JP2017188007A - 感覚呈示システム - Google Patents

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北澤 幸行
Sachiyuki Kitazawa
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Abstract

【課題】従来の感覚呈示システムでは、知覚可能な感覚が不足していた。また、感覚障害の患者が一人で訓練を行うことができるリハビリ機器は知られていなかった。【解決手段】感覚呈示システム100は、マトリクス状に配置された複数の触覚棒2を有する感覚呈示装置10と、撮像部19を備えた透過型のHMD20と、HMD20と通信可能に設けられ、感覚呈示装置10を駆動する制御装置30と、を備え、触覚棒2は、突出高さ及び温度のうち少なくとも一方を調整可能に設けられており、制御装置30が、触覚棒2の突出高さ及び温度のうち少なくとも一方を所定の設定値に調整すると、撮像部19は、感覚呈示装置10を撮像し、制御装置30は、撮像された撮像画像に対して、HMD20からの視点に合せた画像に変換する画像処理を施して視点画像を生成し、HMD20を透過して観察される感覚呈示装置の態様に、視点画像を重畳させることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、被験者に触覚刺激を含む感覚刺激を提供可能な感覚呈示システムに関する。
従来、例えば、特許文献1には、被験者に疑似的な身体の部分画像(疑似画像)を視認させながら、実体の身体部分に機械的な刺激(触覚)を与え、疑似画像における被刺激部位に疑似触覚体画像を重畳させることで被験者に感覚刺激を提供する感覚呈示システムが開示されている。詳しくは、実体の手の甲に、指を模した棒状の触覚体で刺激を与えるとともに、眼鏡型ディスプレイには触覚体を表す矢印状マークが重畳された手の甲の疑似画像を表示することで、被験者に触覚刺激を知覚させる、としている。
また、脳梗塞の後遺症により、触覚、痛覚、温度覚が鈍る感覚障害が発症することが知られている。感覚障害のリハビリ方法として、感覚障害の患者が補助者に障害部位を動かしてもらいながら感覚を喚起する方法が知られている。このリハビリ方法では、感覚障害の患者一人一人の状態に応じて簡単な感覚から段階的に進めていく必要があることに加えて、補助者(理学療法士など)が必要なため、専門のリハビリ施設でないと訓練を行えないケースが多かった。このため、感覚障害の患者が、在宅で一人でもリハビリを行うことができるリハビリ機器が求められている。ここで、当該リハビリ機器として、特許文献1の感覚呈示システムを用いることが想定される。
国際公開第WO2009/151121号
しかしながら、特許文献1に記載の従来の感覚呈示システムでは、感覚障害の患者が知覚可能な感覚が不足しているという課題があった。詳しくは、指を模した棒状の触覚体で感覚障害の患者に与えられる刺激は点状の触覚刺激のみであり、手の甲(平)全体が面の触覚器を有する人間の感覚には全く不十分なものであった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る感覚呈示システムは、マトリクス状に配置された複数の触覚棒を有する感覚呈示装置と、撮像部を備えた透過型のヘッドマウントディスプレイと、ヘッドマウントディスプレイと通信可能に設けられ、感覚呈示装置を駆動する可能な制御装置と、を備え、触覚棒は、突出高さ及び温度のうち少なくとも一方を調整可能に設けられており、制御装置は、撮像された撮像画像に対して、ヘッドマウントディスプレイからの視点に合せた画像に変換する処理を含む画像処理を施した視点画像をヘッドマウントディスプレイに表示することを特徴とする。
本適用例によれば、マトリックス状に配置された触覚棒により面の刺激を与えられるため、点状の刺激しか与えられなかった従来技術と異なり、面の触覚器を有する人間の感覚をより効果的に喚起する訓練を行うことができる。
例えば、触覚棒の突出高さを山状に調整した場合、被験者にはヘッドマウントディスプレイを透過して観察される山状の複数の触覚棒の態様に、視点画像が重畳されて視認される。つまり、突出状態をより鮮明に映した視点画像が重畳されるため、被験者に山状の突出状態を忠実に視認させることができる。これにより、被験者が手の触覚で知覚している突出状態と、ヘッドマウントディスプレイで視認(視覚)された忠実な突出状態とを比較することができるため、視覚を基準として、手の触覚を徐々に高めるトレーニングを行うことが可能となる。
[適用例2]上記適用例に記載の感覚呈示システムにおいて、感覚呈示装置の4隅には、それぞれマーカーが配置されており、制御装置は、撮像画像に、4つのマーカーが含まれているか解析し、4つのマーカーが含まれている場合には、4つのマーカーがなす台形状と、視点画像とが一致するような台形補正を含む画像処理を行うことが好ましい。
本適用例によれば、感覚呈示装置の4隅にマーカーが配置されているため、4つのマーカーがなす台形状と、視点画像とが一致するような台形補正を含む画像処理を行うことができる。これによって、被験者は歪みが緩和された視点画像を視認することができる。
[適用例3]上記適用例に記載の感覚呈示システムにおいて、感覚呈示装置のうち触覚棒の温度が所定の温度よりも低い領域に対応する視点画像の領域は、寒色のカラー画像として表され、感覚呈示装置のうち触覚棒の温度が所定の温度よりも高い領域に対応する視点画像の領域は、暖色のカラー画像として表されることが好ましい。
本適用例によれば、被験者が視認できない温度覚に対して、温度状態のイメージに対応付けられた色彩画像が重畳されるため、被験者に感覚呈示領域の温度を視認させることができる。これによって、被験者は温度覚を効果的に認知することができる。
[適用例4]上記適用例に記載の感覚呈示システムにおいて、制御装置は、画像処理において人肌領域を削除する処理を行うことが好ましい。
本適用例によれば、視点画像における人肌領域を削除する処理を施すことで、視点画像上の人肌領域が透過表示となるため、被験者には実際の手が視認される。これにより、実際の手に視点画像が被さらないため、触っている位置と周囲の視点画像部分とが区分けされて、はっきりと視認することができる。
[適用例5]上記適用例に記載の感覚呈示システムにおいて、視点画像は、触覚棒の突出高さを含む凹凸状態が誇張されて表示されることが好ましい。
本適用例によれば、触覚棒の実際の突出状態を誇張した視点画像が重畳されるため、被験者が手の触覚で知覚している突出状態を更に鮮明に視認することができる。
[適用例6]マトリクス状に配置された複数の触覚棒を有する感覚呈示装置と、撮像部を備えた透過型のヘッドマウントディスプレイと、に接続されたコンピューターを、撮像部に画像を撮像させる撮像手段と、撮像部が撮像した画像に対して、ヘッドマウントディスプレイからの視点に合せた画像に変換する処理を含む画像処理を施して視点画像を生成する画像生成手段と、視点画像を前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる表示手段と、として機能させるためのプログラム。
本適用例によれば、マトリックス状に配置された触覚棒により面の刺激を与えられるため、点状の刺激しか与えられなかった従来技術と異なり、面の触覚器を有する人間の感覚をより効果的に喚起する訓練を行うことができる。
感覚呈示システムの概要を示す図。 感覚呈示装置の平面図。 図2AのP−P線における断面図。 触覚棒の構成図。 感覚呈示システムの機能ブロック図。 実施形態1に係る感覚呈示システムの動作態様を示すフローチャート。 感覚呈示装置の実際の態様を示す図。 視点画像の元画像を示す図。 視点画像の一例を示す図。 実施形態2に係る感覚呈示システムの動作態様を示すフローチャート。 視点画像の元画像を示す図。 視点画像の一例を示す図。 実施形態3に係る感覚呈示システムの動作態様を示すフローチャート。 視点画像の元画像を示す図。 視点画像の一例を示す図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る感覚呈示システム100の概要を示す図である。まず、実施形態1に係る感覚呈示システム100の概要について説明する。
(感覚呈示システムの概要)
図1に示す感覚呈示システム100は、感覚障害の患者(以下、被験者という)が、在宅で一人でもリハビリを行うことができるリハビリ機器(システム)である。感覚呈示システム100は、感覚呈示装置10、HMD20(Head Mounted Display)及び制御装置30を備えている。
被験者はHMD20(Head Mounted Display)を眼前に装着した状態で、机上に感覚呈示装置10が配置された机の前に着座する。感覚呈示装置10には、複数の触覚棒2がマトリックス状(格子状)に配置されている。
制御装置30には、感覚呈示装置10等を動作させるためのリハビリ支援プログラムが記憶されている。リハビリ支援プログラムに基づいて複数の触覚棒2の高さが山状(例えば、図5)に変化すると、被験者にはHMD20を透過して観察される山状の複数の触覚棒2の態様に、視点画像が重畳されて視認される。詳しくは、一様な金属光沢のため突出状態が解り難い触覚棒2を被験者がHMD20を透過して観察した透過観察状態に対して、当該突出状態をより鮮明に映した視点画像が重畳されるため、被験者に山状の突出状態を鮮明に視認させることができる。これにより、被験者が手の触覚で知覚している突出状態と、HMD20に表示された視点画像に表される突出状態とを比較することができるため、視覚を基準として、手の触覚を徐々に高めるトレーニングを行うことが可能となる。
(感覚呈示装置の構成)
図2Aは感覚呈示装置10の平面図、図2Bは図2AのP−P線における断面図、図2Cは、触覚棒2の構成図である。
まず、感覚呈示装置10の構成について説明する。
図2Aに示すように、感覚呈示装置10は上方から見た場合には平面的に長方形をなしており、複数の触覚棒2がマトリックス状に配置されている。なお、複数の触覚棒2がマトリックス状に配置された領域を感覚呈示領域3といい、触覚棒2が配置されていない領域を周辺領域4という。
感覚呈示装置10における感覚呈示領域3の外側の周辺領域4の4隅(頂点近傍)には、それぞれマーカー5が配置されている。マーカー5は、平面的に円形状をなした取り外し可能なシール状の部材である。なお、詳しくは後述するが、このマーカー5は、HMD20の撮像部19が撮像した周辺領域4及び感覚呈示領域3の画像に、台形補正を含む画像処理を施して、被験者視点による感覚呈示領域3の視点画像を生成する際に用いられる。
図2Bは、感覚呈示領域3を断面から観察した断面図である。複数本の触覚棒2は、それぞれが個別に高さを調整可能な構成となっている。図2Cに示すように、触覚棒2には、リニアアクチュエーター8が取付けられている。実施形態1では、リニアアクチュエーター8は、サーボモーター6、ボールねじ7などを含む昇降機構を採用している。なお、昇降機構としてはこの構成に限定されるものではなく、電気的に触覚棒2を昇降制御可能な構成であれば良い。例えば、ラックアンドピニオン機構を備えた構成であっても良い。
実施形態1において、触覚棒2は、アルミ製のパイプの一端を半球状に加工した物を用いている。触覚棒2の半球状の部分が感覚呈示領域3へ組み込まれており、被験者は、この半球状の部分に触る構成となっている。また、この半球状の部分の内部には、ペルチェ素子及びヒーターを有する温度調整部9が組み込まれており、触覚棒2の温度を調整可能な構成となっている。なお、アルミを用いることに限定するものではなく、肌触りが良く熱伝導性の優れた材料であれば良く、例えば、ステンレスや、チタンなどの金属や、樹脂を用いても良い。
(寸法関係)
実施形態1において、触覚棒2の直径Dは約φ7mmとしている。なお、この寸法に限定するものではなく、被験者の体格に合せた設定であれば良い。例えば、被験者が子供の場合は、直径φ5mmとし、大柄な被験者の場合は、直径φ10mmとしても良く、被験者の体格や障害状態に応じてリハビリ効果が得られる設定とすれば良い。また、隣り合う触覚棒の間に所定の間隔を設けて配置しても良い。
なお、触覚棒2が昇降する移動方向と直交する面における触覚棒2の断面形状は円形状に限定されるものではなく、角形状であっても良い。角形状とする場合は、肌触りを良くするために、表面側の面取り加工を行うと良い。
(機能ブロック構成)
図3は、感覚呈示システムの機能ブロック図である。
続いて、前述した感覚呈示装置10を制御する制御装置30、およびHMD20など、感覚呈示システム100の機能ブロック構成について説明する。
制御装置30は、汎用のPC(Personal computer)を用いている。詳しくは、CPU21(Central Processing Unit)、キャッシュメモリーやメインメモリー、ビデオRAM(フレームフッファー)を含む不揮発性メモリーからなるRAM22、ハードディスクドライブからなる記憶部23、画像入力部24、画像出力部25、感覚情報出力部26などから構成されている。なお、実際には、データバスや、HMD20と無線通信を行うための無線LAN(Wireless Local Area Network)端末ユニットを含むインターフェイス部なども構成に含まれているが、図示を省略している。
記憶部23には、触覚棒2ごとの高さや温度を調整するための順序と内容を規定したリハビリ支援プログラム(以降、支援プログラムという)や、HMD20との間で画像信号の送受信を行うための通信プログラム、HMD20が撮像した画像を被験者視点の視点画像に変換するための画像処理プログラムなど様々なプログラム、および付随するデータが記憶されている。なお、支援プログラムは、障害内容、障害レベル、年齢、性別などに応じた複数の支援プログラムが用意(記憶)されている。
また、付随するデータには、支援プログラムごとに定められた触覚棒2の高さや温度の情報テーブルである感覚情報テーブルや、画像処理プログラムで用いられる台形補正の度合いを定めた補正データテーブルなどが含まれている。
感覚呈示装置10には、制御装置30からの制御信号に従って、感覚呈示領域3の触覚棒2の高さや、温度を調整する駆動回路11が搭載されている。詳しくは、リニアアクチュエーター8(図2C)や、温度調整部9に駆動信号(電力)を供給して、触覚棒2の高さや、温度を変更する。
HMD20は、表示部17、制御部18及び撮像部19を有する眼鏡型(両眼型)のヘッドマウントディスプレイである。
実施形態1においてHMD20は、透過型(シースルー型)を採用している。詳しくは、一般的な眼鏡フレームと同様な構成で、レンズを介して観察される画像(景色、態様)に、表示部17に表示した画像を重ね合せて(重畳させる)視認させるタイプである。具体的には、小型の投射装置からなる表示部17が眼鏡のつる部に内蔵されており、当該投写器が射出した投写光が、レンズやプリズムからなる光学部を経由してレンズ内部に進行し、レンズ内部における眼球の全面に組込まれたハーフミラーで反射して画像を視認させる構成となっている。なお、この構成に限定するものではなく、シースルー型のヘッドマウントディスプレイであれば良く、例えば、単眼式であっても良い。
制御部18は、MCU(Micro Controller Unit)であり、表示部17、撮像部19など各部を制御する。また、制御部18は、不揮発性メモリーを含む記憶部(図示せず)を含んで構成されている。不揮発性メモリーには、制御装置30との間で画像データの送受信を行うための通信プログラムを含む様々なプログラムおよび付随するデータが記憶されている。
撮像部19は、カメラであり、好適例としてCCD(Charge Coupled Device)カメラを採用している。撮像部19は、眼鏡フレームの上部(図1)に取り付けられており、撮像方向が被験者の視線方向と一致するように構成されている。
また、図示を省略しているが、HMD20にも、無線LAN端末ユニットが組み込まれており、制御装置30との間での無線通信を可能としている。
(支援プログラムの実施態様)
図4は、本実施形態に係る感覚呈示システム100の動作態様を示すフローチャートである。図5は、感覚呈示装置10の実際の態様を示す図。図6Aは、視点画像の元画像を示す図。図6Bは、視点画像の一例を示す図である。
続いて、感覚呈示システム100による支援プログラムの一態様について、図4を主体に、適宜、図1、図5、図6A、図6Bを交えて説明する。なお、図4のフローチャートは、制御装置30の記憶部23に記憶された実施形態1に係る支援プログラムが実行されることにより、制御装置30が主体として、感覚呈示装置10、およびHMD20と連携(協働)して実行されるリハビリ態様の流れを示している。
まず、図1に示すように、初期状態として、被験者がHMD20を頭部に装着した状態で、机上に感覚呈示装置10が配置された机の前に着座している。被験者は、右手を感覚呈示装置10の感覚呈示領域3に載せている。感覚呈示領域3における複数の触覚棒2は、全て同じ高さ(突出なし)でフラットとなっている。
フローは、例えば、被験者が支援プログラムの実行を指示したことを契機として開始される。
ステップS101では、制御装置30は記憶部23の感覚情報テーブルを参照して触覚棒2の突出高さを所定の高さに調整する。例えば、図5に示すように、右手の手のひらから指先に位置する部分の触覚棒2が小山をなすように突出高さが調整される。なお、フラット状態を基準として一部の触覚棒2が小山状に突出することに限定するものではなく、所期の凹凸状態に感覚呈示領域3を調整可能であれば良い。例えば、感覚呈示領域3のフラット面を構成する触覚棒2が低くなることで凹凸状態としても良いし、突出する触覚棒2と低くなる触覚棒2とを組み合せて凹凸状態としても良い。また、図5の触覚棒2は表現の便のため四角形(四角柱)で示されているが、実際には図2A〜図2Cに示されるように円(円柱)の態様である。
ステップS102では、制御装置30はHMD20の撮像部19に被験者の視線の方向を撮像させる。なお、撮像された画像データ(撮像画像)は、制御装置30に送信される。
ステップS103では、制御装置30はステップS102で撮像された画像データを解析し、感覚呈示領域3が画像データに含まれているか検出する。詳しくは、画像データ内に4つのマーカーが含まれているか解析する。
ステップS104では、制御装置30は画像データ内に4つのマーカーが検出されたか判断する。4つのマーカーが検出された場合(S104:YES)は、ステップS105に進む。4つのマーカーが検出されなかった場合(S104:NO)は、ステップS102に戻る。
ステップS105では、制御装置30は画像データを解析し、人肌領域を検出する。具体的には、制御装置30のRAM22のビデオRAM内で画像データを展開して、画素の表色系をRGBからマンセル表色系に変換した後、人肌の色の領域を検出し、記憶しておく。
ステップS106では、制御装置30はステップS101で設定された触覚棒2の突出高さデータ(感覚情報テーブル)に基づき、各触覚棒2の座標と法線の向きと飛び出し量を考慮し、3次元モデルを計算する。
ステップS107では、制御装置30は画像データを解析して、視点情報を計算する。詳しくは、視点位置から4つのマーカーの座標を測定することで4つのマーカーの座標を基にユーザーの視点位置を決定し、視点情報を導出する。
ステップS108では、制御装置30は3次元モデルと視点情報から2次元表示画像を作成する。具体的には、ステップS107で計算した視点位置に基づき、ステップS106で生成した3次元モデルの画像データに対して台形補正及び2次元画像データへの変換処理を含む画像処理を施す。この画像処理により、HMD20に視点画像を表示するための2次元画像データを生成する。なお、この2次元画像データが視点画像データの元データであり、図6Aに示されている。詳しくは、複数の触覚棒2が小山状に突出している。なお、図6Aでは、凹凸状態をグリッド線で表現しているが、凹凸状態が認識可能な画像であれば良い。例えば、1本1本の触覚棒2を忠実に再現した画像であっても良いし、等高線で表現しても良い。
ステップS109では、制御装置30は2次元表示画像から人肌領域部分を削除する。具体的には、マンセル表色系に変換された画像データにおいて、人肌の色を示す画素を選択的に黒画素に変更する画像処理を施し、視点画像データを生成する。
ステップS110では、制御装置30は生成された視点画像データに基づき視点画像をHMD20に表示する。具体的には、ステップS109で生成された視点画像データをHMD20の表示部17に投写する。その結果、HMD20を透過して被験者に観察される実際の感覚呈示装置10の態様に、視点画像が重畳される。図6Bは、HMD20に投射される重畳画像を示す図である。視点画像においては人肌領域の黒部分は何も表示されない(透過表示となる)ため、被験者には背景(手の部分)が透過されて実際の手が視認されることになる。
ステップS111では、制御装置30は終了条件が満たされたか判断する。終了条件は、支援プログラムが全て終了したか、または、被験者による終了操作が行われた場合である。終了条件が満たされた場合(S111:YES)は、支援プログラムを終了する。終了条件が満たされていない場合(S111:NO)は、ステップS101に戻る。
以上述べたように、本実施形態に係る感覚呈示システム100によれば、以下の効果を得ることができる。
支援プログラムに基づいて複数の触覚棒2の高さが山状(例えば、図4)に変化すると、被験者にはHMD20を透過して観察される山状の複数の触覚棒2の態様に、視点画像が重畳されて視認される。一様な金属光沢のため突出状態が解り難い触覚棒2の透過観察状態に対して、当該突出状態をより鮮明に映した視点画像が重畳されるため、被験者に山状の突出状態を鮮明に視認させることができる。これにより、被験者は、手の触覚で知覚している突出状態と、HMD20に視認(視覚)された忠実な突出状態とを比較することができる。その結果、視覚を基準として、手の触覚を徐々に高めるトレーニングを行うことが可能となる。
さらに、実施形態1によれば、マトリックス状に配置された触覚棒2により被験者の手には面の刺激が与えられる。このため、点状の刺激しか与えられなかった従来技術と異なり、面の触覚器を有する人間の感覚をより効果的に喚起する訓練を行うことができる。
さらに、視点画像において人肌領域を削除する画像処理が行われている。これにより、図6Bに示すように、被験者には実際に視認されている手の周囲に凹凸状態を表すグリッド線が観察される。したがって被験者は、触っている位置と周囲の凹凸状態とが区分けされて、はっきりと視認することができる。
(実施形態2)
実施形態2に係る支援プログラムについて説明する。なお、実施形態1と同一の構成部位については、同一の番号を使用し、重複する説明は省略する。
(支援プログラムの概要)
まず、実施形態2における感覚呈示システムの構成は、実施形態1の感覚呈示システム100と同様である。実施形態1との相違点は、実行される支援プログラムが実施形態1とは異なることである。実施形態1では触覚棒2を凹凸状態として触覚を喚起する支援プログラムが実行されたが、実施形態2では温度覚を喚起する支援プログラムが実行される。詳しくは、触覚棒2の高さは一定(フラット)としておき、温度調整部9(図2C)を駆動して触覚棒2の一端(半球側)の温度を調整する。複数の触覚棒2の温度が変化すると(例えば、図8B)、被験者にはHMD20を透過して観察されるフラットな触覚棒2の態様に、温度分布を表す視点画像が重畳される。人間の視覚(裸眼)では温度分布は認識できないが、HMD20を介して触覚棒2の温度に応じた暖色や寒色などのカラー画像(視点画像)が重畳されるため、被験者に温度状態を視覚的に認識させることができる。
これにより、被験者が手の温度覚で知覚している温度状態と、HMD20に視認(視覚)される温度情報(状態)とを比較することができるため、視覚を基準として、手の温度覚を徐々に高めるトレーニングを行うことが可能となる。
(支援プログラムの実施態様)
図7は、実施形態2に係る感覚呈示システムの動作態様を示すフローチャートである。図8Aは、視点画像の元画像を示す図。図8Bは、視点画像を示す図。
続いて、感覚呈示システム100による支援プログラムの一態様について、図7を主体に、適宜、図1、図8A、図8Bを交えて説明する。なお、図7のフローチャートは、制御装置30の記憶部23に記憶された実施形態2に係る支援プログラムが実行されることにより、制御装置30が主体として、感覚呈示装置10、およびHMD20と連携して実行されるリハビリ態様の流れを示している。
また、初期状態は、実施形態1での説明と同様(図1)であり、被験者がHMD20を頭部に装着した状態で、机上に感覚呈示装置10が配置された机の前に着座しており、右手を感覚呈示装置10の感覚呈示領域3に載せている。感覚呈示領域3における複数の触覚棒2は、全て同じ高さ(突出なし)でフラットとなっている。
ステップS201では、制御装置30は記憶部23の感覚情報テーブルを参照して触覚棒2を所定の温度に調整する。詳しくは、触覚棒2の温度調整部9に駆動電流を供給して、触覚棒2の温度を調整する。なお、本実施形態の支援プログラムでは、触覚棒2の伸縮は行われず、フラット(突出なし)のままの状態でリハビリが実施される。
ステップS202では、制御装置30はHMD20の撮像部19に被験者の視線の方向を撮像させる。なお、撮像された画像データは、制御装置30に送信される。
ステップS203では、制御装置30はステップS202で撮像された画像データを解析し、感覚呈示領域3が画像データに含まれているか検出する。詳しくは、画像データ内に4つのマーカーが含まれているか解析する。
ステップS204では、制御装置30は画像データ内に4つのマーカーが検出されたか判断する。4つのマーカーが検出された場合(S204:YES)は、ステップS205に進む。4つのマーカーが検出されなかった場合(S204:NO)は、ステップS202に戻る。
ステップS205では、制御装置30は画像データを解析し、人肌領域を検出する。具体的には、制御装置30のRAM22のビデオRAM内で画像データを展開して、画素の表色系をRGBからマンセル表色系に変換した後、人肌の色の領域を検出する。
ステップS206では、制御装置30はステップS201で設定された温度データ(触覚情報テーブル)に基づき、3次元モデルを計算する。
ステップS207では、制御装置30は画像データを解析して、視点情報を計算する。詳しくは、視点位置から4つのマーカーの座標を測定することで4つのマーカーの座標を基にユーザーの視点位置を決定し、視点情報を導出する。
ステップS208では、制御装置30は3次元モデルと視点情報から2次元表示画像を作成する。具体的には、ステップS207で計算した視点位置に基づき、ステップS206で生成した3次元モデルの画像データに対して、台形補正を含む画像処理を施すことにより、HMD20に視点画像を表示するための2次元画像データを生成する。
なお、この2次元画像データが視点画像データの元データであり、図8Aに示されている。ここで、複数の触覚棒の温度分布は、カラー画像で表わされている。感覚呈示領域3の中央が最も温度の高い領域51で赤色に表示されている。そして、領域51を中心として同心円状に、領域52が薄赤色に、領域53が紫色に表示されている。そして、領域53の外側は青色に表示されている。このように、領域51から領域53に掛けて、温度が同心円状に低くなる温度分布をカラー画像で表している。触覚棒2の温度が所定の温度よりも低ければ寒色、所定の温度よりも高ければ暖色のカラー画像として表わしている。実施形態2における所定の温度は、感覚呈示システム100が設置されている環境温度としているが、被験者が嫌悪感なく温度認識できる温度であれば良い。例えば、常温(15℃〜25℃)の範囲内、または常温から被験者の体温の範囲内であっても良い。
ステップS209では、制御装置30は2次元表示画像から人肌領域部分を削除する。具体的には、マンセル表色系に変換された画像データにおいて、人肌の色を示す画素を選択的に黒画像に変換する画像処理を施し、視点画像データを生成する。
ステップS210では、制御装置30は生成された視点画像データに基づき視点画像をHMD20に表示する。具体的には、ステップS209で生成された視点画像データをHMD20の表示部17に投写する。その結果、HMD20を透過して被験者に観察される実際の感覚呈示装置10の態様に、視点画像が重畳される。図8Bは、HMD20に視認される重畳画像を示す図である。視点画像においては人肌領域の黒部分が透過表示となるため背景が透過されて、実際の手が見える画像となっている。
ステップS211では、制御装置30は終了条件が満たされたか判断する。終了条件は、支援プログラムが全て終了したか、または、被験者による終了操作が行われた場合である。終了条件が満たされた場合(S111:YES)は、支援プログラムを終了する。終了条件が満たされていない場合(S111:NO)は、ステップS101に戻る。
以上述べたように、本実施形態に係る感覚呈示システム100によれば、以下の効果を得ることができる。
実施形態2の支援プログラムに基づいて複数の触覚棒2の温度が変化すると、被験者にはHMD20を透過して観察される複数の触覚棒2に、視点画像が重畳されて視認される。被験者が視認できない温度覚に対して、温度状態に対応付けられた色彩画像が視点画像に重畳されるため、被験者に感覚呈示領域の温度を視認させることができる。これにより、被験者は、手の触覚で知覚している温度と、HMD20に視認(視覚)された色彩(カラー画像)とを認識することができるため、手の触覚を徐々に高めるトレーニングを行うことが可能になる。
(実施形態3)
実施形態3に係る支援プログラムについて説明するなお、実施形態1と同一の構成部位については、同一の番号を使用し、重複する説明は省略する。
(支援プログラムの概要)
実施形態3における感覚呈示システム100の構成も、実施形態1の感覚呈示システム100と同様である。実施形態3では、実施形態1および実施形態2の支援プログラムを組み合せた支援プログラム(以降、複合プログラムともいう)が実行される。複合プログラムが実行されると、触覚棒2が凹凸状態に調整されることに加えて、触覚棒2の温度も変化する。そして、HMD20に重畳される視点画像は、触覚棒2の突出状態に、温度分布を示すカラー画像を加味した画像となる。
これにより、被験者の触覚と、温度覚とを同時に刺激して、より効率的に手の感覚を喚起させるトレーニングが行われる。
(支援プログラムの実施態様)
図9は、本実施形態に係る感覚呈示システムの動作態様を示すフローチャートである。図10Aは、視点画像の元画像を示す図。図10Bは、視点画像を示す図。
実施形態3における支援プログラムの一態様について、図9を主体に、適宜、図1、図10A、図10Bを交えて説明する。なお、図9のフローチャートは、制御装置30の記憶部23に記憶された実施形態3に係る支援プログラム(複合プログラム)が実行されることにより、制御装置30が主体として、感覚呈示装置10、およびHMD20と連携して実行されるリハビリ態様の流れを示している。
また、初期状態は、実施形態1での説明と同様(図1)であり、被験者がHMD20を頭部に装着した状態で、机上に感覚呈示装置10が配置された机の前に着座しており、右手を感覚呈示装置10の感覚呈示領域3に載せている。感覚呈示領域3における複数の触覚棒2は、全て同じ高さ(突出なし)でフラットとなっている。
ステップS301では、制御装置30は記憶部23の感覚情報テーブルを参照して触覚棒2の突出高さを所定高さに調整する。
ステップS302では、制御装置30は記憶部23の感覚情報テーブルを参照して触覚棒2を所定の温度に調整する。
ステップS303では、制御装置30はHMD20の撮像部19に被験者の視線の方向を撮像させる。なお、撮像された画像データは制御装置30に送信される。
ステップS304では、制御装置30はステップS303で撮像された画像データを解析し、感覚呈示領域3が画像データに含まれているか検出する。詳しくは、画像データ内に4つのマーカーが含まれているか解析する。
ステップS305では、制御装置30は画像データ内に4つのマーカーが検出されたか判断する。4つのマーカーが検出された場合(S305:YES)は、ステップS306に進む。4つのマーカーが検出されなかった場合(S305:NO)は、ステップS303に戻る。
ステップS306では、制御装置30は画像データを解析し、人肌領域を検出する。具体的には、制御装置30のRAM22のビデオRAM内で画像データを展開して、画素の表色系をRGBからマンセル表色系に変換した後、人肌の色の領域を検出する。
ステップS307では、制御装置30は感覚情報テーブルから感覚呈示領域3に表示する色を決定する。
ステップS308では、制御装置30はステップS301で設定された触覚棒2の突出高さデータ(感覚情報テーブル)に基づき、各触覚棒2の座標と法線の向きと飛び出し量を考慮し、3次元モデルを計算する。
ステップS309では、制御装置30は画像データを解析して、視点情報を計算する。詳しくは、視点位置から4つのマーカーの座標を測定することで4つのマーカーの座標を基にユーザーの視点位置を決定し、視点情報を導出する。
ステップS310では、制御装置30は3次元モデルと視点情報から2次元表示映像を作成する。具体的には、ステップS308で生成した3次元モデルの画像データに対して、台形補正を含む画像処理を施す。この画像処理により、HMD20に視点画像を表示するための2次元画像データを生成する。なお、この2次元画像データが視点画像データの元データであり、図10Aに示されている。複数の触覚棒2による凹凸状態に、カラー画像で表された温度分布が重ねられている。ここで、実施形態1では凹凸状態がグリッド線で表現されていたが、本実施形態ではカラー画像により等高線状に表現されている。小山状の頂上領域が最も温度の高い赤色の領域51で表示されており、中腹領域が薄赤色の領域52、麓領域が紫色の領域53というように、色彩の区切りが等高線的な役割をしている。なお、図10Aは、凹凸状態(小山状)の頂部から裾野に掛けて等高線的な温度分布とした事例であったが、突出高さと温度の高さとを一致させる必要はなく、凹凸状態と温度分布の組み合せは、リハビリ内容に合せて適宜設定すれば良い。また、色彩と温度との相関関係は、実施形態2での説明と同様である。
ステップS311では、制御装置30は2次元表示画像から人肌領域部分を削除する。具体的には、マンセル表色系に変換された画像データにおいて、人肌の色を示す画素を選択的に黒画素に変更する画素処理を施し、視点画像データを生成する。
ステップS312では、制御装置30は生成された視点画像データに基づき視点画像をHMD20に表示する。具体的には、ステップS311で生成された視点画像データをHMD20の表示部17に投写する。その結果、HMD20を透過して被験者に観察される実際の感覚呈示装置10の態様に、視点画像が重畳される。図10Bは、HMD20に視認される重畳画像を示す図である。視点画像においては人肌領域の黒部分が透過表示となるため背景が透過されて、実際の手が見える画像となっている。
ステップS313では、制御装置30は終了条件が満たされたか判断する。終了条件は、支援プログラムが全て終了したか、または、被験者による終了操作が行われた場合である。終了条件が満たされた場合(S313:YES)は、支援プログラムを終了する。終了条件が満たされていない場合(S313:NO)は、ステップS301に戻る。
以上述べたように、本実施形態に係る感覚呈示システム100によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態に係る複合プログラムが実行されると、触覚棒2が凹凸状態に調整されることに加えて、触覚棒2の温度も変化する。そして、HMD20に重畳される視点画像は、触覚棒2の突出状態に、温度分布を示すカラー画像を加えた画像となる。これにより、被験者の触覚と、温度覚とを同時に刺激して、より効率的に手の感覚を喚起させるトレーニングを行うことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
各実施形態ではマーカー5の色については言及しなかったが、支援プログラムと紐付した色調をマーカー5に付けても良い。例えば、実施形態1の支援プログラムはマーカー5の色調を青色とし、実施形態2の支援プログラムは赤色、実施形態3の複合プログラムは黄色というように色調を付ける。
さらに、撮像部19が感覚呈示装置10を撮像した際に、マーカー5の色調に応じて、紐付された支援プログラムを実行する仕組みとしても良い。
また、マーカー5をLED(Light Emitting Diode)で構成しても良い。LEDは複数色を発光可能な構成となっている。これにより、マーカー5それぞれの色調に対応付けられた複数の異なる支援プログラムを実行することができる。
(変形例2)
実施形態1では、HMD20を透過して観察される実際の触覚棒2による凹凸状態に、忠実な凹凸状態を表す視点画像を重畳させるものとして説明したが、凹凸状態を触覚棒2の高さよりも多少誇張した視点画像を用いても良い。なお、誇張の仕方としては、突出高さを実際よりも若干高い画像とする、輪郭線を強調する、色調を変える、などの方法が上げられる。これにより、視覚的に凹凸状態が際立つため、凹凸状態が少ない場合などであっても視覚と触覚との比較がし易くなり、効果的な訓練を行うことができる。
また、実施形態2の視点画像においても、実際には薄赤色となる領域を赤色とするなど、同様に誇張した視点画像を用いても良い。実施形態3においても同様である。
(変形例3)
人体(肌色)を抽出する方法は実施形態で説明したものに限定されない。画像データをマンセル表色系に変換せず、RGB系のまま、RGB各成分の階調値の関係からその画素が人肌の色かどうか判断しても良い。
(変形例4)
前記各実施形態では、感覚呈示システムはリハビリ用途に使用されるシステムとした。これに対して、変形例として、感覚呈示システムは、エンターテイメントやアミューズメント、教育分野等に使用されるシステムとしても良い。
(変形例5)
前記各実施形態では、触覚棒2がマトリックス状(格子状)に配置されているとした。これに対して、触覚棒2は、ハニカム構造または螺旋状等に配置されていても良い。
(変形例6)
前記各実施形態では、視点画像において人肌領域を削除する画像処理を行うとした。これに対して、視点画像において人肌領域を削除しない画像処理を行っても良い。
(変形例7)
前記各実施形態では、撮像部19はHMD20に取付けられている構成とした。これに対して、撮像部19はHMD20とは別体に設けられる構成としても良い。
(変形例8)
前記各実施形態では、触覚棒2の内部に温度調整部9が組み込まれているとした。これに対して、外部から光照射などで温度調整を行っても良い。
(変形例9)
前記各実施形態では、触覚棒2は円(円柱)の態様とした。これに対して、触覚棒2は四角(四角柱)又は多角形(多角柱)の態様としても良い。
(変形例10)
前記各実施形態では、被験者は触覚棒2に触る構成とした。これに対して、触覚棒2に間接的に触る構成としても良い。例えば、シートを介して触覚棒に触る構成としても良い。
2…触覚棒、5…マーカー、10…感覚呈示装置、19…撮像部、20…HMD、30…制御装置、100…感覚呈示システム。

Claims (6)

  1. マトリクス状に配置された複数の触覚棒を有する感覚呈示装置と、
    撮像部を備えた透過型のヘッドマウントディスプレイと、
    前記ヘッドマウントディスプレイと通信可能に設けられ、前記感覚呈示装置を駆動する可能な制御装置と、を備え、
    前記触覚棒は、突出高さ及び温度のうち少なくとも一方を調整可能に設けられており、
    前記制御装置は、前記撮像された撮像画像に対して、前記ヘッドマウントディスプレイからの視点に合せた画像に変換する処理を含む画像処理を施した視点画像を前記ヘッドマウントディスプレイに表示することを特徴とする、感覚呈示システム。
  2. 請求項1に記載の感覚呈示システムであって、
    前記感覚呈示装置の4隅には、それぞれマーカーが配置されており、
    前記制御装置は、前記撮像画像に、4つの前記マーカーが含まれているか解析し、
    前記4つのマーカーが含まれている場合には、前記4つのマーカーがなす台形状と、前記視点画像とが一致するような台形補正を含む前記画像処理を行うことを特徴とする、感覚呈示システム。
  3. 請求項1または2に記載の感覚呈示システムであって、
    前記感覚呈示装置のうち前記触覚棒の温度が前記所定の温度よりも低い領域に対応する前記視点画像の領域は、寒色のカラー画像として表され、
    前記感覚呈示装置のうち前記触覚棒の温度が前記所定の温度よりも高い領域に対応する前記視点画像の領域は、暖色のカラー画像として表される、ことを特徴とする、感覚呈示システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の感覚呈示システムであって、
    前記制御装置は、前記画像処理において人肌領域を削除する処理を行う、ことを特徴とする感覚呈示システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の感覚呈示システムであって、
    前記視点画像は、前記触覚棒の突出高さを含む凹凸状態が誇張されて表示されることを特徴とする、感覚呈示システム。
  6. マトリクス状に配置された複数の触覚棒を有する感覚呈示装置と、撮像部を備えた透過型のヘッドマウントディスプレイと、に接続されたコンピューターを、
    前記撮像部に画像を撮像させる撮像手段と、
    前記撮像部が撮像した画像に対して、前記ヘッドマウントディスプレイからの視点に合せた画像に変換する処理を含む画像処理を施して視点画像を生成する画像生成手段と、
    前記視点画像を前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる表示手段と、として機能させるためのプログラム。
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