JP2017194776A - 携帯端末装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1〜図10を用いて、本発明の実施の形態1の携帯端末装置について説明する。
図1は、実施の形態1の携帯端末装置の構成概要を示す。図1では、ユーザが左手で携帯端末装置の筐体1を持ち、表示画面2内の箇所を親指でタッチ及び押圧する際の状態を示す。携帯端末装置は、水平面、水平方向に対する絶対的な傾きの角度θを持って傾いた状態である。表示画面2には、コンテンツ等の表示情報3の全体のうち一部が表示範囲4として表示されている。なお、説明上、X方向、Y方向、Z方向を示す。X方向及びY方向は、筐体1、表示画面2、及びコンテンツの表示情報3等の平面を構成する方向である。X方向は、画面内水平方向、横方向、左右方向である。Y方向は、画面内垂直方向、縦方向、上下方向である。Z方向は、X方向及びY方向に対する垂直方向であり、筐体1等の厚さ方向である。
図2は、実施の形態1の携帯端末装置の機能ブロック構成を示す。実施の形態1の携帯端末装置は、スマートフォンである。携帯端末装置としては、携帯電話機、タブレット型PC、PDA、その他の各種の携帯用デジタル機器が適用可能である。
図3は、実施の形態1の携帯端末装置のソフトウェア構成として、特に、ROM103、RAM104、及びストレージ部105におけるプログラムやデータの構成を示す。ROM103には、基本動作プログラム103a、その他のプログラム103bが格納されている。RAM104には、基本動作実行部104a、アプリケーション実行部104b、一時記憶領域104c、等が構成される。基本動作プログラム等の実行時には、必要に応じてデータが一時記憶領域104cに保持される。
図4は、携帯端末装置の外観、及びアプリケーション画面でのコンテンツ表示の例を示す。図4の左側は、表示画面2を持つ筐体1の前面の構成を示し、右側は背面の構成を示す。概略平板形状の筐体1の表面において、概略矩形の表示画面2を有する。表示画面2内には、コンテンツ表示情報401として、本例ではWebブラウザによるアプリケーション画面におけるWebページの一部の領域が表示されている。なお、Webページ内のテキストや画像等を、○,×,△,□等の記号で簡易的に図示している。コンテンツ内には、リンク等のオブジェクトが含まれている場合がある。本例では、×で示す領域と、△で示す領域との間に、URL等のリンク7が含まれている場合を簡易的に図示している。表示画面2内には、時計やアドレス等の情報を表示する領域402も設けられている。
図5は、タッチ押圧センサ117を用いたタッチ位置座標や押圧の検出について示す。表示画面2及びタッチ押圧センサ117に対応した領域500を有する。領域500は、タッチ及び押圧の状態が検出可能な領域である。領域500において、X方向及びY方向の平面における位置座標(X,Y)を有する。領域500において指によりタッチや押圧される点の位置を位置座標(X1,Y1)として示す。領域500の原点を左上の位置座標(0,0)とし、領域500の横幅をXm、縦幅をYmとする。
図6は、ユーザが携帯端末装置を手に持って使用する状態、携帯端末装置の傾き角度、傾ける操作等について、ユーザ及び筐体1を横から見た状態で示す。この状態では、筐体1及び表示画面2に対応する平面が、水平面や垂直面に対して傾いている。この傾きの状態では、水平方向、水平面に対して、絶対的な傾きの角度θを有する。実施の形態1の携帯端末装置は、この角度θを検出して基準角度θ0として設定する。ユーザは、この基準角度θ0の状態から、スクロール等のために、筐体1を傾ける操作を行う。
図8は、実施の形態1の携帯端末装置における表示範囲変更制御として、コンテンツのスクロール表示動作を示す。表示画面2内のアプリケーション画面において、コンテンツ800が表示可能な領域801を含む。領域801に、コンテンツ800の表示情報3の一部が表示範囲4として表示されている。コンテンツ800は、Webページの例であり、実際のデータはHTML等により構成される。コンテンツ800の表示情報3では、テキストや画像等の領域の間にリンク7を含んでいる場合を示す。コンテンツ800の表示情報3は、アプリケーションにより、領域801の大きさに合わせて可変される。
実施の形態1の携帯端末装置における表示制御について以下である。携帯端末装置の表示制御部204は、表示画面2のアプリケーション画面でコンテンツを表示する場合に、ユーザによる特定のタッチ押圧操作及び筐体1を傾ける操作を受け付けて、表示範囲4をスクロールさせる、表示範囲変更制御を行う。
図9は、実施の形態1における表示範囲変更制御を実現する制御処理のフローを示す。基本動作実行部104a、特に表示制御部204は、図9のフローの処理を実行する。なお、このフローを実現するための制御状態であるモードとして、第1モード、第2モード、第3モードを有する。各モードの管理上の値を、0,1,2とする。モード=0(第1モード)は初期状態を示す。モード=1(第2モード)は、タッチ有りの状態であり、基準角度θ0を設定していない状態を示す。モード=2(第3モード)は、所定の押圧有りの状態であり、基準角度θ0を設定した状態を示す。図9は、ステップS101〜S123を有する。以下、ステップの順に説明する。
所定の基準スクロール速度をS0とする。基準スクロール速度S0は、実装上の固定の設定値としてもよいし、ユーザにより可変に設定可能な設定値としてもよい。(1)の式の場合、スクロール速度Snは、基準スクロール速度S0を、閾値Ptに対する押圧の強さPnの大きさ(Pn/Pt)に応じて乗算で増大させるように決定される。即ち、ユーザによる押圧が強いほど、スクロール速度Snを大きくすることができる。
図10は、図9のステップS116に対応した、スクロール速度Snの設定に関する、押圧の強さPnとスクロール速度Snとの関係を示す。横軸は押圧の強さPnであり、例えば閾値Pt、2×Pt、3×Ptの値を示す。縦軸はスクロール速度Snであり、例えば基準スクロール速度S0、2×S0、3×S0の値を示す。直線1001は、(1)の式に対応する関数を示し、強さPnに応じてスクロール速度Snが線形に増加する。
上記のように、実施の形態1の携帯端末装置によれば、ユーザの様々な状態に対応して少ない手間でコンテンツ等の表示範囲の変更が実現でき、より好適な使い勝手を実現できる。携帯端末装置は、押圧の強さPn及び相対的な傾きの角度θnを用いて、スクロール表示制御により、コンテンツの表示範囲4を変更する。ユーザは、携帯端末装置の筐体1を、自分や状況に適した手持ちの状態、例えば片手で自然に持った状態とする。ユーザは、所望の時点で押圧によってその状態を基準角度θ0として設定できる。そして、ユーザは、そのまま筐体1を所望の方向へ傾ける操作により、コンテンツの表示情報をスクロールさせて表示範囲4を変えることができる。ユーザは、タッチ操作を何回も繰り返す必要無く、簡単な操作で素早く所望の表示範囲4を閲覧等することができる。ユーザは、一回の操作でスクロールにより所望の距離を移動させることができる。
実施の形態1の変形例として以下が可能である。表示範囲変更制御の対象となるコンテンツとして、Webページ等に限らず、写真画像等、各種が適用可能である。例えば、写真画像のサイズが大きい場合や拡大した場合、表示画面2に写真画像の一部が表示される。その際、実施の形態1のスクロールの制御等を同様に適用可能である。また、表示範囲変更制御としては、スクロール表示動作に限らず、拡大縮小動作等も適用可能である。例えば、携帯端末装置は、写真画像を表示し、ユーザが表示画面2を押圧したまま傾ける操作をすると、その傾きの角度に応じて、写真画像の表示サイズを拡大または縮小する。これにより、ユーザは、写真画像の所望の一部または全体を閲覧等できる。
実施の形態1では、図1等のように、表示画面2及びコンテンツのY方向に関する傾きの角度を用いてY方向のスクロール表示動作を制御する場合を示したが、これに限らず可能である。表示画面2及びコンテンツのX方向に関する傾きの角度を用いて、X方向のスクロール表示動作を制御する形態も同様に可能である。また、上記Y方向の制御と上記X方向の制御との両方を一緒に実行することにより、上下左右を含む全方向でのスクロール表示動作を制御する形態も可能である。このような各方向の制御は、実装上の固定の適用としてもよいし、ユーザ設定に応じて選択可能な適用としてもよいし、アプリケーションやコンテンツ等に応じて選択される適用としてもよい。例えば、写真や地図のように、比較的大きいサイズを持ち拡大縮小等が可能であるコンテンツを表示するアプリケーションの場合に、上記全方向の制御を適用する形態としてもよい。
図9のステップS116では、スクロール速度Snを、押圧の強さPnに応じて変えるように決定したが、これに限らず可能である。下記(2)の式を用いて、スクロール速度Snを、角度θnの大きさに応じて決定してもよい。
(2)の式の場合、閾値θtに対する絶対値|θn−θ0|の大きさに応じて、基準スクロール速度S0を増加させるようにスクロール速度Snを決定している。この変形例の場合、スクロール速度Snの設定の際の関係は、図10で、押圧の強さPnを、傾きの角度θnに関する差分値の絶対値|θn−θ0|に代えたものとなる。
図9のステップS116、図10では、直線1001のように線形の関数でスクロール速度Snを決定したが、これに限らず可能である。例えば、図10の関数1002のように、階段状の関数で決定してもよい。この関数1002では、押圧の強さPnの範囲の区分に応じて、スクロール速度Snが一定値に決定される。また、スクロール速度Snの決定の際、予め規定された上限値や下限値を含む関数を適用し、その下限値から上限値までの範囲内で決定してもよい。また、線形の関数に限らず、非線形の関数を適用してもよい。
所定の大きさ以上の押圧により基準角度θ0が設定されて特有の制御モードに移行した時点で、表示画面2内にその制御モードの状態を表す所定の情報を表示してもよい。これは表示に限らず、所定の音声出力や振動発生でもよい。また、指が離されてその制御モードが解除された時点で、その所定の情報の表示の消去や他の所定の出力をしてもよい。
図11〜図18を用いて、本発明の実施の形態2の携帯端末装置について説明する。実施の形態2等の基本的な構成は実施の形態1と同様であり、以下、実施の形態2における実施の形態1とは異なる構成部分について説明する。
図11は、実施の形態2における、表示画面2のホーム画面、及び複数のホーム画面の切り替えについて示す。実施の形態2の携帯端末装置は、特定のタッチ押圧操作に応じて、表示画面2で複数のホーム画面を切り替えて表示する。ホーム画面として、中身が異なる複数のホーム画面を有する。表示画面2内には基本的に1つのホーム画面が表示される。複数のホーム画面のうちの選択された1つのホーム画面が表示範囲4に相当する。1つのホーム画面では、背景上に、アプリケーションに対応付けられているアイコン9等が配置されている。ユーザがアイコン9を選択操作することにより、対応するアプリケーション画面に遷移する。
図12は、実施の形態2の表示制御として、ホーム画面に対するタッチ押圧操作、及び画面切り替え表示動作を示す。実施の形態2の携帯端末装置は、ユーザによる特定のタッチ押圧操作を受け付けて、表示範囲変更制御として、表示画面2での複数のホーム画面の画面切り替えを制御する。表示範囲変更制御の対象は、実施の形態1ではコンテンツ表示情報であったが、実施の形態2では複数のホーム画面である。
図13は、実施の形態2の携帯端末装置の表示制御部204による制御処理のフローを示す。図13はステップS201〜S217を有する。以下、ステップの順に説明する。実施の形態2では、モードとして、第1モード、第2モード、第3モード、第4モードを有する。なお、各実施の形態でモードは独立しており意味は異なる。
図14は、図13のステップS212のレイヤ下降処理の詳細を示す。この処理は、ステップS221〜S229を有する。制御上、モード=2(第3モード)を有する。第3モードは、レイヤ下降処理を表す。
図15は、図13のステップS213のレイヤ上昇処理の詳細を示す。ステップS231〜239を有する。本処理は、基本的には図14のレイヤ下降処理と同様の考え方である。制御上、モード=3(第4モード)を有する。第4モードは、レイヤ上昇処理を表す。
上記のように、実施の形態2では、図12のように、表示画面2を一本指または二本指で押圧する操作により、複数のホーム画面を第1方向または第2方向で切り替えて表示することができる。ユーザは、複数のホーム画面から所望のホーム画面を選択する際に、スワイプ等の操作を何回も行う必要無く、1回の操作のみで容易に切り替え可能である。また、画面切り替え毎に振動が発生するので、ユーザは、画面切り替えの状態を認識しやすい。
実施の形態2の変形例として以下が可能である。二本指の二箇所同時のタッチ検出に限らず、複数指による複数箇所同時のタッチ検出を利用してもよい。制御の対応関係としては、一本指の場合にレイヤ上昇、二本指の場合にレイヤ下降としてもよい。また、複数の画面のレイヤ状の配置に限らず、X方向やY方向に並列の配置の場合にも適用可能である。また、図14及び図15の振動発生のステップを省略した形態でもよい。第1振動パターンと第2振動パターンに分けずに1つの振動パターンでもよい。また、振動発生に限らず、所定の文字や画像の表示、所定の音声出力、等に代えてもよい。
図16は、変形例における表示画面2の表示状態を示す。図16のように、表示画面2内に複数の画面がレイヤ状や並列で配置されて表示される場合がある。その場合に、変形例として、実施の形態2と同様の制御を適用可能である。例えば、通常のホーム画面の状態から、ホームキーk2の2回押下により、図16の左側のような複数の画面のレイヤ表示状態へ遷移する。本例では、複数のアプリケーション画面G1〜G4等のレイヤ状の配置の場合を示す。左側の状態では、アプリケーション画面G1がレイヤL1として最も手前に来た状態で表示されている。この状態から例えば一本指で押圧されると、レイヤ下降により、図16の右側のレイヤ表示状態に切り替えられる。この状態では、アプリケーション画面G2がレイヤL1として最も手前に来た状態で表示されている。
表示範囲変更制御の対象となる情報としては、複数のホーム画面に限らず、複数のアプリケーション画面等についても同様に適用可能である。
図19〜図22を用いて、本発明の実施の形態3の携帯端末装置について説明する。以下、実施の形態3における実施の形態1等とは異なる構成部分について説明する。実施の形態3では、実施の形態2と同様に複数のホーム画面の切り替えを制御する場合を示す。
図19は、実施の形態3の表示制御について示す。ユーザは、二種類のタッチ押圧操作を使い分ける。携帯端末装置は、表示画面2内、即ちホーム画面の領域内に、上側領域R1と下側領域R2との二種類の領域を区分して設ける。二種類のタッチ押圧操作として、上側領域R1内の箇所を押圧する第1操作と、下側領域R2内の箇所を押圧する第2操作とを有する。図19の上側に示すように、第1操作がされた場合、携帯端末装置は、実施の形態2の図12の上側の動作と同様に、第1方向で画面切り替えを行う。図19の下側に示すように、第2操作がされた場合、携帯端末装置は、図12の下側の動作と同様に、第2方向で画面切り替えを行う。なお、一点鎖線で示す境界線190は、上側領域R1と下側領域R2との境界線であり、表示画面2内には表示されない。
図20は、実施の形態3における表示制御部204の制御処理のフローを示す。ステップS301〜S317を有する。図20で、実施の形態2の図13のフローと主に異なる部分は、ステップS311〜S313の部分である。S308で、押圧の強さPnが閾値Pt以上である場合にはS311へ進む。制御上、第1モードから第4モードまでを有する。
図20のS312,S313の詳細処理は以下である。この処理は、基本的には図14及び図15と同様であり、異なる部分について以下である。図14のS224及び図15のS234では、第3モードや第4モードである場合に、タイマの時間の値Tnが閾値T0以上であるかを判断した。実施の形態3では、図14のS224及び図15のS234に代えて、以下の処理を行う。
(3)の式で、求める時間間隔をKnとする。基準となる所定の時間間隔をK0とする。表示制御部204は、押圧の強さPn、押圧の閾値Ptを用いる。なお、Pt等の具体的な値は実施の形態毎に異なる。(3)の式では、時間間隔K0を、押圧の強さPnに対する閾値Ptの大きさ(Pt/Pn)に応じて、減少させるようにして、時間間隔Knを計算している。即ち、押圧の強さPnが大きいほど、時間間隔Knが短くなるように決定される。表示制御部204は、その時間間隔Knを、タイマの時間の値Tnに関する閾値T0として用いる。
図21は、上記時間間隔Knの設定に関する、押圧の強さPnと時間間隔Knとの関係を示す。実施の形態3では、(3)の式に従う曲線2101により時間間隔Knが決定される。曲線2101は、非線形の関数であり、PnをPtよりも大きくしてゆくと、最初は急峻にKnを減少させ、その後次第に緩やかにKnを減少させる。
図22は、実施の形態3における左右の手に応じた操作を示す。(a)は、左手で上側領域R1を押圧する第1操作を示す。(b)は、左手で下側領域R2を押圧する第2操作を示す。(c)は、右手で上側領域R1を押圧する第1操作を示す。(d)は、右手で下側領域R2を押圧する第2操作を示す。実施の形態3は、このように左手のみの操作及び右手のみの操作の両方の片手操作に対応可能な機能を有している。ユーザは、いずれの片手操作も選択可能である。なお、実施の形態1等でも同様に、両方の片手操作に対応可能な機能を有する。実施の形態2では、両手及び二本指を用いる。
上記のように、実施の形態3では、ユーザは、表示画面2の上側領域R1または下側領域R2の押圧の操作により、複数のホーム画面を切り替えて表示させることができる。これにより、実施の形態2と同様に、何回もタッチ入力操作を行う必要無く、容易に所望のホーム画面へ切り替えることができる。
実施の形態3の変形例として以下が可能である。制御の対応関係としては、上側領域R1の場合にレイヤ上昇、下側領域R2の場合にレイヤ下降としてもよい。
図23〜図25を用いて、本発明の実施の形態4の携帯端末装置について説明する。以下、実施の形態4における実施の形態1等とは異なる構成部分について説明する。実施の形態4では、表示範囲変更制御の対象として、ホーム画面内に表示される複数のアイコンとし、複数のアイコンの配置変更制御を行う。
図23は、実施の形態4における表示制御の概要として、ホーム画面における複数のアイコンの配置の表示例を示す。なお、ユーザが筐体1を左手で持った状態で、その親指により操作する場合を示す。
図24は、実施の形態4における表示制御部204の制御処理のフローを示す。ステップS401〜S415を有する。制御上、第1モードから第3モードまでを有する。主に特徴的な処理の部分としてS410及びS415を有する。
図25は、ステップS410のアイコン配置変更処理の詳細を示す。ステップS421〜S428を有する。特徴的な処理の部分としてS423やS427を含む。
上記のように、実施の形態4では、第1配置状態において、ユーザが選択したい所望のアイコンに指が届かない場合にも、第2配置状態に変えてアイコン群を回転させて、所望のアイコンが指の位置に来た時に指を離すことで、そのアイコンを選択できる。従来では、ユーザは、片手の一本指でアイコンを選択する際、所望のアイコンに指が届かない場合がある。その場合、ユーザは、持ち手の状態を変える、別の手の指で押す、等の手間が必要となる。実施の形態4では、そのような手間が不要となり、片手及び一本指で容易に素早くアイコンを選択可能である。また、押圧の強さに応じてアイコンの回転の時間間隔を変えることにより、指が届く位置に所望のアイコンを素早く移動させることができる。
実施の形態4の変形例として以下が可能である。実施の形態4の表示制御は、画面内に配置される複数のアイコンに限らず、他のオブジェクトを対象として、同様に適用可能である。他のオブジェクトの例としては、メールのアプリケーション画面における複数のメール項目等が挙げられる。
図26〜図27を用いて、本発明の実施の形態5の携帯端末装置について説明する。以下、実施の形態5における実施の形態1等とは異なる構成部分について説明する。実施の形態5では、二種類の操作として、筐体1の前面の押圧センサに対する押圧操作と、筐体1の背面の押圧センサに対する押圧操作とを使い分ける。携帯端末装置は、それらの操作に応じて異なる表示範囲変更制御を行う。変更制御の対象及び動作としては、実施の形態2等と同様に、複数のホーム画面の切り替えの場合を示すが、コンテンツ表示情報のスクロール等も同様に適用できる。
図26は、実施の形態5における携帯端末装置の外観、操作等を示す。図26の左側は、携帯端末装置の前面を示し、左手で持った状態を示す。表示画面2に対応する領域にはタッチ押圧センサ117が配置されている。図26の右側は、携帯端末装置の背面を示し、左手で持った状態を示す。背面には、所定の位置、例えばX方向で中央、Y方向で上側領域内の位置に、背面押圧センサ118が配置されている。背面押圧センサ118を左手の一本指で押圧する操作を示す。
実施の形態5の携帯端末装置は、実施の形態1の図2の構成に対し異なる部分として、センサ部110に、タッチ押圧センサ117に加えて背面押圧センサ118を有する。背面押圧センサ118は、押圧の有無及び強さを検出する。図3の押圧検出部202は、タッチ押圧センサ117の押圧状態だけでなく、背面押圧センサ118の押圧状態を検出する。
図27は、実施の形態5における表示制御部204の制御処理のフローを示す。ステップS501〜S518を有する。
そして、表示制御部204は、タイマの時間の値Tnが、閾値T0である時間間隔Kn以上であるかを判断し、分岐を行う。以降の処理は、前述と同様である。
上記のように、実施の形態5では、ユーザが前面の表示画面2のタッチ押圧センサ117を所定の大きさ以上で押圧操作した場合には、複数のホーム画面が第1方向で切り替えられて表示される。また、ユーザが背面の背面押圧センサ118を所定の大きさ以上で押圧操作した場合には、複数のホーム画面が第2方向で切り替えられて表示される。ユーザは、携帯端末装置を片手で持った状態で前面の押圧と背面の押圧とを使い分けながら、容易に画面切り替え等が可能である。
実施の形態5の変形例として以下が可能である。実施の形態5では、制御の対応関係として、前面の押圧の場合にはレイヤ下降処理、背面の押圧の場合にはレイヤ上昇処理としたが、逆の対応関係としてもよい。背面押圧センサ118に限らず、筐体1の別の位置、例えば側面の位置に、押圧センサが設けられてもよい。
前述の実施の形態では、表示範囲変更制御の対象として、コンテンツ、ホーム画面、アプリケーション画面、アイコン等の場合を説明した。また、変更制御の表示動作として、スクロール、画面切り替え、アイコン移動等を説明した。これらは、前述の実施の形態での組み合わせに限らず、各種の組み合わせの形態が勿論可能である。
Claims (14)
- 携帯端末装置であって、
表示画面に情報を表示する表示部と、
前記表示画面に対する押圧を検出する押圧検出部と、
前記表示画面に表示される前記情報の表示範囲を変更する制御を行う表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記押圧検出部により所定の大きさ以上の押圧が検出された場合に、前記押圧が保持されている状態において、前記表示画面に表示する前記情報の前記表示範囲を変更する、
携帯端末装置。 - 請求項1記載の携帯端末装置において、
前記携帯端末装置の傾きの角度を検出する傾き角度検出部を備え、
前記表示制御部は、前記所定の大きさ以上の押圧が検出された場合に、前記傾き角度検出部により検出された前記傾きの第1角度を基準角度として設定し、前記押圧が保持されている状態において、前記傾き角度検出部により検出された前記傾きの第2角度と前記基準角度との差分の大きさに応じて、前記表示範囲を変更する、
携帯端末装置。 - 請求項1記載の携帯端末装置において、
前記表示制御部は、前記押圧が保持されている状態から、前記所定の大きさ以上の押圧が無い状態へ変化した場合に、前記表示範囲の変更を停止する、
携帯端末装置。 - 請求項1記載の携帯端末装置において、
前記表示画面に対するタッチ位置座標を検出するタッチ検出部を備え、
前記表示制御部は、前記押圧が保持されている状態から、前記所定の大きさ以上の押圧が無い状態へ変化した場合に、前記押圧が無い状態が検出された時の位置が、前記表示画面内のオブジェクトの位置に該当する場合、前記オブジェクトに対応付けられた処理を実行する、
携帯端末装置。 - 請求項1記載の携帯端末装置において、
前記表示制御部は、前記変更の際、前記表示範囲をスクロールさせる、
携帯端末装置。 - 請求項1記載の携帯端末装置において、
前記表示制御部は、前記変更の際、複数の画面のうち前記表示範囲とする画面を切り替える、
携帯端末装置。 - 請求項1記載の携帯端末装置において、
前記表示制御部は、前記変更の際、前記表示画面内の複数のオブジェクトの配置を変更して、前記配置内において各々のオブジェクトを移動させる、
携帯端末装置。 - 請求項1記載の携帯端末装置において、
前記表示画面に対するタッチ位置座標を検出するタッチ検出部を備え、
前記表示画面に対する一箇所の押圧の第1操作と、複数箇所同時の押圧の第2操作との二種類の操作を区別して検出し、
前記表示制御部は、前記二種類の操作の区別に応じて、前記変更の制御における二種類の動作として、前記表示範囲を第1方向で変更する第1動作と、第2方向で変更する第2動作と、を行う、
携帯端末装置。 - 請求項1記載の携帯端末装置において、
前記表示画面に対するタッチ位置座標を検出するタッチ検出部を備え、
前記表示画面に対する第1領域内の押圧の第1操作と、第2領域内の押圧の第2操作との二種類の操作を区別して検出し、
前記表示制御部は、前記二種類の操作の区別に応じて、前記変更の制御における二種類の動作として、前記表示範囲を第1方向で変更する第1動作と、第2方向で変更する第2動作と、を行う、
携帯端末装置。 - 請求項1記載の携帯端末装置において、
前記表示画面がある前面に設けられる第1押圧センサと、
前記第1押圧センサとは別に設けられる第2押圧センサと、
を備え、
前記表示制御部は、
前記第1押圧センサに対する押圧の第1操作と、前記第2押圧センサに対する押圧の第2操作との二種類の操作を区別して検出し、
前記表示制御部は、前記二種類の操作の区別に応じて、前記変更の制御における二種類の動作として、前記情報を第1方向で変更する第1動作と、第2方向で変更する第2動作と、を行う、
携帯端末装置。 - 請求項1記載の携帯端末装置において、
前記表示制御部は、前記押圧の強さに応じて、前記変更の際に表示情報を連続的に移動させる際の速度、または断続的に移動させる際の時間間隔を変える、
携帯端末装置。 - 請求項2記載の携帯端末装置において、
前記表示制御部は、前記傾きの角度の前記差分の大きさに応じて、前記変更の際に表示情報を連続的に移動させる際の速度、または断続的に移動させる際の時間間隔を変える、
携帯端末装置。 - 請求項1記載の携帯端末装置において、
前記情報は、コンテンツ表示情報、複数のホーム画面、複数のアプリケーション画面、画面内の複数のアイコンのうちの少なくとも1つである、
携帯端末装置。 - 請求項1記載の携帯端末装置において、
前記表示画面がある前面に設けられるタッチ押圧センサと、
前記表示画面に対するタッチ位置座標を検出するタッチ検出部と、
を備える、携帯端末装置。
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