JP2017205981A - 認証システム、認証装置およびプログラム - Google Patents

認証システム、認証装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】文字を用いた認証に関して、比較的多数の種類の認証データを生成することが可能な技術を提供する。【解決手段】MFP(認証装置)10は、文字で識別される正規の認証データであって当該文字のフォントと色との少なくとも一方に関する文字属性でも識別される正規の認証データを生成し(ステップS13)、当該正規の認証データをユーザに通知する(ステップS16)。その後、MFP10は、当該ユーザからの認証用の入力データを受け付けると、当該入力データと正規の認証データとの両データに基づいて、認証動作を実行する(ステップS25)。【選択図】図5

Description

本発明は、認証システムおよびそれに関連する技術に関する。
認証用文字列(ユーザIDおよびパスワード等)でユーザを認証する技術が存在する。より詳細には、予め定められた認証用文字列をユーザが認証用画面に入力し、当該入力された文字列に係るデータ(入力データとも称する)と正規の認証データ(複数の文字(文字コード)で構成される正規データ)との両データが照合される。そして、両データが一致する場合に、認証が成功し各種の動作が実行される。
当該認証成功に応じて実行される動作としては、「認証プリント」動作等が例示される。「認証プリント(セキュリティプリントなどとも称される)」は、コンピュータから送信したプリントデータに基づいて、直ちに画像形成装置(MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))等)に印刷出力を実行させるのではなく、ユーザが画像形成装置の操作部等を用いて当該画像形成装置にログインした後(認証処理を経た後に)に印刷出力させる技術である(特許文献1参照)。なお、これによれば、ユーザがコンピュータの存在位置から画像形成装置の存在位置に移動した後に当該画像形成装置によって印刷出力が行われるので、画像形成装置の排紙トレイ等に出力された印刷出力物(暫く放置されていた印刷出力物)が他人に見られてしまうこと等を防止することが可能である。
このような認証プリント(より詳細には、プリントデータ送信後における画像形成装置へのログイン時)においても、上述のような両データの照合による認証が実行される。
特開2010−3006号公報
ところで、認証プリント等を行うに際して、比較的多数の文字で構成される認証データを入力することは煩わしいと感じられることがある。これに対して、たとえば、比較的少数の文字で構成される認証データを用いることによれば、煩わしさを低減することが可能である。
しかしながら、上述のような文字列のみを認証用画面に入力する技術において、たとえば比較的少数の文字で認証を行う場合には、互いに異なる認証データの全体数が比較的小さな数に制限される。たとえば、アルファベット1文字で認証を行う場合には、互いに異なる認証データの全体数は、大文字26文字と小文字26文字との合計52文字(個)に制限されてしまう。
このように、文字列のみで構成される認証データを用いて認証を行う技術においては、互いに異なる認証データの全体数が比較的小さな数に制限される。
そこで、本発明は、文字を用いた認証に関して、比較的多数の種類の認証データを生成することが可能な技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、認証装置であって、文字で識別される正規の認証データであって当該文字のフォントと色との少なくとも一方に関する文字属性でも識別される正規の認証データを生成する生成手段と、前記正規の認証データをユーザに通知する通知手段と、前記ユーザからの認証用の入力データを受け付ける受付手段と、前記生成手段にて生成された前記正規の認証データと前記受付手段にて受け付けられた前記入力データとの両データに基づいて、認証動作を実行する認証動作実行手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る認証装置において、前記受付手段は、前記入力データのうちの文字に関する入力を文字入力用のキーボード画像を用いて受け付けると、前記キーボード画像において被入力文字のキーの周囲に前記被入力文字の文字属性に関する複数の選択肢を表示し、前記入力データのうち前記被入力文字の文字属性に関する入力を受け付けることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明に係る認証装置において、前記受付手段は、前記入力データのうちの複数の文字に関する入力を文字入力用のキーボード画像を用いて受け付けた後に、前記複数の文字の文字属性に関して互いに異なる組合せを有する複数の選択肢を表示して前記複数の選択肢の中から所望の選択肢を選択させることによって、前記入力データのうち前記複数の文字の文字属性に関する入力を受け付けることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る認証装置において、前記正規の認証データは、使用可能期限を有する一時的な認証データであることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係る認証装置において、前記認証装置は、画像形成装置であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5の発明に係る認証装置において、前記画像形成装置とは別の印刷指示装置から送信されてくる印刷対象データを印刷出力することが可能な印刷出力手段、をさらに備え、前記認証動作実行手段は、前記印刷対象データの印刷出力の許否を前記認証動作の認証結果に基づいて決定することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6の発明に係る認証装置において、前記正規の認証データは、前記印刷対象データのファイル名を構成する文字列の一部を識別用文字として有することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7の発明に係る認証装置において、前記正規の認証データは、前記印刷対象データのファイル名の先頭の文字を前記識別用文字として有することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項7の発明に係る認証装置において、前記正規の認証データは、前記印刷対象データのファイル名内の所定の位置から所定数の文字を前記識別用文字として有することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9の発明に係る認証装置において、前記所定の位置と前記所定数との少なくとも一方を予め指定する設定手段、をさらに備えることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項7から請求項10のいずれかの発明に係る認証装置において、前記受付手段は、前記正規の認証データの前記識別用文字に関する入力として複数の文字に関する入力を順次に受け付け、順次に受け付けられた少なくとも1つの文字と同一の識別用文字列を前記正規の認証データとして有する複数の認証プリントジョブが存在する場合には、前記識別用文字に関する入力を受け付けるとともに前記文字属性に関する入力をも受け付けることによって前記入力データを受け付け、前記受付手段を用いて順次に受け付けられた少なくとも1つの文字と同一の識別用文字列を前記正規の認証データとして有する複数の認証プリントジョブが存在しない場合には、前記識別用文字に関する入力を受け付けることによって前記入力データを受け付けることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項11の発明に係る認証装置において、前記認証動作実行手段は、前記受付手段を用いて順次に受け付けられた少なくとも1つの文字と同一の識別用文字列を前記正規の認証データとして有する複数の認証プリントジョブが存在する場合には、前記両データの相互間での文字コードに関する一致性と前記両データの相互間での文字属性に関する一致性との両一致性に基づいて、前記認証動作を実行し、前記受付手段を用いて順次に受け付けられた少なくとも1つの文字と同一の識別用文字列を前記正規の認証データとして有する複数の認証プリントジョブが存在しない場合には、前記両一致性のうち、前記両データの相互間での文字コードに関する一致性のみに基づいて、前記認証動作を実行することを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項11の発明に係る認証装置において、前記認証動作実行手段は、前記受付手段を用いて入力された文字属性が存在する場合には、前記受付手段を用いて順次に受け付けられた少なくとも1つの文字と同一の識別用文字列を前記正規の認証データとして有する複数の認証プリントジョブが存在するか否かにかかわらず、前記受付手段を用いて入力された文字属性と前記受付手段を用いて入力された文字コードとの双方に基づいて、前記両データの相互間での文字コードに関する一致性と前記両データの相互間での文字属性に関する一致性との双方を判断し、その判断結果に基づいて前記認証動作を実行することを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項6から請求項13のいずれかの発明に係る認証装置において、前記画像形成装置を含む複数の画像形成装置が各装置の機能に応じて予めグループ分けされており、前記生成手段は、前記印刷対象データを印刷出力するための機能を有するグループに予め割り当てられた色を、前記正規の認証データにおける文字色として決定して、前記正規の認証データを生成することを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項6から請求項13のいずれかの発明に係る認証装置において、前記画像形成装置を含む複数の画像形成装置が各装置の機能に応じて予めグループ分けされており、前記生成手段は、前記印刷対象データを印刷出力するための機能を有するグループに予め割り当てられたフォントを、前記正規の認証データにおける文字フォントとして決定して、前記正規の認証データを生成することを特徴とする。
請求項16の発明は、認証装置に内蔵されたコンピュータに、a)文字で識別される正規の認証データであって当該文字のフォントと色との少なくとも一方に関する文字属性でも識別される正規の認証データを生成するステップと、b)前記正規の認証データをユーザに通知するステップと、c)前記ユーザからの認証用の入力データを受け付けるステップと、d)前記ステップa)にて生成された前記正規の認証データと前記ステップc)にて受け付けられた前記入力データとの両データに基づいて、認証動作を実行するステップと、を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項17の発明は、認証システムであって、認証装置と、前記認証装置のユーザによって使用される外部装置と、を備え、前記認証装置は、文字で識別される正規の認証データであって当該文字のフォントと色との少なくとも一方に関する文字属性でも識別される正規の認証データを生成する生成手段と、前記正規の認証データを前記外部装置に送信し、前記正規の認証データを前記ユーザに通知する通知手段と、前記ユーザからの認証用の入力データを受け付ける受付手段と、前記生成手段にて生成された前記正規の認証データと前記受付手段にて受け付けられた前記入力データとの両データに基づいて、認証動作を実行する認証動作実行手段と、を有することを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項17の発明に係る認証システムにおいて、前記認証装置は、画像形成装置であり、前記外部装置は、印刷指示装置であり、前記画像形成装置は、前記印刷指示装置から送信されてくる印刷対象データを印刷出力することが可能な印刷出力部、をさらに有し、前記認証動作実行手段は、前記印刷対象データの印刷出力の許否を前記認証動作の認証結果に基づいて決定することを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項18の発明に係る認証システムにおいて、前記画像形成装置から転送されてきた印刷ジョブを実行することが可能な少なくとも1つの画像形成装置、をさらに備え、前記画像形成装置と前記少なくとも1つの画像形成装置とを含む複数の画像形成装置が各装置の機能に応じて予めグループ分けされており、前記生成手段は、前記印刷対象データを印刷出力するための機能を有するグループに予め割り当てられた色を、前記正規の認証データにおける文字色として決定して、前記正規の認証データを生成することを特徴とする。
請求項20の発明は、請求項18の発明に係る認証システムにおいて、前記画像形成装置から転送されてきた印刷ジョブを実行することが可能な少なくとも1つの画像形成装置、をさらに備え、前記画像形成装置と前記少なくとも1つの画像形成装置とを含む複数の画像形成装置が各装置の機能に応じて予めグループ分けされており、前記生成手段は、前記印刷対象データを印刷出力するための機能を有するグループに予め割り当てられたフォントを、前記正規の認証データにおける文字フォントとして決定して、前記正規の認証データを生成することを特徴とする。
請求項1から請求項20に記載の発明によれば、文字のみならず、文字のフォントと色との少なくとも一方に関する文字属性でも識別される正規の認証データが生成されるので、文字を用いた認証に関して比較的多数の種類の認証データを生成することが可能である。
第1実施形態に係るプリントシステムの構成を示す概略図である。 MFP(画像形成装置)の概略構成を示す機能ブロック図である。 印刷指示装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 本システムにおける動作を示す概念図である。 本システムにおける動作を示すタイミングチャートである。 画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 認証データを報知する報知画面を示す図である。 認証用の入力データを入力する入力画面を示す図である。 図8の画面内のキーボード画像を示す図である。 ソフトウエアキーボードのキー「M」が押下される様子を示す図である。 文字属性に関する複数の選択肢が表示される様子を示す図である。 第2実施形態に係る画像形成装置の動作を示す図である。 各ユーザに各認証データが通知される様子を示す概略図である。 第3実施形態に係る認証データを報知する報知画面を示す図である。 ソフトウエアキーボードのキー「E」が押下される様子を示す図である。 文字属性に関する複数の選択肢が表示される様子を示す図である。 各ユーザに各認証データが通知される様子を示す概略図である。 認証データに関する設定画面を示す図である。 認証データに関する設定画面を示す図である。 第4実施形態に係る文字属性の入力手法を示す図である。 第5実施形態において複数のMFPが複数のグループに分けられている様子を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.システム構成>
図1は、プリントシステム1の構成を示す概略図である。
図1に示すように、プリントシステム1は、画像形成装置(印刷出力装置とも称される)10と印刷指示装置50とを備えて形成されている。ここでは、画像形成装置10としてMFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))が例示され、印刷指示装置50としてパーソナルコンピュータが例示される。なお、これに限定されず、たとえば、印刷指示装置50はタブレット端末あるいはスマートフォンなどであってもよく、画像形成装置10は単体プリンタなどであってもよい。
画像形成装置10と印刷指示装置50とは、ネットワーク108を介して接続されており、ネットワーク通信を実行することが可能である。なお、ネットワーク108は、LAN、WAN、インターネットなどによって構成される。また、ネットワーク108への接続形態は、有線接続であってもよく或いは無線接続であってもよい。
このプリントシステム1においては、認証プリント動作が行われる。具体的には、印刷指示装置50(印刷依頼元装置とも称する)における印刷指示操作に応答して、認証プリントの対象データ(印刷対象データ)が印刷指示装置50から画像形成装置10へと送信される。そして、当該印刷対象データは、認証プリント用の格納領域(たとえば、画像形成装置10のHDD内の格納領域、あるいは、他のサーバのHDD内の格納領域等)に一旦格納される。その後、ユーザが画像形成装置10にて認証動作を実行して画像形成装置10にログインすると、画像形成装置10は、当該印刷対象データを当該格納領域から取り出して印刷出力する。
プリントシステム1は、認証を伴うプリントシステムであることから、認証プリントシステムあるいは認証システム等とも称される。また、画像形成装置10は認証装置であるとも表現され、印刷指示装置50は、画像形成装置10の外部装置であるとも表現される。
<1−2.MFPの構成>
図2は、MFP10の概略構成を示す機能ブロック図である。
図2の機能ブロック図に示すように、このMFP10は、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6およびコントローラ9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像ないしスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。この画像読取部2は、スキャン部であるとも称される。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。なお、印刷出力部3は、各種の媒体上に画像を形成する画像形成部とも称される。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、ネットワーク108を介したネットワーク通信が可能である。このネットワーク通信では、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)およびFTP(File Transfer Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先との間で各種のデータを授受することが可能である。
格納部5は、主に不揮発性の記憶装置(たとえば、不揮発性の半導体メモリ等および/またはハードディスクドライブ(HDD))等で構成される。格納部5は、1つ又は複数のフォルダ(ボックスとも称される)を有している。各ボックスは、MFP10内に設けられる格納領域(記憶領域)である。当該ボックスの中には、各種のデータ(たとえば、認証プリントジョブに係る格納用データ)が格納される。なお、格納部5は、一時記憶用の揮発性の記憶装置をも備えて構成される。
操作部6は、MFP10に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。
このMFP10においては、略板状の操作パネル部6c(図1参照)が設けられている。また、操作パネル部6cは、その正面側にタッチパネル25(図1参照)を有している。タッチパネル25は、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。タッチパネル25は、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作者からの各種の操作入力を受け付けることが可能である。
コントローラ9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM(登録商標))内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されてMFP10にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワークを経由してダウンロードされてMFP10にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、上記のプログラムの実行により、認証データ生成部11と認証データ通知部12とデータ入力受付部13と認証処理部15とジョブ制御部16と設定処理部17とを含む各種の処理部を実現する。
認証処理部15は、画像形成装置10へのログイン処理(認証処理)を制御する処理部である。認証処理部15は、通常の認証処理(ユーザIDおよびパスワードによる認証処理)を行うことが可能であるとともに、簡易認証処理(ワンタイムパスワード(使用可能期限を有する一時的な認証データ)による認証処理)を行うことも可能である。
認証データ生成部11は、正規の認証データ(より詳細には、簡易認証処理用の認証データ)を生成する処理部である。認証データ生成部11は、後述するように、文字(文字コード)で識別される正規の認証データであって当該文字の文字属性(詳細には、フォントと色との少なくとも一方に関する文字属性)でも識別される正規の認証データを生成する。
認証データ通知部12は、正規の認証データ(簡易認証処理用の認証データ)を印刷指示装置50に送信し、当該正規の認証データをユーザに通知する処理部である。正規の認証データは、画像形成装置10から印刷指示装置50に送信され、印刷指示装置50の表示部56b(図3参照)にて表示されることによって、ユーザに通知される。
データ入力受付部13は、ユーザからの認証用の入力データ(簡易認証処理用の認証データ等)を受け付ける処理部である。具体的には、画像形成装置10の操作入力部6aを用いてユーザによって入力された入力データ(認証用の入力データ)がデータ入力受付部13によって受け付けられる。より詳細には、後述するように、ユーザは、印刷指示装置50の表示部56b(図3参照)にて正規の認証データを視認すると、当該正規の認証データを記憶しておき、画像形成装置10の載置場所に移動する。そして、当該ユーザは、画像形成装置10の操作入力部6aを用いて認証用の入力データを入力する。そして、当該入力データがデータ入力受付部13によって受け付けられる。
認証処理部15は、簡易認証処理においては、認証データ生成部11にて予め生成された正規の認証データとデータ入力受付部13にて受け付けられた入力データとの両データに基づいて、認証処理を実行する。また、通常認証処理においては、認証処理部15は、予め定められた正規の通常認証データ(ユーザIDおよびパスワード)とユーザによって入力された通常認証用の入力データとに基づいて、認証処理を実行する。なお、認証処理部15は、認証動作実行部とも称される。認証処理部15は、ジョブ制御部16と協働して、印刷対象データの印刷出力の許否を認証動作の認証結果に基づいて決定することが可能である。
ジョブ制御部16は、印刷ジョブ等を制御する処理部である。たとえば、ジョブ制御部16は、印刷指示装置50から送信されてくる印刷対象データを、印刷出力部3と協働して印刷出力することが可能である。
設定処理部17は、認証データ生成部11にて生成される認証データの仕様(データ長(文字数)等)を予め設定する処理部である。
<1−3.印刷指示装置の構成>
次に、印刷指示装置50の構成について説明する。
印刷指示装置50は、印刷対象データに関する印刷出力をMFP10に指示することが可能な装置である。印刷指示装置50は、たとえば、パーソナルコンピュータを用いて構成される。
図3は、印刷指示装置50の概略構成を示す機能ブロック図である。
印刷指示装置50は、図3の機能ブロック図に示すように、通信部54、格納部55、およびコントローラ59等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
通信部54は、各種の通信(ネットワーク通信)を行うことが可能である。
格納部55は、主に不揮発性の記憶装置(たとえば、不揮発性の半導体メモリ等および/またはハードディスクドライブ(HDD))等で構成される。また、格納部55は、一時記憶用の揮発性の記憶装置をも備えて構成される。
操作部56は、印刷指示装置50に対する操作入力を受け付ける操作入力部56aと、各種情報の表示出力を行う表示部56bとを備えている。この印刷指示装置50においては、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成されたタッチパネル75(図1参照)が設けられている。このタッチパネル75は、操作入力部56aの一部としても機能するとともに、表示部56bの一部としても機能する。
図3のコントローラ59は、印刷指示装置50に内蔵され、印刷指示装置50を統括的に制御する制御装置である。コントローラ59は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ59は、CPUにおいて、記憶部(半導体メモリ等)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(プログラム)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されて印刷指示装置50にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワーク等を経由してダウンロードされて印刷指示装置50にインストールされるようにしてもよい。
印刷指示装置50には、MFP10との連携を図るためのプログラム(連携用プログラム)等がインストールされている。当該連携用プログラムは、各種の処理(認証プリント処理等)を実現するアプリケーションソフトウエアプログラム(単に、アプリケーションとも称する)である。
具体的には、コントローラ59は、連携用プログラム等の実行により、通信制御部61と入力制御部62と表示制御部63と印刷指示処理部65と認証データ報知部66とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部61は、通信部54等と協働して、MFP10等との通信動作を制御する処理部である。
入力制御部62は、操作入力部56a(タッチパネル等)に対する操作入力動作を制御する制御部である。
表示制御部63は、表示部56b(タッチパネル等)における表示動作を制御する処理部である。
印刷指示処理部65は、各処理部61〜63等と協働して、印刷対象データの指定処理、印刷出力先装置の指定処理、印刷の詳細設定に関する設定処理等、および印刷出力先への印刷対象データの送信処理等を実行する処理部である。
認証データ報知部66は、簡易認証用の正規の認証データを画像形成装置10から受信し当該正規の認証データを表示部56bに表示し、当該正規の認証データをユーザに報知する処理部である。
<1−4.動作>
つぎに、プリントシステム1における認証プリント動作について、図4〜図6等に基づいて説明する。図4は、本システム1における動作を示す概念図である。また、図5は本システム1における動作を示すタイミングチャートであり、図6は画像形成装置10の動作を示すフローチャートである。
図4および図5に示すように、まず、ユーザは、印刷指示装置50を用いて、認証プリント処理に関する各種の印刷設定操作を実行する。具体的には、ユーザは、印刷出力先装置と印刷対象データとを指定するとともに、印刷における設定内容を設定する(ステップS11)。印刷における設定内容としては、たとえば、カラー設定(フルカラー/モノクロ)、用紙サイズ設定、両面設定(両面/片面)、フィニッシャ装置に関する設定(ステープルの有無、パンチ孔の有無等)が例示される。
そして、印刷内容等に関する設定が終了すると、OKボタン(不図示)を押下する。当該押下操作に応答して、印刷指示装置50は、プリント種類(具体的には、「認証プリント」)を伴う印刷出力指示を画像形成装置10に送信する(ステップS12)。当該印刷出力指示には、印刷対象データ等も含まれ、当該印刷対象データ等が印刷指示装置50から画像形成装置10に送信される。当該印刷対象データ等は、認証プリント用の格納領域(たとえば画像形成装置10のHDD内の格納領域)に一旦格納される。
画像形成装置10は、印刷対象データを受信すると、簡易認証用の正規の認証データを生成する(ステップS13)。
簡易認証用の正規の認証データは、文字(文字コード)で識別される認証用のデータであって、当該文字の文字属性(詳細には、フォントと色との少なくとも一方(ここでは双方)に関する文字属性)でも識別されるデータである。当該認証データは、文字属性でも識別されることから、「文字属性付き認証データ」とも称される。
より詳細には、ここでは、当該正規の認証データ(「文字属性付き認証データ」)は、1つの文字(アルファベット、ひらがな、カタカナ、数字、あるいは記号等)と当該文字の色(文字色)と当該文字のフォント(文字フォント)との組合せで構成されるように生成されるものとする。また、当該正規の認証データは、印刷指示装置50から送信されてきた印刷対象データに基づいて生成される。
当該1つの文字(識別用文字)としては、印刷対象データのファイル名称の先頭の文字が自動的に決定されるものとする。たとえば、ファイル名が「MEETING.doc」である場合には、ファイル名の先頭の文字(頭文字)「M」が、当該1つの文字(識別用文字)として決定される。換言すれば、印刷対象データのファイル名を構成する文字列の一部が識別用文字として決定される。
さらに、当該文字「M」に関する属性情報を含むデータが正規の認証データとして生成される。
具体的には、複数の候補色(たとえば、「青」、「緑」、「赤」、「黄」、「ピンク」、「黒」等)の中から、画像形成装置10によって自動的に選択されて決定された色(たとえば「緑」)が、当該認証データの文字色(識別用文字属性(詳細には、識別用文字色))として決定される。
また、複数の候補フォント(たとえば、「明朝体」、「ゴシック体」、「AR DECODE」等)の中から、画像形成装置10によって自動的に選択されて決定されたフォント(たとえば「明朝体」)が、当該認証データの文字フォント(識別用文字属性(詳細には、識別用文字フォント))として決定される。
このようにして、「文字属性付き認証データ」(文字属性付きの認証用の文字を有するデータ(詳細には、文字「M」と文字色「緑色」と文字フォント「明朝体」とを有するデータ))が、正規の認証データとして生成される。
そして、画像形成装置10は、ステップS13で生成された当該認証データを印刷指示装置50に送信する(ステップS16)。
印刷指示装置50は、当該認証データを受信すると、当該認証データを表示部56bに表示して、当該認証データをユーザに報知する(図7参照)。このようにして認証データがユーザに通知される。図7は、簡易認証用の正規の認証データの報知画面510を示す図である。
この報知画面510においては、次のメッセージ、すなわち、「下記の認証データ(文字と色とフォントとの組み合わせ)を覚えておいてください。覚えたらOKボタンを押した後、1分以内に、MFPに移動し且つMFPの操作画面にて当該認証データを入力してください。」が記述されている。また、当該メッセージの下側の表示欄515には、認証データ(具体的には、文字コード「M」且つ文字色「緑色」且つ文字フォント「明朝体」)が表示されている。
ユーザがこのメッセージを理解して認証データ(文字属性付き認証データ)を確認し、報知画面510内のOKボタンを押下する(ステップS17)と、印刷指示装置50は、画像形成装置10に対して確認完了通知を送信する(ステップS18)。画像形成装置10は、当該確認完了通知を受信すると、そのタッチパネル25に認証データの入力画面310(図8)を表示するとともに、計時動作を開始する。その後、ユーザは、印刷指示装置50の載置場所から画像形成装置10(印刷出力装置)の載置場所へと移動する。なお、この実施形態では、確認完了通知の受信に応答して直ちに入力画面310の表示が開始されているが、これに限定されず、画像形成装置10へとユーザが近接した後に入力画面310の表示が開始されてもよい。
ユーザが画像形成装置10(印刷出力装置)の載置場所へと移動すると、当該ユーザは画像形成装置10に対する認証操作を開始する。画像形成装置10は、この認証操作等に対して、図6に示すような動作(ステップS20)を実行する。
まず、ステップS22において、画像形成装置10は、認証データ確認時点(ステップS18)から所定時間(たとえば1分)が経過したか否かを判定する。簡易認証における認証データは使用可能期間を有している。当該使用可能期間は、ここでは、認証データ確認時点(ステップS18)に開始され、当該認証データ確認時点から所定時間(たとえば1分)が経過した時点で終了するものとする。換言すれば、認証データ確認時点から所定時間(たとえば1分)が経過した時点が使用可能期限であるものとする。
所定時間(1分)が経過している場合には、ステップS23を経由してステップS30に進む。具体的には、画像形成装置10は、ステップS23で簡易認証用認証データの入力画面310を消去して通常認証用認証データの入力画面(不図示)を表示する。ステップS30においては、当該通常認証用認証データの入力画面を用いて、通常の認証処理が行われる。より具体的には、通常のユーザ認証情報(ユーザIDおよびパスワード)が入力され、入力されたユーザ認証情報と正規の認証情報との一致性に基づいて、認証処理が行われる。
一方、認証データ確認時点(ステップS18)から所定時間(1分)が未だ経過していない場合(より詳細には、例えば、更に入力画面310(図8)に対して何らかの操作が行われた場合)には、ステップS22からステップS25に進む。
ステップS25では、ユーザからの認証用の入力データが受け付けられる。具体的には、画像形成装置10は、ソフトウエアキーボード(図9〜図11参照)を用いて当該入力データを受け付ける。
図9〜図11は、入力画面310(図8)の下側のキーボード画像320を抽出して示す拡大図である。図9は、入力前の状態のキーボード画像320(321)を示す図である。
ユーザは、ステップS17における確認時の記憶に基づいて、図9の状態にてキー「M」の部分を押下する(図10参照)と、図11に示すように当該キー「M」の周辺に、文字属性に関する複数の選択肢が表示される(図11のキーボード画像320(323)内の選択肢表示領域330参照)。換言すれば、画像形成装置10は、認証用の入力データのうちの文字(文字コード)に関する入力を文字入力用のキーボード画像(ソフトウエアキーボード)を用いて受け付ける(図10参照)と、当該キーボード画像において被入力文字「M」のキーの周囲に、被入力文字「M」の文字属性(文字色および文字フォント)に関する複数の選択肢を表示する。より具体的には、3つの文字色(黄色、黒色、緑色)と3つのフォント(「ゴシック体」、「明朝体」、「AR DECODE」)とに関する合計9個の組合せ(9個の選択肢331〜339)が、被入力文字「M」のキーの周囲において円弧状に等間隔で配置されている(図11参照)。選択肢331〜333は「ゴシック体」の文字フォントを有しており、選択肢334〜336は「明朝体」の文字フォントを有しており、選択肢337〜339は「AR DECODE」の文字フォントを有している。また、選択肢331,334,337は「黄色」の文字色を有しており、選択肢332,335,338は「黒色」の文字色を有しており、選択肢333,336,339は「緑色」の文字色を有している。
ユーザは、ステップS17における確認時の記憶に基づいて、これら9個の選択肢の中から、正規の認証データの構成要素である文字属性の組合せ(「緑色」且つ「明朝体」)(すなわち、正規の文字属性)を選択する。具体的には、ユーザは、当該正規の文字属性(「緑色」且つ「明朝体」)で表示された文字部分(当該正規の文字属性に対応する選択肢336)を押下する。このようにして、画像形成装置10は、認証用の入力データのうち被入力文字の文字属性に関する入力を受け付ける。
当該押下に応答して、画像形成装置10は認証動作を実行する。具体的には、ステップS13で予め生成された正規の認証データとステップS25で受け付けられた入力データとの両データに基づいて、認証動作が実行される。
画像形成装置10は、文字コードと文字属性とに関する両データ(入力データおよび正規の認証データ)の相互間の一致性に基づいて認証動作を実行する。
具体的には、入力データの文字コード(大文字の「M」の文字コード)と正規の認証データの文字コードとが一致している旨の条件を充足することが、認証成功のための必要条件である。なお、ここでは、大文字と小文字とを区別しているが、これに限定されず、大文字と小文字との相違を許容するようにしてもよい。
また、入力データの文字属性と正規の認証データの文字属性とが一致している旨の条件を充足することも、認証成功のための必要条件である。より詳細には、入力データの文字色と正規の認証データの文字色とが一致しており且つ入力データの文字フォントと正規の認証データの文字フォントとが一致している旨の条件を充足することも、認証成功のための必要条件である。
これらの必要条件のいずれかが充足されない場合には、認証が失敗し、ステップS27からステップS30に進む。ステップS30では、今度は通常の認証処理が実行される。
一方、これらの必要条件が充足される場合には、認証が成功し、ステップS27からステップS28に進む。ステップS28では、認証プリントジョブにおける印刷出力動作が画像形成装置10の印刷出力部3等を用いて実行される。具体的には、画像形成装置10は、当該印刷対象データを画像形成装置10内の格納部(HDD等)から取り出して印刷出力する。
以上のような動作によれば、簡易認証動作における正規の認証データは、使用可能期限(ここでは、確認時点から1分以内)を有する一時的な認証データとして用いられる。簡易認証動作における正規の認証データは、当該使用可能期限内のみ有効であるので、セキュリティの低下を抑制することが可能である。
また、簡易認証に関して、文字(文字コード)で識別される正規の認証データであって当該文字のフォントと色との双方に関する文字属性でも識別される正規の認証データが生成される(ステップS13)。したがって、文字を用いた認証に関して、比較的少数の文字で認証を行う場合においても、文字のみで認証を行う場合に比べて比較的多数の種類の認証データを生成することが可能である。たとえば、1つの文字のみで認証を行う場合には52種類のアルファベット(大文字26文字および小文字26文字)の認証データが生成されるのに対して、3つの文字色と3つの文字フォントとでも識別しつつ1つの文字で認証を行う場合には、468(=52*9)種類のアルファベットの認証データが生成される。
さらに、簡易認証における「文字属性付き認証データ」は、直感的な要素(色、フォント)をも有している。したがって、比較的多数の文字のみで構成される認証データよりも、比較的識別性が高く、比較的覚えやすい。
また、入力データのうちの文字に関する入力が文字入力用のキーボード画像を用いて受け付けられると、キーボード画像において被入力文字のキーの周囲に被入力文字の文字属性に関する複数の選択肢が表示される。そして、当該複数の選択肢を用いて被入力文字の文字属性に関する入力が受け付けられる。文字属性の入力に際して、文字属性を選択するための複数の選択肢が被入力文字のキーの周囲に(近傍に)配置されるので、高い操作性を得ることが可能である。たとえば、多数の文字のみを入力する場合(キーボード画像320内の広い範囲から多数の文字を探し出して入力する場合)に比べて入力し易い。
なお、ここでは、ファイル名の先頭の文字を含むデータが正規の認証データとして生成されているが、これに限定されない。たとえば、ファイル名に依拠することなくランダムに決定された1つの文字を含むデータが正規の認証データとして生成されてもよい。
また、ここでは、文字フォントと文字色との双方に関する文字属性でも識別される正規の認証データが生成されているが、これに限定されない。たとえば、文字フォントと文字色とのうちの一方のみに関する文字属性でも識別される正規の認証データが生成されてもよい。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第1実施形態においては、簡易認証用の入力データの受付に際して、正規の認証データのうち文字コードのみならず文字属性もが常に入力されている。そして、両データ(入力データおよび正規の認証データ)相互間での文字コードに関する一致性と当該両データ相互間での文字属性に関する一致性との両一致性に基づいて、簡易認証動作が実行されている。しかしながら、本発明はこれに限定されない。
たとえば、簡易認証用の入力データの受付に際して、或る条件が充足される場合には、正規の認証データのうち文字コードのみが入力され文字属性は入力されないようにしてもよい。また、その場合、当該両一致性のうち、両データ(入力データおよび正規の認証データ)相互間での文字コードに関する一致性のみに基づいて、簡易認証動作が実行されてもよい。換言すれば、当該両データ相互間での文字属性に関する一致性の検証は、省略されてもよい。
具体的には、異なる複数人(ここでは3人)のユーザU1,U2,U3によって異なる複数(ここでは3つ)の認証プリントジョブが画像形成装置10に対して付与される状況を想定する(図13参照)。たとえば、このような状況において、認証プリントジョブごとに現在発行されている複数の認証データ(有効な認証データ)が文字コードのみで互いに識別される場合には、文字属性に関する入力は省略され且つ文字属性に関する照合は省略されてもよい。第2実施形態では、このような態様について説明する。
なお、第2実施形態では、上述のように、異なる複数人(ここでは3人)のユーザによって異なる複数(ここでは3つ)の認証プリントジョブが画像形成装置10に対して付与される状況を想定する。より具体的には、ファイル名「MEETING.doc」の印刷対象データに関する認証プリントジョブがユーザU1によって付与される。また、ファイル名「MESSE.doc」の印刷対象データに関する認証プリントジョブがユーザU2によって付与され、ファイル名「QUESTION.doc」の印刷対象データに関する認証プリントジョブがユーザU3によって付与される。各ユーザに関して同様の処理が実行される。
また、ファイル名「MEETING.doc」の印刷対象データに関する認証プリントジョブに対しては、認証データ(文字「M」且つ文字色「緑色」且つ文字フォント「明朝体」)が付与されるものとする。さらに、ファイル名「MESSE.doc」の印刷対象データに関する認証プリントジョブに対しては、別の認証データ(文字「M」且つ文字色「黒色」且つ文字フォント「AR DECODE」)が付与され、ファイル名「QUESTION.doc」の印刷対象データに関する認証プリントジョブに対しては、更に別の認証データ(文字「Q」且つ文字色「緑色」且つ文字フォント「ゴシック体」)が付与されるものとする。
第2実施形態においては、図6の動作に代えて図12の動作が実行される。図12は第2実施形態に係る動作を示すフローチャートである。
図12において、認証データ確認時点(ステップS18)から所定時間が未だ経過していない場合(より詳細には、例えば、更に入力画面310(図8)に対して何らかの操作が行われた場合)には、ステップS22からステップS24に進む。
ステップS24では、まず、識別用文字に関する入力が受け付けられる。具体的には、文字に関する入力が第1の認証画面310(キーボード画像321を含む画面310a(図9参照))を用いて受け付けられる。
そして、入力された識別用文字と同一の識別用文字を正規の認証データ(簡易認証用)として有する複数の認証プリントジョブ(未処理ジョブ)の存否(詳細には、そのような複数の認証プリントジョブが印刷指示装置50から受信されて未処理の状態で画像形成装置10内に存在するか否か)、が判定される。端的に言えば、同じ識別用文字が正規の認証データとして付与された複数の認証プリントジョブの存否が判定される。この第2実施形態では、第1実施形態と同様に、各印刷対象データのファイル名の頭文字が識別用文字として利用される。そのため、ステップS24では、入力された1文字(識別用文字)と同一の頭文字を有する複数の印刷対象ファイルに係る複数の認証プリントジョブ(未処理ジョブ)が画像形成装置10内に存在するか否かが判定される。
入力された1文字(識別用文字)と同一の識別用文字を正規の認証データ(簡易認証用)として有する複数の認証プリントジョブ(複数の印刷対象データに係る複数の印刷出力要求)が画像形成装置10内に存在する場合には、次のような入力動作が実行される。すなわち、文字に関する入力が第1の認証画面310(キーボード画像321を含む画面310a)を用いて上述のようにして受け付けられた後、文字属性に関する入力が第2の認証画面310(被入力文字キーの周囲の選択肢付きのキーボード画像323を含む画面310b(図11参照))を用いて受け付けられる。これによって、簡易認証用の入力データが受け付けられる。そして、ステップS25に進む。
ステップS25では、第1実施形態と同様に、両データ(入力データおよび正規の認証データ)相互間での文字コードに関する一致性と当該両データ相互間での文字属性に関する一致性との双方に基づいて、簡易認証動作(第1の簡易認証動作とも称する)が実行される。
一方、入力された1文字(識別用文字)と同一の識別用文字を正規の認証データ(簡易認証用)として有する複数の認証プリントジョブ(複数の印刷対象データに係る複数の印刷出力要求)が画像形成装置10内に存在しない場合には、次のような入力動作が実行される。換言すれば、単一の認証プリントジョブ(単一の印刷対象データに係る単一の印刷出力要求)のみが画像形成装置10内に存在する場合、あるいは、複数の認証プリントジョブが画像形成装置10内に存在するものの当該複数の認証プリントジョブの各識別用文字が互いに異なっている場合には、次のような入力動作が実行される。すなわち、文字に関する入力は第1の認証画面310(キーボード画像321を含む画面310a)を用いて上述のようにして受け付けられるものの、文字属性に関する入力は受け付けられない。換言すれば、文字に関する入力(「M」)を第1の認証画面310(キーボード画像321を含む画面310a)を用いて受け付けることのみによって、簡易認証用の入力データが受け付けられる。そして、ステップS26に進む。
ステップS26では、第1実施形態とは異なり、両データ(入力データおよび正規の認証データ)相互間での文字コードのみに関する一致性に基づいて簡易認証動作(第2の簡易認証動作とも称する)が実行される。
たとえば、上述のように、3つの認証プリントジョブ(未処理ジョブ)が受け付けられており、且つ、その印刷対象データファイルのファイル名が「MEETING.doc」、「MESSE.doc」、「QUESTION.doc」である場合を想定する。この場合、第1の認証プリントジョブおよび第2の認証プリントジョブに対しては、いずれも同じ識別用文字「M」が正規の認証データとして付与される。ただし、両認証プリントジョブに対しては、異なる文字属性が正規の認証データとして付与される。これによって、両認証プリントジョブは互いに識別される。一方、第3の認証プリントジョブに対しては、第1の認証プリントジョブおよび第2の認証プリントジョブとは異なる識別用文字「Q」が正規の認証データとして付与される。
このような場合において、画像形成装置10は、ステップS24におけるユーザ(たとえばU1,U2のいずれか)からの入力として文字「M」を認証画面310aを用いて受け付けると、文字属性の入力操作を認証画面310bを用いて受け付ける。ユーザ(たとえばU1)は、ファイル名「MEETING.doc」に係る印刷出力を望むときには、「MEETING.doc」に対応する文字属性(たとえば、「緑色」且つ「明朝体」)を認証画面310b(図11参照)を用いて(選択肢336を選択することにより)入力する。あるいは、ユーザ(例えば、U2)は、ファイル名「MESSE.doc」に係る印刷出力を望むときには、「MESSE.doc」に対応する文字属性(たとえば、「黒色」且つ「AR DECODE」)を認証画面310bを用いて(選択肢338を選択することにより)入力する。そして、画像形成装置10は、当該入力データと正規の認証データとの一致性を、文字コードと文字属性とのそれぞれに関して確認する。これによって、認証処理が行われる。
一方、画像形成装置10は、ステップS24におけるユーザ(たとえばU3)からの入力として文字「Q」を認証画面310aを用いて(キーボード画像320のキー「Q」の押下に応じて)受け付ける(図9参照)と、当該文字「Q」の文字属性の入力を受け付けることなく、ステップS24からステップS26に進む。換言すれば、入力された1文字(識別用文字)と同一の識別用文字を正規の認証データ(簡易認証用)として有する複数の認証プリントジョブ(複数の印刷対象データに係る複数の印刷出力要求)が画像形成装置10内に存在しない旨が判定される場合には、例外的な処理(ステップS26等)が実行される。ステップS26では、両データ(入力データおよび正規の認証データ)相互間での文字コードのみに関する一致性に基づいて簡易認証動作が実行される。具体的には、当該入力データ(たとえば「Q」)と正規の認証データとの一致性が、文字コード(たとえば「Q」)に関してのみ確認されることによって、認証処理が行われる。
その他の動作は、第1実施形態と同様である。
以上のような第2実施形態に係る動作によれば、入力された識別用文字と同じ識別用文字を正規の認証データとして有する複数の認証プリントジョブが画像形成装置10内に存在する場合には、ステップS25に進む。そして、文字コードと文字属性との双方のそれぞれに関する、両データ相互間の一致性に基づいて認証動作が実行される。したがって、文字属性を考慮しつつ、(ステップS30の認証よりも)簡易な認証を実行することが可能である。
一方、入力された識別用文字と同じ識別用文字を正規の認証データとして有する複数の認証プリントジョブが画像形成装置10内に存在しない場合には、文字(文字コード)に関する入力を受け付けるものの文字属性の入力を受け付けることなく、ステップS26に進む。そして、両データ相互間での文字コードに関する一致性のみに基づいて認証動作が実行される。したがって、文字属性の入力を要することなく、さらに簡易な認証操作を実現することが可能である。
<3.第3実施形態>
上記各実施形態においては、印刷対象データのファイル名称のうちの1文字(特に頭文字)が簡易認証における識別用文字として決定される態様が例示されている。
この第3実施形態においては、印刷対象データのファイル名称のうちの複数の文字(一部の文字列)が簡易認証における識別用文字として決定される態様が例示される。
具体的には、第3実施形態は、第2実施形態の変形例である。以下では、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
第3実施形態に係るステップS13(S13c)においては、簡易認証用の正規の認証データ(「文字属性付き認証データ」)は、複数の文字(アルファベット、ひらがな、カタカナ、数字、および/または記号等)と当該複数の文字のそれぞれの色(各文字色)と当該複数の文字のそれぞれのフォント(各文字フォント)との組合せで構成されるように生成(自動生成)される。ここでは、当該複数の文字(識別用文字)としては、印刷対象データのファイル名称の先頭から所定数(たとえば、3つ)の文字が自動的に決定されるものとする。
その後、ステップS16,S17において、各ユーザの各印刷指示装置50は、当該認証データを画像形成装置10から受信すると、当該認証データを各表示部56bに表示して、各ユーザに報知する(図17も参照)。
たとえば、ユーザU1に関する印刷対象データのファイル名が「MEETING.doc」である場合には、ファイル名の先頭から3文字「MEE」が識別用文字として決定される。また、各文字に関する識別用文字属性も決定される。より詳細には、1番目の文字「M」に関しては、文字色「緑色」と文字フォント「明朝体」とが識別用文字属性として設定される。また、2番目の文字「E」に関しては、文字色「黒色」と文字フォント「AR DECODE」とが識別用文字属性として設定される。さらに、3番目(最後)の文字「E」に関しては、文字色「黄色」と文字フォント「明朝体」とが識別用文字属性として設定される(図14参照)。このようにして、ファイル名の先頭から3文字「MEE」を含むデータが認証データとして決定される(図17の上段右側付近も参照)。
また、ユーザU2に関する印刷対象データのファイル名が「MESSE.doc」である場合には、ファイル名の先頭から3文字「MES」が識別用文字として決定される。また、各文字(識別用文字)に関する識別用文字属性も決定される。より詳細には、最初の文字「M」に関しては、文字色「黒色」と文字フォント「AR DECODE」とが識別用文字属性として設定される。また、次の文字「E」に関しては、文字色「黄色」と文字フォント「AR DECODE」とが識別用文字属性として設定される。さらに、最後の文字「S」に関しては、文字色「黒色」と文字フォント「AR DECODE」とが識別用文字属性として設定される。このようにして、ファイル名の先頭から3文字「MES」を含むデータが認証データとして決定される(図17の中段右側付近参照)。
同様に、ユーザU3に関する印刷対象データのファイル名が「QUESTION.doc」である場合には、ファイル名の先頭から3文字「QUE」が識別用文字として決定される。また、各文字(識別用文字)に関する識別用文字属性も決定される。より詳細には、最初の文字「Q」に関しては、文字色「緑色」と文字フォント「ゴシック体」とが識別用文字属性として設定される。また、次の文字「U」に関しては、文字色「黒色」と文字フォント「AR DECODE」とが識別用文字属性として設定される。さらに、最後の文字「E」に関しては、文字色「黄色」と文字フォント「明朝体」とが識別用文字属性として設定される。このようにして、ファイル名の先頭から3文字「QUE」を含むデータが認証データとして決定される(図17の下段右側付近参照)。
このようにして各ユーザの各認証プリントジョブに対して各認証データが生成されるとともに、当該各認証データが画像形成装置10から各印刷指示装置50(各ユーザU1,U2,U3の各印刷指示装置50)に送信され、当該各印刷指示装置50にて表示される(図17も参照)。
また、第3実施形態においては、図12と同様の動作が実行される。ただし、第3実施形態のステップS24の処理は、第2実施形態のステップS24の処理とは若干異なる。具体的には、入力画面310を用いて順次に受け付けられた1又は複数の文字と同一の識別用文字列を正規の認証データとして有する他の認証プリントジョブの存否を随時判定する点等において、相違する。
具体的には、第3実施形態においては、入力画面310を用いて順次に受け付けられた1又は複数の文字と同一の識別用文字列を正規の認証データとして有する複数の認証プリントジョブが画像形成装置10内に存在すると判定される場合に、文字に関する入力のみならず文字属性に関する入力もが更に受け付けられる。より具体的には、文字に関する入力が第1の認証画面310(キーボード画像321を含む画面310)を用いて上述のようにして受け付けられた後、文字属性に関する入力が第2の認証画面310(被入力文字キーの周囲の選択肢付きのキーボード画像323を含む画面310b(図11参照))を用いて受け付けられる。これによって、簡易認証用の入力データが受け付けられる。
一方、入力画面310を用いて順次に受け付けられた1又は複数の文字と同一の識別用文字列を正規の認証データとして有する複数の認証プリントジョブが受信されていないと判定される場合には、文字に関する入力のみが受け付けられる。なお、以後においては、文字属性に関する入力は受け付けられない。換言すれば、同じ識別用文字が正規の認証データとして付与された複数の認証プリントジョブが存在しない旨が判定された後においては、文字属性に関する入力は行われない。
このような入力操作が認証データの各文字の入力ごとに実行され、当該入力操作がその文字数に対応する回数に亘って繰り返し実行される。
たとえば、ユーザU1は、まず1文字目の「M」を入力する。これに応じて、入力された当該1文字目の「M」と同じ文字「M」を同じく1文字目の識別用文字とする複数の認証プリントジョブが存在する旨が判定されるとともに、文字属性の入力用領域が追加表示される。そして、文字属性に関する入力操作(たとえば、「緑色」且つ「明朝体」の文字属性を有する文字(選択肢336)を選択する選択操作)が行われる。
つぎに、ユーザU1は、2文字目の「E」を入力する。これに応じて、入力された2つの文字「ME」と同じ文字「ME」から始まる文字を同じく識別用文字とする複数の認証プリントジョブが存在する旨が判定されるとともに、文字属性の入力用領域(選択肢表示領域330)等が追加表示される。具体的には、キー「E」の部分が押下される(図15参照)と、図16に示されるように、選択肢表示領域350が当該キー「E」の周囲に表示されるとともに、文字属性に関する複数の選択肢351〜359が当該選択肢表示領域350内に表示される。そして、2文字目の文字属性(たとえば、「黒色」且つ「AR DECODE」)が入力される。具体的には、選択肢358(図16参照)を選択する選択操作が行われる。
さらに、ユーザU1は、3文字目の「E」を入力する。これに応じて、今度は、入力された3つの文字「MEE」と同じ文字「MEE」から始まる文字を同じく識別用文字とする複数の認証プリントジョブが存在しない旨が判定される。この場合には、文字属性の入力用領域(選択肢表示領域350)は追加表示されない。
そして、ユーザU1に関して、ステップS26の処理が実行される。すなわち、両データ(入力データおよび正規の認証データ)相互間での文字コードのみに関する一致性に基づく簡易認証動作(第2の簡易認証動作)が実行される。
これによれば、3文字目の文字属性を入力することなく(且つ当該文字属性を考慮することなく)、認証操作が行われるので、さらに簡易な認証操作を実現することが可能である。
なお、ユーザU2についても、同様の認証動作が行われる。
つぎに、ユーザU3に関する認証操作について説明する。ユーザU3は、まず1文字目の「Q」を入力する。これに応じて、入力された1つの文字「Q」と同じ文字「Q」から始まる文字を同じく識別用文字とする複数の認証プリントジョブが存在しない旨が判定される。この場合、文字属性の入力用領域は追加表示されない。また、2文字目以後の文字の入力に際しても、各文字の文字属性の入力は行われず、当該各文字の入力のみが逐次に行われる。そして、ステップS26の処理が実行される。すなわち、両データ(入力データおよび正規の認証データ)相互間での文字コードのみに関する一致性に基づく簡易認証動作が実行される。
これによれば、1文字目から3文字目の何れの文字についても、各文字の文字属性を入力することなく(且つ当該文字属性を考慮することなく)、認証操作が行われるので、さらに簡易な認証操作を実現することが可能である。
なお、この実施形態では、条件C1(次述)が複数の文字の入力の途中で成立する場合(たとえば3文字目で条件C1が成立する場合)には、入力された文字属性(詳細には、1文字目の文字属性および2文字目の文字属性)は利用されず文字コードのみを利用して認証が行われているが、これに限定されない。ここで、条件C1は、「(入力画面310等を用いて)順次に受け付けられた少なくとも1つの文字と同一の識別用文字列を正規の認証データとして有する複数の認証プリントジョブが画像形成装置10内に存在しない旨が判定されること」である。
たとえば、条件C1が最終的に成立する場合において、当該条件C1の成立までに入力された文字属性に関しても、常に正規の認証データ(文字属性)との照合が行われるようにしてもよい。換言すれば、入力画面310を用いて既に入力された文字属性が存在する場合には、条件C1の成否にかかわらず、入力された文字コードと入力された文字属性との双方に基づいて、両データ相互間での文字コードに関する一致性と当該両データ相互間での文字属性に関する一致性との双方を判断し、その判断結果に基づいて認証動作が実行されてもよい。すなわち、入力された全ての文字属性もが考慮されるようにしてもよい。
より詳細には、上述の例において、1文字目の文字「M」に関して入力された文字属性と2文字目の文字「E」に関して入力された文字属性とに関しても、それぞれ、正規の文字属性と照合されるようにしてもよい。そして、その照合結果にも基づいて、認証の成否が判定されるようにしてもよい。
また、上記第3実施形態等では、特定の場合(条件C1が成立する場合)には、認証用の入力データとして、識別用文字と文字属性とのうち識別用文字のみが入力されているが、これに限定されない。たとえば、第1実施形態と同様の認証手法(簡易認証手法)が常に用いられても良い。すなわち、複数の識別用文字を含むデータが簡易認証用の正規の認証データである場合において、認証用の入力データとして、識別用文字と文字属性との双方が常に入力されるようにしてもよい。より具体的には、図6と同様に、ステップS24の分岐処理(図12参照)が行われず、常にステップS22からステップS25に進むようにしてもよい。
<認証データにおける複数の識別用文字の決定手法>
第3実施形態等においては、印刷対象データのファイル名称のうち、先頭から複数の(ここでは3つ)の文字が、簡易認証における「識別用文字」として決定されている。しかしながら、本発明はこれに限定されない。具体的には、印刷対象データのファイル名内の任意の位置から所定数の文字が(正規の認証データにおける)「識別用文字」として決定されてもよい。たとえば、印刷対象データのファイル名内の「2番目」から3番目までの「2文字」が「識別用文字」として決定されてもよい。あるいは、印刷対象データのファイル名内の「1番目」から5番目までの「5文字」が「識別用文字」として決定されてもよい。あるいは、印刷対象データのファイル名内の「2番目」の「1文字」のみが「識別用文字」として決定されてもよい。
また、印刷対象データのファイル名内のいずれの位置(抽出開始位置)から幾つの文字(抽出文字数)を「識別用文字」として抽出(決定)するかは予めユーザ(管理ユーザおよび/または非管理ユーザ(一般ユーザ))等によって設定(変更)できるようにしてもよい。
たとえば、図18に示すような設定画面340を用いて、抽出開始位置(たとえば「2」)と抽出文字数(たとえば「3」)とが設定されるようにしてもよい。この場合には、ファイル名「ABCDEFG」の中から、「2」文字目から始まる「3」つの文字「BCD」が識別用文字として決定される。
同様に、設定画面を用いて、抽出開始位置(たとえば「4」)と抽出文字数(たとえば「2」)とが設定されるようにしてもよい(図19参照)。この場合には、ファイル名「ABCDEFG」の中から、「4」文字目から始まる「2」つの文字「DE」が識別用文字として決定される。
また、第3実施形態等では、ファイル名内の複数の文字を含むデータが正規の認証データとして生成されているが、これに限定されない。たとえば、ファイル名に依拠することなくランダムに決定された複数の文字(識別用文字)を含むデータが、正規の認証データとして生成されてもよい。
<4.第4実施形態>
第4実施形態は、文字属性の入力手法に関する変形例である。文字属性の入力手法は、上述の各態様に限定されない。たとえば、第3実施形態等のステップS25において第1の認証画面310aを用いて複数の文字を識別用文字として入力した後に、文字属性のみを独立して入力(選択)するようにしてもよい。第4実施形態においては、このような変形例について、第3実施形態との相違点を中心に説明する。
たとえば、第3実施形態と同様に3つの文字「MEE」が認証用文字として決定されている場合には、ステップS25において、ユーザ(U1)は、まず第1の認証画面310a(図9参照)を用いて当該3つの文字「MEE」を連続的に入力する。この時点では、文字属性は未だ入力されていない。そして、画像形成装置10は、識別用文字として「MEE」を有する正規の認証データが存在することを確認すると、つぎに、文字属性を含む照合用入力データの入力画面360(図20)を表示して、文字属性情報の入力をユーザに求める。
図20の入力画面360は、入力された文字「MEE」の表示欄369を右上部分に有するとともに、当該文字「MEE」の文字属性に関する複数(ここでは4つ)の組合せ(選択肢)に対応するボタン361〜364の表示欄368を下側部分に有している。当該4つの選択肢は、文字属性(色および/またはフォント)に関する互いに異なる組合せで表示された文字列である、とも表現される。ユーザは、ステップS16,S17で確認した正規の認証データと同じデータを、当該複数の選択肢(ボタン361〜364)の中から自分の記憶に基づき選択する。たとえば、ユーザは、「緑色」且つ「明朝体」の文字「M」と、「黒色」且つ「AR DECODE」の文字「E」と、「黄色」且つ「明朝体」の文字「E」とで構成されるデータに対応するボタン(たとえば、左から3番目のボタン363)を押下し、当該データを入力する。このようにして、複数の選択肢の中からユーザの所望の選択肢が選択されることによって、入力データのうち複数の文字の文字属性に関する入力等が受け付けられる。
そして、画像形成装置10は、選択されたボタンに対応するデータ(入力データ)と正規の認証データとを照合して、認証処理を実行する。
以後、各実施形態と同様の動作が実行される。
このような態様によれば、画像形成装置10は、入力データのうちの複数の文字に関する入力を文字入力用のキーボード画像320を用いて受け付けた後に、当該複数の文字の文字属性に関して互いに異なる組合せを有する複数の選択肢(361〜364)を表示して当該複数の選択肢の中から所望の選択肢をユーザに選択させる。このようにして、画像形成装置10は、入力データのうち複数の文字の文字属性に関する入力を受け付ける。これによれば、複数の文字のそれぞれに関する文字属性を一括して入力する(複数の文字の文字属性を纏めて入力する)ことができるので、文字属性を逐次入力する(1文字ごとにその文字属性を指定入力する)場合に比べて高い操作性を得ることが可能である。
また、文字と文字属性(色および/またはフォント)とを用いることによれば、文字のみを用いる場合に比べて、直感的な識別を行うことが可能であり、比較的容易に識別することが可能である。より詳細には、文字属性付きの3文字の文字列と文字属性を有しない6文字の文字列とを比較すると、文字属性付きの3文字の文字列は、他方(文字属性を有しない6文字の文字列)に比べて、比較的容易に識別することが可能である。また、選択肢の表示領域に関して、少ない表示面積で済む。詳細には、文字属性を有しない6文字の文字列の選択肢は、6文字分の表示面積を要するのに対して、文字属性付きの3文字の文字列の選択肢は、3文字分の表示面積で済む。
<5.第5実施形態>
第5実施形態においては、複数の画像形成装置10(10a,10b,10c,...)(認証データの発行元の画像形成装置10aを含む装置群)を備えるプリントシステム1(1Eとも称する)(図21参照)について説明する。このプリントシステム1Eにおいては、印刷指示装置50から印刷出力先装置として指定した画像形成装置10a以外の画像形成装置10(10b,10c,...等)でも印刷対象データに関する印刷出力が可能である。具体的には、印刷出力先装置として最初に指定された画像形成装置10aから他の画像形成装置10へと印刷対象データを転送することによって、当該他の画像形成装置10にて当該印刷対象データに関する印刷出力を行うことが可能である。
ただし、複数の画像形成装置10(10a,10b,10c,...)の中には、異なる仕様の装置(モノクロ出力のみが可能な装置、および/またはフィニッシャ機構を有しない装置、等)(換言すれば、各種機能の有無に関して互いに相違する装置)が混在している。そのため、認証プリントジョブの印刷出力設定内容によっては利用できない画像形成装置10も存在する。
そこで、この第5実施形態では、認証データ(より詳細には認証データの文字色)を用いて、認証プリントジョブにおける印刷対象データの代行出力可能装置(認証プリントジョブの代行印刷出力に利用することが可能な画像形成装置10)を容易に知得することが可能な技術について説明する。
そのため、まず、この第5実施形態では、複数の画像形成装置10(認証データの発行元の画像形成装置を含む)が各装置の機能に応じて予めグループ分けされており、機能に応じた色が各グループに割り当てられる。また、各装置自体あるいは各装置近傍において、当該各装置の機能に対して割り当てられた色を用いた表示が行われる。端的に言えば、「色」がグループ管理に利用される。
たとえば、フルカラー出力が可能であり且つフィニッシャ機構を有する装置群(画像形成装置10a,10c,10g)には「青色」が割り当てられる。また、フルカラー出力が可能であり且つフィニッシャ機構を有しない装置群(画像形成装置10b,10e,10f)には「赤色」が割り当てられる。さらに、フルカラー出力が可能ではなく且つフィニッシャ機構を有する装置群(画像形成装置10d,10h)には「緑色」が割り当てられる。また、フルカラー出力が可能ではなく且つフィニッシャ機構を有しない装置群(画像形成装置10i)には「黒色」が割り当てられる。また、割り当てられた色を用いて各装置が識別されるように、「青色」が割り当てられた各装置には青色のテープ等(機能識別用マーク(青色マーク))が貼付される。たとえば、各画像形成装置10a,10c,10gの本体の一部には青色のテープが貼付されており、当該画像形成装置10aは「青色グループ」に属する旨が示されている。
また、ステップS13において認証データが生成される際には、認証プリントジョブの印刷対象データに関する印刷設定内容もが考慮される。そして、印刷対象データを印刷出力するための機能(印刷設定内容を実現するための機能)を有するグループに予め割り当てられた色が、正規の認証データにおける文字色として決定される。たとえば、当該認証プリントジョブの印刷設定内容において、フルカラー出力を行うべき且つフィニッシャ機構を使用すべき旨の内容が設定されている場合には、「青色」の装置群を使用すべき旨が判定されるとともに、正規の認証データにおける全ての識別用文字の文字色(識別用文字色)として「青色」が決定される。なお、識別用文字および識別用文字フォントは、第3実施形態等と同様にして決定される。このようにして、簡易認証用の正規の認証データが生成される。
この識別用文字色(ここでは「青色」)は、装置群(グループ)を特定する情報(グループ特定用情報)として用いられる(後述)とともに、識別用情報としても用いられる。一方、正規の認証データの各文字の文字フォントは、識別用情報としてのみ用いられる。
そして、ステップS17において、当該認証データ(たとえば、「青色」の文字で構成される認証データ)がユーザに提示される。認証データの文字色は、使用可能な画像形成装置10の所属グループ(換言すれば、認証プリントジョブの印刷対象データを印刷出力するための機能を有するグループ(使用可能装置群)に予め割り当てられた色)を示している。ユーザは、「青色」の認証データを視認することによって、「青色」の装置(青色グループに属する画像形成装置10)で認証プリントジョブを代替出力させることが可能であることを知得することができる。
たとえば、ユーザは、印刷出力先として自らが指定した画像形成装置10aの載置場所へ移動したものの、先に別のユーザが当該画像形成装置10aを未だ使用している途中であるなど、当該画像形成装置10aを直ちに利用できないことがある。そのような場合に、ユーザは、画像形成装置10aに代えて別の画像形成装置10bによって、当該認証プリントジョブを実行(代行)させたいことがある。このとき、上述のような装置の機能制限等を満たす装置を探すことは、通常は必ずしも容易ではない。
これに対して、この実施形態においては、ステップS17で提示された認証データの「文字色」によって、当該認証プリントジョブを印刷出力することが可能なグループを特定することが可能である。たとえば、「青色」の認証データがステップS17で提示されていた場合には、ユーザは、「青色」が割り当てられた装置群(グループ)に属する装置によって代替出力できる旨を直ちに知得することが可能である。この場合、ユーザは当該代替出力が可能な装置(たとえば、画像形成装置10c)の載置場所に移動し、当該画像形成装置10cを用いて当該認証プリントジョブを代替印刷出力させることが可能である。なお、代行装置(代替印刷出力装置)としての画像形成装置10cに対してログインが行われる際には、通常のログイン操作が行われればよい。その後、画像形成装置10cは、その操作部を用いてユーザから代替印刷指示を受け付けると、元の画像形成装置10a等から転送されてきた印刷対象データ等(転送データ)を受信し、当該転送データに基づいて印刷出力(代替印刷出力)を行う。
以上のような動作によれば、ユーザは、認証データの文字色を視認することによって、認証プリントジョブを代行することが可能な他の装置を容易に知得することが可能である。
なお、上記第5実施形態においては、画像形成装置10の「機能」として、「フルカラー出力」(の可否)、および「フィニッシャ機構」(の有無)が例示されているが、これに限定されず、その他の各機能(「A3サイズ出力」の可否等)に関しても上記の思想を適用することが可能である。
また、上記第5実施形態等においては、「青色」が正規の認証データにおける全ての識別用文字の文字色として決定されているが、これに限定されない。
たとえば、「青色」は、正規の認証データにおける先頭の識別用文字の文字色としてのみ決定されるようにしてもよい。そして、ユーザは、認証データの先頭文字の文字色に基づいて、当該認証プリントジョブの代行可能装置を知得するようにしてもよい。
あるいは、指定された印刷設定内容(指定設定内容)による印刷出力が可能な装置群が2つ存在する場合(たとえば、青色装置群と緑色装置群との2つの装置群のいずれによっても指定設定内容による印刷出力が可能な場合)には、当該2つの装置群の色(「青色」および「緑色」)に基づいて、正規の認証データにおける2つの文字の文字色が決定されてもよい。具体的には、正規の認証データにおける1文字目の文字の文字色が「青色」に決定され、且つ、正規の認証データにおける2文字目の文字の文字色が「緑色」に決定されるようにしてもよい。
また、上記第5実施形態等においては、指定設定内容による印刷出力が可能な画像形成装置が所属するグループに予め割り当てられた色が、正規の認証データにおける文字色として決定されているが、これに限定されない。
たとえば、「色」に代えて「フォント」が利用されてもよい。より具体的には、指定設定内容による印刷出力が可能な画像形成装置が所属するグループに予め割り当てられた「フォント」が、正規の認証データにおける文字フォントとして決定されてもよい。換言すれば、認証プリントジョブの印刷対象データを印刷出力するための機能を有するグループに予め割り当てられたフォントが、正規の認証データにおける文字フォントとして決定されてもよい。なお、この場合には、各装置に割り当てられたフォントをユーザが認識できるようにするため、たとえば、フォント「明朝体」が割り当てられた各装置には、「明朝体」のフォントで描かれた「明朝体」の文字列が記述されたテープ等が貼付されればよい。他のフォントに関しても同様である。
<6.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態においては、使用可能期限を有する一時的な認証データの生成等に本発明を適用しているが、これに限定されず、様々な認証データの生成等に本発明を適用してもよい。
また、上記各実施形態においては、認証装置として画像形成装置10を例示したが、これに限定されず、認証装置は、入退出を管理するために個人を認証する入退出管理装置などであってもよい。
1 プリントシステム
10 MFP(画像形成装置)
50 印刷指示装置
310 (入力データの)入力画面
320 キーボード画像
330,350 (文字属性に関する)選択肢表示領域
331〜339,351〜359 (文字属性に関する)選択肢
360 (入力データのうちの文字属性の)入力画面
361〜364 ボタン
510 (認証データの)報知画面

Claims (20)

  1. 認証装置であって、
    文字で識別される正規の認証データであって当該文字のフォントと色との少なくとも一方に関する文字属性でも識別される正規の認証データを生成する生成手段と、
    前記正規の認証データをユーザに通知する通知手段と、
    前記ユーザからの認証用の入力データを受け付ける受付手段と、
    前記生成手段にて生成された前記正規の認証データと前記受付手段にて受け付けられた前記入力データとの両データに基づいて、認証動作を実行する認証動作実行手段と、
    を備えることを特徴とする認証装置。
  2. 請求項1に記載の認証装置において、
    前記受付手段は、前記入力データのうちの文字に関する入力を文字入力用のキーボード画像を用いて受け付けると、前記キーボード画像において被入力文字のキーの周囲に前記被入力文字の文字属性に関する複数の選択肢を表示し、前記入力データのうち前記被入力文字の文字属性に関する入力を受け付けることを特徴とする認証装置。
  3. 請求項1に記載の認証装置において、
    前記受付手段は、前記入力データのうちの複数の文字に関する入力を文字入力用のキーボード画像を用いて受け付けた後に、前記複数の文字の文字属性に関して互いに異なる組合せを有する複数の選択肢を表示して前記複数の選択肢の中から所望の選択肢を選択させることによって、前記入力データのうち前記複数の文字の文字属性に関する入力を受け付けることを特徴とする認証装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の認証装置において、
    前記正規の認証データは、使用可能期限を有する一時的な認証データであることを特徴とする認証装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の認証装置において、
    前記認証装置は、画像形成装置であることを特徴とする認証装置。
  6. 請求項5に記載の認証装置において、
    前記画像形成装置とは別の印刷指示装置から送信されてくる印刷対象データを印刷出力することが可能な印刷出力手段、
    をさらに備え、
    前記認証動作実行手段は、前記印刷対象データの印刷出力の許否を前記認証動作の認証結果に基づいて決定することを特徴とする認証装置。
  7. 請求項6に記載の認証装置において、
    前記正規の認証データは、前記印刷対象データのファイル名を構成する文字列の一部を識別用文字として有することを特徴とする認証装置。
  8. 請求項7に記載の認証装置において、
    前記正規の認証データは、前記印刷対象データのファイル名の先頭の文字を前記識別用文字として有することを特徴とする認証装置。
  9. 請求項7に記載の認証装置において、
    前記正規の認証データは、前記印刷対象データのファイル名内の所定の位置から所定数の文字を前記識別用文字として有することを特徴とする認証装置。
  10. 請求項9に記載の認証装置において、
    前記所定の位置と前記所定数との少なくとも一方を予め指定する設定手段、
    をさらに備えることを特徴とする認証装置。
  11. 請求項7から請求項10のいずれかに記載の認証装置において、
    前記受付手段は、前記正規の認証データの前記識別用文字に関する入力として複数の文字に関する入力を順次に受け付け、
    順次に受け付けられた少なくとも1つの文字と同一の識別用文字列を前記正規の認証データとして有する複数の認証プリントジョブが存在する場合には、前記識別用文字に関する入力を受け付けるとともに前記文字属性に関する入力をも受け付けることによって前記入力データを受け付け、
    前記受付手段を用いて順次に受け付けられた少なくとも1つの文字と同一の識別用文字列を前記正規の認証データとして有する複数の認証プリントジョブが存在しない場合には、前記識別用文字に関する入力を受け付けることによって前記入力データを受け付けることを特徴とする認証装置。
  12. 請求項11に記載の認証装置において、
    前記認証動作実行手段は、
    前記受付手段を用いて順次に受け付けられた少なくとも1つの文字と同一の識別用文字列を前記正規の認証データとして有する複数の認証プリントジョブが存在する場合には、前記両データの相互間での文字コードに関する一致性と前記両データの相互間での文字属性に関する一致性との両一致性に基づいて、前記認証動作を実行し、
    前記受付手段を用いて順次に受け付けられた少なくとも1つの文字と同一の識別用文字列を前記正規の認証データとして有する複数の認証プリントジョブが存在しない場合には、前記両一致性のうち、前記両データの相互間での文字コードに関する一致性のみに基づいて、前記認証動作を実行することを特徴とする認証装置。
  13. 請求項11に記載の認証装置において、
    前記認証動作実行手段は、前記受付手段を用いて入力された文字属性が存在する場合には、前記受付手段を用いて順次に受け付けられた少なくとも1つの文字と同一の識別用文字列を前記正規の認証データとして有する複数の認証プリントジョブが存在するか否かにかかわらず、前記受付手段を用いて入力された文字属性と前記受付手段を用いて入力された文字コードとの双方に基づいて、前記両データの相互間での文字コードに関する一致性と前記両データの相互間での文字属性に関する一致性との双方を判断し、その判断結果に基づいて前記認証動作を実行することを特徴とする認証装置。
  14. 請求項6から請求項13のいずれかに記載の認証装置において、
    前記画像形成装置を含む複数の画像形成装置が各装置の機能に応じて予めグループ分けされており、
    前記生成手段は、前記印刷対象データを印刷出力するための機能を有するグループに予め割り当てられた色を、前記正規の認証データにおける文字色として決定して、前記正規の認証データを生成することを特徴とする認証装置。
  15. 請求項6から請求項13のいずれかに記載の認証装置において、
    前記画像形成装置を含む複数の画像形成装置が各装置の機能に応じて予めグループ分けされており、
    前記生成手段は、前記印刷対象データを印刷出力するための機能を有するグループに予め割り当てられたフォントを、前記正規の認証データにおける文字フォントとして決定して、前記正規の認証データを生成することを特徴とする認証装置。
  16. 認証装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)文字で識別される正規の認証データであって当該文字のフォントと色との少なくとも一方に関する文字属性でも識別される正規の認証データを生成するステップと、
    b)前記正規の認証データをユーザに通知するステップと、
    c)前記ユーザからの認証用の入力データを受け付けるステップと、
    d)前記ステップa)にて生成された前記正規の認証データと前記ステップc)にて受け付けられた前記入力データとの両データに基づいて、認証動作を実行するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  17. 認証システムであって、
    認証装置と、
    前記認証装置のユーザによって使用される外部装置と、
    を備え、
    前記認証装置は、
    文字で識別される正規の認証データであって当該文字のフォントと色との少なくとも一方に関する文字属性でも識別される正規の認証データを生成する生成手段と、
    前記正規の認証データを前記外部装置に送信し、前記正規の認証データを前記ユーザに通知する通知手段と、
    前記ユーザからの認証用の入力データを受け付ける受付手段と、
    前記生成手段にて生成された前記正規の認証データと前記受付手段にて受け付けられた前記入力データとの両データに基づいて、認証動作を実行する認証動作実行手段と、
    を有することを特徴とする認証システム。
  18. 請求項17に記載の認証システムにおいて、
    前記認証装置は、画像形成装置であり、
    前記外部装置は、印刷指示装置であり、
    前記画像形成装置は、
    前記印刷指示装置から送信されてくる印刷対象データを印刷出力することが可能な印刷出力部、
    をさらに有し、
    前記認証動作実行手段は、前記印刷対象データの印刷出力の許否を前記認証動作の認証結果に基づいて決定することを特徴とする認証システム。
  19. 請求項18に記載の認証システムにおいて、
    前記画像形成装置から転送されてきた印刷ジョブを実行することが可能な少なくとも1つの画像形成装置、
    をさらに備え、
    前記画像形成装置と前記少なくとも1つの画像形成装置とを含む複数の画像形成装置が各装置の機能に応じて予めグループ分けされており、
    前記生成手段は、前記印刷対象データを印刷出力するための機能を有するグループに予め割り当てられた色を、前記正規の認証データにおける文字色として決定して、前記正規の認証データを生成することを特徴とする認証システム。
  20. 請求項18に記載の認証システムにおいて、
    前記画像形成装置から転送されてきた印刷ジョブを実行することが可能な少なくとも1つの画像形成装置、
    をさらに備え、
    前記画像形成装置と前記少なくとも1つの画像形成装置とを含む複数の画像形成装置が各装置の機能に応じて予めグループ分けされており、
    前記生成手段は、前記印刷対象データを印刷出力するための機能を有するグループに予め割り当てられたフォントを、前記正規の認証データにおける文字フォントとして決定して、前記正規の認証データを生成することを特徴とする認証システム。
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