JP2017190776A - タービンエンジン翼形部抽気ポンプ - Google Patents

タービンエンジン翼形部抽気ポンプ Download PDF

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Abstract

【課題】エンジンにおいて翼形部に沿って進む空気流の境界層剥離を最小にすること。【解決手段】翼形部(90)の内部(120)内に配置され、抽気入口(130)と翼形部(90)の先端(96)との間に流体連通を与える少なくとも1つのチャネル(132)を有する翼形部(90)の負圧側(112)などの外壁(118)上に配置された少なくとも1つの抽気入口(130)を用いて、翼形部(90)の境界層剥離を最小にする装置及び方法である。抽気入口(130)を通して引き込まれ、先端(96)に与えられる抽気ガスは、先端(96)に配置されたシール(142)を加圧することができる。さらに、流量制御装置(160)をチャネル(132)内に配置して、ガスがチャネル(132)内に引き込まれる速度を制御又は調量することができる。【選択図】 図6

Description

本発明は、タービンエンジン翼形部抽気ポンプに関する。
タービンエンジン、特にガス又は燃焼タービンエンジンは、圧縮システム、燃焼器、及びタービンシステムから成る。タービンシステムは、燃焼器及び複数の固定ノズル及び回転ブレードを通る高温ガス流からエネルギーを抽出して圧縮システム及び他のエンジン構成要素を駆動する。航空機ターボファンエンジンは、通常、ファン、ブースタ、圧縮機、燃焼器、高圧タービン及び低圧タービンから成るガスタービンエンジンの一種である。高圧タービンは圧縮機のためのトルクを提供し、低圧タービンは、ファン及びブースタを駆動するためのトルクを提供し、航空機の推力を生成する。
ガスタービンエンジンは、エンジンを通る流体の流れを移動させる又は方向付ける、一般に回転ブレード及び固定ベーンのような複数の翼形形状要素を含む。エンジン運転中、翼形形状要素は、その表面上に不均一な圧力分布を有することがある。特定のブレード列における翼形要素の数が減少すると、ブレード荷重の増大に起因して、翼形部の負圧側に沿って進む空気の境界層剥離が生じる傾向がある。
米国特許第8736508号明細書
従って、境界層の剥離を最小にしてエンジンの高効率を維持すると同時に、ブレードの数を最小にしてエンジンの重量を低く抑えることも望ましく、航空機にとって重要である。
一態様において、本発明の実施形態は、内部を境界付け、前縁と後縁との間に延びて翼弦方向を定め、根元と先端との間に延びてスパン方向を定める正圧側壁及び負圧側壁を定める外壁を含むタービンエンジン用の翼形部に関する。翼形部は、外壁内に配置された少なくとも1つの抽気入口と、内部内に配置され、少なくとも1つの抽気入口と流体連通し、先端に開いている少なくとも1つのチャネルと、少なくとも1つのチャネル内に配置された少なくとも1つの流量制御装置とをさらに含む。
別の態様において、実施形態は、エンジン中心線の周りに回転可能なロータと、ロータの周りの円周方向構成の複数の翼形部とを含むタービンエンジンに関する。翼形部は、内部を境界付け、前縁と後縁との間に延びて翼弦方向を定め、根元と先端との間に延びてスパン方向を定める正圧側壁及び負圧側壁を定める外壁を含む。翼形部は、外壁内に配置された少なくとも1つの抽気入口と、内部内に配置され、少なくとも1つの抽気入口と流体連通し、かつ先端に開いている少なくとも1つのチャネルとをさらに含む。抽気入口及びチャネルは、複数の翼形部のソリディティの減少に対応する、10%〜40%のヅヴァイフェル荷重係数の増大をもたらす。
さらに別の態様において、実施形態は、タービンエンジンのタービンブレードに沿った空気流の剥離を減少させる方法に関する。この方法は、空気を前記タービンブレードの上に流して、10%から40%までの間のヅヴァイフェル荷重係数の増大をもたらすステップと、流体の流れをタービンブレードの負圧側から前記タービンブレードの内部に抽気するステップとを含む。
航空機用のガスタービンエンジンの概略断面図。 図1のガスタービンエンジンの翼形部の斜視図。 図2の翼形部の断面図。 抽気入口を有する図2の翼形部の側面図。 翼形部の先端内に抽気出口を有する、図4の翼形部の上面図。 流量制御装置を備えた内部チャネルを有する、図2の翼形部の側面図。 図6の流量制御装置の拡大図。 図6の内部チャネル内に配置することができる代替的な流量制御装置。 図2の翼形部の空気流剥離を減少させる方法を示すフローチャート。
記載される本発明の実施形態は、エンジンにおいて翼形部に沿って進む空気流の境界層剥離を最小にすることに向けられる。説明のために、本発明は、航空機ガスタービンエンジン用のタービンに関して説明される。しかしながら、本発明はそのように限定されず、圧縮機を含むエンジン内に、並びに他の移動体用途、及び非移動体の工業用途、商業用途、及び住宅用途などの非航空機用途に一般的に適用できることが理解されるであろう。
本明細書で使用される場合、用語「前方」又は「上流」とは、エンジン入口に向かう方向に移動していること、又はある構成要素が別の構成要素と比較してエンジン入口により近接していることを指す。「前方」又は「上流」と併せて用いられる用語「後方」又は「下流」は、エンジン中心線に対してエンジンの後部又は出口に向かう方向を指す。
さらに、本明細書で使用される場合、用語「半径方向」又は「半径方向に」とは、エンジンの長手方向中心軸線とエンジン外周との間に延びる寸法を指す。
全ての方向性の言及(例えば、半径方向、軸方向、近位、遠位、上側、下側、上向き、下向き、左、右、横、前、後、上部、底部、上方、下方、垂直、水平、時計回り、反時計回り、上流、下流、後方等)は、読み手の本発明の理解を助けるために識別目的で使用しているに過ぎず、特に位置、向き、又は本発明の用途に関して限定するものではない。接続に関する言及(例えば、取り付け、結合、接続、及び接合)は、広義に解釈すべきであり、別途指示されていない限り、一群の要素間の中間部材及び要素間の相対移動を含むことができる。従って、接続に関する言及は、必ずしも2つの要素が互いに固定関係で直接接続されることを示唆するものではない。例示的な図面は、単に例証目的のものであり、本明細書に添付される図面中に示されている寸法、位置、順序及び相対サイズは変えることができる。
図1は、航空機用のガスタービンエンジン10の概略断面図である。エンジン10は、前方14から後方16に延びるほぼ長手方向に延びる軸線又は中心線12を有する。エンジン10は、下流直列流れ関係で、ファン20を含むファンセクション18と、ブースタ又は低圧(LP)圧縮機24及び高圧(HP)圧縮機26を含む圧縮機セクション22と、燃焼器30を含む燃焼セクション28と、HPタービン34及びLPタービン36を含むタービンセクション32と、排気セクション38とを含む。
ファンセクション18は、ファン20を囲むファンケーシング40を含む。ファン20は、中心線12の周りに半径方向に配置された複数のファンブレード42を含む。HP圧縮機26、燃焼器30、及びHPタービン34は、燃焼ガスを発生するエンジン10のコア44を形成する。コア44は、ファンケーシング40と結合することができるコアケーシング46に囲まれる。
エンジン10の中心線12の周りに同軸に配置されたHPシャフト又はスプール48は、HPタービン34をHP圧縮機26に駆動可能に接続する。より大きな直径の環状HPスプール48内で、エンジン10の中心線12の周りに同軸に配置されたLPシャフト又はスプール50は、LPタービン36をLP圧縮機24及びファン20に駆動可能に接続する。
LP圧縮機24及びHP圧縮機26はそれぞれ、複数の圧縮機段52、54を含み、これらにおいて、圧縮機ブレード56、58のセットが、固定圧縮機ベーン60、62(ノズルとも呼ばれる)の対応するセットに対して回転して、段を通過する流体の流れを圧縮又は加圧する。単一の圧縮機段52、54において、複数の圧縮機ブレード56、58は、リング状に設けることができ、ブレードプラットフォームからブレード先端へ中心線12に対して半径方向外向きに延びることができ、一方、対応する固定圧縮機ベーン60、62は、回転ブレード56、58の上流側にこれらに隣接して配置される。図1に示されるブレード、ベーン、及び圧縮機段の数は、単に例証目的で選択されたものに過ぎず、他の数も実施可能であることに留意されたい。
圧縮機の段のブレード56、58は、ディスク59、61に取り付けることができ、ディスク59、61は、HPスプール48及びLPスプール50の対応するものに取り付けられ、各段は、それぞれのディスク59、61を有する。圧縮機の段のベーン60、62は、円周方向構成でコアケーシング46に取り付けることができる。
HPタービン34及びLPタービン36はそれぞれ、複数のタービン段64、66を含み、これらにおいて、タービンブレード68、70のセットが固定タービンベーン72、74(ノズルとも呼ばれる)の対応するセットに対して回転して、段を通過する流体の流れからエネルギーを抽出する。単一のタービン段64、66において、複数のタービンベーン72、74は、リング状に設けることができ、中心線12に対して半径方向外向きに延びることができ、一方、対応する回転タービンベーン68、70は、固定タービンベーン72、74の下流側にこれらに隣接して配置され、ブレードプラットフォームからブレード先端へ、中心線12に対して半径方向外向きに延びることもできる。図1に示されるブレード、ベーン、及びタービン段の数は、単に例証目的で選択されたものに過ぎず、他の数も実施可能である点に留意されたい。
タービンの段のブレード68、70は、ディスク71、73に取り付けることができ、ディスク71、73は、HPスプール48及びLPスプール50の対応するものに取り付けられ、各段は、それぞれのディスク71、73を有する。圧縮機の段のベーン72、74は、円周方向構成でコアケーシング46に取り付けることができる。
スプール48、50のいずれか又は両方に取り付けられ及びそれと共に回転するエンジン10の部分は、個別に又はまとめてロータ53とも呼ばれる。コアケーシング46に取り付けられた部分を含むエンジン10の固定部分は、個別に又はまとめてステータ63とも呼ばれる。
作動時に、ファンセクション18を出る空気流は、空気流の一部がLP圧縮機24に流れるように分離され、LP圧縮機24は、次に加圧周囲空気76をHP圧縮機26に供給し、HP圧縮機26は、周期空気をさらに加圧する。HP圧縮機26からの加圧空気76は、燃焼器30において燃料と混合されて点火され、これにより燃焼ガスを発生する。これらのガスからHPタービン34によって一部の仕事が抽出され、これによりHP圧縮機26を駆動する。燃焼ガスは、LPタービン36に吐出され、LPタービン36は追加の仕事を抽出してLP圧縮機24を駆動し、排気ガスは、最終的に、排気セクション38を介してエンジン10から排出される。LPタービン36を駆動することにより、LPスプール50を駆動してファン20及びLP圧縮機24を回転させる。
空気流78の残りの部分は、LP圧縮機24及びエンジンコア44をバイパスし、ファン排気側84において、固定ベーン列を通って、より特定的には、複数の翼形部ガイドベーン82を含む出口ガイドベーン組立体80を通って、エンジン組立体10から出る。より具体的には、半径方向に延びる翼形部ガイドベーン82の円周方向列がファンセクション18に隣接して用いられ、空気流78の何らかの方向性制御を行う。
ファン20によって供給される周囲空気の一部は、エンジンコア44をバイパスし、エンジン10の部分、特に高温部分の冷却に使用され、及び/又は航空機の他の態様の冷却又は動力供給に用いることができる。タービンエンジンとの関連において、エンジンの高温部分は通常、燃焼器30、特にタービンセクション32の下流側にある構成要素であり、HPタービン34は、燃焼セクション28の直ぐ下流側にあるので最も高温の部分である。冷却流体の他の供給源は、これに限定されるものではないが、LP圧縮機24又はHP圧縮機26から吐出される流体とすることができる。この流体は、LP圧縮機24又はHP圧縮機26から引き出される空気を含むことができ、タービンセクション32の冷却源として燃焼器30をバイパスする、抽気(ブリード)空気77とすることができる。これは一般的なエンジン構成であり、限定することを意図しない。
図2は、図1からのエンジン10のブレード又はベーンとすることができる翼形部90の斜視図である。翼形部90は、ダブテール部94に結合されたプラットフォーム92に取り付けられる。翼形部90は、先端96から根元98に延び、スパン方向を定める。プラットフォーム92は、翼形部90と根元98において一体となることができ、そのことは、エンジン空気流を半径方向に含む助けとなる。ダブテール部94は、エンジン10上のロータ51又はディスク59、61、71、73に取り付けられるように構成することができる。ダブテール部94は、断面が示されているが、環状ロータ又はディスクに取り付けられた環状要素を含むことができる。従って、翼形部90は、回転要素又は非回転要素とすることができる。
図3を参照すると、断面で示される翼形部90は、前縁114及び後縁116がこれらの間に翼弦方向を定める凹面状正圧側壁110及び凸面状負圧側壁112を有する。圧力側壁110及び負圧側壁112は、内部120を境界付ける外壁118を定める。例えばブレード68のような翼形部90は、正圧側壁110が負圧側壁112の後に続く方向に回転する。従って、図3に示されるように、翼形部90は、ページの上部に向かって上向きに回転する。固定ベーン72などの翼形部90は回転しない。
ここで図4を参照すると、負圧側112を示す翼形部90の側面図が、複数の抽気入口130を含む。抽気入口130は、長円形又は楕円形状とすることができるが、円形、四辺形、独特なもの、幾何学的形状、又は他のもののような任意の形状が考えられる。6つの抽気入口130だけが示されるが、翼形部90上にわずか1つの又は任意の数の抽気入口130を配置できることを理解されたい。複数のチャネル132が、翼形部90の内部120内に配置される。抽気入口130は、翼形部90の外部とチャネル132との間に流体連通をもたらす。チャネル132は、弓形、線形、又はその組み合わせとすることができ、抽気入口130から先端96に向けて延びる。1つの特定の例において、翼形部90は、タービンブレードとすることができる。さらに別の例は、チャネル132のための内部空間を提供する冷却されないタービンブレードとすることができる。冷却されないタービンブレードは、現在、一般的に低圧タービンにおいて見出される。
先端96は、先端シュラウド140をさらに含む。先端シュラウド140は、先端96の端部に取り付けることができ、又は翼形部90と一体にすることができる。先端シュラウド140は、該シュラウド140から延びる、シール歯と呼ばれることが多い1つ又はそれ以上の先端バッフル142を含むことができる。先端バッフル142は、翼形部90のシュラウド140とシールランド143との間のシールとして働く。一例においては、シールランド143をハチの巣構造の金属板で作製し、エンジンのケーシングに取り付けて、翼形部先端の漏れを最小にすることができる。先端バッフル142は、互いから離間配置され、これらの間に先端キャビティ144を定める。2つより多い先端バッフル142を用いる例において、隣接する先端バッフル142の間に複数の先端キャビティ144を定めることができる。先端キャビティ144が加圧されると、先端バッフル142により生成されるシールの有効性が高まり、先端の漏れの低減によりエンジン効率を改善することができる。図4では、先端シュラウド140を含むように示されるが、翼形部90は、先端シュラウド140を含まないこともあることを理解されたい。
出口146が先端バッフル142の間の先端キャビティ144内に離間配置された状態で、抽気入口130及びチャネル132の数に対応する複数の出口146を先端96に配置することができる。従って、チャネル132は、翼形部90の先端96に、負圧側112における翼形部90の外部に対する流体連通を与える。出口146は、先端キャビティ144の外側に又は先端バッフル142上にさえ、配置することができると考えられることを理解されたい。さらに、チャネル132が合体して、より少ない数のチャネル132にすることができ、その結果、入口130より少ない出口146が存在し得る。反対に、チャネル132が分岐してより多い数のチャネル132となり、その結果、出口146より少ない入口130が存在し得る。
ここで図5を参照すると、先端キャビティ144内に配置された先端96上の出口146を示す、翼形部90の先端96の上面図である。出口146は、抽気入口130を補完するように成形され、パターン形成することができる。代替的に、出口146は、抽気入口130と異なるように成形することができ、又は代替的な方法でパターン形成することができる。さらに、各抽気入口130は1つの相補的チャネル132及び1つの相補的出口146を含むように示されるが、入口130を抽気するより多くの又はより少ないチャネル132及び出口146があり得ると考えられる。例えば、1つの抽気入口130は、1つより多い出口146で排出する1つより多いチャネル132に流体結合することができる。別の例において、2つ又はそれより多い通気入口130が、1つの出口146に結合された1つのチャネル132を与えることがある。従って、任意の数の抽気入口130、チャネル132及び出口146が考えられる。付加的に、チャネル132は、流体を先端キャビティ144内に排出する必要はなく、最後方のバッフル142の後方に、又は最前方のバッフル142の前方に排出することができる。
ここで図6を参照すると、チャネル132は、流量制御装置160をさらに含むことができる。流量制御装置160は、先端96に隣接してチャネル132の端部に配置することができるが、流量制御装置160は、チャネル132に沿ったどこにでも配置できると考えられる。流量制御装置160は、翼形部90と又はチャネル132と一体にすることができる。代替的に、流量制御装置160は、チャネル132の出口キャビティ162内に配置することができる個別ユニットとすることができる。一例において、流量制御装置160は、出口キャビティ162にねじ込むことができる。こうした取り付けは、翼形部90全体を修理することなしに、保守又は交換を容易にする。流量制御装置160は、弁又は他の流量制御装置のような、チャネル132を通る流体の流れを調量する又は選択的に可能にするように動作可能な任意の装置とすることができる。弁の例として、これらに限定されるものではないが、逆止弁、遠心弁、遠心逆止弁、ボール弁、ガスケット、ばね弁、ゲート弁、ニードル弁、プライオリティ弁、論理弁、加速弁、減速弁、圧力弁、温度弁、比例及び非比例流量制御弁、又はバタフライ弁を挙げることができる。他の流量制御装置の例として、これらに限定されるものではないが、流量調整弁、線形可変差動変成器、差動圧力システム、圧力補償可変流量弁、温度補償可変流量弁、需要補償流量制御、分流器、結合器、回転分配器、又はソレノイドを挙げることができる。図示されるような図6は例示であり、単一の抽気入口130、チャネル132及び流量制御装置160が示されているが、相補的流量制御装置160を有する任意の数のチャネル132が考えられることを理解されたい。
ここで図7を参照すると、図6のセクションVIIの拡大図は、翼形部90内にねじ込まれた別個のユニットとして例示的な流量制御装置160を示す。流量制御装置160は、チャネル132を補完するような大きさにされ、チャネル132を流量制御装置160に流体結合する入口164を含む。出口166は、先端96に隣接して、入口164の反対に配置される。出口166は、入口164より大きい断面面積を有するような大きさにすることができるので、入口164と出口166との間の通路168は、増大する断面面積を定める。反対に、流量制御装置160の出口166は、出口166に向けて縮小する断面面積を有する、入口164より小さい流れ面積を有することができる。さらに、入口164及び出口166の流れ面積は同一とすることができる。流れ通路168の断面面積は減少又は増加する必要はないが、可変であり得る。例えば、こうした可変の断面面積は、縮小−拡大、拡大−縮小、拡大−縮小−拡大、縮小−拡大−縮小、又はこれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。さらに、流量制御装置160の入口164の断面面積は、チャネル132よりも大きくすること又は小さくすることができる。
弁170は、通路168を選択的に開閉するように通路168内に取り付け、流量制御装置160を通る流体の流れを可能にする又は防止することができる。基部172は、出口166に沿って取り付けることができる。ばねのような付勢部材174は、基部172の一端に取り付けることができ、弁ボール176が基部172の反対側に配置される。弁ボール176は、付勢部材174に対して動き、通路168を選択的に開閉することができる。図7に見られるように、通路168が、入口164から出口166に向かって増大する断面面積を含む場合、弁ボール176の作動は、流量制御装置160を通過する流体の流れを調量する働きをすることができる。こうした調量は、流量制御装置160を完全に閉鎖すること、又は可変の流体流量が流量制御装置160を通過することを可能にすることを含むことができる。従って、抽気入口130に引き込まれる流体の流量は、流量制御装置160により制御することができる。こうした流量制御装置160の制御又は作動は、一例では、回転ブレードとして働く翼形部90の回転速度を通じて達成することができる。エンジン10の回転速度が増大すると、ボール176には、拡大壁178から離れるように半径方向外向きに荷重がかかり、付勢部材174を縮小し、弁170の流れ面積を開放することができる。回転速度が大きくなるにつれて、弁ボール176は、さらに壁178から離れるように動き、流量制御装置160を通るより大きい流量が可能になる。エンジン10の回転速度が遅くなると、付勢部材174は弁ボール176を入口164に向かって戻し、流量制御装置160を閉じるか又はその流れ面積を減少させる。代替的に、弁170は、抽気入口130を通る弁170に与えられる流体圧力によって作動させることができる。こうした圧力は、エンジン加圧空気流76内の空気圧に基づいて決定され得る。別の例において、流路168の壁178は、出口166に向かって縮小し得るので、出口166は、入口164より少ない断面面積を有する。
ここで図8を参照すると、別の流量制御装置160が、代替的に、圧力補償可変流量弁180を含むことができる。圧力補償可変流量弁180は、流量制御装置160のオリフィス184内に配置された摺動部材182を含む。キャビティ186が、オリフィス184内の摺動部材182の後方に定められる。摺動部材182が作動すると、キャビティ186の容積が増大又は減少し、次に、それによりキャビティ186内の圧力が減少又は増大し得る。従って、チャネル132を通してもたらされる空気の圧力は、摺動部材182に作用し得る。チャネル132によりもたらされる空気圧力が大きいほど、摺動部材182は、さらにキャビティ186内に引っ込む。摺動部材182の作動により、流量制御装置160の開口部188が選択的に開放又は閉鎖し、所定の空気流量190が出口通路192内に流れることが可能になり、それを出口166にもたらすことができる。代替的に、摺動部材182は、翼形部90の回転速度により作動させることができ、摺動部材182の位置は、翼形部90の回転速度及びキャビティ186の圧力により決定することができる。翼形部90の回転速度が大きいほど、摺動部材182にかかるより大きい遠心力を用いて、開口部188を開放又は閉鎖し、流量制御装置160を通る空気の流量190を増大又は減少させることができる。
弁170、180に与えられる又はこれらを通る流量は、設計されるエンジン速度に基づいて詳細に調整することができ、又は壁178の角度又は向き、付勢部材174のばね定数、又は入口164若しくは出口166の断面面積により、通路168の断面面積の増加率に基づいて、所定量の空気を抽気するように調整することができる。
抽気入口130、チャネル132、出口146及び流量制御装置160を用いて、翼形部90の負圧側112に沿った空気流の境界層剥離を低減させ得ることを理解されたい。エンジン運転中、負圧側112に沿って流れる空気流は、空気流の境界層剥離を有することがある。特定の翼形部列における翼形部カウントが減少する又はソリディティが減少すると、境界層剥離の傾向が増大する。エンジン重量を最小にするためにブレードカウント又はソリディティを最小にすることは望ましいが、減少したブレードカウントの結果生じる空気流の境界層剥離は、エンジン効率を低下させる。
従来のソリディティのブレード列と同様の効率を与えながら、減少したブレードカウント又は減少したソリディティを可能にするために、翼形部90の負圧側壁112上に配置された抽気入口130は、負圧側112に沿って流れる流体の一部を抜き取り、抽気した空気を、チャネル132を通じて先端キャビティ144に提供し、先端シュラウド140におけるラビリンスシールを加圧する。代替的に、抽気した流体をシュラウド140におけるラビリンスシールの後方又はその前方に排出することができる。抽気入口130における流体の抽気は、境界層を負圧側112についたままにさせ、より高い効率を維持し、他の場合には、より少ないブレードカウント又はソリディティにより効率が失われることがある。
付加的に、流量制御装置160は、抽気空気が抽気入口130に引き込まれる速度を制御するように働く。従って、他の場合にはエンジンの効率に影響を与えることがある過度の量のガスを引き込むことなく、負圧側112において境界層から抽気ガスが引き込まれる速度を最適化して、必要なガスの部分だけを引き込み、境界層を負圧側についたままに保持することができる。
ヅヴァイフェル数(Zweifel number)又はヅヴァイフェル荷重係数(Zweifel loading efficient)は、ブレード列において翼形部にかかる荷重を比較する方法を提供する。特定のブレード列の荷重レベルが与えられた場合、ヅヴァイフェル数を評価して、境界層剥離の可能性を推定する。ヅヴァイフェルレベルZは、翼形部プロファイルの周りの圧力分布が、どれだけ緊密に、正圧側壁110に沿ったよどみ圧及び負圧側壁112に沿った出口静圧に等しい理想的な静圧に一致するかの尺度である。従って、理想的な圧力は、ヅヴァイフェル数=1.0を有するブレード荷重を定める。荷重が高いと、より少ないブレードにより同等の量の仕事を生成することが可能になるので、より高い荷重及びヅヴァイフェル数を有するタービンブレード列を設計することが望ましい。従って、より少ないブレードは、重量の減少をもたらす。境界層を翼形部90の負圧側112に適切についたままに維持することが望ましい。ブレード荷重及びヅヴァイフェル数が増大すると、剥離の傾向も増大する。剥離を防止するために、抽気入口130は、翼形部90の負圧側に沿った空気流の部分を引き込み、境界層をついたままにさせることができる。抽気入口130及び抽気入口130を通して引き込まれる流量は、10%から40%までの間のヅヴァイフェル数の増大を定めるように適合させることができる。
付加的に、翼形部90は、全ブレード列又はベーンのステータの列のような、翼形部90の円周方向構成全体についてのソリディティをさらに定めることができる。ソリディティは、前縁114から後縁116まで延びる翼形部翼弦と、所定の半径方向距離における、ピッチとも呼ばれる間隔との比により定めることができ、ソリディティ=翼弦/間隔(σ=C/S)であり、ここでσはソリディティであり、Cは翼弦であり、Sはピッチ又は円周方向間隔である。従って、翼弦が増大又は減少すると、ソリディティσは、翼弦に正比例し、翼弦のそれぞれを増大又は減少させることを理解されたい。間隔が増大すると、ソリディティは減少し、互いに反比例する。従って、特定のブレード列においてより少ない数の翼形部90を用いると、ソリディティが減少する。
段ごとの仕事出力は、タービン設計における別の重要なパラメータである。タービン段は、流れを接線方向に転向し加速する上流ノズル、それに続くエンジン中心線12の周りに回転し、流れを軸方向に向けて戻す下流ブレードにより定められる。タービン段により生成される全ての仕事は、ブレードによりもたらされる。回転ブレードは、ブレード列を通って流れる流体からエネルギーを抽出し、熱及び運動エネルギーを回転シャフト及びトルクの形態の機械的エネルギーに変換する。タービン段ごとの仕事出力の増大は、段の総数の減少を可能にし、エンジン重量を減少させるので、望ましい。しかしながら、段ごとの仕事が増大するについて、各ブレード列により高い荷重がかかり、負圧側の境界層剥離の可能性が高くなる。こうした剥離はエンジン効率の低下をもたらす。
ロータブレード列又はステータベーン列のような、特定の円周方向構成で説明された翼形部90は、任意の数の翼形部90とすることができる。負圧側の抽気開口部130を用いることにより、結果として負圧側の境界層剥離を生じさせることなく、ブレード列のソリディティを、10〜40%だけ減少させることができる。一例において、これは、ブレード翼弦を維持するタービンブレード数の10%〜40%の減少に対応し得る。
低圧タービンロータブレードは、抽気入口130、上部チャネル、流量制御装置160、又はその任意の数若しくは組み合わせを有する一例において、10%から40%までの間のヅヴァイフェル数の増大を有し、ソリディティが10%〜40%だけ減少し、任意の数の翼形部90が低圧タービンロータ上に編成された、翼形部90は、エンジン効率を維持しながら、エンジン重量全体の減少をもたらし得ることを理解することができる。さらに、運転中、エンジンロータは、抽気入口130において流体を抽気する速度を最適化するように流量制御装置160を適合することができる任意の回転速度で回転することができる。
列挙したようなヅヴァイフェル数、ソリディティ、及び翼形部カウントは例示的なものであり、記載したような特定の値は、特定のエンジンにおいて増大又は減少し得ることを理解されたい。例えば、より大きい直径を有するエンジン10は、必然的に、より小さい直径を有するエンジン10よりも大きいブレードカウントを必要とする。従って、ヅヴァイフェル数及びソリディティは、本発明の特定の必要性のそれぞれを変えることがある。
ここで図9を参照すると、タービンエンジン用のタービンブレードに沿った空気流の剥離を減少させる方法200が、202において、10%から40%までの間のヅヴァイフェル数の増大をもたらすように、空気をタービンブレードの上に流すことを含む。空気流は、正圧側110及び負圧側112の両方の上で後方に移動し、特定のブレード列及び翼形部設計に従った所望のヅヴァイフェル係数を生成することができる。204において、方法200は、流体の流れを、タービンブレードの負圧側112からタービンブレードの内部に抽気することをさらに含むことができる。図4に示されるように、流体の流れを、翼形部90の負圧側112における抽気入口130を通して抽気し、翼形部90の内部内に配置されたチャネル132に提供することができる。従って、抽気ガスは、翼形部90の負圧側112におけるガス流の境界層剥離を防止しながら、より高いヅヴァイフェル数を達成することができる。
随意的に、206において、流体の流れを、ブレードの内部内のチャネル132を通して先端96に方向付けることができる。先端96において、流体の流れを、例えば、先端キャビティ144内に排出し、先端シュラウド140及びバッフル142により定められるラビリンスシールを加圧することができる。206から、随意的に208において、タービンブレードの内部内の流量制御装置160により、流体の流れを調量することができる。従って、流量制御装置160を用いて、所定量の流体を抽気入口130において抜き取り、境界層の流れを翼形部の負圧側112についたままに維持することができる。流量制御装置160を調整して、抽気入口130を通る適切な量のガスを抽気し、過剰な量のガスを抽気してエンジン効率に悪影響を及ぼすことなく、境界層剥離を防止することができる。こうした調整は、通路168の可変断面面積、又は付勢部材174のばね定数、並びに入口164若しくは出口166の断面面積を制御するように壁178を適合させることによって達成することができる。
さらに、212において、随意的に、タービンブレードの先端96における出口146を通して流体の流れを排出することができる。この排出流を用いて、先端シュラウド140、バッフル142及びそれらの間に定められる先端キャビティ144により先端96に生成されるラビリンスシールを加圧することができる。
本明細書に記載されるような本発明は、境界層のガスの流れを、翼形部の負圧側に沿ってついたままに維持することを理解されたい。システムの重量を減少させるために円周方向構成における翼形部の数のカウントを減少させる際、ソリディティ全体が減少し、そのことが、翼形部に沿った空気流の剥離を招くことがある。翼形部の負圧側に抽気入口を設けることにより、空気流の剥離が防止され、エンジン重量の低減を可能にしながら、エンジン効率が維持される。代替的に、ヅヴァイフェル数及びブレードカウントを変更すること又は維持することにより、個々のブレード列の仕事出力を増大させることができる。これは、必要とされるブレード列の総数の減少を可能にするために望ましい。行われた仕事及び生成されるトルクの増大により、負圧側の境界層剥離の傾向が増大する。しかしながら、抽気開口部130及びチャネル132は、翼形部90の負圧側112の上に流れの部分を抽気し、境界層をついたままにし、より高い効率を維持する。従って、複数のタービン段を必要とするタービン設計において、本発明は、同様のエンジン効率を維持しながら、エンジン重量を減少させるために、タービン段の数を減少させることができる。
開示される設計の用途は、ファン及びブースタセクションを有するタービンエンジンに限定されるものではなく、ターボジェット、ターボプロップ、ガスタービンを作動させる発電又は機械、ターボ機械及びターボエンジンにも適用可能である。
本明細書は、最良の形態を含む実施例を用いて本開示を説明し、また、あらゆる当業者が、あらゆるデバイス又はシステムを実施及び利用すること並びにあらゆる組み込み方法を実施することを含む本開示を実施することを可能にする。本発明の特許保護される範囲は、請求項によって定義され、当業者であれば想起される他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、請求項の文言と差違のない構造要素を含む場合、或いは、請求項の文言と僅かな差違を有する均等な構造要素を含む場合には、本発明の範囲内にあるものとする。
最後に、代表的な実施態様を以下に示す。
[実施態様1]
タービンエンジン用の翼形部であって、
内部を境界付け、前縁と後縁との間に延びて翼弦方向を定め、根元と先端との間に延びてスパン方向を定める正圧側壁及び負圧側壁を定める外壁と、
上記外壁内に配置された少なくとも1つの抽気入口と、
上記少なくとも1つの抽気入口と流体連通するように上記内部内に配置され、上記先端に開いている少なくとも1つのチャネルと、
を含む、翼形部。
[実施態様2]
上記チャネルは、上記先端内に配置された少なくとも1つの出口をさらに含む、実施態様1に記載の翼形部。
[実施態様3]
1つ又はそれ以上の先端バッフルが先端シュラウド上に配置されて先端キャビティを定める、先端シュラウドをさらに含む、実施態様2に記載の翼形部。
[実施態様4]
上記出口は、上記先端キャビティ内及び2つのバッフル間に配置される、実施態様3に記載の翼形部。
[実施態様5]
上記少なくとも1つのチャネル内に配置された少なくとも1つの流量制御装置をさらに含む、実施態様1に記載の翼形部。
[実施態様6]
上記少なくとも1つの流量制御装置は、逆止弁、ボール弁、ガスケット、ばね弁、ゲート弁、ニードル弁、プライオリティ弁、論理弁、加速弁、減速弁、遠心逆止弁、圧力弁、温度弁、比例流量生後弁、非比例流量制御弁、又はバタフライ弁のうちの1つを含む、実施態様5に記載の翼形部。
[実施態様7]
上記少なくとも1つのチャネルは、出口キャビティをさらに含み、上記流量制御装置は、上記出口キャビティ内に配置される、実施態様6に記載の翼形部。
[実施態様8]
上記流量制御装置は、遠心逆止弁である、実施態様7に記載の翼形部。
[実施態様9]
上記逆止弁は、上記少なくとも1つの抽気開口部からもたらされる流体圧力により作動される、実施態様8に記載の翼形部。
[実施態様10]
上記少なくとも1つの抽気入口は、負圧側上に配置される、実施態様1に記載の翼形部。
[実施態様11]
上記翼形部は、タービンブレードを含む、実施態様1に記載の翼形部。
[実施態様12]
上記タービンブレードは、冷却されない低圧タービンブレードである、実施態様11に記載の翼形部。
[実施態様13]
タービンエンジンであって、
エンジン中心線の周りに回転可能なロータと、
上記ロータの周りの円周方向構成の複数の翼形部と、
を含み、上記翼形部は、
内部を境界付け、前縁と後縁との間に延びて翼弦方向を定め、根元と先端との間に延びてスパン方向を定める正圧側壁及び負圧側壁を定める外壁と、
上記外壁内に配置された少なくとも1つの抽気入口と、
上記内部内に配置され、上記少なくとも1つの抽気入口と流体連通する、少なくとも1つのチャネルと、
を含み、
上記抽気入口及びチャネルは、上記複数の翼形部のソリディティの10%から40%までの減少に対応する、10%から40%までの間のヅヴァイフェル荷重係数の増大をもたらす、タービンエンジン。
[実施態様14]
上記ヅヴァイフェル荷重係数は、20%から30%までの間増大する、実施態様13に記載のタービンエンジン。
[実施態様15]
上記先端内に配置され、上記少なくとも1つのチャネルと流体連通する少なくとも1つの出口をさらに含む、実施態様13に記載のタービンエンジン。
[実施態様16]
上記少なくとも1つのチャネル内に配置された少なくとも1つの流量制御装置をさらに含む、実施態様13に記載のタービンエンジン。
[実施態様17]
上記少なくとも1つの抽気入口は、負圧側上に配置される、実施態様13に記載のタービンエンジン。
[実施態様18]
上記翼形部は、タービンブレードを含む、実施態様13に記載のタービンエンジン。
[実施態様19]
上記タービンブレードは、冷却されない低圧タービンブレードである、実施態様18に記載のタービンエンジン。
[実施態様20]
タービンエンジン用のタービンブレードに沿った空気流の剥離を減少させる方法であって、
空気を上記タービンブレードの上に流し、10%から40%までの間のヅヴァイフェル荷重係数の増大をもたらすステップと、
流体の流れを、上記タービンブレードの負圧側から上記タービンブレードの内部に抽気するステップと、
を含む、方法。
[実施態様21]
上記流体の流れを上記タービンブレードの上記内部内のチャネルを通して上記タービンブレードの先端に方向付けるステップをさらに含む、実施態様20に記載の方法。
[実施態様22]
上記流体の流れを上記チャネルから上記タービンブレードの上記先端内の出口を通して排出するステップをさらに含む、実施態様21に記載の方法。
[実施態様23]
流量制御装置により上記チャネルを通る上記流体の流れを調量するステップをさらに含む、実施態様22に記載の方法。
[実施態様24]
上記流体の流れを調量するステップは、上記タービンブレードの回転速度に基づいて上記流量制御装置を作動させるステップをさらに含む、実施態様23に記載の方法。
[実施態様25]
上記流体の流れを調量するステップは、上記流量制御装置の上流及び下流の上記流体の圧力又は圧力差に基づいて、上記流量制御装置を作動させるステップをさらに含む、実施態様24に記載の方法。
10 エンジン
12 中心線
14 前方
16 後方
18 ファンセクション
20 ファン
22 圧縮機セクション
24 LP圧縮機
26 HP圧縮機
28 燃焼セクション
30 燃焼器
32 タービンセクション
34 HPタービン
36 LPタービン
38 排気セクション
40 ファンケーシング
42 ファンブレード
44 コア
46 コアケーシング
48 HPスプール
50 LPスプール
52 HP圧縮機段
53 ロータ
54 HP圧縮機段
56 LP圧縮機ブレード
58 HP圧縮機ブレード
59 ディスク
60 LP圧縮機ベーン
61 ディスク
62 HP圧縮機ベーン
63 ステータ
64 HPタービン段
66 LPタービン段
68 HPタービンブレード
70 LPタービンブレード
71 ディスク
72 HPタービンベーン
73 ディスク
74 LPタービンベーン
76 加圧周囲空気
77 抽気空気
78 空気流
80 出口ガイドベーン組立体
82 翼形部ガイドベーン
84 ファン排気側
90 翼形部
92 プラットフォーム
94 ダブテール部
96 先端
98 根元
110 正圧側壁
112 負圧側壁
114 前縁
116 後縁
118 外壁
120 内部
130 抽気入口
132 チャネル
140 先端シュラウド
142 先端バッフル
143 シールランド
144 先端キャビティ
146 出口
160 流量制御装置
162 出口キャビティ
164 入口
166 出口
168 通路
170 弁
172 基部
174 付勢部材
176 弁ボール
178 壁
180 圧力補償可変流量弁
182 弁部材
184 オリフィス
186 キャビティ
188 開口部
190 空気の流れ
192 出口通路
200 方法
202 ステップ
204 ステップ
206 ステップ
208 ステップ
212 ステップ

Claims (10)

  1. タービンエンジン(10)用の翼形部(90)であって、
    内部(120)を境界付け、前縁(114)と後縁(116)との間に延びて翼弦方向を定め、根元(98)と先端(96)との間に延びてスパン方向を定める正圧側壁(110)及び負圧側壁(112)を定める外壁(118)と、
    前記外壁(118)内に配置された少なくとも1つの抽気入口(130)と、
    前記少なくとも1つの抽気入口(130)と流体連通するように前記内部(120)内に配置され、前記先端(96)に開いている少なくとも1つのチャネル(132)と、
    を含む、翼形部(90)。
  2. 前記チャネル(132)は、前記先端(96)内に配置された少なくとも1つの出口(146)をさらに含む、請求項1に記載の翼形部(90)。
  3. 1つ又はそれ以上の先端バッフル(142)が先端シュラウド(140)上に配置されて先端キャビティ(144)を定める、先端シュラウド(140)をさらに含む、請求項2に記載の翼形部(90)。
  4. 前記出口(146)は、前記先端キャビティ(144)内及び2つのバッフル(142)間に配置される、請求項3に記載の翼形部(90)。
  5. 前記少なくとも1つのチャネル(132)内に配置された少なくとも1つの流量制御装置(160)をさらに含む、請求項1に記載の翼形部(90)。
  6. 前記少なくとも1つの流量制御装置(160)は、逆止弁、ボール弁、ガスケット、ばね弁、ゲート弁、ニードル弁、プライオリティ弁、論理弁、加速弁、減速弁、遠心逆止弁、圧力弁、温度弁、比例流量生後弁、非比例流量制御弁、又はバタフライ弁のうちの1つを含む、請求項5に記載の翼形部(90)。
  7. 前記少なくとも1つのチャネル(132)は、出口キャビティ(162)をさらに含み、前記流量制御装置(160)は、前記出口キャビティ(162)内に配置される、請求項6に記載の翼形部(90)。
  8. 前記流量制御装置(160)は、遠心逆止弁である、請求項7に記載の翼形部(90)。
  9. 前記少なくとも1つの抽気入口(130)は、負圧側(112)上に配置される、請求項1に記載の翼形部(90)。
  10. 前記翼形部(90)は、冷却されない低圧タービンブレードである、請求項1に記載の翼形部(90)。
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