JP2017186911A - 火花放電点火装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】効果的な火花放電点火を行う。
【解決手段】エンジンのシリンダ14内に配置され、シリンダ14内の混合気に火花放電点火を行うスパークプラグ20と、スパークプラグ20による火花放電部分より、シリンダ14内気流の下流側にレーザ光24を照射して火花点火を支援するレーザ光源22と、を含む。そして、制御部は、スパークプラグ20による火花放電が発生した後の段階で、レーザ光24を照射するようレーザ光源22を制御する。
【選択図】図2
【解決手段】エンジンのシリンダ14内に配置され、シリンダ14内の混合気に火花放電点火を行うスパークプラグ20と、スパークプラグ20による火花放電部分より、シリンダ14内気流の下流側にレーザ光24を照射して火花点火を支援するレーザ光源22と、を含む。そして、制御部は、スパークプラグ20による火花放電が発生した後の段階で、レーザ光24を照射するようレーザ光源22を制御する。
【選択図】図2
Description
本発明はエンジンのシリンダ内の混合気に火花放電点火を行う火花放電点火装置に関する。
エンジンのシリンダ内混合気に点火するスパークプラグについて、効果的な点火を行うために各種の提案がある。
特許文献1,2では、レーザ光を利用することが示されている。特許文献1では、プラグの中心電極と接地電極間にレーザ光を照射することでここにレーザブレークダウンプラズマを形成し、中心電極および接地電極間を結ぶ線上に火花放電を誘起する。レーザブレークダウンプラズマにより、中心電極および接地電極間の距離を長くしても、火花放電を生じさせることができる。
ここで、エンジンのシリンダ内では、混合気が強い流動を伴うことがあり、またリーンバーン条件や、EGR高希釈条件などの燃料希薄条件では、スパークプラグの火花放電によって十分な燃焼を行えない状態が発生する。
強い流動が伴う場での点火過程を図1(a),(b)に模式的に示す。図1(a)の例では、スパークプラグの電極間が絶縁破壊され、電極間に放電路が形成される(絶縁破壊)。この放電路が、高気流によって下流に弓状に引き伸ばされる(放電路伸張)。この放電伸張途中に火花放電が一旦切れる(放電切れ)。その後電極間に再度放電する(再放電)。このような、放電路伸張、放電切れ、再放電の一連を繰り返す放電は多重放電と呼ばれる。この例では、3回の放電切れが起こっている。
放電路は、伸張中に同一体積(同じ気体)を加熱するが、再放電や短絡発生後にはこれまでとは別の体積(別の気体)の加熱を開始する。そのため、強い流動が伴う点火では複数の小さな火炎核が形成される。形成された個別の火炎核はサイズが小さいため、火炎伸張の影響を大きく受け、リーン条件では層流燃焼速度が大きく低下する。その結果、火炎核のいくつかは個別に流され消炎し、効果的に点火に寄与していない。
また、場の条件によっては、図1(b)のように、放電路が長くなったときに、放電切れ前に放電路がもつれ、放電路が短絡する場合もある(短絡)。この短絡が起こった場合にも、そこに新たな火炎核が生じ、独立した火炎核が複数生じることになる。
このように、強い流動状態での希薄燃焼においては、スパークプラグの放電が効果的に点火に寄与していない場合がある。従って、より効果的な燃焼を行える火花放電点火装置が望まれる。
本発明は、エンジンのシリンダ内に配置され、シリンダ内の混合気に火花放電点火を行うスパークプラグと、前記スパークプラグによる火花放電部分より、シリンダ内気流の下流側にレーザ光を照射して火花点火を支援するレーザ光源と、前記スパークプラグによる火花放電が発生した後の段階で、レーザ光を照射するよう前記レーザ光源を制御する制御部と、を含む。
また、前記制御部は、前記スパークプラグによる火花放電が発生した時点から所定時間経過後にレーザ光を照射するように、前記レーザ光源を制御することが好適である。
また、前記制御部は、前記スパークプラグの電圧または電流を検出し、検出結果に基づいて、前記スパークプラグによる複数の放電の中間の時点でレーザ光を照射するように、前記レーザ光源を制御することが好適である。
また、複数の放電の中間の時点でレーザ光を照射することで、複数の火花放電によって生じた火炎核を合一させることが好適である。
本発明では、火花放電点火後において、下流側にレーザを照射することで、複数の火炎核の隙間を埋めるようにレーザ点火が行え、複数の火炎核を合一させ、 火炎核の早期成長を図り、火炎伸張による消炎を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、本発明は、ここに記載される実施形態に限定されるものではない。
「第1の実施形態」
図2に、本発明の第1実施形態に係る火花放電点火装置10の一例を示す。本実施形態に係る火花放電点火装置10は、ガソリンエンジンなどの内燃機関に備えられている。内燃機関は、ピストン12とシリンダ14とを備え、ピストン12は、シリンダ14の内部に往復移動可能に収納されている。ピストン12の上死点はシリンダ14の頂部であるシリンダヘッド16の内壁から所定距離離れており、シリンダ14内のピストン12の上方空間が燃焼室18となる。シリンダヘッド16には、スパークプラグ20と、レーザ光源22が設けられている。なお、シリンダヘッド16には、図示を省略した吸気弁および排気弁が設けられ、これらを通じて燃焼室18への混合気の吸気、燃焼排ガスの排出が行われる。
図2に、本発明の第1実施形態に係る火花放電点火装置10の一例を示す。本実施形態に係る火花放電点火装置10は、ガソリンエンジンなどの内燃機関に備えられている。内燃機関は、ピストン12とシリンダ14とを備え、ピストン12は、シリンダ14の内部に往復移動可能に収納されている。ピストン12の上死点はシリンダ14の頂部であるシリンダヘッド16の内壁から所定距離離れており、シリンダ14内のピストン12の上方空間が燃焼室18となる。シリンダヘッド16には、スパークプラグ20と、レーザ光源22が設けられている。なお、シリンダヘッド16には、図示を省略した吸気弁および排気弁が設けられ、これらを通じて燃焼室18への混合気の吸気、燃焼排ガスの排出が行われる。
火花放電点火装置10は、シリンダヘッド16に設けられているスパークプラグ20およびレーザ光源22を含み、レーザ光源22はレーザ光24をスパークプラグ20の気流方向の下流側に向けて照射する。通常は、吸気弁からの混合気が吸気されるため、図における左側に吸気弁が配置され、レーザ光源22は、スパークプラグ20の吸気弁より遠い側にレーザ光を照射する。また、スパークプラグ20には、点火回路30が接続されており、点火回路30からの高電圧によって、スパークプラグ20が放電する。また、点火回路30における二次側(スパークプラグ20に高電圧を供給する側)の電圧電流波形が制御部32に供給され、制御部32がレーザ光源22におけるレーザ光24の照射を制御する。なお、レーザ光源22には、エンジンのレーザ点火装置として提案されているものが採用でき、レーザ発振器および集光光学系を含み、レーザ発振器からのレーザを混合気の点火したい位置に集光してエネルギーを集中させて点火する。また、レーザ発振器には、Qスイッチ式固体レーザなどを利用することができる。
吸気工程においては、吸気弁により吸気口が開くとともにピストン12が下降することで、吸気口から燃焼室18内に吸気ガスが導入される。これと同時期に、吸気口付近に配置されている燃料噴射弁(図示せず)から吸気口に燃料が噴射され、吸気ガスと混合することにより、燃焼室18に混合気が導入される。圧縮工程においては、吸気弁が閉じてピストン12の上昇により混合気が圧縮される。
混合気が燃焼室18に導入される際に、燃焼室18において混合気が気流(流動)を形成する。例えば、図2の矢印で示すような、縦渦の気流(タンブル流とも呼ばれる)が生じる。なお、燃焼室18の内部に形成される気流は、ピストン12の運動方向に対して略垂直な横渦の気流(スワール流とも呼ばれる)、または、縦渦の気流と横渦の気流とが合成された気流であってもよい。
このようにして形成された気流は、吸気工程の後、圧縮工程を経て点火時期に達した場合でも、燃焼室18に残存する。
燃焼室18において圧縮された混合気は、本実施形態に係る火花放電点火装置10によって着火される。燃焼後のガスは、排気工程において排気弁が開くことで、排気口から排出される。
ここで、図1に示したように、リーン条件の高気流下では、小さな火炎核が複数生成し、これらが独立して消炎するため、十分な点火が行えない場合がある。本実施形態においては、レーザ光源22を有しており、このレーザ光源22からレーザ光24を照射することで火炎核を追加する。すなわち、図3(a)に示すように、最初の放電によって生じる1st火炎核と、再放電や短絡によって生じる2nd火炎核の間にレーザ照射によって新たな火炎核を形成する。次に、図3(b)に示すように、レーザ照射によって形成された火炎核が成長し、図3(c)に示すように、3つの火炎核が合一化する。このように、複数の火炎核が合一化することで、火炎核の成長を早期化することができ、火炎核の伸張による消炎を抑制することができる。なお、図3においては、表記の便宜上レーザ光源22を下側に示してある。
「レーザ照射のタイミング制御」
次に、レーザ光源22におけるレーザ照射のタイミング制御について図4のフローチャートに基づいて説明する。
次に、レーザ光源22におけるレーザ照射のタイミング制御について図4のフローチャートに基づいて説明する。
電圧、電流波形より再放電/短絡を確認後火炎核の間を埋めるようレーザ照射による点火を行う。
スパークプラグ20における火花放電のための電圧印加の開始に応じて本制御を起動する。具体的には、後述する点火回路30の1次側の充電開始信号などにより本制御を起動する。
まず、スパークプラグ20における絶縁破壊を検出する(S11)。絶縁破壊を検出したら、タイマーIの値、経過時間t1を0.00msにリセットし(S12)、タイマーIによる計時を開始する。そして、現状のエンジン回転数Neとスロットル開度THに応じた遅れ時間τを予め作成したマップより呼び出す(S13)。すなわち、適正な遅れ時間τは電極付近の気流速度、レーザ入射位置により変化するため、エンジン機種ごとに予め回転数、負荷(スロットル開度)に応じた遅れ時間τのマップを作成しておき、このマップに基づいて遅れ時間τを決定する。
次に、タイマーIで計測した経過時間t1が0.5msを経過したかを判定し(S14)、経過していなかった場合には、再放電/短絡の検知を行い(S15)、検知されなかった場合S14に戻る。そして、S14において、0.5msを超えた場合には、制御を終了する。すなわち、再放電/短絡待ちは経過時間t1が0.5msまでとし、それまでに再放電/短絡が見られなかった場合、制御は終了する。これは、一般的なエンジン筒内の火花放電は0.5msまでに主要部は終了するからであるが、エンジンに応じて適切な時間に設定するとよい。
S15において、Yesであり、再放電/短絡を検知した場合には、タイマ−IIの値t2を0.00msにリセットし、タイマーIIの計時を開始する(S16)。そして、タイマーIIにおいて、t2=τに至ったかを判定し(S17)、至った場合には、レーザ照射を行い(S18)、S14の判定に戻る。これによって、経過時間t1=0.5msに至るまでに、再放電/短絡が生じた場合には、その再放電/短絡後に遅れ時間τを経過した場合には、レーザ照射が行われる。
図5に、点火回路30の構成を示す。電源34は、イグニッションスイッチ、イグナイタ36を介してイグニッションコイル38に電気的に接続されている。イグニッションコイル38は1次側コイル40と2次側コイル42とで構成され、2次側コイル42に高電圧を生じさせることができる。2次側コイル42はスパークプラグ20の中心電極と電気的に接続されており、中心電極に対し接地電極が対向しており、両電極間で放電が起きる。なお、電流計44により2次側電流、電圧計46により2次側電圧が計測される。
充電開始信号によって、イグナイタ36が所定の充電時間オンし、イグニッションコイル38の1次側コイル40に1次電流が流れる。1次側コイル40に所定のエネルギが蓄えられた時点で、イグナイタ36をオフにして1次側コイル40への電流供給を急激にストップする。これによって、2次側コイル42に大きな2次電圧が発生し、スパークプラグ20に印加され、中心電極と接地電極との間の空隙において絶縁破壊が起こる。
図6に、イグニッションコイル38の2次側の電圧、電流およびレーザ照射のトリガの信号波形を示す。
1次側コイル40が電源34から切り離されることで、2次側電圧が急激に上昇する。これによって、スパークプラグ20において、絶縁破壊が起こり、2次側電圧は急激にさがる。その後、2次側電圧は、放電路が長くなるに従って上昇する。
図6の例では、2次側電圧の上昇後、短絡による放電が起こる場合を示してある。この短絡によって、新たな放電路が形成され、2次側電圧が一旦下がるが、放電路の伸び量に応じて、2次電圧がまた上昇してくる。図においては、次に再放電が生起する場合を示してある。再放電によって、2次側電流は一旦0になるが、また立ち上がる。なお、再放電、短絡のいずれが起きるかは、スパークプラグ20の置かれた条件によるが、本実施形態では、いずれでも処理は変わらないので、問題はない。また、再放電/短絡により、火炎核の位置が異なることがわかっていれば、2次側電流値によりこれを識別して、遅れ時間τを変更してもよい。なお、再放電/短絡が生じなかった場合でも、タイマーIによる所定の経過時間t1(この例では0.5ms)の経過で処理を終了するので問題ない。
本実施形態では、2次側の電圧電流波形により、絶縁破壊、再放電/短絡を検出する。すなわち、2次側電圧の急激な立ち下がりによって、絶縁破壊、再放電/短絡を検出することができ、また2次側電流の急激な立ち上がりによって検出することもでき、両者を組み合わせることもできる。
「システムの妥当性確認と遅れ時間の目安」
本実施形態では、電圧電流波形によって放電路の状態を把握し、レーザー照射タイミングを制御する。この手法が、高気流・リーン条件で有効であることを確認するため、電極間流速60m/s,A/F(空燃比):24(燃料:イソオクタン)での点火時の2次側の電流電圧波形計測および点火栓近傍のシャドウグラフ撮影を同時に行った。
本実施形態では、電圧電流波形によって放電路の状態を把握し、レーザー照射タイミングを制御する。この手法が、高気流・リーン条件で有効であることを確認するため、電極間流速60m/s,A/F(空燃比):24(燃料:イソオクタン)での点火時の2次側の電流電圧波形計測および点火栓近傍のシャドウグラフ撮影を同時に行った。
その結果を図7に示す。2次側電圧値の急激な低下および電流値の一時的な増加のタイミングが絶縁破壊、短絡、再放電のシャドウグラフ画像取得時刻と対応しており、上述のような制御の妥当性が確認された。
なお、図7に示した試験では上記の計測を50サイクル/分行った。その結果、再放電/短絡が発生する時間間隔は70〜130μsであった。よって、本条件の場合レーザトリガの遅れ時間τは70〜130μsを上限値として設定するとよい。例えば、τ=10〜60μs程度の範囲で設定することが好適であり、実際のエンジンの状態などを考慮して決定することが好ましい。
ここで、再放電と短絡の識別は、シャドウグラフ画像での発光強度の違いより行うことができる。図7における270μsでは、再放電が起きている。本来、再放電前には放電切れが発生するため電流値は一旦0に落ちるが、本計測では時間分解能不足のため電流値は0に落ちなかった。しかし、図に示すように、短絡時には見られなかった再放電前の電流値の一時的な落ち込みは確認された。これより、電流値の計測結果に基づいて、再放電/短絡を識別できることが確認された。
「変形例」
他の実施形態に係る構成例を図8に示す。この例では、レーザ光源22を2つ設けて、2つ以上の場所において、レーザ照射による火炎核を発生させる。火花放電により形成される火炎核の間隔が広い場合などに、2点以上のレーザ点火にて火炎核の合一化を図ることができる。また、レーザ光は、図8(b)に示すように、平行であって、気流の下流側の2点でレーザ点火を行ってもよいし、図8(c)に示すように、シリンダ内に向かう方向で複数点にレーザ点火してもよい。図8(c)の場合、レーザ光源22はシリンダヘッド16に設けるため、少なくとも1つのレーザ照射方向を斜めとすることが好ましい。
他の実施形態に係る構成例を図8に示す。この例では、レーザ光源22を2つ設けて、2つ以上の場所において、レーザ照射による火炎核を発生させる。火花放電により形成される火炎核の間隔が広い場合などに、2点以上のレーザ点火にて火炎核の合一化を図ることができる。また、レーザ光は、図8(b)に示すように、平行であって、気流の下流側の2点でレーザ点火を行ってもよいし、図8(c)に示すように、シリンダ内に向かう方向で複数点にレーザ点火してもよい。図8(c)の場合、レーザ光源22はシリンダヘッド16に設けるため、少なくとも1つのレーザ照射方向を斜めとすることが好ましい。
「実施形態の効果」
本実施形態によれば、強い混合気流動場での点火時に形成される複数の小さな火炎核をレーザ点火により合一させ、火炎の個別の消炎を抑制することができる。強い混合気流動場での火花放電点火では、絶縁破壊、短絡、再放電毎に火炎核が形成されるため、点火過程全体では複数の火炎核が形成される。形成された個別の火炎核はサイズが小さいため、高気流による火炎伸張の影響を大きく受け、リーン条件では層流燃焼速度が大きく低下する。その結果、火炎核のいくつかは成長せず消炎し、効果的に点火に寄与していない。本実施形態によれば、強い混合気流動場での点火時に形成される複数の小さな火炎核をレーザ点火により合一させ、火炎の個別の消炎を抑制することができる。
本実施形態によれば、強い混合気流動場での点火時に形成される複数の小さな火炎核をレーザ点火により合一させ、火炎の個別の消炎を抑制することができる。強い混合気流動場での火花放電点火では、絶縁破壊、短絡、再放電毎に火炎核が形成されるため、点火過程全体では複数の火炎核が形成される。形成された個別の火炎核はサイズが小さいため、高気流による火炎伸張の影響を大きく受け、リーン条件では層流燃焼速度が大きく低下する。その結果、火炎核のいくつかは成長せず消炎し、効果的に点火に寄与していない。本実施形態によれば、強い混合気流動場での点火時に形成される複数の小さな火炎核をレーザ点火により合一させ、火炎の個別の消炎を抑制することができる。
10 火花放電点火装置、12 ピストン、14 シリンダ、16 シリンダヘッド、18 燃焼室、20 スパークプラグ、22 レーザ光源、24 レーザ光、30 点火回路、32 制御部、34 電源、36 イグナイタ、38 イグニッションコイル、40 1次側コイル、42 2次側コイル、44 電流計、46 電圧計。
Claims (4)
- エンジンのシリンダ内に配置され、シリンダ内の混合気に火花放電点火を行うスパークプラグと、
前記スパークプラグによる火花放電部分より、シリンダ内気流の下流側にレーザ光を照射して火花点火を支援するレーザ光源と、
前記スパークプラグによる火花放電が発生した後の段階で、レーザ光を照射するよう前記レーザ光源を制御する制御部と、
を含む火花放電点火装置。 - 請求項1に記載の火花放電点火装置であって、
前記制御部は、前記スパークプラグによる火花放電が発生した時点から所定時間経過後にレーザ光を照射するように、前記レーザ光源を制御する、
火花放電点火装置。 - 請求項1または2に記載の火花放電点火装置であって、
前記制御部は、前記スパークプラグの電圧または電流を検出し、検出結果に基づいて、前記スパークプラグによる複数の放電の中間の時点でレーザ光を照射するように、前記レーザ光源を制御する、
火花放電点火装置。 - 請求項3に記載の火花放電点火装置であって、
複数の放電の中間の時点でレーザ光を照射することで、複数の火花放電によって生じた火炎核を合一させる、
火花放電点火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016073815A JP2017186911A (ja) | 2016-04-01 | 2016-04-01 | 火花放電点火装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020007922A (ja) * | 2018-07-04 | 2020-01-16 | 株式会社デンソー | 内燃機関用の点火装置 |
CN112901394A (zh) * | 2021-01-28 | 2021-06-04 | 中国人民解放军国防科技大学 | 点火装置和发动机 |
-
2016
- 2016-04-01 JP JP2016073815A patent/JP2017186911A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020007922A (ja) * | 2018-07-04 | 2020-01-16 | 株式会社デンソー | 内燃機関用の点火装置 |
JP7124496B2 (ja) | 2018-07-04 | 2022-08-24 | 株式会社デンソー | 内燃機関用の点火装置 |
CN112901394A (zh) * | 2021-01-28 | 2021-06-04 | 中国人民解放军国防科技大学 | 点火装置和发动机 |
CN112901394B (zh) * | 2021-01-28 | 2022-09-20 | 中国人民解放军国防科技大学 | 点火装置和发动机 |
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