以下、図面を参照しながら実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る表示システムの構成を示すブロック図である。図2は、第1実施形態に係る表示システムの動作を示すフローチャートである。
図1に示されるように、第1実施形態に係る表示システムは、タッチパネルディスプレイ装置100と、制御装置200と、タッチペン300と、を具備している。タッチペン300は、制御装置200に、ネットワークNEを介して接続されている。制御装置200は、タッチパネルディスプレイ装置100に接続され、タッチパネルディスプレイ装置100を制御するコンピュータである。ネットワークNEによる通信は、無線通信でも有線通信でもよい。
図1に示されるように、タッチパネルディスプレイ装置100は、タッチパネル110と、表示部120と、を具備している。タッチパネル110は、表示部120に設けられている。表示部120は、LCD(Liquid Crystal Display)である。また、表示部120は、LCDに限定されず、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)、プロジェクタ等でもよい。
タッチペン300は、ユーザがタッチパネルディスプレイ装置100に対してタッチするためのペンである。
図1に示されるように、制御装置200は、記憶部210と、制御部220とを具備している。記憶部210には、制御装置200が実行可能なコンピュータプログラムが格納されている。制御部220は、CPU(Central Processing Unit)である。ユーザの操作により制御装置200の起動が指示された場合(例えば、図示しない電源ボタンが押下された場合)、制御部220は、記憶部210からコンピュータプログラムを読み出して実行する。その結果、制御装置200が起動する。
また、記憶部210には、制御装置200が実行可能なコンピュータプログラムとして、ペンソフトウェア212がインストールされている。制御装置200が起動しているときに、ユーザの操作によりペンソフトウェア212の起動が指示された場合、制御部220は、記憶部210からペンソフトウェア212を読み出して実行する。その結果、ペンソフトウェア212が制御装置200上で起動する。
図1に示されるように、制御部220は、入力検出部230と、表示制御部240と、を備えている。入力検出部230は、タッチパネルディスプレイ装置100に対するタッチペン300の入力を検出する。表示制御部240は、後述の画面や後述の透明ボードが表示されるようにタッチパネルディスプレイ装置100を制御する。
表示制御部240は、画面表示制御部241と、画面操作処理部242と、透明ボード表示制御部243と、入力表示制御部244と、裏面操作処理部250と、を備えている。
画面表示制御部241は、画面Sc(図4を参照)が表示されるようにタッチパネルディスプレイ装置100を制御する。
画面操作処理部242は、画面Scに表示された後述のメニューなどをユーザが指示媒体(タッチペン300のペン先またはユーザの指先)でタッチしたときに、そのタッチに応じた処理を行なう。
透明ボード表示制御部243は、画面Sc上に透明ボードBt(図6を参照)を配置する透明ボードモードを起動するための透明ボードモード起動指示が行なわれた場合、画面Sc上に透明ボードBtが表示されるようにタッチパネルディスプレイ装置100を制御する。
入力表示制御部244は、透明ボードモードにおいて、タッチパネルディスプレイ装置100に対してタッチペン300により入力された情報を表す入力情報が、透明ボードBtに表示されるように、タッチパネルディスプレイ装置100を制御する。
裏面操作処理部250は、透明ボードモードにおいて、タッチパネルディスプレイ装置100に対してユーザが指示媒体(タッチペン300のペン先またはユーザの指先)によりジェスチャー操作を行なった場合、透明ボードBtの全体に対する入力を無効にし、画面Scの全体に対する操作を可能とする処理を実行する。本実施形態では、ジェスチャー操作は、タッチペン300のペン先で行なわれるものとする。
裏面操作処理部250は、裏面指定操作処理部251を備えている。裏面指定操作処理部251の動作については後述する。
図1〜7を用いて、表示制御部240の動作について説明する。図2は、第1実施形態に係る表示システムの動作(表示方法)を示すフローチャートである。図3は、第1実施形態に係る表示システムの動作において、図2の透明ボードモード(ステップS3)を示すフローチャートである。図4〜7は、第1実施形態に係る表示システムの動作を説明するための図である。
制御装置200が起動しているときに、画面表示制御部241は、画面Sc(図4を参照)が表示されるようにタッチパネルディスプレイ装置100を制御する(図2のステップS1)。
図4に示されるように、画面Scは、メニューMn、アイコンIc1、Ic2、ウィンドウWdなどを表示する表示領域Sdと、ツールバーSbを表示するツールバー表示領域と、を含んでいる。例えば、ツールバー表示領域は、画面Scの表示領域Sdの下段に配置されている。画面操作処理部242は、画面操作処理として、画面Scに表示されたメニューMn、アイコンIc1、Ic2、ウィンドウWdなどをユーザが指示媒体(タッチペン300のペン先またはユーザの指先)でタッチしたときに、そのタッチに応じた処理を行なう。本実施形態では、画面操作処理の説明については省略する。
ここで、ペンソフトウェア212は、ホワイトボードを画面Sc(この場合、表示領域Sd)上に配置するホワイトボードモードと、透明ボードを画面Sc(この場合、表示領域Sd)上に配置する透明ボードモードとを備えている。
例えば、画面Sc上のアイコンIc1は、ペンソフトウェア212のホワイトボードモードを起動するためのショートカットアイコンである。ユーザは、ホワイトボード起動指示として、画面Sc上のアイコンIc1を、すばやく2度タッチ(いわゆる、ダブルクリック)することにより、ホワイトボードモードを起動させることができる。
例えば、画面Sc上のアイコンIc2は、ペンソフトウェア212の透明ボードモードを起動するためのショートカットアイコンである。ユーザは、透明ボードモード起動指示として、画面Sc上のアイコンIc2をダブルクリックすることにより、透明ボードモードを起動させることができる。
図5に示されるように、ホワイトボードモードは、ホワイトボードBwを画面Sc(この場合、表示領域Sd)上に配置するモードである。ホワイトボードモードでは、ホワイトボードBwに対する入力を有効とし、画面Sc(表示領域Sd)の全体に対する操作を不可としている。ホワイトボードモードにおいて、ユーザは、ホワイトボードBwに対してタッチペン300により文字等の描画情報を描画(入力)することができる。ホワイトボードBwは、一般的なホワイトボードのように白色のボードである。ホワイトボードBwが画面Sc(表示領域Sd)上に配置(表示)された場合、ホワイトボードモードにおいて、ユーザは、ホワイトボードBwの背後に配置されている画面Sc(この場合、表示領域Sdや、表示領域Sd内のメニューMn、アイコンIc1、Ic2、ウィンドウWdなど)を見ることができない。
図6に示されるように、透明ボードモードは、透明ボードBtを画面Sc(この場合、表示領域Sd)上に配置するモードである。透明ボードモードでは、透明ボードBtに対する入力を有効とし、画面Sc(表示領域Sd)の全体に対する操作を不可としている。透明ボードモードにおいて、ユーザは、透明ボードBtに対してタッチペン300により文字等の描画情報を描画(入力)することができる。また、透明ボードBtは、例えば、画面Sc(表示領域Sd)上でページ送りやページ戻しを行なうためのユーザインタフェースUIを少なくとも含んでいる。この透明ボードBtは、文字通り、透明なボートである。透明ボードBtが画面Sc(表示領域Sd)上に配置(表示)された場合、透明ボードモードにおいて、ユーザは、透明ボードBtの背後に配置されている画面Sc(この場合、表示領域Sdや、表示領域Sd内のメニューMn、アイコンIc1、Ic2、ウィンドウWdなど)を見ることができる。
ここで、ユーザが透明ボードモード起動指示を行なわない場合、すなわち、画面Sc上のアイコンIc2をダブルクリックしない場合(図2のステップS2−No)、後述のステップS5が実行される。
一方、ユーザが、透明ボードモード起動指示を行なった場合、すなわち、画面Sc上のアイコンIc2をダブルクリックした場合(図2のステップS2−Yes)、ペンソフトウェア212の透明ボードモードが起動する。この場合、透明ボード表示制御部243は、画面Sc(表示領域Sd)上に透明ボードBtが表示されるようにタッチパネルディスプレイ装置100を制御する(図2のステップS3)。
透明ボードモード(ステップS3)において、例えば、時刻t11(図7を参照)に、ユーザは、タッチパネルディスプレイ装置100に対してタッチペン300により文字等の描画情報を描画(入力)する。このとき、入力表示制御部244は、その描画情報として、入力情報WR(図7を参照)が、画面Sc(表示領域Sd)上の透明ボードBtに表示されるように、タッチパネルディスプレイ装置100を制御する(図3のステップS10)。図7に示されるように、時刻t11において、透明ボードBtに対する入力が「有効」であり、画面Sc(表示領域Sd)の全体に対する操作が「不可」となっている。また、透明ボードBtには、入力情報WR、ユーザインタフェースUIを含む表示情報が表示されている。
透明ボードモード(ステップS3)において、ユーザがタッチパネルディスプレイ装置100に対してタッチペン300により後述の裏面指定用ジェスチャー操作を行なわない場合(図3のステップS11−No)、後述のステップS4が実行される。
一方、透明ボードモード(ステップS3)において、例えば、時刻t11の後の時刻t12(図7を参照)に、ユーザは、タッチパネルディスプレイ装置100(この場合、透明ボードBt)に対してタッチペン300により裏面指定用ジェスチャー操作OP10を行なう(図3のステップS11−Yes)。裏面指定用ジェスチャー操作OP10は、透明ボードBtの背後に配置されている画面Sc(表示領域Sd)の全体を指定するためのジェスチャー操作である。本実施形態において、裏面指定用ジェスチャー操作OP10は、タッチペン300により一定時間(例えば、2秒間)以上押し続ける操作(いわゆる、長押し)であるものとする。
裏面指定用ジェスチャー操作OP10が行なわれた場合、時刻t12の直後の時刻t13(図7を参照)に、裏面操作処理部250の裏面指定操作処理部251は、透明ボードBtの全体に対する入力を「無効」にし、画面Sc(表示領域Sd)の全体に対する操作を「可能」とする裏面指定操作処理(図3のステップS12)を実行する。同時に、裏面指定操作処理部251は、裏面指定操作処理(ステップS12)の実行通知として、透明ボードBtに表示されている表示情報(入力情報WR、ユーザインタフェースUI)の表示濃度を薄くする。この場合、図7に示されるように、表示濃度を、第1表示濃度から、第1表示濃度よりも薄い第2表示濃度に変更する。
ここで、裏面指定操作処理(ステップS12)において、裏面指定操作処理部251は、裏面指定操作処理(ステップS12)の終了条件として、画面Sc(表示領域Sd)に対するタッチペン300の操作が行なわれずに所定時間Tp(例えば、10秒間)が経過したか否かを判定する(図3のステップS13)。
終了条件の判定(ステップS13)において、裏面指定操作処理部251は、その終了条件を判定している間、透明ボードBtに表示されている表示情報(入力情報WR、ユーザインタフェースUI)の表示濃度を、第2表示濃度から徐々に濃くしていく。例えば、時刻t13の後の時刻t14(図7を参照)において、透明ボードBtに表示されている表示情報(入力情報WR、ユーザインタフェースUI)の表示濃度を、第2表示濃度から、第1表示濃度と第2表示濃度との間の第3表示濃度に変更する。
ここで、時刻t13から所定時間Tpが経過する前の時刻t14において、ユーザは、タッチパネルディスプレイ装置100(この場合、画面Sc(表示領域Sd))に対してタッチペン300により操作を行なう。このとき、裏面指定操作処理部251は、時刻t14に、透明ボードBtの全体に対する入力の無効を継続する(図3のステップS13−No)。すなわち、ステップS12が実行される。この場合、裏面指定操作処理部251は、裏面指定操作処理(ステップS12)の実行継続通知として、透明ボードBt上の表示情報(入力情報WR、ユーザインタフェースUI)の表示濃度を、第3表示濃度から、第2表示濃度に変更する。
一方、時刻t13から所定時間Tpが経過した時刻t15において、ユーザは、タッチパネルディスプレイ装置100(この場合、画面Sc(表示領域Sd))に対してタッチペン300により操作を行なっていない。このとき、裏面指定操作処理部251は、時刻t14に、透明ボードBtの全体に対する入力を「有効」にし、画面Sc(表示領域Sd)の全体に対する操作を「不可」とする(図3のステップS13−Yes)。同時に、裏面指定操作処理部251は、裏面指定操作処理(ステップS12)の実行終了通知として、透明ボードBt上の表示情報(入力情報WR、ユーザインタフェースUI)の表示濃度を、徐々に濃くする。この場合、図7に示されるように、表示濃度を、第2表示濃度から、第3表示濃度を介して、第1表示濃度に変更する。この後、後述のステップS4が実行される。
ユーザがタッチパネルディスプレイ装置100(この場合、透明ボードBtまたはツールバーSb)に対してタッチペン300により透明ボードモードの終了指示を行なわない場合(図3のステップS4−No)、透明ボードモード(ステップS3)が実行される。
一方、ユーザがタッチパネルディスプレイ装置100(この場合、透明ボードBtまたはツールバーSb)に対してタッチペン300により透明ボードモードの終了指示を行なった場合(図3のステップS4−Yes)、後述のステップS5が実行される。
ユーザが制御装置200の起動を終了する指示をしない場合(例えば、図示しないシャットダウンが押下されない場合)、ステップS1が実行される。
一方、ユーザが制御装置200の起動を終了する指示をした場合(例えば、図示しないシャットダウンが押下された場合)、制御部220は、制御装置200の起動を終了する。
以上の説明により、第1実施形態に係る表示システムでは、タッチパネルディスプレイ装置100と、タッチパネルディスプレイ装置100に接続された制御装置200と、を具備している。制御装置200は、タッチパネルディスプレイ装置100に対する入力を検出する入力検出部230と、画面Scが表示されるようにタッチパネルディスプレイ装置100を制御する画面表示制御部241と、画面Sc(表示領域Sd)上に透明ボードBtを配置する透明ボードモードを起動するための透明ボードモード起動指示が行なわれた場合、画面Sc(表示領域Sd)上に透明ボードBtが表示されるようにタッチパネルディスプレイ装置100を制御する透明ボード表示制御部243と、透明ボードモード(ステップS3)において、タッチパネルディスプレイ装置100に対して入力された情報を表す入力情報WRが、透明ボードBtに表示されるように、タッチパネルディスプレイ装置100を制御する入力表示制御部244と、透明ボードモード(ステップS3)において、タッチパネルディスプレイ装置100に対してジェスチャー操作(裏面指定用ジェスチャー操作OP10)が行なわれた場合、透明ボードBtの全体に対する入力を無効にし、画面Sc(表示領域Sd)の全体に対する操作を可能とする処理を実行する裏面操作処理部250と、を具備している。
このように、第1実施形態に係る表示システムでは、透明ボードモード(ステップS3)において、ユーザがタッチパネルディスプレイ装置100に対してジェスチャー操作(裏面指定用ジェスチャー操作OP10)を行なうことにより、透明ボードBtの全体に対する入力が無効となり、画面Sc(表示領域Sd)の全体に対する操作が可能となるため、ユーザ自身が移動することなく、ユーザは、透明ボードBtの背後に配置されている画面Sc(表示領域Sd)を指定することができる。
また、第1実施形態に係る表示システムでは、ジェスチャー操作は、透明ボードBtの背後に配置されている画面Sc(表示領域Sd)の全体を指定するための裏面指定用ジェスチャー操作OP10である。裏面操作処理部250は、透明ボードモード(ステップS3)において、裏面指定用ジェスチャー操作OP10が行なわれた場合、透明ボードBtの全体に対する入力を無効にし、画面Sc(表示領域Sd)の全体に対する操作を可能とする裏面指定操作処理(ステップS12)を実行する裏面指定操作処理部251を具備している。裏面指定操作処理部251は、透明ボードモード(ステップS3)の裏面指定操作処理(ステップS12)において、透明ボードBtの全体に対する入力を無効にしたときに、裏面指定操作処理(ステップS12)の実行通知として、透明ボードBtに表示されている入力情報WR、ユーザインタフェースUIの少なくとも1つを含む表示情報の表示濃度を、第1表示濃度から、第1表示濃度よりも薄い第2表示濃度に変更する。
第1実施形態に係る表示システムでは、透明ボードBtを用いるため、今現在、透明ボードBtの背後に配置されている画面Sc(表示領域Sd)が指定されているのか否かを、ユーザが確認できることが望ましい。そこで、第1実施形態に係る表示システムでは、透明ボードモード(ステップS3)の裏面指定操作処理(ステップS12)が実行されるときに、その通知として、透明ボードBtに表示されている表示情報(入力情報WR、ユーザインタフェースUI)の表示濃度が第1表示濃度から第2表示濃度に変更されるため、ユーザは、今現在、透明ボードBtではなく、透明ボードBtの背後に配置されている画面Sc(表示領域Sd)が指定されていることを視認することができる。
また、第1実施形態に係る表示システムでは、裏面指定操作処理部251は、透明ボードモードの裏面指定操作処理(ステップS12)において、画面Sc(表示領域Sd)に対する操作が行なわれずに所定時間Tpが経過した場合、裏面指定操作処理(ステップS12)の実行終了として、透明ボードBtの全体に対する入力を有効にし、裏面指定操作処理(ステップS12)の実行終了通知として、透明ボードBt上の表示情報(入力情報WR、ユーザインタフェースUI)の表示濃度を、第2表示濃度から第1表示濃度に変更する。
このように、第1実施形態に係る表示システムでは、透明ボードモード(ステップS3)の裏面指定操作処理(ステップS12)の実行が終了したときに、その通知として、透明ボードBt上の表示情報(入力情報WR、ユーザインタフェースUI)の表示濃度が第2表示濃度から第1表示濃度に変更されるため、ユーザは、透明ボードBtの背後に配置されている画面Sc(表示領域Sd)への指定を終了したことを視認することができる。
また、第1実施形態に係る表示システムでは、裏面指定操作処理部251は、透明ボードモード(ステップS3)の裏面指定操作処理(ステップS12)において、所定時間Tpが経過する前に、画面Sc(表示領域Sd)に対する操作が行なわれた場合、透明ボードBtの全体に対する入力の無効を継続し、裏面指定操作処理(ステップS12)の実行継続通知として、透明ボードBt上の表示情報(入力情報WR、ユーザインタフェースUI)の表示濃度を、第1表示濃度と第2表示濃度との間の第3表示濃度から、第2表示濃度に変更する。
このように、第1実施形態に係る表示システムでは、透明ボードモード(ステップS3)の裏面指定操作処理(ステップS12)が継続して実行されるときに、その通知として、透明ボードBtに表示されている表示情報(入力情報WR、ユーザインタフェースUI)の表示濃度が第3表示濃度から第2表示濃度に変更されるため、ユーザは、透明ボードBtの背後に配置されている画面Sc(表示領域Sd)を指定していることを視認することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態では、第1実施形態からの変更点を説明する。
第1実施形態に係る表示システムでは、裏面指定操作処理(ステップS12)は、画面Sc(表示領域Sd)に対するタッチペン300の操作が行なわれずに所定時間Tpが経過した場合に、終了する。一方、第2実施形態に係る表示システムでは、裏面指定操作処理(ステップS12)は、ユーザの復帰用ジェスチャー操作により、強制的に終了する。
図1、2、8、9を用いて、表示制御部240の動作について説明する。図8は、第2実施形態に係る表示システムの動作において、図2の透明ボードモード(ステップS3)を示すフローチャートである。図9は、第2実施形態に係る表示システムの動作を説明するための図である。
まず、前述のステップS1〜S3が実行される。
透明ボードモード(ステップS3)において、ステップS10が実行される。例えば、時刻t21(図9を参照)に、ユーザは、タッチパネルディスプレイ装置100に対してタッチペン300により文字等の描画情報を描画(入力)する。このとき、入力表示制御部244は、その描画情報として、入力情報WR(図9を参照)が、画面Sc(表示領域Sd)上の透明ボードBtに表示されるように、タッチパネルディスプレイ装置100を制御する(図8のステップS10)。図9に示されるように、時刻t21において、透明ボードBtに対する入力が「有効」であり、画面Sc(表示領域Sd)の全体に対する操作が「不可」となっている。また、透明ボードBtには、入力情報WR、ユーザインタフェースUIを含む表示情報が表示されている。
透明ボードモード(ステップS3)において、ステップS11が実行される。例えば、時刻t21の後の時刻t22(図9を参照)に、ユーザは、タッチパネルディスプレイ装置100(この場合、透明ボードBt)に対してタッチペン300により裏面指定用ジェスチャー操作OP10(長押し)を行なう(図8のステップS11−Yes)。
裏面指定用ジェスチャー操作OP10が行なわれた場合、ステップS12が実行される。この場合、時刻t22の直後の時刻t23(図9を参照)に、裏面操作処理部250の裏面指定操作処理部251は、透明ボードBtの全体に対する入力を「無効」にし、画面Sc(表示領域Sd)の全体に対する操作を「可能」とする裏面指定操作処理(図8のステップS12)を実行する。同時に、裏面指定操作処理部251は、裏面指定操作処理(ステップS12)の実行通知として、透明ボードBtに表示されている表示情報(入力情報WR、ユーザインタフェースUI)の表示濃度を薄くする(表示濃度を第1表示濃度から第2表示濃度に変更する)。
ここで、裏面指定操作処理(ステップS12)において、裏面指定操作処理部251は、ユーザにより後述の復帰用ジェスチャー操作が行なわれたか否かを判定する(図8のステップS20)。
例えば、時刻t23の後の時刻t24(図9を参照)において、ユーザは、タッチパネルディスプレイ装置100に対してタッチペン300により後述の復帰用ジェスチャー操作を行なっていない場合(図8のステップS20−No)。この場合、裏面指定操作処理(ステップS12)が実行される。
一方、時刻t24の後の時刻t25(図9を参照)において、ユーザは、タッチパネルディスプレイ装置100(この場合、透明ボードBt)に対してタッチペン300により復帰用ジェスチャー操作OP20を行なう(図8のステップS20−Yes)。復帰用ジェスチャー操作OP20は、裏面指定操作処理(ステップS12)の実行を終了するためのジェスチャー操作である。本実施形態において、復帰用ジェスチャー操作OP20は、タッチペン300により一定時間(例えば、2秒間)以上押し続ける操作(いわゆる、長押し)であるものとする。
復帰用ジェスチャー操作OP20が行なわれた場合、時刻t25(図9を参照)に、裏面指定操作処理部251は、透明ボードBtの全体に対する入力を「有効」にし、画面Sc(表示領域Sd)の全体に対する操作を「不可」とする。同時に、裏面指定操作処理部251は、裏面指定操作処理(ステップS12)の実行終了通知として、透明ボードBt上の表示情報(入力情報WR、ユーザインタフェースUI)の表示濃度を濃くする(表示濃度を第2表示濃度から第1表示濃度に変更する)。
その後、前述のステップS4、S5が実行される。
以上の説明により、第2実施形態に係る表示システムでは、裏面指定操作処理部251は、透明ボードモード(ステップS3)の裏面指定操作処理(ステップS12)において、裏面指定操作処理(ステップS12)の実行を終了するための復帰用ジェスチャー操作OP20が行なわれた場合、裏面指定操作処理(ステップS12)の実行終了として、透明ボードBtの全体に対する入力を有効にし、裏面指定操作処理(ステップS12)の実行継続通知として、透明ボードBt上の表示情報(入力情報WR、ユーザインタフェースUI)の表示濃度を、第2表示濃度から第1表示濃度に変更する。
このように、第2実施形態に係る表示システムでは、ユーザがタッチパネルディスプレイ装置100に対して復帰用ジェスチャー操作OP20を行なうことにより、透明ボードBtの全体に対する入力が有効となるため、ユーザ自身が移動することなく、透明ボードモード(ステップS3)の裏面指定操作処理(ステップS12)の実行を終了させることができる。また、裏面指定操作処理(ステップS12)の実行の実行が終了したときに、その通知として、透明ボードBt上の表示情報(入力情報WR、ユーザインタフェースUI)の表示濃度が第2表示濃度から第1表示濃度に変更されるため、ユーザは、透明ボードBtの背後に配置されている画面Sc(表示領域Sd)への指定を終了したことを視認することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、第2実施形態からの変更点を説明する。
第2実施形態に係る表示システムでは、裏面操作処理部250は、透明ボードモードにおいて、タッチパネルディスプレイ装置100に対してタッチペン300によりジェスチャー操作(裏面指定用ジェスチャー操作OP10)が行なわれた場合、透明ボードBtの全体に対する入力を無効にし、画面Scの全体に対する操作を可能とする処理を実行する。一方、第3実施形態に係る表示システムでは、裏面操作処理部250は、透明ボードモードにおいて、タッチパネルディスプレイ装置100に対してタッチペン300によりジェスチャー操作が行なわれた場合、透明ボードBtの一部に対する入力を無効にし、画面Scの一部に対する操作を可能とする処理を実行する。
図10は、第3実施形態に係る表示システムの構成を示すブロック図である。裏面操作処理部250は、更に、裏面指定領域操作処理部253を備えている。裏面指定領域操作処理部253の動作については後述する。
図2、10〜12を用いて、表示制御部240の動作について説明する。図11は、第3実施形態に係る表示システムの動作において、図2の透明ボードモード(ステップS3)を示すフローチャートである。図12は、第3実施形態に係る表示システムの動作を説明するための図である。
まず、前述のステップS1〜S3が実行される。
透明ボードモード(ステップS3)において、ステップS10が実行される。例えば、時刻t31(図12を参照)に、ユーザは、タッチパネルディスプレイ装置100に対してタッチペン300により文字等の描画情報を描画(入力)する。このとき、入力表示制御部244は、その描画情報として、入力情報WR(図12を参照)が、画面Sc(表示領域Sd)上の透明ボードBtに表示されるように、タッチパネルディスプレイ装置100を制御する(図11のステップS10)。図12に示されるように、時刻t31において、透明ボードBtに対する入力が「有効」であり、画面Sc(表示領域Sd)の全体に対する操作が「不可」となっている。また、透明ボードBtには、入力情報WR、ユーザインタフェースUIを含む表示情報が表示されている。
透明ボードモード(ステップS3)において、ユーザがタッチパネルディスプレイ装置100に対してタッチペン300により後述の裏面領域指定用ジェスチャー操作を行なわない場合(図11のステップS31−No)、前述のステップS4が実行される。
一方、透明ボードモード(ステップS3)において、例えば、時刻t31の後の時刻t32(図12を参照)に、ユーザは、タッチパネルディスプレイ装置100(この場合、透明ボードBt)に対してタッチペン300により裏面領域指定用ジェスチャー操作OP31を行なう(図11のステップS31−Yes)。裏面領域指定用ジェスチャー操作OP31は、透明ボードBtの背後に配置されている画面Sc(表示領域Sd)内の任意の領域を指定領域として指定するためのジェスチャー操作である。本実施形態において、裏面領域指定用ジェスチャー操作OP31は、タッチペン300で描く軌跡により、任意の領域(指定領域)を囲む操作であるものとする。ここで、指定領域は、画面Sc(表示領域Sd)内で指定されたウィンドウWdであるものとする。
裏面領域指定用ジェスチャー操作OP31が行なわれた場合、時刻t32(図12を参照)において、裏面操作処理部250の裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードBtの全体のうちの、指定領域(ウィンドウWd)に対応する対応部分30に対する入力を「無効」(すなわち、一部分だけ無効)にし、画面Sc(表示領域Sd)の指定領域(ウィンドウWd)に対する操作を「可能」(すなわち、一部分だけ可能)とする裏面指定領域操作処理(図11のステップS32)を実行する。同時に、裏面指定領域操作処理部253は、裏面指定領域操作処理(ステップS32)の実行通知として、透明ボードBtの上記対応部分30に対して強調表示を行なう。
例えば、第1の強調表示として、透明ボードBtの上記対応部分30の枠を表す線の幅を強調する場合、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードBtの上記対応部分30の枠を表す線の幅を、第1幅から、第1幅よりも太い第2幅に変更する。または、第2の強調表示として、透明ボードBtの上記対応部分30の枠を表す線の色を変更する場合、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードBtの上記対応部分30の枠を表す線の色を、第1色(例えば、黒色)から、第2色(例えば、赤色)に変更する。または、第3の強調表示として、透明ボードBtの上記対応部分30の透過率を変更する場合、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードBtの上記対応部分30の透過率を、第1透過率から、第1透過率よりも透過率が低い第2透過率に変更する。または、第4の強調表示として、透明ボードBtの上記対応部分30に対して、第1〜第3の強調表示の組み合わせでもよい。
いま、時刻t32(図12を参照)において、透明ボードBtの上記対応部分30に対する入力が「無効」(一部分だけ無効)であり、透明ボードBtの上記対応部分30以外の部分に対する入力は「有効」(一部分以外は有効)である。例えば、時刻t32の後の時刻t33(図12を参照)において、ユーザは、透明ボードBtの上記対応部分30以外の部分に対してタッチペン300により入力(指定領域外操作OP32)を行なう。この場合、ユーザが後述の復帰用ジェスチャー操作を行なっていないため(図11のステップS33−No)、裏面指定領域操作処理(ステップS32)が実行される。この場合、裏面指定領域操作処理(ステップS32)において、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードBtの上記対応部分30に対する入力の「無効」(一部分だけ無効)を継続する。同時に、裏面指定領域操作処理部253は、裏面指定領域操作処理(ステップS32)の実行継続通知として、透明ボードBtの上記対応部分30に対する強調表示の表示形式を変更する。
例えば、第1の強調表示においては、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードBtの上記対応部分30の枠を表す線の幅を、第2幅から、第1幅と第2幅との間の第3幅に変更する。または、第2の強調表示においては、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードBtの上記対応部分30の枠を表す線の色を、第2色(赤色)から、第2色とは異なる第3色(例えば、上記赤色よりも薄い赤色)に変更する。または、第3の強調表示においては、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードBtの上記対応部分30の透過率を、第2透過率から、第1透過率と第2透過率との間の第3透過率に変更する。または、第4の強調表示においては、透明ボードBtの上記対応部分30に対して、第1〜第3の強調表示の組み合わせでもよい。
いま、時刻t33(図12を参照)において、透明ボードBtの上記対応部分30に対する入力が「無効」(一部分だけ無効)であり、透明ボードBtの上記対応部分30以外の部分に対する入力は「有効」(一部分以外は有効)である。例えば、時刻t33の後の時刻t34(図12を参照)において、ユーザは、透明ボードBtの上記対応部分30に対してタッチペン300により操作(指定領域内操作OP33)を行なう。この場合、ユーザが後述の復帰用ジェスチャー操作を行なっていないため(図11のステップS33−No)、裏面指定領域操作処理(ステップS32)が実行される。この場合、裏面指定領域操作処理(ステップS32)において、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードBtの上記対応部分30に対する入力の「無効」(一部分だけ無効)を継続する。同時に、裏面指定領域操作処理部253は、裏面指定領域操作処理(ステップS32)の実行継続通知として、透明ボードBtの上記対応部分30に対する強調表示の表示形式を変更する。
例えば、第1の強調表示においては、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードBtの上記対応部分30の枠を表す線の幅を、第3幅から、第2幅に変更する。または、第2の強調表示においては、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードBtの上記対応部分30の枠を表す線の色を、第3色(例えば、薄い赤色)から、第2色(赤色)に変更する。または、第3の強調表示においては、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードBtの上記対応部分30の透過率を、第3透過率から、第2透過率に変更する。または、第4の強調表示においては、透明ボードBtの上記対応部分30に対して、第1〜第3の強調表示の組み合わせでもよい。
いま、時刻t34(図12を参照)において、透明ボードBtの上記対応部分30に対する入力が「無効」(一部分だけ無効)であり、透明ボードBtの上記対応部分30以外の部分に対する入力は「有効」(一部分以外は有効)である。例えば、時刻t34の後の時刻t35(図12を参照)において、ユーザは、タッチパネルディスプレイ装置100(この場合、透明ボードBt)に対してタッチペン300により復帰用ジェスチャー操作OP34を行なう(図11のステップS33−Yes)。復帰用ジェスチャー操作OP34は、裏面指定領域操作処理(ステップS32)の実行を終了するためのジェスチャー操作である。本実施形態において、復帰用ジェスチャー操作OP34は、タッチペン300で描く軌跡(図12の一点鎖線)により、裏面領域指定用ジェスチャー操作OP31により指定された指定領域(ウィンドウWd)を囲む操作であるものとする。
復帰用ジェスチャー操作OP34が行なわれた場合、時刻t35(図12を参照)に、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードBtの全体に対する入力を「有効」にし、画面Sc(表示領域Sd)の全体に対する操作を「不可」とする。同時に、裏面指定領域操作処理部253は、裏面指定領域操作処理(ステップS32)の実行終了通知として、透明ボードBtの上記対応部分30に対する強調表示を終了する。
例えば、第1の強調表示においては、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードBtの上記対応部分30の枠を表す線の幅を、第2幅から、第1幅に変更する。または、第2の強調表示においては、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードBtの上記対応部分30の枠を表す線の色を、第2色(赤色)から、第1色(黒色)に変更する。または、第3の強調表示においては、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードBtの上記対応部分30の透過率を、第2透過率から、第1透過率に変更する。または、第4の強調表示においては、透明ボードBtの上記対応部分30に対して、第1〜第3の強調表示の組み合わせでもよい。
その後、前述のステップS4、S5が実行される。
以上の説明により、第3実施形態に係る表示システムでは、タッチパネルディスプレイ装置100と、タッチパネルディスプレイ装置100に接続された制御装置200と、を具備している。制御装置200は、タッチパネルディスプレイ装置100に対する入力を検出する入力検出部230と、画面Scが表示されるようにタッチパネルディスプレイ装置100を制御する画面表示制御部241と、画面Sc(表示領域Sd)上に透明ボードBtを配置する透明ボードモードを起動するための透明ボードモード起動指示が行なわれた場合、画面Sc(表示領域Sd)上に透明ボードBtが表示されるようにタッチパネルディスプレイ装置100を制御する透明ボード表示制御部243と、透明ボードモード(ステップS3)において、タッチパネルディスプレイ装置100に対して入力された情報を表す入力情報WRが、透明ボードBtに表示されるように、タッチパネルディスプレイ装置100を制御する入力表示制御部244と、透明ボードモード(ステップS3)において、タッチパネルディスプレイ装置100に対してジェスチャー操作(裏面領域指定用ジェスチャー操作OP31)が行なわれた場合、透明ボードBtの一部に対する入力を無効にし、画面Sc(表示領域Sd)の一部に対する操作を可能とする処理を実行する裏面操作処理部250と、を具備している。
このように、第3実施形態に係る表示システムでは、透明ボードモード(ステップS3)において、ユーザがタッチパネルディスプレイ装置100に対してジェスチャー操作(裏面領域指定用ジェスチャー操作OP31)を行なうことにより、透明ボードBtの一部に対する入力が無効となり、画面Sc(表示領域Sd)の一部に対する操作が可能となるため、ユーザ自身が移動することなく、ユーザは、透明ボードBtの背後に配置されている画面Sc(表示領域Sd)の一部を指定することができる。
具体的には、第3実施形態に係る表示システムでは、ジェスチャー操作は、透明ボードBtの背後に配置されている画面Sc(表示領域Sd)内の任意の領域Wdを指定領域として指定するための裏面領域指定用ジェスチャー操作OP31である。裏面操作処理部250は、透明ボードモード(ステップS3)において、裏面領域指定用ジェスチャー操作OP31が行なわれた場合、透明ボードBtの全体のうちの、指定領域Wdに対応する対応部分30に対する入力を無効にし、画面Sc(表示領域Sd)の指定領域Wdに対する操作を可能とする裏面指定領域操作処理(ステップS32)を実行する裏面指定領域操作処理部253を具備している。裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードモード(ステップS3)の裏面指定領域操作処理(ステップS32)において、透明ボードBtの対応部分30に対する入力を無効にしたときに、裏面指定領域操作処理(ステップS32)の実行通知として、透明ボードBtの対応部分30に対して強調表示を行なう。ここで、画面Sc(表示領域Sd)の指定領域は、画面Sc(表示領域Sd)内で指定されたウィンドウWdである。
第3実施形態に係る表示システムでは、透明ボードBtを用いるため、今現在、透明ボードBtの背後に配置されている画面Sc(表示領域Sd)の一部が指定されているのか否かを、ユーザが確認できることが望ましい。そこで、第3実施形態に係る表示システムでは、透明ボードモード(ステップS3)の裏面指定領域操作処理(ステップS32)が実行されるときに、その通知として、透明ボードBtの対応部分30が強調表示されるため、ユーザは、透明ボードBtの背後に配置されている画面Sc(表示領域Sd)の一部を指定したことを視認することができる。
また、第3実施形態に係る表示システムでは、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードモード(ステップS3)の裏面指定領域操作処理(ステップS32)において、裏面指定領域操作処理(ステップS32)の実行を終了するための復帰用ジェスチャー操作OP34が行なわれた場合、裏面指定領域操作処理(ステップS32)の実行終了として、透明ボードBtの対応部分30に対する入力を有効にし、裏面指定領域操作処理(ステップS32)の実行終了通知として、透明ボードBtの対応部分30に対する強調表示を終了する。
このように、第3実施形態に係る表示システムでは、透明ボードモード(ステップS3)の裏面指定領域操作処理(ステップS32)の実行が終了したときに、その通知として、透明ボードBtの対応部分30に対する強調表示が終了するため、ユーザは、透明ボードBtの背後に配置されている画面Sc(表示領域Sd)の一部への指定を終了したことを視認することができる。
また、第3実施形態に係る表示システムでは、裏面指定領域操作処理部253は、透明ボードモード(ステップS3)の裏面指定領域操作処理(ステップS32)において、復帰用ジェスチャー操作OP34が行なわれる前に、透明ボードBtの対応部分30以外の部分に対する入力が行なわれた場合、透明ボードBtの対応部分30に対する入力の無効を継続し、裏面指定領域操作処理(ステップS32)の実行継続通知として、透明ボードBtの対応部分30に対する強調表示の表示形式を変更する。
このように、第3実施形態に係る表示システムでは、透明ボードモード(ステップS3)の裏面指定領域操作処理(ステップS32)が継続して実行されるときに、その通知として、透明ボードBtの対応部分30に対する強調表示の表示形式が変更されるため、ユーザは、透明ボードBtの背後に配置されている画面Sc(表示領域Sd)の一部を指定していることを視認することができる。
[第4実施形態]
第4実施形態に係る表示システムでは、第3実施形態からの変更点を説明する。
第3実施形態に係る表示システムでは、画面Sc(表示領域Sd)の指定領域は、画面Sc(表示領域Sd)内で指定されたウィンドウWdであるが、これに限定されない。図13に示されるように、第4実施形態に係る表示システムでは、画面Sc(表示領域Sd)の指定領域は、ウィンドウWd以外でもよく、タッチペン300で描く軌跡により囲まれた任意の領域Arでもよい。
第4実施形態に係る表示システムでは、指定領域として、第3実施形態におけるウィンドウWdを、任意の領域Arに置き換えれば、その効果は第3実施形態と同じである。
以上のように、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。すなわち、適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。