JP2017209653A - 排ガス処理設備における通風機の電流制御方法及び電流制御システム - Google Patents
排ガス処理設備における通風機の電流制御方法及び電流制御システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017209653A JP2017209653A JP2016106308A JP2016106308A JP2017209653A JP 2017209653 A JP2017209653 A JP 2017209653A JP 2016106308 A JP2016106308 A JP 2016106308A JP 2016106308 A JP2016106308 A JP 2016106308A JP 2017209653 A JP2017209653 A JP 2017209653A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current value
- current
- exhaust gas
- value
- ventilator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Treating Waste Gases (AREA)
Abstract
Description
これらの通風機を流れる電流値が大きくなると、通風機が破損する可能性がある。このため、電流値の監視を行い、電流値が大きくなると、通風機を駆動する電動機の出力を調整する制御が行われている(例えば特許文献1参照)。
この誘引通風機2及び後述の脱硫通風機3は、制御部4により制御される。
脱硫装置106で硫黄酸化物が除去されて無害化されたガスは、再加熱用のGGH再加熱器107にて再加熱される
無害化されたガスは煙突108より大気に放出される。
(2)電気式集塵装置105において、EPダンパ連動槌打中は、集塵極に付着した灰を効率的に落とすため、該当セクションのEPダンパ開度が閉止される。また他のセクションのダンパは開度が減少される。EPダンパ開度が絞られることにより、ボイラ101圧力が上昇する。そうすると、誘引通風機2はボイラ101内のガス圧を一定にするように吸引するものであるため、誘引通風機2の動翼開度が増加し、それにともなって電流値が増加する。
(3)石炭の性状(発熱量や水分)の影響により、空気流量が増加し、電流が増加する。
なお、図1において、誘引通風機2及び脱硫通風機3は1つずつのみ示したが、誘引通風機2及び脱硫通風機3は1つではなく、例えばそれぞれ2つ設けられている。
誘引通風機2のそれぞれの電動機21に流れる電流値をIA、IBとするが、以下、特に区別する必要のない場合は、電流値Iとして説明する。
また、本実施形態では、図2に示す通風機の電流制御は、制御部4が行うが、これに限定されず、それぞれの動作を作業者が行ってもよい。
制御部4は、通常動作として、誘引通風機2を流れる電流値Iの監視を行う。
電流値Iが、本実施形態における定格電流(本実施形態の誘引通風機2は一例として345V)以上の場合(ステップS2,YES)、ステップS3に進む。
電流値Iが、定格電流345Vより小さい場合(ステップS2,NO)、通常の監視(ステップS1)に戻る。
なお、脱硫通風機3の定格電流は、一例として235Vである。
制御部4は、電流値Iが、定格電流+5%(362.2V)以上かどうかの判定を行う。なお、脱硫通風機3の定格電流+5%は246.7Vである。
電流値Iが、定格電流+5%の362.2Vの以上の場合(ステップS3,YES)、ステップS4に進む。
電流値Iが、定格電流+5%の362.2Vより小さい場合(ステップS3,NO)、ステップ5Sに進む。
制御部4は、電流値Iが、定格電流+5%の362.2Vの以上の場合(ステップS3,YES)、誘引通風機2の電動機出力を、例えば10MW低下させ、ステップS1に戻る。
制御部4は、ステップS3において、電流値Iが、定格電流の+5%より小さい場合(ステップS3,NO)、2つの誘引通風機2の電流値IAとIBとの間に差があるかどうかを判定する。
2つの誘引通風機2の電流値IAとIBとの間に差がある場合(ステップS5,YES)、ステップS6に進む。
2つの誘引通風機2の電流値IAとIBとの間に差がない場合(ステップS5,NO)、ステップS7に進む。
制御部4は、2つの誘引通風機2の電流値IAとIBとの間に差がある場合(ステップS5,YES)、それぞれの電動機出力に電流値IAとIBとの間の差が縮小するようにバイアスをかける。その後、ステップS1に戻る。
制御部4は、2つの誘引通風機2の電流値IAとIBとの間に差がない場合、(ステップS5,NO)、本実施形態にかかる電流値二乗平均演算を行う。
制御部4は、電流値二乗平均演算において、まず、1分ごとに1時間、電流値Iを測定する。ただし、これに限定されず、例えば30分、45分、1時間30分等でもよく、また、30秒ごと、2分後ごと等であっても良い。
次いで、制御部4は、測定された電流値を、PU値に変換する。PU値とは、定格電流に対する計測電流の割合を示した値である。定格電流と測定値とが等しい場合1となる。
そして、制御部4は、1分ごとに60回計測された値を基に演算された60個のPU値を二乗平均し、二乗平均値を求める。
このように自動的に二乗平均値を求めることにより、二乗平均値の演算の効率化を図ることができる。
制御部4は、二乗平均値が1以上か否かを判定する。
制御部4は、二乗平均値が1より小さい場合(ステップS8,NO)、ステップS1の通常の監視に戻る。
制御部4は、二乗平均値が1以上の場合(ステップS8,YES)、ステップS9に進む。
制御部4は、電動機の負荷を例えば10MW下げる。
制御部4は、電動機の負荷を下げた後、ステップS2と同様に、電流値Iが定格電流345V以上か否かを判定する。
電流値Iが、定格電流345V以上の場合(ステップS10,YES)、ステップS9に戻り、さらに電動機の負荷を下げる。
電流値Iが、定格電流345Vより小さい場合(ステップS10,NO)、ステップS11に進む。
制御部4は、所定時間内にスートブロワ(SB)の実施があるかどうかを判定する。
スートブロワは、各種熱交換器(ボイラ101、空気予熱器103等)の伝熱面に付着する煤やダストを除去する装置である。熱交換器の被煤吹管(ボイラ101の場合では、蒸発管や過熱器管、及び水冷壁管等)の伝熱面に、燃焼ガス中に含まれる煤やダストが付着する事により熱交換効率を低下させる。この熱交換効率の低下を防止するために、一定の間隔を決めてスートブロワは作動される。スートブロアが作動されると、気圧変動が生じる。この気圧変動により、送風機の電流値が変動するので、スートブロワが完了して電流値が安定するまでステップS11を繰り返す。
制御部4は、ボイラ101の圧力が安定しているかどうかを判定する。
ボイラ101の圧力が不安定であると、送風機の電流値が変動するので、SBが完了して電流値が安定するまでステップS12を繰り返す。
制御部4は、電流値Iが333A以下かどうかを判定する。この333Aとは、定格電流345Vから、12Aを引いた値である。12Aは、電動器の出力を10MW上昇させたときに予想される最大上昇電流値である。
すなわち、制御部4は、現在の電流値Iが、定格電流から、電動機の出力を戻したときに、増加が予想される最大電流値を引いた値である333V以下かどうかを判定する。
換言すると、一旦下げた電動機出力を、元の出力に戻した場合に、電流値Iが定格を超えることにならないかどうかを判定している。
制御部4は、再度、ステップS7と同様に、本実施形態にかかる電流値二乗平均演算を行う。
制御部4は、電流値二乗平均演算において、まず、1分ごとに1時間、電流値Iを測定する。次いで、制御部4は、測定された電流値を、PU値に変換する。
そして、制御部4は、1分ごとに60回計測された値を基に演算された60個のPU値を二乗平均し、二乗平均値を求める。
ステップS8と同様に制御部4は、二乗平均値が1以上か否かを判定する。
制御部4は、二乗平均値が1以上の場合(ステップS15,YES)、ステップS9に戻り、電動器の出力をさらに下げる。
制御部4は、二乗平均値が1より小さい場合(ステップ15,NO)、ステップS16に進む。
制御部4は、排ガス処理設備100全体の状況を検討する。
制御部4は、排ガス処理設備100全体の状況より、電動機の出力を上昇可能かどうかを判定する。
電動機の出力の上昇が可能でない場合(ステップS17,NO)、ステップS16に戻る。
電動機の出力の上昇が可能な場合(ステップS17,YES)、ステップS18に進む。
制御部4は、電動器の出力を戻し、ステップS1の通常監視に戻る。
本実施形態によると、誘引通風機(IDF)2及び脱硫通風機(BUF)3において、所定時間内の複数の電流値Iを測定し、その複数の電流値Iの二乗平均値を求める。そして、その二乗平均値が定格電流を超えていた場合に、電流値Iを下げる。
実施形態によると、通風機の電流値Iを連続して測定し、電流値Iが定格電流値を超えた場合に直ちに電流値Iを下げる比較形態と比べると、電流値Iを下げる回数が減少する。
電流値Iが下がると、ボイラ101の出力を低下させる必要があるが、実施形態によると、電流値Iを減少させる頻度が減少するため、頻発していたボイラ101の出力低下の頻度を低減させることができる。したがって、ボイラ101の動作効率を向上させることができる。
2 誘引通風機
3 脱硫通風機
4 制御部
21 電動機
31 電動機
100 排ガス処理設備
101 ボイラ
102 脱硝装置
103 空気予熱器
104 熱回収器
105 電気式集塵装置
106 脱硫装置
107 再加熱器
108 煙突
Claims (4)
- 一定時間内において、通風機を動作するための電流値を複数測定し、
測定した電流値を二乗平均し、
二乗平均した電流値が定格電流値を超えていた場合、前記電流値を下げる、
排ガス処理設備における通風機の電流制御方法。 - 前記電流値は、定格電流に対するPU値に換算した後、二乗平均する、
請求項1に記載の排ガス処理設備における通風機の電流制御方法。 - 前記電流値を下げる動作は、前記通風機を動作する電動機の出力を下げることにより行い、
前記電動機の出力を下げて前記電流値が定格電流以下になった場合、
現在の電流値が、前記定格電流値から前記電動機の出力を下げたことによる前記電流値の減少分を引いた値より小さくなった場合、前記電動機の出力を上げる
請求項1または2に記載の排ガス処理設備における通風機の電流制御方法。 - 一定時間内において、通風機を動作するための電流値を複数測定し、
測定した電流値を二乗平均し、
二乗平均した電流値が定格電流を超えていた場合、前記電流値を下げる制御部を備える、
排ガス処理設備における通風機の電流制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016106308A JP6728983B2 (ja) | 2016-05-27 | 2016-05-27 | 排ガス処理設備における通風機の電流制御方法及び電流制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016106308A JP6728983B2 (ja) | 2016-05-27 | 2016-05-27 | 排ガス処理設備における通風機の電流制御方法及び電流制御システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017209653A true JP2017209653A (ja) | 2017-11-30 |
JP6728983B2 JP6728983B2 (ja) | 2020-07-22 |
Family
ID=60475094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016106308A Active JP6728983B2 (ja) | 2016-05-27 | 2016-05-27 | 排ガス処理設備における通風機の電流制御方法及び電流制御システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6728983B2 (ja) |
-
2016
- 2016-05-27 JP JP2016106308A patent/JP6728983B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6728983B2 (ja) | 2020-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102042605B (zh) | 回转式空气预热器分侧热清灰方法 | |
US10471382B2 (en) | Air pollution control system | |
TWI671608B (zh) | 用於控制設備之至少一操作參數之裝置及方法 | |
JP5462067B2 (ja) | 廃棄物焼却プラントの運転方法 | |
WO2016133116A1 (ja) | 排ガス熱回収システム | |
JP5537195B2 (ja) | ストーカ式焼却炉の廃熱回収システム | |
CN103807863B (zh) | 一种用于选择性催化还原改造的烟温调节系统 | |
CN102778134A (zh) | 半封闭矿热电炉烟气余热利用新工艺 | |
JP6728983B2 (ja) | 排ガス処理設備における通風機の電流制御方法及び電流制御システム | |
JP6678265B1 (ja) | 燃焼排ガスの処理装置及び処理方法 | |
JP5137598B2 (ja) | 汽力発電設備における通風系統 | |
CN209013228U (zh) | 基于燃用烟煤、无烟煤锅炉回转式空预器的热一次风循环防堵装置 | |
CN109603526A (zh) | 一种生物质电厂烟气处理系统 | |
JP6458298B2 (ja) | 焼却設備 | |
WO2021010411A1 (ja) | 制御システム | |
JP4218631B2 (ja) | 屋内ボイラの吸気温度制御方法及び装置 | |
CN111964928B (zh) | 一种治理空气预热器堵塞的单侧排烟温度升温试验方法 | |
CN205155926U (zh) | 新型燃煤锅炉烟气余热回收系统 | |
JP3544716B2 (ja) | 脱硝装置のアンモニア注入量制御方法および装置 | |
CN214501303U (zh) | 一种超临界w火焰锅炉空气预热器在线清堵系统 | |
CN109708104B (zh) | 一种循环流化床锅炉高效sncr脱硝方法及系统 | |
Kalwar et al. | The impact of changes in operating parameters on the bag filter in the WR-25 water boiler | |
JP2019531455A (ja) | ボイラー設備およびその運転方法 | |
CN215765198U (zh) | 一种提升入口风温的锅炉风机管路 | |
CN113813755B (zh) | 燃煤机组脱硝全负荷投运控制方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190509 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200225 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200331 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200602 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200615 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6728983 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |