JP2017180761A - 四輪駆動車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動オイルポンプのモータのブラシ摩耗を抑制することが可能な四輪駆動車両の制御装置を提供する。【解決手段】ソレノイド弁を開状態にしモータを駆動して実油圧PRを指令油圧PCMDに等しくするリニア油圧制御中に、封入許可フラグが”1”であり、且つリニア油圧制御フラグが”1”であり、且つ指令トルクTCMDが規定時間T0以上一定状態を継続しており、且つ実油圧PRが指令油圧PCMDより大きい場合は、リニア油圧制御を、モータを停止しソレノイド弁を閉状態にするリニア封入制御に切り替える。一方、リニア封入制御中に、リニア封入制御開始時の初期指令トルクTCMD1と現指令トルクTCMDとの差分絶対値ΔTCMDが規定量ΔTCMD1以上離れており、且つその規定量以上離れた状態が規定時間T3以上継続する場合は、リニア封入制御をリニア油圧制御に切り替える。【選択図】図5

Description

本発明は、動力伝達経路に設けた油圧封入式のクラッチを備える四輪駆動車両においてクラッチ圧を制御する制御装置に関するものである。
従来、二輪駆動(2WD)状態と四駆駆動(4WD)状態とを相互に切り替える電子制御式四輪駆動システムの一つとして、フロントデフ機構とリアデフ機構とを連結するプロペラシャフトの途中に前後トルク配分用クラッチが設けられ、そのクラッチを駆動する油圧(オイル)を逆止弁を介し電動オイルポンプによって供給し、供給された油圧をソレノイド弁によって封止することによりクラッチの締結状態を維持する油圧封入式の四輪駆動システムが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、クラッチに所定の油圧(クラッチ圧)が封入された後、クラッチと逆止弁との間に設けられたソレノイド弁を開閉制御することによってクラッチの締結状態、すなわちクラッチの押し付け力、すなわち前後輪へ伝達されるトルク配分を変えることが可能となる。従って、車両が一度4WD状態へ遷移した後は、ソレノイド弁を閉じてさえいれば、クラッチの締結状態(クラッチの押し付け力)は保持されるため、電動オイルポンプのモータを動作させ続けなくとも4WD状態を継続する事が可能である。これは、モータの作動頻度低減や電力節約の観点から、油圧封入式の四輪駆動システムのメリットとなっている。
しかし、ソレノイド弁の開閉制御(封入制御)のみでは前後輪へ伝達されるトルク配分を精度良く制御することはできない。そこで、高い4WD性能を実現するために、特に精度が必要な低トルク領域に対しては、ソレノイド弁を開状態(OFF状態)とした上で電動オイルポンプを作動させる制御(リニア油圧制御)とすることによって、4WD性能を損ねることなくモータの作動頻度の低減を図ることができる。
特開2013−067326号公報
上記のリニア油圧制御では、ソレノイド弁を開状態(OFF状態)とした上で電動オイルポンプを作動させるため、電動オイルポンプを駆動するモータの使用頻度が高くなる。ここで、油圧封入式の四輪駆動システムの電動オイルポンプに使用されるモータには、制御性の観点から、ブラシ付きモータが使用される。ブラシ付きモータでは、モータの使用頻度が高くなることでブラシの摩耗が進行する。ブラシの摩耗が過度に進行すると、モータが作動不良に陥るおそれがある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであり、その目的は、リニア油圧制御において電動オイルポンプを駆動するモータの作動頻度を減らすことが可能な四輪駆動車両の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る四輪駆動車両の制御装置は、動力源(3)からの動力を駆動輪(W3、W4)に伝達する動力伝達経路(20)と、動力伝達経路(20)に設置された動力配分装置としての油圧作動式のクラッチ(10)と、クラッチ(10)の油圧が昇圧される第1状態と昇圧されない第2状態とに切り替え可能な第1アクチュエータ(35、37)と、クラッチ(10)の油圧が保持される第3状態と保持されない第4状態とに切り替え可能な第2アクチュエータ(43)と、クラッチの実油圧(PR)を計測する油圧センサ(45)と、実油圧(PR)が指令油圧(PCMD)に追従するように第1及び第2アクチュエータを制御する制御手段(50)と、を備える四輪駆動車両の制御装置であって、制御手段(50)は、第2アクチュエータ(43)を第4状態にして第1アクチュエータ(35、37)を第1状態にすることで実油圧(PR)を指令油圧(PCMD)に近づける第1油圧制御と、第1アクチュエータ(35、37)を第2状態にして第2アクチュエータ(43)を第3状態にすることで実油圧(PR)を指令油圧(PCMD)に近づける第2油圧制御とを実行するように構成されており、制御手段(50)は、第1油圧制御と第2油圧制御との一方の油圧制御を実行中に、所定条件が成立する場合、他方の油圧制御の実行に切り替えるように構成されていることを特徴とする。なお、上記の第1状態とは、後述する本発明の実施形態におけるモータ(37)でオイルポンプ(35)を駆動して油路(49)(ピストン室15)の油圧を昇圧させる状態であり、第2状態とは、モータ(37)及びオイルポンプ(35)を停止して油路(49)(ピストン室15)の油圧を昇圧させない状態である。また、上記の第3状態とは、ソレノイド弁(43)を閉じて油路(49)(ピストン室15)に作動油を封入することで該油路(49)の油圧を保持する状態であり、第4状態とは、ソレノイド弁(43)を開くことで油路(49)の油圧を保持しない状態である。
上記構成では、第1アクチュエータ(35、37)の作動頻度が高い第1油圧制御が実行されるときに、所定条件が成立する場合、制御手段(50)は第1アクチュエータ(35、37)を使用しない第2油圧制御に切り替えるように構成されている。そのため、第1アクチュエータ(35、37)の作動頻度を低減することが可能となる。その結果、第1アクチュエータ(35、37)の劣化(例えばモータのブラシ摩耗)を抑えることで耐久性を向上させることが可能となる。
本発明に係る四輪駆動車両の制御装置の第2の特徴は、指令油圧(PCMD)は、駆動輪(W3、W4)に伝達される伝達トルクの指令値である指令トルク(TCMD)に基づいて決定される値であり、制御手段(50)が第1油圧制御から第2油圧制御へ切り替える際の所定条件は、指令トルク(TCMD)が規定時間(T0)以上一定状態を継続しており、且つ実油圧(PR)が指令油圧(PCMD)より大きいことである。
上記構成では、制御手段(50)は、第1アクチュエータ(35、37)を第1状態(油圧を昇圧する状態)から第2状態(油圧を昇圧しない状態)にし、第2アクチュエータ(43)を第4状態(油圧を保持しない状態)から第3状態(油圧を保持する状態)にすることによって、第1アクチュエータ(35、37)の作動頻度を下げながら、クラッチ(10)の油圧を保持することが可能となる。
本発明に係る四輪駆動車両の制御装置の第3の特徴は、指令油圧(PCMD)は、駆動輪(W3、W4)に伝達される伝達トルクの指令値である指令トルク(TCMD)に基づいて決定される値であり、制御手段(50)が第2油圧制御から第1油圧制御へ切り替える際の所定条件は、第2油圧制御開始時の指令トルク(TCMD1)と現指令トルク(TCMD)との差分(ΔTCMD)が規定量(=ΔTCMD1)以上であり、且つその規定量以上の状態が規定時間(T3)以上継続することである。
上記構成では、第2油圧制御においてクラッチ(10)の実油圧(PR)が指令油圧(PCMD)に追従していない状態となっているとき、制御手段(50)は、第2アクチュエータ(43)を第3状態(油圧を保持する状態)から第4状態(油圧を保持しない状態)にし、第1アクチュエータ(35、37)を第2状態(油圧を昇圧しない状態)から第1状態(油圧を昇圧する状態)にすることによって、クラッチ(10)の油圧を所定油圧に昇圧する。これにより、実油圧(PR)を指令油圧(PCMD)に精度良く追従させることが可能となる。
また、本発明にかかる上記の四輪駆動車両の制御装置の一実施態様として、クラッチ(10)を押圧して係合させるピストン(12)に対して油圧を発生するピストン室(15)と、ピストン室(15)に作動油を供給するためのオイルポンプ(35)と、オイルポンプ(35)を駆動するモータ(37)と、オイルポンプ(35)からピストン室(15)に通じる油路(49)に作動油を封入するための作動油封入弁(39)と、該作動油封入弁(43)とピストン室(15)との間の油路(49)を開閉するための開閉弁(43)とで構成された油圧回路(30)を備え、第1アクチュエータは、オイルポンプ(35)及びモータ(37)であり、第2アクチュエータは、作動油封入弁(43)であってもよい。
またこの場合、本発明の第1油圧制御は、開閉弁(43)を開きモータ(37)を作動させて油圧回路(30)に油圧を供給する制御(リニア油圧制御)であり、第2油圧制御は、第1油圧制御の実行中にモータ(37)を停止して開閉弁(43)を閉状態にする制御(リニア油圧制御中の封入制御(リニア封入制御))であってよい。
本発明の四輪駆動車両の制御装置によれば、第1アクチュエータ(オイルポンプ及びモータ)の作動頻度が高い油圧制御において、低トルク領域におけるクラッチの油圧精度を低下させない範囲内で第1アクチュエータ(オイルポンプ及びモータ)の作動頻度を最小限に抑えることが可能となる。その結果、第1アクチュエータ(モータ)の劣化(ブラシ摩耗)の進行を抑えることが可能となる。
本発明の実施形態に係る動力配分装置の油圧制御装置を備えた四輪駆動車両の概略構成を示す説明図である。 油圧回路の詳細構成を示す油圧回路図である。 4WD・ECU(油圧制御装置)の主要な構成を示すブロック図である。 ECU(制御手段)により行われる本発明に係る油圧制御の切り替え例を示すタイムチャートである。 ECU(制御手段)により行われる本発明に係るリニア封入制御を示すタイムチャートである。 リニア/封入切り替え制御ブロックの構成の内、リニア油圧制御からリニア封入制御への切り替えの可否を判定する第1切替判定ブロックの構成を示すブロック図である。 リニア/封入切り替え制御ブロックの構成の内、リニア封入制御からリニア油圧制御への切り替えの可否を判定する第2切替判定ブロックの構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る制御装置を備えた四輪駆動車両の概略構成を示す説明図である。同図に示す四輪駆動車両1は、車両の前部に横置きに搭載したエンジン(動力源)3と、エンジン3と一体に設置された自動変速機4と、エンジン3からの動力を前輪W1,W2及び後輪W3,W4に伝達するための動力伝達経路20とを備えている。以下、各構成について更に詳細に説明する。
エンジン3の出力軸(図示せず)は、自動変速機4、フロントディファレンシャル(以下、「フロントデフ」という。)5、左右のフロントドライブシャフト6,6を介して、主駆動輪である左右の前輪W1,W2に連結されている。さらに、エンジン3の出力軸は、自動変速機4、フロントデフ5、プロペラシャフト7、リアディファレンシャルユニット(以下、「リアデフユニット」という。)8、左右のリアドライブシャフト9,9を介して副駆動輪である左右の後輪W3,W4に連結されている。
リアデフユニット8には、左右のリアドライブシャフト9,9に動力を配分するためのリアディファレンシャル(以下、「リアデフ」という。)19と、プロペラシャフト7からリアデフ19への動力伝達経路を接続・切断するための前後トルク配分用クラッチ10とが設けられている。前後トルク配分用クラッチ10は、油圧式のクラッチであり、動力伝達経路20において後輪W3,W4に配分する動力を制御するための動力配分装置である。また、前後トルク配分用クラッチ10に作動油を供給するための油圧回路30と、油圧回路30による供給油圧を制御するための制御手段である4WD・ECU(以下、単に「ECU」と記す。)50を備えている。ECU50は、マイクロコンピュータなどで構成されている。
ECU50は、油圧回路30による供給油圧を制御することで、前後トルク配分用クラッチ(以下、単に「クラッチ」という。)10で後輪W3,W4に配分する動力を制御する。これにより、前輪W1,W2を主駆動輪とし、後輪W3,W4を副駆動輪とする駆動制御を行うようになっている。
すなわち、クラッチ10が解放(切断)されているときには、プロペラシャフト7の回転がリアデフ19側に伝達されず、エンジン3のトルクがすべて前輪W1,W2に伝達されることで、前輪駆動(2WD)状態となる。一方、クラッチ10が締結(接続)されているときには、プロペラシャフト7の回転がリアデフ19側に伝達されることで、エンジン3のトルクが前輪W1,W2と後輪W3,W4の両方に配分されて四輪駆動(4WD)状態となる。ECU50は、車両の走行状態を検出するための各種検出手段(図示せず)の検出に基づいて、後輪W3,W4に配分する動力およびこれに対応するクラッチ10への油圧供給量を演算すると共に、当該演算結果に基づく駆動信号をクラッチ10に出力する。これにより、クラッチ10の締結力を制御し、後輪W3,W4に配分する動力を制御するようになっている。
図2は、油圧回路30の詳細構成を示す油圧回路図である。同図に示す油圧回路30は、ストレーナ33を介してオイルタンク31に貯留されている作動油を吸い込み圧送するオイルポンプ(アクチュエータ)35と、オイルポンプ35を駆動するモータ(アクチュエータ)37と、オイルポンプ35からクラッチ10のピストン室15に連通する油路40とを備えている。
クラッチ10は、シリンダハウジング11と、シリンダハウジング11内で進退移動することで積層された複数の摩擦材13を押圧するピストン12とを備えている。シリンダハウジング11内には、ピストン12との間に作動油が導入されるピストン室15が画成されている。ピストン12は、複数の摩擦材13における積層方向の一端に対向配置されている。したがって、ピストン室15に供給された作動油(オイル)の油圧でピストン12が摩擦材13を積層方向に押圧することで、クラッチ10を所定の係合圧で係合させるようになっている。
オイルポンプ35からピストン室15に連通する油路40には、逆止弁39、リリーフ弁41、ソレノイド弁(開閉弁)(アクチュエータ)43、油圧センサ45がこの順に設置されている。逆止弁39は、オイルポンプ35側からピストン室15側に向かって作動油を流通させるが、その逆の向きには作動油の流通を阻止するように構成されている。これにより、オイルポンプ35の駆動で逆止弁39の下流側に送り込まれた作動油を、逆止弁39とピストン室15との間の油路(以下では、「封入油路」ということがある。)49に封じ込めることができる。上記の逆止弁39とオイルポンプ35を設けた油路49によって、油圧封入式の油圧回路30が構成されている。そして本実施形態では、逆止弁39は、オイルポンプ35からピストン室15に通じる油路49に作動油を封入するための作動油封入弁である。
リリーフ弁41は、逆止弁39とピストン室15との間の油路49の圧力が所定の閾値を超えて異常上昇したときに開くことで、油路49の油圧を解放するように構成された弁である。リリーフ弁41から排出された作動油は、オイルタンク31に戻されるようになっている。ソレノイド弁43は、オンオフ型の開閉弁で、ECU50の指令に基づいてオン/オフ制御(ON/OFF)されることで、油路49の開閉を制御することができる。これにより、ピストン室15の油圧を制御することができる。なお、ソレノイド弁43が開かれることで油路49から排出された作動油は、オイルタンク31に戻されるようになっている。また、油圧センサ45は、油路49及びピストン室15の油圧を検出するための油圧検出手段であり、その検出値は、ECU50に送られるようになっている。また、ピストン室15は、アキュムレータ18に連通している。アキュムレータ18は、ピストン室15及び油路49内の急激な油圧変化や油圧の脈動を抑制する作用を有している。また、オイルタンク31内には、作動油の温度を検出するための油温センサ47が設けられている。油温センサ47の検出値は、ECU50に送られるようになっている。
オイルポンプ35は、容積型ポンプ、例えば内接ギヤポンプである。モータ37がECU50の指令に基づいてPWM制御(デューティ制御)されることで、オイルポンプ35から油路49及びピストン室15へオイルが供給される。これによりクラッチ10を締結するのに必要なピストン圧が確保される。
ここで、油圧回路30の動作を簡単に説明する。先ず、車両1が2WD状態から4WD状態へ遷移する場合の油圧回路30の動作を説明する。
ECU50は、モータ37に通電し、オイルポンプ35を動作させ、油路49へオイルを注入する。ECU50は同時にソレノイド弁43へ通電し、閉状態とする。逆止弁39はオイルポンプ35から油路49への方向しかオイルを通過させない為、油路49内にオイルが封入される。
油路49内にオイルが封入されると、油路49内の油圧が上昇し、ピストン12を図の左側へ押す圧力が発生する。ピストン12が押される事により、摩擦材13が押し付けられ、クラッチ10が締結され、4WD状態となる。
なお、後輪W3,W4へ配分したいトルクと、油路49内の油圧値の関係はあらかじめモデル化されており、後輪W3,W4へ配分する必要トルクに対応する油路49内の油圧値は既知となっている。従って、ECU50は、油圧センサ45を用いて油路49内の油圧値を計測しながら、油路49内の油圧値が、後輪W3,W4へ配分したいトルクに対応する油圧値(=目標油圧)となるまでモータ37の動作とソレノイド弁43の閉状態を継続する。
油路49内の油圧値が目標油圧に到達したら、ECU50はモータ37の動作を停止する一方、ソレノイド弁43については閉状態を継続する。このように、ECU50は油路49内の油圧を保持することで車両1の4WD状態を必要な時間継続する。なお、より高い目標油圧が設定された場合、ECU50はさらにモータ37を動作させ油路49内の加圧を行う。
次に、車両1が4WD状態から2WD状態へ遷移する場合の油圧回路30の動作を説明する。ECU50は、モータ37が停止した状態で、ソレノイド弁43を開状態とする。これにより油路49内のオイルがソレノイド弁43を通してドレインされ、油路49内の油圧が低下する。
油路49内の油圧が低下すると、ピストン12にかかる圧力も低下する為、摩擦材13に対する押し付け力が減少し、後輪W3、W4へのトルク配分量が減少する。
油路49内の油圧が2WD状態に対応する所定油圧まで低下すると、ECU50はソレノイド弁43を閉状態とする。なお、より低い目標油圧が設定される場合、ECU50は油路49内の油圧がその目標油圧へ到達するまでソレノイド弁43を開状態とし、油路49内の油圧が目標油圧に到達したらソレノイド弁43を閉状態とする。
図3は、4WD・ECU(油圧制御装置)50の主要な構成を示すブロック図である。駆動トルク算出ブロック51では、車両1の走行条件(エンジン3のトルク、自動変速機4の選択ギヤ段、シフト位置等)に応じて車両1に要求される駆動トルク(推定駆動力)を算出する。
制御トルク算出ブロック52では、基本配分制御(前後輪W1〜W4への駆動力の基本配分制御)ブロック521、LSD制御ブロック522、登坂制御ブロック523等により、種々の制御ファクターに応じて駆動トルクの前後輪への配分を決定し、前後トルク配分用クラッチ(動力配分装置)10の指令トルクを算出する。
指令油圧算出ブロック53では、上記指令トルクに従ってクラッチ10に対する指令油圧PCMDを算出する。すなわち、制御目標値算出ブロック531が上記指令トルクに従ってクラッチ10に対する制御目標値(つまり上記指令油圧PCMD)を算出し、また、故障時2WD化ブロック532が故障時に2WD化するための制御目標値(つまり上記指令油圧PCMD)を算出する。通常時は、制御目標値算出ブロック531が算出した制御目標値が指令油圧PCMDとして出力されるが、故障時は故障時2WD化ブロック532が算出した制御目標値が指令油圧PCMDとして出力される。
油圧フィードバック制御ブロック54では、目標油圧算出ブロック541により、上記指令油圧算出ブロック53から与えられる上記指令油圧PCMDと実油圧PR(油圧センサ45からのフィードバック信号)との油圧偏差ΔPに対し、目標油圧(例えば、±数%以内)を算出する。該算出された目標油圧(つまり油圧偏差ΔP)に従ってモータ37又はソレノイド弁43を制御する。
モータPWM制御ブロック542では、目標油圧(つまり油圧偏差ΔP)に応じてモータ37に対するPWM駆動指令信号(目標駆動電流)を生成し、モータドライバ(図示せず)へ出力する。モータドライバは、PWM駆動指令信号に対応する駆動電圧をモータ37に印加する。
ソレノイドON/OFF制御ブロック543では、上記指令油圧PCMD及び油圧センサ45からのフィードバック信号(実油圧PR)との油圧偏差ΔP(目標油圧)に応じてソレノイド弁43に対するON(閉鎖)/OFF(開放)指示信号(目標駆動電流)を生成し、ソレノイドドライバ(図示せず)へ出力する。ソレノイドドライバは、ON/OFF指示信号に対応する駆動電圧をソレノイド弁43に印加する。
リニア/封入切り替え制御ブロック544では、後述するリニア油圧制御中(図4)に、後述するリニア封入制御(図5)に移行するか否か、或いはその逆で、リニア封入制御(図5)中に、リニア油圧制御(図4)に移行するか否かを判定する。
図4は、ECU(制御手段)50により行われる本発明に係る油圧制御の切り替え例を示すタイムチャートである。なお、横軸は時刻を示し、縦軸は信号強度(振幅)を示している。これは、以降においても同様である。また、図中の上段はモータ37の駆動指令を示し、中段はソレノイド弁(開閉弁)43の開閉状態を示し、下段はピストン室15の指令油圧PMCD(実線)及び実油圧PR(破線)を示している。
時刻t0からt1の間では、ソレノイド弁43を開状態(非作動状態)にした上で、調圧手段であるオイルポンプ35のモータ37を駆動して、制御対象である実油圧PRを指令油圧PCMD(目標油圧)に等しくなるように制御する。本実施形態の説明では、この制御をリニア油圧制御(本発明の第1油圧制御)という。なお、詳細については図6を参照しながら後述するが、モータ37の作動頻度を低減するために(モータ37のブラシ摩耗を抑えるために)、ECU50は、リニア油圧制御の実行中に所定の条件が成立する場合、モータ37を停止状態(非作動状態)にした上で、所定時間の間ソレノイド弁43を閉状態(作動状態)にする制御(図中の斜線部分)を行う。本実施形態の説明では、この制御をリニア封入制御(本発明の第2油圧制御)という。所定時間が終了すると、ECU50はリニア封入制御を終了し元のリニア油圧制御に復帰する。図4のタイムチャートでは時刻t02からt03の間と、時刻t05からt06の間においてリニア封入制御が行われる。
また、時刻t1からt2の間では封入加圧制御が行われる。この封入加圧制御では、ソレノイド弁43を閉状態(作動状態)にした上で、調圧手段であるオイルポンプ35のモータ37をパルス駆動して、制御対象である実油圧PRを指令油圧PCMD(目標油圧)に等しくなるように制御する。
また、時刻t2からt3の間では封入減圧制御が行われる。この封入減圧制御では、モータ37を停止状態(非作動状態)にした上で、調圧手段であるソレノイド弁43をオン・オフ駆動して制御対象である実油圧PRを指令油圧PCMD(目標油圧)に等しくなるように制御する。
すなわち、時刻t1までは、後輪に動力を配分するためのクラッチ10の目標トルクが所定の低トルク領域であるため、リニア油圧制御が行われる。但し、時刻t02からt03の間と、時刻t05からt06の間において、モータ37のブラシ摩耗を抑えるためにリニア封入制御が行われる。時刻t1においてクラッチ10の目標トルクが該所定低トルク領域よりも高い領域となり、それに応じた指令油圧が指示され、かつ、油圧制御が封入加圧制御に切り替えられる。また、時刻t2において指令油圧が下げられ、それに応じて油圧制御が封入減圧制御に切り替えられる。
図5は、ECU(制御手段)50により行われる本発明に係るリニア封入制御を示すタイムチャートである。図中の上段から下段にかけて、リニア封入制御フラグ、指令油圧PCMDに対応する指令トルクTCMD、モータ37に対するモーターデューティ指令、ソレノイド弁43に対するソレノイドデューティ指令をそれぞれ示している。
リニア封入制御フラグは、リニア/封入切り替え制御ブロック544(図3)から出力される制御信号である。リニア封入制御フラグが”0”から”1”へ変化する場合、クラッチ10に対する油圧制御がリニア油圧制御からリニア封入制御に切り替わる。なお、リニア油圧制御からリニア封入制御に切り替わるための条件は、(1)封入許可フラグが”1”であり、且つ(2)リニア油圧制御フラグが”1”であり、且つ(3)指令トルクTCMDが規定時間(T0)以上一定状態を継続しており、且つ(4)実油圧PR(図4)が指令油圧PCMD(図4)より大きいことである。
上記(1)の「封入許可フラグ」とは、例えばソレノイド弁43が作動可能状態(正常状態)であるか否かを示すフラグである。図6にて示されるように、ソレノイド弁43等が作動可能状態である場合は、封入許可フラグは”1”を表示する。
また、上記(2)の「リニア油圧制御フラグ」は、リニア油圧制御が実行されていることを示すフラグである。図6にて示されるように、リニア油圧制御が実行されている場合は、リニア油圧制御フラグは”0”を表示する。
また、上記(3)の「指令トルクTCMDが規定時間(T0)以上一定状態を継続する」とは、例えば時刻t01からt02の間の時間T1、或いは、時刻t04からt05の間の時間T2における指令トルクTCMDの時系列変化が該当する。
時刻t02又は時刻t05において、クラッチ10に対する油圧制御がリニア油圧制御からリニア封入制御に切り替わることにより、モーターデューティ指令が”0”になると共に、ソレノイドデューティ指令が”1”になる。すなわち、モータ37は停止しオイルポンプ35による加圧が停止される。その後、ソレノイド弁43が閉状態となり所定圧のオイルがクラッチ10のピストン室15に封入される。
他方、リニア封入制御フラグが”1”から”0”へ変化する場合、クラッチ10に対する油圧制御がリニア封入制御からリニア油圧制御に切り替わる。なお、リニア封入制御からリニア油圧制御に切り替わるための条件は、(1’)リニア封入制御開始時(突入時)の初期指令トルクTCMD1と現指令トルクTCMDとの差分絶対値ΔTCMDが規定量(=ΔTCMD1)以上離れており、且つ(2’)その規定量以上離れた状態が規定時間(T3)以上継続することである。
時刻t03又は時刻t06において、クラッチ10に対する油圧制御がリニア封入制御からリニア油圧制御に切り替わることにより、モーターデューティ指令が”0”でなくなると共に、ソレノイドデューティ指令が”0”を維持するようになる。これにより、ソレノイド弁43は開状態(非作動状態)になり、実油圧PRが指令油圧PCMD(目標油圧)に等しくなるように、モータ37がECU50によって制御される。
以下、上記(1)から(4)又は上記(1’)から(2’)に示される条件に基づいて、リニア油圧制御とリニア封入制御との間の切り替えの可否を判定するリニア/封入切り替え制御ブロック544について説明する。
図6は、リニア/封入切り替え制御ブロック544の構成の内、リニア油圧制御からリニア封入制御への切り替えの可否を判定する第1切替判定ブロック544Aの構成を示すブロック図である。なお、図はリニア封入制御フラグが”1”のときの信号状態を示している。
第1切替判定ブロック544Aは、否定演算ブロック544A1と、トルク一定判定ブロック544A2と、3入力論理積演算ブロック544A3と、カウンターブロック544A4と、油圧大小判定ブロック544A5と、2入力論理積演算ブロック544A6と、リニア油圧制御終了判定ブロック544A7と、フラグ保持ブロック544A8とを具備して構成される。
トルク一定判定ブロック544A2は、現在の指令トルクTCMDと、1つ前にサンプリングした指令トルクTCMDとの差分を計測し、その計測値に対し絶対値処理を施す。そして、その差分絶対値を予め設定した閾値Cと比較する。そして差分絶対値が閾値C以下である場合は、”1”を出力する。それ以外の場合は、”0”を出力する。
従って、封入許可フラグが”1”であり、且つリニア油圧制御フラグが”0”であり、且つトルク一定判定ブロック544A2が”1”を出力する場合、3入力論理積演算ブロック544A3は”1”を出力する。
カウンターブロック544A4は、3入力論理積演算ブロック544A3が”1”を出力し続ける毎に、1を積算(インクリメント)する。そしてインクリメントした積算値が規定時間T0に相当するカウント数に達するとき、カウンターブロック544A4は”1”を出力する。これは、封入許可中かつ、リニア油圧制御中かつ、指令トルク一定の状態が規定時間T0継続していることを示している。つまり、上記(1)から(3)に示される条件が成立することを示している。
油圧大小判定ブロック544A5は、実油圧PR(図4)と指令油圧PCMD(図4)との大小関係を判定する。実油圧PRが指令油圧PCMDより大きい場合に限り、油圧大小判定ブロック544A5は”1”を出力する。
従って、カウンターブロック544A4が”1”を出力すると共に、油圧大小判定ブロック544A5が”1”を出力する場合、2入力論理積演算ブロック544A6は”1”を出力する。これは、上記(1)から(4)に示される条件が成立することを示している。
このように、封入許可フラグが”1”であり、且つリニア油圧制御フラグが”0”であり、且つトルク一定判定ブロック544A2が規定時間T0以上に渡って”1”を出力する場合であって、油圧大小判定ブロック544A5が”1”を出力する場合に限って、2入力論理積演算ブロック544A6は”1”を出力する。つまり、4つの制御信号の内どれか1つでも”0”になる場合は、2入力論理積演算ブロック544A6は”0”を出力する。
リニア油圧制御終了判定ブロック544A7は、2入力論理積演算ブロック544A6からの信号を取り込むと同時に、指令トルクTCMDを取り込む。そして、リニア油圧制御終了判定ブロック544A7は、2入力論理積演算ブロック544A6からの信号が”1”であること、並びに指令トルクTCMDが異常でないこと(例えばゼロでないこと)をチェックする。両方の信号に問題がない場合、リニア油圧制御終了判定ブロック544A7は”1”(切替)を出力する。
フラグ保持ブロック544A8は、2入力論理積演算ブロック544A6が”1”を出力するとき、リニア油圧制御終了判定ブロック544A7から出力される信号を保持する。今の場合、リニア油圧制御終了判定ブロック544A7は”1”(切替)を出力するため、リニア封入制御フラグ(図5)が”0”から”1”に変化する。これにより、リニア油圧制御がリニア封入制御に切り替わる。
図7は、リニア/封入切り替え制御ブロック544の構成の内、リニア封入制御からリニア油圧制御への切り替えの可否を判定する第2切替判定ブロック544Bの構成を示すブロック図である。なお、図はリニア封入制御終了判定フラグが”1”のとき、つまり、リニア封入制御がリニア油圧制御に切り替わる際の信号状態を示している。
第2切替判定ブロック544Bは、リニア封入制御開始時(突入時)の初期指令トルクTCMD1(図5)を保持する初期指令トルク保持ブロック544B1と、初期指令トルクTCMD1と現指令トルクTCMDとの差分絶対値ΔTCMDが予め設定した閾値O以上であるか否かを判定する差分指令トルク乖離度判定ブロック544B2と、指令トルクTCMDが予め設定した閾値P未満であるか否かを判定する指令トルク乖離度判定ブロック544B3と、論理和演算ブロック544B4と、カウンターブロック544B5とを具備して構成される。
カウンターブロック544B5は、論理和演算ブロック544B4が”1”を出力し続ける毎に、1をインクリメントする。そしてインクリメントした積算値が規定時間T3に相当するカウント数に達するときに、カウンターブロックB5は”1”を出力する。これは、リニア封入制御開始時の初期指令トルクTCMD1と現指令トルクTCMDとの差分絶対値が規定量(閾値O)以上離れた状態が規定時間T3以上継続していることを示している。つまり、上記(1’)から(2’)に示される条件が成立することを示している。
以上の通り、本発明のECU50(油圧制御装置)によれば、リニア油圧制御中に、(1)封入許可フラグが”1”であり、且つ(2)リニア油圧制御フラグが”1”であり、且つ(3)指令トルクTCMDが規定時間T0以上一定状態を継続しており、且つ(4)実油圧PRが指令油圧PCMDより大きいこと、が成立する場合は、リニア油圧制御を、モータ37を停止しソレノイド弁43を閉状態にするリニア封入制御に切り替える。
一方、リニア封入制御中に、(1’)リニア封入制御開始時(突入時)の初期指令トルクTCMD1と現指令トルクTCMDとの差分絶対値ΔTCMDが規定量ΔTCMD1以上離れており、且つ(2’)その規定量以上離れた状態が規定時間T3以上継続すること、が成立する場合は、リニア封入制御を、ソレノイド弁43を開状態にしてモータ37を駆動するリニア油圧制御に切り替える。これにより、モータ37の作動頻度が高いリニア油圧制御において、低トルク領域における油圧精度を劣化させない範囲内でモータ37の作動頻度を最小限に抑えることが可能となる。その結果、モータ37のブラシ摩耗進行を抑えることが可能となる。
1 四輪駆動車両
3 エンジン(動力源)
4 自動変速機
5 フロントデフ
6 フロントドライブシャフト
7 プロペラシャフト
8 リアデフユニット
9 リアドライブシャフト
10 前後トルク配分用クラッチ(油圧式のクラッチ)
19 リアデフ
11 シリンダハウジング
12 ピストン
13 摩擦材
15 ピストン室
18 アキュムレータ
20 動力伝達経路
30 油圧回路
31 オイルタンク
33 ストレーナ
35 オイルポンプ(電動オイルポンプ)(アクチュエータ)
37 モータ(ポンプモータ)(アクチュエータ)
39 逆止弁(作動油封入弁)
41 リリーフ弁
43 ソレノイド弁(開閉弁)(アクチュエータ)
45 油圧センサ
47 油温センサ
49 油路(封入油路)
50 4WD・ECU(制御手段)
W1,W2 前輪(主駆動輪)
W3,W4 後輪(副駆動輪)
PCMD 指令油圧
PR 実油圧
TCMD 指令トルク

Claims (5)

  1. 動力源からの動力を駆動輪に伝達する動力伝達経路と、
    前記動力伝達経路に設置された動力配分装置としての油圧作動式のクラッチと、
    前記クラッチの油圧が昇圧される第1状態と昇圧されない第2状態とに切り替え可能な第1アクチュエータと、
    前記クラッチの油圧が保持される第3状態と保持されない第4状態とに切り替え可能な第2アクチュエータと、
    前記クラッチの実油圧を計測する油圧センサと、
    前記実油圧が指令油圧に追従するように前記第1及び第2アクチュエータを制御する制御手段と、を備える四輪駆動車両の制御装置であって、
    前記制御手段は、前記第2アクチュエータを前記第4状態にして前記第1アクチュエータを前記第1状態にすることで前記実油圧を前記指令油圧に近づける第1油圧制御と、
    前記第1アクチュエータを前記第2状態にして前記第2アクチュエータを前記第3状態にすることで前記実油圧を前記指令油圧に近づける第2油圧制御とを実行するように構成されており、
    前記制御手段は、前記第1油圧制御と前記第2油圧制御との一方の油圧制御を実行中に、所定条件が成立する場合、他方の油圧制御の実行に切り替えるように構成されていることを特徴とする四輪駆動車両の制御装置。
  2. 前記指令油圧は、前記クラッチが伝達する伝達トルクの指令値である指令トルクに基づいて決定される値であり、
    前記制御手段が前記第1油圧制御から前記第2油圧制御へ切り替える際の前記所定条件は、前記指令トルクが規定時間以上一定状態を継続しており、且つ前記実油圧が前記指令油圧より大きいことであることを特徴とする請求項1に記載の四輪駆動車両の制御装置。
  3. 前記指令油圧は、前記クラッチが伝達する伝達トルクの指令値である指令トルクに基づいて決定される値であり、
    前記制御手段が前記第2油圧制御から前記第1油圧制御へ切り替える際の前記所定条件は、前記第2油圧制御開始時の前記指令トルクと現指令トルクとの差分が規定量以上であり、且つその規定量以上の状態が規定時間以上継続することであることを特徴とする請求項1又は2に記載の四輪駆動車両の制御装置。
  4. 前記クラッチを押圧して係合させるピストンに対して油圧を発生するピストン室と、
    前記ピストン室に作動油を供給するためのオイルポンプと、
    前記オイルポンプを駆動するモータと、
    前記オイルポンプから前記ピストン室に通じる油路に作動油を封入するための作動油封入弁と、
    該作動油封入弁と前記ピストン室との間の前記油路を開閉するための開閉弁と、で構成された油圧回路を備え、
    前記第1アクチュエータは、前記オイルポンプ及び前記モータであり、
    前記第2アクチュエータは、前記作動油封入弁であることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の四輪駆動車両の制御装置。
  5. 前記第1油圧制御は、前記開閉弁を開き前記モータを作動させて前記油圧回路に油圧を供給する制御であり、
    前記第2油圧制御は、前記第1油圧制御の実行中に前記モータを停止して前記開閉弁を閉状態にする制御である
    ことを特徴とする請求項4に記載の四輪駆動車両の制御装置。
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