JP2017195634A - プロジェクター及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の補正を容易に行うことが可能なプロジェクター及びその制御方法を提供する。
【解決手段】投写面Sに投写されている入力画像Piに台形歪が生じている状態で、ユーザーが台形歪補正キーを操作すると、制御部は、入力画像Pi上にコーナー選択画像Psを重畳表示させる。このコーナー選択画像Psで、ユーザーが左上の角部に対応する識別画像C1を選択すると、制御部は、コーナー調整画像Pzを入力画像Pi上に重畳表示させ、その拡大画像表示部Zに、識別画像C1を拡大して表示させる。コーナー調整画像Pzが表示されると、ユーザーは、方向キーの操作によって入力画像Piの角部を移動させることが可能であり、投写面Sに投写される入力画像Piを見ながら、左上の角部を必要な量だけ右下に移動させる。その後、ユーザーが決定キー又は取消キーを操作すると、左上の角部の移動は完了し、コーナー選択画像Psが表示される状態に戻る。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像を投写するプロジェクター及びその制御方法に関する。
液晶パネル等の光変調装置で形成した画像をスクリーン等の投写面に投写するプロジェクターにおいて、投写面に対してプロジェクターを傾けた状態で画像を投写した場合には、投写面に表示される画像(投写画像)が台形状に歪む現象(台形歪)が生じる。この場合には、光変調装置で画像を形成する際に、台形歪が相殺されるような形状に形成することにより、台形歪を補正し、正規の形状(矩形)で画像を表示することが可能となる。
特許文献1には、台形歪を自動的に補正可能なプロジェクターが提案されている。このプロジェクターは、投写面を撮像する撮像部を備えており、撮像部で撮像した画像の中から投写画像やスクリーン枠を検出し、これらの形状に基づいて、光変調装置で形成すべき画像の形状を定めるようになっている。このようなプロジェクターを用いれば、台形歪を容易に補正することが可能となる。
特開2006−5534号公報
しかしながら、スクリーン枠がない投写面、或いはスクリーン枠が不明確な投写面に画像を投写する場合には、正確な補正が困難になるため、台形歪を手動で補正できる手段も備えておく必要がある。また、撮像部を備えていない安価な構成のプロジェクターの場合にも、台形歪を手動で補正できるようにすることが望ましい。ただし、手動での補正は、自動での補正に比べてユーザーにとって煩雑であり、操作に迷いやすいことから、手動であっても、分かりやすい操作で簡単に補正できることが望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、光源と、前記光源から射出された光を変調して画像を形成する光変調装置と、前記光変調装置で形成された前記画像を投写する投写光学系と、前記画像の四隅の角部にそれぞれ対応する4つの識別画像を、前記投写光学系から投写して表示する識別画像表示部と、前記識別画像表示部が表示する前記4つの識別画像の中から1つを選択するための操作を受け付ける選択操作部と、前記選択操作部で選択された識別画像を、他の3つの識別画像に比べて大きく表示する強調表示部と、前記強調表示部が前記識別画像を表示している状態で、前記角部を移動させるための操作を受け付ける移動操作部と、前記移動操作部で受け付けた操作に基づいて、前記選択操作部で選択された前記識別画像に対応する角部を移動させる画像補正部と、を備えたことを特徴とする。
このプロジェクターによれば、選択操作部で選択された識別画像が、選択されなかった識別画像に比べて大きく表示されるため、どの角部が移動操作の対象であるのかを容易に認識することが可能となる。この結果、角部を移動させることによる画像の補正を容易に行うことが可能となる。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記強調表示部は、前記選択操作部で選択された前記識別画像を拡大して表示することが望ましい。
このプロジェクターによれば、選択操作部で選択された識別画像が拡大されて表示されるため、移動の対象となる角部をより容易に認識することが可能となる。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記強調表示部は、前記選択操作部で選択されなかった前記3つの識別画像を非表示にすることが望ましい。
このプロジェクターによれば、選択操作部で選択されなかった識別画像が非表示になるため、移動の対象となる角部をより容易に認識することが可能となる。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記強調表示部は、前記移動操作部で移動可能な方向に対応する方向マークを、前記選択操作部で選択された前記識別画像に付加することが望ましい。
このプロジェクターによれば、強調表示部が、選択操作部で選択された識別画像に対して、移動可能な方向に対応する方向マークを付加するため、角部が移動可能であることを容易に認識することが可能となる。
[適用例5]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記強調表示部は、前記角部が移動可能範囲の限界に位置していて所定の方向へ移動できない状態では、当該方向に対応する前記方向マークを目立たなくすることが望ましい。
このプロジェクターによれば、角部が移動できない方向の方向マークが目立たなくなるため、実際に移動可能な方向を容易に認識することが可能となる。
[適用例6]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記移動操作部が所定の操作を受け付けた場合には、前記識別画像表示部が前記4つの識別画像を表示する状態に復帰するとともに、前記4つの識別画像の中から1つを選択するための操作を前記選択操作部が改めて受け付けることが望ましい。
このプロジェクターによれば、選択した識別画像に対応する角部を移動させた後に所定の操作を行えば、再び識別画像(角部)を選択する状態になるため、複数箇所の角部を移動させる際の利便性が向上する。
[適用例7]本適用例に係るプロジェクターの制御方法は、光源から射出された光を変調して画像を形成する光変調装置、及び前記光変調装置で形成された前記画像を投写する投写光学系を備えたプロジェクターの制御方法であって、前記画像の四隅の角部にそれぞれ対応する4つの識別画像を、前記投写光学系から投写して表示する識別画像表示ステップと、前記識別画像表示ステップで表示される前記4つの識別画像の中から1つを選択するための操作を受け付ける選択操作ステップと、前記選択操作ステップで選択された識別画像を、他の3つの識別画像に比べて大きく表示する強調表示ステップと、前記強調表示ステップで前記識別画像を表示している状態で、前記角部を移動させるための操作を受け付ける移動操作ステップと、前記移動操作ステップで受け付けた操作に基づいて、前記選択操作ステップで選択された前記識別画像に対応する角部を移動させる画像補正ステップと、を備えたことを特徴とする。
このプロジェクターの制御方法によれば、選択操作ステップで選択された識別画像が、選択されなかった識別画像に比べて大きく表示されるため、どの角部が移動操作の対象であるのかを容易に認識することが可能となる。この結果、角部を移動させることによる画像の補正を容易に行うことが可能となる。
また、上述したプロジェクター及びその制御方法がプロジェクターに備えられたコンピューターを用いて構築されている場合には、上記形態及び上記適用例は、その機能を実現するためのプログラム、或いは当該プログラムを前記コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体等の態様で構成することも可能である。記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコード等の符号が印刷された印刷物、プロジェクターの内部記憶装置(RAMやROM等のメモリー)、及び外部記憶装置等、前記コンピューターが読み取り可能な種々の媒体を利用することができる。
プロジェクターの概略構成を示すブロック図。 台形歪を説明するための説明図であり、(a)は、プロジェクター及び投写面を側方から見た側面図、(b)は、投写面を示す正面図。 台形歪を説明するための説明図であり、(a)は、プロジェクター及び投写面を側方から見た側面図、(b)、(d)は、投写面を示す正面図、(c)は、液晶ライトバルブの画素領域を示す図。 台形歪補正キーが操作された際のプロジェクターの動作を説明するフローチャート。 コーナー選択画像を示す図。 コーナー調整画像を示す図。 (a)〜(i)は、画像形成領域の角部の移動を説明するための説明図であり、液晶ライトバルブの画素領域を示す図。 (a)〜(f)は、台形歪の補正手順を説明するための説明図であり、投写面を示す正面図。 (a)、(b)は、台形歪の補正手順を説明するための説明図であり、液晶ライトバルブの画素領域を示す図。 変形例に係るコーナー調整画像を示す図。 変形例に係るコーナー調整画像を示す図。 変形例に係るコーナー調整画像を示す図。 変形例に係るコーナー調整画像を示す図。 変形例に係るコーナー選択画像を示す図。
以下、本実施形態のプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
プロジェクターは、光源から射出された光を変調して、外部から入力される画像情報に基づく画像(以降、「入力画像」という。)を形成し、この画像をスクリーンや壁面等の表面(以降、「投写面」という。)に投写する光学機器である。
図1は、プロジェクターの概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、プロジェクター1は、画像投写部10、制御部20、記憶部21、入力操作部22、画像情報入力部23、画像処理部24、OSD処理部25、画像補正部26等を備えている。
画像投写部10は、光源11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12(12R,12G,12B)、投写光学系としての投写レンズ13、ライトバルブ駆動部14等で構成されている。画像投写部10は、表示部に相当するものであり、光源11から射出された光を液晶ライトバルブ12で変調して画像(画像光)を形成し、この画像を投写レンズ13から拡大投写して、投写面Sに表示する。
光源11は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプ11aと、光源ランプ11aが放射した光を略一定の方向に反射するリフレクター11bとを含んで構成されている。光源11から射出された光は、図示しないインテグレーター光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色光成分に分離された後、それぞれ液晶ライトバルブ12R,12G,12Bに入射する。
液晶ライトバルブ12は、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ12には、マトリクス状に配列された複数の画素12pからなる矩形の画素領域12aが形成されており、液晶に対して画素12p毎に駆動電圧を印加可能になっている。ライトバルブ駆動部14が、入力される画像情報に応じた駆動電圧を各画素12pに印加すると、各画素12pは、画像情報に応じた光透過率に設定される。このため、光源11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12の画素領域12aを透過することによって変調され、画像情報に応じた画像が色光毎に形成される。
形成された各色の画像は、図示しない色合成光学系によって画素12p毎に合成されてカラー画像となった後、投写レンズ13によって投写面Sに拡大投写される。投写レンズ13には、画像の拡大率を変更するためのズーム機構(図示せず)が備えられており、ユーザーは、このズーム機構によって画像の表示サイズを調整することができる。
なお、本明細書では、投写レンズ13から投写される画像の全体を「投写画像」と呼ぶ。投写画像は、画素領域12aの全域で形成された画像が投写されたものであり、画素領域12aの全域又は一部の領域を黒色(光をほとんど透過しない状態)とした場合でも、この黒色の領域に対応する部位を含んだ範囲が投写画像となる。また、例えば、スクリーンに向けて画像を投写する際に、画像の一部がスクリーンからはみ出して後方の壁面等に投写された場合でも、はみ出した部位を含んだ範囲が投写画像となる。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)を備え、記憶部21に記憶されている制御プログラムに従って動作することによりプロジェクター1の動作を統括制御する。つまり、制御部20は、記憶部21とともにコンピューターとして機能する。
記憶部21は、マスクROM(Read Only Memory)や、フラッシュメモリー、FeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリー)等の不揮発性のメモリーにより構成されている。記憶部21には、プロジェクター1の動作を制御するための制御プログラムや、プロジェクター1の動作条件等を規定する各種設定データ等が記憶されている。
入力操作部22は、ユーザーからの入力操作を受け付けるものであり、ユーザーがプロジェクター1に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備えている。入力操作部22が備える操作キーとしては、電源のオン・オフを切り替えるための電源キーや、各種設定を行うためのメニュー画像を表示させるメニューキー、メニュー画像等で選択された項目を確定させる決定キー、上下左右に対応する4つの方向キー、動作の取り消し等を指示するための取消キー、台形歪を補正するための台形歪補正キー等がある。ユーザーが入力操作部22の各種操作キーを操作すると、入力操作部22は、ユーザーの操作内容に応じた操作信号を制御部20に出力する。なお、入力操作部22として、遠隔操作が可能なリモコン(図示せず)を用いた構成としてもよい。この場合、リモコンは、ユーザーの操作内容に応じた赤外線の操作信号を発信し、図示しないリモコン信号受信部がこれを受信して制御部20に伝達する。
画像情報入力部23には、図示しない外部の画像出力装置と接続を行うための接続端子(図示せず)が備えられており、画像出力装置から各種形式の画像情報(画像信号)が入力される。画像情報入力部23は、入力された画像情報を画像処理部24に出力する。
画像処理部24は、画像情報入力部23から入力される各種形式の画像情報を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの各画素12pの階調を表す画像情報に変換する。ここで、変換された画像情報は、R,G,Bの色光別になっており、各液晶ライトバルブ12R,12G,12Bのすべての画素12pに対応する複数の画素値によって構成されている。画素値とは、対応する画素12pの光透過率を定めるものであり、この画素値によって、各画素12pから射出する光の強弱(階調)が規定される。また、画像処理部24は、制御部20の指示に基づき、変換した画像情報に対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い等を調整するための画質調整処理等を行い、処理後の画像情報をOSD処理部25に出力する。
OSD処理部25は、制御部20の指示に基づいて、入力画像上にメニュー画像やメッセージ画像等のOSD(オンスクリーンディスプレー)画像を重畳するための処理を行う。OSD処理部25は、図示しないOSDメモリーを備えており、OSD画像を形成するための図形やフォント等を表す画像データを記憶している。制御部20が、OSD画像の重畳を指示すると、OSD処理部25は、必要な画像データをOSDメモリーから読み出して、指定されたOSD画像を形成するためのOSD画像情報を生成する。そして、入力画像上の所定の位置にOSD画像が重畳されるように、画像処理部24から入力される画像情報にこのOSD画像情報を合成する。OSD画像情報が合成された画像情報は、画像補正部26に出力される。なお、制御部20からOSD画像を重畳する旨の指示がない場合には、OSD処理部25は、画像処理部24から入力される画像情報を、そのまま画像補正部26に出力する。
画像補正部26は、制御部20の指示に基づいて画像(画像情報)を補正する。具体的には、画像補正部26は、液晶ライトバルブ12の画素領域12a内に、ユーザーによって設定された形状の画像形成領域12eを設定する(図3(c)参照)。そして、この画像形成領域12e内に入力画像Piが形成されるように、OSD処理部25から入力される画像情報を補正する。さらに、画像補正部26は、画像形成領域12eの外側の領域を無効とすべく、画像形成領域12e外の画素12pについては、黒色の画素値、つまり、光透過率が最小となる画素値に設定する。画像補正部26は、上記のように補正した画像情報をライトバルブ駆動部14に出力する。なお、制御部20から画像を補正する旨の指示がない場合には、画像補正部26は、OSD処理部25から入力される画像情報を、そのままライトバルブ駆動部14に出力する。この場合には、画素領域12aの全域で入力画像Piが形成される。言い換えれば、画素領域12aの全域が画像形成領域12eとなる。
ライトバルブ駆動部14が、入力される画像情報に従って液晶ライトバルブ12を駆動すると、液晶ライトバルブ12は、この画像情報に応じた画像を形成し、投写レンズ13から投写画像として投写面Sに投写される。
次に、プロジェクター1の台形歪補正について、その概略を説明する。
図2及び図3は、台形歪を説明するための説明図であり、図2(a)及び図3(a)は、プロジェクター1及び投写面Sを側方から見た側面図、図2(b)及び図3(b)、(d)は、投写面Sを示す正面図、図3(c)は、液晶ライトバルブ12の画素領域12aを示す図である。
図2(a)に示すように、プロジェクター1が投写面Sに対して傾斜していない状態、即ち、投写レンズ13の光軸方向が投写面Sの法線方向と略同一となる状態では、図2(b)に示すように、投写画像Aoに台形歪は生じず、投写画像Aoは、本来の形状(矩形状)で表示される。この場合には、画素領域12aの全域で入力画像Piを形成すればよいため、画像補正部26による補正を行う必要はなく、投写面Sの全域に投写画像Ao(入力画像Pi)が表示されるよう、ズーム調整や、プロジェクター1の設置位置の調整等を適宜行えばよい。
一方、図3(a)に示すように、プロジェクター1が投写面Sに対して傾斜している状態、即ち、投写レンズ13の光軸方向が投写面Sの法線方向とは異なる状態では、図3(b)に示すように、投写画像Aoに台形歪が生じる。このため、画素領域12aの全域で入力画像Piを形成している場合には、入力画像Piは、台形歪によって歪んで表示される。ここで、図3(c)に示すように、画素領域12a内に、台形歪を相殺可能な形状、即ち投写画像Aoとは反対向きに歪んだ形状の画像形成領域12eを設定して、この画像形成領域12e内に入力画像Piを形成すれば、画像形成領域12e(入力画像Pi)の歪んだ形状は、台形歪によって相殺され、投写面Sには、台形歪が補正された本来の形状(矩形状)で入力画像Piが表示される(図3(d)参照)。
上述したように、入力操作部22には、台形歪補正キーが備えられており、ユーザーは、この台形歪補正キーを操作することにより、画像形成領域12eの形状を設定することができる。
図4は、台形歪補正キーが操作された際のプロジェクター1の動作を説明するフローチャートである。プロジェクター1が入力画像Piを投写している状態で、ユーザーにより台形歪補正キーが操作されると、制御部20は、図4に示すフローに従って動作する。
図4に示すように、ステップS101では、制御部20は、OSD処理部25に指示をして、コーナー選択画像Ps(図5参照)を入力画像Pi上に重畳表示させる。
図5に示すように、コーナー選択画像Psには、タイトル部Taと、入力画像Piの四隅、即ち画像形成領域12eの四隅に対応する4つの識別画像Cと、ユーザーへのメッセージが表記されるメッセージ部Maと、操作可能な操作キーとその動作を案内するキー案内部Kaとを含んでいる。
4つの識別画像Cは、画像形成領域12e(入力画像Pi)の左上の角部に対応する識別画像C1と、右上の角部に対応する識別画像C2と、左下の角部に対応する識別画像C3と、右下の角部に対応する識別画像C4で構成されており、これらはすべて同じ大きさである。そして、各識別画像C1〜C4は、2行2列のマトリクス状に配列され、それぞれ対応する位置に配置されている(例えば、左上の角部に対応する識別画像C1は、左上に配置されている)。また、各識別画像C1〜C4には、対応する角部を表したイラストが描かれている。
タイトル部Taには、「コーナー位置調整」と表記されており、角部の位置を調整することによって台形歪を補正する機能であることが分かるようになっている。また、メッセージ部Maには、「エリアを選択してください。」と表記されており、識別画像C1〜C4によっていずれか1つの角部を選択するようユーザーに促している。識別画像C1〜C4のうちの1つ(図5の例では識別画像C1)は、他の3つとは異なる配色になっており、その識別画像Cが選択された状態であることを示している。なお、これ以降、選択されている識別画像Cの配色を「選択配色」、選択されていない識別画像Cの配色を「非選択配色」とも呼ぶ。ユーザーは、方向キーを操作することによって所望の識別画像Cを選択することが可能であり、識別画像Cを選択した後で決定キーを操作すると、識別画像Cの選択が確定する。
図4に戻って、ステップS102では、制御部20は、ユーザーにより方向キーが操作されたか否かを判断する。そして、方向キーが操作されていない場合にはステップS104に移行し、方向キーが操作された場合にはステップS103に移行する。
方向キーが操作されてステップS103に移行すると、制御部20は、操作された方向キーの方向に配置されている他の識別画像Cを新たに選択してステップS101に戻る。これにより、コーナー選択画像Psには、新たに選択された識別画像Cが選択配色で表示され、それまで選択されていた識別画像Cが非選択配色で表示される。
方向キーが操作されずにステップS104に移行した場合には、制御部20は、ユーザーにより決定キーが操作されたか否かを判断する。そして、決定キーが操作されていない場合にはステップS105に移行し、決定キーが操作された場合にはステップS107に移行する。
決定キーが操作されずにステップS105に移行した場合には、制御部20は、ユーザーにより取消キーが操作されたか否かを判断する。そして、取消キーが操作されていない場合にはステップS102に戻り、取消キーが操作された場合にはステップS106に移行する。
取消キーが操作されてステップS106に移行した場合には、制御部20は、OSD処理部25に指示をしてコーナー選択画像Psの重畳表示を終了させて、フローを終了する。
ステップS104にて決定キーが操作されてステップS107に移行した場合には、制御部20は、OSD処理部25に指示をして、コーナー選択画像Psの代わりに、コーナー調整画像Pz(図6参照)を重畳表示させる。
図6に示すように、コーナー調整画像Pzは、タイトル部Tbと、拡大画像表示部Zと、ユーザーへのメッセージが表記されるメッセージ部Mbと、操作可能な操作キーとその動作を案内するキー案内部Kbとを含んでおり、タイトル部Tbには、コーナー選択画像Psのタイトル部Taと同様、「コーナー位置調整」と表記されている。
拡大画像表示部Zには、上述した4つの識別画像C1〜C4のうち、コーナー選択画像Psで選択された1つの識別画像C(図6の例では識別画像C1)が拡大されて表示されており、選択されなかった3つの識別画像Cは表示されていない。また、拡大画像表示部Zには、上下左右の方向を指し示す三角状の方向マークDが付加されており、拡大されている識別画像Cに対応する角部を上下左右に移動(位置調整)可能であることを示している。さらに、メッセージ部Mbには、「調整を実施してください。」というメッセージが表記されており、角部の位置を調整するようにユーザーに促している。このコーナー調整画像Pzが表示されている状態では、ユーザーは、方向キーを操作することによって角部の位置を調整することができる。
図4に戻って、ステップS108では、制御部20は、方向キーが操作されたか否かを判断する。そして、方向キーが操作された場合にはステップS109に移行し、方向キーが操作されていない場合にはステップS110に移行する。
方向キーが操作されてステップS109に移行した場合には、制御部20は、画像補正部26に指示をして、選択された角部を、操作された方向キーの方向に移動させて、ステップS107に戻る。例えば、コーナー選択画像Psで識別画像C1が選択された場合、即ち左上の角部が選択された場合には、画像補正部26は、図7に示すように、画像形成領域12eの左上の角部を移動の対象として、操作された方向キーの方向に所定量だけ移動させる。そして、これ以降、画像補正部26は、角部が移動した後の新たな形状の画像形成領域12e内に入力画像Piが形成されるよう、画像情報を補正する。そして、ユーザーが、方向キーを繰り返し操作したり、長押ししたりすれば、ステップS108,S109が繰り返し実行され、選択した角部を必要な量だけ移動させることができる。
なお、投写される入力画像Piの上下左右と、液晶ライトバルブ12の上下左右の関係は、必ずしも一致しないが、その場合には、投写される入力画像Piの角部が、操作された方向に移動するよう、画像形成領域12eの角部を移動させるものとする。
また、画像形成領域12eの角部は、画素領域12aの外側には移動し得ないため、角部が画素領域12aの外縁(境界)上、即ち移動可能範囲の限界に位置している場合には、制御部20は、画素領域12aの外側に向かう方向の方向キーの操作を無視するようになっている。さらに、角部が画素領域12aの外縁上に位置している場合には、制御部20は、その外側の方向へは移動できないことをユーザーに報知するために、OSD処理部25に指示をして、画素領域12aの外側に向かう方向、即ち移動できない方向の方向マークDの色を、他の方向の方向マークDの色(例えば、オレンジ色等の明るい色)に比べて目立たない色(例えば、灰色等の暗い色)に変更させる。例えば、図7(a)、(b)、(c)に示すように、移動対象の角部が画素領域12aの上端に位置している場合には、上方向の方向マークDが目立たない色で表示されるとともに、上方向の方向キーが操作された場合には、その操作は無視される。また、図7(a)、(d)、(g)に示すように、移動対象の角部が画素領域12aの左端に位置している場合には、左方向の方向マークDが目立たない色で表示されるとともに、左方向の方向キーが操作された場合には、その操作は無視される。なお、ステップS109の後にステップS107に戻ってコーナー調整画像Pzを改めて表示するようにしているのは、状況に応じて方向マークDの色を更新するためである。また、移動可能範囲の限界は、画素領域12aの外縁上のみならず、画素領域12aの内側の方向に限界を設けるようにしてもよい。
図4に戻って、ステップS108にて方向キーが操作されずにステップS110に移行した場合には、制御部20は、決定キー又は取消キーが操作されたか否かを判断する。そして、決定キー及び取消キーのいずれも操作されていない場合には、ステップS108に戻る。一方、決定キー及び取消キーのいずれかが操作された場合には、選択した角部の移動を完了してステップS101に戻り、コーナー選択画像Psが表示される状態に復帰する。その後、ユーザーは、他の角部を選択して調整を続けることもできるし、取消キーを操作して処理を終了させることもできる。
次に、図3に示した台形歪を、上述したフローに従って補正する際の具体的な手順について説明する。
図8及び図9は、台形歪の補正手順を説明するための説明図であり、図8(a)〜(f)は、投写面Sを示す正面図、図9(a)、(b)は、液晶ライトバルブ12の画素領域12aを示す図である。
投写面Sに投写されている入力画像Piに、図3(b)に示すような台形歪が生じている状態で、ユーザーが台形歪補正キーを操作すると、制御部20は、図4に示すフローに従った動作を開始し、まず、図8(a)に示すように、入力画像Pi上にコーナー選択画像Psを重畳表示させる(ステップS101)。
ユーザーは、必要に応じて方向キーを操作して(ステップS102)、最初に左上の角部に対応する識別画像C1を選択する(ステップS103)。そして、ユーザーが決定キーを操作すると(ステップS104)、制御部20は、図8(b)に示すように、コーナー調整画像Pzを入力画像Pi上に重畳表示させ(ステップS107)、その拡大画像表示部Zに、識別画像C1を拡大して表示させる。
コーナー調整画像Pzが表示されると、ユーザーは、方向キーの操作によって画像形成領域12e(入力画像Pi)の角部を移動させることが可能であり、ユーザーは、選択した左上の角部を右下の方向に移動させるべく、右方向キーと下方向キーを適宜操作する(ステップS108)。図7に示したように、画像形成領域12eの左上の角部は、右方向キーが操作される度に右方向に所定量ずつ移動し、下方向キーが操作される度に下方向に所定量ずつ移動する(ステップS109)。そして、ユーザーは、投写面Sに投写される入力画像Pi(図8(c)参照)を見ながら、画像形成領域12eの左上の角部を必要な量だけ右下に移動させる(図9(a)参照)。その後、ユーザーが決定キー又は取消キーを操作すると(ステップS110)、左上の角部の移動は完了し、図8(d)に示すように、コーナー選択画像Psが表示される状態に戻る(ステップS101)。
次に、ユーザーは、必要に応じて方向キーを操作して(ステップS102)、今度は右上の角部に対応する識別画像C2を選択する(ステップS103)。そして、ユーザーが決定キーを操作すると(ステップS104)、制御部20は、図8(e)に示すように、コーナー調整画像Pzを入力画像Pi上に重畳表示させ(ステップS107)、その拡大画像表示部Zに、識別画像C2を拡大して表示させる。
コーナー調整画像Pzが表示されると、ユーザーは、投写面Sに投写される入力画像Pi(図8(f)参照)を見ながら、左方向キーと下方向キーを適宜操作して(ステップS108)、画像形成領域12eの右上の角部を必要な量だけ左下に移動させる(図9(b)参照)。そして、ユーザーが決定キー又は取消キーを操作すると(ステップS110)、右上の角部の移動は完了し、コーナー選択画像Psが表示される状態に戻る(ステップS101)。その後、ユーザーが取消キーを操作すると(ステップS105)、コーナー選択画像Psの重畳表示が終了し(ステップS106)、台形歪が解消された状態で入力画像Piが表示される(図3(d)参照)。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態のプロジェクター1によれば、コーナー選択画像Psで選択された識別画像Cが、コーナー調整画像Pzにて拡大されて表示されるため、角部の移動(位置調整)を行う際に、どの角部が移動の対象であるのかを容易に認識することが可能となる。この結果、角部を移動させることによる画像の補正(台形歪の補正)を容易に行うことが可能となる。
ここで、コーナー選択画像Psと同様に、コーナー調整画像Pzにおいても、4つの識別画像C1〜C4を同じ大きさで表示し、選択された識別画像Cと他の識別画像Cとを配色のみで判別することを想定すると、コーナー選択画像Psとコーナー調整画像Pzとの区別が付き難くなり、ユーザーを混乱させてしまう恐れがある。しかしながら、本実施形態のプロジェクター1によれば、両者の区別は明確であり、ユーザーを混乱させずに済む。
(2)本実施形態のプロジェクター1によれば、角部が移動可能な方向(上下左右方向)に対応する方向マークDをコーナー調整画像Pzに付加しているため、コーナー調整画像Pzが表示されている状態で角部が移動可能であることを容易に認識することが可能となる。また、角部が移動できない方向の方向マークDを目立たなくしているため、実際に移動可能な方向を容易に認識することが可能となる。
なお、本実施形態では、ステップS101(図4参照)を実行して、識別画像C1〜C4が含まれるコーナー選択画像Psを表示させる際の制御部20及びOSD処理部25が、識別画像表示部に相当する。また、ステップS107でコーナー調整画像Pzを表示して、選択された識別画像Cを拡大させる際の制御部20及びOSD処理部25が、強調表示部に相当する。また、入力操作部22に備わる方向キーは、コーナー選択画像Psにて識別画像Cを選択する操作(選択操作)、及びコーナー調整画像Pzが表示されている状態で角部を移動させる操作(移動操作)の両方に用いられることから、選択操作部及び移動操作部の双方に相当する。また、ステップS101,S102,S107,S108,S109が、それぞれ識別画像表示ステップ、選択操作ステップ、強調表示ステップ、移動操作ステップ、画像補正ステップに相当する。
(変形例)
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
上記実施形態では、コーナー選択画像Psで選択された識別画像Cのみをコーナー調整画像Pzに表示している。つまり、選択されなかった他の識別画像Cをコーナー調整画像Pzでは非表示にしているが、図10及び図11に示すように、選択された識別画像C(図の例では識別画像C1)より小さなサイズであれば、選択されなかった識別画像C(図の例では識別画像C2〜C4)の一部又は全部がコーナー調整画像Pzに含まれていてもよい。また、図12及び図13に示すように、選択された識別画像Cを必ずしも拡大する必要はなく、選択されていない識別画像Cを縮小したり、非表示にしたりするだけであってもよい。このように、コーナー調整画像Pzは、コーナー選択画像Psで選択された識別画像Cを、選択されなかった識別画像Cよりも大きく表示する態様であればよく、この態様には、上記実施形態のように、選択された識別画像Cのみを表示して、他の識別画像Cを非表示にする態様も含まれる。
上記実施形態では、コーナー調整画像Pzにおいて、移動できない方向の方向マークDの色を目立たない色にするとともに、その方向の方向キーが操作された場合には、この操作を無視するようにしているが、移動できない方向の方向キーが操作された場合に、移動できない旨を報知するメッセージをメッセージ部Mb等に表示するようにしてもよい。
上記実施形態において、各角部の位置調整が済んだか否かを、コーナー選択画像Ps上で識別できるようにすれば、位置調整の実施状況を把握しやすくなり、利便性が向上する。例えば、ステップS107〜S110(図4参照)で角部の移動(位置調整)を終えてステップS101に復帰した際に、図14に示すように、位置調整が済んだことを示す調整済マークFを識別画像C(図14の例では識別画像C1)に付加するようにすればよい。或いは、位置調整が済んだ識別画像Cの配色を変更するようにしてもよい。
上記実施形態において、コーナー調整画像Pzが表示されている状態で方向キーが操作された場合に、その操作に連動して、対応する方向マークDの色を一時的に変化させるようにしてもよい。これによれば、方向キーを操作するたびに方向マークDの色が変化するため、ユーザーは、方向キーの操作が正常に受け付けられていることを認識することができる。
上記実施形態では、光変調装置として3つの液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを用いた3板式のプロジェクター1について説明したが、光変調装置の態様は、これに限定されない。例えば、各画素12pの中にそれぞれR光、G光、B光を透過可能なサブ画素を含んだ1つの液晶ライトバルブによって画像を形成する態様とすることも可能である。
上記実施形態では、光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ12を用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を画素12pとしてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源11から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を用いることもできる。
上記実施形態では、光源11は、放電型の光源ランプ11aによって構成されているが、LED光源等の固体光源や、その他の光源を用いることもできる。
1…プロジェクター、10…画像投写部、11…光源、11a…光源ランプ、11b…リフレクター、12,12R,12G,12B…液晶ライトバルブ、12a…画素領域、12e…画像形成領域、12p…画素、13…投写レンズ、14…ライトバルブ駆動部、20…制御部、21…記憶部、22…入力操作部、23…画像情報入力部、24…画像処理部、25…OSD処理部、26…画像補正部、Ao…投写画像、Pi…入力画像、Ps…コーナー選択画像、Pz…コーナー調整画像、Ta,Tb…タイトル部、C,C1〜C4…識別画像、Ma,Mb…メッセージ部、Ka,Kb…キー案内部、Z…拡大画像表示部、D…方向マーク、F…調整済マーク、S…投写面。

Claims (5)

  1. 光源と、
    前記光源から射出された光を変調して画像を形成する光変調装置と、
    前記光変調装置で形成された前記画像を投写する投写光学系と、
    前記画像の四隅の角部にそれぞれ対応する4つの識別画像を含むコーナー選択画像を、前記投写光学系から投写して表示する識別画像表示部と、
    前記識別画像表示部が表示する前記4つの識別画像を含むコーナー選択画像の中から1つを選択するための操作を受け付ける選択操作部と、
    前記選択操作部で選択された識別画像を、他の3つの識別画像に比べて強調して表示する強調表示部と、
    前記強調表示部が前記識別画像を表示している状態で、前記角部を移動させるための操作を受け付ける移動操作部と、
    前記移動操作部で受け付けた操作に基づいて、前記選択操作部で選択された前記識別画像に対応する第1の角部を移動させ、前記第1の角部の位置調整を行う画像補正部と、
    を備え、
    前記強調表示部は、前記移動操作部で移動可能な方向に対応する複数の方向マークを、前記選択操作部で選択された前記識別画像に付加し、前記第1の角部が移動可能範囲の限界に位置して所定の方向へ移動できない状態では、前記複数の方向マークのうち当該方向に対応する前記方向マークを、他の前記方向マークに比べて目立たなくすることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記強調表示部は、前記選択操作部で選択された前記識別画像を拡大して表示することを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1又は2に記載のプロジェクターであって、
    前記強調表示部は、前記選択操作部で選択されなかった前記3つの識別画像を非表示にすることを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のプロジェクターであって、
    前記移動操作部が所定の操作を受け付けた場合には、前記識別画像表示部が前記4つの識別画像を表示する状態に復帰するとともに、前記4つの識別画像の中から1つを選択するための操作を前記選択操作部が改めて受け付けることを特徴とするプロジェクター。
  5. 光源と、前記光源から射出された光を変調して画像を形成する光変調装置と、前記光変調装置で形成された前記画像を投写する投写光学系を備えたプロジェクターの制御方法であって、
    前記画像の四隅の角部にそれぞれ対応する4つの識別画像を含むコーナー選択画面を、前記投写光学系から投写して表示する識別画像表示ステップと、
    前記識別画像表示ステップで表示される前記4つの識別画像を含むコーナー選択画像の中から1つを選択するための操作を受け付ける選択操作ステップと、
    前記選択操作ステップで選択された識別画像を、他の3つの識別画像に比べて強調して表示する第1の強調表示ステップと、
    前記強調表示ステップで前記識別画像を表示している状態で、前記角部を移動させるための操作を受け付ける移動操作ステップと、
    前記移動操作ステップで受け付けた操作に基づいて、前記選択操作ステップで選択された前記識別画像に対応する第1の角部を移動させ、前記第1の角部の位置調整を行う画像補正ステップと、
    前記画像補正ステップの後に、前記選択操作ステップで選択された前記識別画像を改めて表示する第2の強調表示ステップと、を備え、
    前記第1の強調表示ステップと前記第2の強調表示ステップでは、前記画像補正ステップで移動可能な方向に対応する複数の方向マークを、前記選択操作ステップで選択された前記識別画像に付加して表示し、
    前記第2の強調表示ステップでは、前記第1の角部が移動可能範囲の限界に位置していて所定の方向へ移動できない状態では、前記複数の方向マークのうち当該方向に対応する前記方向マークを、他の前記方向マークに比べて目立たない表示に変更することを特徴とするプロジェクターの制御方法。
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