JP2017203242A - ニースライダー - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂塊を複数個に分割し、その擦り減った部分のみを適宜交換使用できるようにした新規なニースライダーを提供する。【解決手段】本発明に係るニースライダーは、筒状ナットを芯材の幅方向及び縦方向に並べて固定し、該芯材をベースの表裏層間にナット口が表層より突出するように埋設し、該ナット口が幅方向に並ぶ数と同数に分割した樹脂塊を設け、該各樹脂塊の各上面に前記ナット口に対応して段付き孔を設け、該段付き孔に挿入した締付ねじによりベースに固定できるようにしたことを特徴とし、ベースはライダースーツに取り付けたまま、すり減った樹脂塊のみを交換できるように構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、ライダースーツの膝外側に取り付けられ、ハングオフ時にバイクの傾きすぎを防止するために路面(バンク)との接触を感知することができるニースライダーに関するものである。
運転するオートバイ(以下、バイクと称する)でカーブ(以下、コーナーと称する)を走行する方法として、身体をコーナーのイン側に落とし込みながらバイク本体をコーナーのイン側に傾けた状態で走行する、所謂ハングオフがある。図15に示すように、ハングオフでは、運転者はライダーブーツをバイクのステップに載せた状態で膝を折曲げた状態を維持する。したがって、運転者が着用するライダースーツの膝外側と路面とが摺接しやすく、ライダースーツの膝外側が路面により擦り切れ、ライダースーツの膝外側だけでなく運転者の膝が削られる恐れがあり危険である。したがって、ライダースーツの膝外側には、例えば耐磨耗性のプラスチック材料(樹脂塊)をベースに固定したニースライダー(バンクセンサーとも称される)が装着される(特許文献1参照)。ニースライダーをライダースーツの膝外側に装着することで、ニースライダーの表面を路面に摺接させ、且つバイク本体をコーナーのイン側に限界まで傾けた状態でコーナーを安定して走行させることができる。
実公平4−44570号公報
しかしながら、ハングオフ時の運転者の姿勢を考えると、ライダースーツの膝外側に装着されるニースライダーは、全体的に満遍なく擦り減るものではない。また、バイクを運転するときの走行ルートに存在するコーナーの形態や数(左コーナーや右コーナーの半径、又は、各コーナーの数)により、ライダースーツの左膝外側に装着されるニースライダーの擦り減り方と、ライダースーツの右膝外側に装着されるニースライダーの擦り減り方は異なる。ニースライダーは、一部分の摩耗(擦り減り)が激しいときには、摩耗していない(擦り減っていない)部分が存在しても、ニースライダー自体を交換する必要があり、もったいない。また、ニースライダーは、路面との摺接時にライダースーツから脱落しないようにライダースーツに堅固に装着されていることから、新たなニースライダーに交換する作業は手間が掛かり面倒な作業である。
本発明は、上記の問題を解消するためのもので、その目的とするところは、樹脂塊を複数の部材に分割し、複数の部材のうち、擦り減った部材のみを適宜交換使用でき、また、複数の部材の位置や向きを変更して使用できるようにした新規なニースライダーを提供する点にある。
上記目的を達成するため、本発明に係るニースライダーは、筒状ナットを芯材の幅方向及び縦方向に並べて固定し、該芯材をベースの表裏層間にナット口が表層より突出するように埋設し、該ナット口が幅方向に並ぶ数と同数に分割した樹脂塊を設け、該各樹脂塊の各上面に前記ナット口に対応して段付き孔を設け、該段付き孔に挿入した締付ねじによりベースに固定できるようにしたことを特徴とする。ベースはライダースーツに取り付けたまま、擦り減った樹脂塊のみを交換できるとともに、初めから擦り減り易い部位に装着できるように構成した。また、擦り減った樹脂塊の向きや位置を変更することで、樹脂塊の擦り減っていない部位を使用できるように構成した。
また、本発明に係るニースライダーは、芯材に固定した複数の筒状ナットと、複数の前記筒状ナットのナット口を各々突出させた状態で前記芯材を被覆する表裏層と、を有するベースと、複数の樹脂塊を組み合わせることで生成されるセンサー部と、複数の前記樹脂塊の各々を前記ベースに締結固定する締付ねじと、を有し、複数の前記樹脂塊の各々は、複数の前記樹脂塊の各々を前記ベースに締結固定する前記締付ねじが挿入され、前記締付ねじの段部が当接される段部を内周面に有する段付き孔を複数有し、複数の前記樹脂塊の各々は、前記段付き孔に挿入された前記締付ねじを、該締付ねじの頭部が前記段部に圧接されるまで前記筒状ナットに締め付けることで前記ベースに固定されることを特徴とする。
本発明によれば、ライダースーツにベースを取り付けたまま、磨耗した樹脂塊のみを、締付ねじの取り外し及び締め付けのみにより交換できる他、樹脂塊の位置や向きを変更して再装着できる。その結果、本発明では、ベースを含めて全体を交換する必要がなく無駄がない。また、一枚物の樹脂塊で全体的に厚みを出そうとすると成型時に樹脂量が多く必要となり、固化に時間がかかったが、分割した1つ1つの樹脂塊は厚みを出すために樹脂量を増やしても固化に特別な時間がかかることがないなど各種の優れた効果を奏するものである。
第1実施形態のニースライダーの組立完了前の斜視図である。 筒状ナットを並置して固定した芯材の平面図である。 ベースの表裏層間に芯材を配置した状態の断面図である。 筒状ナットの斜視図である。 ニースライダーの組立後の平面図である。 各樹脂塊の合わせ面を示す断面図である。 樹脂塊3aをベース2に締付ねじ7を用いて締付固定したときの段付き孔6近傍の断面図である。 第2実施形態のニースライダーの斜視図である。 図8に示すニースライダーの正面図である。 図8に示すニースライダーを分解して示す斜視図である。 中央部位の樹脂塊の底面の状態を示す斜視図である。 樹脂塊の内部状態を断面にして示す斜視図である。 図9に示すB−B断面において、(a)脇部位の樹脂塊にフランジ袋ナットを固定する前の状態、(b)フランジ袋ナットを固定した脇部位の樹脂塊をベースに固定する前の状態、(c)フランジ袋ナットを固定した脇部位の樹脂塊をベースに固定した後の状態を示す図である。 図9に示すC−C断面において、(a)中央部位の樹脂塊を固定する前の状態、(b)中央部位の樹脂塊を固定した後の状態を示す図である。 ハングオフ走行を示す説明図である。
以下、本発明のニースライダーについて説明する。ニースライダーは、バンクセンサーとも称される。本発明のニースライダーは、ベースに固定されるセンサー部を複数の樹脂塊を組み合わせることで構成し、該センサー部を構成する複数の樹脂塊のうち、摩耗の激しい樹脂塊をベースから取り外して新しい樹脂塊をベースに固定する、又は、複数の樹脂塊の全てをベースから取り外し、取り外した樹脂塊の位置の入れ替えや樹脂塊の向きを変更して、複数の樹脂塊を各々ベースに固定することができる。したがって、以下の各実施形態で示されるニースライダーは、チェンジバンクセンサーと称することができる。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に示すニースライダーについて、図1から図7に基づいて説明する。
図1に示すように、ニースライダー1は、ベース2とセンサー部3とを有する。センサー部3は、複数の樹脂塊を組み合わせることで構成される。第1実施形態では、3個の樹脂塊3a、3b、3cを組み合わせてセンサー部3を構成した場合を示す。図2及び図3に示すように、ベース2は、表層2a及び裏層2bと、これら表裏層2a,2b間に介装される芯材4とを有する。芯材4は、筒状ナット5を幅方向(矢印Y方向)及び縦方向(矢印X方向)に列設する。芯材4をこれら表裏層2a,2b間に介装すると、芯材4に列設された筒状ナット5のナット口が表層2aの透孔2a’を通して外に突出(露出)する。芯材4を介装された表裏層2a,2bは、強度のある糸(例えば、ケプラー[商標])2cで一体に縫い合わされる。ここで、芯材4は硬さのあるプラスチック板を利用してよい。なお、図示していないが、芯材4とベース2の表裏層2a、2b間を鋲で固定することもある。また、芯材4の形状は、図2に示す長方形状の他、縦方向(図2中X方向)を長軸とする楕円形状や、卵形状であってもよい。
図4に示すように、筒状ナット5は、内周にタップを切った筒部5aと、座部5bと、複数個(図4では4個)の立上がり爪片5cと、を有している。筒状ナット5の筒部5aは、芯材4に予め設けた透孔(図示省略)に芯材4の裏面側から挿通されて芯材4の上面側から突出する。また、筒状ナット5は、座部5bの周辺に複数個の立上がり爪片5cを有する。立ち上がり爪片5cは、筒部5aが芯材4の裏面側から芯材4に予め設けた透孔(図示省略)に挿通されたときに、芯材4の裏面側から芯材4に突き刺される。これら立上がり爪片5cは、芯材4の上面にて、立上がり爪片5cのうち、イとロ、ハとニを互いに向かい合うように折曲げて固定される(図2参照)。これは、締付ねじ7が筒状ナット5にねじ込まれるとき、又は締付ねじ7を緩めるときに筒状ナット5が芯材4に対して回転しないようにしている。なお、4つの立上がり爪片5cのうち、少なくとも一つが同一向きにならないようするだけでもよい。
ベース2に固定されるセンサー部3は、3個の樹脂塊3a,3b,3cを組み合わせることで構成される。言い換えれば、1つのセンサー部3を3個の樹脂塊3a,3b,3cに分割しているとも言い表すことができる。センサー部3を構成する樹脂塊の数は、筒状ナット5のナット口が芯材4の幅方向(図2中Y方向)に配列される数と同数である。すなわち、センサー部3は、中央部位に位置する樹脂塊3aと、中央部位3aを挟んで対峙する脇部位に位置する樹脂塊3b,3cとで構成される。分割される樹脂塊の数は3個に限らず、脇部位分に位置する樹脂塊3b,3cがさらに2個の樹脂塊に各々分割され、都合5個になる場合もある。また、センサー部3は、幅方向(図2中Y方向)に並置される2つの樹脂塊を組み合わせることで構成してもよい。
樹脂塊3a,3b,3cは、超硬質ポリウレタンのような硬い樹脂材料により射出成型により構成される。もちろん、樹脂塊3a,3b,3cの材料は、超硬質ポリウレタンの他、たとえば、特殊WAX配合の超硬質ポリウレタンエラストマー、硬質ポリウレタンエラストマー、硬質樹脂、軟質樹脂などを用いることができる。さらに、樹脂塊3a,3b,3cは、軽量の金属(例えば、チタン合金)で形成してもよいし、皮革を接着剤を介装して必要な厚みに重ね圧縮したものを用いてもよい。また、樹脂塊3a,3b,3cは、ゴムや、木材(特にパーチクルボード)を用いてもよい。
図5に示すように、樹脂塊3aと樹脂塊3bとの合わせ面A、及び樹脂塊3aと樹脂塊3cとの合わせ面A’は、互いに噛合うようにジグザグ状(山部と谷部が交互に形成される波型状)に形成されている。つまり、樹脂塊3aの側面は、長手方向の中心部に外側に突出する山部を有し、山部の両側に谷部を有している一方で、樹脂塊3b,3cの側面は、長手方向の中心部に谷部を有し、谷部の両側に山部を有する。これは各樹脂塊3a,3b,3cの一つに路面からの力がかかったとしても、センサー部3の各樹脂塊に伝達され、単独でズレ動くことがないようにしている。図6に示すように、例えば樹脂塊3aと樹脂塊3bとの合わせ面Aにおいて、樹脂塊3aの壁面A1と樹脂塊3bとの壁面A2は、上面端部及び底面端部から、高さ方向の中心近傍が頂点となるように傾斜する、所謂、断面が「くの字」形状の壁面となる。なお、図示は省略するが、例えば樹脂塊3aと樹脂塊3cとの合わせ面A’における樹脂塊3aの壁面及び樹脂塊3cの壁面も同一形状である。
これら樹脂塊3a,3b,3cは、樹脂材料を用いた射出成形により生成される。したがって、上述した樹脂塊3aと樹脂塊3bとの合わせ面A、及び樹脂塊3aと樹脂塊3cとの合わせ面A’における各樹脂塊の壁面の形状は、射出成型後、上下金型(オス型、メス型)からの「抜け(離型)」を良くするための形状である。
したがって、ニースライダーの平面図においては、樹脂塊3aと樹脂塊3bとの合わせ面A、及び樹脂塊3aと樹脂塊3cとの合わせ面A’において、樹脂塊3aと樹脂塊3bとの間、及び樹脂塊3aと樹脂塊3cとの間に一定の隙間があるように見えるのは、各樹脂塊の壁面の頂点(稜線)同士を互いに当接させているからである。
各樹脂塊3a,3b,3cには、ベース2の表層2aから露出した筒状ナット5のナット口に対応した位置に設けた段付き孔6が各々設けられている。図7は、樹脂塊3aをベース2に締付ねじ7を用いて締付固定したときの段付き孔6近傍の断面図である。図7に示すように、段付き孔6は、樹脂塊3aの下面から上面に向けて延出される小径部6aと、樹脂塊3aの上面から下面に向けて延出され、小径部6aと同軸となる大径部6cとを有する。ここで、符号6bは、小径部6aの直径と大径部6cの直径との違いから生じる段部である。なお、小径部6aの直径は、上述した筒状ナット5を挿入できるが、締付ねじ7の頭部7aが挿入することができない直径に設定される。また、大径部6cの直径は、締付ねじ7の頭部7aが挿通される直径である。したがって、締付ねじ7をねじ部7bから大径部6cに挿入した後、締付ねじ7の頭部7aのドライバー溝7cにドライバー(図示せず)の先端を当てて締付方向にまわすと、締付ねじ7のねじ部7bが筒状ナット5の筒部5aの内側に設けた雌ねじ部(図示省略)に螺合して、締付ねじ7が筒状ナット5に締め付けられる。そして、締付ねじ7の頭部7aが段付き孔6の段部6bに当接されるまで締付ねじ7を締め付けると、樹脂塊3aがベース2に固定される。ここで、段付き孔6の大径部6cを深くしているのは、センサー部3がバンクに接して擦り減ったときに、締付ねじ7のドライバー溝7cまで達して、締付ねじ7の頭部7aを路面にて削り破損させないためである。
図示は省略するが、樹脂塊3a,3b,3cを組み合わせたセンサー部3は、下面(ベース2への装着側)が上面側にやや湾曲し、上面(甲側)が例えば「亀の甲羅」のように、中央部が上方にやや湾曲していることが好ましい。図5に示すように、平面視におけるセンサー部3の形状は略楕円形状であるが、真円形状、六角形状又は八角形状にすることも可能である。また、樹脂塊3a,3b,3cは、全ての樹脂塊が同一の材料から生成されていてもよいし、部位によって成形後の硬度が異なる材料から生成されていてもよい。さらに、樹脂塊3a,3b,3cは、全ての樹脂塊の着色を同一色としてもよいし、各々異なる色としてもよい。また、樹脂塊3a,3b,3cは、厚さ方向に着色する色を変えた複数の色層とし、摩耗して目安となる色層が上面に現れたときに、対象となる樹脂塊を交換させるようにしてもよい。
図5に戻って、ベース2は、センサー部3が取り付けられる中央部分の外側(言い換えれば、ベース2の外周縁部)に複数の舌片を有する形状である。これにより、ベース2が特殊形状のライダースーツの膝外側に馴染み易くしている。勿論、ベース2の形状は、円形状、楕円形状、六角形状でも、その他の形状でもよい。
詳細については省略するが、ベース2のライダースーツへの装着は、通常、ライダースーツに雌形(又は雄形)のベルベット式ファスナーを装着(固定)しておき、ベース2の裏層2bに雄形(又は雌形)のベルベット式ファスナーを固定しておけば、ベース2をライダースーツ側へ強く押さえ込むだけで両ファスナーは強く装着することができる。勿論、接着剤を用いてベースをライダースーツに固着することも可能である。
上述した筒状ナット5は、芯材4の複数個所に立設されていればよく、座部5bの周辺に設けた立上がり爪片5cを、芯材4の裏面から上面に突き刺し、上面にて折曲げて係止させているが、芯材4にインサート成形したものでもよいことは勿論である。
なお、樹脂塊3a、3b、3cは、各々2個又はそれ以上を重ねて使用することも可能である。このためには、最上段の樹脂塊3a,3b,3cの段付き孔6の段部6bからベース2の筒状ナット5に届く長さのねじ部を有する締付ねじ7が必要となることは勿論である。
次に、第1実施形態のニースライダー1の作用を説明する。図に示すように、ニースライダー1は、ライダーブーツをバイク10のステップ(図示せず)に載せた状態で膝を折曲げたときに、各樹脂塊3a,3b,3cがほぼ水平に並設されるようにライダースーツの膝外側に固定される。すなわち、ハングオフ時(バンク角θ)に、樹脂塊3a,3b,3cが路面(バンク)に接触又は摺接することで、樹脂塊3a,3b,3cは、路面に摺接した部分が擦り減っていく(摩耗していく)。
したがって、ニースライダー1は、センサー部3を構成する樹脂塊3a,3b,3cの使用の態様として次の13通りある。すなわち、(1)中央部位にある樹脂塊3aのみ、(2)中央部位にある樹脂塊3aと脇部位にある樹脂塊3cとの2個、(3)中央部位にある樹脂塊3aと脇部位にある樹脂塊3bとの2個、(4)中央部位にある樹脂塊3aを外して脇部位にある樹脂塊3b及び樹脂塊3cの2個、(5)中央部位にある樹脂塊3aと両脇部位にある樹脂塊3b、3cの3個(フル使用)の5通りがある。また、脇部位にある樹脂塊3b又は樹脂塊3cのいずれか一方の1個のみを装着する使用の態様もある。したがって、ニースライダー1は、計7通りの使用の態様がある。上記(5)を除いた使用の態様でニースライダー1を使用する場合には、ライダースーツ自体を軽量化できることとなる。
また、各樹脂塊3a,3b,3cのうち、磨耗した樹脂塊のみを、ベース2をライダースーツに装着した状態で交換することができ、同時に、一部が摩耗した樹脂塊を一旦ベースから取り外し、取り外した樹脂塊の向きや位置を変更して再度ベースに固定することができる。例えば、脇部位の樹脂塊3b,3cの一部が摩耗した場合には、脇部位の樹脂塊3b,3cをベース2から取り外し、脇部位の樹脂塊3b,3cの向き(例えば図5中紙面上下方向)を反対にして再度ベース2に取り付ける、又は、中央部位の樹脂塊3aをベース2から取り外し、中央部位の樹脂塊3aの向き(例えば図5中紙面上下方向)を反対にして、再度ベース2に取り付ける。これにより、ニースライダー自体又はセンサー部全体を交換する必要がなく無駄がない。また、一つの(一枚物の)樹脂塊であるセンサー部では全体的に厚みを出そうとすると成形時に樹脂量を多く注入することで固化に時間がかかり、その結果、生産性が悪くなる。一方、第1実施形態に示すニースライダー1は、センサー部3を樹脂塊3a,3b,3cを組み合わせた構成とすることで、1つの樹脂塊の大きさが小さくなり、樹脂量を増やしても固化に時間がかかることがない。換言すれば、小型成型機でも成形が可能となる。
上述したように、第1実施形態に示すニースライダー1は、中央部位の樹脂塊3a、両脇部位の樹脂塊3b,3cの計3個の樹脂塊を組み合わせたセンサー部3を有している。第1実施形態に示すニースライダー1を両膝外側に装着したライダースーツを着衣しバイクを運転した場合、ハングオフ時にニースライダー1と路面との接地状態によっては、脇部位の樹脂塊3b,3cのいずれかが路面に引っかかり、中央部位の樹脂塊3aに対して脇部位の樹脂塊3b,3cが外側に開く現象が発生する。したがって、中央部位の樹脂塊3aに対して脇部位の樹脂塊3b,3cが外側に開くことを防止する機能を持たせることが重要となる。以下、中央部位の樹脂塊に対して脇部位の樹脂塊が外側に開くことを防止する機能を持たせたニースライダーについて、第2実施形態にて説明する。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態のニースライダー20について説明する。以下、第1実施形態と同一の構成となる箇所については、第1実施形態と同一の符号を付して説明する。
図8から図10に示すように、第2実施形態のニースライダー20は、第1実施形態に示すベース2とセンサー部23とを有する。センサー部23は、中央部位の樹脂塊24、中央部位の樹脂塊24の両側に位置する2つの脇部位の樹脂塊25を有する。なお、2つの脇部位の樹脂塊25の形状は同一である。以下、図8中左側に位置する樹脂塊に符号25a、図8中右側に位置する樹脂塊に符号25bを付して説明する。なお、図8及び図9においては、センサー部23の形状を、略楕円柱形状としているが、センサー部23の上面から側面にかけて上方に湾曲する曲面形状や球面形状としてもよい。
センサー部23が有する樹脂塊24,25a,25bの基本構成は、第1実施形態のセンサー部を構成する3個の樹脂塊3a,3b,3cの基本構成と同一であることから、以下では、詳細については省略し、第1実施形態と相違する箇所についてのみ説明する。
樹脂塊24,25a,25bは、第1実施形態と同様、超硬質ポリウレタンの他、たとえば、特殊WAX配合の超硬質ポリウレタンエラストマー、硬質ポリウレタンエラストマー、硬質樹脂、軟質樹脂などを用いることができる。さらに、各樹脂塊は、軽量の金属(例えば、チタン合金)で形成してもよいし、皮革を接着剤を介装して必要な厚みに重ね圧縮したものを用いてもよい。また、樹脂塊は、ゴムや、木材(特にパーチクルボード)を用いてもよい。
樹脂塊24,25a,25bは、第1実施形態と同様に、中央の樹脂塊24と脇部位の樹脂塊25aとの合わせ面、及び中央の樹脂塊24と脇部位の樹脂塊25bとの合わせ面は、互いに噛合うようにジグザグ状(山部と谷部が交互に形成される波型状)に形成されている。つまり、樹脂塊3aの側面は、長手方向の中心部に外側に突出する山部を有し、山部の両側に谷部を有している一方で、樹脂塊3b,3cの側面は、長手方向の中心部に谷部を有し、谷部の両側に山部を有する。これは各樹脂塊の一つに路面からの力がかかったとしても、センサー部23の各樹脂塊に伝達され、センサー部の長手方向において、単独でズレ動くことがないようにしている。
中央部位の樹脂塊24は、長手方向の両端部に、上面から下面に向けて2個の段付き孔26を有する。これら段付き孔26の形状は、第1実施形態に示す中央部位の樹脂塊3aに設けた2個の段付き孔6と同様の形状であり、中央部位の樹脂塊24の上面から下面に向けて、大径部、小径部を組み合わせた形状である。
図11に示すように、中央部位の樹脂塊24は、下面から側面にかけて切り欠かれることで形成される空間を6箇所に有する。これら空間は、中央部位の樹脂塊24を脇部位の樹脂塊25に組み合わせたときに、後述する脇部位の樹脂塊25に設けた舌片が挿入される挿入空間となる。以下、脇部位の樹脂塊25aに設けた舌片が挿入される挿入空間を、挿入空間27,28,29とし、脇部位の樹脂塊25bに設けた舌片が挿入される挿入空間を、挿入空間30,31,32とする。
これら挿入空間のうち、長手方向の中央部分に設けられる挿入空間28に対峙する面33には係合穴34が設けられ、長手方向の中央部分に設けられる挿入空間30に対峙する面35には係合穴36が設けられる。
図10及び図12に示すように、脇部位の樹脂塊25は、長手方向の両端部に、上面から下面に向けて2個の段付き孔41を有する。これら段付き孔41の形状は、第1実施形態に示す中央部位の樹脂塊3b,3cに設けた2個の段付き孔6と同様の形状であり、脇部位の樹脂塊25の上面から下面に向けて、大径部41a、小径部41bを組み合わせた形状である。なお、符号41cは、大径部41a、小径部41bとの直径の差により生じる段差部である。
脇部位の樹脂塊25は、中央部位の樹脂塊24と対峙する側面の下端部に、長手方向の両端部分及び中央部分の計3カ所に舌片42,43,44が設けられる。これら舌片42,43,44のうち、中央部分に設けられる舌片43には、上方に延出される係合突起45が設けられる。
脇部位の樹脂塊25は、下面で且つ2個の段付き孔41の間には、2個の挿入穴50が設けられる。これら挿入穴50は、袋ナット51が各々挿入される。袋ナット51は、金属材料で生成される。袋ナット51は、六角ナット部51a、六角ナット部51aの上部に設けられるキャップ部51b及び六角ナット部51aの下部に設けられるフランジ部51cを有する。したがって、図13(a)に示すように、挿入穴50は、ナット収納部50a、キャップ収納部50b及びフランジ収納部50cを有する。なお、符号50dは、挿入穴を加工する際に用いる加工穴部である。なお、本実施形態では、枠部位の樹脂塊25の挿入孔50に袋ナット51を挿入しているが、袋ナット51の代わりに、フランジ付きナットを挿入することも可能である。
上述したように、中央の樹脂塊24に設けた段付き孔26及び脇部位の樹脂塊25に設けた段付き孔41は、上面から下面に向けて大径部41a、小径部41bの順に位置する。ここで、小径部41bの高さ(言い換えれば段差部41cの高さ)について考慮する。図13(c)に示すように、脇部位の樹脂塊25bをベース2に締付ねじ7を用いて固定したときに、ベース2の上面から挿入穴50に挿入された袋ナット51の最頂部までの高さをH1、脇部位の樹脂塊25bをベースに固定したときの、ベース2の上面から締付ねじ7の頭部7aの高さH2とすると、H1>H2となる。つまり、脇部位の樹脂塊25bをベース2に固定したときの、ベース2の上面から締付ねじ7の頭部7aまでの高さは、ベース2の上面から挿入穴50に挿入された袋ナット51の最頂部までの高さよりも低くなるように、段付き孔41の小径部41bの高さが設定される。なお、脇部位の樹脂塊25bに設けた段付き孔41について説明しているが、中央部位の樹脂塊24に設けた段付き孔26についても同様であり、中央部位の樹脂塊24をベース2に固定したときの、ベース2の上面から締付ねじ7の頭部7aまでの高さは、ベース2の上面から脇部位の樹脂塊25の挿入穴50に挿入された袋ナット51の最頂部までの高さよりも低くなるように、段付き孔26の小径部の高さが設定される。
次に、センサー部23をベース2に固定するときの流れを説明する。以下、各樹脂塊をベース2に位置決めした後に、各樹脂塊を締付ねじ7で締め付け固定する場合を説明する。
図13(a)に示すように、袋ナット51は、脇部位の樹脂塊25aの下面に設けた挿入穴50に、必要に応じて挿入(圧入)される。図13(b)に示すように、袋ナット51を必要に応じて挿入された脇部位の樹脂塊25をベース2に位置決めする。なお、ベース2の表層2aからは、筒状ナット5が突出している。したがって、脇部位の樹脂塊25a,25bの各樹脂塊に設けた段付き孔41に、対応する位置にある筒状ナットを挿入する。これにより、脇部位の樹脂塊25aがベース2に対して位置決めされる。脇部位の樹脂塊25bも、袋ナット51が挿入穴50に、必要に応じて挿入(圧入)された後、ベース2に対して位置決めされる。
図14(a)に示すように、脇部位の樹脂塊がベースに対して位置決めした後、中央部位の樹脂塊をベースに対して位置決めする。脇部位の樹脂塊をベースに位置決めすると、脇部位の樹脂塊の間には、中央部位の樹脂塊を挿入するための空間が生じている。したがって、中央部位の樹脂塊を空間に移動させる。中央部位の樹脂塊を空間に移動させると、脇部位の樹脂塊25aに設けた舌片42,43,44が中央部位の樹脂塊24に設けた挿入空間27,28,29に各々挿入される。この際に、脇部位の樹脂塊25aの舌片43に設けた係合突起45が、中央部位の樹脂塊24の挿入空間28に対峙する面33に設けた係合穴34に挿入され、係合される(図14(b)参照)。
同時に、脇部位の樹脂塊25bに設けた舌片42,43,44が中央部位の樹脂塊24に設けた挿入空間30,31,32に各々挿入される。この際に、脇部位の樹脂塊25bの舌片43に設けた係合突起45が、中央部位の樹脂塊24の挿入空間31に対峙する面35に設けた係合穴36に挿入され、係合される(図14(b)参照)。
図示は省略するが、このときに、中央部位の樹脂塊24に設けた段付き孔26の小径部は、対応する位置にある筒状ナットを挿入する。その結果、中央部位の樹脂塊24がベース2に対して位置決めされる。その後、ベース2に対して位置決めされた各樹脂塊24,25a,25bは、締付ねじ7によりベース2に各々固定される。なお、中央部位の樹脂塊と脇部位の樹脂塊とを先に組み合わせてセンサー部を作成し、作成したセンサー部をベースに固定することも可能である。
ここで、各樹脂塊は、第1実施形態のニースライダーと同様に、上述した使用の態様(1)から(5)で使用することができる。また、この他に、脇部位にある樹脂塊25を2個、同一向きでベース2に装着する2通りの態様がある。この場合、2個の樹脂塊25の舌片42,43,44が各々図10中手前側となる状態で(図10中符号25aの状態で)ベース2に装着する場合(使用の態様(6))と、2個の樹脂塊25の舌片42,43,44が各々図10中奥側となる状態で(図10中符号25bの状態で)ベース2に装着する場合(使用の態様(7))とがある。さらに、脇部位にある樹脂塊25を1個、ベース2に装着する4通りの態様がある。この場合、1個の樹脂塊25の舌片42,43,44が図10中手前側となる状態で(図10中符号25aの状態で)ベース2に装着する場合(使用の態様(8))と、1個の樹脂塊25の舌片42,43,44が図10中奥側となるように(図10中符号25bの状態で)ベース2に装着する場合(使用の態様(9))との2通りがある。これら使用の態様(8)及び(9)の場合には、ベース2に対して異なる2つの位置(図10中左側の筒状ナット5を使用する場合の位置と、図10中右側の筒状ナット5を使用する場合の位置)に取り付けることができるので、使用の態様(8)及び(9)においては、各々2通りの態様がある。したがって、第2実施形態のニースライダー20においては、上述した(1)から(5)の使用の態様の他、(6)から(9)の使用の形態の計11通りの使用の形態がある。
また、ベースをライダースーツに装着した状態で、中央部位の樹脂塊24、脇部位の樹脂塊25のうち、磨耗した樹脂塊のみを交換する、同時に、一部が摩耗した樹脂塊を一旦ベースから取り外し、取り外した樹脂塊の向きや位置を変更して再度ベースに固定することができる。例えば、脇部位の樹脂塊25a,25bの一部が摩耗した場合には、脇部位の樹脂塊25a,25bをベース2から取り外し、脇部位の樹脂塊25a,25bの向き(例えば図9中紙面上下方向)を反対にして再度ベース2に取り付ける、又は、中央部位の樹脂塊24をベース2から取り外し、中央部位の樹脂塊24の向き(例えば図9中紙面上下方向)を反対にして、再度ベース2に取り付ける。これにより、ニースライダー自体又はセンサー部全体を交換する必要がなく無駄がない。その結果、ニースライダー自体又はセンサー部全体を交換する必要がなく無駄がない。したがって、第2実施形態のニースライダーの場合も、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
上述したように、ライダースーツを着衣した運転者がバイクを運転し、ハングオフにてコーナーを通過する場合には、センサー部23が路面に摺接される。この際に、脇部位の樹脂塊25a又は脇部位の樹脂塊25bが路面に引っかかる場合がある。例えば脇部位の樹脂塊25aが路面に引っ掛かる場合には、脇部位の樹脂塊25aは、中央部位の樹脂塊24から離れる方向に引っ張られる。しかしながら、脇部位の樹脂塊25aに設けた係合突起45が中央部位の樹脂塊24に設けた係合穴34に係合していることで、中央部位の樹脂塊24に対して開く方向に移動することを防止することができる。また、脇部位の樹脂塊25bが路面に引っ掛かる場合も同様にして、中央部位の樹脂塊24に対して開く方向に移動することを防止することができる。
また、ハングオフにてコーナーを通過する場合には、センサー部23が路面に摺接され、センサー部3が、路面との摺接により擦り減る(摩耗する)。ここで、脇部位の樹脂塊25に設けた挿入穴50に袋ナット51を挿入している場合、センサー部23が擦り減ると、袋ナット51のキャップ部51bが、締付ねじ7の頭部7aよりも先に露呈される。袋ナット51のキャップ部51bが露呈された後、ハングオフ時には、袋ナット51のキャップ部51bが路面に対して摺接される。上述したように、袋ナット51は、金属材料で生成されていることから、路面に摺接されたとしても、センサー部23を構成する樹脂塊よりも摩耗が少ない。その結果、袋ナット51のキャップ部51bが露呈された状態では、袋ナット51のキャップ部51bが路面に摺接され、センサー部23の摩耗が低減される。したがって、各樹脂塊を固定する締付ねじ7の頭部7aが路面に摺接されることで削れ、締付ねじ7の頭部7aが破損することを防止することができる。一方、袋ナット51のキャップ部51bが露呈された場合、袋ナット51がフランジ部51cが樹脂塊の挿入穴の壁面に当接された状態が保持されるので、脇部位の樹脂塊25から脱落することが防止される。
第2実施形態では、中央部位の樹脂塊24に設けられる挿入空間を6個としているが、挿入空間を中央部位の樹脂塊における四隅に設けてもよい。この場合、脇部位の樹脂塊の各々に、長手方向の両端部の2カ所に舌片を設ける。そして、中央部位の樹脂塊に設けられる挿入空間に対峙する面に係合穴を、脇部位の樹脂塊に設けた舌片に係合突起を各々設け、脇部位の樹脂塊に中央部位の樹脂塊を組み合わせたときに、脇部位の樹脂塊に設けた舌片に設けた係合突起を中央部位の樹脂塊に設けた係合突起に各々係合させる。
また、脇部位の樹脂塊に設けられる舌片の位置を、長手方向の両端部及び長手方向の中央部の3カ所としているが、中央部分の1カ所或いは2カ所に舌片を設け、これら舌片に係合突起を各々設けることも可能である。この場合、中央部位の樹脂塊には、脇部位の樹脂塊に設けた舌片に対応する位置に挿入空間を設け、挿入空間に対峙する面に係合突起が挿入される挿入穴を設ければよい。なお、中央部分の1カ所に舌片を設けた場合、舌片に2つの係合突起を設けることも可能である。
第2実施形態では、中央部位の樹脂塊24に設けた挿入空間28に対峙する面33に係合穴34を、また、中央部位の樹脂塊24に設けた挿入空間31に対峙する面35に係合穴36を設けているが、中央部位の樹脂塊24に設けた各挿入空間の対峙する面の各々に係合穴を設けてもよい。この場合、脇部位の樹脂塊25が有する舌片42,43,44の全てに、中央部位の樹脂塊24に設けた挿入空間の対峙する面の各々に設けた係合穴に係合する係合突起を設けてもよいし、両端部に位置する舌片42,44のみに係合突起を設けるなど、脇部位の樹脂塊25が有する舌片42,43,44の少なくとも1つの舌片に係合突起を設け、中央部位の樹脂塊24を脇部位の樹脂塊25に組み合わせたときに、脇部位の樹脂塊25の舌片42,43,44のいずれか1つに設けた係合突起を、中央部位の樹脂塊24に設けた係合穴のうち、対応する位置にある係合穴に係合させる。
第2実施形態では、中央部位の樹脂塊24に係合穴を、脇部位の樹脂塊25に係合突起を設けた場合について説明しているが、中央部位の樹脂塊24に係合突起を、脇部位の樹脂塊25に係合穴を設けることも可能である。
第2実施形態では、ニースライダーが路面に摺接されやすい脇部位の樹脂塊の下面に設けた2つの挿入穴の各々に袋ナットを挿入しているが、中央部位の樹脂塊の下面に挿入穴を設け、袋ナットを挿入することも可能である。
第2実施形態では、脇部位の樹脂塊の下面に設けた2つの挿入穴の各々に袋ナットを挿入し、ニースライダーが摩耗したときに袋ナットのキャップ部を露呈させて、ニースライダーの摩耗を低減させ、同時に締付ねじの頭部の破損を防止するようにしている。締付ねじの頭部の破損を防止する方法としては、袋ナットの代わりに、金属片(金属のブロック)を樹脂塊に埋め込むことも可能である。この場合、袋ナットに比べてニースライダー全体の重量が増加するが、締付ねじの頭部の破損を防止する目的に対しては有効な手段となる。
第1実施形態では、脇部位の樹脂塊の下部に設けた2つの挿入穴の各々に袋ナットを挿入し、ニースライダーが摩耗したときに袋ナットのキャップ部を露呈させて、ニースライダーの摩耗を低減させ、同時に締付ねじの頭部の破損を防止することについては説明していないが、第1実施形態のニースライダーにおいても、脇部位の樹脂塊の下部に2つの挿入穴を設け、2つの挿入穴の各々に袋ナットを挿入することは可能である。
本発明のニースライダー1は、ベース2に対して分割された各樹脂塊3a、3b、3cを着脱可能にしているため、該ベース2に装着した樹脂塊3a、3b、3cはライダースーツの膝外側に縫着したベルベット式ファスナーを介して簡単に取り付けできるので、ライダーはオートバイレースにおいて、コーナーリングにおいて、膝擦りを行いつつ車体の傾けすぎを防止でき、安全かつ安定走行に寄与できるものであり、オートバイメーカーを始め、オートバイ用品販売メーカーその他の樹脂メーカーに広く扱われる商品であり、産業上の利用可能性は極めて高いものとなる。
1,20・・・ニースライダー
2・・・ベース
2a,2b・・・ベースの表裏層
2a’・・・透孔
3,23・・・センサー部
3a,24・・・中央部位の樹脂塊
3b,3c,25,25a,25b・・・脇部位の樹脂塊
4・・・芯材
5・・・筒状ナット
5a・・・筒部
5b・・・座部
5c・・・立上がり爪片
6,26,41・・・段付き孔
7・・・締付ねじ
34,36・・・係合穴
45・・・係合突起
50・・・挿入穴
51・・・袋ナット

Claims (8)

  1. 筒状ナットを芯材の幅方向及び縦方向に並べて固定し、該芯材をベースの表裏層間にナット口が表層より突出するように埋設し、該ナット口が幅方向に並ぶ数と同数に分割した樹脂塊を設け、該各樹脂塊の各上面に前記ナット口に対応して段付き孔を設け、該段付き孔に挿入した締付ねじによりベースに固定できるようにしたことを特徴とするニースライダー。
  2. 芯材に固定した複数の筒状ナットと、複数の前記筒状ナットのナット口を各々突出させた状態で前記芯材を被覆する表裏層と、を有するベースと、
    複数の樹脂塊を組み合わせることで生成されるセンサー部と、
    複数の前記樹脂塊の各々を前記ベースに締結固定する締付ねじと、
    を有し、
    複数の前記樹脂塊の各々は、複数の前記樹脂塊の各々を前記ベースに締結固定する前記締付ねじが挿入され、前記締付ねじの段部が当接される段部を内周面に有する段付き孔を複数有し、
    複数の前記樹脂塊の各々は、前記段付き孔に挿入された前記締付ねじを、該締付ねじの頭部が前記段部に圧接されるまで前記筒状ナットに締め付けることで前記ベースに固定される
    ことを特徴とするニースライダー。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のニースライダーにおいて、
    複数の前記樹脂塊の各々は、前記段付き孔に前記ベースの表層から突出する前記筒状ナットの前記ナット口を挿入することで前記ベースに位置決めされる
    ことを特徴とするニースライダー。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のニースライダーにおいて、
    複数の前記樹脂塊のうち、隣り合う2つの樹脂塊の一方に係合穴を、前記隣り合う2つの樹脂塊の他方に係合突起を各々設け、
    複数の前記樹脂塊は、前記隣り合う2つの樹脂塊の一方に設けた前記係合穴に、前記隣り合う2つの樹脂塊の他方に設けた係合突起を挿入した状態で前記ベースに固定されることを特徴とするニースライダー。
  5. 請求項4に記載のニースライダーにおいて、
    前記隣り合う2つの樹脂塊の一方に設けられる前記係合穴の数は、少なくとも1つ以上であり、
    前記隣り合う2つの樹脂塊の他方に設けられる前記係合突起の数は、前記係合穴の数と同数、又は前記係合穴の数以下であることを特徴とするニースライダー。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のニースライダーにおいて、
    複数の前記樹脂塊のうち、少なくとも前記ベースに固定したときに外周部分となる樹脂塊の下面に設けられた挿入穴に挿入され、前記樹脂塊が摩耗したときに露呈されて路面に摺接することで、前記締付ねじの頭部が破損することを防止する破損防止部材を設けたことを特徴とするニースライダー。
  7. 請求項6に記載のニースライダーにおいて、
    前記挿入穴は、前記樹脂塊が有する複数の前記段付き孔の間に設けられ、
    前記挿入穴に挿入された破損防止部材の最頂部の高さは、前記ベースに前記樹脂塊を固定したときの前記締付ねじの頭部の高さよりも高く設定されることを特徴とするニースライダー。
  8. 請求項6又は請求項7に記載のニースライダーにおいて、
    前記破損防止部材は、フランジ付きナットであることを特徴とするニースライダー。
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