JP2017182419A - 水産収穫物収納函の貸出システム - Google Patents

水産収穫物収納函の貸出システム Download PDF

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雅樹 津山
卓 津山
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卓 津山
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Abstract

【課題】返却率の向上を図ることのできる貸出システムを提供する。【解決手段】貸出の際、貸出読取装置6によって読み取られた魚函2のRFIDチップに記録された魚函IDは、管理装置20に送信される。管理装置20の貸出処理手段22は、当該魚函IDの魚函が、第1貸出者に貸し出し中である旨を記録部に記録する。競り落としの際、中間読取装置8によって読み取られた魚函2の魚函IDは、管理装置20に送信される。中間撮像装置10によって、魚函2の上に置かれた名札4が撮像される。撮像された画像は、第3貸出者(仲買人)を特定する。管理装置20は、受信した魚函IDにて特定される魚函2の貸出先を、仲買人(第3貸出者)に変更する。管理装置20の返却処理手段26は、受信した魚函IDに基づいて、当該魚函が返却された旨を記録する。競り落とした第3貸出者または返却を行った第4貸出者に対し、返却に対するインセンティブを付与する。【選択図】図1

Description

漁船にて収穫したイカなどの水産収穫物は、魚函と呼ばれる小型の収納函に入れられ、港の競り市場まで漁船で運び込まれる。競り市場では、魚函に入った状態で競りが行われ、競り落とした仲買人が加工工場などにこれを販売する。
従来、この魚函は木製であり、繰り返し使用することを前提としていなかったため、資源の無駄が生じていた。そこで、本件出願人は既に、この魚函をプラスチック製として貸し出すことで繰り返し使用することを提案し、北海道において実現している。
この際、問題となるのは、いかにして魚函の回収率を上げるかという点である。魚函が使い捨てであり返却を要しないという従前の慣習があることから、回収が困難であるという背景がある。さらに、仲買人が遠方の加工工場に販売した場合には、回収が物理的に困難となるという背景もあった。
本件出願人は、この問題点を解決するための提案を既になしている(特許文献1)。特許文献1では、コンピュータシステムを用いて、貸出数と返却数を管理し、現状を正確に把握することのできるシステムを提案している。このように、現状を正確に把握することで、回収率向上に向けた施策を立案することが容易となる。
特開2005−108148
しかしながら、上記の従来技術においては、現状を正確に把握することはできるものの、抜本的に回収率を向上させるものではなかった。このような問題は、魚函に限らず、収納函一般に該当するものであった。
この発明は、上記の問題点を解決して、転々とする収納函であっても、全ての経路を管理する必要なく、しかも、返却に協力することで返却者にインセンティブを与えることで、返却率の向上を図ることのできる貸出システムを提供することを目的とする。
この発明の独立して適用可能ないくつかの特徴を以下列挙する。
(1)(2)この発明に係る貸出システムは、管理装置および当該管理装置と通信可能な貸出読取装置、中間読取装置、返却読取装置を備えた水産収穫物収納函の貸出システムであって、
前記貸出読取装置は、無線通信によって読取可能な収納函IDを記録した無線ID回路を埋め込み、または取り付けた水産収穫物収納函を、所有者から第1貸出者に貸し出す際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出して、管理装置に送信し、前記中間読取装置は、第1貸出者または第1貸出者から直接・間接に貸与を受けた第2貸出者が競り市場に出した水産収穫物収納函に収納した水産収穫物を、第3貸出者が競り落とした際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出し、第3貸出者と対応づけて、管理装置に送信し、前記返却読取装置は、第3貸出者または第3貸出者から直接・間接に貸与を受けた第4貸出者が、前記所有者に前記水産収穫物収納函を返却する際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出し、管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記貸出読取装置からの収納函IDを受信し、当該水産収穫物収納函が第1貸出者に貸出中であることを記録部に記録する貸出処理手段と、前記中間読取装置からの収納函IDを受信し、当該水産収穫物収納函の貸出先を第1貸出者から第3貸出者に変更するよう記録部に記録する貸出先変更処理手段と、前記返却読取装置からの収納函IDを受信し、当該水産収穫物収納函が返却されたことを記録部に記録するとともに、少なくとも第3貸出者または第4貸出者のいずれかに、インセンティブを付与するための処理を行う返却処理手段とを備えたことを特徴としている。
したがって、第3貸出者や第4貸出者への貸出を魚函ごとに正確に把握しインセンティブを与えることができるので、返却に対して第3貸出者や第4貸出者の協力を得ることができ、返却率を向上させることができる。
(3)この発明に係る貸出システムは、中間読取装置が、前記水産収穫物収納函の収納函IDを取得する際に、当該水産収穫物収納函の水産収穫物の上に載置された転得者識別札に埋め込まれ、または取り付けられた無線ID回路から転得者IDを取得し、当該転得者を第3貸出者として前記収納函IDと関連づけて、管理装置に送信することを特徴としている。
したがって、対応づけが容易でない、第3貸出者と個々の魚函との対応づけを、手間をかけずに正確に行うことができる。
(4)この発明に係る貸出システムは、中間読取装置が、競り対象である水産収穫物収納函を裁置したパレット、競り市場の出入口、水産収穫物収納函を運ぶ車両、可搬性コンピュータの少なくともいずれかに設けられていることを特徴としている。
したがって、特別な処理をしなくとも、容易に魚函ID、転得者IDを取得することができる。
(5)この発明に係る貸出システムは、中間読取装置が、撮像部を有しており、前記水産収穫物収納函の収納函IDを取得する際に、当該水産収穫物収納函の水産収穫物の上に裁置された転得者識別札を撮像した画像に基づいて転得者を特定し、当該転得者を第3貸出者として前記収納函IDと関連づけて、管理装置に送信することを特徴としている。
したがって、特別な転得者識別札を用いなくとも第3貸出者の特定を行うことができる。
(6)(7)この発明に係る貸出システムは、管理装置および当該管理装置と通信可能な貸出読取装置、中間読取装置、返却読取装置を備えた収納函の貸出システムであって、
前記貸出読取装置は、無線通信によって読取可能な収納函IDを記録した無線ID回路を埋め込み、または取り付けた収納函を、所有者から第1貸出者に貸し出す際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出して、管理装置に送信し、前記中間読取装置は、第1貸出者または第1貸出者から直接・間接に貸与を受けた第2貸出者が競り市場に出した収納函に収納した収納物を、第3貸出者が競り落とした際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出し、第3貸出者と対応づけて、管理装置に送信し、前記返却読取装置は、第3貸出者または第3貸出者から直接・間接に貸与を受けた第4貸出者が、前記所有者に前記収納函を返却する際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出し、管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記貸出読取装置からの収納函IDを受信し、当該収納函が第1貸出者に貸出中であることを記録部に記録する貸出処理手段と、前記中間読取装置からの収納函IDを受信し、当該収納函の貸出先を第1貸出者から第3貸出者に変更するよう記録部に記録する貸出先変更処理手段と、前記返却読取装置からの収納函IDを受信し、当該収納函が返却されたことを記録部に記録するとともに、少なくとも第3貸出者または第4貸出者のいずれかに、インセンティブを付与するための処理を行う返却処理手段とを備えたことを特徴としている。
したがって、第3貸出者や第4貸出者への貸出を収納函ごとに正確に把握しインセンティブを与えることができるので、返却に対して第3貸出者や第4貸出者の協力を得ることができ、返却率を向上させることができる。
(8)(9)この発明に係る返却システムは、管理装置および当該管理装置と通信可能な貸出読取装置、中間読取装置、中間撮像装置、返却読取装置を備えた水産収穫物収納函の貸出システムであって、
前記貸出読取装置は、無線通信によって読取可能な収納函IDを記録した無線ID回路を埋め込み、または取り付けた水産収穫物収納函を、所有者から第1貸出者に貸し出す際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出して、管理装置に送信し、前記中間読取装置は、第1貸出者または第1貸出者から直接・間接に貸与を受けた第2貸出者が競り市場に出した水産収穫物収納函に収納した水産収穫物を、第3貸出者が競り落とした際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出して、管理装置に送信し、前記中間撮像装置は、前記競り落とされた前記水産収穫物収納函の水産収穫物の上に裁置された転得者識別札を撮像し、撮像画像を管理装置に送信し、前記返却読取装置は、第3貸出者または第3貸出者から直接・間接に貸与を受けた第4貸出者が、前記所有者に前記水産収穫物収納函を返却する際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出し、管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記貸出読取装置からの収納函IDを受信し、当該水産収穫物収納函が第1貸出者に貸出中であることを記録部に記録する貸出処理手段と、前記中間読取装置からの収納函IDを受信し、前記中間撮像装置から転得者識別札の撮像画像を受信し、当該画像に基づいて転得者を特定し、当該転得者を第3貸出者として前記収納函IDと関連づけ、前記水産収穫物収納函の貸出先を第1貸出者から第3貸出者に変更するよう記録部に記録する貸出先変更処理手段と、前記返却読取装置からの収納函IDを受信し、当該水産収穫物収納函が返却されたことを記録部に記録するとともに、少なくとも第3貸出者または第4貸出者のいずれかに、インセンティブを付与するための処理を行う返却処理手段とを備えたことを特徴としている。
したがって、第3貸出者や第4貸出者への貸出を魚函ごとに正確に把握しインセンティブを与えることができるので、返却に対して第3貸出者や第4貸出者の協力を得ることができ、返却率を向上させることができる。また、特別な転得者識別札を用いなくとも第3貸出者の特定を行うことができる。
(10)この発明に係る貸出システムは、中間読取装置が、競り対象である水産収穫物収納函を裁置したパレット、競り市場の出入口、水産収穫物収納函を運ぶ車両、可搬性コンピュータの少なくともいずれかに設けられていることを特徴としている。
したがって、特別な処理をしなくとも、容易に魚函ID、転得者IDを取得することができる。
(11)この発明に係る貸出システムは、中間撮像装置が、競り市場の出入口、水産収穫物収納函を運ぶ車両、可搬性コンピュータの少なくともいずれかに設けられていることを特徴としている。
したがって、容易に第3貸出者を特定することができる。
(12)(13)この発明に係る貸出システムは、管理装置および当該管理装置と通信可能な貸出読取装置、中間読取装置、中間撮像装置、返却読取装置を備えた収納函の貸出システムであって、
前記貸出読取装置は、無線通信によって読取可能な収納函IDを記録した無線ID回路を埋め込み、または取り付けた収納函を、所有者から第1貸出者に貸し出す際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出して、管理装置に送信し、前記中間読取装置は、第1貸出者または第1貸出者から直接・間接に貸与を受けた第2貸出者が競り市場に出した収納函に収納した収納物を、第3貸出者が競り落とした際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出して、管理装置に送信し、前記中間撮像装置は、前記競り落とされた前記収納函の収納物の上に裁置された転得者識別札を撮像し、撮像画像もしくは撮像画像に基づいて判断した転得者情報を管理装置に送信し、前記返却読取装置は、第3貸出者または第3貸出者から直接・間接に貸与を受けた第4貸出者が、前記所有者に前記収納函を返却する際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出し、管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記貸出読取装置からの収納函IDを受信し、当該収納函が第1貸出者に貸出中であることを記録部に記録する貸出処理手段と、前記中間読取装置からの収納函IDを受信し、前記中間撮像装置から転得者識別札の撮像画像を受信し当該画像に基づい転得者を特定し、あるいは前記中間撮像装置から受信した転得者情報に基づいて転得者を特定し、当該転得者を第3貸出者として前記収納函IDと関連づけ、前記収納函の貸出先を第1貸出者から第3貸出者に変更するよう記録部に記録する貸出先変更処理手段と、前記返却読取装置からの収納函IDを受信し、当該収納函が返却されたことを記録部に記録するとともに、少なくとも第3貸出者または第4貸出者のいずれかに、インセンティブを付与するための処理を行う返却処理手段とを備えたことを特徴としている。
したがって、第3貸出者や第4貸出者への貸出を収納函ごとに正確に把握しインセンティブを与えることができるので、返却に対して第3貸出者や第4貸出者の協力を得ることができ、返却率を向上させることができる。また、特別な転得者識別札を用いなくとも第3貸出者の特定を行うことができる。
「貸出処理手段」は、実施形態においては、ステップS2またはステップS52がこれに対応する。
「貸出先変更処理手段」は、実施形態においては、ステップS9またはステップS56がこれに対応する。
「返却処理手段」は、実施形態においては、ステップS11、S12またはステップS58、S59がこれに対応する。
「仲買人」とは、他人のために競り落とす者だけでなく、自分のために競り落とす者も含む概念である。
「プログラム」とは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソース形式のプログラム、圧縮処理がされたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む概念である。
この発明の一実施形態による貸出システムの全体構成図である。 貸出システムのシステム構成図である。 魚函2の例である。 管理装置20のハードウエア構成である。 管理プログラム48のフローチャートである。 管理プログラム48のフローチャートである。 貸出データの例である。 管理データベースの例である。 競りデータの例である。 名札データの例である。 管理データベースの例である。 返却データの例である。 管理データの例である。 第2の実施形態による貸出システムの全体構成図である。 貸出システムのシステム構成図である。 管理プログラム48のフローチャートである。 管理プログラム48のフローチャートである。
1.第1の実施形態
1.1システムの全体構成
図1に、この発明の一実施形態による貸出システムの全体構成を示す。このシステムにおいては、RFIDチップの埋め込まれた魚函2を用いている。なお、RFIDチップを、魚函2に取り付けるようにしてもよい。魚函2を所有する所有者は、第1貸出者(たとえば、漁業協同組合)に対し、魚函を貸与する。この際、貸出読取装置6によって、魚函2のRFIDチップに記録された魚函IDを読み取る。読み取られた魚函IDは、管理装置20に送信される。管理装置20の貸出処理手段22は、当該魚函IDの魚函が、第1貸出者に貸し出し中である旨を記録部に記録する。
第1貸出者に貸し出された魚函2は、さらに、第2貸出者(たとえば、漁師)に貸し出される。第2貸出者は、漁を行って得た魚などを、この魚函2に収納し競り市場に出す。競り市場において、これを競り落とした第3貸出者(たとえば、仲買人)は、自らが競り落とした魚であることを明らかにするために、名札4を魚函2の魚の上に置く。名札4には、当該仲買人を区別するためのマークや文字が記載されている。ここで、魚を競り落としてその所有権を得た仲買人を、第3貸出者と呼んでいるのは、魚函2に注目しているからである。
この競り落としの際、中間読取装置8によって、魚函2のRFIDチップに記録された魚函IDを読み取る。読み取られた魚函IDは、管理装置20に送信される。さらに、中間撮像装置10によって、魚函2の上に置かれた名札4を撮像する。撮像された画像は、管理装置20に送信される。管理装置20の貸出先変更処理手段24は、受信した名札4の撮像画像に基づいて、仲買人(第3貸出者)を特定し、上記受信した魚函IDにて特定される魚函2の貸出先を、仲買人(第3貸出者)に変更する。
仲買人から先の流通経路は種々多様であって、遠方へ持ち運ばれることもあるので、これから先の魚函2の経路を正確に把握することは困難である。したがって、競り落としの段階で、いずれの仲買人(第3貸出者)に魚函2が渡されたかを確認できることのメリットは大きい。
第3貸出者から魚函2入りの魚を受け取った第4貸出者(たとえば、水産加工工場)は、使用済みの魚函2を所有者に返却する。この際、返却読取装置12によって、魚函2のRFIDチップに記録された魚函IDを読み取る。読み取られた魚函IDは、管理装置20に送信される。
管理装置20の返却処理手段26は、受信した魚函IDに基づいて、当該魚函が返却された旨を記録する。さらに、返却処理手段26は、この返却処理の際に、少なくとも競り落とした第3貸出者または返却を行った第4貸出者に対し、返却に対するインセンティブを付与する処理を行う。たとえば、返却された魚函2の数量に応じて、手数料を支払うための処理を行う。
第3貸出者に対してインセンティブを与えるのは、第3貸出者以降の流通を把握することが困難であるため、第3貸出者に回収に対するインセンティブを与えることで、回収に対する第3貸出者の協力を得て、回収率を高めるためである。この実施形態によるシステムでは、中間読取装置8、中間撮像装置10によって、いずれの第3貸出者が、いずれの魚函2を持ち運んだかが明確になるので、上記のような処理が可能となっている。
以上のようにして返却された魚函2は、再び、第1貸出者に貸し出される。
図2に、システム構成図を示す。この実施形態では、図3に示すように、プラスチック製の魚函2を用いている。また、この魚函2を成形する際に、パッシブ型のRFIDチップを埋め込んでいる。なお、成形後にタグ型のRFIDチップ等を取り付けるようにしてもよい。また、アクティブ型のRFIDチップを用いるようにしてもよい。
図2に戻って、この実施形態では、貸出読取装置として携帯型のRFIDリーダ6を用いている。RFIDリーダ6によってRFIDチップ3から読み取られた魚函IDは、インターネットを介して管理装置20に送信される。
中間読取装置として、競り落とした仲買人(第3貸出者)が魚入りの魚函2を運ぶためのパレット5に設けられたRDIFリーダ8を用いている。また、中間撮像装置として、競り市場に固定的に設けられたカメラ10を用いている。このカメラ10により、仲買人が魚入りの魚函2に置く、自らが競り落としたことを示すための名札4を撮像する。
なお、図2においては、パレット5の上に魚函2が一つだけしか載置されていないが、多くの場合、多数の魚函2が載置されることになる。
返却読取装置として携帯型のRFIDリーダ6を用いている。この実施形態では、このRFIDリーダ6は、貸出読取装置と共用して用いている。
図4に、管理装置20のハードウエア構成を示す。CPU30には、メモリ32、通信回路34、ディスプレイ36、ハードディスク38、DVD−ROMドライブ40、キーボード/マウス42、プリンタ44が接続されている。通信回路34は、インターネットに接続するためのものである。携帯型RFIDリーダ6、RFIDリーダ8、カメラ10からのデータは、インターネットを介して受信する。
ハードディスク38には、オペレーティングシステム46、管理プログラム48が記録されている。管理プログラム48は、オペレーティングシステム46と協働してその機能を発揮するものである。これらプログラムは、DVD−ROM50に記録されていたものを、DVD−ROMドライブ40を介して、ハードディスク38にインストールしたものである。
1.2貸出管理処理
図5、図6に、管理プログラム48のフローチャートを示す。管理装置20のCPU30(以下、管理装置20と省略することがある)は、携帯型RFIDリーダ6からの貸出データを受信する(ステップS1)。なお、この実施形態では、携帯型RFIDリーダ6は、貸出時および返却時の双方で用いている。したがって、携帯型RFIDリーダ6で読み取る際に、貸出時であるか返却時であるかを操作者が携帯型RFIDリーダ6に設定する。この実施形態において用いている携帯型RFIDリーダ6は、キー入力装置とディスプレイを備えており、操作者が入力した内容を、読み取った魚函IDに付して、管理装置20に送信できるようになっている。
図7に、貸出時に携帯型RFIDリーダ6から送信されてくるデータを示す。モードは、貸出時であるか返却時であるかを示すものである。日時は、読み取りを行った日時、すなわち貸出日時である。日時は、RFIDリーダ6が内部の時計によって、魚函ID送信時に自動的に付したものである。貸出先は、魚函2を貸し出した先のIDを示すものである。この実施形態では、操作者が携帯型RFIDリーダ6を操作して、貸出先のIDを入力できるようにしている。貸出先IDは、予め貸出先ごとに定められたものを用いる(たとえば、"101"は羅臼漁業協同組合など)。なお、貸出先が固定されている場合には、このような操作は不要である。魚函IDは、読み取られたIDである。
なお、多数の魚函2を貸し出す場合には、図7のようなデータが多数携帯型RFIDリーダ6から送信されてくることになる。また、多数の魚函2を貸し出す場合には、携帯型RFIDリーダ6で一つずつの魚函2を読み取るのではなく、ゲート型のRFIDリーダなどで、複数の魚函2の魚函IDをまとめて読み取るようにすることが好ましい。
管理装置20は、貸出データを受けて、ハードディスク38の管理データベースにこれを記録する(ステップS2)。図8に、管理データベースの例を示す。受信した魚函IDに対応づけて、貸出日、貸出先を記録している。このようにして、一つずつの魚函2について、貸出先の管理を行っている。
次に、管理装置20は、貸出数に応じてレンタル料の算出を行う(ステップS3)。なお、このレンタル料算出は、所定期間ごと(たとえば1月ごと)にまとめて行うようにしてもよい。
漁業協同組合に貸し出された魚函2が、さらに、漁師に貸し出される。漁師は、漁で得た魚をこの魚函2に収納して競り市場に出す。競り落とした仲買人は、魚函2に入った魚を、パレット8に載せてトラックなどに積み込む。なお、この際、当該仲買人が競り落としたものであることが分かるように、仲買人は、魚函2の魚の上に当該仲買人の名札4を置いて目印とする。
管理装置20は、カメラ10からの撮像画像を受信する(ステップS4)。カメラ10は、パレット5に載置された魚函5を撮像している。管理装置20は、撮像画像中に名札4があるかどうかを判断する(ステップS5)。この実施形態では、管理装置20に、予め、各仲買人の使用する名札を画像として登録している。したがって、撮像画像中に、これら登録された名札があるかどうかを画像マッチングによって判断することができる。
図10に、管理装置20に記録された名札データを示す。名札画像に対応付けて、仲買人およびそのIDが記録されている。名札を認識すると、管理装置20は、当該名札画像に対応する仲買人IDを取得し、仲買人を特定する(ステップS6)。
上記のように名札を認識すると、次に、管理装置20は、パレット5に設けられたRFIDリーダ8からのデータを受信する(ステップS8)。名札が認識されたということは、仲買人が競り落としたということであるから、この仲買人と魚函2とを対応付けるためである。
図9に、RFIDリーダ8から送信されてくる競りデータの例を示す。RFIDリーダ8は、競りの際のデータを送信するものであるから、モードは競りとしている。日時は、読み取りを行った日時、すなわち競り日時である。魚函IDは読み取った魚函2のIDである。RFIDリーダ8の読み取り範囲は、パレット5の上に載置された全ての魚函2の魚函IDを読み取ることができる程度に設定されている。パレット5の上にはない離れた位置の魚函2のIDは、読み取らないよう設定されている。
上記RFIDリーダ8からの競りデータを受信すると、これら魚函IDについて、上記で特定した仲買人を、貸出者として記録する(ステップS9)。図11に、貸出先として仲買人が登録された状態の管理データベースを示す。これにより、魚函2の貸出先が、仲買人に変更されたことが明らかとなる。
仲買人は、パレット5とともに魚入魚函2をトラックなどに載置し、販売先である加工工場などに輸送する。加工工場では、魚函2の中の魚を加工のために取り出し、空の魚函2を保管する。保管している空の魚函2が所定個数まとまると、加工工場またはその委託を受けた業者が、所有者のもとへ魚函2の返却を行う。
所有者は、返却された魚函2を受け入れる際に、RFIDリーダ6によって、魚函IDを読み取る。この際、操作者は、返却モードであること、および返却者のIDを設定する。返却者についても、予めIDが設定されているものを用いる。なお、IDが設定されていない返却者の場合、PCなどで管理装置20にアクセスし、新たな返却者としてメールアドレス、住所、会社名などを入力して、IDの設定を行う。IDは、管理装置20が連番として設定する。
管理装置20は、携帯型RFIDリーダ6からの返却データを受信する(ステップS10)。図12に、携帯型RFIDリーダ6からの返却データを示す。管理装置20は、この返却データを受信して、図13に示すように、管理データベースの対応する魚函IDについて、返却済みとする(ステップS11)。
続いて、管理装置20は、返却された魚函2の返却者・仲買人に対して支払う手数料を各魚函2ごとに記録する。さらに、これを各返却者・仲買人ごとに集計する(ステップS12)。この実施形態では、各魚函2について仲買人を特定しているので、仲買人に対しても手数料を支払うようにすることができる。仲買人に対して手数料を支払うようにすることで、仲買人が返却に積極的となることが期待できる。たとえば、仲買人が加工工場に出荷する際に、魚函2の返却によって返却者に手数料が支払われることを、積極的に説明して返却率を上げる効果が期待できる。
一方、返却率の好ましくない仲買人を特定することができるので、仲買人を通じての返却率の向上を図ることができる。
また、管理装置20は、返却者ID、仲買人IDに基づいて、登録されている返却者、仲買人のメールアドレスを得ることができるので、算出した手数料の情報を送信するようにしてもよい。あるいは、管理装置20により、登録されている口座情報に基づいて、手数料の振り込み処理を行うようにしてもよい。また、プリンタ44などから一覧表として出力し、担当者が振り込みを行うようにしてもよい。このような手数料の計算は、所定期間ごと(たとえば、1月ごと)にまとめて行うようにしてもよい。
返却された魚函2は、改めて貸出を行うことができる。その際も、上記と同じように、管理データベースによる管理を行うことができる。この実施形態では、各魚函2について魚函IDによって管理を行っているので、当該魚函2がどれぐらいの期間、どれぐらいの回数使用されたかを知ることができる。したがって、魚函2を再生して、新たな魚函2を生成することが必要な時期を、推定することができる。
1.3その他
(1)上記実施形態では、カメラ10による画像において名札4を認識した時に、RFIDリーダ8からの魚函IDを取得し、仲買人と魚函IDを対応付けるようにしている。しかし、RFIDリーダ8からの魚函IDを先に取得しておき、画像によって名札4を認識した時に、仲買人と魚函IDを対応付けるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、携帯型RFIDリーダ6によって貸出時、返却時の読み取りを行っている。しかし、据え置き型のRFIDリーダによって読み取りを行うようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、IDを記録したRFIDチップによって魚函2を特定するようにしている。RFID以外のIDを記録した無線チップを用いるようにしてもよい。
また、魚函2に識別マーク(バーコードなど)を印刷しておき(あるいは印刷したものを付けておき)、これを光学式リーダによって読取り、魚函2の魚函IDを認識するようにしてもよい。さらに、その他、磁気方式などでIDを記録し、これに対応するリーダを用いるようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、魚を収納する函について説明したが、いか、貝など水産収穫物を収納する函について適用することができる。また、水産収穫物以外の、農産収穫物、鉱業収穫物などの収穫物を収納する函全般に適用することができる。
(5)上記実施形態では、カメラ10は固定的に設置していたが、携帯型のカメラ付きタブレットコンピュータ(RFIDリーダとしての機能を有する)を用いるようにしてもよい。この場合、競り落とされた際に、タブレットにて名札を撮像すると同時に、魚函IDを読取り、両者を紐付けて管理装置20に送信する。このようにすれば、パレット5にRFIDリーダ8を設けなくともよい。
(6)上記実施形態では、カメラ10からの名札画像に基づいて、仲買人を特定する処理を管理装置20の側において行っている。しかし、カメラ10にPCを接続しておき(たとえば、タブレットコンピュータ)、当該PCの側で名札画像に基づく仲買人の特定を行い、管理装置20に対しては、特定した仲買人IDを送信するようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、パレット5にRFIDリーダ8を設けている。しかし、競り落とした後に搬送を行うためのトラックやフォークリフトにRFIDリーダ8を設けるようにしてもよい。これに応じて、カメラ10も、トラックやフォークリフトに設けるとよい。
あるいは、仲買人が競り市場に入る際に、可搬性のRFIDリーダ6をポケットの中などに入れてもらうようにし、名札画像を認識した際に、これと対応付けて魚函IDを読み取るようにしてもよい。さらに、仲買人に渡す可搬性RFIDリーダを、当該仲買人と紐付けておけば(読み取った魚函IDを仲買人IDと共に送信する)、カメラ10を設けなくとも、仲買人と魚函IDを紐付けることができる。この際、仲買人は競り落としていない魚函2にも近づくので、競りの開始から終わりまでの各仲買人による魚函IDの取得データを蓄積し、各魚函IDごとに、最も検出回数(時間)の多かった仲買人IDを、競り落とした仲買人であると特定すればよい。
(8)上記実施形態では、パレット5にRFIDリーダ8を設け、競り市場の競りを行う場所を狙ってカメラ10を設けている。しかし、競り市場の出入り口などにRFIDリーダおよびカメラ10を設けるようにしてもよい。特に、複数台のトラックなどが同時に通行できない通路(1台のトラックのみが通行できる通路)に、これらを設けることが好ましい。
さらに、上記では、パレット5にRFIDリーダ8を設けている。しかし、仲買人が各人専用のパレットを持っている場合、次のようにすれば、カメラ10を設けなくとも、仲買人と魚函IDを紐付けることができる。パレット5にパレットIDを記録したRFIDチップを埋め込んでおく(取り付けておく)。上記の通路に設置したRFIDリーダ8によって、魚函IDとパレットIDを読取る。パレットIDによって、仲買人が特定できるので、仲買人と魚函IDとを紐付けることができる。なお、カメラ10による紐付けと組み合わせて、その確実性をあげるようにしてもよい。
(9)上記実施形態では、パレット5にRFIDリーダ8を設けている。しかし、携帯型RFIDリーダによって、操作者が仲買人IDを設定した上で、魚函IDを読み取るようにしてもよい。あるいは、各仲買人専用のRFIDリーダ6を用意するようにしてもよい。
(10)上記実施携帯では、一つの魚函2に一つのRFIDチップ3を埋め込むようにしている。しかし、一つの魚函2に複数のRFIDチップ3を埋め込むようにしてもよい。この場合、予め、各魚函2と複数のRFIDチップ3との対応づけを行って、対応テーブルを管理装置20に記録しておくことが好ましい。
複数のRFIDチップ3が埋め込まれていることで、いずれかのRFIDチップ3を読み取ることができればよいので、リーダによる読取り誤りを防止することができる。
(11)上記では、第1貸出者から貸出を受けた第2貸出者が競りに出している。しかし、第1貸出者が直接競りに出すようにしてもよい。また、仲買人は、加工工場に魚などを販売しているが、自らの工場で使用するようにしてもよい。
(12)上記実施形態の内容および変形例は、その本質に反しない限り、第2の実施形態にも適用可能である。
2.第2の実施形態
2.1システムの全体構成
図14に、他の実施形態による貸出システムの全体構成を示す。第1の実施形態と異なる点は、中間撮像装置10が必須ではないという点である。
魚函2にRFIDチップが設けられている点は、第1の実施形態と同様である。貸出時に、貸出読取装置6によって読み取られた魚函IDは、管理装置20に送信される。管理装置20の貸出処理手段22は、当該魚函IDの魚函が、第1貸出者に貸し出し中である旨を記録部に記録する。
この実施形態では、競り落とした際に用いる名札4に、仲介人IDを記録したRFIDチップが埋め込まれている。したがって、中間読取装置8は、仲介人IDと魚函IDを管理装置20に送信し、管理装置20は容易に両者を対応付けることができる。管理装置20の貸出先変更処理手段24は、魚函IDによって特定される魚函2の貸出先を、仲買人に変更する。
返却時に、返却読取装置12によって読み取られた魚函IDは、管理装置20に送信される。管理装置20の返却処理手段26は、受信した魚函IDに基づいて、当該魚函が返却された旨を記録する。さらに、返却処理手段26は、この返却処理の際に、少なくとも競り落とした第3貸出者または返却を行った第4貸出者に対し、返却に対するインセンティブを付与する処理を行う。
図15に、システム構成図を示す。カメラ10が設けられていない点を除いて、図2と同様である。また、管理装置20のハードウエア構成は、図4に示すものと同様である。
2.2貸出管理処理
図16、図17に、管理プログラム48のフローチャートを示す。貸出時の処理であるステップS51〜S53は、図5のステップS1〜S3と同様である。
この実施形態では、競り落とした仲買人を識別するための名札4に、仲買人IDを記録したRFIDチップを埋め込んでいる。使い捨ての紙の名札4であれば、製造時にRFIDチップを漉き込むことでこれを実現できる。また、繰り返し使用できるプラスチック製のRFIDカードを名札4として用いるようにしてもよい。
競りの際、パレット5に設けられたRFIDリーダ8は、読み取った魚函IDを競りデータとして、管理装置20に送信する。競りによって仲買人が競り落とすと名札4が置かれるので、上記競りデータ中に、仲買人IDが含まれることになる。したがって、管理装置20は、仲買人IDが含まれているかどうかを判断して、競り落とされたかどうかを判断することができる(ステップS55)。
仲買人IDが含まれていると判断すると、管理装置20は、当該整理データに含まれる魚函IDの魚函2について、当該仲買人IDの仲買人に貸し出し中である旨を管理データベースに記録する(ステップS56)。
返却処理であるステップS57〜S59は、図6のステップS10〜S12と同様である。
2.3その他
(1)上記実施形態では、携帯型RFIDリーダ6によって貸出時、返却時の読み取りを行っている。しかし、据え置き型のRFIDリーダによって読み取りを行うようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、IDを記録したRFIDチップによって魚函2、名札4を特定するようにしている。RFID以外のIDを記録した無線チップを用いるようにしてもよい。
また、魚函2、名札4に識別マーク(バーコードなど)を印刷しておき(あるいは印刷したものを付けておき)、これを光学式リーダによって読取り、魚函2の魚函IDを認識するようにしてもよい。さらに、その他、磁気方式などでIDを記録し、これに対応するリーダを用いるようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、魚を収納する函について説明したが、いか、貝など水産収穫物を収納する函について適用することができる。また、水産収穫物以外の、農産収穫物、鉱業収穫物などの収穫物を収納する函全般に適用することができる。
(4)上記実施形態では、パレット5にRFIDリーダ8を設けている。しかし、競り落とした後に搬送を行うためのトラックやフォークリフトにRFIDリーダ8を設けるようにしてもよい。また、競り市場の出入り口などに設けるようにしてもよい。
あるいは、仲買人が競り市場に入る際に、可搬性のRFIDリーダ6をポケットの中などに入れてもらうようにしてもよい。この場合には、仲買人が名札4を電波遮蔽ケースの中に入れて、持っている間にはIDが読み取られないようにしておくことが好ましい。競り落とした際には、この電亜遮蔽ケースから名札4を取り出して、魚の上に置くようにする。
(5)上記実施形態では、パレット5にRFIDリーダ8を設けている。しかし、携帯型RFIDリーダによって、魚函ID、仲買人IDを読み取るようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、一つの魚函2に一つのRFIDチップ3を埋め込むようにしている。しかし、一つの魚函2に複数のRFIDチップ3を埋め込むようにしてもよい。この場合、予め、各魚函2と複数のRFIDチップ3との対応づけを行って、対応テーブルを管理装置20に記録しておくことが好ましい。
複数のRFIDチップ3が埋め込まれていることで、いずれかのRFIDチップ3を読み取ることができればよいので、リーダによる読取り誤りを防止することができる。
同様にして、名札4にも複数のRFIDチップを埋め込むようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、名札4に埋め込まれたRFIDチップの仲買人IDを取得し、仲買人を特定している。これに加えて、第1の実施形態のように、名札4を撮像した画像も参照して仲買人を特定するようにすれば、精度を上げることができる。
(8)上記実施形態の内容および変形例は、その本質に反しない限り、第1の実施形態にも適用可能である。



Claims (13)

  1. 管理装置および当該管理装置と通信可能な貸出読取装置、中間読取装置、返却読取装置を備えた水産収穫物収納函の貸出システムであって、
    前記貸出読取装置は、無線通信によって読取可能な収納函IDを記録した無線ID回路を埋め込み、または取り付けた水産収穫物収納函を、所有者から第1貸出者に貸し出す際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出して、管理装置に送信し、
    前記中間読取装置は、第1貸出者または第1貸出者から直接・間接に貸与を受けた第2貸出者が競り市場に出した水産収穫物収納函に収納した水産収穫物を、第3貸出者が競り落とした際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出し、第3貸出者と対応づけて、管理装置に送信し、
    前記返却読取装置は、第3貸出者または第3貸出者から直接・間接に貸与を受けた第4貸出者が、前記所有者に前記水産収穫物収納函を返却する際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出し、管理装置に送信し、
    前記管理装置は、
    前記貸出読取装置からの収納函IDを受信し、当該水産収穫物収納函が第1貸出者に貸出中であることを記録部に記録する貸出処理手段と、
    前記中間読取装置からの収納函IDを受信し、当該水産収穫物収納函の貸出先を第1貸出者から第3貸出者に変更するよう記録部に記録する貸出先変更処理手段と、
    前記返却読取装置からの収納函IDを受信し、当該水産収穫物収納函が返却されたことを記録部に記録するとともに、少なくとも第3貸出者または第4貸出者のいずれかに、インセンティブを付与するための処理を行う返却処理手段と、
    を備えたことを特徴とする貸出システム。
  2. 無線通信によって読取可能な収納函IDを記録した無線ID回路を埋め込み、または取り付けた水産収穫物収納函を、所有者から第1貸出者に貸し出す際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出す貸出読取装置からの収納函IDを受信し、当該水産収穫物収納函が第1貸出者に貸出中であることを記録部に記録する貸出処理手段と、
    第1貸出者または第1貸出者から直接・間接に貸与を受けた第2貸出者が競り市場に出した水産収穫物収納函に収納した水産収穫物を、第3貸出者が競り落とした際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出し、第3貸出者と対応づけて送信する中間読取装置からの収納函IDを受信し、当該水産収穫物収納函の貸出先を第1貸出者から第3貸出者に変更するよう記録部に記録する貸出先変更処理手段と、
    第3貸出者または第3貸出者から直接・間接に貸与を受けた第4貸出者が、前記所有者に前記水産収穫物収納函を返却する際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出す返却読取装置からの収納函IDを受信し、当該水産収穫物収納函が返却されたことを記録部に記録するとともに、少なくとも第3貸出者または第4貸出者のいずれかに、インセンティブを付与するための処理を行う返却処理手段と、
    を備えた管理装置。
  3. 請求項1のシステムまたは請求項2の装置において、
    前記中間読取装置は、前記水産収穫物収納函の収納函IDを取得する際に、当該水産収穫物収納函の水産収穫物の上に載置された転得者識別札に埋め込まれ、または取り付けられた無線ID回路から転得者IDを取得し、当該転得者を第3貸出者として前記収納函IDと関連づけて、管理装置に送信することを特徴とするシステムまたは装置。
  4. 請求項3のシステムまたは装置において、
    前記中間読取装置は、競り対象である水産収穫物収納函を裁置したパレット、競り市場の出入口、水産収穫物収納函を運ぶ車両、可搬性コンピュータの少なくともいずれかに設けられていることを特徴とするシステムまたは装置。
  5. 請求項1のシステムまたは請求項2の装置において、
    前記中間読取装置は、撮像部を有しており、前記水産収穫物収納函の収納函IDを取得する際に、当該水産収穫物収納函の水産収穫物の上に裁置された転得者識別札を撮像した画像に基づいて転得者を特定し、当該転得者を第3貸出者として前記収納函IDと関連づけて、管理装置に送信することを特徴とするシステムまたは装置。
  6. 管理装置および当該管理装置と通信可能な貸出読取装置、中間読取装置、返却読取装置を備えた収納函の貸出システムであって、
    前記貸出読取装置は、無線通信によって読取可能な収納函IDを記録した無線ID回路を埋め込み、または取り付けた収納函を、所有者から第1貸出者に貸し出す際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出して、管理装置に送信し、
    前記中間読取装置は、第1貸出者または第1貸出者から直接・間接に貸与を受けた第2貸出者が競り市場に出した収納函に収納した収納物を、第3貸出者が競り落とした際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出し、第3貸出者と対応づけて、管理装置に送信し、
    前記返却読取装置は、第3貸出者または第3貸出者から直接・間接に貸与を受けた第4貸出者が、前記所有者に前記収納函を返却する際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出し、管理装置に送信し、
    前記管理装置は、
    前記貸出読取装置からの収納函IDを受信し、当該収納函が第1貸出者に貸出中であることを記録部に記録する貸出処理手段と、
    前記中間読取装置からの収納函IDを受信し、当該収納函の貸出先を第1貸出者から第3貸出者に変更するよう記録部に記録する貸出先変更処理手段と、
    前記返却読取装置からの収納函IDを受信し、当該収納函が返却されたことを記録部に記録するとともに、少なくとも第3貸出者または第4貸出者のいずれかに、インセンティブを付与するための処理を行う返却処理手段と、
    を備えたことを特徴とする貸出システム。
  7. 無線通信によって読取可能な収納函IDを記録した無線ID回路を埋め込み、または取り付けた収納函を、所有者から第1貸出者に貸し出す際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出す貸出読取装置からの収納函IDを受信し、当該収納函が第1貸出者に貸出中であることを記録部に記録する貸出処理手段と、
    第1貸出者または第1貸出者から直接・間接に貸与を受けた第2貸出者が競り市場に出した収納函に収納した収納物を、第3貸出者が競り落とした際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出し、第3貸出者と対応づけて送信する中間読取装置からの収納函IDを受信し、当該収納函の貸出先を第1貸出者から第3貸出者に変更するよう記録部に記録する貸出先変更処理手段と、
    第3貸出者または第3貸出者から直接・間接に貸与を受けた第4貸出者が、前記所有者に前記収納函を返却する際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出す返却読取装置からの収納函IDを受信し、当該収納函が返却されたことを記録部に記録するとともに、少なくとも第3貸出者または第4貸出者のいずれかに、インセンティブを付与するための処理を行う返却処理手段と、
    を備えた管理装置。
  8. 管理装置および当該管理装置と通信可能な貸出読取装置、中間読取装置、中間撮像装置、返却読取装置を備えた水産収穫物収納函の貸出システムであって、
    前記貸出読取装置は、無線通信によって読取可能な収納函IDを記録した無線ID回路を埋め込み、または取り付けた水産収穫物収納函を、所有者から第1貸出者に貸し出す際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出して、管理装置に送信し、
    前記中間読取装置は、第1貸出者または第1貸出者から直接・間接に貸与を受けた第2貸出者が競り市場に出した水産収穫物収納函に収納した水産収穫物を、第3貸出者が競り落とした際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出して、管理装置に送信し、
    前記中間撮像装置は、前記競り落とされた前記水産収穫物収納函の水産収穫物の上に裁置された転得者識別札を撮像し、撮像画像を管理装置に送信し、
    前記返却読取装置は、第3貸出者または第3貸出者から直接・間接に貸与を受けた第4貸出者が、前記所有者に前記水産収穫物収納函を返却する際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出し、管理装置に送信し、
    前記管理装置は、
    前記貸出読取装置からの収納函IDを受信し、当該水産収穫物収納函が第1貸出者に貸出中であることを記録部に記録する貸出処理手段と、
    前記中間読取装置からの収納函IDを受信し、前記中間撮像装置から転得者識別札の撮像画像を受信し、当該画像に基づいて転得者を特定し、当該転得者を第3貸出者として前記収納函IDと関連づけ、前記水産収穫物収納函の貸出先を第1貸出者から第3貸出者に変更するよう記録部に記録する貸出先変更処理手段と、
    前記返却読取装置からの収納函IDを受信し、当該水産収穫物収納函が返却されたことを記録部に記録するとともに、少なくとも第3貸出者または第4貸出者のいずれかに、インセンティブを付与するための処理を行う返却処理手段と、
    を備えたことを特徴とする貸出システム。
  9. 無線通信によって読取可能な収納函IDを記録した無線ID回路を埋め込み、または取り付けた水産収穫物収納函を、所有者から第1貸出者に貸し出す際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出す貸出読取装置からの収納函IDを受信し、当該水産収穫物収納函が第1貸出者に貸出中であることを記録部に記録する貸出処理手段と、
    第1貸出者または第1貸出者から直接・間接に貸与を受けた第2貸出者が競り市場に出した水産収穫物収納函に収納した水産収穫物を、第3貸出者が競り落とした際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出す中間読取装置からの収納函IDを受信し、前記中間撮像装置から転得者識別札の撮像画像を受信し、当該画像に基づいて転得者を特定し、当該転得者を第3貸出者として前記収納函IDと関連づけ、前記水産収穫物収納函の貸出先を第1貸出者から第3貸出者に変更するよう記録部に記録する貸出先変更処理手段と、
    第3貸出者または第3貸出者から直接・間接に貸与を受けた第4貸出者が、前記所有者に前記水産収穫物収納函を返却する際に、当該水産収穫物収納函の前記収納函IDを読み出す返却読取装置からの収納函IDを受信し、当該水産収穫物収納函が返却されたことを記録部に記録するとともに、少なくとも第3貸出者または第4貸出者のいずれかに、インセンティブを付与するための処理を行う返却処理手段と、
    を備えた管理装置。
  10. 請求項8のシステムまたは請求項9の装置において、
    前記中間読取装置は、競り対象である水産収穫物収納函を裁置したパレット、競り市場の出入口、水産収穫物収納函を運ぶ車両、可搬性コンピュータの少なくともいずれかに設けられていることを特徴とするシステムまたは装置。
  11. 請求項8〜10のいずれかのシステムまたは装置において、
    前記中間撮像装置は、競り市場の出入口、水産収穫物収納函を運ぶ車両、可搬性コンピュータの少なくともいずれかに設けられていることを特徴とするシステムまたは装置。
  12. 管理装置および当該管理装置と通信可能な貸出読取装置、中間読取装置、中間撮像装置、返却読取装置を備えた収納函の貸出システムであって、
    前記貸出読取装置は、無線通信によって読取可能な収納函IDを記録した無線ID回路を埋め込み、または取り付けた収納函を、所有者から第1貸出者に貸し出す際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出して、管理装置に送信し、
    前記中間読取装置は、第1貸出者または第1貸出者から直接・間接に貸与を受けた第2貸出者が競り市場に出した収納函に収納した収納物を、第3貸出者が競り落とした際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出して、管理装置に送信し、
    前記中間撮像装置は、前記競り落とされた前記収納函の収納物の上に裁置された転得者識別札を撮像し、撮像画像もしくは撮像画像に基づいて判断した転得者情報を管理装置に送信し、
    前記返却読取装置は、第3貸出者または第3貸出者から直接・間接に貸与を受けた第4貸出者が、前記所有者に前記収納函を返却する際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出し、管理装置に送信し、
    前記管理装置は、
    前記貸出読取装置からの収納函IDを受信し、当該収納函が第1貸出者に貸出中であることを記録部に記録する貸出処理手段と、
    前記中間読取装置からの収納函IDを受信し、前記中間撮像装置から転得者識別札の撮像画像を受信し当該画像に基づい転得者を特定し、あるいは前記中間撮像装置から受信した転得者情報に基づいて転得者を特定し、当該転得者を第3貸出者として前記収納函IDと関連づけ、前記収納函の貸出先を第1貸出者から第3貸出者に変更するよう記録部に記録する貸出先変更処理手段と、
    前記返却読取装置からの収納函IDを受信し、当該収納函が返却されたことを記録部に記録するとともに、少なくとも第3貸出者または第4貸出者のいずれかに、インセンティブを付与するための処理を行う返却処理手段と、
    を備えたことを特徴とする貸出システム。
  13. 無線通信によって読取可能な収納函IDを記録した無線ID回路を埋め込み、または取り付けた収納函を、所有者から第1貸出者に貸し出す際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出す貸出読取装置からの収納函IDを受信し、当該収納函が第1貸出者に貸出中であることを記録部に記録する貸出処理手段と、
    第1貸出者または第1貸出者から直接・間接に貸与を受けた第2貸出者が競り市場に出した収納函に収納した収納物を、第3貸出者が競り落とした際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出す中間読取装置からの収納函IDを受信し、前記中間撮像装置から転得者識別札の撮像画像を受信し、当該画像に基づいて転得者を特定し、当該転得者を第3貸出者として前記収納函IDと関連づけ、前記収納函の貸出先を第1貸出者から第3貸出者に変更するよう記録部に記録する貸出先変更処理手段と、
    第3貸出者または第3貸出者から直接・間接に貸与を受けた第4貸出者が、前記所有者に前記収納函を返却する際に、当該収納函の前記収納函IDを読み出す返却読取装置からの収納函IDを受信し、当該収納函が返却されたことを記録部に記録するとともに、少なくとも第3貸出者または第4貸出者のいずれかに、インセンティブを付与するための処理を行う返却処理手段と、
    を備えた管理装置。
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