JP2017195838A - 植物栽培用照明装置およびこれを用いた植物栽培装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】載置部に載置された植物が成長してその大きさが変化しても、灯具の照射方向および照射位置を変更することにより灯具から照射される光量の無駄をなくすことができ、さらに、背高さのある植物に対して植物の上部および側部へ光を照射することができる植物栽培装置を提供する。【解決手段】植物栽培装置1は、載置部3との距離を所定範囲で変更しうる植物栽培用照明装置5を備えている。植物栽培用照明装置5は、前後方向に並列状に配置された複数のカセット状の照明ユニット10,11,12よりなり、各照明ユニット10,11,12は、灯具16と、灯具16を保持する保持体13,14,15とを備えており、前後に隣り合う照明ユニット10,11,12どうしが左右方向にのびる水平軸線周りに回動可能に連結されている。【選択図】図1

Description

この発明は植物栽培用照明装置およびこれを用いた植物栽培装置に関し、さらに詳しくは、人工光源を用いて室内で植物を栽培する植物栽培用照明装置およびこれを用いた植物栽培装置に関する。
この明細書および特許請求の範囲において、図1の上下を上下といい、左右を左右というものとし、図2の左を前、右を後というものとする。
従来、植物栽培装置として、前後左右に間隔をおいて隣り合う複数の支柱、および支柱を利用して設けられかつ植物が植えられた栽培槽を載せる載置部を有する栽培ラックと、載置部の上方に間隔をおいて配置され左右方向に延びた灯具を保持する保持体とを備えたものが知られている(下記特許文献1参照)。
特許文献1記載の植物栽培装置は、照明装置が上下方向に移動する構成を有しているので、載置部に配置された植物が成長により上方に延びていくと、これに合わせて照明装置の高さを高くして植物との距離を調整することができる。
しかし、上記の植物栽培装置は、照明装置が載置部に対して平坦に形成されているため、載置部に配置された植物の形状、大きさおよび成長度合いにかかわらず、灯具からの光が鉛直方向下向きに照射されている。
これにより、植物が載置部の前後方向中央部のみに配置された場合、植物以外の箇所にも灯具の光が照射されてしまい、無駄な光量が生じている。
さらに、背高さがある植物が載置部に配置された場合、灯具からの光が鉛直方向下向きの照射のみだと、植物の上部と下部とで照射される光量の差が大きくなる。
特開2009―106208号公報
この発明の目的は、上記の問題を解決し、載置部に載置された植物が成長してその大きさが変化しても、灯具の照射方向および照射位置を変更することにより灯具から照射される光量の無駄をなくすことができ、さらに、背高さのある植物に対して植物の上部および側部へ光を照射することができる植物栽培装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)植物の上方に設置されて植物に光を照射する植物栽培用照明装置であって、前後方向に並列状に配置された複数のカセット状の照明ユニットよりなり、各照明ユニットは、灯具と、灯具を保持する保持体とを備えており、前後に隣り合う照明ユニットどうしが左右方向にのびる水平軸線周りに回動可能に連結されている、植物栽培用照明装置。
2)さらに、前後に隣り合う照明ユニットどうしを複数の相対回動位置のうち任意の位置で解除可能に固定する固定機構を備えている上記1)記載の植物栽培用照明装置。
3)全ての照明ユニットのうち少なくとも前後方向中央付近に位置する照明ユニットが、左右方向から見て略上方凸弧状に配置された複数の灯具を有している上記1)または2)記載の植物栽培用照明装置。
4)可撓性を有する材料からなりかつ下面に反射面を有する反射シートが、全ての照明ユニットの上面に跨って取り付けられている上記1)〜3)のいずれか1つに記載の植物栽培用照明装置。
5)複数の支柱、および支柱を利用して設けられかつ植物が植えられた栽培槽を載せる少なくとも1段の載置部を有する栽培ラックと、栽培ラックの各載置部の上方に設置された植物栽培用照明装置とを備えている植物栽培装置であって、植物栽培用照明装置が、上記1)〜4)のいずれか1つに記載の植物栽培用照明装置よりなるとともに、載置部との距離を所定範囲で変更しうるように配置されている植物栽培装置。
6)栽培ラックが上下複数段の載置部を有しており、上下に隣り合う植物栽培用照明装置どうしが連結体を介して所定間隔に保持されるように連結されているとともに、全ての植物栽培用照明装置を同時に昇降させる昇降装置が栽培ラックに設けられている植物栽培装置。
7)昇降装置が、栽培ラックの頂部付近に設けられているプーリと、プーリに巻き掛けられかつ一端が最上位の植物栽培用照明装置に接続されている索状物と、索状物の他端に取り付けられているバランスウェイトとを備えている上記6)記載の植物栽培装置。
上記1)の植物栽培用照明装置によれば、植物栽培用照明装置は前後方向に並列状に配置された複数のカセット状の照明ユニットよりなり、各照明ユニットは、灯具と、灯具を保持する保持体とを備えており、前後に隣り合う照明ユニットどうしが左右方向にのびる水平軸線周りに回動可能に連結されているので、植物が成長して大きさが変化しても照明ユニットの位置を回動させ、灯具の照射方向および照射位置を変更して灯具を植物に向けることにより、灯具から照射される光量の無駄をなくすことができ、さらに、背高さのある植物に対して植物の上部および側部へ灯具から光を照射することできる。
すなわち、植物が成長により大きさが変化すると、その大きさに合わせて照射ユニットの角度を植物側に傾斜させて照射角度を変えることにより灯具の光を植物に集中して照射することができる。
上記2)の植物栽培用照明装置によれば、さらに、前後に隣り合う照明ユニットどうしを複数の相対回動位置のうち任意の位置で解除可能に固定する固定機構を備えているので、照明ユニットを安定して任意の位置に固定することができる。
上記3)の植物栽培用照明装置によれば、全ての照明ユニットのうち少なくとも前後方向中央付近に位置する照明ユニットが、左右方向から見て略上方凸弧状に配置された複数の灯具を有しているので、植物に対してより光を照射することができる。
上記4)の植物栽培用照明装置によれば、可撓性を有する材料からなりかつ下面に反射面を有する反射シートが、全ての照明ユニットの上面に跨って取り付けられているので、全植物に発せられる光量子束密度を均一化することが可能となる。
上記5)の植物栽培装置によれば、複数の支柱、および支柱を利用して設けられかつ植物が植えられた栽培槽を載せる少なくとも1段の載置部を有する栽培ラックと、栽培ラックの各載置部の上方に設置された植物栽培用照明装置とを備えている植物栽培装置であって、植物栽培用照明装置が、上記1)〜4)のいずれか1つに記載の植物栽培用照明装置よりなるとともに、載置部との距離を所定範囲で変更しうるように配置されているので、載置部に載置された植物が成長して背高さが伸びた場合でも、照明ユニットと載置部との距離を変更することにより植物の上部および側部へ光を照射することができ、光量の無駄をなくすことができる。
上記6)の植物栽培装置によれば、栽培ラックが上下複数段の載置部を有しており、上下に隣り合う植物栽培用照明装置どうしが連結体を介して所定間隔に保持されるように連結されているとともに、全ての植物栽培用照明装置を同時に昇降させる昇降装置が栽培ラックに設けられているので、植物栽培用照明装置を1つずつ昇降させる場合に比べ、手間を省くことができる。
上記7)の植物栽培装置によれば、昇降装置が、栽培ラックの頂部付近に設けられているプーリと、プーリに巻き掛けられかつ一端が最上位の植物栽培用照明装置に接続されている索状物と、索状物の他端に取り付けられているバランスウェイトとを備えているので、植物栽培用照明装置とバランスウェイトとの平衡が保たれ植物栽培用照明装置の高さに係わりなく植物栽培用照明装置を任意の位置で静止させることができる。
この発明による植物栽培装置を示す正面図である。 この発明による植物栽培装置を示す左側面図である。 この発明による植物栽培用照明装置を示す下面図である。 この発明による植物栽培用照明装置を示す左側面図である。 図4に示した植物栽培用照明装置の後側連結部の要部を示す拡大側面図である。 昇降装置を示す概略図である。 最下位にある植物栽培用照明装置の要部を示す拡大側面図である。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1および図2はこの発明の植物栽培装置の全体構成を示し、図3および図4はこの発明の植物栽培用照明装置の全体構成を示し、図5および図7は植物栽培用照明装置の要部を示し、図6は植物栽培装置の要部の構成を示す。
以下の説明において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
図1および図2において、植物栽培装置(1)は、植物が栽培される栽培槽(2)を載せる載置部(3)が少なくとも1段、この実施形態では3段の載置部(3)が上下方向に間隔をおいて設けられた栽培ラック(4)と、各載置部(3)の上方に間隔をおいて配置された植物栽培用照明装置(5)とを備えている。
栽培ラック(4)は、前後方向に間隔をおいて配置されたアルミニウム押出形材製の2本の垂直状の支柱(6)からなる支柱対を、左右方向に間隔をおいて少なくとも2対、この実施形態では3対備えている。すなわち、栽培ラック(4)の左右両端部にそれぞれ2本の支柱(6)が前後方向に間隔をおいて設けられており、左右方向中間に2本の支柱(6)が前後方向に間隔をおいて設けられている。各支柱(6)の下端は、栽培ラック(4)が設置される床面に固定されている。
前側の左右両支柱(6)どうしの間、および後側の左右両支柱(6)どうしの間に、それぞれ長手方向を左右方向に向けた複数のアルミニウム押出形材製第1横桟(7)が上下方向に間隔をおいて配置されるとともに、第1横桟(7)の両端が支柱(6)に固定されている。
また、左端の前後両支柱(6)どうしの間、右端の前後両支柱(6)どうしの間、および左右方向中間の前後両支柱(6)どうしの間に、それぞれ長手方向を前後方向に向けた複数のアルミニウム押出形材製第2横桟(8)が、第1横桟(7)と同一高さ位置となるように上下方向に間隔をおいて配置されるとともに、第2横桟(8)の両端が支柱(6)に固定されている。
第1横桟(7)および第2横桟(8)は、下方に開口したチャンネル状であり、その左右両端部および前後両端部が適当な固定金具を介して支柱(6)に固定されている。そして、上端の第1横桟(7)を除いた同一高さ位置にある前後の第1横桟(7)間に、長手方向を前後方向に向けた複数のアルミニウム押出形材製中桟(図示略)が左右方向に間隔をおいて配置されることにより載置部(3)が形成されている。
左右方向に並んだ前側の支柱(6)の上端部、および左右方向に並んだ後側の支柱(6)の上端部に、左右方向にのびたアルミニウム押出形材製天井連結具(9)が、取り付けられている。天井連結具(9)は、支柱(6)の上端部と重なり合う箇所にボルトで固定されている。
各載置部(3)上には、栽培槽(2)および栽培槽(2)に植えられた植物を囲むように仮装直方体状の栽培領域が設けられている。ここでは、上下方向に隣り合う各載置部(3)の前縁の間、同載置部(3)の後縁の間、同載置部(3)の右縁の間および同載置部(3)の左縁の間によって、上述した仮装直方体状の栽培領域が設けられている。栽培領域内の上側に植物栽培用照明装置(5)が設けられている。
図示は省略したが、栽培槽(2)は、平面から見て左右方向に長い方形状でかつ上方に開口しており、栽培槽(2)の上側は、たとえば白いカバーにより覆われ、植物は、根がカバーの下側に広がるとともに茎がカバーに形成された貫通穴を通してカバーの上方に伸びるように、栽培槽(2)に植えられる。そして、栽培槽(2)におけるカバーよりも下方の部分に、水分や栄養分を含む養液が供給され、この養液が循環利用される。栽培槽(2)は、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂を用いて成形されている。また、図示は省略したが、植物栽培装置(1)は、養液タンク、養液供給管および養液タンク内の養液を養液供給管を通して栽培槽(2)に供給するポンプを有する養液供給装置を備えている。
図3および図4に示すように、植物栽培用照明装置(5)は、各栽培領域内において方形状に形成されて前後方向に並列状に配置された複数のカセット状の照明ユニット(10)(11)(12)よりなり、照明ユニット(10) (11)(12)は、左右方向に長い長方形の額縁状に形成された保持体(13)(14)(15)と、長手方向を左右に向けた状態で、前後方向に間隔をおいて保持体(13)(14)(15)に着脱自在に取り付けられた複数の直管状LEDからなる灯具(16)と、保持体(13)(14)(15)の上面に着脱自在に取り付けられかつ反射面が下方を向いた反射シート(17)とを備えている。
照明ユニット(10) (11)(12)は、前後方向に3つ配置されており、前側に位置する前側照明ユニット(10)と、後側に位置する後側照明ユニット(11)と、前側照明ユニット(10)と後側照明ユニット(11)との間に位置する中央照明ユニット(12)とから構成されている。
前側照明ユニット(10)の保持体(13)は、長手方向を前後方向に向けたアルミニウム押出形材製左右両枠部材(13a)と、長手方向を左右方向に向けた状態で、左右両枠部材(13a)の前端部間に配置され、かつ左右両端部が左右両端枠部材(13a)に着脱自在に固定された横断面略L字状のアルミニウム押出形材製前枠部材(13b)とよりなる。
後側照明ユニット(11)の保持体(14)は、長手方向を前後方向に向けたアルミニウム押出形材製左右両枠部材(14a)と、長手方向を左右方向に向けた状態で、左右両枠部材(14a)の後端部間に配置され、かつ左右両端部が左右両端枠部材(14a)に着脱自在に固定された横断面略L字状のアルミニウム押出形材製後枠部材(14b)とよりなる。
中央照明ユニット(12)の保持体(15)は、長手方向を前後方向に向けたアルミニウム押出形材製左右両枠部材(15a)と、長手方向を左右方向に向けた状態で、左右両枠部材(15a)の前後両端部間に配置され、かつ左右両端部が左右両端枠部材(15a)に着脱自在に固定された横断面略L字状のアルミニウム押出形材製前後両枠部材(15b)とよりなる。
反射シート(17)は、前後方向に並べられた3つの照明ユニット(10)(11)(12)の上面に跨って取り付けられており、灯具(16)から上方に照射された光を下方へ反射するように取り付けられている。
反射シート(17)としては、屈曲可能となるように可撓性を有する材料が用いられ、たとえばポリプロピレン製シートや、ポリ塩化ビニル製シートや、ポカーボネート、ポリエチレン、ポリ塩化ビフェニール、ABS、アクリルなどの合成樹脂を用いて形成された微細発泡シートや、表面に樹脂がコーティングされた鋼板や、表面に金属が蒸着された合成樹脂板が用いられる。反射シート(17)が可撓性を有することにより、図5の(a)〜(c)に示すように、後側照明ユニット(11)の回動に伴って、反射シート(17)が屈曲するようになっている。
灯具(16)は、前後方向に並列状に配列され左右両端部が保持体(13)(14)(15)の左右両枠部材(13a)(14a)(15a)の垂直壁部に設けられたソケット(18)内に嵌め入れられて保持されている。
前側照明ユニット(10)および後側照明ユニット(11)は、保持体(13)(14)により3本の灯具(16)を保持しており、中央照明ユニット(12)は、保持体(15)により9本の灯具(16)を保持している。
図示は省略したが、灯具(16)には、赤色LEDチップが実装された複数の赤色LEDパッケージと、青色LEDチップが実装された複数の青色LEDパッケージと、各LEDパッケージ用の2つのスイッチング電源とが内蔵されている。各スイッチング電源は、灯具(16)の左右両端寄りの部分に配置されている。
中央照明ユニット(12)は、左右方向から見て上方に湾曲して形成されている。中央照明ユニット(12)に配置された複数の灯具(16)は、左右方向から見て略上方凸弧状になっており、図4の矢印で示すように載置部(3)上面の前後方向中央付近に光を照射するように構成されている。
各照明ユニット(10)(11)(12)は、前後に隣り合う照明ユニット(10)(11)(12)どうしが左右方向にのびる水平軸線周りに回動可能に連結されている。
前側照明ユニット(10)と中央照明ユニット(12)との連結は、前側照明ユニット(10)における保持体(13)の左右両枠部材(13a)の後端が、中央照明ユニット(12)における保持体(15)の左右両枠部材(15a)の前端を挟むように重ね合わされ、重ね合わされた箇所に貫通孔を設けてこの貫通孔にボルト(19)などの水平軸を貫通させることによりなされている。
同様に、後側照明ユニット(11)と中央照明ユニット(12)との連結は、後側照明ユニット(11)における保持体(14)の左右両枠部材(14a)の前端が、中央照明ユニット(12)における保持体(15)の左右両枠部材(15a)の後端を挟むように重ね合わされ、重ね合わされた箇所に貫通孔を設けてこの貫通孔にボルト(19)などの水平軸を貫通させることによりなされている。
植物栽培用照明装置(5)には、前後に隣り合う照明ユニット(10)(11)(12)どうしを複数の相対回動位置のうち任意の位置で解除可能に固定する固定機構(20)が備えられている。
図4および図5に示すように、固定機構(20)は、前側照明ユニット(10)と中央照明ユニット(12)との連結部近傍、および後側照明ユニット(11)と中央照明ユニット(12)との連結部近傍に設けられている。
前側照明ユニット(10)と中央照明ユニット(12)との連結部近傍に設けられた固定機構(20)は、前側照明ユニット(10)の後端に設けられた貫通孔の周囲に沿った任意の位置に、左右方向に貫通した3つの位置決め孔(20a)と、中央照明ユニット(12)の前側に設けられた貫通孔の周辺に、前側照明ユニット(10)が回動することにより前側照明ユニット(10)の3つの位置決め孔(20a)のうちの1つと順次重なり合うようにあけられたピン挿通孔と、重なり合った位置決め孔(20a)とピン挿通孔とを挿通するピンとにより構成されている。
前側照明ユニット(10)を回動させて3つの位置決め孔(20a)のうちの1つと中央照明ユニット(12)のピン挿通孔とを重ね合わせ、両孔にピンを挿通させると、前側照明ユニット(10)を所定の位置で固定することができる。ピンを抜いて前側照明ユニット(10)をさらに手動で回動させて、中央照明ユニット(12)のピン挿通孔と重なり合う前側照明ユニット(10)の位置決め孔(20a)を順次変更していくと、前側照明ユニット(10)を任意の位置で固定することができる。
同様に、後側照明ユニット(11)と中央照明ユニット(12)との連結部近傍に設けられた固定機構(20)は、後照明ユニット(10)の前端に設けられた貫通孔の周囲に沿った任意の位置に、左右方向に貫通した3つの位置決め孔(20a)と、中央照明ユニット(12)の後側に設けられた貫通孔の周辺に、後側照明ユニット(11)が回動することにより後側照明ユニット(11)の3つの位置決め孔(20a)のうちの1つと順次重なり合うようにあけられたピン挿通孔(20b)と、重なり合った位置決め孔(20a)とピン挿通孔(20b)とを挿通するピンとにより構成されている。
後側照明ユニット(11)を回動させて3つの位置決め孔(20a)のうちの1つと中央照明ユニット(12)のピン挿通孔(20b)とを重ね合わせ、両孔(20a)(20b)にピンを挿通させると、後側照明ユニット(11)を所定の位置を固定することができる。ピンを抜いて後側照明ユニット(11)をさらに手動で回動させて、中央照明ユニット(12)のピン挿通孔(20b)と重なり合う後側照明ユニット(11)の位置決め孔(20a)を順次変更していくと、後側照明ユニット(11)を任意の位置で固定することができる。
図2および図6に示すように、上下に隣り合う植物栽培用照明装置(5)どうしが連結体(21)を介して所定間隔に保持されるように連結されているとともに、全ての植物栽培用照明装置(5)を同時に昇降させる昇降装置(22)が栽培ラック(4)に設けられている。
昇降装置(22)は、栽培ラック(4)の頂部付近に設けられているプーリ(23)と、プーリ(23)に巻き掛けられかつ一端が最上位の植物栽培用照明装置(5)に接続されている索状物(24)と、索状物(24)の他端に取り付けられているバランスウェイト(25)とを備えている。栽培ラック(4)の後面下部には、バランスウェイト(25)を案内するガイド壁(25a)が設けられており、バランスウェイト(25)は、ガイド壁(25a)の前面を摺動させられている。
プーリ(23)は、栽培ラック(4)の頂部付近における第2横桟(8)の前後方向中央近傍および第2横桟(8)の後端部に設けられている。索状物(24)としては、たとえばロープ、チェーン、ワイヤとすることができる。
図6および図7に示すように、各中央照明ユニット(12)の前端上部および後端上部には、左右方向に貫通した貫通孔があけられた連結片(26)が形成されている。
索状物(24)の一端は、前後方向に別れて最上位の中央照明ユニット(12)の前端および後端に形成された連結片(26)に接続されている。
上下に間隔を空けて並べられた中央照明ユニット(12)の前側の連結片(26)どうし、および後側の連結片(26)どうしに連結体(21)が取り付けられて、植物栽培用照明装置(5)が連結されている。連結体(21)の両端部には、貫通孔が空けられており、連結片(26)の貫通孔と連結体(21)の貫通孔とをボルトが貫通して取り付けられることにより、連結片(26)と連結体(21)とが固定されている。
また、最下位の植物栽培用照明装置(5)の昇降を案内する垂直状ガイドレール(27)が、隣り合う左右の支柱(6)の下部に設けられている。
ガイドレール(27)は、側面に開口を有する横断面コ字状に形成されてガイド溝を有し、その開口が対向するように左右方向内側を向いて、前側および後側支柱(6)の前後方向内側面に設けられている。
図示は省略したが、最下位の植物栽培用照明装置(5)における中央照明ユニット(12)には、ガイドレール(27)のガイド溝に嵌め入れられるガイドローラが設けられている。
ガイドローラは、中央照明ユニット(12)における右縁の前端部および後端部と、左縁の前端部および後端部とに設けられている。
連結された植物栽培用照明装置(5)を上下方向に昇降させるための昇降用取手(28)が、最下位の植物栽培用照明装置(5)の前側に設けられている。
昇降用取手(28)を昇降させると、全ての植物栽培用照明装置(5)を同時に昇降させることができ、バランスウェイト(25)が取り付けられていることにより、植物栽培用照明装置(5)の高さに係わりなく植物栽培用照明装置(5)を任意の位置で静止させることができる。
このような構造により、植物栽培用照明装置(5)は、載置部(3)との距離を所定範囲で変更しうるようになされている。
すなわち、植物が成長により大きさが変化すると、その大きさに合わせて植物栽培用照明装置(5)と載置部(3)との距離を変更するとともに、前側および後側照射ユニット(10)(11)の角度を植物側に傾斜させて照射角度を変えることにより灯具(16)の光を植物に集中して照射することができる。
また、植物栽培用照明装置(5)は、灯具(16)から発せられた光を直接植物に照射するだけではなく、反射シート(17)の反射面により反射させて植物に照射することができるので、載置部(3)に乗せられた栽培槽(2)に植えられた全植物に発せられる光量子束密度を均一化することが可能となる。しかも、反射シート(17)は前側および後側照明ユニット(10)(11)の回動にともなって屈曲し、灯具(16)に対する反射シート(17)の位置が一定となるから、載置部(3)に対する植物栽培用照明装置(5)の高さ位置を変更した場合にも、植物の育成状況に応じて、必要な光量子束密度を確保することができる。
この実施形態では、前側照明ユニット(10)および後側照明ユニット(11)を手動で回動させるとして説明したが、モーターを植物栽培用照明装置(5)に取り付けて電動により前側照明ユニット(10)および後側照明ユニット(11)を回動させる構造としてもよい。
また、この実施形態では、照明ユニット(10)(11)(12)が前後方向に3つ配置されているとして説明したが、前後方向に4つまたは5つなど3つ以上配置されてもよい。
この発明による植物栽培装置および植物栽培用照明装置は、照明装置を人工光源とする植物工場、野菜工場、育苗装置などにおいて好適に用いられる。
(1):植物栽培装置
(2):栽培槽
(3):載置部
(4):栽培ラック
(5):植物栽培用照明装置
(6):支柱
(10)(11)(12):照明ユニット
(13)(14)(15):保持体
(16):灯具

Claims (7)

  1. 植物の上方に設置されて植物に光を照射する植物栽培用照明装置であって、
    前後方向に並列状に配置された複数のカセット状の照明ユニットよりなり、各照明ユニットは、灯具と、灯具を保持する保持体とを備えており、前後に隣り合う照明ユニットどうしが左右方向にのびる水平軸線周りに回動可能に連結されている、植物栽培用照明装置。
  2. さらに、前後に隣り合う照明ユニットどうしを複数の相対回動位置のうち任意の位置で解除可能に固定する固定機構を備えている、請求項1記載の植物栽培用照明装置。
  3. 全ての照明ユニットのうち少なくとも前後方向中央付近に位置する照明ユニットが、左右方向から見て略上方凸弧状に配置された複数の灯具を有している、請求項1または2記載の植物栽培用照明装置。
  4. 可撓性を有する材料からなりかつ下面に反射面を有する反射シートが、全ての照明ユニットの上面に跨って取り付けられている、請求項1〜3のいずれか1つに記載の植物栽培用照明装置。
  5. 複数の支柱、および支柱を利用して設けられかつ植物が植えられた栽培槽を載せる少なくとも1段の載置部を有する栽培ラックと、栽培ラックの各載置部の上方に設置された植物栽培用照明装置とを備えている植物栽培装置であって、
    植物栽培用照明装置が、請求項1〜4のいずれか1つに記載の植物栽培用照明装置よりなるとともに、載置部との距離を所定範囲で変更しうるように設置されている、植物栽培装置。
  6. 栽培ラックが上下複数段の載置部を有しており、上下に隣り合う植物栽培用照明装置どうしが連結体を介して所定間隔に保持されるように連結されているとともに、全ての植物栽培用照明装置を同時に昇降させる昇降装置が栽培ラックに設けられている、植物栽培装置。
  7. 昇降装置が、栽培ラックの頂部付近に設けられているプーリと、プーリに巻き掛けられかつ一端が最上位の植物栽培用照明装置に接続されている索状物と、索状物の他端に取り付けられているバランスウェイトとを備えている、請求項6記載の植物栽培装置。
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