当該画像部分の視差値として算出したものである。三角測量の原理を利用することで、この視差値から当該画像部分に対応した撮像領域内の当該同一地点までの距離を算出することができる。
画像解析ユニット600は、画像処理基板等から構成され、撮像ユニット500から出力される輝度画像データ及び視差画像データを記憶するRAMやROM等で構成される記憶手段601と、識別対象の認識処理や視差計算制御などを行うためのコンピュータプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)602と、データI/F(インタフェース)603と、シリアルI/F604を備えている。
処理ハードウェア部510を構成するFPGAは、画像データに対してリアルタイム性が要求される処理、例えばガンマ補正、ゆがみ補正(左右の撮像画像の平行化)、ブロックマッチングによる視差演算を行って視差画像の情報を生成し、画像解析ユニット600のRAMに書き出す処理などを行う。画像解析ユニット600のCPU602は、各撮像部510a,510bの画像センサコントローラの制御および画像処理基板の全体的な制御を担うとともに、路面の3次元形状の検出処理、ガードレールその他の各種オブジェクト(識別対象物)の検出処理などを実行するプログラムをROMからロードして、RAMに蓄えられた輝度画像データや視差画像データを入力として各種処理を実行し、その処理結果をデータI/F603やシリアルI/F604から外部へと出力する。このような処理の実行に際し、データI/F603を利用して、自車両100の車速、加速度(主に自車両前後方向に生じる加速度)、操舵角、ヨーレートなどの車両動作情報を入力し、各種処理のパラメータとして使用することもできる。外部に出力されるデータは、自車両100の各種機器の制御(ブレーキ制御、車速制御、警告制御など)を行うための入力データとして使用される。
なお、撮像ユニット500及び画像解析ユニット600は、一体の装置である撮像装置2として構成してもよい。
図3は、図2における処理ハードウェア部510、画像解析ユニット600、及び車両走行制御ユニット104で実現される車載機器制御システム1の機能ブロック図である。なお、画像解析ユニット600で実現される機能部は、画像解析ユニット600にインストールされた1以上のプログラムが、画像解析ユニット600のCPU602に実行させる処理により実現される。
以下、本実施形態における処理について説明する。
〈視差画像生成処理〉
視差画像生成部11は、視差画像データ(視差画像情報)を生成する視差画像生成処理を行う。なお、視差画像生成部11は、例えば視差演算部511(図2)によって構成される。
視差画像生成処理では、まず、2つの撮像部510a,510bのうちの一方の撮像部510aの輝度画像データを基準画像データとし、他方の撮像部510bの輝度画像データを比較画像データとし、これらを用いて両者の視差を演算して、視差画像データを生成して出力する。この視差画像データは、基準画像データ上の各画像部分について算出される視差値dに応じた画素値をそれぞれの画像部分の画素値として表した視差画像を示すものである。
具体的には、視差画像生成部11は、基準画像データのある行について、一つの注目画素を中心とした複数画素(例えば16画素×1画素)からなるブロックを定義する。一方、比較画像データにおける同じ行において、定義した基準画像データのブロックと同じサイズのブロックを1画素ずつ横ライン方向(x方向)へずらし、基準画像データにおいて定義したブロックの画素値の特徴を示す特徴量と比較画像データにおける各ブロックの画素値の特徴を示す特徴量との相関を示す相関値を、それぞれ算出する。そして、算出した相関値に基づき、比較画像データにおける各ブロックの中で最も基準画像データのブロックと相関があった比較画像データのブロックを選定するマッチング処理を行う。その後、基準画像データのブロックの注目画素と、マッチング処理で選定された比較画像データのブロックの対応画素との位置ズレ量を視差値dとして算出する。このような視差値dを算出する処理を基準画像データの全域又は特定の一領域について行うことで、視差画像データを得ることができる。
マッチング処理に用いるブロックの特徴量としては、例えば、ブロック内の各画素の値(輝度値)を用いることができ、相関値としては、例えば、基準画像データのブロック内の各画素の値(輝度値)と、これらの画素にそれぞれ対応する比較画像データのブロック内の各画素の値(輝度値)との差分の絶対値の総和を用いることができる。この場合、当該総和が最も小さくなるブロックが最も相関があると言える。
視差画像生成部11でのマッチング処理をハードウェア処理によって実現する場合には、例えばSSD(Sum of Squared Difference)、ZSSD(Zero-mean Sum of Squared Difference)、SAD(Sum of Absolute Difference)、ZSAD(Zero-mean Sum of Absolute Difference)、NCC(Normalized cross correlation)などの方法を用いることができる。なお、マッチング処理では画素単位での視差値しか算出できないので、1画素未満のサブピクセルレベルの視差値が必要な場合には推定値を用いる必要がある。その推定方法としては、例えば、等角直線方式、二次曲線方式等を利用することができる。
〈Vマップ生成処理〉
Vマップ生成部12は、視差画素データに基づき、Vマップ(V-Disparity Map、「垂直方向分布データ」の一例)を生成するVマップ生成処理を実行する。視差画像データに含まれる各視差画素データは、x方向位置とy方向位置と視差値dとの組(x,y,d)で示される。これを、X軸にd、Y軸にy、Z軸に頻度fを設定した三次元座標情報(d,y,f)に変換したもの、又はこの三次元座標情報(d,y,f)から所定の頻度閾値を超える情報に限定した三次元座標情報(d,y,f)を、視差ヒストグラム情報として生成する。本実施形態の視差ヒストグラム情報は、三次元座標情報(d,y,f)からなり、この三次元ヒストグラム情報をX−Yの2次元座標系に分布させたものを、Vマップと呼ぶ。
具体的に説明すると、Vマップ生成部12は、視差画像を上下方向に複数分割して得られる各行領域について、視差値頻度分布を計算する。この視差値頻度分布を示す情報が視差ヒストグラム情報である。
図4は視差画像データ、及びその視差画像データから生成されるVマップについて説明するための図である。ここで、図4Aは視差画像の視差値分布の一例を示す図であり、図5Bは、図4Aの視差画像の行毎の視差値頻度分布を示すVマップを示す図である。
図4Aに示すような視差値分布をもった視差画像データが入力されたとき、Vマップ生成部12は、行毎の各視差値のデータの個数の分布である視差値頻度分布を計算し、これを視差ヒストグラム情報として出力する。このようにして得られる各行の視差値頻度分布の情報を、Y軸に視差画像上のy方向位置(撮像画像の上下方向位置)をとりX軸に視差値dをとった二次元直交座標系上に表すことで、図4Bに示すようなVマップを得ることができる。このVマップは、頻度fに応じた画素値をもつ画素が前記二次元直交座標系上に分布した画像として表現することもできる。
図5は、一方の撮像部で撮像された基準画像としての撮影画像の画像例と、その撮影画像に対応するVマップを示す図である。ここで、図5Aが撮影画像であり、図5BがVマップである。即ち、図5Aに示すような撮影画像から図5Bに示すVマップが生成される。Vマップでは、路面より下の領域には視差は検出されないので、斜線で示した領域Aで視差がカウントされることはない。
図5Aに示す画像例では、自車両が走行している路面401と、自車両の前方に存在する先行車両402と、路外に存在する電柱403が映し出されている。また、図5Bに示すVマップには、画像例に対応して、路面501、先行車両502、及び電柱503がある。
この画像例は、自車両の前方路面が、相対的に平坦な路面、即ち、自車両の前方路面が自車両の真下の路面部分と平行な面を自車両前方へ延長して得られる仮想の基準路面(仮想基準移動面)に一致している場合のものである。この場合、画像の下部に対応するVマップの下部において、高頻度の点は、画像上方へ向かうほど視差値dが小さくなるような傾きをもった略直線状に分布する。このような分布を示す画素は、視差画像上の各行においてほぼ同一距離に存在していてかつ最も占有率が高く、しかも画像上方へ向かうほど距離が連続的に遠くなる識別対象物を映し出した画素であると言える。
撮像部510aでは自車両前方領域を撮像するため、その撮像画像の内容は、図5Aに示すように、画像上方へ向かうほど路面の視差値dは小さくなる。また、同じ行(横ライン)内において、路面を映し出す画素はほぼ同じ視差値dを持つことになる。従って、Vマップ上において上述した略直線状に分布する高頻度の点は、路面(移動面)を映し出す画素が持つ特徴に対応したものである。よって、Vマップ上における高頻度の点を直線近似して得られる近似直線上又はその近傍に分布する点の画素は、高い精度で、路面を映し出している画素であると推定することができる。また、各画素に映し出されている路面部分までの距離は、当該近似直線上の対応点の視差値dから高精度に求めることができる。
図6は、一方の撮像部で撮像された基準画像としての撮影画像の画像例と、その撮影画像に対応する所定の領域のVマップを示す図である。
Vマップ生成部12は、視差画像における全画素を用いてVマップを生成してもよいし、視差画像(図6Aは、視差画像の基となる撮影画像の例)における所定の領域(例えば、路面が写り得る領域)の画素のみを用いてVマップを生成してもよい。例えば、路面は遠方になるにつれて、消失点に向かって狭くなるため、図6Aに示すように、路面の幅に応じた領域を設定してもよい。これにより、路面が写り得る領域以外の領域に位置する物体(例えば電柱403)によるノイズがVマップに混入しないようにすることができる。
〈路面推定〉
路面推定部13は、Vマップ生成部12により生成されたVマップに基づき、路面を推定(検出)する。
図7を参照し、路面推定部13の機能構成の一例について説明する。図7は、路面推定部13の一例を示す機能ブロック図である。
路面推定部13は、標本点抽出部131、標本点除去部132、路面形状検出部133、路面補足部134、及びスムージング処理部135を有する。
以下、路面推定部13の各機能部の処理について説明する。
《標本点抽出処理》
標本点抽出部131は、Vマップ生成部12により生成されたVマップから、路面の推定に用いる標本点を抽出する。
なお、以下では、Vマップを、視差値(自車両からの距離値)に応じて、複数のセグメントに分割し、後述する標本点抽出処理や路面形状検出処理等を行う例について説明するが、Vマップを分割せずに標本点抽出処理や路面形状検出処理等を行ってもよい。
標本点抽出部131は、Vマップの横軸である視差の値に応じて、Vマップを複数のセグメントに分割する。
そして、標本点抽出部131は、各セグメントにおいて、複数の標本点を抽出する。標本点抽出部131は、例えば、各視差値dの座標位置毎に一つ以上の標本点を抽出してもよい。または、各視差値dの座標位置において、頻度の最も多い最頻点を標本点として抽出してもよい。あるいは、各視差値dを含む複数のd座標(例えば各視差値dの座標位置と、当該各視差値dの左及び右の少なくとも一方の1以上の座標位置)における頻度の最も多い最頻点を標本点として抽出してもよい。あるいは、頻度の値が所定値以上である画素(視差点)ではない画素であっても、例えば、当該画素の周囲の所定範囲に視差頻度が多い点が集中している場合であれば、偶発的に視差点が欠落している可能性があるため、当該画素を標本点としてもよい。
《標本点除去処理》
標本点除去部132は、標本点抽出部131により抽出された複数の標本点のうち、路面以外の物体の視差に基づく標本点を除去する。
図8は、標本点除去処理の一例を示すフローチャートである。標本点除去部132は、以下の処理を、各セグメントにおける各標本点について実施する。
標本点除去部132は、処理対象の標本点のd座標の値よりも大きく(自車両からの距離が近い)、かつ、当該処理対象の標本点に近接する(d座標の値の差が所定値以内である)標本点を抽出する(ステップS101)。
続いて、標本点除去部132は、当該処理対象の標本点の高さ(y座標の値)と、当該近接する標本点の高さの差が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS102)。
高さの差が所定値以上でない場合(ステップS102でNO)、標本点除去部132は、処理を終了する。
高さの差が所定値以上である場合(ステップS102でYES)、標本点除去部132は、当該処理対象の標本点、及び処理対象のセグメントにおける当該処理対象の標本点よりもd座標の値が小さい標本点を除外し(ステップS103)、処理を終了する。これにより、物体の視差によるノイズが除去され、路面を正確に推定することができる。
図9は、標本点除去処理の一例について説明する図である。図9において、白い丸は視差点であり、黒い丸は標本点であるとする。図9において、処理対象のセグメントにおいて、処理対象の標本点701の高さと、標本点701よりも自車両からの距離が近く、かつ標本点701に近接する標本点702の高さの差703が所定値以上である場合であるとする。この場合、標本点701、及び処理対象のセグメントにおける標本点701よりも自車両からの距離が遠い標本点704が除外される。
ここで、高さの差703に関する所定値は、例えば、セグメント長(セグメントの左端のd座標の値と右端のd座標の値の差)に対して、所定の割合を乗じた値としてもよい。また、これらの閾値は、セグメント毎に個別の値を設定してもよいし、全てのセグメントに対して同一の値を設定してもよい。
処理対象の標本点のd座標がセグメントの右端の場合、自車両からの距離が近い、右隣のセグメントの終点に該当する標本点との高さの差703を算出してもよい。
なお、この標本点除去処理は、所定のセグメントに対してのみ実施してもよい。例えば、遠方の路面の引き上がり(上り坂)のみに着目する場合、Vマップにおける自車両からの距離が所定値以上のセグメントのみに対して実施してもよい。
なお、上記では各標本点に対して除去処理を行ったが、各セグメントにおける各視差点に対して同様の処理を実施してもよい。この場合、除去処理を行った後、標本点抽出部131が、ノイズが除去された状態で標本点が探索するようにする。
標本点除去部132は、各標本点のうち、直線近似に適さない点を除去してもよい。例えば、各標本点の近似直線を算出し、算出した近似直線に対し、ユークリッド距離が所定の閾値以上離れている標本点を除去してもよい。
<変形例>
ステップS103の処理において、処理対象のセグメントにおける当該処理対象の標本点よりもd座標の値が小さい標本点を全て除外する代わりに、以下のような処理を行うようにしてもよい。
図10は、標本点除去処理の他の例について説明する図である。標本点除去部132は、ステップS103の代わりに、処理対象のセグメントにおける処理対象の標本点よりもd座標の値が小さい各標本点に対して、近接する標本点との高さの差を算出し、算出した差が所定値以上の標本点のみを除去する。図10のように、処理対象の標本点701よりもd座標の値が小さい各標本点705と、近接する標本点702との高さの差706が所定値以上でなければ、標本点705は除去されない。これにより、ある標本点が、偶発的にノイズとして発生した場合に、当該標本点よりも自車両からの距離が遠い路面の標本点を除去しないようにできる。
上述したように、第1の実施形態の標本点除去処理によれば、近接する標本点間のy座標の差が所定値以上の場合に、所定範囲に含まれる標本点をノイズとして除去する。これにより、物体による視差を標本点として選択してしまった場合に、当該標本点を除去し、路面の高さを高く推定する問題を回避することができる。
《路面形状検出処理》
路面形状検出部133は、Vマップ生成部12により生成されたVマップの各セグメントから、標本点抽出部131により抽出され、標本点除去部132により除去されていない標本点に基づき、路面の形状(位置、高さ)を検出する。
路面形状検出部133は、例えば最小二乗法により、各セグメントの標本点から近似直線を算出し、算出した近似直線を、路面として検出(推定)する。
《路面補足処理》
路面補足部134は、路面形状検出部133により検出(推定)された路面が不適切か否かを判定し、不適切と判定した場合は、路面を補足する。
路面補足部134は、ノイズにより、ステレオカメラにて撮影されることがあり得ない不適切な路面が推定されたかを判定する。そして、路面補足部134は、不適切な路面が推定されたと判定すると、デフォルト路面または、以前(過去)のフレームにて推定された路面のデータに基づいて、不適切な路面を補足(補間)する。
路面補足部134は、Vマップにおいて、例えば一部の勾配が所定値以上である急な右上がりの路面のデータが検出された場合、当該路面は、自車両からの距離が離れるにつれ、勾配が急になる下り坂の路面であると判定する。そして、路面補足部134は、当該路面のデータを除去し、代わりにデフォルト路面等のデータで補足する。
《スムージング処理》
スムージング処理部135は、各セグメントで推定された各路面を、当該各路面が連続するように修正する。スムージング処理部135は、隣り合う2つのセグメントにおいてそれぞれ推定された各路面のうち、一方の路面の終点(端点)と、他方の路面の始点(端点)が一致するよう、各路面の傾きと切片を変更する。
〈路面高さテーブル算出処理〉
路面高さテーブル算出部15は、スムージング処理部135にて修正された各セグメントにおける路面に基づいて、路面高さ(自車両の真下の路面部分に対する相対的な高さ)を算出してテーブル化する路面高さテーブル算出処理を行う。
路面高さテーブル算出部15は、各セグメントにおける路面の情報から、撮像画像上の各行領域(画像上下方向の各位置)に映し出されている各路面部分までの距離を算出する。なお、自車両の真下に位置する路面部分をその面に平行となるように自車両進行方向前方へ延長した仮想平面の自車両進行方向における各面部分が、撮像画像中のどの各行領域に映し出されるかは予め決まっており、この仮想平面(基準路面)はVマップ上で直線(基準直線)により表される。路面高さテーブル算出部15は、各セグメントにおける路面と、基準直線とを比較することで、自車両前方の各路面部分の高さを得ることができる。簡易的には、各セグメントにおける路面上のY軸位置から、これに対応する視差値から求められる距離だけ自車両前方に存在する路面部分の高さを算出できる。路面高さテーブル算出部15では、近似直線から得られる各路面部分の高さを、必要な視差範囲についてテーブル化する。
なお、ある視差値dにおいてY軸位置がy'である地点に対応する撮像画像部分に映し出されている物体の路面からの高さは、当該視差値dにおける路面上のY軸位置をy0としたとき、(y'−y0)から算出することができる。一般に、Vマップ上における座標(d,y')に対応する物体についての路面からの高さHは、下記の式より算出することができる。ただし、下記の式において、「z」は、視差値dから計算される距離(z=BF/(d−offset))であり、「f」はカメラの焦点距離を(y'−y0)の単位と同じ単位に変換した値である。ここで、「BF」は、ステレオカメラの基線長と焦点距離を乗じた値であり、「offset」は無限遠の物体を撮影したときの視差値である。
H=z×(y'−y0)/f
〈クラスタリング、棄却、トラッキング〉
クラスタリング部16は、視差画像データに含まれる各視差画素データにおけるx方向位置とy方向位置と視差値dとの組(x,y,d)を、X軸にx、Y軸にd、Z軸に頻度を設定し、X−Yの2次元ヒストグラム情報(頻度Uマップ)を作成する。
クラスタリング部16は、路面高さテーブル算出部15によってテーブル化された各路面部分の高さに基づいて、路面からの高さHが所定の高さ範囲(たとえば20cmから3m)にある視差画像の点(x,y,d)についてだけ頻度Uマップを作成する。この場合、路面から当該所定の高さ範囲に存在する物体を適切に抽出することができる。
クラスタリング部16は、頻度Uマップにおいて、頻度が所定値よりも多い、視差が密集している領域を物体の領域として検出し、視差画像上の座標や、物体の実際の大きさ(サイズ)から予測した物体のタイプ(人や歩行者)などの個体情報を付与する。
棄却部17は、視差画像、頻度Uマップ、物体の個体情報に基づいて、認識対象ではない物体の情報を棄却する。
トラッキング部18は、検出された物体が複数の視差画像のフレームで連続して出現する場合に、追跡対象であるか否かを判定する。
〈走行支援制御〉
制御部19は、クラスタリング部16による、物体の検出結果に基づいて、例えば、自車両100の運転者へ警告を報知したり、自車両のハンドルやブレーキを制御したりするなどの走行支援制御を行う。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、今回撮影されたフレームに基づいて路面を推定する例について説明した。第2の実施形態では、以前に撮影されたフレームも利用して路面を推定する例について説明する。第2の実施形態によれば、今回撮影されたフレームに基づくVマップにおける標本点群と、以前に撮影されたフレームに基づくVマップの標本点群のうち、重複する標本点を使用して路面を推定する。それにより、偶発的に出現するノイズを除去することができるため、路面推定の精度が向上する。
なお、第2の実施形態は一部を除いて第1の実施形態と同様であるため、適宜説明を省略する。
以下では第2の実施形態に係る車載機器制御システム1の処理の詳細について第1の実施形態との差異を説明する。なお、第2の実施形態では、例えば標本点除去部132を有しない構成としてもよい。
《標本点抽出処理》
第2の実施形態に係る標本点抽出部131は、Vマップ生成部12により生成されたVマップから、路面の推定に用いる標本点を抽出する。
図11、図12を参照して、第2の実施形態の標本点抽出部131による標本点抽出処理について説明する。図11は、第2の実施形態に係る標本点抽出処理のフローチャートの一例を示す図である。
標本点抽出部131は、今回撮影されたフレームに基づいて生成されたVマップから標本点を抽出する(ステップS201)。この処理は、第1の実施形態の標本点抽出処理と同様でもよい。
続いて、標本点抽出部131は、今回撮影されたフレームに基づいて抽出したVマップ上の標本点と、以前に撮影されたフレームに基づいて抽出した1以上のVマップ上の標本点とを重畳する(ステップS202)。
図12は、今回のVマップにおける点と、以前のVマップにおける点とを重畳する処理について説明する図である。
図12(A)は、今回のVマップにおける標本点または視差点の例を示す図である。図12(B)は、以前のVマップにおける標本点または視差点の例を示す図である。図12(C)は、重畳された標本点または視差点の例を示す図である。
図12のように、今回撮影されたフレームに基づいて抽出したVマップ上の標本点と、以前に撮影されたフレームに基づいて抽出した1以上のVマップ上の標本点は、Vマップ上の同じ座標(d, y)上に重畳してもよい。または、例えばデータI/F603を利用してCAN(Controller Area Network)やGPS(Global Positioning System)から自車両100の車速(速度)を取得し、取得した車速に応じて物体や路面の動きを捉えて重畳させてもよい。例えば、車速から、物体や路面の移動量を算出し、算出した移動量の応じた座標(d, y)上に重畳してもよい。
続いて、標本点抽出部131は、重畳した標本点群から、標本点を抽出する(ステップS203)。
標本点抽出部131は、例えば、重畳した標本点群のすべてを標本点として抽出してもよい。これにより、以前のフレームからは路面上の標本点が抽出されており、今回のフレームにおいては路面の視差が欠損している場合に、物体の視差を標本点として抽出する可能性を低減することができる。
または、標本点抽出部131は、今回撮影されたフレームに基づいて抽出したVマップ上の標本点であり、かつ、以前に撮影されたフレームに基づいて抽出した1以上のVマップ上の標本点である座標を、標本点として抽出してもよい。これにより、複数のフレームに対して同じ座標で検出された標本点のみを抽出するため、今回のフレームで偶発的に出現した標本点をノイズとして除去することができる。なお、この場合、所定数のフレームに対し、所定回数以上標本点として出現した座標を標本点として抽出してもよい。
なお、標本点抽出部131は、標本点を重畳する代わりに、視差点を重畳してもよい。この場合、標本点抽出部131は、上述した処理と同様に、重畳した視差点群から、視差点を抽出する。
日照条件などの外部環境の影響や、路面の目印となる白線のかすれ等により、視差の出現にバラつきが発生する場合がある。この場合、路面推定に必要な路面からの視差が欠落し、物体の視差のみが検出されると、物体の視差が標本点として検出されるため、路面の高さを高く誤推定される。
第2の実施形態によれば、今回のフレーム、及び以前のフレームの標本点または視差点に基づいて標本点を抽出することにより、路面推定の精度が向上する。
[第3の実施形態]
第1の実施形態では、Vマップにおいて路面上の物体による標本点を除去する例について説明した。第3の実施形態では、Vマップにおいて路面上の物体による視差点がある場合に、路面の高さを高く誤推定しないような制約を設ける例について説明する。
なお、第3の実施形態は一部を除いて第1の実施形態または第2の実施形態と同様であるため、適宜説明を省略する。
以下では第3の実施形態に係る車載機器制御システム1の処理の詳細について第1の実施形態または第2の実施形態との差異を説明する。なお、第3の実施形態では、例えば標本点除去部132を有しない構成としてもよい。
《路面形状検出処理》
第3の実施形態に係る路面形状検出部133は、Vマップ生成部12により生成されたVマップにおいて路面上の物体による視差点がある場合に、路面の高さを高く誤推定しないような制約を設ける。
図13、図14を参照して、第3の実施形態の路面形状検出部133による路面形状検出処理について説明する。図13は、第3の実施形態に係る路面形状検出処理のフローチャートの一例を示す図である。
路面形状検出部133は、処理対象のセグメントにおいて、路面上の物体による視差点があるか否かを判定する(ステップS301)。
図14は、Vマップにおいて路面上の物体による視差点があるか否かを判定する処理について説明する図である。図14(A)は、路面上の物体による視差点がある場合のVマップの例を示す図である。図14(B)は、路面上の物体による視差点がない場合のVマップの例を示す図である。
路面上に物体が存在する場合、図14(A)のように、処理対象のセグメントにおける左下の領域651aに含まれる視差点の数は比較的多くなる。
路面上に物体が存在しない場合、例えば路面が上り坂の場合は、図14(B)のように、処理対象のセグメントにおける左下の領域651bに含まれる視差点の数は少なくなる。これは、視差画像中の各y座標において、路面よりも遠方には物体が写り込まないためである。
そこで、路面形状検出部133は、ステップS301において、処理対象のセグメントの所定領域に含まれる視差点の数が所定数以上の場合に、路面上の物体による視差点があると判定してもよい。
または、路面形状検出部133は、ステップS301において、処理対象のセグメントにおける所定の視差点群を内包する領域の形状が例えば矩形等である場合に、路面上の物体による視差点があると判定してもよい。
路面上の物体による視差点がない場合(ステップS301でNO)、路面形状検出部133は、標本点抽出部131により抽出された標本点、または標本点除去部132により除去されていない標本点に基づき、処理対象のセグメントにける路面の形状(位置、高さ)を検出し(ステップS302)、処理を終了する。
路面上の物体による視差点がある場合(ステップS301でYES)、路面形状検出部133は、路面の高さを高く誤推定しないような制約に応じて、処理対象のセグメントにおける路面の形状を検出し(ステップS303)、処理を終了する。
ステップS303において、路面形状検出部133は、処理対象のセグメントにおいて路面上の物体による視差点がある場合、例えば、以下のような処理を行う。
・処理対象のセグメントにおいて、複数の標本点探索方法に応じた複数の路面を推定し、推定した複数の路面のうち、低い位置に存在する路面を採用する。
・処理対象のセグメントよりも自車両からの距離が近い隣のセグメントにて推定した路面を、当該処理対象のセグメントの終端(左端)まで延長した路面を算出する。そして、算出した路面と、処理対象のセグメントにて推定した路面とのうち、低い位置に存在する路面を採用する。
・処理対象のセグメントでは標本点に基づく路面推定を実施せずに、デフォルト路面、または処理対象のセグメントにおける履歴路面を処理対象のセグメントの路面とする。
<まとめ>
上述した各実施形態によれば、Vマップ上の視差分布から、路面上の物体の視差による影響を受けないように路面を検出する。それにより、路面を検出する精度を向上させることが可能となる。
なお、距離の値(距離値)と視差値は等価に扱えることから、本実施形態においては距離画像の一例として視差画像を用いて説明しているが、これに限られない。例えば、ステレオカメラを用いて生成した視差画像に対して、ミリ波レーダやレーザレーダ等の検出装置を用いて生成した距離情報を統合して、距離画像を生成してもよい。また、ステレオカメラと、ミリ波レーダやレーザレーダ等の検出装置を併用し、上述したステレオカメラによる物体の検出結果と組み合わせることにより、検出の精度をさらに高める構成としてもよい。
上述した実施形態におけるシステム構成は一例であり、用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。また、上述した各実施形態の一部又は全部を組み合わせることも可能である。
例えば、路面補足部134、スムージング処理部135等の処理は必須ではないため、これらの機能部を有しない構成としてもよい。
また、処理ハードウェア部510、画像解析ユニット600、及び車両走行制御ユニット104の各機能部は、ハードウェアによって実現される構成としてもよいし、CPUが記憶装置に格納されたプログラムを実行することによって実現される構成としてもよい。このプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルによって、コンピュータで読み取り可能な記録メディアに記録されて流通されるようにしても良い。また、上記記録メディアの例として、CD−R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク等が挙げられる。また、各プログラムが記憶されたCD−ROM等の記録メディア、並びに、これらプログラムが記憶されたHD504は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。
1 車載機器制御システム(「機器制御システム」の一例)
100 自車両
101 撮像ユニット
103 表示モニタ
106 車両走行制御ユニット(「制御部」の一例)
11 視差画像生成部(「距離画像生成部」の一例)
12 Vマップ生成部(「生成部」の一例)
13 路面推定部(「推定部」の一例)
131 標本点抽出部
132 標本点除去部
133 路面形状検出部
134 路面補足部
135 スムージング処理部
15 路面高さテーブル算出部
16 クラスタリング部(「物体検出部」の一例)
17 棄却部
18 トラッキング部
19 制御部
2 撮像装置
510a,510b 撮像部
510 処理ハードウェア部
600 画像解析ユニット(「画像処理装置」の一例)
特開2015−075800号公報

Claims (9)

  1. 複数の撮像部で各々撮影された複数の撮影画像における路面及び前記路面上の物体の距離に応じた距離値を有する距離画像から、前記距離画像の垂直方向に対する距離値の頻度の分布を示す垂直方向分布データを生成する生成部と、
    前記垂直方向分布データに基づいて、前記路面上の物体による距離値の頻度の分布による影響を受けないように前記路面を推定する推定部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記推定部は、距離値の頻度が所定の閾値以上である第1の点の高さと、前記第1の点よりも小さい距離値を有し、前記第1の点の距離値との差が所定値以内であり、距離値の頻度が所定の閾値以上である第2の点の高さとの差が所定値以上であると判定した場合に、前記第1の点を除いた点に基づいて、前記路面を推定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記推定部は、前記距離画像の垂直方向に対する距離値の頻度の分布を、前記距離値に応じた複数のセグメントに分割し、前記第1の点の高さと、前記第2の点の高さとの差が所定値以上であると判定した場合に、前記第1の点を含むセグメントにおいて、前記第1の点及び前記第1の点よりも小さい距離値を有する点を除いた点に基づいて、前記路面を推定する、
    ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記推定部は、今回撮影された前記複数の撮影画像に基づく距離値の頻度の分布に、以前に撮影された前記複数の撮影画像に基づく距離値の頻度の分布を、同じ座標位置、または画像処理装置の移動速度に応じた座標位置に重畳した垂直方向分布データに基づいて、前記路面を推定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記推定部は、前記垂直方向分布データに基づいて、前記路面上の物体による距離値の頻度の分布を検知した場合に、複数の方法で推定した複数の路面のうち、低い位置に存在する路面を前記路面として推定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 複数の撮像部と、
    前記複数の撮像部で各々撮影された複数の撮影画像から、前記複数の撮影画像における路面及び前記路面上の物体の視差に応じた距離値を有する距離画像を生成する距離画像生成部と、
    前記距離画像の垂直方向に対する距離値の頻度の分布を示す垂直方向分布データを生成する生成部と、
    前記垂直方向分布データに基づいて、前記路面上の物体による距離値の頻度の分布による影響を受けないように前記路面を推定する推定部と、
    を備える撮像装置。
  7. 移動体に搭載され、前記移動体の前方を撮像する複数の撮像部と、
    前記複数の撮像部で各々撮影された複数の撮影画像から、前記複数の撮影画像における移動面及び前記移動面上の物体の視差に応じた距離値を有する距離画像を生成する距離画像生成部と、
    前記距離画像の垂直方向に対する距離値の頻度の分布を示す垂直方向分布データを生成する生成部と、
    前記垂直方向分布データに基づいて、前記移動面上の物体による距離値の頻度の分布による影響を受けないように移動面を推定する推定部と、
    前記推定部により推定された移動面、及び前記距離画像に基づいて、前記複数の撮影画像における物体を検出する物体検出部と、
    前記物体検出部により検出された物体のデータに基づいて、前記移動体の制御を行う制御部と、
    を備える移動体機器制御システム。
  8. コンピュータが、
    複数の撮像部で各々撮影された複数の撮影画像における路面の距離に応じた距離値を有する距離画像から、前記距離画像の垂直方向に対する距離値の頻度の分布を示す垂直方向分布データを生成するステップと、
    前記垂直方向分布データに基づいて、前記路面上の物体による距離値の頻度の分布による影響を受けないように前記路面を推定するステップと、
    を実行する、画像処理方法。
  9. コンピュータに、
    複数の撮像部で各々撮影された複数の撮影画像における路面の距離に応じた距離値を有する距離画像から、前記距離画像の垂直方向に対する距離値の頻度の分布を示す垂直方向分布データを生成するステップと、
    前記垂直方向分布データに基づいて、前記路面上の物体による距離値の頻度の分布による影響を受けないように前記路面を推定するステップと、
    を実行させるプログラム。
JP2016103877A 2016-05-25 2016-05-25 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラム Active JP6763198B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016103877A JP6763198B2 (ja) 2016-05-25 2016-05-25 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016103877A JP6763198B2 (ja) 2016-05-25 2016-05-25 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017211791A true JP2017211791A (ja) 2017-11-30
JP6763198B2 JP6763198B2 (ja) 2020-09-30

Family

ID=60475583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016103877A Active JP6763198B2 (ja) 2016-05-25 2016-05-25 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6763198B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10902632B2 (en) 2018-10-03 2021-01-26 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Position detection apparatus and position detection method
JP2021026350A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 株式会社リコー 情報処理装置、撮像装置、移動体、データ処理方法およびプログラム
JP2021124968A (ja) * 2020-02-05 2021-08-30 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001227944A (ja) * 2000-02-14 2001-08-24 Mazda Motor Corp 車両の走行環境認識装置
JP2014225220A (ja) * 2013-02-18 2014-12-04 株式会社リコー 移動面情報検出装置、及びこれを用いた移動体機器制御システム並びに移動面情報検出用プログラム
JP2016045891A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 日立オートモティブシステムズ株式会社 物体検出装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001227944A (ja) * 2000-02-14 2001-08-24 Mazda Motor Corp 車両の走行環境認識装置
JP2014225220A (ja) * 2013-02-18 2014-12-04 株式会社リコー 移動面情報検出装置、及びこれを用いた移動体機器制御システム並びに移動面情報検出用プログラム
JP2016045891A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 日立オートモティブシステムズ株式会社 物体検出装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10902632B2 (en) 2018-10-03 2021-01-26 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Position detection apparatus and position detection method
JP2021026350A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 株式会社リコー 情報処理装置、撮像装置、移動体、データ処理方法およびプログラム
JP7322576B2 (ja) 2019-07-31 2023-08-08 株式会社リコー 情報処理装置、撮像装置および移動体
JP2021124968A (ja) * 2020-02-05 2021-08-30 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP7209653B2 (ja) 2020-02-05 2023-01-20 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
US11580744B2 (en) 2020-02-05 2023-02-14 Sony Interactive Entertainment Inc. Information processing apparatus, information processing method, and program

Also Published As

Publication number Publication date
JP6763198B2 (ja) 2020-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10580155B2 (en) Image processing apparatus, imaging device, device control system, frequency distribution image generation method, and recording medium
JP6733225B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラム
US10755116B2 (en) Image processing apparatus, imaging apparatus, and device control system
JP6705496B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、移動体、画像処理方法、及びプログラム
JP6769477B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラム
JP6583527B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラム
JP6816401B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラム
JP7206583B2 (ja) 情報処理装置、撮像装置、機器制御システム、移動体、情報処理方法およびプログラム
JP6711395B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、移動体、画像処理方法、及びプログラム
WO2017130640A1 (ja) 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラム
JP6705497B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、プログラム、及び移動体
JP6733302B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラム
JP2018088233A (ja) 情報処理装置、撮像装置、機器制御システム、移動体、情報処理方法、及びプログラム
JP6763198B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラム
JP6711128B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラム
JP2018088234A (ja) 情報処理装置、撮像装置、機器制御システム、移動体、情報処理方法、及びプログラム
JP6812701B2 (ja) 画像処理装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20161028

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200811

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200824

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6763198

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151