JP2017203124A - 導光フィルム - Google Patents

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Abstract

【構成】 ポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対して、特定のポリアルキレングリコール(B)0.005〜3.0重量部及び特定の亜リン酸エステル系化合物(C)0.005〜1.0重量部を含有する樹脂組成物を含むことを特徴とする、導光フィルムに関する。【効果】 本発明の導光フィルムは、ポリカーボネート樹脂本来の特性、すなわち、機械的性質、及び耐熱性を損なうことなく、特に、輝度、光線透過率、及び色相安定性に優れている。【選択図】 なし

Description

本発明は、ポリカーボネート樹脂本来の特性、すなわち耐熱性、機械的強度等を損なうことなく、更に、光線透過率の低下がなく、色相ならびに輝度の良好な導光フィルムに関する。
液晶表示装置などの液晶表示部を備えるスマートフォンなどの携帯型コンピュータは、その携帯性、利便性のために薄型化および軽量化が求められ、これにより液晶表示部も薄型化が求められている。このため、薄型コンピュータに用いられる導光フィルムについても薄型化が求められており,具体的には、厚み600μm以下程度であることが望まれている。そして、このような導光フィルムの形成材料としては、例えば、特許文献1に開示されているように導光性に優れ、かつ強度を有する各種の樹脂が用いられている。
そして、従来、導光フィルム用樹脂としては、ポリメチルメタクリレート(以下、PMMAという)が用いられてきたが、耐熱性が高く、かつ機械的強度も高いという点で、PMMAからポリカーボネート樹脂への置換が進められている。
ポリカーボネート樹脂は、PMMAと比較して、機械的性質、熱的性質、電気的性質には優れるが、光線透過率にやや劣る。従って、ポリカーボネート樹脂製の導光フィルムは、PMMA製の導光フィルムを使用したものと比べて輝度が低いという問題があった。
そこで、例えば、特許文献2や特許文献3に開示されているように、PMMAと同等以上の光線透過率を得て、ライトガイドの輝度を向上させるべく、ポリカーボネート樹脂と他の材料とを併用した樹脂組成物が各種提案されている。
特許文献2には、特定の粘度平均分子量を有する芳香族ポリカーボネート樹脂に、2種のフォスファイト系安定剤及び脂肪酸エステルが配合され、一方のフォスファイト系安定剤が、特定構造を有し、かつ他方のフォスファイト系安定剤よりも少量である導光部材用ポリカーボネート樹脂組成物が開示されている。
特許文献3には、ポリカーボネート樹脂に、ポリスチレン及び1種の亜リン酸エステル系化合物が配合された光学用成形品用ポリカーボネート樹脂組成物が開示されている。
しかしながら、近年、光学用成形品の中でも特に、上記したような導光フィルムには、厚み600μm以下であっても高い光線透過率及び熱安定性、ならびに押出成形性(外観)が要求されており、特許文献2や特許文献3に記載のポリカーボネート樹脂組成物は、近年の導光フィルムの材料としての要求を充分に満足し得るものではない。
特開2007−214001号公報 特開2013−234233号公報 特開2011−133647号公報
本発明は、ポリカーボネート樹脂が本来有する耐熱性、機械的強度等の特性が損なわれることがなく、厚み600μm以下であっても光線透過率が高く、しかも高温で成形加工した場合でも光線透過率に優れた導光フィルムを提供する。
本発明者らは、係る課題を解決するために鋭意検討を行った結果、ポリカーボネート樹脂に特定のポリアルキレングリコール、及び特定の亜リン酸エステル系化合物を含有させることにより、光線透過率の低下が無く、色相ならびに輝度の良好な導光フィルムが得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、ポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対して、下記一般式(1)で表され、重量平均分子量1000〜4000のポリアルキレングリコール(B)0.005〜3.0重量部及び下記一般式(2)で表される亜リン酸エステル系化合物(C)0.005〜1.0重量部を含有することを特徴とする、導光フィルムを提供するものである。
一般式(1):
HO−(CHCHO)m(CHCH(CH)O)n−H (4)
(式中、m及びnは、それぞれ独立して、3〜60の整数を示し、m+nは、8〜90の整数を示す。)
一般式(2):
Figure 2017203124
(式中、Rは、炭素数1〜20のアルキル基又はアルキル基で置換されていてもよいアリール基を示し、aは、0〜3の整数を示す)
本発明の導光フィルムは、熱安定性に優れ、高温で成形加工した場合でも高い光線透過率を有し黄変が充分に抑制されて色相に優れ、かつ押し出し成形性にも優れる。よって厚さ600μm程度としても、色相が変化して外観が低下することや、高温成形を経て樹脂そのものが劣化することが少なく、輝度、光線透過率、色相安定性及び押出成形性(外観)のバランスのとれた導光フィルムとなるため、工業的利用価値が極めて高い。
以下、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
尚、発明者らは当業者が本発明を充分に理解するために以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
本発明の導光フィルムは、例えば、スマートフォンなどの携帯型コンピュータの液晶表示装置などの各種表示部に用いられる厚み600μm以下の導光フィルムを意味する。
本発明にて使用されるポリカーボネート樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂(A)に、特定のポリアルキレングリコール(B)及び特定の亜リン酸エステル系化合物(C)が配合されたものである。尚、本発明にて使用されるポリカーボネート樹脂組成物には、必要に応じてその他の成分を配合してもよい。
ポリカーボネート樹脂(A)は、種々のジヒドロキシジアリール化合物とホスゲンとを反応させるホスゲン法、又はジヒドロキシジアリール化合物とジフェニルカーボネート等の炭酸エステルとを反応させるエステル交換法によって得られる重合体である。代表例としては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)から製造されたポリカーボネート樹脂が挙げられる。
前記ジヒドロキシジアリール化合物としては、ビスフェノールAの他に、例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3、5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン等のビス(ヒドロキシアリール)アルカン類;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等のビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類;4,4´−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4´−ジヒドロキシ−3,3´−ジメチルジフェニルエーテル等のジヒドロキシジアリールエーテル類;4,4´−ジヒドロキシジフェニルスルフィド等のジヒドロキシジアリールスルフィド類;4,4´−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4´−ジヒドロキシ−3,3´−ジメチルジフェニルスルホキシド等のジヒドロキシジアリールスルホキシド類;4,4´−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4´−ジヒドロキシ−3,3´−ジメチルジフェニルスルホン等のジヒドロキシジアリールスルホン類が挙げられ、これらは単独で又は2種類以上を混合して使用される。これらの他にも、ピペラジン、ジピペリジルハイドロキノン、レゾルシン、4,4´−ジヒドロキシジフェニル等を混合して使用してもよい。
さらに、前記ジヒドロキシジアリール化合物と、例えば以下に示す3価以上のフェノール化合物とを混合して使用してもよい。前記3価以上のフェノール化合物としては、例えば、フロログルシン、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプテン、2,4,6−ジメチル−2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプタン、1,3,5−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾール、1,1,1−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−エタン及び2,2−ビス−[4,4−(4,4´−ジヒドロキシジフェニル)−シクロヘキシル]−プロパン等が挙げられる。
ポリカーボネート樹脂(A)の粘度平均分子量は、10000〜100000、さらには12000〜30000であることが好ましい。尚、このようなポリカーボネート樹脂(A)を製造する際には、分子量調節剤、触媒等を必要に応じて使用することができる。
本発明にて使用されるポリアルキレングリコール(B)は、下記一般式(1)で表される。
一般式(1):
HO−(CHCHO)m(CHCH(CH)O)n−H (4)
(式中、m及びnは、それぞれ独立して、3〜60の整数を示し、m+nは、8〜90の整数を示す。)
又、一般式(1)で表されるポリアルキレングリコール(B)は、適度な親油性を有することから、ポリカーボネート樹脂(A)との相溶性にも優れるので、該ポリアルキレングリコール(B)を配合したポリカーボネート樹脂組成物から得られる成形品の透明性も向上する。
さらに、一般式(1)で表されるポリアルキレングリコール(B)を配合することにより、ポリカーボネート樹脂組成物を成形する際に、せん断熱が必要以上に発生するのを抑制することができるほか、ポリカーボネート樹脂組成物に離型性を付与することもできるので、例えばポリオルガノシロキサン化合物といった離型剤を別途添加しなくてもよい。
前記ポリアルキレングリコール(B)の重量平均分子量は、1000〜4000であることが好ましい。ポリアルキレングリコール(B)の重量平均分子量が1000未満の場合は、光線透過率の充分な向上効果が望めない恐れがあり、逆に重量平均分子量が4000を超える場合も、光線透過率が低下して曇化率が上昇する恐れがある。
商業的に入手可能なポリアルキレングリコール(B)としては、例えば、エチレングリコールユニットとプロピレングリコールユニットからなる変性グリコールである日油(株)製の、ユニルーブ50DE−25(重量平均分子量1750)が挙げられる。
本発明にて使用されるポリアルキレングリコール(B)の量は、ポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対して、0.005〜3.0重量部であり、0.1〜2.0重量部、さらに0.5〜1.5重量部であることが好ましい。ポリアルキレングリコール(B)の量が0.005重量部未満の場合は、光線透過率及び色相の向上効果が不充分であり、逆に量が3.0重量部を超える場合は、光線透過率が低下して曇化率が上昇してしまう。
本発明にて使用されるポリカーボネート樹脂組成物には、前記一般式(1)で表される特定のポリアルキレングリコール(B)と共に、下記一般式(2)で表される亜リン酸エステル系化合物(C)が配合されている。このように、特定のポリアルキレングリコール(B)と特定の亜リン酸エステル系化合物(C)とを同時に配合することにより、ポリカーボネート樹脂(A)が本来有する耐熱性、機械的強度等の特性が損なわれることがなく、光線透過率が向上したポリカーボネート樹脂組成物が得られる。
一般式(2):
Figure 2017203124
(式中、Rは、炭素数1〜20のアルキル基又はアルキル基で置換されていてもよいアリール基を示し、aは、0〜3の整数を示す)
前記一般式(2)において、Rは、炭素数1〜20のアルキル基であるが、さらには、炭素数1〜10のアルキル基であることが好ましい。
一般式(2)で表される化合物としては、例えば、トリフェニルホスファイト、トリクレジルホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト等が挙げられる。これらの中でも、特にトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイトが好適であり、例えば、BASF社製のイルガフォス168(「イルガフォス」はビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアの登録商標)として商業的に入手可能である。
本発明にて使用されるポリカーボネート樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂(A)に、特定のポリアルキレングリコール(B)及び特定の亜リン酸エステル系化合物(C)が配合されたものであるが、さらに、一般式(3)又は一般式(4)で表される化合物(D)を含むのが好ましい。
一般式(3):
Figure 2017203124
(式中、R、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を示す。Rは、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を示す。Xは、単結合、硫黄原子又は式:−CHR−(ここで、Rは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数5〜8のシクロアルキル基を示す)で表される基を示す。Aは、炭素数1〜8のアルキレン基又は式:*−COR−(ここで、Rは、単結合又は炭素数1〜8のアルキレン基を示し、*は、酸素側の結合手であることを示す)で表される基を示す。Y及びZは、いずれか一方がヒドロキシル基、炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を示し、もう一方が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を示す)
一般式(3)において、R、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を示す。
ここで、炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、t−ペンチル基、i−オクチル基、t−オクチル基、2−エチルヘキシル基等が挙げられる。炭素数5〜8のシクロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等が挙げられる。炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基としては、例えば、1−メチルシクロペンチル基、1−メチルシクロヘキシル基、1−メチル−4−i−プロピルシクロヘキシル基等が挙げられる。炭素数7〜12のアラルキル基としては、例えば、ベンジル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基等が挙げられる。
前記R、R及びRは、それぞれ独立して、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基又は炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基であることが好ましい。特に、R及びRは、それぞれ独立して、t−ブチル基、t−ペンチル基、t−オクチル基等のt−アルキル基、シクロヘキシル基又は1−メチルシクロヘキシル基であることが好ましい。特に、Rは、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、t−ペンチル基等の炭素数1〜5のアルキル基であることが好ましく、メチル基、t−ブチル基又はt−ペンチル基であることがさらに好ましい。
前記Rは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数5〜8のシクロアルキル基であることが好ましく、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、t−ペンチル基等の炭素数1〜5のアルキル基であることがさらに好ましい。
一般式(3)において、Rは、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を示す。炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、前記R、R、R及びRの説明にて例示したアルキル基が挙げられる。特に、Rは、水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基であることが好ましく、水素原子又はメチル基であることがさらに好ましい。
一般式(3)において、Xは、単結合、硫黄原子又は式:−CHR−で表される基を示す。ここで、式:−CHR−中のRは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数5〜8のシクロアルキル基を示す。炭素数1〜8のアルキル基及び炭素数5〜8のシクロアルキル基としては、例えば、それぞれ前記R、R、R及びRの説明にて例示したアルキル基及びシクロアルキル基が挙げられる。特に、Xは、単結合、メチレン基、又はメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基等で置換されたメチレン基であることが好ましく、単結合であることがさらに好ましい。
一般式(3)において、Aは、炭素数1〜8のアルキレン基又は式:*−COR−で表される基を示す。炭素数1〜8のアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、2,2−ジメチル−1,3−プロピレン基等が挙げられ、好ましくはプロピレン基である。又、式:*−COR−におけるRは、単結合又は炭素数1〜8のアルキレン基を示す。Rを示す炭素数1〜8のアルキレン基としては、例えば、前記Aの説明にて例示したアルキレン基が挙げられる。Rは、単結合又はエチレン基であることが好ましい。又、式:*−COR−における*は、酸素側の結合手であり、カルボニル基がフォスファイト基の酸素原子と結合していることを示す。
一般式(3)において、Y及びZは、いずれか一方がヒドロキシル基、炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を示し、もう一方が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を示す。炭素数1〜8のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、t−ブトキシ基、ペンチルオキシ基等が挙げられる。炭素数7〜12のアラルキルオキシ基としては、例えば、ベンジルオキシ基、α−メチルベンジルオキシ基、α,α−ジメチルベンジルオキシ基等が挙げられる。炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、前記R、R、R及びRの説明にて例示したアルキル基が挙げられる。
一般式(3)で表される化合物としては、例えば、2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−〔3−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)プロポキシ〕ジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピン、6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−t−ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン、6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]−4,8−ジ−t−ブチル−2,10−ジメチル−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−4,8−ジ−t−ブチル−2,10−ジメチル−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン等が挙げられる。これらの中でも、特に光学特性が求められる分野に、得られるポリカーボネート樹脂組成物を用いる場合には、2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−〔3−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)プロポキシ〕ジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピンが好適であり、例えば、住友化学(株)製のスミライザーGP(「スミライザー」は登録商標)として商業的に入手可能である。
前記亜リン酸エステル系化合物(C)としては、前記一般式(2)で表される化合物及び前記一般式(3)で表される化合物の他にも、例えば、一般式(4)で表される化合物が挙げられる。
一般式(4):
Figure 2017203124
(式中、R及びR10は、それぞれ独立して、炭素数1〜20のアルキル基又はアルキル基で置換されていてもよいアリール基を示し、b及びcは、それぞれ独立して、0〜3の整数を示す。)
一般式(4)で表される化合物としては、例えば、(株)ADEKA製のアデカスタブPEP−36(「アデカスタブ」は登録商標)が商業的に入手可能である。
亜リン酸エステル系化合物(C)の量は、ポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対して、0.005〜1.0重量部であり、0.01〜0.5重量部、さらに0.02〜0.1重量部、であることが好ましい。亜リン酸エステル系化合物(C)の量が0.005重量部未満の場合は、光線透過率及び色相の向上効果が不充分であり、逆に量が1.0重量部を超える場合も、光線透過率及び色相の向上効果が不充分である。
亜リン酸エステル系化合物(C)と化合物(D)を併用する場合は、ポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対して、亜リン酸エステル系化合物(C)の量が、0.01〜0.5重量部であり、化合物(D)の量が、0.01〜0.5重量部が好ましい。さらには、亜リン酸エステル系化合物(C)の量が0.02〜0.05重量部であり、化合物(D)の量が、0.02〜0.05重量部で有ることが好ましい。
本発明にて使用されるポリカーボネート樹脂組成物へは、例えば、得られるポリカーボネート樹脂組成物の耐候性をより向上させる成分である紫外線吸収剤をポリカーボネート樹脂組成物を成形して得られる成形品の用途に応じて適宜用いることができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系化合物、トリアジン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シュウ酸アニリド系化合物等の、ポリカーボネート樹脂に通常配合される紫外線吸収剤を、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
ベンゾトリアゾール系化合物としては、例えば、ベンゾトリアゾール系化合物としては、2−(2−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−butyl−2−hydroxy−5−methylphenyl)−5−chloro−2H−benzotriazole、2−(3,5−di−tert−pentyl−2−hydroxyphenyl)−2H−benzotriazole、2−(2H−benzotriazole−2−yl)−4−methyl−6−(3,4,5,6−tetrahydrophthalimidylmethyl)phenol、2−(2−hydroxy−4−octyloxyphenyl)−2H−benzotriazole、2−(2−hydroxy−5−tert−octylphenyl)−2H−benzotriazole、2−[2’−hydroxy−3,5−di(1,1−dimethylbenzyl)phenyl]−2H−benzotriazole、2,2’−Methylenbis[6−(2H−benzotriazol−2−yl)4−(1,1,3,3−tetramethylbutyl)phenol]などが挙げられる。なかでも、特に、2−(2−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール等が好適であり、例えば、BASF社製のTINUVIN 329(TINUVINは登録商標)、シプロ化成(株)製のシーソーブ709、ケミプロ化成(株)製のケミソーブ79等が商業的に入手可能である。
トリアジン系化合物としては、例えば、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシフェニル−4−ヘキシルオキシフェニル)1,3,5−トリアジン、2−[4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−5−(オクチルオキシ)フェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]フェノール等が挙げられ、例えば、BASF社製のTINUVIN 1577等が商業的に入手可能である。
シュウ酸アニリド系化合物としては、例えば、クラリアントジャパン(株)製のSanduvor VSU等が商業的に入手可能である。
ベンゾフェノン系化合物としては、例えば、2、4−dihydroxybenzophenone、2−hydroxy−4−n−octoxybenzophenoneなどが挙げられる。
紫外線吸収剤の量は、ポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対して0〜1.0重量部であり、好ましくは0〜0.5重量部であることが好ましい。紫外線吸収剤(D)の量が1.0重量部を超える場合は、得られるポリカーボネート樹脂組成物の初期の色相が低下するおそれがある。又、紫外線吸収剤(D)の量が0.1重量部以上の場合は特に、ポリカーボネート樹脂組成物の耐候性をより向上させる効果が大きく奏される。
さらに、本発明にて使用されるポリカーボネート樹脂組成物には、本発明における効果を損なわない範囲で、例えば、他の酸化防止剤、着色剤、離型剤、軟化剤、帯電防止剤、衝撃性改良剤等の各種添加剤、ポリカーボネート樹脂(A)以外のポリマー等が適宜配合されていてもよい。
本発明におけるポリカーボネート樹脂組成物の製造方法には特に限定がなく、ポリカーボネート樹脂(A)、特定のポリアルキレングリコール(B)、及び亜リン酸エステル系化合物(C)、必要に応じて化合物(D)、及び前記各種添加剤、ポリカーボネート樹脂(A)以外のポリマー等について、各成分の種類及び量を適宜調整し、これらを、例えばタンブラー、リボンブレンダー等の公知の混合機にて混合する方法や、押出機にて溶融混練する方法が挙げられる。これらの方法によりポリカーボネート樹脂組成物のペレットを容易に得ることができる。
本発明の導光フィルムは、これらペレットを用いて押出成形等することによってフィルムを得る。フィルムの製造方法には特に限定がなく、例えば、公知のTダイ押出成形法、カレンダ成形法等の従来の成形法を用いることができる。
公知の射出成形法、圧縮成形法等によりポリカーボネート樹脂組成物をシート状成形品を得て、必要に応じて、シート状成形品から切削加工などによって所望の厚みのフィルムに加工してもよい。導光フィルムの厚みは、コンパクト化の要求に応えるために600μm以下が好ましい、特に好ましくは400μmである。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本発明に係る技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。
以下に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。尚、特にことわりがない限り、「部」及び「%」はそれぞれ重量基準である。
原料として以下のものを使用した。
1.ポリカーボネート樹脂(A)
ビスフェノールAと塩化カルボニルとから合成されたポリカーボネート樹脂
カリバー200−80
(商品名、住化スタイロンポリカーボネート(株)製、「カリバー」はスタイロン ユーロップ ゲーエムベーハーの登録商標、粘度平均分子量:15000、以下「PC」という)
2.ポリアルキレングリコール(B)
エチレングリコールユニットとプロピレングリコールユニットからなる変性グリコール
HO−(CHCHO)17(CHCH(CH)O)17−H
ユニルーブ50DE−25
(商品名、日油((株)製、重量平均分子量:1750、以下「化合物B」という)
3.亜リン酸エステル系化合物(C)
以下の式で表される、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト
Figure 2017203124
イルガフォス168(商品名、BASF社製、以下「化合物C」という)
4.化合物(D)
以下の式で表される、3,9−ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5,5]ウンデカ
Figure 2017203124
アデカスタブPEP−36(商品名、(株)ADEKA製、以下「化合物D」という)
実施例1〜8及び比較例1〜5
前記各原料を、表1、表2に示す配合割合にて一括してタンブラーに投入し、10分間乾式混合した後、二軸押出機((株)日本製鋼所製、TEX30α)を用いて、溶融温度220℃にて溶融混練し、ポリカーボネート樹脂組成物のペレットを得た。尚、実施例及び比較例で得られたペレットは、いずれも、ほぼ楕円柱状であり、ペレット100個からなる集合体は、各々、長さの平均値が約5.0mm、約5.1mm、約5.0mm及び約5.2mm、断面楕円の長径の平均値が約3.9mm、約4.1mm、約4.0mm及び約4.3mm、短径の平均値が約2.6mm、約2.4mm、約2.5mm及び約2.9mmであった。
得られたペレットを用い、以下の方法にしたがって、各評価用試験片を作製して評価に供した。その結果を表1、表2に示す。
(試験片の作製方法)
得られたペレットを120℃で4時間以上乾燥した後、射出成形機(ファナック(株)製、ROBOSHOT S2000i100A)を用い、成形温度300℃、金型温度80℃にて、JIS K 7139「プラスチック−試験片」にて規定の多目的試験片A型(全長168mm×厚さ4mm)を作製した。この試験片の端面を切削し、切削端面について、樹脂板端面鏡面機(メガロテクニカ(株)製、プラビューティーPB−500)を用いて鏡面加工した。
(積算透過率の評価方法)
分光光度計((株)日立製作所製、U−4100)に長光路測定付属装置を設置し、光源として50Wハロゲンランプを用いて、光源前マスク5.6mm×2.8mm、試料前マスク6.0mm×2.8mmを使用した状態で、波長380〜780nmの領域で1nm毎の、滞留前試験片及び滞留後試験片各々の分光透過率を、試験片の全長方向について測定した。測定した分光透過率を積算し、十の位を四捨五入することにより、各々の積算透過率を求めた。尚、積算透過率が30000以上を良好(表中、○で示す)、30000未満を不良(表中、×で示す)とした。
(黄色度の評価方法)
前記積算透過率の評価方法において測定した分光透過率に基づき、標準光源D65を用い、10度視野にて各々の黄色度を求めた。尚、黄色度が20以下を良好(表中、○で示す)、20を超えると不良(表中、×で示す)とした。
(押出成形性評価(外観及びロール汚れ))
得られた各種樹脂組成物のペレットを、押出シート成形機(田辺プラスチックス製単軸40mmシート押出機)を用いて、スクリュウ回転数90rpm、溶融温度260℃の条件にて幅250mm、厚み0.5mmのシートを成形して得られたシートの外観及び成形時の揮発成分によるロール表面の汚れを目視にて観察した。
評価は、次の判断基準で評価した。
良好:◎・・・・表面に筋状のマークが無く、ロール表面の汚れが無い
普通:○・・・・表面に筋状のマークが無く、ロール表面の汚れが少し発生。
劣る:×・・・・表面に筋状のマークが無く、ロール表面の汚れが著しく発生。
上記の良好から普通以上を合格とした。
Figure 2017203124
Figure 2017203124
実施例1〜8のポリカーボネート樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂(A)に、特定のポリアルキレングリコール(B)と、特定の亜リン酸エステル系化合物(C)と、必要に応じて化合物(D)が、各々特定の割合で配合されたものである。これらの実施例に係る該ポリカーボネート樹脂組成物から成形された試験片(すなわち、導光フィルム)は、積算透過率が高く黄色度が小さい。しかも押出成形性にも優れる。
このように、実施例1〜8のポリカーボネート樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂(A)が本来有する耐熱性が損なわれることがなく、可視領域での光線透過率が高く、しかも光線透過率の高温安定性にも優れている。そして、このようなポリカーボネート樹脂組成物から成形された試験片(導光フィルム)は、成形温度300℃の高温で成形した場合でも黄色度が小さく色相に優れ、しかも押出成形性にも優れる。
これに対して、比較例1のポリカーボネート樹脂組成物は、特定のポリアルキレングリコール(B)の量が少ない場合で、高温で成形した試験片は、積算透過率が低く、かつ、黄色度が大きいものであった。そして、このようなポリカーボネート樹脂組成物を成形した試験片は、黄色度が大きく色相に劣る。
比較例2のポリカーボネート樹脂組成物は、特定のポリアルキレングリコール(B)の量が多い場合であるが、高温で成形した試験片は積算透過率が低く、かつ、押出成形時の揮発成分によるロール表面の汚れが著しいものであった。
比較例3のポリカーボネート樹脂組成物は、特定の亜リン酸エステル系化合物(C)の量が少ない場合で、高温で成形した試験片は積算透過率が低く、かつ、黄色度が大きいものであった。
比較例4のポリカーボネート樹脂組成物は、特定の亜リン酸エステル系化合物(C)の量が多い場合で、高温で成形した試験片は、積算透過率が低く、かつ、黄色度が大きいものであった。押出成形性も劣っていた。
比較例5のポリカーボネート樹脂組成物は、特定のポリアルキレングリコール(B)を含まず、特定の亜リン酸エステル系化合物(C)と化合物(D)を併用するものの場合で、高温で成形した試験片は、積算透過率が低く、かつ、黄色度が大きいものであった。
以上のように、本発明における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、詳細な説明を提供した。
したがって、詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
又、上述の実施の形態は、本発明における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本発明の導光フィルムは、熱安定性に優れ高温で成形加工した場合でも高い光線透過率を有し黄変が充分に抑制されて色相に優れる。よって、厚さ600μm以下の導光フィルムであっても、色相が変化して外観が低下することや、高温成形を経て樹脂そのものが劣化することが少なく、輝度、光線透過率、色相安定性及び押出成形性(外観)のバランスのとれた導光フィルムとなるため、工業的利用価値が極めて高い。

Claims (6)

  1. ポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対して、下記一般式(1)で表され、重量平均分子量1000〜4000のポリアルキレングリコール(B)0.005〜3.0重量部及び下記一般式(2)で表される亜リン酸エステル系化合物(C)0.005〜1.0重量部を含有する樹脂組成物を含むことを特徴とする、導光フィルム。
    一般式(1):
    HO−(CHCHO)m(CHCH(CH)O)n−H (4)
    (式中、m及びnは、それぞれ独立して、3〜60の整数を示し、m+nは、8〜90の整数を示す。)
    一般式(2):
    Figure 2017203124
    (式中、Rは、炭素数1〜20のアルキル基又はアルキル基で置換されていてもよいアリール基を示し、aは、0〜3の整数を示す)
  2. さらに、下記一般式(3)又は(4)で表される化合物(D)を含む、請求項1記載の導光フィルム。
    一般式(3):
    Figure 2017203124
    (式中、R、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を示す。Rは、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を示す。Xは、単結合、硫黄原子又は式:−CHR−(ここで、Rは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数5〜8のシクロアルキル基を示す)で表される基を示す。Aは、炭素数1〜8のアルキレン基又は式:*−COR−(ここで、Rは、単結合又は炭素数1〜8のアルキレン基を示し、*は、酸素側の結合手であることを示す)で表される基を示す。Y及びZは、いずれか一方がヒドロキシル基、炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を示し、もう一方が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を示す)
    一般式(4):
    Figure 2017203124
    (式中、R、R10は炭素数1〜20のアルキル基、またはアルキル基で置換されてもよいアリール基を、b、cは整数0〜3を示す。)
  3. 一般式(2)で表される亜リン酸エステル系化合物(C)が、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイトである、請求項1記載の導光フィルム。
  4. 一般式(3)で表される化合物(D)が、2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−〔3−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)プロポキシ〕ジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピンである、請求項2記載の導光フィルム。
  5. 一般式(4)で表される化合物(D)が、3,9−ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5,5]ウンデカンであることを特徴とする、請求項2記載の導光フィルム。
  6. 前記ポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対し、前記亜リン酸エステル系化合物(C)の量が、0.01〜0.5重量部であり、前記化合物(D)の量が、0.01〜0.5重量部である、請求項2記載の導光フィルム。
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