JP2017200285A - 太陽光発電システムおよび検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽光発電モジュールのEL検査を簡易化する。【解決手段】太陽光発電システム1では、ストリング11−1〜11−nにおいて、太陽光発電する。インバータ71は、太陽光発電時にはストリング11−1〜11−nの側からの直流電力を交流電力に変換してトランス73の側に出力する。検査時にはトランス73の側からの交流電力を直流電力に変換してストリング11−1〜11−nの側に出力し、反転電流を供給する。反転した電流によってセルをEL発光させ、異常を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光発電システムおよび検査方法に関する。
太陽光パネルにより太陽光を利用して電力を発電することが行われている。1枚の太陽光パネルは、例えば、複数枚のセル(太陽光発電のセル)から構成される。また、例えば、複数枚の太陽光パネルが直列に接続されてストリングが構成される。太陽光パネルは、太陽電池モジュール(Photovoltaic Module)と呼ばれる場合もある。
太陽光パネルの故障を発見する手法の一例として、エレクトロルミネッセンス検査(EL検査)が用いられている(特許文献1参照。)。EL検査では、太陽光パネルに強制的に電流を流して発光させ、発光された光を赤外線カメラで撮影して画像化する。そして、画像化された画像に基づいて、当該太陽光パネルを構成する結晶あるいは電極に欠陥があるか否かが判定される。欠陥としては、例えば、劣化、クラック、あるいはPID(Potential Induced Degradation)などに起因する欠陥がある。太陽光パネルに欠陥がある場合にはEL発光の強度が低下し、これにより、人の目では感知できないレベルも含めて、欠陥が発生した箇所が画像の明暗によって判定可能に表示される。
このようなEL検査の結果に基づいて、太陽光パネルの不具合の前兆を見抜くことが可能である。
EL検査は、例えば、太陽光パネルが工場から出荷される前に行われる場合が多い。また、EL検査は、太陽光パネルが設置される前における受入時検査または竣工時検査、あるいは太陽光パネルが設置された後における定期検査などにおいても行われる場合がある。
ここで、EL検査では、太陽光パネルの表面を赤外線カメラで撮影する際に、当該太陽光パネルからの放射以外の外部光の影響を受け得る。このため、太陽光パネルを工場に持ち帰って、暗室で1枚単位で太陽光パネルからの発光を測定する場合があるが、この場合、太陽光発電システムから太陽光パネルを取り外す作業、当該太陽光パネルからの発光を測定する作業、および当該太陽光パネルを元の太陽光発電システムに取り付ける作業に、大幅な作業時間を要することがあった。特に、メガソーラでは、数万枚の太陽光パネルが存在することから、作業の負荷が多大となる。
また、最近では、EL検査を実行する装置を載せたトラックによって、太陽光発電システムの設備が設けられている現場まで移動して、当該トラックの内部で太陽光パネルからの発光を測定する場合もある。しかしながら、この場合においても、太陽光発電システムから太陽光パネルを取り外す作業、および当該太陽光パネルを元の太陽光発電システムに取り付ける作業が発生するため、大幅な作業時間を要することがあった。
なお、通常、太陽光パネルが設置された後は、発電事業者がEL検査を再度実行して検収することはない。このため、仮に施工が原因で太陽光パネルに不具合が発生した場合であっても、定格通りの発電を維持しているかどうかが必ずしも把握可能な状態ではなかった。
国際公開第2011/152445号
上述のように、太陽光発電システムでは、太陽光発電モジュール(例えば、ストリング、太陽光パネル、または、セルなど)のEL検査に要する作業あるいは時間が多大になる場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、太陽光発電モジュールのEL検査を簡易化することができる太陽光発電システムおよび検査方法を提供する。
本発明の一態様は、太陽光発電モジュールと、前記太陽光発電モジュールによる発電によって発生した直流電流を交流電流に変換して出力する第1の状態と、入力された交流電流を直流電流に変換して太陽光発電時とは逆向きに前記太陽光発電モジュールに出力する第2の状態とを切り替えることが可能なインバータと、を備える太陽光発電システムである。
本発明の一態様は、太陽光発電システムにおいて、前記第2の状態において前記太陽光発電モジュールから発光される光を測定する測定部を備える、構成が用いられてもよい。
本発明の一態様は、太陽光発電モジュールによる発電によって発生した直流電流を交流電流に変換して出力する第1の状態と、入力された交流電流を直流電流に変換して太陽光発電時とは逆向きに前記太陽光発電モジュールに出力する第2の状態とを切り替えることが可能なインバータを用いて、前記第2の状態において前記太陽光発電モジュールから発光される光を測定し、測定の結果に基づいて前記太陽光発電モジュールの検査を行う、検査方法である。
上記した太陽光発電システムおよび検査方法によれば、太陽光発電モジュールのEL検査を簡易化することができる太陽光発電システムおよび検査方法を提供する。
本発明の一実施形態に係る太陽光発電システムの概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る太陽光発電時におけるストリングの動作の概要を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るEL検査時におけるストリングの動作の概要を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る測定装置を備えた太陽光発電システムの概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る測定装置の概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る監視システムの概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る測定装置の概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る監視装置の概略的な構成例を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
[太陽光発電システムの構成例]
図1は、本発明の一実施形態に係る太陽光発電システム1の概略的な構成例を示す図である。
本実施形態に係る太陽光発電システム1は、例えば、メガソーラのシステムに適用されてもよい。
本実施形態に係る太陽光発電システム1は、太陽光発電系として、n(nは1以上の整数である。)個のストリング系を備える。ここで、nは1でもよいが、本実施形態では、nは2以上である場合を説明する。
それぞれのストリング系は、1個のストリング(n個のストリング11−1〜11−nのそれぞれ)と、1個の接続箱(n個の接続箱12−1〜12−nのそれぞれ)と、プラス(+)端子の側の1個のスイッチ(n個のスイッチ13−1〜13−nのそれぞれ)と、マイナス(−)端子の側の1個のスイッチ(n個のスイッチ14−1〜14−nのそれぞれ)を備える。
それぞれのストリング系において、1個のストリング、1個の接続箱、2個のスイッチ(+端子の側のスイッチおよび−端子の側のスイッチ)の順に接続されている。当該+端子は当該ストリング(および当該接続箱)の+端子であり、当該−端子は当該ストリング(および当該接続箱)の−端子である。
それぞれのストリング11−1〜11−nは、所定の枚数の太陽光パネル(それぞれのストリング11−1〜11−nにおいて、1枚の太陽光パネル31−1〜31−nのみに符号を付してある。)を備える。1個のストリング11−1〜11−nを構成する太陽光パネルの枚数(所定の枚数)は、1以上の任意の枚数であってもよく、本実施形態では、2以上である場合を説明する。
また、本実施形態に係る太陽光発電システム1は、n個のストリング系に共通な構成部として、+端子の側のスイッチ51と、−端子の側のスイッチ52と、インバータ71と、端子72と、トランス73と、端子74と、端子75と、スイッチ76と、端子77を備える。
+端子の側のスイッチ51は、n個の+端子の側のスイッチ13−1〜13−nとインバータ71の+端子との間に備えられている。−端子の側のスイッチ52は、n個の−端子の側のスイッチ14−1〜14−nとインバータ71の−端子との間に備えられている。つまり、それぞれのストリング系の+端子の側のスイッチ13−1〜13−nは、これらに共通の1個の+端子のスイッチ51と接続されている。それぞれのストリング系の−端子の側のスイッチ14−1〜14−nは、これらに共通の1個の−端子のスイッチ52と接続されている。
また、インバータ71、端子72、トランス73、端子74、端子75、スイッチ76、端子77の順に接続されている。
本実施形態に係る太陽光発電システム1では、それぞれのストリング11−1〜11−nにおいて、太陽光を利用して電力を発電する。発電された電力は、接続箱12−1〜12−n、スイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−n、スイッチ51、52、インバータ71、端子72、トランス73、端子74、端子75、スイッチ76、端子77を介して、当該端子77の接続先へ供給される。当該端子77の接続先は、例えば、一般の電力系統(以下、「系統」ともいう。)である。
なお、それぞれのスイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−n、51、52、76は、閉じられているとき(オンのとき)には電力を通過させ、開かれているとき(オフのとき)には電力を通過させない。
ここで、トランス73は、交流電力の電圧の大きさを変化させる。なお、トランス73は、例えば、パワーコンディショナー(PCS:Power Conditioning System)に備えられたものである。
インバータ71は、n個のストリング系において発電された直流電力を交流電力に変換してトランス73の側へ出力する。また、本実施形態では、インバータ71は、トランス73の側からの交流電力を直流電力に変換してn個のストリング系の側へ出力する。
このように、本実施形態では、インバータ71は、トランス73の側における交流電力とn個のストリング系の側における直流電力とを双方向で変換する機能を有しており、直流と交流とを連係させる。
インバータ71は、一例として、直流電力から交流電力へ変換する回路と、交流電力から直流電力へ変換する回路とを、別個な回路として備えてもよく、他の例として、これらの回路を共通な回路として備えてもよい。
なお、従来の太陽光発電システムでは、一般に、直流電力から交流電力へ変換するインバータの回路が用いられているが、例えば、当該回路に対して、ハードウェアまたはソフトウェアの一方または両方を追加的に備えることで、交流電力から直流電力へ変換する機能を備えてもよい。
ここで、本実施形態では、n個のストリング11−1〜11−nのそれぞれが、所定の枚数の太陽光パネルを備え、それぞれの太陽光パネルが所定の枚数のセルを備える。1枚の太陽光パネルを構成するセルの枚数(所定の枚数)は、1以上の任意の枚数であってもよく、本実施形態では、2以上である場合を説明する。
他の構成例として、本実施形態におけるストリングおよび太陽光パネルの代わりに、太陽光パネルおよびセルが用いられてもよい。つまり、本実施形態における1個のストリング(ストリング11−1〜11−nのそれぞれ)の代わりに1枚の太陽光パネルが用いられ、本実施形態における1枚の太陽光パネル(太陽光パネル31−1〜31−nなどのそれぞれ)の代わりに1枚のセルが用いられてもよい。
1個のストリングにおいて、複数枚の太陽光パネルが縦横に並べられて設けられてもよく、また、1枚の太陽光パネルにおいて、複数枚のセルが縦横に並べられて設けられてもよい。
[太陽光発電時におけるストリングの動作]
図2は、本発明の一実施形態に係る太陽光発電時におけるストリング11−1の動作の概要を説明するための図である。
本実施形態では、n個のストリング11−1〜11−nのそれぞれの動作は同じであり、ここでは、ストリング11−1を例示して説明する。
図2には、ストリング11−1について、概略的な構成例および太陽光発電時における動作の例を示してある。
ストリング11−1は、−端子131と、+端子132と、複数枚(図2の例では、3枚の例を示す。)の太陽光パネル111−1〜111−3を備える。当該太陽光パネル111−1〜111−3は、図1に示される太陽光パネル(太陽光パネル31−1など)に相当する。
それぞれの太陽光パネル111−1〜111−3は、直列に接続されたm(mは1以上の整数である。)枚のセルを備える。ここで、mは1でもよいが、本実施形態では、mは2以上である場合を説明する。具体的には、太陽光パネル111−1は直列に接続されたm枚のセルA1−1〜A1−mを備え、太陽光パネル111−2は直列に接続されたm枚のセルA2−1〜A2−mを備え、太陽光パネル111−3は直列に接続されたm枚のセルA3−1〜A3−mを備える。
複数枚の太陽光パネル111−1〜111−3は直列に接続されている。具体的には、−端子131と1番目の太陽光パネル111−1の1番目のセルA1−1の入力端子とが接続されており、1番目の太陽光パネル111−1のm番目のセルA1−mの出力端子と2番目の太陽光パネル111−2の1番目のセルA2−1の入力端子とが接続されており、2番目の太陽光パネル111−2のm番目のセルA2−mの出力端子と3番目の太陽光パネル111−3の1番目のセルA3−1の入力端子とが接続されており、3番目の太陽光パネル111−3のm番目のセルA3−mの出力端子と+端子132とが接続されている。
また、それぞれの太陽光パネル111−1〜111−3は、1番目のセル(それぞれ、セルA1−1、セルA2−1、セルA3−1)の入力端子とm番目のセル(それぞれ、セルA1−m、セルA2−m、セルA3−m)の出力端子とを接続するバイパスダイオード(それぞれ、バイパスダイオード151−1、バイパスダイオード151−2、バイパスダイオード151−3)を備える。それぞれのバイパスダイオード151−1〜151−3は、−端子131の側から+端子132の側に向かって順方向に配置されている。それぞれのバイパスダイオード151−1〜151−3は、それぞれの太陽光パネル111−1〜111−3が故障等(故障、または、草木の影の影響など)により電流を流さなくなった場合に、電流を流すことで、ストリング11−1の全体としての発電を継続させることができる。
なお、本実施形態では、それぞれの太陽光パネル111−1〜111−3は、同じ枚数(図2の例では、m枚)のセルを有する場合を示すが、他の構成例として、太陽光パネル111−1〜111−3ごとに、セルの枚数が異なる場合があってもよい。
また、本実施形態では、それぞれの太陽光パネル111−1〜111−3ごとにバイパスダイオード(バイパスダイオード151−1〜151−3のそれぞれ)を備える場合を示すが、他の構成例として、任意の連続して接続された2枚以上のセルの両端を接続するバイパスダイオードが備えられてもよい。
また、本実施形態では、ストリング11−1に、バイパスダイオード151−1〜151−3を備える場合を示すが、他の構成例として、バイパスダイオード151−1〜151−3が備えられない構成が用いられてもよい。
太陽光発電時(EL検査が行われていないとき)には、ストリング11−1に外部からの光171が照射すると、ストリング11−1を構成する太陽光パネル111−1〜111−3のセルA1−1〜A1−m、A2−1〜A2−m、A3−1〜A3−mにより発電が行われる。そして、太陽光発電により発生した電力によって、矢印P1の方向(−端子131から3枚の太陽光パネル111−1〜111−3のセルA1−1〜A1−m、A2−1〜A2−m、A3−1〜A3−mを通過して+端子132に向かう方向)に、電流が流れる。
なお、このとき、図1に示されるすべてのスイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−n、51、52、76が閉じているとする。このとき、インバータ71には、+端子の側の方が−端子の側と比べて高い電圧(太陽光発電により発生した直流電力)が印加される。この直流電力がインバータ71によって交流電力に変換されてトランス73の側(端子77の側の系統)に供給される。
このように太陽光発電によって発生して流れる電流(本実施形態では、直流電流)は、ストリング(図1の例では、ストリング11−1〜11−n)の状態に応じて、変化し得る。例えば、当該ストリング11−1〜11−nのなかに、故障しているものがある場合、あるいは、草木などの影がかかっているものがある場合には、当該電流は低下する。
[EL検査時におけるストリングの動作]
図3は、本発明の一実施形態に係るEL検査時におけるストリング11−1の動作の概要を説明するための図である。
図3に示されるストリング11−1の構成は、図2に示される構成と同じである。
EL検査が行われるときには、ストリング11−1において太陽光発電が行われない状態にする。当該状態は、例えば、夜間の期間に実現され、あるいは、ストリング11−1に外部からの光が照射しないようにシートなどで覆うことなどにより実現される。
ここで、通常、夜間の期間、あるいは、ストリング11−1がシートなどで覆われた期間は、太陽光の照射が無いため、太陽光による発電が行われない。日射を遮蔽するシートなどを用いることで、昼間の検査も可能である。
そして、EL検査が行われるときには、インバータ71は、トランス73の側(端子77の側の系統)からの交流電力を直流電力に変換して、当該直流電力により、+端子の側の方が−端子の側と比べて高い電圧が印加されるようにする。これにより、ストリング11−1では、矢印P2の方向(+端子132から3枚の太陽光パネル111−1〜111−3のセルA1−1〜A1−m、A2−1〜A2−m、A3−1〜A3−mを通過して−端子131に向かう方向)に、電流が流れる。当該電流によって、ストリング11−1を構成する太陽光パネル111−1〜111−3のセルA1−1〜A1−m、A2−1〜A2−m、A3−1〜A3−mから光211が発光する。当該光211を測定することで、ストリング11−1を構成する太陽光パネル111−1〜111−3のセルA1−1〜A1−m、A2−1〜A2−m、A3−1〜A3−mが正常であるか否かを判定することが可能であり、EL検査が実現される。
なお、このとき、図1に示されるすべてのスイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−n、51、52、76が閉じているとする。
ここで、インバータ71は、太陽光発電時にはストリング11−1〜11−nの側からの直流電力を交流電力に変換してトランス73の側に出力する動作に切り替え、EL検査時にはトランス73の側からの交流電力を直流電力に変換してストリング11−1〜11−nの側に出力する動作に切り替える。この切り替えは、例えば、人(ユーザ)により行われる操作に基づいて行われてもよく、または、あらかじめ定められた規則(例えば、コンピュータの制御プログラム)などに基づいてインバータ71により自動的に行われてもよい。人により行われる操作は、例えば、遠隔操作であってもよい。
本実施形態では、一例として、EL検査時に、系統からの電流をインバータ71を介してストリング11−1〜11−nの側へ流し続けて、このとき、すべてのストリング11−1〜11−nについて、スイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−nをオンにしてインバータ71の側と接続する場合を示した。他の例として、EL検査時に、系統からの電流をインバータ71を介してストリング11−1〜11−nの側へ流し続けて、このとき、1以上のストリング(n個のストリング11−1〜11−nのうちの一部であって、1個でもよい。)ごとに、スイッチ(スイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−nのうちの該当するもの)を順にオンに切り替えてインバータ71の側と接続する構成が用いられてもよい。
また、例えば、EL検査時に、系統からの電流をインバータ71を介してストリング11−1〜11−nの側へ流すときにおける当該電流を徐々に大きくすることにより、当該ストリング11−1〜11−nを構成する太陽光パネル(例えば、太陽光パネル111−1〜111−3など)のセル(例えば、セルA1−1〜A1−m、A2−1〜A2−m、A3−1〜A3−mなど)からの発光を徐々に大きくする(負荷を徐々に大きくする)構成が用いられてもよい。
このように、本実施形態では、ストリング11−1〜11−nが発電していない時を利用して、系統の側における交流電力からストリング11−1〜11−nの側における直流電力に強制的に反転した電流を流す。そして、当該電流によって、ストリング11−1〜11−nを構成する太陽光パネル(例えば、太陽光パネル111−1〜111−3など)のセル(例えば、セルA1−1〜A1−m、A2−1〜A2−m、A3−1〜A3−mなど)を発光させて、発光される光に基づいて、異常を検出することが可能である。
[測定装置を備えた太陽光発電システムの構成]
図4は、本発明の一実施形態に係る測定装置411−1〜411−nを備えた太陽光発電システム1Aの概略的な構成例を示す図である。
太陽光発電システム1Aは、図1に示される構成と比べて、測定装置411−1〜411−nを備える点以外は、同様である。説明の便宜上、図4の例では、図1の例と同様な構成部については同じ符号を付してある。
図4の例では、それぞれのストリング11−1〜11−nごとに、別体の測定装置411−1〜411−nを備える。それぞれの測定装置411−1〜411−nは、例えば、それぞれのストリング11−1〜11−nごとに、当該ストリング11−1〜11−nの付近に設置されて備えられている。
図5は、本発明の一実施形態に係る測定装置411−1の概略的な構成例を示す図である。
本実施形態では、n個の測定装置411−1〜411−nのそれぞれの構成および動作は同じであり、ここでは、測定装置411−1を例示して説明する。
測定装置411−1は、入力部511と、出力部512と、記憶部513と、測定部514と、制御部515を備える。制御部515は、判定部531を備える。
入力部511は、外部から情報を入力する。入力部511は、例えば、人により行われる操作を受け付ける操作部を備えてもよい。また、入力部511は、例えば、外部の装置から出力された情報を入力してもよい。なお、操作部は、測定装置411−1とは別体で備えられて、測定装置411−1と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
出力部512は、外部へ情報を出力する。出力部512は、例えば、人に対して画面に情報を表示出力する表示部を備えてもよい。また、出力部512は、例えば、人に対して音を出力するスピーカを備えてもよい。また、出力部512は、例えば、外部の装置に情報を出力してもよい。なお、表示部あるいはスピーカは、測定装置411−1とは別体で備えられて、測定装置411−1と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
記憶部513は、情報を記憶する。記憶部513は、例えば、制御部515により使用される制御プログラムあるいはパラメータなどを記憶してもよい。また、記憶部513は、例えば、測定結果の情報、あるいは、判定結果の情報などを記憶してもよい。なお、図5の例では、記憶部513を測定装置411−1と一体で備えるが、他の構成例として、記憶部513は、測定装置411−1とは別体で備えられて、測定装置411−1と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
測定部514は、測定対象の光を測定する。
本実施形態では、測定対象の光は、EL検査時にそれぞれのストリング(ここでは、ストリング11−1)から発生する光である。
測定部514は、例えば、赤外線カメラであり、測定対象の光を撮影して画像を生成する。当該赤外線カメラは、例えば、固定的に設置されていてもよく、または、地上あるいは空中を移動する移動体に載せられていて移動可能であってもよい。
制御部515は、測定装置411−1における処理あるいは制御を行う。制御部515は、例えば、判定部531により、測定部514により取得された測定結果に基づいて、故障等の有無などを判定する処理を行ってもよい。また、制御部515は、例えば、測定部514により取得された測定結果に基づいて、他の解析の処理を行ってもよい。なお、制御部515は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を有し、記憶部513に記憶された制御プログラムあるいはパラメータなどを使用して、処理あるいは制御を行ってもよい。
なお、本実施形態では、それぞれのストリング11−1〜11−nごとに1個の測定装置(n個の測定装置411−1〜411−nのそれぞれ)を備える場合を示すが、他の構成例として、2個以上の異なるストリング(すべてのストリング11−1〜11−nであってもよい。)に共通の測定装置を備えてもよい。この構成では、2個以上の異なるストリングに共通に備えられた測定装置が、これら2個以上の異なるストリングについて、例えば、共通に測定を行い、または、それぞれ順番に別個に測定を行う。
本実施形態では、測定装置411−1は、測定部514により、それぞれのストリングから発生した光を画像化して、画像を取得する。
また、本実施形態では、測定装置411−1は、判定部531により、それぞれのストリングから発生した光の画像に基づいて、それぞれのストリングに故障等が発生したか否かを判定する。この判定の手法としては、任意の手法が用いられてもよい。
一例として、測定装置411−1は、取得された画像に基づいて、例えば、それぞれのストリング(ここでは、ストリング11−1)について、判定部531により、画素の輝度値が所定の閾値未満であるところでは当該ストリング11−1に故障等が発生していると判定することが可能である。なお、画素の輝度値は、例えば、近い領域に存在する複数の画素の輝度値の平均値であってもよく、また、時間的に平均化した平均値であってもよい。
ここで、判定を行う単位は、例えば、ストリング11−1〜11−nごとでもよく、または、太陽光パネル31−1〜31−nごとでもよく、または、セルごとでもよい。
また、画像の輝度値に関する閾値(所定の閾値)は、任意の値であってもよい。当該閾値として、例えば、取得された画像における輝度値に基づく値が用いられてもよく、例えば、取得された画像における輝度値の平均値に基づく値などが用いられてもよい。
また、当該閾値として、例えば、温度、日射量、時刻、季節などの所定の条件によって異なる値が用いられてもよい。この場合、測定装置411−1は、当該条件を検出する検出部(例えば、センサ)を備えて、その検出結果に応じて当該条件に合う閾値を設定してもよい。
他の例として、測定装置411−1は、取得された画像に基づいて、判定部531により、輝度値のパターンが所定のパターンと類似しないところでは故障等が発生していると判定することが可能である。
ここで、所定のパターンとしては、例えば、故障等が発生していない正常な状態におけるパターンが事前に測定等されて設定されてもよい。
なお、パターンとしては、例えば、複数の異なるストリング11−1〜11−n(または、複数の異なる太陽光パネル)について、共通のパターンが設定されてもよく、または、それぞれごとに異なり得るパターンが設定されてもよい。
なお、測定結果は、例えば、測定時間における所定の時間ごとに平均化されて使用されてもよい。
また、パターンとしては、例えば、温度、日射量、時刻、季節などの所定の条件によって異なるパターンが用いられてもよい。この場合、測定装置411−1は、当該条件を検出する検出部(例えば、センサ)を備えて、その検出結果に応じて当該条件に合うパターンを設定してもよい。
また、測定装置411−1において、測定部514により、測定対象の光を測定するタイミングとしては、任意のタイミングが用いられてもよい。
一例として、測定装置411−1は、あらかじめ定められた測定タイミングを決めるための情報を記憶して、自動的に、当該測定タイミングで測定を行ってもよい。当該測定タイミングは、例えば、あらかじめ定められた夜間などのタイミングであってもよく、または、一定の周期のタイミングであってもよい。夜間などのタイミングは、点検が行われるタイミングであってもよい。一定の周期のタイミングは、例えば、1日に1回のタイミング、あるいは、1か月に1回のタイミングなどであってもよい。
他の例として、測定装置411−1は、人により行われる操作を受け付けて、当該操作に応じた測定タイミングで測定を行ってもよい。具体例として、測定装置411−1は、測定を行うことを人の手動で指示するためのボタンあるいはレバーなどを(例えば、入力部511として)備えてもよい。
なお、同様に、測定装置411−1において、判定部531により、故障等に関する判定を行うタイミングとしては、任意のタイミングが用いられてもよい。例えば、当該判定の処理が、測定の処理に続けて、当該測定の結果に基づいて行われてもよい。
また、測定装置411−1は、出力部512により、表示あるいは音(音声でもよい)などによって、測定結果あるいは判定結果に関する情報を出力してもよい。一例として、測定装置411−1は、測定結果の情報を表示部の画面に表示出力すること、あるいは、判定結果の情報を表示部の画面に表示出力すること、のうちの一方または両方を行う。他の例として、測定装置411−1は、測定結果の情報をスピーカから音出力すること、あるいは、判定結果の情報をスピーカから音出力すること、のうちの一方または両方を行う。判定結果の情報には、例えば、故障等の有無の情報が含まれてもよく、または、故障等が発生した部分(例えば、ストリング、あるいは、太陽光パネル、あるいは、セル)の位置または数などの情報が含まれてもよい。判定結果の情報は、例えば、故障等が存在することなどについての警告を表す情報であってもよい。
また、測定装置411−1は、人により行われる操作を受け付けて、受け付けられた操作に基づいて、当該操作に対応する動作(例えば、表示出力あるいは音の出力など)を行ってもよい。
また、人が、測定装置411−1による測定結果を見て、故障等の有無などを判定する構成が用いられてもよい。故障等の有無などの判定には、例えば、故障等が発生した部分(例えば、ストリング、あるいは、太陽光パネル、あるいは、セル)の位置または数などの判定が含まれてもよい。
すなわち、測定装置411−1は、少なくとも、測定対象となる光を測定し、そして、それ以降の解析あるいは判定などは、人が行ってもよく、または、人と測定装置411−1とで分担して行ってもよい。
また、測定装置411−1は、例えば、人によって持ち運びが可能であってもよく、または、測定対象の設置位置の付近に設置されてもよい。
また、図4の例のように、複数個の測定装置411−1〜411−nが備えられる場合に、これらを監視する装置(監視装置)を備えてもよい。この場合、それぞれの測定装置411−1〜411−nが測定結果あるいは判定結果に関する情報を送信し、監視装置が当該情報を受信して収集してもよい。なお、通信(送信、受信)は、例えば、有線の回線を用いて行われてもよく、または、無線の回線を用いて行われてもよい。
[監視システムの構成]
図6は、本発明の一実施形態に係る監視システム601の概略的な構成例を示す図である。
監視システム601は、L(は2以上の整数である。)個の測定装置611−1〜611−Lと、ネットワーク613と、監視装置612を備える。
それぞれの測定装置611−1〜611−Lと、監視装置612は、ネットワーク613と接続される。
監視装置612とそれぞれの測定装置611−1〜611−Lとが、ネットワーク613を介して、通信する。
ここで、図6の例に係る太陽光発電システム(システム全体の図示は省略)の構成は、図4に示される構成と比べて、図4に示される測定装置411−1〜411−nの代わりに測定装置611−1〜611−Lを備え、さらに監視装置612およびネットワーク613を備える点以外は、同様である。
一例として、L=nであり、L個の測定装置611−1〜611−Lのそれぞれは、図4に示される同数の測定装置411−1〜411−nのそれぞれの代わりに備えられる。そして、これらL個の測定装置611−1〜611−Lのそれぞれが、ネットワーク613を介して、監視装置612と接続される。
なお、Lは、他の値であってもよい。
図7は、本発明の一実施形態に係る測定装置611−1の概略的な構成例を示す図である。本実施形態では、他の測定装置611−2〜611−Lの構成についても、測定装置611−1と同様である。
測定装置611−1は、入力部711と、出力部712と、記憶部713と、通信部714と、測定部715と、制御部716を備える。制御部716は、判定部731を備える。
ここで、入力部711、出力部712、記憶部713、測定部715、制御部716、判定部731のそれぞれの機能は、図5に示される測定装置411−1に係る入力部511、出力部512、記憶部513、測定部514、制御部515、判定部531のそれぞれの機能と同様である。
通信部714は、ネットワーク613を介して、外部の装置と通信する。例えば、通信部714は、ネットワーク613を介して、監視装置612と通信する。具体例として、通信部714は、測定結果の情報、判定結果の情報、または、他の解析の結果の情報などのうちの1以上を監視装置612に送信する。また、通信部714は、監視装置612から、動作の指示の情報などを受信してもよい。
また、通信部714は、ネットワーク613を介して、他の測定装置611−2〜611−Lと通信してもよい。具体例として、通信部714は、測定結果の情報、判定結果の情報、または、他の解析の結果の情報などのうちの1以上を他の測定装置611−2〜611−Lに送信してもよい。
なお、図7の例では、入力部711および出力部712とは別に、ネットワーク613と接続される通信部714を示したが、例えば、当該通信部714の機能は入力部711および出力部712の機能により実現されてもよい。
図8は、本発明の一実施形態に係る監視装置612の概略的な構成例を示す図である。
監視装置612は、入力部811と、出力部812と、記憶部813と、通信部814と、制御部815を備える。
入力部811は、外部から情報を入力する。入力部811は、例えば、人により行われる操作を受け付ける操作部を備えてもよい。また、入力部811は、例えば、外部の装置から出力された情報を入力してもよい。なお、操作部は、監視装置612とは別体で備えられて、監視装置612と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
出力部812は、外部へ情報を出力する。出力部812は、例えば、人に対して画面に情報を表示出力する表示部を備えてもよい。また、出力部812は、例えば、人に対して音を出力するスピーカを備えてもよい。また、出力部812は、例えば、外部の装置に情報を出力してもよい。なお、表示部あるいはスピーカは、監視装置612とは別体で備えられて、監視装置612と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
記憶部813は、情報を記憶する。記憶部813は、例えば、制御部815により使用される制御プログラムあるいはパラメータなどを記憶してもよい。また、記憶部813は、例えば、それぞれの測定装置611−1〜611−Lから受信された情報を記憶してもよく、具体例として、測定結果の情報、あるいは、判定結果の情報などを記憶してもよい。なお、本実施形態では、記憶部813を監視装置612と一体で備えるが、他の構成例として、記憶部813は、監視装置612とは別体で備えられて、監視装置612と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
通信部814は、ネットワーク613を介して、外部の装置と通信する。例えば、通信部814は、ネットワーク613を介して、それぞれの測定装置611−1〜611−Lと通信する。具体例として、通信部814は、それぞれの測定装置611−1〜611−Lから、測定結果の情報、判定結果の情報、または、他の解析の結果の情報などのうちの1以上を受信する。また、通信部814は、それぞれの測定装置611−1〜611−Lに対して、動作の指示の情報などを送信してもよい。
なお、図8の例では、入力部811および出力部812とは別に、ネットワーク613と接続される通信部814を示したが、例えば、当該通信部814の機能は入力部811および出力部812の機能により実現されてもよい。
制御部815は、監視装置612における処理あるいは制御を行う。
一例として、通信部814によりそれぞれの測定装置611−1〜611−Lから測定結果の情報を受信する場合、制御部815は、取得(ここでは、受信)された測定結果の情報に基づいて、故障等の有無などを判定する処理を行ってもよく、また、取得された測定結果に基づいて、他の解析の処理を行ってもよい。
他の例として、通信部814によりそれぞれの測定装置611−1〜611−Lから判定結果の情報を受信する場合、取得(ここでは、受信)された判定結果の情報に基づいて、他の解析の処理を行ってもよい。
なお、制御部815は、例えば、CPUを有し、記憶部813に記憶された制御プログラムあるいはパラメータなどを使用して、処理あるいは制御を行ってもよい。
本構成例では、一例として、複数の測定装置611−1〜611−Lにより得られた測定結果の情報を1個の監視装置612によって収集し、当該監視装置612において当該測定結果の情報に基づいて故障等の有無などの判定を行うことが可能である。本構成例では、他の例として、複数の測定装置611−1〜611−Lにより得られた判定結果の情報を1個の監視装置612によって収集することが可能である。監視装置612では、例えば、複数の測定装置611−1〜611−Lにより得られた測定結果の情報、および、当該測定結果から得られた判定結果の情報などを記憶部813に記憶して一括管理することが可能である。
[以上の実施形態のまとめ]
以上のように、本実施形態に係る太陽光発電システム1では、太陽光発電モジュール(図1の例では、ストリング11−1〜11−n、太陽光パネル31−1〜31−n、セル)のEL検査を簡易化することができる。
また、本実施形態に係る太陽光発電システム1Aでは、測定装置411−1〜411−nにより、EL検査時の測定を行うことができる。
また、本実施形態に係る監視システム601では、測定装置611−1〜611−Lによる測定結果などの情報を監視装置612により収集して管理することができる。
本実施形態では、太陽光発電システム1、1Aが設置される現地において、太陽光パネル31−1〜31−n(あるいは、セル)の取り外しおよび取り付けをしなくても、EL検査が可能である。このため、EL検査に要する作業時間を大幅に小さくすることが可能である。
本実施形態では、例えば、太陽光パネル31−1〜31−n(あるいは、セル)について、工場出荷前にメーカなどによりEL検査が行われている場合、または、行われていない場合に、設置後においてEL検査によって異常を検出することが可能である。
このように、本実施形態では、現地においてEL検査を効率良く行うことができる。また、本実施形態では、例えば、人または装置のうちの一方または両方により行われるEL検査の方法を実施することが可能である。
一構成例として、太陽光発電モジュール(図1および図4の例では、ストリング11−1〜11−n、太陽光パネル31−1〜31−n、セル)と、太陽光発電モジュールによる発電によって発生した直流電流を交流電流に変換して出力する第1の状態(実施形態では、太陽光発電する状態)と、入力された交流電流を直流電流に変換して太陽光発電時とは逆向き(太陽光発電時に流れる電流の向きに対して逆の向き)に太陽光発電モジュールに出力する第2の状態(実施形態では、EL検査を行う状態)とを切り替えることが可能なインバータ(図1および図4の例では、インバータ71)と、を備える太陽光発電システム(図1および図4の例では、太陽光発電システム1、1A)である。
一構成例として、太陽光発電システムにおいて、第2の状態において太陽光発電モジュールから発光される光を測定する測定部(図4〜図8の例では、測定装置411−1〜411−n、611−1〜611−Lの測定部514、715)を備える。
一構成例として、太陽光発電モジュールによる発電によって発生した直流電流を交流電流に変換して出力する第1の状態と、入力された交流電流を直流電流に変換して太陽光発電時とは逆向きに太陽光発電モジュールに出力する第2の状態とを切り替えることが可能なインバータを用いて、第2の状態において太陽光発電モジュールから発光される光を測定し、測定の結果に基づいて太陽光発電モジュールの検査を行う、検査方法である。
ここで、以上に示した実施形態に係る装置(例えば、測定装置411−1〜411−n、611−1〜611−L、監視装置612など)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)に記録(記憶)して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、処理を行ってもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティング・システム(OS:Operating System)あるいは周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバあるいはクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)あるいは電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1、1A…太陽光発電システム、11−1〜11−n…ストリング、12−1〜12−n…接続箱、13−1〜13−n、14−1〜14−n、51、52、76…スイッチ、31−1〜31−n、111−1〜111−3…太陽光パネル、71…インバータ、72、74〜75、77…端子、73…トランス、131…マイナス端子、132…プラス端子、151−1〜151−3…バイパスダイオード、171、211…光、A1−1〜A1−m、A2−1〜A2−m、A3−1〜A3−m…セル、P1、P2…方向、411−1〜411−n、611−1〜611−L…測定装置、511、711、811…入力部、512、712、812…出力部、513、713、813…記憶部、514、715…測定部、515、716、815…制御部、531、731…判定部、601…監視システム、612…監視装置、613…ネットワーク、714、814…通信部

Claims (3)

  1. 太陽光発電モジュールと、
    前記太陽光発電モジュールによる発電によって発生した直流電流を交流電流に変換して出力する第1の状態と、入力された交流電流を直流電流に変換して太陽光発電時とは逆向きに前記太陽光発電モジュールに出力する第2の状態とを切り替えることが可能なインバータと、
    を備える太陽光発電システム。
  2. 前記第2の状態において前記太陽光発電モジュールから発光される光を測定する測定部を備える、
    請求項1に記載の太陽光発電システム。
  3. 太陽光発電モジュールによる発電によって発生した直流電流を交流電流に変換して出力する第1の状態と、入力された交流電流を直流電流に変換して太陽光発電時とは逆向きに前記太陽光発電モジュールに出力する第2の状態とを切り替えることが可能なインバータを用いて、
    前記第2の状態において前記太陽光発電モジュールから発光される光を測定し、測定の結果に基づいて前記太陽光発電モジュールの検査を行う、
    検査方法。
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