JP2017187154A - 水素貯蔵装置、水素利用の電力供給システム及び水素貯蔵タンクの水素残量評価方法 - Google Patents

水素貯蔵装置、水素利用の電力供給システム及び水素貯蔵タンクの水素残量評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水素貯蔵材料の温度管理に必要なエネルギを抑制して、水素貯蔵装置の運用効率を向上できること。
【解決手段】供給された電力を用いて水素を製造する水素製造装置5と、この水素製造装置により製造された水素を貯蔵する水素貯蔵装置6と、この水素貯蔵装置に貯蔵された水素を用いて発電を行い、発電した電力を電力負荷部4へ供給する燃料電池発電装置7と、を有する水素利用の電力供給システム1であって、水素貯蔵装置6は、水素を吸蔵し放出する水素貯蔵材料が収容された水素貯蔵タンクを備え、水素貯蔵材料の組成により定まる運転温度の異なる水素貯蔵タンクが複数設けられ、外気温に近い運転温度の水素貯蔵タンクが選択されて運転されるよう構成されたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、水素貯蔵装置、水素利用の電力供給システム、及び水素貯蔵装置の水素貯蔵タンクに対して実施される水素貯蔵タンクの水素残量評価方法に関する。
太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギは負荷変動が顕著であり、電力の貯蔵による平準化が不可欠である。電力貯蔵技術の中でも水素による貯蔵は、余剰電力を用いて水素を製造して貯蔵し、この水素を必要に応じて燃料電池により電力に変換することが可能であるため、大規模且つ長期間の電力貯蔵に適している。
水素の利用に際しては、再生可能エネルギなどの電力による水素の製造及び貯蔵、水素から電力への変換を行う必要がある。なかでも、水素の貯蔵技術は、タンク内への圧縮水素ガスや液体水素の貯蔵、アンモニアやケミカルハイドライドによる水素の貯蔵、または水素化物による水素の貯蔵などがある。このうち、水素化物による水素の貯蔵は、水素の貯蔵密度が高くてコンパクトな水素貯蔵である点で優位である。
この水素化物による水素の貯蔵のうち、炭化水素による水素の貯蔵は、メタンやエタノールなどでの貯蔵が挙げられるが、CO等の温室効果ガスの放出が避けられない。また、錯体水素化物は一般に大気中で不安定であり、可逆的な水素の吸蔵・放出ができないため実用に至っていない。金属水素化物、なかでも常温、常圧近傍において可逆的な水素の吸蔵・放出が可能な水素吸蔵合金は、水素貯蔵材料として好適である。
特開平11−106859号公報 特開平6−66787号公報 特開2009−222200号公報
ところで、水素利用の電力供給システムにおける水素貯蔵装置には、この水素貯蔵装置の運用効率向上の観点と水素残量評価の観点において課題がある。
本発明における実施形態の目的は、水素貯蔵材料の温度管理に必要なエネルギを抑制して水素貯蔵装置の運用効率を向上できる水素貯蔵装置、及びこの水素貯蔵装置を備えた水素利用の電力供給システムを提供することにある。
本発明の実施形態における水素貯蔵装置は、水素を吸蔵し放出する水素貯蔵材料と、前記水素貯蔵材料を収容する複数の水素貯蔵タンクを有し、前記複数の水素貯蔵タンクは、前記水素貯蔵材料の組成により運転温度が異なるよう構成されたことを特徴とするものである。
本発明の実施形態における水素利用の電力供給システムは、供給された電力を用いて水素を製造する水素製造装置と、この水素製造装置により製造された水素を貯蔵する水素貯蔵装置と、この水素貯蔵装置に貯蔵された水素を用いて発電を行い、発電した電力を電力負荷部へ供給する燃料電池発電装置と、を有する水素利用の電力供給システムであって、前記水素貯蔵装置は、水素を吸蔵し放出する水素貯蔵材料が収容された水素貯蔵タンクを備え、前記水素貯蔵材料の組成により定まる運転温度の異なる前記水素貯蔵タンクが複数設けられ、外気温に近い運転温度の前記水素貯蔵タンクが選択されて運転されるよう構成されたことを特徴とするものである。
また、本発明の実施形態における水素利用の電力供給システムは、供給された電力を用いて水素を製造する水素製造装置と、この水素製造装置により製造された水素を貯蔵する水素貯蔵装置と、この水素貯蔵装置に貯蔵された水素を用いて発電を行い、発電した電力を電力負荷部へ供給する燃料電池発電装置と、を有する水素利用の電力供給システムであって、前記水素貯蔵装置は、水素を吸蔵し放出する水素貯蔵材料が収容された水素貯蔵タンクを備え、前記水素貯蔵タンク内に組成の異なる前記水素貯蔵材料が収容されることで、この水素貯蔵タンクの運転温度が、同一組成の前記水素貯蔵材料が前記水素貯蔵タンク内に収容される場合よりも広範囲に設定されるよう構成されたことを特徴とするものである。
更に、本発明の実施形態における水素貯蔵タンクの水素残量評価方法は、水素を吸蔵し放出する水素貯蔵材料が収容された水素貯蔵タンクの水素残量評価方法であって、前記水素貯蔵材料は、組成の異なる水素貯蔵材料、または熱処理条件により調整された単一組成の水素貯蔵材料であって、水素の吸蔵または放出時における単位重量当たりの水素量の変化に対する圧力変化の割合が2kPa/(NL/kg)以上に設定されており、前記水素貯蔵タンク内の圧力及び温度の計測値を用い、前記水素貯蔵材料の前記割合に基づいて、前記水素貯蔵タンク内に残存する水素残量を評価することを特徴とするものである。
本発明の実施形態によれば、水素貯蔵材料の温度管理に必要なエネルギを抑制して、水素貯蔵装置の運用効率を向上できる。
第1実施形態に係る水素利用の電力供給システム等を示す系統図。 図1の水素貯蔵装置を示す構成図。 図2の水素貯蔵タンクを示す断面図。 図3における水素貯蔵材料(水素吸蔵合金)の圧力組成等温線を示すグラフ。 図3の水素貯蔵タンクを熱媒配管で接続した状態を示す変形形態の断面図。 第2実施形態に係る水素利用の電力供給システムに用いられる水素貯蔵タンク内の水素貯蔵材料(水素吸蔵合金)の動作状態での圧力組成等温線の一部を示すグラフ。 (A)は、図6の水素貯蔵材料(水素吸蔵合金)における非動作状態(平衡状態)での圧力組成等温線の一部を模式的に示すグラフ、(B)は、図6の水素貯蔵材料(水素吸蔵合金)の変形形態における非動作状態(平衡状態)での圧力組成等温線の一部を模式的に示すグラフ。 第3実施形態に係る水素利用の電力供給システムの運搬状況を説明するものであり、(A)が水素製造装置の、(B)が水素貯蔵装置の、(C)が燃料電池発電装置の、(D)が蓄電装置及び制御装置のそれぞれ運搬状況を説明する説明図。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1〜図5)
図1は、第1実施形態に係る水素利用の電力供給システム等を示す系統図である。また、図2は、図1の水素貯蔵装置を示す構成図である。図1に示すように、水素利用の電力供給システム1は、自然エネルギ発電装置2と常用または非常用電力系統3と電力負荷部4とに接続されて、電力負荷部4に電力を供給するものである。そして、この電力供給システム1は、水素製造装置5、水素貯蔵装置6、燃料電池発電装置7、蓄電装置8及び制御装置9を有して構成される。
水素製造装置5は、自然エネルギ発電装置2が自然エネルギを利用して発電した電力と、常用または非常用電力系統3から供給された電力との少なくとも一方の電力を用いて、水素を製造する。この自然エネルギ発電装置2は、太陽光発電装置や風力発電装置、地熱発電装置、水力発電装置、海洋エネルギ発電装置、熱電発電装置などが挙げられるが、それらに限定されず、他の自然エネルギを用いた発電装置であってもよい。
水素貯蔵装置6は、後に詳説するが、水素製造装置5にて製造された水素を貯蔵する。また、燃料電池発電装置7は、電力需要に応じて、水素貯蔵装置6に貯蔵された水素を用いて発電を行い、この発電により得た電力を電力負荷部4へ供給する。更に、蓄電装置8は、自然エネルギ発電装置2から供給された電力を蓄電し、この蓄電した電力を電力負荷部4、水素製造装置5、水素貯蔵装置6、燃料電池発電装置7へ供給する。
制御装置9は、自然エネルギ発電装置2から供給される電力供給量と、常用または非常用電力系統3から供給される電力供給量と、電力負荷部4にて使用される電力使用量に応じて、水素製造装置5、水素貯蔵装置6、燃料電池発電装置7及び蓄電装置8のそれぞれの動作を制御する。
前述の水素貯蔵装置6は、図1での水素貯蔵装置6の断面図である図2に示すように、装置筐体10内に、複数本の水素貯蔵タンク11を載置する架台12が配置されると共に、ヒータ13、チラー14及び制御ユニット15が配置される。尚、これらの架台12、ヒータ13、チラー14、制御ユニット15のうちの一部は、装置筐体10の外部に配置されてもよく、また、装置筐体10自体が存在しなくてもよい。
水素貯蔵タンク11は、図2及び図3に示すように、水素を貯蔵し放出する水素貯蔵材料として、水素貯蔵密度の高い水素吸蔵合金16が、タンク容器17内に充填されて収容されたものである。図3は図2の紙面垂直方向を長手方向とした図である。このタンク容器17内には、タンク容器17の長手方向に延びる内側配管18と、タンク容器17内をタンク容器17の長手方向に複数の領域20に区画する複数枚のフィン19が配置されている。これらの各領域20内に水素吸蔵合金16が充填される。また、内側配管18は、例えば多孔質材から構成されるか、または管厚方向に貫通する多数の貫通孔21を備える。これにより、内側配管18は、配管内をその長手方向に水素が流れると共に、管厚方向にも水素が流通可能に設けられる。
内側配管18の一端に、水素製造装置5からの水素を流入させる水素流入配管22が接続され、内側配管18の他端に、水素を燃料電池発電装置7へ流出させるための水素流出配管23が接続される。これらの水素流入配管22、水素流出配管23には、タンク容器17の近傍に流入弁24、流出弁25がそれぞれ配設される。流入弁24の開弁時には、水素製造装置5にて製造された水素は、水素流入配管22を経て水素貯蔵タンク11に導かれ、内側配管18内を長手方向に流れた後にこの内側配管18を管厚方向に通過し、各領域20の水素吸蔵合金16に吸蔵される。また、流出弁25の開弁時には、水素貯蔵タンク11内の水素吸蔵合金16から放出された水素は、内側配管18を管厚方向に通過した後にこの内側配管18内を長手方向に流れ、水素流出配管23を経て燃料電池発電装置7へ導かれる。
上述の内側配管18と水素流入配管22、水素流出配管23とのそれぞれの接続部分にはフィルタ26が配設されて、タンク容器17内の水素吸蔵合金16が水素流入配管22及び水素流出配管23内へ侵入することが防止される。また、各水素貯蔵タンク11におけるタンク容器17の外周面には媒体配管27が巻き回されて配設される。これらの各水素貯蔵タンク11の媒体配管27は、ヒータ13及びチラー14にそれぞれ並列に接続されて、この媒体配管27内に、ヒータ13及びチラー14により温度が調整された熱媒体が流れる。この熱媒体の温度調整を行うヒータ13及びチラー14は、制御ユニット15によって制御される。
更に、タンク容器17の外側は、このタンク容器17に巻き回された媒体配管27を含めて断熱材28により被覆される。この断熱材28は、タンク容器17内の水素吸蔵合金16及び媒体配管27内の熱媒体の、外気温の変化に対する温度変化を抑制する。なお、タンク容器17を複数の領域20に区画する前記フィン19は、タンク容器17内に充填された水素吸蔵合金16とタンク容器17との間での伝熱機能を果たす。また、水素貯蔵タンク11は、タンク容器17内の水素吸蔵合金16の温度を測定する温度計29を備える。また、水素流入配管22または水素流出配管23(例えば水素流入配管22)のタンク容器17近傍には、このタンク容器17内の圧力を測定する圧力計30が配設されている。
前述の水素吸蔵合金16は、例えばLa(1−x−y−z)CeNdPrNi(5+a−b−c−d)MnAlCo(x、y、z<1;0≦a<0.5;b、c、d<5)等のAB5型の水素吸蔵合金が好ましいが、AB型、AB2型、A2B7型、BCC型の水素吸蔵合金であってもよい。また、水素吸蔵合金16は、上述のLa、Ce、Nd、Pr、Ni、Mn、Al、Co以外の他の元素が含まれるものでもよい。
この水素吸蔵合金16では、図4の圧力組成等温線に示すように、固溶相から水素を吸蔵して水素化物へ移行する過程での圧力(プラトー圧P)が略一定となる。本第1実施形態の水素貯蔵タンク11に収容される水素吸蔵合金16は、プラトー圧Pが、水素製造装置5から供給される水素の圧力Paよりも低く、且つ燃料電池発電装置7に供給する水素の圧力Pbよりも高くなるように、その組成が設定される。
また、水素吸蔵合金16は、水素の吸蔵時が発熱反応であり、水素の放出時が吸熱反応であって、水素の吸蔵時と放出時とで反応熱により温度が変動する。従って、図2に示す制御ユニット15は、変動する温度を一定の温度の保つべく、水素吸蔵合金16による水素の吸蔵時には、温度計29の計測値に基づきチラー14を動作させて、所定温度に冷却された熱媒体を媒体配管27に流し、水素吸蔵合金15から発生した熱を、フィン19及びタンク容器17介して熱媒体に吸熱させ、水素吸蔵合金16を、その温度上昇を抑制して一定温度に保つ。また、制御ユニット15は、水素吸蔵合金16による水素の放出時には、温度計29の計測値に基づきヒータ13を動作させて、所定温度に加熱された熱媒体を媒体配管27に流し、この熱媒体の熱を、タンク容器17及びフィン19を介して水素吸蔵合金16に与えることで、この水素吸蔵合金16を、その温度低下を抑制して一定温度に保つ。
この図2に示す水素貯蔵装置6は、その水素貯蔵タンク11による水素貯蔵量が100Nm未満の比較的小さな水素利用の電力供給システム1から適用可能であるが、望ましくは500Nm以上、更に望ましくは1000Nm以上の水素貯蔵量を有した比較的大規模な水素利用の電力供給システム1に適用可能である。尚、Nmは、標準状態(0℃、1気圧)における体積(m)の意である。
ところで、図3に示す水素吸蔵合金16は、その組成を異ならせることで水素の吸蔵・放出の特性を効率良く行う温度が変化する。即ち、水素吸蔵合金16は、一の組成では、低温で効率良く水素を吸蔵し放出する特性を有し、他の組成では、高温で効率良く水素を吸蔵し放出する特性を有する。従って、1本の水素貯蔵タンク11のタンク容器17に同一組成の水素吸蔵合金16が収容されている場合には、水素を効率的に吸蔵し放出し得るその水素貯蔵タンクの運転温度は、収容される水素吸蔵合金16の組成によって決定される。
例えば、水素吸蔵合金16が前述のLa(1−x−y−z)CeNdPrNi(5+a−b−c−d)MnAlCo(x、y、z<1;0≦a<0.5;b、c、d<5)である場合、この水素吸蔵合金16のb、c、dのいずれかを大きくし、且つx、y、z、aのいずれかを小さく設定して、この水素吸蔵合金16が高温で効率良く水素を吸蔵し放出する特性を有すようにすることで、水素貯蔵タンク11の運転温度を上昇させることが可能になる。また、水素吸蔵合金16が同様に、La(1−x−y−z)CeNdPrNi(5+a−b−c−d)MnAlCo(x、y、z<1;0≦a<0.5;b、c、d<5)である場合、この水素吸蔵合金16のx、y、z、aのいずれかを大きくし、且つb、c、dのいずれかを小さく設定して、この水素吸蔵合金16が低温で効率良く水素を吸蔵し放出する特性を有すようにすることで、水素貯蔵タンク11の運転温度を低下させることが可能になる。
この水素貯蔵タンク11の運転温度は、1℃単位で設定可能であり、また、その上限及び下限は共に任意に設定可能であるが、−40℃〜80℃の範囲が望ましく、更に望ましくは−10℃〜40℃の範囲である。また、水素貯蔵タンク11毎に設定する設定温度の間隔は、10℃であることが望ましく、更に望ましくは3℃〜5℃である。
そして、制御ユニット15は、運転温度が異なる複数の水素貯蔵タンク11のうち、外気温に近い(好ましくは外気温に最も近い)運転温度の水素貯蔵タンク11を選定し、この水素貯蔵タンク11に対応する流入弁24または流出弁25を開弁動作させることで、この水素貯蔵タンク11に水素の吸蔵または放出運転を実行させる。
以上のように構成されたことから、本第1実施形態によれば、次の効果(1)を奏する。
(1)図2及び図3に示すように、水素吸蔵合金16の組成により定まる運転温度の異なる複数の水素貯蔵タンク11のうち、外気温に近い(好ましくは最も近い)運転温度の水素貯蔵タンク11が選択されて運転される。このため、水素貯蔵タンク11の使用本数が減少するものの、昼夜、季節もしくは地域による外気温の変化に対して水素貯蔵タンク11毎に水素吸蔵合金16の温度を管理するためのヒータ13及びチラー14の運転出力を抑制できる。この結果、水素貯蔵装置6の運用効率、ひいては水素利用の電力供給システム1の運用効率を共に向上させることができる。
(2)水素貯蔵タンク11毎に設定される運転温度の間隔が狭く(例えば3℃〜5℃)設定される場合には、外気温に対応した最適な運転温度の水素貯蔵タンク11を選択できるので、ヒータ13及びチラー14の運転出力を更に抑制でき、水素貯蔵装置6及び水素利用の電力供給システム1の運用効率を更に向上させることができる。
ここで、図5に示す第1実施形態の変形形態について説明する。この変形形態の水素貯蔵装置6Aでは、運転温度が順次相違する水素貯蔵タンク11間で媒体配管27が連続して接続され、複数の水素貯蔵タンク11が媒体配管27によりヒータ13及びチラー14に直列に接続されている。このため、複数の水素貯蔵タンク11間では、運転状態の水素貯蔵タンク11に発生しまたは吸収される熱(発熱反応または吸熱反応の反応熱)を、媒体配管27内の熱媒体により、運転温度が順次相違する他の水素貯蔵タンク11に伝熱することが可能になる。これにより、この他の水素貯蔵タンク11の温度を運転温度に近づけて、この他の水素貯蔵タンク11を運転させることが可能になる。従って、水素貯蔵装置6Aによれば、次の効果(3)を奏する。
(3)複数の水素貯蔵タンク11間で、運転状態の水素貯蔵タンク11に発生しまたは吸収される反応熱を、運転温度が順次相違する他の水素貯蔵タンク11に伝熱し、これにより、この他の水素貯蔵タンク11の温度を運転状態に近づけてこの他の水素貯蔵タンク11を運転させる。従って、運転温度が外気温から離れた水素貯蔵タンク11であっても、ヒータ13及びチラー14の運転出力を抑制して、この水素貯蔵タンク11を運転させることができる。この結果、より多数本の水素貯蔵タンク11を運転状態にできるので、水素貯蔵装置6Aの運用効率、ひいては水素利用の電力供給システム1の運用効率を共に向上させることができる。
[B]第2実施形態(図1〜図3、図6、図7)
図6は、第2実施形態における水素利用の電力供給システムに用いられる水素貯蔵タンク内の水素貯蔵材料(水素吸蔵合金)の動作状態での圧力組成等温線の一部を示すグラフである。この第2実施形態において第1実施形態と同様な部分については、第1実施形態と同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第2実施形態の水素利用の電力供給システム41が第1実施形態と異なる点は、その水素貯蔵装置42が1本または複数本(本第2実施形態では複数本)の水素貯蔵タンク43を備え、これらの各水素貯蔵タンク43内に収容される水素貯蔵材料としての水素吸蔵合金44が、異なる組成の水素吸蔵合金が混合された水素吸蔵合金、または熱処理条件により調整された単一組成の水素吸蔵合金である点である。
つまり、1本の水素貯蔵タンク43のタンク容器17内に異なる組成の水素吸蔵合金44が混合して収容されている場合、水素吸蔵合金44の非動作状態(平衡状態)では、図7(A)に示すように、異なる組成の水素吸蔵合金(即ち水素吸蔵合金A、B、C、D、E)のそれぞれのプラトー圧が階段状となるが、水素吸蔵合金44の動作状態では、図6に示すように、異なる組成の水素吸蔵合金44のそれぞれのプラトー圧が滑らかに連続した曲線X、Y、Zとなる。この図6の曲線X、Y、Zは、水素吸蔵合金44の温度がそれぞれS1、S2、S3の場合の水素吸蔵合金44の圧力組成等温線を示す。また、水素吸蔵合金A、B、C、D及びEのそれぞれのプラトー圧は、水素製造装置5から供給される水素の圧力Paと燃料電池発電装置7に供給する水素の圧力Pbとの間に設定されたものである。
また、1本の水素貯蔵タンク43のタンク容器17内に単一組成の水素吸蔵合金44が収容されている場合でも、この水素吸蔵合金44が熱処理条件により調整されたもの、例えば均質化熱処理を施さないようにされたものにあっては、その圧力組成等温線は図6に示すものとなる。
上述の如く水素貯蔵タンク43のタンク容器17内に収容された水素吸蔵合金44は、図6の圧力組成等温線(曲線X、Y、Z)に示すように、水素の吸蔵または放出時における単位重量当たりの水素量の変化に対する圧力変化の割合、即ちプラトー圧の傾きαが2kPa/(NL/kg)以上に設定されている。この水素量の変化に対する圧力変化の割合の値は、圧力計30(図3)による計測誤差に対して、図6の圧力組成等温線(曲線X、Y、Z)から、水素貯蔵タンク43内の水素残量を高精度に評価するために必要な値である。
従って、水素貯蔵装置42の制御ユニット15は、上述の水素吸蔵合金44における単位重量当たりの水素量の変化に対する圧力変化の割合(2kPa/(NL/kg))に基づき、水素貯蔵タンク43のタンク容器17内の圧力及び温度の計測値を用いて、水素貯蔵タンク43のタンク容器17内に残存する水素残量を評価する。
つまり、この水素残量の評価に際しては、まず、制御ユニット15は、水素貯蔵タンク43のタンク容器17内に収容された水素吸蔵合金44について、図6に示すように、温度毎に異なる圧力組成等温線を予め用意しておく。次に、制御ユニット15は、水素貯蔵タンク43の温度計29の計測値に対応する圧力組成等温線を、予め用意された水素吸蔵合金44の圧力組成等温線から選択して決定する。この決定した水素吸蔵合金44の圧力組成等温線では、圧力と水素残量との間に一意の関係がある。そこで、制御ユニット15は、水素貯蔵タンク43の圧力計30の計測値から、温度計29の計測温度に基づいて決定した水素吸蔵合金44の圧力組成等温線(図6)を用いて、タンク容器17内の水素吸蔵合金44に残存する水素残量を評価する。
ここで、水素貯蔵タンク43のタンク容器17内に収容された水素吸蔵合金44が、熱処理条件により調整された単一組成の水素吸蔵合金であって図6に示す圧力組成等温線を示すものでは、水素の吸蔵、放出を繰り返すことによって、この水素の吸蔵、放出に関する反応性が低下する場合がある。これに対し、組成の異なる水素吸蔵合金が混合された水素吸蔵合金44であって図6に示す圧力組成等温線を示すものは、水素の吸蔵、放出が繰り返し行われても、その水素の吸蔵、放出に関する反応性が低下しにくい水素吸蔵合金を用いることで、水素貯蔵装置42のメンテナンス性を向上させることが可能になる。
この組成の異なる水素吸蔵合金44が混合されて水素貯蔵タンク43のタンク容器17内に収容された場合、この水素貯蔵タンク43が効率的に水素を吸蔵し放出し得る水素貯蔵タンク43の運転温度は、水素貯蔵タンク43のタンク容器17内に同一組成の水素吸蔵合金が収容される場合よりも広範囲に設定される。これは、水素吸蔵合金の組成が異なることで水素の吸蔵・放出を効率良く行う温度が異なり、この組成の異なる複数の水素吸蔵合金が混合されて1本の水素貯蔵タンク43のタンク容器17に収容されているからである。
以上のように構成されたことから、本第2実施形態によれば、次の効果(4)及び(5)を奏する。
(4)水素貯蔵タンク43のタンク容器17内に収容された水素吸蔵合金44は、水素の吸蔵または放出時における単位重量当たりの水素量の変化に対する圧力変化の割合が、図6の曲線X、Y、Zに示すように、2kPa/(NL/kg)以上に設定されたので、水素貯蔵タンク43のタンク容器17内の水素残量と圧力とが一意の関係になる。このため、この水素貯蔵タンク43のタンク容器17内の温度を温度計29により、圧力を圧力計30によりそれぞれ計測し、これらの温度及び圧力の計測値を用い、水素吸蔵合金44の前記水素量の変化に対する圧力変化の割合に基づいて、この水素貯蔵タンク43のタンク容器17内の水素残量を高精度に評価できる。しかも、水素貯蔵タンク43から流出する水素の流量を計測する高価な流量計が必要ないので、コストを低減できる。
(5)組成の異なる水素吸蔵合金44が収容された水素貯蔵タンク43では、その1本の水素貯蔵タンク43の運転温度が広範囲に設定される。従って、この水素貯蔵タンク43を例えば特定の地域で年間を通じて運転させることができ、且つその運転に対して水素貯蔵タンク43内の水素吸蔵合金44の温度を管理するためのヒータ13及びチラー14の運転出力を抑制できる。この結果、ヒータ13及びチラー14の運転出力を抑制しつつ、水素貯蔵装置42内の多数本または全ての水素貯蔵タンク43を同時に運転させることができるので、水素貯蔵装置42の運用効率、ひいては水素利用の電力供給システム41の運用効率を共に向上させることができる。
ここで、本第2実施形態の第1及び第2変形形態について説明する。まず、第1変形形態では、水素貯蔵タンク43A(図3)のタンク容器17内に収容される水素貯蔵材料としての水素吸蔵合金45は、水素製造装置5から供給される水素の圧力Paと燃料電池発電装置7に供給する水素の圧力Pbとの間でプラトー圧が設定される、異なる組成の水素吸蔵合金(例えば図7(A)の水素吸蔵合金A、B、C、D、E)のほかに、水素製造装置5から供給される水素の圧力Paよりも高いプラトー圧の水素吸蔵合金と、燃料電池発電装置7に供給する水素の圧力Pbよりも低いプラトー圧の水素吸蔵合金との少なくとも一方が組み合わされた、組成の異なる水素吸蔵合金である。このような水素吸蔵合金45が水素貯蔵タンク43Aのタンク容器17内に収容されることで、この水素貯蔵タンク43Aの運転温度が、水素貯蔵タンク43の場合よりも一層広範囲に設定される。
例えば、図7(A)に示すように、水素製造装置5から供給される水素の圧力Paと燃料電池発電装置7に供給する水素の圧力Pbとの間でプラトー圧が設定される水素吸蔵合金A、B、C、D、Eがタンク容器17に収容された水素貯蔵タンク43の運転温度がT1であったとき、この水素貯蔵タンク43が運転温度T1よりも高い環境温度T2の地域で使用されると、図7(B)に示すように水素吸蔵合金A〜Eのプラトー圧が上昇して、このうちの一部の水素吸蔵合金(例えば水素吸蔵合金A及びB)は、プラトー圧が水素製造装置5から供給される水素の圧力Paを上回り、水素を吸蔵できなくなる恐れがある。
そこで、第1変形形態の水素貯蔵タンク43Aように、燃料電池発電装置7に供給する水素の圧力Pbよりも低いプラトー圧の水素吸蔵合金F、Gが水素吸蔵合金A〜Eに予め追加された水素吸蔵合金45を、水素貯蔵タンク43Aのタンク容器17内に収容する。このとき、水素貯蔵タンク43Aにおいては、水素吸蔵合金45のうちの水素吸蔵合金C〜Gが環境温度T2において水素の吸蔵・放出機能を果たすことになり、水素貯蔵タンク43Aの温度を、水素吸蔵合金A〜Eが機能する運転温度T1に調整するためにヒータ13及びチラー14を運転させる必要がない。これにより、第1変形形態によれば、次の効果(6)を奏する。
(6)水素貯蔵タンク43Aのタンク容器17には、水素製造装置5から供給される水素の圧力Paと燃料電池発電装置7に供給する水素の圧力Pbとの間にプラトー圧が設定される組成の異なる水素吸蔵合金のほかに、水素製造装置5から供給される水素の圧力Paよりも高いプラトー圧の水素吸蔵合金と、燃料電池発電装置7に供給する水素の圧力Pbよりも低いプラトー圧の水素吸蔵合金との少なくとも一方が組み合わされた水素吸蔵合金45が収容されている。従って、水素貯蔵タンク43Aは運転温度が広範囲になり、このため、ヒータ13及びチラー14を運転させることなく広い地域で年間を通じて運転することができる。この結果、同一仕様の水素貯蔵タンク43Aを大量に製造することで、その量産効果により水素貯蔵タンク43Aのコストを低減できる。
次に、第2変形形態の水素貯蔵タンク43B(図3)は、タンク容器17における互いに隣接する複数の領域20のそれぞれに、組成が異なる水素吸蔵合金46が収容されて、この互いに隣接する領域20に収容された水素吸蔵合金46で、水素の吸蔵、放出を効率良く行なう温度が順次変化するものである。このため、水素貯蔵タンク43Bが運転状態にあるときには、効率良く動作している領域20内の水素吸蔵合金46と、この領域20に隣接する他の領域20内の水素吸蔵合金46との間で、水素を吸蔵する際に発熱する熱、水素を放出する際に吸収される熱がフィン19を介して伝熱されることになる。従って、この第2変形形態によれば、次の効果(7)を奏する。
(7)水素貯蔵タンク43Bのタンク容器17内がフィン19により区画されることで形成された複数の領域20のそれぞれに、組成の異なる水素吸蔵合金46が収容され、これらの各領域20間で、水素吸蔵合金46が水素を吸蔵するときに発生する熱、または水素を放出するときに吸収される熱が伝熱されるよう構成されている。この結果、水素貯蔵タンク43B内の水素吸蔵合金46の温度を管理するためのヒータ13及びチラー14の運転出力を抑制できるので、この水素貯蔵タンク43Bを備えた水素貯蔵装置42の運用効率を向上させることができる。
[C]第3実施形態(図8)
図8は、第3実施形態における水素利用の電力供給システムの運搬状況を説明するものであり、(A)が水素製造装置の、(B)が水素貯蔵装置の、(C)が燃料電池発電装置の、(D)が蓄電装置及び制御装置のそれぞれ運搬状況を説明する説明図である。この第3実施形態において、第1及び第2実施形態と同様な部分については、第1及び第2実施形態と同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第3実施形態の水素利用の電力供給システム51が第1及び第2実施形態と異なる点は、水素製造装置5、水素貯蔵装置6(42)、燃料電池発電装置7、蓄電装置8、制御装置9がパッケージ化されて運搬可能に構成された点である。
水素利用の電力供給システム51における水素製造装置5、水素貯蔵装置6(42)、燃料電池発電装置7、蓄電装置8、制御装置9のパッケージ化は、それぞれ個別にパッケージ化されてもよいし、組み合わされてパッケージ化(例えば水素製造装置5と水素貯蔵装置6とが組み合わされてパッケージ化)されてもよい。また、パッケージ化された水素製造装置5、水素貯蔵装置6(42)、燃料電池発電装置7、蓄電装置8、制御装置9は台車52に載置可能に設けられる。この台車52は、車両に限らず、機関車や船舶、飛行機であってもよい。
従って、本第3実施形態によれば、次の効果(8)を奏する。
(8)水素利用の電力供給システム51の水素製造装置5、水素貯蔵装置6(42)、燃料電池発電装置7、蓄電装置8、制御装置9がパッケージ化されて運搬可能に構成されたので、使用場所を選ぶことなく電力負荷部4に電力を供給することができ、特に、災害地域や臨時仮設施設、離島などのように既存の電力網から独立した場所においても、この電力供給システム51から速やかに電力を供給することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…水素利用の電力供給システム、2…自然エネルギ発電装置、3…常用または非常用電力系統、4…電力負荷部、5…水素製造装置、6、6A…水素貯蔵装置、7…燃料電池発電装置、11…水素貯蔵タンク、15…制御ユニット、16…水素吸蔵合金、18…内側配管、20…領域、27…媒体配管、41…水素利用の電力供給システム、42…水素貯蔵装置、43、43A、43B…水素貯蔵タンク、44、45、46…水素吸蔵合金、51…水素利用の電力供給システム。

Claims (15)

  1. 水素を吸蔵し放出する水素貯蔵材料と、
    前記水素貯蔵材料を収容する複数の水素貯蔵タンクを有し、
    前記複数の水素貯蔵タンクは、前記水素貯蔵材料の組成により運転温度が異なるよう構成されたことを特徴とする水素貯蔵装置。
  2. 複数の前記水素貯蔵タンク間で、運転状態の前記水素貯蔵タンクにて発生しまたは吸収される熱が他の前記水素貯蔵タンクへ伝熱されることで、この他の前記水素貯蔵タンクの温度を運転温度に近づけて、この他の前記水素貯蔵タンクが運転されるよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の水素貯蔵装置。
  3. 水素を吸蔵し放出する水素貯蔵材料と、
    前記水素貯蔵材料を収容する水素貯蔵タンクを有し、
    前記水素貯蔵タンク内に組成の異なる前記水素貯蔵材料が収容されることで、この水素貯蔵タンクの運転温度が、同一組成の前記水素貯蔵材料が前記水素貯蔵タンク内に収容される場合よりも広範囲に設定されるよう構成されたことを特徴とする水素貯蔵装置。
  4. 前記水素貯蔵タンク内には、水素製造装置から供給される水素の圧力と燃料電池発電装置に供給する水素の圧力との間でプラトー圧が設定される組成の異なる水素貯蔵材料が収容されることを特徴とする請求項3に記載の水素貯蔵装置。
  5. 前記水素貯蔵タンクは内部が複数の領域に区画され、各領域に組成の異なる水素貯蔵材料が収容され、前記各領域間で、前記水素貯蔵材料が水素を吸蔵する際に発生する熱、または水素を放出する際に吸収される熱が伝熱されるよう構成されたことを特徴とする請求項3または4に記載の水素貯蔵装置。
  6. 前記水素貯蔵タンク内に収容された組成の異なる水素貯蔵材料は、水素の吸蔵または放出時における単位重量当たりの水素量の変化に対する圧力変化の割合が2kPa/(NL/kg)以上に設定され、
    内臓する制御ユニットが、前記水素貯蔵タンク内の圧力及び温度の計測値を用い、前記水素貯蔵材料の前記割合に基づいて、前記水素貯蔵タンク内に残存する水素残量を評価するよう構成されたことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の水素貯蔵装置。
  7. 供給された電力を用いて水素を製造する水素製造装置と、この水素製造装置により製造された水素を貯蔵する水素貯蔵装置と、この水素貯蔵装置に貯蔵された水素を用いて発電を行い、発電した電力を電力負荷部へ供給する燃料電池発電装置と、を有する水素利用の電力供給システムであって、
    前記水素貯蔵装置は、水素を吸蔵し放出する水素貯蔵材料が収容された水素貯蔵タンクを備え、
    前記水素貯蔵材料の組成により定まる運転温度の異なる前記水素貯蔵タンクが複数設けられ、外気温に近い運転温度の前記水素貯蔵タンクが選択されて運転されるよう構成されたことを特徴とする水素利用の電力供給システム。
  8. 複数の前記水素貯蔵タンク間で、運転状態の前記水素貯蔵タンクにて発生しまたは吸収される熱を他の前記水素貯蔵タンクへ伝熱することで、この他の前記水素貯蔵タンクの温度を運転温度に近づけて、この他の前記水素貯蔵タンクを運転させるよう構成されたことを特徴とする請求項7に記載の水素利用の電力供給システム。
  9. 供給された電力を用いて水素を製造する水素製造装置と、この水素製造装置により製造された水素を貯蔵する水素貯蔵装置と、この水素貯蔵装置に貯蔵された水素を用いて発電を行い、発電した電力を電力負荷部へ供給する燃料電池発電装置と、を有する水素利用の電力供給システムであって、
    前記水素貯蔵装置は、水素を吸蔵し放出する水素貯蔵材料が収容された水素貯蔵タンクを備え、
    前記水素貯蔵タンク内に組成の異なる前記水素貯蔵材料が収容されることで、この水素貯蔵タンクの運転温度が、同一組成の前記水素貯蔵材料が前記水素貯蔵タンク内に収容される場合よりも広範囲に設定されるよう構成されたことを特徴とする水素利用の電力供給システム。
  10. 前記水素貯蔵タンク内には、前記水素製造装置から供給される水素の圧力と前記燃料電池発電装置に供給する水素の圧力との間でプラトー圧が設定される組成の異なる水素貯蔵材料が収容されたことを特徴とする請求項9に記載の水素利用の電力供給システム。
  11. 前記水素貯蔵タンク内には、前記水素製造装置から供給される水素の圧力よりも高いプラトー圧の水素貯蔵材料と、前記燃料電池発電装置に供給する水素の圧力よりも低いプラトー圧の水素貯蔵材料との少なくとも一方が収容されたことを特徴とする請求項9または10に記載の水素利用の電力供給システム。
  12. 前記水素貯蔵タンクは内部が複数の領域に区画され、各領域に組成の異なる水素貯蔵材料が収容され、前記各領域間で、前記水素貯蔵材料が水素を吸蔵する際に発生する熱、または水素を放出する際に吸収される熱が伝熱されるよう構成されたことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の水素利用の電力供給システム。
  13. 前記水素貯蔵タンク内に収容された組成の異なる水素貯蔵材料は、水素の吸蔵または放出時における単位重量当たりの水素量の変化に対する圧力変化の割合が2kPa/(NL/kg)以上に設定され、
    前記水素貯蔵装置が備える制御ユニットは、前記水素貯蔵タンク内の圧力及び温度の計測値を用い、前記水素貯蔵材料の前記割合に基づいて、前記水素貯蔵タンク内に残存する水素残量を評価するよう構成されたことを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の水素利用の電力供給システム。
  14. 前記水素製造装置、前記水素貯蔵装置、前記燃料電池発電装置がパッケージ化されて運搬可能に構成されたことを特徴とする請求項7乃至13のいずれか1項に記載の水素利用の電力供給システム。
  15. 水素を吸蔵し放出する水素貯蔵材料が収容された水素貯蔵タンクの水素残量評価方法であって、
    前記水素貯蔵材料は、組成の異なる水素貯蔵材料、または熱処理条件により調整された単一組成の水素貯蔵材料であって、水素の吸蔵または放出時における単位重量当たりの水素量の変化に対する圧力変化の割合が2kPa/(NL/kg)以上に設定されており、
    前記水素貯蔵タンク内の圧力及び温度の計測値を用い、前記水素貯蔵材料の前記割合に基づいて、前記水素貯蔵タンク内に残存する水素残量を評価することを特徴とする水素貯蔵タンクの水素残量評価方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019088514A1 (ko) * 2017-11-06 2019-05-09 숙명여자대학교 산학협력단 신재생 에너지 서비스 방법 및 시스템
WO2021177398A1 (ja) * 2020-03-06 2021-09-10 日本フイルコン株式会社 水素発電システム

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