JP2017183874A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブランク期間を設けなくてもゴーストの発生を抑えることができる表示装置を提供する。【解決手段】表示装置1は、重ねて配置されているスクリーン13a、13b、13c、13dと、スクリーン13a、13b、13c、13dを、観察者から離れた位置に画像を形成するスクリーン13aから観察者に近い位置に画像を形成するスクリーン13bに向かって順次投影光を透過する透過状態から投影光を散乱する散乱状態に切り替えるスクリーン駆動装置8と、を備えている。そして、スクリーン駆動装置8は、スクリーン13a、13b、13c、13dのうち散乱状態であるスクリーン13aに隣接するスクリーン13bが透過状態から散乱状態となったときに、スクリーン13aを透過状態に切り替え始める。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に関する。
奥行き感を持った表示(立体表示)をする表示装置として様々な方式が提案されている。その中でも、奥行き標本化方式は、両目視差を用いる二眼式立体表示と比較して偏光眼鏡等が不要となり、簡便に立体表示をすることが可能である。
奥行き標本化方式を用いた表示装置の例として、特許文献1には、散乱状態と透過状態とに切り替え可能な液晶セルが積層されたスクリーンを有し、このスクリーンの液晶セルのいずれか一つ(1層)を散乱状態として画像を表示する。そして、順次他の層に切り替えて画像を表示することで、奥行き標本化方式による立体表示を行うことが記載されている。
特開2002−139700号公報
しかしながら、特許文献1に示された方法の場合、各層の切り替え時には、先に散乱状態となっていた層の透過率が十分に上昇してから次の層を散乱状態にして映像を表示するために、ブランク期間を設けることが一般的である。ブランク期間を設けると、層の切り替え時に投影光が投影されてしまうと突き抜け光として観察者が眩しく難じる場合がある。したがって、ブランク期間を短くするためには、液晶セルの高速応答性が必要となりコストアップとなってしまう。
また、ブランク期間を設けないと、先に散乱状態となっていた層が次に散乱状態となる層よりも観察者側前にあった場合、先の層の透過率が下がりきらないため、ゴースト(二重像)が観察されてしまう場合がある。
そこで、本発明は、上述した問題に鑑み、例えば、ブランク期間を設けなくてもゴーストの発生を抑えることができる表示装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、重ねて配置されている複数の表示部と、前記複数の表示部を、観察者から離れた位置に画像を形成する前記表示部から観察者に近い位置に画像を形成する前記表示部に向かって順次、光を透過する透過状態から前記光を散乱する散乱状態に切り替える制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数の表示部のうち前記散乱状態である一の表示部に隣接する他の表示部が前記透過状態から前記散乱状態となった以後に、前記一の表示部を前記透過状態に切り替え始める、ことを特徴とする表示装置である。
請求項5に記載の発明は、重ねて配置される複数の表示部を備える表示装置の表示方法であって、前記複数の表示部を、観察者から離れた位置に画像を形成する前記表示部から観察者に近い位置に画像を形成する前記表示部に向かって順次、光を透過する透過状態から前記光を散乱する散乱状態に切り替える制御工程を含み、前記制御工程は、前記複数の表示部のうち前記散乱状態である一の表示部に隣接する他の表示部が前記透過状態から前記散乱状態となった以後に、前記一の表示部を前記透過状態に切り替え始める、
ことを特徴とする表示方法である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の表示方法を、コンピュータにより実行させることを特徴とする表示プログラムである。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の表示プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明の第1の実施例にかかる表示装置の概略構成図である。 図1に示されたスクリーンの模式的な断面図である。 図1に示された表示装置の動作のタイミングチャートである。 従来技術にかかる散乱状態と透過状態を切り替えについての説明図である。 図1に示された表示装置にかかる散乱状態と透過状態を切り替えについての説明図である。 本発明の第2の実施例にかかる表示装置を備えたヘッドアップディスプレイの概略構成図である。 本発明の第3の実施例にかかる表示装置のレーザプロジェクタの概略構成図である。 図7に示されたレーザプロジェクタの走査動作のタイミングチャートである。
以下、本発明の一実施形態にかかる表示装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる表示装置は、重ねて配置されている複数の表示部と、複数の表示部を、観察者から離れた位置に画像を形成する表示部から観察者に近い位置に画像を形成する表示部に向かって順次、光を透過する透過状態から光を散乱する散乱状態に切り替える制御部と、を備えている。そして、制御部は、複数の表示部のうち散乱状態である一の表示部に隣接する他の表示部が透過状態から散乱状態となった以後に、一の表示部を透過状態に切り替え始める。このようにすることにより、観察者から離れた画像を形成する表示部から順次散乱状態にするので、観察者側の層の散乱状態によるゴーストが観察されにくくなる。よって、ブランク期間を設けなくてもゴーストの発生を抑えることができる。
また、制御部は、複数の表示部のうちの散乱状態である一の表示部に隣接する他の表示部が透過状態から散乱状態となったときに、一の表示部を透過状態に切り替え始めてもよい。このようにすることにより、他の表示部が散乱状態に切り替わりきったと同時に一の表示部を透過状態に切り替え始めるので、一の表示部と他の表示部との切替期間を最小にすることができる。したがって、ブランク期間を設けずに他の表示部へ切り替えることができる。また、表示部の応答時間を見かけ上短縮できる。
また、表示部が表示した画像を観察者に反射する反射部を更に備え、画像は、観察者から虚像として観察されるようにしてもよい。このようにすることにより、虚像が観察者から離れた位置に形成される表示部から順次散乱状態にするため、虚像を利用して奥行き感を持った表示をゴーストの発生を抑えてすることができる。
また、複数の表示部に投影光を投影する投影部を更に備え、投影部は、レーザ光による光源と、投影する映像の垂直方向の走査を一の表示部の一方から他方に行った後に他の表示部の他方から一方へ行う走査部と、を備えるものであってもよい。このようにすることにより、表示部の切り換えの際に投影部はブランキング期間を設ける必要なく走査をすることができる。
また、本発明の一実施形態にかかる表示方法は、重ねて配置される複数の表示部を、観察者から離れた位置に画像を形成する表示部から観察者に近い位置に画像を形成する表示部に向かって順次、光を透過する透過状態から光を散乱する散乱状態に切り替える制御工程を含んでいる。そして、制御工程は、複数の表示部のうち散乱状態である一の表示部に隣接する他の表示部が透過状態から散乱状態となった以後に、一の表示部を透過状態に切り替え始める。このようにすることにより、ブランク期間を設けずに他の表示部へ切り替えることができる。また、観察者から離れた画像を形成する表示部から順次散乱状態にするので、前の層の散乱状態によるゴーストが観察されにくくなる。よって、ブランク期間を設けなくてもゴーストの発生を抑えることができる。
また、上述した表示方法を、コンピュータにより実行させることを特徴とする表示プログラムとしてもよい。このようにすることにより、コンピュータを用いて、ブランク期間を設けずに他の表示部へ切り替えることができる。また、観察者から離れた画像を形成する表示面となる表示部から順次散乱状態にするので、前の層の散乱状態によるゴーストが観察されにくくなる。よって、ブランク期間を設けなくてもゴーストの発生を抑えることができる。
また、上述した表示プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよい。このようにすることにより、当該プログラムを機器に組み込む以外に単体でも流通させることができ、バージョンアップ等も容易に行える。
本発明の第1の実施例にかかる表示装置1を図1乃至図5を参照して説明する。表示装置1は、図1等に示したように、プロジェクタ3からの投影光を表示する装置であり、映像制御装置6と、スクリーン駆動装置8と、スクリーン13と、を備えている。
プロジェクタ3は、例えばLED(発光ダイオード)等を光源として表示させたい映像をミラー4を介して表示装置1のスクリーン13に投射する。投射された映像はスクリーン13に表示(形成)される。
映像制御装置6は、外部から入力された映像(画像)又は内部に記憶されている映像等をプロジェクタ3に出力する。
スクリーン駆動装置8は、後述するスクリーン13に対する駆動を行うために、スクリーン13a、13b、13c、13dの透過状態/散乱状態の制御やプロジェクタ3の投影タイミングの制御等を行う。
表示部としてのスクリーン13は、4つのスクリーン13a、13b、13c、13dからなる。スクリーン13a、13b、13c、13dは、観察者の視線方向(プロジェクタ3の投影光の投影方向)に沿って表示面が互いに重なるように配置されている。
また、本実施例におけるスクリーン13は、電圧の印加により光学状態が変化するスクリーンが使用されている。スクリーン13の光学状態は、散乱状態が映像状態であり、それよりも入射光の散乱が小さく且つ平行光線透過率が高い透明な透過状態が非映像状態である。即ち、光に対し透過状態と散乱状態とを切り替え可能となっている。
スクリーン13は、例えば、液晶材料を用い、散乱状態と入射光の散乱が小さい透明な透過状態を変化させる調光スクリーンなどでよい。調光スクリーンには、例えば、高分子分散液晶などの液晶素子を用いたものなどがある。
図2に、光学状態を制御可能なスクリーン13の模式的な断面図を示す。図2に示したスクリーン13は、一対の透明なガラス板21、22の間に液晶を含む複合材料等を挟み込んだ光学層25を有する。一方のガラス板21の光学層25側には、コモン電極23が形成される。他方のガラス板22の光学層25側には、スキャン電極24が形成される。なお、電極23、24と光学層25との間に、絶縁体からなる中間層を形成してもよい。
また、コモン電極23およびスキャン電極24は、たとえばITO(酸化インジウム・スズ)により、透明電極として形成される。光学層25は、コモン電極23とスキャン電極24との間に配置される。
スクリーン13は、第1電極としてのスキャン電極24と第2電極としてのコモン電極23との間に電位差を生じるように電圧が印加される。光学層25内の光学状態は、コモン電極23とスキャン電極24の印加電圧により変化する。
スクリーン13は、電位差を生じるように電圧が印加された際の状態によりリバースモードとノーマルモードに分類される。リバースモードで動作するスクリーン13は、電圧を印加していない通常状態において、スクリーン13が透明な透過状態となる。電圧を印加すると、印加電圧に応じた平行光線の散乱率の散乱状態となる。ノーマルモードで動作するスクリーンでは、電圧を印加していない通常状態において、スクリーン13が散乱状態となる。電圧を印加すると、印加電圧に応じた平行光線透過率の透明な透過状態となる。そして、スクリーン13の光学状態は、所定の散乱状態が映像状態に対応し、それよりも平行光線透過率が高い透明な透過状態が非映像状態に対応する。なお、以下の説明では、リバースモードで説明するがノーマルモードでも適用できる。
次に、上述した構成の表示装置1における駆動動作を図3のタイミングチャートを参照して説明する。スクリーンA制御信号はスクリーン駆動装置8が出力するスクリーン13aに対する透過状態と散乱状態との切替信号(Hiが散乱状態にする)である。同様に、スクリーンB制御信号はスクリーン駆動装置8が出力するスクリーン13bに対する透過状態と散乱状態との切替信号、スクリーンC制御信号はスクリーン駆動装置8が出力するスクリーン13cに対する透過状態と散乱状態との切替信号、スクリーンD制御信号はスクリーン駆動装置8が出力するスクリーン13dに対する透過状態と散乱状態との切替信号である。
スクリーン13A ON_OFF状態はスクリーン13aの光学状態(Hiが散乱状態、Loが透過状態)である。同様にスクリーン13B ON_OFF状態はスクリーン13bの光学状態、スクリーン13C ON_OFF状態はスクリーン13cの光学状態、スクリーン13D ON_OFF状態はスクリーン13dの光学状態である。
プロジェクタ投影期間は、プロジェクタ3から投影光が投影される期間を示し、Aはスクリーン13aに投影される映像の投影期間、Bはスクリーン13bに投影される映像の投影期間、Cはスクリーン13cに投影される映像の投影期間、Dはスクリーン13dに投影される映像の投影期間である。
本実施例では、図3に示したように、基本的にスクリーン13a、13b、13c、13dのうちいずれか1つを散乱状態とする。その際に、観察者からみて奥に位置する(奥側)スクリーン13aから順に散乱状態に変化させている。また、隣接するスクリーンの切り換えは、例えば、スクリーン13aより1つ手前側に位置する(手前側)スクリーン13bが散乱状態に切り替わりきったときに奥側に位置するスクリーン13aが透過状態に変化し始めるようにスクリーンA制御信号とスクリーンB制御信号との“Hi”の期間が一部重なるようになっている。
即ち、スクリーン駆動装置8(制御部)は、スクリーン13a、13b、13c、13d(複数の表示部)のうち、観察者から離れた位置に画像を形成するスクリーン13a(表示部)から観察者に近い位置に画像を形成するスクリーン13d(表示部)に向かって順次、投影光を透過する透過状態から投影光を散乱する散乱状態に切り替えている。また、スクリーン駆動装置8(制御部)は、スクリーン13a、13b、13c、13d(複数の表示部)のうちの散乱状態である例えばスクリーン13a(一の表示部)に隣接するスクリーン13b(他の表示部)が透過状態から散乱状態となったときに、スクリーン13a(一の表示部)を透過状態に切り替え始めている。
ここで、このようにスクリーンの散乱状態と透過状態を切り替えることについて図4及び図5を参照して説明する。図4は、従来技術のようにブランク期間が設けられており、かつ、観察者から見て手前から奥の順に散乱状態が切り替わる場合である。図4(a)の上段に示した波形は2つのスクリーンの透過状態と散乱状態とを示したものであり、実線が手前側、一点鎖線が奥側を示す。図4(a)の下段に示した波形はプロジェクタ3の投影の有無を示す波形である。なお、プロジェクタ3は2つのスクリーンの更に奥に配置されているとする。
図4(a)の場合、まず、図4(b)に示したように、手前側のスクリーンのみを散乱状態にする。この場合、プロジェクタ3からの投影光は、透過状態である奥側のスクリーンをそのまま透過して手前側のスクリーンで散乱される。次に、図4(a)に示したように、手前側のスクリーンが透過状態に切り替わり始め、所定期間経過後奥側のスクリーンが散乱状態に切り替わり始める。この場合、図4(c)に示したように、奥側のスクリーンが散乱状態に切り替わった場合(強い散乱)であっても手前側のスクリーンは弱い散乱状態となっている。したがって、奥側のスクリーンで投影光が散乱されても、投影光のうち散乱しなかった突き抜け成分が弱い散乱状態の手前側のスクリーンで散乱されてしまいゴーストとして観察されてしまう。
図5は、本実施例の場合であり、ブランク期間がなく、かつ、観察者から見て奥から手前の順に散乱状態が切り替わる場合である。図5(a)の上段に示した波形は2つのスクリーンの透過状態と散乱状態とを示したものであり、実線が奥側、一点鎖線が手前側を示す。図5(a)の下段に示した波形はプロジェクタ3の投影の有無を示す波形である。
図5(a)の場合、まず、図5(b)に示したように、奥側のスクリーンのみを散乱状態にする。この場合、プロジェクタ3からの投影光は、奥側のスクリーンで散乱される。手前側のスクリーンは透過状態なので奥側のスクリーンで散乱された散乱光は前記した突き抜け成分とともに透過する。次に、図5(c)に示したように、奥側のスクリーンが透過状態に切り替わり始めるとともに、手前側のスクリーンが散乱状態に切り替わり始める。この場合、手前側のスクリーンが散乱状態に切り替わって(強い散乱)投影光が投影されると、奥側のスクリーンは弱い散乱状態のため当該投影光が弱く拡散されるが、手前側のスクリーンによる散乱でぼやかされてゴースト等としては殆ど観察できない。
また、図5のような順序でスクリーンの散乱状態を切り替えることで、ブランク期間をなくすことができる。図4の順序の場合は、ブランク期間を設けて手前側の透過率をある程度上昇させないと上述したようにゴーストが観察されてしまう。本実施例(図5)の順序であれば、ゴーストを抑えるとともにスクリーン間の切り替え期間が実質的になくなり、見かけ上スクリーンの応答時間を短縮できる。
本実施例によれば、表示装置1は、重ねて配置されているスクリーン13a、13b、13c、13dと、スクリーン13a、13b、13c、13dを、観察者から離れた位置に画像を形成するスクリーン13aから観察者に近い位置に画像を形成するスクリーン13bに向かって順次投影光を透過する透過状態から投影光を散乱する散乱状態に切り替えるスクリーン駆動装置8と、を備えている。そして、スクリーン駆動装置8は、スクリーン13a、13b、13c、13dのうち散乱状態であるスクリーン13aに隣接するスクリーン13bが透過状態から散乱状態となったときに、スクリーン13aを透過状態に切り替え始める。このようにすることにより、スクリーン13aとスクリーン13bとの切替期間を最小にして、ブランク期間を設けずにスクリーン13bへ切り替えることができる。また、観察者から離れたスクリーン13aから順次散乱状態にするので、前の層の散乱状態によるゴーストが観察されにくくなる。よって、ブランク期間を設けなくてもゴーストの発生を抑えることができる。
なお、上述した説明では、手前側のスクリーンが散乱状態に切り替わりきったときに奥側のスクリーンを透過状態に切り替え始めているが、手前側のスクリーンが散乱状態に切り替わりきったときに限らず、切り替わりきった以後であればよい。また、散乱状態に切り替わりきったとは、スクリーンとして映像を表示できる程度の透過率(奥側のスクリーンによるゴーストが見えない程度の透過率)であればよい。
次に、本発明の第2の実施例にかかる表示装置を図6を参照して説明する。なお、前述した第1の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は、上述した表示装置1をヘッドアップディスプレイに応用した例である。ヘッドアップディスプレイ100は図6に示すように、表示装置1と、フィールドレンズ2と、プロジェクタ3と、ミラー4と、コンバイナ7と、を備え、自動車等の車両に搭載される。
フィールドレンズ2は、表示装置1からの出射光をコンバイナ7の方向へ集光する。
ミラー4は、プロジェクタ3から投影された投影光を表示装置1に向けて反射する。
反射部としてのコンバイナ7は、例えば自動車のフロントガラス(ウインドシールドともいう)に設けられ、フィールドレンズ2からの出射光(映像光)を観察者に向けて反射する。
上述したヘッドアップディスプレイ100は、映像制御装置6から出力された映像(画像)がプロジェクタ3から映像光として投射され、ミラー4で反射されて表示装置1のスクリーン13に投影される。スクリーン13に投影された映像は、フィールドレンズ2を介してコンバイナ7で観察者に向けて反射されることで、観察者からはコンバイナ7(フロントガラス)を挟んだ先に虚像Vが形成されて視認される。
本実施例の場合、観察者が観察するのは虚像Vであるので、虚像Vを構成する画像が観察者から離れた位置に形成される画像から観察者の近い位置に形成される画像の順となるように、複数のスクリーンの散乱状態への切り替え順序を定める。
本実施例によれば、表示装置1をヘッドアップディスプレイ100に用いているので、ヘッドアップディスプレイ100においてゴーストの観察を抑えることができる。また、虚像を利用して奥行き感を持った表示をすることができる。
なお、本実施例では、虚像を表示する装置としてヘッドアップディスプレイ100で説明したが、それに限らず、例えば、アミューズメント機器やショーケース等、他の虚像を表示することがある装置に適用することができる。
次に、本発明の第3の実施例にかかる表示装置を図7及び図8を参照して説明する。なお、前述した第1、第2の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は、投影部がレーザプロジェクタ3Aとなっている点が異なる。つまり、本実施例における表示装置にはレーザプロジェクタ3Aも含む。
図7にレーザプロジェクタ3Aの概略構成図を示す。レーザプロジェクタ3Aは、緑色レーザ光源3aと、赤色レーザ光源3bと、青色レーザ光源3cと、コリメートレンズ3d、3e、3fと、ダイクロイックプリズム3g、3hと、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー3iと、MEMSコントローラ3jと、投射レンズ3kと、を備えている。
図7に示したレーザプロジェクタ3Aは、図示していないレーザ駆動回路により駆動された緑色レーザ光源3aから出力されたレーザ光が、コリメートレンズ3dによって略平行光に整形され、ダイクロイックプリズム3g、3hを透過して、MEMSミラー3iで投射レンズ3kに向けて反射する。
同様に、赤色レーザ光源3bから出力されたレーザ光はコリメートレンズ3eによって略平行光に整形され、ダイクロイックプリズム3gでダイクロイックプリズム3hに向けて反射し、ダイクロイックプリズム3hを透過して、MEMSミラー3iで投射レンズ3kに向けて反射する。
同様に、青色レーザ光源3cから出力されたレーザ光はコリメートレンズ3fによって略平行光に整形され、ダイクロイックプリズム3hでMEMSミラー3iに向けて反射し、更にMEMSミラー3iで投射レンズ3kに向けて反射する。
MEMSミラー3iは赤青緑の各色のレーザ光を投射レンズ3kを介してスクリーン13に向けて投射する。
MEMSコントローラ3jは、MEMSミラー3iを可動させてMEMSミラー3iが赤青緑の各色のレーザ光を反射する方向を制御する。つまり、レーザ光による走査を制御する。即ち、MEMSミラー3iとMEMSコントローラ3jとが走査部として機能する。なお、走査部として機能するのはMESMミラーに限らず、他の方式のミラー等の光学素子であってもよい。
次に、上述した構成のレーザプロジェクタ3Aにおける走査駆動について図8を参照して説明する。図8は、レーザプロジェクタ3Aがスクリーン13に対して映像を投射する際の走査波形である。図8で水平方向は映像の水平方向、垂直方向は映像の垂直方向を示す。映像は、映像が表示されるスクリーンを示し、Aがスクリーン13a、Bがスクリーン13b、Cがスクリーン13c、Dがスクリーン13cをそれぞれ示している。
水平方向は、従来と同様にラインごとに映像の左から右へ走査する。垂直方向は、まず1番目のスクリーン(スクリーン13a)について映像の上(一方)から下(他方)に走査する。次に2番目のスクリーンについて映像の下(他方)から上(一方)に走査(スクリーン13b)する。次に3番目のスクリーン(スクリーン13c)について映像の上から下に走査する。次に4番目のスクリーン(スクリーン13d)について映像の下から上に走査する。そして再度スクリーン13aからの走査を繰り返す。
本実施例によれば、レーザ光源を用いているレーザプロジェクタ3Aを更に備え、レーザプロジェクタ3Aは、垂直走査を、例えば、スクリーン13aの上から下に行った後にスクリーン13bの下から上へ行うようにしている。このようにすることにより、スクリーン13の切り換えの際にレーザプロジェクタ3Aはブランキング期間を設ける必要なく走査をすることができる。
なお、上述した実施例では、垂直方向の走査について、一方から他方の走査の次は他方から一方に走査するようにしていたが、水平方向の走査についても同様(左から右、右から左)にして行ってもよい。このようにすることにより、水平方向のブランキング期間が不要となり、映像の走査期間を短縮することができる。したがって、一定期間内に走査できるスクリーンの数を増やすことができるので、スクリーンを重ねる数を多くすることができる。
また、本発明は上記実施例に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の表示装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1 表示装置
3 プロジェクタ
3A レーザプロジェクタ
7 コンバイナ(反射部)
8 スクリーン駆動装置(制御部)
13a スクリーン(表示部)
13b スクリーン(表示部)
13c スクリーン(表示部)
13d スクリーン(表示部)

Claims (7)

  1. 重ねて配置されている複数の表示部と、
    前記複数の表示部を、観察者から離れた位置に画像を形成する前記表示部から観察者に近い位置に画像を形成する前記表示部に向かって順次、光を透過する透過状態から前記光を散乱する散乱状態に切り替える制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記複数の表示部のうち前記散乱状態である一の表示部に隣接する他の表示部が前記透過状態から前記散乱状態となった以後に、前記一の表示部を前記透過状態に切り替え始める、
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 前記制御部は、前記複数の表示部のうちの前記散乱状態である前記一の表示部に隣接する前記他の表示部が前記透過状態から前記散乱状態となったときに、前記一の表示部を前記透過状態に切り替え始めることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記表示部が表示した画像を観察者に反射する反射部を更に備え、
    前記画像は、観察者から虚像として観察されることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記複数の表示部に投影光を投影する投影部を更に備え、
    前記投影部は、レーザ光による光源と、投影する映像の垂直方向の走査を前記一の表示部の一方から他方に行った後に前記他の表示部の他方から一方へ行う走査部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 重ねて配置される複数の表示部を備える表示装置の表示方法であって、
    前記複数の表示部を、観察者から離れた位置に画像を形成する前記表示部から観察者に近い位置に画像を形成する前記表示部に向かって順次、光を透過する透過状態から前記光を散乱する散乱状態に切り替える制御工程を含み、
    前記制御工程は、前記複数の表示部のうち前記散乱状態である一の表示部に隣接する他の表示部が前記透過状態から前記散乱状態となった以後に、前記一の表示部を前記透過状態に切り替え始める、
    ことを特徴とする表示方法。
  6. 請求項5に記載の表示方法を、コンピュータにより実行させることを特徴とする表示プログラム。
  7. 請求項6に記載の表示プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102082892B1 (ko) * 2018-11-16 2020-02-28 에스케이텔레콤 주식회사 헤드업 디스플레이 장치

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102082892B1 (ko) * 2018-11-16 2020-02-28 에스케이텔레콤 주식회사 헤드업 디스플레이 장치

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