JP2017211443A - 空間安定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】空間安定装置のジンバルのセンサで検出される誤差分を少なくしてカメラの向きの空間安定精度を向上させる。【解決手段】第1サーボ増幅器12aでは、位置指令入力線16及び第1位置センサ15aが、位置制御部17の入力に接続されている。また、前記第1位置センサ15aが、積分部19の入力に接続されている。さらに、前記位置制御部17と、前記積分部19とが、速度制御部18に接続されている。さらにまた、前記速度制御部18と、前記カメラ制御部5cと、フィードバック部21とが、電流制御部20の入力に接続されている。そして、前記電流制御部20の出力は、前記フィードバック部21と、第1インナトルカ10aに入力されている。【選択図】図2
Description
この発明は空間安定装置に関し、特に、ペイロードとしてのズームレンズ付きカメラのズームレンズの動作によって生じたアンバランストルクをトルカへのトルク指令として入力することで、ジンバルのセンサで検出される誤差分を少なくしてペイロードの向きの空間安定精度を向上させるための新規な改良に関する。
従来用いられてきた発電機及びモータの空間安定装置としては、例えば以下の特許文献1などに記載された構成を図4として挙げることができる。すなわち、従来の空間安定装置1は、図示しない航空機等の移動体に空間安定装置1を取り付けるための固定部2と、前記固定部2に対して限定された角度の範囲、すなわち、有限角で回転する構造のアウタジンバル3と、前記アウタジンバル3に対して有限角の範囲で回転する構造のインナジンバル4と、前記インナジンバル4に取り付けられたペイロードであるカメラ5を含んでいる。
前記アウタジンバル3には、前記アウタジンバル3の慣性空間に対する動きを検出するアウタ慣性センサ6と、前記固定部2に対して前記アウタジンバル3を有限角の範囲で回転させるトルクを発生させるアウタトルカ7とが設けられている。前記インナジンバル4には、前記インナジンバル4の慣性空間に対する動きを検出するインナ慣性センサ8と、前記アウタジンバル3と前記インナジンバル4との角度差を検出する角度センサ9と、前記アウタジンバル3に対して前記インナジンバル4を有限角の範囲で回転させるトルクを発生するインナトルカ10とが設けられている。
また、前記アウタ慣性センサ6及び前記角度センサ9の出力が入力された、アウタサーボ増幅器11が設けられている。前記アウタサーボ増幅器11の出力が、前記アウタトルカ7に接続されている。これにより、前記アウタ慣性センサ6が検出した前記アウタジンバル3の慣性空間に対する動きと、前記角度センサ9が検出した前記アウタジンバル3及び前記インナジンバル4の角度差とを修正するように、前記アウタサーボ増幅器11が前記アウタトルカ7を制御することで、前記アウタトルカ7はトルクを発生する。さらに、前記インナ慣性センサ8の出力が入力された、インナサーボ増幅器12が設けられている。前記インナサーボ増幅器12の出力が、前記インナトルカ10に接続されている。これにより、前記インナ慣性センサ8が検出した前記インナジンバル4の慣性空間に対する動きを修正するように、前記インナサーボ増幅器12が前記インナトルカ10を制御することで、前記インナトルカ10がトルクを発生する。このような制御により、空間安定装置1が移動体の移動等により外乱を受けても、前記カメラ5の光軸5aの向きが慣性空間内で安定する。
しかしながら、前記した前記空間安定装置1に設けた前記カメラ5がズームレンズ付きカメラのようにズームレンズがズーム動作により伸びて前方に移動することで重量バランスが大きく変動する物体である場合には、上記のように前記アウタサーボ増幅器11による前記アウタトルカ7のトルク制御及び前記インナサーボ増幅器12による前記インナトルカ10のトルク制御を行っても、前記カメラ5のズームレンズが前方に移動することにより前記アウタジンバル3及び前記インナジンバル4のバランスが崩れてアンバランストルクが生じる。このため、前記アウタ慣性センサ6、前記インナ慣性センサ8及び前記角度センサ9の検出結果に誤差分が含まれ、前記空間安定装置1が前記カメラ5の向きの空間安定精度を向上させることが難しくなるという課題があった。
この発明はこのような課題を解決するためになされたもので、特に、ペイロードとしてのカメラのズームレンズがズーム動作により前方に移動するために生じるアンバランストルクを、トルカへのトルク指令として入力する構成とすることで、ジンバルのセンサで検出される誤差分を少なくしてカメラの向きの空間安定精度を向上させることを目的とする。
この発明に係る空間安定装置は、固定部と、前記固定部に対して回転可能に設けられた少なくとも2つのジンバルと、前記各ジンバルに取り付けられ前記各ジンバルの前記固定部に対する位置を検出する位置センサと、前記各ジンバルに取り付けられたトルカと、前記ジンバルのうちの1つに取り付けられたペイロードとしてのズームレンズ付きカメラと、前記カメラに取り付けられ前記カメラの位置を検出するペイロードセンサと、前記各位置センサの出力信号を入力として前記トルカへのトルク指令とし、さらに前記ペイロードセンサの出力信号を入力として前記トルク指令を補正して出力するサーボ増幅器とを備え、前記カメラの前記ズームレンズが前方に移動して前記カメラの重量バランスが変動した場合でも、前記カメラの向きを一定とする構成である。
この発明の空間安定装置によれば、少なくとも1つのジンバルと、前記各ジンバルに取り付けられ前記各ジンバルの位置を検出する位置センサと、前記各ジンバルに毎に取り付けられ回転トルクを発生するトルカと、前記ジンバルのうちの1つに取り付けられたペイロードとしてのズームレンズ付きカメラと、前記ペイロードに取り付けられ前記カメラの位置を検出するペイロードセンサと、前記各位置センサの出力信号を入力として前記トルカへのトルク指令とし、さらに前記ペイロードセンサの出力信号を入力として前記トルク指令を補正して出力するサーボ増幅器を備える構成であるので、ペイロードである前記カメラの前記ズームレンズのズーム動作によって前記各ジンバルにアンバランストルクが生じても、ジンバルのセンサで検出される誤差分を小さくしてカメラの向きの空間安定精度を向上させることができる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面の図1〜図3に基づいて説明する。なお、従来例と同一または同等部分は同一符号を付して説明する。
図1に、この発明の実施の形態に係る空間安定装置の概略図を示す。空間安定装置1には、車両や航空機等の図示しない移動体に前記空間安定装置1を取り付けるために、前記移動体に固定された固定部としての固定アウタジンバル102と、前記固定アウタジンバル102の内側に設けられた第1インナジンバル4aと、前記第1インナジンバル4aの内側に設けられた前記第2インナジンバル4bと、前記第2インナジンバル4bに設けられたペイロードとしてのカメラ5とを含んでいる。
図1に、この発明の実施の形態に係る空間安定装置の概略図を示す。空間安定装置1には、車両や航空機等の図示しない移動体に前記空間安定装置1を取り付けるために、前記移動体に固定された固定部としての固定アウタジンバル102と、前記固定アウタジンバル102の内側に設けられた第1インナジンバル4aと、前記第1インナジンバル4aの内側に設けられた前記第2インナジンバル4bと、前記第2インナジンバル4bに設けられたペイロードとしてのカメラ5とを含んでいる。
前記固定アウタジンバル102の内側に、前記第1インナ軸13を介して前記第1インナジンバル4aが設けられている。前記第1インナジンバル4aは前記第1インナ軸13を回転軸として、前記固定アウタジンバル102に対して有限角の範囲で回転可能である。
前記第1インナジンバル4aの内側に、第2インナ軸14を介して前記第2インナジンバル4bが設けられている。前記第2インナジンバル4bは前記第2インナ軸14を回転軸として、前記固定アウタジンバル102に対して有限角の範囲で回転可能である。前記カメラ5には、ズーム動作によりカメラ軸方向Xに沿って伸び、前方に移動するズームレンズ5bが設けられている。前記カメラ5の内部には、前記ズームレンズ5bの移動により変化する前記ズームレンズ5bの位置情報を含む、前記カメラ5における撮影情報を記憶しているカメラ制御部5cが設けられている。前記カメラ制御部5cは、ペイロードである前記カメラ5の前記ズームレンズ5bの位置情報を検出するペイロードセンサである。
図2に、この発明の実施の形態に係る図1の前記空間安定装置1の制御構成図を示す。前記第1インナ軸13には、前記第1インナジンバル4aを前記固定アウタジンバル102に対して有限角の範囲で回転させるために、前記固定アウタジンバル102に対して前記第1インナ軸13にトルクを発生させる第1インナトルカ10aが設けられている。前記第2インナ軸14には、前記第2インナジンバル4bを前記固定アウタジンバル102に対して有限角の範囲で回転させるために、前記第1インナジンバル4aに対して前記第2インナ軸14にトルクを発生させる第2インナトルカ10bが設けられている。なお、前記第1インナトルカ10a及び前記第2インナトルカ10bは、ACサーボモータで構成されているが、例えばDCサーボモータ等のトルクを発生させることのできる他の種類の装置であってもよい。
前記第1インナジンバル4aには、第1位置センサ15aが設けられている。また、前記第2インナジンバル4bには、第2位置センサ15bが設けられている。前記第1位置センサ15a及び前記第2位置センサ15bは、前記第1インナジンバル4a及び前記第2インナジンバル4bの前記固定アウタジンバル102に対する位置を検出するもので、レゾルバ又はエンコーダ等で構成されている。
前記空間安定装置1を制御するために設けられた図示しない空間安定装置制御部から、前記第1インナジンバル4a及び前記第2インナジンバル4bの位置を制御するための位置指令を送信するために、位置指令入力線16が配設されている。前記第1位置センサ15aの出力と前記カメラ制御部5cの出力と前記位置指令入力線16とが、前記第1インナジンバル4aに設けられた第1サーボ増幅器12aの入力に接続されている。そして、前記第1サーボ増幅器12aの出力が、前記第1インナトルカ10aの入力に接続されている。また、前記第2位置センサ15bの出力と前記カメラ制御部5cの出力と位置指令入力線16とが、前記第2インナジンバル4bに設けられた第2サーボ増幅器12bに接続されている。そして、前記第2サーボ増幅器12bの出力が前記第2インナトルカ10bの入力に接続されている。
図3は、前記第1サーボ増幅器12a及び前記第2サーボ増幅器12bのブロック図である。
前記第1サーボ増幅器12a及び前記第2サーボ増幅器12bは、位置制御部17と、速度制御部18と、積分部19と、電流制御部20と、フィードバック部21とから構成されている。
前記第1サーボ増幅器12a及び前記第2サーボ増幅器12bは、位置制御部17と、速度制御部18と、積分部19と、電流制御部20と、フィードバック部21とから構成されている。
前記第1サーボ増幅器12aでは、前記位置指令入力線16及び前記第1位置センサ15aが、前記位置制御部17の入力に接続されている。また、前記第1位置センサ15aが、前記積分部19の入力に接続されている。さらに、前記位置制御部17と、前記積分部19とが、前記速度制御部18に接続されている。さらにまた、前記速度制御部18と、前記カメラ制御部5cと、前記フィードバック部21とが、前記電流制御部20の入力に接続されている。そして、前記電流制御部20の出力は、前記フィードバック部21と、前記第1インナトルカ10aに入力されている。
前記第2サーボ増幅器12bでは、前記位置指令入力線16及び前記第2位置センサ15bが、前記位置制御部17の入力に接続されている。また、前記第2位置センサ15bが、前記積分部19の入力に接続されている。さらに、前記位置制御部17と、前記積分部19とが、前記速度制御部18に接続されている。さらにまた、前記速度制御部18と、前記カメラ制御部5cと、前記フィードバック部21とが、前記電流制御部20の入力に接続されている。そして、前記電流制御部20の出力は、前記フィードバック部21と、前記第1インナトルカ10bに入力されている。
次に、この実施の形態に係る空間安定装置の動作について説明する。
図1に示すように、カメラ5の使用中には前記空間安定装置1により前記カメラ5の向きである光軸5aの向きが一定に保たれる。前記光軸5aの向きを一定に保つために、前記第1インナトルカ10a又は前記第2インナトルカ10bにトルクを発生させることで、前記第1インナジンバル4aと前記第2インナジンバル4bとの位置が制御されている。
図1に示すように、カメラ5の使用中には前記空間安定装置1により前記カメラ5の向きである光軸5aの向きが一定に保たれる。前記光軸5aの向きを一定に保つために、前記第1インナトルカ10a又は前記第2インナトルカ10bにトルクを発生させることで、前記第1インナジンバル4aと前記第2インナジンバル4bとの位置が制御されている。
また、前記ズームレンズ5bの移動により前記ズームレンズ5bの位置が変化した場合、前記カメラ5の重量バランスが変動して前記第1インナジンバル4a及び前記第2インナジンバルのバランスが崩れてアンバランストルクが生じる。そのため、前記第1位置センサ15a及び前記第2位置センサの検出結果に誤差分が含まれる。そこで、前記光軸5aの向きを一定に保つためには、前記第1インナジンバル4a及び前記第2インナジンバルのアンバランストルクを補正するトルクが、前記第1インナトルカ10a及び前記第2インナトルカ10bに発生する。
初めに、前記第1インナトルカ10aにトルクを発生させる制御について説明する。
図2に示すように、前記第1インナジンバル4aの位置を制御するために、前記第1サーボ増幅器12aには前記位置指令と、前記第1位置センサ15aの出力と、前記カメラ制御部5cの出力が入力されている。前記位置指令と前記第1位置センサ15aの出力と前記カメラ制御部5cの出力に基づき、前記第1サーボ増幅器12aにより前記第1インナトルカ10aのトルクが制御される。前記第1サーボ増幅器12aにより前記第1インナトルカ10aのトルクが制御されることで、前記第1インナ軸13を回転軸とする前記第1インナジンバル4aの位置が制御される。
図2に示すように、前記第1インナジンバル4aの位置を制御するために、前記第1サーボ増幅器12aには前記位置指令と、前記第1位置センサ15aの出力と、前記カメラ制御部5cの出力が入力されている。前記位置指令と前記第1位置センサ15aの出力と前記カメラ制御部5cの出力に基づき、前記第1サーボ増幅器12aにより前記第1インナトルカ10aのトルクが制御される。前記第1サーボ増幅器12aにより前記第1インナトルカ10aのトルクが制御されることで、前記第1インナ軸13を回転軸とする前記第1インナジンバル4aの位置が制御される。
図3に、前記第1サーボ増幅器12aにおける前記第1インナトルカ10aのトルク制御を示す。図示しない前記空間安定装置制御部により、前記第1インナジンバル4aの位置を制御する信号である位置指令Aが、前記位置指令入力線16を介して前記位置制御部17に入力される。また、前記第1位置センサ15aにより前記第1インナジンバル4aの位置情報Bが測定され、前記位置制御部17に入力される。前記位置制御部17では、前記位置指令Aと前記位置情報Bとが比較されて偏差が計算され、前記第1インナジンバル4aが回転動作するときにとるべき回転速度の速度指令Cとして前記速度制御部18に送信される。
前記速度制御部18には、前記位置情報Bを前記積分部19で積分した値である、前記第1インナジンバル4aの回転速度の速度情報Dが入力される。前記速度制御部18では前記速度指令Cと前記速度情報Dとが比較されて差分が増幅され、前記第1インナトルカ10aへ入力する電流の電流指令Eとして送信される。
また、前記カメラ制御部5cにより記憶されている前記ズームレンズ5bの位置情報に基づいて、前記第1インナジンバル4aのアンバランストルクを補正するためのトルクを前記第1インナトルカ10aに発生させるために、前記カメラ制御部5cから補正電流指令Fが送信される。前記補正電流指令Fは前記電流指令Eと足し合わされて、前記電流制御部20に入力される。
前記電流制御部20では、足し合わされた指令に基づいて前記第1インナトルカ10aのトルクを制御するための電流であるトルク指令Gが前記第1インナトルカ10aへ出力される。前記第1インナトルカ10aでは、前記トルク指令Gに基づいたトルクが発生される。
また、前記トルク指令Gは前記フィードバック部21を経由して、フィードバック信号Hとしてフィードバックされる。前記電流指令E及び前記補正電流指令Fが足し合わされた信号と前記フィードバック信号Hとの差分が前記電流制御部20で増幅されることで、前記第1インナトルカ10aに対するフィードバック制御が行われる。
こうして前記第1サーボ増幅器12aは、前記第1位置センサ15aの出力信号を入力として前記第1インナトルカ10aへの前記トルク指令Gとし、さらに前記カメラ制御部5cの出力信号である前記補正電流指令Fを入力として前記電流指令Eを補正することで前記トルク指令Gを補正して出力する。
次に、前記第2インナトルカ10bにトルクを発生させる制御について説明する。
図2に示すように、前記第2インナジンバル4bの位置を制御するために、前記第2サーボ増幅器12bには前記位置指令と、前記第2位置センサ15bの出力と、前記カメラ制御部5cの出力が入力されている。前記位置指令と前記第2位置センサ15bの出力と前記カメラ制御部5cの出力に基づき、前記第2サーボ増幅器12bにより前記第2インナトルカ10bのトルクが制御される。前記第2サーボ増幅器12bにより第2インナトルカ10bのトルクが制御されることで、前記第2インナ軸14を回転軸とする前記第2インナジンバル4bの位置が制御される。
図2に示すように、前記第2インナジンバル4bの位置を制御するために、前記第2サーボ増幅器12bには前記位置指令と、前記第2位置センサ15bの出力と、前記カメラ制御部5cの出力が入力されている。前記位置指令と前記第2位置センサ15bの出力と前記カメラ制御部5cの出力に基づき、前記第2サーボ増幅器12bにより前記第2インナトルカ10bのトルクが制御される。前記第2サーボ増幅器12bにより第2インナトルカ10bのトルクが制御されることで、前記第2インナ軸14を回転軸とする前記第2インナジンバル4bの位置が制御される。
図3に、前記第2サーボ増幅器12bにおける第2インナトルカ10bのトルク制御を示す。図示しない空間安定装置制御部により、前記第2インナジンバル4bの位置を制御する信号である位置指令Aが、前記位置指令入力線16を介して前記位置制御部17に入力される。また、前記第2位置センサ15bにより前記第2インナジンバル4bの位置情報Bが測定され、前記位置制御部17に入力される。前記位置制御部17では、前記位置指令Aと位置情報Bとが比較されて偏差が計算され、前記第2インナジンバル4bが回転動作するときにとるべき回転速度の速度指令Cとして速度制御部18に送信される。
前記速度制御部18には、前記位置情報Bを前記積分部19で積分した値である、前記第2インナジンバル4bの回転速度の速度情報Dが入力される。前記速度制御部18では前記速度指令Cと前記速度情報Dとが比較されて差分が増幅され、前記第2インナトルカ10bへ入力する電流の電流指令Eとして送信される。
また、前記カメラ制御部5cにより記憶されている前記ズームレンズ5bの位置情報に基づいて、前記第2インナジンバル4bのアンバランストルクを補正するためのトルクを前記第2インナトルカ10bに発生させるために、前記カメラ制御部5cから補正電流指令Fが送信される。前記補正電流指令Fは前記電流指令Eと足し合わされて、前記電流制御部20に入力される。
前記電流制御部20では、足し合わされた指令に基づいて前記第2インナトルカ10bのトルクを制御するための電流であるトルク指令Gが前記第2インナトルカ10bへ出力される。前記第2インナトルカ10bでは、前記トルク指令Gに基づいたトルクが発生される。
前記トルク指令Gは前記フィードバック部21を経由して、フィードバック信号Hとしてフィードバックされる。前記電流指令E及び前記補正電流指令Fが足し合わされた信号と前記フィードバック信号Hとの差分が前記電流制御部20で増幅されることで、前記第2インナトルカ10bに対するフィードバック制御が行われる。
こうして第2サーボ増幅器12bは、前記第2位置センサ15bの出力信号を入力として前記第2インナトルカ10bへの前記トルク指令Gとし、さらに前記カメラ制御部5cの出力信号である前記補正電流指令Fを入力として前記電流指令Eを補正して前記トルク指令Gとして出力する。
このような空間安定装置では、前記カメラ5の前記ズームレンズ5bが前方に移動して前記カメラ5の重量バランスが変動した場合でも、前記第1インナトルカ10a及び前記第2インナトルカ10bへのトルク指令を、前記第1サーボ増幅器12a及び前記第2サーボ増幅器12bにおいて前記カメラ制御部5cの出力信号を入力として補正するので、ペイロードである前記カメラ5のズーム動作によって前記ズームレンズ5bが前方に移動して、前記第1インナジンバル4a及び前記第2インナジンバル4bにアンバランストルクが生じても、前記第1位置センサ15a及び前記第2位置センサ15bで検出される誤差分を小さくして前記カメラ5の向きの空間安定精度を向上させることができる。
また、実施の形態では前記空間安定装置1に前記第1インナジンバル4a及び前記第1インナトルカ10aと前記第2インナジンバル4b及び前記第2インナトルカ10bとが設けられ、前記ズームレンズ5bのアンバランストルクを補正するためのトルク制御が行われていたが、トルク制御が行われるジンバル及びトルカは2組に限定されない。前記空間安定装置1に少なくとも2つのジンバル及びトルカが設けられ、前記ズームレンズ5bのアンバランストルクを補正するためのトルク制御が行われていればよく、トルク制御が行われるジンバル及びレゾルバが3組以上設けられていてもよい。
尚、本発明による空間安定装置の要旨とするところは、以下の通りである。すなわち、固定アウタジンバル102と、前記固定アウタジンバル102に対して回転可能に設けられた少なくとも2つのジンバルである前記第1インナジンバル4a及び前記第2インナジンバル4bと、前記第1インナジンバル4a及び前記第2インナジンバル4bに取り付けられ前記第1インナジンバル4a及び前記第2インナジンバル4bの前記固定アウタジンバル102に対する位置を検出する前記第1位置センサ15a及び前記第2位置センサ15bと、前記第1インナジンバル4a及び前記第2インナジンバル4b毎に取り付けられた前記第1インナトルカ10a及び前記第2インナトルカ10bと、前記第1インナジンバル4a及び前記第2インナジンバル4bのうちの1つに取り付けられたペイロードとしての前記ズームレンズ5b付き前記カメラ5と、前記カメラ5に取り付けられ前記カメラ5の位置を検出するカメラ制御部5cと、前記第1位置センサ15a出力信号及び前記第2位置センサ15b出力信号を入力として前記第1インナトルカ10a及び前記第2インナトルカ10bへのトルク指令とし、さらに前記カメラ制御部5cの出力信号を入力としてトルク指令を補正して出力する前記第1サーボ増幅器12a及び前記第2サーボ増幅器12bとを備え、前記カメラ5の前記ズームレンズ5bが前方に移動して前記カメラ5の重量バランスが変動した場合でも、前記カメラ5の向きを一定とすることである。
本発明による前記空間安定装置1は、前記カメラ5の位置を検出するカメラ制御部5cを備え、カメラ制御部5cからの入力により第1サーボ増幅器12aが第1インナトルカ10aへのトルク指令を補正し、カメラ制御部5cからの入力により第2サーボ増幅器12bが第2インナトルカ10bへのトルク指令を補正することにより、前記第1インナレゾルバ4a及び前記第2インナレゾルバ4bにアンバランストルクが生じても前記第1位置センサ15a及び前記第2位置センサ15bで検出される誤差分を少なくして前記カメラ5の向きの空間安定精度を向上させることができる。
1 空間安定装置
4a 第1インナジンバル(ジンバル)
4b 第2インナジンバル(ジンバル)
5 カメラ(ペイロード)
5b ズームレンズ
5c カメラ制御部(ペイロードセンサ)
10a 第1インナトルカ(トルカ)
10b 第2インナトルカ(トルカ)
12a 第1サーボ増幅器(サーボ増幅器)
12b 第2サーボ増幅器(サーボ増幅器)
15a 第1位置センサ(位置センサ)
15b 第2位置センサ(位置センサ)
102 固定アウタジンバル(固定部)
4a 第1インナジンバル(ジンバル)
4b 第2インナジンバル(ジンバル)
5 カメラ(ペイロード)
5b ズームレンズ
5c カメラ制御部(ペイロードセンサ)
10a 第1インナトルカ(トルカ)
10b 第2インナトルカ(トルカ)
12a 第1サーボ増幅器(サーボ増幅器)
12b 第2サーボ増幅器(サーボ増幅器)
15a 第1位置センサ(位置センサ)
15b 第2位置センサ(位置センサ)
102 固定アウタジンバル(固定部)
Claims (1)
- 固定部(102)と、
前記固定部(102)に対して回転可能に設けられた少なくとも2つのジンバル(4a,4b)と、
前記各ジンバル(4a,4b)に取り付けられ前記各ジンバル(4a,4b)の前記固定部(102)に対する位置を検出する位置センサ(15a,15b)と、
前記各ジンバル(4a,4b)に取り付けられたトルカ(10a、10b)と、
前記ジンバル(4a,4b)のうちの1つに取り付けられたペイロードとしてのズームレンズ(5b)付きカメラ(5)と、
前記カメラ(5)に取り付けられ前記カメラ(5)の位置を検出するペイロードセンサ(5c)と、
前記各位置センサの出力信号を入力として前記トルカ(10a,10b)へのトルク指令とし、さらに前記ペイロードセンサ(5c)の出力信号を入力としてトルク指令を補正して出力するサーボ増幅器(12a,12b)とを備え、前記カメラ(5)の前記ズームレンズ(5b)が前方に移動して前記カメラ(5)の重量バランスが変動した場合でも、前記カメラ(5)の向きを一定とすること
を特徴とする空間安定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016103188A JP2017211443A (ja) | 2016-05-24 | 2016-05-24 | 空間安定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016103188A JP2017211443A (ja) | 2016-05-24 | 2016-05-24 | 空間安定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017211443A true JP2017211443A (ja) | 2017-11-30 |
Family
ID=60475547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016103188A Pending JP2017211443A (ja) | 2016-05-24 | 2016-05-24 | 空間安定装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2017211443A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03138629A (ja) * | 1989-10-25 | 1991-06-13 | Hitachi Ltd | 撮影装置 |
JP2010098575A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Tamagawa Seiki Co Ltd | 空間安定装置 |
WO2014010303A1 (ja) * | 2012-07-12 | 2014-01-16 | ソニー株式会社 | 像振れ補正装置と像振れ補正方法および撮像装置 |
-
2016
- 2016-05-24 JP JP2016103188A patent/JP2017211443A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH03138629A (ja) * | 1989-10-25 | 1991-06-13 | Hitachi Ltd | 撮影装置 |
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