JP2017180662A - 電磁ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】摺動を行わずに、複数の制動部材のばらつきによる制動力の伝達遅れ防止。
【解決手段】被制動体に対して進退自在に配置されたブレーキシュー8と、ブレーキシューに連結されて移動自在に配置された可動子5と、電磁コイル1を収納する固定子3と、固定子に装着されて復元力を可動子に付与する複数の制動部材2と、を備えたネガティブ型電磁ブレーキ装置であって、固定子のうち可動子との第1の対向面に形成された2以上の第1の凹部又は可動子のうち固定子との第2の対向面に形成された2以上の第2の凹部に、それぞれ弾性体9Af,9Bfが装着され、各弾性体は、第1の凹部又は第2の凹部の端面からの突出量が可動子の動作変位以下に設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、被制動体に対する制動力を制御するための電磁ブレーキ装置に関するものである。
電磁ブレーキは、固定子と、固定子に備えられた電磁コイルと複数の制動ばね及び可動子から構成されている。可動子には、被制動体に接触し摩擦力により被制動体を停止するブレーキライニングが備えられている。電磁ブレーキでは、その開放時には、電磁コイルに電力を供給して可動子を電磁的に吸引してブレーキライニングを被制動体から離間する。一方、制動時には、電磁コイルの電力供給を遮断し、制動ばねの復元力によってブレーキライニングを被制動体であるブレーキドラムもしくはディスクに押付けて制動をかける。電磁ブレーキの応答性が悪い場合、被制動体が動き出しても、ブレーキライニングを引き離すことができず、ブレーキライニングと被制動体が接触した状態で、被制動体が動作を開始する。これにより、ブレーキライニングが摩耗する。逆に、被制動体にブレーキライニングを押し付ける動作では、押し付けるまでの時間が遅くなることで、制動までの時間が長くなる。よって、制動距離が伸びる可能性がある。
電磁ブレーキの応答性の悪化の原因のひとつとして、動作時の可動子の傾きがあげられる。可動子は、固定子の接触面と平行に離間することが望ましいが、傾きを生じながら離間することがある。原因は、制動ばねの製造誤差や圧縮量のばらつきにより復元力が異なるためである。可動子が傾いて動作をすると、傾きにより可動子の一端が固定子に近接した状態となる。この時、可動子のうち固定子に近接した側は、電磁力により固定子に吸引される。そのため、制動ばねによる押し付ける力が減少し、制動力の伝達に遅れが生じる。制動力の伝達が遅れると、特にエレベータでは、非常制動時の運転に影響する。即ち、非常制動時は、乗客の乗っている乗りかごの過速状態を検出して、即座に制動力を伝達することが求められており、被制動体に制動力が伝わる時間が長くなると、かごが規定の距離内で非常停止ができなくなる可能性がある。
そこで、制動部材の姿勢制御を行う技術として、特許文献1、2に記載のものがある。特許文献1では、「シュー7を弾性部材11bによって弾性的に支承して姿勢制御を行う」と記載されている。シュー7の側面に弾性体(板ばね)を押し付けることでシュー7の姿勢を安定状態にする構造となっている。特許文献2では、「23は可動鉄蓋16に固定され、磁石枠19に摺動自在に貫通している可動ピンである。」と記載されている。可動部である可動鉄蓋16を、固定部である磁石枠19に対して可動ピン23で摺動することで、可動鉄蓋16を直線方向にガイドして、可動鉄蓋16の姿勢を安定状態にする構造となっている。
特開2007−292253号公報 特許第3787862号公報
特許文献1に記載の電磁ブレーキ装置では、シュー7の側面に弾性体(板ばね)を押し付けることで、シュー7の姿勢を制御している。また、特許分文献2では、可動鉄蓋16を直線方向にガイドして、可動鉄蓋16の姿勢を制御している。よって、特許文献1ではシュー7と弾性部材11bの間で摺動による摩耗が発生する。特許文献2では可動ピン23と可動鉄蓋16の間で摺動による摩耗が発生する。そのため、制動部材を定期的に点検してり、交換したりすることが必要となる、という課題があった。
本発明の目的は、摺動を行わずに、複数の制動部材のばらつきによる制動力の伝達遅れを防止することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、被制動体に対して進退自在に配置されたブレーキシューと、前記ブレーキシューに連結されて移動自在に配置された可動子と、前記可動子と相対向した配置されて電磁コイルを収納する固定子と、前記固定子と前記可動子とを結ぶ部材であって、前記固定子に装着されて復元力を前記可動子に付与する複数の制動部材と、を備え、前記電磁コイルの励磁時に、前記電磁コイルの電磁力により、前記各制動部材の復元力に抗して、前記可動子を前記固定子側に吸引して、前記ブレーキシューを前記被制動体から離し、前記電磁コイルの非励磁時に、前記各制動部材の復元力により、前記可動子を前記固定子から離れる方向に移動させると共に、前記ブレーキシューを前記被制動体に押圧させて、前記被制動体に制動力を付与する電磁ブレーキ装置であって、前記固定子のうち前記可動子との第1の対向面に形成された2以上の第1の凹部又は前記可動子のうち前記固定子との第2の対向面に形成された2以上の第2の凹部に、それぞれ弾性体が装着され、前記各弾性体は、前記第1の凹部又は前記第2の凹部の端面からの突出量が前記可動子の動作変位以下に設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、摺動を行わずに、複数の制動部材のばらつきによる制動力の伝達遅れを防止することができる。
本発明の第1実施例を示す電磁ブレーキ装置の制動時の正面断面図である。 本発明の第1実施例を示す電磁ブレーキ装置の制動時の要部正面断面図である。 本発明の第1実施例を示す電磁ブレーキ装置の制動時の側面断面図である。 本発明の第1実施例を示す電磁ブレーキ装置の非制動時の正面断面図である。 本発明の第1実施例を示す電磁ブレーキ装置の非制動時の要部正面断面図である。 本発明の第1実施例を示す電磁ブレーキ装置の非制動時の動作を説明するための要部側面断面図である。 本発明の第1実施例を示す電磁ブレーキ装置の制動時の動作を説明するための要部側面断面図である。 本発明の第1実施例を示す弾性体の固定方法を説明するための要部側面断面図である。 本発明の第2実施例を示す電磁ブレーキ装置の制動時の要部正面断面図である。 本発明の第3実施例を示す電磁ブレーキ装置の制動時の要部正面断面図である。
図1は、本発明の第1実施例を示す電磁ブレーキ装置の制動時の正面断面図であり、図2は、本発明の第1実施例を示す電磁ブレーキ装置の制動時の要部正面断面図である。図1と図2において、電磁ブレーキ装置は、コイル(電磁コイル)1と、一対の制動ばね2と、固定子3と、可動子5と、ブレーキシュー8と、4個の弾性体9Af、9Bf(一部のみ図示)を備えて構成される。コイル1は、固定子3の凹部3a内に収納された状態で固定子3に固定されている。固定子3は、可動子5と相対向した配置されてコイル1を収納する。コイル1は、制動時に非励磁状態にあり、コイル1から電磁力は発生していない。各制動ばね2は、上部側が固定子3の穴(図示せず)内に収納され、下部側が固定子3の下部側から突出して可動子5に接触している。この際、各制動ばね2は、固定子3と可動子5とを結ぶ部材であって、固定子3に装着されて、復元力(ばね力)を可動子5に付与している。即ち、各制動ばね2は、制動部材として、その復元力(ばね力)で可動子5を下方に押圧している。可動子5は、略立方体形状に形成され、固定子3と相対向した配置されている。この可動子5の下部側にはブレーキシュー8が固定されている。即ち、可動子5は、ブレーキシュー8に連結されて移動自在に配置されている。ブレーキシュー8は、固定部6とブレーキライニング7から構成され、ブレーキドラム(被制動体)4に対して進退自在に配置されている。即ち、ブレーキシュー8は、フレーム10の壁面10aに沿って上下動可能に配置されている。ブレーキライニング7は、円盤状に形成されたブレーキドラム(被制動体)4に押圧されている。即ち、制動状態となる制動時には、制動ばね2の押圧力が可動子5とブレーキライニング7を介してブレーキドラム4に作用することで、ブレーキドラム4に連結された綱車(図示せず)を制動している。この際、電磁ブレーキ装置は、コイル1の非励磁時に、各制動ばね2の復元力により、可動子5を固定子3から離れる方向に移動させて、ブレーキシュー8をブレーキドラム(被制動体)4に押圧させて、ブレーキドラム(被制動体)4に制動力を付与している。
また、フレーム10は、ブレーキシュー8が移動する際のガイドとして機能し、固定部6が、フレーム10の壁面10aに接触することで、ブレーキドラム4から、ブレーキドラム4の接線方向(ブレーキライニング7の中心とブレーキドラム4との接続点を接点する接線の方向)の力を受ける。また、弾性体9Af、9Bfは、例えば、略立方体形状に形成されたゴムで構成され、上部側が、固定子3の下部側の四隅に形成された4個の凹部(図示せず)の中のいずれかの凹部内に収納され、下部側が、凹部から突出されている。この際、各弾性体9Af、9Bfの突出量(固定子3の下部側端面からの突出量)は、可動子5の動作変位以下に設定されている。即ち、制動時に、各弾性体9Af、9Bfが可動子5に接触しないように、各弾性体9Af、9Bfの突出量が、可動子5の動作変位以下に設定されている。
図3は、本発明の第1実施例を示す電磁ブレーキ装置の制動時の側面断面図である。図3において、紙面左右方向(図1の紙面垂直方向)には、ブレーキシュー8が移動する際のガイドとなるものがなく、ブレーキシュー8に傾きを発生する可能性がある(なお、図1では、紙面左右方向には、ブレーキドラム4からの接線方向の力を受けるための壁面10aがあり、同時に、この壁面10aが、ブレーキシュー8のガイドの役割を果たしている。)。このため、ブレーキシュー8が移動する際に、可動子5の中心とブレーキシュー8の中心とを結ぶ仮想の中心線と交差する水平線を基準に、ブレーキシュー8が上又は下に傾いたことを考慮して、固定子3の下部側には、仮想の中心線を基準に、複数の弾性体9Bf、9Bbがそれぞれ左右に分かれて配置されている(4個の弾性体のうち2個のみ図示)。ブレーキシュー8の傾きの発生の原因は、複数の制動ばね2により、可動子5とブレーキシュー8をブレーキドラム4に押し付けることにある。複数の制動ばね2の各々の押し付ける力が、不均一となっている場合に傾きが発生する。不均一となる原因は、制動ばね2自体の製造公差、固定子3に設けられた制動ばね2を格納する穴の加工公差による圧縮量のばらつきが考えられる。
図4は、本発明の第1実施例を示す電磁ブレーキ装置の非制動時の正面断面図であり、図5は、本発明の第1実施例を示す電磁ブレーキ装置の非制動時の要部正面断面図である。図4と図5において、電磁ブレーキ装置は、その非制動時には、コイル1に電圧が印加され、固定子3が磁化される。固定子3が磁化されと、可動子5は、固定子3側へ吸引され、ブレーキライニング7がブレーキドラム4から離間され、押圧力が解除される。ブレーキシュー8が移動する、紙面左右方向には、ブレーキドラム4から接線方向の力を受けるための壁面10aがあり、同時に、壁面10aがガイドの役割を果たしている。この際、電磁ブレーキ装置は、コイル1の励磁時に、コイル1の電磁力により、各制動ばね2の復元力に抗して、可動子5を固定子3側に吸引して、ブレーキシュー8をブレーキドラム(被制動体)4から離している。
図6は、本発明の第1実施例を示す電磁ブレーキ装置の非制動時の動作を説明するための要部側面断面図であり、図7は、本発明の第1実施例を示す電磁ブレーキ装置の制動時の動作を説明するための要部側面断面図である。図6および図7において、図中の矢印の大きさが作用点での力の大きさを表すものとする。ここで、制動ばね2の復元力f1、f2(f1>f2)がばらついた場合の、可動子5の制動状態から非制動状態への遷移動作について説明を行う。以下、制動状態から非制動状態の遷移動作を釈放動作と称する。電磁力F1、F2は、固定子3および可動子5の端面に分布して作用するが、各図では、左右端に作用する合力を記載している。
例えば、図6および7において、紙面右側の制動ばね2の復元力f2よりも紙面左側の制動ばね2の復元力f1(f1>f2)が大きい場合、釈放動作では、コイル1の電源を遮断し、コイル1を非励磁状態にすることで、固定子3と可動子5との間に発生する電磁力F1、F2をなくそうとする。しかし、電磁力F1、F2は、即座にゼロにならず徐々に低減する。導体である固定子3および可動子5に磁界の変化が発生することで、電磁誘導により磁界の変化を妨げる磁束が発生する。電磁力F1、F2は、磁束の二乗に比例する。つまり、磁束の変化が妨げられることで電磁力F1、F2の低減が遅くなることになる。電磁力F1、F2が制動ばね2の復元力f1、f2を下回ったところで、可動子5が動作を開始する。複数の制動ばね2の復元力f1、f2が均一であれば、可動子5は、ブレーキドラム4に向かって並行に動作する。しかし、各制動ばね2の復元力f1、f2にはばらつきがある。よって、制動ばね2の復元力f1の大きい側から、可動子5が固定子3から離れることになり、ブレーキシュー8と可動子5に傾きが発生する。ブレーキシュー8と可動子5に傾きが発生すると、弾性体9Bbに可動子5の一端が近接することになる(図7)。この時、電磁力F1、F2の特性上、固定子3と可動子5の隙間が小さい方が電磁力は大きくなる(F2>F1)。よって、さらに傾きやすい状態となる。また、図7の右端の電磁力F2が十分に低減するまで、可動子5が固定子3から離間しないため、制動力の伝達が遅れる。しかし、弾性体9Bf、9Bbの復元力Fa、Fbが電磁力F1、F2に対して、可動子5に作用する(図6)。可動子5が傾いた状態になると、弾性体9Bbのみが可動子5により圧縮された状態となり、弾性体9Bbの復元力Fbが可動子5に作用する。これにより、可動子5の右端側での電磁力F2の釣り合いが図7と比較して、弾性体9Bbの復元力Fbの分、早くなることで制動力の伝達が早まる。よって、各制動ばね2の復元力f1、f2にばらつきがあっても、各制動ばね2のばらつきによる制動力の伝達遅れを防止することができる。結果として、電磁ブレーキ装置の応答性を向上させることができる。
図8は、本発明の第1実施例を示す弾性体の固定方法を説明するための要部側面断面図である。図8において、弾性体9Bbは、固定子3下部側に形成された穴(凹部)3b内に挿入されて固定される。弾性体9Bbの材料としては、コイルばね、ゴムなどを利用することができる。この固定方法としては、ゴムを穴3b内にはめ込む方法、接着剤による固定の他、ゴムの中央に穴をあけてボルトで固定することでより強固な固定が可能となる。また、ゴムが脱落しないように、穴3bに溝などを設けることで、より強固な固定が可能である。
本実施例によれば、摺動を行わずに、複数の制動ばね2のばらつきによる制動力の伝達遅れを防止することができる。また、本実施例によれば、摺動部をなくすことで摩耗による部品の交換をなくし、簡易な構造で、電磁ブレーキ装置の応答性を向上させることができる。さらに、非常制動時に、ブレーキドラム4に対する制動力の伝達が早まるので、かごを規定の距離内で非常停止させることができる。
図9は、本発明の第2実施例を示す電磁ブレーキ装置の制動時の要部正面断面図である。本実施例は、弾性体に皿ばねを用いた例を示す。図9において、固定子3の下部側端面には、凹部3cが形成されている。凹部3cには、皿ばね11と、固定ボルト12と、調整シム13が挿入され、皿ばね11の下端が固定子3の端面(凹部3cの端面)から突出するように配置されている。皿ばね11は、固定ボルト12により、調整シム13を介して固定子3に固定されている。この際、皿ばね11と固定子3の間に、調整機構としての調整シム13を入れることで、皿ばね11の突出量(固定子3下部側端面からの突出量)を調整することができる。この際、皿ばね11の突出量は、可動子5の動作変位以下に設定される。なお、皿ばね11でなく、例えば、中空の円筒ゴムを用いて同様に調整シム13により突出量を調整することも可能である。小型で高弾性率な皿ばねを利用することで、固定子3および可動子5の端面の省スペース化を図ることができる。
本実施例によれば、第1実施例と同様の効果を奏することができる共に、弾性体に皿ばねを用いているので、制動ばねのばらつきによる制動力の伝達遅れを、第1実施例よりも確実に防止することができる。
図10は、本発明の第3実施例を示す電磁ブレーキ装置の制動時の要部正面断面図である。本実施例は、弾性体に皿ばねを用い、可動子の一部に保護部材を用いたものであり、他の構成は、第2実施例と同様である。図10において、可動子5のうち皿ばね11と相対向する面であって、皿ばね11と接触する端面には、凹部(図示せず)が形成され、この凹部内には、皿ばね11よりも硬度の高い(硬度の硬い)保護部材14が収納されている。この際、可動子5の端面に、保護部材14の外形と略同形状の凹部を設けて配することで、保護材14のずれを防止することができる。固定子3および可動子5に使用される材料の硬度が、弾性体、例えば、皿ばね11よりも低い場合、固定子3および可動子5の端面が摩耗する。皿ばね11を使用して固定子3もしくは可動子5の端面が摩耗して端面が窪むと、皿ばね11の圧縮量が変動し十分な復元力が得られなくなる。そこで、本実施例では、硬度が皿ばね11よりも高(硬い)い保護部材12を可動子5に配することで、可動子5の端面が摩耗するのを抑制し、皿ばね11の特性を長期的に維持することとしている。
本実施例によれば、第2実施例と同様の効果を奏することができると共に、第2実施例よりも皿ばね11の特性を長期的に維持することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、4個の弾性体を、固定子3の下部側の四隅に配置する代わりに、固定子3の下部側であって、弾性体9Afと弾性体9Bfとの間の領域に少なくとも2個の弾性体を配置することもできる。また、固定子3のうち可動子5との対向面に形成された2以上の第1の凹部に各弾性体を装着する代わりに、可動子5のうち固定子3との対向面に2以上の第2の凹部を形成し、各第2の凹部にそれぞれ弾性体を装着することもできる。この際、各弾性体は、第2の凹部の端面からの突出量が可動子5の動作変位以下に設定される。また、この場合、固定子3の可動子5との対向面(第1の対向面)のうち、可動子5の凹部(第2の凹部)に装着された弾性体との対向面に、弾性体より硬度の硬い保護部材14を装着することもできる。上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 コイル、2 制動ばね、3 固定子、4 ブレーキドラム、5 可動子、6 ブレーキライニング固定部、7 ブレーキライニング、8 ブレーキシュー、9Af、9Bf、9Bb 弾性体、10 フレーム、10a 壁面、11 皿ばね、12 固定ボルト、13 調整シム、14 保護部材

Claims (3)

  1. 被制動体に対して進退自在に配置されたブレーキシューと、前記ブレーキシューに連結されて移動自在に配置された可動子と、前記可動子と相対向した配置されて電磁コイルを収納する固定子と、前記固定子と前記可動子とを結ぶ部材であって、前記固定子に装着されて復元力を前記可動子に付与する複数の制動部材と、を備え、前記電磁コイルの励磁時に、前記電磁コイルの電磁力により、前記各制動部材の復元力に抗して、前記可動子を前記固定子側に吸引して、前記ブレーキシューを前記被制動体から離し、前記電磁コイルの非励磁時に、前記各制動部材の復元力により、前記可動子を前記固定子から離れる方向に移動させると共に、前記ブレーキシューを前記被制動体に押圧させて、前記被制動体に制動力を付与する電磁ブレーキ装置であって、
    前記固定子のうち前記可動子との第1の対向面に形成された2以上の第1の凹部又は前記可動子のうち前記固定子との第2の対向面に形成された2以上の第2の凹部に、それぞれ弾性体が装着され、前記各弾性体は、前記第1の凹部又は前記第2の凹部の端面からの突出量が前記可動子の動作変位以下に設定されていることを特徴とする電磁ブレーキ装置。
  2. 請求項1に記載の電磁ブレーキ装置において、
    前記各弾性体は、それぞれ皿ばねで構成され、
    前記皿ばねは、前記皿ばねの突出量を調整するための調整機構を介して前記第1の凹部又は前記第2の凹部に固定されていることを特徴とする電磁ブレーキ装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電磁ブレーキ装置において、
    前記可動子の第2の対向面のうち前記第1の凹部に装着された弾性体との対向面又は前記前記固定子の第1の対向面のうち前記第2の凹部に装着された弾性体との対向面に、前記弾性体より硬度の硬い保護部材が装着されていることを特徴とする電磁ブレーキ装置。
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