JP2017187342A - 集積回路及び動作モード切替制御方法 - Google Patents

集積回路及び動作モード切替制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】RF信号処理部を含む集積回路において、その動作に要する消費電力の低減を図る新たな技術を提案すること。【解決手段】回路動作用電源である第1電圧V1で動作する第1メモリー16と、前記第1電圧V1より高い第2電圧V2で動作し、前記第1メモリー16より高い周波数で動作可能な第2メモリー18と、前記第2電圧V2で動作するRF信号処理部12と、前記第2電圧V2の外部供給の制御、前記RF信号処理部12の動作制御、及び、演算処理用のメモリーとして使用する前記第1メモリー16或いは前記第2メモリー18の切り替え制御を行う前記第1電圧V1で動作する演算部14と、を備えた集積回路1を構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、集積回路等に関する。
GPS(Global Positioning System)に代表される全地球位置測位システム(GNSS:Global Navigation Satellite Systems)の衛星信号を受信して測位演算を行うGNSS受信機は、衛星信号を受信するRF(Radio Frequency)受信回路と、受信信号に基づく測位演算を行う演算部とを、1つのチップに内蔵した集積回路(IC:Integrated Circuit)として形成される。GNSS用集積回路は、携帯電話機やスマートフォン、ランナーズウォッチ、時刻修正機能を備えた腕時計等、小型の電子機器に搭載されて利用されることが多く、更なる小型化及び低消費電力化が求められている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−276198号公報
小型の電子機器に搭載されるGNSS用集積回路には、低消費電力化且つ小型化は勿論のこと、多機能化も求められている。例えば、加速度センサーやジャイロセンサーといった各種センサーの検出値を用いて位置を算出する慣性航法といった衛星信号を用いない他の位置算出手法の併用や、センサーの検出値を用いた歩数計或いは活動量計といったヘルスケア機能(或いは健康管理機能ともいわれる)の併用である。
GNSS用集積回路を例に挙げたが、例えば、標準電波を受信して計時時刻を補正する電波時計用集積回路なども、小型の電子機器に搭載され、多機能化が求められている点で共通する。
なお、上述した集積回路の多機能化は、当該集積回路が搭載される電子機器が様々な機能を有するという理由で要求されるとは限らない。すなわち、多機能化した集積回路を、単機能の電子機器に搭載する場合もある。集積回路は量産効果によってコストを低減することができるため、多機能化した集積回路を実現することで、機能(単機能でも複数機能でもよい)が様々な電子機器に搭載可能となるのである。
また、集積回路には、低消費電力化に反する要求として、単位時間当たりの演算量が多い高性能な機能(処理とも言える)も求められている。例えば、測位処理であれば、1回の測位演算に要する演算量を増加させ、より高精度な位置算出を実現する機能や、高速な移動に対応するために1秒間に複数回の測位演算を行うといった測位間隔を短くする機能(処理)が要求される場合がある。
特に、上述したGNSS用集積回路や電波時計用集積回路等のように、RF信号処理部を有する集積回路の場合には、RF信号処理部内ではアナログ信号に対して信号処理を行うために一定程度の動作電力が必要となるため、集積回路全体の駆動電力をどのように設計するかが技術的な課題となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、RF信号処理部を含む集積回路において、その動作に要する消費電力の低減を図る新たな技術を提案することである。
上記課題を解決するための第1の形態は、回路動作用電源である第1電圧で動作する第1メモリーと、前記第1電圧より高い第2電圧で動作し、前記第1メモリーより高い周波数で動作可能な第2メモリーと、前記第2電圧で動作するRF信号処理部と、前記第2電圧の外部供給の制御、前記RF信号処理部の動作制御、及び、演算処理用のメモリーとして使用する前記第1メモリー或いは前記第2メモリーの切り替え制御を行う前記第1電圧で動作する演算部と、を備えた集積回路である。
また、他の形態として、回路動作用電源である第1電圧で動作する第1メモリーと、前記第1電圧より高い第2電圧で動作し、前記第1メモリーより高い周波数で動作可能な第2メモリーと、前記第2電圧で動作するRF信号処理部とを備えた集積回路の動作モード切替制御方法であって、前記第2電圧の外部供給の制御及び前記RF信号処理部の動作制御を行うことと、演算処理用のメモリーとして使用する前記第1メモリー或いは前記第2メモリーの切り替え制御を行うことと、を含む動作モード切替制御方法を構成しても良い。
この第1の形態等によれば、第2電圧の外部供給の制御、及び、外部供給される第2電圧で動作するRF信号処理部の動作制御を行うとともに、演算部が演算処理用に使用する第1メモリー或いは第2メモリーを切り替えることができる。第1メモリーは第1電圧で動作し、第2メモリーは第1電圧よりも高い第2電圧で動作するため、第2メモリーは、第1メモリーと比較して消費電力が高いが、メモリーアクセス(データのリード及びライト)の動作は速い。従って、例えば演算部の演算処理の内容、具体的には要求される単位時間当たりの演算量の多寡に応じて第1メモリー或いは第2メモリーを使い分けることで、適応的な回路動作を、低消費電力な集積回路を実現することができる。
第2の形態として、第1の形態の集積回路であって、前記RF信号処理部は、測位用衛星からの信号を受信する処理部であり、前記演算部は、測位演算を行って計測結果を出力する頻度に応じて、前記第1メモリー或いは前記第2メモリーの前記切り替え制御を行う、集積回路を構成しても良い。
この第2の形態によれば、演算部が測位演算を行って計測結果を出力する頻度に応じて、処理演算用として使用する第1メモリー或いは第2メモリーを切り替えることができる。メモリーアクセス(データのリード及びライト)は、動作電圧が高いほど速くなる。従って、例えば、通常はメモリーアクセスが遅いが低消費電力である第1メモリーを使用し、計測結果を高頻度で出力する場合には高消費電力であるがメモリーアクセスが速い第2メモリーを使用するといったように使い分けることができる。これにより、適応的な回路動作低消費電力で実現する集積回路を実現できる。
第3の形態として、第2の形態の集積回路であって、前記演算部は、外部のモーションセンサーの動作制御を更に行い、前記RF信号処理部及び前記モーションセンサーのうちの何れかを機能させて前記測位演算を行う、集積回路を構成しても良い。
この第3の形態によれば、演算部は、RF信号処理部、或いは、外部のモーションセンサーのうちの何れかを機能させて測位演算を行うことができる。
第4の形態として、第3の形態の集積回路であって、前記演算部は、前記RF信号処理部の動作を停止させ、且つ、前記モーションセンサーを動作させる場合に、前記第1メモリーを前記演算処理用のメモリーとして使用するモードと、前記第2メモリーを前記演算処理用のメモリーとして使用するモードとを切り替える、集積回路を構成しても良い。
この第4の形態によれば、RF信号処理部の動作を停止させるとともにモーションセンサーを動作させて測位演算を行う場合に、演算処理用に使用する第1メモリーと第2メモリーとを切り替えることができる。これにより、RF信号処理部は第2電圧で動作するため、例えば、通常は、第2電圧の外部供給を停止させ、第1電圧で動作する第1メモリーを使用し、測位演算の計測結果を高頻度で出力する場合には、第2電圧を外部供給させて第2メモリー動作させて使用するといったように、使い分けることができる。
集積回路の構成図。 第1の動作モードの説明図。 第2の動作モードの説明図。 第3の動作モードの説明図。 第4の動作モードの説明図。 第5の動作モードの説明図。
まず、図1を参照して本実施形態の集積回路1の全体概要を説明した後、集積回路1が有する第1〜第5の動作モードにおいて具体的にどのように動作するかを図2〜図6を参照して詳細に説明する。
[構成]
図1は、本実施形態の集積回路1の構成図である。図1に示すように、集積回路1は、回路要素として、リングオシレーター10と、RF信号処理部12と、演算部14と、第1メモリー16と、第2メモリー18とを備えるとともに、入出力端子として、発振信号入力端子20と、第1電源入力端子22と、第2電源入力端子24と、制御信号出力端子26とを備える。なお、図1において、各回路要素間のデータ信号線は省略しており、電源の供給ラインを点線で示し、制御信号及びクロック信号を実線で示している。
発振信号入力端子20には、TCXO30が生成する外部発振信号CLKINが入力される。
第1電源入力端子22には、第1電源IC32が生成する第1電圧V1の第1外部電源が入力される。第1電源入力端子22に入力された第1外部電源は、リングオシレーター10、演算部14、及び、第1メモリー16に供給される。
第2電源入力端子24には、第2電源IC34が生成する、第1電圧V1より高い第2電圧V2の第2外部電源が入力される。第2電源入力端子24に入力された第2外部電源は、リングオシレーター10、RF信号処理部12、及び、第2メモリー18に供給される。第2電源IC34の動作の実行及び停止は、EN4制御信号によって制御される。また、第2電源IC34が生成する第2外部電源は、外部センサー36にも供給される。外部センサー36は、加速度センサーやジャイロセンサー等のモーションセンサーであり、第2電圧V2で動作する。外部センサー36の動作の実行及び停止は、EN5制御信号によって制御される。
制御信号出力端子26からは、演算部14が生成するEN4制御信号及びEN5制御信号が出力される。制御信号出力端子26から出力されたEN4制御信号は第2電源IC34に、EN5制御信号は外部センサー36に入力される。
リングオシレーター10は、外部発振信号CLKINの周波数より低く、動作電圧に応じた周波数の発振信号CLKBを出力する。本実施形態では、動作電圧として、第1電圧V1或いは第2電圧V2が供給されるため、第1電圧V1及び第2電圧V2それぞれに応じた2種類の発振周波数の発振信号CLKBを出力する。リングオシレーター10の動作の実行及び停止は、演算部14からのEN2制御信号によって制御される。
RF信号処理部12は、第2電圧V2で動作するとともに、発振信号入力端子20から入力される外部発振信号CLKIN、或いは、リングオシレーター10が出力する発振信号CLKBを動作クロックとして入力して動作し、内部発振信号CLKAを出力する。RF信号処理部12は、測位用衛星信号を捕捉及び追尾するためのPLL(Phase Locked Loop)回路を内蔵しており、このPLL回路が発振する信号に基づいて高低2種類の内部発振信号CLKAを出力可能に構成されている。また、RF信号処理部12は、測位用衛星からの信号を受信して信号処理する処理部であり、具体的には、受信アンテナで受信された受信信号であるRF信号を中間周波数の信号にダウンコンバートし、増幅した後、デジタル信号のデータに変換するといった受信処理を行う。RF信号処理部12の動作の実行及び停止や、出力する内部発振信号CLKAの周波数は、演算部14からのEN1制御信号によって制御される。
演算部14は、第1電圧V1で動作し、各種の演算処理を行うとともに、集積回路1を統括的に制御する。具体的には、RF信号処理部12から入力される受信信号のデータに対する測位演算処理や、外部センサー36のセンサーデータに基づく活動量計測処理や慣性航法演算処理、RF信号処理部12に入力する動作クロック信号の切り替え、及び、演算部14が演算処理用に使用する第1メモリー16或いは第2メモリー18の切り替えを含む集積回路1の動作モードの切り替えを制御する処理を行う。また、リングオシレーター10、RF信号処理部12、第1メモリー16、及び、第2メモリー18それぞれに対する電源の供給や、入力する動作クロック信号の制御を行う。また、EN1制御信号〜EN5制御信号の出力を制御して、第2電源IC34に対する第2電圧V2の第2外部電源の供給の制御や、RF信号処理部12に対する動作の制御、外部センサー36に対する動作の制御、リングオシレーター10の動作の制御、第2メモリー18の動作の制御を行う。
第1メモリー16、及び、第2メモリー18は、演算部14の演算処理用のメモリーであり、演算部14が動作するためには、少なくとも一方が動作している必要がある。第1メモリー16は、第1電圧V1で動作する。第2メモリー18は、第2電圧V2で動作するとともに、第1メモリー16より高い周波数の動作クロック信号で動作可能である。メモリーは、動作電圧が高いほど、アクセス(リード及びライト)が速い。つまり、第1メモリー16よりも第2メモリー18のほうが、高速なメモリーアクセスが可能である。但し、高速動作が可能であるが故に、第2メモリー18のほうが、第1メモリー16に比べて消費電力が大きい。そのため、本実施形態では、第1メモリー16については常時動作可能な状態とし、第2メモリー18を演算処理用のメモリーとして使用するときに第2メモリー18を動作させることとする。第2メモリー18の動作の実行及び停止は、演算部14からのEN3制御信号によって制御される。
[動作]
(A)起動
集積回路1は、第1外部電源が動作用電源として供給されることで起動する。すなわち、第1電源IC32が動作し、第1電源入力端子22に第1電圧V1の第1外部電源が入力され、第1外部電源が、演算部14、及び、第1メモリー16に供給される。また、TCXO30が動作しており、発振信号入力端子20に外部発振信号CLKINが入力され、外部発振信号CLKINが、動作クロック信号として、演算部14、及び、第1メモリー16に入力される。これにより、演算部14は、第1メモリー16を使用して各種の演算処理を行うことができる。
(B)動作モード
集積回路1は、起動した後、演算部14の制御によって次の5つの動作モードに切り替えることができる。但し、何れの動作モードにおいても、第1メモリー16は第1電圧V1の第1外部電源が供給されて動作している。また、説明の簡明化のため、何れの動作モードにおいてもTCXO30が発振する外部発振信号CLKINが発振信号入力端子20に入力されているとして説明するが、集積回路1の動作上、外部発振信号CLKINを不用とする動作モードにおいては、TCXO30の動作を停止させることとしてもよい。
(B−1)第1の動作モード
図2は、第1の動作モードを示す図である。図2では、第1の動作モードにおいて、供給される電源、入出力されるクロック信号を太線で示している。第1の動作モードは、測位演算を低消費電力で行うモードであり、「第1のRF動作用モード」及び「低周波クロック動作モード」に相当する。
第1の動作モードでは、RF信号処理部12、演算部14及び第1メモリー16は動作し、リングオシレーター10及び第2メモリー18は動作を停止している。すなわち、第1電源IC32が動作し、第1電源入力端子22に第1電圧V1の第1外部電源が入力され、第1外部電源が、演算部14及び第1メモリー16に供給される。また、第2電源IC34が動作し、第2電源入力端子24に第2電圧V2の第2外部電源が入力され、第2外部電源が、RF信号処理部12に供給される。また、発振信号入力端子20から入力される外部発振信号CLKINが、動作クロック信号として、RF信号処理部12に入力される。
そして、RF信号処理部12は、測位用衛星信号を受信して受信信号のデータを出力する受信処理を行うとともに、出力可能な高低2種類の内部発振信号CLKAのうち、低周波数の内部発振信号CLKAを出力する。この低周波数の内部発振信号CLKAが、演算部14及び第1メモリー16の動作クロック信号として入力される。演算部14は、第1メモリー16を使用して、RF信号処理部12から出力される受信信号のデータに基づく測位演算処理を行う。
第1の動作モードでは、演算部14の演算処理用のメモリーとして第1メモリー16を使用し、第2メモリー18を使用していないことから、測位演算処理に係る消費電力を低減することができる。また、演算部14の動作クロック信号を低周波数の内部発振信号CLKAとしていることから、演算部14の動作に係る消費電力も低減することができる。なお、第1メモリー16は、第2メモリー18に比べて動作速度が遅いこと、及び、演算部14の動作クロック信号が低周波数の内部発振信号CLKAであることから、第1の動作モードは、単位時間当たりの演算量が比較的少なくて済む測位演算、例えば測位時間間隔が比較的長い場合や、比較的長期間にわたって測位を継続する必要がある動作モードに適しているといえる。
(B−2)第2動作モード
図3は、第2の動作モードを示す図である。第2の動作モードは、第1の動作モードに比べて単位時間当たりの演算量が多い場合(例えば可及的短時間なTTFF(Time To First Fix)が要求される場合や、測位精度が要求される場合、高頻度の測位が要求される場合)の測位演算を行うモードであり、「第1のRF動作用モード」及び「高周波クロック動作モード」に相当する。
第2の動作モードでは、RF信号処理部12、演算部14及び第2メモリー18が動作し、リングオシレーター10は動作を停止している。また、第1メモリー16は、電源が供給されているが使用されない。すなわち、第1電源IC32が動作し、第1電源入力端子22に第1電圧V1の第1外部電源が入力され、第1外部電源が、演算部14に供給される。また、第2電源IC34が動作し、第2電源入力端子24に第2電圧V2の第2外部電源が入力され、第2外部電源が、RF信号処理部12及び第2メモリー18に供給される。また、発振信号入力端子20から入力される外部発振信号CLKINが、動作クロック信号として、RF信号処理部12に入力される。
そして、RF信号処理部12は、測位用衛星信号を受信して受信信号のデータを出力する受信処理を行うとともに、出力可能な高低2種類の内部発振信号CLKAのうち、高周波数の内部発振信号CLKAを出力する。この高周波数の内部発振信号CLKAが、演算部14及び第2メモリー18の動作クロック信号として入力される。演算部14は、第2メモリー18を使用して、RF信号処理部12から出力される受信信号のデータに基づく測位演算処理を行う。
この第2の動作モードと第1の動作モードとを比較すると、消費電力は第1の動作モードのほうが低いが、第2の動作モードのほうが単位時間当たりの演算量を多くすることができる。このため、例えば、1秒に1回の測位を行う測位では第1の動作モードを使用し、1秒間に複数回の測位を行う高頻度の測位では第2の動作モードを使用するといったように、使い分けることができる。高頻度の測位が要求される例としては、移動体が高速で移動する場合であり、例えば、スキーやスノーボード、自転車等の高速スポーツがある。つまり、演算部14は、測位演算を行って計測結果を出力する頻度に応じて、第1の動作モード或いは第2の動作モードを切り替えることで、演算処理用に使用する第1メモリー16或いは第2メモリー18を切り替える制御を行うことができる。
また、計時時刻の補正を目的とするといった可及的短時間なTTFFが要求される測位処理においても、第2の動作モードを使用することが好適である。例えば海外への渡航時に、計時時刻を現地時刻に合わせる場面がそれである。また、継続的な測位が必要な場合に、最初の1回目の測位を第2の動作モードとし、2回目以降の測位を第1の動作モードとしてもよい。
(B−3)第3の動作モード
図4は、第3の動作モードを示す図である。第3の動作モードは、集積回路1の内部発振信号で動作して測位演算を行うモードであり、「第2のRF動作用モード」に相当する。
第3の動作モードでは、リングオシレーター10、RF信号処理部12、演算部14及び第1メモリー16が動作し、第2メモリー18は動作を停止している。すなわち、第1電源IC32は動作し、第1電源入力端子22に、第1電圧V1の第1外部電源が入力され、第1外部電源が、リングオシレーター10、演算部14及び第1メモリー16に供給される。また、第2電源IC34は動作し、第2電源入力端子24に、第2電圧V2の第2外部電源が入力され、第2外部電源が、RF信号処理部12に供給される。リングオシレーター10は、供給される第1電圧V1に応じた発振信号CLKBを出力する。第1電圧V1に応じた発振信号CLKBは、第2電圧V2に応じた発振信号CLKBよりも周波数が低い。そのため、以下では「低周波数の発振信号CLKB」と呼称して説明する。この低周波数の発振信号CLKBは、RF信号処理部12、演算部14及び第1メモリー16の動作クロック信号として入力される。
そして、RF信号処理部12は、測位用衛星信号を受信して受信信号のデータを出力する受信処理を行う。演算部14は、第1メモリー16を使用して、RF信号処理部12から出力される受信信号のデータに基づく測位演算処理を行う。
第3の動作モードでは、演算部14及び第1メモリー16は、リングオシレーター10が出力する発振信号CLKBを動作クロック信号とする。リングオシレーター10の駆動電力は、TCXO30の駆動電力に比べて遙かに小さくて済む。そのため、動作クロック信号をリングオシレーター10の発振信号CLKBとすることで、動作クロック信号の生成電力まで含めた集積回路1の動作に要する消費電力を低減させることができる。
また、第3の動作モードでは、リングオシレーター10に供給する第1外部電源を第2外部電源に変更することで、リングオシレーター10が出力する低周波の発振信号CLKBを、第2電圧V2に応じた高周波数の発振信号CLKBに切り替えることもできる。つまり、演算部14及び第1メモリー16に入力する動作クロック信号の周波数をより高い周波数に切り替え、動作を高速にすることができる。
(B−4)第4の動作モード
図5は、第4の動作モードを示す図である。第4の動作モードは、外部センサー36のセンサーデータを用いた処理を低消費電力で行うモードであり、「第1のRF停止用モード」に相当する。
第4の動作モードでは、リングオシレーター10、演算部14及び第1メモリー16が動作し、RF信号処理部12及び第2メモリー18は動作を停止している。すなわち、第1電源IC32が動作し、第1電源入力端子22に第1電圧V1の第1外部電源が入力され、第1外部電源が、リングオシレーター10、演算部14及び第1メモリー16に供給される。リングオシレーター10は、供給される第1電圧V1に応じた発振信号CLKBを出力する。この発振信号CLKBが、動作クロック信号として、演算部14及び第1メモリー16に入力される。なお、発振信号CLKBは第1電圧V1に応じた発振信号であることから、低周波数の発振信号CLKBである。
演算部14は、第2電源IC34及び外部センサー36を動作させ、第2電源IC34が生成する第2電圧V2の第2外部電源を、外部センサー36に供給させる。そして、第1メモリー16を使用して、外部センサー36のセンサーデータに基づく演算処理を行う。
演算部14が実行するセンサーデータに基づく演算処理は、例えば、ヘルスケア機能の1つである活動量を計測する活動量計測処理や歩数計処理、慣性航法に基づく測位を行う慣性航法演算処理である。
第4の動作モードでは、RF信号処理部12の動作が停止され、且つ、演算部14及び第1メモリー16の動作クロック信号がリングオシレーター10の発振信号CLKBであるため、RF信号処理を不用とする他の機能(ヘルスケア機能や慣性航法演算処理)を、低消費電力で実現することができる。
(B−5)第5の動作モード
図6は、第5の動作モードを示す図である。第5の動作モードは、外部センサー36のセンサーデータを用いた処理を高精度で行うモードであり、「第2のRF停止用モード」に相当する。
第5の動作モードでは、演算部14及び第2メモリー18が動作し、リングオシレーター10及びRF信号処理部12は動作を停止している。また、第1メモリー16は、動作しているが使用されない。すなわち、第1電源IC32が動作し、第1電源入力端子22に第1電圧V1の第1外部電源が入力され、第1外部電源が演算部14に供給される。第2電源IC34が動作し、第2電源入力端子24に第2外部電源が入力され、第2外部電源が第2メモリー18に供給される。また、発振信号入力端子20から入力される外部発振信号CLKINが、動作クロック信号として、演算部14及び第2メモリー18に入力される。
演算部14は、外部センサー36を動作させ、第2電源IC34が生成する第2電圧V2の第2外部電源を、外部センサー36に供給させる。そして、第2メモリー18を使用して、外部センサー36のセンサーデータに基づく演算処理を行う。この演算処理は、第4の動作モードと同じく、例えば、ヘルスケア機能の1つである活動量を計測する活動量計測処理や歩数計処理、慣性航法に基づく測位を行う慣性航法演算処理とすることができる。
但し、第4の動作モードと第5の動作モードとを比較すると、消費電力は第5の動作モードのほうが高いが、第5の動作モードでは、第1メモリー16よりも高速動作が可能な第2メモリー18を演算部14の演算処理用のメモリーとして使用することができる。そのため、第5の動作モードでは、第4の動作モードに比べて、単位時間当たりの演算量の多い処理(機能ともいえる)を実行することが可能である。具体的には、比較的演算量が少ない或いは比較的長時間の継続動作が要求される処理(例えば活動量計処理)は第4の動作モードで実行し、比較的演算量の多い処理(例えば慣性航法演算処理)は第5の動作モードで実行する、といった使い分けが可能である。
[作用効果]
本実施形態の集積回路1によれば、RF信号処理部12の動作クロック信号を、外部発振信号CLKIN、或いは、リングオシレーター10が生成する発振信号CLKBに切り替えることができる。また、外部発振信号CLKINを動作クロック信号としてRF信号処理部12が動作し、RF信号処理部12が出力する内部発振信号CLKAに基づいて演算部14が動作するモードや、リングオシレーター10の生成する発振信号CLKBを動作クロック信号としてRF信号処理部12及び演算部14が動作するモード、RF信号処理部12の動作を停止してリングオシレーター10の生成する発振信号CLKBに基づいて演算部14が動作するモード、RF信号処理部12の動作を停止して外部発振信号CLKINに基づいて演算部14が動作するモード、といった様々なモードで集積回路1を動作させることができる。
また、各モードの切り替えに際して、演算部14の演算処理用のメモリーとして、第1メモリー16と、第1メモリー16より高速動作が可能な第2メモリー18とを切り替えることもできる。
更に、各モードの切り替えに際して、演算部14の動作電圧として、第1電圧V1と、第1電圧V1より高い第2電圧V2とを切り替えることもできる。
従って、多様な機能(多様な処理)を実現する集積回路1でありながら、起動する機能(処理)に応じて、動作クロック信号や、演算処理に使用するメモリー、並びに動作電圧を適切に切り替えることで、適応的な回路動作を、低消費電力で実現することができる。
なお、本発明の適用可能な実施形態は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
1…集積回路、10…リングオシレーター、12…RF信号処理部、14…演算部、16…第1メモリー、18…第2メモリー、20…発振信号入力端子、22…第1電源入力端子、24…第2電源入力端子、26…制御信号出力端子、30…TCXO、32…第1電源IC、34…第2電源IC、36…外部センサー

Claims (5)

  1. 回路動作用電源である第1電圧で動作する第1メモリーと、
    前記第1電圧より高い第2電圧で動作し、前記第1メモリーより高い周波数で動作可能な第2メモリーと、
    前記第2電圧で動作するRF信号処理部と、
    前記第2電圧の外部供給の制御、前記RF信号処理部の動作制御、及び、演算処理用のメモリーとして使用する前記第1メモリー或いは前記第2メモリーの切り替え制御を行う前記第1電圧で動作する演算部と、
    を備えた集積回路。
  2. 前記RF信号処理部は、測位用衛星からの信号を受信する処理部であり、
    前記演算部は、測位演算を行って計測結果を出力する頻度に応じて、前記第1メモリー或いは前記第2メモリーの前記切り替え制御を行う、
    請求項1に記載の集積回路。
  3. 前記演算部は、外部のモーションセンサーの動作制御を更に行い、前記RF信号処理部及び前記モーションセンサーのうちの何れかを機能させて前記測位演算を行う、
    請求項2に記載の集積回路。
  4. 前記演算部は、前記RF信号処理部の動作を停止させ、且つ、前記モーションセンサーを動作させる場合に、前記第1メモリーを前記演算処理用のメモリーとして使用するモードと、前記第2メモリーを前記演算処理用のメモリーとして使用するモードとを切り替える、
    請求項3に記載の集積回路。
  5. 回路動作用電源である第1電圧で動作する第1メモリーと、前記第1電圧より高い第2電圧で動作し、前記第1メモリーより高い周波数で動作可能な第2メモリーと、前記第2電圧で動作するRF信号処理部とを備えた集積回路の動作モード切替制御方法であって、
    前記第2電圧の外部供給の制御及び前記RF信号処理部の動作制御を行うことと、
    演算処理用のメモリーとして使用する前記第1メモリー或いは前記第2メモリーの切り替え制御を行うことと、
    を含む動作モード切替制御方法。
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