JP2017201149A - 圧縮機及び内燃機関 - Google Patents

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曙 山▲崎▼
Akira Yamazaki
曙 山▲崎▼
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Abstract

【課題】簡易な構造で製作の容易な圧縮機及び内燃機関を提供する。
【解決手段】圧縮機1は、同軸上に配置された固定軸20a、20bと、チェーン35a、35bを介して固定軸歯車21a、21bに接続される遊星歯車31a、31bと、遊星歯車31a、31bに固定されたローター回転軸32a、32bと、ローター回転軸32a、32bに固定されたローター30a、30bと、ローター回転軸32a、32bの端部が接続され固定軸20a、20bに回転可能に取付けられるローター旋回用歯車40a、40bと、入力歯車51a、51bと、入力軸50a、50bと、入力軸50a、50bを回転させる回転駆動装置と、ローター30a、30bを収容し吸入口及び吐出口が形成されたケーシング11と、を備える。ローター30a、30bは、断面円形のケーシング11内部を2つの小流体室に区画する。
【選択図】図2

Description

この発明は、圧縮機及び内燃機関に関する。
従来より、比較的小型で圧縮比の小さい圧縮機として、各種のロータリー圧縮機が用いられている。
例えば、特許文献1には、ケーシングと、ケーシングの内径に対して偏心したローターと、ローターに設けられた溝を出入りする羽根によって流体室を構成し、ローターを回転させて流体を圧送する圧縮機(スライドベーン式)が開示されている。
また、特許文献2には、2つのローターとケーシングによって流体室が区画されるように構成し、吸入側から吐出側へと流体を移送する圧縮機(ルーツ式)が開示されている。
特開平5−195964号公報 特開2014−163275号公報
特許文献1のスライドベーン式圧縮機は、ローターの回転に伴って羽根が動作するため、構造が複雑であり、製作には高い精度が必要となる。また、特許文献2のルーツ式圧縮機は、ケーシングやローターの形状が複雑であるため、製作が困難であるという問題があった。
本発明は上記事項に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構造で製作の容易な圧縮機及び内燃機関を提供することにある。
本発明の第1の観点に係る圧縮機は、
歯車を有し、同軸上に離間して配置された第1の固定軸及び第2の固定軸と、
前記第1の固定軸の歯車に第1のチェーンを介して接続されて前記第1の固定軸の周りを旋回する第1の遊星歯車と、
前記第2の固定軸の歯車に第2のチェーンを介して接続されて前記第2の固定軸の周りを旋回する第2の遊星歯車と、
一方の端部が前記第1の遊星歯車に固定された第1のローター回転軸と、
一方の端部が前記第2の遊星歯車に固定された第2のローター回転軸と、
前記第1のローター回転軸及び前記第2のローター回転軸にそれぞれ固定された第1のローター及び第2のローターと、
前記第1のローター回転軸の一方の端部が摺動可能に接続されるとともに、前記第1の固定軸に取り付けられ、前記第1の固定軸を軸にして回転する第1のローター旋回用歯車と、
前記第2のローター回転軸の一方の端部が摺動可能に接続されるとともに、前記第2の固定軸に取り付けられ、前記第2の固定軸を軸にして回転する第2のローター旋回用歯車と、
前記第1のローター旋回用歯車又は前記第2のローター旋回用歯車と直接或いは間接的に噛み合って回転可能な入力歯車と、
前記入力歯車に固定された入力軸と、
前記入力軸を回転させる回転駆動装置と、
前記第1のローター及び前記第2のローターを収容するとともに、流体の吸入口及び吐出口が形成されたケーシングと、を備え、
前記第1のローター及び前記第2のローターと摺接するケーシング内面は、断面円形に形成され、
前記ケーシングの内部は、前記第1のローターの外周面、前記第2のローターの外周面及び前記ケーシングの内周面が互いに接することにより、2つの小流体室に区画される、
ことを特徴とする。
また、前記第1のローター及び前記第2のローターの外形は、断面がそれぞれ前記第1のローター回転軸及び前記第2のローター回転軸を中心とする略楕円形である楕円柱状に形成されることが好ましい。
また、前記第1の固定軸と前記第2の固定軸の歯車の歯数が同数であり、
前記第1の遊星歯車及び前記第2の遊星歯車のそれぞれの歯数が前記第1の固定軸及び前記第2の固定軸の歯車の歯数の2倍であり、
前記第1の遊星歯車及び前記第2の遊星歯車がそれぞれ前記第1の固定軸及び前記第2の固定軸の周りを1周旋回したとき、前記第1のローター及び前記第2のローターはそれぞれ半回転自転することが好ましい。
また、前記第1のローター回転軸、前記第2のローター回転軸、前記第1の固定軸及び前記第2の固定軸が同一平面上に配置されていることが好ましい。
また、前記第1のローターの長軸と前記第2のローターの長軸とのなす角度が直角であることが好ましい。
本発明の第2の観点に係る圧縮機は、
周面に歯を有する太陽歯車と、
それぞれ遊び歯車を介して前記太陽歯車と接続し、前記太陽歯車の周りを旋回する第1の遊星歯車及び第2の遊星歯車と、
前記第1の遊星歯車に固定された第1のローター回転軸と、
前記第2の遊星歯車に固定された第2のローター回転軸と、
前記第1のローター回転軸及び前記第2のローター回転軸にそれぞれ固定された第1のローター及び第2のローターと、
前記太陽歯車に摺動可能に接続された入力軸部と、前記第1のローター回転軸及び前記第2のローター回転軸がそれぞれ摺動可能に接続された回転板部を有するローター旋回用回転板と、
前記ローター旋回用回転板を回転させる回転駆動装置と、
前記太陽歯車が固定され、前記第1のローター及び前記第2のローターを収容するとともに、流体の吸入口及び吐出口が形成されたケーシングと、を備え、
前記第1のローター及び前記第2のローターと摺接するケーシング内面は、断面円形に形成され、
前記ケーシングの内部は、前記第1のローターの外周面、前記第2のローターの外周面及び前記ケーシングの内周面が互いに接することにより、2つの小流体室に区画される、
ことを特徴とする。
また、前記第1のローター及び前記第2のローターの外形は、断面がそれぞれ前記第1のローター回転軸及び前記第2のローター回転軸を中心とする略楕円形である楕円柱状に形成されることが好ましい。
また、前記第1の遊星歯車及び前記第2の遊星歯車のそれぞれの歯数が前記太陽歯車の歯数の2倍であり、
前記第1の遊星歯車及び前記第2の遊星歯車がそれぞれ前記太陽歯車の周りを1周旋回したとき、前記第1のローター及び前記第2のローターはそれぞれ半回転自転することが好ましい。
また、前記第1のローター回転軸、前記第2のローター回転軸、前記ローター旋回用回転板の回転軸が同一平面上に配置されていることが好ましい。
また、前記第1のローターの長軸と前記第2のローターの長軸とのなす角度が直角であることが好ましい。
本発明の第3の観点に係る内燃機関は、
周面に歯を有する太陽歯車と、
それぞれ遊び歯車を介して前記太陽歯車と接続し、前記太陽歯車の周りを旋回する第1の遊星歯車及び第2の遊星歯車と、
前記第1の遊星歯車に固定された第1のローター回転軸と、
前記第2の遊星歯車に固定された第2のローター回転軸と、
前記第1のローター回転軸及び前記第2のローター回転軸にそれぞれ固定された第1のローター及び第2のローターと、
前記太陽歯車に摺動可能に接続された出力軸部と、前記第1のローター回転軸及び前記第2のローター回転軸がそれぞれ摺動可能に接続された回転板部を有するローター旋回用回転板と、
前記ローター旋回用回転板を回転させる回転駆動装置と、
前記太陽歯車が固定され、前記第1のローター及び前記第2のローターを収容するとともに、流体の吸気口及び排気口が形成されたケーシングと、
前記ケーシングに配置され、前記吸気口から吸入した混合気に点火する点火手段と、を備え、
前記第1のローター及び前記第2のローターと摺接するケーシング内面は、断面円形に形成され、
前記ケーシングの内部は、前記第1のローターの外周面、前記第2のローターの外周面及び前記ケーシングの内周面が互いに接することにより、2つの小流体室に区画される、
ことを特徴とする。
また、前記第1のローター及び前記第2のローターの外形は、断面がそれぞれ前記第1のローター回転軸及び前記第2のローター回転軸を中心とする略楕円形である楕円柱状に形成されることが好ましい。
また、前記内燃機関は、前記ローター旋回用回転板と同軸上に配置され、前記ローター旋回用回転板に同期して回転するバルブ開閉用歯車と、
前記ケーシングに回転可能に支持され、前記バルブ開閉用歯車に接続される吸気カムギアを有する吸気カムシャフトと、
前記ケーシングに回転可能に支持され、前記バルブ開閉用歯車に接続される排気カムギアを有する排気カムシャフトと、
前記吸気カムシャフトに設けられた吸気カムに当接する吸気バルブと、
前記排気カムシャフトに設けられた排気カムに当接する排気バルブと、を備えることが好ましい。
また、前記吸気カムギア及び前記排気カムギアのそれぞれの歯数が前記バルブ開閉用歯車の歯数の2倍であり、
前記バルブ開閉用歯車が2回転したとき、前記吸気カム及び前記排気カムはそれぞれ1回転することが好ましい。
また、前記第1の遊星歯車及び前記第2の遊星歯車のそれぞれの歯数が前記太陽歯車の歯数の2倍であり、
前記第1の遊星歯車及び前記第2の遊星歯車がそれぞれ前記太陽歯車の周りを1周旋回したとき、前記第1のローター及び前記第2のローターはそれぞれ半回転自転することが好ましい。
また、前記第1のローター回転軸、前記第2のローター回転軸、前記ローター旋回用回転板の回転軸が同一平面上に配置されていることが好ましい。
また、前記第1のローターの長軸と前記第2のローターの長軸とのなす角度が直角であることが好ましい。
本発明に係る圧縮機及び内燃機関は、ケーシング内面の断面形状が円形であるとともに、ローターとケーシングとでケーシング内部を区画するので、構造が簡易で容易に製作することができる。
本発明の実施の形態に係る圧縮機の斜視図である。 図1のA−A’線でケーシングを切断して圧縮機の内部構造を示した内部構造図である。 図1のA−A’線で圧縮機を切断して圧縮機の内部構造を示した内部構造図である。 図2のB−B’方向を見た場合のローター、ローター回転軸、遊星歯車、固定軸、ケーシング内周面、吸入口及び吐出口の配置関係を示す状態図である。 ローターの断面形状を示す詳細図である。 (A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F)は入力軸が回転入力を受けた際のローター、ローター回転軸、遊星歯車の動きを示す状態図である。 他の実施の形態に係る圧縮機の斜視図である。 図7のC−C’線でケーシングを切断して圧縮機の内部構造を示した内部構造図である。 図7のC−C’線で圧縮機を切断して圧縮機の内部構造を示した内部構造図である。 図8のD−D’方向を見た場合のローター、ローター回転軸、遊星歯車、太陽歯車、遊び歯車、ケーシング内周面、吸入口及び吐出口の配置関係を示す状態図である。 他の実施の形態に係る内燃機関の斜視図である。 (A)が内燃機関の上面図であり、(B)が内燃機関の側面図である。 図11のE−E’線でケーシングを切断して内燃機関の内部構造を示した内部構造図である。 図11のE−E’線で内燃機関を切断して内燃機関の内部構造を示した内図構造図である。 図11のE−E’方向を見た場合のローター、バルブ開閉用歯車、吸気カムギア、吸気カム、吸気バルブ、吸気口、排気カムギア、排気カム、排気バルブ及び排気口の配置関係を示す状態図である。 (A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)、(G)及び(H)はローターの動き及び吸気バルブ並びに排気バルブの開閉状態を示す状態図である。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る圧縮機について、図を参照しつつ説明する。図1〜図3に示すように、圧縮機1は、ケーシング11内に設置された、一部に固定軸歯車21a,21bを有する固定軸20a、20bと、ローター旋回用歯車40a、40bと、ローター30a、30bがそれぞれ固定されるとともに遊星歯車31a、31bがそれぞれ固定されたローター回転軸32a、32bと、固定軸歯車21aと遊星歯車31a、固定軸歯車21bと遊星歯車31bをそれぞれ接続するチェーン35a、35bと、入力歯車51a、51bが固定された入力軸50a、50bと、回転駆動装置90a、90bを備える。
ケーシング11は、上面及び底面が開放された円筒状であって内部に配置されるローター30a、30bと摺接して流体室を構成する流体室部材112と、流体室部材112の開放されたそれぞれの面を塞ぐように配置され圧縮機1を駆動するための駆動機構を収容する第1の駆動機構収容部材111及び第2の駆動機構収容部材113を備える。
流体室部材112は、図4に示すように、吸入口112aと吐出口112bを備えており、後述するローター30a、30bの回転動作によって、吸入口112aから吸入した流体が吐出口112bを通じて外部へと圧送される。
第1の駆動機構収容部材111と第2の駆動機構収容部材113の中心部近傍に固定軸20a、20bがそれぞれ固定されている。固定軸20a、20bは同軸上に離間して対称に配置されている。固定軸20a、20bは半月キー等の固定部材22a、22bによって第1の駆動機構収容部材111、第2の駆動機構収容部材113にそれぞれ固定されている。第1の駆動機構収容部材111、第2の駆動機構収容部材113からケーシング11内方に突出した固定軸20a、20bは、ケーシング11の側面側に凹凸のない摺動面を有し、ケーシング11の内側にはチェーン35a、35bを懸架可能な固定軸歯車21a、21bが配置されている。
ローター30a、30bは断面が略楕円形の楕円柱状であり、その寸法はいずれも同じである。ローター30a、30bの断面形状は、図4に示すように、短径r1と長径r2の和がケーシング11の内径Rcよりも僅かに小さい楕円形状であることを基本とする。2つのローター30a、30bの外周面と流体室部材112の内周面は、後述するように、ローター30a、30bの回転動作中、常に互いに摺接し、流体室を2つの小流体室に区分けする。
ローター30a、30bの断面形状は、流体室の密閉性を考慮して、多少の変形が許容される。例えば、ローター30a、30bの短径r1を100mm、長径r2を160mmとし、流体室部材112の内径Rcを260mmとする。このとき、ローター30a、30bの断面形状を通常の楕円とすると、図5に長破線で示す楕円1(焦点間距離は約62.4mm)となる。一方、本実施の形態では、図5に破線で示す楕円2(短径r1は100mm、長径r2は146mm、焦点間距離は約53.6mm)を基礎として、長軸方向端部を通常の楕円形よりも僅かに長く調整している。具体的には、楕円2の中心を回転中心として、長軸を45°回転させた線と楕円2との交点Pを求め、短軸から交点Pまでの距離をPxとする。そして、短軸からの距離がPx以下の範囲は楕円2の外形とする。短軸からの距離がPx以上となる長軸方向端部では、交点Pと端点Q(楕円1と長軸の交点)を繋ぐ円弧を外形とする。これにより、小流体室の密閉性を高めつつ、ローター同士を滑らかに摺動させることができる。ローター30a、30bの断面形状及び流体室部材112とローター30a、30bとの隙間の設定は、流体室をシールするオイルの粘度等に応じて調整すればよい。
ローター30a、30bの中心部に、それぞれ円柱状のローター回転軸32a、32bが固定されている。
ローター30aから突出したローター回転軸32aの一方の端部には、端部側から順にローター旋回用歯車40a、遊星歯車31aが配置されている。また、ローター回転軸32aの他方の端部には、ローター旋回用歯車40bが配置されている。ローター回転軸32aと遊星歯車31aとは、不図示の固定部材等で固定されている。また、ローター回転軸32aとローター旋回用歯車40a及びローター旋回用歯車40bとは、ローター旋回用歯車40a、40bにそれぞれ設けられた滑り軸受け42a、42bを介して接続されており、ローター回転軸32aはローター旋回用歯車40a、40bに摺動可能に軸支されている。
ローター回転軸32bの一方の端にも上記と同様に、端部側から順にローター旋回用歯車40b、遊星歯車31bが配置されている。また、ローター回転軸32bの他方の端部には、ローター旋回用歯車40aが配置されている。ローター回転軸32bと遊星歯車31bとは、不図示の固定部材等で固定されている。また、ローター回転軸32bとローター旋回用歯車40b及びローター旋回用歯車40aとは、ローター旋回用歯車40b、40aにそれぞれ設けられた滑り軸受け42d、42cを介して接続されており、ローター回転軸32bはローター旋回用歯車40b、40aに摺動可能に軸支されている。
2つの遊星歯車31a、31bは同じ構造であり、その周面にチェーン35a、35bが懸架可能な歯を有している。そして、チェーン35aが遊星歯車31aと固定軸歯車21aに懸架されている。また、チェーン35bが遊星歯車31bと固定軸歯車21bに懸架されている。遊星歯車31a、31bの歯数は固定軸20a、20bに形成された固定軸歯車21a、21bの歯数の2倍である。
ローター旋回用歯車40a、40bは、それぞれ中心に円形の穴が形成された円盤状の歯車であり、それらの穴にそれぞれ固定軸20a、20bの摺動面が挿入されて配置されている。そして、ローター旋回用歯車40a、40bと固定軸20a、20bとはベアリング41a、41bを介して摺動可能に配置されており、ローター旋回用歯車40a、40bは、それぞれ固定軸20a、20bを軸にして回転可能である。
図4に、図2のB−B’方向に見たローター30a、30b、ローター回転軸32a、32b、遊星歯車31a、31b及び固定軸20a、20bの配置関係を示しているが、ローター回転軸32a、32bは固定軸20a、20bを中心にして対向配置されている。言い換えれば、ローター回転軸32aと固定軸20a、20bとローター回転軸32bは同一直線上に配置されている。このため、ローター30aとローター30bも固定軸20a、20bを中心にして同一直線上に配置されている。更に言えば、ローター回転軸32aと固定軸20a、20bとローター回転軸32bは同一平面上に位置している。そして、ローター30aの長軸とローター30bの長軸とのなす角度が略直角である。そして、この角度は、後述するように、動作時においても維持される。
また、ローター30a、30bと遊星歯車31aとの間には回転板60aが配置され、ローター30a、30bと遊星歯車31bとの間には回転板60bが配置されている。回転板60a、60bは、それぞれ第1の駆動機構収容部材111、第2の駆動機構収容部材113に対して摺動可能であり、ローター回転軸32a、32bのそれぞれの両端部が摺動可能に挿入されている。
回転板60a、60bは、ケーシング11の内部を、駆動機構を収容する部分と流体室に区分けする。すなわち、流体室部材112、回転板60a及び回転板60bで囲われて、流体室が形成される。そのため、回転板60aと第1の駆動機構収容部材111の摺動部及び回転駆動60bと第2の駆動機構収容部材113の摺動部は、グリース、オイル等によってシールされており、流体室中の流体が駆動機構を収容する部分に流入しないよう密閉される。
また、入力歯車51a、51bがローター旋回用歯車40a、40bと噛み合うように配置されている。入力歯車51a、51bの中心には、入力軸50a、50bが固定部材53a、53bによってそれぞれ固定されており、入力軸50a、50bはそれぞれベアリング52a、52bを介して摺動可能に第1の駆動機構収容部材111、第2の駆動機構収容部材113に軸支されている。
そして入力軸50a、50bの端部はそれぞれ第1の駆動機構収容部材111、第2の駆動機構収容部材113から突出し、回転駆動装置90a、90bに接続している。回転駆動装置90a、90bとして、電気エネルギーを回転力に変換するモーター等、公知の装置を用いることができる。
続いて、図6を参照して、圧縮機1の動作の流れについて説明する。
まず、図6(A)の状態において、流体室部材112の内部は、ローター30a及びローター30bによって2つの小流体室に分けられている。2つの小流体室は、同様の流れで動作するため、以下、図6(A)に示す右側網掛け部分の小流体室C1に注目して説明する。
回転駆動装置90a、90bを回転駆動させることにより、入力軸50a、50b及びこれらに固定されている入力歯車51a、51bが回転する。入力歯車51a、51bの回転により、ローター旋回用歯車40a、40bが回転する。ここで、入力軸50a、50bは、ローター旋回用歯車40a、40bが図6上時計回りに回転する方向に入力を与えるものとする。
ローター旋回用歯車40a、40bに接続されているローター回転軸32a、32bは固定軸20a、20bの周りを旋回(公転)する。ローター回転軸32a、32bには遊星歯車31a、31b及びローター30a、30bが固定されているため、チェーン35a、35bを介し、遊星歯車31a、31bが固定軸20a、20bの周りを旋回するとともに、ローター30a、30bも自転しつつ固定軸20a、20bの周りを公転することになる。
上記の回転が進むと、図6(B)に示すように、図面上ローター30aが左側に、ローター30bが右側に位置する。図6(A)から図6(B)へ動作が進む間、ローター30a、30bの自転によって、小流体室C1の容積は拡大する。小流体室C1は、容積の拡大によって、内部圧力が低下するのに伴って、吸入口112aを通じて外部から流体を吸入する。
さらに回転が進むと、図6(C)に示すように、ローター30a、30bが図面上左右対称の位置に達する。この位置で、小流体室C1の容積が最大となり、小流体室C1は吸入工程から吐出工程へと移行する。具体的には、図6(C)から回転が進むと、ローター30aと流体室部材112との摺動部が吐出口112bに達し、小流体室C1内の流体が吐出され始める。吐出の開始に合わせて、ローター30bと流体室部材112との摺動部が吸入口112aに達し、小流体室C1内への流体の吸入は終了する。
吐出開始と吸入終了の時期は、吸入口112a及び吐出口112bの位置によって決定される。吐出開始と吸入終了のタイミングは、圧縮機の使用目的、ローターの定常的な運転速度等の各要素によって設定される。本実施の形態では、小流体室C1から見て吐出口112bが開いた後に、僅かに遅れて吸入口112aが閉じて吐出工程を開始するように設定している。これは、図6(E)で後述するように、より多くの流体を吐出することを優先するためである。
吐出工程では、小流体室C1内の容積は徐々に縮小するため、内部圧力が高まり、小流体室C1内の流体は外部へと圧送される。
図6(D)に示すように、ローター旋回用歯車40a、40bがそれぞれ半回転(180°)自転すると、図6(A)に示す状態から、2つのローター30a、30bが丁度入れ替わった状態となり、小流体室C1は図面上の左側に位置している。ローター30a、30bはいずれも90°自転している。
さらに回転が進むと、図6(E)に示すように、ローター30a、30bが図面上左右対称の位置に達する。この位置で、小流体室C1の容積は最小となり、小流体室C1は吐出工程から吸入工程へと移行する。具体的には、図6(E)の状態で、吸入口112aは閉じている一方、吐出口112bは開いている。これにより、小流体室C1の容積が最小となる位置まで吐出工程は継続され、より多くの流体を吐出することができる。
また、図6(E)から回転が進むと、ローター30bと流体室部材112との摺動部が吐出口112bに達し、小流体室C1内の流体の吐出が終了する。小流体室C1から見て吐出口112bが閉じた後、ローター30aと流体室部材112との摺動部が吸入口112aに達し、小流体室C1内への流体の吸入が開始される。
図6(F)に示すように、吸入工程では、小流体室C1内の容積は徐々に拡大するため、内部圧力が低下し、吸入口112aを通じて小流体室C1内に流体が吸入される。
そして、ローター旋回用歯車40a、40bが一回転(360°)自転すると、ローター30a、30bはそれぞれ図6(A)に示した配置に戻る。このように、ローター旋回用歯車40a、40bが一回転(360°)自転した場合、ローター30a、30bは半回転(180°)自転することになる。
以上のように、回転駆動装置90a、90bからの入力を受けてローター30a、30bが流体室部材112内を回転することにより、2つに区分けされた小流体室が、交互に流体を吐出する。
このように、圧縮機1は、流体室部材112の内面の断面形状が円形であるとともに、ローター30a、30bの外周面及び流体室部材112の内周面が互いに摺接することによって、流体室部材112の内部を2つの小流体室に区分けするので、簡易な構造となり、容易に制作することができる。
また、ローター30a、30bの断面形状が略楕円形であるので、より構造が簡易で容易に制作することができる。
また、ローター30a、30bによって区分けされた2つの小流体室が交互に流体を吐出する構造となっているので、効率よく流体を圧送することが可能である。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2に係る圧縮機について説明する。本実施の形態に係る圧縮機は、ローター30a、30bの駆動機構が、流体室に対して片側に集約されている点、及びローター30a、30bを自転させる遊星歯車が遊び歯車を介して固定歯車(太陽歯車)と接続される点で、上記実施の形態1と異なる。
圧縮機2は図7〜図9に示すように、ケーシング12内に設置された、固定歯車である太陽歯車23と、第1のローター旋回用回転板43と、第2のローター旋回用回転板44と、ローター30a、30bがそれぞれ固定されるとともに遊星歯車31a、31bがそれぞれ固定されたローター回転軸32a、32bと、太陽歯車23と遊星歯車31a、太陽歯車23と遊星歯車31bをそれぞれ接続する遊び歯車36a、36bと、回転駆動装置92を備える。
ケーシング12は、円筒状の凹部を有するとともに、内部に配置されるローター30a、30bと摺接して流体室を構成する流体室部材122と、流体室部材122の開放された面を塞ぐように配置され圧縮機2を駆動するための駆動機構を収容する駆動機構収容部材121を備える。
流体室部材122は、図10に示すように、吸入口122aと吐出口122bを備えており、上述の実施の形態1と同様にローター30a、30bの回転動作によって、吸入口122aから吸入した流体が吐出口122bを通じて外部へと圧送される。
駆動機構収容部材121の中心部近傍に、太陽歯車23が、図示しない固定部材によって固定されている。太陽歯車23は、周面に歯が形成されるとともに、中心に円形の穴が形成された円盤状の歯車である。また、駆動機構収容部材121には、太陽歯車23の穴と同軸の円形の穴が形成されている。これら太陽歯車23の穴及び駆動機構収容部材121の穴には、後述する第1のローター旋回用回転板43の回転軸部43aが摺動可能に挿入される。
ローター30a、30bは、実施の形態1と同様の楕円柱状であり、2つのローター30a、30bの外周面と流体室部材122の内周面とが、常に互いに摺接することで、流体室部材122の内部を2つの小流体室に区分けする。
ローター30aから突出したローター回転軸32aの一方の端部には、端部側から順に遊星歯車31a、第1のローター旋回用回転板43が配置されている。また、ローター回転軸32aの他方の端部には、第2のローター旋回用回転板44が配置されている。ローター回転軸32aと遊星歯車31aとは、不図示の固定部材等で固定されている。また、ローター回転軸32aと第1のローター旋回用回転板43及び第2のローター旋回用回転板44とは、第1のローター旋回用回転板43の回転板部43b、第2のローター旋回用回転板44の回転板部44bにそれぞれ設けられた滑り軸受け47a、47bを介して接続されており、ローター回転軸32aは第1のローター旋回用回転板43、第2のローター旋回用回転板44に摺動可能に軸支されている。
ローター回転軸32bの一方の端にも上記と同様に、端部側から順に遊星歯車31b、第1のローター旋回用回転板43が配置されている。また、ローター回転軸32bの他方の端部には、第2のローター旋回用回転板44が配置されている。ローター回転軸32bと遊星歯車31bとは、不図示の固定部材等で固定されている。また、ローター回転軸32bと第1のローター旋回用回転板43及び第2のローター旋回用回転板44とは、第1のローター旋回用回転板43の回転板部43b、第2のローター旋回用回転板44の回転板部44bにそれぞれ設けられた滑り軸受け47c、47dを介して接続されており、ローター回転軸32bは第1のローター旋回用回転板43、第2のローター旋回用回転板44に摺動可能に軸支されている。
2つの遊星歯車31a、31bは同じ構造であり、遊星歯車31a、31bの歯数は、太陽歯車23の歯数の2倍である。
第1のローター旋回用回転板43は、凹凸のない摺動面を有する回転軸部43aを備えており、太陽歯車23の中心に形成されている穴に回転軸部43aが挿入されて配置されている。さらに、駆動機構収容部材121と回転軸部43aとは、駆動機構収容部材121に設けられたベアリング45aを介して摺動可能に配置されており、第1のローター旋回用回転板43は、回転軸部43aを軸にして回転可能である。また、回転軸部43aは、駆動機構収容部材121に形成された穴を通じてケーシング12の外部へ突出しており、回転駆動装置92と接続されている。回転駆動装置92としては、実施の形態1と同様に、電気エネルギーを回転力に変換するモーター等、公知の装置を用いることができる。
また、第1のローター旋回用回転板43は、ケーシング12の内部を、駆動機構を収容する部分と流体室に区分けする。すなわち、流体室部材122の開放された側が、駆動機構収容部材121と第1のローター旋回用回転板43で塞がれて、流体室部材122内部の流体室が形成される。そのため、第1のローター旋回用回転板43と駆動機構収容部材121の摺動部は、グリース、オイル等によってシールされており、流体室中の流体が駆動機構を収容する部分に流入しないよう密閉される。
第2のローター旋回用回転板44は、凹凸のない摺動面を有する回転軸部44aを備えている。回転軸部44aは、流体室部材122の凹部に、ベアリング45aと同軸に配置されたベアリング45bに挿入される。これにより、第2のローター旋回用回転板44は、流体室部材122に対して回転可能に配置されている。
第1のローター旋回用回転板43には、遊び歯車回転軸46a、46bが配置されており、遊び歯車回転軸46a、46bには、それぞれ遊び歯車36a、36bが摺動可能に設置されている。遊び歯車36a、36bはいずれも同様の構造であり、それぞれ太陽歯車23と遊星歯車31a、31bとを接続する。遊び歯車回転軸46a、46bと第1のローター旋回用回転板43とは連結され、その位置関係が変わらないことから、遊び歯車回転軸46a、46bは、第1のローター旋回用回転板43の回転に同調して、それぞれ太陽歯車23の周りを旋回する。遊び歯車36a、36bは、アイドルギアとも呼ばれ、遊星歯車31a、31bの回転量(自転角度)を調節する機能を有する。すなわち、遊星歯車31a、31bの歯数が太陽歯車23の歯数の2倍に設定されているので、後述するように、遊星歯車31a、31bが太陽歯車23のまわりを一周(360°)旋回した際、遊星歯車31a、31bが半回転(180°)自転するように調節する機能を有する。
図10に、図8のD−D’方向に見たローター30a、30b、ローター回転軸32a、32b、遊星歯車31a、31b、太陽歯車23、及び、遊び歯車36a、36bの配置関係を示している。遊星歯車31a、31bが遊び歯車36a、36bと接続される点を除いて、基本的な配置関係は実施の形態1と同様である。すなわち、ローター回転軸32a、32bは太陽歯車23を中心にして対向配置されており、ローター30aの長軸とローター30bの長軸とのなす角度が略直角である。
回転駆動装置92を回転駆動させることにより、第1のローター旋回用回転板43の入力軸部43aに回転が与えられ、第1のローター旋回用回転板43が回転する。第1のローター旋回用回転板43が回転するので、第1のローター旋回用回転板43に接続されているローター回転軸32a、32bが太陽歯車23の周りを旋回する。ローター回転軸32a、32bには遊星歯車31a、31b及びローター30a、30bが固定されているため、遊び歯車36a、36bを介し、遊星歯車31a、31bが太陽歯車23の周りを旋回するとともに、ローター30a、30bも自転しつつ太陽歯車23の周りを公転することになる。そのほか、各要素の動き等は実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
このように、圧縮機2は、流体室部材122の内面の断面形状が円形であるとともに、ローター30a、30bの外周面及び流体室部材122の内周面が互いに摺接することによって、流体室部材122の内部を2つの小流体室に区分けするので、簡易な構造となり、容易に制作することができる。
また、ローター30a、30bの断面形状が略楕円形であるので、構造が簡易で容易に制作することができる。
また、駆動機構を圧縮機2の片側に集約したので、装置をより小型化することができる。
また、ローター30a、30bの自転をチェーンではなく遊び歯車36a、36bによって行うので、チェーンへの注油やゆるみの確認等が不要となり、メンテナンスが容易である。
(実施の形態3)
続いて、実施の形態3に係る内燃機関について説明する。本実施の形態に係る内燃機関は、上記の実施形態に係る圧縮機の圧縮機構を用い、吸入した混合気を圧縮、燃焼させることにより動力を得る内燃機関である。
内燃機関3は、図11〜図14に示すように、ケーシング13内に設置された、固定歯車である太陽歯車123と、第1のローター旋回用回転板143と、第2のローター旋回用回転板144と、ローター125a、125bがそれぞれ固定されるとともに遊星歯車127a、127bがそれぞれ固定されたローター回転軸126a、126bと、太陽歯車123と遊星歯車127a、太陽歯車123と遊星歯車127bをそれぞれ接続する遊び歯車128a、128bと、点火プラグ150と、第2のローター旋回用回転板144の回転軸部144aに固定されたバルブ開閉用歯車153と、バルブ開閉用歯車153と接続されて回転する吸気カムシャフト154及び排気カムシャフト155を備える。
ケーシング13は、円筒状の凹部を有するとともに、内部に配置されるローター125a、125bと摺接して流体室を構成する流体室部材132と、流体室部材132の開放された面を塞ぐように配置されローター125a、125bを自転させるためのローター回転機構等を収容するローター回転機構収容部材131と、バルブ開閉用歯車153、吸気カムシャフト154及び排気カムシャフト155を収容するカムカバー133を備える。
流体室部材132は、図11及び図12に示すように、吸気管132aと排気管132cを備えている。吸気管132aは、図示しない気化器に接続されている。気化器は、燃料となるガソリンを予め気化させるキャブレター等、公知の装置を用いることができる。
また、流体室部材132は、混合気を燃焼させる点火手段としての点火プラグ150を備えている。図12(A)に示すように、気化器によって生成された混合気は、吸気口132bから吸気管132aを通じて流体室に吸入される。流体室に吸入された混合気は、ローター125a、125bの回転動作に伴って、圧縮され、燃焼した後、排気管132c、排気口132dを通って、排出される。詳細は、図16を用いて後述する。
図13及び図14に示すように、ローター回転機構収容部材131の中心部近傍に、太陽歯車123が、図示しない固定部材によって固定されている。太陽歯車123は、周面に歯が形成されるとともに、中心に円形の穴が形成された円盤状の歯車である。また、ローター回転機構収容部材131には、太陽歯車123の穴と同軸の円形の穴が形成されている。これら太陽歯車123の穴及びローター回転機構収容部材131の穴には、後述する第1のローター旋回用回転板143の出力軸部143aが摺動可能に挿入される。
ローター125a、125bは、実施の形態1及び実施の形態2と同様の楕円柱状であり、2つのローター125a、125bの外周面と流体室部材132の内周面とが、常に互いに摺接することで、流体室部材132の内部を2つの小流体室に区分けする。
ローター125aから突出したローター回転軸126aの一方の端部には、端部側から順に遊星歯車127a、第1のローター旋回用回転板143が配置されている。また、ローター回転軸126aの他方の端部には、第2のローター旋回用回転板144が配置されている。ローター回転軸126aと遊星歯車127aとは、不図示の固定部材等で固定されている。また、ローター回転軸126aと第1のローター旋回用回転板143及び第2のローター旋回用回転板144とは、第1のローター旋回用回転板143の回転板部143b、第2のローター旋回用回転板144の回転板部144bにそれぞれ設けられた滑り軸受け147a、147bを介して接続されており、ローター回転軸126aは第1のローター旋回用回転板143、第2のローター旋回用回転板144に摺動可能に軸支されている。
ローター回転軸126bの一方の端にも上記と同様に、端部側から順に遊星歯車127b、第1のローター旋回用回転板143が配置されている。また、ローター回転軸126bの他方の端部には、第2のローター旋回用回転板144が配置されている。ローター回転軸126bと遊星歯車127bとは、不図示の固定部材等で固定されている。また、ローター回転軸126bと第1のローター旋回用回転板143及び第2のローター旋回用回転板144とは、第1のローター旋回用回転板143の回転板部143b、第2のローター旋回用回転板144の回転板部144bにそれぞれ設けられた滑り軸受け147c、147dを介して接続されており、ローター回転軸126bは第1のローター旋回用回転板143、第2のローター旋回用回転板144に摺動可能に軸支されている。
2つの遊星歯車127a、127bは同じ構造であり、遊星歯車127a、127bの歯数は、太陽歯車123の歯数の2倍である。
第1のローター旋回用回転板143は、凹凸のない摺動面を有する出力軸部143aを備えており、太陽歯車123の中心に形成されている穴に出力軸部143aが挿入されて配置されている。さらに、ローター回転機構収容部材131と出力軸部143aとは、ローター回転機構収容部材131に設けられたベアリング145aを介して摺動可能に配置されており、第1のローター旋回用回転板143は、出力軸部143aを軸にして回転可能である。また、出力軸部143aは、ローター回転機構収容部材131に形成された穴を通じてケーシング13の外部へ突出しており、駆動力伝達装置152と接続されている。駆動力伝達装置152は、内燃機関3によって発生した回転駆動力を外部の駆動部に伝達するための装置であって、歯車を組み合わせた変速機等、公知の装置を用いることができる。
また、第1のローター旋回用回転板143は、ケーシング13の内部を、駆動機構を収容する部分と流体室に区分けする。すなわち、流体室部材132の開放された側が、ローター回転機構収容部材131と第1のローター旋回用回転板143で塞がれて、流体室部材132内部の流体室が形成される。そのため、第1のローター旋回用回転板143とローター回転機構収容部材131の摺動部は、グリース、オイル等によってシールされており、流体室中の流体が駆動機構を収容する部分に流入しないよう密閉される。
第1のローター旋回用回転板143には、遊び歯車回転軸146a、146bが配置されており、遊び歯車回転軸146a、146bには、それぞれ遊び歯車128a、128bが摺動可能に設置されている。遊び歯車128a、128bはいずれも同様の構造であり、それぞれ太陽歯車123と遊星歯車127a、127bとを接続する。遊び歯車回転軸146a、146bと第1のローター旋回用回転板143とは連結され、その位置関係が変わらないことから、遊び歯車回転軸146a、146bは、第1のローター旋回用回転板143の回転に同調して、それぞれ太陽歯車123の周りを旋回する。遊び歯車128a、128bは、アイドルギアとも呼ばれ、遊星歯車127a、127bの回転量(自転角度)を調節する機能を有する。すなわち、遊星歯車127a、127bの歯数が太陽歯車123の歯数の2倍に設定されているので、遊星歯車127a、127bが出力軸部143aのまわりを一周(360°)旋回した際、遊星歯車127a、127bが半回転(180°)自転するように調節する機能を有する。このローター125a、125bの基本的な回転動作は、実施の形態2と同様である。
第2のローター旋回用回転板144は、凹凸のない摺動面を有する回転軸部144aを備えている。回転軸部144aは、流体室部材132の凹部に、ベアリング145aと同軸に配置されたベアリング145bに挿入される。これにより、第2のローター旋回用回転板144は、流体室部材132に対して回転可能に配置されている。回転軸部144aの流体室部材132から突出した部分には、バルブ開閉用歯車153が不図示の固定部材等で固定されている。
また、ローター125a、125bを円滑に回転させるため、第1のローター旋回用回転板143及び第2のローター旋回用回転板144の少なくとも一方の慣性モーメントを大きくし、フライホイールとしての役割を持たせてもよい。第1のローター旋回用回転板143及び第2のローター旋回用回転板144の慣性モーメントを大きくするための重量設定は、ローター125a、125bの定常回転速度に応じて行われる。
吸気カムシャフト154は、バルブ開閉用歯車153と接続する吸気カムギア154aと、吸気カム154bを備えている。図13及び図14に示す排気カムシャフト155と同様に、吸気カムシャフト154の一方の端部は、流体室部材132の外面に形成された円筒状の凹部に、回転可能に挿入されている。カムカバー133の内面には、流体室部材132の円筒状凹部と同軸上に、円筒状の凹部が形成されている。このカムカバー133側の円筒状凹部に吸気カムシャフト154の他方の端部が挿入されている。これにより、吸気カムシャフト154は、流体室部材132とカムカバー133で回転可能に軸支されている。
吸気バルブ156は、流体室部材132に一体的に設けられた吸気管132aに組み込まれている。具体的には、図15に示すように、吸気バルブヘッド156aが吸気管132a内部に位置し、バルブステム156bが吸気管132aに形成された穴から吸気管132a外部へ突出している。吸気バルブ156は、不図示のバルブスプリングによって吸気カム154bの回転軸中心に向かって付勢されており、バルブステム端部156cが吸気カム154bのカム面に押圧されている。
吸気管132aは、内部に吸気口132bを備えている。吸気口132bは、吸気バルブヘッド156aによって密閉可能な形状となっている。したがって、吸気バルブヘッド156aが、バルブスプリングの付勢力によって吸気口132bに押圧されて吸気口132bを閉じることができる。また、吸気カム154bが、バルブスプリングの付勢力に抗して吸気バルブ156を押すことで、吸気口132bを開くことができる。
図13及び図14に示すように、排気カムシャフト155は、バルブ開閉用歯車153と接続する排気カムギア155aと、排気カム155bを備えている。排気カムシャフト155の一方の端部は、流体室部材132の外面に形成された円筒状の凹部に、回転可能に挿入されている。カムカバー133の内面には、排気カムシャフト155が挿入される流体室部材132の円筒状凹部と同軸上に、円筒状の凹部が形成されている。このカムカバー133側の円筒状凹部に排気カムシャフト155の他方の端部が挿入されている。これにより、排気カムシャフト155は、流体室部材132とカムカバー133で回転可能に軸支されている。
排気バルブ157は、流体室部材132に一体的に設けられた排気管132cに組み込まれている。具体的には、図15に示すように、吸気バルブヘッド157aが排気管132c内部に位置し、バルブステム157bが排気管132cに形成された穴から排気管132c外部へ突出している。排気バルブ157は、不図示のバルブスプリングによって排気カム155bの回転軸中心に向かって付勢されており、バルブステム端部157cが排気カム155bのカム面に押圧されている。
排気管132cは、内部に排気口132dを備えている。排気口132dは、吸気バルブヘッド157aによって密閉可能な形状となっている。したがって、吸気バルブヘッド157aが、バルブスプリングの付勢力によって排気口132dに押圧されて排気口132dを閉じることができる。また、排気カム155bが、バルブスプリングの付勢力に抗して排気バルブ157を押すことで、排気口132dを開くことができる。
図16に、図13のF−F’方向に見たローター125a、125bの配置関係及び吸気管132a、排気管132cの開閉状態を示している。以下、図16を参照して、内燃機関3の動作の流れについて説明する。なお、ローター125a、125bの回転動作に伴う遊星歯車127a、127b、遊び歯車128a、128b、太陽歯車123の基本的な配置関係は実施の形態2と同様であるため、説明を省略する。また、内燃機関3の始動方法は、セルモーターを用いて出力軸部143aに回転を与える方法、手動で出力軸部143aを回転させる方法等、公知の方法を用いることができるため、詳細な説明は割愛する。
まず、図16(A)の状態において、流体室部材132の内部は、ローター125a及びローター125bによって2つの小流体室に分けられている。2つの小流体室は、同様の流れで動作するが、本実施の形態では、図16(A)に示す右側網掛け部分の小流体室C1のみで混合気の燃焼が行われる場合について説明する。
図16(A)は、吸気工程が開始される状態を示している。具体的には、ローター125aと流体室部材132との摺動部が、図面上時計回りに回転し、吸気管132aの開口に達して、小流体室C1と吸気管132aが連通する。また、吸気カム154bが吸気バルブ156を押圧し、吸気口132bが開かれた状態となっている。
ローター125a、125bの回転が進むと、図16(B)のように、小流体室C1の容積は拡大する。容積が拡大すると、小流体室C1の内部圧力は低下するので、外部の気化器によって生成された混合気が、吸気管132aを通じて小流体室C1内へ流入する。
さらにローター125a、125bの回転が進み、図16(C)に示す位置に達すると、内燃機関3は吸気工程から圧縮工程に移行する。具体的には、ローター125bと流体室部材132との摺動部が、図面上時計回りに回転し、吸気管132aの開口に達する。すなわち、ローター125bが、小流体室C1と吸気管132aを隔てる状態となる。また、吸気カム154bの働きによって、吸気バルブ156が吸気口132bを閉じるとともに、排気カム155bの働きによって、排気バルブ157が排気口132dを閉じる。
図16(D)は、圧縮工程の状態を示している。圧縮工程では、小流体室C1の容積が縮小する。図16(D)では、小流体室C1が排気管132cと連通しているが、排気口132dが閉じられているので、小流体室C1内は密閉されている。したがって、小流体室C1の容積の縮小に伴って、内部圧力が高められる。
図16(E)は、圧縮工程が終了し、小流体室C1の容積が最も小さくなった状態、すなわち小流体室C1内の圧力が最も高くなった状態から僅かに回転が進んだ状態を示している。この状態で、点火プラグ150が火花を発生させて、混合気に点火する。点火された混合気は、燃焼、膨張することにより、小流体室C1の容積が拡大する方向に回転力を与える。図16(E)に示すように、点火タイミングを小流体室C1の容積が最も小さくなった状態から僅かに回転が進んだ状態としているため、ローター125a、125bが図面上時計回りに回転する方向の回転力は、反時計回りに回転する方向の回転力よりも大きい。したがって、ローター125a、125bは、図面上時計回りに回転する方向に回転力を与えられる。また、上述したように、第1のローター旋回用回転板143及び第2のローター旋回用回転板144の慣性モーメントによって、ローター125a、125bをより円滑に回転させることができる。
図16(F)は、小流体室C1内の混合気が、燃焼、膨張中の状態を示している。図16(F)では、小流体室C1が吸気管132aと連通しているが、吸気口132bが閉じられているので、小流体室C1内は密閉されている。したがって、ローター125a、125bは、混合気の膨張に伴って図面上時計回りに回転を続ける。
ローター125a、125bの回転が進み、図16(G)に示す位置に達すると、内燃機関3は、燃焼・膨張工程から排気工程へと移行する。具体的には、ローター125aと流体室部材132との摺動部が、図面上時計回りに回転し、排気管132cの開口に達して、小流体室C1と排気管132cが連通する。また、排気カム155bが排気バルブ157を押圧し、排気口132dが開かれた状態となっている。
図16(H)は、排気工程の状態を示している。排気工程では、圧縮工程(図16(D))と同様に、小流体室C1の容積が縮小する。小流体室C1内部は、容積の縮小に伴って圧力が高まるため、燃焼した混合気が排気管132cを通じて外部へと排出される。
ローター125a、125bがさらに回転すると図16(A)の状態に戻り、排気工程は終了する。そして、新たなサイクルの吸気工程が開始される。
以上のサイクルを繰り返すことにより、ローター125a、125bが継続して回転する。これにより、ローター回転軸126a、126bと接続された第1のローター旋回用回転板143が回転する。第1のローター旋回用回転板143の回転力は、出力軸部143aを介して外部へと出力される。
このように、内燃機関3は、流体室部材132の内面の断面形状が円形であるとともに、ローター125a、125bの外周面及び流体室部材132の内周面が互いに摺接することによって、流体室部材132の内部を2つの小流体室に区分けするので、簡易な構造となり、容易に制作することができる。
また、ローター125a、125bの断面形状が略楕円形であるので、より構造が簡易で容易に制作することができる。
1 圧縮機
2 圧縮機
3 内燃機関
11 ケーシング
12 ケーシング
13 ケーシング
20a,20b 固定軸
21a,21b 固定軸歯車
22a,22b 固定部材
23 太陽歯車
30a,30b ローター
31a,31b 遊星歯車
32a,32b ローター回転軸
35a,35b チェーン
36a,36b 遊び歯車
40a,40b ローター旋回用歯車
41a,41b ベアリング
42a〜42d 滑り軸受け
43 第1のローター旋回用回転板
43a 回転軸部
43b 回転板部
44 第2のローター旋回用回転板
44a 回転軸部
44b 回転板部
45a,45b ベアリング
46a,46b 遊び歯車回転軸
47a〜47d 滑り軸受け
50a,50b 入力軸
51a,51b 入力歯車
52a,52b ベアリング
53a,53b 固定部材
60a,60b 回転板
90a,90b 回転駆動装置
92 回転駆動装置
111,113 駆動機構収容部材
112 流体室部材
112a 吸入口
112b 吐出口
121 駆動機構収容部材
122 流体室部材
122a 吸入口
122b 吐出口
123 太陽歯車
125a,125b ローター
126a,126b ローター回転軸
127a,127b 遊星歯車
128a,128b 遊び歯車
131 ローター回転機構収容部材
132 流体室部材
132a 吸気管
132b 吸気口
132c 排気管
132d 排気口
133 カムカバー
143 第1のローター旋回用回転板
143a 出力軸部
143b 回転板部
144 第2のローター旋回用回転板
144a 回転軸部
144b 回転板部
145a,145b ベアリング
146a,146b 遊び歯車回転軸
147a〜147d 滑り軸受け
150 点火プラグ
152 駆動力伝達装置
153 バルブ開閉用歯車
154 吸気カムシャフト
154a 吸気カムギア
154b 吸気カム
155 排気カムシャフト
155a 排気カムギア
155b 排気カム
156 吸気バルブ
156a 吸気バルブヘッド
156b バルブステム
156c バルブステム端部
157 排気バルブ
157a 排気バルブヘッド
157b バルブステム
157c バルブステム端部

Claims (17)

  1. 歯車を有し、同軸上に離間して配置された第1の固定軸及び第2の固定軸と、
    前記第1の固定軸の歯車に第1のチェーンを介して接続されて前記第1の固定軸の周りを旋回する第1の遊星歯車と、
    前記第2の固定軸の歯車に第2のチェーンを介して接続されて前記第2の固定軸の周りを旋回する第2の遊星歯車と、
    一方の端部が前記第1の遊星歯車に固定された第1のローター回転軸と、
    一方の端部が前記第2の遊星歯車に固定された第2のローター回転軸と、
    前記第1のローター回転軸及び前記第2のローター回転軸にそれぞれ固定された第1のローター及び第2のローターと、
    前記第1のローター回転軸の一方の端部が摺動可能に接続されるとともに、前記第1の固定軸に取り付けられ、前記第1の固定軸を軸にして回転する第1のローター旋回用歯車と、
    前記第2のローター回転軸の一方の端部が摺動可能に接続されるとともに、前記第2の固定軸に取り付けられ、前記第2の固定軸を軸にして回転する第2のローター旋回用歯車と、
    前記第1のローター旋回用歯車又は前記第2のローター旋回用歯車と直接或いは間接的に噛み合って回転可能な入力歯車と、
    前記入力歯車に固定された入力軸と、
    前記入力軸を回転させる回転駆動装置と、
    前記第1のローター及び前記第2のローターを収容するとともに、流体の吸入口及び吐出口が形成されたケーシングと、を備え、
    前記第1のローター及び前記第2のローターと摺接するケーシング内面は、断面円形に形成され、
    前記ケーシングの内部は、前記第1のローターの外周面、前記第2のローターの外周面及び前記ケーシングの内周面が互いに接することにより、2つの小流体室に区画される、
    ことを特徴とする圧縮機。
  2. 前記第1のローター及び前記第2のローターの外形は、断面がそれぞれ前記第1のローター回転軸及び前記第2のローター回転軸を中心とする略楕円形である楕円柱状に形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記第1の固定軸と前記第2の固定軸の歯車の歯数が同数であり、
    前記第1の遊星歯車及び前記第2の遊星歯車のそれぞれの歯数が前記第1の固定軸及び前記第2の固定軸の歯車の歯数の2倍であり、
    前記第1の遊星歯車及び前記第2の遊星歯車がそれぞれ前記第1の固定軸及び前記第2の固定軸の周りを1周旋回したとき、前記第1のローター及び前記第2のローターはそれぞれ半回転自転する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮機。
  4. 前記第1のローター回転軸、前記第2のローター回転軸、前記第1の固定軸及び前記第2の固定軸が同一平面上に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の圧縮機。
  5. 前記第1のローターの長軸と前記第2のローターの長軸とのなす角度が直角である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の圧縮機。
  6. 周面に歯を有する太陽歯車と、
    それぞれ遊び歯車を介して前記太陽歯車と接続し、前記太陽歯車の周りを旋回する第1の遊星歯車及び第2の遊星歯車と、
    前記第1の遊星歯車に固定された第1のローター回転軸と、
    前記第2の遊星歯車に固定された第2のローター回転軸と、
    前記第1のローター回転軸及び前記第2のローター回転軸にそれぞれ固定された第1のローター及び第2のローターと、
    前記太陽歯車に摺動可能に接続された入力軸部と、前記第1のローター回転軸及び前記第2のローター回転軸がそれぞれ摺動可能に接続された回転板部を有するローター旋回用回転板と、
    前記ローター旋回用回転板を回転させる回転駆動装置と、
    前記太陽歯車が固定され、前記第1のローター及び前記第2のローターを収容するとともに、流体の吸入口及び吐出口が形成されたケーシングと、を備え、
    前記第1のローター及び前記第2のローターと摺接するケーシング内面は、断面円形に形成され、
    前記ケーシングの内部は、前記第1のローターの外周面、前記第2のローターの外周面及び前記ケーシングの内周面が互いに接することにより、2つの小流体室に区画される、
    ことを特徴とする圧縮機。
  7. 前記第1のローター及び前記第2のローターの外形は、断面がそれぞれ前記第1のローター回転軸及び前記第2のローター回転軸を中心とする略楕円形である楕円柱状に形成される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の圧縮機。
  8. 前記第1の遊星歯車及び前記第2の遊星歯車のそれぞれの歯数が前記太陽歯車の歯数の2倍であり、
    前記第1の遊星歯車及び前記第2の遊星歯車がそれぞれ前記太陽歯車の周りを1周旋回したとき、前記第1のローター及び前記第2のローターはそれぞれ半回転自転する、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の圧縮機。
  9. 前記第1のローター回転軸、前記第2のローター回転軸、前記ローター旋回用回転板の回転軸が同一平面上に配置されている、
    ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の圧縮機。
  10. 前記第1のローターの長軸と前記第2のローターの長軸とのなす角度が直角である、
    ことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に記載の圧縮機。
  11. 周面に歯を有する太陽歯車と、
    それぞれ遊び歯車を介して前記太陽歯車と接続し、前記太陽歯車の周りを旋回する第1の遊星歯車及び第2の遊星歯車と、
    前記第1の遊星歯車に固定された第1のローター回転軸と、
    前記第2の遊星歯車に固定された第2のローター回転軸と、
    前記第1のローター回転軸及び前記第2のローター回転軸にそれぞれ固定された第1のローター及び第2のローターと、
    前記太陽歯車に摺動可能に接続された出力軸部と、前記第1のローター回転軸及び前記第2のローター回転軸がそれぞれ摺動可能に接続された回転板部を有するローター旋回用回転板と、
    前記ローター旋回用回転板を回転させる回転駆動装置と、
    前記太陽歯車が固定され、前記第1のローター及び前記第2のローターを収容するとともに、流体の吸気口及び排気口が形成されたケーシングと、
    前記ケーシングに配置され、前記吸気口から吸入した混合気に点火する点火手段と、を備え、
    前記第1のローター及び前記第2のローターと摺接するケーシング内面は、断面円形に形成され、
    前記ケーシングの内部は、前記第1のローターの外周面、前記第2のローターの外周面及び前記ケーシングの内周面が互いに接することにより、2つの小流体室に区画される、
    ことを特徴とする内燃機関。
  12. 前記第1のローター及び前記第2のローターの外形は、断面がそれぞれ前記第1のローター回転軸及び前記第2のローター回転軸を中心とする略楕円形である楕円柱状に形成される、
    ことを特徴とする請求項11に記載の内燃機関。
  13. 前記ローター旋回用回転板と同軸上に配置され、前記ローター旋回用回転板に同期して回転するバルブ開閉用歯車と、
    前記ケーシングに回転可能に支持され、前記バルブ開閉用歯車に接続される吸気カムギアを有する吸気カムシャフトと、
    前記ケーシングに回転可能に支持され、前記バルブ開閉用歯車に接続される排気カムギアを有する排気カムシャフトと、
    前記吸気カムシャフトに設けられた吸気カムに当接する吸気バルブと、
    前記排気カムシャフトに設けられた排気カムに当接する排気バルブと、
    を備える請求項11又は12に記載の内燃機関。
  14. 前記吸気カムギア及び前記排気カムギアのそれぞれの歯数が前記バルブ開閉用歯車の歯数の2倍であり、
    前記バルブ開閉用歯車が2回転したとき、前記吸気カム及び前記排気カムはそれぞれ1回転する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の内燃機関。
  15. 前記第1の遊星歯車及び前記第2の遊星歯車のそれぞれの歯数が前記太陽歯車の歯数の2倍であり、
    前記第1の遊星歯車及び前記第2の遊星歯車がそれぞれ前記太陽歯車の周りを1周旋回したとき、前記第1のローター及び前記第2のローターはそれぞれ半回転自転する、
    ことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載の内燃機関。
  16. 前記第1のローター回転軸、前記第2のローター回転軸、前記ローター旋回用回転板の回転軸が同一平面上に配置されている、
    ことを特徴とする請求項11乃至15のいずれか一項に記載の内燃機関。
  17. 前記第1のローターの長軸と前記第2のローターの長軸とのなす角度が直角である、
    ことを特徴とする請求項11乃至16のいずれか一項に記載の内燃機関。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021130528A1 (ru) * 2019-12-26 2021-07-01 Борик Айрапетян Способ повышения надежности зацепления некруглых колес

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