JP2017188812A - 無線制御装置及び中継無線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の無線装置が中継無線装置に接続されている通信システムにおいて、伝送遅延の測定時間を短縮する無線制御装置を提供する。【解決手段】複数の無線装置及び中継無線装置それぞれの識別子を格納した一定時間長の複数のサブフレームを有する第一フレームを、中継無線装置に送信し、複数の無線装置及び中継無線装置それぞれの識別子が格納されたサブフレームを有する第2フレームを、中継無線装置から受信する。第1フレーム内の各装置の識別子を格納したサブフレームの送信時と、受信した第2フレーム内の各装置の識別子を格納したサブフレームの受信時との時間差で伝送遅延を測定する。第2フレームが有する各々の装置の識別子が格納されたサブフレームは、中継無線装置が、無線装置から返送され、無線装置の識別子を格納したサブフレームを有する第3フレーム内の該当識別子が格納されたサブフレームの受信タイミングで、該当識別子を挿入する。【選択図】図14

Description

本発明は、無線制御装置及び中継無線装置に関する。
無線通信システムは、基地局装置が移動体通信端末と電波を送受信することで、無線通信を実現する。基地局装置は、基地局装置を中心として半径数10m〜数キロまでの範囲を無線通信のエリアとしてカバーする。しかし、基地局装置がカバーしているエリア内でも、ビルなどの建造物で電波が遮蔽され電波が届きにくい場所や、多くの人が一斉に移動体通信端末を使用することで一時的に電波が不足する場所が存在する。そこで、基地局装置のベースバンド部と無線部を別の装置に分離し、電波を送受信する無線部のみを増設することが可能な基地局システムが増加している(以下、ベースバンド部装置はREC(Radio Equipment Controller)、無線部装置はRE(Radio Equipment)と呼ぶ)。RECとREは光ケーブルで接続され、RECは複数のREが電波を送信するタイミングを制御する。
さらに、RECと複数のREを中継する中継REもある。中継REは、REが行う無線処理に加え、RECとRE間で送受信されるデータの中継を行う。中継REを設置することで、基地局システムに使用する光ケーブルの量を減少させ、REの増設が安価に行える。
REC配下のRE及び中継REは、互いに同期をとって、電波の送信タイミングを合わせる。RECは、各REの電波の送信タイミングが同一になるように、各REに対するデータ送信のタイミングを異ならせたり、各REがデータを受信してから電波を送信するまでに待機する時間を指示したりする。RECは、データ送信のタイミングの時間差や、電波送信までの待機時間を、RECが送信したデータが中継RE及びREに到達するまでの時間(到達時間)に基づいて算出する。RECは、各REにフレーム送信を開始した時間と、送信したフレームに対する応答フレームの受信を開始した時間との時間差(以下、フレーム送受信時間差と呼ぶ場合がある)を測定し、測定した時間差に基づいて、到達時間を算出する。
RECは、例えば、基地局システムの起動時に、フレーム送受信時間差を測定する。RECは、フレーム送受信時間差の測定において、中継RE及び配下のREに測定用データを送信し、測定用データを受信した中継RE及びREからの返信データを受信することで、中継RE及びREごとの測定を実行する。
フレーム送信に関する技術については、以下の特許文献1及び2に記載されている。
特開平8−251129号公報 国際公開第2010/013332号
しかし、多くのREが中継REに接続されると、多くのREに測定フレームの送受信をそれぞれ行う必要があり、測定回数が多くなり、全ての測定が完了するまでに時間がかかる。例えば、CPRI(Common Public Radio Interface)では、フレーム単位で送受信を行い、あるフレームの送信が完了するまで、次のフレームを送信することができない。また、1フレームの送信時間はCPRIの規格によって決まっており、データ量が少ない時間差測定用のフレームであっても、フレームの送信時間を短くすることはできない。そのため、REごとに測定する方式では、接続するREが多くなるほど、測定時間が長くなる。
そこで、開示の一つの目的は、RECが中継REを介して複数のREに接続されている通信システムにおいて、複数のREのフレーム送受信時間差を測定する時間を短縮する無線制御装置を提供する。
複数の無線装置に中継無線装置を介して接続される無線制御装置であって、一定時間長の複数のサブフレームを有するフレームであって、前記複数の無線装置及び前記中継無線装置それぞれの識別子を格納したサブフレームを有する第1フレームを、前記中継無線装置に送信する送信部と、前記複数の無線装置及び前記中継無線装置それぞれの識別子が格納されたサブフレームを有する第2フレームを、前記中継無線装置から受信する受信部と、前記第1フレーム内の各装置の識別子を格納したサブフレームの送信時と、受信した前記第2フレーム内の各装置の識別子を格納したサブフレームの受信時との時間差を検出する検出部とを有し、前記第2フレームが有する前記装置それぞれの識別子が格納されたサブフレームは、前記中継無線装置が、前記第1フレーム内の前記中継無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信に応答して、前記第2フレームに挿入した前記中継無線装置の識別子を格納したサブフレームと、前記無線装置が、前記第1フレーム内の自無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信に応答して、前記自無線装置の識別子を格納したサブフレームを有する第3フレームを前記中継無線装置に返信し、前記中継無線装置が、前記第3フレーム内の前記無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信タイミングに対応するタイミングで、前記第2フレームに挿入した前記無線装置の識別子を格納したサブフレームとを有する。
一開示は、複数のREが中継REに接続されている通信システムにおいて、フレーム送信を開始した時間と、送信したフレームに対する応答フレームの受信を開始する時間との時間差の、測定時間を短縮するRECを提供する。
図1は、基地局システム10の構成例を示す図である。 図2は、無線制御装置100がデータを送信してから、電波が送信されるまでの例を示す図である。 図3は、無線制御装置100の構成例を示す図である。 図4は、中継無線装置200の構成例を示す図である。 図5は、無線装置300の構成例を示す図である。 図6は、フレーム構成の例を示す図である。 図7は、フレーム送受信時間差測定処理のシーケンスの例を示す図である。 図8は、測定要求フレーム送信処理の処理フローチャートの例を示す図である。 図9は、測定要求フレーム受信処理の処理フローチャートの例を示す図である。 図10は、測定要求フレーム転送処理の処理フローチャートの例を示す図である。 図11は、測定応答フレーム送信処理の処理フローチャートの例を示す図である。 図12は、測定要求フレーム受信処理の処理フローチャートの例を示す図である。 図13は、測定応答フレーム受信処理の処理フローチャートの例を示す図である。 図14は、各装置が送受信するフレームのタイムチャートの例を示す図である。 図15は、到達時間の算出結果の例を示す図である。 図16は、基地局システム10の構成例を示す図である。 図17は、フレーム時間測定に使用するサブフレームの例を示す図である。 図18は、測定要求フレーム転送処理の処理フローチャートの例を示す図である。 図19は、測定応答フレーム送信処理の処理フローチャートの例を示す図である。 図20は、測定要求フレーム受信処理の処理フローチャートの例を示す図である。 図21は、経路情報の遷移の例を、通信経路ごとに示す図ある。 図22は、基地局システムの構成例を示す図である。 図23は、基地局システムの構成例を示す図である。
<基地局システムの構成例>
図1は、基地局システム10の構成例を示す図である。基地局システム10は、無線制御装置(例えばREC)100、中継無線装置(例えば中継RE)200、及び無線装置(例えばRE)300−1,2を有する。基地局システム10は、無線通信システムにおける基地局装置であり、移動体端末と無線接続し、移動体端末とインターネットなどのネットワークとの通信を中継する。例えば、無線通信システムがLTE(Long Term Evolution)の通信規格に対応した無線通信システムである場合、基地局システムは、eNodeB(evolved Node B)である。
無線制御装置100、中継無線装置200、及び無線装置300−1,2は、例えば、光ケーブルで接続され、装置間の通信はCPRI(Common Public Radio Interface)の規格に従う。CPRIでは、一定の時間長を有するフレームを送受信することで通信を行う。
無線制御装置100は、中継無線装置200及び無線装置300−1,2が電波を送信するタイミングを制御する。中継無線装置200及び無線装置300−1,2が同一タイミングで電波を送信することで、移動体端末は、各装置が送信する電波を受信することができる。
図2は、無線制御装置100がデータを送信してから、電波が送信されるまでの例を示す図である。無線制御装置100は、中継無線装置200及び無線装置300−1,2に送信データを送信する。中継無線装置200及び無線装置300−1,2は、それぞれ、時間TD11、時間TD12、時間TD13の経過後に、送信データを受信する。中継無線装置200及び無線装置300−1,2は、送信データを受信しても、すぐには電波を送信せず、それぞれ、時間TD21、時間TD22、時間TD23が経過したタイミングで、電波の送信を行う。このようにすることで、各装置が同一のタイミングで電波を送信することができる。無線制御装置100は、各装置の時間TD21〜23を算出し、各装置に通知することで、各装置による電波の送信タイミングを同期する制御を実行する。無線制御装置100は、各装置の時間TD21〜23を算出するため、各装置の到達時間である時間TD11〜13を算出する。
各装置の到達時間を算出するために、フレーム送受信時間差を測定する。フレーム送受信時間差の測定方法は、例えば、中継無線装置及び接続する無線装置ごとに測定する方法(以降、装置毎測定方法と呼ぶ)がある。図1の基地局システムを装置毎測定方法でフレーム送受信時間差を測定する場合、まず無線装置300−1に対して測定用フレームを送信する。中継無線装置200を介して測定用フレームを受信した無線装置300−1は、無線制御装置100に対して、返信フレームを送信する。そして、無線制御装置100は、中継無線装置200を介して返信フレームを受信する。無線制御装置100は、測定用フレームを送信してから返信フレームを受信するまでの時間に基づいて、フレーム送受信時間差を検出する。次に、無線制御装置100は、同様の手順を繰り返し、接続する全ての装置のフレーム送受信時間差を測定し、それぞれの装置の到達時間を算出する。
このように、装置毎測定方法では、中継無線装置に接続している無線装置の数が増加するに伴い、全装置の到達時間の算出に時間がかかる。CPRIにおいては、1フレームを送信(又は受信)する時間が、例えば10m秒と固定で決まっており、1フレームを送受信するのに、最少でも20m秒以上かかる。そのため、全装置を測定すると、1フレームを送受信する時間に接続する装置数を乗じた時間を要する。
以下に説明する第1の実施の形態におけるフレーム送受信時間差の測定方法では、無線制御装置100は、1フレームを送信し、1フレームを受信することで、中継無線装置に接続する全ての無線装置の測定を行うため、装置毎測定方法に比べ、短時間でフレーム送受信時間差を測定することができる。
なお、各装置の到達時間の算出は、例えば、各装置を接続する光ケーブルにおけるCPRIのレイヤ1同期が確立されてから、通常の通信を開始するまでの間に実行される。CPRIのレイヤ1同期が確立された状態とは、例えば、送信側の装置と受信側の装置間で、フレーム送受信の周期が一致した状態である。また、各装置の到達時間の算出は、光ケーブルや各装置の故障などによって、CPRIのレイヤ1同期が外れたのち、再びレイヤ1同期が確立されてから、通常の通信が再開されるまでの間に実行される。
[第1の実施の形態]
最初に第1の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、無線制御装置は、一定時間長の複数のサブフレームを有するフレームであって、複数の無線装置及び中継無線装置それぞれの識別子を格納したサブフレームを有する測定要求フレーム(第1フレームとも呼ぶ)を、中継無線装置に送信する。
そして、中継無線装置は、測定要求フレームを受信し、測定要求フレームを複数の無線装置に転送する。さらに、中継無線装置は、測定要求フレームが有する中継無線装置の識別子を格納したサブフレームの受信に応答して、中継無線装置の識別子を格納したサブフレームを有する測定応答フレーム(第2フレームとも呼ぶ)を無線制御装置に返信する。
無線装置は、測定要求フレーム内の自無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信に応答して、自無線装置の識別子を格納したサブフレームを有する測定応答フレーム(第3フレームとも呼ぶ)を中継無線装置に返信する。
中継無線装置は、測定応答フレーム(第3フレーム)に含まれる無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信タイミングに対応するタイミングで、送信中の測定応答フレーム(第2フレーム)に無線装置の識別子を格納したサブフレームを挿入する。
そして、無線制御装置は、測定要求フレーム内の各装置の識別子を格納したサブフレームの送信時と、受信した測定応答フレーム(第2フレーム)内の各装置の識別子が格納されたサブフレームの受信時との時間差(フレーム送受信時間差)を検出する。
<無線制御装置の構成例>
図3は、無線制御装置100の構成例を示す図である。
無線制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)110、ストレージ120、メモリ130、及びNIC(Network Interface Card)140−1〜nを有する。無線制御装置100は、基地局装置のベースバンド部の処理や、接続する無線装置や中継無線装置が電波を送信するタイミング制御を実施する装置であり、例えば、RECである。
ストレージ120は、プログラムやデータを記憶する補助記憶装置である。ストレージ120は、通信制御プログラム121、到達時間測定プログラム122、及び接続装置情報テーブル123を記憶する。
接続装置情報テーブル123は、基地局システム10が有する装置に関する情報を記憶するテーブルである。接続装置情報テーブル123に記憶される情報要素は、識別子1231、内部処理時間1232、及び到達時間1233である。各情報要素は、装置毎に記憶される。
識別子1231は、装置を一意に示す識別情報である。識別情報は、例えば、装置のMAC(Media Access Control)アドレスや、システム管理者がシステム内で重複しないように設定した数値である。
内部処理時間1232は、各装置が測定応答フレームを送信する処理に要する時間である。測定応答フレームは、無線制御装置100の測定要求に対する応答をしめすフレームである。内部処理時間1232は、各装置のそれぞれの到達時間の算出に使用する時間である。なお、無線制御装置100は、内部処理時間1232を、各装置が測定応答フレームを送信するときに測定した測定結果を受信することで取得してもよいし、別途測定又は算出した固定値であってもよい。
到達時間1233は、各装置の到達時間である。到達時間1233は、無線制御装置100が各装置の到達時間を算出したとき、更新される。
なお、接続装置情報テーブル123には、各装置の接続関係を記憶してもよい。例えば、図1の場合、中継無線装置200は無線制御装置100及び無線装置300−1,2と接続し、無線装置300−1,2は、中継無線装置200と接続しているが、無線制御装置100とは直接接続はしていないことなどを記憶する。
メモリ130は、ストレージ120に記憶されているプログラムをロードする領域である。また、メモリ130、プログラムがデータを記憶する領域としても使用される。
NIC140−1〜nは、中継無線装置、無線装置、又は他の通信装置と無線または有線で接続し、通信を行う装置である。NIC140−1〜nは、ハブやスイッチを介して他の装置と接続してもよい。
CPU110は、ストレージ120に記憶されているプログラムを、メモリ130にロードし、ロードしたプログラムを実行し、各処理を実現するプロセッサである。
CPU110は、通信制御プログラム121を実行することで、通信制御部の機能を実現する。通信制御部は、中継無線装置200及び無線装置300−1,2が送信する電波のデータを送信したり、中継無線装置200及び無線装置300−1,2が電波を受信することで取得したデータを受信したりする。また、通信制御部は、各装置が送信する電波の送信タイミングを制御する。
また、CPU110は、到達時間測定プログラム122、及び当該プログラムに含まれる各モジュールを実行することで、到達時間測定処理を実現する。到達時間測定プログラム122は、測定要求フレーム送信モジュール1221、測定応答フレーム受信モジュール1222、及び到達時間算出モジュール1223を有する。到達時間測定処理は、中継無線装置200及び無線装置300−1,2のフレーム送受信時間差を測定し、検出したフレーム送受信時間差から、各装置の到達時間を算出する処理である。
CPU110は、測定要求フレーム送信モジュール1221を実行することで、送信部の機能を実現する。送信部は、到達時間を測定する契機が発生すると、中継無線装置200及び無線装置300−1,2にフレーム送受信時間差の測定を要求するためのフレーム(以下、測定要求フレームと呼ぶ)を生成し、中継無線装置200及び無線装置300−1,2に送信する。測定要求フレームは、測定対象となる中継無線装置200及び無線装置300−1,2の識別子を格納したサブフレームを有するフレームである。
また、CPU110は、測定応答フレーム受信モジュール1222を実行することで、受信部の機能を実現する。受信部は、測定応答フレームを受信すると、以降に説明する到達時間測定処理を行う。
さらに、CPU110は、到達時間算出モジュール1223を実行することで、検出部の機能を実現する。検出部は、受信部が測定応答フレームを受信したときに、測定対象の各装置の、それぞれのフレーム送受信時間差を測定し、測定結果から検出した各装置のフレーム送受信時間差に基づいて、到達時間を算出する。
<中継無線装置の構成例>
図4は、中継無線装置200の構成例を示す図である。
中継無線装置200は、CPU210、ストレージ220、メモリ230、NIC240−1〜n、及びRF(Radio Frequency)回路250を有する。中継無線装置200は、基地局装置の無線部の処理や、接続する無線装置と無線制御装置の送受信するフレームを中継する装置であり、例えば、中継REやnetworkREである。
ストレージ220は、プログラムやデータを記憶する補助記憶装置である。ストレージ220は、通信プログラム221、中継プログラム222、到達時間測定プログラム223、及びフレーム送信バッファ224を記憶する。
フレーム送信バッファ224は、無線制御装置100に送信する測定応答フレームを記憶するバッファである。フレーム送信バッファ224は、送信中フレームデータ2241及び送信中サブフレーム番号2242を有する。送信中フレームデータ2241は、送信する測定応答フレームのデータである。送信中サブフレーム番号2242は、現在送信中のサブフレームの番号、すなわち、現在どのサブフレームを無線制御装置100に送信する通信路上に書き込んでいるかという情報である。送信中サブフレーム番号より小さい番号のサブフレームは、すでに通信路上に書き込まれており、中継無線装置200においては、送信済みのサブフレームである。一方、送信中サブフレーム番号より大きい番号のサブフレームは、未送信のサブフレームである。
メモリ230は、ストレージ220に記憶されているプログラムをロードする領域である。また、メモリ230、プログラムがデータを記憶する領域としても使用される。
NIC240−1〜nは、他の装置と無線または有線で接続し、通信を行う装置である。NIC240−1〜nは、ハブやスイッチを介して他の装置と接続してもよい。
RF回路250は、アンテナを介して、電波の送受信を実現する装置である。RF回路250は、例えば、通信エリア内に在圏する移動体端末装置と、無線を介して通信を行う。
CPU210は、ストレージ220に記憶されているプログラムを、メモリ230にロードし、ロードしたプログラムを実行し、各処理を実現するプロセッサである。
CPU210は、通信プログラム221を実行することで、通信部の機能を実現する。通信部は、無線制御装置100とフレームの送受信を行う。また、通信部は、無線制御装置100から受信したフレームに含まれるデータを電波として送信したり、移動体端末装置から受信した電波に含まれるデータを、フレームに含め無線制御装置100に送信したりする。
CPU210は、中継プログラム222を実行することで、中継部の機能を実現する。中継部は、無線制御装置100と無線装置300−1,2で送受信するフレームを中継する。中継部は、フレームの送信先が自装置でない場合、受信したフレームを送信先の装置に中継する。
また、CPU210は、到達時間測定プログラム223、及び当該プログラムに含まれる各モジュールを実行することで、到達時間測定処理を実現する。到達時間測定プログラム223は、測定要求フレーム転送モジュール2231及び測定応答フレーム送信モジュール2232を有する。到達時間測定処理は、無線制御装置100が各装置の到達時間を測定する処理において送信する測定要求フレームを受信し、また、無線装置300が送信する測定応答フレームを受信する処理である。
CPU210は、測定要求フレーム転送モジュール2231を実行することで、転送部の機能を実現する。転送部は、無線制御装置100から測定要求フレームを受信すると、接続する全ての無線装置である無線装置300−1,2に、受信した測定要求フレームを転送する。また、転送部は、当該中継無線装置が他の中継無線装置と接続している場合、他の中継無線装置にも測定要求フレームを転送する。
また、CPU210は、測定応答フレーム送信モジュール2232を実行することで、返信部の機能を実現する。返信部は、無線制御装置100から受信した測定要求フレームが有する、自装置の識別子が格納されたサブフレームの受信に応答し、自装置の識別子を格納したサブフレームを有する測定応答フレームを、無線制御装置100に返信する。また、返信部は、無線装置300−1,2から測定応答フレームを受信すると、測定応答フレームが有する無線装置300−1,2の識別子が格納されたサブフレームの受信タイミングに対応するタイミングで、送信中の測定応答フレームに無線装置300−1,2の識別子が格納されたサブフレームを挿入する。受信タイミングに対応するタイミングとは、例えば、中継無線装置200が、当該サブフレームを受信したときに送信中であるサブフレームの次に送信されるサブフレームを、送信するタイミングである。
<無線装置の構成例>
図5は、無線装置300の構成例を示す図である。
無線装置300は、CPU310、ストレージ320、メモリ330、NIC340−1〜n、及びRF回路350を有する。無線装置300は、基地局装置の無線部の処理を行う装置であり、例えば、REである。
ストレージ320は、プログラムやデータを記憶する補助記憶装置である。ストレージ320は、通信プログラム321及び到達時間測定プログラム322を記憶する。
メモリ330は、ストレージ320に記憶されているプログラムをロードする領域である。また、メモリ330、プログラムがデータを記憶する領域としても使用される。
NIC340−1〜nは、他の装置と無線または有線で接続し、通信を行う装置である。NIC340−1〜nは、ハブやスイッチを介して他の装置と接続してもよい。
RF回路350は、アンテナを介して、電波の送受信を実現する装置である。RF回路350は、例えば、通信エリア内に在圏する移動体端末装置と、無線を介して通信を行う。
CPU310は、ストレージ320に記憶されているプログラムを、メモリ330にロードし、ロードしたプログラムを実行し、各処理を実現するプロセッサである。
CPU310は、通信プログラム321を実行することで、通信部を構築し、通信部の機能を実現する。通信部は、無線制御装置100とフレームの送受信を行う。また、通信部は、無線制御装置100から受信したフレームに含まれるデータを電波として送信したり、移動体端末装置から受信した電波に含まれるデータを、フレームに含め無線制御装置100に送信したりする。
また、CPU310は、到達時間測定プログラム322及び当該プログラムに含まれる各モジュールを実行することで、到達時間測定処理を実現する。到達時間測定プログラム322は、測定応答フレーム送信モジュール3221を有する。到達時間測定処理は、無線制御装置100が各装置の到達時間を測定する処理において送信する測定要求フレームを受信する処理である。
CPU310は、測定応答フレーム送信モジュール3221を実行することで、受信部及び送信部を構築し、受信部及び送信部の機能を実現する。受信部は、無線制御装置100から測定要求フレームを受信する。送信部は、測定要求フレームが有する自装置の識別子が格納されたサブフレームの受信に応答し、自装置の識別子を格納したサブフレームを有する測定応答フレームを、無線制御装置100に返信する。
<フレーム送受信時間差測定処理>
フレーム送受信時間差測定処理について説明する。フレーム送受信時間差測定処理では、各装置間の通信に使用するフレームを使用して、フレーム送受信時間差を測定する。
図6は、フレーム構成の例を示す図である。各装置はフレームを使用して通信を行う。フレームは、例えば、CPRIなどの規格によって、時間長が決められている。図6においては、フレームの時間長はF秒であり、1フレームを送信、または受信するのに、F秒の時間を要する。また、フレームは、一定時間長(図6においては、S秒)の複数のサブフレームを有する。図6においては、フレームは、フレーム内の先頭からの番号を示すサブフレーム番号0からN−1までの、N個のサブフレームを有する。フレームの先頭には、フレームの先頭であることを示す情報(図示しない)、例えば、SYNCバイトが含まれる。
サブフレームは、制御ワード領域とIQ(Inphase/Quadrature)データ領域を有する。サブフレームは、例えば、CPRIなどの規格によって、データ量や時間長が決められている。図6において、データ量は128ビット(8×16)である。制御ワード領域は、例えば、CPRIなどの規格によって、使用用途が決められた領域である。IQデータ領域は、例えば、フレーム送受信時間差の測定に使用するデータや、通常の通信に使用するデータなどを格納する領域である。フレーム送受信時間差の測定におけるサブフレームにおいては、IQデータ領域に各装置の識別子を格納する。IQデータ領域は、複数の識別子が格納されてもよい。以降、IQデータ領域にデータを格納することを、サブフレームにデータを格納すると表現する。
図7は、フレーム送受信時間差測定処理のシーケンスの例を示す図である。無線制御装置100は、到達時間の測定契機が発生すると、測定要求フレームF11(S11)を送信する測定要求フレーム送信処理を実行する。
図8は、測定要求フレーム送信処理の処理フローチャートの例を示す図である。無線制御装置100は、到達時間の測定契機が発生すると(S101のYes)、測定要求フレームを生成する(S102)。到達時間の測定契機は、例えば、CPRIのレイヤ1同期が確立したときや、故障によるCPRIのレイヤ1同期外れが解消し、再度レイヤ1同期が確立したときである。
測定要求フレーム生成処理(S102)では、無線制御装置100は、接続装置情報テーブル123に記憶されている中継無線装置200及び無線装置300−1,2の識別子を読み出す。そして、無線制御装置100は、中継無線装置200の識別子を、サブフレーム番号1のサブフレーム(以降、サブフレーム0と記載する)に格納し、無線装置300−1,2の識別子を、サブフレーム1、2に格納する。無線制御装置100は、生成した測定要求フレームを、中継無線装置200に送信する(S103)。
図7に戻り、中継無線装置200は、測定要求フレームF11を受信する(S11)と、測定要求フレーム受信処理を実行する。
図9は、測定要求フレーム受信処理の処理フローチャートの例を示す図である。中継無線装置200は、測定要求フレームを受信すると(S201のYes)、第1及び第2の処置を並行して実行する。
第1の処理では、測定要求フレーム転送処理(S202)を行う。
図10は、測定要求フレーム転送処理の処理フローチャートの例を示す図である。中継無線装置200は、受信した測定要求フレームを、接続する中継無線装置及び無線装置に転送する(S2021)。測定要求フレーム転送処理では、サブフレームを受信するごとに、各装置に受信したサブフレームを転送する。
図9に戻り、第2の処理では、受信した測定要求フレームの有するサブフレーム内に、自装置の識別子が存在するかどうかを検出する(S203)。検出しなければ(S203のNo)、測定要求フレームの受信が完了するまで(S204のYes)、自装置の識別子を検出する処理(S203)を継続する。中継無線装置200は、自装置の識別子を検出すると(S203のYes)、測定応答フレーム送信処理(S205)を行う。
図11は、測定応答フレーム送信処理の処理フローチャートの例を示す図である。中継無線装置200は、測定応答フレームを生成する(S2051)。測定応答フレームは、自装置の識別子を格納したサブフレームを有する。中継無線装置200は、測定応答フレームの送信を開始する(S2052)。そして、中継無線装置200は、送信を開始した測定応答フレームの送信が完了するまで、接続する中継無線装置及び無線装置からの測定応答フレーム受信を待つ(S2053)。図11の以降の処理は、図7のシーケンスにおける、測定応答フレームF22を受信時(S22)の処理で説明する。
図7に戻り、中継無線装置200は、測定要求フレーム転送処理を実行し、測定要求フレームF12及びF13を、それぞれ無線装置300−1、2に転送する(S12、S13)。また、中継無線装置200は、測定要求フレーム転送処理を実行し、無線制御装置100に対して、測定応答フレームF21の送信を開始する(S21)。測定応答フレームF21の先頭のサブフレームには、中継無線装置200の識別子が格納されており、無線制御装置100は、測定応答フレームF21を受信することで、中継無線装置200の識別子が格納されたサブフレームを受信する。
無線装置300−1は、測定要求フレームF12を受信すると(S12)、測定要求フレーム受信処理を行う。
図12は、測定要求フレーム受信処理の処理フローチャートの例を示す図である。無線装置300は、測定要求フレームを受信すると(S301のYes)、サブフレーム内に自装置の識別子を検索する(S302)。無線装置300は、自装置の識別子を検出すると(S302のYes)、測定応答フレームを生成する(S303)。測定応答フレームは、自装置の識別子を格納したサブフレームを有する。そして、無線装置300は、生成した測定応答フレームを無線制御装置100に送信する(S304)。
図7に戻り、無線装置300−1は測定要求フレーム受信処理を実行し、測定応答フレームF22を送信する(S22)。同様に、無線装置300−2は、測定要求フレームF13を受信し(S13)、測定要求フレーム受信処理を実行し、測定応答フレームF23を送信する(S23)。
中継無線装置200は、無線装置300−1から、測定応答フレームF22を受信すると(S22)、測定応答フレームの受信待ちであった、測定応答フレーム送信処理を継続実行する。
図11に戻り、中継無線装置200は、測定応答フレームを受信すると(S2053のYes)、サブフレーム内に他装置の識別子があるかどうかを検索する(S2054)。中継無線装置200は、識別子を検出すると(S2054のYes)、検出した識別子を格納したサブフレームを、無線制御装置に送信中の測定応答フレームに挿入する(S2055)。サブフレームを挿入する位置は、中継無線装置が識別子の検出時に送信しているサブフレームの次に送信するサブフレームの位置である。すなわち、送信中のサブフレームのサブフレーム番号の次のサブフレーム番号を有するサブフレームの位置に挿入する。なお、受信した測定応答フレームに、他装置の識別子が格納されたサブフレームが複数ある場合、当該サブフレームを受信するごとに、当該サブフレームを受信したタイミングに応じたタイミングで、サブフレームを送信中の測定応答フレームに挿入する。そして、測定応答フレーム送信が完了するまで他の測定応答フレームを受信するのを待ち、測定応答フレームの送信が完了すると(S2056のYes)、処理を終了する。
図7に戻り、中継無線装置200は、測定応答フレーム送信処理を実行し、測定応答フレームF22に含まれる無線装置300−1の識別子が格納されたサブフレームを、送信中の測定応答フレームF21に挿入する。無線制御装置100は、測定応答フレームF21を受信することで、無線装置300−1の識別子が格納されたサブフレームを受信する(S211)。同様に、中継無線装置200は、測定応答フレーム送信処理を実行し、測定応答フレームF23に含まれる無線装置300−2の識別子が格納されたサブフレームを、送信中の測定応答フレームF21に挿入する。無線制御装置100は、測定応答フレームF21を受信することで、無線装置300−2の識別子が格納されたサブフレームを受信する(S212)。そして、中継無線装置200は、測定応答フレームを送信完了し(S213)、処理を終了する。こうすることで、無線装置300−1,2の識別子が格納されたサブフレームが、測定応答フレームF21に含まれ、無線制御装置100に送信される。
無線制御装置100は、測定応答フレームF21を受信すると(S21)、測定応答フレーム受信処理を行う。
図13は、測定応答フレーム受信処理の処理フローチャートの例を示す図である。無線制御装置100は、測定応答フレームを受信すると(S111のYes)、到達時間測定処理(S112)を実行する。無線制御装置100は、到達時間測定処理において、各装置のフレーム送受信時間差を検出する。到達時間測定処理は、以降の到達時間測定方法において説明する。
なお、図9に処理S203、図11における処理S2054、図12における処理S302など、自装置又は他装置の識別子が格納されたサブフレームを検索する処理がある。実施例においては、各装置が自装置及び他装置の識別子を記憶しており、記憶している識別子と比較することで、検索処理を行う。
しかし、例えば、中継無線装置200はサブフレーム0、無線装置300−1はサブフレーム1とするなど、装置毎に固定のサブフレーム番号を割り当て、当該割り当て番号をメッセージとして各装置に送信したり、コンフィグファイルで設定したりするなどしてもよい。
また、例えば、無線装置にフレームが到達するまでに中継する中継無線装置の数(ホップ数)や、接続する中継無線装置に接続するポート番号などを使用して、各装置があらかじめ記憶している共通の計算式によって、自装置が応答するサブフレーム番号を算出してもよい。
固定のサブフレーム番号の割り当てや、共通計算式によるサブフレーム番号の算出の場合、各装置はサブフレーム内の識別子を検索しなくてもよい。各装置は自装置に対応するサブフレーム番号のサブフレームを受信すると、測定応答フレームの先頭に受信したサブフレームを挿入し送信する。そして、中継無線装置は、無線装置から測定応答フレームを受信すると、受信した測定応答フレームの先頭のサブフレームを送信中の測定応答フレームに挿入する。無線制御装置は、各装置の識別子として、簡単な数値を対応するサブフレームに格納し、格納した数値がどの装置に対応するかの一覧を記憶しておくことで、受信したサブフレームがどの装置に対応するかを識別することができる。こうすることで、各装置は、識別子を検索しなくても、サブフレームに応答して返信することができ、処理負荷が軽くなる。
<フレーム送受信タイムチャート>
図14は、各装置が送受信するフレームのタイムチャートの例を示す図である。図14を用いて、各装置がフレームを送受信するタイミング及びフレームの内容について説明する。なお、図14においては、中継無線装置200の識別子を1、無線装置300−1の識別子を2、無線装置300−2の識別子を3とする。また、無線装置300−2については、無線装置300−1と同様の処理であり、無線装置300−2の識別子を測定応答フレームに挿入する処理については、図14には図示しない。
無線制御装置100は、サブフレーム0に1、サブフレームに2を格納し、測定要求フレームF11を、時刻TC10に送信する。
中継無線装置200は、光ケーブルで遅延する時間の経過後、時刻TC11に測定要求フレームF11を受信する。そして、中継無線装置200は、受信した測定要求フレームF11を、無線装置300−1に転送する。さらに、中継無線装置200は、サブフレーム0に自装置の識別子1を格納した測定応答フレームF21を生成する。そして、測定要求フレームF11を受信してから、フレームの生成などの送信準備に要した内部処理時間の経過後、時刻TC12に無線制御装置100に、測定応答フレームF21の送信を開始する。
無線装置300−1は、中継無線装置200が測定要求フレームを受信し、無線装置300−1に転送し、光ケーブルで遅延する時間の経過後、時刻TC13に転送された測定要求フレームF12を受信する。無線装置300−1は、時刻TC13から1つのサブフレームの時間長だけ経過後に識別子2が格納されたサブフレームを受信し、識別子2を格納したサブフレームを含む測定応答フレーム22を生成する。そして、無線装置300−1は、識別子2が格納されたサブフレームの受信から、フレーム生成などの送信準備に要した内部処理時間の経過後、時刻TC21に測定応答フレーム22を送信する。
中継無線装置200は、時刻TC21から光ケーブルで遅延する時間の経過後、時刻TC22に測定応答フレームF22を受信する。そして、中継無線装置200は、測定応答フレームF2が有する識別子2が格納されたサブフレームを、時刻TC23に受信完了する。そして、時刻TC23において送信中であるサブフレームSF1の次のサブフレームSF2に、識別子2を格納したサブフレームを挿入する。
無線制御装置100は、測定応答フレームF21を受信する。無線制御装置100は、識別子1が格納されたサブフレームを時刻TC14に受信し、識別子2が格納されているサブフレームを時刻TC24に受信する。
識別子1を格納したサブフレームは、時刻TC10で送信され、時刻TC14で受信されている。よって、時刻TC14と時刻TC10との時間差が、識別子1の中継無線装置200のフレーム送受信時間差である。
また、識別子2を格納したサブフレームは、時刻TC20で送信され、時刻TC24で受信されている。よって、時刻TC24と時刻TC20との時間差が、識別子2の無線装置300−1のフレーム送受信時間差である。
<到達時間測定処理>
測定した各装置のフレーム送受信時間差に基づき、各装置の到達時間を測定する処理について説明する。
図15は、到達時間の算出結果の例を示す図である。図15の上に、無線制御装置100が送信する測定要求フレーム及び、受信する測定応答フレームの例を示し、図15の下に到達時間の算出結果の例を示す。
無線制御装置100は、サブフレーム0に中継無線装置200の識別子1を、サブフレーム1に無線装置300−1の識別子2を、サブフレーム3に無線装置300−2の識別子3を、それぞれ格納した、測定要求フレームを送信する。そして、測定要求フレームの送信開始から20μsec後に、測定応答フレームを受信する。測定応答フレームは、サブフレーム0に識別子1を、サブフレーム150に識別子2を、サブフレーム200に識別子3を格納したサブフレームを有する。以下、無線装置300−1(識別子2)を例に、到達時間の算出処理を説明する。
無線制御装置100は、無線装置300−1の到達時間を測定するために、無線装置300−1のフレーム送受信時間差を検出する。フレーム送受信時間差は、測定要求フレームを送信開始した時間と測定応答フレームを受信開始した時間の時間差を示す送受信時間差と、測定要求フレームと測定応答フレームが有する識別子2が格納されたサブフレームの位置の差異に基づいて算出する。フレーム内の位置の差異とは、フレーム内の先頭のサブフレームからの何番目のサブフレームであるかという順番を示すサブフレーム番号の差異である。無線制御装置100は、サブフレームの位置の差異とサブフレームの時間長を乗じた位置時間差と、送受信時間差との合計値を、フレーム送受信時間差として検出する。
識別子2の格納されたサブフレームの位置は、測定要求フレームがサブフレーム1、測定応答フレームがサブフレーム150である。よって、サブフレームの位置の差異は、(150−1=)149である。さらに、位置時間差は、サブフレームの位置の差異である149に、サブフレームの時間長である0.26μsecを乗じ、(149×0.26=)38.74μsecとなる。
位置時間差と送受信時間差の合計値がフレーム送受信時間差であるので、フレーム送受信時間差は(38.75+20=)58.74μsecとなる。フレーム送受信時間差には、測定応答フレームを生成したり、生成した測定応答フレームを送信するための準備をしたりする内部処理時間が含まれている。よって、検出したフレーム送受信時間差から、内部処理時間を減じた時間が、無線制御装置100と無線装置300−1との間をフレームが送受信する時間、すなわち、フレーム送受信における伝送経路上での遅延時間となる。無線制御装置100は、フレーム送受信が送信方向によらず同じであると仮定し、遅延時間を2で除した時間を到達時間として算出する。よって、到達時間は、フレーム送受信時間差(58.74μsec)から内部処理時間(0.51μsec)を減じ、減じた数値を2で除した時間、すなわち((58.74−0.51)/2=)29.12μsecとなる。
無線制御装置100は、同様に各装置の到達時間を算出し、接続装置情報テーブル123の到達時間1233に記憶する。そして無線制御装置100は、算出した各装置の到達時間に基づいて、中継無線装置200及び無線装置300−1,2の電波の送信タイミングを制御する。
電波の送信タイミングの制御は、各装置が電波として送信するデータを受信してから、所定時間待機してから送信を開始するように、各装置に指示することで実行する。無線制御装置100は、算出した到達時間が最大である最大到達時間に基づき、装置ごとの待機時間を決定する。図15の場合、最大到達時間は無線装置300−2の35.48μsecである。無線制御装置100は、この35.48μsecに、例えば、誤差が発生しうる時間を加えた値(例えば、40.00μsec)を、無線制御装置100がフレームを送信してから、各装置が受信したフレームを電波として送信するまでの時間である最大遅延時間として決定する。この最大遅延時間から、到達時間を減じた時間が、各装置がフレームを受信してから電波として送信するまでの時間(待機時間)である。各装置は、フレームを受信してから、自装置の待機時間が経過したときに電波が送信されるように調整することで、他装置の電波送信タイミングと同期することができる。例えば、最大遅延時間が40.00μsecである場合、無線装置300−1の待機時間は、(40.00−29.12=)10.88μsecとなる。無線装置300−1は、フレームを受信してから、10.88μsec後の電波を送信するように調整する。なお、無線制御装置100は、例えば、各装置の待機時間に関する情報を格納したサブフレームを有するフレームを各装置に送信することで、各装置は自装置の待機時間を取得する。
第1の実施の形態では、無線制御装置が、中継無線装置及び無線装置の識別子を格納したサブフレームを有する1つの測定要求フレームを送信する。また、測定要求フレームを受信した中継無線装置は、配下の複数の無線装置に受信した測定要求フレームを転送する。そして、中継無線装置及び無線装置は、測定要求フレームが有する自装置の識別子が格納されたサブフレームの受信に応じて、自装置の識別子を格納したサブフレームを有する測定応答フレームを返信する。さらに、中継無線装置は、配下の無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信タイミングに応じて、送信中の測定応答フレームに、配下の無線装置の識別子が格納されたサブフレームを挿入する。こうすることで、無線制御装置は、1つの測定要求フレームの送信を1回実行することで、接続する中継無線装置及び複数の無線装置のフレーム送受信時間差を測定することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、各装置の識別子が格納されたサブフレームに、測定要求フレームが経由した中継無線装置及び無線装置を示す経路情報を格納し、経路情報に基づき、無線制御装置から前記複数の無線装置及び前記中継無線装置までの経路ごとに、フレーム送受信時間差を検出する。
<基地局システムの構成例>
図16は、基地局システム10の構成例を示す図である。基地局システム10は、無線制御装置100、中継無線装置200−1〜3、及び無線装置300を有する。無線制御装置100は、中継無線装置200−1と光ケーブルを介して接続する。そして、中継無線装置200−1は、中継無線装置200−2,3と光ケーブルを介して接続する。さらに、中継無線装置200−2,3は、無線装置300と光ケーブル化を介して接続する。
無線制御装置100は無線装置300に対して、中継無線装置200−1及び200−2を経由する通信経路R1、または中継無線装置200−1及び200−3を経由する通信経路R2のどちらかの通信経路を使用してフレームの送受信を行う。例えば、通常の通信には通信経路R1を使用し、中継無線装置200−2が故障した場合など、通信経路R2に切り替えるなどの処理を行う。無線制御装置100は、通常の通信に使用する通信経路における到達時間に基づいて、各装置の電波の送信タイミングを制御する。
<フレーム送受信時間差測定処理>
以下に、フレーム送受信時間差測定処理について説明する。
図17は、フレーム時間測定に使用するサブフレームの例を示す図である。サブフレームは、各装置の識別子に加え、4ビットの経路情報が格納される。経路情報は、ビットごとに装置と対応しており、測定要求フレームが経由した装置は、自装置に対応するビットをONにする。経路情報は、識別子に対応して記憶される。図17では、識別子が1つに経路情報が1つであるが、複数の識別子が1つのサブフレームに格納される場合、経路情報も識別子と同数だけ格納される。
図18は、中継無線装置200の測定要求フレーム転送処理の処理フローチャートの例を示す図である。第1の実施の形態にける測定要求フレーム転送処理は、受信した測定要求フレームを、データを変更することなく、接続する無線装置及び中継無線装置に転送する。第2の実施の形態における測定要求フレーム転送処理では、サブフレーム内に他装置の識別子を検出すると(S601のYes)、サブフレーム内の自装置に対応する経路情報のビットをONにし(S602)、接続する無線装置及び中継無線装置に転送する(S603)。サブフレーム内に他装置の識別子を検出しない場合(S601のYes)、データは更新せず、接続する無線装置及び中継無線装置に転送する(S603)。そして、測定要求フレームの受信が完了するまで(S604のYes)、処理S601〜処理S603を繰り返す。
図19は、中継無線装置200の測定応答フレーム送信処理の処理フローチャートの例を示す図である。第1の実施の形態の測定応答フレーム送信処理とは、処理S701が異なる。中継無線装置200は、測定応答フレームを生成するとき、自装置に対応する経路情報のビットをONにする(S701)。
図20は、無線装置300の測定要求フレーム受信処理の処理フローチャートの例を示す図である。第1の実施の形態の測定要求フレーム受信処理とは、処理S801が異なる。無線装置300は、測定応答フレームの生成において、自装置に対応する経路情報のビットをONにする(S801)。このように、中継無線装置及び無線装置は、測定要求フレームを転送するときや、測定応答フレームを生成するときに、自装置に対応する経路情報のビットをONにし、測定要求フレームが自装置を経由したことを無線制御装置に通知する。
図21は、経路情報の遷移の例を、通信経路ごとに示す図ある。図21の上部に、測定要求フレームが各装置から送信されるときの、無線装置300の識別子に付与されている経路情報の例を、経路R1及びR2それぞれについて示す。また、図21の下部に、無線制御装置100が受信する測定応答フレームの例を示す。
無線制御装置100は、中継無線装置200−1に測定要求フレームを送信する。このとき、無線装置300の識別子に付与する経路情報は「0000」(左から、第1ビット、第2ビット、第3ビット、第4ビットを示す。以下、同様に表現する。)である。
中継無線装置200−1は、測定要求フレームを受信すると、無線装置300の識別子に付与されている経路情報の自装置に対応するビットである第1ビットをONにし、経路情報を「1000」として測定要求フレームを中継無線装置200−2,3に転送する。
測定要求フレームが経路R1で送信される場合、測定要求フレームは中継無線装置200−2に転送される。中継無線装置200−2は、測定要求フレームを受信すると、無線装置300の識別子に付与されている経路情報の自装置に対応するビットである第2ビットをONにし、経路情報を「1100」として測定要求フレームを無線装置300に転送する。そして、無線装置300は、測定要求フレームを受信し無線装置300の識別子に付与されている経路情報の自装置に対応するビットである第4ビットをONにし、経路情報を「1101」として、測定応答フレームを生成し、無線制御装置100に返信する。
一方、測定要求フレームが経路R2で送信される場合、測定要求フレームは中継無線装置200−3に転送される。中継無線装置200−3は、測定要求フレームを受信すると、無線装置300の識別子に付与されている経路情報の自装置に対応するビットである第3ビットをONにし、経路情報を「1010」として測定要求フレームを無線装置300に転送する。そして、無線装置300は、測定要求フレームを受信し無線装置300の識別子に付与されている経路情報の自装置に対応するビットである第4ビットをONにし、経路情報を「1011」として、測定応答フレームを生成し、無線制御装置100に返信する。
無線制御装置100は、測定応答フレームF200を受信する。測定応答フレームF200には、無線装置300の識別子が格納されたサブフレームが2つ存在する。無線装置300の識別子に付与された経路情報は、一方が「1101」であり、もう一方が「1011」である。無線制御装置100は、この経路情報から、識別子は同じであっても、それぞれのサブフレームが別経路を経由したことが判別できる。無線制御装置100は、同一の識別子が複数ある場合、通信経路ごとにフレーム送受信時間差を検出し、到達時間を測定する。
第1の実施の形態では、中継無線装置は、接続先の全ての無線装置及び中継無線装置に、測定要求フレームを転送する。そして、中継無線装置及び無線装置は、測定要求フレームに含まれる自装置の識別子が格納されたサブフレームの受信に応答し、測定応答フレームを返信する。よって、第1の実施の形態における処理を、図16に示す複数の送受信経路を有する基地局システムに適用した場合、無線制御装置は、無線装置300の識別子が格納されたサブフレームが送受信経路の数だけ含まれる測定応答フレームを受信する。その結果、無線制御装置は、それぞれのサブフレームが、どの通信経路を通ったかを判別することができない。
そこで、第2の実施の形態では、識別子に経路情報を付与する。こうすることで、測定応答フレームに、同一の識別子を格納したサブフレームが複数存在する場合でも、それぞれのサブフレームの通信経路を判別することができ、通信経路ごとのフレーム送受信時間差を測定することができる。
[その他の実施の形態]
その他の実施の形態について説明する。第1及び第2の実施の形態における基地局システムの構成以外でも、第1及び第2の実施の形態における各処理を適用することができる。
図22は、基地局システムの構成例を示す図である。図22における基地局システムは、無線制御装置100と無線装置300が直接接続される経路R32と、中継無線装置200を介して接続される経路R31を有する、例えば、RING型と呼ばれる構成である。図22の構成の場合、無線制御装置100は、経路R31とR32の両方に、測定要求フレームを送信する。経路R31には、中継無線装置200及び無線装置300の識別子を格納したサブフレームを有する測定要求フレームを送信し、経路R32には、無線装置300の識別子を格納したサブフレームを有する測定要求フレームを送信する。経路R31とR32は、それぞれが異なる光ケーブルで接続されているため、両経路とも同時に測定要求フレームを送信し、測定応答フレームを受信することが可能である。
図23は、基地局システムの構成例を示す図である。図23における基地局システムは、無線制御装置100が複数の中継無線装置200−1,2と接続する、例えば、Star型と呼ばれる構成である。図23の構成の場合、無線制御装置100は、経路R41とR42の両方に、測定要求フレームを送信する。経路R41には、中継無線装置200−1及び無線装置300−1の識別子を格納したサブフレームを有する測定要求フレームを送信し、経路R42には、中継無線装置200−2及び無線装置300−2の識別子を格納したサブフレームを有する測定要求フレームを送信する。経路R41とR42は、それぞれが異なる光ケーブルで接続されているため、両経路とも同時に測定要求フレームを送信し、測定応答フレームを受信することが可能である。
また、図23における中継無線装置200−1,2は、1つの無線装置300−1,2と接続するが、複数の無線装置を接続してもよい。1つの中継無線装置に複数の無線装置を接続する構成を、例えば、Tree型と呼ぶ。なお、図1における基地局システムの構成は、Tree型である。
このように、第1及び第2の実施の形態における処理は、Ring型、Star型、Tree型の基地局システムの構成に対応することができる。また、図示しないが、Ring型、Star型、Tree型を組み合わせた基地局システムの構成にも対応することができる。
以上、まとめると付記のようになる。
(付記1)
複数の無線装置に中継無線装置を介して接続される無線制御装置であって、
一定時間長の複数のサブフレームを有するフレームであって、前記複数の無線装置及び前記中継無線装置それぞれの識別子を格納したサブフレームを有する第1フレームを、前記中継無線装置に送信する送信部と、
前記複数の無線装置及び前記中継無線装置それぞれの識別子が格納されたサブフレームを有する第2フレームを、前記中継無線装置から受信する受信部と、
前記第1フレーム内の各装置の識別子を格納したサブフレームの送信時と、受信した前記第2フレーム内の各装置の識別子を格納したサブフレームの受信時との時間差を検出する検出部とを有し、
前記第2フレームが有する前記装置それぞれの識別子が格納されたサブフレームは、前記中継無線装置が、前記第1フレーム内の前記中継無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信に応答して、前記第2フレームに挿入した前記中継無線装置の識別子を格納したサブフレームと、前記無線装置が、前記第1フレーム内の自無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信に応答して、前記自無線装置の識別子を格納したサブフレームを有する第3フレームを前記中継無線装置に返信し、前記中継無線装置が、前記第3フレーム内の前記無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信タイミングに対応するタイミングで、前記第2フレームに挿入した前記無線装置の識別子を格納したサブフレームとを有する無線制御装置。
(付記2)
前記検出部は、前記第1フレームを送信開始してから前記第2フレームを受信開始するまでの送受信時間差と、前記第1フレーム内の前記装置それぞれの識別子を格納したサブフレームと、前記第2フレーム内の前記装置それぞれの識別子が格納されたサブフレームとのフレーム内での位置の差異に、前記一定時間長を乗じた位置時間差との合計を、前記時間差として検出する
付記1記載の無線制御装置。
(付記3)
前記検出部は、さらに、前記中継無線装置が前記第2フレームを送信するのに要した時間、又は前記複数の無線装置が前記第3フレームを送信するのに要した時間である内部処理時間を、前記時間差から減じた数値を2で除した数値を、前記第1フレームの前記中継無線装置及び前記複数の無線装置に到達するまでのそれぞれの到達時間として算出する
付記2記載の無線制御装置。
(付記4)
さらに、前記検出部が算出した到達時間のうち、前記到達時間が最大である最大到達時間を選出し、前記選出した最大到達時間に基づき、前記複数の無線装置及び前記中継無線装置が電波を送信するタイミングを制御する通信制御部を有する
付記3記載の無線制御装置。
(付記5)
前記第3フレーム内の前記無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信タイミングに対応するタイミングは、前記中継無線装置が前記サブフレームを受信したときに送信中である前記第2フレーム内のサブフレームの次に送信されるサブフレームが送信されるタイミングである
付記1記載の無線制御装置。
(付記6)
前記第2フレームは、さらに、前記第1フレームが経由した中継無線装置を示す経路情報を格納したサブフレームを有し、
前記検出部は、前記受信した第2フレーム内のサブフレームに格納された経路情報に基づき、前記無線制御装置から前記複数の無線装置及び前記中継無線装置までの経路ごとに、前記時間差を検出する
付記1記載の無線制御装置。
(付記7)
複数の無線装置及び無線制御装置と接続される中継無線装置であって、
前記無線制御装置から、一定時間長の複数のサブフレームを有するフレームであって、前記複数の無線装置及び前記中継無線装置の識別子が格納されたサブフレームを有する第1フレームを受信し、前記受信した第1フレームを前記複数の無線装置に転送する転送部と、
前記第1フレーム内の前記中継無線装置の識別子を格納したサブフレームの受信に応答して、前記中継無線装置の識別子を格納したサブフレームを有する第2フレームを前記無線制御装置に返信し、前記無線装置から受信した第3フレーム内の前記無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信タイミングに対応するタイミングで、前記第2フレームに前記無線装置の識別子を格納したサブフレームを挿入する返信部を有し、
前記第3フレーム内の前記無線装置の識別子が格納されているサブフレームは、前記無線装置が、前記第1フレーム内の前記無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信に応答して、前記中継無線装置に返信した前記第3フレームが有するサブフレームである中継無線装置。
(付記8)
前記第3フレーム内の前記無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信タイミングに対応するタイミングは、前記サブフレームを受信したときに送信中である前記第2フレーム内のサブフレームの次に送信されるサブフレームが、送信されるタイミングである
付記7記載の中継無線装置。
(付記9)
前記転送部は、前記転送する第1フレームが自装置を経由したことを示す経路情報を格納したサブフレームを、前記転送する第1フレームに挿入する
付記7記載の中継無線装置。
(付記10)
中継無線装置を介して無線制御装置と接続される無線装置であって、
前記無線制御装置が送信した自無線装置の識別子が格納されたサブフレームを有する第1フレームを受信する受信部と、
前記第1フレームが有する自無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信に応答し、前記自無線装置の識別子を格納したサブフレームを有する第3フレームを前記無線制御装置に送信する送信部とを有する無線装置。
(付記11)
中継無線装置と、複数の無線装置と、前記複数の無線装置に前記中継無線装置を介して接続される無線制御装置とを有する基地局システムであって、
前記無線制御装置は、一定時間長の複数のサブフレームを有するフレームであって、前記複数の無線装置及び中継無線装置それぞれの識別子を格納したサブフレームを有する第1フレームを、前記中継無線装置に送信する送信部を有し、
前記中継無線装置は、前記第1フレームを受信し、前記第1フレームを前記複数の無線装置に転送する転送部と、前記第1フレームが有する前記中継無線装置の識別子を格納したサブフレームの受信に応答して、前記中継無線装置の識別子を格納したサブフレームを有する第2フレームを前記無線制御装置に返信する返信部を有し、
前記無線装置は、前記第1フレーム内の自無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信に応答して、前記自無線装置の識別子を格納したサブフレームを有する第3フレーム2を前記中継無線装置に返信する返信部を有し、
前記中継無線装置の返信部は、さらに、前記第3フレームに含まれる前記無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信タイミングに対応するタイミングで、前記第2フレームに前記無線装置の識別子を格納したサブフレームを挿入し、
前記無線制御装置は、さらに、前記第1フレーム内の各装置の識別子を格納したサブフレームの送信時と、受信した前記第2フレーム内の各装置の識別子が格納されたサブフレームの受信時との時間差を検出する検出部を有する、基地局システム。
(付記12)
中継無線装置と、複数の無線装置と、前記複数の無線装置に前記中継無線装置を介して接続される無線制御装置とを有する基地局システムの検出方法であって、
前記無線制御装置は、一定時間長の複数のサブフレームを有するフレームであって、前記複数の無線装置及び中継無線装置それぞれの識別子を格納したサブフレームを有する第1フレームを、前記中継無線装置に送信し、
前記中継無線装置は、前記第1フレームを受信し、前記第1フレームを前記複数の無線装置に転送し、前記第1フレームが有する前記中継無線装置の識別子を格納したサブフレームの受信に応答して、前記中継無線装置の識別子を格納したサブフレームを有する第2フレームを前記無線制御装置に返信し、
前記無線装置は、前記第1フレーム内の自無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信に応答して、前記自無線装置の識別子を格納したサブフレームを有する第3フレーム2を前記中継無線装置に返信し、
前記中継無線装置は、さらに、前記第3フレームに含まれる前記無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信タイミングに対応するタイミングで、前記第2フレームに前記無線装置の識別子を格納したサブフレームを挿入し、
前記無線制御装置は、さらに、前記第1フレーム内の各装置の識別子を格納したサブフレームの送信時と、受信した前記第2フレーム内の各装置の識別子が格納されたサブフレームの受信時との時間差を検出する
検出方法。
10…基地局システム 100…無線制御装置
110…CPU 120…ストレージ
121…通信制御プログラム 122…到達時間測定プログラム
1221…測定要求フレーム送信モジュール
1222…測定応答フレーム受信モジュール
1223…到達時間算出モジュール 123…接続装置情報テーブル
1231…識別子 1232…内部処理時間
1233…到達時間 130…メモリ
140…NIC 200…中継無線装置
210…CPU 220…ストレージ
221…通信プログラム 222…中継プログラム
223…到達時間測定プログラム 2231…測定要求フレーム転送モジュール
2232…測定応答フレーム送信モジュール
224…フレーム送信バッファ 2241…送信中フレームデータ
2242…送信中サブフレーム番号 230…メモリ
240…NIC 250…RF回路
300…無線装置 310…CPU
320…ストレージ 321…通信プログラム
322…到達時間測定プログラム 3221…測定応答フレーム送信モジュール
330…メモリ 340…NIC
350…RF回路

Claims (8)

  1. 複数の無線装置に中継無線装置を介して接続される無線制御装置であって、
    一定時間長の複数のサブフレームを有するフレームであって、前記複数の無線装置及び前記中継無線装置それぞれの識別子を格納したサブフレームを有する第1フレームを、前記中継無線装置に送信する送信部と、
    前記複数の無線装置及び前記中継無線装置それぞれの識別子が格納されたサブフレームを有する第2フレームを、前記中継無線装置から受信する受信部と、
    前記第1フレーム内の各装置の識別子を格納したサブフレームの送信時と、受信した前記第2フレーム内の各装置の識別子を格納したサブフレームの受信時との時間差を検出する検出部とを有し、
    前記第2フレームが有する前記装置それぞれの識別子が格納されたサブフレームは、前記中継無線装置が、前記第1フレーム内の前記中継無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信に応答して、前記第2フレームに挿入した前記中継無線装置の識別子を格納したサブフレームと、前記無線装置が、前記第1フレーム内の自無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信に応答して、前記自無線装置の識別子を格納したサブフレームを有する第3フレームを前記中継無線装置に返信し、前記中継無線装置が、前記第3フレーム内の前記無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信タイミングに対応するタイミングで、前記第2フレームに挿入した前記無線装置の識別子を格納したサブフレームとを有する無線制御装置。
  2. 前記検出部は、前記第1フレームを送信開始してから前記第2フレームを受信開始するまでの送受信時間差と、前記第1フレーム内の前記装置それぞれの識別子を格納したサブフレームと、前記第2フレーム内の前記装置それぞれの識別子が格納されたサブフレームとのフレーム内での位置の差異に、前記一定時間長を乗じた位置時間差との合計を、前記時間差として検出する
    請求項1記載の無線制御装置。
  3. 前記検出部は、さらに、前記中継無線装置が前記第2フレームを送信するのに要した時間、又は前記複数の無線装置が前記第3フレームを送信するのに要した時間である内部処理時間を、前記時間差から減じた数値を2で除した数値を、前記第1フレームの前記中継無線装置及び前記複数の無線装置に到達するまでのそれぞれの到達時間として算出する
    請求項2記載の無線制御装置。
  4. 前記第3フレーム内の前記無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信タイミングに対応するタイミングは、前記中継無線装置が前記サブフレームを受信したときに送信中である前記第2フレーム内のサブフレームの次に送信されるサブフレームが送信されるタイミングである
    請求項1記載の無線制御装置。
  5. 前記第2フレームは、さらに、前記第1フレームが経由した中継無線装置を示す経路情報を格納したサブフレームを有し、
    前記検出部は、前記受信した第2フレーム内のサブフレームに格納された経路情報に基づき、前記無線制御装置から前記複数の無線装置及び前記中継無線装置までの経路ごとに、前記時間差を検出する
    請求項1記載の無線制御装置。
  6. 複数の無線装置及び無線制御装置と接続される中継無線装置であって、
    前記無線制御装置から、一定時間長の複数のサブフレームを有するフレームであって、前記複数の無線装置及び前記中継無線装置の識別子が格納されたサブフレームを有する第1フレームを受信し、前記受信した第1フレームを前記複数の無線装置に転送する転送部と、
    前記第1フレーム内の前記中継無線装置の識別子を格納したサブフレームの受信に応答して、前記中継無線装置の識別子を格納したサブフレームを有する第2フレームを前記無線制御装置に返信し、前記無線装置から受信した第3フレーム内の前記無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信タイミングに対応するタイミングで、前記第2フレームに前記無線装置の識別子を格納したサブフレームを挿入する返信部を有し、
    前記第3フレーム内の前記無線装置の識別子が格納されているサブフレームは、前記無線装置が、前記第1フレーム内の前記無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信に応答して、前記中継無線装置に返信した前記第3フレームが有するサブフレームである中継無線装置。
  7. 前記第3フレーム内の前記無線装置の識別子が格納されたサブフレームの受信タイミングに対応するタイミングは、前記サブフレームを受信したときに送信中である前記第2フレーム内のサブフレームの次に送信されるサブフレームが、送信されるタイミングである
    請求項6記載の中継無線装置。
  8. 前記転送部は、前記転送する第1フレームが自装置を経由したことを示す経路情報を格納したサブフレームを、前記転送する第1フレームに挿入する
    請求項6記載の中継無線装置。
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