JP2017195607A - パラメータセットコーディング - Google Patents

パラメータセットコーディング Download PDF

Info

Publication number
JP2017195607A
JP2017195607A JP2017096654A JP2017096654A JP2017195607A JP 2017195607 A JP2017195607 A JP 2017195607A JP 2017096654 A JP2017096654 A JP 2017096654A JP 2017096654 A JP2017096654 A JP 2017096654A JP 2017195607 A JP2017195607 A JP 2017195607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parameter set
bitstream
video
video data
coded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017096654A
Other languages
English (en)
Inventor
イェ−クイ・ワン
Ye-Kui Wang
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Qualcomm Inc
Original Assignee
Qualcomm Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Qualcomm Inc filed Critical Qualcomm Inc
Publication of JP2017195607A publication Critical patent/JP2017195607A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/70Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals characterised by syntax aspects related to video coding, e.g. related to compression standards
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/46Embedding additional information in the video signal during the compression process
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/46Embedding additional information in the video signal during the compression process
    • H04N19/463Embedding additional information in the video signal during the compression process by compressing encoding parameters before transmission

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】ビデオデータを処理するためのシステム、方法、およびデバイスを提供する。
【解決手段】固定長コーディングされた識別子を有するパラメータセットを受信または形成する。ここにおいてパラメータセットのためのパラメータセット識別子(ID)が、エントロピーコーディングされたパラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、ビデオデータを復号または符号化するために固定長コーディングされた識別子を有するパラメータセットを使用する。第1のビットストリームの第1のパラメータセットの第1のパラメータセットIDが第2のビットストリームの第2のパラメータセットの第2のパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断する。第2のパラメータセットIDが第1のパラメータセットIDと同じであると判断したことに応答して、第2のパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更する。
【選択図】図7

Description

[0001]本出願は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、
2012年4月26日に出願された米国仮出願第61/638,999号
の利益を主張する。
[0002]本開示は、一般に、ビデオデータを処理することに関し、より詳細には、オーバーヘッドデータをシグナリングすることに関する。
[0003]デジタルビデオ機能は、デジタルテレビジョン、デジタルダイレクトブロードキャストシステム、ワイヤレスブロードキャストシステム、携帯情報端末(PDA)、ラップトップまたはデスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、電子ブックリーダ、デジタルカメラ、デジタル記録デバイス、デジタルメディアプレーヤ、ビデオゲームデバイス、ビデオゲームコンソール、セルラーまたは衛星無線電話、いわゆる「スマートフォン」、ビデオ遠隔会議デバイス、ビデオストリーミングデバイスなどを含む、広範囲にわたるデバイスに組み込まれ得る。デジタルビデオデバイスは、MPEG−2、MPEG−4、ITU−T H.263、ITU−T H.264/MPEG−4、Part 10、Advanced Video Coding(AVC)、現在開発中のHigh Efficiency Video Coding(HEVC)規格によって定義された規格、およびそのような規格の拡張に記載されているビデオ圧縮技法のような、ビデオ圧縮技法を実装する。ビデオデバイスは、そのようなビデオ圧縮技法を実装することによって、デジタルビデオ情報をより効率的に送信、受信、符号化、復号、および/または記憶し得る。
[0004]ビデオ圧縮技法は、ビデオシーケンスに固有の冗長性を低減または除去するために空間的(イントラピクチャ)予測および/または時間的(インターピクチャ)予測を実行する。ブロックベースのビデオコーディングでは、ビデオスライス(すなわち、ビデオフレームまたはビデオフレームの一部)はビデオブロックに区分化されてもよく、これらのビデオブロックは、ツリーブロック、コーディングユニット(CU)および/またはコーディングノードと呼ばれる場合もある。ピクチャのイントラコーディングされた(I)スライス中のビデオブロックは、同じピクチャ中の近隣ブロック中の参照サンプルに対する空間的予測を使用して符号化される。ピクチャのインターコード化(PまたはB)スライス中のビデオブロックは、同じピクチャ中の隣接ブロック中の参照サンプルに対する空間的予測、または他の参照ピクチャ中の参照サンプルに対する時間的予測を使用し得る。ピクチャはフレームと呼ばれる場合があり、参照ピクチャは参照フレームと呼ばれる場合がある。
[0005]空間的予測または時間的予測は、コーディングされるべきブロックのための予測ブロックを生じる。残差データは、コーディングされるべき元のブロックと予測ブロックとの間のピクセル差分を表す。インターコード化ブロックは、予測ブロックを形成する参照サンプルのブロックを指す動きベクトルと、コード化ブロックと予測ブロックとの間の差分を示す残差データとに従って符号化される。イントラコード化ブロックは、イントラコーディングモードと残差データとに従って符号化される。さらなる圧縮のために、残差データは、ピクセル領域から変換領域に変換されて残差変換係数をもたらすことができ、その残差変換係数は、次いで量子化され得る。最初に2次元アレイで構成されている量子化変換係数は、変換係数の1次元ベクトルを生成するために走査され得、なお一層の圧縮を達成するためにエントロピーコーディングが適用され得る。
[0006]本開示では、デコーダがスプライスビットストリーム(spliced bitstreams)のパラメータセットを区別することが可能であることも保証しながら、2つのビットストリームをスプライスすること(splicing)に関する技法について説明する。たとえば、本開示では、固定長コードを使用して1つまたは複数のパラメータセット識別子(ID)をコーディングするための技法、および少なくとも1つのタイプのパラメータセットがアウトオブバンドで(out-of-band)トランスポートされるビデオビットストリームの低複雑度スプライシングのための技法について説明する。いくつかの例では、これにより、スプライスするより前に2つのビットストリームが同じパラメータセットIDを有するパラメータセットを含むときでも、2つのビットストリームのスプライスの後のパラメータセットのアウトオブバンドトランスポートが可能になり得る。本開示で使用する「ビットストリーム」は、1つまたは複数のコード化ビデオシーケンスを形成する、コード化ピクチャおよび関連データの表現を形成し得るビットのシーケンスを指す。ビットストリームは、NALユニットストリームまたはバイトストリーム(byte stream)のいずれかを指すために使用される総称であり得る。
[0007]一例では、本開示では、固定長コーディングされた(fixed length coded)パラメータセット識別子(ID)を有するパラメータセットを受信することと、ここにおいてパラメータセットのためのパラメータセットIDが、エントロピーコーディングされたパラメータセット中の任意のシンタックス要素(any syntax element)の前にある、ビデオデータを復号するために固定長コーディングされた識別子を有するパラメータセットを使用することと、を含むビデオデータを復号する方法について説明する。
[0008]別の例では、本開示では、固定長コーディングされたパラメータセットIDを有するパラメータセットを形成することと、ここにおいてパラメータセットのためのパラメータセットIDが、エントロピーコーディングされたパラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、ビデオデータを符号化するために固定長コーディングされた識別子を有するパラメータセットを使用することと、を含むビデオデータを符号化する方法について説明する。
[0009]別の例では、本開示では、固定長コーディングされたパラメータセットIDを有するパラメータセットを処理することと、ここにおいてパラメータセットのためのパラメータセットIDが、エントロピーコーディングされたパラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、ビデオデータをコーディングするために固定長コーディングされた識別子を有するパラメータセットを使用することと、を行うように構成された1つまたは複数のプロセッサを含むビデオデータを処理するための装置について説明する。
[0010]別の例では、本開示では、固定長コーディングされたパラメータセットIDを有するパラメータセットを処理するための手段と、ここにおいてパラメータセットのためのパラメータセットIDが、エントロピーコーディングされたパラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、ビデオデータをコーディングするために固定長コーディングされた識別子を有するパラメータセットを使用するための手段と、を含むビデオデータを処理するための装置について説明する。
[0011]別の例では、本開示では、コンピュータ可読記憶媒体について説明する。コンピュータ可読記憶媒体は、実行時に、デバイスの1つまたは複数のプロセッサに、固定長コーディングされたパラメータセットIDを有するパラメータセットを処理することと、ここにおいてパラメータセットのためのパラメータセットIDが、エントロピーコーディングされたパラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、ビデオデータをコーディングするために固定長コーディングされた識別子を有するパラメータセットを使用することと、を行わせる命令を記憶する。
[0012]別の例では、本開示では、第1のビットストリームの第1のパラメータセットの第1のパラメータセット識別子(ID)が第2のビットストリームの第2のパラメータセットの第2のパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断することと、第2のパラメータセットIDが第1のパラメータセットIDと同じであると判断したことに応答して、第2のパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更することと、一意のパラメータセットIDに関連するパラメータセットを送信することと、を含むビデオデータを処理する方法について説明する。
[0013]別の例では、本開示では、第1のビットストリームの第1のパラメータセットの第1のパラメータセットIDが第2のビットストリームの第2のパラメータセットの第2のパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断することと、第2のパラメータセットIDが第1のパラメータセットIDと同じであると判断したことに応答して、第2のパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更することと、一意のパラメータセットIDに関連するパラメータセットを送信することと、を行うように構成された1つまたは複数のプロセッサ含むビデオデータを処理するための装置について説明する。
[0014]別の例では、本開示では、第1のビットストリームの第1のパラメータセットの第1のパラメータセットIDが第2のビットストリームの第2のパラメータセットの第2のパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断するための手段と、第2のパラメータセットIDが第1のパラメータセットIDと同じであると判断したことに応答して、第2のパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更するための手段と、一意のパラメータセットIDに関連するパラメータセットを送信するための手段と、を含むビデオデータを処理するための装置について説明する。
[0015]別の例では、本開示では、コンピュータ可読記憶媒体について説明する。コンピュータ可読記憶媒体は、実行時に、デバイスの1つまたは複数のプロセッサに、第1のビットストリームの第1のパラメータセットの第1のパラメータセットIDが第2のビットストリームの第2のパラメータセットの第2のパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断することと、第2のパラメータセットIDが第1のパラメータセットIDと同じであると判断したことに応答して、第2のパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更することと、一意のパラメータセットIDに関連するパラメータセットを送信することと、を行わせる命令を記憶する。
[0016]1つまたは複数の例の詳細を添付の図面および以下の説明に記載する。他の特徴、目的、および利点は、その説明および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになろう。
[0017]一部のパラメータセット情報がビットストリームの送信に対してアウトオブバンドで送信され、一部のパラメータセット情報がビットストリームの一部として送信される2つのビットストリームをスプライスすることの例を示すブロック図。 [0018]ビットストリーム1および2が単一のビットストリームに一緒にスプライスされて図1に示したスプライシング動作の結果を形成することを示すブロック図。 [0019]本開示で説明される技法を利用し得る例示的なビデオ符号化および復号システムを示すブロック図。 [0020]本開示で説明される技法を実装し得る例示的なビデオエンコーダを示すブロック図。 [0021]本開示で説明される技法を実装し得る例示的なビデオデコーダを示すブロック図。 [0022]ネットワークの一部を形成するデバイスの例示的なセットを示すブロック図。 [0023]本開示の1つまたは複数の態様を実装する例示的な方法を示す流れ図。 [0024]本開示の1つまたは複数の態様を実装する別の例示的な方法を示す流れ図。 [0025]本開示の1つまたは複数の態様を実装する別の例示的な方法を示す流れ図。 [0026]本開示の1つまたは複数の態様を実装する例示的な方法を示す流れ図。
[0027]本開示では、デコーダがスプライスビットストリームのパラメータセットを区別することが可能であることも保証しながら、2つのビットストリームをスプライスすることに関する技法について説明する。たとえば、本開示では、固定長コードを使用して1つまたは複数のパラメータセット識別子(ID)をコーディングするための技法および少なくとも1つのタイプのパラメータセットがアウトオブバンドでトランスポートされ得るビデオビットストリームの低複雑度スプライシングのための技法について説明する。いくつかの例では、これにより、スプライスするより前に2つのビットストリームが同じパラメータセットIDを有するパラメータセットを含むときでも、2つのビットストリームのスプライスの後のパラメータセットのアウトオブバンドトランスポートが可能になり得る。本開示で使用する「ビットストリーム」は、1つまたは複数のコード化ビデオシーケンスを形成する、コード化ピクチャおよび関連データの表現を形成し得るビットのシーケンスを指す。ビットストリームは、NALユニットストリームまたはバイトストリームのいずれかを指すために使用される総称であり得る。
[0028]新生の高効率ビデオコーディング(HEVC:High Efficiency Video Coding)規格は、パラメータセット概念を採用する。HEVCにおけるシーケンスパラメータセット(SPS:sequence parameter set)、ピクチャパラメータセット(PPS:picture parameter set)およびビデオパラメータセット(VPS:video parameter set)機構は、コード化ビデオブロックデータの送信から、まれに変化する情報の送信を分離し(decouple)得る。シーケンス、ピクチャ、およびビデオパラメータセットは、いくつかの適用例では、「アウトオブバンド」で搬送され得る、すなわち、コード化ビデオデータを含んでいるユニットと一緒にトランスポートされ得ない。アウトオブバンド送信は、典型的には信頼できる。
[0029]HEVCでは、SPSピクチャ、PPS、またはVPSの識別子は、「ue(v)」と称する可変長符号化コーディング方法を使用してコーディングされる。HEVCワーキングドラフトは、「ue(v)」コード化シンタックス要素を、左ビットが先頭の符号なし整数指数ゴロムコード化シンタックス要素(unsigned integer Exp-Golomb-coded syntax elements with left bit first)として定義する。各SPSは、SPS IDを含み、各PPSは、PPS IDとSPS IDとを含み、各スライスヘッダは、PPS IDを含む。各バッファリング期間補足エンハンスメント情報(SEI:supplemental enhancement information)メッセージはまた、SPS IDを含む。概して、ビデオコーディングデバイスまたはビデオ処理デバイスは、ネットワークアブストラクションレイヤ(NAL:network abstraction layer)ユニット内にビットストリームのデータをカプセル化し得る。NALユニットは、ビデオコーディングレイヤ(VCL:video coding layer)NALユニットと非VCL NALユニットとを含む。VCL NALユニットは、概して、コード化ビデオデータなど、ビデオコーダによって使用される情報とパラメータセット、たとえば、SPS、PPS、およびVPSを含む。非VCL NALユニットは、VCLのNALユニットからのコード化ピクチャサンプルを復号するためには必要でないが、復号、表示、誤り耐性、および他の目的に関係するプロセスを支援し得る情報を含み得る、SEIメッセージを定義する情報を含む。
[0030]ビットストリームスプライシングは、概して、2つ以上のビットストリームの組合せまたはそれの一部を指す。たとえば、ビデオコーディングデバイスまたはビデオ処理デバイスは、場合によっては、スプライスビットストリームを生成するためにビットストリームのいずれか一方または両方にいくつか変更を加えた状態で、第1のビットストリームを第2のビットストリームに付加し得る。第2のビットストリーム中の第1のコード化ピクチャは、スプライシングポイントとも呼ばれる。したがって、スプライスビットストリーム中のスプライシングポイントのピクチャは、第2のビットストリームから生じたものであり、一方、スプライスビットストリーム中のスプライシングポイントの直前のピクチャは、第1のビットストリームから生じたものである。例示のために、以下の説明は、スプライスビットストリーム中に1つのスプライシングポイントしかないと仮定する。しかしながら、この説明の技法は、たとえば、2つ以上のスプライシングポイントに説明する技法を個々に適用することによって、複数のスプライシングポイントをもつスプライスビットストリームにも同様に適用され得る。
[0031]図1は、一部のパラメータセット情報がビットストリームの送信に対してアウトオブバンドで送信されるが、パラメータセット情報の残りがビットストリームの一部として送信される2つのビットストリーム1および2をスプライスすることの例を示す概念図である。この例では、PPS、SPS、およびVPSのいくつかは、与えられた場合、ビットストリームの送信に対してアウトオブバンドで送信され得る。さらに、PPS、SPS、およびVPSのいくつかは、ビットストリームの開始中に含まれ、後ろに、一連のビデオサンプル(たとえば、符号化ビデオデータを含むネットワークアブストラクションレイヤ(NAL)ユニット)が続き得る。別の例では、ビデオコーディングデバイスまたはビデオ処理デバイスは、ビットストリームとともにPPS、SPS、およびVPSのすべてを送信し得る。別の例では、PPS、SPS、およびVPSのすべては、ビットストリームの送信に対してアウトオブバンドで送信され得る。ビデオサンプルは、時間的に関係するピクチャまたはそれの一部分、たとえば、スライスまたはブロックのシーケンス中のピクチャを含むことができる。
[0032]図2は、図1に示したスプライシング動作の結果を示す概念図である。図2では、ビットストリーム1および2は、単一のビットストリームに一緒にスプライスされている。いくつかの例では、これは、ビデオコーディングデバイスまたはビデオ処理デバイスによって行われ得る。ビットストリーム2の開始は、ビットストリーム1の最後のビデオサンプル1−Nの直後にくる。したがって、ビットストリーム2の第1のビデオサンプル2−1は、ビットストリーム1の最後のビデオサンプル1−Nの直後にくる。ビデオコーディングデバイスまたはビデオ処理デバイスは、スプライスビットストリームについてのアウトオブバンドおよびインバンド(in-band)パラメータセット情報を組み合わせ得る。したがって、図2に示すように、スプライスビットストリームの開始時に、ビットストリーム1および2の各々からのビデオサンプルの少なくともいくつかが、同じアウトオブバンドパラメータセットIDを参照し得、ビットストリーム1および2の各々からのビデオサンプルのいくつかが、同じインバンドパラメータセットを参照する。
[0033]コード化ビデオデータのビットストリームは、しばしば、比較的少数のSPSと少数のPPS、さらにはただ1つのSPSと1つのPPSとを含み、最も小さいSPS ID値0と最も小さいPPS ID値0とを使用する。したがって、2つのビットストリームまたはそれらの一部がスプライスされる場合、スプライシングポイントとスプライシングポイントの前のピクチャとが2つの異なるSPSまたはPPSを実際に参照しているとしても、スプライシングポイントによって参照される同じSPSまたはPPS IDが、スプライシングポイントの直前のピクチャによって参照されるSPSまたはPPS IDと同じである可能性があり、さらにはその可能性が高い。簡単のために、本開示の態様はSPSのみに関して説明することになるが、説明する技法は、概して、PPS、APS、または他のタイプのパラメータセットにも適用可能である。
[0034]スプライシングポイントピクチャとスプライシングポイントの直前のピクチャとが異なるSPSを参照しているとしても、同じSPS IDが各々によって参照される場合、スプライスビットストリーム中で、スプライシングポイントの直前のピクチャによって参照されるその特定のSPS IDをもつSPSは、スプライシングポイントピクチャによって参照されるSPSによって効果的に更新される。そのような場合、スプライスビットストリームのSPSをスプライスビットストリームの開始に置くことができず、SPSのアウトオブバンド送信が困難にさらには不可能になり得る。しかしながら、いずれにせよ少数の異なるSPSしか使用されないので、スプライスビットストリームのためにSPSのアウトオブバンド送信を使用可能にすることが有益であり得る。
[0035]本開示では、上記で説明した短所のいくつかを克服し得る、スプライスビットストリームのためにSPS(または他のタイプのパラメータセット、たとえば、PPSおよび/またはVPS)のアウトオブバンド送信を使用可能にするためにコード化ビデオデータのビットストリームを変更することを含む技法について説明する。一例として、スプライスビットストリーム中に含まれる特定のタイプの異なるパラメータセットの数が、特定のタイプの許容パラメータセットの最大数以下である場合、以下の技法が適用され得る(そうでない場合、特定のタイプのパラメータセットはアウトオブバンド送信され得ない)。スプライシングポイントの第2のビットストリーム中に含まれる特定のタイプ(たとえば、SPS、PPS、またはVPS)の各パラメータセットについて、第1のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDが、同じパラメータセットタイプのためのパラメータセットIDのいずれかと同じである場合、ビデオコーディングデバイスまたはビデオ処理デバイスは、スプライスビットストリーム中に含まれる同じタイプのすべてのパラメータセットの中で、パラメータセットIDの値を一意の値に変更する。上記のステップの後に、ビデオコーディングデバイスまたはビデオ処理デバイスは、そのタイプのパラメータセットをアウトオブバンドで送信し得る。ビデオコーディングデバイスまたはビデオ処理デバイスは、ビットストリームの開始にパラメータセットを配置し得る。
[0036]パラメータセットIDの値の変更の際に、IDが(たとえば、「ue(v)」を使用して)エントロピーコーディングされるとき、ビデオコーディングデバイスまたはビデオ処理デバイスは、データユニット中でIDの後にすべてのビットをシフトし得る。ビデオコーディングデバイスまたはビデオ処理デバイスは、そのIDを参照するすべてのコード化データユニットに対してこの動作を実行する必要があり得るので、これは煩雑なプロセスであり得る。パラメータセットID値を変更するためのプロセスを簡略化するために、本開示の技法は、パラメータセット自体の中のIDとそれが参照される(たとえば、NALユニット内でカプセル化されたスライスのスライスヘッダ内の)場所との両方を含む固定長コードを使用してパラメータセットIDをコーディングすることを含む。ビット単位の長さは、Ceil(log2(N))に等しくなり得、ここで、Nは、特定のタイプの許容パラメータセットの最大数である。たとえば、許容SPSの最大数が32である場合、SPS IDは、5ビットを使用してコーディングされる。
[0037]本開示の技法は、コード化データユニット中でできるだけ早く、たとえば、任意のエントロピーコード化データの前にパラメータセットIDを配置することをさらに含み得る。いくつかの事例では、スタートコードエミュレーション(emulation)を回避するために、パラメータセットID値が0ではなく1で開始し得る。スタートコードエミュレーションは、たとえば、パラメータセットIDが値0を有するときに発生し得る。パラメータセットの値が0であるとき、すべてのビットは0からなる。スタートコードが、いくつかの0値ビットを含んでいる0x000001に等しい3バイトの固定値シーケンスであり得るので、これは、スタートコードエミュレーションの可能性を増加させ得る。
[0038]以下の表に、SPS ID、PPS ID、APS ID、およびVPS IDを伴うHEVCについての例示的なシンタックスを示す。これらの例では、他の最大値も使用され得るが、各タイプのための許容パラメータセットの最大数が32に等しくなると仮定され得る。すなわち、以下の例では、様々なID値は、5ビットがID値に割り振られることを示すu(5)記述子を使用してコーディングされる。ただし、他の例では、他のビット数がID値に割り振られ得る。
[0039]表1に、本開示の技法による、SPSローバイトシーケンスペイロード(RBSP:raw byte sequence payload)シンタックスの一例を示す。
Figure 2017195607
[0040]表1に示すように、一例では、seq_parameter_set_idは、ue(v)ではなく記述子u(5)を使用し得る。記述子u(5)は、シンタックス要素をシグナリングするために5ビットが使用されることを示す。記述子ue(v)は、可変ビット数が使用され得ることを示す。パラメータセットIDの値の変更の際に、IDが(たとえば、「ue(v)」を使用して)エントロピーコーディングされるとき、データユニット中でIDの後のすべてのビットのシフトが必要になることになる。潜在的にそのIDを参照するすべてのコード化データユニットに対してこの動作が必要とされるので、これは煩雑である。パラメータセットID値を変更するためのプロセスを簡略化するために、固定長コードを使用してパラメータセットIDをコーディングすることが使用され得る。これは、パラメータセット自体の中のIDとそれが参照される場所の両方を含み得る。ビット単位の長さは、Ceil(log2(N))に等しくなり、ここで、Nは、特定のタイプの許容パラメータセットの最大数である。たとえば、許容SPSの最大数が32である場合、SPS IDは、5ビットを使用してコーディングされる。したがって、表1の例では、シンタックス要素seq_parameter_set_idをシグナリングするために5ビットが使用される。可変ビット数(「ue(v)」)を使用するのではなく、ビット数を5(「u(5)」)に制限すると、パラメータセットID値を変更するためのプロセスが簡略化される。他の固定ビット数が使用され得ることを理解されよう。
[0041]表2に、本開示の技法による、SPS RBSPシンタックスの別の例を示す。
Figure 2017195607
[0042]表2に示すように、一例では、seq_parameter_set_idは、ue(v)ではなく記述子u(5)を使用し得る。この場合も、可変ビット数(「ue(v)」)を使用するのではなく、ビット数を5(「u(5)」)に制限すると、パラメータセットID値を変更するためのプロセスが簡略化される。さらに、表2に示したように、seq_parameter_set_idは、非エントロピー符号化を可能にするために、コード化データユニット中でできるだけ早く配置されることが好ましい。
[0043]表3に、本開示の技法による、PSP RBSPシンタックスの一例を示す。
Figure 2017195607
[0044]表3に示すように、一例では、pic_parameter_set_idおよびseq_parameter_set_idは、ue(v)ではなく記述子u(5)を使用し得る。この場合も、可変ビット数(「ue(v)」)を使用するのではなく、ビット数を5(「u(5)」)に制限すると、パラメータセットID値を変更するためのプロセスが簡略化される。さらに、表3に示したように、seq_parameter_set_idは、非エントロピー符号化を可能にするために、コード化データユニット中でできるだけ早く配置されることが好ましい。
[0045]表4に、本開示の技法による、APS RBSPシンタックスの一例を示す。
Figure 2017195607
[0046]この場合も、表4に示すように、一例では、aps_idは、パラメータセットID値を変更するためのプロセスを簡略化するために、ue(v)ではなく記述子u(5)を使用し得る。コード化データユニット中でできるだけ早くaps_idを配置することによって、非エントロピー符号化が可能になり得る。
[0047]表5に、本開示の技法による、スライスヘッダシンタックスの一例を示す。
Figure 2017195607
Figure 2017195607
[0048]この場合も、表5に示すように、一例では、pic_parameter_set_idおよびaps_idは、パラメータセットID値を変更するためのプロセスを簡略化するために、ue(v)ではなく記述子u(5)を使用し得る。コード化データユニット中でできるだけ早くそれらを配置することによって、非エントロピー符号化が可能になり得る。
[0049]表6に、本開示の技法による、スライスヘッダシンタックスの別の例を示す。
Figure 2017195607
[0050]この場合も、表6に示すように、一例では、pic_parameter_set_idおよびaps_idは、パラメータセットID値を変更するためのプロセスを簡略化するために、ue(v)ではなく記述子u(5)を使用し得る。コード化データユニット中でできるだけ早くそれらを配置することによって、非エントロピー符号化が可能になり得る。
[0051]表6の例では、各APSは、0よりも大きいAPS IDを有する必要があり、0に等しいスライスヘッダ中のaps_idは、スライスヘッダによってAPSが参照されないことを意味し、以下の条件が成り立たないとき、スライスヘッダ中のaps_idは0に等しくなるものとし、そうでない場合、aps_idは0でないものとする。
Figure 2017195607
[0052]この例では、pic_parameter_set_idも0よりも大きい必要がある。これは、各PPSが0よりも大きいPPS IDを有することを必要とすることによって達成され得る。
[0053]表7に、本開示の技法による、スライスヘッダシンタックスの別の例を示す。
Figure 2017195607
[0054]この場合も、表7に示すように、一例では、pic_parameter_set_idおよびaps_idは、パラメータセットID値を変更するためのプロセスを簡略化するために、ue(v)ではなく記述子u(5)を使用し得る。コード化データユニット中でできるだけ早くそれらを配置することによって、非エントロピー符号化が可能になり得る。
[0055]表8に、本開示の技法による、バッファリング期間SEIメッセージシンタックスの一例を示す。
Figure 2017195607
[0056]この場合も、表8に示すように、一例では、seq_parameter_set_idおよびaps_idは、パラメータセットID値を変更するためのプロセスを簡略化するために、ue(v)ではなく記述子u(5)を使用し得る。コード化データユニット中でできるだけ早くそれらを配置することによって、非エントロピー符号化が可能になり得る。
[0057]表9に、本開示の技法による、ピクチャシーケンス(SOP:sequence of pictures)記述SEIメッセージシンタックスの一例を示す。
Figure 2017195607
[0058]この場合も、表9に示すように、一例では、sps_idは、パラメータセットID値を変更するためのプロセスを簡略化するために、ue(v)ではなく記述子u(5)を使用し得る。コード化データユニット中でできるだけ早くそれらを配置することによって、非エントロピー符号化が可能になり得る。
[0059]表10に、本開示の技法による、ビデオパラメータセットRBSPシンタックスの一例を示す。
Figure 2017195607
Figure 2017195607
[0060]この場合も、表10に示すように、一例では、vps_video_parameter_set_idは、パラメータセットID値を変更するためのプロセスを簡略化するために、ue(v)ではなく記述子u(4)を使用し得る。コード化データユニット中でできるだけ早くそれらを配置することによって、非エントロピー符号化が可能になり得る。
[0061]本開示の技法によれば、バッファリング期間SEIメッセージおよびSOP記述SEIメッセージは、存在するとき、SEIネットワークアブストラクションレイヤ(NAL)ユニット中の第1のSEIメッセージとして含み、SEI NALユニット中でできるだけ早く配置され得る。
[0062]パラメータセットおよびそれのIDを参照する上記のシンタックス構造に加えて、バッファリング期間SEIメッセージとSOP記述SEIメッセージとのためのシンタックス構造もパラメータセットとパラメータセットIDとを参照し得る。したがって、これらのSEIメッセージはまた、上記で説明した他のシンタックス構造中で使用されるパラメータセットIDのために固定長コーディング技法を採用し得る。いくつかの例では、バッファリング期間およびSOP記述SEIメッセージは、存在するとき、SEI NALユニット中でできるだけ早く配置される。一例では、ビデオコーディングデバイスまたはビデオ処理デバイスは、そのようなSEIメッセージをSEI NALユニット中の第1のSEIメッセージとして配置する。
[0063]図3は、本開示で説明される技法を利用し得る例示的なビデオ符号化および復号システム10を示すブロック図である。図3に示されているように、システム10は、宛先デバイス14によって後で復号されるべき符号化ビデオデータを生成するソースデバイス12を含む。ソースデバイス12および宛先デバイス14は、デスクトップコンピュータ、ノートブック(すなわち、ラップトップ)コンピュータ、タブレットコンピュータ、セットトップボックス、いわゆる「スマート」フォンなどの電話ハンドセット、いわゆる「スマート」パッド、テレビジョン、カメラ、ディスプレイデバイス、デジタルメディアプレーヤ、ビデオゲームコンソール、ビデオストリーミングデバイスなどを含む、広範囲にわたるデバイスのいずれかを備え得る。場合によっては、ソースデバイス12および宛先デバイス14は、ワイヤレス通信に対応し得る。
[0064]宛先デバイス14は、リンク16を介して復号されるべき符号化ビデオデータを受信し得る。リンク16は、ソースデバイス12から宛先デバイス14に符号化されたビデオデータを動かすことが可能な任意のタイプの媒体またはデバイスを備え得る。一例では、リンク16は、ソースデバイス12が、符号化ビデオデータをリアルタイムで宛先デバイス14に直接送信することを可能にするための通信媒体を備え得る。ソースデバイス12は、ワイヤレス通信プロトコルなどの通信規格に従って符号化ビデオデータを変調し、宛先デバイス14に送信し得る。通信媒体は、高周波(radio frequency)(RF)スペクトルまたは1つもしくは複数の物理伝送線路のような、任意のワイヤレスまたは有線通信媒体を備え得る。通信媒体は、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、またはインターネットなどのグローバルネットワークのような、パケットベースネットワークの一部を形成し得る。通信媒体は、ソースデバイス12から宛先デバイス14への通信を支援するために有用であり得るルータ、スイッチ、基地局、または任意の他の機器を含み得る。
[0065]いくつかの例では、リンク16は、ソースデバイス12と別のソースデバイスとからビットストリームを(またはソースデバイス12から2つのビットストリームを)受信するメディアアウェアネットワーク要素(MANE:media aware network element)などの中間デバイス(図示せず)を含み得る。MANEは、2つのビットストリームを一緒にスプライスし、次いで、スプライスビットストリームを宛先デバイス14に転送し得る。本開示の技法によれば、MANEは、第2のビットストリームのパラメータセットが第1のビットストリームのパラメータセットと同じIDを有するかどうかを判断し、同じIDを有する場合、第2のビットストリームのパラメータセットに一意のパラメータセットIDを割り当て、次いで、宛先デバイス14にパラメータセットをアウトオブバンドで送り得る。
[0066]代替的に、符号化データは、出力インターフェース22からストレージデバイス34に出力されてもよい。同様に、符号化データは、入力インターフェースによってストレージデバイス34からアクセスされてもよい。ストレージデバイス34は、ハードドライブ、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD、CD−ROM、フラッシュメモリ、揮発性または不揮発性メモリ、あるいは符号化ビデオデータを記憶するための任意の他の好適なデジタル記憶媒体のような、様々な分散したまたはローカルにアクセスされるデータ記憶媒体のいずれかを含み得る。さらなる一例では、ストレージデバイス34は、ソースデバイス12によって生成された符号化ビデオを保持し得るファイルサーバまたは別の中間ストレージデバイスに対応し得る。宛先デバイス14は、ストリーミングまたはダウンロードを介して、ストレージデバイス34から、記憶されたビデオデータにアクセスし得る。ファイルサーバは、符号化ビデオデータを記憶し、その符号化ビデオデータを宛先デバイス14に送信することが可能な任意のタイプのサーバであり得る。例示的なファイルサーバは、(たとえば、ウェブサイトのための)ウェブサーバ、FTPサーバ、ネットワーク接続ストレージ(NAS)デバイス、またはローカルディスクドライブを含む。宛先デバイス14は、インターネット接続を含む、任意の標準のデータ接続を介して符号化ビデオデータにアクセスし得る。これは、ファイルサーバに記憶された符号化ビデオデータにアクセスするのに好適であるワイヤレスチャネル(たとえば、Wi−Fi(登録商標)接続)、有線接続(たとえば、DSL、ケーブルモデムなど)、または両方の組合せを含み得る。ストレージデバイス34からの符号化ビデオデータの送信は、ストリーミング送信、ダウンロード送信、または両方の組合せであり得る。
[0067]本開示の技法は、必ずしもワイヤレス適用例または設定に限定されるとは限らない。本技法は、オーバージエアテレビジョン放送、ケーブルテレビジョン送信、衛星テレビジョン送信、たとえばインターネットを介したストリーミングビデオ送信、データ記憶媒体に記憶するためのデジタルビデオの符号化、データ記憶媒体に記憶されたデジタルビデオの復号、または他の適用例のような、様々なマルチメディア適用例のいずれかをサポートするビデオコーディングに適用され得る。一部の例では、システム10は、ビデオストリーミング、ビデオ再生、ビデオブロードキャスティング、および/またはビデオテレフォニーなどの適用例をサポートするために、一方向または双方向のビデオ送信をサポートするように構成され得る。
[0068]図3の例では、ソースデバイス12は、ビデオソース18、ビデオエンコーダ20、および出力インターフェース22を含む。場合によっては、出力インターフェース22は、変調器/復調器(モデム)および/または送信機を含み得る。ソースデバイス12において、ビデオソース18は、たとえばビデオカメラのようなビデオキャプチャデバイス、以前にキャプチャされたビデオを含んでいるビデオアーカイブ、ビデオコンテンツプロバイダからビデオを受信するためのビデオフィードインターフェース、および/もしくはソースビデオとしてコンピュータグラフィックスデータを生成するためのコンピュータグラフィックスシステムのようなソース、またはそのようなソースの組合せを含み得る。一例として、ビデオソース18がビデオカメラである場合、ソースデバイス12および宛先デバイス14は、いわゆるカメラ付き携帯電話またはビデオ電話を形成し得る。ただし、本開示で説明する技法は、概してビデオコーディングに適用可能であり得、ワイヤレスおよび/またはワイヤード適用例に適用され得る。
[0069]いくつかの例では、本開示の技法によれば、ビデオソース18は、1つまたは複数のビットストリームを生成し得る。たとえば、ビデオソースがビデオキャプチャデバイスである場合、ビデオキャプチャデバイスは、2つ以上のビットストリームを生成し得る。別の例では、ビデオソース18は、それぞれが1つのビットストリームを生成する2つ以上のソースデバイスを含み得る。これらのビットストリームは一緒にスプライスされ得る。
[0070]したがって、ビデオソース18内のプロセッサは、第1のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDが第2のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断し得る。第2のビットストリームのパラメータセットIDが第1のビットストリームのパラメータセットIDに一致することに応答して、プロセッサは、第2のビットストリームのパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更し得る。ビデオソース18は、次いで、一意のパラメータセットIDに関連する新しいパラメータセットを送信し得る。
[0071]ビデオエンコーダ20は、キャプチャされたビデオ、以前にキャプチャされたビデオ、またはコンピュータ生成ビデオを符号化し得る。たとえば、ビデオエンコーダ20は、スプライスビットストリームを符号化し得る。さらに、いくつかの例では、ビデオデコーダ30は、第1のビットストリームのパラメータセットIDと一意のパラメータセットIDとに基づいて第1のビットストリームと第2のビットストリームとを区別し得る。他の例では、ソースデバイス12の出力インターフェース22は、符号化ビデオデータを、宛先デバイス14に直接送信し得る。符号化ビデオデータは、さらに(または代替的に)、宛先デバイス14または復号および/もしくは再生のための他のデバイスによる後のアクセスのためにストレージデバイス34上に記憶され得る。
[0072]いくつかの例では、本開示の技法によれば、メディアアウェアネットワーク要素(MANE)などのいくつかの他のビデオ処理デバイスは、2つ以上のビットストリームを一緒にスプライスし得る。したがって、MANEまたは他のビデオ処理デバイス内のプロセッサは、第1のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDが第2のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断し得る。第2のビットストリームのパラメータセットIDが第1のビットストリームのパラメータセットIDに一致することに応答して、プロセッサは、第2のビットストリームのパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更し得る。MANEまたは他のビデオ処理デバイスは、次いで、一意のパラメータセットIDに関連する新しいパラメータセットを送信し得る。
[0073]宛先デバイス14は、入力インターフェース28と、ビデオデコーダ30と、ディスプレイデバイス32とを含む。場合によっては、入力インターフェース28は、受信機および/またはモデムを含み得る。宛先デバイス14の入力インターフェース28は、リンク16を介して符号化ビデオデータを受信する。リンク16を介して通信され、またはストレージデバイス34上に与えられた符号化ビデオデータは、ビデオデータを復号する際に、ビデオデコーダ30のようなビデオデコーダが使用するためのビデオエンコーダ20によって生成される様々なシンタックス要素を含み得る。そのようなシンタックス要素は、通信媒体上で送信される、記憶媒体上に記憶される、またはファイルサーバ上に記憶される、符号化されたビデオデータとともに含まれ得る。いくつかの例では、本開示の技法によれば、ビデオデコーダ30は、スプライスビットストリームを復号し得る。ビデオ処理デバイスは、スプライスビットストリームを生成し得る。したがって、ビデオ処理デバイス内のプロセッサは、第1のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDが第2のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断していることがある。第2のビットストリームのパラメータセットIDが第1のビットストリームのパラメータセットIDに一致することに応答して、プロセッサは、第2のビットストリームのパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更していることがある。ビデオ処理デバイスは、次いで、一意のパラメータセットIDに関連する新しいパラメータセットを送信し得る。スプライスビットストリームは、ビデオエンコーダ20によって符号化され、出力インターフェース22によって送信され、入力インターフェース28によって受信され、デコーダ30によって復号され得る。ディスプレイデバイス32は、次いで、このスプライスビットストリームを表示し得る。いくつかの例では、ビデオデコーダ30は、第1のビットストリームのパラメータセットIDと一意のパラメータセットIDとに基づいて第1のビットストリームと第2のビットストリームとを区別し得る。
[0074]ディスプレイデバイス32は、宛先デバイス14に一体化されても、または外付けされてもよい。一部の例では、宛先デバイス14は、一体型ディスプレイデバイスを含み、また、外部ディスプレイデバイスとインターフェースするように構成され得る。他の例では、宛先デバイス14はディスプレイデバイスであってもよい。一般に、ディスプレイデバイス32は、復号ビデオデータをユーザに対して表示し、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、または別のタイプのディスプレイデバイスのような、種々のディスプレイデバイスのいずれかを備え得る。
[0075]ビデオエンコーダ20およびビデオデコーダ30は、現在開発中のHigh Efficiency Video Coding(HEVC)規格のようなビデオ圧縮規格に従って動作することができ、HEVC Test Model(HM)に準拠し得る。「HEVC Working Draft 9」または「WD9」と呼ばれるHEVC規格の最近のドラフトは、文書JCTVC−K1003v13、Brossら、「High efficiency video coding (HEVC) text specification draft 9」、ITU−T SG16 WP3とISO/IEC JTC1/SC29/WG11とのJoint Collaborative Team on Video Coding(JCT−VC)、第11回会合:上海、中国、2012年10月10日〜19日に記載されており、2012年12月27日現在、http://phenix.int−evry.fr/jct/doc_end_user/documents/11_Shanghai/wg11/JCTVC−K1003−v13.zipからダウンロード可能であり、その内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。代替的に、ビデオエンコーダ20およびビデオデコーダ30は、代替的にMPEG−4、Part 10、アドバンストビデオコーディング(AVC)と呼ばれるITU−T H.264規格のような、他のプロプライエタリもしくは業界標準、またはそのような規格の拡張に従って動作することができる。ただし、本開示の技法は、いかなる特定のコーディング規格にも限定されない。ビデオ圧縮規格の他の例には、MPEG−2およびITU−T H.263がある。
[0076]図3には示されていないが、一部の態様では、ビデオエンコーダ20およびビデオデコーダ30は、各々オーディオエンコーダおよびデコーダと統合されてよく、共通のデータストリームまたは別個のデータストリーム中のオーディオとビデオの両方の符号化を処理するために、適切なMUX−DEMUXユニット、または他のハードウェアおよびソフトウェアを含んでもよい。妥当な場合は、一部の例では、MUX−DEMUXユニットは、ITU H.223多重化プロトコル(multiplexer protocol)、またはユーザデータグラムプロトコル(UDP)など他のプロトコルに準拠することができる。
[0077]ビデオエンコーダ20およびビデオデコーダ30はそれぞれ、1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ディスクリート論理、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアのような、様々な好適なエンコーダ回路のいずれか、またはそれらの任意の組合せとして実装され得る。本技法が部分的にソフトウェアにおいて実装されるとき、デバイスは、好適な非一時的コンピュータ可読媒体にソフトウェアの命令を記憶し、1つまたは複数のプロセッサを使用してその命令をハードウェアにおいて実行して、本開示の技法を実行し得る。ビデオエンコーダ20およびビデオデコーダ30の各々は1つまたは複数のエンコーダまたはデコーダ中に含まれ得、そのいずれも、それぞれのデバイスにおいて複合エンコーダ/デコーダ(コーデック)の一部として統合され得る。
[0078]JCT−VCは、HEVC規格の開発に取り組んでいる。HEVC規格化の取組みは、HEVCテストモデル(HM)と呼ばれるビデオコーディングデバイスの発展的モデルに基づく。HMは、たとえば、ITU−T H.264/AVCによる既存のデバイスと比較して、ビデオコーディングデバイスにいくつかの機能が追加されていると推定する。たとえば、H.264が9つのイントラ予測符号化モードを提供するのに対して、HMは33ものイントラ予測符号化モードを提供することができる。
[0079]一般的に、HMの作業モデルは、ビデオフレームまたはピクチャは、輝度と彩度の両方のサンプルを含むツリーブロック(treeblock)または最大のコーディングユニット(LCU)のシーケンスへと分割され得ると説明している。ツリーブロックは、H.264規格のマクロブロックと同様の目的を有する。スライスは、コーディング順序において連続するいくつかのツリーブロックを含む。ビデオフレームまたはピクチャは、1つまたは複数のスライスに区分化され得る。各ツリーブロックは、4分木に従ってコーディングユニット(CU)に分割され得る。たとえば、4分木のルートノードとしてのツリーブロックは、4つの子ノードに分割され得、各子ノードは、次に、親ノードとなり、別の4つの子ノードに分割され得る。4分木のリーフノードとしての、最終的な、分割されない子ノードは、コーディングノード、すなわち、コード化ビデオブロックを備える。コード化ビットストリームに関連付けられるシンタックスデータは、ツリーブロックが分割され得る最大回数を定義し得、コーディングノードの最小サイズをも定義し得る。
[0080]CUは、コーディングノードと、コーディングノードに関連付けられる予測ユニット(PU:prediction unit)および変換ユニット(TU:transform unit)とを含む。CUのサイズは、コーディングノードのサイズに対応し、形状は正方形である必要がある。CUのサイズは、8×8ピクセルから最大64×64以上のピクセルを有するツリーブロックのサイズまでに及ぶ場合がある。各CUは、1つまたは複数のPUと、1つまたは複数のTUとを含み得る。CUに関連付けられるシンタックスデータは、たとえば、CUを1つまたは複数のPUに区分化することを記述し得る。区分化モードは、CUがスキップモードもしくはダイレクトモードで符号化されているか、イントラ予測モードで符号化されているか、またはインター予測モードで符号化されているかの間で異なり得る。PUは、形状が非正方形になるように区分化され得る。CUに関連付けられるシンタックスデータは、たとえば、4分木に従って、CUを1つまたは複数のTUに区分化することも記述し得る。TUは、形状が正方形または非正方形であり得る。
[0081]HEVC規格は、CUごとに異なり得るTUに従った変換を可能にする。TUは、一般的には、区分化されたLCUに対して規定された所与のCU内のPUのサイズに基づいてサイズを決定されるが、これが必ずしも当てはまるとは限らない場合がある。TUは、一般的には、同じサイズであるか、またはPUよりも小さい。一部の例では、CUに対応する残差サンプルは、「残差4分木」(RQT:residual quad tree)として知られる4分木構造を使用して、より小さいユニットに再分割され得る。RQTのリーフノードは、変換ユニット(TU)と呼ばれる場合がある。TUに関連付けられるピクセル差分値は、量子化され得る変換係数を生成するために変換され得る。
[0082]一般に、PUは、予測プロセスに関係付けられるデータを含む。たとえば、PUがイントラモード符号化されるとき、PUは、PUについてのイントラ予測モードを記述するデータを含む場合がある。別の例として、PUがインターモード符号化されるとき、PUは、PUのための動きベクトルを定義するデータを含む場合がある。PUのための動きベクトルを定義するデータは、たとえば、動きベクトルの水平成分、動きベクトルの垂直成分、動きベクトルについての分解能(たとえば、1/4ピクセル精度もしくは1/8ピクセル精度)、動きベクトルが指す参照ピクチャ、および/または動きベクトル用の参照ピクチャリスト(たとえば、リスト0、リスト1、もしくはリストC)を記述することができる。
[0083]概して、TUは、変換プロセスと量子化プロセスとのために使用される。1つまたは複数のPUを有する所与のCUは、1つまたは複数の変換ユニット(TU)を含む場合もある。予測に続いて、ビデオエンコーダ20は、PUに対応する残余の値を計算することができる。残差値は、エントロピーコーディングのためのシリアル化変換係数(serialized transform coefficient)を生成するために、TUを使用して変換係数に変換され、量子化され、走査され得るピクセル差分値を備える。本開示では通常、CUのコーディングノードを指すために「ビデオブロック」という用語を使用する。一部の特定の場合には、本開示は、コーディングノードならびにPUおよびTUを含む、ツリーブロック、すなわちLCUまたはCUを示すために「ビデオブロック」という用語を使用する場合もある。
[0084]ビデオシーケンスは、一般に、一連のビデオフレームまたはピクチャを含む。ピクチャのグループ(GOP)は、一般的に、ビデオピクチャの1つまたは複数の連続を備える。GOPは、GOP中に含まれるいくつかのピクチャを記述するシンタックスデータを、GOPのヘッダ中、ピクチャのうちの1つまたは複数のヘッダ中、または他の場所に含み得る。ピクチャの各スライスは、それぞれのスライスの符号化モードを記述するスライスシンタックスデータを含み得る。ビデオエンコーダ20は、一般に、ビデオデータを符号化するために個々のビデオスライス内のビデオブロックに対して動作する。ビデオブロックは、CU内のコーディングノードに対応する場合がある。ビデオブロックは、固定サイズまたは可変サイズを有し得、指定のコーディング規格に応じてサイズが異なり得る。
[0085]一例として、HMは、様々なPUサイズでの予測をサポートする。特定のCUのサイズが2N×2Nであると想定すると、HMは、PUサイズが2N×2NまたはN×Nのイントラ予測、および対称なPUサイズが2N×2N、2N×N、N×2N、またはN×Nのインター予測をサポートする。HMはまた、2N×nU、2N×nD、nL×2N、およびnR×2NのPUサイズでのインター予測のための非対称区分化をサポートする。非対称区分化では、CUの一方向は区分化されないが、他の方向は25%と75%とに区分化される。25%の区分に対応するCUの部分は、「n」とその後ろに付く「Up」、「Down」、「Left」、または「Right」という指示によって示される。したがって、たとえば、「2N×nU」は、上部の2N×0.5NのPUおよび下部の2N×1.5NのPUで水平方向に区分化された2N×2NのCUを指す。
[0086]本開示では、たとえば16×16ピクセルまたは16かける16ピクセルなど、「N×N」および「NかけるN(N by N)」は、垂直および水平の寸法に関して、ビデオブロックのピクセル範囲を示すために区別なく使用され得る。一般的に、16×16ブロックは、垂直方向に16個のピクセルを有し(y=16)、水平方向に16個のピクセルを有する(x=16)。同様に、N×Nブロックは、一般的に、垂直方向にN個のピクセルを有し、水平方向にN個のピクセルを有し、ここでNは負でない整数値を表している。ブロック中のピクセルは行と列で構成され得る。さらに、ブロックは、必ずしも垂直方向と水平方向に同じピクセル数を持つ必要はない。たとえば、ブロックはN×Mピクセルを備えることができ、ここでMはNと必ずしも等しいとは限らない。
[0087]CUのPUを使用したイントラ予測コーディングまたはインター予測コーディングの後、ビデオエンコーダ20は、CUのTUのための残差データを計算し得る。PUは、(ピクセル領域とも呼ばれる)空間領域においてピクセルデータを備えてよく、TUは、たとえば、残差ビデオデータへの離散コサイン変換(DCT)、整数変換、ウェーブレット変換、または概念的に同様の変換などの変換の適用後に、変換領域において係数を備え得る。残差データは、符号化されていないピクチャのピクセルと、PUに対応する予測値との間のピクセル差分に対応し得る。ビデオエンコーダ20は、CUのための残差データを含むTUを形成し、次いで、TUを変換して、CUのための変換係数を生成し得る。
[0088]変換係数を生成するための任意の変換に続き、ビデオエンコーダ20は、変換係数の量子化を実行することができる。量子化は、一般的に、変換係数が、場合によっては、係数を表すために使用されるデータの量を減らすために量子化されるプロセスを指し、さらなる圧縮を可能にする。量子化プロセスは、係数の一部または全部に関連付けられるビット深度を低減し得る。たとえば、量子化中にnビット値をmビット値に切り捨てることができ、ここで、nはmよりも大きい。
[0089]一部の例では、ビデオエンコーダ20は、エントロピー符号化され得るシリアル化ベクトルを生成するために、量子化変換係数を走査するためにあらかじめ定義された走査順序を利用し得る。他の例では、ビデオエンコーダ20は適応走査を実行し得る。量子化変換係数を走査して1次元ベクトルを形成した後に、ビデオエンコーダ20は、たとえば、コンテキスト適応型可変長コーディング(CAVLC)、コンテキスト適応型バイナリ算術コーディング(CABAC)、シンタックスベースコンテキスト適応型バイナリ算術コーディング(SBAC)、確率間隔区分エントロピー(PIPE)コーディング、または別のエントロピー符号化方法に従って、1次元ベクトルをエントロピー符号化する場合がある。ビデオエンコーダ20はまた、ビデオデータを復号する際にビデオデコーダ30が使用するための、符号化ビデオデータに関連付けられるシンタックス要素をエントロピー符号化し得る。
[0090]CABACを実行するために、ビデオエンコーダ20は、送信される記号(symbol)にコンテキストモデル内のコンテキストを割り当てることができる。コンテキストは、たとえば、シンボルの隣接値が0ではないか否かに関係し得る。CAVLCを実行するために、ビデオエンコーダ20は、送信される記号の可変長コードを選択することができる。比較的より短いコードはより可能性の高い記号に対応し、より長いコードはより可能性の低い記号に対応するように、VLCのコードワードを構成することができる。このようにして、VLCを使用することで、たとえば、送信される各記号に対して等しい長さのコードワードを使用することによって、ビットの節約を達成することができる。確率の決定は、記号に割り当てられたコンテキストに基づいてもよい。
[0091]図4は、本開示で説明する技法を実装し得る例示的なビデオエンコーダ20を示すブロック図である。ビデオエンコーダ20は、ビデオスライス内のビデオブロックのイントラコーディングとインターコーディングとを実行し得る。イントラコーディングは、空間的予測を利用して、所与のビデオフレームまたはピクチャ内のビデオの空間的冗長性を低減または除去する。インターコーディングは、時間的予測を利用して、ビデオシーケンスの隣接フレームまたはピクチャ内のビデオの時間的冗長性を低減または除去する。イントラモード(Iモード)は、いくつかの空間ベースの圧縮モードのいずれかを指すことがある。単方向予測(Pモード)または双方向予測(Bモード)などのインターモードは、いくつかの時間ベースの圧縮モードのいずれかを指し得る。
[0092]いくつかの例では、以前に送信されたパラメータセットを上書きしたいという意図がない限り、ビットストリームのコンテキスト内で、パラメータセットIDは一意に割り当てられ得る。さらに、ビデオエンコーダ20は、同じコンテンツを表すが、別様にフォーマットされたデータ(たとえば、HEVCのベースプロファイルおよびハイプロファイル(high profile)、1つが720pバージョンで1つが1080pバージョンなど)を含む2つのビットストリームを符号化するように構成され得る。同様に、メディアコンテンツの2つの異なるセットを符号化するとき、そのようなメディアコンテンツから生じる2つの異なるメディアストリームは競合しないので、ビデオエンコーダ20は、パラメータセットIDを再使用し得る(言い換えれば、ビデオエンコーダ20は、メディアコンテンツの異なるセットを符号化するのを開始するとき、パラメータセットIDカウンタを「リセット」し得る)。いくつかの例では、2つのビットストリームに、同じパラメータセットID値空間を共有させること、すなわち、パラメータセットIDを再使用させないことが可能である。
[0093]図4の例では、ビデオエンコーダ20は、区分化モジュール(partitioning module)35と、予測モジュール41と、フィルタモジュール63と、参照ピクチャメモリ64と、加算器50と、変換モジュール52と、量子化モジュール54と、エントロピー符号化モジュール56とを含む。予測モジュール41は、動き推定モジュール42と、動き補償モジュール44と、イントラ予測モジュール46とを含む。ビデオブロック再構成のために、ビデオエンコーダ20はまた、逆量子化モジュール58と、逆変換モジュール60と、加算器62とを含む。フィルタモジュール63は、デブロッキングフィルタ、適応ループフィルタ(ALF)、およびサンプル適応オフセット(SAO:sample adaptive offset)フィルタのような、1つまたは複数のループフィルタを表すように意図されている。フィルタモジュール63はループフィルタであるものとして図4において示されているが、他の構成においては、フィルタモジュール63はポストループフィルタ(post loop filter)として実装されてもよい。
[0094]図4に示されているように、ビデオエンコーダ20は、ビデオデータを受信し、区分化モジュール35は、ビデオブロックへとデータを区分化する。この区分化は、たとえば、LCUおよびCUの4分木構造に応じて、スライス、タイル(tiles)、または他のより大きいユニットへの区分化、ならびにビデオブロック区分化をも含み得る。ビデオエンコーダ20は、一般に、符号化されるべきビデオスライス内のビデオブロックを符号化する構成要素を示す。ビデオエンコーダ20は、スライスを複数のビデオブロックに(および、場合によっては、タイルと呼ばれるビデオブロックのセットに)分割し得る。予測モジュール41は、誤差結果(たとえばコーディングレートおよびひずみのレベル)に基づいて現在のビデオブロックについて、複数のイントラコーディングモードの1つ、または複数のインターコーディングモードの1つなど、複数の可能なコーディングモードの1つを選択することができる。予測モジュール41は、得られたイントラコード化ブロックまたはインターコード化ブロックを、残差ブロックデータを生成するために加算器50に与え、参照ピクチャとして使用するための符号化ブロックを再構成するために加算器62に与え得る。
[0095]予測モジュール41内のイントラ予測モジュール46は、空間圧縮を行うために、コーディングされるべき現在ブロックと同じフレームまたはスライス中の1つまたは複数の隣接ブロックに対する現在のビデオブロックのイントラ予測コーディングを実行し得る。予測モジュール41内の動き推定モジュール42および動き補償モジュール44は、時間的な圧縮を提供するために1つまたは複数の参照ピクチャ内の1つまたは複数の予測ブロックに関して現在のビデオブロックのインター予測コーディングを実行する。
[0096]動き推定モジュール42は、ビデオシーケンスの所定のパターンに従ってビデオスライスのためのインター予測モードを決定するように構成され得る。所定のパターンは、Pスライス、Bスライス、またはGPBスライスとしてシーケンスにおいてビデオスライスを指定することができる。動き推定モジュール42と動き補償モジュール44とは、高度に統合され得るが、概念的な目的のために別々に示されている。動き推定モジュール42によって実行される動き推定は、ビデオブロックの動きを推定する動きベクトルを生成するプロセスである。動きベクトルは、たとえば、参照ピクチャ内の予測ブロックに対する現在ビデオフレームまたはピクチャ内のビデオブロックのPUの変位を示し得る。
[0097]予測ブロックは、絶対値差分和(SAD)、差分2乗和(SSD)、または他の差分尺度によって決定され得るピクセル差分に関して、コーディングされるべきビデオブロックのPUに厳密に一致することがわかるブロックである。一部の例では、ビデオエンコーダ20は、参照ピクチャメモリ64に記憶された参照ピクチャの下位整数ピクセル位置(sub−integer pixel position)に対する値を計算することができる。たとえば、ビデオエンコーダ20は、参照ピクチャの1/4ピクセル位置、1/8ピクセル位置、または他の分数ピクセル位置の値を補間し得る。したがって、動き推定モジュール42は、フルピクセル位置と分数ピクセル位置とに対する動き探索を実行し、分数ピクセル精度で動きベクトルを出力し得る。
[0098]動き推定モジュール42は、PUの位置を参照ピクチャの予測ブロックの位置と比較することによって、インターコーディングされたスライスのビデオブロックのPUの動きベクトルを計算する。参照ピクチャは、第1の参照ピクチャリスト(リスト0)または第2の参照ピクチャリスト(リスト1)から選択され得、その各々は参照ピクチャメモリ64に記憶された1つまたは複数の参照ピクチャを識別する。動き推定モジュール42は、エントロピー符号化モジュール56と動き補償モジュール44とに計算された動きベクトルを送る。
[0099]動き補償モジュール44によって実行された動き補償は、動き推定によって決定された動きベクトルに基づいて予測ブロックを取り込むか、または生成することを含み、場合によってはサブピクセル精度への補間を実行することができる。現在のビデオブロックのPUの動きベクトルを受信すると、動き補償モジュール44は、参照ピクチャリストの1つで動きベクトルが指し示す予測ブロックを見つけることができる。ビデオエンコーダ20は、コーディングされている現在のビデオブロックのピクセル値から予測ブロックのピクセル値を減算し、ピクセル差分値を形成することによって残差ビデオブロックを形成する。ピクセル差分値は、ブロックの残差データを形成し、輝度差分成分と彩度差分成分の両方を含み得る。加算器50は、この減算演算を実行する1つまたは複数の構成要素を表す。動き補償モジュール44はまた、ビデオスライスのビデオブロックを復号する際にビデオデコーダ30が使用するための、ビデオブロックとビデオスライスとに関連付けられるシンタックス要素を生成し得る。
[0100]イントラ予測モジュール46は、上記で説明したように、動き推定モジュール42と動き補償モジュール44とによって実行されるインター予測の代替として、現在ブロックをイントラ予測し得る。特に、イントラ予測モジュール46は、現在ブロックを符号化するために使用すべきイントラ予測モードを判定し得る。一部の例では、イントラ予測モジュール46は、たとえば、別個の符号化パス中に、様々なイントラ予測モードを使用して現在ブロックを符号化し得、イントラ予測モジュール46(または、一部の例では、モード選択モジュール40)は、テストされたモードから使用するのに適切なイントラ予測モードを選択し得る。たとえば、イントラ予測モジュール46は、様々なテストされたイントラ予測モードのためのレートひずみ分析を使用してレートひずみ値を計算し、テストされたモードの中で最良のレートひずみ特性を有するイントラ予測モードを選択し得る。レートひずみ分析は、概して、符号化ブロックと、符号化ブロックを生成するために符号化された元の符号化されていないブロックとの間のひずみ(または誤差)の量、ならびに符号化ブロックを生成するために使用されるビットレート(すなわち、ビット数)を求める。イントラ予測モジュール46は、どのイントラ予測モードがブロックについて最良のレートひずみ値を呈するかを判定するために、様々な符号化ブロックのひずみおよびレートから比を計算し得る。
[0101]いずれの場合も、ブロックのイントラ予測モードを選択した後に、イントラ予測モジュール46は、ブロックについての選択されたイントラ予測モードを示す情報をエントロピーコーディングモジュール56に提供し得る。エントロピーコーディングモジュール56は、本開示の技法に従って選択されたイントラ予測モードを示す情報を符号化し得る。ビデオエンコーダ20は、送信されたビットストリーム構成データを含んでもよく、ビットストリーム構成データは、複数のイントラ予測モードインデックステーブルおよび複数の変更されたイントラ予測モードインデックステーブル(コードワードマッピングテーブルとも呼ばれる)と、様々なブロックの符号化コンテキストの定義と、最も可能性の高いイントラ予測モード、イントラ予測モードインデックステーブル、およびコンテキストの各々に使用する変更されたイントラ予測モードインデックステーブルの指示とを含むことができる。
[0102]予測モジュール41が、インター予測またはイントラ予測のいずれかを介して、現在のビデオブロックのための予測ブロックを生成した後、ビデオエンコーダ20は、現在のビデオブロックから予測ブロックを減算することによって残差ビデオブロックを形成する。残差ブロックにおける残差ビデオデータは、1つまたは複数のTUに含まれ得、変換モジュール52に適用され得る。変換モジュール52は、変換、たとえば離散コサイン変換(DCT)または概念的に同様の変換を使用して、残差ビデオデータを残差変換係数に変換する。変換モジュール52は、ピクセル領域からの残差ビデオデータを周波数領域などの変換領域に変換し得る。
[0103]変換モジュール52は、得られた変換係数を量子化モジュール54に送り得る。量子化モジュール54は、ビットレートをさらに低減するために変換係数を量子化する。量子化プロセスは、係数の一部または全部に関連付けられるビット深度を低減し得る。量子化の程度は、量子化パラメータを調整することによって、修正することができる。一部の例では、量子化モジュール54は、次いで、量子化変換係数を含む行列の走査を実行し得る。代替的に、エントロピー符号化モジュール56が走査を実行してもよい。
[0104]量子化の後、エントロピー符号化モジュール56は、量子化変換係数をエントロピー符号化する。たとえば、エントロピー符号化モジュール56は、コンテキスト適応型可変長コーディング(CAVLC)、コンテキスト適応型バイナリ算術コーディング(CABAC)、シンタックスベースコンテキスト適応型バイナリ算術コーディング(SBAC)、確率間隔区分エントロピー(PIPE)コーディングまたは別のエントロピー符号化方法または技法を実行し得る。エントロピー符号化モジュール56によるエントロピー符号化の後に、符号化ビットストリームは、ビデオデコーダ30に送信されるか、またはビデオデコーダ30が後で送信するかもしくは取り出すためにアーカイブされ得る。エントロピー符号化モジュール56はまた、コーディングされている現在のビデオスライスのための動きベクトルと他のシンタックス要素とをエントロピー符号化し得る。
[0105]逆量子化モジュール58および逆変換モジュール60は、それぞれ逆量子化および逆変換を適用して、参照ピクチャの参照ブロックとして後で使用するために、ピクセル領域において残差ブロックを再構成する。動き補償モジュール44は、残差ブロックを参照ピクチャリストのうちの1つ内の参照ピクチャのうちの1つの予測ブロックに加算することによって参照ブロックを計算し得る。動き補償モジュール44はまた、再構成された残差ブロックに1つまたは複数の補間フィルタを適用して、動き推定において使用するサブ整数ピクセル値を計算し得る。加算器62は、再構成された残差ブロックを動き補償モジュール44によって生成された動き補償予測ブロックに加算して、参照ピクチャメモリ64に記憶するための参照ブロックを生成する。参照ブロックは、後続のビデオフレームまたはピクチャ中のブロックをインター予測するために、動き推定モジュール42および動き補償モジュール44によって参照ブロックとして使用され得る。
[0106]このようにして、図4のビデオエンコーダ20は、本開示の技法に従ってコーディングされたパラメータセットIDを符号化するように構成されたビデオエンコーダの一例を表す。
[0107]ビデオデータを符号化する例示的な方法では、ビデオエンコーダ20は、一意のパラメータセットIDに関連する新しいパラメータセットを受信し得、一意のパラメータセットIDに関連する新しいパラメータセットを送信するデバイスは、(1)第1のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDが第2のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断しており、(2)第2のビットストリームのパラメータセットIDが第1のビットストリームのパラメータセットIDに一致することに応答して、第2のビットストリームのパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更しており、(3)一意のパラメータセットIDに関連する新しいパラメータセットを送信している。ビデオエンコーダ20はまた、第1のビットストリームのパラメータセットIDと一意のパラメータセットIDとに基づいて第1のビットストリームと第2のビットストリームとを区別し得る。いくつかの例では、受信することはアウトオブバンドで行われる。
[0108]図5は、上記で説明したCRAピクチャに基づくストリーム適応およびスプライシングの強化されたサポートについて説明した技法を実施し得る例示的なビデオデコーダ30を示すブロック図である。一例では、ビデオデコーダ30が、以前に受信されたパラメータセットの同じパラメータセットIDを有するパラメータセットを受信する場合、ビデオデコーダ30は、前のパラメータセットを新しいパラメータセットで上書きするように構成され得る。したがって、ビデオデコーダ30は、新しいパラメータセットの(復号順序で)前のパラメータセットIDを参照するビデオデータを、そのIDを有する前のパラメータセットを使用して復号するが、新しいパラメータセットの(復号順序で)後のパラメータセットIDを参照するビデオデータを、新しいパラメータセットを使用して復号し得る。本開示の技法によれば、一意のIDを有するパラメータセットをアウトオブバンドで受信することによって、ビデオデコーダ30は、アウトオブバンドで受信されたパラメータセットへの参照と、帯域中で受信された別のパラメータセットへの参照とを区別することが可能であり得る。いくつかの例では、ビデオデコーダ30は、スプライスビットストリームを復号し、アップストリームデバイスによるアウトオブバンドSPSのためのSPS IDへの変更の結果、SPSをアウトオブバンドで受信することが可能である。
[0109]図5の例では、ビデオデコーダ30は、エントロピー復号モジュール80と、予測モジュール81と、逆量子化モジュール86と、逆変換モジュール88と、加算器90と、フィルタモジュール91と、参照ピクチャメモリ92とを含む。予測モジュール81は、動き補償モジュール82と、イントラ予測モジュール84とを含む。ビデオデコーダ30は、一部の例では、図4のビデオエンコーダ20に関して説明された符号化パスとは概して逆の(reciprocal)復号パスを実行し得る。
[0110]復号プロセス中に、ビデオデコーダ30は、ビデオエンコーダ20から、符号化ビデオスライスのビデオブロックと、関連付けられるシンタックス要素とを表す符号化ビデオビットストリームを受信する。ビデオデコーダ30は、ネットワークエンティティ29から符号化ビデオビットストリームを受信することができる。ネットワークエンティティ29は、たとえば、サーバ、MANE、ビデオエディタ/スプライサ、または上記で説明した技法のうちの1つもしくは複数を実装するように構成された他のそのようなデバイスであってもよい。上記で説明されたように、本開示において説明されている技法の一部は、ネットワークエンティティ29が符号化ビデオビットストリームをビデオデコーダ30に送信する前に、ネットワークエンティティ29によって実装されてもよい。一部のビデオ復号システムにおいて、ネットワークエンティティ29およびビデオデコーダ30は別個のデバイスの部分であってもよく、他の事例では、ネットワークエンティティ29に関連して説明される機能は、ビデオデコーダ30を備える同じデバイスによって実行されてもよい。
[0111]ビデオデコーダ30のエントロピー復号モジュール80は、量子化係数と、動きベクトルと、他のシンタックス要素とを生成するために、ビットストリームをエントロピー復号する。エントロピー復号モジュール80は、予測モジュール81に動きベクトルと他のシンタックス要素とを転送する。ビデオデコーダ30は、ビデオスライスレベルおよび/またはビデオブロックレベルでシンタックス要素を受信し得る。
[0112]ビデオスライスがイントラコード化(I)スライスとしてコーディングされたとき、予測モジュール81のイントラ予測モジュール84は、シグナリングされたイントラ予測モードと、現在のフレームまたはピクチャの、前に復号されたブロックからのデータとに基づいて、現在のビデオスライスのビデオブロックのための予測データを生成し得る。ビデオフレームがインターコード化(すなわち、B、PまたはGPB)スライスとしてコーディングされるとき、予測モジュール81の動き補償モジュール82は、エントロピー復号モジュール80から受信された動きベクトルおよび他のシンタックス要素に基づいて、現在のビデオスライスのビデオブロックに対する予測ブロックを生成する。予測ブロックは、参照ピクチャリストの1つ内の参照ピクチャの1つから作成され得る。ビデオデコーダ30は、参照ピクチャメモリ92に記憶された参照ピクチャに基づいて、デフォルト構造技術を使用して、参照フレームリスト、リスト0およびリスト1を構成することができる。
[0113]動き補償モジュール82は、動きベクトルと他のシンタックス要素とをパースすること(parsing)によって現在のビデオスライスのビデオブロックのための予測情報を決定し、その予測情報を使用して、復号されている現在のビデオブロックに対する予測ブロックを生成する。たとえば、動き補償モジュール82は、ビデオスライスのビデオブロックをコーディングするために使用される予測モード(たとえばイントラまたはインター予測)と、インター予測のスライスタイプ(たとえばBスライス、Pスライス、またはGPBスライス)と、スライスの参照ピクチャリストの1つまたは複数の構築情報と、スライスの各インター符号化されたビデオブロックの動きベクトルと、スライスの各インターコーディングされたビデオブロックのインター予測ステータスと、現在のビデオスライスのビデオブロックを復号するための他の情報とを決定するために受信されたシンタックス要素の一部を使用する。
[0114]動き補償モジュール82はまた、補間フィルタに基づいて補間を実行し得る。動き補償モジュール82は、ビデオブロックの符号化中にビデオエンコーダ20によって使用された補間フィルタを使用して、参照ブロックのサブ整数ピクセルの補間値を計算し得る。この場合、動き補償モジュール82は、受信されたシンタックス要素からのビデオエンコーダ20によって使用される補間フィルタを決定し、予測ブロックを作成するために補間フィルタを使用することができる。
[0115]逆量子化モジュール86は、ビットストリーム中で与えられエントロピー復号モジュール80によって復号された、量子化変換係数を逆量子化(inverse quantize)、すなわち、逆量子化(de-quantize)する。逆量子化プロセスは、ビデオスライス中の各ビデオブロックについてビデオエンコーダ20によって計算される量子化パラメータを使用して量子化の程度を判定し、同様に、適用すべき逆量子化の程度を判定することを含み得る。逆変換モジュール88は、ピクセル領域において残差ブロックを作成するために、たとえば、逆DCT、逆整数変換、または概念的に同様の逆変換プロセスなどの逆変換を変換係数に適用する。
[0116]動き補償モジュール82が、動きベクトルおよび他のシンタックス要素に基づいて現在のビデオブロックのための予測ブロックを生成した後、ビデオデコーダ30は、逆変換処理モジュール88からの残差ブロックを動き補償モジュール82によって生成された対応する予測ブロックと加算することによって、復号ビデオブロックを形成する。加算器90は、この加算演算を実行する1つまたは複数のコンポーネントを表す。所望される場合、ループフィルタ(コーディングループで、またはコーディングループの後のいずれか)も、ピクセル移行を平滑化するか、または他の場合にはビデオ品質を向上させるために使用され得る。フィルタモジュール91は、デブロッキングフィルタ、適応ループフィルタ(ALF)、およびサンプル適応オフセット(SAO)フィルタのような、1つまたは複数のループフィルタを表すように意図されている。フィルタモジュール91はループフィルタにあるものとして図5において示されているが、他の構成においては、フィルタモジュール91はポストループフィルタとして実装されてもよい。次いで、所与のフレームまたはピクチャの復号されたビデオブロックは、続く動き補償に使用される参照ピクチャを記憶する、参照ピクチャメモリ92に記憶される。参照ピクチャメモリ92はまた、図3のディスプレイデバイス32のようなディスプレイデバイス上での後の表示のために、復号されたビデオを記憶する。
[0117]このようにして、図5のビデオデコーダ30は、本開示の技法に従ってコード化されたパラメータセットIDを復号するように構成されたビデオデコーダの一例を表す。
[0118]図6は、ネットワーク100の一部を形成するデバイスの例示的なセットを示すブロック図である。この例では、ネットワーク100は、ルーティングデバイス104A、104B(ルーティングデバイス104)と、スプライシングデバイス106と、ソースデバイス110、112とを含む。ルーティングデバイス104およびスプライシングデバイス106は、ネットワーク100の一部を形成し得る少数のデバイスを表すように意図されている。スイッチ、ハブ、ゲートウェイ、ファイアウォール、ブリッジ、および他のそのようなデバイスなどの他のネットワークデバイスも、ネットワーク100内に含まれてもよい。その上、サーバデバイス102とクライアントデバイス108との間のネットワーク経路に沿って追加のネットワークデバイスが提供されてもよい。一部の例では、サーバデバイス102はソースデバイス12(図3)に対応し得、一方でクライアントデバイス108は宛先デバイス14(図3)に対応し得る。ソースデバイス110、112は、一緒にスプライスされ得る、ビデオデータなどの1つまたは複数のビットストリームを与え得る。たとえば、ソースデバイス110は第1のビットストリームを与え得、ソースデバイス112は第2のビットストリームを与え得る。いくつかの例では、第1のおよび第2のビットストリームは、スプライシングデバイス106によって一緒にスプライスされ得る。
[0119]概して、ルーティングデバイス104は、ネットワーク100を介してネットワークデータを交換するための1つまたは複数のルーティングプロトコルを実装する。一部の例では、ルーティングデバイス104は、プロキシまたはキャッシュ動作を実行するように構成され得る。したがって、一部の例では、ルーティングデバイス104はプロキシデバイスとも呼ばれ得る。概して、ルーティングデバイス104は、ネットワーク100を介したルートを発見するためにルーティングプロトコルを実行する。そのようなルーティングプロトコルを実行することによって、ルーティングデバイス104Bは、それ自体からルーティングデバイス104Aを介してサーバデバイス102へ至るネットワークルートを発見することができる。
[0120]本開示の技法は、ルーティングデバイス104およびスプライシングデバイス106などのネットワークデバイスによって実施され得る。様々な例では、クライアントデバイス108は、本開示の技法に従ってスプライスされたビットストリームを受信し処理するように構成され得る。このようにして、ルーティングデバイス104、スプライシングデバイス106、およびクライアントデバイス108は、第1のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDが第2のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断することと、第2のビットストリームのパラメータセットIDが第1のビットストリームのパラメータセットIDに一致することに応答して、第2のビットストリームのパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更することと、一意のパラメータセットIDに関連する新しいパラメータセットを送信することと、を行うように構成されたデバイスの例を表す。送信はアウトオブバンドで行われ得る。第1のビットストリームのパラメータセットID、第2のビットストリームのパラメータセットID、および一意のパラメータセットIDのうちの1つまたは複数は、固定長コードを使用してコーディングされ得る。第1のビットストリームのパラメータセットIDは、特定のパラメータタイプ、たとえば、シーケンスパラメータセットタイプ、ピクチャパラメータセットタイプ、適応パラメータセットタイプ、または他のタイプのパラメータセットのうちの1つに関連付けられ得、第2のビットストリームのパラメータセットIDは、第1のビットストリームのパラメータセットIDと同じタイプのパラメータセットに関連付けられ得る。第1のビットストリームは、スプライシングポイントの前の1つまたは複数のコード化ピクチャについてのコード化ビデオデータを備え得、第2のビットストリームは、スプライシングポイントの後の1つまたは複数のコード化ピクチャについてのコード化ビデオデータを備え得る。
[0121]いくつかの例では、本開示の技法によれば、サーバデバイス102などのビデオソースは、1つまたは複数のビットストリームを生成し得る。異なるビットストリームは、クライアントデバイス108によるチャネル変更要求のために、同じビデオプログラミングにビデオ品質の違い、たとえば、より多くの帯域幅を使用し得るより高品質のビデオ信号またはより少ない帯域幅を使用するか、または帯域幅をより効率的に使用し得るより低品質のビデオ信号を与え得る。異なるビットストリームは、メインのビデオ信号と連携して使用され得る営業送信または他の一時的送信を提供し得る。たとえば、サーバデバイス102、ルーティングデバイス104A/B、またはスプライシングデバイス106内のプロセッサは、第1のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDが第2のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断し得る。これは、ビットストリームが少数のSPSさらにはただ1つのSPSをしばしば使用するためであり得る。ビットストリームは、最も小さいSPS ID値0を使用し得る。この場合、2つのビットストリームまたはそれの一部がスプライスされる場合、実際に2つの異なるSPSが使用され得るとき、同じSPS IDが、スプライシングポイントとスプライシングポイントピクチャの直前のピクチャとによって参照される可能性がある。第2のビットストリームのパラメータセットIDが第1のビットストリームのパラメータセットIDに一致することに応答して、プロセッサは、第2のビットストリームのパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更し得る。サーバデバイス102、ルーティングデバイス104A/B、またはスプライシングデバイス106のうちの1つは、次いで、一意のパラメータセットIDに関連する新しいパラメータセットを送信し得る。
[0122]図7は、本開示の1つまたは複数の態様を実装する例示的な方法を示す流れ図である。いくつかの例では、本開示の技法によれば、MANEなどのいくつかの他のビデオ処理デバイスは、2つ以上のビットストリームを一緒にスプライスし得る。したがって、MANEまたは他のビデオ処理デバイス内のプロセッサは、第1のビットストリームの第1のパラメータセットの第1のパラメータセットIDが第2のビットストリームの第1のパラメータセットの第2のパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断し得る(700)。第2のビットストリームのパラメータセットIDが第1のビットストリームのパラメータセットIDに一致することに応答して、プロセッサは、第2のビットストリームのパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更し得る(702)。MANEまたは他のビデオ処理デバイスは、次いで、一意のパラメータセットIDに関連する新しいパラメータセットを送信し得る(704)。これにより、たとえば、デコーダがスプライスビットストリームのパラメータセットを区別することが可能であることも保証しながら、2つのビットストリームをスプライスすることが可能になり得る。
[0123]図8は、本開示の1つまたは複数の態様を実装するための別の例示的な方法を示す流れ図である。例示的なビデオコーダでは、ビデオ処理デバイスは、一意のパラメータセットIDに関連する新しいパラメータセットを受信し得る(800)。
[0124]受信される新しいパラメータセットは、MANEなどのデバイスから送信されていることがある。デバイス、たとえば、MANEは、一意のパラメータセットIDに関連する新しいパラメータセットを送信し得る。これは、たとえば、第1のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDが第2のビットストリームの第2のパラメータセットのパラメータセットIDと同じであるとデバイスが判断したときに行われ得る。一意のパラメータセットIDに関連する新しいパラメータセットの送信は、第2のビットストリームのパラメータセットIDが第1のビットストリームのパラメータセットIDに一致することに応答し得る。したがって、そのようなデバイスは、第2のビットストリームのパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更し、一意のパラメータセットIDに関連する新しいパラメータセットを送信し得る。
[0125]ビデオコーダ、たとえば、ビデオデコーダ30またはビデオ処理デバイスは、第1のビットストリームのパラメータセットIDと一意のパラメータセットIDとに基づいて第1のビットストリームと第2のビットストリームとを区別し得る(802)。
[0126]図9は、本開示の態様による、図7の方法と図8の方法との間の相互作用の一例を示す流れ図である。図示の例では、本開示の技法によれば、MANEなどのいくつかの他のビデオ処理デバイスは、2つ以上のビットストリームを一緒にスプライスし得る。したがって、MANEまたは他のビデオ処理デバイス内のプロセッサは、第1のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDが第2のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断し得る(700)。第2のビットストリームのパラメータセットIDが第1のビットストリームのパラメータセットIDに一致することに応答して、プロセッサは、第2のビットストリームのパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更し得る(702)。MANEまたは他のビデオ処理デバイスは、次いで、一意のパラメータセットIDに関連する新しいパラメータセットを送信し得る(704)。
[0127]MANEまたは他のビデオ処理デバイスによって送信される新しいパラメータセットは、ビデオエンコーダ20またはビデオデコーダ30などのビデオコーダによって受信され得る(800)。ビデオコーダ(たとえば、ビデオエンコーダ20および/またはビデオデコーダ30)は、第1のビットストリームのパラメータセットIDと一意のパラメータセットIDとに基づいて第1のビットストリームと第2のビットストリームとを区別し得る(802)。
[0128]図10は、図6に示したスプライシングデバイス106などのスプライシングデバイスの観点から本開示の1つまたは複数の態様を実装する例示的な方法を示す流れ図である。スプライシングデバイス106は、クライアントデバイス108から第1のチャネルを閲覧したいという要求を受信する(1000)。第1のチャネルは、たとえば、ビデオデータであり得る。
[0129]スプライシングデバイス106は、この要求に応答してクライアントデバイス108に(第1のチャネルに対応する)第1のビットストリームのビデオデータを転送する(1002)。後に、スプライシングデバイス106は、クライアントデバイス108から第2のチャネルを閲覧したいというチャネル変更要求を受信し得る(1004)。第2のチャネルは、たとえば、まったく異なるプログラムまたは同じプログラムであるが、異なるビデオ品質であり得る。
[0130]スプライシングデバイス106は、スプライシングポイントとして使用するために、(第2のチャネルに対応する)第2のビットストリーム内のスイッチポイント(たとえば、IDR)ピクチャを判断する(1006)。スイッチポイントは、たとえば、瞬時デコーダリフレッシュ(IDR:instantaneous decoder refresh)ピクチャ、クリーンランダムアクセス(CRA:clean random access)ピクチャ、リンク切断アクセス(BLA:broken link access)ピクチャなどのランダムアクセスポイント(RAP:random access point)に対応し得る。スイッチポイントが2つの別個のビデオビットストリームを1つの単一のビットストリームにスプライスするために使用されるとき、スイッチポイントは、スプライシングポイントと見なされ得る。この例では、スプライシングデバイス106は、スプライシングポイントに関連するSPSが第1のビットストリームのSPSと同じSPS IDを有すると判断する(1008)。概して、スプライシングデバイス106は、スプライシングポイントに関連するSPSが第1のビットストリームのSPSと同じSPS IDを有するかどうかを判断し、同じSPS IDを有しない場合、SPSに関していかなるアクションを取る必要もない。
[0131]一方、SPS IDが第1のビットストリームのSPSと同じであるという判断に基づいて、スプライシングデバイス106は、クライアントデバイスに転送されるビットストリームが、スイッチポイントの前の第1のビットストリームからのデータとスイッチポイントの後の第2のビットストリームからのデータとを含むスプライスビットストリームを形成するように、(1)新しいSPS IDを第2のチャネルのSPSに再割り当てすることと、(2)クライアントデバイスに新しいSPS IDを有するSPSをアウトオブバンドで転送することと、(3)新しいSPS IDを参照するために第2のチャネルのビデオデータ中のSPS IDへの参照を更新することと、(4)第2のビットストリームのビデオデータをクライアントデバイスに転送することとを行い得る(1010)。
[0132]1つまたは複数の例では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つもしくは複数の命令もしくはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され、ハードウェアベースの処理ユニットによって実行され得る。コンピュータ可読媒体は、たとえば、通信プロトコルに従って、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、データ記憶媒体または通信媒体のような有形媒体に対応するコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。このようにして、コンピュータ可読媒体は、全般に、(1)非一時的である有形コンピュータ可読記憶媒体、または(2)信号もしくは搬送波などの通信媒体に対応し得る。データ記憶媒体は、本開示で説明した技法の実装のための命令、コードおよび/またはデータ構造を取り出すために1つもしくは複数のコンピュータまたは1つもしくは複数のプロセッサによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読媒体を含んでもよい。
[0133]限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ、もしくは他の磁気ストレージデバイス、フラッシュメモリ、または、命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用されコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備え得る。同様に、いかなる接続も適切にコンピュータ可読媒体と称される。たとえば、命令が、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ただし、コンピュータ可読記憶媒体およびデータ記憶媒体は、接続、搬送波、信号、または他の一時媒体を含まないが、代わりに非一時的有形記憶媒体を対象とすることを理解されたい。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0134]命令は、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルロジックアレイ(FPGA)または他の等しい統合されているか個別の論理回路など1つまたは複数のプロセッサによって実行され得る。したがって、本明細書で使用される場合、「プロセッサ」という用語は、前述の構造、または本明細書で説明される技法の実装に好適な任意の他の構造のいずれかを指し得る。さらに、一部の態様では、本明細書で説明された機能は、符号化および復号のために構成された専用のハードウェアおよび/もしくはソフトウェアモジュール内に与えられてよく、または複合コーデックに組み込まれてよい。加えて、本技法は、1つまたは複数の回路または論理要素中で完全に実装され得る。
[0135]本開示の技法は、ワイヤレスハンドセット、集積回路(IC)またはICのセット(たとえば、チップセット)を含む、多種多様なデバイスまたは装置において実装され得る。本開示では、開示される技法を実行するように構成されたデバイスの機能的態様を強調するために、様々なコンポーネント、モジュール、またはユニットが説明されたが、それらのコンポーネント、モジュール、またはユニットは、必ずしも異なるハードウェアユニットによる実現を必要とするとは限らない。むしろ、上で説明されたように、様々なユニットが、好適なソフトウェアおよび/またはファームウェアとともに、上で説明された1つまたは複数のプロセッサを含めて、コーデックハードウェアユニットにおいて組み合わせられてよく、または相互動作するハードウェアユニットの集合によって与えられてよい。
[0136]様々な例が説明された。これらおよび他の例は添付の特許請求の範囲内に入る。
[0136]様々な例が説明された。これらおよび他の例は添付の特許請求の範囲内に入る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ビデオデータを復号する方法であって、前記方法が、
固定長コーディングされたパラメータセット識別子(ID)を有するパラメータセットを受信することと、ここにおいて前記パラメータセットのための前記パラメータセットIDが、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、
ビデオデータを復号するために固定長コーディングされた前記識別子を有する前記パラメータセットを使用することと
を備える方法。
[C2]
受信されたシグナリングに基づいて前記固定長コーディングのためのビット数を判断することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
一緒にスプライスされた第1のビットストリームと第2のビットストリームとを備えるスプライスビットストリームを受信することをさらに備え、ここにおいて前記パラメータセットIDが、前記第1のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDと第2のビットストリームの第2のパラメータセットのパラメータセットIDとを備え、前記第1のパラメータセットIDが、前記第2のパラメータセットIDとは異なり一意である、C1に記載の方法。
[C4]
前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDおよび前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDのうちの1つまたは複数を復号することをさらに備える、C3に記載の方法。
[C5]
前記スプライスビットストリームが、スプライシングポイントの前の前記第1のビットストリームのビデオデータと前記スプライシングポイントの後の前記第2のビットストリームのビデオデータとを備える、C3に記載の方法。
[C6]
パラメータセットIDへの参照をコーディングすることをさらに備え、ここにおいて前記参照が、固定長コーディングされ、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、C1に記載の方法。
[C7]
ビデオデータを符号化する方法であって、前記方法が、
固定長コーディングされたパラメータセットIDを有するパラメータセットを形成することと、ここにおいて前記パラメータセットのための前記パラメータセットIDが、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、
ビデオデータを符号化するために固定長コーディングされた前記識別子を有する前記パラメータセットを使用することと
を備える方法。
[C8]
前記IDの前記固定長コーディングのためのビット数をシグナリングすることをさらに備える、C7に記載の方法。
[C9]
一緒にスプライスされた第1のビットストリームと第2のビットストリームとを備えるスプライスビットストリームを送信することをさらに備え、ここにおいて前記パラメータセットIDが、前記第1のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDと第2のビットストリームの第2のパラメータセットのパラメータセットIDとを備え、前記第1のパラメータセットIDが、前記第2のパラメータセットIDとは異なり一意である、C7に記載の方法。
[C10]
前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDおよび前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDのうちの1つまたは複数を符号化することをさらに備える、C9に記載の方法。
[C11]
前記スプライスビットストリームが、スプライシングポイントの前の前記第1のビットストリームのビデオデータと前記スプライシングポイントの後の前記第2のビットストリームのビデオデータとを備える、C9に記載の方法。
[C12]
パラメータセットIDへの参照をコーディングすることをさらに備え、ここにおいて前記参照が、固定長コーディングされ、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、C7に記載の方法。
[C13]
ビデオデータを処理するための装置であって、前記装置が、
固定長コーディングされたパラメータセットIDを有するパラメータセットを処理することと、ここにおいて前記パラメータセットのための前記パラメータセットIDが、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、
ビデオデータをコーディングするために固定長コーディングされた前記識別子を有する前記パラメータセットを使用することと
を行うように構成された1つまたは複数のプロセッサ
を備える装置。
[C14]
前記1つまたは複数のプロセッサが、受信されたシグナリングに基づいて前記固定長コーディングのためのビット数を判断するようにさらに構成された、C13に記載の装置。
[C15]
前記1つまたは複数のプロセッサが、一緒にスプライスされた第1のビットストリームと第2のビットストリームとを備えるスプライスビットストリームを受信するようにさらに構成され、ここにおいて前記パラメータセットIDが、前記第1のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDと第2のビットストリームの第2のパラメータセットのパラメータセットIDとを備え、前記第1のパラメータセットIDが、前記第2のパラメータセットIDとは異なり一意である、C13に記載の装置。
[C16]
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDおよび前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDのうちの1つまたは複数をコーディングするようにさらに構成された、C15に記載の装置。
[C17]
前記スプライスビットストリームが、スプライシングポイントの前の前記第1のビットストリームのビデオデータと前記スプライシングポイントの後の前記第2のビットストリームのビデオデータとを備える、C15に記載の装置。
[C18]
前記1つまたは複数のプロセッサが、パラメータセットIDへの参照をコーディングするようにさらに構成され、ここにおいて前記参照が、固定長コーディングされ、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、C13に記載の装置。
[C19]
ビデオデータを処理するための装置であって、前記装置が、
固定長コーディングされたパラメータセットIDを有するパラメータセットを処理するための手段と、ここにおいて前記パラメータセットのための前記パラメータセットIDが、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、
ビデオデータをコーディングするために固定長コーディングされた前記識別子を有する前記パラメータセットを使用するための手段と
を備える装置。
[C20]
実行されたとき、デバイスの1つまたは複数のプロセッサに、
固定長コーディングされたパラメータセットIDを有するパラメータセットを処理することと、ここにおいて前記パラメータセットのための前記パラメータセットIDが、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、
ビデオデータをコーディングするために固定長コーディングされた前記識別子を有する前記パラメータセットを使用することと
を行わせる命令
を記憶するコンピュータ可読記憶媒体。
[C21]
ビデオデータを処理する方法であって、前記方法が、
第1のビットストリームの第1のパラメータセットの第1のパラメータセット識別子(ID)が第2のビットストリームの第2のパラメータセットの第2のパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断することと、
前記第2のパラメータセットIDが前記第1のパラメータセットIDと同じであると判断したことに応答して、前記第2のパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更することと、
前記一意のパラメータセットIDに関連するパラメータセットを送信することと
を備える方法。
[C22]
送信することが、前記第1のビットストリームを前記第2のビットストリームとスプライスすることから生じるスプライスビットストリームの送信に対してアウトオブバンドで前記一意のパラメータセットIDに関連する前記パラメータセットを送信することを備える、C21に記載の方法。
[C23]
固定長コードを使用して、前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDと、前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDと、前記一意のパラメータセットIDとのうちの1つまたは複数をコーディングすることをさらに備える、C21に記載の方法。
[C24]
前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDが、シーケンスパラメータセットタイプと、ピクチャパラメータセットタイプと、適応パラメータセットタイプとのうちの1つを備えるパラメータタイプに関連付けられ、前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDが、前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDと同じタイプのパラメータセットに関連付けられる、C21に記載の方法。
[C25]
スプライスビットストリームが、スプライシングポイントの前の前記第1のビットストリームのビデオデータと前記スプライシングポイントの後の前記第2のビットストリームのビデオデータとを備える、C21に記載の方法。
[C26]
前記方法が、ビデオ処理デバイスによって実行される、C21に記載の方法。
[C27]
前記ビデオ処理デバイスが、ビデオデコーダを備えるクライアントデバイス、多重化ユニット、ビデオ前処理デバイス、プロセッサ、プロセッサによって実行されるウェブブラウザ、ルータ、またはコンテンツ配信ネットワークのデバイスのうちの1つを備える、C26に記載の方法。
[C28]
前記第1のビットストリームと前記第2のビットストリームとを一緒にスプライスすることをさらに備える、C26に記載の方法。
[C29]
前記第2のビットストリームについての関連するコード化されたビデオデータ中の前記第2のパラメータセットIDへの参照が代わりに前記一意のパラメータセットIDを対象とするように前記参照を更新することをさらに備える、C21に記載の方法。
[C30]
パラメータセットIDへの参照をコーディングすることをさらに備え、ここにおいて前記参照が、固定長コーディングされ、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、C21に記載の方法。
[C31]
ビデオデータを処理するための装置であって、前記装置が、
第1のビットストリームの第1のパラメータセットの第1のパラメータセットIDが第2のビットストリームの第2のパラメータセットの第2のパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断することと、
前記第2のパラメータセットIDが前記第1のパラメータセットIDと同じであると判断したことに応答して、前記第2のパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更することと、
前記一意のパラメータセットIDに関連するパラメータセットを送信することと
を行うように構成された1つまたは複数のプロセッサ
を備える装置。
[C32]
送信することが、前記第1のビットストリームを前記第2のビットストリームとスプライスすることから生じるスプライスビットストリームの送信に対してアウトオブバンドで前記一意のパラメータセットIDに関連する前記パラメータセットを送信することを備える、C31に記載の装置。
[C33]
前記1つまたは複数のプロセッサが、固定長コードを使用して、前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDと、前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDと、前記一意のパラメータセットIDとのうちの1つまたは複数をコーディングするようにさらに構成された、C31に記載の装置。
[C34]
前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDが、シーケンスパラメータセットタイプと、ピクチャパラメータセットタイプと、適応パラメータセットタイプとのうちの1つを備えるパラメータタイプに関連付けられ、前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDが、前記第1のビットストリームの前記パラメータセットIDと同じタイプのパラメータセットに関連付けられる、C31に記載の装置。
[C35]
スプライスビットストリームが、スプライシングポイントの前の前記第1のビットストリームのビデオデータと前記スプライシングポイントの後の前記第2のビットストリームのビデオデータとを備える、C31に記載の装置。
[C36]
前記装置がビデオ処理デバイスを備える、C31に記載の装置。
[C37]
前記ビデオ処理デバイスが、ビデオデコーダを備えるクライアントデバイス、多重化ユニット、ビデオ前処理デバイス、プロセッサ、プロセッサによって実行されるウェブブラウザ、ルータ、またはコンテンツ配信ネットワークのデバイスのうちの1つを備える、C36に記載の装置。
[C38]
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第2のビットストリームについての関連するコード化されたビデオデータ中の前記第2のパラメータセットIDへの参照が代わりに前記一意のパラメータセットIDを対象とするように前記参照を更新するようにさらに構成された、C36に記載の装置。
[C39]
前記ビデオ処理デバイスが、メディアアウェアネットワーク要素(MANE)を備える、C36に記載の装置。
[C40]
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第1のビットストリームと前記第2のビットストリームとを一緒にスプライスするようにさらに構成された、C36に記載の装置。
[C41]
前記1つまたは複数のプロセッサが、パラメータセットIDへの参照をコーディングするようにさらに構成され、ここにおいて前記参照が、固定長コーディングされ、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、C36に記載の装置。
[C42]
ビデオデータを処理するための装置であって、前記装置が、
第1のビットストリームの第1のパラメータセットの第1のパラメータセットIDが第2のビットストリームの第2のパラメータセットの第2のパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断するための手段と、
前記第2のパラメータセットIDが前記第1のパラメータセットIDと同じであると判断したことに応答して、前記第2のパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更するための手段と、
前記一意のパラメータセットIDに関連するパラメータセットを送信するための手段と
を備える装置。
[C43]
送信することが、前記第1のビットストリームを前記第2のビットストリームとスプライスすることから生じるスプライスビットストリームの送信に対してアウトオブバンドで前記一意のパラメータセットIDに関連する前記パラメータセットを送信することを備える、C42に記載の装置。
[C44]
固定長コードを使用して、前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDと、前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDと、前記一意のパラメータセットIDとのうちの1つまたは複数をコーディングするための手段をさらに備える、C42に記載の装置。
[C45]
前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDが、シーケンスパラメータセットタイプと、ピクチャパラメータセットタイプと、適応パラメータセットタイプとのうちの1つを備えるパラメータタイプに関連付けられ、前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDが、前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDと同じタイプのパラメータセットに関連付けられる、C42に記載の装置。
[C46]
スプライスビットストリームが、スプライシングポイントの前の前記第1のビットストリームのビデオデータと前記スプライシングポイントの後の前記第2のビットストリームのビデオデータとを備える、C42に記載の装置。
[C47]
実行されたとき、デバイスの1つまたは複数のプロセッサに、
第1のビットストリームの第1のパラメータセットの第1のパラメータセットIDが第2のビットストリームの第2のパラメータセットの第2のパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断することと、
前記第2のパラメータセットIDが前記第1のパラメータセットIDと同じであると判断したことに応答して、前記第2のパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更することと、
前記一意のパラメータセットIDに関連するパラメータセットを送信することと
を行わせる命令
を記憶するコンピュータ可読記憶媒体。
[C48]
送信することが、前記第1のビットストリームを前記第2のビットストリームとスプライスすることから生じるスプライスビットストリームの送信に対してアウトオブバンドで前記一意のパラメータセットIDに関連する前記パラメータセットを送信することを備える、C47に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C49]
前記1つまたは複数のプロセッサに、固定長コードを使用して、前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDと、前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDと、前記一意のパラメータセットIDとのうちの1つまたは複数をコーディングさせる命令をさらに備える、C47に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C50]
前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDが、シーケンスパラメータセットタイプと、ピクチャパラメータセットタイプと、適応パラメータセットタイプとのうちの1つを備えるパラメータタイプに関連付けられ、前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDが、前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットのパラメータセットIDと同じタイプのパラメータセットに関連付けられる、C47に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C51]
スプライスビットストリームが、スプライシングポイントの前の前記第1のビットストリームのビデオデータと前記スプライシングポイントの後の前記第2のビットストリームのビデオデータとを備える、C47に記載のコンピュータ可読記憶媒体。

Claims (51)

  1. ビデオデータを復号する方法であって、前記方法が、
    固定長コーディングされたパラメータセット識別子(ID)を有するパラメータセットを受信することと、ここにおいて前記パラメータセットのための前記パラメータセットIDが、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、
    ビデオデータを復号するために固定長コーディングされた前記識別子を有する前記パラメータセットを使用することと
    を備える方法。
  2. 受信されたシグナリングに基づいて前記固定長コーディングのためのビット数を判断することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  3. 一緒にスプライスされた第1のビットストリームと第2のビットストリームとを備えるスプライスビットストリームを受信することをさらに備え、ここにおいて前記パラメータセットIDが、前記第1のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDと第2のビットストリームの第2のパラメータセットのパラメータセットIDとを備え、前記第1のパラメータセットIDが、前記第2のパラメータセットIDとは異なり一意である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDおよび前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDのうちの1つまたは複数を復号することをさらに備える、請求項3に記載の方法。
  5. 前記スプライスビットストリームが、スプライシングポイントの前の前記第1のビットストリームのビデオデータと前記スプライシングポイントの後の前記第2のビットストリームのビデオデータとを備える、請求項3に記載の方法。
  6. パラメータセットIDへの参照をコーディングすることをさらに備え、ここにおいて前記参照が、固定長コーディングされ、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、請求項1に記載の方法。
  7. ビデオデータを符号化する方法であって、前記方法が、
    固定長コーディングされたパラメータセットIDを有するパラメータセットを形成することと、ここにおいて前記パラメータセットのための前記パラメータセットIDが、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、
    ビデオデータを符号化するために固定長コーディングされた前記識別子を有する前記パラメータセットを使用することと
    を備える方法。
  8. 前記IDの前記固定長コーディングのためのビット数をシグナリングすることをさらに備える、請求項7に記載の方法。
  9. 一緒にスプライスされた第1のビットストリームと第2のビットストリームとを備えるスプライスビットストリームを送信することをさらに備え、ここにおいて前記パラメータセットIDが、前記第1のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDと第2のビットストリームの第2のパラメータセットのパラメータセットIDとを備え、前記第1のパラメータセットIDが、前記第2のパラメータセットIDとは異なり一意である、請求項7に記載の方法。
  10. 前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDおよび前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDのうちの1つまたは複数を符号化することをさらに備える、請求項9に記載の方法。
  11. 前記スプライスビットストリームが、スプライシングポイントの前の前記第1のビットストリームのビデオデータと前記スプライシングポイントの後の前記第2のビットストリームのビデオデータとを備える、請求項9に記載の方法。
  12. パラメータセットIDへの参照をコーディングすることをさらに備え、ここにおいて前記参照が、固定長コーディングされ、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、請求項7に記載の方法。
  13. ビデオデータを処理するための装置であって、前記装置が、
    固定長コーディングされたパラメータセットIDを有するパラメータセットを処理することと、ここにおいて前記パラメータセットのための前記パラメータセットIDが、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、
    ビデオデータをコーディングするために固定長コーディングされた前記識別子を有する前記パラメータセットを使用することと
    を行うように構成された1つまたは複数のプロセッサ
    を備える装置。
  14. 前記1つまたは複数のプロセッサが、受信されたシグナリングに基づいて前記固定長コーディングのためのビット数を判断するようにさらに構成された、請求項13に記載の装置。
  15. 前記1つまたは複数のプロセッサが、一緒にスプライスされた第1のビットストリームと第2のビットストリームとを備えるスプライスビットストリームを受信するようにさらに構成され、ここにおいて前記パラメータセットIDが、前記第1のビットストリームの第1のパラメータセットのパラメータセットIDと第2のビットストリームの第2のパラメータセットのパラメータセットIDとを備え、前記第1のパラメータセットIDが、前記第2のパラメータセットIDとは異なり一意である、請求項13に記載の装置。
  16. 前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDおよび前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDのうちの1つまたは複数をコーディングするようにさらに構成された、請求項15に記載の装置。
  17. 前記スプライスビットストリームが、スプライシングポイントの前の前記第1のビットストリームのビデオデータと前記スプライシングポイントの後の前記第2のビットストリームのビデオデータとを備える、請求項15に記載の装置。
  18. 前記1つまたは複数のプロセッサが、パラメータセットIDへの参照をコーディングするようにさらに構成され、ここにおいて前記参照が、固定長コーディングされ、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、請求項13に記載の装置。
  19. ビデオデータを処理するための装置であって、前記装置が、
    固定長コーディングされたパラメータセットIDを有するパラメータセットを処理するための手段と、ここにおいて前記パラメータセットのための前記パラメータセットIDが、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、
    ビデオデータをコーディングするために固定長コーディングされた前記識別子を有する前記パラメータセットを使用するための手段と
    を備える装置。
  20. 実行されたとき、デバイスの1つまたは複数のプロセッサに、
    固定長コーディングされたパラメータセットIDを有するパラメータセットを処理することと、ここにおいて前記パラメータセットのための前記パラメータセットIDが、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、
    ビデオデータをコーディングするために固定長コーディングされた前記識別子を有する前記パラメータセットを使用することと
    を行わせる命令
    を記憶するコンピュータ可読記憶媒体。
  21. ビデオデータを処理する方法であって、前記方法が、
    第1のビットストリームの第1のパラメータセットの第1のパラメータセット識別子(ID)が第2のビットストリームの第2のパラメータセットの第2のパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断することと、
    前記第2のパラメータセットIDが前記第1のパラメータセットIDと同じであると判断したことに応答して、前記第2のパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更することと、
    前記一意のパラメータセットIDに関連するパラメータセットを送信することと
    を備える方法。
  22. 送信することが、前記第1のビットストリームを前記第2のビットストリームとスプライスすることから生じるスプライスビットストリームの送信に対してアウトオブバンドで前記一意のパラメータセットIDに関連する前記パラメータセットを送信することを備える、請求項21に記載の方法。
  23. 固定長コードを使用して、前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDと、前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDと、前記一意のパラメータセットIDとのうちの1つまたは複数をコーディングすることをさらに備える、請求項21に記載の方法。
  24. 前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDが、シーケンスパラメータセットタイプと、ピクチャパラメータセットタイプと、適応パラメータセットタイプとのうちの1つを備えるパラメータタイプに関連付けられ、前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDが、前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDと同じタイプのパラメータセットに関連付けられる、請求項21に記載の方法。
  25. スプライスビットストリームが、スプライシングポイントの前の前記第1のビットストリームのビデオデータと前記スプライシングポイントの後の前記第2のビットストリームのビデオデータとを備える、請求項21に記載の方法。
  26. 前記方法が、ビデオ処理デバイスによって実行される、請求項21に記載の方法。
  27. 前記ビデオ処理デバイスが、ビデオデコーダを備えるクライアントデバイス、多重化ユニット、ビデオ前処理デバイス、プロセッサ、プロセッサによって実行されるウェブブラウザ、ルータ、またはコンテンツ配信ネットワークのデバイスのうちの1つを備える、請求項26に記載の方法。
  28. 前記第1のビットストリームと前記第2のビットストリームとを一緒にスプライスすることをさらに備える、請求項26に記載の方法。
  29. 前記第2のビットストリームについての関連するコード化されたビデオデータ中の前記第2のパラメータセットIDへの参照が代わりに前記一意のパラメータセットIDを対象とするように前記参照を更新することをさらに備える、請求項21に記載の方法。
  30. パラメータセットIDへの参照をコーディングすることをさらに備え、ここにおいて前記参照が、固定長コーディングされ、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、請求項21に記載の方法。
  31. ビデオデータを処理するための装置であって、前記装置が、
    第1のビットストリームの第1のパラメータセットの第1のパラメータセットIDが第2のビットストリームの第2のパラメータセットの第2のパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断することと、
    前記第2のパラメータセットIDが前記第1のパラメータセットIDと同じであると判断したことに応答して、前記第2のパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更することと、
    前記一意のパラメータセットIDに関連するパラメータセットを送信することと
    を行うように構成された1つまたは複数のプロセッサ
    を備える装置。
  32. 送信することが、前記第1のビットストリームを前記第2のビットストリームとスプライスすることから生じるスプライスビットストリームの送信に対してアウトオブバンドで前記一意のパラメータセットIDに関連する前記パラメータセットを送信することを備える、請求項31に記載の装置。
  33. 前記1つまたは複数のプロセッサが、固定長コードを使用して、前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDと、前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDと、前記一意のパラメータセットIDとのうちの1つまたは複数をコーディングするようにさらに構成された、請求項31に記載の装置。
  34. 前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDが、シーケンスパラメータセットタイプと、ピクチャパラメータセットタイプと、適応パラメータセットタイプとのうちの1つを備えるパラメータタイプに関連付けられ、前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDが、前記第1のビットストリームの前記パラメータセットIDと同じタイプのパラメータセットに関連付けられる、請求項31に記載の装置。
  35. スプライスビットストリームが、スプライシングポイントの前の前記第1のビットストリームのビデオデータと前記スプライシングポイントの後の前記第2のビットストリームのビデオデータとを備える、請求項31に記載の装置。
  36. 前記装置がビデオ処理デバイスを備える、請求項31に記載の装置。
  37. 前記ビデオ処理デバイスが、ビデオデコーダを備えるクライアントデバイス、多重化ユニット、ビデオ前処理デバイス、プロセッサ、プロセッサによって実行されるウェブブラウザ、ルータ、またはコンテンツ配信ネットワークのデバイスのうちの1つを備える、請求項36に記載の装置。
  38. 前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第2のビットストリームについての関連するコード化されたビデオデータ中の前記第2のパラメータセットIDへの参照が代わりに前記一意のパラメータセットIDを対象とするように前記参照を更新するようにさらに構成された、請求項36に記載の装置。
  39. 前記ビデオ処理デバイスが、メディアアウェアネットワーク要素(MANE)を備える、請求項36に記載の装置。
  40. 前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第1のビットストリームと前記第2のビットストリームとを一緒にスプライスするようにさらに構成された、請求項36に記載の装置。
  41. 前記1つまたは複数のプロセッサが、パラメータセットIDへの参照をコーディングするようにさらに構成され、ここにおいて前記参照が、固定長コーディングされ、エントロピーコーディングされた前記パラメータセット中の任意のシンタックス要素の前にある、請求項36に記載の装置。
  42. ビデオデータを処理するための装置であって、前記装置が、
    第1のビットストリームの第1のパラメータセットの第1のパラメータセットIDが第2のビットストリームの第2のパラメータセットの第2のパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断するための手段と、
    前記第2のパラメータセットIDが前記第1のパラメータセットIDと同じであると判断したことに応答して、前記第2のパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更するための手段と、
    前記一意のパラメータセットIDに関連するパラメータセットを送信するための手段と
    を備える装置。
  43. 送信することが、前記第1のビットストリームを前記第2のビットストリームとスプライスすることから生じるスプライスビットストリームの送信に対してアウトオブバンドで前記一意のパラメータセットIDに関連する前記パラメータセットを送信することを備える、請求項42に記載の装置。
  44. 固定長コードを使用して、前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDと、前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDと、前記一意のパラメータセットIDとのうちの1つまたは複数をコーディングするための手段をさらに備える、請求項42に記載の装置。
  45. 前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDが、シーケンスパラメータセットタイプと、ピクチャパラメータセットタイプと、適応パラメータセットタイプとのうちの1つを備えるパラメータタイプに関連付けられ、前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDが、前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDと同じタイプのパラメータセットに関連付けられる、請求項42に記載の装置。
  46. スプライスビットストリームが、スプライシングポイントの前の前記第1のビットストリームのビデオデータと前記スプライシングポイントの後の前記第2のビットストリームのビデオデータとを備える、請求項42に記載の装置。
  47. 実行されたとき、デバイスの1つまたは複数のプロセッサに、
    第1のビットストリームの第1のパラメータセットの第1のパラメータセットIDが第2のビットストリームの第2のパラメータセットの第2のパラメータセットIDと同じであるかどうかを判断することと、
    前記第2のパラメータセットIDが前記第1のパラメータセットIDと同じであると判断したことに応答して、前記第2のパラメータセットIDを一意のパラメータセットIDに変更することと、
    前記一意のパラメータセットIDに関連するパラメータセットを送信することと
    を行わせる命令
    を記憶するコンピュータ可読記憶媒体。
  48. 送信することが、前記第1のビットストリームを前記第2のビットストリームとスプライスすることから生じるスプライスビットストリームの送信に対してアウトオブバンドで前記一意のパラメータセットIDに関連する前記パラメータセットを送信することを備える、請求項47に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  49. 前記1つまたは複数のプロセッサに、固定長コードを使用して、前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDと、前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDと、前記一意のパラメータセットIDとのうちの1つまたは複数をコーディングさせる命令をさらに備える、請求項47に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  50. 前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットの前記パラメータセットIDが、シーケンスパラメータセットタイプと、ピクチャパラメータセットタイプと、適応パラメータセットタイプとのうちの1つを備えるパラメータタイプに関連付けられ、前記第2のビットストリームの前記第2のパラメータセットの前記パラメータセットIDが、前記第1のビットストリームの前記第1のパラメータセットのパラメータセットIDと同じタイプのパラメータセットに関連付けられる、請求項47に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  51. スプライスビットストリームが、スプライシングポイントの前の前記第1のビットストリームのビデオデータと前記スプライシングポイントの後の前記第2のビットストリームのビデオデータとを備える、請求項47に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
JP2017096654A 2012-04-26 2017-05-15 パラメータセットコーディング Pending JP2017195607A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201261638999P 2012-04-26 2012-04-26
US61/638,999 2012-04-26
US13/870,548 2013-04-25
US13/870,548 US9813705B2 (en) 2012-04-26 2013-04-25 Parameter set coding

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015509174A Division JP6177884B2 (ja) 2012-04-26 2013-04-26 パラメータセットコーディング

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017195607A true JP2017195607A (ja) 2017-10-26

Family

ID=49477265

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015509174A Active JP6177884B2 (ja) 2012-04-26 2013-04-26 パラメータセットコーディング
JP2017096654A Pending JP2017195607A (ja) 2012-04-26 2017-05-15 パラメータセットコーディング

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015509174A Active JP6177884B2 (ja) 2012-04-26 2013-04-26 パラメータセットコーディング

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9813705B2 (ja)
JP (2) JP6177884B2 (ja)
CN (1) CN104322071B (ja)
WO (1) WO2013163525A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9992490B2 (en) * 2012-09-26 2018-06-05 Sony Corporation Video parameter set (VPS) syntax re-ordering for easy access of extension parameters
US20140085415A1 (en) * 2012-09-27 2014-03-27 Nokia Corporation Method and apparatus for video coding
KR20150092119A (ko) * 2012-11-30 2015-08-12 소니 주식회사 화상 처리 장치 및 방법
US10219006B2 (en) 2013-01-04 2019-02-26 Sony Corporation JCTVC-L0226: VPS and VPS_extension updates
US10419778B2 (en) 2013-01-04 2019-09-17 Sony Corporation JCTVC-L0227: VPS_extension with updates of profile-tier-level syntax structure
JP6652320B2 (ja) * 2013-12-16 2020-02-19 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 送信方法、受信方法、送信装置及び受信装置
WO2015093011A1 (ja) 2013-12-16 2015-06-25 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ 送信方法、受信方法、送信装置及び受信装置
US9854270B2 (en) * 2013-12-19 2017-12-26 Qualcomm Incorporated Device and method for scalable coding of video information
EP3090558A4 (en) * 2014-01-03 2017-08-16 Nokia Technologies OY Parameter set coding
US10506244B2 (en) * 2015-03-06 2019-12-10 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for video coding using adaptive tile sizes
US10595048B1 (en) * 2018-09-13 2020-03-17 Tencent America LLC Method and device using high layer syntax architecture for coding and decoding
KR102670878B1 (ko) * 2018-11-07 2024-05-29 후아웨이 테크놀러지 컴퍼니 리미티드 비디오 인코더, 비디오 디코더 및 대응 방법
GB2584295A (en) * 2019-05-28 2020-12-02 Canon Kk Method and apparatus for encoding and decoding a video bitstream for merging regions of interest
WO2021022266A2 (en) * 2019-10-07 2021-02-04 Futurewei Technologies, Inc. Video-based point cloud compression (v-pcc) timing information
GB2590636B (en) * 2019-12-20 2024-01-10 Canon Kk High level syntax for video coding and decoding

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008011518A (ja) * 2006-06-02 2008-01-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 符号化装置及び編集装置
JP2008518516A (ja) * 2004-10-21 2008-05-29 ソニー エレクトロニクス インコーポレーテッド 先進のビデオコーデックファイルフォーマットにおけるFRExt(FIDELITYRANGEEXTENSIONS)のサポート

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005123907A (ja) 2003-10-16 2005-05-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd データ再構成装置
CN102883162B (zh) 2006-06-02 2015-04-01 松下电器产业株式会社 编码设备和编辑设备
EP2039168A2 (en) 2006-07-05 2009-03-25 Thomson Licensing Methods and apparatus for multi-view video encoding and decoding
EP2103136B1 (en) 2006-12-21 2017-11-01 Thomson Licensing Methods and apparatus for improved signaling using high level syntax for multi-view video coding and decoding
TWI501580B (zh) 2009-08-07 2015-09-21 Dolby Int Ab 資料串流的鑑別
US20120170648A1 (en) 2011-01-05 2012-07-05 Qualcomm Incorporated Frame splitting in video coding
EP4020989A1 (en) 2011-11-08 2022-06-29 Nokia Technologies Oy Reference picture handling
WO2013107939A1 (en) * 2012-01-20 2013-07-25 Nokia Corporation Method for video coding and an apparatus, a computer-program product, a system, and a module for the same
EP2810443B1 (en) 2012-02-01 2021-03-31 Nokia Technologies Oy Method and apparatus for video coding
US9197888B2 (en) 2012-03-13 2015-11-24 Dolby Laboratories Licensing Corporation Overlapped rate control for video splicing applications
RU2584501C1 (ru) * 2012-04-16 2016-05-20 Нокиа Текнолоджиз Ой Способ и устройство для видеокодирования

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008518516A (ja) * 2004-10-21 2008-05-29 ソニー エレクトロニクス インコーポレーテッド 先進のビデオコーデックファイルフォーマットにおけるFRExt(FIDELITYRANGEEXTENSIONS)のサポート
JP2008011518A (ja) * 2006-06-02 2008-01-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 符号化装置及び編集装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JILL BOYCE, ET AL.: "Extensible High Layer Syntax for Scalability", JOINT COLLABORATIVE TEAM ON VIDEO CODING (JCT-VC) OF ITU-T SG16 WP3 AND ISO/IEC JTC1/SC29/WG11 5TH M, vol. JCTVC-E279, JPN6018016727, March 2011 (2011-03-01), pages 1 - 10, ISSN: 0003940567 *

Also Published As

Publication number Publication date
US20130287115A1 (en) 2013-10-31
JP2015518352A (ja) 2015-06-25
US9813705B2 (en) 2017-11-07
WO2013163525A1 (en) 2013-10-31
CN104322071B (zh) 2018-09-28
CN104322071A (zh) 2015-01-28
JP6177884B2 (ja) 2017-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6177884B2 (ja) パラメータセットコーディング
JP6224080B2 (ja) ビデオコーディングにおけるクリーンランダムアクセスピクチャからのフルランダムアクセス
JP6117341B2 (ja) ビデオコーディングにおけるパラメータセットの更新
JP5876083B2 (ja) ランダムアクセスの後に従属ピクチャをコード化するためのビデオコード化技法
JP6009569B2 (ja) 参照ピクチャシグナリングおよび復号ピクチャバッファ管理
JP6162150B2 (ja) ビデオコーディング用の残差4分木(rqt)コーディング
JP5847958B2 (ja) コンテキスト適応型バイナリ算術コード化のためのコンテキスト削減
JP6234997B2 (ja) ビデオシーケンスにおけるランダムアクセスポイントピクチャのための復号ピクチャバッファ処理
JP6151277B2 (ja) ビデオコーディングにおけるデブロッキングフィルタパラメータのシグナリング
JP6321002B2 (ja) 固定長コード化されたビデオパラメータセット(vps)idを有する補足強化情報(sei)メッセージ
JP2019195190A (ja) 改善されたrtpペイロードフォーマット設計
JP2018530962A (ja) ビデオコーディングのためのパレット予測子初期化およびマージ
JP6363172B2 (ja) マルチレイヤビデオコード化におけるレイヤ間ピクチャタイプアライメントの指示
JP6073527B2 (ja) ビデオコーディングのための復号順序番号を有するシングルネットワークアブストラクションレイヤユニットパケット
JP2015517278A5 (ja)
TWI566582B (zh) 用於處理及編碼視訊資料之方法、器件及裝置以及電腦可讀儲存媒體
JP2017525256A (ja) マルチレイヤビデオコーディング
JP2016507964A (ja) ビデオコーディングにおけるランダムアクセスのためのビデオバッファリング動作

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180515

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181218