JP2017199737A - Light emitting diode-mounted module, and light reflective member for light emitting diode-mounted module - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、発光ダイオード実装モジュール、および発光ダイオード実装モジュール用光反射部材に関する。また、発光ダイオード実装モジュールを備える表示装置および照明装置に関する。 The present disclosure relates to a light emitting diode mounting module and a light reflecting member for a light emitting diode mounting module. The present invention also relates to a display device and a lighting device including a light emitting diode mounting module.
近年、表示装置や照明装置の光源として、発光ダイオード(下記で「LED」と記載する場合がある。)が実装されたLED実装モジュールの普及が進んでいる。LED実装モジュールは、LEDがLED実装用基板の少なくとも一方の面側に配置されたものであり、LEDから照射された光は、必要に応じて導光部材を通過して、LED実装モジュールから出射する。 In recent years, an LED mounting module in which a light emitting diode (which may be described as “LED” in the following) is mounted as a light source of a display device or a lighting device has been spreading. In the LED mounting module, the LED is arranged on at least one surface side of the LED mounting substrate, and light emitted from the LED passes through the light guide member as necessary and is emitted from the LED mounting module. To do.
LED実装モジュールでは、LEDから照射された光を効率的に利用するために、LEDや導光部材の周囲に光反射部材を配置することがある。光反射部材は、例えば、内部に複数の空隙が存在する多孔質樹脂シートを用いたものが知られている。 In the LED mounting module, in order to efficiently use the light emitted from the LED, a light reflecting member may be arranged around the LED and the light guide member. As the light reflecting member, for example, a member using a porous resin sheet having a plurality of voids therein is known.
特許文献1には、ポリエステル層(A)と空洞を含有するポリエステル層(B)が共押出し法により積層された2層構造を有する2軸延伸積層ポリエステルフィルムであって、さらに、所定の要件を満たす、反射板用白色積層ポリエステルフィルムが開示されている。
特許文献2には、前面が開放した箱体の底部に設置された配線板と、該配線板に設置された複数の発光素子と、該発光素子間のスペースを埋めるように敷き詰められた光反射板と、該箱体の前面開口部に設置された透光性の光拡散表面板からなるライトボックスであって、該発光素子の発光部と該光反射板との間には空隙が有り、前記発光素子の発光部と前記光拡散表面板との間に、複数の貫通孔を有する光拡散反射板が設置され、該光拡散反射板の両面における可視光の拡散反射率が共に90%以上であるライトボックスが開示されている。
多孔質樹脂シートは、内部に多くの空隙が存在するため、表面の平滑性を向上させることが難しく、それを使用した光反射部材は、反射率は高くても、光沢度が低下する問題が生じる場合がある。光沢度が低い光反射部材を備えるLED実装モジュールは、LED実装モジュールの法線方向における輝度(下記で「正面輝度」と記載する場合がある。)が低下する問題が生じる場合がある。 Since the porous resin sheet has many voids inside, it is difficult to improve the smoothness of the surface, and the light reflecting member using the porous resin sheet has a problem that the glossiness is lowered even if the reflectance is high. May occur. An LED mounting module including a light reflecting member having a low glossiness may cause a problem that luminance in the normal direction of the LED mounting module (hereinafter sometimes referred to as “front luminance”) decreases.
本開示は、良好な正面輝度を示すLED実装モジュールを提供することを目的とする。また、LED実装モジュールの正面輝度を良好にすることができるLED実装モジュール用光反射部材を提供することを目的とする。 An object of this indication is to provide the LED mounting module which shows favorable front luminance. Moreover, it aims at providing the light reflection member for LED mounting modules which can make front brightness of an LED mounting module favorable.
本開示の発光ダイオード実装モジュールの一つは、前記発光ダイオード実装モジュールが、発光ダイオード実装用基板と、前記発光ダイオード実装用基板の少なくとも一方の面側に配置される、発光ダイオードと、前記発光ダイオード実装用基板の前記発光ダイオードが配置される面と同じ面側に配置される、光反射部材と、を備え、前記光反射部材が、第1面と前記第1面の反対側の第2面を有する、多孔質の第1樹脂シートと、前記多孔質樹脂シートの第1面側に配置される、緻密質の第2樹脂シートと、を備え、前記発光ダイオード実装用基板が、前記光反射部材の前記第1樹脂シートの第2面側に配置されるものである。 One of the light emitting diode mounting modules according to the present disclosure includes: a light emitting diode mounting module; a light emitting diode mounted on at least one surface side of the light emitting diode mounting substrate; and the light emitting diode. A light reflecting member disposed on the same surface side of the mounting substrate as the surface on which the light emitting diode is disposed, the light reflecting member being a second surface opposite to the first surface and the first surface. A porous first resin sheet, and a dense second resin sheet disposed on the first surface side of the porous resin sheet, wherein the light-emitting diode mounting substrate comprises the light reflecting The member is arranged on the second surface side of the first resin sheet.
本開示の発光ダイオード実装モジュールの他の一つは、前記発光ダイオード実装モジュールが、発光ダイオード実装用基板と、前記発光ダイオード実装用基板の少なくとも一方の面側に配置される、発光ダイオードと、いずれかの面が前記発光ダイオードに対向して配置される、導光部材と、前記導光部材の前記発光ダイオードと対向している面とは異なる面側に配置される、光反射部材と、を備え、前記光反射部材が、第1面と前記第1面の反対側の第2面を有する、多孔質の第1樹脂シートと、前記第1樹脂シートの第1面側に配置される、緻密質の第2樹脂シートと、を備え、前記導光部材が、前記光反射部材の前記第1樹脂シートの第2面側に配置されるものである。 Another one of the light-emitting diode mounting modules according to the present disclosure includes: a light-emitting diode mounting module; a light-emitting diode disposed on at least one surface side of the light-emitting diode mounting substrate; A light guide member, which is disposed opposite to the light emitting diode, and a light reflecting member disposed on a different side of the light guide member from the surface facing the light emitting diode. The light reflecting member is disposed on the first surface side of the first resin sheet, the porous first resin sheet having a first surface and a second surface opposite to the first surface, A dense second resin sheet, and the light guide member is disposed on the second surface side of the first resin sheet of the light reflecting member.
本開示の発光ダイオード実装モジュール用光反射材の一つは、第1面と前記第1面の反対側の第2面を有する、多孔質の第1樹脂シートと、前記第1樹脂シートの第1面側に配置される、緻密質の第2樹脂シートと、を備えるものである。 One of the light reflecting materials for a light emitting diode mounting module according to the present disclosure includes a porous first resin sheet having a first surface and a second surface opposite to the first surface, and a first surface of the first resin sheet. And a dense second resin sheet disposed on the one surface side.
本開示によれば、良好な正面輝度を示すLED実装モジュールが得られる。LED実装モジュールの正面輝度を良好にすることができるLED実装モジュール用光反射部材が得られる。 According to the present disclosure, an LED mounting module that exhibits good front luminance can be obtained. The light reflection member for LED mounting modules which can make front brightness of an LED mounting module favorable is obtained.
下記に、本開示のLED実装モジュールおよびLED実装モジュール用光反射部材の実施形態について、説明する。ただし、本開示は、下記の実施形態に何ら限定されず、本開示の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。また、「シート」、「フィルム」、「ボード」は区別せずに、「シート」には「フィルム」や「ボード」が含まれる。 Below, embodiment of the LED mounting module of this indication and the light reflection member for LED mounting modules is described. However, the present disclosure is not limited to the following embodiment, and can be implemented with appropriate modifications within the scope of the object of the present disclosure. Further, “sheet”, “film”, and “board” are not distinguished, and “sheet” includes “film” and “board”.
図1及び図2は、本開示のLED実装モジュールの実施形態の一つを示している。LED実装モジュール1は、LED実装用基板10、LED実装用基板10の一方の面側に配置されたLED20、およびLED実装用基板10のLED20が配置された面と同じ面側に配置された光反射部材15を備えている。本実施形態では、光反射部材15は、貫通穴152を有しており、LED実装用基板10のLED20が配置された領域を除くLED実装用基板の面の少なくとも一部を覆っている。LED20は、光反射部材15の貫通穴152のなかに配置されている。なお、本実施形態では、LED実装用基板10と光反射部材15との間に、絶縁性保護部14が配置されている。絶縁性保護部14は、マイグレーション現象による絶縁不良を抑制するために配置することができるが、必須ではない。絶縁性保護部14は、例えば熱硬化性樹脂で形成することができる。
1 and 2 show one embodiment of the LED mounting module of the present disclosure. The
上述の実施形態のLED実装モジュール1に配置されている光反射部材15は、少なくとも一方の面が良好な光沢度を示す。光の反射には正反射の寄与と拡散反射の寄与がある。光沢度が高い反射面は、拡散反射の寄与が小さく、光沢度が高い反射面で反射された光は広がり難い。一方で、LEDから出射する光は、指向性が強く、LED実装用基板10の法線方向(正面方向)に向かう指向性を持っている。光沢度が高い反射面で反射されたLEDからの光は、光沢度が低い反射面で反射されたLEDからの光よりも当初の指向性を維持しやすいと言える。そのため、上述の実施形態のLED実装モジュール1は良好な正面輝度を示す。
As for the
LED実装用基板10は、図2に示すように、支持体11の一方の面側に、配線部12が、接着剤層(図視せず)を介して形成されている。なお、配線部12は、LED20と例えば導電性接合部13によって電気的に接続される。
As shown in FIG. 2, the
LED実装用基板10の支持体11は、例えば、ガラスや樹脂などを用いることができる。LED実装モジュールが折り曲げられても破損し難くなるので、可撓性を有するガラスシートや樹脂シートが好ましい。樹脂シートで使用される樹脂の具体例は、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリナイロン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、アクリル、ポリエチレンナフタレートやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルなどである。
For example, glass or resin can be used as the
支持体11の構成する材料の熱収縮開始温度は、特に限定されないが、90℃を超えることが好ましい。一般に、LEDから発生する熱により、LEDの周辺の基板の温度は90℃程度まで上昇する場合があるためである。なお、熱収縮開始温度は、次の手順で決定する。まず、支持体11から試料を採取して、その試料を熱機械分析(TMA)装置に入れ、荷重1gをかけて昇温速度2℃/分で120℃まで昇温し、その時の収縮量(%表示)を記録する。次に、温度と収縮量の関係を記録したグラフを使って、収縮によって0%のベースラインから離れる温度を読み取り、その温度を熱収縮開始温度とする。
Although the heat shrink start temperature of the material constituting the
支持体11の構成する材料の体積固有抵抗率は、特に限定されないが、1014Ω・cm以上であることが好ましく、1018Ω・cm以上であることがより好ましい。一般に、LED実装用基板には一定の絶縁性が要求される場合があるためである。
The volume resistivity of the material constituting the
支持体11の厚さは、特に限定されないが、例えば、10μm以上かつ100μm以下である。
Although the thickness of the
LED実装用基板10の配線部12は、導電性の配線のパターンを有しており、配線は、例えば、金属や導電性プラスチックなどの導電性材料を用いることができる。
The
LED20は、P型半導体とN型半導体が接合されたPN接合部での発光を利用した発光半導体素子を用いることができる。また、有機エレクトロルミネッセンス素子もLEDに含まれる。本実施形態では、図2に示すとおり、LED20は、LED実装用基板10の配線部12と例えば導電性接合部13によって電気的に接合されている。導電性接合部13は、例えば、金属や導電性プラスチックなどの導電性材料を有する接合剤やハンダを用いることができる。
The
光反射部材15は、少なくとも可視光波長領域内の一定の範囲の光に対して反射性能を有するものである。光反射部材15の実施形態の一つでは、図3に示す通り、多孔質の第1樹脂シート150と、第1樹脂シート150の一方の面側に配置された、緻密質の第2樹脂シート151と、を備える。第1樹脂シート150と第2樹脂シート151は接着剤(図示しない)で接合されている。第1樹脂シート150は、第1面と第1面の反対側の第2面と有しており、第1樹脂シート150の第2の樹脂シート151が配置されている側の面が、第1面である。第1樹脂シート150の第2面側、すなわち第1樹脂シート150の第2の樹脂シート151が配置されている面とは反対の面側は、発光ダイオード実装用基板1が配置されている面側である。
The
内部に複数の空隙が存在する多孔質の第1樹脂シート150は、内部に多くの空隙が存在するので表面の平滑性を向上させることが難しく、それを使用した光反射部材15は、反射率は高くても、光沢度が低下する傾向がある。そこで、図3の光反射部材15は、多孔質の第1樹脂シート150の一方の面側に緻密質の第2樹脂シート151を備えるため、良好な光沢度を示す。
Since the porous
また、多孔質の第1樹脂シート150は、内部に多くの空隙が存在するのでそれ自体が単体で脆くなる傾向があり、耐久性や加工性に心配がある。そこで、図3の光反射部材15は、第1樹脂シート150を支持する第2樹脂シート151を備えるため、良好な耐久性と加工性を示す。図3の光反射部材15は、折り曲げ、切断、または穴開けなどの加工性が良好であるため、例えば、光反射部材15に貫通穴を作るときに、切断部位のバリ、折れ、破れなどが発生し難くなり、LED20の周囲に配置された光反射部材15が、LED20からの光を乱すことを抑制できる。そのため、本実施形態のLED実装モジュール1は良好な品質を示す。
In addition, since the porous
第1樹脂シート150は、内部に複数の空隙が存在する多孔質樹脂シートである。多孔質樹脂シートは、内部の比表面積が大きく、かつその空隙の形状が不均一であるため、光反射性を示す。
The
第1樹脂シート150は、特に限定されないが、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンシートであることが好ましい。ポリオレフィンシートは、汚れが付着し難く、経時的な加水分解による形状変化が起こり難いため、光反射性能が低下し難いためである。第1樹脂シート150は、耐熱性が比較的高いので、ポリプロピレンシートがより好ましい。第1樹脂シート150における樹脂の含有量は、特に限定されないが、例えば、50質量%以上で100質量%以下である。なお、ポリオレフィンシートに、ポリオレフィン以外の樹脂が混ざっていてもよく、第1樹脂シート150を構成する樹脂のうち50質量%を超えてポリオレフィンが含有していればよい。
The
第1樹脂シート150には、製造時に空隙を形成するため、あるいはシート強度を高めるため、複数の粒子を含有させることができる。粒子の材料は、例えば、炭酸カルシウム、タルク、ケイ素酸化物、チタン酸化物である。粒子の大きさは、例えば、0.1μm以上で1.5μm以下である。第1樹脂シート150における微小な粒子の含有量は、特に限定されないが、例えば、0.1質量%以上で50質量%以下である。
The
第1樹脂シート150の厚さは、特に限定されないが、例えば、20μm以上300μm以下である。
Although the thickness of the
第1樹脂シート150の内部に存在する空隙の大きさは、特に限定されないが、例えば、1μm以上で50μm以下である。多孔質樹脂シート150のエルメンドルフ引裂法による引裂強度は、厚さによって異なるが、例えば、20mN未満であり、10mN未満であることもある。なお、本実施形態では、エルメンドルフ引裂法による引裂強度は、JIS K7128−2:1998(プラスチック?フィルム及びシートの引裂強さ試験方法?第 2 部:エルメンドルフ引裂法)に準拠して測定することができる。試料の厚さが薄いときには、複数の試料を重ねて測定し、得られた測定値を重ねた試料の数で割ることで、試料の値を決めることができる。
Although the magnitude | size of the space | gap which exists in the inside of the
第1樹脂シート150の空隙率は、特に限定されないが、例えば、20%以上で80%以下である。光反射性が良好で、過度に脆くならないため、30%以上で60%以下であることがより好ましい。空隙率は、空隙の単位体積当たりの量であり、下記の式(1)にしたがって計算することができる。
空隙率(%)={(ρo−ρ)/ρo}×100 式(1)
式(1)において、ρは第1樹脂シート150の密度であり、JIS P8118に基づいて測定することができる。ρoは第1樹脂シート150の真密度である。真密度は、第1樹脂シート150を構成する主要な材料成分の種類とそれらの構成比率を分析して、材料成分の種類の一般的な値を用いることで決定することができる。例えば、ポリプロピレンの密度は0.9g/cm3、炭酸カルシウムの密度は2.7g/cm3である。なお、第1樹脂シート150が延伸処理されたものであるときは、延伸前の材料が多量の空気を含有するものでない限り、真密度は延伸前の材料の密度にほぼ等しい。そのため、真密度は、延伸前の材料から求めてもよく、定容積膨張法による乾式密度測定方法で求めることができ、測定装置としては、例えば、(株)島津製作所製の乾式自動密度計アキュピック1330が挙げられる。
Although the porosity of the
Porosity (%) = {(ρ o −ρ) / ρ o } × 100 Formula (1)
In the formula (1), ρ is the density of the
第1樹脂シート150は、例えば、入射角60度での光沢度が70未満であり、50以下であることもある。なお、下限は、特に限定されないが、例えば、0以上である。本実施形態では、光沢度は、屈折率1.567であるガラス表面を入射角60度で測定した反射率10%を光沢度100として、その相対値をJIS Z8741:1997「鏡面光沢度−測定方法」に基づいて測定することができる。具体的には、光沢度計(堀場製作所製高光沢グロスチェッカ IG−410)で測定することができる。
For example, the
第1樹脂シート150は、例えば、光反射率が80%以上であり、90%以上であることがあり、95%以上であることもある。光反射率は、正反射による寄与と拡散反射による寄与とが総合的に影響される特性である。本実施形態では、光反射率は、分光光度計(例えば、日本分光株式会社製の分光光度計V−670DS)に積分球付属装置(例えば、積分球ユニットISN−723)を取り付け、硫酸バリウムを標準板として測定することができる。なお、光線反射率は、硫酸バリウムに対する相対値であるため、100%を上回ることがある。上限は、特に限定されないが、例えば、110%である。
For example, the
第1樹脂シート150の作成方法は、例えば、樹脂と多数の粒子を有する組成物を成形および延伸する方法を挙げることができる。複数の組成物を使用して多孔質樹脂シートを製造してもよく、その場合、複数の組成物は、同一の配合であっても異なる配合であってもよい。
Examples of the method for producing the
第1樹脂シート150の作成方法の具体例は、粒子の含有量が後述する第2の組成物よりも多い第1の組成物を押出成形した後に一軸延伸して第1シートを作成する。第1シートの片面側また両面側に粒子の含有量が第1の組成物よりも少ない第2の組成物を押出成形して第2シートを作成する。そして、その積層体を第1シートの延伸方向とは異なる方向に延伸する。このような方法により、光反射性が良好な多孔質樹脂シートを得ることができる。あるいは、別の具体例として、別々に作成した第1シートと第2シートを接着剤などで接合した後に延伸する方法が挙げられる。
A specific example of a method for producing the
第2樹脂シート151は、内部が緻密な緻密質樹脂シートである。緻密質樹脂シートは、一般に、多孔質樹脂シートに比べて表面が平坦なため、光沢度が高くなる。樹脂シートで使用される樹脂の具体例は、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリナイロン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、アクリル、ポリエチレンナフタレートやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンなどである。ポリエチレンナフタレートシートやポリエチレンテレフタレートシートなどのポリエステルシートは、耐熱性が比較的高く、引張強度や破断伸度などの機械的性質にも優れているため、表面の平滑性が低下し難く、第2樹脂シート151として好適である。なお、ポリエステルシートに、ポリエステル以外の樹脂が混ざっていてもよく、シートを構成する樹脂のうち50質量%を超えてポリエステルが含有していればよい。
The
第2樹脂シート151の厚さは、特に限定されないが、例えば、25μm以上で500μm以下である。第2樹脂シート151のエルメンドルフ引裂法による引裂強度は、特に限定されないが、例えば、5mN以上で100mN以上であってもよく、10mN以上であることが好ましく、15mN以上であることがより好ましい。また、第2樹脂シート151の破断強度は、特に限定されないが、例えば、厚さ25μにおける破断強度が15MPa以上であってもよく、80MPa以上であることが好ましく、200MPa以上であることがより好ましい。また、第2樹脂シート151の厚さ25μにおける破断伸度が20%以上であり、70%以上であることが好ましく、100%以上であることがより好ましい。
Although the thickness of the
図示しないが、第2樹脂シート151は、第1樹脂シートが配置される面と反対の面側に、透明樹脂膜や透明金属膜を有する、光正反射層を備えてもよい。光反射部材15の光沢度をより向上させることができるためである。光正反射層の透明樹脂膜として、例えばアクリルやポリエステルが挙げられ、光正反射層の透明金属膜として、例えば銀、酸化アルミニウム、酸化珪素、スズドープ酸化インジウム、アンチモンドープ酸化スズが挙げられる。光正反射層の厚みは、特に限定されないが、0.1μm以上で20μm以下であり、好ましくは、0.5μm以上で5μm以下である。光正反射層の作成方法は、例えば、透明樹脂やその前駆体を有する組成物を第2樹脂シート151上にコーティングする方法を挙げることができる。あるいは、透明金属やその前駆体を第2樹脂シート151上に蒸着する方法を挙げることができる。
Although not shown, the
光反射部材15の波長450nm以上650nm以下の範囲内の所定の波長における光線反射率は、特に限定されないが、第1樹脂シート150の第1面側から測定したときに、80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、95%以上であることがさらに好ましい。上限は、特に限定されないが、例えば、110%である。
The light reflectance of the
光反射部材15の光沢度の値は、特に限定されないが、第1樹脂シート150の第1面側から入射角60度で測定したときに、70以上であることが好ましく、80以上であることがより好ましく、90以上であることがさらに好ましい。なお、上限は、特に限定されないが、例えば、110以下である。
The value of the glossiness of the
第1光反射部材15の表面の算術平均粗さ(Ra)は、特に限定されないが、第1樹脂シート150の第1面側から測定したときに、600nm未満であることが好ましく、400nm未満であることがより好ましく、200nm未満であることがより好ましい。良好な光沢度を示すためである。なお、下限は、特に限定されないが、例えば、1nm以上である。本実施の形態では、表面の算術平均粗さ(Ra)は、JIS B0601:2013「製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメータ」に基づいて測定することができる。具体的には、白色干渉型表面形状計測顕微鏡(Zygo製NewView6300)で測定することができる。
The arithmetic average roughness (Ra) of the surface of the first
光反射部材15の厚みは、用途によって異なるので、特に限定されないが、例えば、50μm以上で1mm以下である。光反射部材15のエルメンドルフ引裂法による引裂強度は、特に限定されないが、例えば、10mN以上で100mN以下であってもよく、15mN以上であることが好ましく、20mN以上であることがより好ましい。光反射部材15の引張強度は、特に限定されないが、50MPa以上であることが好ましい。光反射部材15に用いられた多孔質の第1樹脂シートが延伸フィルムである場合には、多孔質の第1樹脂シートの流れ方向(MD)と幅方向(TD)における光反射部材15の引張強度が、いずれも50MP以上であることが好ましい。
The thickness of the
光反射部材15の構成する材料の体積固有抵抗率は、特に限定されないが、1014Ω・cm以上であることが好ましく、1018Ω・cm以上であることがより好ましい。特に、LED実装用基板の面を覆うように配置する場合には、一定の絶縁性が要求される場合があるためである。
The volume resistivity of the material constituting the
光射部材15は、多孔質の第1樹脂シート150の一方の面側に、緻密質の第2樹脂シート151を配置する工程、によって得ることができる。
The
図4に、光反射部材15の他の実施形態の一つを示す。図4に示す光反射部材15は、光反射部材15の一方の表面から他方の表面まで貫通している貫通穴152を有する。なお、第2樹脂シート、第1樹脂シートは、上述した図3に示す実施形態と同様である。
FIG. 4 shows another embodiment of the
光反射部材15の貫通穴152は、LEDから出射される光を通過する役割を果たす。あるいは、図2に示すように、貫通穴152の中にLED20を配置する場合もある。貫通穴152の大きさは、用途やLEDの大きさによって異なり、特に限定されないが、例えば、0.1mm以上で100mm以下である。貫通穴152の数は、用途によって異なり、特に限定されず、一個以上であればよい。
The through
図5に、光反射部材15の他の実施形態の一つを示す。図5に示す光反射部材15は、第1樹脂シート150の第2面側、すなわち第1樹脂シート150の第2樹脂シート151が配置される面とは、反対の面側に配置された、第3樹脂シート153を備える。第3樹脂シート153と第1樹脂シート150は接着剤(図示しない)で接合されている。なお、第1樹脂シート150、第2樹脂シート151は、上述した図3に示す実施形態と同様であり、貫通穴152は、上述した図4に示す実施形態と同様である。
FIG. 5 shows another embodiment of the
図5に示す光反射部材15は、第3樹脂シート153を備えている。多孔質の第1樹脂シート150と緻密質の第2樹脂シート151とは、力や熱に対する機械的特性が大きく相違するので、第1樹脂シート150の片方の面側にのみ樹脂シートを積層しただけでは、光反射部材15がカールする可能性がある。特に、本実施形態の光反射部材15は、LED実装モジュールで用いられるので、LEDから発生する熱の影響を受けて、それぞれのシートが収縮する可能性がある。第3樹脂シート153を追加で配置することによって、第1樹脂シート150の両面側に樹脂シートがそれぞれ配置され、光反射部材15のカールを抑制することができる。
The
第3樹脂シート153で使用される樹脂の具体例は、ポリイミド、ポリナイロン、ポリエチレンナフタレートやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンなどである。第3樹脂シート153は、融点が180℃以上の樹脂シートであることが好ましい。LEDから発生する熱に対する耐久性を付与することができるためである。ポリエチレンナフタレートシートやポリエチレンテレフタレートシートなどのポリエステルシートは、耐熱性が比較的高く、引張強度や破断伸度などの機械的性質にも優れているため、第3樹脂シート152として好適である。なお、ポリエステルシートに、ポリエステル以外の樹脂が混ざっていてもよく、シートを構成する樹脂のうち50質量%を超えてポリエステルが含有していればよい。
Specific examples of the resin used in the
第3樹脂シート153は、第2樹脂シート151に含まれる樹脂と同じ種類の樹脂を含むことが好ましい。力や熱に対する機械的特性が近似するため、カールをより抑制しやすいためである。例えば、第2樹脂シート151がポリエステルシートである場合には、第3樹脂シート153もポリエステルシートであることが好ましい。
The
第3樹脂シート153は、緻密質であっても多孔質であってもよい。第3樹脂シート153が、緻密質の樹脂シートである場合には、カールを抑制しつつ光沢度を向上させることができる。第3樹脂シート153が、多孔質の樹脂シートである場合には、カールを抑制しつつ光反射性を向上させることができる。
The
第3樹脂シート153の厚みは、特に限定されないが、力や熱に対する機械的特性を近づけるために、第3樹脂シート153が緻密質である場合には、第2樹脂シート151の厚みに対して0.5以上で1.5倍以下であってもよい。第3樹脂シート153が多孔質である場合には、第2樹脂シート151の厚みに対して1.5倍以上で5倍以下であってもよい。
The thickness of the
図6に、光反射部材15の他の実施形態の一つを示す。図6に示す光反射部材15は、第1樹脂シート150と第2樹脂シート151の間に、複数の光反射粒子および複数の光反射粒子を保持するための樹脂バインダーを有する、光反射層154が配置されている。なお、光反射層154は、第1樹脂シート150と第3樹脂シート153の間に配置されていてもよい。図6では、第1樹脂シート150と第2光反射層154は直接接合しており、第2光反射層154と第2樹脂シート151は接着剤(図示しない)で接合されている。なお、第1樹脂シート150、第2樹脂シート151、貫通穴152、第3樹脂シート153は、上述した図5に示す実施形態と同様である。
FIG. 6 shows another embodiment of the
多孔質樹脂シートである第1樹脂シート150および複数の光反射粒子を有する層である光反射層154を組み合わせることにより、光反射性能の向上を図ることができる。もっとも、これらは内部に多くの空隙や多くの粒子が存在するためにこれらだけでは光沢度が低下する傾向がある。そこで、図6に示す光反射部材15は、第1樹脂シート150および光反射層154に緻密質の第2樹脂シート151が配置されているので、良好な光沢度を示す。
By combining the
また、内部に複数の空隙が存在する多孔質樹脂シートかあるいは複数の光反射粒子を有する層かのいずれか一方のみを光反射部材で使用した場合には、一般に、その厚みを大きくして、光反射性能を向上させることが必要になる。これに対して、図6に示す光反射部材15は、光反射機構がそれぞれ異なる多孔質樹脂シートおよび複数の光反射粒子を有する層を有するので、それぞれの厚みを比較的小さくしたとしても、総合的に良好な光反射性能を得ることができる。もっとも、内部に複数の空隙が存在する多孔質樹脂シートや複数の光反射粒子を有する層は、内部に多くの空隙や多くの粒子が存在するためにそれぞれ自体が単体で脆くなる傾向があり、耐久性や加工性に心配がある。また、可撓性などの機械的特性が大きく異なるこれらを積層したときは、層間の剥がれや破壊などが生じやすくなり、さらに耐久性や加工性が低下するおそれがある。そこで、図6に示す光反射部材15は、第1樹脂シート150および光反射層154に緻密質の第2樹脂シート151が配置されているので、良好な耐久性と加工性を示す。なお、図6に示す光反射部材15は、第2樹脂シート151と第3樹脂シート153の間に挟まれて多孔質樹脂シートおよび複数の光反射粒子を有する層が配置されている点も耐久性と加工性を向上させるのに寄与している。
In addition, when only one of the porous resin sheet having a plurality of voids therein or the layer having a plurality of light reflecting particles is used in the light reflecting member, generally, the thickness is increased, It is necessary to improve the light reflection performance. On the other hand, the
光反射層154は、複数の光反射粒子および複数の光反射粒子を保持するための樹脂バインダーを有する。光反射粒子は、例えば、チタン酸化物、アルミニウム酸化物、シリカ酸化物、炭酸カルシウム、硫酸バリウムがあり、チタン酸化物がより好ましい。樹脂バインダーは、例えば、ポリウレタン、ポリエステル、アクリルがある。第2光反射層中の光反射粒子と樹脂バインダーとの質量比(光反射粒子の質量/樹脂バインダーの質量)は、特に限定されないが、例えば、1以上で25以下である。
The
光反射層154の厚みは、特に限定されないが、0.1μm以上で20μm以下であり、好ましくは、0.5μm以上で5μm以下である。
The thickness of the
光反射層154の作成方法は、例えば、複数の光反射粒子と樹脂バインダーを有する組成物を第1樹脂シート150上にコーティングする方法を挙げることができる。
Examples of the method for creating the
図示しないが、第2光反射層154と第1樹脂シート150との間には、第4樹脂シートが配置されていてもよい。光反射部材15の耐久性と加工性がより向上するためである。第4樹脂シートとしては、第3樹脂シート153と同様のものを用いることができる。第4樹脂シートを用いる場合、光反射層154を第4樹脂シート上に作成した後、第1樹脂シート150と接着剤で接合してもよい。
Although not shown, a fourth resin sheet may be disposed between the second
上述の光反射部材15は、LED実装モジュール用光反射部材として好適に使用することができる。LED実装モジュール1の正面輝度を良好にすることができるためである。
The
本実施形態のLED実装モジュール1は、表示装置や照明装置の光源として用いることができる。
The
上述の図1及び図2で示す実施形態のLED実装モジュールは、直下方式の光源として好適に使用できる。一方、図7に示す別の実施形態のLED実装モジュールは、エッジライト方式の光源として好適に使用できる。図15では、LED実装モジュール1が、LED実装用基板10と、LED実装用基板10の少なくとも一方の面側に配置される、LED20と、いずれかの面がLEDに対向して配置される、導光部材30と、導光部材30のLED20と対向している面とは異なる面側に配置される、光反射部材15と、を備えている。なお、図示しないが、導光部材30は、光反射部材15の第1樹脂シート150の第2面側、すなわち第1樹脂シート150の第2樹脂シート151が配置される面とは反対の面側に配置されている。光反射部材15などは、図1及び図2のLED実装モジュールで説明した内容と同じである。例えば、光反射部材15として、図3から図6に示したものを用いることができる。
The LED mounting module of the embodiment shown in FIG. 1 and FIG. 2 described above can be suitably used as a direct light source. On the other hand, the LED mounting module of another embodiment shown in FIG. 7 can be suitably used as an edge light type light source. In FIG. 15, the
LED実装用基板10に配置されたLED20から出射した光は、導光部材30の内部に入って通過し、例えば導光部材30と光反射部材15との間に配置された光反射ドット(図示しない)によって導光部材30の面から徐々に出射される。図7では、導光部材30の光が出射する面(以下、「光出射面」と記載する場合がある。)は、導光部材30の光反射部材15と向き合った面の対面である。光反射部材15は、光出射面以外から光が意図せず出射することを抑制できる。なお、図示しないが、複数の貫通穴152を有する光反射部材15を光反射ドットとして用いることができる。また、図15では、光反射部材15は、導光部材30の光出射面の対面と向かい合って配置されているが、これに限定されない。図示しないが、光反射部材15は、導光部材30のLED20に向き合った面の対面と向かい合って配置されることで、その面から光が意図せず出射することを抑制できる。また、図示しないが、光反射部材15は、導光部材3の光出射面の一部に向かい合って配置されることで、導光部材30の光出射面の光が出射する領域を制御することができる。
The light emitted from the
また、図8に示す別の実施形態のLED実装モジュール1は、LED実装用基板10と、LED実装用基板10の少なくとも一方の面側に配置されるLED20と、LED実装用基板10のLED20が配置される面と同じ面側に、LED20と向かい合ってかつ離れて配置される光反射部材15と、を備える。光反射部材15は、例えば図3から図6に示したものを用いることができる。光反射部材15は、第2樹脂シート151を備えるので、光反射部材15がLED実装用基板10から離れて配置される場合であっても、光反射部材15が自重でカールし難くなる。本実施形態の光反射部材15の厚みは、特に限定されないが、200μm以上で1mm以下であることが好ましい。なお、光反射部材15とLED実装用基板10との間には間隙ができている。図8の間隙には、空気が充填されているが、窒素や希ガスなどの不活性ガスや、ポリマーやガラスなどの透明な材料が充填されていてもよい。
Further, the
図8では、光反射部材15は、光反射部材15の一方の表面から他方の表面まで貫通している複数の貫通穴152を有している。複数の貫通穴152は、LED20から光反射部材15に向けた垂線と光反射部材15との交点を中心点として、光反射部材の15の面内で中心点に遠い方の貫通穴の大きさが、中心点に近い方の貫通穴の大きさよりも大きくなるように配置されている。なお、光反射部材15は、複数の光透過部を有していればよく、複数の光透過部は複数の貫通穴152に限定されない。例えば、図8の複数の貫通穴の位置に透明な材料を有していてもよい。
In FIG. 8, the
図8では、光反射部材15のLED実装用基板10が配置される面とは反対の面側には、光透過拡散部材16が、第1光反射部材15と向かい合ってかつ離れて配置されている。光透過拡散部材16としては、例えば、光透過率が20%以上で50%以下かつ光反射率が50%以上で80%以下のものを用いることができる。具体的には、透明な樹脂に多数の粒子を含有させた樹脂シートを用いることができる。また、第1光反射部材15および光透過拡散部材16は、固定部材17で所望の位置に固定されている。固定部材18は、例えば、第1光反射部材15の面の法線方向に延びる柱状のピンである。また、LED実装モジュール1は、LED実装用基板10のLED20が配置された面と同じ面側に配置され、LED実装用基板10のLED20が配置された領域を除くLED実装用基板10の面の少なくとも一部を覆っている、第2光反射部材18を備える。第2光反射部材18は、貫通穴182を有しており、貫通穴182のなかにLED20が配置されている。第2光反射部材18は、上述した光反射部材15と同様のものを使用することができる。
In FIG. 8, the light
LED20から出射した光は、光反射部材15の方に向かい、その一部が、光反射部材15で反射されてLED実装用基板10や第2光反射部材18の方に向かい、さらにLED実装用基板10の表面や第2光反射部材18で反射されて光反射部材15の方に向かう。光反射部材15の方に向かった光の一部は、光反射部材15で反射される。このように、光反射部材15や第2光反射部材18とLED実装用基板10との間で反射を繰り返すことによって、光は、光反射部材15とLED実装用基板10との間の間隙内でLED実装用基板10の面に水平な方向へ広がっていく。すなわち、光は、LED実装用基板10の面に水平な方向へ広がりながら、その一部が、光反射部材15の貫通穴152を通過して、LED実装モジュールから出射する。LED20から出射した光をLED実装用基板10の面に水平な方向へ広げて均一化できるので、図8に示すLED実装モジュールでは、照射する光量や輝度のばらつきを抑制することができる。なお、LED20から出射する光は、指向性が強く、上記の中心点に向かう指向性をもつので、中心点近傍の貫通穴152の穴の大きさを比較的小さくして、中心点から離れるにつれて穴の大きさを大きくすることによって、LED実装モジュール1面内から照射する光の均一化をより図ることができる。
The light emitted from the
光反射部材15は、LED実装用基板10側の面だけでなく、その反対側の面も光を反射することが、図8のLED実装モジュールの輝度を高めるために重要である。例えば、枠体(図示しない)、光透過拡散部材16、固定部材17などの影響により、光反射部材15のLED実装用基板10とは反対の面側から光が入射する場合があるためである。
In order to increase the brightness of the LED mounting module of FIG. 8, it is important that the
LED実装モジュール1の製造方法は、LED実装用基板10を準備する第1工程と、LED実装用基板10の少なくとも一方の面側にLED20を配置する第2工程と、LED実装用基板10のLED20が配置される面と同じ面側に光反射部材15を配置する第3工程とを備える。第2工程をおこなってから第3工程をおこなっても、第3工程をおこなってから第2工程をおこなってもよい。
The manufacturing method of the
第1工程は、LED実装用基板10を準備する工程である。LED実装用基板10は、公知の基板の作成方法を使って得ることができる。基板の作成方法は、例えば、エッチング技術を含む。具体的には、まず、支持体に銅などの金属層を配置する。金属層を覆うようにパターニングされたマスクを配置する。マスクに覆われていない箇所の金属層をエッチング液により除去する。最後に、マスクをアルカリ液で除去する。
The first step is a step of preparing the
第2工程は、LED20をLED実装用基板10に配置する工程である。LED20は、金属や導電性プラスチックなどの導電性材料を有する接合剤やハンダなどを使って、LED実装用基板10の配線部12に電気的に接合する。
A 2nd process is a process of arrange | positioning LED20 to the board |
第3工程は、光反射部材15をLED実装用基板10に配置する工程である。光反射部材15は、必要に応じて貫通穴152をカッターやレーザーで形成することができる。貫通穴152は、LED実装用基板10を配置する前に形成してもよいし、LED実装用基板10を配置した後に形成してもよい。ただし、本工程を後述する第2工程の後におこなうときは、LED20が既に配置されているので、貫通穴152は、LED実装用基板10を配置する前に形成することが好ましい。
The third step is a step of arranging the
表示装置や照明装置は、上述のLED実装モジュール1の好適な用途である。図9は、表示装置100の模式図である。表示装置100は、表示パネル2の背面にLED実装モジュール1が配置されている。LED実装モジュール1は、上述の通り、LED実装用基板10、LED20、および光反射部材15を備えている。LED実装モジュール1の背面には、LEDの熱を排出するための放熱部材3が配置されている。上述のLED実装モジュール1は、良好な耐久性や良好な品質を示すので、表示装置や照明装置の長寿命化や高品質化に寄与する。
A display device or a lighting device is a suitable application of the
以下、参考例により本開示を更に具体的に説明するが、本開示は、以下の参考例に限定されるものではない。 Hereinafter, the present disclosure will be described more specifically with reference examples. However, the present disclosure is not limited to the following reference examples.
<多孔質樹脂シートの準備>
プロピレン単独重合体(日本ポリケム(株)製、商品名「ノバテックPP:MA−8」、融点164℃) 65.5質量%、高密度ポリエチレン(日本ポリケム(株)製、商品名
「ノバテックHD:HJ580」、融点134℃、密度0.960g/cm3) 6.5質量%、および、平均粒子径が1.5μmの炭酸カルシウム粉末 28質量%、を有する内層用の組成物を、押出機を用いて無延伸シートを得た。この無延伸シートを流れ方向(MD)に4倍の延伸をおこない、一軸延伸シートを得た。なお、この参考例では、流れ方向(MD)は、押出機を用いて組成物を押し出した時の押出方向を意味する。
<Preparation of porous resin sheet>
Propylene homopolymer (Nippon Polychem Co., Ltd., trade name “Novatech PP: MA-8”, melting point 164 ° C.) 65.5% by mass, high density polyethylene (Nippon Polychem Co., Ltd., trade name “Novatech HD: HJ580 ”, melting point 134 ° C., density 0.960 g / cm 3 ) 6.5% by mass, and a composition for an inner layer having an average particle size of 1.5 μm and 28% by mass of calcium carbonate powder. An unstretched sheet was obtained. This unstretched sheet was stretched 4 times in the flow direction (MD) to obtain a uniaxially stretched sheet. In this reference example, the flow direction (MD) means the extrusion direction when the composition is extruded using an extruder.
プロピレン単独重合体(日本ポリケム(株)製、商品名「ノバテックPP:MA−8」、融点164℃) 51.5質量%、高密度ポリエチレン(日本ポリケム(株)製、商品名「ノバテックHD:HJ580」、融点134℃、密度0.960g/cm3) 3.5質量%、平均粒子径が1.5μmの炭酸カルシウム粉末 42質量%、平均粒子径が0.8μmの酸化チタン粉末 3質量%、を有する外層用の組成物を、押出機を用いて上述で得られた一軸延伸シートの両面側にダイを用いて押し出して、三層構成(外層、内層、および外層)の積層シートを得た。
Propylene homopolymer (manufactured by Nippon Polychem Co., Ltd., trade name “Novatech PP: MA-8”, melting point 164 ° C.) 51.5% by mass, high density polyethylene (manufactured by Nippon Polychem Co., Ltd., trade name “Novatech HD: HJ580 ”, melting point 134 ° C., density 0.960 g / cm 3 ) 3.5% by mass, calcium carbonate powder having an average particle size of 1.5 μm 42% by mass, titanium oxide powder having an average particle size of 0.8
この積層体を幅方向(内層に積層された一軸延伸シートの流れ方向に直交する方向、TD)に7倍の延伸を行なうことによって、全体の厚みが145μm(外層 31μm、内層 83μm、外層 31μm)の多孔質樹脂シートを得た。多孔質樹脂シートの空隙率は55%であった。 By stretching the laminate in the width direction (direction orthogonal to the flow direction of the uniaxially stretched sheet laminated on the inner layer, TD), the total thickness is 145 μm (outer layer 31 μm, inner layer 83 μm, outer layer 31 μm). A porous resin sheet was obtained. The porosity of the porous resin sheet was 55%.
<参考例1>
上述の多孔質樹脂シート(第1樹脂シート150)の両面にそれぞれ、ポリウレタン系接着剤(ロックペイント社製 主剤アドロックRU−77T、ロックペイント社製 硬化剤ロックボンドJ H−7、主剤:硬化剤=10:1)を使用して、緻密質樹脂シート(第2樹脂シート151、第3樹脂シート153)であるポリエチレンテレフタレートシート(厚さ188μm、東レ社製 ルミラー)を1枚ずつ接合した。それによって、参考例1の光反射部材を得た。
<Reference Example 1>
Polyurethane adhesives (main agent Adlock RU-77T manufactured by Rock Paint, hardener lock bond JH-7 manufactured by Rock Paint, main agent: curing agent, respectively, on both surfaces of the porous resin sheet (first resin sheet 150) described above = 10: 1), polyethylene terephthalate sheets (thickness: 188 μm, Lumirror manufactured by Toray Industries, Inc.), which are dense resin sheets (
<参考例2>
上述の多孔質樹脂シートだけで、参考例2の光反射部材を得た。
<Reference Example 2>
The light reflecting member of Reference Example 2 was obtained using only the porous resin sheet described above.
<光反射部材の評価>
参考例1の光反射部材は、波長560nmにおける光反射率が99%、入射角60度における光沢度が95、表面の算術平均粗さが30nmであった。これに対して、参考例2の光反射部材は、波長560nmにおける光反射率が100%、入射角60度における光沢度が36、表面の算術平均粗さが600nmであった。多孔質樹脂シートおよび緻密質樹脂シートを備える参考例1の光反射部材の方が、多孔質樹脂シートだけの参考例2の光反射部材よりも光沢度が高くなった。
<Evaluation of light reflecting member>
The light reflecting member of Reference Example 1 had a light reflectance of 99% at a wavelength of 560 nm, a glossiness of 95 at an incident angle of 60 degrees, and an arithmetic average roughness of the surface of 30 nm. In contrast, the light reflecting member of Reference Example 2 had a light reflectance of 100% at a wavelength of 560 nm, a glossiness of 36 at an incident angle of 60 degrees, and an arithmetic average roughness of the surface of 600 nm. The glossiness of the light reflecting member of Reference Example 1 including the porous resin sheet and the dense resin sheet was higher than that of the light reflecting member of Reference Example 2 having only the porous resin sheet.
参考例1および参考例2の光反射部材をそれぞれ折り曲げて、その折り曲げ部位の近傍を目視で観察した。参考例2の光反射部材の折り曲げ部位の近傍には、折り曲げの跡が強く付いているのが見られたのに対して、参考例1の光反射部材の折り曲げ部位の近傍は、折り曲げの跡が比較的弱く見られた。そのため、参考例1の光反射部材は、良好な耐久性を示すことがわかった。 Each of the light reflecting members of Reference Example 1 and Reference Example 2 was bent, and the vicinity of the bent portion was visually observed. In contrast to the bent portion of the light reflecting member of Reference Example 2, a strong trace of bending was observed, whereas in the vicinity of the bent portion of the light reflecting member of Reference Example 1, the bent mark was observed. Was seen relatively weak. Therefore, it turned out that the light reflection member of the reference example 1 shows favorable durability.
参考例1および参考例2の光反射部材をそれぞれカッターナイフで切断して、その切断部位の近傍を目視で観察した。参考例2の光反射部材の切断部位の近傍には、バリが多く見られたのに対して、参考例1の光反射部材の切断部位の近傍は、比較的バリが少なかった。そのため、参考例1の光反射部材は、良好な加工性を示すことがわかった。 The light reflecting members of Reference Example 1 and Reference Example 2 were each cut with a cutter knife, and the vicinity of the cut site was visually observed. While many burrs were observed in the vicinity of the cut portion of the light reflecting member of Reference Example 2, there were relatively few burrs in the vicinity of the cut portion of the light reflecting member of Reference Example 1. Therefore, it turned out that the light reflection member of the reference example 1 shows favorable workability.
1 LED実装モジュール
10 LED実装用基板
11 支持体
12 配線部
13 導電性接合部
14 絶縁性保護部
15 光反射部材
150 第1樹脂シート
151 第2樹脂シート
152 貫通穴
153 第3樹脂シート
154 光反射層
16 光透過拡散部材
17 固定部材
18 第2光反射部材
182 貫通穴
20 LED
30 導光部材
2 表示パネル
3 放熱部材
100 表示装置
DESCRIPTION OF
30
Claims (16)
前記発光ダイオード実装モジュールが、
発光ダイオード実装用基板と、
前記発光ダイオード実装用基板の少なくとも一方の面側に配置される、発光ダイオードと、
前記発光ダイオード実装用基板の前記発光ダイオードが配置される面と同じ面側に配置される、光反射部材と、を備え、
前記光反射部材が、
第1面と前記第1面の反対側の第2面を有する、多孔質の第1樹脂シートと、
前記多孔質樹脂シートの第1面側に配置される、緻密質の第2樹脂シートと、を備え、
前記発光ダイオード実装用基板が、前記光反射部材の前記第1樹脂シートの第2面側に配置される、
発光ダイオード実装モジュール。 A light emitting diode mounting module,
The light emitting diode mounting module is
A light emitting diode mounting substrate;
A light emitting diode disposed on at least one surface side of the light emitting diode mounting substrate; and
A light reflecting member disposed on the same surface side as the surface on which the light emitting diode is disposed of the light emitting diode mounting substrate, and
The light reflecting member is
A porous first resin sheet having a first surface and a second surface opposite to the first surface;
A dense second resin sheet disposed on the first surface side of the porous resin sheet,
The light emitting diode mounting substrate is disposed on the second surface side of the first resin sheet of the light reflecting member,
Light emitting diode mounting module.
前記発光ダイオード実装モジュールが、
発光ダイオード実装用基板と、
前記発光ダイオード実装用基板の少なくとも一方の面側に配置される、発光ダイオードと、
いずれかの面が前記発光ダイオードに対向して配置される、導光部材と、
前記導光部材の前記発光ダイオードと対向している面とは異なる面側に配置される、光反射部材と、を備え、
前記光反射部材が、
第1面と前記第1面の反対側の第2面を有する、多孔質の第1樹脂シートと、
前記第1樹脂シートの第1面側に配置される、緻密質の第2樹脂シートと、を備え、
前記導光部材が、前記光反射部材の前記第1樹脂シートの第2面側に配置される、
発光ダイオード実装モジュール。 A light emitting diode mounting module,
The light emitting diode mounting module is
A light emitting diode mounting substrate;
A light emitting diode disposed on at least one surface side of the light emitting diode mounting substrate; and
A light guide member, any surface of which is disposed to face the light emitting diode;
A light reflecting member disposed on a surface side different from the surface facing the light emitting diode of the light guide member,
The light reflecting member is
A porous first resin sheet having a first surface and a second surface opposite to the first surface;
A dense second resin sheet disposed on the first surface side of the first resin sheet,
The light guide member is disposed on the second surface side of the first resin sheet of the light reflecting member,
Light emitting diode mounting module.
前記第1樹脂シートの第1面側に配置される、緻密質の第2樹脂シートと、を備える、
発光ダイオード実装モジュール用光反射部材。 A porous first resin sheet having a first surface and a second surface opposite to the first surface;
A dense second resin sheet disposed on the first surface side of the first resin sheet,
Light reflecting member for light emitting diode mounting module.
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