JP2017207627A - 乾燥装置、光学フィルムの製造方法及び調光フィルムの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】長尺フィルム形状による基材をロールから引き出して搬送しながら構成部材を順次配置して調光フィルム等を生産する場合にあって、乾燥炉の長大化を有効に回避して、安定かつ確実に作製できるようにする。【解決手段】長尺フィルム材による基材6、15に作製された塗工層を乾燥させる乾燥装置において、前記塗工層の乾燥に供する乾燥チャンバー20内において、搬送経路を折り曲げて、前記塗工層とは逆側の面より、前記基材6、15を吸着して前記基材6、15を搬送する。【選択図】図5
Description
本発明は、乗用車の窓等に貼り付けて外来光の透過を制御する調光フィルムに関する。
従来、例えば窓に貼り付けて外来光の透過を制御する調光フィルムに関する工夫が種々に提案されている(特許文献1、2)。このような調光フィルムの1つに、液晶を利用したものがある。この液晶を利用した調光フィルムは、透明フィルム材による基材に透明電極、配向層を順次作製して第1及び第2の積層体が作製され、この第1及び第2の積層体により液晶材料を挟持して液晶セルが作製される。調光フィルムは、この液晶セルを直線偏光板と積層して作成される。これによりこの調光フィルムでは、液晶に印加する電界の可変により液晶の配向を可変して外来光を遮光したり透過したりし、さらには透過光量を可変したりし、これらにより外来光の透過を制御する。
このようなフィルム材の生産工程においては、ロールサポートしてフィルム材を水平に搬送するのが一般的である。なおここでロールサポートは、一定の間隔で配置された搬送ローラの上にフィルム材を載置して保持することにより、フィルム材の搬送をこの搬送ローラによりサポートする構成である。またこの種の生産工程に関して、フィルム材に上下からエアーを吹き付けてフィルム材を空中に保持し、このフィルム材を非接触で搬送する方法も提案されている。また特許文献3には、フィルム材に塗工した磁性材料を利用して磁力によりフィルム材を空中に保持し、非接触で搬送する方法が提案されている。
ところで調光フィルムは、窓ガラス等に貼り付けて使用することにより、大面積の製品を効率良く量産することが望まれる。このためには長尺フィルム形状の透明フィルム材による基材に効率良く各構成部材を設けることが必要である。
このためには長尺フィルム形状により供給される透明フィルム材による基材をロールから引き出しながら搬送するようにして、搬送過程で、順次、配向層等を作製することにより、効率良く大量生産することができると考えられる。また配向層を光配向層により構成することにより、例えば配向層のパターンニングによりマルチドメイン化して視野角特性を向上したり、調光フィルムの厚みを薄くしたりして、効率良く大量生産することができると考えられる。
しかしながら光配向層を作製する場合、配向層に係る塗工液を塗工した後、乾燥させ、その後、紫外線の照射により配向規制力を設定することが必要であり、この塗工液を塗工した後の乾燥に30分程度の時間を要する。これによりロールから基材を引き出して搬送しながら生産する場合、配向層の乾燥に供する乾燥炉の構成が著しく長大になる問題がある。具体的に、ライン速度が1m/分である場合、30分の乾燥時間を確保するためには、長さ30m以上の乾燥炉が必要になる。
なおこのような配向層に係る乾燥工程では、塗工面にロール等を接触させることなく搬送することが必要であることにより、乾燥炉が長大になると、ロ−ルサポートによっては、安定かつ確実にフィルム材を搬送することが難しくなる。またエアーの吹き付けにより非接触で搬送する場合あっては、エアーの吹き付けにより配向層の厚みに乱れが生じ、その結果、光学特性が劣化することになる。これらにより長尺フィルム形状による基材をロールから引き出して搬送しながら構成部材を順次配置して調光フィルムを生産する場合、安定かつ確実に調光フィルムを作製できなくなる問題も発生する。
また調光フィルムでは、スペーサーを配置して液晶層の厚みを保持することが考えられ、このスペーサーをフォトレジストにより作製することが考えられる。すなわちこの場合、スペーサーに係る塗工液を塗工した後、乾燥させ、その後、紫外線のパターンニング照射により必要な箇所のみ硬化させ、円柱形状等の柱形状によりスペーサーを作製することが考えられる。しかしながらこの場合も、塗工液を塗工した後の乾燥に、30分程度の時間を要し、これにより乾燥炉が長大化し、安定かつ確実に調光フィルムを作製することが困難になる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、長尺フィルム形状による基材をロールから引き出して搬送しながら構成部材を順次配置して調光フィルムを生産する場合にあって、配向層等の作製に供する乾燥炉の長大化を有効に回避して、安定かつ確実に調光フィルムを作製できるようにすることを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、搬送経路を折り曲げて長尺フィルム材による基材を搬送して乾燥させるようにして、裏面側より吸着して基材を搬送する、との着想に至り、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明では、以下のようなものを提供する。
(1) 長尺フィルム材による基材に作製された塗工層を乾燥させる乾燥装置において、
前記塗工層の乾燥に供する乾燥チャンバー内において、搬送経路を折り曲げて、前記塗工層とは逆側の面より、前記基材を吸着して前記基材を搬送する
乾燥装置。
前記塗工層の乾燥に供する乾燥チャンバー内において、搬送経路を折り曲げて、前記塗工層とは逆側の面より、前記基材を吸着して前記基材を搬送する
乾燥装置。
(1)によれば、搬送経路を折り曲げることにより、乾燥炉の長大化を有効に回避することができる。またこのようにして塗工層とは逆側の面より、基材を吸着して搬送することにより、塗工層に対して非接触により、厚みに影響を与えることなく搬送することができ、これにより安定かつ確実に調光フィルム等を作製することができる。
(2) (1)において、前記塗工層が、光配向層の塗工層である乾燥装置。
(3) (1)において、前記塗工層が、フォトレジストの塗工層である乾燥装置。
(2)又は(3)によれば、より具体的構成により、安定かつ確実に調光フィルム等を作製することができる。
(4) (1)、(2)、(3)の何れかにおいて、
前記搬送経路が側面視三角波形状の搬送経路であり、
当該側面視三角波形状の搬送経路に係る山の頂点には、前記塗工層とは逆側の面で前記基材に接触して前記基材を搬送する搬送ローラが設けられ、
隣接する前記搬送ローラの間には、前記逆側の面より前記基材を吸着して前記基材を搬送する搬送ベルトが設けられた乾燥装置。
前記搬送経路が側面視三角波形状の搬送経路であり、
当該側面視三角波形状の搬送経路に係る山の頂点には、前記塗工層とは逆側の面で前記基材に接触して前記基材を搬送する搬送ローラが設けられ、
隣接する前記搬送ローラの間には、前記逆側の面より前記基材を吸着して前記基材を搬送する搬送ベルトが設けられた乾燥装置。
(4)によれば、より具体的構成により、長尺フィルム形状による基材をロールから引き出して搬送しながら構成部材を順次配置して調光フィルム等を生産する場合にあって、乾燥炉の長大化を有効に回避して、安定かつ確実に調光フィルム等を作製することができる。
(5) 透明フィルム材による基材を備えた光学フィルムの製造方法において、
前記基材に塗工液を塗工して塗工層を作製する塗工工程と、
前記塗工層を乾燥させる乾燥工程とを備え、
前記乾燥工程は、
前記塗工層の乾燥に供する乾燥チャンバー内において、搬送経路を折り曲げて、前記塗工層とは逆側の面より、前記基材を吸着して前記基材を搬送する光学フィルムの製造方法。
前記基材に塗工液を塗工して塗工層を作製する塗工工程と、
前記塗工層を乾燥させる乾燥工程とを備え、
前記乾燥工程は、
前記塗工層の乾燥に供する乾燥チャンバー内において、搬送経路を折り曲げて、前記塗工層とは逆側の面より、前記基材を吸着して前記基材を搬送する光学フィルムの製造方法。
(5)によれば、搬送経路を折り曲げることにより、乾燥炉の長大化を有効に回避することができる。また塗工層とは逆側の面より、基材を吸着して搬送することにより、塗工層に対して非接触により、厚みに影響を与えることなく搬送することができ、これにより安定かつ確実に調光フィルム等を作製することができる。
(6) (5)において、
前記搬送経路が側面視三角波形状の搬送経路であり、
当該側面視三角波形状の搬送経路に係る山の頂点には、前記塗工層とは逆側の面で前記基材に接触して前記基材を搬送する搬送ローラが設けられ、
隣接する前記搬送ローラの間には、前記逆側の面より前記基材を吸着して前記基材を搬送する搬送ベルトが設けられた光学フィルムの製造方法。
前記搬送経路が側面視三角波形状の搬送経路であり、
当該側面視三角波形状の搬送経路に係る山の頂点には、前記塗工層とは逆側の面で前記基材に接触して前記基材を搬送する搬送ローラが設けられ、
隣接する前記搬送ローラの間には、前記逆側の面より前記基材を吸着して前記基材を搬送する搬送ベルトが設けられた光学フィルムの製造方法。
(6)によれば、より具体的構成により、長尺フィルム形状による基材をロールから引き出して搬送しながら構成部材を順次配置して調光フィルム等を生産する場合にあって、乾燥炉の長大化を有効に回避して、安定かつ確実に調光フィルム等を作製することができる。
(7) 液晶セルに直線偏光板を積層してなる調光フィルムの製造方法において、
透明フィルム材による基材に透明電極、配向層を作製して第1の積層体を作製する第1の積層体作製工程と、
透明フィルム材による基材に少なくとも配向層を作製して第2の積層体を作製する第2の積層体作製工程と、
前記第1及び第2の積層体により液晶層を挟持した液晶セルを作製する積層工程とを備え、
前記第1及び又は第2の積層体作製工程は、
前記基材に光配向層の塗工液を塗工して光配向層の塗工層を作製する塗工工程と、
前記光配向層の塗工層を乾燥させて光配向層の材料層を作製する乾燥工程と、
前記光配向層の材料層を露光処理して光配向層を作製する露光工程とを備え、
前記配向層を前記光配向層により形成し、
前記乾燥工程は、
前記塗工層の乾燥に供する乾燥チャンバー内において、搬送経路を折り曲げて、前記塗工層とは逆側の面より、前記基材を吸着して前記基材を搬送する調光フィルムの製造方法。
透明フィルム材による基材に透明電極、配向層を作製して第1の積層体を作製する第1の積層体作製工程と、
透明フィルム材による基材に少なくとも配向層を作製して第2の積層体を作製する第2の積層体作製工程と、
前記第1及び第2の積層体により液晶層を挟持した液晶セルを作製する積層工程とを備え、
前記第1及び又は第2の積層体作製工程は、
前記基材に光配向層の塗工液を塗工して光配向層の塗工層を作製する塗工工程と、
前記光配向層の塗工層を乾燥させて光配向層の材料層を作製する乾燥工程と、
前記光配向層の材料層を露光処理して光配向層を作製する露光工程とを備え、
前記配向層を前記光配向層により形成し、
前記乾燥工程は、
前記塗工層の乾燥に供する乾燥チャンバー内において、搬送経路を折り曲げて、前記塗工層とは逆側の面より、前記基材を吸着して前記基材を搬送する調光フィルムの製造方法。
(7)によれば、搬送経路を折り曲げることにより、配向層に係る乾燥炉の長大化を有効に回避することができる。また塗工層とは逆側の面より、基材を吸着して搬送することにより、配向層の塗工層に対して非接触により、厚みに影響を与えることなく搬送することができ、これにより安定かつ確実に調光フィルムを作製することができる。
(8) 液晶セルに直線偏光板を積層してなる調光フィルムの製造方法において、
透明フィルム材による基材に透明電極、配向層を作製して第1の積層体を作製する第1の積層体作製工程と、
透明フィルム材による基材に少なくとも配向層を作製して第2の積層体を作製する第2の積層体作製工程と、
前記第1及び第2の積層体により液晶層を挟持した液晶セルを作製する積層工程とを備え、
前記第1又は第2の積層体作製工程は、
前記基材にフォトレジストの塗工液を塗工して塗工層を作製する塗工工程と、
前記塗工層を乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥した前記塗工層を露光処理してスペーサーを作製する露光工程とを備え、
前記乾燥工程は、
前記塗工層の乾燥に供する乾燥チャンバー内において、搬送経路を折り曲げて、前記塗工層とは逆側の面より、前記基材を吸着して前記基材を搬送する
調光フィルムの製造方法。
透明フィルム材による基材に透明電極、配向層を作製して第1の積層体を作製する第1の積層体作製工程と、
透明フィルム材による基材に少なくとも配向層を作製して第2の積層体を作製する第2の積層体作製工程と、
前記第1及び第2の積層体により液晶層を挟持した液晶セルを作製する積層工程とを備え、
前記第1又は第2の積層体作製工程は、
前記基材にフォトレジストの塗工液を塗工して塗工層を作製する塗工工程と、
前記塗工層を乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥した前記塗工層を露光処理してスペーサーを作製する露光工程とを備え、
前記乾燥工程は、
前記塗工層の乾燥に供する乾燥チャンバー内において、搬送経路を折り曲げて、前記塗工層とは逆側の面より、前記基材を吸着して前記基材を搬送する
調光フィルムの製造方法。
(8)によれば、搬送経路を折り曲げることにより、スペーサーの作製に供するフォトレジストに係る乾燥炉の長大化を有効に回避することができる。また塗工層とは逆側の面より、基材を吸着して搬送することにより、塗工層に対して非接触により、厚みに影響を与えることなく搬送することができ、これにより安定かつ確実に調光フィルムを作製することができる。
本発明によれば、塗工層に係る乾燥炉の長大化を有効に回避して、安定かつ確実に調光フィルム等を作製することができる。
〔第1実施形態〕
〔調光フィルム〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る調光フィルムを示す断面図である。この調光フィルム1は、建築物の窓ガラス、ショーケース、屋内の透明パーテーション等の調光を図る部位に、粘着剤層等により貼り付けて使用され、印加電圧の可変により透過光の光量を制御する。
〔調光フィルム〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る調光フィルムを示す断面図である。この調光フィルム1は、建築物の窓ガラス、ショーケース、屋内の透明パーテーション等の調光を図る部位に、粘着剤層等により貼り付けて使用され、印加電圧の可変により透過光の光量を制御する。
この調光フィルム1は、液晶を利用して透過光を制御するフィルム材あり、直線偏光板2、3により調光フィルム用の液晶セル4を挟持して構成される。ここで直線偏光板2、3は、ポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素等を含浸させた後、延伸して直線偏光板としての光学的機能を果たす光学機能層が形成され、TAC(トリアセチルセルロース)等の透明フィルム材による基材により光学機能層を挟持して作製される。直線偏光板2、3は、クロスニコル配置により、アクリル系透明粘着樹脂等による接着剤層により液晶セル4に配置される。なお直線偏光板2、3には、それぞれ液晶セル4側に光学補償に供する位相差フィルム2A、3Aが設けられるものの、位相差フィルム2A、3Aは、必要に応じて省略してもよい。またゲストホスト型液晶により調光フィルムを構成してもよく、この場合には直線偏光板を1枚省略できることにより、調光フィルムは、液晶セルに直線偏光板を単に積層して形成される。
液晶セル4は、後述する透明電極への印加電圧により透過光の偏光面を制御する。これにより調光フィルム1は、透過光を制御して種々に調光を図ることができるように構成される。
〔液晶セル〕
液晶セル4は、フィルム形状による第1及び第2の積層体である下側積層体5D及び上側積層体5Uにより液晶層8を挟持して構成される。下側積層体5Dは、透明フィルム材による基材6に、透明電極11、スペーサー12、配向層13を作製して形成される。上側積層体5Uは、透明フィルム材による基材15に、透明電極16、配向層17を積層して形成される。液晶セル4は、この上側積層体5U及び下側積層体5Dに設けられた透明電極11、16の駆動により、液晶層8に設けられた液晶材料の配向を制御し、これにより透過光の偏光面を制御する。
液晶セル4は、フィルム形状による第1及び第2の積層体である下側積層体5D及び上側積層体5Uにより液晶層8を挟持して構成される。下側積層体5Dは、透明フィルム材による基材6に、透明電極11、スペーサー12、配向層13を作製して形成される。上側積層体5Uは、透明フィルム材による基材15に、透明電極16、配向層17を積層して形成される。液晶セル4は、この上側積層体5U及び下側積層体5Dに設けられた透明電極11、16の駆動により、液晶層8に設けられた液晶材料の配向を制御し、これにより透過光の偏光面を制御する。
ここで調光フィルム1において、この液晶層8の配向制御には、VA(Virtical Alignment)方式が適用されるものの、VA方式に代えて、TN(Twisted Nematic)方式、IPS(In-Place-Switching)方式等、種々の駆動方式を適用してよい。なおIPS方式により駆動する場合、上側積層体5U又は下側積層体5Dの透明電極11又は16の何れか一方が省略され、他方の透明電極のパターンニングにより液晶材料に駆動用の電界を印加する。また液晶セル4は、後述する光配向層のパターンニングによりいわゆるマルチドメイン方式により液晶材料が駆動され、これによりMVA(Multidomain Vertical Aligment)方式により透過光を制御する。なおこのような配向層のパターンニングによるマルチドメイン化に代えて、種々の構成によりマルチドメイン化してもよく、さらにはシングルドメインにより作製してもよい。
基材6、15は、この種のフィルム材に適用可能な種々の透明フィルム材を適用することができるものの、光学異方性の小さなフィルム材を適用することが望ましい。この実施形態において、基材6、15は、厚み100μmのポリカーボネートフィルムが適用されるものの、種々の厚みのフィルム材を適用することができ、さらにはCOP(シクロオレフィンポリマー)フィルム等を適用してもよい。
透明電極11、16は、この種のフィルム材に適用される各種の電極材料を適用することができ、この実施形態ではITO(Indium Tin Oxide)による透明電極材により形成される。スペーサー12は、液晶層8の厚みを規定するために設けられ、各種の樹脂材料を広く適用することができるものの、この実施形態ではフォトレジストにより作製され、透明電極11を作製してなる基材6の上に、フォトレジストを塗工して乾燥、露光、現像することにより作製される。なおスペーサー12は、上側積層体5Uに設けるようにしてもよく、上側積層体5U及び下側積層体5Dの双方に設けるようにしてもよい。またスペーサー12は、配向層13の上に設けるようにしてもよい。またスペーサーは、いわゆるビーズスペーサーを適用してもよい。
配向層13、17は、光配向層により形成される。ここでこの光配向層に適用可能な光配向材料は、光配向の手法を適用可能な各種の材料を広く適用することができるものの、この実施形態では、例えば光2量化型の材料を使用する。この光2量化型の材料については、「M.Schadt, K.Schmitt, V. Kozinkov and V. Chigrinov : Jpn. J. Appl.Phys., 31, 2155 (1992)」、「M. Schadt, H. Seiberle and A. Schuster : Nature, 381, 212(1996)」等に開示されている。
この実施形態においては、この配向層13、17の双方又は1方のパターンニングにより透明電極11、16間の電界の可変によって液晶材料の倒れ込む方向が異なる複数のドメインが液晶セル4に作製され、これによりマルチドメインにより液晶層8を駆動する。なお調光フィルム1は、配向層13、17の全面で配向規制力を均一に設定してシングルドメインにより駆動するようにしてもよい。
液晶層8は、この種の調光フィルムに適用可能な各種の液晶材料を広く適用することができる。なお液晶セル4は、液晶層8を囲むように、シール材19が配置され、このシール材19により上側積層体5U、下側積層体5Dが一体に保持され、液晶材料の漏出が防止される。
〔製造工程〕
図2は、調光フィルム1の製造工程の説明に供するフローチャートである。調光フィルムの製造工程は、上側積層体作製工程SP2及び下側積層体作製工程SP3において、それぞれ上側積層体5U及び下側積層体5Dが作製される。また積層工程SP4において、液晶材料を間に挟んで、上側積層体5U及び下側積層体5Dを積層して押圧し、シール材により上側積層体5U及び下側積層体5Dを一体化することにより液晶セルが作製される。また続く直線偏光板積層工程SP5において、紫外線硬化性樹脂等により直線偏光板2、3が液晶セル4に積層された後、粘着剤層、セパレータフィルム等を配置して作製される。
図2は、調光フィルム1の製造工程の説明に供するフローチャートである。調光フィルムの製造工程は、上側積層体作製工程SP2及び下側積層体作製工程SP3において、それぞれ上側積層体5U及び下側積層体5Dが作製される。また積層工程SP4において、液晶材料を間に挟んで、上側積層体5U及び下側積層体5Dを積層して押圧し、シール材により上側積層体5U及び下側積層体5Dを一体化することにより液晶セルが作製される。また続く直線偏光板積層工程SP5において、紫外線硬化性樹脂等により直線偏光板2、3が液晶セル4に積層された後、粘着剤層、セパレータフィルム等を配置して作製される。
この実施形態において、調光フィルム1の製造工程は、長尺フィルム形状による基材6、15がロールに巻き取られた形態により供給され、製造工程は、このロールより基材6、15を引き出して搬送しながら、下側積層体5D、上側積層体5Uに係る各層構成を順次作製して下側積層体5D、上側積層体5Uを作製した後、下側積層体5D、上側積層体5Uを積層して液晶セルを作製する。またその後、長尺フィルム形状の形態で直線偏光板2、3と液晶セルとを積層した後、粘着剤層、セパレータフィルム等を配置した後、所望の大きさに切断して作製され、これにより調光フィルムは、長尺フィルム形状による基材をロールから引き出して搬送しながら構成部材を順次配置して効率良く大量生産される。なお調光フィルム1は、このようにして生産するようにして、途中の工程で、適宜、ロールに巻き取って次工程に搬送される。
図3は、上側積層体作製工程SP2を詳細に示すフローチャートである。この上側積層体作製工程SP2(SP21)においては、電極作製工程SP22において、透明フィルム材による基材15にスパッタリング等によりITOによる透明電極16を作製する。また続く配向層作製工程SP23において、配向層17を作製する。より具体的に配向層作製工程SP23においては、塗工工程SP23−1において、配向層の塗工液をダイコート等により塗工し、続く乾燥工程SP23−2において、乾燥炉により塗工層を乾燥させ、これにより配向層の材料層を作製する。
この製造工程は、続いて露光工程SP23−3において、直線偏光による紫外線を配向層の材料層に照射して配向規制力を設定し、これにより配向層17を作製する。この製造工程は、この露光工程SP23−3において、ドメインの設定に係るマスクを使用して、紫外線の照射を繰り返し、これにより配向層をパターンニングしてマルチドメインにより液晶層8を駆動する。
図4は、下側積層体作製工程SP3を詳細に示すフローチャートである。この下側積層体作製工程SP3(SP31)においては、上側積層体作製工程SP2と同様に、電極作製工程SP32において、基材6にスパッタリング等によりITOによる透明電極11を作製する。下側積層体作製工程SP3は、続くスペーサー作製工程SP33において、フォトレジストを塗工して、乾燥、露光、現像することにより、スペーサー12を作製する。より具体的に、スペーサー作製工程SP33においては、塗工工程SP33−1において、フォトレジストの塗工液を塗工して塗工層を作製した後、乾燥工程SP33−2において、この塗工層を乾燥させる。また続く露光工程SP33−3において、紫外線のパターンニング照射により露光処理した後、続く現像工程SP34−4において、現像処理し、これによりスペーサーを作製する。
この製造工程は、続く配向層作製工程SP34の塗工工程SP34−1により配向層の塗工液を塗工し、続く乾燥工程SP34−2において、乾燥炉により乾燥させ、これにより配向層の材料層を作製する。また続く露光工程SP34−3において、直線偏光による紫外線を配向層の材料層に照射して配向規制力を設定し、これにより配向層13を作製する。なお露光工程SP34−3にあっては、必要に応じて省略して配向層13を垂直配向層により作製してもよく、また上側積層体と同様にパターンニングして配向層13を作製してもよい。
図5は、乾燥工程SP23−2、SP33−2、SP34−2の説明に供する略線図である。乾燥工程SP23−2、SP33−2、SP34−2には、乾燥炉が設けられ、この乾燥炉において乾燥に供する基材を収容して乾燥させる乾燥チャンバー20が、乾燥に供する所望の温度に設定される。乾燥工程SP23−2、SP33−2、SP34−2は、配向層に係る塗工層が作製されてなる基材6、15、フォトレジストによる塗工層が作製されてなる基材15を、この乾燥チャンバー20に導入して搬送することにより、塗工層から溶剤を飛散させて塗工層を乾燥させる。
ここで単純に、乾燥チャンバー20内にて直線的に基材6、15を搬送して乾燥させる場合にあって、乾燥に要する時間が例えば30分である場合に、1m/分の搬送速度で基材6、15を搬送すると、乾燥チャンバー20に30mの長さが必要になる。一般的に、配向層の形成においては、乾燥チャンバー20の総長さとして30m以上100m以下が必要とされる。そこで乾燥工程SP23−2、SP33−2、SP34−2は、搬送経路を折り曲げて、側面視三角波形状の搬送経路(ジグザグ形状の搬送経路)により基材6、15を搬送する。このように搬送経路を折り曲げて基材を搬送する場合には、直線的に基材を搬送する場合に比して乾燥チャンバー20の長さを短くすることができる。
すなわちこの搬送経路による場合、側方より見て搬送に係る基材6、15は、略三角波形状に折り曲げられて搬送されることになる。この製造工程では、この折り曲げた搬送経路により、右下がりの搬送経路と、右上がりの搬送経路とを交互に繰り返して搬送経路が作製され、この右下がりの搬送経路と右上がりの搬送経路との鉛直方向に対する傾きθを例えば45度に設定する場合、直線的に基材6、15を搬送する場合に比して、乾燥チャンバー20の長さを約1/21/2とすることができる。すなわちこの場合、1m/分の搬送速度で基材6、15を搬送して30分の乾燥時間を確保する場合、乾燥チャンバーの長さを約20m(30×1/21/2)に短縮することができる。
しかしながらこのように搬送経路を折り曲げて基材を搬送するようにしても、未だ、基材の搬送経路にあっては、長さが長く、これにより安定かつ確実に乾燥チャンバー内で基材を搬送できない恐れがあり、これにより安定かつ確実に調光フィルムを作製できない恐れがある。
そこでこの実施形態では、裏面側より吸着により基材を保持して搬送し、これにより塗工面に対して非接触で搬送し、さらに塗工層の膜厚に影響を与えないようにし、これにより安定かつ確実に乾燥チャンバー内で基材を搬送して乾燥させる。
具体的に、この実施形態では、このように搬送経路を折り曲げて、側面視三角波形状の搬送経路により基材6、15を搬送するようにして、この搬送経路の各山の頂点に係る部位に、搬送ローラ22が設けられ、この搬送ローラ22により基材6、15を裏面側より保持して搬送する。
また隣接する搬送ローラ22の間には、隣接する搬送ローラ22の中間位置までの間、直線的に、基材6、15が斜め下方に向かうように搬送経路が形成される。またこの中間位置から隣接する搬送ローラ22までの間、直線的に、基材6、15が斜め上方に向かうように搬送経路が作製される。この実施形態では、この斜め下方に向かう直線的な搬送経路と、斜め上方に向かう直線的な搬送経路とに、それぞれ右下がりの搬送ベルト23と、右上がりの搬送ベルト24とが設けられる。
ここで右下がりの搬送ベルト23と、右上がりの搬送ベルト24は、このように側面視三角波形状の搬送経路に係る斜め下方に向かう直線的な搬送経路と、斜め上方に向かう直線的な搬送経路とにおいて、それぞれ基材6、15を裏面側より保持して基材6、15を搬送する搬送ベルトである。右下がりの搬送ベルト23と、右上がりの搬送ベルト24とは、基材6、15より幅広に作製され、基材6、15の全面を裏面側から吸着可能に、又は基材6、15を部分的に裏面側から吸着可能に、ベルト面に吸着穴が設けられる。またさらに基材6、15の側を向く面に設けられた吸着穴から空気を吸入する吸入機構が設けられ、また吸着した基材6、15を搬送可能に、搬送ベルト23、24を可動する可動機構が設けられる。
なおこの搬送ベルト23、24に対応するように、搬送ローラ22にあっても、基材6、15より幅広に作製される。また搬送ローラ22にあっても、基材6、15を吸着して搬送できるように、いわゆるサクションロールにより構成してもよい。なおサクションロールは、周側面に吸着用穴を備え、この吸着用穴により搬送対象を吸着して搬送する搬送ロールである。
これにより基材6、15は、この乾燥チャンバー20に導入されると、搬送ローラ22に巻き付いて搬送されて右下がりの搬送ベルト23に案内された後、この右下がりの搬送ベルト23に裏面側が吸着してこの右下がりの搬送ベルト23により搬送される。また右下がりの搬送ベルト23の端部に至ると、この端部の部位で、搬送ベルト23による吸着が停止して続く右上がりの搬送ベルト24に案内され、今度は、この右上がりの搬送ベルト24に裏面側が吸着してこの右上がりの搬送ベルト24により搬送される。また右上がりの搬送ベルト24の端部に至ると、この端部の部位で、搬送ベルト24による吸着が停止し、続く搬送ローラ22に案内されて搬送される。基材6、15は、このような搬送ローラ22、搬送ベルト23、24による搬送が繰り返されて、徐々に配向層に係る塗工層から溶剤が飛散して乾燥する。
これによりこの実施形態では、配向層に係る塗工層に対して非接触により、何ら塗工層の厚みに変化を与えることなく、乾燥チャンバー20内に設定された距離の長い搬送経路を搬送することができ、これにより安定かつ確実に配向層を作製し、安定かつ確実に調光フィルムを作製することができる。
さらにこの製造工程において、乾燥チャンバー20は、この側面視三角波形状の搬送経路に係る各谷の部位(右上がりの搬送ベルト23から右上がりの搬送ベルト24に、基材6、15が乗り替わる部位)に、生産開始時、パス通し用のガイドローラ26(図5において、破線により示す)が一時的に配置され、このパス通し用のガイドローラ26と右下がりの搬送ベルト23とによる基材6、15の挟持と、パス通し用のガイドローラ26と右上がりの搬送ベルト24とによる基材6、15の挟持とにより、基材6、15の先端を搬送していわゆるパス通しの処理が実行される。ここでパス通しは、フィルム材を使用した生産工程において、このフィルム材を搬送経路で引渡して搬送経路を設定する処理である。このようにパス通しにおいて、一時的に、パス通し用のガイドローラ26を配置し、このパス通し用のガイドローラ26と右下がりの搬送ベルト23とによる基材6、15の挟持により、またパス通し用のガイドローラ26と右上がりの搬送ベルト24とによる基材6、15の挟持により、基材6、15を搬送することにより、基材6、15を裏面側より吸着して側面視三角波形状の搬送経路で搬送する場合にあっても、簡易かつ確実に搬送経路を設定して基材を搬送することができる。なおパス通しは、乾燥チャンバー20に水平に基材6、15を配置した後、上方よりパス通し用のガイドローラ26を押し下げて基材6、15を搬送ベルト23、24に押し付けて吸着させて搬送経路を設定する場合等、種々の手法を広く適用することができる。
なおこれによりパス通し用のガイドローラ26にあっては、パス通しの処理が完了すると、基材6、15に接触しない箇所に退避して保持される。
この実施形態によれば、搬送経路を折り曲げて、光配向層とは逆側の面より、基材を吸着して搬送することにより、長尺フィルム形態による基材をロールから引き出して搬送しながら順次構成部材を配置して調光フィルムを生産する場合に、配向層に係る乾燥炉の長大化を有効に回避して、安定かつ確実に調光フィルムを作製することができる。
またこのジグザクの搬送経路に係る頂点に、光配向層とは逆側の面で基材に接触して基材を搬送する搬送ローラを設け、隣接する搬送ローラの間には、逆側の面より基材を吸着して搬送する搬送ベルトを設けることにより、この側面視三角波形状の搬送経路で安定して基材を搬送するようにして安定かつ確実に調光フィルムを生産することができる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を種々に変更することができる。
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を種々に変更することができる。
すなわち上述の実施形態では、隣接する搬送ローラ22間に、右上がりの搬送ベルト及び右下がりの搬送ベルトを配置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、実用上十分に基材を搬送できる場合には、右上がりの搬送ベルト及び右下がりの搬送ベルトの何れか1方のみ配置するようにしてもよい。
また上述の実施形態では、隣接する搬送ローラ22間に、右上がりの搬送ベルト及び右下がりの搬送ベルトをそれぞれ配置する場合について述べたが、右上がりの搬送ベルト及び右下がりの搬送ベルトを一体化して、断面略Vの字形状により搬送ベルトを作製する場合等、搬送ベルトにあっては、搬送経路に応じて種々の形状を適用することができる。
具体的に、例えば図5との対比により図6に示すように、搬送ベルト41を断面略Vの字形状により配置して、搬送ローラ32〜40により搬送ベルト41を駆動する。またこのようにして搬送ベルト41を搬送するようにして、このVの字形状に係る部位で基材6、15を吸着して搬送する。
また上述の実施形態では、側面視三角波形状の搬送経路により側方より見て三角波形状により搬送経路を作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、側方より見て矩形波形状により搬送経路を作製する場合、側方より見て鋸歯状波形状により搬送経路を作製する場合等、種々の断面形状により搬送経路を折り曲げて作製する場合に広く適用することができる。
また上述の実施形態では、スペーサー及び配向層の作製に係る乾燥工程に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、何れか1方の乾燥工程にのみ適用してもよく、さらには上側積層体及び下側積層体に係る配向層の一方の乾燥工程にのみ適用してもよい。
また上述の実施形態では、液晶材料を間に挟んで上側積層体、下側積層体を積層して液晶セルを作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、上側積層体、下側積層体を積層した後、上側積層体及び下側積層体の間に液晶材料を注入して液晶セルを作製する場合等にも広く適用することができる。
また上述の実施形態では、調光フィルムの製造工程にて光配向層の材料層を乾燥させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、液晶材料による位相差層を備えた種々の光学フィルムにおいて、光配向層を作製する場合、さらには種々の光学フィルムに係る塗工層の乾燥工程に広く適用することができる。
1 調光フィルム
2、3、29A、29B 直線偏光板
2A、3A 位相差フィルム
4 液晶セル
5D 下側積層体
5U 上側積層体
6、15 基材
8 液晶層
11、16 透明電極
12 スペーサー
13、17 配向層
19 シール材
20 乾燥チャンバー
22 搬送ローラ
23、24 搬送ベルト
26 ガイドローラ
2、3、29A、29B 直線偏光板
2A、3A 位相差フィルム
4 液晶セル
5D 下側積層体
5U 上側積層体
6、15 基材
8 液晶層
11、16 透明電極
12 スペーサー
13、17 配向層
19 シール材
20 乾燥チャンバー
22 搬送ローラ
23、24 搬送ベルト
26 ガイドローラ
Claims (8)
- 長尺フィルム材による基材に作製された塗工層を乾燥させる乾燥装置において、
前記塗工層の乾燥に供する乾燥チャンバー内において、搬送経路を折り曲げて、前記塗工層とは逆側の面より、前記基材を吸着して前記基材を搬送する
乾燥装置。 - 前記塗工層が、光配向層の塗工層である
請求項1に記載の乾燥装置。 - 前記塗工層が、フォトレジストの塗工層である
請求項1に記載の乾燥装置。 - 前記搬送経路が側面視三角波形状の搬送経路であり、
当該側面視三角波形状の搬送経路に係る山の頂点には、前記塗工層とは逆側の面で前記基材に接触して前記基材を搬送する搬送ローラが設けられ、
隣接する前記搬送ローラの間には、前記逆側の面より前記基材を吸着して前記基材を搬送する搬送ベルトが設けられた
請求項1、請求項2、請求項3の何れかに記載の乾燥装置。 - 透明フィルム材による基材を備えた光学フィルムの製造方法において、
前記基材に塗工液を塗工して塗工層を作製する塗工工程と、
前記塗工層を乾燥させる乾燥工程とを備え、
前記乾燥工程は、
前記塗工層の乾燥に供する乾燥チャンバー内において、搬送経路を折り曲げて、前記塗工層とは逆側の面より、前記基材を吸着して前記基材を搬送する
光学フィルムの製造方法。 - 前記搬送経路が側面視三角波形状の搬送経路であり、
当該側面視三角波形状の搬送経路に係る山の頂点には、前記塗工層とは逆側の面で前記基材に接触して前記基材を搬送する搬送ローラが設けられ、
隣接する前記搬送ローラの間には、前記逆側の面より前記基材を吸着して前記基材を搬送する搬送ベルトが設けられた
請求項5に記載の光学フィルムの製造方法。 - 液晶セルに直線偏光板を積層してなる調光フィルムの製造方法において、
透明フィルム材による基材に透明電極、配向層を作製して第1の積層体を作製する第1の積層体作製工程と、
透明フィルム材による基材に少なくとも配向層を作製して第2の積層体を作製する第2の積層体作製工程と、
前記第1及び第2の積層体により液晶層を挟持した液晶セルを作製する積層工程とを備え、
前記第1及び又は第2の積層体作製工程は、
前記基材に光配向層の塗工液を塗工して光配向層の塗工層を作製する塗工工程と、
前記光配向層の塗工層を乾燥させて光配向層の材料層を作製する乾燥工程と、
前記光配向層の材料層を露光処理して光配向層を作製する露光工程とを備え、
前記配向層を前記光配向層により形成し、
前記乾燥工程は、
前記塗工層の乾燥に供する乾燥チャンバー内において、搬送経路を折り曲げて、前記塗工層とは逆側の面より、前記基材を吸着して前記基材を搬送する
調光フィルムの製造方法。 - 液晶セルに直線偏光板を積層してなる調光フィルムの製造方法において、
透明フィルム材による基材に透明電極、配向層を作製して第1の積層体を作製する第1の積層体作製工程と、
透明フィルム材による基材に少なくとも配向層を作製して第2の積層体を作製する第2の積層体作製工程と、
前記第1及び第2の積層体により液晶層を挟持した液晶セルを作製する積層工程とを備え、
前記第1又は第2の積層体作製工程は、
前記基材にフォトレジストの塗工液を塗工して塗工層を作製する塗工工程と、
前記塗工層を乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥した前記塗工層を露光処理してスペーサーを作製する露光工程とを備え、
前記乾燥工程は、
前記塗工層の乾燥に供する乾燥チャンバー内において、搬送経路を折り曲げて、前記塗工層とは逆側の面より、前記基材を吸着して前記基材を搬送する
調光フィルムの製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016099940A JP2017207627A (ja) | 2016-05-18 | 2016-05-18 | 乾燥装置、光学フィルムの製造方法及び調光フィルムの製造方法 |
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JP2016099940A Pending JP2017207627A (ja) | 2016-05-18 | 2016-05-18 | 乾燥装置、光学フィルムの製造方法及び調光フィルムの製造方法 |
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-
2016
- 2016-05-18 JP JP2016099940A patent/JP2017207627A/ja active Pending
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