JP2017199769A - 可変コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】コンデンサに対して任意の容量値を設定することができる可変コンデンサを提供する。
【解決手段】可変コンデンサ10は、入力される設定信号に応じて容量値が変化するコンデンサC1と、出力回路12と、受信回路13と、抵抗R1と、第1出力端子t11と、第2出力端子t12とを備える。出力回路12は、1つまたは複数の発光ダイオード12aを有し、コンデンサC1の容量値を設定するための設定信号を、設定信号に応じた光に変換して出力する。受信回路13は、1つまたは直列に接続された複数のフォトダイオードPD1〜PDnを有し、出力回路12から出力された光を受光して電流を発生する。抵抗R1は、受信回路13と電気的に接続されており、受信回路13で発生された電流を電圧V1に変換する。コンデンサC1には、抵抗R1で変換された電圧V1に応じた容量値が設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、可変コンデンサに関し、より詳細には、入力される設定信号に応じて容量値が変化する可変コンデンサに関する。
従来、非接触通信装置、ワイヤレス給電システム、共振回路等のインピーダンス調整に用いられる可変コンデンサが使用されている。例えば、コンデンサバンク方式の可変コンデンサが使用されている(特許文献1参照)。
特許文献1で記載された回路では、互いに並列なコンデンサブランチから構成され、各コンデンサブランチは、コンデンサと、直列接続されたリレーおよびPINダイオードとを有している。この回路では、複数のPINダイオードのスイッチングによりコンデンサの最適な組み合わせを得て、インピーダンス調整を行っている。
特開平9−308618号公報
上述した回路では、コンデンサの組み合わせにより回路全体としてのコンデンサの容量値を変更することができる。しかしながら、コンデンサの容量値は不連続で変化(階段状に変化)するため、任意の容量値を設定することができない。
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされ、コンデンサに対して任意の容量値を設定することができる可変コンデンサを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る可変コンデンサは、入力される設定信号に応じて容量値が変化するコンデンサと、出力回路と、受信回路と、抵抗と、第1出力端子と、第2出力端子とを備える。前記出力回路は、1つまたは複数の発光ダイオードを有し、前記コンデンサの容量値を設定するための設定信号を、前記設定信号に応じた光に変換して出力する。前記受信回路は、1つまたは直列に接続された複数のフォトダイオードを有し、前記出力回路から出力された光を受光して電流を発生する。前記抵抗は、前記受信回路と電気的に接続されており、前記受信回路で発生された電流を電圧に変換する。前記第1出力端子は、前記コンデンサの第1端部に電気的に接続されている。前記第2出力端子は、前記コンデンサの第2端部に電気的に接続されている。前記コンデンサには、前記抵抗で変換された前記電圧に応じた容量値が設定される。
本発明の第2の態様に係る可変コンデンサでは、第1の態様において、前記コンデンサは、直列に接続された複数の高誘電率系コンデンサから構成されている。前記抵抗の第1端部は前記受信回路の一端に接続されており、前記抵抗の第2端部は、前記受信回路の他端に接続されている。前記コンデンサの前記第1端部、前記コンデンサの前記第2端部、および前記コンデンサを構成する前記複数の高誘電率系コンデンサのうち隣接する2つの高誘電率系コンデンサの接続点が複数の接続端子となる。前記抵抗の前記第1端部および前記抵抗の前記第2端部は、前記複数の接続端子に、前記コンデンサの前記第1端部から前記コンデンサの前記第2端部に向けて順に、交互に接続される。
本発明の第3の態様に係る可変コンデンサでは、第2の態様において、前記コンデンサは、偶数個の前記高誘電率系コンデンサから構成されている。
本発明の第4の態様に係る可変コンデンサでは、第2の態様において、前記コンデンサは、奇数個の前記高誘電率系コンデンサから構成されている。
本発明の第5の態様に係る可変コンデンサでは、第3または第4の態様において、前記抵抗としての第1抵抗の前記第1端部と、前記複数の接続端子のうち前記第1抵抗の前記第1端部と接続される2つ以上の接続端子とで形成される2つ以上の経路のうち少なくとも経路の数から1を引いた数の経路に、第2抵抗が設けられている。
本発明の第6の態様に係る可変コンデンサでは、第5の態様において、前記1つ以上の経路の各々に、前記第2抵抗が設けられている。
本発明の第7の態様に係る可変コンデンサでは、第5または第6の態様において、前記第1抵抗の前記第2端部と、前記複数の接続端子のうち前記第1抵抗の前記第2端部と接続される1つ以上の接続端子とで形成される1つ以上の経路のうち少なくとも経路の数から1を引いた数の経路に、第3抵抗が設けられている。
本発明の第8の態様に係る可変コンデンサでは、第2〜第7のいずれかの態様において、前記複数の高誘電率系コンデンサのうち少なくとも1つの高誘電率系コンデンサと並列に、前記少なくとも1つの高誘電率系コンデンサのQ値よりも高いQ値を持つ高Q値コンデンサが接続されている。
本発明の第9の態様に係る可変コンデンサでは、第8の態様において、前記複数の高誘電率系コンデンサの各々に、当該高誘電率系コンデンサに対応する高Q値コンデンサが並列に接続されている。
本発明の第10の態様に係る可変コンデンサでは、第1〜第9のいずれかの態様において、前記コンデンサの前記第1端部と前記第1出力端子との間、および前記コンデンサの前記第2端部と前記第2出力端子との間のうち少なくとも一方に、分圧用コンデンサが設けられている。
本発明の第11の態様に係る可変コンデンサは、第1〜第10のいずれかの態様において、前記受信回路に並列に接続され、前記受信回路が前記出力回路からの前記光を受光した場合には高インピーダンスになり、前記光を受光しない場合には低インピーダンスとなる充放電回路を、さらに備える。
本発明の第12の態様に係る可変コンデンサでは、第1〜第11のいずれかの態様において、前記1つまたは直列に接続された複数のフォトダイオードで流れる電流の向きとは逆向きに電流が流れるのを抑止するために、前記受信回路と前記抵抗との間にダイオードが設けられている。
本発明の第13の態様に係る可変コンデンサは、第1〜第12のいずれかの態様において、前記設定信号の表す電圧を電流に変換し、変換した前記電流を前記出力回路に出力する電圧電流変換回路を、さらに備える。前記出力回路は、前記電圧電流変換回路から受け取った前記電流を前記光に変換する。
本発明の第14の態様に係る可変コンデンサは、第1〜第13のいずれかの態様において、前記出力回路が前記光を出力するように前記出力回路を駆動させる駆動電源を、さらに備える。
本発明によると、フォトダイオードは設定信号に応じた光を受光して、設定信号に応じた電流を発生する。抵抗は発生した電流を電圧に変換する。これにより、可変コンデンサは、設定信号に応じた電圧を発生し、コンデンサの容量値を変化させることができる。したがって、設定信号を変化させることで、可変コンデンサは、コンデンサに対して任意の容量値を設定することができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る可変コンデンサの構成を示す回路図である。 図2は、同上の可変コンデンサにおいてコンデンサが2つの高誘電率系コンデンサで構成されている場合の回路図である。 図3は、同上の可変コンデンサにおいてコンデンサが3つの高誘電率系コンデンサで構成されている場合の回路図である。 図4は、同上の可変コンデンサにおいてコンデンサが4つの高誘電率系コンデンサで構成されている場合の回路図である。 図5は、同上の可変コンデンサにおいてコンデンサが5つの高誘電率系コンデンサで構成されている場合の回路図である。 図6は、同上の可変コンデンサの変形例を示す回路図である。 図7は、本発明の実施形態2に係る可変コンデンサの構成を示す回路図である。 図8は、同上の可変コンデンサにおいて、設定信号に対する電圧変化とコンデンサの容量変化との関係を表す図である。 図9Aは、同上の可変コンデンサの構成要素をプリント配線板に実装した場合の平面図であり、図9Bは、図9AのX方向から見た同上の可変コンデンサの断面図である。 図10は、本発明の実施形態3に係る可変コンデンサの構成を示す回路図である。 図11は、本発明の実施形態4に係る可変コンデンサの構成を示す回路図である。 図12は、同上の可変コンデンサが備える充放電回路の一例を示す回路図である。 図13は、本発明の実施形態5に係る可変コンデンサの構成を示す回路図である。 図14は、本発明の実施形態6に係る可変コンデンサの構成を示す回路図である。 図15は、実施形態2の変形例としての可変コンデンサの構成要素をプリント配線板に実装した場合の平面図である。
(実施形態1)
以下、実施形態に係る可変コンデンサ10について図面を参照して説明する。ただし、以下に説明する構成は本発明の一例に過ぎない。本発明は、以下の実施形態に限定されず、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
本実施形態の可変コンデンサ10は、非接触通信装置、ワイヤレス給電システム、共振回路等のインピーダンス調整に用いられる。
本実施形態の可変コンデンサ10は、図1に示すように、フォトボル出力フォトカプラ11、抵抗R1、コンデンサC1、第1入力端子t1、第2入力端子t2、第1出力端子t11、第2出力端子t12および駆動電源20を備える。フォトボル出力フォトカプラ11、抵抗R1、コンデンサC1は、プリント配線板に実装され、エポシキ樹脂でモールドされる。また、プリント配線板には、必要な配線、フォトボル出力フォトカプラ11、抵抗R1およびコンデンサC1を実装するためのランド、および第1入力端子t1、第2入力端子t2、第1出力端子t11、第2出力端子t12が形成されている。なお、フォトボル出力フォトカプラ11、抵抗R1、コンデンサC1は、リードフレーム等に実装してモールドされる構造であってもよい。
駆動電源20は、コンデンサC1の容量値を設定するための電流IFを出力する。
フォトボル出力フォトカプラ11は、図1に示すように、出力回路12および受信回路13を有している。
出力回路12は、第1コントロール端子t1と第2コントロール端子t2とで駆動電源20に電気的に接続されている。出力回路12は、1つの発光ダイオード(LED)12aを有し、コンデンサの容量値を設定するための設定信号に応じた光を出力する。ここで、設定信号は、連続的に変化するアナログ信号である。具体的には、出力回路12は、駆動電源20から出力された電流(設定信号)IFを、電流に応じた光(電流量に比例した光量)に変換して出力する。なお、出力回路12は、複数のLEDを有してもよい。また、「電気的に接続」とは、電気的に導通した状態の接続を意味し、直接的な接続だけでなく、例えば電線等の導体を介した間接的な接続も含む。また、第1コントロール端子t1、第2コントロールt2は、電線等を接続するための部品(端子)であってもよいが、電子部品のリードや回路基板に配線として形成された導電体の一部であってもよい。
受信回路13は、直列に接続された複数のフォトダイオードPD1,PD2,・・・,PDnを有し、出力回路12から出力された光を受光して、受光した光に応じた電流(光量に比例する電流量)を発生する。なお、受信回路13は、1つのフォトダイオードを有してもよい。
抵抗R1(第1抵抗)は、受信回路13と電気的に接続されている。具体的には、抵抗部の第1端部P1が受信回路13の一端に、第2端部P2が受信回路13の他端に接続されている。抵抗R1は、受信回路13で発生された電流を電圧V1に変換する。ここで、電圧は、抵抗値に電流値を乗算することで算出されるため、抵抗R1で変換された電圧V1は、電流量に比例している。
コンデンサC1は、入力される直流電圧(電圧V1)に応じて容量値が変化するコンデンサ、例えば高誘電率系コンデンサである。コンデンサC1の第1端部p11が第1出力端子t11に、第2端部p12が第2出力端子t12に、それぞれ電気的に接続されている。第1出力端子t11、第2出力端子t12は、外部の装置と電気的に接続されている。つまり、コンデンサC1は、第1出力端子t11、第2出力端子t12を介して外部の装置に電気的に接続されている。なお、第1出力端子t11、第2出力端子t12は、電線等を接続するための部品(端子)であってもよいが、電子部品のリードや回路基板に配線として形成された導電体の一部であってもよい。
コンデンサC1は、抵抗R1と電気的に接続されている。コンデンサC1は、抵抗R1で生じた電圧V1に応じた電圧(駆動電源20から出力された電流に応じた電圧)が印加されることで、コンデンサC1の静電容量が変化する。
コンデンサC1は、駆動電源20から出力された電流(設定信号)により静電容量が変化することで、第1出力端子t11と第2出力端子t12との間のインピーダンスを変化させる。これにより、第1出力端子t11と第2出力端子t12との間では、インピーダンスの変化に応じた電圧が発生する。
以下、コンデンサC1を構成する複数の高誘電率系コンデンサと抵抗R1との接続関係について、説明する。
コンデンサC1は、直列に接続された複数の高誘電率系コンデンサで構成されている。第1の例として、コンデンサC1が、図2に示すように、直列に接続された2つの高誘電率系コンデンサC11,C12で構成されている場合について説明する。
抵抗R1の第1端部P1は、コンデンサC1の第1端部P11(高誘電率系コンデンサC11の第1端部)、および第1出力端子t11に電気的に接続されている。さらに、抵抗R1の第1端部P1は、分岐点P21で分岐されてコンデンサC1の第2端部P12(高誘電率系コンデンサC12の第2端部)、および第2出力端子t12に電気的に接続されている。
抵抗R1の第2端部P2は、高誘電率系コンデンサC11と高誘電率系コンデンサC12との接続点P31に電気的に接続されている。
つまり、コンデンサC1の第1端子P11、接続点P31、コンデンサC1の第2端子P12の順に、抵抗R1の第1端子P1,第2端子P2が交互に接続されている。
この構成により、高誘電率系コンデンサC11および高誘電率系コンデンサC12のそれぞれは、抵抗R1に並列に接続される。そのため、抵抗R1で発生する電圧V1を、高誘電率系コンデンサC11および高誘電率系コンデンサC12のそれぞれに印加することができる。さらに、高誘電率系コンデンサC11および高誘電率系コンデンサC12が直列に接続されているので、第1出力端子t11と第2出力端子t12との間における電圧を分圧することができ、高耐圧化が可能となる。
また、この構成によると、第1出力端子t11と第2出力端子t12との間には、直流電位差は発生しない。そのため、第1出力端子t11、第2出力端子t12を介して電気的に接続された外部の装置に与える影響を低減することができる。
本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第1端部P1とコンデンサC1の第1端部P11との間の経路(例えば、分岐点P21とコンデンサC1の第1端部P11との間の経路)に抵抗R2(第2抵抗)が設けられている。さらに、本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第1端部P1とコンデンサC1の第2端部P12との間の経路(例えば、分岐点P21とコンデンサC1の第2端部P12との間の経路)に抵抗R4(第2抵抗)が設けられている。抵抗R2,R4の抵抗値は、同一であることが好ましい。抵抗R2,R4の抵抗値は、コンデンサC1で発生するインピーダンスよりも十分に大きな値であることが好ましい。例えば、第1出力端子t11と第2出力端子t12との間に印加される周波数が約10MHzであり、コンデンサC1の静電容量が100pFである場合、コンデンサC1のインピーダンスは160Ω程度となる。ここで、コンデンサC1の静電容量は、高誘電率系コンデンサC11,C12の合成容量である。また、コンデンサC1のインピーダンスは、高誘電率系コンデンサC11,C12の合成インピーダンスである。抵抗R2,R4の抵抗値は、コンデンサC1のインピーダンス(160Ω)より十分に大きな値、例えば1MΩである。
また、本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第2端部P2と接続点P31との間の経路に抵抗R3(第3抵抗)が設けられている。抵抗R3の抵抗値は、抵抗R2,R4の抵抗値と同一であってもよいし、異なってもよい。
抵抗R2,R4を設けることで、コンデンサC1の第1端部P11および第2端部P12から電流が受信回路13に流れ込む可能性を低くすることができる。抵抗R3を設けることで、接続点P31から電流が受信回路13に流れ込む可能性を低くするとともに、コンデンサC1の第1端部P11から分岐点P21を経由してコンデンサC1の第2端部P12に至る電流経路を流れる電流を低減することができる。なお、抵抗R2,R4のうち少なくとも1つが設けられていればよい。また、抵抗R3は、必須ではない。
次に、第2の例として、コンデンサC1が、図3に示すように、直列に接続された3つの高誘電率系コンデンサC11,C12,C13で構成されている場合について説明する。
抵抗R1の第1端部P1は、コンデンサC1の第1端部P11(高誘電率系コンデンサC11の第1端部)、および第1出力端子t11に電気的に接続されている。さらに、抵抗R1の第1端部P1は、分岐点P21で分岐されて高誘電率系コンデンサC12と高誘電率系コンデンサC13との接続点P32に電気的に接続されている。
抵抗R1の第2端部P2は、高誘電率系コンデンサC11と高誘電率系コンデンサC12との接続点P31に電気的に接続されている。さらに、抵抗R1の第2端部P2は、分岐点P22で分岐されてコンデンサC1の第2端部P12(高誘電率系コンデンサC13の第2端部)、および第2出力端子t12に電気的に接続されている。
つまり、コンデンサC1の第1端子P11、接続点P31,P32、コンデンサC1の第2端子P12の順に、抵抗R1の第1端子P1,第2端子P2が交互に接続されている。
この構成により、高誘電率系コンデンサC11、高誘電率系コンデンサC12および高誘電率系コンデンサC13のそれぞれは、抵抗R1に並列に接続される。そのため、抵抗R1で発生する電圧V1を、高誘電率系コンデンサC11、高誘電率系コンデンサC12および高誘電率系コンデンサC13のそれぞれに印加することができる。さらに、高誘電率系コンデンサC11,C12,C13が直列に接続されているので、第1出力端子t11と第2出力端子t12との間における電圧を分圧することができ、高耐圧化が可能となる。
本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第1端部P1とコンデンサC1の第1端部P11との間の経路(例えば、分岐点P21とコンデンサC1の第1端部P11との間の経路)に抵抗R2(第2抵抗)が設けられている。さらに、本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第1端部P1と接続点P32との間の経路(例えば、分岐点P21と接続点P32との間の経路)に抵抗R4(第2抵抗)が設けられている。抵抗R2,R4の抵抗値は、同一であることが好ましい。抵抗R2,R4の抵抗値は、コンデンサC1で発生するインピーダンスよりも十分に大きな値であることが好ましく、例えば1MΩである。
また、本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第2端部P2と接続点P31との間の経路に抵抗R3(第3抵抗)が設けられている。さらに、本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第2端部P2とコンデンサC1の第2端部P12との間の経路(例えば、分岐点P22とコンデンサC1の第2端部P12との間の経路)に抵抗R5(第3抵抗)が設けられている。抵抗R3,R5の抵抗値は、抵抗R2,R4の抵抗値と同一であってもよいし、異なってもよい。
抵抗R2,R4を設けることで、コンデンサC1の第1端部P11および接続点P32から電流が受信回路13に流れ込む可能性を低くするとともに、コンデンサC1の第1端部P11から分岐点P21を経由して接続点P32に至る電流経路を流れる電流を低減することができる。抵抗R3、R5を設けることで、第2端部P12および接続点P31から電流が受信回路13に流れ込む可能性を低くすることができる。さらに、コンデンサC1の第2端部P12から分岐点P22を経由して接続点P31に至る電流経路を流れる電流を低減することができる。なお、抵抗R2,R4のうち少なくとも1つが設けられていればよい。また、抵抗R3,R5は、必須ではない。
次に第3の例として、コンデンサC1が、図4に示すように、直列に接続された4つの高誘電率系コンデンサC11,C12,C13,C14で構成されている場合について説明する。
抵抗R1の第1端部P1は、コンデンサC1の第1端部P11(高誘電率系コンデンサC11の第1端部)、および第1出力端子t11に電気的に接続されている。抵抗R1の第1端部P1は、分岐点P21,P23で分岐されて高誘電率系コンデンサC12と高誘電率系コンデンサC13との接続点P32に電気的に接続されている。さらに、抵抗R1の第1端部P1は、分岐点P21,P23で分岐されてコンデンサC1の第2端部P12(高誘電率系コンデンサC14の第2端部)、および第2出力端子t12に電気的に接続されている。
抵抗R1の第2端部P2は、高誘電率系コンデンサC11と高誘電率系コンデンサC12との接続点P31に電気的に接続されている。さらに、抵抗R1の第2端部P2は、分岐点P22で分岐されて高誘電率系コンデンサC13と高誘電率系コンデンサC14との接続点P33に電気的に接続されている。
つまり、コンデンサC1の第1端子P11、接続点P31,P32,P33、コンデンサC1の第2端子P12の順に、抵抗R1の第1端子P1,第2端子P2が交互に接続されている。
この構成により、高誘電率系コンデンサC11,C12,C13,C14のそれぞれは、抵抗R1に並列に接続される。そのため、抵抗R1で発生する電圧V1を、高誘電率系コンデンサC11,C12,C13,C14のそれぞれに印加することができる。さらに、高誘電率系コンデンサC11,C12,C13,C14が直列に接続されているので、第1出力端子t11と第2出力端子t12との間における電圧を分圧することができ、高耐圧化が可能となる。
また、この構成によると、第1出力端子t11と第2出力端子t12との間には、直流電位差は発生しない。そのため、第1出力端子t11、第2出力端子t12を介して電気的に接続された外部の装置に与える影響を低減することができる。
本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第1端部P1とコンデンサC1の第1端部P11との間の経路(例えば、分岐点P21とコンデンサC1の第1端部P11との間の経路)に抵抗R2(第2抵抗)が設けられている。本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第1端部P1と接続点P32との間の経路(例えば、分岐点P23と接続点P32との間の経路)に抵抗R4(第2抵抗)が設けられている。さらに、本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第1端部P1とコンデンサC1の第2端部P12との間の経路(例えば、分岐点P23とコンデンサC1の第2端部P12との間の経路)に抵抗R6(第2抵抗)が設けられている。抵抗R2,R4,R6の抵抗値は、同一であることが好ましい。抵抗R2,R4,R6の抵抗値は、コンデンサC1で発生するインピーダンスよりも十分に大きな値であることが好ましく、例えば1MΩである。
また、本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第2端部P2と接続点P31との間の経路に抵抗R3(第3抵抗)が設けられている。さらに、本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第2端部P2と接続点P33との間の経路(例えば、分岐点P22と接続点P33との間の経路)に抵抗R5(第3抵抗)が設けられている。抵抗R3,R5の抵抗値は、抵抗R2,R4,R6の抵抗値と同一であってもよいし、異なってもよい。
抵抗R2,R4,R6を設けることで、コンデンサC1の第1端部P11、第2端部P12および接続点P32から電流が受信回路13に流れ込む可能性を低くすることができる。さらに、コンデンサC1の第1端部P11から分岐点P21を経由して接続点P32に至る電流経路、コンデンサC1の第2端部P12から分岐点P23を経由して接続点P32に至る電流経路、あるいはコンデンサC1の第1端部P11から分岐点P21およびP23を経由してコンデンサC1の第2端部P12に至る電流経路を流れる電流を低減することができる。また、抵抗R3,R5を設けることで、接続点P31,P33から電流が受信回路13に流れ込む可能性を低くするとともに、接続点P33から分岐点P22を経由して接続点P31に至る電流経路を流れる電流を低減することができる。なお、抵抗R2,R4,R6のうち少なくとも2つが設けられていればよい。また、抵抗R3,R5のうち少なくとも1つが設けられていればよい。
次に第4の例として、コンデンサC1が、図5に示すように、直列に接続された5つの高誘電率系コンデンサC11,C12,C13,C14,C15で構成されている場合について説明する。
抵抗R1の第1端部P1は、コンデンサC1の第1端部P11(高誘電率系コンデンサC11の第1端部)、および第1出力端子t11に電気的に接続されている。抵抗R1の第1端部P1は、分岐点P21,P23で分岐されて高誘電率系コンデンサC12と高誘電率系コンデンサC13との接続点P32に電気的に接続されている。さらに、抵抗R1の第1端部P1は、分岐点P21,P23で分岐されて高誘電率系コンデンサC14と高誘電率系コンデンサC15との接続点P34に電気的に接続されている。
抵抗R1の第2端部P2は、高誘電率系コンデンサC11と高誘電率系コンデンサC12との接続点P31に電気的に接続されている。さらに、抵抗R1の第2端部P2は、分岐点P22,P24で分岐されて高誘電率系コンデンサC13と高誘電率系コンデンサC14との接続点P33に電気的に接続されている。さらに、抵抗R1の第2端部P2は、分岐点P22,P24で分岐されてコンデンサC1の第2端部P12(高誘電率系コンデンサC15の第2端部)、および第2出力端子t12に電気的に接続されている。
つまり、コンデンサC1の第1端子P11、接続点P31,P32,P33,P34、コンデンサC1の第2端子P12の順に、抵抗R1の第1端子P1,第2端子P2が交互に接続されている。
この構成により、高誘電率系コンデンサC11,C12,C13,C14,C15のそれぞれは、抵抗R1に並列に接続される。そのため、抵抗R1で発生する電圧V1を、高誘電率系コンデンサC11,C12,C13,C14,C15のそれぞれに印加することができる。さらに、高誘電率系コンデンサC11,C12,C13,C14,C15を直列で接続しているので、第1出力端子t11と第2出力端子t12との間における電圧を分圧することができ、高耐圧化が可能となる。
本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第1端部P1とコンデンサC1の第1端部P11との間の経路(例えば、分岐点P21とコンデンサC1の第1端部P11との間の経路)に抵抗R2(第2抵抗)が設けられている。本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第1端部P1と接続点P32との間の経路(例えば、分岐点P23と接続点P32との間の経路)に抵抗R4(第2抵抗)が設けられている。さらに、本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第1端部P1と接続点P34との間の経路(例えば、分岐点P23と接続点P34との間の経路)に抵抗R6(第2抵抗)が設けられている。抵抗R2,R4,R6の抵抗値は、同一であることが好ましい。抵抗R2,R4,R6の抵抗値は、コンデンサC1で発生するインピーダンスよりも十分に大きな値であることが好ましく、例えば1MΩである。
また、本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第2端部P2と接続点P31との間の経路に抵抗R3(第3抵抗)が設けられている。本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第2端部P2と接続点P33との間の経路(例えば、分岐点P24と接続点P33との間の経路)に抵抗R5(第3抵抗)が設けられている。さらに、本実施形態の可変コンデンサ10では、抵抗R1の第2端部P2とコンデンサC1の第2端部P12との間の経路(例えば、分岐点P24とコンデンサC1の第2端部P12との間の経路)に抵抗R7(第3抵抗)が設けられている。抵抗R3,R5,R7の抵抗値は、抵抗R2,R4,R6の抵抗値と同一であってもよいし、異なってもよい。
抵抗R2,R4,R6を設けることで、コンデンサC1の第1端部P11および接続点P32,P34から電流が受信回路13に流れ込む可能性を低くすることができる。さらに、コンデンサC1の第1端部P11から分岐点P21を経由して接続点P32に至る電流経路、接続点P34から分岐点P23を経由して接続点P32に至る電流経路、あるいはコンデンサC1の第1端部P11から分岐点P21およびP23を経由して接続点P34に至る電流経路を流れる電流を低減することができる。
また、抵抗R3,R5,R7を設けることで、第2端部P12および接続点P31,P33から電流が受信回路13に流れ込む可能性を低くすることができる。さらに、コンデンサC1の第2端部P12から分岐点P24を経由して接続点P33に至る電流経路、接続点P31から分岐点P22およびP24を経由してP33に至る電流経路、あるいはコンデンサC1の第2端部P12から分岐点P24およびP22を経由して接続点P31に至る電流経路を流れる電流を低減することができる。
なお、抵抗R2,R4,R6のうち少なくとも2つが設けられていればよい。また、抵抗R3,R5,R7のうち少なくとも2つが設けられていればよい。
上記第1〜4の例から分かるように、第1端部P11、第2端部P12、および複数の高誘電率系コンデンサを直列に接続した際の1つ以上のすべての接続点は、抵抗R1の第1端部P1、第2端部P2のいずれかが接続される複数の接続端子として機能している。抵抗R1の第1端部P1、第2端部P2は、複数の接続端子に、コンデンサC1の第1端部P11から第2端部P12に向けて順に、交互に接続されている。
また、コンデンサC1が複数の高誘電率系コンデンサから構成される場合、第1端部P1と、複数の接続端子のうち第1端部P1と接続される2つ以上の接続端子とで形成される2つ以上の経路のうち少なくとも経路の数から1を引いた数の経路に、第2抵抗が設けられる。さらに、第3抵抗を設ける場合には、第2端部P2と、複数の接続端子のうち第2端部P2と接続される1つ以上の接続端子とで形成される1つ以上の経路のうち少なくとも経路の数から1を引いた数の経路に、第3抵抗が設けられる。
なお、受信回路13を形成する1または直列に接続された複数のフォトダイオードの極性は、図1〜図5に示す極性とは逆向きであってもよい。例えば、図6は、図2に示す可変コンデンサ10において直列に接続された複数のフォトダイオードPD1〜PDnの極性を、逆にした場合を示す。この場合、抵抗R1に電流が流れる向きは、図2の場合と逆向きとなり、第1出力端子t11および第2出力端子t12の電位はマイナスとなり、接続点P31の電位はプラスとなる。なお、他の構成、他の接続関係については、図2で示す構成、接続関係と同様であるので、説明は省略する。
本実施形態では、可変コンデンサ10は、フォトボル出力フォトカプラ11を用いることで、駆動電源20とコンデンサC1との間の電気的絶縁を実現し、また昇圧機能を実現している。例えば、受信回路13を形成するフォトダイオードの数を増やすことで、昇圧が可能となる。また、従来のように、容量結合では、コンデンサと、直列接続されたリレーおよびダイオードとの組を複数用意し、例えばリレーのスイッチングを行うことで、昇圧するためにコンデンサの最適な組み合わせが得られる開閉状態を求める必要がある。つまり、回路的な操作が必要となる。しかしながら、フォトボル出力フォトカプラ11を用いることで、昇圧するために回路的な操作は不要となる。
本実施形態では、LED12aと、複数のフォトダイオードPD1〜PDnとを1パッケージ化したフォトボル出力フォトカプラ11を用いた。しかしながら、この構成に限らず、LED12aと、複数のフォトダイオードPD1〜PDnとをプリント配線板やリードフレームに実装し、他の構成要素とともに一括してモールドされる構造であってもよい。
以上説明したように、本実施形態の可変コンデンサ10は、入力される設定信号に応じて容量値が変化するコンデンサC1と、出力回路12と、受信回路13と、抵抗R1とを備える。出力回路12は、電流信号(設定信号)IFを、電流信号に応じた光に変換して出力する。受信回路13は、出力回路12から出力された光を受光して電流を発生する。抵抗R1は、受信回路13で発生された電流を電圧V1に変換する。コンデンサC1には、抵抗R1で変換された電圧V1に応じた容量値が設定される。
この構成によると、可変コンデンサ10は、設定信号に応じた電圧を発生し、コンデンサC1の容量値を変化させることができる。したがって、設定信号を変化させることで、可変コンデンサ10は、コンデンサC1に対して任意の容量値を設定することができる。
ここで、コンデンサC1は、直列に接続された複数の高誘電率系コンデンサから構成されることが好ましい。抵抗R1の第1端部P1および抵抗R1の第2端部P2は、複数の接続端子に、コンデンサC1の第1端部P11からコンデンサC1の第2端部P12に向けて順に、交互に接続される。ここで、複数の接続端子とは、コンデンサC1の第1端部P11、コンデンサC1の第2端部P12、およびコンデンサC1を構成する複数の高誘電率系コンデンサC11,C12,・・・のうち隣接する2つの高誘電率系コンデンサの接続点P31,・・・である。この構成によると、分圧された電圧がコンデンサC1を構成する複数の高誘電率系コンデンサC11,C12,・・・に印加されるので、コンデンサC1の高耐圧化を図ることができる。
ここで、コンデンサC1は、偶数個の高誘電率系コンデンサから構成されていることが好ましい。この構成によると、可変コンデンサ10は、第1出力端子t11と第2出力端子t12との電位を同一とすることができる。したがって、第1出力端子t11、第2出力端子t12を介して電気的に接続された外部の装置に与える影響を低減することができる。
ここで、コンデンサC1は、奇数個の高誘電率系コンデンサから構成されていることが好ましい。この構成によると、分圧された電圧がコンデンサC1を構成する複数の高誘電率系コンデンサC11,C12,・・・に印加されるので、コンデンサC1の高耐圧化を図ることができる。
ここで、可変コンデンサ10では、抵抗R1の第1端部P1と、複数の接続端子のうち抵抗R1の第1端部P1と接続される2つ以上の接続端子とで形成される2つ以上の経路のうち少なくとも経路の数から1を引いた数の経路に、第2抵抗が設けられている。この構成によると、可変コンデンサ10は、第1端部P11および第2端部P12のうち少なくとも一方から電流が受信回路13に流れ込む可能性を低くすることができる。さらに、コンデンサC1を構成する複数の高誘電率系コンデンサC11,C12,・・・を迂回する電流経路に流れる電流を低減することができる。
ここで、可変コンデンサ10では、1つ以上の経路の各々に、第2抵抗が設けられている。この構成によると、可変コンデンサ10は、コンデンサC1の第1端部P11および第2端部P12の双方から電流が受信回路13に流れ込む可能性を低くすることができる。さらに、コンデンサC1を構成する複数の高誘電率系コンデンサC11,C12,・・・を迂回する電流経路に流れる電流を低減することができる。
ここで、可変コンデンサ10では、第2端部P2と、複数の接続端子のうち第2端部P2と接続される1つ以上の接続端子とで形成される1つ以上の経路のうち少なくとも経路の数から1を引いた数の経路に、第3抵抗が設けられている。この構成によると、可変コンデンサ10は、第3抵抗を設けることで、複数の接続端子のうち第2端部P2と接続される1つ以上の接続端子から電流が受信回路13に流れ込む可能性を低くすることができる。さらに、コンデンサC1を構成する複数の高誘電率系コンデンサC11,C12,・・・を迂回する電流経路に流れる電流を低減することができる。
ここで、可変コンデンサ10は、出力回路12が光を出力するように出力回路12を駆動させる駆動電源20を、さらに備える。この構成によると、可変コンデンサ10は、駆動電源20により出力回路12で光を出力することができる。
(実施形態2)
本実施形態における可変コンデンサ10について、実施形態1とは異なる点を中心に、図7〜9A,9Bを用いて説明する。本実施形態の可変コンデンサ10では、コンデンサC1と並列に別のコンデンサを設けた点が、実施形態1とは異なる点である。以下、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態では、コンデンサC1は、直列に接続された2つの高誘電率系コンデンサC11,C12で構成されている(図7参照)。
高誘電率系コンデンサC11,C12は、DCバイアスの依存性が大きく、例えば100V程度のDCバイアスの電圧を印加すると静電容量値が無バイアス時の40%〜60%に低下する特性を持っている(図8参照)。図8では、出力回路12に流れる電流IFと、コンデンサC1に印加される電圧V1およびコンデンサC1の静電容量値C01との関係を表す。図8において、実線が抵抗R1における電圧V1を、破線がコンデンサC1の静電容量値C01を表す。電圧V1は、電流IFの値に比例している。また、電圧V1が0[V]のとき、コンデンサC1の静電容量値C01は、“F1”であり、電圧V1が増加するにつれて静電容量値C01は減少する。そして、電圧V1が100[V]になると、コンデンサC1の静電容量値C01は、F1の約50%であるF2となっている。
また、高誘電率系コンデンサC11,C12のQ値は低く、例えば数十である。ここで、本実施形態では20であるとする。一般に、コンデンサの等価直列抵抗をr[Ω]、コンデンサのインピーダンスの絶対値をz[Ω]とすると、コンデンサのQ値は、“(z−r)/r”で算出される。
本実施形態の可変コンデンサ10は、実施形態1の構成に加えて、高誘電率系コンデンサC11のQ値よりも大きいQ値を持つ高Q値コンデンサCP1、および高誘電率系コンデンサC12のQ値よりも大きいQ値を持つ高Q値コンデンサCP2を備えている。高Q値コンデンサCP1,CP2のQ値は、500〜1000であることが好ましい。特に、高Q値コンデンサCP1,CP2のQ値は、800であることがより好ましい。
高Q値コンデンサCP1,CP2は、第1出力端子t11と第2出力端子t21との間に直列に接続されている。また、高Q値コンデンサCP1は高誘電率系コンデンサC11に並列に、高Q値コンデンサCP2は高誘電率系コンデンサC12に並列に、それぞれ接続されている。このとき、抵抗R1の第2端部P12は、高誘電率系コンデンサC11と高誘電率系コンデンサC12との接続点P31、高Q値コンデンサCP1と高Q値コンデンサCP2との接続点P41に、抵抗R3を介して電気的に接続されている。なお、抵抗R3は、実施形態1と同様に必須の構成要素ではない。
この構成により、抵抗R1で発生する電圧V1は、抵抗R2,R3を介して高誘電率系コンデンサC11および高Q値コンデンサCP1に、抵抗R4,R3を介して高誘電率系コンデンサC12および高Q値コンデンサCP2に、それぞれ印加される。
また、高誘電率系コンデンサC11,C12は、一般にQ値が小さい。そこで、高誘電率系コンデンサC11,C12に、高Q値コンデンサCP1,CP2を並列に接続することで、Q値を改善することができる。
なお、本実施形態では、高誘電率系コンデンサC11,C12ごとに、高Q値コンデンサCP1,CP2が設けられている。しかしながら、本実施形態の構成に限らず、可変コンデンサ10は、高誘電率系コンデンサC11,C12のうち少なくとも1つの高誘電率系コンデンサに高Q値コンデンサが設けられていればよい。
また、本実施形態の可変コンデンサ10が有するコンデンサC1は、直列に接続された3つ以上の高誘電率系コンデンサで構成されてもよい。この場合、複数の高誘電系コンデンサごとに、当該高誘電系コンデンサのQ値よりも大きいQ値を持つ高Q値コンデンサが、並列に接続される。また、これらの高Q値コンデンサは、第1出力端子t11と第2出力端子t21との間に直列に接続される。高誘電率系コンデンサと、当該高誘電率系コンデンサに並列接続された高Q値コンデンサは、電圧V1が印加されるように、第2抵抗を介して第1端部P11と、および第3抵抗を介して第2端部P12と、それぞれ接続される。
また、受信回路13を形成する1または直列に接続された複数のフォトダイオードの極性は、図7に示す極性とは逆向きであってもよい。
図9Aは、可変コンデンサ10の構成要素(部品)をプリント配線板に実装し、エポシキ樹脂でモールドした際の部品の配置を表す模式的な平面図である。図9Bは、図9AのX方向から見た、モールドされた可変コンデンサ10の断面図である。本来、外観からは、部品は見ることはできないが、説明の都合上、図9Aでは部品等を実線で描いている。また、図9Bでは、説明の都合上、ハッチングを省略している。
図9A,9Bに示すように、フォトボル出力フォトカプラ11、抵抗R1、コンデンサC1を形成する高誘電率系コンデンサC11,C12、高Q値コンデンサCP1,CP2および抵抗R2,R3,R4は、プリント配線板100に実装される。また、プリント配線板100には、必要な配線、フォトボル出力フォトカプラ11等の部品を実装するためのランド、および第1入力端子t1、第2入力端子t2、第1出力端子t11、第2出力端子t12が形成されている。各部品がプリント配線板100に実装されると、各部品はエポシキ樹脂101でモールドされる。
以上説明したように、本実施形態の可変コンデンサ10では、複数の高誘電率系コンデンサのうち少なくとも1つの高誘電率系コンデンサと並列に、高Q値コンデンサが接続されている。高Q値コンデンサに並列に接続された高誘電率系コンデンサのQ値を改善することができる。
ここで、可変コンデンサ10では、複数の高誘電率系コンデンサの各々に、当該高誘電率系コンデンサに対応する高Q値コンデンサが並列に接続されていることが好ましい。この構成によると、コンデンサC1全体としてのQ値を改善することができる。
(実施形態3)
本実施形態における可変コンデンサ10について、実施形態1とは異なる点を中心に、図10を用いて説明する。本実施形態の可変コンデンサ10では、コンデンサC1とは別のコンデンサを設けた点が、実施形態1とは異なる点である。以下、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態では、コンデンサC1は、直列に接続された2つの高誘電率系コンデンサC11,C12で構成されている(図10参照)。
本実施形態では、可変コンデンサ10は、第1分圧用コンデンサCS1(分圧用コンデンサ)と、第2分圧用コンデンサCS2(分圧用コンデンサ)とを有している。第1分圧用コンデンサCS1はコンデンサC1の第1端部P11と第1出力端子t11との間に、第2分圧用コンデンサCS2はコンデンサC1の第2端部P12と第2出力端子t12との間に、それぞれ設けられている。
なお、分圧用コンデンサは、コンデンサC1の第1端部P11と第1出力端子t11との間、コンデンサC1の第2端部P12と第2出力端子t12との間のうち少なくとも一方に設けられていればよい。
可変コンデンサ10が共振回路に用いられる場合、共振回路内では高電圧が発生するため、コンデンサC1の耐圧が不足する可能性がある。そこで、本実施形態の可変コンデンサ10では、コンデンサC1の第1端部P11と第1出力端子t11との間、コンデンサC1の第2端部P12と第2出力端子t12との間のうち少なくとも一方に分圧用コンデンサが設けられている。これにより、第1出力端子t11と第2出力端子t12との間の電圧を分圧することができる。そのため、可変コンデンサ10の高耐圧化を図ることができる。
なお、本実施形態の可変コンデンサ10が有するコンデンサC1は、直列に接続された3つ以上の高誘電率系コンデンサで構成されてもよい。この場合においても、コンデンサC1が2つの高誘電率系コンデンサで構成されている場合と同様の効果を有する。
また、本実施形態の可変コンデンサ10は、実施形態2の可変コンデンサ10に適用してもよい。この場合も、上記と同様の効果を有する。
また、受信回路13を形成する1または直列に接続された複数のフォトダイオードの極性は、図10に示す極性とは逆向きであってもよい。
以上説明したように、本実施形態の可変コンデンサ10では、コンデンサC1の第1端部P11と第1出力端子t11との間、およびコンデンサC1の第2端部P12と第2出力端子t12との間のうち少なくとも一方に、分圧用コンデンサが設けられている。この構成によると、第1出力端子t11と第2出力端子t12との間の電圧を分圧した電圧が高誘電率系コンデンサC11,C12に印加されるので、コンデンサC1の高耐圧化を図ることができる。
(実施形態4)
本実施形態における可変コンデンサ10について、実施形態1とは異なる点を中心に、図11、図12を用いて説明する。本実施形態の可変コンデンサ10では、さらに充放電回路14を備える点が、実施形態1とは異なる点である。以下、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態では、コンデンサC1は、直列に接続された2つの高誘電率系コンデンサC11,C12で構成されている(図11参照)。
充放電回路14は、図11に示すように、受信回路13の両端に接続されている。具体的には、充放電回路14は、複数のフォトダイオードPD1〜PDnで形成される直列回路の第1端部(フォトダイオードPDnのアノード)と第2端部(フォトダイオードPD1のカソード)との間に設けられている。
充放電回路14は、図12に示すように、ノーマリークローズ素子(NC素子)15と、抵抗RBとを有している。
抵抗RBは、フォトダイオードPD1のカソードと、抵抗R1の第2端部P2との間に設けられている。具体的には、抵抗RBの第1端部P51が抵抗R1の第2端部P2と、抵抗RBの第2端部P52がフォトダイオードPD1のカソードと、それぞれ接続されている。
NC素子15のドレイン端子Dは、フォトダイオードPDnのアノードおよび抵抗R1の第1端部P1に接続されている。NC素子15のソース端子Sは抵抗RBの第1端部P51に、NC素子15のゲート端子Gは抵抗RBの第2端部P52に、それぞれ接続されている。
この構成により、充放電回路14は、受信回路13が出力回路12からの光を受光した場合には高インピーダンスになり、光を受光しない場合には低インピーダンスとなる。具体的には、受信回路13が出力回路12から出力された光を受光すると、電流Iが発生する。受信回路13で発生した電流Iは、充放電回路14のNC素子15および抵抗R1を流れる。電流Iにより充放電回路14の抵抗RBの両端間(第1端部P51と第2端部P52との間)に電圧が発生する。抵抗RBの両端間の電圧が、NC素子15の閾値電圧を超えると、NC素子15がオフして、すべての電流Iが抵抗R1に流れる。
受信回路13が出力回路12からの光を受光しない場合には、電流Iが発生しないため抵抗RBの両端間の電圧が0となり、NC素子15がオンしてコンデンサC1に蓄積された電荷を放電して初期状態(電荷が蓄積されていない状態)になる。
なお、充放電回路14は、上述した構成に限らず、受信回路13が出力回路12からの光を受光した場合には高インピーダンスになり、光を受光しない場合には低インピーダンスとなる構成であればよい。
本実施形態の可変コンデンサ10は、コンデンサC1に蓄積された電荷を急速に放電することができる。
なお、本実施形態の可変コンデンサ10が有するコンデンサC1は、直列に接続された3つ以上の高誘電率系コンデンサで構成されてもよい。この場合においても、上記と同様の効果を有する。
また、本実施形態の可変コンデンサ10は、実施形態2の可変コンデンサ10に適用してもよいし、実施形態3の可変コンデンサに適用してもよい。これらの場合も、上記と同様の効果を有する。
また、受信回路13を形成する1または直列に接続された複数のフォトダイオードの極性は、図11、図12に示す極性とは逆向きであってもよい。図6に示す可変コンデンサ10に充放電回路14を設ける場合、抵抗RBは、フォトダイオードPD1のカソードと、抵抗R1の第1端部P1との間に設けられている。例えば、抵抗RBの第1端部P51が抵抗R1の第1端部P1と、抵抗RBの第2端部P52がフォトダイオードPD1のカソードと、それぞれ接続されている。NC素子15のドレイン端子Dは、フォトダイオードPDnのアノードおよび抵抗R1の第2端部P2に接続されている。NC素子15のソース端子Sは抵抗RBの第1端部P51に、NC素子15のゲート端子Gは抵抗RBの第2端部P52に、それぞれ接続される。
以上説明したように、本実施形態の可変コンデンサ10は、受信回路13に並列に接続された充放電回路14を、さらに備えている。充放電回路14は、受信回路13が出力回路12からの光を受光した場合には高インピーダンスになり、光を受光しない場合には低インピーダンスとなる。この構成によると、可変コンデンサ10は、コンデンサC1に蓄積された電荷を急速に放電し、コンデンサC1を初期状態に戻すことができる。
(実施形態5)
本実施形態における可変コンデンサ10について、実施形態2とは異なる点を中心に、図13を用いて説明する。本実施形態の可変コンデンサ10では、さらにダイオード16を備える点が、実施形態2とは異なる点である。以下、実施形態2と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態では、コンデンサC1は、直列に接続された2つの高誘電率系コンデンサC11,C12で構成されている(図13参照)。
ダイオード16は、受信回路13(複数のフォトダイオードPD1〜PDnからなる直列回路)に電流が逆流することを抑止するために、受信回路13と抵抗R1との間に設けられる。例えば、ダイオード16は、図13に示すように、受信回路13に含まれるフォトダイオードPDnのアノードおよび抵抗R1の第1端部P1と間に設けられ、フォトダイオードPDnのアノードとダイオード16のアノードとが接続されている。
なお、ダイオード16は、フォトダイオードPD1と抵抗R1との間に設けてられてもよい。この場合、フォトダイオードPD1のカソードとダイオード16のカソードとが接続される。
本実施形態の可変コンデンサ10は、受信回路13(複数のフォトダイオード)に電流が逆流する可能性を低くすることができる。
なお、本実施形態の可変コンデンサ10が有するコンデンサC1は、直列に接続された3つ以上の高誘電率系コンデンサで構成されてもよい。この場合においても、上記と同様の効果を有する。
また、本実施形態の可変コンデンサ10は、実施形態1,3,4のいずれかの可変コンデンサ10に適用してもよい。これらの場合も、上記と同様の効果を有する。
以上説明したように、本実施形態の可変コンデンサ10では、受信回路13で流れる電流の向きとは逆向きに電流が流れるのを抑止するために、受信回路13と抵抗R1との間にダイオード16が設けられている。この構成によると、可変コンデンサ10は、第1出力端子t11と第2出力端子t12との間に、受信回路13における電圧を超える電圧が発生した場合に電流が逆流する可能性を低くし、誤動作が生じる可能性を低くすることができる。
(実施形態6)
本実施形態における可変コンデンサ10について、実施形態1とは異なる点を中心に、図14を用いて説明する。本実施形態の可変コンデンサ10では、さらに駆動電源20から電流信号が供給される代わりに電圧信号が供給される点が、実施形態1とは異なる点である。以下、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態では、コンデンサC1は、直列に接続された2つの高誘電率系コンデンサC11,C12で構成されている(図14参照)。
本実施形態の可変コンデンサ10は、図1に示す第2入力端子t2を除く構成要素の他、図14に示すように、第1電源端子t3、第2電源端子t4および電圧電流変換回路17をさらに備える。
電圧電流変換回路17は、供給された電圧信号に応じた電流信号(電流IF)を出力する。電圧電流変換回路17は、図14に示すように、増幅器18と抵抗R10とを有している。増幅器18の正電源端子は第1電源端子t3に、負電源端子は第2電源端子t4にそれぞれ接続されており、第1電源端子t3および第2電源端子t4から電力の供給を受ける。また、増幅器18の非反転入力端子は、電圧信号を駆動電源20から第1端子t1を介して受け付ける。ここで、電圧信号は、コンデンサの容量値を設定するための設定信号である、増幅器18の反転入力端子は、抵抗R10を介して第2電源端子t4に接続されている。なお、増幅器18は、第2電源端子t4を介して接地されている。
LED12aは、増幅器18の出力端子と、増幅器18の反転入力端子および抵抗R10の接続点との間に設けられている。具体的には、LED12aのアノード側が増幅器18の出力端子と接続され、LED12aのカソード側が増幅器18の反転入力端子と抵抗R10との接続点に接続されている。
この構成により、電圧電流変換回路17は、駆動電源20から印加される電圧(電圧信号)と抵抗R10とで定まる電流IFを出力することができる。抵抗R10は固定値であるため、駆動電源20から印加される電圧を連続的に変化させることで、出力する電流IFを連続的に変化させることができる。
また、この構成により、可変コンデンサ10での電圧制御が可能となる。そのため、駆動電源20が有するマイコン等で出力する電圧を制御することで、出力回路12が出力する電流の量を制御することができる。これにより、コンデンサC1の容量値を変化させることができる。
なお、本実施形態の可変コンデンサ10が有するコンデンサC1は、直列に接続された3つ以上の高誘電率系コンデンサで構成されてもよい。この場合においても、上記と同様の効果を有する。
また、本実施形態の可変コンデンサ10は、実施形態2〜5のいずれかの可変コンデンサ10に適用してもよい。これらの場合も、上記と同様の効果を有する。
以上説明したように、本実施形態の可変コンデンサ10は、電圧電流変換回路17を、さらに備える。出力回路12は、電圧電流変換回路17から受け取った電流を光に変換する。この構成によると、可変コンデンサ10において電圧制御が可能となる。したがって、可変コンデンサ10は、駆動電源20が有するマイコン等で出力する電圧を制御することで、コンデンサC1の容量値を変化させることができる。
(変形例)
上記各実施形態において、可変コンデンサ10には、1つのフォトボル出力フォトカプラ11が含まれる構成としたが、複数のフォトボル出力フォトカプラ11が含まれる構成であってもよい。一例として、8つのフォトボル出力フォトカプラ11が含まれる構成を図15に示す。図15は、可変コンデンサ10の構成要素(部品)をプリント配線板に実装し、エポシキ樹脂でモールドした際の部品の配置を表す模式的な平面図である。ここで、本変形例での可変コンデンサ10の構成要素は、8つのフォトボル出力フォトカプラ11、抵抗R1、コンデンサC1を形成する高誘電率系コンデンサC11,C12、高Q値コンデンサCP1,CP2および抵抗R2,R3,R4である。つまり、図15に示す可変コンデンサは、実施形態2における可変コンデンサの変形例としての可変コンデンサである。図15に示すように、8つのフォトボル出力フォトカプラ11は、直列に接続される。この構成により、フォトダイオードの直列接続数を増やすことができる。従って、受信回路から出力可能な最大電圧を増やすことができるので、昇圧される電圧を大きくすることができる。
なお、本実施形態では、コンデンサC1は、高誘電率系コンデンサとしたが、この構成に限定されない。コンデンサC1は、第1出力端子t11および第2出力端子t12に電圧を印加して静電容量を変更できるタイプのコンデンサであればよい。例えば、コンデンサC1として、可変容量ダイオードや、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)式の可変コンデンサであってもよい。
また、上記各実施形態および上記各変形例を組み合わせるとしてもよい。
10 可変コンデンサ
12 出力回路
12a 発光ダイオード(LED)
13 受信回路
14 充放電回路
16 ダイオード
17 電圧電流変換回路
20 駆動電源
C1 コンデンサ
C11〜C15 高誘電率系コンデンサ
CP1,CP2 高Q値コンデンサ
CS1,CS2 分圧用コンデンサ
PD1〜PDn フォトダイオード
P1 第1端部
P2 第2端部
P11 第1端部
P12 第2端部
P31〜P34,P41 接続点
R1 抵抗(第1抵抗)
R2,R4、R6 抵抗(第2抵抗)
R3,R5、R7 抵抗(第3抵抗)
V1 電圧
t11 第1出力端子
t12 第2出力端子

Claims (14)

  1. 入力される設定信号に応じて容量値が変化するコンデンサと、
    1つまたは複数の発光ダイオードを有し、前記コンデンサの容量値を設定するための設定信号を、前記設定信号に応じた光に変換して出力する出力回路と、
    1つまたは直列に接続された複数のフォトダイオードを有し、前記出力回路から出力された光を受光して電流を発生する受信回路と、
    前記受信回路と電気的に接続されており、前記受信回路で発生された電流を電圧に変換する抵抗と、
    前記コンデンサの第1端部に電気的に接続された第1出力端子と、
    前記コンデンサの第2端部に電気的に接続された第2出力端子とを備え、
    前記コンデンサには、前記抵抗で変換された前記電圧に応じた容量値が設定される
    ことを特徴とする可変コンデンサ。
  2. 前記コンデンサは、直列に接続された複数の高誘電率系コンデンサから構成されており、
    前記抵抗の第1端部は前記受信回路の一端に接続されており、前記抵抗の第2端部は、前記受信回路の他端に接続されており、
    前記コンデンサの前記第1端部、前記コンデンサの前記第2端部、および前記コンデンサを構成する前記複数の高誘電率系コンデンサのうち隣接する2つの高誘電率系コンデンサの接続点が複数の接続端子となり、
    前記抵抗の前記第1端部および前記抵抗の前記第2端部は、前記複数の接続端子に、前記コンデンサの前記第1端部から前記コンデンサの前記第2端部に向けて順に、交互に接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載の可変コンデンサ。
  3. 前記コンデンサは、偶数個の前記高誘電率系コンデンサから構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の可変コンデンサ。
  4. 前記コンデンサは、奇数個の前記高誘電率系コンデンサから構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の可変コンデンサ。
  5. 前記抵抗としての第1抵抗の前記第1端部と、前記複数の接続端子のうち前記第1抵抗の前記第1端部と接続される2つ以上の接続端子とで形成される2つ以上の経路のうち少なくとも経路の数から1を引いた数の経路に、第2抵抗が設けられている
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の可変コンデンサ。
  6. 前記1つ以上の経路の各々に、前記第2抵抗が設けられている
    ことを特徴とする請求項5に記載の可変コンデンサ。
  7. 前記第1抵抗の前記第2端部と、前記複数の接続端子のうち前記第1抵抗の前記第2端部と接続される1つ以上の接続端子とで形成される1つ以上の経路のうち少なくとも経路の数から1を引いた数の経路に、第3抵抗が設けられている
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の可変コンデンサ。
  8. 前記複数の高誘電率系コンデンサのうち少なくとも1つの高誘電率系コンデンサと並列に、前記少なくとも1つの高誘電率系コンデンサのQ値よりも高いQ値を持つ高Q値コンデンサが接続されている
    ことを特徴とする請求項2〜7のいずれか一項に記載の可変コンデンサ。
  9. 前記複数の高誘電率系コンデンサの各々に、当該高誘電率系コンデンサに対応する高Q値コンデンサが並列に接続されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の可変コンデンサ。
  10. 前記コンデンサの前記第1端部と前記第1出力端子との間、および前記コンデンサの前記第2端部と前記第2出力端子との間のうち少なくとも一方に、分圧用コンデンサが設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の可変コンデンサ。
  11. 前記受信回路に並列に接続され、前記受信回路が前記出力回路からの前記光を受光した場合には高インピーダンスになり、前記光を受光しない場合には低インピーダンスとなる充放電回路を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の可変コンデンサ。
  12. 前記1つまたは直列に接続された複数のフォトダイオードで流れる電流の向きとは逆向きに電流が流れるのを抑止するために、前記受信回路と前記抵抗との間にダイオードが設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の可変コンデンサ。
  13. 前記設定信号の表す電圧を電流に変換し、変換した前記電流を前記出力回路に出力する電圧電流変換回路を、さらに備え、
    前記出力回路は、前記電圧電流変換回路から受け取った前記電流を前記光に変換する
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の可変コンデンサ。
  14. 前記出力回路が前記光を出力するように前記出力回路を駆動させる駆動電源を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の可変コンデンサ。
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