JP2017180152A - 風力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハブ内に設置した制御機器の冷却性能を高めた風力発電装置を提供する。【解決手段】上記の課題を解決するために、本発明に係る風力発電装置では、制御機器を収納したハブ20及びハブ20で支持されるブレード1を備えるロータ2と、ロータ2を回転可能に支持するナセル6と、ハブ内及びナセル内に渡って配置される回転主軸3を備え、ハブ内とナセル内を連通する流路が形成され、流路は回転主軸の径方向外側に配置されると共に、ナセルに対して固定されており、ハブ内における流路には第1の流出孔が設けられることを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、高湿の外気の導入による腐食のリスクを負うことなく、ハブ内に設置した制御機器を冷却して安定した運用を実現する、コンパクトな換気冷却機構を有する、風力発電装置に関するものである。
通常、風力発電装置は、ハブに設置されたブレードにより回転するロータが主軸を介して支持されたナセルを、タワー上部に備えた構成となっている。このナセルの内部には、ブレードの主軸の回転によって回転させられる発電機が備えられることが多いが、発電機の好ましい回転数を得るために、ロータと発電機の間に増速機を配置して、回転数を増加させる構成とする場合もある。発電機によって発電された電気エネルギーは、電力変換器や変圧器を介して電力系統に供しうる電力に変換される。
ナセル内の増速機、発電機等の機器は、それらの稼働に伴う損失によって熱が発生している。増速機、発電機に対しては専用の水冷システムを介して外部に熱を放出することが多いが、それ以外にも増速機、発電機の表面からナセル内に放出される熱によって、さらには日射によって外部から温められることでナセル内の空気が高温になりうるため、外気を導入して換気冷却をすることがある。この場合、特に洋上に設置される風力発電装置の場合などは、外気が水分、塩分を多く含んでいて、そのままナセル内に導入すると、ナセル内の機器の腐食の可能性が生じるために、例えば塩分除去フィルタを介した空気を導入したり、ナセル内に除湿機を設置して湿度管理を行なったりする。
ハブ内には、ブレードのピッチ角(取付角)を調整するためのピッチアクチュエータ、その制御装置、さらにはアクチュエータに繋がれたバッテリーなどの機器が設けられている。このピッチアクチュエータを駆動することで、風速等の状況に応じてブレードのピッチ角を制御し、効率良く風のエネルギーを捉える構成となっている。ハブ内に設けられたこれらの機器は、その稼働時の損失として熱を発生し、発生した熱がハブ内に留まってハブ内の気温が高温になる可能性がある。機器の正常な稼働を維持し、機器の寿命が短くなることを防ぐためには、ハブ内の過度な温度上昇を避ける必要がある。
ハブ内が高温になることを避けるために、例えば特許文献1においては、風車翼を取り付けたロータヘッドに連結されている駆動・発電機構がナセル内に収納設置され、前記ロータヘッドのハブ内に制御機器類が収納設置されている風力発電装置であって、前記ロータヘッドと前記ナセルとの間に形成されている連通路を介して、前記ロータヘッドの内部と前記ナセルの内部との間で空気を循環させる空気流形成手段が設けられ、前記空気流形成手段な、前記連通路に設置された空気循環用ガイドであることを特徴とする風力発電装置が提案されている。
特開2009−091929号公報
長大なブレードを支持し回転するハブは、強度とともに軽量化が求められている。また、ブレードのピッチアクチュエータ等の制御機器はブレードの数に応じて複数設置する必要があり、その結果、ハブ内における空間は限られている。加えて、近年の風力発電装置の大型化によって制御機器の容量も大きくなってきており、それらの機器からの発熱量も増加してきている。したがって、ハブ内を冷却する際には、その冷却機構の小型化、さらには効率を高めることが重要となってきている。
以上のような課題を鑑み、本発明では、ハブ内に設置した制御機器の冷却性能を高めた風力発電装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、制御機器を収納したハブ及び前記ハブで支持されるブレードを備えるロータと、前記ロータを回転可能に支持するナセルと、前記ハブ内及び前記ナセル内に渡って配置される回転主軸を備え、前記ハブ内と前記ナセル内を連通する流路が形成され、前記流路は前記回転主軸の径方向外側に配置されると共に、前記ナセルに対して固定されており、前記ハブ内における前記流路には第1の流出孔が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、ハブ内に設置した制御機器の冷却性能を高めた風力発電装置を提供することが可能になる。
実施例1に係る風力発電装置を示す概略図である。 実施例1の風力発電装置のナセル、ハブ部分の概略側面図である。 実施例2の風力発電装置の固定主軸及び回転主軸を直管部分の概略斜視図 実施例3の風力発電装置のナセル、ハブ部分の概略側面図である。 実施例4の風力発電装置のナセル、ハブ、ブレード部分の概略側面図である。 実施例5の風力発電装置の固定主軸及び回転主軸を直管部分の概略断面図 実施例6の風力発電装置の固定主軸及び回転主軸を直管部分の概略断面図
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
実施例1について図1ないし図2を用いて説明する。図1には、実施例1における風力発電装置の概略図を示す。該風力発電装置は、海上に設置されており水面下から洋上に突き出すように設置されたタワー7の頂部にナセル6を配置しており、該ナセル6は、ブレード1とハブ(図1中には図示せず)に接続された回転主軸3を軸支している。回転主軸3は増速機4を介して発電機5に接続されている。発電機5は電力ケーブル(図示せず)によってタワー7の下部に内蔵された電力変換器8、変圧器9等の電気品につながっている。
風力発電装置は風向にブレード1の回転面を向けるようにナセル6が回転(ヨー制御)し、風のエネルギーによってブレード1が力を受け、回転主軸3が回転する。回転主軸3の回転は、増速機4を介して発電機5に好適な回転数まで高めて、発電機5に伝えられる。発電機5が回転することで発電された電気エネルギーは、電力変換器8によって整流され、さらに変圧器9によって電圧を調整し、電力系統に送られる。この際、発電機5、電力変換器8、変圧器9等では、電流が流れる際の損失により、熱が発生する。また、増速機4においても損失が熱となって発生する。
本実施例の風力発電装置では、発電機5、増速機4の冷却に水冷方式を採用している。すなわち、ポンプ(図示せず)によって発電機5、増速機4とラジエータ13の間に冷却水を循環させ、発電機5、増速機4で奪った熱をナセル6上流部に設置したラジエータ13で外気に放熱することで、冷却をおこなっている。
図2に本実施例1の風力発電装置のナセル6およびハブ20部分の概略側面図を示す。風は左側から右側に吹いており、ナセル6はブレード1が設置される側の反対側から風を受けている。すなわち、本風力発電装置はタワー7の下流側にブレード1が位置するダウンウィンド型である。ナセル6の風上側にはラジエータ13が、その吸込面が風上方向に向くように設置されている。ラジエータ13には、発電機5または増速機4で発生した熱を冷却して高温となった冷却水が流入し、外気に放熱する構成となっている。ラジエータ13の風上側には自然風を直接受け入れられるように開口した吸気口14が設けられている。ラジエータ13の風下側にはラジエータを通過した空気の流れをナセル6下方に向けて案内するように流路が構成されており、ナセル6下方向にその空気を外部に流出させる流路の出口である排気口15が設けられている。ラジエータ13は流入する風に対向するように設置され、ラジエータ13のフィンの間を通った風は排気口15へと導かれる。
ナセル6の風上側には外気をナセル6内に導入する吸気口14、外気から塩分を除去するフィルタ16、外気導入を促進するためのファン17が設けられている。吸気口14を開き、ファン17を回転させることで、低温の外気をナセル6内に導入、換気することでナセル6内が高温になることを抑制している。導入した外気に含まれる塩分や湿分がナセル6内の機器に腐食を発生させることがないように、該フィルタ16によって塩分を除去し、ナセル6内の除湿機18によって湿度管理をしている。
前述のように、ハブ20は回転主軸3に連結しており、ブレード1が捉えた風のエネルギーは回転主軸3を介して増速機4に伝えられる。本風力発電装置においては、回転主軸3の周囲に該回転主軸3を内包するように固定主軸21が設けられており、該固定主軸21は、架構19を介して、ナセル6に対して静止・固定されている。さらには、固定主軸21はハブ20内部に突き刺さるように設置されている。そして、固定主軸21とハブ20の間に設置された軸受22によって、ハブ20は回転可能な状態で固定主軸21によって支持されている。本構成とすることにより、ブレード1やハブ20の重量や風速分布によっては回転主軸3に対して曲げるように作用する荷重が発生するが、それについては固定主軸21が担い、発電に寄与する回転トルクについては回転主軸3が担うという荷重の分散支持が可能となり、風力発電装置の主軸部分の高信頼化を図っている。その一方で、ハブ内の空間という点では固定主軸21を備えない場合と比較して狭くなっている。
ハブ20の中には、ブレード1のピッチ角を制御するためのピッチアクチュエータ25、そのための制御装置(図示せず)、さらにはバッテリー(図示せず)などが内蔵されている。風速などの環境条件に応じてブレード1のピッチ角を制御し、風のエネルギーの効率的な回収、あるいは高風速時にブレード1をフェザー(風を逃がすようなピッチ角の状態)にして風荷重を軽減するなどのピッチ制御を行なう。
本実施例の風力発電装置では、該回転主軸3と該固定主軸21の間の隙間に複数本のダクト23をナセル6からハブ20に渡って固定主軸21に固定して配置し、ダクト23のナセル側端部には押し込み、あるいは吸い込みのファン24を、ハブ側の端部は、固定主軸21の途中に設けられた開口を通じて固定主軸21の径方向外側に向かってその開口を向けている。押し込みファン24でダクト23内に流入したナセル6内の空気は、ハブ20内において固定主軸21の径方向外側に噴出する。風力発電装置が発電しているときにはハブ20が回転しているため、固定主軸21、ひいてはナセル6側に固定されたダクト23から、ナセル6に対して相対的に回転しているハブ20内に空気は噴出される。したがって、ハブ20内に設置されたピッチアクチュエータ25やその制御機器、バッテリーなどは、ダクト23から噴出した空気の流れの中に回転移動して入ってくる。このため、排気箇所が限られたダクト23であっても、冷却対象であるピッチアクチュエータ25やその制御機器、バッテリーに直接、ナセル6から導入した空気を当てることが可能となる。尚、仮に直接的に空気が当たらない機器の場合でも、ハブ20が回転することによって内部の空気の循環が促進されるため、ハブ20内全体の気温が均一に保ちやすく、冷却効果の向上が期待できる。もちろん、前述のようにナセル6内の空気はフィルタ16や除湿機18の効果によって塩分、湿分を抑制されているため、ハブ20内に導入しても、そこに設置された機器の腐食のリスクを増大させることはない。ハブ20内の機器を冷却した後の空気は、吸い込みファン24と接続された別のダクト23から吸引され、ナセル6内へと戻る。本実施例では、ダクト23をナセルに対して固定しており、例えば、ロータとナセルの相対的な移動(回転)によって発生する送風効果等を用いていない。よって、ハブとナセルの間で連通する流路面積を少なくでき、高湿の外気の浸入を防止し易くなる。
以上のように構成したハブ20内の換気冷却は、ハブ20内の機器の高信頼で安定した運用を実現するだけでなく、ハブ20内に突出した固定主軸3と、回転主軸21の間に構成される間隙を換気流路として活用しているため、新たにハブ20内の空間を狭くすることもない。押し込み、あるいは吸い込みファン24をナセル6側に設けたのは、狭いハブ20内の空間に配慮したものであるが、これは、ハブ20と比較して相対的に空間があり、ハブ20のように回転しないナセル5側に設けることがファン24の保守のしやすさという観点でもメリットがあるためである。
さらには、図2におけるダクト23のうち、ハブ側に空気を送るダクトをナセル換気用のファン17の近傍まで延設することによって、ナセル内の発熱体(発電機5、増速機4など)による温度上昇を受けない低温の空気を直接ハブ側に送ることも可能であり、その場合は、該ダクトにハブ内を換気するためのファン24を新たに設ける必要もなくなる。
次に、図3を用いて、本発明の第2の実施例について説明する。なお、風力発電装置全体の構成自体は第1の実施例と同じであり、重複説明は省略する。
図3は本発明の第2の実施例における回転主軸3及び固定主軸21を直管部分を示した概略斜視図である。第1の実施例との違いは、前記固定主軸21の内壁面から前記回転主軸3に向かって、回転軸に沿う方に延伸設置された複数のベーン27によって、前記流路を分割していることである。分割された流路の一部(図3においては上半分)をナセル6からハブ20へと空気を送る流路として用い、残る流路(図3においては下半分)をハブ20からナセル6へと戻る流路として用いることで、第1の実施例において必要であったダクト23が不要となっている。回転主軸3と固定主軸21の間には、回転主軸の回転運動を許容するための隙間が必要であるために、その隙間においてハブ20に送られる空気と、ハブ20から戻る空気の混合は避けられず、ハブ20の換気冷却の効率は低下するが、回転主軸3に近接してダクト23を設ける必要がないために、ダクト23の固定が外れて回転主軸3と接触するといったリスクを回避することが可能となる。
次に、図4を用いて、本発明の第3の実施例について説明する。なお、風力発電装置全体の構成自体は第2の実施例と同じであり、重複説明は省略する。
図4は本発明の第3の実施例におけるナセル6およびハブ20部分の概略側面図を示したものである。第1の実施例との違いは、ハブ20側からナセル6側に空気を戻すダクトや流路を設けておらず、ナセル6側からハブ20内に流入した空気を、ハブに設けた流路26を介して、そのまま外部に排出していることである。流路26は、ナセル内部から風下側に向かって配置されている。ブレード1やハブ20がナセル6の下流側に位置するダウンウィンド型の風力発電システムの場合、ナセル6の上流側に位置する外気の導入口付近は高圧に、ナセル6の下流に位置するハブ20周囲は負圧になりやすい。さらには、ナセル6に外気を導入するファン17の駆動により、ナセル6内は正圧になるので、ナセル6上流からの空気導入をスムーズにすると共に、ナセル6内、ハブ20内、ハブ20下流という圧力勾配を構成しやすく、換気空気の自然な流れが構成できる。また、ハブ20からナセル6へと空気が戻る流路が不要なため、ナセル6からハブ20に空気が流れる流路をより大きく取れ、圧力損失も低減できる。本実施例ではその効果を活用し、第1、第2の実施例においてダクト23、あるいは流路に接続していたファン24を無くして、低コスト化することも期待できる。また、仮にファン24を設置する場合もその容量を抑制でき、低コスト化に寄与することが出来る。特に本実施例では、風下側に向かって流路26が設けられているため、風上側の吸気口14から入った風が流路26を介して風下側に向かって流れやすくなっている。
次に、図5を用いて、本発明の第4の実施例について説明する。なお、風力発電装置全体の構成自体は第3の実施例と同じであり、重複説明は省略する。
図5は本発明の第4の実施例におけるナセル6およびハブ20・ブレード1を含むロータ部分の概略側面図を示したものである。第3の実施例との違いは、ハブ20内部とブレード1内部が連通しており、ハブ20内を換気した空気がブレード1内を通して、ブレードに設けた排気口27から外部に流出されるようにしている点である。このような構成とすることにより、ブレード1に作用する遠心力を利用して、ブレード1内の空気、ひいてはハブ20内の空気の換気を誘引することが可能となる。ブレード1に作用する遠心力の効果を生かすためには、排気口27は回転半径が大きい翼端付近にあることが望ましいが、少なくとも翼長の半分より翼端よりであれば、換気空気を誘引する上で優位な効果が見込めると考えられる。これにより、ハブ20内、ブレード1内、外部という換気空気の自然な流れが構成できる。第3の実施例同様、ハブ20からナセル6へと空気が戻る流路が不要なため、ナセル6からハブ20に空気が流れる流路をより大きく取れ、圧力損失も低減できる。本実施例ではその効果を活用し、第1、第2の実施例においてダクト23、あるいは流路に接続していたファン24を無くして、低コスト化することも期待できるし、仮にファン24を設置する場合もその容量を抑制でき、低コスト化に寄与することが出来る。
また、ブレード1翼端近傍に開口27はあるものの、ハブ6との距離が離れているため、風力発電装置が停止した状態においてもハブ20内に設置した機器が、湿分、塩分を多く含む外気が漏れ込みによって腐食が進むという事象を避けることが期待できる。
次に、図6を用いて、本発明の第5の実施例について説明する。なお、風力発電装置全体の構成自体は第3の実施例と同じであり、重複説明は省略する。
図6は本発明の第5の実施例における回転主軸3及び固定主軸21の直管部分を示した概略断面図である。第3の実施例との違いは、前記回転主軸3にフィン29が設置されていることである。回転主軸3の回転と共にフィン29も回転し、それによって、ナセル内の空気をハブ内に送る送風がなされる。固定主軸21に設けられた排出孔28は、フィン29よりも下流側(ハブ側)にあり、そこからハブ内へとナセルからの空気が流入することになる。本構成は、元々存在する回転主軸3の回転を活かすことで、ハブ内換気のために新たに換気用のファンを設けることなく、空気流を形成することが出来るし、仮に換気用のファンを設ける場合においても、その容量を抑制することで、低コスト化に寄与することが出来る。
なお、本実施例で示した構成、具体的にはフィン29を有する回転主軸3を用いた構成は、前述の他の実施例に対しても適用できるものである。
次に、図7を用いて、本発明の第6の実施例について説明する。なお、風力発電装置全体の構成自体は第2の実施例と同じであり、重複説明は省略する。
図7は本発明の第6の実施例における回転主軸3及び固定主軸21の直管部分を示した概略断面図である。第2の実施例との違いは、第5の実施例で示したように、前記回転主軸3にフィン29が設置されていることと、固定主軸21と回転主軸3の間に構成される隙間をさらに径方向に分割する略円筒形のガイド31を設置していることである。ガイド31はフィン29よりもナセル側に設置されている。フィン29の回転によって形成された空気流は、ナセルから入って、まずはガイド31で仕切られた流路のうちの内径側を回転主軸3の外壁面に沿って流れ、フィン29、流出孔28を介してハブ内に流入する。ハブ内の機器を冷却した空気は固定主軸21に設けた流入孔30から固定主軸21内に入り、ガイド31で仕切られた外径側の流路を、固定主軸21の内壁面に沿って流れ、ナセル内に戻る。
本構成によれば、実施例1ないし実施例2に示したようなハブ内を冷却した空気がナセル内に戻ってくる構成の風力発電装置に対しても、実施例5と同様に、ハブ内換気のために新たに換気用のファンを設けることなく、空気流を形成することが出来、仮に換気用のファンを設ける場合においても、その容量を抑制することで、低コスト化に寄与するという効果を得ることが出来る。
以上、本発明の実施例について説明してきたが、上記に示した実施例はあくまでも例に過ぎず、発明内容を限定するものではない。例えば、陸上に設置された風力発電装置に対しても本発明の適用は可能である。また、第3の実施例に示した構成を除けば、ブレード1やハブ20がナセル6の上流に配されたアップウィンド型の風力発電装置においても、本発明による効果は期待できる。
1 ブレード
2 ロータ(スピナカバー)
3 回転主軸
4 増速機
5 発電機
6 ナセル
7 タワー
8 電力変換器
9 変圧器
10 基礎
12 海面
13 ラジエータ
14 吸気口
15 排気口
16 フィルタ
17 ファン
18 除湿機
19 架構
20 ハブ
21 固定主軸
22 軸受
23 ハブ換気用ダクト
24 ハブ換気用ファン
25 ピッチアクチュエータ
26 ハブからの排気口
27 固定主軸内のベーン
28 固定主軸の流出孔

Claims (13)

  1. 制御機器を収納したハブ及び前記ハブで支持されるブレードを備えるロータと、
    前記ロータを回転可能に支持するナセルと、
    前記ハブ内及び前記ナセル内に渡って配置される回転主軸を備え、
    前記ハブ内と前記ナセル内を連通する流路が形成され、前記流路は前記回転主軸の径方向外側に配置されると共に、前記ナセルに対して固定されており、
    前記ハブ内における前記流路には第1の流出孔が設けられることを特徴とする風力発電装置。
  2. 請求項1に記載の風力発電装置であって、
    前記流路より径方向外側に配置される固定主軸を備え、
    前記第1の流出孔は前記固定主軸の径方向内側と径方向外側を連通することを特徴とする風力発電装置。
  3. 請求項2に記載の風力発電装置であって、前記固定主軸の内壁と前記回転主軸の外壁の間で、かつ、前記回転主軸の軸方向に伸延するベーンを前記回転主軸の周方向に複数備えることを特徴とする風力発電装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の風力発電装置であって、
    前記流路は前記ハブ内と前記ナセル内に渡って配置されるダクトで形成されることを特徴とする風力発電装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の風力発電装置であって、
    前記第1の流出孔は前記ロータの回転軸に対し、径方向外側に向かって配置されることを特徴とする風力発電装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の風力発電装置であって、
    前記流路に前記ナセル内の空気を押し込むファン、または前記流路から前記ハブ内の空気を吸い込むファンの少なくともいずれかを前記ナセル内に備えることを特徴とする風力発電装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の風力発電装置であって、
    前記ナセルは前記ナセル外の空気を取り込むファンを備えることを特徴とする風力発電装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の風力発電装置であって、前記ロータは前記ナセルよりも風下側に位置して発電するダウンウィンドロータであり、前記ナセルの風上側に開口する吸気口を有していることを特徴とする風力発電装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の風力発電装置であって、前記ロータは前記ナセルよりも風下側に位置して発電するダウンウィンドロータであり、前記ハブに前記ハブ内外を連通する排気口を備えることを特徴とする風力発電装置。
  10. 請求項9に記載の風力発電装置であって、前記排気口は風下側に向かって配置されることを特徴とする風力発電装置
  11. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の風力発電装置であって、
    前記ブレード内と前記ハブ内は連通し、
    前記ブレードの翼端部近傍に前記ブレード内外を連通する排気口を備えることを特徴とする風力発電装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の風力発電装置であって、
    前記回転主軸に設置されるフィンを備え、
    前記フィンよりも前記ロータ側に、前記第1の流出孔が設けられることを特徴とする風力発電装置。
  13. 請求項12に記載の風力発電装置であって、
    前記フィンよりもナセル側に配置されて、前記フィンに向かう風の流れと、前記フィンから遠ざかる風の流れを分離するガイドと、
    前記ガイドにおける前記フィンから遠ざかる風が連通する流路と前記固定主軸の径方向外側とを連通する第2の流出孔を備えることを特徴とする風力発電装置。
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