JP2017209640A - 分離装置 - Google Patents

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奥田 隆昭
Takaaki Okuda
隆昭 奥田
康人 的場
Yasuto Matoba
康人 的場
正輝 松岡
Masaki Matsuoka
正輝 松岡
椿 淳一郎
Junichiro Tsubaki
淳一郎 椿
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【課題】フィルタ逆洗浄用の流体を予め準備しなくてもフィルタを逆洗浄できる分離装置を提供する。【解決手段】分離装置は、流体中の固体粒子を分離するための複数の分離ユニット1を備える。各分離ユニット1は、ハウジング10と、ハウジング10内に配置された筒状の分離用のフィルタ11とを備える。さらに、分離装置は、分離ユニット1を、そのハウジング10が供給室2と連通する分離モードと、そのハウジング10と供給室2との連通が遮断された逆洗モードとの間で切り替える切替機構5を備える。分離モードの分離ユニット1から第1排出室3へ排出された流体は、逆洗モードの分離ユニット1のフィルタ11内へ供給され当該フィルタ11を内側から外側へ通過して逆洗浄する。【選択図】図1

Description

本発明は、ろ過または分級に使用されるサイクロン式の分離ユニットを複数有する分離装置に関する。
ろ過または分級に使用されるサイクロン式の分離装置には、外筒としてのハウジングと、内筒としてのフィルタと備えたものがある。ハウジングは、円筒形状の上部と、下向き円錐形状の下部とを有している。フィルタは、円筒形状のウェッジワイヤストレーナであって、ハウジングの上部内においてこれと同心状になるように配置されている。この分離装置では、以下のようにして固体粒子の分級が行なわれる。
固体粒子を含む流体は、ハウジングの上部にその接線方向に供給されると、ハウジングとフィルタとの間で旋回する。この流体の旋回流によって、比較的に比重または粒径が大きい固体粒子は、ハウジングの内周壁に沿って旋回しながら下方に流れる。そして、この固体粒子を含む流体は、フィルタを通過せずにハウジングの下端の排出口から外部へ排出される。
一方、比較的に比重または粒径が小さい固体粒子は、フィルタの外周壁に沿って旋回し、当該旋回の間に流体とともにフィルタを通過し、ハウジングの上端の排出口から外部へ排出される。
サイクロン式の分離装置は、以上のように、旋回流とフィルタとによって固体粒子を分離している。この分離装置が運転し続けると、フィルタのスリットが形成された部分(以下、単にスリット部とする)に固体粒子が吸着していき、フィルタが目詰りする。それゆえに、単独の分離装置を長時間安定して運転させることはできない。
特許文献1では、上記の分離装置が分離ユニットとして複数設けられており、各分離ユニットは、逆洗浄用の圧力流体をフィルタ内に注入するための洗浄口を有している。フィルタの外周面が目詰まりすると、逆洗浄用の流体が洗浄口を通ってフィルタ内に供給され、フィルタを内側から外側に通過する。それによって、フィルタが逆洗浄される。
特許文献1では、ある分離ユニットが逆洗浄用の流体によってフィルタを逆洗浄している間、他の分離ユニットが固体粒子を分離することによって、連続運転が可能となっている。
実開昭62-17355号公報
しかしながら、特許文献1では、逆洗浄用の流体を予め準備しておく必要があり、これを貯留しておくためのタンク等を設ける必要があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、フィルタ逆洗浄用の流体を予め準備しなくてもフィルタを逆洗浄できる分離装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明に係る分離装置は、供給室と、第1排出室と、複数のサイクロン式の分離ユニットと、を備え、
前記分離ユニットは、それぞれ、
ハウジングと、
前記ハウジング内に設けられて上下方向にのびる筒状の分離用のフィルタと、
固体粒子を含む流体を前記ハウジングと前記フィルタとの間で旋回するように前記供給室から前記ハウジングへ供給するために前記供給室と前記ハウジングの上部とに接続された供給路と、
前記フィルタを通過した前記フィルタ内の前記流体を前記第1排出室へ排出するために前記フィルタと前記第1排出室とに接続された第1排出路と、
前記フィルタを通過しなかった前記ハウジング内の前記流体を排出するために前記ハウジングの下部に接続された第2排出路と、を備える、
前記固体粒子を分離するための分離装置であって、
前記分離ユニットを、その前記ハウジングが前記供給室と連通する分離モードと、その前記ハウジングと前記供給室との連通が遮断された逆洗モードとの間で切り替える切替機構、を備え、
前記分離モードの前記分離ユニットから前記第1排出室へ排出された流体は、前記逆洗モードの前記分離ユニットの前記フィルタ内へ供給され当該フィルタを内側から外側へ通過して逆洗浄する、ことを特徴とする。
好ましくは、前記切替機構は、前記分離ユニットを前記分離モードと前記逆洗モードとの間で切り替える際に、前記分離ユニットの前記第2排出路の排出開口の大きさを切り替えるものであり、前記逆洗モードの前記分離ユニットの前記排出開口を前記分離モードの前記分離ユニットの前記排出開口よりも大きくする。
好ましくは、前記各分離ユニットの前記フィルタを通過しなかった前記ハウジング内の前記流体が排出される第2排出室をさらに備え、前記各分離ユニットの前記第2排出路は、前記第2排出室の上面に接続されており、
前記切替機構は、
上下方向にのびる駆動軸と、
前記駆動軸を回転させる駆動源と、
前記排出開口としての前記分離用開口と、前記分離用開口よりも大きい、前記排出開口としての前記逆洗用開口とを有し、前記第2排出室において前記駆動軸に連結されて前記駆動軸の回転によって前記第2排出室の上面を摺動しながら回転する下切替弁板と、を備える。
好ましくは、
前記各分離ユニットの前記供給路は、前記供給室の下面に接続されており、
前記切替機構は、
上下方向にのびる駆動軸と、
前記駆動軸を回転させる駆動源と、
前記ハウジングと前記供給室とを連通させるための連通開口を有し、前記供給室において前記駆動軸に連結されて前記駆動軸の回転によって前記供給室の下面を摺動しながら回転する上切替弁板と、を備える。
好ましくは、前記フィルタは、上下方向にのびる複数のウェッジワイヤが円周方向に間隔をあけて並べて配置され、隣接する前記ウェッジワイヤの間隔によって上下方向にのびるスリットが形成された円筒状のウェッジワイヤストレーナである。
本発明によれば、上記構成を備えることにより、逆洗浄用の流体を予め準備しておかなくてもフィルタを逆洗浄できる分離装置を提供することができる。
本発明に係る分離装置の構成及び動作を説明するための概略図である。 各分離ユニットのハウジングと供給路との接続を概略的に示す横断面図である。 図3Aは上切替弁板の平面図であり、図3Bは下切替弁板の平面図である。 各分離ユニットのフィルタの一例を概略的に示す横断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る分離装置(以下、単に分離装置とする)について説明する。以下の実施例では、分離装置が、分級装置として使用される場合について説明する。
分離装置は、複数のサイクロン式の分離ユニット1、供給室2、第1排出室3、及び、第2排出室4を備えている。
分離ユニット1は、分離装置の上下方向にのびる中心線周りに等角度間隔で配置されている(図2参照)。本実施例では、3つの分離ユニット1が、中心線周りに120°の間隔をあけて配置されている。
各分離ユニット1は、ハウジング10と、円筒状の分離用のフィルタ11とを備えている。ハウジング10は、上部が円筒形状を有し、下部が上部の円筒形状から下向きに窄まる略円錐形状を有する。
円筒形状のフィルタ11は、ハウジング10の上部内に配置されて上下方向にのびている。フィルタ11は、ハウジング10と同心状になるように配置されている。フィルタ11は、その外側が一次側として構成され、その内側が二次側として構成されている。そして、フィルタ11には、小さい固体粒子が流体と共に通過するための複数の分離用のスリットS(図4参照)が形成されている。なお、フィルタ11は、その上端がハウジング10の上面に当接され、下端は閉口している。
図4の通り、本実施例では、フィルタ11は、円筒形状のウェッジワイヤストレーナである。フィルタ11は、断面が楔状で上下方向にのびる複数のウェッジワイヤ12を備えている。ウェッジワイヤ12は、フィルタ11の中心線周りに円周方向に間隔をあけて配置されている。上下方向にのびる複数の分離用のスリットSが、隣接するウェッジワイヤ12の間隔によって形成されている。
供給室2は、分離ユニット1の上方に設けられている。外部供給路20が供給室2に接続されており、分離される固体粒子を含む流体が、不図示のポンプ等の駆動によって、外部供給路20を通じて供給室2に供給されるようになっている。
各分離ユニット1は、流体を供給室2からハウジング10へ供給するための供給路13を備えている。供給路13は、その一端が供給室2の下面に接続され、第1排出室3を気密又は液密に貫通し、その他端がハウジング10の上部に接続されている。それによって、流体が、供給室2から各分離ユニット1のハウジング10に供給路13を通じて供給される。
図2の通り、供給路13の他端は、ハウジング10の上部の円周面にその接線方向に接続されており、それによって、ハウジング10に供給された流体は、ハウジング10とフィルタ11との間を旋回する旋回流となる。
図1を参照して、第1排出室3は、分離ユニット1の上方に設けられている。第1外部排出路30が、第1排出室3に接続されている。
各分離ユニット1は、ハウジング10に供給されてフィルタ11を通過したフィルタ11内の流体を第1排出室3へ排出するための第1排出路14を備えている。第1排出路14は、一端が第1排出室3の下面に接続され、ハウジング10の上面を貫通し、他端が前記フィルタ11の上端に接続されてフィルタ11内にまで挿入されている。それによって、各分離ユニット1のフィルタ11内の流体が、第1排出室3で合流し、第1外部排出路30から外部へ排出される。
第2排出室4は、分離ユニット1の下方に配置されている。第2外部排出路40が、第2排出室4に接続されている。
各分離ユニット1は、フィルタ11を通過しなかったハウジング10内の流体を第2排出室4へ排出するための第2排出路15を備えている。第2排出路15は、一端がハウジング10の下端に接続され、他端が第2排出室4の上面に接続されている。それによって、各分離ユニット1のフィルタ11を通過しなかったハウジング10内の流体は第2排出室4で合流し、第2外部排出路40から外部へ排出される。
分離装置は、各分離ユニット1のハウジング10と供給室2との連通状態を切り替えるための切替機構5を備えている。以下、切替機構5について説明する。
切替機構5は、分離装置の中心において上下方向にのびる駆動軸50と、駆動軸50を回転させるための駆動源としてのモータ51とを備えている。従って、分離ユニット1は、駆動軸50の周りに等角度間隔で配置されている。この駆動軸50は、供給室2、第1排出室3、及び、第2排出室4を気密又は液密に貫通し、かつ、軸周りに回転自在となっている。駆動軸50の上端が、カップリングを介してモータ51の出力軸に連結されている。これによって、モータ51が駆動すると、駆動軸50がその軸周りに回転する。
なお、切替機構5は、駆動軸50の回転を制御する回転制御部52を備えており、回転制御部52は、駆動軸50を、所定の時間毎に所定の角度だけ回転する。本実施例では、回転制御部52は、所定の時間毎に駆動軸50を60°回転させる。回転制御部52は、駆動軸50に連結された検出部材52a、検出部材52aの検出によって駆動軸50の回転角度を検出する検出センサ52b、所定の時間の経過を検出するタイマー(不図示)等からなる。回転制御部52は、実登3199007に開示された構成と同じなのでその詳細な説明は省略される。
さらに、分離装置は、上切替弁板6を備えている。上切替弁板6は、円盤状である。上切替弁板6は、供給室2において駆動軸50に連結されている。スプリング53が、供給室2の中央に配置されており、その付勢力によって上切替弁板6を供給室2の下面に押し当てている。従って、上切替弁板6は、駆動軸50の回転によって供給室2の下面を摺動しながら回転する。
図3Aに、上切替弁板6の平面図が示されている。上切替弁板6には、供給室2とハウジング10と連通させるための複数の連通開口60が形成されている。本実施例では断面が円形状の連通開口60が、5つ形成されており、駆動軸50を中心とする円周方向に60°の角度間隔をあけて並んでいる。
図1の通り、分離ユニット1(右側参照)は、そのハウジング10が供給路13及び上切替弁板6の連通開口60を介して供給室2と連通し、流体を供給室2からハウジング10へ供給可能な状態となっている(以下、これを分離モードとする)。一方、分離ユニット1(左側参照)は、上切替弁板6が供給路13を閉じることによって、そのハウジング10と供給室2との連通が遮断され流体を供給室2からハウジング10へ供給不能な状態となっている(以下、これを逆洗モードとする)。
駆動軸50の回転によって上切替弁板6が所定角度回転すると、その連通開口60の角度位置が変わり、それによって、ハウジング10と供給室2との連通状態が切り替わる。即ち、分離ユニット1が分離モードと逆洗モードとの間で切り替わるようになっている。
このようにして、切替機構5は、分離ユニット1を分離モードと逆洗モードとの間で切り替える。なお、切替機構5は、全ての分離ユニット1を一斉に逆洗モードへ切り替えることはなく、分離モードの分離ユニット1と逆洗モードの分離ユニット1の双方が存在するように、一部の分離ユニット1だけを逆洗モードにする。なお、全ての分離ユニット1が分離モードになる状態はあってもよい。
本実施例の場合、3つ分離ユニット1が120°間隔で配置され、図3Aのように5つの連通開口60を有する上切替弁板6が所定の時間間隔で60°回転する。従って、切替機構5によって、逆洗モードになる分離ユニット1が、全ての分離ユニット1が分離モードになる状態を一度経て順番に切り替わる。
切替機構5は、分離ユニット1を分離モードと逆洗モードとの間で切り替えるときに、分離ユニット1の第2排出路15の排出開口の大きさを切り替える。具体的には、切替機構は、逆洗モードの分離ユニット1の前記排出開口を分離モードの分離ユニット1の前記排出開口よりも大きくする。
このために、切替機構5は、下切替弁板7を備えている。下切替弁板7は、円盤状である。下切替弁板7は、第2排出室4において駆動軸50に連結されている。スプリング54が、第2排出室4の中央に配置されており、その付勢力によって下切替弁板7を第2排出室4の上面に押し当てている。従って、下切替弁板7は、駆動軸50の回転によって第2排出室4の上面を摺動しながら回転する。下切替弁板7は、駆動軸50に連結されているので上切替弁板6と共に同じ角度で回転する。
図3Bに、下切替弁板7の平面図が示されている。下切替弁板7には、第2排出路15の排出開口を構成する複数(実施例では5つ)の分離用開口70と、第2排出路15の排出開口を構成する逆洗用開口71(実施例では1つ)とが形成されている。これらの開口70、71は、駆動軸50を中心に等角度間隔(実施例は60°)で形成されている。
分離用開口70は、上切替弁板6の連通開口60と同じ数形成されている。分離用開口70は、上切替弁板6の連通開口60と同じ角度位置に形成されている。分離用開口70は、断面が円形状で、図1に示される通り、下向きに窄まるように形成されている。
逆洗用開口71は、断面が円形状であり、上記の分離用開口70よりも開口断面が大きい。図3A、図3Bの通り、上切替弁板6の、逆洗用開口71と同じ角度位置には、連通開口60は形成されず塞がれている。なお、実施例では、1つの逆洗用開口71は形成されているが、例えば同時に複数の分離ユニット1を逆洗モードにする場合等においては、複数の逆洗用開口71が形成されてもよい。
図1の通り、分離モードの分離ユニット1(右側参照)は、第2排出路15の排出開口が下切替弁板7の分離用開口70で構成される。一方、逆洗モードの分離ユニット1(左側)は、第2排出路15の排出開口が、分離用開口70よりも大きい逆洗用開口71で構成される。上切替弁板6の回転によって分離ユニット1が分離モードと逆洗モードとの間で切り替わる際、上切替弁板6とともに回転する下切替弁板7によって、第2排出路15の排出開口が分離モードでは分離用開口70に、逆洗モードでは逆洗用開口71になるよう切り替わる。
次に、図1を参照して、本発明に係る分離装置の動作について説明する。分離される固体粒子を含む流体が、原流体として、不図示のポンプによって、外部から供給室2へ外部供給路20を通じて供給される。それから、原流体は、連通開口60を通って、供給室2から分離モードの分離ユニット1へ供給される。一方、原流体の逆洗モードの分離ユニット1への供給は、上切替弁板6によって防止される。
分離モードの分離ユニット1では、原流体が、供給路13を通ってハウジング10へ供給され、ハウジング10の内周壁とフィルタ11の外周壁との間で旋回するようになっている。この旋回流による遠心力によって、比較的に粒径または比重の大きい固体粒子はフィルタ11の外周壁に沿って旋回する。一方、比較的に粒径または比重の小さい固体粒子は、フィルタ11の外周壁に沿って旋回し、当該旋回の間にフィルタ11のスリットS(図4)を通過することによって流体と共にフィルタ11内へ流れ込む。
従って、分離モードの分離ユニット1では、固体粒子が、フィルタ11外の粒径または比重の大きい固体粒子と、フィルタ11内の粒径または比重の小さい固体粒子とに分離される。また本実施例では、フィルタ11が、上下方向にのびるスリットSを有するウェッジワイヤストレーナであることにより、慣性ろ過の原理によって、より多くの固体粒子がスリットSを飛び越えるのでフィルタ11の目詰まりが生じにくい。但し、長時間運転を続けると、いずれはフィルタ11のスリット部に固体粒子が吸着し、分離効率が低下していく傾向がある。
フィルタ11を通過しなかったハウジング10内の流体、即ち、粒径または比重の大きい固体粒子が濃縮された流体は、濃縮流体として、ハウジング10内を旋回しながらその下方へと流れる。そして、濃縮流体は、第2排出路15を通り、第2排出路15の排出開口としての分離用開口70から第2排出室4へと排出される。分離モードの各分離ユニット1から排出された濃縮流体は、第2排出室4で合流し、第2外部排出路40を通って外部へ排出される。
一方、フィルタ11を通過した流体、即ち、粒径の小さい固体粒子を含む流体は、ろ過流体として、第1排出路14を通って第1排出室3へ排出される。各分離モードの分離ユニット1から排出されたろ過流体は、第1排出室3で合流し、第1外部排出路30を通って外部へ排出される。
ここで、逆洗モードの分離ユニット1が存在するときには、第2排出室3のろ過流体の一部は、逆洗モードの分離ユニット1の第1排出路14を逆流して、そのフィルタ11内へ供給される。それから、このろ過流体は、フィルタ11を内側から外側へと通過する。それによって、フィルタ11が逆洗浄される。即ち、フィルタ11のスリット部に吸着した固体粒子が除去される。フィルタ11を逆洗浄した流体は、第2排出路15を通って第2排出室4へ流れ出て、濃縮流体とともに第2外部排出路40を通って外部へ排出される。
以上のように、本発明に係る分離装置では、逆洗モードの分離ユニット1のフィルタ11が、分離モードの分離ユニット1から排出されたろ過流体によって逆洗浄されるようになっている。なお、逆洗モードの分離ユニット1は、その第2排出路15の排出開口が、分離用開口70より大きな逆洗用開口71に切り替わっているので、フィルタ11を逆洗浄した流体が短時間で排出される。従って、フィルタ11を効果的に逆洗浄できるようになっている。
逆洗モードの分離ユニット1のフィルタ11が、分離モードの分離ユニット1のろ過流体によって逆洗状されるので、逆洗浄用の流体を予め準備しておく必要はない。従って、特許文献1のような逆洗浄用の流体を貯留するタンクや、これを供給するコンプレッサーや逆止弁や自動弁が不要となるので、逆洗機構の大幅なコンパクト化が可能である。
上記の通り、回転制御部52によって、逆洗モードの分離ユニット1が順次切り替わり、各分離モードのフィルタ11が順番に逆洗浄されるので、常時、目詰まりのしていないフィルタ11によって固体粒子を分離できる。即ち、分離装置の連続運転可能となっている。
固体粒子を含む流体は、液体でも気体でもどちらでもよい。即ち、分離装置は、湿式サイクロンでもよいし、乾式サイクロンでもよい。上記実施例では、本発明の分離装置を、分級装置として使用する例を説明したが、固液分離あるいは固気分離のためのろ過装置として使用することも当然可能である。また、実施例では、フィルタ11は、ウェッジワイヤストレーナであったが他のフィルタでも当然よく、分離装置を分級装置またはろ過装置として使用するか等、その用途、目的によって適切に選択されるものである。
1 分離ユニット
10 ハウジング
11 分離用フィルタ
12 ウェッジワイヤ
13 供給路
14 第1排出路
15 第2排出路
2 供給室
20 外部供給路
3 第1排出室
30 第1外部排出路
4 第2排出室
40 第2外部排出路
5 切替機構
50 駆動軸
51 モータ(駆動源)
52 回転制御部
52a 検出部材
52b 検出センサ
53 スプリング
54 スプリング
6 上切替弁板
60 連通開口
7 下切替弁板
70 分離用開口
71 逆洗用開口
S スリット

Claims (5)

  1. 供給室と、第1排出室と、複数のサイクロン式の分離ユニットと、を備え、
    前記分離ユニットは、それぞれ、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられて上下方向にのびる筒状のフィルタと、
    固体粒子を含む流体を前記ハウジングと前記フィルタとの間で旋回するように前記供給室から前記ハウジングへ供給するために前記供給室と前記ハウジングの上部とに接続された供給路と、
    前記フィルタを通過した前記フィルタ内の前記流体を前記第1排出室へ排出するために前記フィルタと前記第1排出室とに接続された第1排出路と、
    前記フィルタを通過しなかった前記ハウジング内の前記流体を排出するために前記ハウジングの下部に接続された第2排出路と、を備える、
    前記固体粒子を分離するための分離装置であって、
    前記分離ユニットを、その前記ハウジングが前記供給室と連通する分離モードと、その前記ハウジングと前記供給室との連通が遮断された逆洗モードとの間で切り替える切替機構、を備え、
    前記分離モードの前記分離ユニットから前記第1排出室へ排出された流体は、前記逆洗モードの前記分離ユニットの前記フィルタ内へ供給され当該フィルタを内側から外側へ通過して逆洗浄する、
    ことを特徴とする分離装置。
  2. 前記切替機構は、前記分離ユニットを前記分離モードと前記逆洗モードとの間で切り替える際に、前記分離ユニットの前記第2排出路の排出開口の大きさを切り替えるものであり、前記逆洗モードの前記分離ユニットの前記排出開口を前記分離モードの前記分離ユニットの前記排出開口よりも大きくする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の分離装置。
  3. 前記各分離ユニットの前記フィルタを通過しなかった前記ハウジング内の前記流体が排出される第2排出室をさらに備え、前記各分離ユニットの前記第2排出路は、前記第2排出室の上面に接続されており、
    前記切替機構は、
    上下方向にのびる駆動軸と、
    前記駆動軸を回転させる駆動源と、
    前記排出開口としての前記分離用開口と、前記分離用開口よりも大きい、前記排出開口としての前記逆洗用開口とを有し、前記第2排出室において前記駆動軸に連結されて前記駆動軸の回転によって前記第2排出室の上面を摺動しながら回転する下切替弁板と、を備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の分離装置。
  4. 前記各分離ユニットの前記供給路は、前記供給室の下面に接続されており、
    前記切替機構は、
    上下方向にのびる駆動軸と、
    前記駆動軸を回転させる駆動源と、
    前記ハウジングと前記供給室とを連通させるための連通開口を有し、前記供給室において前記駆動軸に連結されて前記駆動軸の回転によって前記供給室の下面を摺動しながら回転する上切替弁板と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の分離装置。
  5. 前記フィルタは、上下方向にのびる複数のウェッジワイヤが円周方向に間隔をあけて並べて配置され、隣接する前記ウェッジワイヤの間隔によって上下方向にのびるスリットが形成された円筒状のウェッジワイヤストレーナである、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の分離装置。
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