JP2017207172A - 逆入力防止クラッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】ロック係合子としてころを用いたロック式の逆入力防止クラッチにおいて、出力側部材のころとの係合位置の摩耗や疲労の進行を抑える。
【解決手段】逆入力防止クラッチの内輪3と外輪5の間に複数の楔形空間を形成し、各楔形空間に配された一対のころ9を楔形空間の狭小部へ押し込むばね10として、ころ9を押圧する押圧部10aと出力側部材4に取り付けられる取付部10bとからなり、その押圧部10aがころ9の軸方向中央位置を押圧するものを用いることにより、逆入力トルクに対して回転方向後側のころ9が内輪3に係合して出力側部材4がロックするときに、そのころ9がばね10に押圧されている位置を中心にわずかに回転することが多くなり、ころ9が内輪3に係合する範囲が従来よりも広がって、内輪3のころ9との係合位置の摩耗や疲労の進行が抑えられるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】逆入力防止クラッチの内輪3と外輪5の間に複数の楔形空間を形成し、各楔形空間に配された一対のころ9を楔形空間の狭小部へ押し込むばね10として、ころ9を押圧する押圧部10aと出力側部材4に取り付けられる取付部10bとからなり、その押圧部10aがころ9の軸方向中央位置を押圧するものを用いることにより、逆入力トルクに対して回転方向後側のころ9が内輪3に係合して出力側部材4がロックするときに、そのころ9がばね10に押圧されている位置を中心にわずかに回転することが多くなり、ころ9が内輪3に係合する範囲が従来よりも広がって、内輪3のころ9との係合位置の摩耗や疲労の進行が抑えられるようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、入力トルクが加えられたときは入力側部材の回転を出力側部材に伝達し、逆入力トルクに対しては入力側部材が回転しないようにする逆入力防止クラッチに関する。
逆入力防止クラッチは、入力側部材に入力トルクが加えられたときは、その回転を出力側部材に伝達し、出力側部材に逆入力トルクが加えられたときは、入力側部材が回転しないようにするものである。この逆入力防止クラッチには、逆入力トルクに対して出力側部材をロックさせる方式(以下、この方式を「ロック式」と称する。)のものがある(例えば、特許文献1参照。)。
上記特許文献1に記載されたロック式の逆入力防止クラッチは、同一軸心のまわりに回転する入力側部材と出力側部材との間に、入力側部材の回転を僅かな角度遅れをもって出力側部材に伝達するトルク伝達手段を設け、出力側部材の径方向外側に固定部材を配し、出力側部材の外周面に複数のカム面を設けて、固定部材の内周円筒面と出力側部材の各カム面との間に周方向で次第に狭小となる楔形空間を形成し、これらの各楔形空間にロック係合子となる一対のころとそのころを楔形空間の狭小部へ押し込むばねを組み込むとともに、各楔形空間の周方向両側(ころを挟んでばねと周方向で対向する位置)に、入力側部材と一体回転する保持器の柱部を挿入したものである。
この逆入力防止クラッチでは、各ころがばねの弾力で楔形空間の狭小部に押し込まれているので、出力側部材に逆入力トルクが加えられても、回転方向後側のころが固定部材の内周円筒面および出力側部材のカム面に係合することにより出力側部材が固定部材とロックされ、入力側部材へ回転伝達しない。
一方、入力側部材に入力トルクが加えられたときは、入力側部材と一体回転する保持器の柱部が回転方向後側のころをばねの弾力に抗して楔形空間の広大部へ押し出すことにより、そのころと固定部材および出力側部材との係合が解除されて、出力側部材がロック状態から解放された後、トルク伝達手段によって入力側部材から出力側部材に回転が伝達されるようになる(このとき、回転方向前側のころは楔形空間の広大部に相対移動するので、固定部材および出力側部材と係合することはない)。
ところで、上記のようなロック式の逆入力防止クラッチでは、通常、ころを楔形空間の狭小部へ押し込むばねが、コイルばねの場合はころに軸方向の2箇所で接触し、板ばねの場合はころに軸方向で線接触しているので、逆入力トルクに対して出力側部材が固定部材とロックするときに、ころが常に同じ姿勢(ころと出力側部材の軸方向がほぼ一致する姿勢)で出力側部材のカム面の同じ位置に係合することになる。このため、使用中に出力側部材のロックとそのロック状態の解除を繰り返すことにより、出力側部材のころとの係合位置の摩耗や疲労が他の部位よりも早く進みやすい。
そして、出力側部材のころとの係合位置で摩耗が大きくなると、ストラト角が変化して出力側部材のロック動作やロック解除動作が不安定になるし、疲労が進むと表層部の損傷が生じ、クラッチ寿命が大幅に短縮される。
そこで、本発明は、ロック係合子としてころを用いたロック式の逆入力防止クラッチにおいて、出力側部材のころとの係合位置の摩耗や疲労の進行を抑えることを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、同一軸心のまわりに回転する状態で配されている入力側部材および出力側部材と、前記出力側部材の径方向外側に配されている固定部材と、前記出力側部材に加えられる逆入力トルクに対して出力側部材と固定部材とをロックするロック手段と、前記入力側部材に加えられる入力トルクに対して前記ロック手段によるロック状態を解除するロック解除手段と、前記ロック状態が解除された状態のときに、前記入力側部材に加えられる入力トルクを前記出力側部材に伝達するトルク伝達手段とを備え、前記ロック手段は、前記固定部材の内周に円筒面が設けられ、前記出力側部材の外周に複数のカム面が設けられて、前記固定部材の内周円筒面と出力側部材の各カム面との間に周方向両側で次第に狭小となる楔形空間が形成されており、これらの各楔形空間に一対のころが組み込まれ、前記各ころがばねで楔形空間の狭小部へ押し込まれているものである逆入力防止クラッチにおいて、前記ばねは、前記ころを押圧する押圧部と前記入力側部材または出力側部材に取り付けられる取付部とからなり、前記押圧部が前記ころをその軸方向中央位置で押圧する状態で組み込まれている構成を採用した。
上記の構成によれば、逆入力トルクに対して出力側部材がロックするときに、回転方向後側のころがばねに押圧されている位置を中心にわずかに回転して、出力側部材の軸方向に対して傾いた姿勢で固定部材の内周円筒面および出力側部材のカム面に係合することが可能となるので、出力側部材はころとの係合位置に自由度ができ(係合位置の範囲が広がり)、その係合位置の摩耗や疲労の進行が抑えられる。
ここで、前記ばねは、前記取付部が環状に形成されて前記出力側部材の外周に嵌め込まれ、この取付部から前記各楔形空間の一対のころの間に前記押圧部が挿入されている構成とすることができる。
また、前記ロック解除手段が、前記各楔形空間の周方向両側に挿入される柱部を有し、前記入力側部材に入力側部材と一体回転する状態で取り付けられている保持器である場合には、前記ばねは、前記楔形空間と同数組み込まれ、それぞれ前記押圧部が楔形空間の一対のころの間に挿入され、前記取付部が前記保持器を介して入力側部材に取り付けられている構成とすることができる。
また、前記ばねは、前記楔形空間と同数組み込まれ、それぞれ前記押圧部が楔形空間の一対のころの間に挿入され、前記取付部が前記出力側部材のカム面に設けられた凹部に嵌め込まれている構成とすることもできる。
さらに、前記出力側部材のカム面が、前記ころの硬さよりも高い硬さを有している構成とすれば、出力側部材のころとの係合位置の摩耗や疲労の進行を一層効果的に抑えることができる。
本発明の逆入力防止クラッチは、上述したように、ロック係合子となるころの軸方向中央位置をばねで押圧するようにしたものであるから、逆入力トルクに対して出力側部材がロックするときに、出力側部材のころとの係合位置の範囲が広がって、その係合位置の摩耗や疲労の進行が抑えられ、従来よりも長期間安定して使用することができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1乃至図5は第1の実施形態を示す。この逆入力防止クラッチは、図1および図2に示すように、入力側部材としての入力軸1と、出力軸2と内輪3が一体形成された出力側部材4と、内輪3の径方向外側に配される外輪5が一体形成された二段円筒状のハウジング6と、ハウジング6の一端に取り付けられる押え蓋7と、内輪3と外輪5との間に挿入される複数の柱部8aを有する保持器8と、内輪3と外輪5との間に組み込まれるロック係合子としてのころ9と、ころ9を押圧する押圧部10aを有するばね10と、ハウジング6他端の小径部内周に嵌め込まれて出力軸2を回転自在に支持する焼結軸受11とで構成されている。
前記ハウジング6は、一端のフランジの外周縁に複数の切欠き6aが形成されており、これらの切欠き6aに押え蓋7の外周縁に形成された爪7aを嵌め込んで折り曲げることにより、押え蓋7と一体化されている。押え蓋7は、その外周から張り出す3つの舌状の張出部に取付孔7bが設けられている。そして、このハウジング6と押え蓋7が、押え蓋7の取付孔7bで図示省略した外部部材に一体に固定される固定部材12となっている。
前記入力軸1は、外周に二面幅(軸心と平行でかつ互いに平行な2つの係合面)が形成された係合部1aと、係合部1aの端面から突出する小径円筒部1bとを有し、その係合部1aの先端側部分が、前記内輪3の中央に設けられた係合穴3aに挿入され、小径円筒部1bが内輪3の係合穴3aの底から出力軸2の円形穴2aに嵌め込まれて、出力側部材4(出力軸2および内輪3)と同一軸心のまわりに回転するようになっている。ここで、内輪3の係合穴3aは、断面が入力軸1の係合部1aとほぼ同じ形状で、入力軸1の係合部1aを挿入したときに僅かな回転方向の隙間が生じるように形成されており、これにより、入力軸1に加えられる入力トルクを僅かな角度遅れをもって出力側部材4に伝達するトルク伝達手段が構成されている。
また、入力軸1の係合部1aの軸方向中央側部分には、保持器8の円筒部8bが隙間なく嵌め込まれて、入力軸1と保持器8が一体回転するようになっている。そして、入力軸1はモータ等の駆動源(図示省略)から入力トルクを加えられ、出力軸2は外周に二面幅が形成された係合部2bに取り付けられる出力歯車等の回転伝達部材(図示省略)にトルクを出力するようになっている。
前記外輪5の内周は円筒面となっており、内輪3の外周にはカム面3bが周方向に複数設けられ、外輪5の内周円筒面と内輪3の各カム面3bとの間に周方向両側で次第に狭小となる楔形空間13が形成されている。そして、これらの各楔形空間13には前記ころ9が一対ずつ組み込まれ、前記ばね10の押圧部10aがその一対のころ9に挟まれる位置に配されて各ころ9を楔形空間13の狭小部へ押し込んでいる。これにより、出力側部材4に加えられる逆入力トルクに対して、出力側部材4の一部である内輪3と固定部材12の一部である外輪5とをロックするロック手段が構成されている。
また、前記各楔形空間13の周方向両側(ころ9を挟んでばね10の押圧部10aと周方向で対向する位置)には、前記保持器8の柱部8aが挿入されている。これにより、入力軸1に入力トルクが加えられたときに、保持器8が入力軸1と一体に回転して、保持器8の柱部8aが一対のころ9のうちの回転方向後側のころ9を楔形空間13の広大部へ押し出して、前記ロック手段によるロック状態を解除するようになっている。すなわち、この保持器8が、入力軸1に加えられる入力トルクに対して前記ロック状態を解除するロック解除手段となっている。
前記ばね10は、図3に示すように、金属板を素材として、複数の押圧部10aと環状の取付部10bを一体形成したものである。各押圧部10aは、金属板の外周部分の切り起こしによりころ9に向かって凸状に湾曲する形状に形成された一対の押圧片からなる。そして、図1、図2および図4に示すように、取付部10bは軸方向で内輪3に隣接する位置で出力軸2の外周に嵌め込まれており、この取付部10bから楔形空間13の一対のころ9の間に挿入された各押圧部10aの一対の押圧片が、それぞれ周方向で対向するころ9をその軸方向中央位置で押圧している。また、このばね10の取付部10bは軸方向で内輪3の他端面とハウジング6段差部の内側面に挟まれており、これによりばね10は軸方向移動を規制されて、常にころ9の軸方向中央位置を押圧するようになっている。
この逆入力防止クラッチは、上記の構成であり、各ころ9がばね10の押圧部10aの弾力で楔形空間13の狭小部に押し込まれているので、出力側部材4に逆入力トルクが加えられても、回転方向後側のころ9が固定部材12の一部である外輪5の内周円筒面および出力側部材4の一部である内輪3のカム面3bに係合することにより出力側部材4が固定部材12とロックされ、入力軸1へ回転伝達しない。
一方、入力軸1に入力トルクが加えられたときには、まず、図5(a)に示すように、入力軸1と一体に回転する保持器8の柱部8aが回転方向後側のころ9をばね10の押圧部10aの弾力に抗して楔形空間13の広大部へ押し出すことにより、そのころ9と外輪5および内輪3との係合が解除されて、出力側部材4がロック状態から解放される。そして、図5(b)に示すように、入力軸1がさらに回転して、その係合部1aと内輪3の係合穴3aとが係合すると、入力軸1の回転が内輪3を介して出力軸2に伝達されるようになる(このとき、回転方向前側のころ9は楔形空間13の広大部に相対移動するので、外輪5および内輪3と係合することはない)。
ここで、各ころ9はその軸方向中央位置をばね10の押圧部10aに押圧されているので、上記のように逆入力トルクが加えられて出力側部材4が固定部材12とロックされるときには、回転方向後側のころ9が軸方向中央位置を中心にわずかに回転して、出力側部材4の軸方向に対して傾いた姿勢で外輪5の内周円筒面および内輪3のカム面3bに係合することが多くなる。そして、そのころ9の回転角度は、出力側部材4がロックするときのころ9と内外輪3、5との間の摩擦状態等によって変化する。
すなわち、この逆入力防止クラッチでは、ロック係合子であるころ9の軸方向中央位置をばね10で押圧することにより、逆入力トルクに対して出力側部材4がロックするときの内輪3のころ9との係合位置に自由度ができる(ころ9が内輪3のカム面3bに係合する範囲が従来よりも広がる)ようにしたので、その係合位置の摩耗や疲労の進行が抑えられ、長期間安定して使用することができる。
さらに、内輪3のカム面3bの硬さをころ9の硬さよりも高くすれば、内輪3のころ9との係合位置の摩耗や疲労の進行を一層効果的に抑えられるようになる。具体的には、ころ9を鋼製とし、内輪3を含めた出力側部材4をセラミックや超硬材で形成したり、カム面3bにDLC(ダイヤモンドライクカーボン)のコーティングや硬質クロムメッキを施したりすればよい。
図6乃至図8は第2の実施形態を示す。この実施形態では、第1実施形態の一体形成されたばね10に代えて、楔形空間13と同数のばね14を組み込んでいる。
前記各ばね14は、それぞれ金属板を素材として、第1実施形態と同じ形状の一対の押圧片からなる押圧部14aと柱状の取付部14bを一体形成したものである。そして、その押圧部14aは、第1実施形態と同じく、楔形空間13の一対のころ9の間に挿入されており、取付部14bの長手方向の両端部が、ころ9の配列の外側で保持器8の柱部8aの内周側に形成された凹部8cに嵌め込まれている。これにより、各ばね14は、押圧部14aの一対の押圧片が周方向で対向するころ9の軸方向中央位置を押圧する状態で、保持器8を介して入力軸1に取り付けられている。
図9乃至図12は第3の実施形態を示す。この実施形態も、第2実施形態と同じく、第1実施形態のばね10に代えて楔形空間13と同数のばね15を組み込んだものである。
前記各ばね15は、図11に示すように、それぞれ金属板を素材として、横断面がくの字状の一対の押圧片からなる押圧部15aと、縦断面がC字状の取付部15bとを一体形成したもので、その押圧部15aの押圧片は取付部15bの両周端から径方向外側へ延びている。
図9および図10に示すように、各ばね15の取付部15bは、それぞれ内輪3のカム面3bの周方向中央部に設けられた凹部3cに嵌め込まれている。この内輪3の凹部3cは、径方向断面の奥側がばね15の取付部15bの外形に沿う円形に形成され、開口部が奥側よりも幅狭で径方向外側に向かって広がるように形成されており、内輪3の軸方向中央部から他端面まで延びている。そして、内輪3の他端面から凹部3cとほぼ同じ断面形状の止め栓16が嵌め込まれて、ばね15が抜け止めされるとともに軸方向に位置決めされている。これにより、図12にも示すように、ばね15の押圧部15aが楔形空間13の一対のころ9の間に挿入され、その押圧部15aの一対の押圧片が、それぞれ周方向で対向するころ9の軸方向中央位置を押圧するようになっている。
この第3実施形態においては、図13および図14に示す第1の変形例あるいは図15および図16に示す第2の変形例のように、図9乃至図12の例のばね15に代えて、金属線を素材として形成したばね17、18を組み込むこともできる。
上記各変形例のばね17、18は、それぞれ金属線を図9乃至図12のばね15の縦断面形状とほぼ同形状となるように塑性変形させて、一対の押圧片からなる押圧部17a、18aと取付部17b、18bを形成したものである。ここで、第1変形例のばね17の取付部17bはC字状であるが、第2変形例のばね18の取付部18bは螺旋状に形成されている。このため、第2変形例では、ばね18が第1変形例のばね17よりも強い弾力でころ9を楔形空間13の狭小部に押し込むことができ、第1変形例よりも安定したロック動作を行うことができる。
上述した第2および第3の実施形態でも、第1実施形態と同様、ころ9の軸方向中央位置をばね14、15、17、18で押圧しているので、逆入力トルクに対して出力側部材4がロックするときの内輪3のころ9との係合位置の範囲が広く、その係合位置の摩耗や疲労の進行が抑えられ、従来よりも長期間安定して使用できる。
なお、本発明において、ばねがころを押圧する位置は、厳密な意味でのころの軸方向中央に限定されるものではなく(第3実施形態の第2変形例の図15参照)、ころがばねに押圧される位置を中心として軸方向両側でほぼ均等な距離だけ回転できるようになっていればよい。
1 入力軸(入力側部材)
1a 係合部
2 出力軸
3 内輪
3a 係合穴
3b カム面
3c 凹部
4 出力側部材
5 外輪
6 ハウジング
7 押え蓋
8 保持器
8a 柱部
9 ころ
10、14、15、17、18 ばね
10a、14a、15a、17a、18a 押圧部
10b、14b、15b、17b、18b 取付部
11 焼結軸受
12 固定部材
13 楔形空間
16 止め栓
1a 係合部
2 出力軸
3 内輪
3a 係合穴
3b カム面
3c 凹部
4 出力側部材
5 外輪
6 ハウジング
7 押え蓋
8 保持器
8a 柱部
9 ころ
10、14、15、17、18 ばね
10a、14a、15a、17a、18a 押圧部
10b、14b、15b、17b、18b 取付部
11 焼結軸受
12 固定部材
13 楔形空間
16 止め栓
Claims (5)
- 同一軸心のまわりに回転する状態で配されている入力側部材および出力側部材と、前記出力側部材の径方向外側に配されている固定部材と、前記出力側部材に加えられる逆入力トルクに対して出力側部材と固定部材とをロックするロック手段と、前記入力側部材に加えられる入力トルクに対して前記ロック手段によるロック状態を解除するロック解除手段と、前記ロック状態が解除された状態のときに、前記入力側部材に加えられる入力トルクを前記出力側部材に伝達するトルク伝達手段とを備え、
前記ロック手段は、前記固定部材の内周に円筒面が設けられ、前記出力側部材の外周に複数のカム面が設けられて、前記固定部材の内周円筒面と出力側部材の各カム面との間に周方向両側で次第に狭小となる楔形空間が形成されており、これらの各楔形空間に一対のころが組み込まれ、前記各ころがばねで楔形空間の狭小部へ押し込まれているものである逆入力防止クラッチにおいて、
前記ばねは、前記ころを押圧する押圧部と前記入力側部材または出力側部材に取り付けられる取付部とからなり、前記押圧部が前記ころをその軸方向中央位置で押圧する状態で組み込まれていることを特徴とする逆入力防止クラッチ。 - 前記ばねは、前記取付部が環状に形成されて前記出力側部材の外周に嵌め込まれ、この取付部から前記各楔形空間の一対のころの間に前記押圧部が挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の逆入力防止クラッチ。
- 前記ロック解除手段が、前記各楔形空間の周方向両側に挿入される柱部を有し、前記入力側部材に入力側部材と一体回転する状態で取り付けられている保持器であり、
前記ばねは、前記楔形空間と同数組み込まれ、それぞれ前記押圧部が楔形空間の一対のころの間に挿入され、前記取付部が前記保持器を介して入力側部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の逆入力防止クラッチ。 - 前記ばねは、前記楔形空間と同数組み込まれ、それぞれ前記押圧部が楔形空間の一対のころの間に挿入され、前記取付部が前記出力側部材のカム面に設けられた凹部に嵌め込まれていることを特徴とする請求項1に記載の逆入力防止クラッチ。
- 前記出力側部材のカム面が、前記ころの硬さよりも高い硬さを有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の逆入力防止クラッチ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016101285A JP2017207172A (ja) | 2016-05-20 | 2016-05-20 | 逆入力防止クラッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017207172A true JP2017207172A (ja) | 2017-11-24 |
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Cited By (1)
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US20230107192A1 (en) * | 2021-10-06 | 2023-04-06 | Brian Harker | Roller clutch |
-
2016
- 2016-05-20 JP JP2016101285A patent/JP2017207172A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20230107192A1 (en) * | 2021-10-06 | 2023-04-06 | Brian Harker | Roller clutch |
WO2024076858A1 (en) * | 2021-10-06 | 2024-04-11 | Brian Harker | Roller clutch |
US12006987B2 (en) * | 2021-10-06 | 2024-06-11 | Brian Harker | Roller clutch |
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