JP2017189249A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】サブ制御部に対するより確実な不正対策が施された構成の遊技機を提供する。【解決手段】メイン制御部(メイン基板100)は、内部抽選により決定した当選役が特定操作を含む複数種類の停止操作のいずれが行われた場合でも遊技によって得られる利益に差異が生じない特定当選役である場合に、特定操作を示唆する演出の実行を決定しうるとともに当該演出の実行を指示する演出指示情報をサブ制御部(サブ基板200)に送信可能である。サブ制御部は、演出指示情報を受信した場合に、特定操作の示唆と特定操作以外の付加操作の示唆とを含む第1演出を、複数種類の第1演出の中から決定してサブ側報知部(演出表示装置63)に行わせる第1制御を実行しうる。【選択図】図6

Description

本発明は、遊技機に関する。
回胴式遊技機(スロットマシン)などの遊技機においては、いわゆる押し順ナビと呼ばれる報知演出が行われるタイプのものがある。
特許文献1には、メイン制御部(同文献のメイン基板)とサブ制御部(同文献のサブ基板)とを備え、メイン制御部での抽選の結果として所定の当選役に当選した場合に、サブ制御部が、当選した当選役と対応する特定の停止表示態様を成立させることが可能な停止操作の態様を示唆する演出(押し順ナビ)を実行させる遊技機が記載されている。
押し順ナビが実行された場合には、押し順ナビでの示唆内容に従って停止操作を行ったときには特定の停止表示態様が成立し、当選した当選役に応じた利益が付与される一方で、押し順ナビでの示唆内容に従わずに停止操作を行ったときには特定の停止表示態様が成立しないとともに、当選した当選役に応じた利益が付与されない。
このため、押し順ナビの実行の有無等が、遊技者に付与される利益に影響を与えることとなる。
従来の一般的な遊技機では、押し順ナビの実行の有無を含む、押し順ナビに関する制御の全般がサブ制御部で行われる。
特開2013−212299号公報
しかしながら、一般的な遊技機では、メイン制御部とサブ制御部とではセキュリティ性の程度に隔たりが存在する。すなわち、サブ制御部のセキュリティ性は、メイン制御部のセキュリティ性よりも劣ることが一般的である。
このため、押し順ナビに関する制御の全般がサブ制御部で行われること関しては、不正対策の観点で改善の余地があった。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、サブ制御部に対するより確実な不正対策が施された構成の遊技機を提供するものである。
本発明によれば、
遊技に関する制御を行うメイン制御部と、
前記メイン制御部の制御下で演出に関する制御を行うサブ制御部と、
を備え、
前記メイン制御部は、
当選役を決定する内部抽選と、
開始操作が行われることを契機として複数の図柄変動領域において図柄の変動表示を開始させ、前記複数の図柄変動領域の各々と対応する停止操作が行われることに基づき前記複数の図柄変動領域において変動表示を停止させ、図柄の停止表示態様を導出させる図柄表示制御と、
を行い、
且つ、
前記メイン制御部は、
前記内部抽選により決定した当選役が、特定操作を含む複数種類の停止操作のいずれが行われた場合でも遊技によって得られる利益に差異が生じない特定当選役である場合に、前記特定操作を示唆する演出の実行を決定しうるとともに、当該演出の実行を指示する演出指示情報を前記サブ制御部に送信可能であり、
前記サブ制御部は、前記演出指示情報を受信した場合に、
前記特定操作の示唆と前記特定操作以外の付加操作の示唆とを含む第1演出を、複数種類の前記第1演出の中から決定してサブ側報知部に行わせる第1制御を実行しうる遊技機が提供される。
本発明によれば、特定当選役に当選した場合に、特定操作を示唆する演出の実行をメイン制御部が決定しうるため、遊技機の構成を、サブ制御部に対するより確実な不正対策が施されたものとすることができる。
遊技機の正面図である。 図1において二点鎖線で囲って示す領域IIの斜視図である。 前面扉の裏面を示す図である。 外枠及び外枠内の構成を示す正面図である。 遊技機の電気構成を示すブロック図である。 遊技機の機能ブロック図である。 遊技状態制御部によって管理される作動状態の遷移を表す状態遷移図である。 遊技状態制御部によって管理される遊技状態の遷移を表す状態遷移図である。 遊技状態制御部によって生成される指示情報を示す図である。 サブ通知番号および役番号と、これらに対応する入賞役を示す図である。 サブ通知番号および役番号と、これらに対応する入賞役を示す図である。 リール枠内に停止表示される図柄の組合せの一例である。 リール枠内に停止表示される図柄の組合せの一例である。 リール枠内に停止表示される図柄の組合せの一例である。 リール枠内に停止表示される図柄の組合せの一例である。 リール枠内に停止表示される図柄の組合せの一例である。 リール枠内に停止表示される図柄の組合せの一例である。 リール枠内に停止表示される図柄の組合せの一例である。 操作指示実行部によって実行される操作指示演出において、演出表示領域に表示される演出画像を示す図である。 操作指示実行部によって実行される操作指示演出において、演出表示領域に表示される演出画像を示す図である。 操作指示実行部によって実行される操作指示演出において、演出表示領域に表示される演出画像を示す図である。 操作指示実行部によって実行される操作指示演出において、演出表示領域に表示される演出画像を示す図である。 操作指示実行部によって実行される操作指示演出において、演出表示領域に表示される演出画像を示す図である。 操作指示実行部によって実行される操作指示演出において、演出表示領域に表示される演出画像を示す図である。 操作指示実行部によって実行される操作指示演出において、演出表示領域に表示される演出画像を示す図である。 操作指示実行部によって実行される操作指示演出において、演出表示領域に表示される演出画像を示す図である。 操作指示実行部によって実行される操作指示演出において、演出表示領域に表示される演出画像を示す図である。 操作指示実行部によって実行される操作指示演出において、演出表示領域に表示される演出画像を示す図である。 遊技状態制御部によって実行される操作報知において、獲得枚数表示LEDに表示される報知表示を示す図である。 遊技進行に係るメインフローを示すフローチャートである。 遊技進行に係るメインフローを示すフローチャートである。 遊技進行に係るメインフローを示すフローチャートである。 メイン基板からサブ基板への通知内容に応じて実行されうる操作指示演出が指示する押し順を示す図である。 第三停止リールが未停止の段階でリール枠内に停止表示される図柄の組合せの一例である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
なお、以下の説明において、左、右、上、下などの方向は、特に断りのない限り、遊技機10(図1)を正面側(遊技者側)から見たときの方向を指すものとする。また、遊技機10の正面側(遊技者から見て手元側)の方向を前、その反対側(遊技者から見て前方)の方向を後という。
また、以下の説明においては、特に断りのない限り、遊技機10には電源が投入され正常に動作していることを前提として説明する。
<遊技機10の構造について>
遊技機10の構造について、図1から図6を用いて説明する。
図1は遊技機10の正面図である。図2は図1において破線で囲って示す領域IIの斜視図である。図3は前面扉20の裏面を示す図である。図4は外枠90及び外枠90内の構成を示す正面図であり、前面扉20については図示を省略している。図5は遊技機10の電気構成を示す図である。図6は遊技機10の機能ブロック図である。
遊技機10は、前面を開口した直方体状の外枠90と、外枠90の左縁側に対してそれぞれ回動開閉可能に軸支された前面扉20及び遊技機本体部60と、を備えている。
より具体的には、外枠90の左縁側には三つのヒンジ部96(96a、96b、96c)が同軸に上下に並んで設けられており、上段ヒンジ部96a及び下段ヒンジ部96cによって前面扉20が軸支され、上段ヒンジ部96a及び中段ヒンジ部96bによって遊技機本体部60が軸支されている。
図1に示す通常の状態では、遊技機本体部60が外枠90内に収容されている(図4参照)とともに、前面扉20が外枠90に対して閉じられて、該外枠90の前面の開口が前面扉20によって閉塞されている。
前面扉20の前面側には、図1または図2に示すように、上部パネル21と、下部パネル22と、ベットボタン23と、メニュー選択ボタン24と、状態表示LED25と、スタートレバー26と、ストップボタン27と、メダル投入口31と、精算ボタン32と、メダル返却ボタン33と、ドア錠34と、メダル排出口35と、装飾LED36と、下皿37と、スピーカ口38と、が設けられている。
また、前面扉20の裏面側には、図3に示すように、装飾LED基板41と、状態表示LED基板42と、ストップボタン基板43と、スタートレバーセンサ44と、ベットボタン基板45と、メニュー選択ボタン基板46と、メダルセレクタ47と、設定変更装置48と、スピーカ49と、投入メダル通路51と、払出メダル通路52と、返却メダル通路53と、が設けられている。
また、前面扉20の他にも図4に示すように、遊技機10は、遊技機本体部60と、電源装置91と、メダル収納庫93と、メダル補助収納庫95と、を備えている。
前面扉20を開扉するためには、ドア錠34にドアキー(図示せず)を差し込んで、前面扉20と外枠90とをロックさせるロック機構(図示せず)を解除する必要がある。
前面扉20を開扉すると、図4に示すように、遊技機本体部60の下方に電源装置91が備えられている。電源装置91は、遊技機10の各構成要素に対して電力供給するための装置であり、電源スイッチ92の操作によって遊技機10が稼働開始または停止される。
予め電源スイッチ92が操作されて遊技機10が稼働している状態において、遊技者が遊技機10の遊技に興じることができる。
なお、遊技機本体部60は、電源装置91からの電力供給がオフになっても、オン時に実行していた遊技状態を維持する機能を有していることが好ましい。ボーナス遊技のように遊技者に有利な展開で遊技が進行している最中に電力供給が停止した場合等に、電力供給の再開後、電力供給の停止直前の状態から遊技を再開できるようになっている。
また、開扉した前面扉20の裏面側には設定変更装置48が設けられている。設定変更装置48は、遊技設定値を設定するための装置であり、設定キースイッチ48aと設定変更スイッチ48bと設定表示LED48cと設定キーカバー48dとを含む。設定キースイッチ48aは、設定キー(図示せず)を差し込んで操作することによって設定変更装置48を操作可能にすることができる。設定変更スイッチ48bは、設定キースイッチ48aに設定キーを差し込んだ状態において操作可能なスイッチであって、押下することによって遊技設定値を変更することができる。設定表示LED48cは、設定された遊技設定値を表示するためのLEDであり、本実施形態では7セグメントディスプレイになっている。設定キーカバー48dは、設定キースイッチ48aを覆うカバーであり、これをスライドさせて設定キースイッチ48aを開放することによって、設定キースイッチ48aに設定キーを差し込むことが可能になる。なお、図3では、設定キーカバー48dが設定キースイッチ48aを覆っている状態を図示している。
ここで遊技設定値とは、遊技者にとって有利な特典(ボーナス遊技等)の付与されやすさを示す値であり、高い値ほど特典が付与されやすく、低い値ほど特典が付与されにくい。なお、一般的には遊技設定値を変更すると遊技状態がリセットされてしまうため、遊技者が遊技機10による遊技を開始する前に、予め、設定変更装置48に対する操作による遊技設定値の設定が完了していることが好ましい。
前面扉20は、上部パネル21と下部パネル22とを前面側に有している。
このうち、上部パネル21の少なくとも一部分は透明部材で形成されている。よって、遊技機10の前方に位置する遊技者は、上部パネル21の裏面側に配置されている遊技機本体部60を、上部パネル21を介して視認することができる。
また、下部パネル22の表面には、遊技機10の機種名や機種に関するキャラクター等が表記されており、後方に設置されたバックライト(図示せず)の点灯によって、表記された機種名等が視認しやすくなるようになっている。
遊技機本体部60は、遊技機10の動作を制御する主要な構成要素を含んでいる。また、遊技機本体部60は、図4に図示するとおり、その前面上部に演出表示領域62が形成されており、その前面下部にリール枠64が形成されている。リール枠64の奥には、リールユニット65が配置されている。
演出表示領域62は、遊技機本体部60が備える演出表示装置63の表示画面であり、遊技機10の遊技に関する各種演出または各種情報を表示することができる。なお、演出表示装置63としては、例えば、液晶ディスプレイ型の表示装置等を採用することができる。演出表示領域62に表示される演出は、スピーカ49からの音声出力や装飾LED36の発光と連動しており、遊技者の興趣を好適に喚起させることができる。
リール枠64は、遊技機本体部60に内蔵された複数のリール(リール65L、65C、65R)の前面側に形成された窓枠である。リール枠64は、空洞または透明部材により形成された内部領域と、不透明部材(半透明部材や透明部材を着色した部材を含む)により形成された外部領域とに区画されている。内部領域を介して各リールの一部が視認可能になっている一方で、外部領域を介したリールの視認は困難となっている。
リールユニット65は、左側に配置されたリール65L(いわゆる左リール)と、中央に配置されたリール65C(いわゆる中リール)と、右側に配置されたリール65R(いわゆる右リール)と、これらリール65L、65C、65Rを回転駆動させるリールモータ68と、リールセンサ66と、リール照明基板67(67L、67C、67R)と、を備えており、スタートレバー26に対する遊技者の操作(スタートレバー26がオン状態である旨の検知)を契機としてリールモータ68によって各リール65L、65C、65Rの回動を開始させる。
ここで、各リール65L、65C、65Rの回動を開始させるためには、前回の図柄変動ゲームにおけるリールの回動開始時から今回の図柄変動ゲーム(以下、当該図柄変動ゲームという場合がある)におけるリールの回動開始時までの時間が所定の遅延時間、いわゆるウェイト時間を超えていることを要する。すなわち、ウェイト時間が経過する前にスタートレバー26が遊技者の操作を受け付けた場合、ウェイト時間が経過するまで待機した後でリールモータ68によるリールの回動が開始される。なお、本実施形態におけるウェイト時間は4.1秒に設定されている。
各リール65L、65C、65Rの回転軸は、水平方向且つ左右方向に延在し、且つ、互いに同軸に配置されている。各リール65L、65C、65Rの回転方向は、原則として、各リール65L、65C、65Rの手前側部分(前側に位置する部分)が上方から下方に向けて移動する方向である。本明細書においては、このようなリール65L、65C、65Rの回転方向を「順方向」と称し、順方向に対する反対方向へのリール65L、65C、65Rの回転方向を「逆方向」と称する。
各リール65L、65C、65Rには、各リールの周方向に沿って並ぶ複数種類の図柄が表されている。
図柄変動ゲームでは、複数種類の図柄が表されている複数のリール(リール65L、65C、65R)を回動させることによってリールに表されている図柄が変動表示し、回動しているリールを停止させることによって図柄の組合せを停止表示する。
すなわち、本実施形態における複数のリール(リール65L、リール65C、リール65R)には、図柄変動ゲームに係る図柄が表されている。
リールの回動制御には、リールセンサ66が用いられる。リールセンサ66は、リールの回動量を検知するセンサである。ここで回動量とは、所定位置を基準とするリールの回転角度である。
リールセンサ66は各リールに一つずつ設けられている。具体的には、リール65Lに対してリールセンサ66Lが、リール65Cに対してリールセンサ66Cが、リール65Rに対してリールセンサ66Rが、設けられている。
なお、リール65L、65C、65Rの回動制御については、後に詳述する。
各リール65L、65C、65Rの内部には、リール照明基板67(67L、67C、67R)が設けられており、リール照明基板67に搭載されているLEDの点灯によってリール65L、65C、65Rに表している各図柄をより明瞭に視認可能となっている。すなわち、リール照明基板67に搭載されているLEDは、リール65L、65C、65Rによる図柄表示のバックライトとして機能している。
スタートレバー26は、図柄変動ゲームにおける変動表示を開始させるための契機として、遊技者の操作(開始操作)を受け付けることができる。
スタートレバー26は、例えば、図示しないバネ等の姿勢保持手段によって、操作がなされていない通常時においては前面扉20に対して略垂直の姿勢に保持されている。スタートレバー26に対する遊技者の操作は、スタートレバー26を姿勢保持手段の付勢に抗していずれかの方向に倒すことである。なお、スタートレバー26を倒す力が解除されると、スタートレバー26は、姿勢保持手段による付勢に従って、前面扉20に対して略垂直の姿勢に復帰する。
スタートレバーセンサ44は、スタートレバー26がオン状態であるかオフ状態であるかを検知することができる。より具体的には、スタートレバーセンサ44は、前面扉20に対して略垂直であるスタートレバー26をオフ状態として検知し、いずれかの方向に倒されているスタートレバー26をオン状態として検知する。
なお、遊技不能である場合、スタートレバー26が遊技者の操作を受け付けたとしても図柄変動ゲームは開始されない。
遊技不能である場合としては、(i)前面扉20が開扉している場合、(ii)メダル収納庫93の中にメダルが無い場合、(iii)貯留されているクレジットに相当するメダルを、精算ボタン32の押下に起因してメダル排出口35からメダルを排出する処理が行われている場合、等が挙げられる。
本実施形態において、メダルが所定の投入枚数(賭数)に達していない場合には、スタートレバー26が遊技者の操作を受け付けたとしても図柄変動ゲームが開始されない。メダルの投入枚数(賭数)を所定の投入枚数(賭数)に到達させるためには、以下の操作または処理の少なくとも一つ、または複数の組合せが必要である。
(i)メダル投入口31からメダルを投入して投入枚数(賭数)を増やす。
(ii)遊技機10に貯留されているメダルを表すクレジットをベットボタン23の押下によって減算させて投入枚数(賭数)を増やす。
(iii)前回の図柄変動ゲームにおいて再遊技に当選して対応する図柄の組合せが停止表示された場合、当該図柄変動ゲームにおいて再遊技が作動して投入枚数が増える。この場合、遊技者が(i)や(ii)の操作を行わずとも、自動的に当該図柄変動ゲームにおける投入枚数が前回の図柄変動ゲームの投入枚数になる。
ここでメダルの貯留とは、遊技者が所有するメダルの一部または全部に代えて、その数に相当する数値(クレジット)を遊技機10の内部で記憶する機能をいう。メダルが貯留される(クレジットが増大する)場合は、例えば(i)所定の投入枚数を超えてメダル投入口31からメダルが投入された場合、(ii)図柄変動ゲームにおいて入賞し、当該入賞の特典としてメダルを獲得した場合、等が挙げられる。クレジットは、貯留記憶とも称される。
上記のメダル投入口31の裏面側には、メダルセレクタ本体47aとメダルブロッカ47bとメダル通過センサ47cとを含むメダルセレクタ47が設けられており、メダル投入口31から投入されたメダルはメダルセレクタ47によって受付可能なメダルと受付不能なメダルとに選別される。
例えば、待機状態(電源が投入されているが図柄変動ゲームが実行されていない状態)である場合等はメダル受付可能であるため、メダルセレクタ本体47aはソレノイドを有するメダルブロッカ47bを作動させる。メダルブロッカ47bが作動すると、投入メダル通路51の中途に設けられた突起部(図示せず)が埋没するので、投入メダル通路51はメダル通過を許容する状態になる。このとき、メダル投入口31からメダルが投入されると、当該メダルは投入メダル通路51に流下し、投入メダル通路51の中途に設けられているメダル通過センサ47cによって検知され、収納メダル通路54を通過してメダル収納庫93の中に収納される。
また、図柄変動ゲームの実行中やクレジットが上限値に達した場合等は、メダル受付不能であるため、メダルセレクタ本体47aはメダルブロッカ47bの作動を停止させる。メダルブロッカ47bの作動が停止されると、投入メダル通路51の中途に突起部(図示せず)が突出してメダルの通過を阻害するので、投入されたメダルは投入メダル通路51の中途であって、かつメダル通過センサ47cに検知されない位置に滞留するか、又は、自重により返却メダル通路53に落下してメダル排出口35を経由して下皿37に排出される。投入メダル通路51に滞留しているメダルも、メダル返却ボタン33の操作により返却メダル通路53に落下してメダル排出口35を経由して下皿37に排出される。
また、クレジットの上限値を超えてメダルが付与された場合、付与されたメダル数に相当するメダルがメダル収納庫93からメダル排出口35を経由して下皿37に排出される。
遊技機10は、上記のベットボタン23として、ベットボタン基板45に搭載されている最大ベットボタン23a(MAXBET(マックスベット)ボタンとも称される)と単一ベットボタン23b(1BET(ワンベット)ボタンとも称される)とを有している。最大ベットボタン23aは1回の押下でクレジットを最大で3つ減算して投入枚数(賭数)を増やすことができ、単一ベットボタン23bは1回の押下でクレジットを1つ減算して投入枚数(賭数)を増やすことができる。なお、既にその図柄変動ゲームにおけるクレジットの減算値が所定の投入枚数(賭数)に達している場合には、ベットボタン23を押下しても、当該所定の投入枚数(賭数)を超えてクレジットを減算させることはできない。
また、ベットボタン基板45には最大ベットボタン23aと単一ベットボタン23bが押下された旨を検知する最大ベットボタンセンサ45aと単一ベットボタンセンサ45bが、それぞれに対して設けられており、これらセンサ45a、45bの検知に応じて上記の処理が行われる。
また、最大ベットボタン23aは、上記のように操作に応じてクレジットを減算して投入枚数を増やす用途(ベットボタン)として用いられる他に、一部の演出実行時に演出の進行を促す操作を受け付ける用途(プッシュボタン)としても用いられる場合がある。
最大ベットボタン23aがベットボタンとして用いられる場合は、投入可能表示LED25fが点灯している状態に限られる。一方、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられる場合は、ボタン示唆演出の実行時に必ずしも限られない。例えば、後述するメニュー画面における操作に、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられてもよい。
ベットボタン基板45には、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられる場合に最大ベットボタン23aの押下を検知するプッシュボタンセンサ45cが設けられており、最大ベットボタンセンサ45aによる検知とは区別される。
最大ベットボタンセンサ45aがメイン基板100に実装されたCPU101によって管理されているのに対して、プッシュボタンセンサ45cはサブ基板200に実装されたCPU201によって管理されている点が異なる。
また、遊技機10は、上記のベットボタン23の左側に、メニュー選択ボタン24を備える。メニュー選択ボタン24は、メニュー選択ボタン基板46に搭載されている十字キーボタン24aと十字キーボタン24aの中央に位置する決定ボタン24bによって構成されている。
メニュー選択ボタン24は、メニュー画面に係る操作を受け付ける構成要素である。ここでメニュー画面とは、演出表示領域62に表示される遊技機10の操作方法や遊技の解説情報等を示す画面である。
遊技者はメニュー選択ボタン24を操作することによってメニュー画面を閲覧することができる。例えば、待機状態において決定ボタン24bが押下されると、メニューの一覧とカーソルが演出表示領域62に表示される。遊技者が十字キーボタン24aを操作することによって任意のメニューを示す位置までカーソルを移動し、カーソルがいずれかのメニューを示している場合に遊技者が決定ボタン24bを押下すると当該メニューが演出表示領域62に表示される。
メニュー選択ボタン基板46には、十字キーボタンセンサ46aと決定ボタンセンサ46bとが設けられている。
十字キーボタンセンサ46aは、十字キーボタン24aがいずれの方向(決定ボタン24bの中心を基準として上下左右のいずれかの方向)に押下されたのかを検知することができる。
決定ボタンセンサ46bは、決定ボタン24bが押下された旨を検知することができる。
十字キーボタンセンサ46aおよび決定ボタンセンサ46bは、上述のプッシュボタンセンサ45cと同様に、サブ基板200に実装されたCPU201によって管理されている。
また、遊技機10は、上記のベットボタン23の右側に、ベットされたメダル数や貯留されているメダル数等を表示する状態表示LED25を備える。状態表示LED25は、状態表示LED基板42に搭載されている複数のLEDまたは7セグメントディスプレイによって構成されている。
状態表示LED25のうち賭数表示LED25aは、3つのLEDによって構成されており、投入枚数(賭数)が一枚増えるごとに、点灯するLEDの数が一つずつ増える。
状態表示LED25のうち貯留枚数表示LED25bは、7セグメントディスプレイによって構成されており、貯留されているメダルの数(クレジット)を数字で表す。
状態表示LED25のうち獲得枚数表示LED25cは、7セグメントディスプレイによって構成されており、入賞によって獲得した(付与された)メダルの数を数字で表す。
状態表示LED25のうち再遊技表示LED25dは、1つのLEDによって構成されており、図柄変動ゲームにおいてリプレイが停止表示されると点灯する。
状態表示LED25のうち遊技開始表示LED25eは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によって図柄変動ゲームの開始可能条件が成立している旨を表す。
状態表示LED25のうち投入可能表示LED25fは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によってメダルの投入が可能である旨を表す。
ストップボタン27は、回動しているリールが停止するための契機となる遊技者の操作を、遊技者から受け付ける。なお、ストップボタン27は、リールが回動を開始した後に停止可能条件が成立することを契機として、停止操作を受け付け可能となる。
ストップボタン27に対する遊技者の操作とは、具体的にはストップボタン27を押下することである。また、ここで停止可能条件とは図柄変動ゲームにおいて図柄を停止表示させるための前提条件であり、具体的には、すべてのリール65L、65C、65Rの回転速度が所定速度に到達している場合に停止可能条件が成立する。
複数のストップボタン27(27L、27C、27R)は、ストップボタン基板43に搭載されており、各リール65L、65C、65Rに対して一つずつ設けられている。具体的には、ストップボタン27Lは、リール65Lを停止させるための停止操作を受け付ける。ストップボタン27Cは、リール65Cを停止させるための停止操作を受け付ける。ストップボタン27Rは、リール65Rを停止させるための停止操作を受け付ける。
また、ストップボタン基板43には、ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27Rが押下された旨を検知するストップボタンセンサ43aが、それぞれに対して設けられており、このセンサ43aの検知に応じて各リール65L、65C、65Rの停止制御が行われる。すなわち、ストップボタン27とストップボタンセンサ43aによって、後述する回動制御部140による複数のリール(リール65L、65C、65R)の回動を停止させる契機となる遊技者の操作である停止操作を検知する停止操作検知手段を構成する。
なお、ここで挙げたストップボタン27は遊技者の任意の順番で押すことも可能であるが、所定の押し順でストップボタン27を押下しないとペナルティが課される場合もありうる。
本実施形態におけるストップボタン27は、停止可能表示LED27aを内包し、その周囲を光透過性の部材で覆う構成となっている。そして、ストップボタン27は、停止可能表示LED27aの点灯色で停止可能条件の成立の可否を遊技者に報知する仕様となっている。
このように、ストップボタン27の色によって停止可能条件の成立の可否を判断できるので、遊技者は円滑に停止操作を順次行うことができる。
ストップボタン27で受け付けた停止操作に起因して、当該停止操作を受け付けたストップボタン27に対応するリールが停止する。リールの停止位置は、ストップボタン27の押下時におけるリールの位置(回転位相)を基準として最大4コマまで移動しうる。ストップボタン27を押下してからリールが停止するまでの制御を、一般的にはすべり制御という。
ここでコマとは、リールの外周に表示されている図柄の一つに対して与えられている領域であり、一つの当該領域、または、リールの周方向における一つの当該領域の寸法をいう。本実施形態において、リールの外周は21コマに等分されており、各コマにそれぞれ一つずつ図柄が配列されている。
なお、本実施形態においてリールの停止とは、所定のコマを基準に1コマ未満の変動幅でリールが揺動している状態も含むものとする。
リール枠64の内部領域は上下方向に3コマ分の寸法となっている。また、各リール65L、65C、65Rはリール枠64の内部領域の上下方向に3個の図柄が収まるように停止制御され、遊技者は、各リール65L、65C、65Rごとに、当該3個の図柄をリール枠64の内部領域を介して視認できるようになっている。すなわち、横方向に3つのリール65L、65C、65Rが配置されているので、各リールが停止している場合において、遊技者は3個の図柄×3リール=9個の図柄を視認可能となる。
上述のように各リール65L、65C、65Rが停止制御されるとき、各リール65L、65C、65Rにおいて停止する図柄のうち上段・中段・下段に停止する図柄が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をそれぞれラインL1・ラインL2・ラインL3と称す。
また、リール65Lの上段と、リール65Cの中段と、リール65Rの下段に停止する図柄が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL4と称す。リール65Lの下段と、リール65Cの中段と、リール65Rの上段に停止する図柄が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL5と称す。
各リール65L、65C、65Rの回動中(図柄変動ゲームの実行中)は、遊技者の関心を惹きつけて遊技興趣を喚起させるため、演出表示領域62に表示される画像、スピーカ49から出力される音声または装飾LED36の点灯や滅灯等によって構成される多様な演出が実行される。
各スピーカ49の前方にはスピーカ口38が設けられている。より具体的には、遊技機の正面から見て右上(図3においては左上)に位置するスピーカ49aの前方にはスピーカ口38aが設けられている。遊技機の正面から見て左上(図3においては右上)に位置するスピーカ49bの前方にはスピーカ口38bが設けられている。遊技機の正面から見て左下(図3においては右下)に位置するスピーカ49cの前方にはスピーカ口38cが設けられている。遊技機の正面から見て右下(図3においては左下)に位置するスピーカ49dの前方にはスピーカ口38dが設けられている。
各スピーカ口38には多数の開口(音孔)が設けられており、スピーカ49から出力される音声を適切に外部に放音できるようになっている。
装飾LED36は、演出表示領域62またはリール枠64を囲うように配置されている。より具体的には、演出表示領域62の右上側には、装飾LED基板41aに搭載されている装飾LED36aと装飾LED基板41bに搭載されている装飾LED36bとが配置されている。また、演出表示領域62の右下側には、装飾LED基板41cに搭載されている装飾LED36cが配置されている。また、リール枠64の右下側には、装飾LED基板41dに搭載されている装飾LED36dが配置されている。また、リール枠64の左下側には、装飾LED基板41eに搭載されている装飾LED36eが配置されている。また、演出表示領域62の左下側には、装飾LED基板41fに搭載されている装飾LED36fが配置されている。また、演出表示領域62の左上側には、装飾LED基板41gに搭載されている装飾LED36gと装飾LED基板41hに搭載されている装飾LED36hとが配置されている。
各装飾LED36は、単色で点灯してもよいし、複数色で点灯可能であってもよい。
図柄変動ゲームの結果として入賞に対応する図柄の組合せが所定の有効ラインに停止表示された場合、当該入賞に対して予め定められている枚数のメダルが付与される。
なお、当然ながら、有効ラインには、入賞に対応する図柄の組合せのみならず、上述の再遊技やボーナス遊技に対応する図柄の組合せも停止表示されうる。
遊技機10は、付与されたメダルの払出処理の実行中にクレジットが上限値に達した場合、上限値を超える分に相当する枚数のメダルをメダル収納庫93から払い出す。また、遊技機10は、精算ボタン32が押下された場合、押下された時点におけるクレジットに相当する枚数のメダルをメダル収納庫93から払い出す。
メダル収納庫93に収容されているメダルを払い出す処理は、メダル収納庫93に内蔵されている払出機構(図示せず)が実行する。より具体的には、払出機構は、メダル収納庫93に収容されているメダルのうち払出枚数分のメダルをメダル払出口94から払出メダル通路52に向けて排出させる。払出メダル通路52に排出されたメダルは、メダル排出口35を経由して下皿37に排出される。
なお、メダル収納庫93からメダルが溢れ出すことを防止するため、メダル収納庫93の脇にはメダル収納庫93に収容されているメダルの一部が流下するメダル補助収納庫95が設けられている。
また、メダル補助収納庫95に収容されているメダルが所定以上に達した場合にその旨を検知する収納庫エラーセンサ(図示せず)が設けられており、この検知に応じて遊技機10はメダル収納庫93やメダル補助収納庫95に収容されているメダルを回収するように促すエラーを報知する。このエラーの報知のために、上述の演出表示領域62や装飾LED36やスピーカ49が用いられてもよい。
<遊技機10の電気構成および機能構成>
次に、本実施形態における遊技機10の電気構成および機能構成について、主に図5または図6を用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図4に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
図5は遊技機10の電気構成を示すブロック図である。図6は遊技機10の機能ブロック図である。
遊技機10は、制御に係る主要な構成要素としてメイン基板100とサブ基板200とを内蔵している。図5においてメイン基板100またはサブ基板200は単一の電子基板であるかのように図示しているが、必ずしも単一の電子基板である必要はない。すなわち、メイン基板100またはサブ基板200は、複数の電子基板を組み合わせて実現されてもよい。
メイン基板100は、各種センサ40aから入力された制御情報に基づいて状態表示LED基板42に含まれる各LEDの表示を制御したり、メダル収納庫93にメダルを払い出させたり、サブ基板200に出力するコマンドを生成したりする。メイン基板100には、CPU101、RAM102またはROM103等の電子部品が実装されている。メイン基板100は、これらの電子部品や各種センサ40a等の間で授受するデータや制御信号の処理を実行することによって、遊技に関する各種機能を実現している。ここで、各種センサ40aには、上述のスタートレバーセンサ44、ストップボタンセンサ43a、最大ベットボタンセンサ45a、単一ベットボタンセンサ45b、メダル通過センサ47c等が含まれる。
サブ基板200は、メイン基板100から入力されたコマンドに基づいて装飾LED基板41、スピーカ49または演出表示装置63等を制御する。サブ基板200も、CPU201、RAM202またはROM203等の電子部品が実装され、これらの電子部品や各種センサ40b等の間で授受するデータや制御信号の処理を実行することによって、演出処理、メニュー画面に係る処理を実現している。ここで、各種センサ40bには、プッシュボタンセンサ45c、十字キーボタンセンサ46a、決定ボタンセンサ46b等が含まれる。
メイン基板100によって実現される機能構成には、図6に示すように、遊技状態制御部110、内部抽選部120、フラグ設定部130、回動制御部140、表示図柄判定部150および指令生成部160が含まれる。
また、サブ基板200によって実現される機能構成には、図6に示すように、サブ統括部210、演出表示部220、音声出力部230およびLED発光部240が含まれる。
なお、図6に図示する構成要素は、メイン基板100またはサブ基板200に含まれる機能構成のすべてとは限らず、ここに図示されない機能構成が存在してもよい。
遊技状態制御部110は、遊技機10によって実行される遊技(図柄変動ゲーム)に係る遊技状態を管理しており、少なくとも以下の処理を実行する。
例えば、遊技状態制御部110は、遊技実行が可能であるか否かを監視しており、遊技不能である場合に遊技を停止(中断)させる。
ここで遊技不能である場合としては、(i)前面扉20が開扉している場合、(ii)メダル収納庫93の中にメダルが無い場合、(iii)貯留されているクレジットに相当するメダルを、精算ボタン32の押下に起因してメダル排出口35からメダルを排出する処理(精算処理)が行われている場合、等が挙げられる。
また、遊技状態制御部110は、クレジットを記憶し、その増減を管理する。
より詳細には、遊技状態制御部110は、最大ベットボタン23aまたは単一ベットボタン23bの押下が検知された場合、記憶しているクレジットから所定の値を減算する。
また、遊技状態制御部110は、停止表示されている図柄の組合せが表示図柄判定部150によって入賞と判定された場合、その入賞の特典として割り当てられているメダル数に相当する値を、記憶しているクレジットに加算する。この加算処理において、記憶しているクレジットが上限値に到達するとき、遊技状態制御部110は、超過したメダル数に相当するメダルをメダル収納庫93に払い出させる。また、遊技状態制御部110は、精算ボタン32の押下が検知されたとき、記憶しているクレジットに相当するメダルをメダル収納庫93に払い出させる。
また、遊技状態制御部110は、状態表示LED基板42に表示される条件、およびストップボタン27に対する停止操作の受付可能条件(上述の停止可能条件)を管理している。ここで、状態表示LED基板42に表示される条件には、メダルの投入枚数(賭数)、貯留されているメダルの数(クレジット)、入賞によって獲得したメダル数、再遊技の有無、図柄変動ゲームの開始可能条件、メダル投入の可能条件が含まれる。
また、遊技状態制御部110は、設定変更装置48によって設定される遊技設定値を管理している。遊技設定値は、内部抽選部120によって抽選される入賞役の当選確率に影響を与え、更には、サブ基板200によって制御される各種演出の発生確率等にも影響を与える場合がある。
なお、本実施形態に係る入賞役には、入賞、再遊技、役物または役物連続作動装置が含まれる。
また、遊技状態制御部110は、その遊技において内部抽選部120が参照する抽選テーブルを管理する。図7は、遊技状態制御部110によって管理される作動状態の遷移を表す状態遷移図である。なお、図7における「RTn(nには0〜5の整数が入る)」の記載は、その作動状態における遊技において内部抽選部120が参照する抽選テーブルの種別を表している。
RT0作動状態ST10は、遊技設定値の変更等によってRAM102がリセットされる場合やボーナス遊技(RT5作動状態ST15)が終了した場合に移行しうる作動状態である。なお、RT0作動状態ST10において、内部抽選部120はRT0の抽選テーブルを参照して入賞役の当否を判定する。
RT1作動状態ST11は、最も滞在しやすく設定されている作動状態であり、RT0作動状態ST10、RT2作動状態ST12またはRT3作動状態ST13においてベルこぼし(図15(b)参照)が作動した場合に移行しうる。或いは、RT1作動状態ST11は、RT2作動状態ST12またはRT3作動状態ST13において転落リプレイ(図13(b)参照)が作動した場合に移行しうる。なお、RT1作動状態ST11において、内部抽選部120はRT1の抽選テーブルを参照して入賞役の当否を判定する。
RT2作動状態ST12は、主にARTに当選してからARTが作動するまでの間に滞在するARTの準備期間であって、RT1作動状態ST11において準備リプレイ(図13(a)参照)が作動した場合に移行しうる。なお、RT2作動状態ST12において、内部抽選部120はRT2の抽選テーブルを参照して入賞役の当否を判定する。
RT3作動状態ST13は、主にARTが作動している場合に滞在する作動状態であって、RT2作動状態ST12において突入リプレイ(図13(c)参照)が作動した場合に移行しうる。なお、RT3作動状態ST13において、内部抽選部120はRT3の抽選テーブルを参照して入賞役の当否を判定する。
図7において破線で示される作動状態ST1は、RT0作動状態ST10、RT1作動状態ST11、RT2作動状態ST12およびRT3作動状態ST13を包含する概念であり、これらの4つの作動状態のいずれにおいてボーナス遊技に当選した場合(図7ではBB当選と表記)にもRT4作動状態ST14に移行する旨を示している。ここでボーナス遊技に当選した場合とは、後述の図11に示すサブ通知番号「15」の入賞役に当選したことを意味しており、当該入賞役は第一種特別役物に係る役物連続作動装置に該当する。なお、RT4作動状態ST14において、内部抽選部120はRT4の抽選テーブルを参照して入賞役の当否を判定する。
RT5作動状態ST15は、ボーナス遊技が作動している場合に滞在する作動状態であって、ボーナス遊技に対応している赤7揃い(図18参照)が停止表示された場合に移行しうる。なお、RT5作動状態ST15において、内部抽選部120はRT5の抽選テーブルを参照して入賞役の当否を判定する。
また、遊技状態制御部110は、ARTやボーナス遊技等の遊技者にとって有利な有利遊技状態に移行させうる。図8は、遊技状態制御部110によって管理される遊技状態の遷移を表す状態遷移図である。
通常遊技状態ST20は、最も滞在しやすく設定されている遊技状態であり、主にRT0作動状態ST10またはRT1作動状態ST11のいずれかに滞在している場合に滞在しうる。また、通常遊技状態ST20は、ボーナス遊技状態ST25の終了時、CZ状態ST21の終了時、またはART作動状態ST23の終了時の一部において移行しうる。
CZ状態ST21は、通常遊技状態ST20に比べてARTに当選しやすい遊技状態である。すなわち、CZ状態ST21は、ARTの当選確率が通常遊技状態ST20よりも高く設定されていることをもって通常遊技状態ST20よりも有利になっている。CZ状態ST21は、主にRT0作動状態ST10またはRT1作動状態ST11のいずれかに滞在している場合に滞在する。また、CZ状態ST21は、通常遊技状態ST20においてCZへの移行抽選に当選した場合、またはART作動状態ST23の終了時の一部において移行しうる。なお、ここでCZとはチャンスゾーンの略称である。
ART準備状態ST22は、ARTに当選してからARTが作動するまでの間に滞在する遊技状態である。より詳細には、ART準備状態ST22は、操作指示演出の実行によって準備リプレイおよび突入リプレイ(図10参照)の作動確率を向上させるように遊技者の停止操作を誘導し、速やかにART作動状態ST23に移行させるようになっている。ART準備状態ST22は、主にRT2作動状態ST12に滞在している場合に滞在しうる。
ART作動状態ST23は、ARTが作動している遊技状態である。ART作動状態ST23は、主にRT3作動状態ST13に滞在している場合に滞在しうる。また、ART作動状態ST23は、ART準備状態ST22において突入リプレイが作動した場合に移行しうる。
上乗せ特化状態ST26は、ARTが作動している遊技状態であって、かつ当該ARTで実行可能な遊技の回数(ARTゲーム数)の追加処理である上乗せ処理を、ART作動状態ST23よりも高い頻度で実行する遊技状態である。上乗せ特化状態ST26は、主にRT3作動状態ST13に滞在している場合に滞在し、かつ操作指示演出の実行頻度もART作動状態ST23と大差ないため、一回の遊技の結果として獲得できるメダルの期待値はART作動状態ST23とほぼ同じになっている。また、上乗せ特化状態ST26は、ART作動状態ST23における特化移行抽選に当選した場合に移行しうる。
ARTに当選してからARTが終了するまでの間に滞在する遊技状態であるART準備状態ST22、ART作動状態ST23および上乗せ特化状態ST26は、いずれも操作指示演出の実行頻度がCZ状態ST21より高くなる有利遊技状態であって、一回の遊技の結果として獲得できるメダルの期待値が、CZ状態ST21より大きいことをもってCZ状態ST21よりも有利になっている。
図8において破線で示されるボーナス未作動状態ST2は、通常遊技状態ST20、CZ状態ST21、ART準備状態ST22、ART作動状態ST23および上乗せ特化状態ST26を包含する概念であり、これらの5つの遊技状態のいずれにおいてボーナス遊技に当選した場合(図8ではBB当選と表記)にもボーナス準備状態ST24に移行する旨を示している。
ボーナス準備状態ST24は、ボーナス遊技(図11(b)の役番号「31」)に対応する当選フラグが設定されている場合に滞在しうる遊技状態である。すなわち、ボーナス準備状態ST24は、RT4作動状態ST14に滞在している場合に滞在しうる。また、ボーナス準備状態ST24の滞在中には、サブ統括部210によってボーナス当選告知(ボーナス確定画面の表示)といった演出が実行されうる。
ボーナス遊技状態ST25は、ボーナス遊技の作動中に滞在する遊技状態である。すなわち、ボーナス遊技状態ST25は、RT5作動状態ST15に滞在している場合に滞在しうる。ボーナス遊技状態ST25は、ボーナス準備状態ST24において赤7図柄が有効ラインに揃った場合(図18参照)に移行しうる。また、ボーナス遊技状態ST25は、ボーナス遊技の終了条件を満たした場合に終了して通常遊技状態ST20に移行する。なお、本実施形態に係るボーナス遊技の終了条件は、そのボーナス遊技中に獲得されたメダルの数が225枚を超えることである。
図9は遊技状態制御部110によって生成される(決定される)指示情報を示す図である。本実施形態に係る指示情報は、指示番号「0」〜指示番号「10」及び指示番号「99」の12とおり存在する。なお、これは一具体例であって、遊技状態制御部110によって生成される指示情報の種類数は、より少なくてもよいし、より多くてもよい。
指示番号「1」の指示情報は、操作指示演出において「その遊技における最初の停止操作をストップボタン27L」にする旨の押し順を報知することを表す。
指示番号「2」の指示情報は、操作指示演出において「その遊技における最初の停止操作をストップボタン27C」にする旨の押し順を報知することを表す。
指示番号「3」の指示情報は、操作指示演出において「その遊技における最初の停止操作をストップボタン27R」にする旨の押し順を報知することを表す。
指示番号「4」の指示情報は、操作指示演出において「ストップボタン27L→ストップボタン27C→ストップボタン27R」の押し順を報知することを表す。
指示番号「5」の指示情報は、操作指示演出において「ストップボタン27L→ストップボタン27R→ストップボタン27C」の押し順を報知することを表す。
指示番号「6」の指示情報は、操作指示演出において「ストップボタン27C→ストップボタン27L→ストップボタン27R」の押し順を報知することを表す。
指示番号「7」の指示情報は、操作指示演出において「ストップボタン27C→ストップボタン27R→ストップボタン27L」の押し順を報知することを表す。
指示番号「8」の指示情報は、操作指示演出において「ストップボタン27R→ストップボタン27L→ストップボタン27C」の押し順を報知することを表す。
指示番号「9」の指示情報は、操作指示演出において「ストップボタン27R→ストップボタン27C→ストップボタン27L」の押し順を報知することを表す。
指示番号「10」の指示情報は、操作指示演出として後述の「7を狙え」演出を実行することを表す。
指示番号「0」の指示情報は、操作指示実行部211に指示する指示内容がないこと(すなわち条件装置を識別するための情報を含まないこと)を表す。このため、遊技状態制御部110から操作指示実行部211に指示番号「0」の指示情報を送ることを「指示情報を何も送らない」と言い替えることもできる。指示番号「0」の指示情報を受け付けた操作指示実行部211は(指示情報を何も受け付けなかった操作指示実行部211は)、原則として操作指示演出を実行しない。ただし、当該指示情報を受け付けた場合の一部において、操作指示実行部211は操作指示演出の態様を判定(決定)して、判定した態様で操作指示演出を実行してもよい。
指示番号「99」の指示情報は、いずれかの3択ベルに当選したことを表す。ただし、指示番号「99」の指示情報からは、3択ベルのいずれに当選したか(つまり、後述する役番号「22」〜役番号「24」のいずれに当選したか)を判別することはできない。
ここで、遊技状態制御部110によって生成された指示情報は、指令生成部160から伝送されるコマンドに含められて、操作指示実行部211に伝送され、操作指示実行部211は指示情報に基づいて操作指示演出を実行する。
また、遊技状態制御部110は、遊技の開始操作を受け付けてから最終の停止操作(第三停止操作)を受け付けるまでの期間である遊技期間の進行を管理する。遊技状態制御部110は、具体的には、遊技開始表示LED25eの点灯/消灯を制御し、遊技開始表示LED25eを点灯させている場合にスタートレバーセンサ44がオンになることを遊技の開始操作として受け付ける。また、遊技状態制御部110は、停止可能表示LED27aの点灯色(青/赤)を制御し、停止可能表示LED27aが青色に点灯している場合にストップボタンセンサ43aがオンになることを各リールに対する停止操作として受け付ける。なお、遊技状態制御部110による遊技開始表示LED25eの制御条件、および遊技状態制御部110による停止可能表示LED27aの制御条件は、適宜設定することができる。
内部抽選部120は、スタートレバー26の操作(開始操作)の検知を契機として、予め定められている複数とおりの入賞役の当否を抽選によって判定する。より詳細には、内部抽選部120は、乱数を取得し、ROM103に予め格納されている抽選テーブルを参照して、取得された乱数がいずれの入賞役に対応付いているかを判定する。
フラグ設定部130は、内部抽選部120によって抽選された入賞役が成立しうる旨を示す当選フラグを設定する。ここで入賞役が成立するとは、内部抽選部120によって抽選された入賞役に対応している図柄の組合せが、図柄変動ゲームの結果として有効ライン上に停止表示されることをいう。
本実施形態において、内部抽選部120によって抽選される入賞役を図10および図11に例示する。図10と図11は、サブ通知番号および役番号、これらに対応する入賞役を示す図である。また、図12から図18は、リール枠64内に停止表示される図柄の組合せの一例である。
図10または図11におけるサブ通知番号とは、各入賞役が当選した場合にサブ統括部210に通知される識別番号であり、サブ統括部210はサブ通知番号に応じて各種演出を制御することができる。なお、サブ通知番号「2」〜サブ通知番号「7」として示す各入賞役は特殊リプレイと総称されるものでる。特殊リプレイに当選した場合には、所定の押し順で停止操作が行われると表記のサブ通知番号に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止表示されるが、その他の押し順で停止操作が行われると通常リプレイ(サブ通知番号「1」)に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止表示される。
図10または図11における役番号とは、各入賞役に対応している当選フラグの識別番号であり、フラグ設定部130は役番号に応じて当選フラグを設定する。上記のサブ通知番号が共通の入賞役であっても、対応する所定の押し順の種別によって割り当てられる役番号が異なる。
例えば、役番号「2」〜役番号「7」が割り当てられている準備リプレイは6パターンの押し順のそれぞれに対応している。ここで図10において「準備リプレイ(6択)」と表記されているのは、準備リプレイに対応する所定の押し順が、図9に示す指示番号「4」〜指示番号「9」が表す押し順のうちいずれか1つであることを表している。
また、役番号「14」〜役番号「16」が割り当てられている突入リプレイは3パターンの押し順のそれぞれに対応している。ここで図10において「突入リプレイ(3択)」と表記されているのは、突入リプレイに対応する押し順が、図9に示す指示番号「1」〜指示番号「3」のうちいずれか1つが表す押し順であることを表している。
一方で、役番号「8」〜役番号「13」が割り当てられている転落リプレイは6パターンの押し順のそれぞれに対応している。ここで図10において「転落リプレイ(6択)」と表記されているのは、転落リプレイに対応する所定の押し順が、図9に示す指示番号「4」〜指示番号「9」が表す押し順のうち5つであることを表している。すなわち、役番号「8」〜役番号「13」が割り当てられている転落リプレイに当選した場合に、転落リプレイを回避して通常リプレイを停止表示できる押し順が、指示番号「4」〜指示番号「9」が表す押し順のうち1つであることを表している。
同様に、役番号「19」〜役番号「21」が割り当てられている転落リプレイは3パターンの押し順のそれぞれに対応している。ここで図10において「転落リプレイ(3択)」と表記されているのは、転落リプレイに対応する所定の押し順が、図9に示す指示番号「1」〜指示番号「3」のうちいずれか1つが表す押し順のうち2つであることを表している。すなわち、役番号「19」〜役番号「21」が割り当てられている転落リプレイに当選した場合に、転落リプレイを回避して通常リプレイを停止表示できる押し順が、指示番号「1」〜指示番号「3」が表す押し順のうち1つであることを表している。
図10に示す表において、各サブ通知番号または各役番号の右欄に記載されている「○」または「−」の表記は、内部抽選部120がその抽選テーブルを参照した場合に、そのサブ通知番号、役番号が選択されうる(「○」)か否(「−」)かを記載したものである。
例えば、サブ通知番号「0」、役番号「0」には、ハズレ(非当選)が対応しており、RT0〜RT4の抽選テーブルを参照した場合に選択されうるが、RT5(ボーナス遊技中)の抽選テーブルを参照した場合には選択されない。なお、図12(a)に示す図柄の組合せが、内部抽選部120によってハズレが選択された場合に停止表示される図柄の組合せの一例である。
サブ通知番号「1」、役番号「1」には、通常リプレイが対応しており、RT0〜RT4の抽選テーブルを参照した場合に選択されうるが、RT5(ボーナス遊技中)の抽選テーブルを参照した場合には選択されない。なお、図12(b)に示す図柄の組合せが、内部抽選部120によって通常リプレイが選択された場合に停止表示される図柄の組合せの一例である。この場合、図12(b)に示すように、ラインL2上に3つのリプレイ図柄が揃うように各リールが制御される。
サブ通知番号「2」、役番号「2」〜役番号「7」には、準備リプレイが対応しており、RT1(通常遊技状態)の抽選テーブルを参照した場合にのみ選択されうるが、他の抽選テーブルを参照した場合には選択されない。なお、図13(a)に示す図柄の組合せが、内部抽選部120によって準備リプレイが選択された場合であって、かつ所定の押し順で停止操作された場合に停止表示される図柄の組合せの一例である。この場合、図13(a)に示すように、ラインL2上に「リプレイ図柄・リプレイ図柄・ベル図柄」が揃うように各リールが制御される。
なお、サブ通知番号「2」、役番号「2」〜役番号「7」の準備リプレイに係る所定の押し順は、図9に示す指示番号「4」〜指示番号「9」のうちいずれか1つが表す押し順である。すなわち、役番号「2」の準備リプレイには指示番号「4」の押し順が対応し、役番号「3」の準備リプレイには指示番号「5」の押し順が対応し、役番号「4」の準備リプレイには指示番号「6」の押し順が対応し、役番号「5」の準備リプレイには指示番号「7」の押し順が対応し、役番号「6」の準備リプレイには指示番号「8」の押し順が対応し、役番号「7」の準備リプレイには指示番号「9」の押し順が対応している。
サブ通知番号「3」、役番号「8」〜役番号「13」には、転落リプレイが対応しており、RT2(ART準備期間)またはRT3(ART作動中)の抽選テーブルを参照した場合にのみ選択されうるが、他の抽選テーブルを参照した場合には選択されない。また、サブ通知番号「7」、役番号「19」〜役番号「21」についても、転落リプレイが対応しており、こちらの転落リプレイは、RT3(ART作動中)の抽選テーブルを参照した場合にのみ選択されうるが、他の抽選テーブルを参照した場合には選択されない。なお、図13(b)に示す図柄の組合せが、内部抽選部120によって転落リプレイが選択された場合であって、かつ所定の押し順で停止操作された場合に停止表示される図柄の組合せの一例である。この場合、図13(b)に示すように、ラインL2上に「リプレイ図柄・リプレイ図柄・スイカ図柄」が揃うように各リールが制御される。
なお、サブ通知番号「3」、役番号「8」〜役番号「13」の転落リプレイを回避して通常リプレイを停止表示できる押し順は、図9に示す指示番号「4」〜指示番号「9」のうちいずれか1つが表す押し順である。すなわち、役番号「8」の転落リプレイには指示番号「4」の押し順が対応し、役番号「9」の転落リプレイには指示番号「5」の押し順が対応し、役番号「10」の転落リプレイには指示番号「6」の押し順が対応し、役番号「11」の転落リプレイには指示番号「7」の押し順が対応し、役番号「12」の転落リプレイには指示番号「8」の押し順が対応し、役番号「13」の転落リプレイには指示番号「9」の押し順が対応している。
また、サブ通知番号「7」、役番号「19」〜役番号「21」の転落リプレイを回避して通常リプレイを停止表示できる押し順は、図9に示す指示番号「1」〜指示番号「3」のうちいずれか1つが表す押し順である。すなわち、役番号「19」の転落リプレイには指示番号「1」の押し順が対応し、役番号「20」の転落リプレイには指示番号「2」の押し順が対応し、役番号「21」の転落リプレイには指示番号「3」の押し順が対応している。
サブ通知番号「4」、役番号「14」〜役番号「16」には、突入リプレイが対応しており、RT2(ART準備期間)の抽選テーブルを参照した場合にのみ選択されうるが、他の抽選テーブルを参照した場合には選択されない。なお、図13(c)に示す図柄の組合せが、内部抽選部120によって突入リプレイが選択された場合であって、かつ所定の押し順で停止操作された場合に停止表示される図柄の組合せの一例である。この場合、図13(c)に示すように、ラインL5上に3つのリプレイ図柄が揃うように各リールが制御される。
なお、サブ通知番号「4」、役番号「14」〜役番号「16」の突入リプレイに係る所定の押し順は、図9に示す指示番号「1」〜指示番号「3」のうちいずれか1つが表す押し順である。すなわち、役番号「14」の突入リプレイには指示番号「1」の押し順が対応し、役番号「15」の突入リプレイには指示番号「2」の押し順が対応し、役番号「16」の突入リプレイには指示番号「3」の押し順が対応している。
サブ通知番号「5」、役番号「17」には、青7リプレイが対応しており、RT3(ART作動中)またはRT5(ボーナス遊技中)の抽選テーブルを参照した場合に選択されうるが、他の抽選テーブルを参照した場合には選択されない。なお、図14(a)に示す図柄の組合せが、内部抽選部120によって青7リプレイが選択された場合であって、かつその遊技における最初の停止操作がストップボタン27Rである場合に停止表示される図柄の組合せの一例である。この場合、図14(a)に示すように、ラインL2上に3つの青7リプレイ図柄が揃うように各リールが制御される。
サブ通知番号「6」、役番号「18」には、青7フェイクリプレイが対応しており、RT3(ART作動中)またはRT5(ボーナス遊技中)の抽選テーブルを参照した場合に選択されうるが、他の抽選テーブルを参照した場合には選択されない。なお、図14(b)に示す図柄の組合せが、内部抽選部120によって青7フェイクリプレイが選択された場合であって、かつその遊技における最初の停止操作がストップボタン27Rである場合に停止表示される図柄の組合せの一例である。この場合、図14(b)に示すように、一部のリールにおいてはラインL2上に青7リプレイ図柄が停止表示され、他のリールにおいてはラインL2上に青7リプレイ図柄以外の図柄が停止表示されるように各リールが制御される。
なお、青7リプレイまたは青7フェイクリプレイの当選時に発生しうる「7を狙え」演出については、後に詳述する。
図11(a)は、内部抽選部120がRT0〜RT4を参照する場合において共通して選択しうる入賞役と、それに対応するサブ通知番号、役番号を示す図である。
例えば、サブ通知番号「8」、役番号「22」〜役番号「24」には、3択ベルが対応している。3択ベルは、当選した場合に行われる停止操作が所定の押し順である場合には図15(a)に示す図柄の組合せが停止表示されてベルに入賞する入賞役である。この場合、図15(a)に示すように、ラインL4上に3つのベル図柄が揃うように各リールが制御される。また、3択ベルは、他の押し順である場合には図15(b)に示す図柄の組合せが停止表示されてベルこぼしに入賞する入賞役である。この場合、図15(b)に示すように、ラインL1上に3つのベル図柄が揃うように各リールが制御される。
なお、3択ベルに係る所定の押し順は、図9に示す指示番号「1」〜指示番号「3」のうちいずれか1つが表す押し順である。すなわち、役番号「22」の3択ベルには指示番号「1」の押し順が対応し、役番号「23」の3択ベルには指示番号「2」の押し順が対応し、役番号「24」の3択ベルには指示番号「3」の押し順が対応している。
サブ通知番号「9」、役番号「25」には、共通ベルが対応している。ここで共通ベルとは、当選した場合に行われる停止操作の押し順にかかわらず、図15(a)に示す図柄の組合せが停止表示されてベルに入賞する入賞役である。
サブ通知番号「10」、役番号「26」には、スイカが対応している。ここでスイカとは、当選した場合に行われる停止操作のタイミングに依存して、図16(a)に示す図柄の組合せが停止表示されうる入賞役であって、当該図柄の組合せが停止表示された場合にはスイカに入賞する。この場合、図16(a)に示すように、ラインL4上に3つのスイカ図柄が揃うように各リールが制御される。
サブ通知番号「11」、役番号「27」には、チャンス役が対応している。ここでチャンス役とは、当選した場合に行われる停止操作にかかわらず成立する入賞役である。なお、図16(b)に示す図柄の組合せは、チャンス役に当選した場合に停止表示される図柄の組合せの一例である。
サブ通知番号「12」、役番号「28」には、弱チェリーが対応している。ここで弱チェリーとは、当選した場合に行われる停止操作のタイミングに依存して、図17(a)に示す図柄の組合せが停止表示されうる入賞役であって、当該図柄の組合せが停止表示された場合には弱チェリーに入賞する。この場合、図17(a)に示すように、リール65Lとリール65CにおいてはラインL5上にチェリー図柄が停止表示され、リール65RにおいてはラインL5上にチェリー図柄以外の図柄が停止表示されるように各リールが制御される。
サブ通知番号「13」、役番号「29」には、強チェリーが対応している。ここで強チェリーとは、当選した場合に行われる停止操作のタイミングに依存して、図17(b)に示す図柄の組合せが停止表示されうる入賞役であって、当該図柄の組合せが停止表示された場合には強チェリーに入賞する。この場合、図17(b)に示すように、ラインL5上に3つのチェリー図柄が揃うように各リールが制御される。
サブ通知番号「14」、役番号「30」には、中段チェリーが対応している。ここで中段チェリーとは、当選した場合に行われる停止操作のタイミングに依存して、図17(c)に示す図柄の組合せが停止表示されうる入賞役であって、当該図柄の組合せが停止表示された場合には中段チェリーに入賞する。この場合、図17(c)に示すように、リール65LにおいてはラインL2上にチェリー図柄が停止表示され、リール65Cとリール65RにおいてはラインL2上にチェリー図柄以外の図柄が停止表示されるように各リールが制御される。
図11(b)は、ボーナス遊技に係る入賞役と、それに対応するサブ通知番号、役番号を示す図である。
サブ通知番号「15」、役番号「31」には、ボーナス遊技(図11(b)ではBBと表記)が対応している。ここでボーナス遊技とは、当選した場合に行われる停止操作のタイミングに依存して、図18に示す図柄の組合せ(赤7揃い)が停止表示されうる入賞役であって、当該図柄の組合せが停止表示された場合には第一種特別役物に係る役物連続作動装置が作動し、RT5作動状態ST15に移行する。
サブ通知番号「16」、役番号「32」には、ボーナス中入賞が対応している。ここでボーナス中入賞とは、ボーナス遊技中(RT5作動状態ST15)にのみ内部抽選部120によって選択されうる入賞役である。ボーナス中入賞に当選した場合には、行われる停止操作の態様にかかわらず、図15(a)に示す図柄の組合せ、すなわちベル入賞時と同一の図柄の組合せが停止表示されてボーナス中入賞が成立する。
回動制御部140は、リールモータ68を駆動することによってリールの回動を制御する。回動制御部140の制御には、例えば、複数のリールを回動させることによって図柄変動ゲームを実行する制御が含まれる。
より詳細には、回動制御部140は、図柄の変動表示の実行期間において、各リールを所定速度で回動させるようにリールモータ68にパルス信号を出力する。リールモータ68は、ステッピングモータであり、回動制御部140が出力するパルス信号を入力することによって、断続的に可変な回動態様で各リールを回動させることができる。
なお、リールの回動角度(移動コマ数)は、回動制御部140が出力したパルス信号の長さに比例して増大する。また、リールの回動速度は、回動制御部140が出力したパルス信号の周波数に比例して増大する。
表示図柄判定部150は、図柄変動ゲームにおいて有効ライン上(本実施形態ではラインL2)に停止表示された図柄の組合せが、いずれの入賞役に対応しているか否かを判定する。
指令生成部160は、メイン基板100からサブ基板200に伝送するコマンドを生成する。指令生成部160によって生成されるコマンドには、サブ基板200によって実行される各演出の決定条件や、上記の操作指示演出に係る情報等が含まれうる。
本実施形態では、当該コマンドには、「サブ通知番号」、及び、滞在中の遊技状態を示す情報が含まれる場合があり、更に、当該コマンドには、「指示番号」が含まれる場合がある。サブ基板200は、これらの情報に基づいて、実行する各演出(操作指示演出等)の態様を決定する。
サブ統括部210は、メイン基板100から伝送されたコマンドに基づいて演出表示部220、音声出力部230またはLED発光部240を制御する。
演出表示部220は、演出表示装置63を制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される図柄変動ゲームと連動して表示出力による演出を演出表示装置63に実行させる。
音声出力部230は、スピーカ49を制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される図柄変動ゲームと連動して音声出力による演出をスピーカ49に実行させる。
LED発光部240は、装飾LED基板41に搭載されているLEDを制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される図柄変動ゲームと連動して発光出力による演出をLEDに実行させる。
また、サブ統括部210は、各種センサ40b(プッシュボタンセンサ45c、十字キーボタンセンサ46a、決定ボタンセンサ46b)から入力される検知信号に応じて、演出表示部220、音声出力部230またはLED発光部240を制御できる。
より具体的には、サブ統括部210は、一部の演出実行中やメニュー画面の表示中に各種センサ40bからの検知信号を入力した場合、演出表示部220に働きかけて演出表示領域62に係る表示を変更させたり、音声出力部230に働きかけてサウンドエフェクトをスピーカ49から出力させたり、LED発光部240に働きかけて特殊な発光パターンで装飾LED基板41に搭載されている装飾LED36を発光させたりできる。
サブ統括部210は、遊技状態制御部110によって生成された指示情報(図9参照)に基づいて操作指示演出を実行する操作指示実行部211を有している。操作指示実行部211による操作指示演出の実行において、少なくとも演出表示装置63が所定の演出画像を表示出力する。また、演出表示装置63による表示出力に合わせて、スピーカ49から音声出力されてもよいし、装飾LED基板41に搭載されたLEDの発光によって表されてもよい。
<操作指示演出について>
以下、操作指示実行部211による操作指示演出の実行態様について説明する。
図19から図28は、操作指示実行部211によって実行される操作指示演出において、演出表示領域62に表示される演出画像を示す図である。図19から図28に示される操作指示演出は、いわゆる押し順ナビと称されるものである。
なお、図19から図28において、リール枠64内に示される各リール上の矢印は、リールの回動方向を示している。
例えば、遊技状態制御部110から指示番号「1」の指示情報を受け付けた場合、操作指示実行部211は、図19に示す演出画像を演出表示領域62に表示させる。図19に示すとおり、この場合には、操作指示実行部211は、最初に停止させるべき旨を表す表示301を、リール65Lの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Lを第一停止リールとする停止操作を遊技者に促す。また、この場合には、第二停止リールと第三停止リールについての指示がないため、操作指示実行部211は、停止順序が不問である旨を表す表示309を、リール65Cとリール65Rの各々の上方の演出表示領域62に表示させる。
また、遊技状態制御部110から指示番号「2」の指示情報を受け付けた場合、操作指示実行部211は、図20に示す演出画像を演出表示領域62に表示させる。図20に示すとおり、この場合には、操作指示実行部211は、最初に停止させるべき旨を表す表示301を、リール65Cの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Cを第一停止リールとする停止操作を遊技者に促す。また、この場合には、第二停止リールと第三停止リールについての指示がないため、操作指示実行部211は、停止順序が不問である旨を表す表示309を、リール65Lとリール65Rの各々の上方の演出表示領域62に表示させる。
また、遊技状態制御部110から指示番号「3」の指示情報を受け付けた場合、操作指示実行部211は、図21に示す演出画像を演出表示領域62に表示させる。図21に示すとおり、この場合には、操作指示実行部211は、最初に停止させるべき旨を表す表示301を、リール65Rの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Rを第一停止リールとする停止操作を遊技者に促す。また、この場合には、第二停止リールと第三停止リールについての指示がないため、操作指示実行部211は、停止順序が不問である旨を表す表示309を、リール65Lとリール65Cの各々の上方の演出表示領域62に表示させる。
また、遊技状態制御部110から指示番号「4」の指示情報を受け付けた場合、操作指示実行部211は、図22に示す演出画像を演出表示領域62に表示させる。図22に示すとおり、この場合には、操作指示実行部211は、最初に停止させるべき旨を表す表示301を、リール65Lの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Lを第一停止リールとする停止操作を遊技者に促す。また、この場合には、操作指示実行部211は、二番目に停止させるべき旨を表す表示302を、リール65Cの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Cを第二停止リールとする停止操作を遊技者に促す。また、この場合には、操作指示実行部211は、三番目に停止させるべき旨を表す表示303を、リール65Rの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Rを第三停止リールとする停止操作を遊技者に促す。
また、遊技状態制御部110から指示番号「5」の指示情報を受け付けた場合、操作指示実行部211は、図23に示す演出画像を演出表示領域62に表示させる。図23に示すとおり、この場合には、操作指示実行部211は、最初に停止させるべき旨を表す表示301を、リール65Lの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Lを第一停止リールとする停止操作を遊技者に促す。また、この場合には、操作指示実行部211は、二番目に停止させるべき旨を表す表示302を、リール65Rの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Rを第二停止リールとする停止操作を遊技者に促す。また、この場合には、操作指示実行部211は、三番目に停止させるべき旨を表す表示303を、リール65Cの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Cを第三停止リールとする停止操作を遊技者に促す。
また、遊技状態制御部110から指示番号「6」の指示情報を受け付けた場合、操作指示実行部211は、図24に示す演出画像を演出表示領域62に表示させる。図24に示すとおり、この場合には、操作指示実行部211は、最初に停止させるべき旨を表す表示301を、リール65Cの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Cを第一停止リールとする停止操作を遊技者に促す。また、この場合には、操作指示実行部211は、二番目に停止させるべき旨を表す表示302を、リール65Lの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Lを第二停止リールとする停止操作を遊技者に促す。また、この場合には、操作指示実行部211は、三番目に停止させるべき旨を表す表示303を、リール65Rの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Rを第三停止リールとする停止操作を遊技者に促す。
また、遊技状態制御部110から指示番号「7」の指示情報を受け付けた場合、操作指示実行部211は、図25に示す演出画像を演出表示領域62に表示させる。図25に示すとおり、この場合には、操作指示実行部211は、最初に停止させるべき旨を表す表示301を、リール65Cの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Cを第一停止リールとする停止操作を遊技者に促す。また、この場合には、操作指示実行部211は、二番目に停止させるべき旨を表す表示302を、リール65Rの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Rを第二停止リールとする停止操作を遊技者に促す。また、この場合には、操作指示実行部211は、三番目に停止させるべき旨を表す表示303を、リール65Lの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Lを第三停止リールとする停止操作を遊技者に促す。
また、遊技状態制御部110から指示番号「8」の指示情報を受け付けた場合、操作指示実行部211は、図26に示す演出画像を演出表示領域62に表示させる。図26に示すとおり、この場合には、操作指示実行部211は、最初に停止させるべき旨を表す表示301を、リール65Rの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Rを第一停止リールとする停止操作を遊技者に促す。また、この場合には、操作指示実行部211は、二番目に停止させるべき旨を表す表示302を、リール65Lの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Lを第二停止リールとする停止操作を遊技者に促す。また、この場合には、操作指示実行部211は、三番目に停止させるべき旨を表す表示303を、リール65Cの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Cを第三停止リールとする停止操作を遊技者に促す。
また、遊技状態制御部110から指示番号「9」の指示情報を受け付けた場合、操作指示実行部211は、図27に示す演出画像を演出表示領域62に表示させる。図27に示すとおり、この場合には、操作指示実行部211は、最初に停止させるべき旨を表す表示301を、リール65Rの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Rを第一停止リールとする停止操作を遊技者に促す。また、この場合には、操作指示実行部211は、二番目に停止させるべき旨を表す表示302を、リール65Cの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Cを第二停止リールとする停止操作を遊技者に促す。また、この場合には、操作指示実行部211は、三番目に停止させるべき旨を表す表示303を、リール65Lの上方の演出表示領域62に表示させることによって、リール65Lを第三停止リールとする停止操作を遊技者に促す。
上記の図19から図27に示す操作指示演出は、原則として、停止操作の順序によって停止表示される図柄の組合せ(図柄変動ゲームの結果)が相違しうる入賞役に当選した場合に実行されうる。
例えば、役番号「14」〜役番号「16」に係る突入リプレイ、及び、役番号「22」〜役番号「24」に係る3択ベルは、第一停止リールのみ規定されている入賞役であるので、図19から図21に示すように、第一停止リールのみを示す操作指示演出が実行されうる。また、役番号「19」〜役番号「21」に係る転落リプレイを回避して通常リプレイを停止表示できる押し順は、第一停止リールのみ規定されている押し順であるため、役番号「19」〜役番号「21」に係る転落リプレイを回避させて通常リプレイを停止表示させることを促す操作指示演出は、図19から図21に示すように、第一停止リールのみを示す操作指示演出となる。
また、役番号「2」〜役番号「7」に係る準備リプレイは、全てのリールについて停止操作の順序が規定されている入賞役であるため、図22から図27に示すように、全てのリールについて停止操作の順序を示す操作指示演出が実行されうる。また、役番号「8」〜役番号「13」に係る転落リプレイを回避して通常リプレイを停止表示できる押し順は、全てのリールについて停止操作の順序が規定されている押し順であるため、役番号「8」〜役番号「13」に係る転落リプレイを回避させて通常リプレイを停止表示させることを促す操作指示演出は、図22から図27に示すように、全てのリールについて停止操作の順序を示す操作指示演出となる。
ただし、これは原則であって、第一停止リールのみ規定されている入賞役に当選した場合の一部において、全てのリールについて停止操作の順序を示す操作指示演出が行われてもよい。
また、全てのリールについて停止操作の順序が規定されている入賞役に当選した場合の一部において、第一停止リールのみを示す操作指示演出が行われてもよい。
さらに、停止操作の順序の規定がない入賞役、例えば、役番号「1」に係る通常リプレイや役番号「25」に係る共通ベルに当選した場合の一部において、上記の操作指示演出が行われてもよい。
なお、役番号「22」〜役番号「24」に係る3択ベルは、停止操作の順序に応じて遊技によって得られる利益に差異が生じる利益差有役である。すなわち、所定の押し順で停止操作された場合には、図15(a)に示される図柄の組み合わせが停止表示されてベルに入賞するとともに、第1所定枚数(例えば8枚)のメダルの払い出し処理が行われるが、他の押し順で停止操作された場合には、図15(b)に示される図柄の組み合わせが停止表示されてベルこぼしに入賞するとともに、第1所定枚数よりも少ない枚数(例えば1枚)のメダルの払い出し処理が行われる。
なお、3択ベルに当選した場合は、上記のすべり制御によって、停止操作のタイミングにかかわらず(つまりいわゆる目押しを行わなくても)、図15(a)または図15(b)に示される図柄の組み合わせが停止表示されうる。
また、役番号「8」〜役番号「13」が割り当てられている転落リプレイに当選した場合は、上記の滑り制御によって、停止操作のタイミングにかかわらず(つまりいわゆる目押しを行わなくても)、図13(b)または図12(b)に示される図柄の組み合わせが停止表示されうる。
本実施形態では、上乗せ特化状態ST26中に3択ベルに当選した場合で、且つ、第一停止リールのみを指示する指示番号「1」〜「3」がメイン基板100からサブ基板200に伝送された場合に、演出表示領域62では、第一停止リールだけでなく第二停止リール及び第三停止リールも示す操作指示演出が実行されうる。
すなわち、上乗せ特化状態ST26中に役番号「22」の3択ベルに当選した場合で、且つ、第一停止リールのみを指示する指示番号「1」がメイン基板100からサブ基板200に伝送された場合には、図22に示す操作指示演出または図23に示す操作指示演出が実行されうる。この場合、図22または図23のいずれの操作指示演出を実行するかは、サブ基板200における抽選により決定される。
同様に、上乗せ特化状態ST26中に役番号「23」の3択ベルに当選した場合で、且つ、第一停止リールのみを指示する指示番号「2」がメイン基板100からサブ基板200に伝送された場合には、図24に示す操作指示演出または図25に示す操作指示演出が実行されうる。この場合、図24または図25のいずれの操作指示演出を実行するかは、サブ基板200における抽選により決定される。
同様に、上乗せ特化状態ST26中に役番号「24」の3択ベルに当選した場合で、且つ、第一停止リールのみを指示する指示番号「3」がメイン基板100からサブ基板200に伝送された場合には、図26に示す操作指示演出または図27に示す操作指示演出が実行されうる。この場合、図26または図27のいずれの操作指示演出を実行するかは、サブ基板200における抽選により決定される。
また、遊技状態制御部110から指示番号「10」の指示情報を受け付けた場合、操作指示実行部211は、図28に示す演出画像を演出表示領域62に表示させる。上述したように、図28に示す操作指示演出は、「7を狙え」演出である。
図28に示すとおり、「7を狙え」演出を実行する場合には、操作指示実行部211は、例えば、青7リプレイ(図10に示す役番号「17」)に対応する図柄をリール枠64内に停止させるべき旨を表す表示304を演出表示領域62の上段に表示させることによって、青7リプレイの停止を遊技者に促す。また、「7を狙え」演出を実行する場合には、操作指示実行部211は、逆押し(図9に示す指示番号「9」の指示内容に相当する押し順)で停止操作を行うべき旨を表す表示305を演出表示領域62の下段に表示させることによって、逆押しによる停止操作を遊技者に促す。
「7を狙え」演出は、青7リプレイ(役番号「17」)に当選した場合の少なくとも一部において、操作指示実行部211によって実行される。また、「7を狙え」演出は、青7フェイクリプレイ(役番号「18」)に当選した場合の少なくとも一部において、操作指示実行部211によって実行される。
青7リプレイに当選した場合であって、「7を狙え」演出が実行される場合、遊技者が演出の指示に適った停止操作を行えば、図14(a)に示すように、青7図柄が有効ラインに揃うように停止表示される。従って、この停止表示を視認した遊技者は「7を狙え」演出に成功したような心証を抱く。
一方で、青7フェイクリプレイに当選した場合であって、「7を狙え」演出が実行される場合、遊技者が演出の指示に適った停止操作を行ったとしても、図14(b)に示すように、青7図柄が有効ラインに揃わないように停止表示される。従って、この停止表示を視認した遊技者は「7を狙え」演出に失敗したような心証を抱く。
青7リプレイの当選を契機とする特典、または青7フェイクリプレイの当選を契機とする特典は、当選した際の遊技状態によって異なる。
例えば、ART作動状態ST23における遊技において、遊技の開始時に青7リプレイの当選が判定された場合には、遊技状態制御部110は、そのART作動状態ST23に対する上乗せ処理を行う。また、ART作動状態ST23における遊技において、遊技の開始時に青7フェイクリプレイの当選が判定された場合には、遊技状態制御部110は、当該遊技の次の遊技をART作動状態ST23で維持する。
或いは、ボーナス遊技状態ST25における遊技において、遊技の開始時に青7リプレイの当選が判定された場合には、遊技状態制御部110は、そのボーナス遊技状態ST25の終了後に通常遊技状態ST20やART準備状態ST22を経由してART作動状態ST23に移行させることを決定する。また、ボーナス遊技状態ST25における遊技において、遊技の開始時に青7フェイクリプレイの当選が判定された場合には、遊技状態制御部110は、当該遊技の次の遊技を再遊技にする以外の特典を付与しない。
次に、図29を用いて、遊技状態制御部110の制御下で行われる操作報知の例を説明する。
図29は遊技状態制御部110によって実行される操作報知において、獲得枚数表示LED25c(メイン側報知部)に表示される報知表示を示す図である。
遊技状態制御部110は、指示番号を指示番号「1」に決定した場合には、例えば、図29(a)に示すように、獲得枚数表示LED25cにて数字の「1」の表示を行わせうる。
同様に、遊技状態制御部110が指示番号を指示番号「2」に決定した場合には、例えば、図29(b)に示すように、獲得枚数表示LED25cにて数字の「2」の表示を行わせうる。また、遊技状態制御部110が指示番号を指示番号「3」に決定した場合には、例えば、図29(c)に示すように、獲得枚数表示LED25cにて数字の「3」の表示を行わせうる。また、図示は省略するが、遊技状態制御部110が指示番号を指示番号「4」〜「10」、「99」に決定した場合にも、獲得枚数表示LED25cにて数字の「4」〜「10」、「99」の表示を行わせうる。
このように、獲得枚数表示LED25cにて、指示番号を示す情報(例えば指示番号と対応する数字)の表示が実行されうる。
なお、獲得枚数表示LED25cにて指示番号を示す情報が表示される場合のみ、遊技状態制御部110から操作指示実行部211への指示番号(指示番号「0」を除く)の伝送が許可されうるようになっている。
また、メイン側報知部である獲得枚数表示LED25cにて指示番号を示す情報が報知表示されるタイミングは、スタートレバー26に対する操作が行われて以降、ストップボタン27L、27C、27Rに対する操作を受付可能となるまでのタイミングであり、好ましくは、各リール65L、65C、65Rの回転が開始するまでのタイミングである。
なお、サブ側報知部である演出表示装置63にて図19〜図28のいずれかに示す操作指示演出が行われるタイミングについても、同様に、スタートレバー26に対する操作が行われて以降、ストップボタン27L、27C、27Rに対する操作を受付可能となるまでのタイミングであり、好ましくは、各リール65L、65C、65Rの回転が開始するまでのタイミングである。
<遊技進行に係るメインフローについて>
次に、本実施形態における遊技進行に係るメインフローについて、図30から図32を用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図6に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
図30から図32は、本実施形態における遊技進行に係るメインフローを示すフローチャートである。
メイン基板100は、図30から図32に示すステップS102からステップS152までの一連の処理を実行することを以て1回の図柄変動ゲームを実行し、当該一連の処理を繰り返し実行することによって図柄変動ゲームを繰り返し実行することができる。
なお、図30から図32に示す各処理は一具体例であって、ここで挙げた処理以外の処理が、メイン基板100によって実行されてもよい。また、図30から図32に示す一連の処理のうち少なくとも一部は、必ずしもメイン基板100によって実行されなくてもよい。
まず、遊技状態制御部110が、次回の図柄変動ゲームを開始するために事前に必要な処理である遊技開始処理を実行する(ステップS102)。
本実施形態に係る遊技開始処理には、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)前回の図柄変動ゲームに係る各種データを保存する処理。
(ii)前回の図柄変動ゲームにおいて停止表示された図柄を示すデータをクリアする処理。
(iii)その時点において設定されている遊技設定値を取得する処理。
続いて、遊技状態制御部110は、次回の図柄変動ゲームに対してメダルを賭けるための準備処理であるメダル受付開始処理を実行する(ステップS104)。
本実施形態に係るメダル受付開始処理には、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)メダルブロッカ47bを作動させる処理。
(ii)前回の図柄変動ゲームの結果として再遊技が作動している場合に、当該図柄変動ゲームに対して賭けられたメダルと同じ数のメダルを次回の図柄変動ゲームに対して賭ける処理。
続いて、前回の図柄変動ゲームの結果として再遊技が作動していない場合(ステップS106のNO)、遊技状態制御部110は、検知された操作または遊技機10の状態に基づいて行われるメダルに係る処理であるメダル管理処理を実行する(ステップS108)。
また、前回の図柄変動ゲームの結果として再遊技が作動している場合(ステップS106のYES)、ステップS108の処理を実行せずに、後述するステップS110の処理に移行する。
本実施形態に係るメダル管理処理には、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)メダル投入口31からメダルが投入されたことを検知した場合に、投入された当該メダルが投入メダル通路51を正常に通過したことをチェックする処理。
(ii)(i)に記載した処理によって、正常に通過したことが確認されたメダルを、次回の図柄変動ゲームに対して賭ける処理。または、次回の図柄変動ゲームに対して賭けたメダルが既に上限(3枚)に達している場合には、正常に通過したことが確認されたメダルに相当する数をクレジット数に加算する処理。
(iii)次回の図柄変動ゲームに対して賭けたメダルが既に上限に達している場合であって、かつクレジット数も上限(50枚)に達している場合には、投入メダル通路51におけるメダルの通過をメダルブロッカ47bに阻害させる処理。
(iv)ベットボタン23の押下を検知した場合に、押下したベットボタン23に対応するメダル数をクレジット数から減じて、減じたメダル数を次回の図柄変動ゲームに対して賭ける処理。
(v)精算ボタン32の押下を検知した場合であって、かつ精算可能なメダルが存在する場合に、そのメダルを払い出す処理。
続いて、遊技状態制御部110は、スタートレバー26に対する開始操作を受け付けるための条件、即ち図柄変動ゲームの開始可能条件が成立しているか否かをチェックする処理であるリール回動開始チェックを実行する(ステップS110)。
本実施形態に係るリール回動開始チェックにおいてチェックされる図柄変動ゲームの開始可能条件には、例えば、次のような項目が含まれる。
(i)図柄変動ゲームを開始するために必要な数(規定数)のメダルが既に賭けられていること。
(ii)ストップボタン27のいずれも操作されていないこと。
(iii)スタートレバーセンサ44が正常に働いていること。
ステップS110によるチェックによって図柄変動ゲームの開始可能条件が成立していることが確認された場合、遊技状態制御部110は、遊技開始表示LED25eを点灯させた状態で、スタートレバーセンサ44による検知を待機する(ステップS112のNO)。
なお、スタートレバーセンサ44による検知の待機中については、遊技状態制御部110は、上述のステップS106からステップS110の処理を繰り返し行う。
続いて、スタートレバーセンサ44によってスタートレバー26の操作が検知された場合(ステップS112のYES)、内部抽選部120は入賞役に係る抽選テーブルを用いて内部抽選を実行し(ステップS114)、当選した入賞役に対応する当選フラグまたは非当選である場合には非当選フラグがフラグ設定部130によって設定される(ステップS116)。
なお、本実施形態に係る内部抽選部120によって抽選されうる入賞役については、図10や図11等を用いて上述したので、ここでの詳細な説明は省略する。
続いて、操作指示管理部111は操作指示演出の要否を判定する(ステップS118)。
より詳細には、ステップS116において設定された当選フラグまたは非当選フラグに基づいて、または、当該遊技における遊技状態に基づいて、操作指示管理部111が操作指示演出の実行の有無を判定し、操作指示実行部211に伝送する指示情報の指示番号を選択する。
ステップS118の処理における判定結果は、指令生成部160が出力するコマンドに包含されて操作指示実行部211に伝送される。
続いて、遊技状態制御部110は、上述のウェイト時間が経過したか否かを判定し、経過するまで待機する(ステップS120のNO)。
また、ウェイト時間が経過した場合(ステップS120のYES)、回動制御部140は、リールモータ68を駆動させることによって複数のリール(リール65L、リール65C、リール65R)の回動を開始させる(ステップS122)。ステップS122を処理するタイミングにおいて、上述のウェイト時間が経過していないならば、回動制御部140はウェイト時間の経過を待って、複数のリールの回動を開始させる。
また、回動制御部140は、リールの回動中において、リールセンサ66(リールセンサ66L、リールセンサ66C、リールセンサ66R)が検知している通過中の図柄番号の値が正常であるか異常であるかを監視する処理であるリール回動エラーチェックを実行している(ステップS124)。
ステップS124において、複数のリールのうちいずれかについて、検知されている通過中の図柄番号の値が異常であると判定した場合(ステップS126のYES)、回動制御部140は、異常と判定したリールに対して、再びステップS122の処理を行う。この処理は、リールの再起動とも称される。
また、ステップS126において、複数のリールのうちいずれかについて、検知されている通過中の図柄番号の値が正常であると判定した場合(ステップS126のNO)、リールを再起動することなく、次の処理に移行する。
また、回動制御部140は、全てのリールの回動速度が所定速度に到達したか否かを監視しており、所定速度に到達していない間(ステップS128のNO)、上述のステップS124とステップS126の処理を繰り返し行っている。
そして、全てのリールの回動速度が所定速度に到達した後に(ステップS128のYES)、回動制御部140は、リールの回動を停止するための要求(停止要求)の有無をチェックする処理であるリール停止受付チェックを実行する(ステップS130)。
本実施形態に係るリール停止受付チェックには、ストップボタン27(ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27R)の操作をストップボタンセンサ43aが検知すると、操作されたストップボタン27に対応するリールへの停止要求を、遊技状態制御部110が出力して回動制御部140が受け付ける処理が少なくとも含まれる。
ステップS130において回動制御部140が停止要求を受け付けた場合(ステップS132のYES)、回動制御部140は、図柄変動ゲームの結果としてリール枠64の枠内に停止表示される図柄の組合せを決定する処理である図柄組合せ制御を実行する(ステップS134)。
また、ステップS130において回動制御部140が停止要求を受け付けていない場合(ステップS132のNO)、上記の図柄組合せ制御が実行されないまま次の処理に移行する。
本実施形態に係る図柄組合せ制御は、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)停止要求を受け付けた時点において基準位置を通過している図柄の図柄番号を、停止受付時図柄番号として、RAM102の所定アドレスに格納する。
(ii)回動制御部140は、ステップS116において設定された当選フラグまたは非当選フラグ、および(i)の処理で格納された停止受付時図柄番号に基づいて、当該停止受付時図柄番号が示す図柄または当該図柄から回動方向に4コマの範囲内にある図柄のいずれかを、基準位置に停止させる図柄として決定する。
(iii)回動制御部140が、(ii)で決定した図柄を基準位置に停止させる。
続いて、遊技状態制御部110は、ステップS134におけるリールの停止に伴う演出要求を含むコマンドを、指令生成部160を介してサブ統括部210に出力する処理である停止表示時出力処理を実行する(ステップS136)。
なお、ステップS136におけるコマンド出力は、処理の度に実行される必要はなく、遊技状態制御部110によって演出を実行するものと判断される場合に実行されれば足りる。
停止表示時出力処理を終えた時点において、全てのリールが停止していない場合(ステップS138のNO)には、再びステップS124の処理に移行して、ステップS124からステップS136の処理を繰り返す。
また、停止表示時出力処理を終えた時点において、全てのリールが停止している場合(ステップS138のYES)には、表示図柄判定部150による判定処理が行われる(ステップS140)。
ステップS140において、表示図柄判定部150が入賞と判定した場合には、当該入賞が成立し、当該入賞に対応する特典として所定の数のメダルが付与される(ステップS142)。
なお、ステップS142において付与されたメダルは、原則としてクレジット数に貯留記憶される。ただし、クレジット数が上限に達した場合には、遊技状態制御部110はメダル収納庫93に内蔵されている払出機構(図示せず)を制御して、クレジット数を超える数に相当するメダルを、メダル収納庫93からメダル排出口35に払い出させる。
続いて、遊技状態制御部110は、全てのリールが停止したことに伴う演出、即ち今回の遊技に対する最終の停止操作を受け付けた後の停止期間に実行される演出に係る要求を含むコマンドを、指令生成部160を介してサブ統括部210に出力する処理である全リール停止表示時出力処理を実行する(ステップS144)。
ステップS144において要求される演出には、例えば、ボーナス図柄の停止表示に伴ってボーナス遊技に移行した場合に実行されるボーナス開始演出が含まれる。
なお、ステップS144におけるコマンド出力は、処理の度に実行される必要はなく、遊技状態制御部110によって演出を実行するものと判断される場合に実行されれば足りる。
続いて、遊技状態制御部110は、メダル収納庫93またはメダル補助収納庫95に設けられている収納庫エラーセンサ(図示せず)をチェックする処理であるオーバーフローチェックを実行する(ステップS146)。
ステップS146において、収納庫エラーセンサが異常を検知していることが確認された場合、遊技状態制御部110は、エラー表示の要求を含むコマンドを、指令生成部160を介してサブ統括部210に出力する。また、サブ統括部210は、演出表示部220を制御して演出表示装置63にエラー表示を表示させると共に、音声出力部230を制御してスピーカ49からエラー音を出力させる。
続いて、遊技状態制御部110が、図柄変動ゲームの終了に係る処理である遊技終了チェックを実行して(ステップS148)、一連の処理が終了となる。
本実施形態に係る遊技終了チェックにおけるチェック対象には、例えば、次のような項目が含まれる。
(i)再遊技の作動を終了させること。
(ii)ボーナス遊技を終了させること。
このように、本実施形態に係る遊技機10は、遊技に関する制御を行うメイン制御部(メイン基板100)と、メイン制御部の制御下で演出に関する制御を行うサブ制御部(サブ基板200)と、を備えている。
メイン制御部は、当選役を決定する内部抽選を行う。すなわち、上述のように、メイン基板100は、内部抽選部120を備えており、内部抽選部120は、抽選テーブルを参照して入賞役の当否を判定(決定)する。
また、メイン制御部は、開始操作が行われることを契機として複数の図柄変動領域において図柄の変動表示を開始させ、複数の図柄変動領域の各々と対応する停止操作が行われることに基づき複数の図柄変動領域において変動表示を停止させ、図柄の停止表示態様を導出させる図柄表示制御を行う。
すなわち、メイン基板100は、スタートレバー26が操作されることを契機として、リールモータ68を動作させることにより、各リール65L、65C、65Rの配置領域(図柄変動領域)において各リール65L、65C、65Rを回転させることで、図柄の変動表示を開始させる。
更に、メイン基板100は、複数の図柄変動領域の各々と対応する停止操作が行われることに基づき、複数の図柄変動領域において図柄の変動表示を停止させ、図柄の停止表示態様を導出させる。すなわち、メイン基板100は、各ストップボタン27L、27C、27Rに対する操作が行われることに基づき、リールモータ68による各リール65L、65C、65Rの回転動作を停止させることにより、例えば、図12(a)〜図18に例示されるような図柄の組合せを停止表示させる。
更に、メイン制御部は、上記の内部抽選により決定した当選役が、特定操作を含む複数種類の停止操作のいずれが行われた場合でも遊技によって得られる利益に差異が生じない特定当選役である場合に、特定操作を示唆する演出の実行を決定しうるとともに、当該演出の実行を指示する演出指示情報をサブ制御部に送信可能である。
すなわち、メイン基板100は、内部抽選により決定した当選役が、第一停止リールを正しく操作する限りにおいて、第二停止リールと第三停止リールが残りのいずれのリールになったとしても、遊技の結果払い出されるメダルの数が同じになる3択ベルである場合に、第一停止リールの停止操作(特定操作)を指示する演出(図19〜図21のいずれかに示す操作指示演出)の実行を決定しうるとともに、当該演出の実行を指示する演出指示情報(上記の指示番号「1」〜「3」のいずれか)をサブ基板200に送信可能である。
一方、サブ制御部は、演出指示情報(上記の指示番号「1」〜「3」のいずれか)を受信した場合に、特定操作(第一停止リールの停止操作)の示唆と特定操作以外の付加操作(例えば、第二停止リール及び第三停止リール)の示唆とを含む第1演出を、複数種類の第1演出の中から決定してサブ側報知部に行わせる第1制御を実行しうる。
すなわち、サブ基板200は、上記の指示番号「1」〜「3」のいずれかを受信した場合に、特定操作(第一停止リールの停止操作)の示唆と付加操作(例えば、第二停止リール及び第三停止リールの停止操作)の示唆とを含む第1演出を、複数種類の第1演出の中から決定して演出表示装置63に行わせる第1制御を実行しうる。
第1演出は、図22から図27のいずれかに示すように、全てのリールについて停止操作の順序を示す操作指示演出である。
よって、特定当選役に当選した場合に、特定操作を示唆する演出の実行をメイン制御部(メイン基板100)が決定しうるため、遊技機10の構成を、サブ制御部(サブ基板200)に対するより確実な不正対策が施されたものとしつつも、遊技の興趣を高めることができる。
換言すれば、本実施形態に係る遊技機10は、押し順役(3択ベル)に対して、サブ制御部(サブ基板200)側の決定により、さらに細分化した押し順ナビを行うことができる。
よって、利益差役である3択ベルに関する押し順ナビの決定を、セキュリティ性が高いメイン制御部で行うことができ、押し順ナビの細分化をサブ制御部で行うことができるため、サブ制御部に対する不正対策と、メイン制御部の処理負担軽減とを両立させることができる。
ここで、第1演出について、図33を用いてより詳しく説明する。
先ず、メイン基板100からサブ基板200への通知内容(「サブ通知番号」、滞在中の遊技状態を示す情報、及び、「指示番号」)から、上乗せ特化状態ST26であり、且つ、第一停止リールがリール65L(左押し)の3択ベルに当選したことを認識できる場合について説明する。
この場合、サブ基板200では、「ストップボタン27L→ストップボタン27C→ストップボタン27R」の押し順を報知するか、または、操作指示演出において「ストップボタン27L→ストップボタン27R→ストップボタン27C」の押し順を報知するか、のいずれかの操作指示演出の実行を決定しうる。この場合、第一停止リールを示す「ストップボタン27L」の押し順の報知が特定操作の示唆(報知)であり、第二停止リールと第三停止リールを示す「ストップボタン27C」と「ストップボタン27R」の押し順の報知(どちらの押し順で押してもベルが揃う押し順の報知)が付加操作の示唆(報知)である。
同様に、メイン基板100からサブ基板200への通知内容から、上乗せ特化状態ST26であり、且つ、第一停止リールがリール65C(中押し)の3択ベルに当選したことを認識できる場合について説明する。
この場合、サブ基板200では、「ストップボタン27C→ストップボタン27L→ストップボタン27R」の押し順を報知するか、または、操作指示演出において「ストップボタン27C→ストップボタン27R→ストップボタン27L」の押し順を報知するか、のいずれかの操作指示演出の実行を決定しうる。この場合、第一停止リールを示す「ストップボタン27C」の押し順の報知が特定操作の示唆(報知)であり、第二停止リールと第三停止リールを示す「ストップボタン27L」と「ストップボタン27R」の押し順の報知(どちらの押し順で押してもベルが揃う押し順の報知)が付加操作の示唆(報知)である。
同様に、メイン基板100からサブ基板200への通知内容から、上乗せ特化状態ST26であり、且つ、第一停止リールがリール65R(右押し)の3択ベルに当選したことを認識できる場合について説明する。
この場合、サブ基板200では、「ストップボタン27R→ストップボタン27L→ストップボタン27C」の押し順を報知するか、または、操作指示演出において「ストップボタン27R→ストップボタン27C→ストップボタン27L」の押し順を報知するか、のいずれかの操作指示演出の実行を決定しうる。この場合、第一停止リールを示す「ストップボタン27R」の押し順の報知が特定操作の示唆(報知)であり、第二停止リールと第三停止リールを示す「ストップボタン27L」と「ストップボタン27C」の押し順の報知(どちらの押し順で押してもベルが揃う押し順の報知)が付加操作の示唆(報知)である。
また、サブ制御部(サブ基板200)は、演出指示情報(指示番号「1」〜「3」のいずれか)を受信した場合に、上記の第1制御と、特定操作の示唆を含み且つ付加操作の示唆を含まない第2演出(図19〜図21のいずれかに示す操作指示演出)をサブ側報知部(演出表示装置63)に行わせる第2制御と、のいずれかを選択的に実行しうる。
本実施形態の場合、例えば、上乗せ特化状態ST26にて3択ベルに当選した場合で、且つ、メイン基板100から指示番号「1」〜「3」のいずれかの指示情報を受け付けた場合の少なくとも一部において、サブ基板200は、図22から図27のいずれかに示すように全てのリールについて停止操作の順序を示す操作指示演出を演出表示装置63に実行させうる。
その一方、上乗せ特化状態ST26以外の遊技状態のときに3択ベルに当選した場合で、且つ、メイン基板100から指示番号「1」〜「3」のいずれかの指示情報を受け付けた場合の少なくとも一部においては、サブ基板200は、図19〜図21のいずれかに示すように3つのリールのうち第一停止リールのみを示す操作指示演出を演出表示装置63に実行させうる。
よって、特定当選役に当選した場合に、サブ側報知部(演出表示装置63)では、特定操作の示唆と付加操作の示唆とを含む第1演出、又は、特定操作の示唆を含み且つ付加操作の示唆を含まない第2演出を選択的に実行しうるため、演出のバリエーションの増加により遊技の興趣を高めることができる。
また、メイン制御部(メイン基板100)は、特定操作を示唆する演出の実行を決定した場合に、特定操作を示唆する演出をメイン側報知部に行わせることが可能である。
すなわち、メイン基板100は、例えば、指示番号を「1」〜「3」に決定した場合に、図29(a)〜(c)のいずれかに示す演出(報知表示)を獲得枚数表示LED25cに行わせる制御を実行可能である。
よって、特定操作を示唆する演出の実行を決定した場合に、演出をメイン側報知部とサブ側報知部との両方で実行しうるので、遊技の興趣を更に高めることができる。
また、上記の内部抽選により決定される当選役には、特定当選役(3択ベル)よりも不利な第2特定当選役(例えば、役番号「8」〜役番号「13」に係る転落リプレイ)が含まれている。
ここで、転落リプレイは、RT2作動状態ST12またはRT3作動状態ST13から、これら作動状態ST12またはST13よりも不利なRT1作動状態ST11への転落の契機となりうる。
また、3択ベルも、RT2作動状態ST12またはRT3作動状態ST13から、これら作動状態ST12またはST13よりも不利なRT1作動状態ST11への転落の契機となりうる。
ただし、転落リプレイに当選した場合に転落が発生するのは、6通りの押し順のうち、5通りの押し順が選択された場合(つまり確率が5/6)である。
一方、3択ベルに当選した場合に転落が発生するのは、3通りの押し順のうち、2通りの押し順が選択された場合(6通りの押し順のうち、4通りの押し順が選択された場合とも考えられる)(つまり確率が4/6)である。
その意味で、転落リプレイは、3択ベルよりも不利と言える。
また、3択ベルの入賞により賭数以上のメダル(例えば8枚)のメダルが払い出されるのに対し、転落リプレイの入賞により再遊技が付与されるに過ぎない点でも、転落リプレイは、3択ベルよりも不利と言える。
メイン制御部は、内部抽選により決定した当選役が第2特定当選役である場合に、第2特定当選役に対応する停止表示態様の導出を回避させるための停止操作である第2特定操作の態様を示唆する演出の実行を決定しうるとともに、当該演出の実行を指示する第2演出指示情報をサブ制御部に送信可能である。
すなわち、メイン基板100は、内部抽選により決定した当選役が役番号「8」〜役番号「13」に係る転落リプレイである場合に、当該転落リプレイに対応する停止表示態様の導出を回避させるための第一〜第三停止リールの停止順序を示す演出の実行を決定しうるとともに、当該演出の実行を指示する第2演出指示情報(上記の指示番号「4」〜「9」のいずれか)をサブ基板200に送信可能である。
更に、サブ制御部は、第2演出指示情報を受信した場合に、第2特定操作を示唆する第3演出をサブ側報知部に行わせる第3制御を実行しうるように構成されている。
すなわち、サブ基板200は、上記の指示番号「4」〜「9」のいずれかを受信した場合に、第一〜第三停止リールの停止順序を示す第3演出(図22〜図27のいずれかに示す操作指示演出)を演出表示装置63に行わせる制御を実行しうるように構成されている。
ここで、第1演出における示唆内容と、第3演出における示唆内容は、各図柄変動領域毎の停止操作の順序の示唆をそれぞれ含んでいる。すなわち、第一〜第三停止リールの停止順序を示すものである。
しかも、第1演出にて停止順序が示唆される図柄変動領域の数と、第3演出にて停止順序が示唆される図柄変動領域の数と、が互いに等しい。すなわち、本実施形態の場合、第1演出にて停止順序が示唆される図柄変動領域の数と、第3演出にて停止順序が示唆される図柄変動領域の数は、いずれも3である。
つまり、本実施形態の場合、(3択ベルに対する押し順ナビである)第1演出と(6択の転落リプレイに対する押し順ナビである)第3演出のいずれが行われた場合にも、停止順序が示唆される図柄変動領域の数が3つとなり、見かけ上、6択の押し順ナビとなって、遊技者にとっては見分けが付かなくなる。
よって、3択ベル(特定当選役)よりも不利な転落リプレイ(第2特定当選役)に当選したときと、3択ベルに当選したときとで、演出により停止順序が示唆される図柄変動領域の数を等しくしうるため、転落リプレイ(第2特定当選役)に当選したときの停止順序の示唆の実行時にも、3択ベル(特定当選役)が成立することに対する期待感を抱かせることができる。
なお、第1演出では、演出表示装置63における表示の表示色を特定当選役と第2特定当選役とに共通の共通色(例えば白色)とするか、特定当選役と第2特定当選役との中では特定当選役に固有の第1固有色(ベル(3択ベル)の固有色は、例えば黄色)とするかがサブ基板200において決定され、第3演出では、演出表示装置63における表示の表示色を共通色とするか特定当選役と第2特定当選役との中では第2特定当選役に固有の第2固有色(リプレイ(転落リプレイ)の固有色は、例えば青色)とするかがサブ基板200において決定されるようになっていても良い。
この場合、表示色が共通色(例えば白色)の操作指示演出が行われた場合には、リールの停止前の段階では、ベルとリプレイのいずれが揃うかが分からないようにできる。
また、表示色が第1固有色(例えば黄色)の操作指示演出が行われた場合には、リールの停止前の段階から、遊技者は、ベル(3択ベル)が揃うことを予測しうる。
また、表示色が第2固有色(例えば青色)の操作指示演出が行われた場合には、リールの停止前の段階から、遊技者は、リプレイ(転落リプレイ)が揃うことを予測しうる。
また、メイン制御部(メイン基板100)は、当該遊技機10の遊技状態を、通常遊技状態(通常遊技状態ST20)と、通常遊技状態よりも有利な有利遊技状態(通常遊技状態ST20)と、に遷移可能である。
そして、特定当選役の種類をA、個々の特定当選役について停止順序が規定された停止操作の種類をBとし、第2特定当選役の種類をC、個々の第2特定当選役について当該第2特定当選役に対応する停止表示態様の導出を回避させる停止順序が規定された停止操作の種類をDとすると、(B/A)>(D/C)を満たす。
すなわち、3択ベルの種類(上記A)は、役番号「22」〜「24」の3種類であり、個々の3択ベルについて停止順序が規定された停止操作の種類(上記B)は1種類である。つまり、役番号「22」については、第一停止リールをリール65Lとする停止操作のみが対応し、役番号「23」については、第一停止リールをリール65Cとする停止操作のみが対応し、役番号「24」については、第一停止リールをリール65Rとする停止操作のみが対応している。したがって、(B/A)は1/3である。
一方、役番号「8」〜「13」に係る転落リプレイの種類(上記C)は6種類であり、個々の転落リプレイについて当該転落リプレイに対応する停止表示態様の導出を回避させる停止順序が規定された停止操作の種類(上記D)は1種類である。つまり、役番号「8」については、第一停止リール、第二停止リール及び第三停止リールをリール65L、リールC、リールRとする停止操作のみが対応しており、同様に、役番号「9」〜「13」についても、それぞれ1種類の停止操作が対応している。したがって、(D/C)は1/6である。
つまり、(B/A)>(D/C)を満たしている。
<変形例>
上記の実施形態では、第3制御により行われる第3演出では、第2特定当選役に対応する停止表示態様の導出を回避させるための停止操作である第2特定操作の態様を示唆する例を説明した。
ただし、本発明は、この例に限らず、第2特定当選役(転落リプレイ)に対応する停止表示態様を導出させるための停止操作である第2特定操作の態様を示唆する演出を行うようにしてもよい。この演出は、図22〜図27のいずれかの操作指示演出であり、この演出が行われた場合には、図13(b)に示す図柄の組合せが停止表示される。
一方、第1制御により行われる第1演出では、図22〜図27のいずれかの操作指示演出が行われ、また、第1演出が行われた場合には、図15(a)に示す図柄の組合せが停止表示される。
変形例の場合、操作指示演出の態様が、図23又は図26に示す態様、すなわち中央のリール65Cを第三停止リールとすることを促す態様である場合には、リール65L及びリール65Rを停止させた段階で、例えば図34に示すように、ラインL4上にベルが揃う可能性とラインL2上に転落リプレイが揃う可能性とが残された状態になりうる。すなわち、ベルと転落リプレイとがいわゆるダブルテンパイ状態となる。このため、特に、第三停止リールの停止時にベルが揃うか転落リプレイが揃うかについて、遊技者はハラハラドキドキすることができる。
また、上記の実施形態においては、停止操作の順序さえ正しければ、停止操作のタイミングにかかわらず(目押しを行わなくても)所定の図柄の組み合わせが停止表示されうる当選役である3択ベルに関して、第1制御及び第1演出を行う例(更には、第2制御及び第2演出)を説明した。ただし、本発明は、この例に限らず、停止操作のタイミングに応じて(目押しを行うか否かに応じて)所定の図柄の組み合わせが停止表示されるかどうかが決まる当選役に関して、第1制御及び第1演出(更には、第2制御及び第2演出)を行うようにしてもよい。この場合、第1演出(および第2演出)は、停止操作のタイミングに関する示唆を含むものとし、例えば、少なくとも1つ以上のリールについて、いずれの図柄を狙って目押しすべきかの報知を行う。
同様に、上記の実施形態においては、停止操作の順序さえ正しければ、停止操作のタイミングにかかわらず(目押しを行わなくても)所定の図柄の組み合わせが停止表示されうる当選役である転落リプレイに関して、第3制御及び第3演出を行う例を説明した。ただし、本発明は、この例に限らず、停止操作のタイミングに応じて(目押しを行うか否かに応じて)所定の図柄の組み合わせが停止表示されるかどうかが決まる当選役に関して、第3制御及び第3演出を行うようにしてもよい。この場合、第3演出は、停止操作のタイミングに関する示唆を含むものとし、例えば、少なくとも1つ以上のリールについて、いずれの図柄を狙って目押しすべきかの報知を行う。
また、上記の実施形態においては、獲得枚数表示LED25cがメイン側報知部として兼用される例を説明したが、メイン側報知部は、他の表示器により構成されても良い。例えば、賭数表示LED25aがメイン側報知部として兼用されても良いし、メイン側報知部に専用の表示器を遊技機10が備えていても良い。専用の表示器は、例えば、7セグメントディスプレイにより構成することができる。当該専用の表示器が有する7セグメントディスプレイの個数(表示可能な桁数)は特に限定されず、1個(表示可能な桁数が1桁)であっても良いし、複数個(表示可能な桁数が複数桁)であっても良い。
本実施形態は次のような技術思想を包含する。
(1)遊技に関する制御を行うメイン制御部と、
前記メイン制御部の制御下で演出に関する制御を行うサブ制御部と、
を備え、
前記メイン制御部は、
当選役を決定する内部抽選と、
開始操作が行われることを契機として複数の図柄変動領域において図柄の変動表示を開始させ、前記複数の図柄変動領域の各々と対応する停止操作が行われることに基づき前記複数の図柄変動領域において変動表示を停止させ、図柄の停止表示態様を導出させる図柄表示制御と、
を行い、
且つ、
前記メイン制御部は、
前記内部抽選により決定した当選役が、特定操作を含む複数種類の停止操作のいずれが行われた場合でも遊技によって得られる利益に差異が生じない特定当選役である場合に、前記特定操作を示唆する演出の実行を決定しうるとともに、当該演出の実行を指示する演出指示情報を前記サブ制御部に送信可能であり、
前記サブ制御部は、前記演出指示情報を受信した場合に、
前記特定操作の示唆と前記特定操作以外の付加操作の示唆とを含む第1演出を、複数種類の前記第1演出の中から決定してサブ側報知部に行わせる第1制御を実行しうる遊技機。
(2)前記サブ制御部は、前記演出指示情報を受信した場合に、
前記第1制御と、
前記特定操作の示唆を含み且つ前記付加操作の示唆を含まない第2演出を前記サブ側報知部に行わせる第2制御と、
のいずれかを選択的に実行しうる(1)に記載の遊技機。
(3)前記メイン制御部は、前記特定操作を示唆する演出の実行を決定した場合に、前記特定操作を示唆する演出をメイン側報知部に行わせることが可能である(1)又は(2)に記載の遊技機。
(4)前記内部抽選により決定される当選役には、前記特定当選役よりも不利な第2特定当選役が含まれ、
前記メイン制御部は、
前記内部抽選により決定した当選役が前記第2特定当選役である場合に、前記第2特定当選役に対応する停止表示態様の導出を回避させるための停止操作である第2特定操作の態様を示唆する演出の実行を決定しうるとともに、当該演出の実行を指示する第2演出指示情報を前記サブ制御部に送信可能であり、
前記サブ制御部は、前記第2演出指示情報を受信した場合に、前記第2特定操作を示唆する第3演出を前記サブ側報知部に行わせる第3制御を実行しうるように構成されており、
前記第1演出における示唆内容と、前記第3演出における示唆内容は、各図柄変動領域毎の停止操作の順序の示唆をそれぞれ含み、
且つ、前記第1演出にて停止順序が示唆される図柄変動領域の数と、前記第3演出にて停止順序が示唆される図柄変動領域の数と、が互いに等しい(1)から(3)のいずれか一項に記載の遊技機。
(5)前記メイン制御部は、当該遊技機の遊技状態を、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも有利な有利遊技状態と、に遷移可能であり、
前記特定当選役の種類をA、個々の前記特定当選役について停止順序が規定された停止操作の種類をBとし、
前記第2特定当選役の種類をC、個々の前記第2特定当選役について当該第2特定当選役に対応する停止表示態様の導出を回避させる停止順序が規定された停止操作の種類をDとすると、
(B/A)>(D/C)を満たす(4)に記載の遊技機。
10 遊技機
20 前面扉
21 上部パネル
22 下部パネル
23 ベットボタン
23a 最大ベットボタン
23b 単一ベットボタン
24 メニュー選択ボタン
24a 十字キーボタン
24b 決定ボタン
25 状態表示LED
25a 賭数表示LED
25b 貯留枚数表示LED
25c 獲得枚数表示LED
25d 再遊技表示LED
25e 遊技開始表示LED
25f 投入可能表示LED
26 スタートレバー
27(27L、27C、27R) ストップボタン
27a 停止可能表示LED
31 メダル投入口
32 精算ボタン
33 メダル返却ボタン
34 ドア錠
35 メダル排出口
36(36a、36b、36c、36d、36e、36f、36g、36h) 装飾LED
37 下皿
38(38a、38b、38c、38d) スピーカ口
40a、40b 各種センサ
41(41a、41b、41c、41d、41e、41f、41g、41h) 装飾LED基板
42 状態表示LED基板
43 ストップボタン基板
43a ストップボタンセンサ
44 スタートレバーセンサ
45 ベットボタン基板
45a 最大ベットボタンセンサ
45b 単一ベットボタンセンサ
45c プッシュボタンセンサ
46 メニュー選択ボタン基板
46a 十字キーボタンセンサ
46b 決定ボタンセンサ
47 メダルセレクタ
47a メダルセレクタ本体
47b メダルブロッカ
47c メダル通過センサ
48 設定変更装置
48a 設定キースイッチ
48b 設定変更スイッチ
48c 設定表示LED
48d 設定キーカバー
49(49a、49b、49c、49d) スピーカ
51 投入メダル通路
52 払出メダル通路
53 返却メダル通路
54 収納メダル通路
60 遊技機本体部
62 演出表示領域
63 演出表示装置
64 リール枠
65 リールユニット
65L、65C、65R リール
66(66L、66C、66R) リールセンサ
67(67L、67C、67R) リール照明基板
68 リールモータ
90 外枠
91 電源装置
92 電源スイッチ
93 メダル収納庫
94 メダル払出口
95 メダル補助収納庫
96 ヒンジ部
96a 上段ヒンジ部
96b 中段ヒンジ部
96c 下段ヒンジ部
97 払出制御基板
100 メイン基板
101、201 CPU
102、202 RAM
103、203 ROM
110 遊技状態制御部
120 内部抽選部
130 フラグ設定部
140 回動制御部
150 表示図柄判定部
160 指令生成部
200 サブ基板
210 サブ統括部
211 操作指示実行部
220 演出表示部
230 音声出力部
240 LED発光部
301〜309 表示
L1〜L5 ライン

Claims (5)

  1. 遊技に関する制御を行うメイン制御部と、
    前記メイン制御部の制御下で演出に関する制御を行うサブ制御部と、
    を備え、
    前記メイン制御部は、
    当選役を決定する内部抽選と、
    開始操作が行われることを契機として複数の図柄変動領域において図柄の変動表示を開始させ、前記複数の図柄変動領域の各々と対応する停止操作が行われることに基づき前記複数の図柄変動領域において変動表示を停止させ、図柄の停止表示態様を導出させる図柄表示制御と、
    を行い、
    且つ、
    前記メイン制御部は、
    前記内部抽選により決定した当選役が、特定操作を含む複数種類の停止操作のいずれが行われた場合でも遊技によって得られる利益に差異が生じない特定当選役である場合に、前記特定操作を示唆する演出の実行を決定しうるとともに、当該演出の実行を指示する演出指示情報を前記サブ制御部に送信可能であり、
    前記サブ制御部は、前記演出指示情報を受信した場合に、
    前記特定操作の示唆と前記特定操作以外の付加操作の示唆とを含む第1演出を、複数種類の前記第1演出の中から決定してサブ側報知部に行わせる第1制御を実行しうる遊技機。
  2. 前記サブ制御部は、前記演出指示情報を受信した場合に、
    前記第1制御と、
    前記特定操作の示唆を含み且つ前記付加操作の示唆を含まない第2演出を前記サブ側報知部に行わせる第2制御と、
    のいずれかを選択的に実行しうる請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記メイン制御部は、前記特定操作を示唆する演出の実行を決定した場合に、前記特定操作を示唆する演出をメイン側報知部に行わせることが可能である請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記内部抽選により決定される当選役には、前記特定当選役よりも不利な第2特定当選役が含まれ、
    前記メイン制御部は、
    前記内部抽選により決定した当選役が前記第2特定当選役である場合に、前記第2特定当選役に対応する停止表示態様の導出を回避させるための停止操作である第2特定操作の態様を示唆する演出の実行を決定しうるとともに、当該演出の実行を指示する第2演出指示情報を前記サブ制御部に送信可能であり、
    前記サブ制御部は、前記第2演出指示情報を受信した場合に、前記第2特定操作を示唆する第3演出を前記サブ側報知部に行わせる第3制御を実行しうるように構成されており、
    前記第1演出における示唆内容と、前記第3演出における示唆内容は、各図柄変動領域毎の停止操作の順序の示唆をそれぞれ含み、
    且つ、前記第1演出にて停止順序が示唆される図柄変動領域の数と、前記第3演出にて停止順序が示唆される図柄変動領域の数と、が互いに等しい請求項1から3のいずれか一項に記載の遊技機。
  5. 前記メイン制御部は、当該遊技機の遊技状態を、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも有利な有利遊技状態と、に遷移可能であり、
    前記特定当選役の種類をA、個々の前記特定当選役について停止順序が規定された停止操作の種類をBとし、
    前記第2特定当選役の種類をC、個々の前記第2特定当選役について当該第2特定当選役に対応する停止表示態様の導出を回避させる停止順序が規定された停止操作の種類をDとすると、
    (B/A)>(D/C)を満たす請求項4に記載の遊技機。
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