JP2017190938A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍サイクル装置の搭載性を向上させる。【解決手段】冷凍サイクル装置10は、圧縮機11と、気液分離貯液部141と、蒸発器18と、第1バイパス流路180と、第2バイパス流路181と、三方弁15と、流量調整弁16とを備える。三方弁15、及び流量調整弁16は、気液分離貯液部141から気相冷媒を流出させて第1バイパス流路180及び圧縮機11に流入させるとともに、気液分離貯液部141から液相冷媒を流出させてバイパス流路180,181及び圧縮機11に流入させる暖房モードの冷媒回路と、気液分離貯液部141から液相冷媒を流出させて減圧器17、蒸発器18、及び圧縮機11に流入させる冷房モードの冷媒回路とを切り替える。【選択図】図1

Description

本開示は、冷凍サイクル装置に関する。
従来、この種の冷凍サイクル装置としては、特許文献1に記載の装置がある。特許文献1に記載の冷凍サイクル装置は、気液分離器と、開閉弁とを備えている。気液分離器は、室外熱交換器から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、気相冷媒を気相冷媒出口から流出させ、液相冷媒を液相冷媒出口から流出させる。開閉弁は、冷媒の流れる回路を冷房モードの冷媒回路及び暖房モードの冷媒回路のいずれか一方に切り替える。冷房モードの冷媒回路は、気液分離器の液相冷媒出口から液相冷媒を流出させ、この冷媒を過冷却器、膨張弁、及び蒸発器を介して圧縮機に吸入させる冷媒回路である。暖房モードの冷媒回路は、気液分離器の気相冷媒出口から気相冷媒を流出させ、この冷媒を圧縮機に吸入させる冷媒回路である。
特許文献1に記載の冷凍サイクル装置では、冷凍サイクル装置の冷媒回路が暖房モードに設定されている場合、圧縮機から吐出される冷媒の熱を利用して送風空気が加熱される。また、冷凍サイクル装置の冷媒回路が冷房モードに設定されている場合、蒸発器を流れる冷媒と送風空気との間で熱交換が行われることにより、送風空気が冷却される。
特許文献1に記載の冷凍サイクル装置では、気液分離器内にパイプ状部材が設けられている。パイプ状部材は、暖房モードの冷媒回路が用いられている場合に、圧縮機の保護に必要な冷凍機油を気液分離器から圧縮機へ導くオイル戻し用構成部材として機能する。
特開2014−149123号
ところで、特許文献1に記載の冷凍サイクル装置では、気液分離器内にオイル戻し用のパイプ状部材を設ける必要があるため、パイプ状部材を配置するための容積が気液分離器の内部に必要な分だけ、気液分離器が大型化する。これが、気液分離器の搭載性だけでなく、冷凍サイクル装置の搭載性をも悪化させる要因となっている。
本開示は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷凍サイクル装置の搭載性を向上させることにある。
上記課題を解決するために、冷凍サイクル装置(10)は、圧縮機(11)と、放熱器(12)と、第1熱交換部(140)と、圧力調整部(13,19,821,825)と、気液分離貯液部(141)と、減圧部(17)と、蒸発器(18)と、第1バイパス流路(180)と、第2バイパス流路(181)と、切替部(15,16,91,92,822,825)とを備える。圧縮機は、冷媒を吸入して圧縮するとともに、圧縮された冷媒を吐出する。放熱器は、圧縮機から吐出される冷媒の熱を、空調対象空間への送風空気に放熱する。第1熱交換部は、放熱器から流出した冷媒が外気との間で熱交換を行う。圧力調整部は、第1熱交換部において、冷媒が外気から吸熱する第1モードと冷媒が外気へと放熱する第2モードとを切替可能にすべく、前記第1熱交換部に流入する冷媒の圧力を調整する。気液分離貯液部は、第1熱交換部から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、気相冷媒と液相冷媒とを別々に流出させること及び液相冷媒を貯留することが可能である。減圧部は、気液分離貯液部から流出した液相冷媒を減圧させる。蒸発器は、減圧部により減圧された冷媒と送風空気との間で熱交換を行うことにより冷媒を蒸発させる。第1バイパス流路は、気液分離貯液部において分離された気相冷媒を圧縮機に導く。第2バイパス流路は、気液分離貯液部から流出した液相冷媒を第1バイパス流路に導く。切替部は、気液分離貯液部から気相冷媒を流出させて第1バイパス流路及び圧縮機に流入させるとともに、気液分離貯液部から液相冷媒を流出させて第2バイパス流路及び第1バイパス流路に流入させさらに圧縮機に流入させる第1モードの冷媒回路と、気液分離貯液部から液相冷媒を流出させて減圧部及び蒸発器に流入させさらに圧縮機に流入させる第2モードの冷媒回路とを切り替える。
この構成によれば、切替部の切り替えにより第1モードの冷媒回路が用いられている場合には、気液分離貯液部から流出した気相冷媒が第1バイパス流路及び圧縮機に流入するとともに、気液分離貯液部から流出した液相冷媒が第2バイパス流路及び第1バイパス流路に流入しさらに圧縮機に流入する。したがって、圧縮機の保護に必要な冷凍機油を液相冷媒とともに気液分離貯液部から第2バイパス流路を通して圧縮機へと導くことができる。これにより、従来の冷凍サイクル装置のように、気液分離器内にオイル戻し用構成部材を設ける必要が無いため、気液分離貯液部を小型化することができる。よって、冷凍サイクル装置の搭載性を向上させることができる。
なお、上記手段、及び特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本開示によれば、冷凍サイクル装置の搭載性を向上させることができる。
図1は、第1実施形態の冷凍サイクル装置を用いた車両用空調装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態の圧縮機の概略構成を示すブロック図である。 図3は、第1実施形態の車両用空調装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図4は、第2実施形態の冷凍サイクル装置により実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図5は、第3実施形態の冷凍サイクル装置により実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図6は、第4実施形態の冷凍サイクル装置により実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図7は、第5実施形態の冷凍サイクル装置により実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、第6実施形態の冷凍サイクル装置により実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、第7実施形態の冷凍サイクル装置を用いた車両用空調装置の概略構成を示すブロック図である。 図10は、第7実施形態の車両用空調装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図11は、第8実施形態の冷凍サイクル装置を用いた車両用空調装置の概略構成を示すブロック図である。 図12は、第8実施形態の室外熱交換器の構造を模式的に示す図である。 図13は、第8実施形態の気液分離貯液部及びアクチュエータ装置の部分断面構造を示す断面図である。 図14は、第8実施形態のアクチュエータ装置の部分断面構造を示す断面図である。 図15は、第8実施形態のアクチュエータ装置の動作例を示す断面図である。 図16は、第8実施形態の車両用空調装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図17は、第8実施形態のアクチュエータ装置の動作例を示す断面図である。 図18は、第8実施形態のアクチュエータ装置の動作例を示す断面図である。 図19(A)〜(C)は、第8実施形態のアクチュエータ装置における駆動軸の位置に対する第1弁体、第2弁体、及び第3弁体の開度の推移を示すタイミングチャートである。
<第1実施形態>
以下、冷凍サイクル装置の第1実施形態について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の冷凍サイクル装置10は、車両用空調装置1に適用されている。車両用空調装置1は、例えば内燃機関及び走行用電動モータから車両走行用の駆動力を得るハイブリッド車両に搭載される。車両用空調装置1は、空調対象空間である車室内に送風される送風空気の温度を調整することにより、車室内の温度を調整する装置である。車両用空調装置1は、冷凍サイクル装置10と、空調ユニット20とを備えている。
冷凍サイクル装置10は、送風空気を冷却することにより車室内を冷房する冷房モードと、送風空気を加熱することにより車室内を暖房する暖房モードとに選択的に切り替え可能となっている。冷凍サイクル装置10は、冷媒の循環するヒートポンプ回路からなる蒸気圧縮式の冷凍サイクル装置である。冷凍サイクル装置10は、破線の矢印のように冷媒が循環する冷房モードの冷媒回路と、実線の矢印のように冷媒が循環する暖房モードの冷媒回路とに切り替え可能に構成されている。本実施形態では、暖房モードの冷媒回路が第1モードの冷媒回路に相当し、冷房モードの冷媒回路が第2モードの冷媒回路に相当する。
冷凍サイクル装置10は、圧縮機11、水冷コンデンサ12、圧力調整器13、室外熱交換器14、三方弁15、流量調整弁16、減圧器17、及び蒸発器18を備えている。冷凍サイクル装置10を循環する冷媒としては、例えばHFC系冷媒やHFO系冷媒を用いることができる。冷媒には圧縮機11を潤滑するためのオイル、すなわち冷凍機油が混入されている。よって、冷凍機油の一部は冷媒とともに冷凍サイクル装置10を循環する。
圧縮機11は、冷凍サイクル装置10において吸入口110から冷媒を吸入して圧縮するとともに、圧縮されることにより過熱状態となった冷媒を吐出口111から吐出する。圧縮機11は電動式圧縮機である。
具体的には、図2に示されるように、圧縮機11は、インバータ112と、電動モータ113と、圧縮機構部114とを有している。
インバータ112は、MOSFET等の複数のパワー素子により構成されている。インバータ112は、複数のパワー素子のオン/オフ操作により、車両に搭載されたバッテリ30から供給される直流電力を交流電力に変換して電動モータ113に供給する。
電動モータ113は、インバータ112から供給される交流電力に基づいて駆動する。電動モータ113の動力は、圧縮機構部114に伝達される。
圧縮機構部114は、電動モータ113から伝達される動力に基づき駆動し、吸入口110から吸入される冷媒を圧縮して吐出口111から吐出する。圧縮機構部114の構成としては、例えばスクロール型圧縮機構やベーン型圧縮機構等の各種構成を採用することができる。図1に示されるように、吐出口111から吐出された冷媒は、水冷コンデンサ12へと流れる。
水冷コンデンサ12は、周知の水冷媒熱交換器である。水冷コンデンサ12は、第1熱交換部120と、第2熱交換部121とを有している。
第1熱交換部120は、圧縮機11の吐出口111と圧力調整器13との間に設けられている。すなわち、第1熱交換部120には、圧縮機11から吐出される冷媒が流れている。
第2熱交換部121は、エンジン冷却水が流れる冷却水循環回路40の途中に設けられている。冷却水循環回路40では、冷却ポンプ51により冷却水が二点鎖線の矢印で示されるように循環している。すなわち、冷却水は、第2熱交換部121、ヒータコア50、冷却ポンプ51、エンジン52の順で循環する。
水冷コンデンサ12では、第1熱交換部120内を流れる冷媒と、第2熱交換部121を流れる冷却水との間で熱交換を行うことにより、冷媒の熱で冷却水を加熱するとともに、冷媒を冷却する。第1熱交換部120から流出した冷媒は、圧力調整器13へと流れる。
冷却水循環回路40では、エンジン52及び第2熱交換部121において加熱された冷媒がヒータコア50を流れることにより、ヒータコア50が加熱される。ヒータコア50は、空調ユニット20のケーシング21内に配置されている。ヒータコア50は、その内部を流れる冷却水と、ケーシング21内を流れる送風空気との間で熱交換を行うことにより、送風空気を加熱する。したがって、水冷コンデンサ12は、圧縮機11から吐出されて第1熱交換部120に流入する冷媒が有する熱を冷却水とヒータコア50を介して間接的に送風空気に放熱させる放熱器として機能している。
圧力調整器13は、固定絞り130と、バイパス流路131と、開閉弁132とを有している。圧力調整器13は、室外熱交換器14の第1室外熱交換部140において冷媒が外気から吸熱する暖房モードと、冷媒が外気へと放熱する冷房モードとを切替可能にすべく、第1室外熱交換部140に流入する冷媒の圧力を調整する圧力調整部に相当する。
固定絞り130は、水冷コンデンサ12の第1熱交換部120から流出した冷媒を減圧して吐出する。固定絞り130としては、絞り開度が固定されたノズルやオリフィス等を用いることができる。固定絞り130から吐出される冷媒は、室外熱交換器14へと流れる。
バイパス流路131は、第1熱交換部120から流出した冷媒を固定絞り130を迂回させて室外熱交換器14に導く冷媒流路である。
開閉弁132は、バイパス流路131を開閉する電磁弁である。
圧力調整部13では、暖房モード時に開閉弁132が閉状態になる。これにより、暖房モード時には、水冷コンデンサ12の第1熱交換部120から流出した冷媒が固定絞り130を流れることで減圧され、室外熱交換器14へと流れる。一方、冷房モード時には開閉弁132が全開状態になる。これにより、冷房モード時には、水冷コンデンサ12の第1熱交換部120から流出した冷媒が固定絞り130を迂回してバイパス流路131を流れる。すなわち、水冷コンデンサ12の第1熱交換部120から流出した冷媒は、減圧されることなく、室外熱交換器14へと流れる。
室外熱交換器14は、エンジンルーム内の車両前方側に配置されている。室外熱交換器14は、第1室外熱交換部140と、気液分離貯液部141と、第2室外熱交換部142とを有している。
第1室外熱交換部140には、圧力調整部13から流出した冷媒が流入する。第1室外熱交換部140は、流入する冷媒と、図示しない送風ファンにより送風される車室外の空気である外気との間で熱交換を行う部分である。第1室外熱交換部140は、暖房モード時には、流入する冷媒と外気との間で熱交換を行うことにより、冷媒を蒸発させる蒸発器として機能する。また、第1室外熱交換部140は、冷房モード時には、流入する冷媒と外気との間で熱交換を行うことにより、冷媒を冷却する凝縮器として機能する。
気液分離貯液部141は、第1室外熱交換部140から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、気相冷媒と液相冷媒とを別々に流出させること及び液相冷媒を貯留することが可能である。気液分離貯液部141は、気相冷媒出口141aと液相冷媒出口141bとを有している。気液分離貯液部141は、分離された気相冷媒を気相冷媒出口141aから吐出するとともに、分離された液相冷媒を液相冷媒出口141bから吐出する。
気液分離貯液部141の気相冷媒出口141aは、第1バイパス流路180を介して冷媒流路172の途中部分に接続されている。冷媒流路172は、減圧器17から流出した冷媒を圧縮機11の吸入口110へと導く流路である。すなわち、気相冷媒出口141aから吐出される気相冷媒は、第1バイパス流路180及び冷媒流路172を介して圧縮機11の吸入口110に流入する。第1バイパス流路180は、気相冷媒出口141aから吐出される気相冷媒を、三方弁15及び減圧器17を迂回させて圧縮機11に導く流路である。
第2室外熱交換部142には、気液分離貯液部141の液相冷媒出口141bから吐出される液相冷媒が流入する。第2室外熱交換部142は、流入する液相冷媒と外気との間で熱交換を行うことにより、室外熱交換器14における冷媒の熱交換効率を更に高める部分である。具体的には、第2室外熱交換部142は、暖房モード時には、流入する液相冷媒と外気との間で熱交換を行うことにより、液相冷媒を蒸発させる。これにより、第1室外熱交換部140において蒸発しきれずに残った液相冷媒を蒸発させることができるため、室外熱交換器14における蒸発器としての機能が高められている。また、第2室外熱交換部142は、冷房モード時には、流入する液相冷媒と外気との間で熱交換を行うことにより、液相冷媒を更に冷却する過冷却器として機能する。これにより、室外熱交換器14における凝縮器としての機能が高められている。
第2室外熱交換部142は、冷媒流路170を介して三方弁15に接続されている。すなわち、第2室外熱交換部142から流出した冷媒は、冷媒流路170を介して三方弁15に流入する。
三方弁15は、冷媒流路171を介して減圧器17に接続されるとともに、第2バイパス流路181を介して第1バイパス流路180の途中部分に接続されている。三方弁15は、第2室外熱交換部142から冷媒流路170を介して流入する冷媒を冷媒流路171及び第2バイパス流路181のいずれに流すかを選択的に切り替える。本実施形態では、三方弁15が流路切替部に相当する。
減圧器17には、第2室外熱交換部142から流出した冷媒が冷媒流路170、三方弁15、及び冷媒流路171を介して流入する。減圧器17は、流入した冷媒を減圧して吐出する。減圧器17により減圧された冷媒は、蒸発器18に流入する。また、減圧器17には、蒸発器18から吐出された冷媒が流入する。減圧器17は、蒸発器18から吐出される冷媒の過熱度が予め定められた所定範囲となるように、蒸発器18に流入する冷媒を機械的機構により減圧膨張させる温度感応型の機械式膨張弁である。本実施形態では、減圧器17が減圧部に相当する。
蒸発器18には、減圧器17から吐出される冷媒が流入する。蒸発器18は、冷房モード時に、内部を流れる冷媒と、空調ユニット20のケーシング21内を流れる送風空気との間で熱交換を行うことにより送風空気を冷却する熱交換器である。蒸発器18では、送風空気と冷媒との間で熱交換が行われることにより冷媒が蒸発する。蒸発した冷媒は、蒸発器18から吐出され、減圧器17及び冷媒流路172を介して圧縮機11の吸入口110に流入する。
流量調整弁16は、第1バイパス流路180における第2バイパス流路181との接続部分よりも上流側の流路部分180aに設けられている。以下、流路部分180aを、「上流側第1バイパス流路」とも称する。流量調整弁16は、その開度の調整により、上流側第1バイパス流路180aの流路断面積を変更可能な電磁弁からなる。流量調整弁16の開度の調整により、上流側第1バイパス流路180aの圧損と、第2バイパス流路181の圧損との比率が変更されるため、結果的に第2バイパス流路181を流れる冷媒の流量を調整することができる。すなわち、本実施形態では、流量調整弁16が、気液分離貯液部141から流出する気相冷媒と液相冷媒との流量バランスを調整可能に構成された流量バランス調整部及び圧損比率調整部に相当する。また、三方弁15及び流量調整弁16が、暖房モードの冷媒回路と冷却モードの冷媒回路とを切り替える切替部に相当する。
冷凍サイクル装置10では、圧力調整部13、三方弁15、及び流量調整弁16が1つのアクチュエータ装置80として一体的に構成されている。また、アクチュエータ装置80、室外熱交換器14、及び第2バイパス流路181は一体的に構成されている。
空調ユニット20は、ケーシング21と、送風通路切替ドア22とを備えている。
ケーシング21内には、送風空気が矢印Aで示される方向に流れている。ケーシング21内には、送風空気の流れ方向の上流側から下流側に向かって、蒸発器18と、ヒータコア50とが順に配置されている。蒸発器18は、内部を流れる冷媒と、送風空気との間で熱交換を行うことにより、送風空気を冷却する。ケーシング21における蒸発器18の下流側には、ヒータコア50が配置される温風通路23と、ヒータコア50が配置されていない冷風通路24とが設けられている。すなわち、温風通路23は、蒸発器18を通過した送風空気をヒータコア50に流す空気通路である。また、冷風通路24は、蒸発器18を通過した送風空気をヒータコア50を迂回させて流す空気通路である。
送風通路切替ドア22は、冷風通路24を塞ぐ一方で温風通路23を開放する図中に実線で示される第1ドア位置と、温風通路23を塞ぐ一方で冷風通路24を開放する図中に破線で示される第2ドア位置とに変位可能に構成されている。ケーシング21における温風通路23及び冷風通路24の空気流れ方向の下流側には、車室内に開口する図示しない複数の開口部が形成されている。複数の開口部は、具体的には、車室内の乗員の上半身に向けて送風空気を吹き出すフェイス開口部、乗員の足元に向けて送風空気を吹き出すフット開口部、及び車両のフロントガラスの内面に向けて送風空気を吹き出すデフロスタ開口部である。それぞれの開口部には、開閉ドアが設けられている。
空調ユニット20では、暖房モード時に、送風通路切替ドア22が実線の第1ドア位置に位置する。これにより、蒸発器18を通過した送風空気が温風通路23を通過するため、ヒータコア50により送風空気が加熱されて下流側に流れる。一方、冷房モード時には、送風通路切替ドア22が破線の第2ドア位置に位置する。これにより、蒸発器18を通過した送風空気が冷風通路24を通過するため、蒸発器18で冷却された送風空気がそのまま下流側に流れる。温風通路23又は冷風通路24を通過した送風空気は、車室内に開口する複数の開口部のうち、開閉ドアにより開状態になっている開口部を通じて車室内に送風される。これにより、車室内の空調が行われる。
次に、車両用空調装置1の電気的な構成について説明する。
図1に示されるように、車両用空調装置1は、冷媒温度センサ60、冷媒圧力センサ61、吸入圧力センサ62、及び吐出温度センサ63を備えている。
冷媒温度センサ60は、第2バイパス流路181に配置されている。冷媒温度センサ60は、第2バイパス流路181を流れる冷媒の温度Tfを検出するとともに、検出した冷媒の温度Tfに応じた信号を出力する。
冷媒圧力センサ61は、第2バイパス流路181に配置されている。冷媒圧力センサ61は、第2バイパス流路181を流れる冷媒の圧力Pfを検出するとともに、検出した冷媒の圧力Pfに応じた信号を出力する。本実施形態では、冷媒温度センサ60、及び冷媒圧力センサ61が、第2バイパス流路181を流れる冷媒の状態を検出する冷媒状態検出部に相当する。
吸入圧力センサ62は、圧縮機11の吸入口110に配置されている。吸入圧力センサ62は、吸入口110を介して圧縮機11に吸入される冷媒の圧力Picを検出するとともに、検出した冷媒の圧力Picに応じた信号を出力する。本実施形態では、吸入圧力センサ62が冷媒圧力検出部に相当する。
吐出温度センサ63は、圧縮機11の吐出口111に配置されている。吐出温度センサ63は、吐出口111から吐出される冷媒の温度Tocを検出するとともに、検出した冷媒の温度に応じた信号を出力する。本実施形態では、吐出温度センサ63が冷媒温度検出部に相当する。
図3に示されるように、車両用空調装置1は、内気温センサ64、外気温センサ65、日射量センサ66、操作スイッチ67、及びECU(Electronic Control Unit)70を更に備えている。
内気温センサ64は、車室内の温度である内気温Trを検出するとともに、検出した内気温に応じた信号を出力する。
外気温センサ65は、車室外の温度である外気温Tamを検出するとともに、検出した外気温に応じた信号を出力する。本実施形態では、外気温センサ65が外気温検出部に相当する。
日射量センサ66は、日射量を検出するとともに、検出した日射量Asに応じた信号を出力する。
操作スイッチ67は、例えば車両のダッシュボードに設けられている。操作スイッチ67には、例えば送風空気の冷却の実行及び停止を切り替えるためのA/Cスイッチ670や、車室内の目標温度を設定する温度設定スイッチ671等が含まれている。
ECU70は、CPU71やメモリ72等を有するマイクロコンピュータとその周辺回路とにより構成されている。本実施形態では、ECU70が制御部に相当する。ECU70には、各種センサ60〜66、及び操作スイッチ67の出力信号が取り込まれている。ECU70は、各種センサ60〜66の出力信号に基づいて、第2バイパス流路181を流れる冷媒の温度Tf及び圧力Pf、圧縮機11に吸入される冷媒の圧力Pic、圧縮機11から吐出される冷媒の温度Toc、内気温Tr、外気温Tam、及び日射量Asの情報を取得する。また、ECU70は、操作スイッチ67の出力信号に基づいて、A/Cスイッチ670のオン/オフ情報、及び車室内設定温度Tsetの情報を取得する。ECU70は、これらのパラメータに基づいて、メモリ72に記憶された制御プログラムに応じた各種演算を行うことにより、圧縮機11のインバータ112、開閉弁132、三方弁15、流量調整弁16、及び送風通路切替ドア22等の各種空調制御機器の動作を制御する。この際、ECU70は、アクチュエータ装置80に制御信号を送信することにより、開閉弁132、三方弁15、及び流量調整弁16を制御する。
具体的には、ECU70は、車室内設定温度Tset、内気温Tr、外気温Tam、及び日射量Asに基づいて送風空気の目標温度である目標吹出温度TAOを算出する。ECU70は、A/Cスイッチ670がオン状態であって、且つ目標吹出温度TAOが所定の冷媒基準温度よりも低くなっている場合には、車両用空調装置1を冷房モードで運転する。ECU70は、A/Cスイッチ670がオフ状態である場合には、車両用空調装置1を暖房モードで運転する。次に、各モードにおける車両用空調装置1の動作について詳しく説明する。
(a)冷房モード
ECU70は、車両用空調装置1を冷房モードで運転させる場合、送風通路切替ドア22を、図1に破線で示される第2ドア位置に変位させる。また、ECU70は、開閉弁132を開状態に設定するとともに、流量調整弁16を閉状態に設定する。さらに、ECU70は、第2室外熱交換部142から流出した冷媒が冷媒流路171を流れるように三方弁15を動作させる。これにより、破線の矢印で示されるように、「圧縮機11→水冷コンデンサ12の第1熱交換部120→開閉弁132→第1室外熱交換部140→気液分離貯液部141→第2室外熱交換部142→三方弁15→減圧器17→蒸発器18→圧縮機11」の順で冷媒が循環する冷凍サイクルが構成される。
すなわち、冷房モード時の冷凍サイクル装置10では、圧縮機11から吐出される高圧冷媒が水冷コンデンサ12の第1熱交換部120に流入する。そのため、水冷コンデンサ12及びエンジン52で加熱された冷却水がヒータコア50に流入する。この際、送風通路切替ドア22が温風通路23を閉塞し、冷風通路24を開放しているため、ヒータコア50に流入した冷却水は、送風空気とほとんど熱交換することなく、ヒータコア50から流出する。
水冷コンデンサ12の第1熱交換部120から流出した冷媒は、圧力調整部13に流入する。この際、開閉弁132が開状態となっているため、水冷コンデンサ12の第1熱交換部120から流出した冷媒は、固定絞り130により減圧されることなく、第1室外熱交換部140に流入する。第1室外熱交換部140に流入した冷媒は、外気と熱交換を行うことにより放熱する。すなわち、第1室外熱交換部140は凝縮器として機能する。
第1室外熱交換部140から流出した冷媒は、気液分離貯液部141に流入することで気相冷媒と液相冷媒とに分離される。この際、気液分離貯液部141は、第1室外熱交換部140において生成された液相冷媒を貯めるレシーバタンクとして機能する。気液分離貯液部141で分離された液相冷媒は液相冷媒出口141bを介して第2室外熱交換部142に流入する。第2室外熱交換部142に流入した冷媒は外気と更に熱交換することで、過冷却される。一方、流量調整弁16は閉状態となっているため、気液分離貯液部141で分離された気相冷媒が第1バイパス流路180に流れることはない。
第2室外熱交換部142において過冷却された冷媒は、三方弁15を介して減圧器17に流入し、低圧冷媒となるまで減圧される。この低圧冷媒は、蒸発器18に流入することで蒸発する。これにより、空調ユニット20のケーシング21内を流れる送風空気が冷却される。冷却された送風空気が冷風通路24を通じて車室内へと流れることで、車室内の冷房が行われる。
蒸発器18から流出した冷媒は、圧縮機11の吸入口110から吸入されて圧縮機11にて再度圧縮される。
(b)暖房モード
ECU70は、車両用空調装置1を暖房モードで運転させる場合、送風通路切替ドア22を、図1に実線で示される第1ドア位置に変位させる。また、ECU70は、開閉弁132を閉状態に設定するとともに、流量調整弁16を所定の開度で開状態にする。さらに、ECU70は、第2室外熱交換部142から流出した冷媒が第2バイパス流路181を流れるように三方弁15を動作させる。これにより、実線の矢印で示されるように、「圧縮機11→水冷コンデンサ12の第1熱交換部120→固定絞り130→第1室外熱交換部140→気液分離貯液部141→第1バイパス流路180→冷媒流路172→圧縮機11」の順で冷媒が循環する冷凍サイクルが構成される。また、「圧縮機11→水冷コンデンサ12の第1熱交換部120→固定絞り130→第1室外熱交換部140→気液分離貯液部141→第2室外熱交換部142→三方弁15→第2バイパス流路181→第1バイパス流路180→冷媒流路172→圧縮機11」の順で冷媒が循環する冷凍サイクルも構成される。
すなわち、暖房モード時の冷凍サイクル装置10では、圧縮機11から吐出される高圧冷媒が水冷コンデンサ12の第1熱交換部120に流入する。そのため、水冷コンデンサ12及びエンジン52で加熱された冷却水がヒータコア50に流入する。この際、送風通路切替ドア22が冷風通路24を閉塞し、温風通路23を開放しているため、ヒータコア50に流入した冷却水は、送風空気と熱交換して放熱する。これにより、送風空気が加熱される。加熱された送風空気が温風通路23を通じて車室内へと流れることで、車室内の暖房が行われる。
水冷コンデンサ12の第1熱交換部120から流出した冷媒は、圧力調整部13に流入する。この際、開閉弁132が閉状態になっているため、水冷コンデンサ12の第1熱交換部120から流出した冷媒は、固定絞り130により減圧される。固定絞り130により減圧された冷媒は、第1室外熱交換部140に流入する。第1室外熱交換部140に流入した冷媒は、外気と熱交換を行うことにより、外気から吸熱する。すなわち、第1室外熱交換部140は、蒸発器として機能する。
第1室外熱交換部140から流出した冷媒は、気液分離貯液部141に流入することで気相冷媒と液相冷媒とに分離される。この際、気液分離貯液部141は、圧縮機11に主として気相冷媒が戻されるように気相冷媒と液相冷媒とを分離するアキュムレータとして機能する。気液分離貯液部141で分離された気相冷媒は、気相冷媒出口141aを介して第1バイパス流路180に流入する。一方、気液分離貯液部141で分離された液相冷媒は、液相冷媒出口141bを介して第2室外熱交換部142に流入する。第2室外熱交換部142に流入した冷媒が外気と熱交換を行うことにより、外気から更に吸熱して蒸発する。これにより、第2室外熱交換部142から、気相冷媒、あるいは気相状と液相状とが混合した冷媒が流出する。第2室外熱交換部142から流出した冷媒は、冷媒流路170、三方弁15、及び第2バイパス流路181を介して第1バイパス流路180に流入し、気相冷媒出口141aから流出した気相冷媒と合流する。第1バイパス流路180を流れる冷媒は、冷媒流路172を介して圧縮機11の吸入口110から吸入されて、圧縮機11にて再度圧縮される。
本実施形態のECU70は、流量調整弁16を、予め設定された所定の開度に設定する。所定の開度は、第2室外熱交換部142から第2バイパス流路181を介して第1バイパス流路180に戻される冷媒が気相状になっており、且つその冷媒に圧縮機11の潤滑に必要な適量のオイルが含まれるように、予め実験等により設定されている。これにより、第2室外熱交換部142から圧縮機11に導かれる冷媒の状態を、圧縮機11の吸入に適した状態に維持することができる。なお、第2室外熱交換部142から第2バイパス流路181を介して第1バイパス流路180に戻される冷媒は、圧縮機11の駆動に影響を与えない程度に液相状と気相状とが混合された冷媒であってもよい。所定の開度の値は、ECU70のメモリ72に予め記憶されている。
以上説明した本実施形態の冷凍サイクル装置10によれば、以下の(1)〜(8)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)冷凍サイクル装置10を暖房モードで運転させる際、圧縮機11の保護に必要な冷凍機油を液相冷媒とともに気液分離貯液部141から第2バイパス流路181を通して圧縮機11へと導くことができる。これにより、従来の冷凍サイクル装置のように、気液分離器内にオイル戻し用構成部材を設ける必要がないため、従来の気液分離器と比較して、本実施形態の気液分離貯液部141を小型化することができる。よって、冷凍サイクル装置10の搭載性を向上させることができる。一方、従来の冷凍サイクル装置では、オイル戻し用構成部材の流路長の分だけ、その内部を流れる冷媒に圧力損失が生じる。特に、オイル戻し用構成部材の内部を流れる冷媒が低圧の気相冷媒であるため、圧力損失が生じ易いという問題がある。これは、冷凍サイクル装置の冷媒の循環効率を悪化させ、冷凍サイクル装置の暖房効率を低下させる要因となる。この点、本実施形態の冷凍サイクル装置10では、気液分離貯液部141内にオイル戻し用構成部材が不要なため、上述のようなオイル戻し用構成部材を用いることに起因する冷媒の圧力損失を低減することができる。よって、冷凍サイクル装置10の暖房効率を向上させることができる。
(2)流量調整弁16は、暖房モードの冷媒回路において、気液分離貯液部141から流出する気相冷媒と液相冷媒との流量バランスを調整可能に構成された流量バランス調整部として機能する。これにより、流量調整弁16の開度を調整することで、気液分離貯液部141から流出する液相冷媒の流量を任意に変更することができるため、圧縮機11に戻される冷凍機油の量や圧縮機11の吸入乾き度をより適切に維持することができる。一方、例えば外気温Tamが極低温の状況では、冷凍サイクル装置10のサイクル内の冷媒圧力の高低差が大きくなるため、圧縮機11から吐出される冷媒の温度が限界温度に達し易くなる。よって、圧縮機11の回転速度を制限する必要がある。このような状況では、車両用空調装置1が冷凍サイクル装置10の暖房能力を上昇させたい場合であっても、圧縮機11の回転速度の制限により冷凍サイクル装置10の暖房能力を上昇させることができないため、車両用空調装置1の要求に応じることができない可能性がある。この点、本実施形態の冷凍サイクル装置10によれば、流量調整弁16の開度の調整により、気液分離貯液部141から圧縮機11に戻される液相冷媒の量を意図的に増加させることができる。これにより、圧縮機11から吐出される冷媒の温度を下げることができるため、吐出温度限界による圧縮機11の回転速度の制限を回避することができる。すなわち、圧縮機11の回転速度を上昇させることができるため、結果的に冷凍サイクル装置10の暖房能力を向上させることができる。
(3)流量調整弁16は、上流側第1バイパス流路180aの圧損と第2バイパス流路181の圧損との比率を変更するように構成されている。これにより、気液分離貯液部141から流出する気相冷媒と液相冷媒との流量バランスを容易に調整することができる。
(4)第2室外熱交換部142は、暖房モードの冷媒回路において、気液分離貯液部141から流出する気相冷媒と熱交換を行うことにより冷媒を蒸発させる。これにより、気液分離貯液部141から流出する液相冷媒が圧縮機11吸入以前に蒸発するため、吸入乾き度の低下を抑制することができる。なお、ここでの「蒸発」には、完全蒸発に限らず、部分蒸発も含まれる。吸入乾き度の低下を抑制することで、暖房効率の低下を抑制しながら、必要なオイルを圧縮機11に戻すことができる。
(5)第2室外熱交換部142は、更に、冷房モードの冷媒回路においては、気液分離貯液部141から流出する液相冷媒と外気との間で熱交換を行うことにより冷媒を過冷却する。これにより、冷房時に第2室外熱交換部142が過冷却器として機能することで冷房効率を向上させることができる。よって、第2室外熱交換部142だけで、冷暖房共に効率向上のうれしさがある。
(6)第1室外熱交換部140、気液分離貯液部141、及び第2室外熱交換部142が室外熱交換器14として一体に構成されている。このように室外熱交換器14が構成されている場合、本実施形態の冷凍サイクル装置10の構成を採用することで、暖房モードの冷媒回路を用いる際に、第2室外熱交換部142でも冷媒と外気との間で熱交換を行うことができる。すなわち、冷房モードの冷媒回路を用いる際に室外熱交換器14の全面を凝縮器として用いることが可能なことは言うまでもなく、暖房モードの冷媒回路を用いる際に室外熱交換器14の全面を蒸発器として用いることができる。よって、冷凍サイクル装置10の暖房効率を向上させることができる。
(7)圧力調整部13、三方弁15、及び流量調整弁16が1つのアクチュエータ装置80として一体的に構成されている。これにより、圧力調整部13、三方弁15、及び流量調整弁16が別々に配置されている場合と比較すると、搭載性を向上させることができる。また、ECU70はアクチュエータ装置80に対して制御信号を送信するだけで圧力調整部13、三方弁15、及び流量調整弁16を制御することができるため、それらの制御が容易になる。
(8)アクチュエータ装置80、室外熱交換器14、及び第2バイパス流路181は一体的に構成されている。これにより、アクチュエータ装置80、室外熱交換器14、及び第2バイパス流路181が別々に配置されている場合と比較すると、搭載性を向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、冷凍サイクル装置10の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態のECU70は、流量調整弁16の開度を調整するための処理として、図4に示される処理を所定の周期で繰り返し実行する。すなわち、ECU70は、まず、ステップS10として、外気温センサ65により外気温Tamを検出する。次に、ECU70は、ステップS11として、外気温Tamに基づいて流量調整弁16の目標開度VA*を設定する。
具体的には、ECU70のメモリ72には、外気温Tamと流量調整弁16の目標開度VA*との関係を示すマップが予め記憶されている。このマップは、所定の外気温Tamに対する流量調整弁16の最適な開度VAを実験等により求めた上で、その実験結果に基づいて予め作成されている。ECU70は、メモリ72に記憶されたマップに基づいて、外気温Tamから流量調整弁16の目標開度VA*を設定する。
ECU70は、ステップS11に続くステップS12として、流量調整弁16の実際の開度VAが目標開度VA*となるように流量調整弁16を駆動させる。
以上説明した本実施形態の冷凍サイクル装置10によれば、以下の(9)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(9)流量調整弁16の開度VAが外気温Tamに応じた適切な開度に調整されるため、圧縮機11に戻されるオイルの量や圧縮機11の吸入乾き度をより適切に維持することが可能となる。
<第3実施形態>
次に、冷凍サイクル装置10の第3実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態のECU70は、流量調整弁16の開度を調整するための処理として、図5に示される処理を所定の周期で繰り返し実行する。すなわち、ECU70は、まず、ステップS20として、冷媒温度センサ60により、第2バイパス流路181を流れる冷媒の温度Tfを検出するとともに、ステップS21として、冷媒圧力センサ61により、第2バイパス流路181を流れる冷媒の圧力Pfを検出する。次に、ECU70は、ステップS22として、冷媒の温度Tf及び圧力Pfに基づいて、第2バイパス流路181を流れる冷媒の状態がスーパーヒート域の状態であるか否かを判定する。ECU70は、第2バイパス流路181を流れる冷媒の状態がスーパーヒート域の状態でないと判定した場合には、ステップS22で否定判定し、一連の処理を終了する。
ECU70は、第2バイパス流路181を流れる冷媒の状態がスーパーヒート域の状態であると判定した場合には、ステップS22で肯定判定し、ステップS23として、流量調整弁16の開度を調整する。具体的には、ECU70は、第2バイパス流路181を流れる冷媒の流量が増加するように流量調整弁16の開度を調整する。
以上説明した本実施形態の冷凍サイクル装置10によれば、以下の(10)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(10)第2バイパス流路181を流れる冷媒の状態がスーパーヒート域となった場合には、第2バイパス流路181を流れる冷媒の流量が増加するため、第2バイパス流路181を流れる冷媒の状態がスーパーヒート域から脱する。したがって、第2バイパス流路181を流れる冷媒状態がスーパーヒート域の状態のまま維持されることを抑制できる。結果的に、圧縮機11に戻されるオイルの量や圧縮機11の吸入乾き度をより適切に維持することが可能となる。
<第4実施形態>
次に、冷凍サイクル装置10の第4実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態のECU70は、流量調整弁16の開度を調整するための処理として、図6に示される処理を所定の周期で繰り返し実行する。すなわち、ECU70は、まず、ステップS30として、外気温センサ65により外気温Tamを検出する。次に、ECU70は、ステップS31として、圧縮機11の負荷Lcを演算する。例えば、ECU70は、圧縮機11のインバータ112を介して電動モータ113の回転速度を制御しているため、この回転速度の制御量等の情報に基づいて圧縮機11の負荷Lcを演算する。
ECU70は、ステップS31に続くステップS32として、外気温Tam及び圧縮機11の負荷Lcからマップや演算式等に基づいてインバータ112のパワー素子の温度Tpを推定する。このように、本実施形態では、外気温センサ65及びECU70がインバータ112のパワー素子の温度Tpを検出する素子温度検出部に相当する。
ECU70は、ステップS32に続くステップS33として、インバータ112のパワー素子の温度Tpが所定の閾値温度Tth1以上であるか否かを判断する。閾値温度Tth1は、インバータ112の適切な動作を確保することができる温度であるか否かを判断することができるように予め実験等により設定され、メモリ72に記憶されている。ECU70は、インバータ112のパワー素子の温度Tpが閾値温度Tth1未満である場合には、ステップS33で否定判断し、一連の処理を終了する。
ECU70は、インバータ112のパワー素子の温度Tpが閾値温度Tth1以上である場合には、ステップS33で肯定判断し、ステップS34として、流量調整弁16の開度を調整する。具体的には、ECU70は、第2バイパス流路181を流れる冷媒の流量が増加するように流量調整弁16の開度を調整する。
以上説明した本実施形態の冷凍サイクル装置10によれば、以下の(11)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(11)圧縮機11のインバータ112のパワー素子の温度Tpが閾値温度Tth1以上になると、第2バイパス流路181を流れる冷媒の流量が増加するため、結果的に圧縮機11に吸入される冷媒の量を増加させることができる。これにより、パワー素子の温度Tpを低下させることができるため、インバータ112の適切な動作を確保できない程度までパワー素子の温度Tpが上昇することを回避できる。よって、圧縮機11の適切な動作を維持し易くなる。
<第5実施形態>
次に、冷凍サイクル装置10の第5実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
外気温Tamが極低温である状況や、室外熱交換器14が着霜しているような状況で冷凍サイクル装置10を暖房モードで運転させる際、圧縮機11では、吸入口110に吸入される冷媒の圧力を低圧から高圧まで大きく変化させる必要がある。そのため、吐出口111から吐出される冷媒の温度が過熱領域に達する可能性がある。冷媒の温度が過熱領域に達すると、圧縮機11や、圧縮機11よりも下流に配置される各種部材が損傷するおそれがある。
これを回避するために、本実施形態のECU70は、図7に示される処理を所定の周期で繰り返し実行する。すなわち、ECU70は、まず、ステップS40として、吐出温度センサ63により、圧縮機11の吐出口111から吐出される冷媒の温度Tocを検出する。次に、ECU70は、ステップS41として、冷媒の温度Tocが所定の閾値温度Tth2以上であるか否かを判断する。閾値温度Tth2は、圧縮機11の吐出口111から吐出される冷媒の温度Tocが過熱領域に達しているか否かを判断することができるように予め実験等により設定され、メモリ72に記憶されている。ECU70は、冷媒の温度Tocが閾値温度Tth2未満である場合には、ステップS41で否定判断し、一連の処理を終了する。
ECU70は、冷媒の温度Tocが閾値温度Tth2以上である場合には、ステップS41で肯定判断し、ステップS42として、流量調整弁16の開度を調整する。具体的には、ECU70は、第2バイパス流路181を流れる冷媒の流量が増加するように流量調整弁16の開度を調整する。
以上説明した本実施形態の冷凍サイクル装置10によれば、以下の(12)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(12)圧縮機11の吐出口111から吐出される冷媒の温度Tocが閾値温度Tth2以上になると、第2バイパス流路181を流れる冷媒の流量が増加する。これにより、圧縮機11に吸入される冷媒の流量が増加するため、圧縮機11の吐出口111から吐出される冷媒の温度Tocを低下させることができる。よって、圧縮機11の吐出口111から吐出される冷媒の温度Tocが過熱領域のまま維持されることを抑制できる。結果的に、圧縮機11や、圧縮機11よりも下流側に配置される各種部材の損傷を抑制することができる。
<第6実施形態>
次に、冷凍サイクル装置10の第6実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
外気温Tamが極低温である状況や、室外熱交換器14が着霜しているような状況で冷凍サイクル装置10を暖房モードで運転させる際、圧縮機11では、吸入口110に吸入される冷媒の密度が低下する。結果的に、圧縮機11に供給されるオイルの量が低下するため、圧縮機11の保護に必要なオイルを確保できない可能性がある。
これを回避するために、本実施形態のECU70は、図8に示される処理を所定の周期で繰り返し実行する。すなわち、ECU70は、まず、ステップS50として、吸入圧力センサ62により、圧縮機11の吸入口110に吸入される冷媒の圧力Picを検出する。次に、ECU70は、ステップS51として、冷媒の圧力Picが所定の閾値圧力Pth以下であるか否かを判断する。閾値圧力Pthは、圧縮機11の保護に必要なオイルを確保することができない程度まで吸入口110の冷媒の圧力Picが低下しているか否かを判断することができるように予め実験等により設定され、メモリ72に記憶されている。ECU70は、冷媒の圧力Picが閾値圧力Pthを超えているである場合には、ステップS51で否定判断し、一連の処理を終了する。
ECU70は、冷媒の圧力Picが閾値圧力Pth以下である場合には、ステップS51で肯定判断し、ステップS52として、流量調整弁16の開度を調整する。具体的には、ECU70は、第2バイパス流路181を流れる冷媒の流量が増加するように流量調整弁16の開度を調整する。
以上説明した本実施形態の冷凍サイクル装置10によれば、以下の(13)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(13)圧縮機11の吸入口110に吸入される冷媒の圧力Picが閾値圧力Pth以下になると、第2バイパス流路181を流れる冷媒の流量が増加する。これにより、圧縮機11に吸入される冷媒の密度が増加するため、圧縮機11に供給されるオイルの量が増加する。よって、圧縮機11の保護に必要なオイルを確保することができる。
<第7実施形態>
次に、冷凍サイクル装置10の第7実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、以下では、気液分離貯液部141の液相冷媒出口141bを「第1液相冷媒出口141b」と称する。
図9に示されるように、本実施形態の冷凍サイクル装置10は、三方弁15を有していない点で第1実施形態の冷凍サイクル装置10と異なる。これにより、第2室外熱交換部142は、冷媒流路170を介して減圧器17に接続されている。本実施形態では、冷媒流路170が第1冷媒流路に相当する。
気液分離貯液部141は、第1液相冷媒出口141bとは別に、第2液相冷媒出口141cを有している。第2液相冷媒出口141cには、第2バイパス流路181が接続されている。よって、第2バイパス流路181は、気液分離貯液部141から流出する液相冷媒を第2室外熱交換部142を通過させることなく第1バイパス流路180に直接導くように構成されている。
また、本実施形態の冷凍サイクル装置10は、圧力調整器13に代えて、圧力調整弁19を備えている。圧力調整弁19は、水冷コンデンサ12の第1熱交換部120と第1室外熱交換部140とを接続する冷媒流路190の途中に設けられている。本実施形態では、冷媒流路190が第2冷媒流路に相当する。圧力調整弁19は、その開度の調整により、冷媒流路190の流路断面積を変更可能な電磁弁からなる。
冷凍サイクル装置10は、第1開閉弁91と、第2開閉弁92とを更に備えている。
第1開閉弁91は、第1バイパス流路180における第2バイパス流路181との合流部分180bの下流側に設けられている。第1開閉弁91は、第1バイパス流路180を開閉する電磁弁からなる。
第2開閉弁92は、冷媒流路170に設けられている。第2開閉弁92は、冷媒流路170を開閉させる電磁弁からなる。
図10に示されるように、ECU70は、流量調整弁16、圧力調整弁19、第1開閉弁91、及び第2開閉弁92を制御することにより、車両用空調装置1を冷房モード及び暖房モードのいずれかで運転する。以下、各モードにおける車両用空調装置1の動作について詳しく説明する。
(a)冷房モード
ECU70は、車両用空調装置1を冷房モードで運転させる場合、圧力調整弁19を全開状態とすることにより、冷媒流路190を全開状態とする。また、ECU70は、第1開閉弁91を閉状態に設定するとともに、第2開閉弁を開状態に設定する。これにより、図9に破線の矢印で示されるように、「圧縮機11→水冷コンデンサ12の第1熱交換部120→全開状態の圧力調整弁19→第1室外熱交換部140→気液分離貯液部141→第2室外熱交換部142→減圧器17→蒸発器18→圧縮機11」の順で冷媒が循環する冷媒回路が構成される。
(b)暖房モード
ECU70は、車両用空調装置1を暖房モードで運転させる場合、圧力調整弁19の開度を全開状態よりも小さい開度に設定することにより、冷媒流路190を絞る。また、ECU70は、第1開閉弁91を開状態に設定するとともに、第2開閉弁を閉状態に設定する。これにより、図9に実線の矢印で示されるように、「圧縮機11→水冷コンデンサ12の第1熱交換部120→絞り状態の圧力調整弁19→第1室外熱交換部140→気液分離貯液部141→第1バイパス流路180→冷媒流路172→圧縮機11」の順で冷媒が循環する冷媒回路が構成される。また、「圧縮機11→水冷コンデンサ12の第1熱交換部120→絞り状態の圧力調整弁19→第1室外熱交換部140→気液分離貯液部141→第2バイパス流路181→第1バイパス流路180→冷媒流路172→圧縮機11」の順で冷媒が循環する冷媒回路も構成される。
このように、本実施形態の冷凍サイクル装置10では、第1開閉弁91及び第2開閉弁92が、冷房モードの冷媒回路と暖房モードの冷媒回路とを切り替える切替部に相当する。
以上説明した本実施形態の冷凍サイクル装置10によれば、第1実施形態の(1)〜(3),(5)に示される作用及び効果に加え、以下の(14)に示される作用及び効果を得ることができる。
(14)第2バイパス流路181は、気液分離貯液部141から流出する液相冷媒を第2室外熱交換部142を通過させることなく第1バイパス流路180に直接導く。これにより、気液分離貯液部141において分離された液相冷媒が、車速等の影響を受けて熱交換して相変化し、流路圧損が変動してしまう問題を防止することができ、潤滑に必要な適量のオイルを、より確実に圧縮機11に供給することが可能となる。
<第8実施形態>
次に、冷凍サイクル装置10の第8実施形態について説明する。以下、第7実施形態との相違点を中心に説明する。
図11に示されるように、本実施形態の冷凍サイクル装置10は、第7実施形態の圧力調整弁19、流量調整弁16、及び第1開閉弁91が一体的に構成されたアクチュエータ装置81を備えている。図11及び図12に示されるように、アクチュエータ装置81は、気液分離貯液部141に一体的に組み付けられている。このアクチュエータ装置81の構造について説明する前に、室外熱交換器14の構造について説明する。なお、図12における矢印z1で示される方向は鉛直方向上方を示す。また、矢印z2で示される方向は鉛直方向下方を示す。
室外熱交換器14は、第1室外熱交換部140と、気液分離貯液部141と、第2室外熱交換部142とを備えている。
第1室外熱交換部140は、コア部140aと、ヘッダタンク140b,140cとを有している。
コア部140aは、冷媒の流れる複数のチューブと、複数のフィンとが交互に積層された構造を有している。コア部140aは、チューブ内を流れる冷媒と、チューブ外を流れる外気との間で熱交換を行う部分である。コア部140aには、第1冷媒パス140dと、第2冷媒パス140eとが設けられている。第2冷媒パス140eは、第1冷媒パス140dに対して鉛直方向下方z2側に配置されている。
ヘッダタンク140b,140cは、コア部140aの両端部にそれぞれ接続されている。ヘッダタンク140bの内部には、仕切部材140fが設けられている。仕切部材140fは、ヘッダタンク140bの内部空間を第1内部空間140gと、第2内部空間140hとに区画している。第1内部空間140gは、コア部140aの第1冷媒パス140dの一端部に接続されている。第2内部空間140hは、コア部140aの第2冷媒パス140eの一端部に接続されている。ヘッダタンク140cは、コア部140aの第1冷媒パス140d、及び第2冷媒パス140eのそれぞれの他端部に接続されている。
第1室外熱交換部140では、アクチュエータ装置81から配管145を介してヘッダタンク140bの第1内部空間140gに冷媒が流入する。この冷媒は、第1室外熱交換部140の第1冷媒パス140d、ヘッダタンク140c、及び第1室外熱交換部140の第2冷媒パス140eを介してヘッダタンク140bの第2内部空間140hへと流れ、配管146を介して気液分離貯液部141に流入する。冷媒が第1室外熱交換部140の第1冷媒パス140d及び第2冷媒パス140eを通過する際に、冷媒と外気との間で熱交換が行われる。
第2室外熱交換部142は、第1室外熱交換部140の第2冷媒パス140eと鉛直方向下方z2側に隣り合うように配置されている。第2室外熱交換部142は、冷媒の流れる流路を内部に有する部材からなる。第2室外熱交換部142の一端部には、排出口142aが形成されている。排出口142aには、冷媒流路170が接続されている。第2室外熱交換部142には、気液分離貯液部141から配管147を介して冷媒が流入する。この冷媒が第2室外熱交換部142を通過する際に、冷媒と外気との間で熱交換が行われる。第2室外熱交換部142を通過した冷媒は、排出口142aを介して冷媒流路170へと流れる。
図13及び図14に示されるように、気液分離貯液部141は、鉛直方向z1,z2に平行な軸線mを中心に有底筒状に形成された容器からなる。気液分離貯液部141は、鉛直方向上方z1側の端部に開口部1410を有し、鉛直方向下方z2側の端部に底部1411を有している。気液分離貯液部141には、その内部から外部に貫通する貫通孔1412〜1416が形成されている。
具体的には、貫通孔1412〜1414は、この順で鉛直方向下方z2に向かって順に配置されている。貫通孔1412は、気液分離貯液部141の開口部1410側の端部の外周面に形成されている。貫通孔1414は、気液分離貯液部141の底部1411側の端部の外周面に形成されている。貫通孔1413は、貫通孔1412と貫通孔1414との間に配置されている。貫通孔1412〜1414には、配管145〜147がそれぞれ接続されている。すなわち、貫通孔1412は、配管145を介して第1室外熱交換部140の第1冷媒パス140dに接続されている。貫通孔1413は、配管146を介して第1室外熱交換部140の第2冷媒パス140eに接続されている。貫通孔1414は、配管147を介して第2室外熱交換部142に接続されている。
貫通孔1415,1416は、気液分離貯液部141の外周面において貫通孔1412及び貫通孔1413の中間部分に対して軸線mを挟んで反対側にあたる部分に形成されている。貫通孔1415,1416には、冷媒流路190,第1バイパス流路180がそれぞれ接続されている。すなわち、貫通孔1415は、冷媒流路190を介して水冷コンデンサ12の第1熱交換部120に接続されている。貫通孔1416は、第1バイパス流路180を介して冷媒流路172に接続されている。
気液分離貯液部141における弁本体810よりも鉛直方向下方z2に位置する内部空間1417は、貫通孔1413を介して配管146に接続されるとともに、貫通孔1414を介して配管147に接続されている。すなわち、気液分離貯液部141の内部空間1417には、第1室外熱交換部140の第2冷媒パス140eから配管146を介して冷媒が流入する。この冷媒のうち、液相冷媒は気液分離貯液部141の内部空間1417の底部1411側に貯まるとともに、気相冷媒は気液分離貯液部141の内部空間1417の鉛直方向上方z1側に貯まる。すなわち、第1室外熱交換部140の第2冷媒パス140eから流入する冷媒が液相冷媒と気相冷媒とに分離される。以下、気液分離貯液部141の内部空間1417を「気液分離空間1417」とも称する。気液分離空間1417の下部に貯まる液相冷媒は、配管147を介して第2室外熱交換部142へと流れる。
アクチュエータ装置81は、弁本体810と、駆動装置820とを有している。弁本体810は、駆動装置820の鉛直方向下方z2側の底面に一体的に設けられている。弁本体810の外周面と気液分離貯液部141の内周面との間には、シール性を確保するための複数のシール部材850が設けられている。アクチュエータ装置81は、気液分離貯液部141の開口部1410からその内部に弁本体810が挿入されるようにして、気液分離貯液部141に一体的に組み付けられている。
図14に示されるように、弁本体810は、軸線mを中心に筒状に形成されている。弁本体810の内部には、第1流路部811と、第2流路部812と、嵌合部814とがこの順で鉛直方向下方z2に向かって順に設けられている。
第1流路部811の内壁には、第1弁座815が形成されている。第1弁座815は、鉛直方向上方z1側に向かうほど断面積が徐々に小さくなるように形成されたテーパ面からなる。
第2流路部812は、第1流路部811よりも大きい断面積を有している。第2流路部812における第1流路部811との境界に形成された段差部分の内周面には、仕切部材830が嵌合されている。この仕切部材830により、第1流路部811と第2流路部812とが区画されている。
嵌合部814は、第2流路部812よりも大きい断面積を有している。嵌合部814には、仕切部材840が嵌合されている。仕切部材840は、図13に示される気液分離空間1417と第2流路部812とを区画している。嵌合部814の外周面と弁本体810の内周面との間には、シール性を確保するためのシール部材851が設けられている。
仕切部材840は、軸線mを中心に筒状に形成されている。第2流路部812は、仕切部材840の内部流路841を介して気液分離貯液部141の内部空間1417に連通されている。仕切部材840の内部流路841の内壁には、弁座843が形成されている。弁座843は、気液分離貯液部141の内部空間1417から第2流路部812に向かうほど断面積が徐々に狭くなるように形成されたテーパ面からなる。
仕切部材840における第2流路部812側の端面には、弁座842が突出して形成されている。弁座842は、軸線mを中心に環状に形成されている。本実施形態では、弁座842が第2弁座に相当し、弁座843が第3弁座に相当する。以下、弁座842を「第2弁座842」とも称し、弁座843を「第3弁座843」とも称する。
弁本体810には、第1流路部811と気液分離貯液部141の貫通孔1412とを連通させる連通孔816が形成されている。また、弁本体810には、第1流路部811と気液分離貯液部141の貫通孔1415とを連通させる連通孔817が形成されている。すなわち、冷媒流路190は、弁本体810の第1流路部811、及び配管145を介して第1室外熱交換部140の第1冷媒パス140dに繋がっている。したがって、弁本体810の第1流路部811は、冷媒流路190の一部を構成している。
弁本体810には、第2流路部812と気液分離貯液部141の貫通孔1416とを連通させる貫通孔818が形成されている。すなわち、第2流路部812及び仕切部材840の内部流路841は、第1バイパス流路180に繋がっている。したがって、気液分離空間1417の上部に貯まる気相冷媒は、仕切部材840の内部流路841、第2流路部812を介して第1バイパス流路180へと流れる。このように、第2流路部812及び仕切部材840の内部流路841は、第1バイパス流路180の一部を構成している。
図14に示されるように、駆動装置820は、第1弁体821と、第2弁体822と、第3弁体823と、配管824と、弁駆動部825とを備えている。
弁駆動部825は、弁本体810の鉛直方向上方z1側の端面に一体的に取り付けられている。弁駆動部825と弁本体810との間には、シール性を確保するためのシール部材852が設けられている。弁駆動部825は、駆動軸826を備えている。
駆動軸826は、弁駆動部825から軸線mに沿って鉛直方向下方z2に延びるように配置されている。具体的には、駆動軸826は、第1弁体821及び仕切部材830のそれぞれの中央部を貫通して弁本体810の第2流路部812まで延びるように配置されている。駆動軸826の外周面と仕切部材830の内周面との間には、シール性を確保するためのシール部材853が設けられている。また、駆動軸826の外周面と第1弁体821の内周面との間にも、シール性を確保するためのシール部材854が設けられている。
駆動軸826は、第1弁座815に対向する部分よりも先端側の部分に、外径が小さく形成された小径部8260を有している。これにより、駆動軸826の途中部分には、段差部8261が形成されている。駆動軸826の小径部8260における段差部8261よりも先端部側の部分の外周面には、円盤状の突出部8262が形成されている。
弁駆動部825は、通電に基づいて、駆動軸826を軸線m2に沿って鉛直方向上方z1及び鉛直方向下方z2に変位させる。具体的には、弁駆動部825は駆動軸826を図14に示される下限位置Pminから、図15に示される上限位置Pmaxまでの範囲で変位させる。
図14に示されるように、配管824は、第2流路部812まで延びた駆動軸826の先端部にねじ等により一体的に連結されている。すなわち、配管824は、駆動軸826と一体となって変位する。図13に示されるように、配管824は、駆動軸826の先端部から気液分離空間1417の下部付近まで軸線mに沿って延びるように配置されている。すなわち、配管824の先端部の開口部8240は、気液分離空間1417の下部付近に配置されている。
第1弁体821は、駆動軸826の小径部8260における段差部8261と突出部8262との間の外周面に設けられている。第1弁体821は、弁本体810の第1弁座815に対向して配置されている。第1弁体821は、駆動軸826に相対変位可能に取り付けられている。駆動軸826に対する第1弁体821の相対変位は、駆動軸826の段差部8261と突出部8262とにより規制されている。すなわち、第1弁体821は、駆動軸826に対して段差部8261から突出部8262までの区間を変位可能である。第1弁体821は、仕切部材830との間に配置されたコイルばね860の付勢力により駆動軸826の突出部8262から段差部8261に向かって付勢されている。
図14に示されるように、第1弁体821における第1弁座815に対向する外周面には、溝8211が形成されている。これにより、第1弁体821が第1弁座815に着座した場合でも、溝8211により流路を確保することができるため、第1流路部811を所定開度で開いた状態にすることができる。
図14に示されるように駆動軸826が下限位置Pminに位置しているとき、第1弁体821は駆動軸826の段差部8261により鉛直方向下方z2側に押されることにより、コイルばね860の付勢力に抗して第1弁座815から離座して状態で保持されている。したがって、第1流路部811は全開状態となっている。換言すれば、冷媒流路190は全開状態となっている。
この状態から、弁駆動部825により駆動軸826が図15に示される上限位置Pmaxまで変位すると、第1弁体821は、コイルばね860及び駆動軸826の突出部8262により鉛直方向上方z1に押されることにより、第1弁座815に着座した状態で保持される。このとき、第1流路部811の開度は、第1弁座815の溝8211の流路断面積に対応した開度となり、第1流路部811が絞られた状態となる。換言すれば、冷媒流路190が絞られた状態となる。これにより、水冷コンデンサ12の第1熱交換部120から流出する冷媒は、第1弁座815の溝8211を通過する際に減圧されて、第1室外熱交換部140へと流入する。このように、第1弁体821及び弁駆動部825は、第7実施形態の圧力調整弁19として機能する。
第2弁体822は、配管824における駆動軸826との連結部分の外周面に固定して取り付けられている。すなわち、第2弁体822は、駆動軸826及び配管824と一体となって変位する。第2弁体822の内周面と駆動軸826の外周面との間には、シール性を確保するためのシール部材855が設けられている。
第2弁体822は、弁本体810の第2流路部812において仕切部材840の第2弁座842に対向して配置されている。図13及び図14に示されるように、第2弁体822には、配管824の外周面に形成された貫通孔8241から第2弁体822の気液分離貯液空間1417側の端面に貫通する連通孔8221が形成されている。すなわち、図13に示される配管824の開口部8240から流入した冷媒は、配管824の内部流路8242、第2弁体822の連通孔8221を介して第2弁体822の気液分離貯液空間1417側の端面から流出する。したがって、配管824の内部流路8242は、冷媒の流れる第2バイパス流路181として機能する。また、連通孔8221は、配管824を流れる液相冷媒と、第2流路部812を流れる気相冷媒とを合流させる合流部として機能する。
図14に示されるように駆動軸826が下限位置Pminに位置しているとき、第2弁体822は第2弁座842に着座している。したがって、第2流路部812は全閉状態となっている。換言すれば、第1バイパス流路180が全閉状態となっている。
この状態から、弁駆動部825により駆動軸826が図15に示される上限位置Pmaxまで変位すると、第2弁体822は第2弁座842から離座する。したがって、第2流路部812は全開状態となる。換言すれば、第1バイパス流路180が全開状態となる。このように、第2弁体822及び弁駆動部825は、第7実施形態の第1開閉弁91として機能する。
第3弁体823は、配管824における気液分離空間1417内に配置される部分の外周面に固定して取り付けられている。すなわち、第3弁体823は、駆動軸826及び配管824と一体となって変位する。第3弁体823は、仕切部材840の第3弁座843に対向して配置されている。
図14に示されるように駆動軸826が下限位置Pminに位置しているとき、第3弁体823は第3弁座843から離座している。したがって、仕切部材840の内部流路841は全開状態となっている。
この状態から、弁駆動部825により駆動軸826が図15に示される上限位置Pmaxまで変位すると、第3弁体823は第3弁座843に接近する。これにより、仕切部材840の内部流路841の流路断面積が小さくなる。換言すれば、バイパス流路180の流路断面積が狭くなる。結果的に、第2流路部812と気液分離空間1417との間に差圧が生じるため、この差圧により、気液分離空間1417の底部1411側に貯まった液相冷媒が配管824及び第2弁体822の連通孔8221を介して第2流路部812へと押し上げられる。これにより、第2流路部812を流れる気相冷媒に、配管824から供給される液相冷媒が混合される。よって、気相冷媒に、圧縮機11の潤滑に必要な適量のオイルを含ませることができる。
また、弁駆動部825により駆動軸826を上限位置Pmaxから鉛直方向下方z2に変位させると、第3弁体823が第3弁座843から離間するため、仕切部材840の内部流路841の流路断面積が大きくなる。すなわち、弁駆動部825により駆動軸826を鉛直方向z1,z2に変位させることにより、仕切部材840の内部流路841の流路断面積を変化させることができる。これにより、仕切部材840の内部流路841の圧損と、配管824の内部流路8242の圧損との比率が変更されるため、結果的に配管824の内部流路8242を流れる冷媒の流量を調整することができる。すなわち、第3弁体823及び弁駆動部825は、第7実施形態の流量調整弁16として機能する。
図16に示されるように、ECU70は、弁駆動部825の通電を制御することにより、第1弁体821、第2弁体822、及び第3弁体823を変位させる。
次に、冷房モード及び暖房モードにおけるアクチュエータ装置81の動作例について説明する。
(a)冷房モード
ECU70は、車両用空調装置1を冷房モードで運転させる場合、弁駆動部825を駆動させることにより、駆動軸826及び配管824を図14に示される下限位置Pminに位置させる。これにより、第1弁体821が第1弁座815から離座し、且つ第2弁体822が第2弁座842に着座し、且つ第3弁体823が第3弁座843から離座した状態となる。
第1弁体821が第1弁座815から離座することにより、第1流路部811が全開状態となる。換言すれば、冷媒流路190が全開状態となる。これにより、水冷コンデンサ12の第1熱交換部120から流出する冷媒は、減圧されない状態で第1室外熱交換部14へと流入する。また、第2弁体822が第2弁座842に着座することにより、第2流路部812が全閉状態となる。すなわち、第1バイパス流路180が全閉状態となる。
また、ECU70は、図11に示される第2開閉弁92を全開状態にする。これにより、図11に破線の矢印で示されるように、「圧縮機11→水冷コンデンサ12の第1熱交換部120→全開状態の冷媒流路190→第1室外熱交換部140→気液分離貯液部141→第2室外熱交換部142→減圧器17→蒸発器18→圧縮機11」の順で冷媒が循環する冷凍サイクルが構成される。
(b)暖房モード
ECU70は、車両用空調装置1を暖房モードで運転させる場合、弁駆動部825を駆動させることにより、駆動軸826及び配管824を図15に示される上限位置Pmaxまで変位させる。これにより、第1弁体821が第1弁座815に着座するため、第1流路部811が絞られた状態となる。換言すれば、冷媒流路190が絞られた状態となる。すなわち、水冷コンデンサ12の第1熱交換部120から流出する冷媒は、第1弁座815の溝8211を通過する際に減圧されて、第1室外熱交換部14へと流入する。
一方、駆動軸826及び配管824が図15に示される上限位置Pmaxまで変位すると、第2弁体822が第2弁座842から離座するとともに、第3弁体823が第3弁座843に接近する。これにより、気液分離空間1417の上部に貯まっている気相冷媒が、第3弁体823と第3弁座843との間の隙間を介して第2流路部812から第1バイパス流路180へと流れる。また、第2流路部812を流れる気相冷媒に、配管824から供給される液相冷媒が混合される。よって、気相冷媒に、圧縮機11の潤滑に必要な適量のオイルを含ませることができる。
さらに、ECU70は、図11に示される第2開閉弁を全閉状態にする。これにより、図11に実線の矢印で示されるように、「圧縮機11→水冷コンデンサ12の第1熱交換部120→絞り状態の冷媒流路190→第1室外熱交換部140→気液分離貯液部141→第1バイパス流路180→冷媒流路172→圧縮機11」の順で冷媒が循環する冷凍サイクルが構成される。よって、圧縮機11には、その潤滑に必要な適量のオイルを含んだ気相冷媒が吸入される。
また、ECU70は、第2実施形態のECU70のように、外気温センサ65により検出される外気温Tamに基づいて目標開度を設定するとともに、第3弁体823の開度が目標開度となるように弁駆動部825を駆動させる。具体的には、ECU70は、弁駆動部825により、駆動軸826を、図15に示される上限位置Pmaxから、図17に示される第1位置P1までの範囲で変位させる。第1位置P1は、上限位置Pmaxよりも鉛直方向下方z2側に設定されている。上限位置Pmaxから第1位置P1までの範囲は、第1弁体821が第1弁座815に着座し、且つ第2弁体822が第2弁座842から離座した状態を維持したまま、第3弁体823と第3弁座843との間の隙間の大きさを変化させることの可能な範囲である。換言すれば、上限位置Pmaxから第1位置P1までの範囲は、第1流路部811及び第2流路部812を全開状態に維持したまま、仕切部材840の内部流路841の流路断面積を変化させることのできる範囲である。仕切部材840の内部流路841の流路断面積を変化させることにより、第2流路部812と気液分離空間1417との間に生じる差圧を調整することができる。結果的に、配管824を介して第2流路部812に流入する液相冷媒の流量を調整することができる。すなわち、気相冷媒に混合されるオイルの量を調整することができる。
さらに、ECU70は、冷凍サイクル装置10のウォームアップ時等、冷凍サイクルにおける冷媒の高低圧差が小さく、且つ暖房負荷が高い状況では、駆動軸826を、図17に示される第1位置P1から、図18に示される第2位置P2までの範囲で変位させる。第2位置P2は、第1位置P1よりも鉛直方向下方z2側の位置である。第1位置P1から第2位置P2までの範囲は、第2弁体822が第2弁座842から離座し、且つ第3弁体823が第3弁座843から離座した状態を維持したまま、第1弁体821と第1弁座815との間の隙間の大きさを変化させることの可能な範囲である。換言すれば、第1位置P1から第2位置P2までの範囲は、第2流路部812及び仕切部材840の内部流路841を全開状態に維持したまま、第1流路部811の流路断面積を変化させることが可能な範囲である。第1流路部811の流路断面積を変化させることにより、冷媒流路190の絞り量を調整することができる。すなわち、水冷コンデンサ12の第1熱交換部120から第1室外熱交換部14に流入する冷媒の減圧量を調整することができる。
このように、本実施形態の弁駆動部825は、冷房モード及び暖房モードにおいて駆動軸826を下限位置Pminから上限位置Pmaxまでの範囲で変化させることにより、図19(A)〜(C)に示されるように第1弁体821、第2弁体822、及び第3弁体823の開度を調整する。
以上説明した本実施形態の冷凍サイクル装置10によれば、以下の(15)〜(19)に示される作用及び効果を得ることができる。
(15)冷凍サイクル装置10は、第7実施形態の圧力調整弁19、第1開閉弁91、及び流量調整弁16が一体的に構成されたアクチュエータ装置81を備えている。アクチュエータ装置81は、気液分離貯液部141に一体的に組み付けられている。これにより、圧力調整弁19、第1開閉弁91、及び流量調整弁16がそれぞれ別体である場合と比較すると、部品点数を削減することができる。
(16)第7実施形態の第2バイパス流路181が配管824により構成されている。これにより、第1バイパス流路180を構成する第2流路部812及び仕切部材840の内部流路841と比較して小さい体積で第2バイパス流路181を構成することができる。また、この配管824の上部を駆動軸826とねじ等により一体的に連結することで、気液分離貯液部141への組み付け性を向上させることもできる。
(17)アクチュエータ装置81は、弁本体810と、第1弁体821と、第2弁体822と、第3弁体823と、配管824と、弁駆動部825とを有する。これにより、第7実施形態の圧力調整弁19、第1開閉弁91、及び流量調整弁16が一体的に構成されたアクチュエータ装置81を容易に実現することができる。
(18)弁駆動部825は、冷房モードの冷媒回路において、第1弁体821を第1弁座815から離座させることにより冷媒流路190を全開状態とし、且つ第2弁体822を第2弁座842に着座させることにより第1バイパス流路180を全閉状態とする。また、弁駆動部825は、暖房モードの冷媒回路において、第1弁体821と第1弁座815との間の流路の断面積を一定とし、且つ第2弁体822を第2弁座842から離座させることにより第1バイパス流路180を全開状態とし、且つ第3弁体823と第3弁座843との間の流路断面積を可変とする。これにより、冷媒モードの冷媒回路と暖房モードの冷媒回路とを容易に実現することができる。また、暖房モードの冷媒回路では、圧縮機11に吸入される冷媒に含まれるオイル量を調整することができる。
(19)弁駆動部825は、暖房モードの冷媒回路において、更に、第1弁体821と第1弁座815との間の流路の断面積を可変とし、且つ第2弁体822を第2弁座842から離座させることにより第1バイパス流路180を全閉状態とし、且つ第3弁体823を第3弁座843から離座させることによりそれらの間の流路の断面積を可変とする。これにより、第1バイパス流路180を全開状態に維持したまま、冷媒流路190を流れる冷媒の減圧量を調整することができる。
<他の実施形態>
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・第3実施形態のECU70は、外気温Tamと圧縮機11の回転速度とに基づいて、第2バイパス流路181を流れる冷媒の圧力を推定してもよい。
・第4実施形態のECU70は、インバータ112のパワー素子の温度Tpが増加するほど、第2バイパス流路181を流れる冷媒の流量が増加するように流量調整弁16の開度を調整してもよい。
・第5実施形態のECU70は、圧縮機11の吐出口111から吐出される冷媒の温度Tocが増加するほど、第2バイパス流路181を流れる冷媒の流量が増加するように流量調整弁16の開度を調整してもよい。
・第6実施形態のECU70は、圧縮機11の吸入口110に吸入される冷媒の圧力Picが低下するほど、第2バイパス流路181を流れる冷媒の流量が増加するように流量調整弁16の開度を調整してもよい。
・第8実施形態のECU70は、外気温Tamに限らず、第3〜第6実施形態のECU60のように、冷媒の温度Tfや圧力Pf等に基づいて第3弁体823の開度を調整してもよい。
・各実施形態の冷凍サイクル装置10は、流量調整弁16に代えて、第2バイパス流路181の流量を調整することの可能な適宜の流量調整部を用いることができる。この種の流量調整部としては、例えば上流側第1バイパス流路180aと第2バイパス流路181とにヘッド差を設ける構造を用いることができる。また、上流側第1バイパス流路180aを加熱するヒータを用いることもできる。さらに、上流側第1バイパス流路180a及び第2バイパス流路181にそれぞれ配置される開閉弁を用いることもできる。
・ECU70が提供する手段及び/又は機能は、実体的なメモリ72に記憶されたソフトウェア及びそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組み合わせにより提供することができる。例えばECU70がハードウェアである電子回路により提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路により提供することができる。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置や条件等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本開示の特徴を含む限り本開示の範囲に包含される。
10:冷凍サイクル装置
11:圧縮機
12:水冷コンデンサ(放熱器)
13:圧力調整器(圧力調整部)
14:室外熱交換器
15:三方弁(切替部)
16:調整弁(切替部、流量バランス調整部,圧損比率調整部)
17:減圧器(減圧部)
18:蒸発器
19:圧力調整弁(圧力調整部)
65:外気温センサ(外気温検出部,素子温度検出部)
60:冷媒温度センサ(冷媒状態検出部)
61:冷媒圧力センサ(冷媒状態検出部)
63:吐出温度センサ(冷媒温度検出部)
62:吸入圧力センサ(冷媒圧力検出部)
70:ECU(制御部,素子温度検出部)
80,81:アクチュエータ装置
91:第1開閉弁(切替部)
92:第2開閉弁(切替部)
140:第1室外熱交換部(第1熱交換部)
141:気液分離貯液部
142:第2室外熱交換部(第2熱交換部)
170:冷媒流路(第1冷媒流路)
180:第1バイパス流路
181:第2バイパス流路
190:冷媒流路(第2冷媒流路)
810:弁本体
815:第1弁座
821:第1弁体(圧力調整部)
822:第2弁体(切替部,第1開閉弁)
823:第3弁体(流量バランス調整部)
824:配管
825:弁駆動部(圧力調整部,切替部,第1開閉弁,流量バランス調整部)
842:第2弁座
843:第3弁座

Claims (21)

  1. 冷媒を吸入して圧縮するとともに、圧縮された冷媒を吐出する圧縮機(11)と、
    前記圧縮機から吐出される冷媒の熱を、空調対象空間への送風空気に放熱する放熱器(12)と、
    前記放熱器から流出した冷媒が外気との間で熱交換を行う第1熱交換部(140)と、
    前記第1熱交換部において、冷媒が外気から吸熱する第1モードと、冷媒が外気へと放熱する第2モードとを切替可能にすべく、前記第1熱交換部に流入する冷媒の圧力を調整する圧力調整部(13,19,821,825)と、
    前記第1熱交換部から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、前記気相冷媒と前記液相冷媒とを別々に流出させること及び前記液相冷媒を貯留することが可能な気液分離貯液部(141)と、
    前記気液分離貯液部から流出した液相冷媒を減圧させる減圧部(17)と、
    前記減圧部により減圧された冷媒と送風空気との間で熱交換を行うことにより冷媒を蒸発させる蒸発器(18)と、
    前記気液分離貯液部において分離された気相冷媒を前記圧縮機に導く第1バイパス流路(180)と、
    前記気液分離貯液部から流出した液相冷媒を前記第1バイパス流路に導く第2バイパス流路(181)と、
    前記気液分離貯液部から気相冷媒を流出させて前記第1バイパス流路及び前記圧縮機に流入させるとともに、前記気液分離貯液部から液相冷媒を流出させて前記第2バイパス流路及び前記第1バイパス流路に流入させさらに前記圧縮機に流入させる第1モードの冷媒回路と、前記気液分離貯液部から液相冷媒を流出させて前記減圧部及び前記蒸発器に流入させさらに前記圧縮機に流入させる第2モードの冷媒回路とを切り替える切替部(15,16,91,92,822,825)と、
    を備える冷凍サイクル装置。
  2. 前記第1モードの冷媒回路において、前記気液分離貯液部から流出する気相冷媒と液相冷媒との流量バランスを調整可能に構成された流量バランス調整部(16,823,825))を更に備える
    請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記第1モードの冷媒回路において、前記気液分離貯液部から流出する液相冷媒と外気との間で熱交換を行うことにより冷媒を蒸発させる第2熱交換部(142)を更に備える
    請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記第1モードの冷媒回路において、前記気液分離貯液部から流出する液相冷媒と外気との間で熱交換を行うことにより冷媒を蒸発させ、前記第2モードの冷媒回路においては、前記気液分離貯液部から流出する液相冷媒と外気との間で熱交換を行うことにより冷媒を過冷却する第2熱交換部(142)を更に備える
    請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記第1熱交換部、前記気液分離貯液部、及び前記第2熱交換部が室外熱交換器(14)として一体に構成されている
    請求項4に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記室外熱交換器、及び前記第2バイパス流路が一体に構成されている
    請求項5に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記圧力調整部、前記切替部、及び前記流量バランス調整部がアクチュエータ装置(80)として一体に構成されている
    請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記第1モードの冷媒回路において、前記気液分離貯液部から流出する液相冷媒と外気との間で熱交換を行うことにより冷媒を蒸発させ、前記第2モードの冷媒回路においては、前記気液分離貯液部から流出する液相冷媒と外気との間で熱交換を行うことにより冷媒を過冷却する第2熱交換部(142)を更に備え、
    前記第1熱交換部、前記気液分離貯液部、及び前記第2熱交換部が室外熱交換器(14)として一体に構成され、
    前記室外熱交換器、前記第2バイパス流路、及び前記アクチュエータ装置が一体に構成されている
    請求項7に記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記第1モードの冷媒回路において、前記気液分離貯液部から流出する液相冷媒と外気との間で熱交換を行うことにより冷媒を蒸発させる第2熱交換部(142)を更に備え、
    前記第2バイパス流路は、前記気液分離貯液部から流出する液相冷媒を前記第2熱交換部を通過させることなく前記第1バイパス流路に直接導くように構成されている
    請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記第1モードの冷媒回路において、前記気液分離貯液部から流出する気相冷媒と液相冷媒との流量バランスを調整可能に構成された流量バランス調整部(16,823,825)を更に備える
    請求項9に記載の冷凍サイクル装置。
  11. 前記切替部は、
    前記第1バイパス流路における前記第2バイパス流路との合流部分の下流側に設けられ、前記第1バイパス流路を開閉する第1開閉弁(91,822,825)と、
    前記気液分離貯液部から流出する液相冷媒を前記減圧部に流入させる冷媒流路(170)に設けられ、前記冷媒流路を開閉させる第2開閉弁(92)と、を含み、
    前記第1モードの冷媒回路は、前記第1開閉弁が開状態となり、且つ前記第2開閉弁が閉状態となることにより構成され、
    前記第2モードの冷媒回路は、前記第1開閉弁が閉状態となり、且つ前記第2開閉弁が開状態となることにより構成され
    前記圧力調整部、前記第1開閉弁、及び前記流量バランス調整部がアクチュエータ装置(81)として一体に構成され、
    前記アクチュエータ装置は、前記気液分離貯液部に一体的に組み付けられている
    請求項2又は10に記載の冷凍サイクル装置。
  12. 前記冷媒流路を第1冷媒流路とするとき、
    前記アクチュエータ装置は、
    前記放熱器から流出した冷媒を前記第1熱交換部に導く第2冷媒流路(190)、及び前記第1バイパス流路を有する弁本体(810)と、
    前記気液分離貯液部に貯められた前記液相冷媒を前記第1バイパス流路に導くことにより前記第2バイパス流路として機能する配管(824)と、
    前記弁本体における前記第2冷媒流路の途中に設けられる第1弁座(815)との間の流路の断面積を変化させることにより、前記圧力調整部として機能する第1弁体(821)と、
    前記弁本体における前記第1バイパス流路の途中に設けられる第2弁座(842)に着座することにより前記第1バイパス流路を全閉状態とするとともに、前記第2弁座から離座することにより前記第1バイパス流路を全開状態とすることにより、前記第1開閉弁として機能する第2弁体(822)と、
    前記弁本体における前記第1バイパス流路の途中に設けられる第3弁座(843)との間の流路の断面積を変化させることにより、前記流量バランス調整部として機能する第3弁体(823)と、
    前記第1弁体、前記第2弁体、及び前記第3弁体を駆動させる弁駆動部(825)と、を有する
    請求項11に記載の冷凍サイクル装置。
  13. 前記弁駆動部は、
    前記第1モードの冷媒回路において、前記第1弁体を前記第1弁座から離座させることにより前記第2冷媒流路を全開状態とし、且つ前記第2弁体を前記第2弁座に着座させることにより前記第1バイパス流路を全閉状態とし、
    前記第2モードの冷媒回路において、前記第1弁体と前記第1弁座との間の流路の断面積を一定とし、且つ前記第2弁体を前記第2弁座から離座させることにより前記第1バイパス流路を全開状態とし、且つ前記第3弁体と前記第3弁座との間の流路の断面積を可変とする、
    請求項12に記載の冷凍サイクル装置。
  14. 前記弁駆動部は、
    前記第2モードの冷媒回路において、更に、前記第1弁体と前記第1弁座との間の流路の断面積を可変とし、且つ前記第2弁体を前記第2弁座から離座させることにより前記第1バイパス流路を全開状態とし、且つ前記第3弁体を前記第3弁座から離座させることによりそれらの間の流路を全開状態とする
    請求項13に記載の冷凍サイクル装置。
  15. 前記流量バランス調整部は、前記第1バイパス流路における前記第2バイパス流路との接続部分よりも上流側の流路の圧損と前記第2バイパス流路の圧損との比率を変更可能な圧損比率調整部である
    請求項2又は10に記載の冷凍サイクル装置。
  16. 前記流量バランス調整部を制御する制御部(70)を更に備える
    請求項2又は10に記載の冷凍サイクル装置。
  17. 外気温を検出する外気温検出部(65)を更に備え、
    前記制御部は、前記外気温に基づいて前記流量バランス調整部を制御する
    請求項16に記載の冷凍サイクル装置。
  18. 前記第2バイパス流路を流れる冷媒の状態を検出する冷媒状態検出部(60,61)を更に備え、
    前記制御部は、前記第2バイパス流路を流れる冷媒の状態がスーパーヒート域の状態であると判定されることに基づいて、前記第2バイパス流路を流れる冷媒の流量が増加するように前記流量バランス調整部を制御する
    請求項16に記載の冷凍サイクル装置。
  19. 前記圧縮機のインバータのパワー素子の温度を検出する素子温度検出部(65,70)を更に備え、
    前記制御部は、前記インバータのパワー素子の温度が所定の閾値温度以上であることに基づいて、前記第2バイパス流路を流れる冷媒の流量が増加するように前記流量バランス調整部を制御する
    請求項16に記載の冷凍サイクル装置。
  20. 前記圧縮機から吐出される冷媒の温度を検出する冷媒温度検出部(63)を更に備え、
    前記制御部は、前記圧縮機から吐出される冷媒の温度が所定の閾値温度以上であることに基づいて、前記第2バイパス流路を流れる冷媒の流量が増加するように前記流量バランス調整部を制御する
    請求項16に記載の冷凍サイクル装置。
  21. 前記圧縮機に吸入される冷媒の圧力を検出する冷媒圧力検出部(62)を更に備え、
    前記制御部は、前記圧縮機に吸入される冷媒の圧力が所定の閾値圧力以上であることに基づいて、前記第2バイパス流路を流れる冷媒の流量が増加するように前記流量バランス調整部を制御する
    請求項16に記載の冷凍サイクル装置。
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