JP2017201151A - 失火検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】HCCI燃焼における失火を精度よく検出することができる失火判定装置を提供すること。【解決手段】燃焼室内で発生した混合気の燃焼によって生じる点火プラグ12の締付け荷重の変化を検出する座金センサ30と、エンジン2のクランクシャフト11の回転角度を検出するための信号を出力するクランク角度センサ26と、座金センサ30の出力信号のクランク角度ベースのピーク位置を検出し、クランク角度ベースのピーク位置が失火判定閾値よりも進角している場合に失火が発生したと判定するECU3と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、失火検出装置に関する。
従来、ガソリンエンジン等の内燃機関の燃焼形態としては、点火プラグからの火花放電により強制的に混合気を着火させるSI(Spark Ignition)燃焼が広く一般的であったが、近年、気筒内に高温の既燃ガスを導入して混合気を自着火させる予混合圧縮自着火燃焼を燃焼形態として利用するガソリンエンジンの開発が進められている。ここで、予混合圧縮自着火燃焼は、HCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition)燃焼と称される。
このようなHCCI燃焼機能を備える内燃機関において、失火の発生を適切に判定し、失火回避の制御を行なうことは重要である。失火状態が継続すると燃料が燃焼せずに排出されるため、未燃焼ガスが排気管内などで燃焼するアフターファイアーなどが発生するおそれがある。
特許文献1には、SI燃焼の内燃機関において、上死点前期間内の筒内圧の測定値をP1とし、上死点後期間内の筒内圧の測定値をP2とし、点火時期前の補正測定時刻の筒内圧をP0とし、P1及びP2からP0を減じた値の比に基づいて失火判定を行なうことが記載されている。
特許文献2には、SI燃焼の内燃機関において、燃焼に起因して発生するNO2+、電子などのイオン種を捕集し、イオン電流検出回路によってイオン電流信号を取得し、イオン電流が発生していないと失火と判定することが記載されている。
特開2003−13793号公報 特許第2505620号公報
しかしながら、特許文献1に記載の失火判定方法では、HCCI燃焼の内燃機関においては、圧縮上死点後に自着火する場合があり、筒内圧P2を測定するクランク角度によっては、正常なHCCI燃焼をしている場合でも失火と判定するおそれがあった。
また、特許文献2に記載の失火判定方法では、HCCI燃焼のような希薄燃焼においては、燃焼に起因して発生するイオン種の絶対量が少ないため、正常なHCCI燃焼でもイオン電流信号の強度が小さくなり、失火判定の精度が低下するという課題があった。
そこで、本発明は、HCCI燃焼における失火を精度よく検出することができる失火判定装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明は、内燃機関のシリンダヘッドに設けられた貫通孔に締付け固定された受圧部材の締付け荷重の変化を検出する座金センサと、前記内燃機関の圧縮行程における前記座金センサの出力信号が最大になるクランク角位置に基づいて前記内燃機関の失火を検出する制御部と、を備えるものである。
このように本発明によれば、HCCI燃焼における失火を精度よく検出することができる失火判定装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る失火検出装置の概略構成図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る失火検出装置の座金センサの取り付け位置を示す図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る失火検出装置の増幅回路の回路例を示す図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る失火検出装置の制御系のブロック図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係る失火検出装置の圧縮上死点近傍のクランク角度ベースの座金センサ信号のHCCI燃焼時と失火時の違いを示すグラフである。 図6は、本発明の第1実施形態に係る失火検出装置の意図的に失火を発生させたときのクランク角度ベースの座金センサ信号のピーク位置の変化を示すグラフである。 図7は、本発明の第1実施形態に係る失火検出装置の失火判定処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第1実施形態に係る失火検出装置の多気筒エンジンでの概略構成図である。 図9は、本発明の第1実施形態に係る失火検出装置の空燃比制御処理の手順を示すフローチャートである。 図10は、本発明の第2実施形態に係る失火検出装置の制御系のブロック図である。 図11は、本発明の第2実施形態に係る失火検出装置の全行程のクランク角度ベースの座金センサ信号のHCCI燃焼時と失火時の違いを示すグラフである。 図12は、本発明の第2実施形態に係る失火検出装置の意図的に失火を発生させたときのクランク角度ベースの座金センサ信号のピーク位置の差分の変化を示すグラフである。 図13は、本発明の第2実施形態に係る失火検出装置の失火判定処理の手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る失火検出装置について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1において、本発明の第1実施形態に係る失火検出装置を搭載した車両1は、内燃機関型のエンジン2と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit)3とを含んで構成される。
このエンジン2は、シリンダブロック4と、シリンダブロック4の上部に締結されたシリンダヘッド5と、シリンダブロック4の下部に締結されたオイルパン6とを含んで構成されている。オイルパン6には、図示しないエンジンオイルが貯留されるようになっている。
シリンダブロック4には、気筒としてのシリンダ7が形成されている。シリンダ7には、このシリンダ7内を上下に往復動可能なピストン8が収納されている。また、シリンダ7の上部には、燃焼室9が設けられている。燃焼室9は、シリンダ7とピストン8の頂面とシリンダヘッド5の下面とによって画成された空間から構成されている。
エンジン2は、シリンダ7内でピストン8が2往復する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程からなる一連の4行程を行なう、いわゆる4サイクルのガソリンエンジンである。
また、ピストン8は、コネクティングロッド10を介してクランクシャフト11と連結している。コネクティングロッド10は、ピストン8の往復運動をクランクシャフト11の回転運動に変換するようになっている。なお、クランクシャフト11は、図示しないクランクジャーナルを介してシリンダブロック4に回転可能に支持されている。
また、シリンダヘッド5には、点火プラグ12と、インジェクタ13と、吸気ポート14と、排気ポート21が設けられている。点火プラグ12は、シリンダヘッド5の外側と燃焼室9とを貫通する貫通孔に、燃焼室9内に電極を突出させた状態で締付け固定され、ECU3によってその点火時期が調整されるようになっている。
点火プラグ12とシリンダヘッド5の間には、座金センサ30が設けられている。座金センサ30は、図2に示すように、点火プラグ12とシリンダヘッド5の間に、ワッシャ状に取り付けられる。
座金センサ30は、圧電素子の両端に電極を配置した構造となっており、燃焼室内で発生した混合気の燃焼によって生じる点火プラグ12の締付け荷重の変化を検出する。座金センサ30は、締付け荷重が変化することで、圧縮および弛緩方向の力が加わり、圧電素子の表面電位が変化し、電荷信号を出力する。
座金センサ30が出力する電荷信号は微小であるため、例えば、図3に示すような信号増幅回路40で座金センサ30の出力信号を増幅する。図3において、入力端子41に入力された座金センサ30の出力信号は、オペアンプ42で増幅され、出力端子43から出力される。
インジェクタ13は、図示しない燃料タンクから燃料ポンプによって供給された燃料を燃焼室9内に噴射する、いわゆる筒内噴射式の燃料噴射弁である。
吸気ポート14には、空気を燃焼室9に導入するためのインテークマニホールド16が設けられている。インテークマニホールド16は、外気を吸入するための吸気管17に接続されている。この吸気管17の内部には、吸気ポート14と連通する吸気通路17aが形成されている。
また、吸気ポート14には、吸気弁15が設けられている。吸気弁15は、吸気通路17aと燃焼室9とを連通または遮断するように開閉されるようになっている。
吸気通路17aには、電子制御式のスロットルバルブ18が設けられている。スロットルバルブ18は、ECU3に電気的に接続されている。
スロットルバルブ18は、ECU3からの指令信号に応じてスロットル開度が制御されることで、エンジン2の吸入空気量を調整するようになっている。スロットルバルブ18には、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ19が設けられている。
排気ポート21には、燃焼室のなかで混合気の燃焼によって発生した排ガスを車外に排出するためのエキゾーストマニホールド23が設けられている。エキゾーストマニホールド23は、排気管24に接続されている。この排気管24の内部には、排気ポート21と連通する排気通路24aが形成されている。排気通路24aには、空燃比センサ25が設けられている。
また、排気ポート21には、排気弁22が設けられている。排気弁22は、排気通路24aと燃焼室9とを連通または遮断するように開閉されるようになっている。
上述のように構成されたエンジン2は、排気行程から吸気行程にかけて吸気弁と排気弁とをともに閉じて、排ガスを内部EGR(Exhaust Gas Recirculation)ガスとして燃焼室に封鎖させる負のバルブオーバーラップ(NVO:Negative Valve Overlap)期間を設け、内部EGRガスにより燃焼室内の温度である筒内温度を高温にしてHCCI燃焼を発生させる。
なお、本実施形態のエンジン2は、点火プラグ12を用いなくても自着火するが、例えば、低負荷運転時などの着火時期が不安定になりやすい運転状態では、点火プラグ12を用いてSI燃焼させることもできる。
ECU3は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、フラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
このコンピュータユニットのROMには、各種制御定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをECU3として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータユニットは、ECU3として機能する。
ECU3の入力ポートには、上述のスロットル開度センサ19、空燃比センサ25、座金センサ30、に加え、クランク角度センサ26、アクセル開度センサ28、ノックセンサ29等の各種センサ類が接続されている。
空燃比センサ25は、エンジン2の排気の酸素濃度から広範囲の連続的な空燃比の変化を検出する。
クランク角度センサ26は、例えば、エンジン2のクランクシャフト11が所定角度回転するごとにオンになるクランク角度パルス信号と、エンジン2のクランクシャフト11が所定の回転角度になるごとにオンになる基準角度パルス信号を出力する。ECU3は、クランク角度パルス信号と基準角度パルス信号とに基づいてエンジン回転数及びクランク角度を検出できるようになっている。
アクセル開度センサ28は、アクセルペダル27の操作量を表すアクセル開度を検出する。ノックセンサ29は、エンジン2の異常燃焼の1つであるノッキング振動を検出し、ノッキング振動の大きさに応じたノック信号を出力する。
一方、ECU3の出力ポートには、点火プラグ12、インジェクタ13、スロットルバルブ18等の各種制御対象類が接続されている。
ECU3は、アクセル開度センサ28が検出するアクセル開度に基づきエンジン2の要求負荷を算出し、その要求負荷に応じてエンジン2の燃料噴射量や吸入空気量を算出する。そして、ECU3は、算出した燃料噴射量や吸入空気量になるようにインジェクタ13やスロットルバルブ18を制御してエンジン2の運転状態を制御する。
ECU3は、例えば、要求負荷とエンジン回転数から燃料噴射量や吸入空気量が決まるベースマップにより燃料噴射量や吸入空気量を算出する。このマップは、予め実験等により求められ、ECU3のROMに記憶されている。
ECU3は、例えば、エンジン負荷とエンジン回転数から空燃比が決まる空燃比マップにより目標空燃比を算出する。ECU3は、空燃比センサ25の検出する空燃比が目標空燃比になるように燃料噴射量や吸入空気量を補正する。このマップは、予め実験等により求められ、ECU3のROMに記憶されている。エンジン負荷は、アクセル開度やエンジン回転数などに基づいて算出される。
本実施形態において、ECU3は、座金センサ30の出力信号に基づいて、エンジン2の失火を検出する。
このため、ECU3は、図4に示すように、信号波形算出部31、ノイズ信号除去部32、信号波形のピーク位置決定部33、失火判定部34を備えている。
信号波形算出部31は、座金センサ30の出力信号を信号増幅回路40で増幅した座金センサ信号と、クランク角度センサ26の出力するクランク角度パルス信号及び基準角度パルス信号とから、クランク角度ベースの座金センサ信号を算出する。クランク角度ベースの座金センサ信号とは、例えば、図5に示すように、横軸にクランク角度、縦軸に座金センサ信号値をとるような、クランク角度の変化に応じた座金センサ信号のことである。
ノイズ信号除去部32は、座金センサ信号に含まれるエンジン2や異常燃焼に起因する高周波数のノイズ信号を、カットオフ周波数5kHz以下で任意に設定したローパスフィルタやバンドパスフィルタなどのフィルタ処理を行なうことによって除去し、燃焼に起因する振動成分を抽出する。
フィルタ処理は、カットオフ周波数5kHz以下で任意に設定したローパスフィルタやバンドパスフィルタなどにより行なわれる。本実施形態では、カットオフ周波数1kHzのローパスフィルタを使用する。
このようにすることで、後述する信号波形のピーク位置決定部33において、座金センサ信号の信号波形のクランク角ベースのピーク位置を、ノイズ信号の影響を受けることなく高精度に検出することができる。
信号波形のピーク位置決定部33は、予め設定されたクランク角度ベースのピーク位置検出期間内で、座金センサ信号の値が最大となるクランク角度ベースのピーク位置を検出する。
フィルタ処理及びピーク位置検出を行なうピーク位置検出期間は、吸気弁15及び排気弁22の着座ノイズの影響が出ない吸気弁15及び排気弁22の閉期間、例えば、圧縮上死点前180deg(吸気下死点)から圧縮上死点後180deg(排気下死点)の間の任意の期間を設定する。
ピーク位置検出の演算負荷をより軽減させるためには、座金センサ信号から推定した実燃焼期間に基づいて決定してもよい。
失火判定部34は、信号波形のピーク位置決定部33で検出したクランク角度ベースのピーク位置と、予め設定された失火判定閾値とを比較することで失火判定を行なう。
失火判定部34は、クランク角度ベースのピーク位置が失火判定閾値より進角している場合、失火が発生したと判定する。
ここで、失火判定閾値は、エンジン2を電動モータにより強制的に運転させるモータリング運転を実施して決定する。例えば、モータリング運転時の座金センサ信号のピーク位置の100サイクルの平均値+3σ(σは標準偏差)を失火判定閾値とする。失火判定閾値を決定するためのモータリング運転時においても、上述のフィルタ処理を施した座金センサ信号によりピーク位置を検出することで、より高精度な失火判定閾値を得ることができる。
モータリング運転時の座金センサ信号のピーク位置は、エンジン負荷やエンジン回転数などのエンジン2の運転状態により変化するため、失火判定閾値は、エンジン負荷やエンジン回転数などに応じて複数用意しておく。
図5において、破線は、モータリング運転(失火)時の座金センサ信号の波形を示す。実線は、HCCI燃焼時の座金センサ信号の波形を示す。
HCCI燃焼時には、図中の黒丸で示す時期に自着火が発生している。自着火後の座金センサ信号の波形は、図中Aで示すように、一度下がり、その後ピークとなる信号波形が確認される。
自着火後に一度下がる波形は、座金センサ30の出力信号のHCCI燃焼時に特有のものであり、燃焼期間が短い場合に、座金センサ30が一時的に圧縮方向の力を受けるためである。一時的に圧縮方向の力を受けるために、HCCI燃焼時のピーク位置が大きく変化し、失火を高精度に検出することができる。
図6は、エンジン回転数1000rpm、正味平均有効圧BMEP(Brake Mean Effective Pressure)が400kPaのHCCI燃焼から、試験ツールを使って燃料カット制御をオンとすることで、意図的に失火を発生させて失火判定が可能か否かを検証したものである。横軸は燃焼サイクルを示し、縦軸は図5で示したクランク角度ベースの座金センサ信号のピーク位置を示している。
燃料カット制御をオンしたT1の次のサイクルでエンジン2が失火するのに伴って、クランク角度ベースの座金センサ信号のピーク位置が失火判定閾値を下回る(進角する)ことがわかる。
このように、クランク角度ベースの座金センサ信号のピーク位置を用いて失火を判定できることがわかる。なお、ここで用いた失火判定閾値は、1000rpmのモータリング運転時の座金センサ信号の、カットオフ周波数1kHzのローパスフィルタ処理後におけるピーク位置の平均値+3σである。
以上のように構成された本実施形態に係る失火検出装置による失火判定処理について、図7を参照して説明する。なお、以下に説明する失火判定処理は、HCCI燃焼を開始すると開始され、予め設定された時間間隔で実行される。
ステップS1において、ECU3は、エンジン回転数の情報とスロットル開度の情報を取得する。
ステップS2において、ECU3は、座金センサ30及びクランク角度センサ26から信号を取り込む。
ステップS3において、ECU3は、座金センサ信号とクランク角度センサ26からの信号からクランク角度ベースの座金センサ信号の信号波形を算出する。
ステップS4において、ECU3は、クランク角度ベースの座金センサ信号にフィルタ処理を行なうことでノイズ信号を除去する。
ステップS5において、ECU3は、ノイズ除去したクランク角度ベースの座金センサ信号の信号波形からピーク位置を算出する。
ステップS6において、ECU3は、クランク角度ベースの座金センサ信号のピーク位置と失火判定閾値とを比較して、失火が発生したか否かを判定する。失火が発生していないと判定した場合、ECU3は、処理を終了する。
失火が発生したと判定した場合、ステップS7において、ECU3は、失火が発生したことを示す失火フラグをオンとして、処理を終了する。
このような失火判定を用いた多気筒HCCI燃焼エンジンにおける気筒別の空燃比制御について説明する。
図8は、エンジン2を直列4気筒で構成した場合を示している。なお、図1と同様な構成には同一の符号を付している。
図8に示すように、各気筒に座金センサ30が設けられている。また、空燃比センサ25が各気筒のエキゾーストマニホールド23に設けられている。
一般的に多気筒のHCCI燃焼エンジンでは、気筒毎の空燃比が大きく異なるため、より高精度に気筒別の空燃比制御が必要となる。
ECU3は、各気筒の座金センサ30の座金センサ信号から、クランク角度ベースのピーク位置を算出し、各気筒の失火を検出する。なお、上述の失火フラグは、気筒ごとに設けられ、失火フラグにより各気筒で失火が発生しているか否かが分かる。
ECU3は、失火が発生したと判定した場合、失火が発生した気筒の燃料噴射量を上述の空燃比マップからリッチ側に補正することで、失火を回避する。
このようにすることで、より高精度に気筒別の空燃比制御を行なうことができる。
以上のように構成された本実施形態に係る失火検出装置による空燃比制御処理について、図9を参照して説明する。なお、以下に説明する空燃比制御処理は、HCCI燃焼を開始すると開始され、予め設定された時間間隔で実行される。
ステップS11において、ECU3は、上述の失火判定処理における失火フラグがオンであるか否かにより、いずれかの気筒で失火が発生しているか否かを判定する。失火フラグがオンでないと判定した場合、ECU3は、処理を終了する。
失火フラグがオンであると判定した場合、ステップS12において、ECU3は、失火が発生している気筒の目標空燃比を空燃比マップから求めた空燃比よりリッチ側に補正する。
ステップS13において、ECU3は、空燃比センサ25の検出した空燃比が目標空燃比となるように燃料噴射量を調整し、処理を終了する。
このように、第1実施形態では、ECU3は、座金センサ30の出力信号のクランク角度ベースのピーク位置を検出し、クランク角度ベースのピーク位置が失火判定閾値よりも進角している場合に失火が発生したと判定する。
これにより、座金センサ30の出力信号のピーク位置に基づいて失火が検出される。座金センサ30の出力信号のピーク位置は、HCCI燃焼時と失火時とで大きく変化するため、高精度に失火を検出することができる。
また、ECU3は、燃焼に起因する周波数帯のみを通すフィルタ処理を行なった後の座金センサ30の出力信号からピーク位置を検出する。
これにより、エンジン2やノッキングに起因する高周波数のノイズ信号が除去され、燃焼に起因する信号波形のピーク位置を高精度に検出することができる。
また、失火判定閾値は、モータリング運転(失火)時の座金センサ30の出力信号のピーク位置の100サイクル平均値+3σとし、エンジン負荷やエンジン回転数などのエンジン2の運転状態ごとに用意する。失火判定閾値を求める際の座金センサ30の出力信号にもフィルタ処理を施す。
これにより、高精度な失火判定閾値を求めることができる。
また、ピーク位置検出期間は、吸気弁15及び排気弁22の着座ノイズの影響が出ない吸気弁15及び排気弁22の閉期間、例えば、圧縮上死点前180deg(吸気下死点)から圧縮上死点後180deg(排気下死点)の間の任意の期間を設定する。また、座金センサ信号から推定した実燃焼期間に設定してもよい。
これにより、ピーク位置検出の演算負荷を低減させることができ、燃焼サイクル毎の失火判定が可能となる。
また、座金センサ30は、点火プラグ12とシリンダヘッド5の間に設ける。
これにより、エンジン2本体に追加工なしで座金センサ30を搭載することが可能となる。
なお、第1実施形態においては、燃料直噴方式のエンジンについて示したが、ポート噴射方式のエンジンやディーゼルエンジン、CNG(Compressed Natural Gas)エンジン、火花点火式エンジンにおいても同様に失火を検出することができる。
さらに、より高精度な失火判定を行なう場合、図5で示したように、座金センサ信号が自着火後に必ず一度下がることから、本実施形態で示したクランク角度ベースのピーク位置より進角側に下側のピークがない場合に失火が発生したと判定することで、より高精度に失火の発生を検出することができる。
第1実施形態においては、座金センサ30の取り付け位置を点火プラグ12の座金部としたが、それ以外の場所でも、燃焼状態と相関の高い信号を取得できる場所であればよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。ここで、本実施形態は上述実施形態と略同様に構成されているので、図面を流用して同様な構成には同一の符号を付して特徴部分を説明する。
図1におけるECU3は、クランク角度ベースの座金センサ信号の排気上死点近傍のピーク位置と、最大ピーク位置との差に基づいてエンジン2の失火を検出する。
このため、ECU3は、図10に示すように、信号波形算出部31、ノイズ信号除去部32、排気上死点近傍のピーク位置決定部35、信号波形の最大ピーク位置決定部36、失火評価項目決定部37、失火判定部38を備えている。
信号波形算出部31は、第1実施形態と同様に、座金センサ30の出力信号を信号増幅回路40で増幅した座金センサ信号と、クランク角度センサ26の出力するクランク角度パルス信号及び基準角度パルス信号とから、クランク角度ベースの座金センサ信号を算出する。
ノイズ信号除去部32は、第1実施形態と同様に、座金センサ信号に含まれるエンジン2やノッキングに起因する高周波数のノイズ信号を、フィルタ処理を行なうことによって除去し、燃焼に起因する振動成分を抽出する。
排気上死点近傍のピーク位置決定部35は、予め設定されたクランク角度ベースの排気上死点近傍のピーク位置検出期間内で、座金センサ信号の値が最大となるクランク角度ベースのピーク位置を検出する。排気上死点近傍のピーク位置決定部35は、圧縮上死点前540deg(排気下死点)から圧縮上死点前180deg(吸気下死点)の間に設定された排気上死点近傍のピーク位置検出期間のピーク位置を検出する。
排気上死点近傍のピーク位置検出期間は、吸気弁15及び排気弁22の着座ノイズの影響が出ない吸気弁15及び排気弁22の閉期間、例えば、NVO期間の任意の期間を設定する。
信号波形の最大ピーク位置決定部36は、予め設定されたクランク角度ベースの最大ピーク位置検出期間内で、座金センサ信号の値が最大となるクランク角度ベースのピーク位置を検出する。
最大ピーク位置検出期間は、吸気弁15及び排気弁22の着座ノイズの影響が出ない吸気弁15及び排気弁22の閉期間、例えば、圧縮上死点前180deg(吸気下死点)から圧縮上死点後180deg(排気下死点)の間の任意の期間を設定する。
失火評価項目決定部37は、排気上死点近傍のピーク位置決定部35が求めた排気上死点近傍のピーク位置と信号波形の最大ピーク位置決定部36が求めた信号波形の最大ピーク位置との差を算出し、失火の評価項目として決定する。
失火判定部38は、失火評価項目決定部37が決定した評価項目の排気上死点近傍のピーク位置と信号波形の最大ピーク位置との差を予め設定された差分失火判定閾値と比較して、失火判定を行なう。
失火判定部38は、排気上死点近傍のピーク位置と信号波形の最大ピーク位置との差が差分失火判定閾値よりも小さい場合、失火が発生したと判定する。
ここで、差分失火判定閾値は、エンジン2を電動モータにより強制的に運転させるモータリング運転を実施して決定する。例えば、モータリング運転時の座金センサ信号の排気上死点近傍のピーク位置と信号波形の最大ピーク位置との差の100サイクルの平均値+3σ(σは標準偏差)を差分失火判定閾値とする。差分失火判定閾値を決定するためのモータリング運転時においても、上述のフィルタ処理を施した座金センサ信号によりピーク位置を検出することで、より高精度な差分失火判定閾値を得ることができる。
図11は、任意のサイクルにおけるHCCI燃焼とモータリング運転時の座金センサ信号波形を示す。横軸は圧縮上死点をゼロとしたクランク角度、縦軸は座金センサ信号の大きさを示す。破線はモータリング運転時の座金センサ信号を示す。実線はHCCI燃焼時の座金センサ信号を示す。HCCI燃焼の運転条件は、エンジン回転数2000rpm、BMEPは200kPaである。
図11に示すように、圧縮上死点近傍のクランク角度ベースの最大ピーク位置は、HCCI燃焼時と失火時で大きく変化する。一方、排気上死点近傍のクランク角度ベースのピーク位置は、HCCI燃焼時と失火時でほぼ変化していない。
このことから、「クランク角度ベースの最大ピーク位置(圧縮上死点近傍)と排気上死点近傍のピーク位置との差」を失火判定の評価項目とすることで、HCCI燃焼と失火とを精度よく区別することが可能となる。
なお、上述の第1実施形態では、エンジン負荷やエンジン回転数などのエンジン2の運転状態ごとに失火判定閾値を設定する必要があったが、第2実施形態においては、エンジン負荷やエンジン回転数などのエンジン2の運転状態や、エンジン排気量やエンジンの種類などによらず一定の差分失火判定閾値を用意すればよい。いずれの運転状態においても、差分失火判定閾値は、360deg.CA近傍となる。
図12は、エンジン回転数1000rpm、BMEPが400kPaのHCCI燃焼から、試験ツールを使って燃料カット制御をオンとすることで、意図的に失火を発生させて失火判定が可能か否かを検証したものである。横軸は燃焼サイクルを示し、縦軸は排気上死点近傍のピーク位置と信号波形の最大ピーク位置との差分を示している。
燃料カット制御をオンしたT2の次のサイクルでエンジン2が失火するのに伴って、排気上死点近傍のピーク位置と信号波形の最大ピーク位置との差分が差分失火判定閾値を下回ることがわかる。
このように、クランク角度ベースの排気上死点近傍のピーク位置と信号波形の最大ピーク位置との差分値を用いて失火を判定できることがわかる。なお、ここで用いた差分失火判定閾値は、1000rpmのモータリング運転時の座金センサ信号の、カットオフ周波数1kHzのローパスフィルタ処理後における排気上死点近傍のピーク位置と信号波形の最大ピーク位置との差分の平均値+3σである。
以上のように構成された第2実施形態に係る失火検出装置による失火判定処理について、図13を参照して説明する。なお、以下に説明する失火判定処理は、HCCI燃焼を開始すると開始され、予め設定された時間間隔で実行される。
ステップS21において、ECU3は、エンジン回転数の情報とスロットル開度の情報を取得する。
ステップS22において、ECU3は、座金センサ30及びクランク角度センサ26から信号を取り込む。
ステップS23において、ECU3は、座金センサ信号とクランク角度センサ26からの信号からクランク角度ベースの座金センサ信号の信号波形を算出する。
ステップS24において、ECU3は、クランク角度ベースの座金センサ信号にフィルタ処理を行なうことでノイズ信号を除去する。
ステップS25において、ECU3は、ノイズ除去したクランク角度ベースの座金センサ信号の信号波形から排気上死点近傍のピーク位置を算出する。
ステップS26において、ECU3は、ノイズ除去したクランク角度ベースの座金センサ信号の信号波形から信号波形の最大ピーク位置を算出する。
ステップS27において、ECU3は、排気上死点近傍のピーク位置と信号波形の最大ピーク位置との差分値を算出して失火評価項目として決定する。
ステップS28において、ECU3は、失火評価項目と差分失火判定閾値とを比較して、失火が発生したか否かを判定する。失火が発生していないと判定した場合、ECU3は、処理を終了する。
失火が発生したと判定した場合、ステップS29において、ECU3は、失火が発生したことを示す失火フラグをオンとして、処理を終了する。
このように、第2実施形態では、ECU3は、座金センサ30の出力信号のクランク角度ベースの排気上死点近傍のピーク位置と信号波形の最大ピーク位置を検出し、その差が差分失火判定閾値よりも小さい場合に失火が発生したと判定する。
これにより、座金センサ30の出力信号のクランク角度ベースの排気上死点近傍のピーク位置と信号波形の最大ピーク位置に基づいて失火が検出される。圧縮上死点近傍のクランク角度ベースの最大ピーク位置は、HCCI燃焼時と失火時で大きく変化する。一方、排気上死点近傍のクランク角度ベースのピーク位置は、HCCI燃焼時と失火時でほぼ変化していない。このため、高精度に失火を検出することができる。
また、差分失火判定閾値は、エンジン負荷やエンジン回転数などのエンジン2の運転状態や、エンジン排気量やエンジンの種類などによらず一定の値とすることができる。
また、ECU3は、燃焼に起因する周波数帯のみを通すフィルタ処理を行なった後の座金センサ30の出力信号から排気上死点近傍のピーク位置と信号波形の最大ピーク位置を検出する。
これにより、エンジン2やノッキングに起因する高周波数のノイズ信号が除去され、燃焼に起因する信号波形のピーク位置を高精度に検出することができる。
また、差分失火判定閾値は、モータリング運転(失火)時の座金センサ30の出力信号の排気上死点近傍のピーク位置と信号波形の最大ピーク位置の差分の100サイクル平均値+3σとし、差分失火判定閾値を求める際の座金センサ30の出力信号にもフィルタ処理を施す。
これにより、高精度な差分失火判定閾値を求めることができる。
また、最大ピーク位置検出期間は、吸気弁15及び排気弁22の着座ノイズの影響が出ない吸気弁15及び排気弁22の閉期間、例えば、圧縮上死点前180deg(吸気下死点)から圧縮上死点後180deg(排気下死点)の間の任意の期間を設定する。また、排気上死点近傍のピーク位置検出期間は、吸気弁15及び排気弁22の着座ノイズの影響が出ない吸気弁15及び排気弁22の閉期間、例えば、NVO期間の任意の期間を設定する。
これにより、ピーク位置検出の演算負荷を低減させることができ、燃焼サイクル毎の失火判定が可能となる。
また、座金センサ30は、点火プラグ12とシリンダヘッド5の間に設ける。
これにより、エンジン2本体に追加工なしで座金センサ30を搭載することが可能となる。
なお、第2実施形態においては、運転領域の全領域または一部の領域でNVO期間を設けた燃料直噴方式のエンジンについて示したが、運転領域の全領域または一部の領域でNVO期間を設けたエンジンであれば、ポート噴射方式のエンジンやディーゼルエンジン、CNG(Compressed Natural Gas)エンジン、火花点火式エンジンにおいても同様に失火を検出することができる。
また、多気筒のHCCI燃焼エンジンでは、第1実施形態で示したように気筒毎の空燃比制御を行なうことも可能である。
一般的に多気筒のHCCI燃焼エンジンでは、気筒毎の空燃比が大きく異なるため、より高精度に気筒別の空燃比制御が必要となる。
ECU3は、各気筒の座金センサ30の座金センサ信号から、各気筒の失火を検出する。なお、上述の失火フラグは、気筒ごとに設けられ、失火フラグにより各気筒で失火が発生しているか否かが分かる。
ECU3は、失火が発生したと判定した場合、失火が発生した気筒の燃料噴射量を上述の空燃比マップからリッチ側に補正することで、失火を回避する。
このようにすることで、より高精度に気筒別の空燃比制御を行なうことができる。
また、第2実施形態で用いた失火評価項目を用いて失火を予測し、未然に回避する予測制御も可能である。
失火が発生する前には、自着火のタイミングが遅角するため、圧縮上死点近傍のクランク角度ベースの最大ピーク位置が安定燃焼時より遅角する。
このため、失火評価項目である「クランク角度ベースの排気上死点近傍のピーク位置と信号波形の最大ピーク位置との差分」が増大する傾向がある。
この特徴を利用して、燃焼サイクル毎に「クランク角度ベースの排気上死点近傍のピーク位置と信号波形の最大ピーク位置との差分」の平均値を算出する。その平均値よりも一定以上、例えば、平均値+3σの差が発生した場合に、燃焼が不安定であると判断して失火を予測し、失火回避の予測制御を行なう。
失火回避の予測制御としては、例えば、目標空燃比を空燃比マップよりリッチ側に補正することや、燃料噴射時期を進角させるなどである。
これにより、失火を発生させることなく、安定したHCCI燃焼を継続させることができる。
また、第2実施形態においては、座金センサ30の取り付け位置を点火プラグ12の座金部としたが、それ以外の場所でも、燃焼状態と相関の高い信号を取得できる場所であればよい。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 車両
2 エンジン
3 ECU(制御部)
12 点火プラグ
25 空燃比センサ
26 クランク角度センサ
30 座金センサ
31 信号波形算出部
32 ノイズ信号除去部
33 信号波形のピーク位置決定部
34 失火判定部
35 排気上死点近傍のピーク位置決定部
36 信号波形の最大ピーク位置決定部
37 失火評価項目決定部
38 失火判定部
40 信号増幅回路
41 入力端子
42 オペアンプ
43 出力端子

Claims (3)

  1. 内燃機関のシリンダヘッドに設けられた貫通孔に締付け固定された受圧部材の締付け荷重の変化を検出する座金センサと、
    前記内燃機関の圧縮行程における前記座金センサの出力信号が最大になるクランク角位置に基づいて前記内燃機関の失火を検出する制御部と、を備える失火検出装置。
  2. 内燃機関のシリンダヘッドに設けられた貫通孔に締付け固定された受圧部材の締付け荷重の変化を検出する座金センサと、
    前記内燃機関の圧縮行程における前記座金センサの出力信号が最大になるクランク角位置と基準クランク角位置との差分に基づいて前記内燃機関の失火を検出する制御部と、を備える失火検出装置。
  3. 前記制御部は、前記内燃機関の排気行程から吸気行程にかけて吸気弁及び排気弁をともに閉じて排ガスを燃焼室に封鎖させる負のバルブオーバーラップ期間を設け、前記負のバルブオーバーラップ期間における前記座金センサの出力信号が最大になるクランク角位置を前記基準クランク角位置とする請求項2に記載の失火検出装置。
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