JP2017192069A - 通信装置およびその制御方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 外部装置へのコンテンツの送信後、速やかにコンテンツを削除したい。【解決手段】 通信装置であって、記録媒体に記録されたコンテンツのうち、外部装置に送信するコンテンツを特定する特定し、特定されたコンテンツが複数ある場合、複数のコンテンツのうち第1のコンテンツを外部装置に送信し、第1のコンテンツを送信した後、外部装置から第1のコンテンツを受信したことを示す通知を受信し、通知を受信した場合、第1のコンテンツを前記記録媒体から削除し、第1のコンテンツを削除した後、複数のコンテンツのうち第2のコンテンツを外部装置に送信する。【選択図】 図4
Description
本発明は、外部装置と通信する通信装置およびその制御方法、プログラムに関する。
無線通信機能を搭載したデジタルカメラやデジタルビデオカメラが知られている(特許文献1)。このようなデジタルカメラやデジタルビデオカメラは、無線通信機能を用いてネットワークに接続し、撮影した画像データをネットワーク上の外部装置にアップロードすることが可能である。
このような技術は、デジタルカメラを利用する一般ユーザだけでなく、様々なビジネスユースでも利用されることが想定される。これらのビジネスユースをはじめとするユースケースの中には、撮影画像を厳格に管理しなければならないケースがある。
例えば医療現場においては、患者の患部をデジタルカメラで撮影し、その画像を患者IDとひも付けして管理するユースケースが存在する。このようなケースでは、患部の画像は個人を示す情報であるため、必要がなくなったタイミングで速やかに処分することが望ましい。
本発明の通信装置は、記録媒体に記録されたコンテンツのうち、外部装置に送信するコンテンツを特定する特定手段と、前記特定手段により特定されたコンテンツが複数ある場合、複数のコンテンツのうち第1のコンテンツを前記外部装置に送信する送信手段と、前記送信手段により前記第1のコンテンツを送信した後、前記外部装置から前記第1のコンテンツを受信したことを示す通知を受信する受信手段と、前記受信手段により、前記外部装置が前記第1のコンテンツを受信したことを示す通知を受信した場合、前記第1のコンテンツを前記記録媒体から削除する削除手段とを有し、前記削除手段により前記第1のコンテンツを削除した後、前記送信手段は前記複数のコンテンツのうち第2のコンテンツを前記外部装置に送信することを特徴とする。
本発明によれば、適切なタイミングで撮影画像を処分することができる。
以下、本発明の例示的な実施形態について、添付図面を用いて詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段の単なる例示であり、本発明が適用される装置の具体的な構成や各種条件によって適宜修正又は変更されてもよい。また、各実施形態を適宜組み合せることも可能である。
(第1の実施形態)
<デジタルカメラの構成>
以下の説明では、データ転送元である通信装置の一例としての、無線通信機能を有するデジタルカメラについて説明する。なお、無線通信機能を有し、データを転送可能な任意の装置に本発明は適用可能である。このような端末としては例えば携帯電話機、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、ゲーム機などがあるが、他の機器であってもよい。これらの機器には撮像部が備わっていることが望ましいが、必ずしも必要でなく、例えばデジタルカメラなどから画像データを取り込む機能を有していればよい。
<デジタルカメラの構成>
以下の説明では、データ転送元である通信装置の一例としての、無線通信機能を有するデジタルカメラについて説明する。なお、無線通信機能を有し、データを転送可能な任意の装置に本発明は適用可能である。このような端末としては例えば携帯電話機、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、ゲーム機などがあるが、他の機器であってもよい。これらの機器には撮像部が備わっていることが望ましいが、必ずしも必要でなく、例えばデジタルカメラなどから画像データを取り込む機能を有していればよい。
図1は、本実施形態に係るデジタルカメラ100の機能構成例を示すブロック図である。制御部101は、例えば、CPU(MPU)、メモリ(DRAM、SRAM)などからなり、各種処理(プログラム)を実行してデジタルカメラ100の各ブロックを制御したり、各ブロック間でのデータ送信を制御したりする。また制御部101は、ユーザからの操作を受け付ける操作部102からの操作信号に応じて、デジタルカメラ100の各ブロックを制御する。
操作部102は、例えば、電源ボタン、ズーム調整ボタン、オートフォーカスボタンなどの撮影に関連する各種操作を入力するスイッチ類からなる。また、メニュー表示ボタン、決定ボタン、その他カーソルキー、ポインティングデバイス、タッチパネル等で構成することが可能であり、ユーザによりこれらのキーやボタンが操作されると制御部101に操作信号を送信する。さらに操作部102はレリーズボタンを含み、レリーズボタンはいわゆる半押し状態で押下されるスイッチ(SW1)と、いわゆる全押し状態で押下されるスイッチ(SW2)とを有する。SW1の押下により撮影準備指示が出力され、SW2の押下により撮影指示が出力される。撮影準備動作には、自動焦点検出(AF)、自動露出制御(AE)などが含まれる。なお、本実施形態では、静止画撮影のためのレリーズボタンと動画撮影のためのレリーズボタンとを共用しているが、別のボタンとすることも可能である。なお、本実施例において操作部102には上述の操作部材の他、ユーザに操作されると通信部152を介して他の機器と通信を開始するためのボタンが備えられている。
バス103は、各種データ、制御信号、指示信号などをデジタルカメラ100の各ブロックに送るための汎用バスである。
撮像部110は、撮像レンズにより取り込まれた被写体の光学像の光量を、絞りにより制御し、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等の撮像素子により画像信号に変換する。
また、音声入力部120は、例えば、内蔵された無指向性のマイクまたは音声入力端子を介して接続された外部マイク等により、デジタルカメラ100の周囲の音声を集音する。
メモリ104は、例えばRAM(Random Access Memory)や書き換え可能な不揮発性メモリであって、画像信号および音声信号、デジタルカメラ100の設定情報などを一時的に記憶する。
記録媒体141は、デジタルカメラ100に接続可能な記録媒体である。記録媒体141は、デジタルカメラ100で生成した各種データなどを記録することができる。記録媒体141の例としては、例えばハードディスク、光ディスク、書き換え可能な不揮発性半導体メモリなどがあげられる。本実施形態では、いわゆるメモリカードと呼ばれる、デジタルカメラ100に装着可能な書き換え可能な不揮発性半導体メモリ装置を記録媒体141として用いるものとする。
映像出力部150は、例えば映像出力端子からなり、接続された外部ディスプレイ等に映像を表示させるために画像信号を送信する。また、映像出力部150と後述する音声出力部151は統合された1つの端子、例えばHDMI(登録商標)端子のような端子であってもよい。
音声出力部151は、例えば音声出力端子からなり、接続されたイヤホンやスピーカなどから音声を出力させるために音声信号を送信する。また、音声出力部151は、デジタルカメラ100に内蔵されてもよい。
通信部152は外部デバイスとの間でシリアルまたはパラレル通信によるデータの送受信を有線または無線で行う。通信部152が用いることのできる通信インタフェースの例としては、RS232C、USB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、IEEE802.11xなどがある。また、通信部152は通信インタフェースに応じた通信プロトコルを実行することで、外部デバイスとデータを送受信することが可能である。通信プロトコルの一例として、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)やPTP−IP(Picture Transfer Protocol over IP)などが挙げられる。ここで例示した通信インタフェースおよび通信プロトコルは周知であるため、その詳細に関する説明は割愛する。なお、記憶媒体141が通信部152の機能を備えていてもよい。
表示部130は、記録媒体141に記録された画像データや、各種メニューなどのGUIを表示する。表示部130は例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等を用いることができる。
なお、本実施形態では制御部101がデジタルカメラ100全体を制御することとしたが、制御の方法はこれに限定されない。例えば複数のハードウェアが処理を分担あるいは協働してデジタルカメラ100の各部を制御してもよい。
<パーソナルコンピュータ(PC)の構成>
以下の説明では、本発明の実施形態に係るユーザ端末およびサーバを実現可能な情報処理装置の一例として、静止画や動画が取り込み可能なパーソナルコンピュータ(PC)について説明する。なお、タブレット型PCやスマートフォンも情報処理装置の一例である。
以下の説明では、本発明の実施形態に係るユーザ端末およびサーバを実現可能な情報処理装置の一例として、静止画や動画が取り込み可能なパーソナルコンピュータ(PC)について説明する。なお、タブレット型PCやスマートフォンも情報処理装置の一例である。
図2は、本実施形態に係るPC200の機能構成例を示すブロック図である。
PC200は、表示部201と、操作部202と、CPU203と、一次記憶装置204と、二次記憶装置205と、通信装置206とを有している。
各構成の基本的な機能はデジタルカメラ100と同様であるから、ここでは詳細な説明は省略する。表示部201には液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等を用いることができる。また表示部201はPC200が備える必要はなく、PC200は表示部201の表示を制御する表示制御機能を有していればよい。一次記憶装置204は例えばRAM(Random Access Memory)や書き換え可能な不揮発性メモリであり、PCの設定値を保持したり、CPU203が実行するプログラムを保持および展開したり、CPU203のワークエリア等として利用される。二次記憶装置205はHDDや磁気テープドライブなどの磁気記録装置、DVD、CD、BD、MOなどの光または光磁気メディアを用いる記憶装置、SSDなど不揮発性半導体メモリを用いた記憶装置である。二次記憶装置205は、各種アプリケーション(OSを含む)やユーザデータなどの保存に用いられる。
CPU203は、一次記憶装置204に展開したプログラム(OS、アプリケーション等)を実行し、PC200の各ブロックを制御する。CPU203はまた、ユーザからの操作を受け付ける操作部202からの操作信号に応じて各ブロックを制御する。操作部202としては、キーボードやマウス、またタッチパネルなどが一般的に用いられるが、これらに限定されない。
通信装置206はデジタルカメラ100の通信部152と同様、所定の規格に応じた通信インタフェースおよび通信プロトコルを用いて外部デバイスとデータ通信する。なお、通信部152および通信装置206は、複数種の通信インタフェースを有し、通信インタフェースに応じた通信プロトコルでの通信が可能である。本実施形態では、通信装置206はローカルエリアネットワーク(LAN)上のデバイスと、インターネットなどのワイドエリアネットワーク(WAN)上のデバイスとの両方と通信可能であるように構成される。なお、LANとWANは2つの異なるネットワークの例であり、通信装置206はデータの送信元デバイスがアクセス可能な第1のネットワークと、データ転送サービスを提供するサーバが存在する第2のネットワークとの両方に接続可能であれば良い。
なお、本実施形態ではCPU203がPC200全体を制御することとしたが、制御の方法はこれに限定されない。例えば複数のハードウェアが処理を分担あるいは協働してPC200の各部を制御してもよい。
なお、実施形態に係るサーバおよびユーザ端末はいずれも図2に示したパーソナルコンピュータによって実現可能であるが、以下の説明においては便宜上、「PC」はユーザ端末を意味するものとして用い、サーバとして機能するPCは「サーバ」と呼ぶ。
<接続形態の概要>
図3は、本実施形態における、デジタルカメラ100、PC200a、およびサーバ200bの接続形態を模式的に表した図である。
図3は、本実施形態における、デジタルカメラ100、PC200a、およびサーバ200bの接続形態を模式的に表した図である。
デジタルカメラ100とPC200aはルータ300が構築したローカルエリアネットワーク(LAN)に無線および有線で接続し、ルータ300を通じてインターネットなどの広域ネットワーク(WAN)に接続し、WAN上のサーバ200bと通信可能である。
ルータ300は、ネットワークの構築機能および、構築したネットワークに接続されたポータブルデバイスやPCなどのデバイス間の通信を中継するルーティング機能を提供する。ルータ300は、インターネットプロトコルスイートに準拠して動作し、自身のIPアドレスをGatewayアドレスとしたLANを構築する。また、ルータ300は有線インタフェースと無線インタフェースの少なくとも一方を有する。有線接続の一例として、LANケーブルによるルータとデバイスの物理的な接続が、また無線接続の一例として、IEEE802.11x(xはa,b,g,n,acなど)に準拠した無線接続があげられる。本実施形態のルータ300は、図示の通り有線インタフェースおよび無線インタフェースを有する。
ルータ300が無線インタフェースを有する場合、SSIDと暗号キーが設定されており、接続デバイスはルータ300に設定されているSSIDと暗号キーを用いてルータ300に認証されることでルータ300との無線接続が確立される。自身のLANにポータブルデバイスやPCなどのデバイスが有線接続または無線接続されると、ルータ300は接続デバイスに対してIPアドレスを割り当てる。例えばIPアドレスの自動割り当てを行う代表的なプロトコルとしてDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)があげられる。ルータ300はまた、LAN上のデバイス間で通信が行われる際にLAN上を流れるデータのプロトコルやIPアドレスを解析し、どの経路を通じて転送すべきかを判断する。
本実施形態のデジタルカメラ100の二次記憶装置105には、ネットワーク上でデバイス探索を行うためのディスカバリプロトコルに従ってPC200aと通信が可能なプログラムがインストールされている。ここでは、ディスカバリプロトコルとして、UPnP(Universal Plug and Play)およびBonjourの仕様に準拠した通信が可能であるものとするが、これらに限定されない。従って、デジタルカメラ100には、UPnPおよびBonjourを使用した通信を実行するためのコマンド、およびUPnPおよびBonjourで通信するのに必要なデジタルカメラ100の固有のデバイス情報などが記録されている。
また、本実施形態のPC200aの二次記憶装置205にも、UPnPおよびBonjourの仕様に準拠してデジタルカメラ100と通信が可能なプログラムがインストールされている。従って、PC200aには、UPnPおよびBonjourを用いた通信を実行するためのコマンド、およびUPnPおよびBonjourで通信するのに必要なPC固有のデバイス情報などが記録されている。
デジタルカメラ100とPC200aは、前述のディスカバリプロトコルを用いてデバイスディスカバリによって機器発見を実施する。
ここで、本実施形態で用いるディスカバリプロトコルであるUPnP(Universal Plug and Play)とBonjourについて説明する。UPnPは、家庭内のPCや周辺機器、AV機器、電話、家電製品などのデバイスを、ネットワークを通じて接続し、相互に機能を提供しあうための技術仕様である。また、Bonjourは、Ethernet(登録商標)や802.11シリーズのような無線LAN等のIPネットワーク上のデバイスを自動的に検出して接続する技術である。Bonjourでは、ルータが関与しない通信はローカルネットワークと判断し、自動的にIPアドレスを取得する。また、ローカルホスト名を必ずしも設定しなくてよいマルチキャストDNSを用いて名前付けを行う。また、使いたい機能を持っているデバイスを探し出すことでサービス探索を行う。これらのプロトコルの仕様は公開されているため、その詳細についての説明は割愛する。
なお、本発明はここで説明する特定のディスカバリプロトコルに限定されず、他のプロトコルを用いた通信においても実施可能である。例えば、他のディスカバリプロトコルとして、Sun Microsystems社のJiniを用いても良い。
以上のデバイスディスカバリによって、デジタルカメラ100とPC200aは通信を確立し、デジタルカメラ100からPC200aに画像ファイルを送信することが可能となる。
本実施形態のデジタルカメラ100の二次記憶装置105には、画像を転送するためのプロトコルとしてHTTPに準拠してPC200と通信可能なプログラムがインストールされている。このプログラムは、HTTPクライアントとしてHTTPサーバにリクエストを送信する機能、また、HTTPサーバとして、HTTPクライアントからのリクエストを受信し、リクエストに応じた処理を行うための機能の双方を有している。また、本実施形態のPC200aの二次記憶装置205には、HTTPに準拠してデジタルカメラ100と通信可能なプログラムがインストールされており、このプログラムは、HTTPクライアントとしてHTTPサーバにリクエストを送信する機能を有する。
なお、本発明はここで説明する特定の画像転送プロトコルに限定されず、他のプロトコルを用いた通信においても実施可能である。例えば、PTP−IPを用いて画像ファイルをPC200aに送信する形態であってもよい。PTP−IPはPicture Transfer Protocol over TCP/IP networksの略称である。
また、本実施形態のデジタルカメラ100の記録媒体141およびPC200aの二次記憶装置205にはあらかじめ画像ファイルが記録されているものとする。本実施形態における画像ファイルの送信処理は、デジタルカメラ100とPC200aがネットワークを介して接続され、デジタルカメラ100から供給された画像ファイルがPC200aの二次記憶装置205の任意のディレクトリに保存されることで実現される。
また、画像の送信は、301、302、303の経路がある。
通信301において、デジタルカメラ100の記録媒体141の画像ファイルをPC200aに送信する。操作部102を介してユーザから画像ファイルをPC200aに送信する処理の実行が指示されると、上述のプログラムを実行する、デジタルカメラ100の制御部101は、ルータ300が構築するローカルエリアネットワークに通信部152を通じて接続する。次に、デジタルカメラ100はローカルエリアネットワーク内の機器を探索し、PC200aが存在するか否かを確認する。探索の結果、デジタルカメラ100とPC200aが互いを発見した場合、デジタルカメラ100はHTTPサーバの機能を実行して画像ファイルを外部に提供する準備を行い、HTTPクライアントからの取得要求を待つ。PC200aは、HTTPクライアントの機能を実行し、デジタルカメラ100に対して画像ファイルの取得要求を送信し、通信303を通じてデジタルカメラ100から直接、画像ファイルを取得する。
通信302において、PC200aの二次記憶装置205の画像ファイルは画像ファイルを管理するサーバ200bに定期的に転送される。
このようなシステムは、例えば医療現場に適用可能であり、以下のような適用例が考えられる。病院の各施設にPC200aのような画像ファイルを一時的に保存する端末が用意されている。そして医師や看護師は患部を撮影する。デジタルカメラ100の画像は、自動ないしは医師や看護師の操作により一旦PC200aに保存される。サーバ200bは定期的にPC200aの画像ファイルの保存状態を監視し、管理すべき画像ファイルを検知した場合には取得する。
なお、画像管理サーバ200bのみが設置されているような環境においては、デジタルカメラ100からルータ300を介して直接画像管理サーバ200bに画像ファイルを送信するようにしてもよい。
なお、本実施形態でデジタルカメラ100およびPC200aはHTTPに準拠してデータの送受信を行うものとする。HTTPサーバとは、World Wide Web(WWW)システムにおいて、情報送信機能を持ったソフトウェアまたはコンピュータを指す。HTTPサーバはコンテンツを保有しており、HTTPクライアントによるGet、Post、HeadなどのHTTPメソッドの要求に応じて、コンテンツファイルをHTTPクライアントに送信する。また、HTTPクライアントは、HTTPメソッドを用いてHTTPサーバに対してリクエストを送信するソフトウェアまたはコンピュータを指す。本実施形態における画像取得要求とは、HTTPメソッドに基づくコマンドであり、コンテンツとは、画像データを指す。なお、通信303で画像ファイルを送信する際のデジタルカメラ100とPC200aの画像転送の詳細は、図4〜図8を用いて後述する。以上が、本実施形態における画像ファイル転送手順の概要である。もちろん、画像取得要求を他の通信プロトコルで実現してもよいし、コンテンツは音声やドキュメントファイルであってもよい。
<画像送信シーケンス>
次に、デジタルカメラ100の記録媒体141に保存された画像ファイルを、通信301によってPC200aに送信するシーケンスの詳細について説明する。なお、以下のシーケンス及びフローチャートにおけるデジタルカメラ100の処理は、制御部101がプログラムに従い、デジタルカメラ100の各部を制御することにより実現される。また、PC200aの処理は、CPU203がプログラムに従い、PC200aの各部を制御することにより実現される。
次に、デジタルカメラ100の記録媒体141に保存された画像ファイルを、通信301によってPC200aに送信するシーケンスの詳細について説明する。なお、以下のシーケンス及びフローチャートにおけるデジタルカメラ100の処理は、制御部101がプログラムに従い、デジタルカメラ100の各部を制御することにより実現される。また、PC200aの処理は、CPU203がプログラムに従い、PC200aの各部を制御することにより実現される。
図4は、本実施形態の画像送信おけるデジタルカメラ100、PC200aの動作シーケンス図である。このシーケンスは、デジタルカメラ100の使用者が撮影を行い、記憶媒体141に複数枚の画像ファイルが保存されている状態において開始される。
図5は、本実施形態の画像送信時におけるデジタルカメラ100の表示部130に表示するGUI(Graphical User Interface)を示す。
まず、S401において、他の機器との通信の開始が指示されたことを制御部101が検知する。これは送信指示の役割が割り当てされた特定の操作部を用意しその操作を検知してもよいし、ユーザのメニュー操作などを介して送信指示を受け付けてもよい。
S402において、デジタルカメラ100の制御部101は、PC200aに未送信の画像ファイルが記憶媒体141に存在するか否かを確認する。本実施例の画像ファイルのヘッダ部には、送信ステータスを記録する領域が用意されており、PC200aへ画像ファイルを送信したか否かのステータス情報が記録されている。この領域は、例えばExif(Exchangeable image File format)のMakernoteであってもよい。デジタルカメラ100の制御部101は、画像ファイルの送信ステータスを参照して画像ファイルが送信済みか否かを判定する。なお、送信済みの管理は必ずしもこの方法に限定されない。例えば、制御部101が記憶媒体141に保存された画像ファイルの送信ステータスを記録した管理ファイルを生成し、S402のステップにおいて参照することで送信済みか否かを判定することも可能である。
S402において、デジタルカメラ100の制御部101は、送信していない画像ファイルが存在することを検知すると、S403において、ルータ300が構築するローカルエリアネットワークに接続する。例えば制御部101は表示部130に、ネットワーク接続に必要な情報の入力を受付けるGUI(Graphical User Interface)を表示する。具体的には、制御部101は、LANを構築するルータ300に無線接続するために必要なSSID(Service Set Identifier)と暗号キーを入力するテキストボックスを有するGUIを表示部130に表示する。制御部101はネットワーク接続に必要な情報が入力されたことを検知すると、表示部130に、図5(a)のGUI501を表示してネットワーク接続を実行する。
なお、SSIDとは、IEEE802.11xシリーズの無線LANにおけるアクセスポイントの識別子であり、混信を避けるために付けられる名前である。また、暗号キーは、SSIDに不正アクセスされないよう通信内容の暗号化を行うためのキーである。ユーザは例えば表示部130に表示されたソフトウェアキーボードを操作部102で操作してSSIDおよび暗号キーを入力する。もちろん、入力方法はこれには限定されず、ハードウェアキーや音声入力など他の入力方法を用いることもできる。また、一度接続したアクセスポイントについてはSSIDと暗号キーを記憶しておき、次回以降は記憶したSSIDと暗号キーを用いて自動的に接続を開始することもできる。この場合、複数記憶している場合はSSIDを選択するだけよいし、あらかじめ記憶媒体141に記憶されているアクセスポイントのSSIDと暗号キーを用いて自動的に接続を開始してもよい。
制御部101は入力もしくは読み出されたSSIDおよび暗号キーをメモリ104に一時記憶するとともに、ルータ300との無線接続を確立する。無線接続の確立が完了するまでの間、制御部101は表示部130に図5(a)のGUI502を表示する。ルータ300との無線接続が確立すると、ルータ300はデジタルカメラ100にIPアドレスを割り当てる。制御部101は、割り当てられたIPアドレスをメモリ104に保存する。以上で、ローカルエリアネットワークへの接続(S403)が完了する。
S404において、デジタルカメラ100の制御部101は、デバイスディスカバリを実施する。本ステップにおけるディスカバリは、SSDPやMulticastDNSといったディスカバリプロトコルを用いて実施される。SSDP(Simple Service Discovery Protocol)は、ネットワーク上で、UPnPをサポートするデバイスを探索、発見するための公知のプロトコルである。また、MulticastDNSは、ネットワーク上で、Bonjourをサポートするデバイスを探索、発見するための公知のプロトコルである。
本デバイスディスカバリでは、デジタルカメラ100とPC200aが通信して画像送信が可能なデバイスであることをお互いに認識することを目的としている。また、デバイスディスカバリが完了する間、制御部101は表示部130に図5(a)のGUI503を表示する。
まず、PC200aがデジタルカメラ100を通信可能なデバイスと認識するまでのシーケンスにおいて、デジタルカメラ100の広告処理をきっかけとするシーケンスについて説明する。
デジタルカメラ100の制御部101は、広告処理を実行する。デジタルカメラ100の存在をLAN上のデバイスにマルチキャストすると、デジタルカメラ100の存在が、デジタルカメラ100が接続しているLANに接続中のデバイス(PC200aを含む)に通知される。PC200aのCPU203は、デジタルカメラ100の広告メッセージを受信する。そして、CPU203は、広告メッセージに含まれる情報から、デジタルカメラ100が、自身が探索対象とするデバイスかどうかを判定する。具体的には、広告メッセージには、どのような機器であるかを示すデバイスタイプやどのような機能が提供できるかを示すサービスタイプといった情報が含まれており、CPU203は、デバイスタイプやサービスタイプからデジタルカメラ100が探索対象のデバイスであると判定すると、デバイス情報の取得要求を送信する。具体的には、CPU203は、ディスカバリプロトコルがUPnPの場合はHTTP GETを実行してディスクリプションを要求し、Bonjourの場合はTXTレコードを要求する。デジタルカメラ100の制御部101は、取得要求に応答してデバイス情報をPC200aへ送信する。ディスクリプションには、デバイスの機器名称や製造者名、デバイスの個体情報を示すデバイスUUID(Universally Unique IDentifier)、デバイスが提供可能な機能を示すサービス名などの情報が含まれている。
次に、PC200aのCPU203は、デジタルカメラ100から取得したデバイス情報を基に、自身と接続可能なデバイスであるか二次記憶装置205を調べる。本実施例では、画像送信の機能が実施可能であることを示すサービス名がデバイス情報に含まれており、また、PC200aはあらかじめサービス名を二次記憶装置205に記憶している。
CPU203は、デバイス情報を参照して取得したサービス名と、二次記憶装置205に記憶されているサービス名を比較し、一致した場合には自身と通信できるデバイスであると判断する。以上が、デジタルカメラ100の広告処理をきっかけとするシーケンスである。
次に、PC200aの探索処理をきっかけとするシーケンスについて説明する。
CPU203は、PC200aが接続しているネットワークに、特定のデバイスタイプやサービスタイプをもっているデバイスが存在しているか問い合わせる探索メッセージをマルチキャストする。探索メッセージには指定したデバイスタイプやサービスタイプの情報が含まれている。このマルチキャストに応じて、PC200aが接続しているLANに接続中のデバイス(デジタルカメラ100を含む)に、探索メッセージが通知される。
デジタルカメラ100の制御部101は、探索メッセージを受信し、指定されたデバイスタイプやサービスタイプと、あらかじめデジタルカメラ100の記録媒体141に記憶しているデバイスタイプやサービスタイプとが一致するか否かを判定する。一致する場合には、制御部101は応答をPC200aに送信する。
CPU203は、応答に含まれる情報から、デジタルカメラ100が、自身が探索対象のデバイスかどうかを判定する。具体的には、CPU203は、応答に含まれるデバイスタイプやサービスタイプからデジタルカメラ100が探索対象のデバイスであると判定すると、デバイス情報の取得要求を送信する。この後のデバイス情報の取得要求を送信するところから、CPU203がデジタルカメラ100を通信できるデバイスであると判断するまでの処理は、前述の通りである。
以上が、PC200aの探索処理をきっかけとするシーケンスである。
前述では、PC200aがデジタルカメラ100を通信可能なデバイスであると認識する処理について説明したが、同様にデジタルカメラ100もPC200aを通信可能なデバイスであると認識しなければ通信できない。
次に、デジタルカメラ100がPC200aを接続可能なデバイスと認識するまでのシーケンスにおいて、まず、PC200aの広告処理をきっかけとするシーケンスについて説明する。
PC200aのCPU203は、広告メッセージをマルチキャストし、PC200aの存在をLAN上のデバイスに通知すると、PC200aの存在が、PC200aが接続しているLANに接続中のデバイス(デジタルカメラ100を含む)に通知される。
次に、デジタルカメラ100の制御部101は、PC200aからの広告メッセージを受信すると、デバイス情報の取得要求をPC200aに送信する。具体的には、制御部101は、ディスカバリプロトコルがUPnPの場合はHTTP GETを実行してディスクリプションを要求し、Bonjourの場合はTXTレコードを要求する。
次に、PC200aのCPU203は、取得要求に応答してデバイス情報をデジタルカメラ100へ送信する。制御部101は、デバイス情報に含まれるサービス名を参照して記憶媒体141にあらかじめ記憶されたサービス名と比較し、自身と接続可能なデバイスであるか否かを判定する。一致した場合には通信可能であると判定する。以上が、PC200aの広告処理をきっかけとするシーケンスである。
次に、デジタルカメラ100の探索処理をきっかけとするシーケンスについて説明する。
デジタルカメラ100の制御部101は、デジタルカメラ100が接続しているネットワークに、特定のタイプのデバイスが接続しているか問い合わせる探索メッセージをマルチキャストする。このマルチキャストにより、デジタルカメラ100が接続しているLANに接続中のデバイス(PC200aを含む)に、探索メッセージが通知される。
PC200aのCPU203は、受信した探索メッセージに含まれるデバイスタイプやサービスタイプが、あらかじめPC200aの二次記憶装置205に記憶されているデバイスタイプやサービスタイプと一致するか判定し、一致すれば応答をデジタルカメラ100に送信する。
デジタルカメラ100の制御部101は、PC200aからの応答を受信すると、デバイス情報の取得要求をPC200aに送信する。
この後のデバイス情報の取得要求を送信するところから、制御部101がPC200aを通信できるデバイスであると判断するまでの処理は、前述の通りである。
以上が、デジタルカメラ100の探索処理をきっかけとするシーケンスである。
他の実施形態として、デバイス情報のサービス名を参照せずとも、デバイスタイプやサービスタイプから通信可能なデバイスであると判定することも可能である。例えば、同じ機能によってもバージョンが異なることで通信の方法が変わる場合があるため、より詳細な機能の情報が知る場合にはデバイス情報を参照し、機能の有無のみを知る場合にはデバイスタイプやサービスタイプを参照すればよい。
デジタルカメラ100とPC200aが接続可能なデバイスと少なくともどちらか一方が判定した場合は、S405以降の処理は実行しない。
S405において、デジタルカメラ100の制御部101は、PC200aをペアリングが有効なPCであると判定してHTTPサーバ機能を実行する。そして、制御部101は、HTTPクライアントとして動作するPC200aからのリクエスト受信の準備を行う。
S406において、デジタルカメラ100の制御部101は、提供可能な画像ファイルのリストの生成などを行う。このリストは、例えばXML(Extensible Markup Language)で生成することができる。
S407において、PC200aのCPU203は、デジタルカメラ100が提供可能な画像ファイルのリストの取得を要求する。具体的には、PC200aのCPU203は、HTTPクライアントとして、HTTPサーバであるデジタルカメラ100に対してHTTP Getメソッドを実行する。リストの場所はURI(Uniform Resource Identifier)としてS404のデバイスディスカバリで取得したデバイス情報に記述されている。
S408において、HTTPサーバとして機能するデジタルカメラ100の制御部101は、デジタルカメラ100が提供可能な画像ファイルのリストをPC200aに送信する。上述の通りリストは例えばXMLで記述され、デジタルカメラ100が提供可能な画像ファイルそれぞれのURIが含まれている。
S409において、HTTPクライアントとして機能するPC200aのCPU203は、取得したデジタルカメラ100が提供可能な画像ファイルのリストを解析する。解析より特定された、リストに含まれる画像ファイルのうち1つの画像ファイル取得のリクエストをデジタルカメラ100に送信する。具体的には、PC200aのCPU203は、リスト中に含まれる画像ファイルのURIをアクセス先としたHTTP Getメソッドを実行する。
S410において、デジタルカメラ100の制御部101は、URIで指定された画像ファイルをPC200aに送信する。
S411において、HTTPクライアントとして機能するPC200aのCPU203は、画像ファイルの受信が完了すると、画像ファイルのリストから、受信が完了した画像ファイルのURIを削除し、受信完了通知のリクエストをデジタルカメラ100に送信する。具体的には、PC200aのCPU203は、受信完了を意味するHTTP POSTメソッドを実行する。
S412において、デジタルカメラ100の制御部101は、送信が完了した画像ファイルの削除を実行する。なお、S614における画像削除は、図5(b)のGUI506に示すデジタルカメラ100の設定メニューによってユーザの確認を入力することができる。
S413において、デジタルカメラ100の制御部101は、S411で受信した受信完了通知のリクエストに対するレスポンスを返却する。
PC200aのCPU203およびデジタルカメラ100の制御部101は、PC200aがリストに含まれる画像ファイルを全て取得するまでS409〜S413の処理を繰り返す。画像ファイルを送信する間、制御部101は表示部130に図5(a)のGUI504を表示し、画像送信のステータスを示す。具体的には、送信対象となる画像の枚数、及び現在の送信枚数や送信進捗を表示する。
S409〜S413の処理の特徴は、例え画像ファイルのリストに複数の画像ファイルの情報が含まれていたとしても、1つの画像ファイルの受信完了通知を受信するたびに、デジタルカメラ100から対応する画像ファイルを削除する点である。前述したように、例えば医療現場における患部を撮影した画像ファイルなどはPC200aに送信した後に直ちに削除することが望ましい。そこで本実施形態では、PC200aが画像ファイルを1つ受信するごとに受信完了通知を送信し、デジタルカメラ100は対応する画像ファイルを削除し、削除が完了してから次の画像の送信処理に進むこととした。この構成により、PC200aに送信した画像ファイルを、速やかにデジタルカメラ100から削除することが可能となる。
S414では、デジタルカメラ100の時計合わせを行う。具体的には、HTTPクライアントとして機能するPC200aのCPU203は、PC200aが保有している日時情報をデジタルカメラ100に送信する。具体的には、PC200aのCPU203は、HTTPクライアントとして、HTTPサーバであるデジタルカメラ100に対してHTTP Postメソッドを実行する。また、日時情報はUTC(Coordinated Universal Time)でもよいし、時差情報を含めたローカルタイムでもよい。
S415において、デジタルカメラ100の制御部101は、受信したPC200aが保有している日時情報を記憶媒体141に記憶しデジタルカメラ100の日時情報の設定を変更する。
S416において、デジタルカメラ100の制御部101は、S414で受信した受信完了通知のリクエストに対するレスポンスを返却する。
S414〜S416の処理によって、デジタルカメラ100の時計合わせが完了する。本シーケンスで時計合わせを行うのは、例えば医療現場における患部を撮影した画像ファイルは、時系列に従って管理されるため、常に正しい時刻で撮影され画像ファイルに記録されることが望ましいためである。
なお、日時情報の設定について、本シーケンスでは画像ファイルの転送が完了した後に実行したが、画像ファイルの転送を実施する前に実行してもよい。また、未転送画像ファイルが記録媒体141に存在しない場合であっても、S401の送信指示があった場合はPC200aに接続して日時情報のみを設定するようにしてもよい。
S417において、PC200aのCPU203は、画像ファイルのリストから画像ファイルのURIが全て削除されると、画像ファイルの取得が全て完了したことをデジタルカメラ100に通知する。
S418において、デジタルカメラ100の制御部101は、S417のリクエストに対するレスポンスを返却し、表示部130に図5(a)のGUI505を表示する。
S419において、デジタルカメラ100の制御部101は、取得完了の通知を受信すると、HTTPサーバとしての機能を終了させて、ネットワーク接続を切断する。
以上が、ディスカバリ処理シーケンスにおけるデジタルカメラ100、PC200a、サーバ200bの動作である。
<画像送信シーケンスにおけるデジタルカメラの動作>
上述した画像送信シーケンスにおけるデジタルカメラ100の動作について、図6に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
上述した画像送信シーケンスにおけるデジタルカメラ100の動作について、図6に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
S601において、デジタルカメラ100で撮影が実行され、記憶媒体141に画像ファイルが保存される。
S602において、制御部101は、送信指示を検知したか判断する。図4のS401に対応する。送信指示を検知した場合はS603に進み、検知しなかった場合は処理を繰り返す。
S603において、制御部101は、記憶媒体141の画像ファイルに未転送画像があるか否かを確認する。図4のS402に対応する。
S604において、制御部101は、未転送画像があるか否かを判断し、あると判断した場合にはS605に進む。未転送画像がないと判断した場合は本処理を終了する。なお、未転送画像がないと判断した場合であっても、後述する日時設定を行うため、S616に進むようにしてもよい。
S605において、制御部101は、ルータ300が構築するローカルエリアネットワークに接続する。図4のS403に対応する。
S606において、制御部101は、デバイスディスカバリを行う。図4のS404に対応する。
S607において、制御部101は、HTTPサーバ機能を有効にする。図4のS405に対応する。なお、本実施形態では、PC200aが接続可能なデバイスであると判断した後にHTTPサーバ機能を有効にする形態を説明した。しかし、HTTPサーバ機能の有効化が完了する前にHTTPクライアント(PC200a)からリクエストが送信された場合、応答できない可能性がある。そのため、S605でLANへの接続が確立した時点で、HTTPサーバ機能を有効化しておいてもよい。
S608において、制御部101は、未転送画像のリストを作成する。図4のS406に対応する。
S609において、制御部101は、未転送画像リストの取得要求を受信したか否かを判定する。受信した場合はS610に進む。
S610において、制御部101は、PC200aの要求に対して未転送画像ファイルのリストを送信する。図4のS408に対応する。
S611において、制御部101は、画像ファイルの取得要求を受信したか否かを判定する。受信した場合はS612に進む。
S612において、制御部101は、PC200aの要求に対して画像ファイルの送信を行う。図4のS410に対応する。
S613において、制御部101は、1つの画像ファイルの受信完了通知を受信したか否かを検知する。受信した場合はS614に進む。
S614において、制御部101は、送信が完了した画像ファイルの削除を行う。図4のS412に対応する。
S615において、制御部101は、S613のリクエストにおけるレスポンスを返却する。図4のS413に対応する。
S616において、制御部101は、日時情報の設定要求を受信したか否かを検知する。受信した場合はS617に進む。
S617において、制御部101は、日時情報を設定する。図4のS415に対応する。
S618において、制御部101は、S616のリクエストにおけるレスポンスを返却する。図4のS416に対応する。
S619において、制御部101は、送信完了通知を受信したか否かを検知する。受信した場合は、S620に進む。
S620において、制御部101は、HTTPサーバとしての機能を終了する。図4のS419に対応する。
S621において、制御部101は、ネットワーク接続を切断し、本処理を終了する。
S622において、制御部101は、リクエストを受け付ける制限時間を超えたか否かを判定する。制御部101は、HTTPサーバとしてPC200aから一定時間以上リクエストを受信しない場合はS620に進み処理を終了する。そうでない場合は、PC200aからのリクエストを待つ。
以上が、本実施形態の画像送信シーケンスにおけるデジタルカメラ100の動作である。
このように、本実施形態によれば、確実に画像ファイルをPCにバックアップすることができる。また、画像ファイルのバックアップが完了した後、画像ファイルをデジタルカメラから速やかに削除することができる。また、日時情報を接続毎に設定することで、デジタルカメラの日時を常に正しい状態に保つことができる。
なお、本実施形態ではデジタルカメラ100がPC200aに未転送画像ファイルのリストを送信し、PC200aが画像ファイルを特定して要求する通信方法を説明したが、必ずしもこの方法には限定されない。例えば、デジタルカメラ100がPC200aに画像ファイルを送信済みか管理し、PC200aの画像ファイル要求に応じて、またはデジタルカメラ100からプッシュ形式で未転送画像ファイルを送信するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態は、デジタルカメラ100の画像ファイルをPC200aにバックアップする場合に、画像ファイルをデジタルカメラから速やかに削除する形態について説明した。しかし、画像ファイルにプロテクトがかかっている(保護属性が付与されている)場合、画像ファイルを削除しないというユーザの意図あるため、取り扱いが問題となる。
第1の実施形態は、デジタルカメラ100の画像ファイルをPC200aにバックアップする場合に、画像ファイルをデジタルカメラから速やかに削除する形態について説明した。しかし、画像ファイルにプロテクトがかかっている(保護属性が付与されている)場合、画像ファイルを削除しないというユーザの意図あるため、取り扱いが問題となる。
本実施形態では、画像ファイルにプロテクトがかかっているなど削除できないケースにおけるデジタルカメラ100の処理について説明する。なお、前提として、デジタルカメラ100の記憶媒体141には未転送の画像ファイルが3枚保存されており、そのうち1つにプロテクトがかかっている状態である。画像ファイルにプロテクトをかける方法は、例えば図5(c)のGUI507のようなプロテクト設定メニューによって操作可能である。また、プロテクトがかかった画像ファイルを再生した場合、図5(c)のGUI508のようにGUIの右上にプロテクトがかかっている旨を示すアイコンを表示する。なお、プロテクトの対象範囲は、画像ファイルの編集や削除に関わる操作に対して有効であり、画像の送信済み情報といった特定の画像ヘッダの情報は変更することが可能である。
図7は、本実施形態の画像送信におけるデジタルカメラ100、PC200aの動作シーケンス図である。図7において、図4と同じ動作については同じ参照数字を付して説明を省略する。
S701〜S708は、S401〜S408と同様に処理するため説明は割愛する。
S709〜S713、及びS714〜S718はS409〜S413と同様に処理するため説明は割愛する。
S719〜S721、S723は、S409〜S411、S413と同様に処理するため説明は割愛する。
S717において、デジタルカメラ100の制御部101は、画像ファイルにプロテクトがかかっていることを検知すると、画像ファイルを削除せず、送信済みである情報を画像ファイルに記録する。なお、異なる手法として、制御部101が記憶媒体141に保存された画像ファイルの送信ステータスを記録した管理ファイルを生成し、その情報を送信済みに書き換えることも可能である。送信済みの情報が記録された画像をデジタルカメラ100の表示部130に表示した場合、図5(d)のGUI509のようにGUIの右上に送信済みである旨を示すアイコンを表示する。
S724〜S730は、S414〜S420と同様に処理するため説明は割愛する。
図8は、図7のシーケンスチャートにおけるデジタルカメラ100の処理を示すフローチャートである。図8において、図6と同様の動作については同様の参照数字を付して説明を省略する。
図8は、図7のシーケンスチャートにおけるデジタルカメラ100の処理を示すフローチャートである。図8において、図6と同様の動作については同様の参照数字を付して説明を省略する。
S801〜S813、及びS818〜S824は、S601〜S613及びS616〜S622と同様に処理するため説明は割愛する。
S814において、デジタルカメラ100の制御部101は、画像ファイルにプロテクトがかかっているか否かを検知する。
S815において、デジタルカメラ100の制御部101は、画像ファイルにプロテクトがかかっている場合、送信済み情報を画像ファイルに記録する。
S816において、デジタルカメラ100の制御部101は、画像ファイルにプロテクトがかかっていない場合、画像ファイルを削除する。
なお、本実施形態においては、画像ファイルにプロテクトがかかった場合とそうでない時で画像ファイルに対する処理を分岐した。その他の手法として、画像ファイルに一律送信済み情報を記録し、その後プロテクトがかかっていない画像ファイルを削除することも考えられる。
S817は、S615と同様に処理するため説明は割愛する。以上が、画像ファイルにプロテクトがかかっているなど削除できないケースにおけるデジタルカメラ100の動作である。
このように、プロテクトがかかった画像ファイルが存在する場合でも、送信済み情報を画像ファイルに記録することで、次回以降の画像転送時に送信済みの画像ファイルが送信対象としてリストアップされない。また、使用者は必要に応じてデジタルカメラを操作してプロテクトを外し、手動で画像ファイルを削除することが可能となり、第1の実施形態と同様の効果を実現できる。
<他の実施形態>
上述の実施形態では、デジタルカメラ100が、接続するLANに自身とのペアリングが有効なPC200aが存在すればHTTPサーバ、存在しなければHTTPクライアントとして動作する一方、PC200aは常にHTTPクライアントとして動作する。しかし、デジタルカメラ100が常にHTTPクライアントして動作し、PC200aが、接続するネットワークに自身とのペアリングが有効なデジタルカメラ100が存在すればHTTPサーバとして、存在しなければHTTPクライアントとして動作してもよい。
上述の実施形態では、デジタルカメラ100が、接続するLANに自身とのペアリングが有効なPC200aが存在すればHTTPサーバ、存在しなければHTTPクライアントとして動作する一方、PC200aは常にHTTPクライアントとして動作する。しかし、デジタルカメラ100が常にHTTPクライアントして動作し、PC200aが、接続するネットワークに自身とのペアリングが有効なデジタルカメラ100が存在すればHTTPサーバとして、存在しなければHTTPクライアントとして動作してもよい。
また、本実施形態では、デジタルカメラとPCとの接続を例にしたが、必ずしもデバイスの種類は限定されない。プリンタなどのアウトプットデバイス、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末であってもよい。
また、本実施形態では無線通信機能を内蔵したデジタルカメラ100を例にあげて説明したが、無線通信が可能な記録メディアがデジタルカメラ100に装着され記録媒体141として無線通信を制御する構成としても構わない。この場合も本実施形態と同様の制御を無線通信が可能な記録メディアの無線回路部に対して行う。
さらに、デジタルカメラ100をPCなどから遠隔操作するシステムにおいても、本発明は適用可能である。この場合は、PCの制御部がデジタルカメラ100の制御部101に対して各種の問合せ及び制御の要求を行うことにより、遠隔操作で実現することが可能となる。
また、上記の実施形態ではPCに送信したコンテンツを削除することとしたが、コンテンツの処分方法は必ずしも削除に限定されない。例えばコンテンツを暗号化するなどしてセキュリティを向上させ、より第三者からのアクセスを困難にする処理を施してもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (9)
- 通信装置であって、
記録媒体に記録されたコンテンツのうち、外部装置に送信するコンテンツを特定する特定手段と、
前記特定手段により特定されたコンテンツが複数ある場合、複数のコンテンツのうち第1のコンテンツを前記外部装置に送信する送信手段と、
前記送信手段により前記第1のコンテンツを送信した後、前記外部装置から前記第1のコンテンツを受信したことを示す通知を受信する受信手段と、
前記受信手段により、前記外部装置が前記第1のコンテンツを受信したことを示す通知を受信した場合、前記第1のコンテンツを前記記録媒体から削除する削除手段とを有し、
前記削除手段により前記第1のコンテンツを削除した後、前記送信手段は前記複数のコンテンツのうち第2のコンテンツを前記外部装置に送信することを特徴とする通信装置。 - 前記特定手段は、前記外部装置に送信していないコンテンツを前記外部装置に送信するコンテンツとして特定する請求項1に記載の通信装置。
- 前記送信手段により、プロテクトされたコンテンツを送信した場合、前記削除手段は前記受信手段により前記通知を受信した場合であっても前記プロテクトされたコンテンツを削除しないことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
- 前記送信手段により、前記プロテクトされたコンテンツを送信した場合、前記記録媒体に記録された前記プロテクトされたコンテンツを送信済みのコンテンツに設定する設定手段をさらに有する請求項3に記載の通信装置。
- 前記コンテンツは、撮像手段により撮像された画像データであることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記通信装置はデジタルカメラであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信装置。
- 前記通信装置はHTTPサーバ機能を用いて、HTTPクライアントとして動作する前記外部装置と通信する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の通信装置。
- 通信装置の制御方法であって、
記録媒体に記録されたコンテンツのうち、外部装置に送信するコンテンツを特定する特定工程と、
前記特定工程で特定されたコンテンツが複数ある場合、複数のコンテンツのうち第1のコンテンツを前記外部装置に送信する第1の送信工程と、
前記送信工程で前記第1のコンテンツを送信した後、前記外部装置から前記第1のコンテンツを受信したことを示す通知を受信する受信工程と、
前記受信工程で、前記外部装置が前記第1のコンテンツを受信したことを示す通知を受信した場合、前記第1のコンテンツを前記記録媒体から削除する削除工程と、
前記削除工程で前記第1のコンテンツを削除した後、前記複数のコンテンツのうち第2のコンテンツを前記外部装置に送信する第2の送信工程とを有することを特徴とする通信装置の制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の通信装置の各手段として機能させる、コンピュータにより実行が可能なプログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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