JP2017183018A - バナジウムレドックス二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】正極ユニット及び負極ユニットをケース内に効率よく収容することができるバナジウムレドックス二次電池を提供する。【解決手段】バナジウムレドックス二次電池は、負極電極10と、第1導電体11と、第1シーラント13と、イオン交換膜14とを有する負極ユニット1、正極電極20と、第2導電体21とを有し、負極ユニット1に対向する正極ユニット2、負極ユニット1及び正極ユニット2を挟持する二枚の挟持板6,6、酸性の正極用電解液104、及び負極ユニット1、正極ユニット2、二枚の挟持板6,6及び正極用電解液104を封入するケースを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、バナジウムイオン又はバナジウムを含むイオンを含有する活物質を用いたバナジウムレドックス二次電池に関する。
電池は、家電製品、電気自動車、ハイブリッド自動車及び太陽光発電設備等に広く用いられている。この電池として、バナジウムレドックス二次電池(例えば、特許文献1参照)又はリチウムイオン二次電池等が挙げられる。
バナジウムレドックス二次電池は、セルをケースに収容することにより構成される。セルは、二つのシート部の周縁部を接合することにより形成される外装と、該外装の内部に配され、交互に重ねられた複数の平板状の正極ユニット及び負極ユニットとを備える。
各負極ユニットは、負極電極と、平板状をなし、一平面に前記負極電極が設けられた第1導電体とを有する。正極ユニットは同様に第2導電体及び正極電極を有する。正極電極及び負極電極は、活物質、導電助剤としての炭素材料、バインダ及び電解液を有する。活物質は、バナジウムイオン又はバナジウムを含むイオンを含有している。セル内においては、正極電極及び負極電極が対向している。バナジウムレドックス二次電池は、正極電極及び負極電極間における酸化還元反応を利用して充放電を行う。
また、負極電極及び第1導電体、正極電極及び第2導電体における接触抵抗の上昇を防止するため、セルを、正極ユニット及び負極ユニットの対向方向において外装の外側から押圧部材により挟みケース内に収容することにより、押圧する場合がある。
特開2014−235833号公報
しかしながら、上記の構成では正極ユニット及び負極ユニットを配する外装において、シート部の周縁部に接合部分が必要となり、全体の体積が大きくなる。また、セルを外装の外側から押圧部材により挟むため、外装の厚み分かさばる。したがって、正極ユニット及び負極ユニットをケース内に収容する効率が悪くなるという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、正極ユニット及び負極ユニットをケース内に効率よく収容することができるバナジウムレドックス二次電池を提供することにある。
本発明に係るバナジウムレドックス二次電池は、バナジウム又はバナジウムイオンを含有する活物質及び酸性の電解液を含有する負極電極と、平板状をなし、一平面に前記負極電極が設けられた第1導電体と、電解液非透過性であり、前記第1導電体の側面及び前記一平面の周縁部を覆い、前記負極電極を囲むシーラントと、前記負極電極を覆い、前記シーラントに固着された隔膜とを有する負極ユニット、バナジウム又はバナジウムイオンを含有する活物質を含有しており、前記隔膜に接し、前記負極電極に対向する正極電極と、該正極電極が一平面に設けられた第2導電体とを有し、前記負極ユニットに対向する正極ユニット、前記負極ユニット及び正極ユニットを挟持する二枚の挟持板、酸性の正極用電解液、及び前記負極ユニット、前記正極ユニット、前記二枚の挟持板及び前記正極用電解液を封入するケースを備えることを特徴とする。
本発明によれば、正極ユニット及び負極ユニットをケース内に効率よく収容することができる。
実施の形態1に係る電池を示す断面図である。 セルの構造を示す断面図である。 実施の形態2に係るセルの構造を示す断面図である。 実施の形態3に係るセルが備える正極ユニットの断面図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る電池を示す断面図である。バナジウムレドックス二次電池は、複数の四角形平板状のセル100と、酸性の正極用電解液104と、セル100及び酸性の正極用電解液104とが封入されたケース110を有する。ケース110は、直方体状をなし、チタン製である。ケース110は、長手方向が設置面に対して水平方向となるように設置される。各セル100は、一側面をケース110の底面に対向させて、ケース110の長手方向に並べて収容されている。
ケース110の長手方向の一端側(図1の紙面の左側)におけるセル100は、一側面に平行な他側面から突出するチタン製の正極端子102を有しており、正極端子102は、ケース110の外部に引き出される。また、前記長手方向の他端側のセル100は、前記他側面から突出する負極端子105を有し、負極端子105は、ケース110の外部に引き出される。前記他端側のセル100以外の各セル100は、他側面から突出するチタン製の端子103を有する。各端子103は、前記一端側のセル100から順に隣り合う一のセル100に接続されている。正極端子102、端子103及び負極端子105は、チタン製である。
なお、各セル10は、ケース110の短手方向に並べて収容されていてもよい。
酸性の正極用電解液104は、図1に示すように底面からセル100の他側面及び端子103が浸る高さまで注がれている。なお、後述する正極電極20及び電極60の少なくとも一部が、正極用電解液104に浸っていれば、セル100の他側面及び端子103は、正極用電解液104に浸っていなくともよい。
図2は、セル100の構造を示す断面図である。図2においては、ケース110の前記長手方向の一端側(図1の紙面の左側)のセル100を示しているが、上記の正極端子102、端子103及び負極端子105の接続構成以外は、他のセル100も同様である。 セル100は、2つの負極ユニット1,1と、1つの正極ユニット2とを有する。負極ユニット1及び正極ユニット2は、四角形平板状をなしている。1つの正極ユニット2は、平面同士が対向するように2つの負極ユニット1,1に挟まれている。
セル100は、負極ユニット1及び正極ユニット2の対向方向において対向し、負極ユニット1及び正極ユニット2を挟持している二枚の挟持板6,6を有する。各挟持板6は、四角形状をなし、チタン製である。各挟持板6の対向面には、電極60が配されている。電極60は正極をなす。
また、セル100は、二枚の挟持板6,6を接続する二つのジョイント7,7を有する。各ジョイント7は、板状をなし、二つの嵌合孔70,70が設けられている。一のジョイント7は、各嵌合孔70に各挟持板6の一辺部分が挿入され、嵌合することにより各挟持板6を接続している。他のジョイント7は、同様に、各嵌合穴70に各挟持板6における前記一辺部分の反対側の対辺部分が挿入され、嵌合することにより、各挟持板6を接続している。各ジョイント7は、チタン製であり、これにより、各挟持板6及び各ジョイント7は、電気的に接続される。
上記構成のセル100において、負極ユニット1及び正極ユニット2は、二枚の挟持板6,6の対向方向においては各挟持板6により覆われ、ジョイント7,7の対向方向においては各ジョイント7に覆われている。
負極ユニット1及び正極ユニット2において、各挟持板6及び各ジョイント7に覆われていない部分(図2の紙面の垂直方向に係る部分)には、当該部分を覆う部材は設けられていない。即ち、セル100は密閉されていない。
負極ユニット1及び正極ユニット2は、前記部分において正極用電解液104に接している。
なお、各挟持板6に複数の孔を設け、ジョイント7を、該孔に挿通される角棒又は丸棒等の複数の棒状体とし、挿通されたジョイント7を各挟持板6に対し、電極60が配されていない側から、かしめて固定してもよい。また、同様に棒状体としたジョイント7の先端にねじ部を設け、挿通されたジョイント7を各挟持板6に対し、電極60が配されていない側から、ナットにより固定してもよい。これにより、負極ユニット1及び正極ユニット2を挟持板6により挟む方向に付勢して挟持でき、接触抵抗の上昇を良好に抑止できる。
負極ユニット1は、2つの負極電極10,10と、第1導電体11と、2枚の被覆シート12,12とを備える。
第1導電体11は、四角形状をなし、第1導電体11の両面夫々は、全面において二枚の被覆シート12,12に覆われている。各負極ユニット1の第1導電体11は、第1導電体11の周縁部の一部に接続されたチタン製のタブ部11bを有し、端子103は、各タブ部11bに接続されている。また、端子103は挟持板6及びジョイント7との絶縁を確保した状態で隣り合うセル100の挟持板6に電気的に接続されている。
ここで、図2においては、ケース110の長手方向の一端側(図1の紙面の左側)のセル100を示しているが、他端側(図1の紙面の右側)のセル100は、正極端子102を有しておらず、また、端子103に代えて、負極端子105がタブ部11bに接続され、ケース110の外部に引き出される。また、前記長手方向の一端側及び他端側のセル100以外のセル100は、正極端子102を有さず、端子103を有している。端子103は、隣接するセル100の挟持板6に接続されている。
第1導電体11は、銅、アルミニウム、ニッケル又はチタン等の高導電性の金属であることが好ましい。被覆シート12は、導電性及び電解液非透過性を有しており、例えば、グラファイトシート及び接着用の導電性シートを重ねたシート、導電性フィルム及びシート状の導電性ゴムを用いてもよい。また、被覆シート12に代えて、第1導電体11の両面に黒鉛コーティングを行ってもよい。
負極電極10は、活物質、導電助剤としての炭素材料、バインダ及び非水系溶媒を含有する溶液又は半固体状物等を被覆シート12に塗布し、非水系溶媒を揮発させた後、酸性の電解液を含ませることにより形成される。なお、非水系溶媒としては、N−メチルピロリドン(NMP)、メチルエチルケトン(MEK)、テトラヒドロフラン(THF)等が例示される。一の負極電極10は、第1導電体11の正極ユニット2側の一平面に、一の被覆シート12を介して周縁部を残して積層され、正極ユニット2に対向している。他の負極電極10(第2の負極電極に相当)は、第1導電体11の他平面に、他の被覆シート12を介して、周縁部を残して積層され、挟持板6に配された電極60に後述するイオン交換膜14を介して対向している。以上のように、被覆シート12の一平面は、負極電極10に対向し、他平面は、第1導電体11に対向している。
負極として機能する負極ユニット1の負極電極10の活物質に含まれるバナジウムイオン又はバナジウムを含むイオンは、酸化還元反応によって、2価及び3価の間で酸化数が変化するバナジウムイオンであるのが好ましい。2価及び3価の間で酸化数が変化するバナジウムイオンとしては、V2+(II)、V3+(III )が例示される。
負極用の活物質であるバナジウム化合物としては、硫酸バナジウム(II)(VSO4 ・nH2 O)、硫酸バナジウム(III )(V2 (SO43 ・nH2 O)が挙げられる。これらの混合物を用いてもよい。nは、0又は1〜10の整数である。
また、負極電極10に含まれる電解液は、硫酸水溶液であるのが好ましい。硫酸水溶液として、例えば濃度が90質量%未満の硫酸水溶液を用いることができる。電解液の量は、例えばバナジウム化合物100gに対して、2M(mol/L)の硫酸70mLである。
バインダとしては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)及びフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体(PVDF/HFP)等が挙げられる。
炭素材料としては、アセチレンブラック、ケッチェンブラック(登録商標)等のカーボンブラック、及びグラファイト等が挙げられる。炭素材料は1種又は2種以上を用いることができる。
負極ユニット1は、更に、四角形枠状の第1シーラント13を有する。第1シーラント13は、第1導電体11の側面と、二枚の被覆シート12,12夫々の周縁部とを覆っている。タブ部11bは、シーラント13から突出している。
第1シーラント13は、負極ユニット1の厚さ方向に並ぶ二つの分体13a,13bから形成され、分体13aは、一の被覆シート12の一平面の周縁部を覆い、分体13bは、他の被覆シート12の一平面の周縁部を覆っている。また、第1導電体11の側面は、分体13a,13bに覆われている。
更に、負極ユニット1は、四角形状をなし、水素イオン透過性を有する2枚のイオン交換膜14,14を有する。各イオン交換膜14は、一平面を、その周縁部を残して負極電極10に接触させ、負極電極10を覆っている。イオン交換膜14の周縁部は、シーラント13に固着されている。したがって、負極電極10は、第1導電体11に配された被覆シート12、第1シーラント13及び隔膜14に覆われている。ここで、第1導電体11の前記他平面に設けられた他の負極電極10を覆う隔膜14が第2の隔膜に相当する。
イオン交換膜14は、水素イオンに加えて硫酸イオンを透過してもよい。また、イオン交換膜14は、水素イオンを透過する隔膜の一例であり、負極ユニット1において、イオン交換膜14に代えて、イオン選択性を有さず、イオン透過性を有する多孔質膜等を用いてもよい。
正極ユニット2は、2つの正極電極20,20と、第2導電体21とを備える。
第2導電体21は、四角形状の本体部21a及び該本体部21aの周縁部の一部から延設されたタブ部21bを有する。第2導電体21はチタン製である。タブ部21bは、ジョイント7に接続されている。これにより、第2導電体21、挟持板6,6及びジョイント7,7は、電気的に接続される。
正極電極20は、負極電極10と同様に形成され、活物質、導電助剤としての炭素材料、及びバインダを含有しているが、負極電極10と異なり、正極用の活物質を含有している。一の正極電極20は、本体部21aの一平面に、周縁部を残して積層されている。他の正極電極20は、本体部21aの他平面に、周縁部を残して積層されている。
正極として機能する正極ユニット2の正極電極20の活物質に含まれるバナジウムイオン又はバナジウムを含むイオンは、酸化還元反応によって、5価及び4価の間で酸化数が変化するバナジウムを含むイオンであるのが好ましい。5価及び4価の間で酸化数が変化するバナジウムを含むイオンとしては、VO2+(IV)、VO2 +(V )が例示される。
正極用の活物質であるバナジウム化合物は、酸化硫酸バナジウム(IV)(VOSO4 ・nH2 O)、酸化硫酸バナジウム(V )((VO22 SO4 ・nH2 O)を挙げることができる。これらの混合物を用いてもよい。nは、0〜5の整数である。
ここで、挟持板6に配される電極60の材質は、正極電極20の材質と同様である。また、正極用電解液104は、負極ユニット1の電解液と同様、硫酸水溶液であることが好ましい。
図2に示すように、負極ユニット1は、夫々の負極電極10が対向するように配され、正極電極20に負極ユニット1の負極電極10がイオン交換膜14を介して対向するように、正極ユニット2を挟んでいる。正極ユニット2における正極電極20は、負極ユニット1のイオン交換膜14に接している。
イオン交換膜14を介して対向する負極電極10及び正極電極20間、負極電極10及び正極電極60間において、下記式(1)及び(2)の反応が生じる。
正極:VOX2 ・nH2 O(s)⇔VO2 X・(n−1)H2 O(s)+HX+H+ +e- …(1)
負極:VX3 ・nH2 O(s)+H+ +e- ⇔VX2 ・nH2 O(s)+X- …(2)
式中、Xは1価の陰イオンを表す。Xがm価の陰イオンである場合、結合係数(1/m)が考慮される。nはバナジウム化合物の種類に応じた種々の値をとり得る。
式(1)及び式(2)の反応を利用してセル100を有するバナジウムレドックス二次電池の充放電が行われる。式(1)及び式(2)の反応においてイオン交換膜14を介して、負極電極10及び正極電極20間、負極電極10及び正極電極60間でプロトンが移動する。また、ケース110の長手方向の一端側のセル100の正極端子102及び他端側のセル100の負極端子105により、外部の負荷又は充電器等との電子のやり取りが行われる。
上記の構成によれば、正極ユニット2及び負極ユニット1を、ジョイント7,7により接続された二枚の挟持板6,6により挟持し、正極ユニット2及び負極ユニット1を覆う部材を別に設けることなく、ケース110に収容している。したがって、余分にかさばることがないので、セル100をケース110内に効率よく収容できる。
また、正極ユニット2及び負極ユニット1を挟持板6,6により挟持することにより、正極電極20及び第2導電体21における接触抵抗の上昇を防止し、また、負極電極10及び第1導電体11における接触抵抗の上昇を防止することができる。これにより、セル100及び該セル100を備えるバナジウムレドックス二次電池の性能の低下を防止することができる。ジョイント7により二枚の挟持板6,6を接続し、正極ユニット2及び負極ユニット1をケース110内に安定して配置することができる。
更に、負極電極10は、第1導電体11、第1シーラント13及び隔膜14に覆われている。したがって、負極電極10が含有する電解液及びケース110内の正極用電解液104が混合することを防止できる。
挟持板6に電極60を配することにより、正極ユニット2及び負極ユニット1の数を増加させることなく、容易に電池の容量を増大させることが可能となる。また、挟持板6に配された電極60は、正極をなすので、ケース110内の正極用電解液104を含ませることができる。更に、挟持板6に配された電極60と、負極電極10との間において、イオン交換膜14を介して酸化還元反応を生じさせることができる。
挟持板6がチタン製であるので、挟持板6に配された電極60を、導電体を別に設けることなく機能させることができるので、スペースを省略することができる。
チタンは正極用電解液104に腐食されないので、チタン製の第2導電体21がケース110内の正極用電解液104により腐食することを防止できる。また、チタン製の挟持板6がケース110内の正極用電解液104により腐食することを防止することができる。
ケース110は、チタン製であるので、強度を確保でき、正極用電解液104により腐食することを防止することができる。また、正極端子102、端子103及び負極端子105はチタン製であるので、正極用電解液104に腐食されない。
(実施の形態2)
実施の形態2においては、実施の形態1とセル100の構造及び配置が異なる。図3は実施の形態2に係るセル100の断面図である。実施の形態2に係るセル100の構成について、実施の形態1と同様な構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
正極ユニット2における導電体21の本体部21aの両平面夫々は、全面において二枚の被覆シート22,22に覆われている。一の正極電極20は、一の被覆シート22に、周縁部を残して積層されている。他の正極電極20は、他の被覆シート22に、周縁部を残して積層されている。即ち、被覆シート22の一平面は、正極電極20に対向し、他平面は第2導電体21に対向している。
正極ユニット2は、更に、四角形枠状の第2シーラント23を有する。第2シーラント23は、第2導電体21の側面と、二枚の被覆シート22,22夫々の一平面の周縁部とを覆っている。
第2シーラント23は、正極ユニット2の厚さ方向に並ぶ二つの分体23a,23bから形成され、分体23aは、一の被覆シート22の一平面の周縁部を覆い、分体23bは、他の被覆シート22の一平面の周縁部を覆っている。また、第2導電体21aの側面は、分体23a,23bに覆われている。また、タブ部21bは、先端部以外が分体23a,23bに覆われている。
正極ユニット2の第2導電体21、正極端子102及び端子103は、チタン以外の金属により形成されている。
図3において、ケース110内の正極用電解液104の高さは、破線に示す位置であり、セル100は、ケース110内において、タブ部11bが正極用電解液104に浸らないように収容される。したがって、各タブ部11bは、正極用電解液104の外で互いに接続されている。
また、タブ部21bの先端部は、正極用電解液104に浸っておらず、タブ部21b及びジョイント7は電解液外で接続されている。端子103は、正極用電解液104に浸っておらず、正極用電解液104の外で挟持板6に接続されている。更に、正極端子102は、ケース110内の正極用電解液104に浸っていない。
上記の構成によれば、負極ユニット1のタブ部11b、正極ユニット2の第2導電体21、正極端子102及び端子103において、チタン以外の金属を用いた場合であっても、ケース110内の正極用電解液104に腐食されず、設計性が向上する。
(実施の形態3)
実施の形態3においては、実施の形態1及び実施の形態2と正極ユニット2の構造が異なる。図4は実施の形態3に係るセル100が備える正極ユニット2の断面図である。実施の形態3に係るセル100の構成について、実施の形態1及び実施の形態2と同様な構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態3に係る正極ユニット2においては、タブ部と、導電体とは別部材である。第2導電体21は、四角形平板状をなし、第2導電体21の両平面夫々の一辺部分を残して、被覆シート22,22に覆われている。前記一辺部分における一部には、矩形箔状をなすチタン製のタブ部21cが設けられ、タブ部21cの基端部が第2導電体21の一平面に接続されている。
実施の形態2同様、第2シーラント23は、正極ユニット2の厚さ方向に並ぶ二つの分体23a,23bから形成されている。第2シーラント23は、被覆シート22,22の一平面の周縁部と、第2導電体21の側面とを覆っている。また、第2シーラント23は、タブ部21cの先端部以外の部分であって、前記第2導電体21への接触部分以外の部分を覆っている。更に、第2シーラント23は、第2導電体21の前記一辺部分において、タブ部21cが対向する部分以外を覆っている。
上記の構成によれば、タブ部21c及びジョイント7の接続は電解液内及び電解液外のいずれでも可能である。また、第2導電体21は、導電性を確保できればいかなる材質であってもよい。したがって、セル100及びバナジウムレドックス二次電池における設計の自由度が増大する。
なお、実施の形態1及び実施の形態2において、負極ユニット1及び正極ユニット2の個数は、合計3個であるがこれに限られず、積層数を3個より多くしてもよく、また、少なくしてもよい。
また、実施の形態1から実施の形態3までにおいて、負極ユニット1、正極ユニット2、挟持板6、第1導電体11、第2導電体21、第1シーラント13、第2シーラント23及びイオン交換膜14は四角形状に限られず、四角形以外の多角形状又は円形状等であってもよい。また、タブ部21cは,矩形箔状に限られず、外部との電子のやり取りが可能であればいかなる形状であってもよい。
更に、ジョイント7は、チタン製でなくともよく、例えば、任意の金属にフッ素コートを施したものであってもよい。このとき、第2導電体21及び挟持板6の電気的接続は、ジョイント7ではなく、別に設けられたタブ等により行われる。また、挟持板6は、チタン製でなくともよく、対向面に電極60を配していなくてもよい。更に、外装ケース110は樹脂製であってもよい。
更に、ジョイント7は、嵌合孔70でなく、ねじにより挟持板6に接続される構成その他の構成であってもよい。また、各挟持板6は、ジョイント7を介さず、例えばねじにより、互いに直接接続されてもよい。以上のようにねじを用いる場合、ねじをチタン製とすることにより正極用電解液104中における腐食を防止することができる。
以上のように、本発明に係るバナジウムレドックス二次電池は、バナジウム又はバナジウムイオンを含有する活物質及び酸性の電解液を含有する負極電極と、平板状をなし、一平面に前記負極電極が設けられた第1導電体と、電解液非透過性であり、前記第1導電体の側面及び前記一平面の周縁部を覆い、前記負極電極を囲むシーラントと、前記負極電極を覆い、前記シーラントに固着された隔膜とを有する負極ユニット、バナジウム又はバナジウムイオンを含有する活物質を含有しており、前記隔膜に接し、前記負極電極に対向する正極電極と、該正極電極が一平面に設けられた第2導電体とを有し、前記負極ユニットに対向する正極ユニット、前記負極ユニット及び正極ユニットを挟持する二枚の挟持板、酸性の正極用電解液、及び前記負極ユニット、前記正極ユニット、前記二枚の挟持板及び前記正極用電解液を封入するケースを備えることを特徴とする。
本発明によれば、正極ユニット及び負極ユニットを二枚の挟持板により挟持し、正極ユニット及び電極ユニットを覆う部材を挟持板とは別に設けることなく、ケースに収容している。したがって、余分にかさばることがないので、正極ユニット及び負極ユニットをケース内に効率よく収容できる。
また、正極ユニット及び負極ユニットを挟持板により挟持することにより、正極電極及び第1導電体における接触抵抗の上昇を防止し、また、負極電極及び第2導電体における接触抵抗の上昇を防止することができる。これにより、電池の性能の低下を防止することができる。
更に、負極電極は、導電体、シーラント及び隔膜に覆われている。したがって、負極電極が含有する電解液及びケース内の正極用電解液が混合することを防止できる。
本発明に係るバナジウムレドックス二次電池は、前記二枚の挟持板の対向面には電極が配されていることを特徴とする。
本発明によれば、挟持板に電極を配することにより、正極ユニット及び負極ユニットの数を増加させることなく、容易に電池の容量を増大させることが可能となる。
本発明に係るバナジウムレドックス二次電池は、前記挟持板は導電性であることを特徴とする。
本発明によれば、挟持板に配された電極を、導電体を別に設けることなく機能させることができるので、スペースを省略することができる。
本発明に係るバナジウムレドックス二次電池は、前記挟持板に配された前記電極は正極をなしていることを特徴とする。
本発明によれば、前記挟持板に配された前記電極にケース内の正極用電解液を含ませることができる。
本発明に係るバナジウムレドックス二次電池は、前記負極ユニットは、更に前記第1導電体の他平面に設けられた第2の負極電極と、該第2の負極電極を覆う第2の隔膜とを備え、前記シーラントは、更に前記第1導電体の前記他平面の周縁部を覆い、前記第2の負極電極を囲み、前記第2の隔膜は、前記シーラントに固着されており、前記挟持板に配された前記電極は、正極をなし、前記第2の隔膜を介して前記第2の負極電極に対向していることを特徴とする。
本発明によれば、挟持板に配された電極と、第2の負極電極とを、第2の隔膜を介して対向させており、酸化還元反応を生じさせることができる。更に、第2の負極電極は、導電体、シーラント及び第2の隔膜に覆われている。したがって、第2の負極電極が含有する電解液及びケース内の正極用電解液が混合することを防止できる。
本発明に係るバナジウムレドックス二次電池は、前記挟持板はチタン製であることを特徴とする。
本発明によれば、チタンは正極用電解液に腐食されないので、挟持板がケース内の正極用電解液により腐食することを防止することができる。
本発明に係るバナジウムレドックス二次電池は、前記第2導電体はチタン製であることを特徴とする。
本発明によれば、チタンは正極用電解液に腐食されないので、第2導電体がケース内の正極用電解液により腐食することを防止することができる。
本発明に係るバナジウムレドックス二次電池は、前記二枚の挟持板を接続する接続部材を備えることを特徴とする。
本発明によれば、接続部材により二枚の挟持板を接続し、正極ユニット及び負極ユニットをケース内に安定して配置することができる。
本発明に係るバナジウムレドックス二次電池は、前記接続部材はチタン製であることを特徴とする。
本発明によれば、チタンは正極用電解液に腐食されないので、接続部材の正極用電解液による腐食を防止することができる。
本発明に係るバナジウムレドックス二次電池は、前記ケースはチタン製であることを特徴とする。
本発明によれば、ケースの強度を確保でき、また、チタンは正極用電解液に腐食されないので、正極用電解液により腐食することを防止することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。即ち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
1 負極ユニット
2 正極ユニット
6 挟持板
7 ジョイント(接続部材)
10 負極電極
11 第1導電体
13 第1シーラント(シーラント)
14 イオン交換膜(隔膜、第2の隔膜)
20 正極電極
21 第2導電体
60 電極
104 正極用電解液
110 ケース

Claims (10)

  1. バナジウム又はバナジウムイオンを含有する活物質及び酸性の電解液を含有する負極電極と、平板状をなし、一平面に前記負極電極が設けられた第1導電体と、電解液非透過性であり、前記第1導電体の側面及び前記一平面の周縁部を覆い、前記負極電極を囲むシーラントと、前記負極電極を覆い、前記シーラントに固着された隔膜とを有する負極ユニット、
    バナジウム又はバナジウムイオンを含有する活物質を含有しており、前記隔膜に接し、前記負極電極に対向する正極電極と、該正極電極が一平面に設けられた第2導電体とを有し、前記負極ユニットに対向する正極ユニット、
    前記負極ユニット及び正極ユニットを挟持する二枚の挟持板、
    酸性の正極用電解液、及び
    前記負極ユニット、前記正極ユニット、前記二枚の挟持板及び前記正極用電解液を封入するケース
    を備えることを特徴とするバナジウムレドックス二次電池。
  2. 前記二枚の挟持板の対向面には電極が配されていることを特徴とする請求項1に記載のバナジウムレドックス二次電池。
  3. 前記挟持板は導電性であることを特徴とする請求項2に記載のバナジウムレドックス二次電池。
  4. 前記挟持板に配された前記電極は正極をなしていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のバナジウムレドックス二次電池。
  5. 前記負極ユニットは、更に前記第1導電体の他平面に設けられた第2の負極電極と、該第2の負極電極を覆う第2の隔膜とを備え、
    前記シーラントは、更に前記第1導電体の前記他平面の周縁部を覆い、前記第2の負極電極を囲み、
    前記第2の隔膜は、前記シーラントに固着されており、
    前記挟持板に配された前記電極は、正極をなし、前記第2の隔膜を介して前記第2の負極電極に対向している
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のバナジウムレドックス二次電池。
  6. 前記挟持板はチタン製であることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一つに記載のバナジウムレドックス二次電池。
  7. 前記第2導電体はチタン製であることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一つに記載のバナジウムレドックス二次電池。
  8. 前記二枚の挟持板を接続する接続部材を備えることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか一つに記載のバナジウムレドックス二次電池。
  9. 前記接続部材はチタン製であることを特徴とする請求項8に記載のバナジウムレドックス二次電池。
  10. 前記ケースはチタン製であることを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか一つに記載のバナジウムレドックス二次電池。
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