JP2017180093A - 車両用ターボチャージャ - Google Patents

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JP2017180093A JP2016062932A JP2016062932A JP2017180093A JP 2017180093 A JP2017180093 A JP 2017180093A JP 2016062932 A JP2016062932 A JP 2016062932A JP 2016062932 A JP2016062932 A JP 2016062932A JP 2017180093 A JP2017180093 A JP 2017180093A
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Abstract

【課題】ハウジングの熱膨張が生じた場合であってもノズルベーンとハウジングとの間に隙間が生じることを抑制することができるターボチャージャの提供にある。【解決手段】第1、2スクロール室15、16とタービン室14とを連通するノズルプレート本体81と複数の第1、2ノズルベーン91、92とを備えるノズル機構80を備えるターボチャージャ10であって、タービンハウジング13は第1ノズルベーン91に向けて延在する第1隔壁部20と第1、2スクロール室15、16とを隔てノズルプレート本体81と当接する第2隔壁部40とを備え、第1隔壁部20には第1ノズルベーンと反対側に向けて凹む凹部25が設けられ、凹部25には凹部25の内壁面に摺動可能に取り付けられる中間プレートと、一端部が前記凹部の内壁面と当接するとともに他端部が中間プレートと当接する皿ばね60とが設けられ、中間プレートは第1ノズルベーン91と当接する。【選択図】 図2

Description

この発明は、車両用ターボチャージャに関する。
例えば、特許文献1には、タービンホイールを収容するタービンハウジングに、車両エンジンからの排気が流入する渦巻き状の第1スクロール通路と第2スクロール通路とを備えたツインスクロール式のターボチャージャが開示されている。特許文献1に開示されたターボチャージャでは、固定ノズル機構として第1ノズルベーンと第2ノズルベーンを有し、固定ノズル機構に流入する排気を上流の制御バルブで制御し、過給圧を制御する構造としている。
第1スクロール通路及び第2スクロール通路とタービン室との間には第1スクロール通路と接続された第1ノズル空間及び第2スクロール通路と接続された第2ノズル空間が設けられている。第1ノズルベーンは第1ノズル空間に位置し、第2ノズルベーンは第2ノズル空間に位置している。タービンハウジングは、第1スクロール通路とタービン室との間を隔てる第1隔壁部と、第1スクロール通路と第2スクロール通路との間と、第1ノズル空間と第2ノズル空間との間を隔てる仕切部とを備え、タービンシャフトを支持するベアリングハウジングは、第2スクロール通路とベアリング室との間を隔てる第2隔壁部を備える。第1ノズルベーンは、仕切部と第1隔壁部との間に固定されており、第2ノズルベーンは仕切部と第2隔壁部との間に固定されている。
特開2010−13972号公報
特許文献1のターボチャージャでは、第1スクロール室を流れる比較的高温の排気が第1ノズル空間及び第2ノズル空間に流入すると、第1ノズルベーン及び第2ノズルベーンとその周囲のタービンハウジングやベアリングハウジングが昇温されて膨張する。ハウジングの膨張に伴って、第1ノズルベーンと第1隔壁部との間や、第2ノズルベーンと第2隔壁部との間に隙間が生じると、第1スクロール室及び第2スクロール室からの排気が隙間からタービン室に直接漏れ出てしまい、ターボチャージャの効率が低下してしまう虞がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、ハウジングの熱膨張が生じた場合であってもノズルベーンとハウジングとの間に隙間が生じることを抑制することができるターボチャージャの提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、タービンシャフトを回転可能に支持するベアリングハウジングと、前記タービンシャフトの軸心方向の一方において前記ベアリングハウジングに接合されたタービンハウジングと、前記タービンシャフトと一体回転可能に設けられたタービンホイールと、を備え、前記タービンハウジングは、前記タービンホイールを収容するタービン室と、前記タービン室の周囲に設けられ、内部にエンジンの排気が流通する渦巻き状の通路をなす第1スクロール室と、前記タービン室の周囲に設けられ、内部にエンジンの排気が流通する渦巻き状の通路をなす第2スクロール室と、前記第1スクロール室及び前記第2スクロール室と前記タービン室とを前記タービンシャフトの径方向においてそれぞれ連通するとともに、前記第1スクロール室及び前記第2スクロール室から前記タービン室に流入する排気の流速を調整するノズル機構と、を備え、前記ノズル機構は、前記第1スクロール室と前記タービン室とを連通する第1ノズル空間と、前記第2スクロール室と前記タービン室とを連通する第2ノズル空間とを区画するノズルプレート本体と、前記ノズルプレート本体に設けられ、前記第1ノズル空間に位置する複数の第1ノズルベーンと、前記ノズルプレート本体に設けられ、前記第2ノズル空間に位置する複数の第2ノズルベーンと、を備えるターボチャージャであって、前記タービンハウジングは、前記第1ノズルベーンに向けて延在する第1隔壁部と、前記第1スクロール室と前記第2スクロール室とを隔てるとともに、前記ノズルプレート本体と当接する第2隔壁部と、を備え、前記第1隔壁部には、第1ノズルベーンと反対側に向けて凹む凹部が設けられ、前記凹部には、該凹部の内壁面に摺動可能に取り付けられる中間プレートと、一端部が前記凹部の内壁面と当接するとともに他端部が前記中間プレートと当接する皿ばねが設けられ、前記中間プレートは前記第1ノズルベーンと当接することを特徴とする。
本発明によれば、皿ばねの付勢力により、中間プレートが第1ノズルベーンと当接した状態を維持することができ、中間プレートと第1ノズルベーンとの間に隙間が生じることを抑制することができる。
また、上記のターボチャージャにおいて、前記第2隔壁部は先端部に隔壁側段差部を備え、前記ノズルプレート本体は、前記第2隔壁部側の端部に隔壁側段差部と摺動可能に係合するプレート側段差部を備えることを特徴とする。
この場合、第2隔壁部の隔壁側段差部とノズルプレート本体のプレート側段差部とが重なっているため、第1スクロール室から第2スクロール室への排気の漏れを抑制することができる。
また、上記のターボチャージャにおいて、前記隔壁側段差部は、前記先端部の前記第1スクロール室側に設けられていることを特徴とする。
この場合、例えば、比較的高温の排気によりノズル機構やその周囲の部材が昇温されて膨張した場合、ノズル機構がベアリングハウジング側へ移動しようとしても、隔壁側段差部が壁となり、ノズル機構のベアリングハウジング側への移動を防止することができ、第1ノズルベーンと中間プレートの間に隙間が生じることを抑制することができる。
本発明は、ハウジングの熱膨張が生じた場合であってもノズルベーンとハウジングとの間に隙間が生じることを抑制することができるターボチャージャを提供することができる。
本発明の実施形態に係るターボチャージャのタービンハウジングを示す断面図である。 本発明の実施形態に係るターボチャージャのノズル機構を拡大して示す断面図である。
以下、実施形態に係るターボチャージャを図面に基づいて説明する。
本実施形態では、車両エンジンに搭載される過給機としてのターボチャージャについて例示する。
図1に示す本実施形態のターボチャージャ10は、タービンシャフト11と、タービンシャフト11を図示されない軸受を介して回転可能に支持するベアリングハウジング12とを備える。図1に示す軸線L1は、タービンシャフト11の軸心を通る線である。ターボチャージャ10は、タービンシャフト11の軸心方向である軸線L1方向におけるベアリングハウジング12の一方に、軸線L1を中心として接合されたタービンハウジング13を備え、他方に、コンプレッサハウジング(図示しない)を備える。ベアリングハウジング12とタービンハウジング13とコンプレッサハウジングとは、ターボチャージャ10のハウジングを構成する。
タービンハウジング13の中心部にはタービン室14が配置されている。タービンハウジング13において、タービン室14の周囲には、渦巻き状の通路をなす第1スクロール室15と渦巻き状の通路をなす第2スクロール室16とが設けられている。第1スクロール室15及び第2スクロール室16の内部には、ターボチャージャ10の外部に位置する車両エンジンから排出されてターボチャージャ10に流入した車両エンジンの排気が流通する。第1スクロール室15の入口には、第1スクロール室15に流入する排気の量を調整するバルブ(図示しない)が設けられている。
タービンシャフト11のタービンハウジング13側の一端には、タービンホイール17がタービンシャフト11と一体回転可能に取り付けられており、タービンホイール17はタービン室14に収容されている。タービンシャフト11の他端には、コンプレッサホイール(図示しない)がタービンシャフト11と一体回転可能に固定されており、コンプレッサホイールがコンプレッサハウジングに収容されている。
タービンハウジング13は、第1スクロール室15とタービン室14とを隔てる第1隔壁部20を備える。第1隔壁部20は、ベアリングハウジング12側の端部に大径部22と、第1スクロール室15側に位置する壁面23と、タービン室14側に位置する壁面24とを備える。
図2に示すように、大径部22は凹部25を備える。凹部25は図1に示すベアリングハウジング12側に開口する開口部26を備える。大径部22は開口部26と対向し軸線L1と垂直な底壁面27と、開口部26から底壁面27に向かって軸線L1に沿った第1スクロール室15側の外周壁面28と、開口部26から底壁面27に向かって軸線L1に沿ったタービン室14側の内周壁面29とを備える。大径部22の底壁面27と外周壁面28と内周壁面29は、凹部25の凹みを区画する凹部25の内壁面である。
タービンハウジング13は、第1スクロール室15と第2スクロール室16とを隔てる第2隔壁部40を備える。第2隔壁部40は、ベアリングハウジング12側に先端部42を備える。
先端部42には、隔壁側段差部46が設けられている。隔壁側段差部46は、第1段差面50と、内周面45と、第2段差面51と、を備える。第2段差面51は第1段差面50と内周面45を接続する面である。
凹部25の凹みには、皿ばね60が配置されている。皿ばね60は、軸線L1を中心とした円環板状の弾性部材である。皿ばね60は、第1スクロール室15側の端部である外周端部61と、タービン室14側の端部である内周端部62とを備える。
凹部25の凹みには、さらに、皿ばね60と隣接して、中間プレートとしての第1中間プレート63が配置されている。第1中間プレート63は、円環板状をなしており凹部25を閉塞する。第1中間プレート63は、ベアリングハウジング12側に内側面64と、内側面64と反対側に外側面65と、を備えている。
第1中間プレート63は、凹部25の凹みにすき間ばめで嵌め込まれており、外側面65が皿ばね60と当接している。第1中間プレート63は、凹部25の凹みにすき間ばめ状態で取り付けられているので、皿ばね60の付勢力により移動可能となっている。
皿ばね60は、外周端部61が第1中間プレート63の外側面65と当接し、内周端部62が底壁面27と当接している。皿ばね60は、第1中間プレート63をベアリングハウジング12側に付勢する機能を備える他、第1スクロール室15とタービン室14との間をシールする機能を備える。
図1に示すように、ベアリングハウジング12と隣接して第2中間プレート70が設けられている。第2中間プレート70は、ベアリングハウジング12側と反対側に外側面72を備えている。第1中間プレート63と第2中間プレート70との間にはノズル機構80が設けられている。ノズル機構80は、第1スクロール室15及び第2スクロール室16とタービン室14とをタービンシャフト11の径方向においてそれぞれ連通するとともに、第1スクロール室15及び第2スクロール室16からタービン室14に流入する排気の流速を調整する機構である。ノズル機構80は、軸線L1を中心とする略円環状のノズルプレート本体81を備える。
図2に示すように、ノズルプレート本体81は、第2隔壁部40側の端部にプレート側段差部85を備えている。プレート側段差部85は、第1段差面89と、外周面82と、第2段差面90と、を備える。また、ノズルプレート本体81は、ベアリングハウジング12側に内側面84と、内側面84と反対側に外側面86とを備えている。ノズルプレート本体81の端部と、第2隔壁部40の先端部42は、プレート側段差部85と隔壁側段差部46とが摺動可能に係合している。ノズルプレート本体81と第2隔壁部40とにより、第1スクロール室15からタービン室14へ接続する連通路と、第2スクロール室16からタービン室14へ接続する連通路が区画されている。
ノズル機構80は、ノズルプレート本体81の外側面86に取り付けられた複数の第1ノズルベーン91と、ノズルプレート本体81の内側面84に取り付けられた複数の第2ノズルベーン92とを有する。第1ノズルベーン91及び第2ノズルベーン92は、それぞれ隣り合うノズルベーン同士の開度が一定値に固定された、固定式のノズルベーンとして構成されている。なお、第1ノズルベーン91と第2ノズルベーン92は、その開度を可変とできる可変式ノズルベーンとして構成してもよい。
第1ノズルベーン91のノズルプレート本体81側と反対側は、第1中間プレート63の内側面64と当接する。第2ノズルベーン92のノズルプレート本体81側と反対側は、第2中間プレート70の外側面72と当接する。第1ノズルベーン91は、ノズルプレート本体81と第1中間プレート63とを軸線L1方向に一定の間隔に保つスペーサとして機能している。第2ノズルベーン92は、ノズルプレート本体81と第2中間プレート70とを軸線L1方向に一定の間隔に保つスペーサとして機能している。
ノズルプレート本体81と第1中間プレート63との間には、第1スクロール室15とタービン室14とを連通する円環状の第1ノズル空間S1が設けられている。第1ノズルベーン91は第1ノズル空間S1に位置する。隣り合う第1ノズルベーン91の一定の開度により第1スクロール室15から第1ノズル空間S1に流入する排気の流速が調整される。
ノズルプレート本体81と第2中間プレート70との間には、第2スクロール室16とタービン室14とを連通する円環状の第2ノズル空間S2が設けられている。第2ノズルベーン92は第2ノズル空間S2に位置し、隣り合う第2ノズルベーン92の一定の開度により第2スクロール室16から第2ノズル空間S2に流入する排気の流速が調整される。
第1中間プレート63と第2中間プレート70との間には、ノズルプレート本体81により、第1ノズル空間S1と第2ノズル空間S2とが区画され、第1スクロール室15とタービン室14は第1ノズル空間S1を介して接続され、第2スクロール室16とタービン室14は第2ノズル空間S2を介して接続されている。
以上の構成を有するターボチャージャ10の作用について以下に説明する。
車両エンジンから排出された比較的高温の排気は、ターボチャージャ10に流入する。第1スクロール室15の入口に設けられたバルブが開いている場合には、排気は第1スクロール室15と第2スクロール室16とを流通し、バルブが閉じている場合には、排気は第2スクロール室16を流通する。例えば、ターボチャージャ10に流入する排気が少量の場合には、第1スクロール室15の入口はバルブにより閉じられて、排気は第2スクロール室16のみを流通する。
第1スクロール室15を流通した排気は第1ノズル空間S1に流入し、第2スクロール室16を流通した排気は第2ノズル空間S2に流入する。第1ノズル空間S1では、排気は第1ノズルベーン91間を流通し、第2ノズル空間S2では、排気は第2ノズルベーン92間を流通する。そして、排気は、第1ノズル空間S1及び第2ノズル空間S2からタービン室14に流入し、タービン室14のタービンホイール17に吹き付けられる。
タービンホイール17は、排気が吹き付けられることにより回転駆動される。タービンホイール17の回転に伴い、タービンホイール17に一体回転可能に接続されたタービンシャフト11が回転し、タービンシャフト11と一体回転可能に接続されたコンプレッサホイールが回転して吸入空気が圧縮される。圧縮空気は車両エンジンに送られて過給が行われる。
皿ばね60は、外周端部61が第1中間プレート63の外側面65と当接し、内周端部62が凹部25の底壁面27と当接して、第1スクロール室15とタービン室14との間をシールしている。皿ばね60が第1中間プレート63と当接することによる付勢力は、第1中間プレート63と当接する複数の第1ノズルベーン91に伝達され、ノズル機構80を介して複数の第2ノズルベーン92と当接する第2中間プレート70に伝達され、さらに第2中間プレート70と隣接するベアリングハウジング12に伝達される。よって、皿ばね60は、ノズル機構80を第1中間プレート63を介してベアリングハウジング12に向けて付勢し、ノズル機構80が皿ばね60の付勢力により第2中間プレート70に押し当てられて位置決めされている。
また、ノズルプレート本体81の端部と第2隔壁部40の先端部42とが嵌め合わされて、第1スクロール室15と第2スクロール室16との間がシールされている。
本実施形態では、以下の作用効果を奏する。
(1)第1隔壁部20の内部に第1ノズル空間S1に開口する凹部25を設け、凹部25には、凹部25の内壁面に摺動可能に取り付けられた第1中間プレート63と、第1中間プレート63と底壁面27との間に皿ばね60とを設けている。皿ばね60は、一端部としての外周端部61が凹部25の内壁面としての底壁面27に当接し、他端部としての内周端部62が第1中間プレート63と当接して、第1中間プレート63をノズル機構80に向けて付勢する。例えば、比較的高温の排気によりタービンハウジング13が昇温されて膨張した場合であっても、ノズル機構80が第1中間プレート63と第2中間プレート70との間で移動可能に配置されているので、皿ばね60の付勢力により、第1中間プレート63が第1ノズルベーン91と当接した状態を維持することができる。したがって、第1ノズルベーン91と第1中間プレート63の間や第2ノズルベーン92と第2中間プレート70の間に隙間が生じることを抑制することができる。よって、第1スクロール室15に流入した排気が、第1ノズルベーン91を介さずにタービン室14に直接流入したり、第2スクロール室に流入した排気が、第2ノズルベーン92を介さずにタービン室14に直接流入したり、第2スクロール室に流入した排気が、第2ノズルベーン92を介さずにタービン室14に直接流入することを抑制することができ、ターボチャージャの効率が低下してしまうことを抑制することができる。
(2)第2隔壁部40は先端部42に隔壁側段差部46を備え、ノズルプレート本体81は第2隔壁部40側の端部にプレート側段差部85を備え、プレート側段差部85は隔壁側段差部46に摺動可能に係合する。したがって、第2隔壁部40とノズルプレート本体81との接触部が、第1スクロール室15から第2スクロール室16にかけて複数の曲がり角を有するラビリンス構造となるので、第2スクロール室16から第1スクロール室15への排気の漏れを抑制することができる。
(3)第2隔壁部40の隔壁側段差部46は、先端部42の第1スクロール室15側に設けられている。このため、ターボチャージャ10の組立てが容易になる。即ち、タービンハウジング13の凹部25に皿ばね60と第1中間プレート63とを配置した状態でノズル機構80をタービンハウジング13に組み付けて中間組立て体とし、その中間組立て体をベアリングハウジング12に組み付けるような場合、隔壁側段差部46をノズル機構80の位置決め部として機能させることができる。
(4)皿ばね60の外周端部61が第1中間プレート63の外側面65に当接し、内周端部62が凹部25の内壁面に当接する。したがって、排気が第1スクロール室15から第1中間プレート63と凹部25の外周壁面28との間を通って凹部25に漏れた場合であっても、皿ばね60のシール機能によって、第1中間プレート63と凹部25の内周壁面29との間から排気が漏れ出ることを抑制することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○上記の実施形態では、ノズルプレート本体の第2隔壁部側の端部にプレート側段差部を設けたが、この限りでない。ノズルプレート本体が第2隔壁部と摺動可能に係合することができれば良く、例えば、ノズルプレート本体にプレート側段差部を設けなくても良い。
○上記の実施形態では、ノズルプレート本体81の第1ノズルベーン91側に第1ノズルベーン91を付勢する皿ばね60を設けたが、この限りでない。ノズル機構を位置決めすることができれば良く、ベアリングハウジングと第2中間プレートとの間にさらに凹部を設け、凹部に第2中間プレートを介して第2ノズルベーンを付勢する皿ばねを設けても良い。
○上記の実施形態では、第2隔壁部の隔壁側段差部は、先端部の第1スクロール室側に設け、ノズルプレート本体のプレート側段差部は、端部の第2スクロール室側に設けたが、この限りでない。隔壁側段差部とプレート側段差部とを摺動可能に係合させることができれば良く、隔壁側段差部を第2スクロール室側に設け、プレート側段差部を第1スクロール室側に設けても良い。
○上記の実施形態では、第2中間プレートをベアリングハウジングに隣接して設けたが、この限りでない。ノズル機構が皿ばねの付勢力により第2中間プレートに押し当てられて位置決めされることができれば良く、第2中間プレートをベアリングハウジングと一体に構成しても良い。
10 ターボチャージャ
11 タービンシャフト
12 ベアリングハウジング
13 タービンハウジング
14 タービン室
15 第1スクロール室
16 第2スクロール室
17 タービンホイール
20 第1隔壁部
25 凹部
40 第2隔壁部
42 先端部
46 隔壁側段差部
60 皿ばね
63 第1中間プレート(中間プレートとしての)
80 ノズル機構
81 ノズルプレート本体
85 プレート側段差部
91 第1ノズルベーン
92 第2ノズルベーン
S1 第1ノズル空間
S2 第2ノズル空間
L1 軸線(軸心としての)

Claims (3)

  1. タービンシャフトを回転可能に支持するベアリングハウジングと、
    前記タービンシャフトの軸心方向の一方おいて前記ベアリングハウジングに接合されたタービンハウジングと、
    前記タービンシャフトと一体回転可能に設けられたタービンホイールと、を備え、
    前記タービンハウジングは、
    前記タービンホイールを収容するタービン室と、
    前記タービン室の周囲に設けられ、内部にエンジンの排気が流通する渦巻き状の通路をなす第1スクロール室と、
    前記タービン室の周囲に設けられ、内部にエンジンの排気が流通する渦巻き状の通路をなす第2スクロール室と、
    前記第1スクロール室及び前記第2スクロール室と前記タービン室とを前記タービンシャフトの径方向においてそれぞれ連通するとともに、前記第1スクロール室及び前記第2スクロール室から前記タービン室に流入する排気の流速を調整するノズル機構と、を備え、
    前記ノズル機構は、
    前記第1スクロール室と前記タービン室とを連通する第1ノズル空間と、前記第2スクロール室と前記タービン室とを連通する第2ノズル空間とを区画するノズルプレート本体と、
    前記ノズルプレート本体に設けられ、前記第1ノズル空間に位置する複数の第1ノズルベーンと、
    前記ノズルプレート本体に設けられ、前記第2ノズル空間に位置する複数の第2ノズルベーンと、を備えるターボチャージャであって、
    前記タービンハウジングは、
    前記第1ノズルベーンに向けて延在する第1隔壁部と、
    前記第1スクロール室と前記第2スクロール室とを隔てるとともに、前記ノズルプレート本体と当接する第2隔壁部と、を備え、
    前記第1隔壁部には、第1ノズルベーンと反対側に向けて凹む凹部が設けられ、
    前記凹部には、該凹部の内壁面に摺動可能に取り付けられる中間プレートと、一端部が前記凹部の内壁面と当接するとともに他端部が前記中間プレートと当接する皿ばねが設けられ、
    前記中間プレートは前記第1ノズルベーンと当接することを特徴とするターボチャージャ。
  2. 前記第2隔壁部は先端部に隔壁側段差部を備え、
    前記ノズルプレート本体は、前記第2隔壁部側の端部に隔壁側段差部と摺動可能に係合するプレート側段差部を備えることを特徴とする請求項1に記載のターボチャージャ。
  3. 前記隔壁側段差部は、前記先端部の前記第1スクロール室側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のターボチャージャ。
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