JP2017210363A - シート束の区分け部数設定装置、および、それを備えるシート束蓄積装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート束の区分け部数設定装置およびシート束蓄積装置において、シート束蓄積装置の収容性能を最大限に生かすとともに、シート束の属性に影響されることなく、シート束の属性に応じた区分け部数を正確に設定できること。
【解決手段】制御ユニット80は、シート束28の属性(例えば、厚さ、重さ等)に応じて区分け部数を演算する区分け部数演算部84と、区分け部数演算部84により算出された区分け部数を修正する演算を行う区分け部数修正演算部88と、区分け部数演算部84および区分け部数修正演算部88からの区分け部数をあらわすデータに基づいて区分け部数を設定する区分け部数設定部90と、を含み、区分け部数演算部84が、区分け部数N(=Z/D1)を算出するもの(D1は、シート束28の厚さの値、Zは、目標高さである)。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート束の区分け部数設定装置、および、それを備えるシート束蓄積装置に関する。
丁合機においては、例えば、特許文献1にも示されるように、シート束蓄積装置として用紙束積載部、および、そこから排出され山積みされた所定数の用紙束を搬送するスタックコンベアが並設されている。そのような用紙束積載部は、丁合機から排出され到来した複数の用紙束を、山積みされた所定数の用紙束に区分けし排出するものとされる。用紙束積載部は、丁合機から順次、排出された用紙束を受け止め山積みの状態で複数の用紙束を保持する用紙束受け部と、用紙束受け部に山積みされた状態の複数の用紙束を、搬出口を介してそのままスタックコンベアに排出する複数のベルトと、山積みされた状態の複数の用紙束がスタックコンベアに用紙束積載部の搬出口を介して搬出されるとき、丁合機から順次、連続して排出される用紙束を用紙束受け部の代わりに、受け止める仮受け部と、を含んで構成されている。
用紙束受け部は、複数のベルト相互間に昇降可能に配される櫛歯状部を有し、昇降動可能に支持されている。用紙束受け部の櫛歯状部は、用紙束を一束ごと受け取るたびに所定量、下降せしめられる。また、用紙束受け部の櫛歯状部が、複数の用紙束を受け取り所定の位置まで下降せしめられるとき、仮受け部を構成する複数のローラが待機位置から保持位置に移動せしめられる。これにより、用紙束受け部の櫛歯状部の代わりに、複数のローラが、用紙束を受け取ることとなる。その際、用紙束受け部の櫛歯状部が、さらに、複数のベルトの下方となる位置まで下降せしめられ停止されるとき、山積みされた状態の複数の用紙束は、ベルトにより受け止められた後、そのままの状態で用紙束積載部の搬出口を介してスタックコンベアに搬出されることとなる。なお、複数のローラが待機位置から保持位置に移動せしめられるタイミング、即ち、用紙束受け部の櫛歯状部が、さらに、複数のベルトの下方となる位置まで下降せしめられ停止されるタイミングは、所定の区分け部数に応じて設定される。また、用紙束受け部の櫛歯状部が、所定の最下端位置(満杯位置)まで下降せしめられた場合、即ち、用紙束受け部の櫛歯状部に受け止められた用紙束の積載数量が、用紙束積載部の搬出口を介してスタックコンベアに搬出可能な最大積載数量に到達した場合においても、用紙束受け部の櫛歯状部の位置を検知する満杯センサからの検出出力に基づいて複数のローラが待機位置から保持位置に移動せしめられることとなる。
そして、用紙束受け部の櫛歯状部は、複数のベルトの下方となる位置から仮受け部を構成する複数のローラ近傍の位置まで上昇せしめられ、複数のローラが保持位置から待機位置に移動せしめられるとき、用紙束受け部の櫛歯状部は、複数のローラにより受け止められていた複数の用紙束を受け取るとともに、その後、順次連続して到来する用紙束を所定の区分け部数に到達するまで上述のように受け取ることとなる。
特開2015−157655号公報
上述のような用紙束積載部における用紙束受け部の櫛歯状部が受け止める用紙束の最大積載数量は、用紙束受け部の櫛歯状部における所定の最下端位置(満杯位置)で制限されるので各用紙束の厚さに応じて櫛歯状部が受け止める用紙束の最大積載数量が変動する。また、用紙束1部当たりの厚さが同じであっても、用紙束受け部における積載時の挙動や形態の差異により、用紙束受け部における最大積載数量は、積載済み束ごとに1部から数部程度の誤差を生じる場合がある。
例えば、各用紙束の厚さが比較的厚い場合、用紙束受け部における最大積載数量が、用紙束受け部の櫛歯状部における所定の最下端位置(満杯位置)で制限されることにより、積載数量が、予め要求された所定の区分け部数未満となる虞がある。これにより、スタックコンベアに搬出された一つの山積みされた状態の用紙束の数量が、要求された区分け部数と一致しないので部数管理が煩雑となる。このような場合を想定して区分け部数を最大積載数量よりも予め小さく設定することも考えられる。
しかしながら、区分け部数を予め小さく設定することは、各用紙束の厚さに応じて用紙束の最大積載数量が変動するので容易ではなく、しかも、搬出された多数の山積みされた状態の用紙束が、スタックコンベアに配される結果となるので作業者による搬送作業の負担が大となる。
また、用紙束積載部における用紙束受け部の櫛歯状部が受け止める用紙束の最大積載数量を大にすべく、用紙束積載部の搬出口の開口面積を大にすることも考えられるが、作業効率の観点から用紙束積載部の搬出口の周縁部の位置が、スタックコンベアにおける搬送作業位置に一致するように設定されるので搬出口の開口面積を大にすることにも限界がある。
さらに、用紙束積載部の積載性能を最大限に生かそうという場合に限らず、用紙束積載部内に蓄積済み束の1束の重量を所定値としたい場合、その総重量が、その所定値になる区分け部数を算出することも、容易ではない。
以上の問題点を考慮し、本発明は、シート束の区分け部数設定装置、および、それを備えるシート束蓄積装置であって、シート束蓄積装置の収容性能を最大限に生かすとともに、シート束の属性に影響されることなく、シート束の属性に応じた区分け部数を正確に設定できるシート束の区分け部数設定装置、および、それを備えるシート束蓄積装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係るシート束の区分け部数設定装置は、搬送される少なくとも一つのシート束の属性に基づいてシート束積載台に、シート束を最大に積み重ねることができるように、シート束の区分け部数を演算する区分け部数演算部と、区分け部数演算部により得られたシート束の区分け部数を設定する区分け部数設定部と、を備えて構成される。
また、本発明に係るシート束蓄積装置は、シート束が搬入される搬入口および積載された複数のシート束を搬出する搬出口を有し、複数のシート束が積載されるシート束積載台が移動可能に配されるシート束収容室と、上述のシート束の区分け部数設定装置と、区分け部数設定装置の区分け部数設定部により設定されたシート束の区分け部数に基づいてシート束積載台の積載動作を制御する駆動制御部と、を備えて構成される。
本発明に係るシート束の区分け部数設定装置、および、それを備えるシート束蓄積装置によれば、搬送される少なくとも一つのシート束の属性に基づいてシート束積載台に、シート束を最大に積み重ねることができるように、シート束の区分け部数を演算する区分け部数演算部と、区分け部数演算部により得られたシート束の区分け部数を設定する区分け部数設定部と、を備えるのでシート束蓄積装置の収容性能を最大限に生かすとともに、シート束の属性に影響されることなく、シート束の属性に応じた区分け部数を正確に設定できる。
本発明に係るシート束の区分け部数設定装置およびシート束蓄積装置の一例に備えられる制御ユニットのブロック図である。 本発明に係るシート束蓄積装置の一例を備えるシート束の製造搬送システムの全体構成を示す斜視図である。 本発明に係るシート束蓄積装置の一例を備えるシート束の製造搬送システムに用いられる丁合機の構成を示すとともに、その一部を拡大して示す部分拡大図を含む構成図である。 本発明に係るシート束蓄積装置の一例に用いられるシート束の外観を示す斜視図である。 本発明に係るシート束蓄積装置の一例を備えるシート束の製造搬送システムに用いられるリフトアップコンベアおよびロールコンベアとともに、シート束蓄積装置の一例の構成を示す図である。 本発明に係るシート束蓄積装置の一例に用いられるシート束厚さ検出機構の構成を概略的に示す図である。 本発明に係るシート束蓄積装置の一例に用いられるジョガー機構部の構成を概略的に示す図である。 (A)、(B)、および、(C)は、それぞれ、区分け部数演算部において用いられる余裕値および倍率を示すグラフおよびテーブルである。 (A)、(B)、および、(C)は、それぞれ、ジョガー機構部の動作説明に供される図である。 本発明に係るシート束蓄積装置の一例に用いられるジョガー機構部およびシート束排出用ベルト群を示す平面図である。 シート束蓄積装置におけるジョガー機構部の動作説明に供される平面図である。 本発明に係るシート束蓄積装置の一例に用いられるシート束積載用昇降テーブルの動作説明に供される図である。 本発明に係るシート束蓄積装置の一例に用いられるシート束積載用昇降テーブルの動作説明に供される図である。 本発明に係るシート束蓄積装置の一例に用いられる仮受けローラの動作説明に供される図である。 本発明に係るシート束蓄積装置の一例に用いられるシート束積載用昇降テーブルの動作説明に供される図である。
図2は、本発明に係るシート束蓄積装置の一例を備えるシート束の製造搬送システムの全体構成を示す。
図2において、シート束の製造搬送システムは、シート束を製造する丁合機10と、丁合機10から排出された各シート束を順次、一束づつ後述するシート束蓄積装置に搬送する搬送路を形成するリフトアップコンベア12と、リフトアップコンベア12の下流側端から供給されたシート束を順次積み重ね、山積された状態のシート束群を所定数、ローラコンベア16に搬出するシート束蓄積装置14と、シート束蓄積装置14から搬出された各シート束群を排出する排出搬送路を形成するローラコンベア16と、を主な要素として含んで構成されている。
丁合機10は、図2および図3に示されるように、それぞれ給紙機構を有する複数の給紙カセット18AKi、18BKi(i=1〜n,nは正の整数)と、折り給紙機構を有する折り給紙カセット18CKと、各給紙カセット18AKi、18BKiからの印刷物としての各シートが丁合された状態で搬送される搬送路10PAに沿って配される複数の搬送ローラと、折り給紙カセット18CKからの印刷物としてのシートSHを上述の搬送路10PAに対し略直交するように搬送する搬送路10PBの中間部に配される一対のローラ20Rbと、丁合された複数のシートBSをシートSHで挟みながらシートSHが折り曲げられるように、常時回転している一対のローラ20Rb相互間にシートSHを突き入れるための折りナイフ機構26と、を主な要素として含んで構成されている。
複数の給紙カセット18AKiは、それぞれ、図2において、直交座標におけるZ座標軸に沿って丁合機10の内側に形成される搬送路10PAに沿って丁合機10のシャーシに着脱可能に設けられている。なお、図2における直交座標におけるZ座標軸に直交するX座標軸は、後述するシート束28の排出方向に沿って設定されている。給紙カセット18AKiは、積み重ねられた複数のシートBSiを収容する傾斜したトレーと、トレーからシートを一枚づつ搬送路10PAに送り出す給紙ローラとを含んで構成されている。また、給紙ローラには、送り出される一枚のシートの厚さを測定する厚み検知部10S1が、付設されている。厚み検知部10S1の構成は、後述する厚さ検出機構40(図6参照)の構成と同一とされる。厚み検知部10S1は、後述する各給紙カセット18BKiおよび折り給紙カセット18CKにも、設けられている。シート厚み検知部10S1は、後述する制御ユニット80に検出出力Saを供給する。
複数の給紙カセット18BKiは、それぞれ、給紙カセット18AKiに向かい合って配され、上述の搬送路10PAに沿って丁合機10のシャーシに着脱可能に設けられている。給紙カセット18BKiは、積み重ねられた複数のシートBSiを収容する傾斜したトレーと、トレーからシートを一枚づつ搬送路10PAに送り出す給紙ローラとを含んで構成されている。また、給紙ローラには、送り出される一枚のシートの厚さを測定する厚み検知部10S1が、付設されている。
折り給紙カセット18CKは、図3に示されるように、最下端の給紙カセット18BKiの位置からさらに下方に離隔した位置で丁合機10のシャーシに着脱可能に設けられている。
折り給紙カセット18CKは、それぞれ、図3において、丁合機10の内側に形成される搬送路10PAに直交しX座標軸に沿って延びる搬送路10PBにシートSHを1枚づつ送り出すものとされる。折り給紙カセット18CKは、積み重ねられた複数のシートBSAiを収容する傾斜したトレーと、トレーからシートSHを一枚づつ搬送路10PBに送り出す給紙ローラとを含んで構成されている。搬送路10PBにおける折り給紙カセット18CKから離隔した末端には、送り出されたシートSHの一端が突き当てられるストッパ10Sが位置調整可能に設けられている。また、搬送路10PBの中間部には、丁合された複数のシートBSが通過する通路が形成されている。搬送路10PBの真下となる位置であってその通路の両脇に、一対のローラ20Rbが、回動可能に支持されるとともに近接または離隔可能に設けられている。さらに、搬送路10PBに隣接した位置には、丁合された複数のシートBSをシートSHで挟みながらシートSHが折り曲げられるように、常時回転している一対のローラ20Rb相互間にシートSHを突き入れるための折りナイフ機構26が設けられている。折りナイフ機構26は、丁合された複数のシートBSの下端がシートSHの表面に当接する所定のタイミングで図3において二点鎖線で示されるように丁合された複数のシートBSをシートSHで挟みながらシートSHが折り曲げられるように、常時回転している一対のローラ20Rb相互間にシートSHを突き入れるものとされる。これにより、図4に示されるような、シート束28が形成されることとなる。シート束28は、所定の厚みTおよび搬送方向に沿った所定の長さLを有するものとされる。シート束28は、例えば、一枚のシートSHがU字形に折り曲げられることにより、丁合された複数のシートBSがその前端SHFで挟まれた構造を有している。複数のシートBSの側端BSSおよび後端BSEは、各シートの端が共通の平面上にあるように揃えられている。シート束28は、矢印Fの示す方向に搬送される。
形成されたシート束28は、丁合機10のシート束排出路10PCを通じて外部に排出される。シート束排出路10PCには、所定の間隔をもって配されるプーリ24Pに巻き掛ける搬送ベルト22と、一対のピンチローラ30Aおよび30Bが設けられている。プーリ24Pおよびピンチローラ30Aおよび30Bは、後述する制御ユニットにより駆動制御される。
搬送ベルト22と、ピンチローラ30Aおよび30Bとを介して丁合機10から排出されたシート束28は、順次、一束づつリフトアップコンベア12に連続して供給される。
丁合機10における側面部には、シートBSi、シート束28の数量等を設定する操作パネル10NPが設けられている。
リフトアップコンベア12は、図5に示されるように、上述した丁合機1のシート束排出路10PCに向き合い上流側に形成される水平搬送部12Bと、水平搬送部12Bに連なる傾斜搬送部12Aとを含んで構成される。
水平搬送部12Bは、その筐体内に互いに向き合って配されシート束28を協働して挟持して搬送する複数の搬送用ベルト32および34と、搬送用ベルト34を駆動する駆動用プーリ12Bra(図3参照)と、搬送用ベルト32を駆動する駆動用プーリ12Brb(図5参照)と、を主な要素として含んで構成される。
複数の搬送用ベルト32は、図2におけるY座標軸に沿って互いに略平行に所定の間隔で配置されている。各搬送用ベルト32は、所定の間隔をもって上流側端部および下流側端部に配されるプーリと駆動用プーリ12Brbとの間に巻き掛けられている。複数の搬送用ベルト34は、図2におけるY座標軸に沿って互いに略平行に所定の間隔で配置されている。搬送用ベルト34は、搬送用ベルト32に重ねられるように、所定の間隔をもって上流側端部および下流側端部に配される駆動用プーリ12Braとプーリとの間に巻き掛けられている。駆動用プーリ12Braとプーリとの間には、搬送用ベルト34を押圧するように複数のローラCR1が所定の間隔で配置されている。駆動用プーリ12Braおよび駆動用プーリ12Brbは、それぞれ、図示が省略される駆動用モータの出力軸に連結されている。駆動用モータは、後述する制御ユニットにより制御される。これにより、駆動用モータが作動状態とされる場合、シート束28が、搬送用ベルト32および搬送用ベルト34により協働して挟持された状態で矢印の示す方向に搬送される。水平搬送部12Bにおける搬送用ベルト34に隣接した位置には、シート束28の搬送方向に沿った所定の長さLを測定するためにシート束28のシートSHの進行方向の端部を検出する前端検出センサ12S1が設けられている。前端検出センサ12S1は、検出出力信号Sbを制御ユニット80に供給する。
傾斜搬送部12Aにおける筐体は、水平搬送部12Bの筐体における下流側の端部に連結されている。傾斜搬送部12Aにおける筐体は、図5に示されるように、水平搬送部12Bの筐体における下流側の端部から左斜め上方に延びシート束蓄積装置14の搬入口に連結されている。
傾斜搬送部12Aは、その筐体内に互いに向き合って配され水平搬送部12Bからのシート束28を協働して挟持して搬送する複数の搬送用ベルト36および38と、搬送用ベルト36を駆動する駆動用プーリ12Arbと、搬送用ベルト38を駆動する駆動用プーリ12Araと、を主な要素として含んで構成される。
複数の搬送用ベルト36は、図2におけるY座標軸に沿って互いに略平行に所定の間隔で配置されている。各搬送用ベルト36は、所定の間隔をもって上流側端部および下流側端部に配される駆動用プーリ12Arbと一対のピンチローラPR2のうちの一方のローラとの間に巻き掛けられている。駆動用プーリ12Arbとローラとの間には、所定の間隔で複数の一対のピンチローラPR1のうちの一方のローラ、および、複数のアイドラーが設けられている。
複数の搬送用ベルト38は、図2におけるY座標軸に沿って互いに略平行に所定の間隔で配置されている。各搬送用ベルト38は、搬送用ベルト36に重ねられるように、所定の間隔をもって上流側端部および下流側端部に配される駆動用プーリ12Araと一対のピンチローラPR2のうちの他方のローラとの間に巻き掛けられている。駆動用プーリ12Araとローラとの間には、所定の間隔で複数の一対のピンチローラPR1のうちの他方のローラ、および、複数のアイドラーが設けられている。駆動用プーリ12Araおよび駆動用プーリ12Arbは、それぞれ、図示が省略される駆動用モータの出力軸に連結されている。駆動用モータは、後述する制御ユニットにより制御される。これにより、駆動用モータが作動状態とされる場合、シート束28が、搬送用ベルト36および搬送用ベルト38により協働して挟持された状態で矢印の示す方向に搬送され、シート束蓄積装置14の搬入口を介してシート束蓄積装置14のシート束収容室14V内に一束ごと投入される。
万一、給紙カセット18AKiおよび18BKiにおいて2枚のシートが重なって搬送されたことが、上述の厚み検知部10S1により、検知されたり、あるいは、給紙カセットにおける給紙ローラの空回りや紙詰まり等により、送り出されるはずのシートが送り出されなかった場合、当該2枚のシートを含むシート束や、送り出されなかったことにより不足のシートがあるシート束等の不完全なシート束は、それぞれ、回収箱12EB(図2参照)に回収される。なお、給紙カセットにおける空送りおよび紙詰まりは、図示が省略される光学センサ、または、上述の厚み検知部10S1により検知されてもよい。
傾斜搬送部12Aにおける一対のピンチローラPR2よりも上流側の位置には、シート束厚さ検出機構40が、ピンチローラPR2に隣接して設けられている。シート束厚さ検出機構40は、複数の搬送用ベルト36の相互間、および、複数の搬送用ベルト38の相互間に形成される隙間に配置され、搬送用ベルト36および搬送用ベルト38により搬送されるシート束28の厚みTを測定するものとされる。シート束厚さ検出機構40は、図6に拡大されて示されるように、シート束厚さ検出センサ48を保持するセンサホルダー50と、互いに向き合い回動可能に配置される基準ローラ42Raおよび変位ローラ42Rbと、センサホルダー50に支持軸46を介して回動可能に支持され、変位ローラ42Rbを一端に支持するブラケット44と、基準ローラ42Raおよび変位ローラ42Rbを互いに近接する方向にブラケット44を付勢するコイルスプリング49と、を含んで構成される。
センサホルダー50は、傾斜搬送部12Aにおける筐体に固定されている。センサホルダー50に支持されるシート束厚さ検出センサ48の接触子48aは、変位ローラ42Rbが設けられるブラケット44の一端の当接部に当接されている。シート束厚さ検出センサ48は、内蔵されたエンコーダにより、接触子48aの変位を計測し、その計測結果を出力する。基準ローラ42Raは、搬送用ベルト36の下方となる位置に支持され、変位ローラ42Rbは、搬送用ベルト38の上方となる位置に支持されている。基準ローラ42Raの直径は、変位ローラ42Rbの直径と同一に設定されている。基準ローラ42Raの外周面と変位ローラ42Rbの外周面との間の接触面の位置は、搬送用ベルト36と搬送用ベルト38との間の隙間に対応した位置に設定されている。
これにより、変位ローラ42Rbがシート束28の厚さに応じて基準ローラ42Raに対し押し上げられ離隔されたとき、図6においてブラケット44がコイルスプリング49の付勢力に抗して時計回り方向に回動されるので上述の当接部が接触子48aを押圧する。従って、シート束厚さ検出センサ48は、内蔵されたエンコーダにより、接触子48aの変位に応じた検出信号Stを制御ユニット80に供給する。
シート束蓄積装置14は、図5に示されるように、連続して供給されるシート束28を山積み状態で収容するシート束収容室14Vを内部に有している。シート束蓄積装置14におけるシート束収容室14Vは、上述したシート束28の搬入口に連通している。シート束収容室14Vの上部を形成する筐体の天井部には、開閉可能な蓋14TLが設けられている。これにより、蓋14TLが開放される場合、内部の保守点検、および、シート束28の取り出しが可能となる。シート束収容室14Vの下部には、山積み状態の複数のシート束28を搬出するための搬出口14Hが形成されている。搬出口14Hは、シート束蓄積装置14に隣接する後述するローラコンベア16の搬送ローラRi(i=1〜n,nは正の整数)に臨んでいる。搬出口14Hは、後述するシート束積載用昇降テーブル58に山積された複数のシート束28の最大高さに応じた開口高さHaを有している。開口高さHaとは、シート束蓄積装置14における図2におけるZ座標軸に沿った寸法をいう。
シート束収容室14Vを形成する筐体の内周面における搬出口14Hの真上の位置には、搬入されたシート束28の先端が突き当てられることにより、図12に示されるように、シート束28をシート束積載用昇降テーブル58の受け部に整列させる突当面14Sが形成されている。
また、シート束蓄積装置14の内側であって搬出口14Hの周縁における下端には、複数のシート束排出用ベルトからなるシート束排出用ベルト群70が設けられている。シート束排出用ベルト群70は、例えば、図10に示されるように、所定の間隔をもって互いに平行に配されるシート束排出用ベルト70A、70B、70C、および、70Dから構成されている。シート束排出用ベルト70A〜70Dは、それぞれ、所定の間隔をもって配される一対のプーリに巻き掛けられている。一対のプーリのうちの一方は、駆動用モータの出力軸に連結されている。その駆動用モータは、後述する制御ユニットにより駆動制御される。シート束排出用ベルト70A〜70Dにおけるシート束載置面と複数の搬送ローラRiにより形成される搬送面とは、共通の平面上にあるように設定されている。複数の搬送ローラRiにより形成される搬送面は、図5において、作業フロアの表面から所定の高さHbに設定されている。なお、高さHbは、例えば、作業効率の観点から作業者の平均身長に応じた適切な値に設定されている。
これにより、駆動用モータが作動される場合、シート束排出用ベルト70A〜70Dにおけるシート束載置面に載置された複数のシート束28が、搬出口14Hを介して搬出されるとともに、複数の搬送ローラRiにより形成される搬送面に円滑に移送されることとなる。
また、シート束排出用ベルト70A〜70D相互間の隙間には、図10に示されるように、シート束積載台としてのシート束積載用昇降テーブル58の櫛歯状の受け部が、3箇所に配されている。シート束積載用昇降テーブル58は、図示が省略される昇降機構部に連結されている。その昇降機構部は、後述するテーブル駆動制御部103により制御される。これにより、シート束積載用昇降テーブル58は、シート束28を積載し始める図5に実線で示される初期位置と、複数のシート束28の搬出動作を行う場合、シート束排出用ベルト70A〜70Dの位置よりも下方となる位置、即ち、図5に二点鎖線で示される最低の位置をとる。
シート束蓄積装置14のシート束収容室14Vの周囲の所定位置、例えば、後述する仮受けローラ74S1〜74S2が設けられる位置よりも若干下方となる所定位置には、シート束上面位置検出センサ54が、設けられている。シート束上面位置検出センサ54は、例えば、反射型センサとされる。シート束上面位置検出センサ54は、シート束28が、シート束積載用昇降テーブル58の櫛歯状の受け部に、または、山積された複数のシート束28の最上端位置に新たなシート束28がさらに載置され山積された複数のシート束28の最上端の高さ位置が所定よりも高くなったことを検出し、検出信号Shを制御ユニット80に供給するものとされる。これにより、シート束積載用昇降テーブル58は、検出信号Shに基づいて所定量、下降せしめられる。この所定量(下降量)は、シート束28の最大厚さよりも若干大きい値とされており、その結果、シート束28を複数回搬入するごとに、シート束積載用昇降テーブル58の下降が行われるので、山積された複数のシート束28の最上端の高さ位置を所定の範囲に保つ。なお、下降量をシート束厚さ検出センサ48により検出されたシート束28の厚さとし、一つのシート束28が積載されるごとに下降させるようにしてもよい。
また、シート束上面位置検出センサ54の位置よりも下方の所定位置には、テーブル最下端位置検出センサ56が設けられている。テーブル最下端位置検出センサ56とシート束上面位置検出センサ54との相互間距離は、所定の値Yに設定されている。
テーブル最下端位置検出センサ56は、例えば、反射型センサとされる。テーブル最下端位置検出センサ56は、上述したように、徐々に下降せしめられるシート束積載用昇降テーブル58が、所定の最下端位置まで下降せしめられたとき、シート束積載用昇降テーブル58に積載されたシート束28のうち最下端にあるシート束28を検出し、検出信号Sdを制御ユニット80に供給するものとされる。即ち、シート束積載用昇降テーブル58に積載されたシート束28の積載量が、搬出口14Hを通じてローラコンベア16に搬出可能な最大積載量となったことが検出されることとなる。これにより、後述する仮受けローラ機構が、検出信号Sdに基づいて作動状態とされ、仮受けローラ74S1〜74S4が、新たに供給されるシート束28を受け取り、複数のシート束28を伴いシート束積載用昇降テーブル58は、検出信号Sdに基づいてシート束排出用ベルト群70の下方となる最低位置(図5参照)に移動せしめられる。
さらに、図11に示されるように、ジョガー機構部60が、シート束収容室14Vにおけるシート束排出用ベルト70A〜70Dの周囲に設けられている。ジョガー機構部60は、シート束積載用昇降テーブル58に山積された複数のシート束28の両方の側端BSSを共通の平面を形成するように揃えるサイドジョガー72Rおよび72Lと、山積された複数のシート束28の後端BSEを共通の平面を形成するように揃えるバックジョガー62とを含んで構成されている。サイドジョガー72Rおよび72Lの駆動機構と、バックジョガー62の駆動機構とは、互いに同一の構成を有するのでバックジョガー62の駆動機構について説明し、サイドジョガー72Rおよび72Lの駆動機構の説明を省略する。
バックジョガー62の駆動機構は、図7に示されるように、山積された複数のシート束28の後端BSEに対し押圧する動作を行うバックジョガー62と、バックジョガー62を移動させる駆動用ベルト64と、駆動用ベルト64をタイミングベルトプーリ67を介して回動させるタイミングベルト68と、タイミングベルト68を駆動するステッピングモータMとを含んで構成されている。
バックジョガー62は、山積された複数のシート束28の後端BSEに向かい合って駆動用ベルト64に支持されている。その際、バックジョガー62は、その押圧面62aが駆動用ベルト64に対し直交するように駆動用ベルト64に支持されている。バックジョガー62は、シート束28がシート束積載用昇降テーブル58に積載される間、シート束28から離隔した待機位置STPをとる。また、山積された複数のシート束28の後端BSEを揃える場合、バックジョガー62は、その押圧面62aが複数のシート束28の後端BSEに当接する押圧位置PPをとる。さらに、後述するように、最上端に載せられたシート束28のうちの数枚のシートが複数のシート束28の後端BSEから張り出したような場合(図9(A)参照)、バックジョガー62は、複数のシート束28の後端BSE対しさらに待機位置STPよりも離隔したホームポジションHPをとる。ステッピングモータMは、後述するジョガー制御部104により制御される。
ジョガー機構部60に隣接した位置には、図10に示されるように、仮受けローラの駆動機構が設けられている。仮受けローラの駆動機構は、4本の仮受けローラ74S1、74S2、74S3、および、74S4を、図10において実線で示されるシート束28を受け取り保持する保持位置と、図10において一点鎖線で示される待機位置との間を双方向に移動させるものとされる。4本の仮受けローラ74S1、74S2、74S3、および、74S4が、保持位置とされる場合、仮受けローラ74S1、74S2、74S3、および、74S4は、互いに所定の間隔をもって近接し、サイドジョガー72Rおよび72Lに対し平行に配置される。一方、4本の仮受けローラ74S1、74S2、74S3、および、74S4が、待機位置とされる場合、仮受けローラ74S1、74S2が一方の待機位置に移動され、仮受けローラ74S3、および、74S4が他方の待機位置に移動せしめられる。仮受けローラの駆動機構の具体的な構成の説明は、省略されるが、その駆動機構は、後述するように、仮受けローラ駆動制御部106により制御される。
ローラコンベア16は、図10に示されるように、所定のスタンドに設けられた相対向する一対のフレーム16Fにより回動可能に支持される複数の搬送ローラRiにより構成されている。複数の搬送ローラRiにより、山積されたシート束28が、矢印Dの示す方向に搬送されることとなる。なお、搬送ローラRiは、グラビティコンベア、またはモータローラコンベアに用いられるローラのうちいずれのものであってもよい。
斯かる構成に加えて、本発明に係るシート束蓄積装置の一例を備えるシート束の製造搬送システムは、図1に示されるように、シート束の区分け部数設定の制御、および、上述したシート束蓄積装置の動作制御を行う制御ユニット80を備えている。制御ユニット80は、例えば、上述の丁合機10の操作パネル10NPに設けられる入出力部に接続されるノート型パーソナルコンピュータによって構成されている。なお、制御ユニット80は、斯かる例に限られることなく、例えば、丁合機を含むシート束の製造搬送システムと、特許文献1に示されるような、新聞積載部を備える丁合機とを集約的に制御するようなホストコンピュータ内に設けられてもよい。
図1において、制御ユニット80には、入力部82からの後述する区分け部数修正演算部88により修正されたシート束28の修正された区分け部数の値、一つのシート束28の厚さT、ローラコンベア16上に搬出される一つの山積されたシート束群28G1(図15参照)の目標総重量、その一つのシート束28の重さ、シート束28の作成総部数(TN)等をあらわす信号群Si、各シート厚さ検出センサ10S1からのシートの厚さをあらわす検出信号Sa、シート束厚さ検出センサ48からのシート束28の厚さをあらわす検出信号St,シート束上面位置検出センサ54からのシート束積載用昇降テーブル58において最上端位置にあるシート束28の有無をあらわす検出信号Sh、テーブル最下端位置検出センサ56からのシート束積載用昇降テーブル58において山積されたシート束28のうち最下端にあるシート束28が所定の最下端位置に到達したことをあらわす検出信号Sd、前端検出センサ12S1からのシート束28の前端SHFが所定位置を通過したことあらわす検出信号Sbが供給される。
制御ユニット80は、上述した搬出口14Hの開口高さHaの値、テーブル最下端位置検出センサ56とシート束上面位置検出センサ54との相互間距離の値Y、後述する余裕値Aおよび倍率B、シート束の区分け部数設定の制御、および、上述したシート束蓄積装置の動作制御を行うために実行されるプログラム等のデータが記憶される記憶部98を備えている。
また、制御ユニット80は、シート束28の属性(例えば、厚さ、重さ等)に応じて区分け部数を演算する区分け部数演算部84と、区分け部数演算部84により算出された区分け部数を修正する演算を行う区分け部数修正演算部88と、区分け部数演算部84および区分け部数修正演算部88からの区分け部数をあらわすデータに基づいて区分け部数を設定する区分け部数設定部90と、シート束の長さLを演算するシート束長演算部94とを含んで構成されている。
制御ユニット80は、入力部82からの信号群Siに基づいてシート束28の作成総部数(TN)に応じた区分け部数を設定するにあたっては、先ず、丁合機10により、一つのテスト用(厚さ測定用)のシート束28が作製された後、それがシート束蓄積装置14まで搬送される。その後、丁合機10は、一旦、停止される。
次に、区分け部数演算部84が、式(1)、(2)、(3)に従い区分け部数(N)を算出する。
区分け部数N=Z/D1 …(1)
Z=Y−A …(2)
A=D1×B …(3)
但し、D1は、検出信号Stに基づいた一つのシート束28の厚さの値であり、Zは、(2)式から算出される目標積載高さであり(Y>Z)、Yは、上述したテーブル最下端位置検出センサ56とシート束上面位置検出センサ54との相互間距離の値である(開口高さHa>Y)。Bは、図8(A)に示されるように変化する倍率をあらわす。図8(A)は、縦軸に倍率Bをとり、横軸にシート束28の厚さD1をとり、倍率Bのシート束28の厚さD1に応じた変化を示す。倍率Bの値は、厚さD1が10mm未満のとき、厚さD1の値が小となる(薄い)ほど大きくし、厚さD1の値が、大(厚い)(約10mmに近い)となるほど小さく設定される。ただし、倍率Bは、図8(C)に示されるように、1より大きい値を維持する。厚さD1が10mm以上のとき、倍率Bは、1に設定される。Aは、図8(B)に示されるような、余裕値(=D1×B)(mm)をあらわす。図8(B)は、縦軸に余裕値Aをとり、横軸にシート束28の厚さD1をとり、余裕値Aのシート束28の厚さD1に応じた変化を示す。余裕値Aは、図8(C)に示されるように、シート束28の厚さD1が10mm以上の場合、厚さD1が増大するにつれて大となる。
続いて、表示信号形成部86が、区分け部数演算部84からの区分け部数をあらわすデータに基づいて表示信号DIを形成し、それを表示部100に供給する。これにより、区分け部数が表示部100に表示される。仮に作業者が、部数の管理の都合上、区分け部数をキリの良い数値にしたい場合や、任意の数の倍数に設定したい場合、表示された区分け部数よりも小なる所望の値が、作業者により、入力部82を介して入力される。これにより、区分け部数修正演算部88は、区分け部数を小なる所望の値に修正する。表示信号形成部86が、区分け部数修正演算部88からの区分け部数をあらわすデータに基づいて表示信号DIを形成し、それを表示部100に供給する。これにより、区分け部数設定部90は、区分け部数修正演算部88からのデータに基づいて区分け部数を設定する。但し、区分け部数設定部90は、区分け部数修正演算部88からの修正した区分け部数の値が、区分け部数演算部84からの区分け部数よりも大である場合、または、区分け部数修正演算部88からの修正した区分け部数の値と区分け部数演算部84からの区分け部数の値とが同一の場合、区分け部数演算部84からの区分け部数を設定する。
なお、区分け部数修正演算部88は、作業者により、区分け部数が、例えば、「偶数」、「3の倍数」、「4の倍数」などと要求されている場合、区分け部数演算部84により算出された数値が条件に合えばその数値を区分け部数とし、合わなければ、算出した数値よりも小さい数値であって、条件に合う最大の数値を区分け部数とするように構成されてもよい。また、区分け部数演算部84により算出された数値が条件に合わなければ、算出した数値よりも小さい数値であって、条件に合う最大の数値を表示し、ユーザが区分け部数を表示された数値に変更するか否かを選択可能としてもよい。
なお、斯かる例に限られることなく、例えば、作成されたテスト用のシート束28の厚みが作業者によりノギス等により測定された後、測定された厚みTの値のデータが、入力部82により入力されてもよい。この場合、あるいは、具体的には、操作パネル、あるいは、別途設けられたシステム全体を操作するパネルやノート型パーソナルコンピュータで、例えば、テンキーで入力できるように、ユーザによるシート束28の厚みTの入力を受け付けるように構成されてもよい。測定された厚みTの値のデータは、記憶部98に記憶される。
続いて、丁合機10が、再度、作動状態とされ、シート束28が連続的に作製される場合、制御ユニット80は、区分け部数設定部90に設定された区分け部数のデータに基づいて丁合機10に連動してリフトアップコンベア12を駆動させるべく搬送系駆動制御部102に、制御信号群DCを供給する。また、制御ユニット80は、同時に、シート束蓄積装置14における昇降機構に、シート束積載用昇降テーブル58の昇降動作を行わせ、仮受けローラの駆動機構に、仮受けローラ74S1、74S2、74S3、および、74S4に待機位置、または、保持位置をとらせる動作を行わせるように、テーブル駆動制御部103、仮受けローラ駆動制御部106に制御信号DD、制御信号DRを形成し、それらを供給する。
制御ユニット80は、一つのシート束28が、シート束積載用昇降テーブル58の櫛歯状の受け部に受け止められるごとに矢印LOの示す方向に所定量だけ下降せしめられるように、検出信号Shに基づいて制御信号DDを形成しそれをテーブル駆動制御部103に供給する。これにより、丁合機10により作製されたシート束28が、図12に示されるように、順次、シート束積載用昇降テーブル58の櫛歯状の受け部に受け止められる。その際、カウンタ部92は、検出信号Stに基づいてシート束積載用昇降テーブル58の櫛歯状の受け部に受け止められたシート束28の数量を計数するとともに、シート束28の積載数量が、区分け部数設定部90により設定された区分け部数に到達したとき、カウンタ数を零に戻す。
制御ユニット80は、図13に示されるように、シート束28の積載数量が、区分け部数設定部90により設定された区分け部数に到達したとき、図10に示されるように、仮受けローラ74S1、74S2、74S3、および、74S4に待機位置から保持位置に移動させるべく、制御信号DRを形成しそれを仮受けローラ駆動制御部106に供給する。これにより、図14に示されるように、他のシート束群28G2(図15参照)を形成する新たに供給されたシート束28が仮受けローラ74S1、74S2、74S3、および、74S4により受け止められる。
その際、制御ユニット80は、シート束積載用昇降テーブル58に積載されたシート束群28G1をローラコンベア16へ搬出すべく、シート束積載用昇降テーブル58をシート束排出用ベルト群70の下方となる最低位置まで下降するように制御信号DDを形成しそれをテーブル駆動制御部103に供給するとともに、シート束排出用ベルト群70を作動状態とすべく、制御信号群DCを形成し、それを搬送系駆動制御部102に供給する。これにより、図14に示されるように、設定された区分け部数に応じたシート束群28G1がローラコンベア16に搬出される。なお、シート束排出用ベルト群70は、常時作動状態としてもよい。
そして、制御ユニット80は、シート束積載用昇降テーブル58を初期位置に戻すべく制御信号DDを形成しそれをテーブル駆動制御部103に供給する。これにより、シート束積載用昇降テーブル58が初期位置に戻される。その後、制御ユニット80は、仮受けローラ74S1、74S2、74S3、および、74S4を保持位置から待機位置に移動させるべく、制御信号DRを形成しそれを仮受けローラ駆動制御部106に供給する。これにより、仮受けローラ74S1、74S2、74S3、および、74S4に保持されていたシート束28が、シート束積載用昇降テーブル58の櫛歯状の受け部に移され受け止められる。
制御ユニット80は、図15に示されるように、これ以降供給されるシート束28についても、ローラコンベア16に搬出されたシート束群の合計が、シート束28の作成総部数(TN)に一致するまで同様な制御を繰り返すこととなる。
上述したように、制御ユニット80は、一つのシート束28が、シート束積載用昇降テーブル58の櫛歯状の受け部に受け止められた複数のシート束28の最上端にさらに積載される場合、シート束28の側端BSSおよび後端BSEにおけるシートの端を揃えるべく、制御信号DJを形成し、それをジョガー制御部104に供給し、サイドジョガー72Rおよび72L、バックジョガー62の動作制御を行う。これは、シート束蓄積装置14に搬入されるシート束28は、丁合機10の給紙部におけるシート分離機構におけるスリップ等により、シート束28の中でのシートの搬送方向の位置がばらつくことがあるからである。その際、シート束28の各々のシートが搬送方向にずれて重なるので、シート束28全体の搬送方向の長さが、正常なシート束28の長さLよりも長くなる場合がある。
このような場合、制御ユニット80は、検出信号Sb、搬送速度、および、クロック数の値に基づいてシート束28の長さLが、所定の範囲の値よりも大であるか否かを判断する。制御ユニット80は、シート束28の長さLが所定の範囲の値未満である場合、図7において、その押圧面62aが複数のシート束28の後端BSEに当接する押圧位置PPと待機位置STPとの間でバックジョガー62を1回または複数回、往復動作を行わせるように、制御信号DJを形成し、それをジョガー制御部104に供給する。
一方、制御ユニット80は、シート束28の長さLが所定の範囲の値よりも大である場合、図9(A)に示されるように、バックジョガー62を一旦、待機位置STPからホームポジションHPに移動させた後、その押圧面62aが複数のシート束28の後端BSEに当接する押圧位置PPとホームポジションHPとの間でバックジョガー62を1回または複数回、往復動作を行わせるように、制御信号DJを形成し、それをジョガー制御部104に供給する。
これは、搬入されたシート束の搬送方向長さLが、例えば、突当面14Sと待機位置STPにあるバックジョガー62との距離を大きく超えていた場合、図9(B)に示されるように、シート束28の後端部がバックジョガー62にもたれかかってしまい、その状態でバックジョガー62を押圧位置PPに移動させても、はみ出したシートを押すことができず、シートがもたれかかったままとなる。その上からシート束28を積載していくと、蓄積済みの束から大きくはみ出したシート束28を含んだものができあがり、見栄えが悪い上、荷崩れの原因になるからである。
なお、シート束28の搬送方向長さが所定長さを超えているか否かは、シート束厚み検出機構40を用いて測定されてもよい。
制御ユニット80は、シート束28の搬送方向長さLが所定長さを超えていたことが検知されたことに応じ、そのシート束28が搬入口から搬入されたタイミングに合わせてバックジョガー62をホームポジションHPに後退させ、次に、押圧位置PPまで移動させ、後続のシート束28とともにそろえる動作を行う。この構成により、シート束28の搬送方向長さLが所定長さの範囲を超えていても、揃った状態の蓄積済み束が得られ、見栄えが良く、荷崩れも起きない。また、待機位置STPから押圧位置PPまでの距離を短く設計できるので、蓄積装置の駆動負荷を軽減することができる。なお、バックジョガー62を一旦、待機位置STPからホームポジションHPに移動させ、その後、押圧位置PPに戻すまでに要する時間は、バックジョガー62を待機位置STPから直接に押圧位置PPに移動させるまでの時間よりも長くかかる。そのため、バックジョガー62を待機位置STPからホームポジションHPに移動させ、その後、押圧位置PPに戻すまでの間に、搬送方向長さLが所定長さを超えていたシート束28に加え、その後続のシート束28をも搬入し、バックジョガー62を押圧位置PPに戻したときに、二つのシート束を同時に押圧するようにしてもよい。このようにすると、連続的に送り込まれるシート束28相互間の間隔を小さくすることができる。
上述の例においては、丁合機10により、一つのテスト用(厚さ測定用)のシート束28がシート束蓄積装置14まで搬送された後、丁合機10が、一旦、停止されているが、斯かる例に限られることなく、例えば、丁合機10のスタート操作後、測定用のシート束をローラコンベア16に送り出し、カウンタ部92が、再度、スタート操作を行った後から蓄積計数してもよい。これは、第1セット目のシート束は、丁合部10の給紙部の調整が不十分で、重送や空送りを生じ、不完全なシート束となる可能性が高いからである。また、シート束28の厚さの測定後に、丁合機10を一旦停止することなく、自動設定した計数値を表示しながら、連続的にシート束28を作製してもよい。そうすると、プロダクティビティを向上させることができる(変形例1)。
さらに、上述の例においては、シート束28の厚さTは、シート束厚さ検出センサ48からの検出信号Stに基づいて検出されているが、斯かる例に限られることなく、例えば、シート束28の厚さTが、丁合部10の給紙カセット18AKi、18BKi、および、折り給紙カセット18CKに設けられたシート厚さ検出センサ10S1からの検出信号Saに基づき検出されたシートの厚みを積算して算出されてもよい。具体的には、シート束28の厚さTは、例えば、次式(4)で算出されてもよい。
シート束28の厚さT=シートの厚みの総和+折り給紙カセット18CKで測定されたシートSHの厚み×2…(4)
もし、丁合部10の給紙カセット18AKi、18BKiの一部からしかシートが送られていない場合、シートが送られている給紙カセット18AKi、18BKiで測定された厚みを積算してもよい。シート束厚さ検出センサ48からの検出信号Stが、シートが2枚同時に送られたか否かを検知する重送検知器を兼ねていてもよい(変形例2)。
本発明に係るシート束の区分け部数設定装置の第1実施例として、制御ユニット80における区分け部数演算部84は、シート束28の属性としてシート束28の厚さに応じて区分け部数(N)を演算しているが、斯かる例に限られることなく、本発明に係るシート束の区分け部数設定装置の第2実施例として、例えば、区分け部数演算部84は、次式(5)に従い目標総重量Wおよび一つのシート束28の重さW1に基づいて区分け部数(Nw)を演算するものであってもよい。
区分け部数Nw=W/W1…(5)
即ち、ローラコンベア16に搬出されたシート束群28G1の重量が、目標総重量Wを超えないように、予め取得した1つのシート束28あたりの重量W1を参照して、区分け部数Nwを算出するのである。
なお、一つのシート束28当たりの重量W1は、操作パネル等で、ユーザが入力可能としてもよいし、シート束28の重量を測定するための所定の重量計と制御ユニット80とが電気的に接続されるもとで、制御ユニット80が、計測された重量のデータを取得するようにしてもよい。また、例えば、シート束蓄積装置14におけるシート束積載用昇降テーブル58の櫛歯状の受け部にロードセルが設けられ、そのロードセルにより、一つのシート束28が受け部に積載されたとき、その重量が測定され、制御ユニット80が、自動的にその重量をあらわすデータを取得してもよい。
シート束積載用昇降テーブル58が区分け部数Nwを積載したとき、山積されたシート束28の高さが、上述の値Yを超える場合、制御ユニット80が、シート束28の積載数量が、区分け部数Nwに達する前に、検出信号Sdに基づいて、丁合機10およびリフトアップコンベア12を停止させ、ユーザによる目標総重量Wの修正を操作パネルで受け付けるように構成されてもよい。
さらにまた、本発明に係るシート束の区分け部数設定装置の第3実施例として、制御ユニット80における区分け部数演算部84は、上述の区分け部数Nwと、一つのシート束28あたりの厚さD1に基づいて算出された区分け部数Nとを算出した後、それらの値を比較し、その値の小さい方を区分け部数としてデータを区分け部数設定部90に送出する。あるいは、両方の値を表示部100に表示してユーザが選択できるようにしてもよい。また、上述のように、区分け部数修正演算部88により、ユーザが、その値を修正可能としてもよい。
10 丁合機
12 リフトアップコンベア
14 シート束蓄積装置
14V シート束収容室
14H 搬出口
16 ローラコンベア
28 シート束
58 シート束積載用昇降テーブル
70 シート束排出用ベルト群
74S1、74S2、74S3、74S4 仮受けローラ
80 制御ユニット
84 区分け部数演算部
88 区分け部数修正演算部
90 区分け部数設定部

Claims (8)

  1. 搬送される少なくとも一つのシート束の属性に基づいてシート束積載台に、該シート束を最大に積み重ねることができるように、該シート束の区分け部数を演算する区分け部数演算部と、
    前記区分け部数演算部により得られた前記シート束の区分け部数を設定する区分け部数設定部と、
    を具備して構成されるシート束の区分け部数設定装置。
  2. 前記区分け部数演算部は、前記少なくとも一つのシート束の厚みおよび目標積載高さに基づいて該シート束の区分け部数を演算することを特徴とする請求項1記載のシート束の区分け部数設定装置。
  3. 前記区分け部数演算部は、入力部から供給される少なくとも一つの前記シート束の厚みをあらわす信号に基づいて該シート束の区分け部数を演算することを特徴とする請求項2記載のシート束の区分け部数設定装置。
  4. 前記区分け部数演算部は、シート束厚さ検出センサからの少なくとも一つの前記シート束の厚みをあらわす検出信号に基づいて該シート束の区分け部数を演算することを特徴とする請求項2記載のシート束の区分け部数設定装置。
  5. 前記少なくとも一つのシート束の厚みが、シート厚さ検出センサからの1枚のシートの厚みをあらわす検出信号に基づき算出されることを特徴とする請求項2記載のシート束の区分け部数設定装置。
  6. 前記区分け部数演算部は、前記少なくとも一つのシート束の重さおよび目標総重量に基づいて該シート束の区分け部数を演算することを特徴とする請求項1記載のシート束の区分け部数設定装置。
  7. 前記区分け部数演算部により演算されたシート束の区分け部数を所定の条件に従い修正する演算を行う区分け部数修正演算部をさらに備え、前記区分け部数設定部が、前記区分け部数修正演算部により得られた修正された前記シート束の区分け部数を設定することを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちのいずれかに記載のシート束の区分け部数設定装置。
  8. シート束が搬入される搬入口および積載された複数の該シート束を搬出する搬出口を有し、複数の前記シート束が積載されるシート束積載台が移動可能に配されるシート束収容室と、
    請求項1乃至請求項7のうちのいずれかに記載のシート束の区分け部数設定装置と、
    前記区分け部数設定装置の区分け部数設定部により設定された前記シート束の区分け部数に基づいて前記シート束積載台の積載動作を制御する駆動制御部と、
    を具備して構成されるシート束蓄積装置。
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