JP2017210321A - 非接触給電装置及びそれを用いたエレベーター - Google Patents

非接触給電装置及びそれを用いたエレベーター Download PDF

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Abstract

【課題】給電トランス部からの漏れ磁界を低減して給電効率を向上する新規な非接触給電装置及びそれを用いたエレベーターを提供することにある。
【解決手段】非接触給電組立体が、両端が開口され、しかも軸方向に沿って軸方向開口が形成された磁性体よりなる磁性筐体15と、この磁性筐体15内に配置された受電コイル、或いは給電コイルと、磁性筐体15の軸方向開口14を通って磁性筐体15内に位置する支持部材17に取り付けられた給電コイル、或いは受電コイルと、軸方向開口14からの漏れ磁界を遮るように軸方向開口14に対向して支持部材17に配置された軸方向開口用の磁性板20Fとから構成されている。軸方向開口から漏れ出る受給電トランス部からの漏れ磁界を軸方向開口用の磁性板によって低減でき、給電効率を向上することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は非接触給電装置及びそれを用いたエレベーターに関するものである。
一般的なエレベーターは、乗りかごから吊り下げられるテールコードと呼ばれる給電線により、乗りかご内の電気機器への給電を行っている。ところで、最近では超高層ビルが建築され、この超高層ビルにエレベーターを設置する場合は長行程のエレベーターとなる。
エレベーターが長行程化された場合では、乗りかご内の電気機器に給電するテールコードも長くなり、テールコードの質量もこれに伴って増大することで、或る所定の長さを超えるとテールコード自体の自重に耐えられなくなる恐れがある。一方、テールコードを無くした場合には、エレベーターの乗りかご内の電気機器へ給電ができなくなるのでこの対策を採用することはできない。
このため、乗りかご内の電気機器への給電方法としては、例えば、特許第4130913号公報(特許文献1)に記載されているように、乗りかごが停止している間に昇降路に設けた非接触給電装置を用いて乗りかごに搭載した蓄電池に充電し、乗りかごが走行している間は蓄電池から乗りかごの電気機器に電力を供給する非接触給電装置が提案されている。
この特許文献1にある非接触給電装置では電磁誘導によって給電するものであり、一次コイルが給電側トランス部、二次コイルが受電側トランス部となる。一次コイルに流れる高周波電流により発生した交流磁界を媒体とし、二次コイルに誘導電流を発生させることで、一次コイルと二次コイルの間を離間しても非接触で電力を供給することができる。
ところで、特許文献1においては、図19にある通り、CI型トランスを使用して電力を供給する構成となっている。このCI型トランスとは、それぞれのトランスのコアの形状に由来して名づけられている。図19において、給電側トランス部のコア形状はアルファベットの「C」に類似し、受電側トランス部のコア形状は「I」に類似しているため、CI型トランスと呼ばれている。
特許第4130913号公報
そして、特許文献1の図19においては、CI型トランスを使用して非接触給電を行なっている。このトランス構造ではコアの空隙付近に受電コイルを取り付けることで、結合率を高めている。しかしながら、図19からわかるように、給電トランス部の給電コイルの外側にはコアが設けられていなことから、給電コイル側で磁界が漏れ出ていることになる。
乗りかごへの給電トランス部からの漏れ磁界は、乗りかご内がほとんど金属で覆われていること、乗場及びビル内の居室空間は給電トランス部から距離があることから減衰してしまい、乗客、或いは住人、或いはビルの利用者への影響はほとんどないものである。
ただ、乗りかごを案内するガイドレールや給電部の支持材などは鉄系の金属が使用されているので、ガイドレールや給電部の支持材に発熱を起こして給電効率が低下するという課題を生じる。
本発明の目的は、給電トランス部からの漏れ磁界を低減して給電効率を向上する新規な非接触給電装置及びそれを用いたエレベーターを提供することにある。
本発明の特徴は、非接触給電組立体が、軸方向の両端が開口され、しかも軸方向に沿って軸方向開口が形成された磁性体よりなる磁性筐体と、この磁性筐体内に配置された受電コイル、或いは給電コイルと、磁性筐体の軸方向開口を通って磁性筐体内に位置する支持部材に取り付けられた給電コイル、或いは受電コイルと、磁性筐体の軸方向開口からの漏れ磁界を遮るように軸方向開口に対向して支持部材に配置された磁性板とから構成されている、ところにある。
本発明によれば、磁性筐体の軸方向開口から漏れ出る受給電トランス部からの漏れ磁界を軸方向開口に対向するように設けた磁性板によって低減でき、給電効率を向上することが可能となる。
本発明の実施形態になる非接触給電装置を、乗りかごの昇降方向に対して直交する面で断面した断面図である。 図1のA−A断面を示す断面図である。 図1に示す受電トランス部を斜め上方から見た全体斜視図である。 図1に示す給電トランス部を斜め上方から見た全体斜視図である。 図1に示す給電トランス部を側面から見た側面図である。 本実施形態になる非接触給電装置と従来の非接触給電装置の漏れ磁界を比較するグラフである。 本実施形態になる非接触給電装置を乗りかごと昇降路に取り付けた状態を示す全体斜視図である。
次に、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
以下、本発明の実施形態について図1乃至図5に基づき詳細に説明する。図1は乗りかごに取り付けられる受電側トランス部と昇降路に取り付けられる給電側トランス部から構成された非接触給電装置を、乗りかごの昇降方向に対して直交する面で断面したものである。そして、乗りかごは紙面に対して垂直方向に昇降するものであり、非接触給電装置の受電トランス部を構成する筐体の両端は開口されているものである。
非接触給電装置10は、受電側トランス部11と給電側トランス部12からなる非接触給電組立体を備えて構成されている。本実施形態では、上述の通り非接触給電組立体の受電側トランス部11はエレベーターの乗りかごに取り付けられ、非接触給電組立体の給電側トランス部12は昇降路の壁面等に取り付けられる。
図1乃至図3において、受電側トランス部11は、乗りかごの昇降方向に対して直交する断面で見ると両端が開口されたカタカナの「コ」字状、或いはアルファベットの「U」字状に形成された筒部となっている。つまり、この筒部は乗りかごが昇降路を昇降するので、軸方向の両端が開口されている。ここで、軸方向とは昇降路を移動する乗りかごの昇降方向を意味している。この筒部は受電側トランス部11を構成する筐体13であり、この筐体13は3枚のアルミニウムからなる平板で形成されている。
給電側トランス部12から見て、筐体13は、アルミニウム等の非磁性材料で形成された背面板13B、右側面板13RS、左側面板13LSからなっており、背面板13Bと2つの側面板13RS、13LSは直角に交わり、2つの側面板13RS、13LSはそれぞれ平行に配置されている。
背面板13Bと2つの側面板13RS、13LSは、非磁性材料であるアルミニウムであるため、交流TIG溶接によって溶接されている。尚、溶接でなく押し出し加工で背面板13Bと2つの側面板13RS、13LSを一体的に形成することも可能である。この場合、背面板13Bと2つの側面板13RS、13LSとの接続部は円弧状に形成される。
筒状の筐体13には、軸方向(乗りかごの昇降方向)に沿って両端の開口を突き抜ける軸方向開口14が形成されており、この軸方向開口14を利用して後述する給電側トランス部12の給電コイルが筐体13内に位置するようになっている。筐体13の軸方向に直交する軸方向開口14の幅は、右側面板13RSと左側面板13LSの間の幅にほぼ等しいものである。
また、筐体13の内部には磁性材料からなる磁性筐体15が配置されている。この磁性筐体15は、フェライトからなる3枚の矩形の平板で形成されている。つまり、磁性筐体15は背面磁性板15B、右側面磁性板15RS、左側面磁性板15LSからなっている。背面磁性板15Bと2つの側面磁性板15RS、15LSは直角に交わり、2つの側面磁性板15RS、15LSはそれぞれ平行に配置されている。また、2つの側面磁性板15RS、15LSは同一の寸法形状に形成されている。
そして、背面磁性板15B、右側面磁性板15RS、左側面磁性板15LSは、筐体13の背面板13Bと2つの側面板13RS、13LSの内側に、合成接着剤によって貼り付けられている。もちろん、背面磁性板15B、右側面磁性板15RS、左側面磁性板15LSを一体的に作ることも可能である。この磁性筐体15によって磁束が外部に漏れるのを抑制している。
ここで、背面磁性板15B、右側面磁性板15RS、左側面磁性板15LSは、1枚のフェライト板で作ることもできるが、複数の小さいフェライト板を組み合わせて作ることもできる。大きなフェライト板を使用する場合は価格が高いので、小さいフェライト板を組み合わせて作ることで、製品単価を低く抑えることが可能である。
右側面磁性板15RS及び左側面磁性板15LSの内壁面には、右側受電コイル16Rと左側受電コイル16Lが固定されている。夫々の受電コイル16R、16Lは円環状に巻かれた同形状のコイルであり、矩形の右側面磁性板15RS、左側面磁性板15LSの表面内に収まる形状に決められている。
夫々の受電コイル16R、16Lには高周波電流が流れるので、表皮効果による抵抗を小さくするため、リッツ線が用いられている。また、本実施形態では右側受電コイル16Rと左側受電コイル16Lの中央領域には磁性体を配置していないが、磁性体を配置しても良いことはいうまでもなく、この場合には磁気回路の磁気抵抗が小さくなる効果がある。
次に、給電側トランス部12について説明する。図1〜図2、図4〜図5において、給電側トランス部12は、上面から見るとアルファベットの「T」字状に形成された支持体となっている。したがって、受電側トランス部11の形状が「U」字状であり、給電側トランス部12の形状が「T」字状であることから、CI型トランスに対してUT型トランスと呼ぶことができる。
この支持体17は給電側トランス部12を構成する給電体であり、この支持体17は1枚のアルミニウムからなる平板と、合成樹脂で形成された突出面部で形成されている。つまり、支持体17は、アルミニウム等の非磁性材料で形成された支持板として機能する前面板17Fと、前面板17Fから軸方向開口側14に向かって垂直に植立した突出面部17Bからなっている。
前面板17Fの形状は、受電側トランス部11の筐体13に形成した軸方向開口14の形状とほぼ同じ形状をしており、前面板17Fと筐体13に形成した軸方向開口14が向き合った時に、前面板17Fは軸方向開口14を塞ぐような形態となっている。もちろん、受電側トランス部11は乗りかごと一緒に移動するので、前面板17Fと受電側トランス部11の筐体13とは所定の距離を有して離間している。
突出面部17Bは、中央領域に切欠き18が形成されており、突出面部17Bと前面板17Fとが結合された状態で貫通孔を形成するようになっている。したがって、突出面部17Bには上下方向に、上側支持脚17B-Uと下側支持脚17B-Bが形成されることになる、尚、突出面部17Bの上側支持脚17B-U、下側支持脚17B-Bと前面板17Fとは合成接着剤やボルトによって結合されて一体化することができる。突出面部17Bの前面板17Fとの結合方向は、筐体13の軸方向開口14の延びる方向に沿って結合されており、これによって、突出面部17Bは筐体13と干渉することがなくなり、突出面部17Bは筐体13とは相対的に自由に移動することができる。
ここで、給電側トランス部12の支持体17の前面板17Fの軸方向の長さは、受電トランス部11の筐体13の軸方向の長さより長くなっている。つまり、前面板17Fに取り付けた前面側磁性板20Fは、筐体13の軸方向開口14とほぼ同形状に形成されている。このため、前面側磁性板20Fより外側に突出面部17Bの支持脚17B−U、17B−Bを配置しなければならないので、この分だけ前面板17Fの軸方向の長さが長くなっている。
また、突出面部17Bは、前面板17Fと筐体13に形成した軸方向開口14が向き合った時に、軸方向開口14を挿通して磁性筐体15の中央付近に位置するように寸法が決められている。突出面部17Bの中央付近には右側給電コイル19Rと左側給電コイル19Lとが合成接着剤によって固定されている。この右側給電コイル19Rと左側給電コイル19Lも、表皮効果による抵抗を小さくするため、リッツ線が用いられている。
そして、前面板17Fと筐体13に形成した軸方向開口14が向き合った時に、突出面部17Bの右側給電コイル19Rと磁性筐体15の右側受電コイル16Rは、互いに向き合い、電磁誘導によって電力を供給できるように寸法が決められている。同様に、突出面部17Bの左側給電コイル19Lと磁性筐体15の左側受電コイル16Lも、互いに向き合い、電磁誘導によって電力を供給できるように寸法が決められている。
そして、給電側トランス部12の支持体17の前面板17Fの軸方向開口14側の面には、フェライト板で形成された1枚の前面側磁性板20Fが固定、支持されている。この前面側磁性板20Fは、軸方向開口14と対向した位置において、特に給電コイル19R、19Lからの磁界が外部に漏れるのを遮る機能を有している。したがって、前面側磁性板20Fが軸方向開口14と対向した位置において、受電コイル16R、16Lと給電コイル19R、19Lは、磁性筐体15と前面側磁性板20Fによって囲まれる形態となり、漏れ磁界を効果的に低減することができるようになる。
尚、この前面側磁性板20Fは、突出面部17Bに形成した切り欠き18を挿通して、筐体13の軸方向開口14の形状と同じ程度の寸法形状を有したものである。
これによって、前面側磁性板20Fの磁気抵抗を小さくすることができる。例えば、突出面部17Bに切欠き18を形成しない場合においては、突出面部17Bを境にして前面側磁性板20Fを2分割しなければならない。このため、この分割部分で磁気抵抗が大きくなり、給電効率に悪影響を及ぼすようになる。これに対して、突出面部17Bに切り欠き18を設けることで、前面側磁性板20Fを2分割する必要がなくなり、1枚の前面側磁性板20Fであるため、その磁気抵抗を小さくすることができるようになる。
そして、受電側トランス部11と給電側トランス部12が互いに向き合って給電側トランス部12から受電側トランス部11に電力を供給している状態で、受電側コイル16R、16Sと給電側コイル19R、19Lは、背面磁性板15B、右側面磁性板15RS、左側面磁性板15LS、及び前面側磁性板20Fによって囲まれるため、外部に漏れる漏れ磁界が低減され、給電効率を向上することができる。もちろん、給電側トランス部12を鉄系の金属で支持している場合は、この支持部分の発熱を抑制できることはいうまでもない。
図6は、特許文献1の図19にあるCI型トランスと、本実施形態になるUT型トランスの漏れ磁束の測定結果を示している。図6の横軸の中央値は、図1で示す突出面部17Bの位置であり、横軸はこれを境として軸方向開口14の幅方向の長さを示している。また縦軸は、軸方向開口4の幅方向の漏れ磁束の大きさを示している。
図6からわかるように、CI型トランス及びUT型トランスも、突出面部17Bが位置する中央より端側に行くほど漏れ磁束が多くなるが、本実施形態になるUT型トランスでは、CI型トランスに比べて格段に漏れ磁束が少なくなっていることが理解できる。このように、前面側磁性板20Fによって磁性筐体15内の給電トランス部から漏れる磁界を低減することができるようになった。
尚、本実施形態では、受電コイル16R、16L及び給電コイル19R、19Lは、円環状のコイルに形成されているが、必ずしも円環状ではなくても良く、例えば楕円や角部分のみ弧状に形成した矩形状のコイル形状でも良いものである。
また、受電コイル16R、16L及び給電コイル19R、19Lを同一形状にすることで、量産効果を向上することができ、製品単価の上昇を抑制することができる。更に、受電コイル16R、16L及び給電コイル19R、19Lの形状が異なった場合では、誤組み付けを引き起こす恐れがあるが、本実施形態のように同一形状にすることによって誤組み付けをなくすことができ、作業効率を向上することができるようになる。
更に、本実施形態では、筐体13側を受電側トランス部11とし、支持体17側を給電側トランス部12としたが、筐体13側を給電側トランス部11とし、支持体17側を受電側トランス部12とすることも可能である。
次に、上述した非接触給電装置をエレベーターの乗りかごに配置した実施形態を説明する。本実施形態では、筐体13側を受電側トランス部11として乗りかごに載置し、支持体17側を給電側トランス部12として昇降路24に設置した例を示している。乗りかご21は図示しない巻上機によって昇降路24を上下に移動され、目標とする行先階に利用客を搬送するものである。尚、図7においては、乗りかごを案内するガイドレール、乗りかごの巻き上げ/巻き下げを行うロープ等は省略している。
図7において、乗りかご21の天上面には、乗りかご21内への音声報知やドアの開閉を制御する制御装置22、受電側トランス部11及び受電回路/蓄電池23が載置されている。受電回路/蓄電池23は制御装置22に電力を供給するものであり、受電側トランス部12からの電力によって充電されるようになっている。
受電側トランス部11は、図1に示す筐体13側の受電側トランス部11(U側)を使用しており、昇降路24に設置された給電側トランス部12(T側)から給電されるようになっている。
ここで、上述した通り、給電側トランス部12の支持体17の前面板17Fの軸方向の長さは、受電トランス部11の筐体13の軸方向の長さより長くなっている。つまり、前面板17Fに取り付けた前面側磁性板20Fは、筐体13の軸方向開口14とほぼ同形状に形成されている。このため、前面側磁性板20Fより外側に突出面部17Bの支持脚17B−U、17B−Bを配置しなければならないので、この分だけ前面板17Fの軸方向の長さが長くなっている。このため、図3に示すように、筐体13の軸方向の長さH1に対して、図4に示すように支持体17の軸方向の長さH2の方が長くなっている。
そして、本実施形態では軸方向の長さが短い、筐体13側の受電側トランス部11(U側)を乗りかご用に使用している。この理由は、乗りかご21の天上面の上に突出する受電側トランス部11の高さを抑制したいためである。乗りかご21の天上面に載置される受電側トランス部11の高さが高いと、エレベーターの昇降路に形成される、乗りかごの天上面の上部にオーバーヘッドと呼ばれる空間が大きくなってしまうためである。このため、本実施形態では、筐体13側の受電側トランス部11(U側)を受電側トランス部11にすることで、オーバーヘッドの増大を抑制するようにしている。
ここで、以上に説明した非接触給電装置はエレベーターの乗りかごに適用した場合を示しているが、用途はこれに限ったわけではなく種々の産業機械システムに適用することが可能である。
以上の通り本発明によれば、非接触給電組立体が、軸方向の両端が開口され、しかも軸方向に沿って軸方向開口が形成された磁性体よりなる磁性筐体と、この磁性筐体内に配置された受電コイル、或いは給電コイルと、磁性筐体の軸方向開口を通って磁性筐体に配置された支持部材に取り付けられた給電コイル、或いは受電コイルと、磁性筐体の軸方向開口からの漏れ磁界を遮るように軸方向開口に対向して支持部材に配置された磁性板とから構成されているものである。
この構成によれば、磁性筐体の軸方向開口から漏れ出る受給電トランス部からの漏れ磁界を軸方向開口に対向するように設けた磁性板によって低減でき、給電効率を向上することが可能となる。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
10…非接触給電装置、11…受電側トランス部、12…給電側トランス部、13…筐体、13B…背面板、13RS…右側面板、13LS…左側面板、14…軸方向開口、15…磁性筐体、15B…背面磁性板、15RS…右側面磁性板、15LS…左側面磁性板、16R…右側受電コイル、16L…左側受電コイル、17…支持体、17B…突出面部、17F…前面板、18…切り欠き、19R…右側給電コイル、19L…左側給電コイル、20F…前面側磁性板、21…乗りかご、22…制御装置、23…受電回路/蓄電池。

Claims (8)

  1. 給電側トランス部に設けた給電コイルと受電側トランス部に設けた受電コイルとを交流磁界を媒体として結合し、前記給電コイルに交流電流を流して前記受電コイルに誘導電流を発生させることで、給電コイル側から受電コイル側に電力を非接触で供給する非接触給電組立体を備えた非接触給電装置において、
    前記非接触給電組立体が、軸方向の両端が開口され、しかも軸方向に沿って軸方向開口が形成された磁性体よりなる筒状の磁性筐体と、前記磁性筐体内に配置された受電コイル、或いは給電コイルと、前記磁性筐体の前記軸方向開口を通って前記磁性筐体内に位置する支持部材に取り付けられた前記給電コイル、或いは前記受電コイルと、前記磁性筐体の前記軸方向開口からの漏れ磁界を遮るように前記軸方向開口に対向して前記支持部材に配置された磁性板とから構成されていることを特徴とする非接触給電装置。
  2. 請求項1において、
    前記磁性筐体の周囲は、前記軸方向開口を除いて非磁性材料からなる筐体によって囲まれていると共に、
    前記軸方向開口に対向する前記磁性板は、前記軸方向開口とは反対側で非磁性材料からなる、前記支持部材を構成する支持板に取り付けられていることを特徴とする非接触給電装置。
  3. 請求項2において、
    前記支持板には、前記磁性筐体の前記軸方向開口を通って前記磁性筐体内に突出する、前記支持部材を構成する突出部が設けられており、前記突出部に前記給電コイル、或いは前記受電コイルが取り付けられていることを特徴とする非接触給電装置。
  4. 請求項3において、
    前記支持板に設けられた、前記給電コイル、或いは前記受電コイルが取り付けられている前記突出部は、前記磁性筐体及びこれを囲む前記筐体の軸方向の両端の前記開口と前記軸方向開口を通って、前記磁性筐体の内部を相対的に移動することを特徴とする非接触給電装置。
  5. 請求項4において、
    前記突出部の中央付近には切り欠きが形成されており、前記支持板に前記突出部の両端を固定した状態で、前記支持板に取り付けられた前記磁性板は、前記切り欠きを挿通して延びる1枚の磁性板であることを特徴とする非接触給電装置。
  6. 請求項1において、
    前記磁性筐体に配置された前記受電コイル、或いは給電コイルと、前記支持部材に取り付けられた前記給電コイル、或いは前記受電コイルは、同一の寸法形状に形成されていることを特徴とする非接触給電装置。
  7. 昇降路を上下に移動する乗りかごと、前記昇降路に設置された給電側トランス部と、前記乗りかごに取り付けられ受電側トランス部を有し、前記給電側トランス部に設けた給電コイルと前記受電側トランス部に設けた受電コイルとを交流磁界を媒体として結合し、前記給電コイル側に交流電流を流して前記受電コイル側に誘導電流を発生させることで、給電コイル側から受電コイル側に電力を非接触で供給する非接触給電組立体を備えたエレベーターにおいて、
    前記非接触給電組立体が、軸方向の両端が開口され、しかも軸方向に沿って軸方向開口が形成された磁性体よりなる磁性筐体と、前記磁性筐体内に配置された受電コイル、或いは給電コイルと、前記磁性筐体の前記軸方向開口を通って前記磁性筐体内に位置する支持部材に取り付けられた前記給電コイル、或いは前記受電コイルと、前記磁性筐体の前記軸方向開口からの漏れ磁界を遮るように前記軸方向開口に対向して前記支持部材に配置された磁性体とから構成されていることを特徴とするエレベーター。
  8. 請求項7において、
    前記乗りかごの前記受電側トランス部は、前記磁性筐体と、前記磁性筐体内に配置された受電コイルよりなり、
    前記昇降路の前記給電側トランス部は、前記磁性筐体の前記軸方向開口を通って前記磁性筐体内に位置する支持部材に取り付けられた前記給電コイルと、前記磁性筐体の前記軸方向開口からの漏れ磁界を遮るように前記軸方向開口に対向して前記支持部材に配置された磁性体とからからなることを特徴とするエレベーター。
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