JP2017177198A - 鋳造用中子、鋳造用中子の製造方法、及び、回転機械翼の鋳造方法 - Google Patents

鋳造用中子、鋳造用中子の製造方法、及び、回転機械翼の鋳造方法 Download PDF

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Ryota Okimoto
良太 沖本
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Abstract

【課題】特定の方向の曲げモーメントに対する曲げ剛性を向上可能な鋳造用中子、鋳造用中子の製造方法、及び、回転機械翼の鋳造方法を提供する。
【解決手段】鋳造用中子は、本体用セラミックスによって構成された中子本体と、中子本体と一体に設けられ且つ第1セラミックスによって構成された複数の第1繊維であって、第1方向に沿って配置された第1延在部をそれぞれ含む複数の第1繊維と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本開示は、鋳造用中子、鋳造用中子の製造方法、及び、回転機械翼の鋳造方法に関する。
例えば特許文献1が開示しているように、精密鋳造(ロストワックス鋳造(インベストメント鋳造))では、セラミックスによって構成された中子(セラミックス中子)の周りにろう模型を形成し、ろう模型の周りに、鋳型の原材料となるセラミックスを含有するスラリやスタッコ材が付着させられる。そして、スラリを乾燥させて鋳型の中間体を形成した後、加熱により、ろう模型を溶出させるとともに、鋳型の中間体を焼成し、セラミックスによって構成された鋳型が得られる。得られた鋳型の内部にはセラミックス中子は配置されており、セラミックス中子と鋳型との間に形成された空洞に溶湯を注入することによって鋳物が得られる。
精密鋳造に用いられるセラミックス中子としては種々のものが開発されている。例えば特許文献2が開示するセラミックス中子では、溶融シリカ原料に、石英ガラスファイバー又はAl−SiO系非晶質セラミックスファイバーが所定量配合されることにより、機械的強度及び耐熱衝撃性が向上している。
特開2014−76459号 特開平6−39483号
セラミックス中子には、鋳型とセラミックス中子との間に形成された空洞に注入された溶湯から圧力が作用する。セラミックス中子の剛性が不十分であると、セラミックス中子が変形し、セラミックス中子の除去後に鋳物の内部に形成されるべき空洞の形状が設計からずれてしまう。そのため、セラミック中子には十分な曲げ剛性を有していることが望まれている。
特に近年、精密鋳造に用いられるセラミックス中子に対しては、精密鋳造される鋳物自体の長大化や、鋳物の内部構造の微細化等に伴い、長大化や薄肉化等が求められている。そしてこれに伴い、セラミックス中子に対して、特定の方向に作用する曲げモーメント、例えば長手方向と直交する方向や厚さ方向に作用する荷重に起因する曲げモーメントに対する曲げ剛性の更なる向上が望まれている。
上述した事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態の目的は、特定の方向の曲げモーメントに対する曲げ剛性を向上可能な鋳造用中子、鋳造用中子の製造方法、及び、回転機械翼の鋳造方法を提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る鋳造用中子は、
本体用セラミックスによって構成された中子本体と、
前記中子本体と一体に設けられ且つ第1セラミックスによって構成された複数の第1繊維であって、第1方向に沿って配置された第1延在部をそれぞれ含む複数の第1繊維と、
を備える。
上記構成(1)の鋳造用中子によれば、複数の第1繊維に含まれる第1延在部が第1方向に沿って配置されており、各第1延在部によって第1方向での鋳造用中子の引っ張り強度が向上する。そして、複数の第1延在部によって、第1方向での鋳造用中子の引っ張り強度が向上したことで、第1方向と交差する方向に作用する荷重に起因する曲げモーメントに対し、鋳造用中子の曲げ剛性が向上する。
(2)幾つかの実施形態では、上記構成(1)において、
前記複数の第1繊維のうち少なくとも1つに含まれる前記第1延在部は、前記中子本体の表面に沿って延びている。
上記構成(2)によれば、第1延在部が中子本体の表面に沿って延びているので、鋳造用中子は、該表面が延びるような曲げに対し高い剛性を有する。
(3)幾つかの実施形態では、上記構成(1)又は(2)において、
前記複数の第1繊維のうち少なくとも1つに含まれる前記第1延在部は、前記中子本体の内部を延びている。
上記構成(3)によれば、第1延在部が中子本体の内部を延びているので、第1方向での鋳造用中子の引っ張り強度が向上する。そして、第1延在部が中子本体の内部を延びている場合でも、第1延在部が中立線から外れていれば、第1延在部によって、鋳造用中子の曲げ剛性を高めることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記構成(1)乃至(3)の何れか1つにおいて、
前記第1方向は、前記中子本体の長手方向である。
上記構成(4)によれば、第1延在部が中子本体の長手方向に延びているので、長手方向と交差する方向に作用する荷重に起因する曲げモーメントに対し、鋳造用中子は高い曲げ剛性を有する。
(5)幾つかの実施形態では、上記構成(1)乃至(4)の何れか1つにおいて、
前記中子本体と一体に設けられ且つ第2セラミックスによって構成された複数の第2繊維であって、前記第1方向とは異なる第2方向に沿って配置された第2延在部をそれぞれ含む複数の第2繊維を更に備える。
鋳造用中子には、相互に方向の異なる曲げモーメントが作用することがある。この点、上記構成(5)によれば、第1繊維の第1延在部とは異なる方向に沿って第2繊維の第2延在部が配置されているので、相互に方向の異なる曲げモーメントに対しても、第1延在部及び第2延在部によって、的確に曲げ剛性を高めることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記構成(5)において、
前記複数の第1繊維が一体に設けられた第1部分と、
前記複数の第2繊維が一体に設けられ、前記第1部分と結合された第2部分と
を含む。
鋳造用中子おいては、部位によって、作用する曲げモーメントの方向が異なることがある。この点、上記構成(6)によれば、鋳造用中子の第1部分に設けられた第1繊維の第1延在部と鋳造用中子の第2部分に設けられた第2繊維の第2延在部は相互に異なる方向に沿って配置されているので、相互に方向の異なる曲げモーメントに対しても、第1延在部及び第2延在部によって、的確に曲げ剛性を高めることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記構成(1)乃至(6)の何れか1つにおいて、
前記複数の第1繊維に含まれる第1延在部のうち少なくとも1つの内側若しくは外側に、前記第1延在部に沿って延在する空隙を有するか、又は、
前記複数の第2繊維に含まれる第2延在部のうち少なくとも1つの内側又は外側に、前記第2延在部に沿って延在する空隙を有する。
鋳造用中子と鋳型との間の空洞に溶湯が注入された後、鋳造用中子は、アルカリ溶液を用いて溶解させられ、鋳物の内部から除去される。ここで、上記構成(7)のように、鋳造用中子が第1延在部の内側若しくは外側に第1延在部に沿って延在する空隙、又は、第2延在部の内側若しくは外側に第2延在部に沿って延在する空隙を有していれば、空隙を通じてアルカリ溶液が鋳造用中子の内部に迅速に浸入することができる。この結果として、上記構成(7)の鋳造用中子は、鋳物から短時間で除去することができる。
(8)本発明に係る一実施形態の鋳造用中子の製造方法は、
本体用セラミックスを含む原材料を用意する原材料用意工程と、
前記原材料を注入可能な空洞を有する射出成形型を用意する型用意工程と、
前記射出成形型の空洞に前記本体用セラミックスを含む原材料を注入する射出成形工程と、
前記射出成形工程後に前記原材料を加熱して焼結する焼成工程と、
前記空洞への前記原材料の注入時または注入以前に、前記空洞に、繊維用セラミックスによって構成された複数の繊維に含まれる延在部がそれぞれ一方向に沿って延在した状態で前記原材料と一体化可能に、前記複数の繊維に含まれる延在部を配置する繊維配置工程と、
を備える。
上記構成(8)によれば、射出成形型の空洞に、複数の繊維に含まれる延在部がそれぞれ一方向に沿って延在した状態で原材料と一体化可能に、複数の繊維が配置される。このため、上記構成(8)によって製造された鋳造用中子では、延在部によって、一方向での引っ張り強度が向上する。そして、複数の延在部によって、鋳造用中子の一方向での引っ張り強度が向上したことで、一方向と交差する方向に作用する荷重に起因する曲げモーメントに対し、鋳造用中子の曲げ剛性が向上する。
(9)幾つかの実施形態では、上記構成(8)において、
前記空洞への前記原材料の注入以前に、前記空洞に前記複数の繊維に含まれる延在部を配置する。
上記構成(9)では、射出成形型の空洞への原材料の注入以前に、空洞に複数の繊維に含まれる延在部を配置するので、複数の繊維の延在部を、一方向に沿って確実且つ容易に配置することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記構成(9)において、
前記第1型部は、前記空洞の一部を区画する第1型面を有し、
前記第2型部は、前記空洞の一部を区画する第2型面を有し、
前記複数の繊維のうち少なくとも1つに含まれる延在部を、前記第1型面に沿って配置するか、前記第2型面に沿って配置するか、又は、前記第1型面と前記第2型面との間に前記第1型面及び前記第2型面から離れて配置する。
上記構成(10)では、複数の繊維のうち少なくとも1つに含まれる延在部を、第1型面に沿って配置するか、第2型面に沿って配置するか、又は、第1型面と第2型面との間に配置することによって、複数の繊維の延在部を、一方向に沿って確実且つ容易に配置することができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記構成(8)において、
前記型用意工程において、前記本体用セラミックスを含む原材料を前記空洞にそれぞれ注入可能であって且つ相互に平行な複数の注入孔を有する射出成形型を用意し、
前記複数の注入孔を通じて、前記本体用セラミックスを含む原材料とともに、前記複数の繊維を前記空洞に注入する。
上記構成(11)では、相互に平行な複数の注入孔を通じて、本体用セラミックスを含有する原材料とともに、複数の繊維を射出成形型の空洞に注入することによって、複数の繊維の延在部を、一方向に沿って確実且つ容易に配置することができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記構成(8)乃至(11)の何れか1つにおいて、
前記繊維配置工程において配置される前記複数の繊維のうち少なくとも1つは、中空繊維であるか、又は、前記繊維用セラミックスよりも低い融点を有する材料によって構成された低融点繊維と混合されている。
鋳造用中子と鋳型との間の空洞に溶湯が注入された後、鋳造用中子は、アルカリ溶液を用いて溶解させられ、鋳物の内部から除去される。
ここで、上記構成(12)によって製造される鋳造用中子において、繊維のうち少なくとも1つが中空繊維である場合、中空繊維の内側に空隙が形成される。また、上記構成(12)によって製造される鋳造用中子において、繊維のうち少なくとも1つが低融点繊維と混合されている場合、焼成工程で低融点繊維が消失し、繊維の外側に空隙が形成される。このように、繊維の内側又は外側に空隙が形成されていれば、空隙を通じてアルカリ溶液が鋳造用中子の内部に迅速に浸入することができる。この結果として、上記構成(12)の鋳造用中子は、アルカリ溶液を用いて、鋳物の内部から短時間で除去することができる。
(13)本発明の一実施形態に係る回転機械翼の鋳造方法は、
上記構成(8)乃至(12)の何れか1つに記載の鋳造用中子の製造方法を用いて、回転機械翼の空洞に対応する形状を有する鋳造用中子を用意する中子用意工程と、
前記鋳造用中子の周りに、前記回転機械翼に対応する形状を有するろう模型を形成するろう模型形成工程と、
前記ろう模型の周りに、セラミックスを含む鋳型の中間体を形成する鋳型中間体形成工程と、
前記鋳型の中間体から前記ろう模型を除去する脱ろう工程と、
前記鋳型の中間体を熱処理して鋳型を得る焼成工程と、
前記鋳型内に溶湯を注入し、前記回転機械翼を形成する注湯工程と、
前記回転機械翼から、前記鋳型を除去する鋳型除去工程と、
前記回転機械翼から、前記鋳造用中子を除去する中子除去工程と、
を備える。
上記構成(13)によれば、上記構成(8)乃至(12)の何れか1つに記載の鋳造用中子の製造方法を用いて鋳造用中子を用意するので、用意された鋳造用中子では、延在部によって、一方向での引っ張り強度が向上している。そして、複数の延在部によって、鋳造用中子の一方向での引っ張り強度が向上したことで、一方向と交差する方向に作用する荷重に起因する曲げモーメントに対し、鋳造用中子の曲げ剛性が向上している。このため、注湯工程において溶湯を注入したときに、鋳造用中子の変形が防止される。この結果として、回転機械翼の空洞を設計通りに形成することができる。
(14)幾つかの実施形態では、上記構成(13)において、
前記中子用意工程は、
上記構成(8)乃至(12)の何れか1つに記載の鋳造用中子の製造方法を用いて、回転機械翼の空洞の第1部分に対応する形状を有する第1鋳造用中子を用意する第1中子用意工程と、
上記構成(8)乃至(12)の何れか1つに記載の鋳造用中子の製造方法を用いて、回転機械翼の空洞の第2部分に対応する形状を有する第2鋳造用中子を用意する第2中子用意工程と、
前記第1鋳造用中子と前記第2鋳造用中子を相互に結合する結合工程と、
を含む。
上記構成(14)では、第1鋳造用中子と第2鋳造用中子を結合することで、中子用意工程で得られる鋳造用中子において、異なる方向に沿って複数の繊維の延在部を配置することができる。このため、異なる方向に作用する曲げモーメントに対しても、的確に曲げ剛性を向上させることができ、注湯工程において溶湯を注入したときに、鋳造用中子の変形が確実に防止される。この結果として、回転機械翼の空洞を設計通りにより正確に形成することができる。
(15)幾つかの実施形態では、上記構成(14)において、
前記第1鋳造用中子は、前記回転機械翼の前縁側に位置する前記空洞の部分に対応する形状を有し、
前記第2鋳造用中子は、前記回転機械翼の後縁側に位置する前記空洞の部分に対応する形状を有し、
前記第1中子用意工程にて、前記複数の繊維に含まれる延在部は、前記一方向として、前記回転機械翼の高さ方向に対応する方向に沿って延在させられ、
前記第2中子用意工程にて、前記複数の繊維に含まれる延在部は、前記一方向として、前記回転機械翼のコード方向に対応する方向に沿って延在させられる。
上記構成(15)によれば、第1鋳造用中子において複数の繊維の延在部が回転機械翼の高さ方向に対応する方向に沿って延在させられるので、注湯工程において、第1鋳造用中子の変形が防止される。このため、回転機械翼の前縁側において、背面と腹面との間の設計通りの位置に、空洞が形成される。また、上記構成(15)によれば、第2鋳造用中子において複数の繊維の延在部が回転機械翼のコード方向に対応する方向に沿って延在させられるので、注湯工程において、第2鋳造用中子の変形が防止される。このため、回転機械翼の後縁側において、背面と腹面との間の設計通りの位置に、空洞が形成される。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、特定の方向の曲げモーメントに対する曲げ剛性を向上可能な鋳造用中子、鋳造用中子の製造方法、及び、回転機械翼の鋳造方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る鋳造用中子を概略的に示す斜視図である。 図1の鋳造用中子を概略的に示す平面図である。 図2中のIII−III線に沿う概略的な断面図である。 図2中のIV−IV線に沿う概略的な断面図である。 他の一実施形態に係る鋳造用中子を概略的に示す平面図である。 図5の鋳造用中子を分解して概略的に示す平面図である。 他の一実施形態に係る鋳造用中子の図4に対応する断面図であり、図中の円内は一部の拡大図である。 他の一実施形態に係る鋳造用中子の図4に対応する断面図であり、図中の円内は一部の拡大図である。 図1の鋳造用中子を用いて鋳造された、回転機械翼としてのタービンの動翼を概略的に示す斜視図である。 図9の動翼の概略的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る鋳造用中子の製造方法の概略的な手順を示すフローチャートである。 図11の鋳造用中子の製造方法で用いられる射出成形型を概略的に示す斜視図である。 複数の繊維が配置された状態の図11の射出成形型の概略的な断面図である。 図12の射出成形型を構成する第1型部を複数の繊維が配置された状態で概略的に示す斜視図である。 図12の射出成形型を構成する第1型部を複数の繊維が配置された状態で概略的に示す平面図である。 図12の射出成形型を構成する第1型部を、図14とは異なるパターンで複数の繊維が配置された状態で概略的に示す平面図である。 射出成形型を構成する第1型部を、図14とは異なるパターンで複数の繊維が配置された状態で概略的に示す平面図である。 図6の鋳造用中子の一部の作製に用いられる射出成形型を概略的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る回転機械翼の製造方法の概略的な手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る鋳造用中子1(1a)を概略的に示す斜視図である。図2は、図1の鋳造用中子1(1a)を概略的に示す平面図である。図3は、図2中のIII−III線に沿う概略的な断面図である。図4は、図2中のIV−IV線に沿う概略的な断面図である。図5は、他の一実施形態に係る鋳造用中子1(1b)を概略的に示す平面図である。図6は、図5の鋳造用中子1(1b)を分解して概略的に示す平面図である。図7は、他の一実施形態に係る鋳造用中子1(1c)の図4に対応する断面図であり、図中の円内は一部の拡大図である。図8は、他の一実施形態に係る鋳造用中子1(1d)の図4に対応する断面図であり、図中の円内は一部の拡大図である。図9は、図1の鋳造用中子1(1a)を用いて鋳造された、回転機械翼としてのタービンの動翼を概略的に示す斜視図である。図10は、図9の動翼の概略的な断面図である。
なお、以下の説明では、鋳造用中子1a〜1dを一括して中子1とも称する。
図1〜図8に示したように、中子1は、中子本体3と、複数の繊維(第1繊維)5を含んでいる。
中子本体3は、セラミックス(本体用セラミックス)によって構成されており、鋳造時に中子1としての機能を発揮するための形状を有する。具体的には、中子本体3の外表面と鋳型の内表面との間に空洞が形成され、該空洞に注入された溶湯が凝固して鋳物が形成される。形成された鋳物から中子1が除去されると、鋳物の内部には、中子本体3の形状に対応する空洞が形成される。
中子1を構成するセラミックスは、例えば、アルミナ、ジルコニア、窒化アルミニウム、シリカ、又は、炭化珪素等を含むセラミックスである。アルカリ溶液によって中子1を除去する場合、中子1を構成するセラミックスとして、アルカリ溶液に対し溶解性を有しているものが用いられ、例えば、シリカをベースとするものが用いられる。
図1〜図8に示した中子1は、図9及び図10に示した回転機械翼7の鋳造に用いられる。回転機械翼7は、例えば、ガスタービンの動翼であり、内部に空洞9を有する。中子1は、空洞9に対応した形状を有している。回転機械翼7がガスタービンの動翼である場合、空洞9には、動翼を冷却するための流体が供給される。
複数の繊維(第1繊維)5は、中子本体3と一体に設けられ、それぞれセラミックス(第1セラミックス)によって構成されている。複数の繊維5を構成するセラミックスは、例えば、アルミナ、シリカ又はムライト等を含むセラミックスである。セラミックスによって構成されている繊維は、例えば、ブローイング法やスピニング法等の溶融繊維化法や、前駆体繊維法等によって得られる。繊維を構成するセラミックスは、結晶性を有していてもよく、非晶質であってもよい。複数の繊維5を構成するセラミックスについても、中子本体3を構成するセラミックスと同様に、アルカリ溶液に対し溶解性を有しているのが望ましくシリカベースであるのが望ましい。ただし、中子本体3を構成するセラミックスがアルカリ溶液に対し溶解性を有し、複数の繊維5の鋳物からの排出に問題が無い場合には、必ずしも、複数の繊維5を構成するセラミックスがアルカリ溶液に対し溶解性を有している必要はない。
複数の繊維5は、それぞれ、一方向(第1方向)に沿って配置された延在部(第1延在部)11を含んでいる。従って、複数の繊維5に含まれる複数の延在部11は、並列に配置されている。
上記構成の鋳造用中子1によれば、複数の繊維5に含まれる延在部11が一方向に沿って配置されており、各延在部11によって一方向での鋳造用中子1の引っ張り強度が向上する。そして、複数の延在部11によって、一方向での鋳造用中子1の引っ張り強度が向上したことで、一方向と交差する方向に作用する荷重に起因する曲げモーメントに対し、鋳造用中子1の曲げ剛性が向上する。
幾つかの実施形態では、図1〜図8に示したように、複数の繊維(第1繊維)5のうち少なくとも1つに含まれる延在部(第1延在部)11は、中子本体3の表面に沿って延びている。
上記構成によれば、延在部(第1延在部)11が中子本体3の表面に沿って延びているので、鋳造用中子1は、該表面が延びるような曲げに対し高い剛性を有する。
幾つかの実施形態では、複数の繊維(第1繊維)5のうち少なくとも1つに含まれる延在部(第1延在部)11は、中子本体3の内部を延びている。
上記構成によれば、延在部(第1延在部)11が中子本体3の内部を延びているので、一方向(第1方向)での鋳造用中子1の引っ張り強度が向上する。そして、延在部11が中子本体3の内部を延びている場合でも、延在部11が中立線から外れていれば、延在部11によって、鋳造用中子1の曲げ剛性を高めることができる。
幾つかの実施形態では、延在部(第1延在部)11が延在している一方向(第1方向)は、中子本体3の長手方向である。
上記構成によれば、延在部(第1延在部)11が中子本体3の長手方向に延びているので、長手方向と交差する方向に作用する荷重に起因する曲げモーメントに対し、鋳造用中子1は高い曲げ剛性を有する。
例えば、鋳造用中子1の長手方向両端が鋳型によって支持されている場合、注湯時に、鋳造用中子1には、図3に二点鎖線で示したように、長手方向中央部が厚さ方向と直交する方向に変位する曲げ変形や振動が生じる可能性がある。このような場合であっても、図1〜図8に示した鋳造用中子1によれば、図3に示したような曲げ変形や振動を引き起こす曲げモーメントに対し、複数の繊維(第1繊維)5に含まれる延在部(第1延在部)11によって曲げ剛性が向上しているので、曲げ変形や振動が防止される。
なお、中子1が回転機械翼7の鋳造に用いられる場合、中子1の長手方向は、回転機械翼7の高さ方向に対応若しくは一致する。
幾つかの実施形態では、図1〜図8に示したように、複数の延在部(第1延在部)11は、中子1の厚さ方向に間隔を存して並列に配置されている。なお、中子1が回転機械翼7の鋳造に用いられる場合、中子1の厚さ方向は、回転機械翼7の厚さ方向に対応若しくは一致する。
幾つかの実施形態では、図1〜図8に示したように、複数の延在部(第1延在部)11は、中子1の幅方向に間隔を存して並列に配置されている。なお、中子1が回転機械翼7の鋳造に用いられる場合、中子1の幅方向は、回転機械翼7のコード方向に対応若しくは一致する。
幾つかの実施形態では、図1〜図8に示したように、中子1は、複数の繊維(第2繊維)13(13a,13b)を更に含んでいる。なお以下の説明では、第2繊維13a,13bを一括して第2繊維13とも称する。
複数の繊維(第2繊維)13は、中子本体3と一体に設けられ、それぞれセラミックス(第2セラミックス)によって構成されている。複数の繊維13を構成するセラミックスは、例えば、アルミナをベースとするセラミックスである。
そして、複数の繊維(第2繊維)13は、延在部(第2延在部)15(15a,15b)をそれぞれ含んでいる。複数の繊維(第2繊維)13に含まれる複数の延在部(第2延在部)15(15a,15b)は、複数の繊維(第1繊維)5に含まれる延在部(第1延在部)11が延在している一方向(第1方向)とは異なる他の方向(第2方向)に沿って配置されている。
なお、以下の説明では、繊維13a,13bの延在部15a,15bを一括して延在部15とも称する。
鋳造用中子1には、相互に方向の異なる曲げモーメントが作用することがある。この点、上記構成によれば、第1繊維5の第1延在部11とは異なる方向に沿って第2繊維13の第2延在部15が配置されているので、相互に方向の異なる曲げモーメントに対しても、第1延在部11及び第2延在部15によって、的確に曲げ剛性を高めることができる。
例えば、鋳造用中子1の長手方向両端が鋳型によって支持されている場合、注湯時に、鋳造用中子1には、図4、図7及び図8に二点鎖線で示したように、幅方向一端側に、厚さ方向に変位する曲げ変形や振動が生じる可能性がある。このような場合であっても、図1〜図8に示した鋳造用中子1によれば、図4、図7及び図8に示したような曲げ変形や振動を引き起こす曲げモーメントに対し、複数の第2繊維13に含まれる第2延在部15によって曲げ剛性が向上しているので、曲げ変形や振動が防止される。
幾つかの実施形態では、複数の繊維5,13aは長繊維であり、複数の繊維5,13aの延在部11,15aは、それぞれ31mm以上の長さを有する。複数の繊維5,13aの延在部11,15aの長さの上限は、中子1の形状や寸法によって決定若しくは制限される。
幾つかの実施形態では、複数の繊維5,13aは長繊維であり、複数の繊維5,13a又は複数の繊維5,13aの延在部11,15aは、それぞれ20μm以下の直径を有する繊維によって構成されている。
幾つかの実施形態では、複数の繊維5,13aは長繊維であり、複数の繊維5,13a又は複数の繊維5,13aの延在部11,15aは、それぞれ複数の繊維を含む繊維束によって構成され、繊維束は、0.5mm以上3.0mm以下の直径を有する。
幾つかの実施形態では、複数の繊維13bは短繊維であり、複数の繊維13bは、0.1mm以上30mm以下の長さを有する。複数の繊維13bは、図5及び図6に示したように、第2方向に沿うように配向した状態で分散して配置される。
幾つかの実施形態では、複数の繊維13bは短繊維であり、複数の繊維13b又は複数の繊維13bの延在部15bは、それぞれ20μm以下の直径を有する繊維によって構成されている。
幾つかの実施形態では、複数の繊維13bは短繊維であり、複数の繊維13b又は複数の繊維13bの延在部15bは、それぞれ複数の繊維を含む繊維束によって構成され、繊維束は、0.5mm以上3.0mm以下の直径を有する。
幾つかの実施形態では、図1〜図8に示したように、中子1は、第1部分17と、第2部分19とを含む。第1部分17では、複数の第1繊維5が中子本体3と一体に設けられている。第2部分19では、複数の第2繊維13が中子本体3と一体に設けられている。第2部分19は、第1部分17と結合されている。
鋳造用中子1おいては、部位によって、作用する曲げモーメントの方向が異なることがある。この点、上記構成によれば、鋳造用中子1の第1部分17に設けられた第1繊維5の第1延在部11と鋳造用中子1の第2部分19に設けられた第2繊維13の第2延在部15は相互に異なる方向に沿って配置されているので、相互に方向の異なる曲げモーメントに対しても、第1延在部11及び第2延在部15によって、的確に曲げ剛性を高めることができる。
幾つかの実施形態では、中子1が回転機械翼7の製造に用いられる場合、第1部分17は、回転機械翼7の前縁側の空洞9の部分に対応する形状を有し、第2部分19は、後縁側の空洞9の部分に対応する形状を有する。
幾つかの実施形態では、図7及び図8に示したように、複数の第1繊維5に含まれる第1延在部11のうち少なくとも1つの内側若しくは外側に、第1延在部11に沿って延在する空隙21を有するか、又は、複数の第2繊維13に含まれる第2延在部15のうち少なくとも1つの内側又は外側に、第2延在部15に沿って延在する空隙21を有する。
鋳造用中子1と鋳型との間の空洞に溶湯が注入された後、鋳造用中子1は、アルカリ溶液を用いて溶解させられ、鋳物の内部から除去される。ここで、上記構成のように、鋳造用中子1が第1延在部11の内側若しくは外側に第1延在部11に沿って延在する空隙21、又は、第2延在部15の内側若しくは外側に第2延在部15に沿って延在する空隙21を有していれば、空隙21を通じてアルカリ溶液が鋳造用中子1の内部に迅速に浸入することができる。この結果として、上記構成の鋳造用中子1は、鋳物から短時間で除去することができる。
幾つかの実施形態では、第1延在部11又は第2延在部15の内側に空隙21を設けるために、図7に示したように、第1繊維5又は第2繊維13として、中空繊維が用いられる。
幾つかの実施形態では、第1延在部11又は第2延在部15の外側に空隙21を設けるために、第1繊維5又は第2繊維13aと、第1繊維5又は第2繊維13aよりも低融点の材料によって構成された低融点繊維とを混合した混合繊維が用いられる。この場合、低融点繊維が消失することによって、第1繊維5又は第2繊維13aの外側に空隙21が形成される。
なお、セラミックスによって構成される繊維が低融点繊維と混合されているとは、セラミックスによって構成される繊維と低融点繊維とが隣接して配置されていることを意味しており、セラミックスによって構成された繊維と低融点繊維が束ねられている状態や、撚られている状態や、セラミックスによって構成された繊維に低融点繊維が接着されている状態を意味する。例えば、低融点繊維としては、高分子繊維や炭素繊維を用いることができる。
図11は、本発明の一実施形態に係る鋳造用中子の製造方法の概略的な手順を示すフローチャートである。図12は、鋳造用中子の製造方法で用いられる射出成形型を概略的に示す斜視図である。図13は、複数の繊維が配置された状態の射出成形型の概略的な断面図である。図14は、図12の射出成形型を構成する第1型部を複数の繊維が配置された状態で概略的に示す斜視図である。図15は、図12の射出成形型を構成する第1型部を複数の繊維が配置された状態で概略的に示す平面図である。図16は、図12の射出成形型を構成する第1型部を、図14とは異なるパターンで複数の繊維が配置された状態で概略的に示す平面図である。図17は、射出成形型を構成する第1型部を、図14とは異なるパターンで複数の繊維が配置された状態で概略的に示す平面図である。図18は、図6の鋳造用中子の一部の作製に用いられる射出成形型を概略的に示す平面図である。
図11に示したように、本発明の一実施形態に係る鋳造用中子の製造方法は、原材料用意工程S10と、型用意工程S12と、繊維配置工程S14と、射出成形工程S16と、焼成工程(中子焼成工程)S18とを有している。
原材料用意工程S10では、セラミックス(本体用セラミックス)を含む原材料を用意する。原材料は、例えば、本体用セラミックスの粉末、及び、有機バインダを含む。本体用セラミックスとしては、例えば、アルミナ、ジルコニア、窒化アルミニウム、シリカ、又は、炭化珪素などを用いることができる。有機バインダは、本体用セラミックスの粒子同士を結着可能である。有機バインダの成分は特に限定されないが、有機バインダは、例えば、熱可塑性樹脂、ワックス、滑剤、及び、可塑剤等を含んでいる。
型用意工程S12では、射出成形型30を用意する。射出成形型30は、図12に示したように、原材料を注入可能な空洞32を有し、空洞32に原材料を注入するための少なくとも1つの注入孔(湯口)33を有する。空洞32の形状は、形成される鋳造用中子の形状に対応している。例えば、図1〜図8の中子1を製造する場合、空洞32の形状は、中子1の形状に対応する。
射出成形工程S16では、射出成形型30の空洞32内に本体用セラミックスを含む原材料を注入する。
焼成工程S18では、射出成形工程S16後に、原材料を成形して得られた射出成形物を加熱して焼結する。なお、焼成工程S18の前に、射出成形物に対し脱脂処理を施してもよい。
繊維配置工程S14では、セラミックス(繊維用セラミックス)によって構成された複数の繊維を用意する。繊維用セラミックスとしては、例えば、アルミナ、シリカ又はムライト等を含む繊維を用いることができる。例えば、図1〜図8の中子1を製造する場合、繊維用セラミックスとして、複数の第1繊維5及び複数の第2繊維13を用意する。
そして、繊維配置工程S14では、空洞32内への原材料の注入時または注入以前に、空洞32内に、複数の繊維に含まれる延在部がそれぞれ一方向に沿って延在した状態で原材料と一体化可能に、複数の繊維の延在部を配置する。複数の繊維の延在部は、図1〜図8に示した中子1を製造する場合には、複数の第1繊維5の第1延在部11や複数の第2繊維13の第2延在部15である。
上記構成によれば、射出成形型30の空洞32内に、複数の繊維に含まれる延在部(例えば、第1繊維5の延在部11や第2繊維13の延在部15)がそれぞれ一方向に沿って延在した状態で原材料と一体化可能に、複数の繊維の延在部が配置される。このため、上記構成によって製造された鋳造用中子では、延在部によって、一方向での引っ張り強度が向上する。そして、複数の延在部によって、鋳造用中子の一方向での引っ張り強度が向上したことで、一方向と交差する方向に作用する荷重に起因する曲げモーメントに対し、鋳造用中子の曲げ剛性が向上する。
幾つかの実施形態では、空洞32への原材料の注入以前に、空洞32に複数の繊維に含まれる延在部を配置する。原材料の注入以前に空洞に配置された複数の繊維の延在部は、原材料の注入後、原材料の焼結に伴い、原材料と一体化する。
例えば、図1〜図4に示す中子1aを製造する場合、図14及び図15に示すように、第1型部34や第2型部36に第1繊維5及び第2繊維13が取り付けられる。第1型部34や第2型部36への第1繊維5及び第2繊維13の取り付けは、接着剤や接着テープを用いて行うことができる。
上記構成では、射出成形型30の空洞32内への原材料の注入以前に、空洞32に複数の繊維に含まれる延在部を配置するので、複数の繊維の延在部を、一方向に沿って確実且つ容易に配置することができる。
幾つかの実施形態では、射出成形型30は、図12及び図13に示したように、第1型部34と、第2型部36とを含む。第1型部34は第1合わせ面38を有し、第2型部36は、第1合わせ面38と当接可能な第2合わせ面40を有する。第1型部34及び第2型部36は、第1合わせ面38と第2合わせ面40とが当接した状態で空洞32を形成する。つまり、第1型部34及び第2型部36は、空洞32及び注入孔33に対応する形状の凹部を有する。
なお、繊維を取り付ける際、繊維の両端部を第1合わせ面38又は第2合わせ面40上に配置し、接着剤や接着テープで固定してもよい。
第1繊維5や第2繊維13の配列パターンは、図14及び図15に示した配列パターンに限定されることはなく、例えば、図16及び図17に示したような配列パターンであってもよい。
図16に示した配列パターンでは、繊維5の中間の一部が、得られる中子の長手方向に対し傾斜しているが、各繊維5が得られる中子の長手方向全域に渡って延びている。このため、図16に示した配列パターンでは、各繊維5の長さが、図14及び図15に示した場合よりも長い。
図17に示した配列パターンでは、各繊維5は、得られる中子の長手方向に延びているが、得られる中子の幅方向での繊維5の間隔が狭く、図14及び図15に示した場合よりも繊維5の数が多い。
幾つかの実施形態では、図13に示したように、第1型部34は、空洞32の一部を区画する第1型面42を有し、第2型部36は、空洞32の一部を区画する第2型面44を有する。第1型面42及び第2型面44は、形成される中子の厚さ方向に相互に離間し、それぞれ、形成される中子の長手方向及び幅方向に延在している。そして、複数の繊維のうち少なくとも1つに含まれる延在部、例えば複数の第1繊維5の第1延在部11や複数の第2繊維13aの第2延在部15aを、第1型面42に沿って配置するか、第2型面44に沿って配置するか、又は、第1型面42と第2型面44との間に第1型面42及び第2型面44から離れて配置する。
上記構成では、複数の繊維のうち少なくとも1つに含まれる延在部を、第1型面42に沿って配置するか、第2型面44に沿って配置するか、又は、第1型面42と第2型面44との間に第1型面42及び第2型面44から離れて配置することによって、複数の繊維の延在部を、一方向に沿って確実且つ容易に配置することができる。
幾つかの実施形態では、型用意工程S12において、図18に示したような射出成形型46を用意する。射出成形型46は、空洞48を有するとともに、空洞48に連通する複数の注入孔50を有する。従って、複数の注入孔50の各々を通じて空洞48に原材料を注入可能である。そして、複数の注入孔50は、相互に平行である。
射出成形型46を用いる場合、本体用セラミックスを含む原材料の空洞48への注入時に、空洞48内に複数の繊維、例えば複数の繊維13bが、一方向(第2方向)に配置される。つまり、複数の注入孔50を通じて、本体用セラミックスを含む原材料とともに、複数の繊維を空洞48に注入することができる。
上記構成では、相互に平行な複数の注入孔50を通じて、本体用セラミックスを含む原材料とともに、複数の繊維を射出成形型46の空洞48に注入することによって、複数の繊維の延在部を、一方向に沿って確実且つ容易に配置することができる。
幾つかの実施形態では、原材料を構成する本体用セラミックス及び有機バインダは、加熱混合されてからペレットに成形され、原材料はペレットの形状で射出成形機に供給される。
幾つかの実施形態では、複数の繊維、例えば繊維13bは、原材料を構成する本体用セラミックス及び有機バインダとともに加熱混合されてからペレットに成形され、原材料及び複数の繊維は、ペレットの形状で射出成形機に供給される。
幾つかの実施形態では、複数の繊維、例えば繊維13bは、ペレットの形状の原材料とともに、射出成形機に供給される。この場合、複数の繊維は、射出成形機内で原材料と混合される。
幾つかの実施形態では、繊維配置工程S14において配置される複数の繊維のうち少なくとも1つは、図7に示したように中空繊維であるか、又は、繊維用セラミックスよりも低い融点を有する材料によって構成された低融点繊維と混合されている。
鋳造用中子と鋳型との間の空洞に溶湯が注入された後、鋳造用中子は、アルカリ溶液を用いて溶解させられ、鋳物の内部から除去される。
ここで、上記構成によって製造される鋳造用中子において、繊維(例えば第1繊維5や第2繊維13)のうち少なくとも1つが中空繊維である場合、図7に示したように、中空繊維の内側に空隙21が形成される。また、上記構成によって製造される鋳造用中子において、繊維(例えば第1繊維5や第2繊維13)のうち少なくとも1つが低融点繊維と混合されている場合、焼成工程S18で低融点繊維が消失し、図8に示したように、繊維の外側に空隙21が形成される。このように、繊維の内側又は外側に空隙21が形成されていれば、空隙21を通じてアルカリ溶液が鋳造用中子の内部に迅速に浸入することができる。この結果として、上記構成の鋳造用中子の製造方法によれば、アルカリ溶液を用いて、鋳物の内部から鋳造用中子を短時間で除去することができる。
図19は、本発明の一実施形態に係る回転機械翼の製造方法の概略的な手順を示すフローチャートである。
図19に示したように、回転機械翼の鋳造方法は、中子用意工程S20と、ろう模型形成工程S22と、鋳型中間体形成工程S24と、脱ろう工程S26と、焼成工程(鋳型焼成工程)S28と、注湯工程S30と、鋳型除去工程S32と、中子除去工程S34とを有している。
中子用意工程S20では、図11に示した鋳造用中子の製造方法を用いて、回転機械翼7の空洞9に対応する形状を有する中子1を用意する。
ろう模型形成工程S22では、中子1の周りに、回転機械翼7に対応する形状を有するろう模型を形成する。ろう模型は、例えば、回転機械翼7の外形に対応する形状の空洞を有する型を用意し、空洞に中子1を配置した状態で、空洞にろうを注入することにより形成可能である。
鋳型中間体形成工程S24では、ろう模型の周りに、セラミックス(本体用セラミックス)を含む鋳型の中間体を形成する。例えば、鋳型中間体形成工程S24は、スラリ付与工程S240と、スタッコ付与工程S242と、乾燥工程S244とを含んでいる。スラリ付与工程S240では、セラミックスの微粒子を含むスラリに、ろう模型を浸漬し、ろう模型の周りにスラリを付着させる。スタッコ付与工程S242では、セラミックスの粗粒からなるスタッコを、ろう模型の周りに付着したスラリに付着させる。乾燥工程S244では、ろう模型の周りのスラリを乾燥させる。鋳型中間体形成工程S24では、これらのスラリ付与工程S240、スタッコ付与工程S242及び乾燥工程S244が、鋳型中間体の厚さが所定の厚さになるまで、所定回数繰り返される。
脱ろう工程S26では、鋳型中間体形成工程S24で得られた鋳型の中間体からろう模型を除去する。ろう模型は、例えば、鋳型中間体をオートクレーブを用いて加熱することによって溶解させることで、除去可能である。
焼成工程S28では、鋳型の中間体を熱処理して焼結させ、鋳型を得る。
注湯工程S30では、焼成工程S28で得られた鋳型内に溶湯を注入し、回転機械翼7を形成する。
鋳型除去工程S32では、回転機械翼7から、鋳型を除去する。鋳型は、例えば、機械的な衝撃を加えることによって破壊して除去される。
中子除去工程S34では、回転機械翼7から、中子1を除去する。中子1は、例えば、回転機械翼7とともに中子1をアルカリ溶液に浸漬することによって溶解され、除去される。
上記構成によれば、図11に示した鋳造用中子の製造方法を用いて中子1を用意するので、用意された中子1では、延在部(例えば第1繊維の第1延在部11や第2繊維13の第2延在部15)によって、一方向での引っ張り強度が向上している。そして、複数の延在部によって、中子1の一方向での引っ張り強度が向上したことで、一方向と交差する方向に作用する荷重に起因する曲げモーメントに対し、中子1の曲げ剛性が向上している。このため、注湯工程S30において溶湯を注入したときに、中子1に対し溶湯から圧力が作用しても、中子1の変形が防止される。この結果として、回転機械翼7の空洞9を設計通りに形成することができる。
幾つかの実施形態では、中子用意工程S20は、第1中子用意工程と、第2中子用意工程と、結合工程とを含んでいる。
第1中子用意工程では、図11に示した鋳造用中子の製造方法を用いて、回転機械翼7の空洞9の一部分に対応する形状を有する第1鋳造用中子が用意される。第1鋳造用中子は、例えば、図6に示した中子1bの第1部分17に相当する。
第2中子用意工程では、図11に示した鋳造用中子の製造方法を用いて、回転機械翼7の空洞9の他の一部分に対応する形状を有する第2鋳造用中子が用意される。第2鋳造用中子は、例えば、図6に示した中子1bの第2部分19に相当する。
結合工程では、第1鋳造用中子と第2鋳造用中子を相互に結合する。第1鋳造用中子と第2鋳造用中子との結合は、例えば、有機バインダによって第1鋳造用中子と第2鋳造用中子を相互に接着した後、焼成することによって行うことができる。
あるいは、第1鋳造用中子と第2鋳造用中子のうち一方の射出成形物を予め作製し、当該一方を空洞に配置した状態で他方を射出成形し、第1鋳造用中子の射出成形物と第2鋳造用中子の射出成形物を一体に成形してもよい。そしてその後、第1鋳造用中子の射出成形物と第2鋳造用中子の射出成形物を焼成し、射出成形物同士を結合しながら鋳型を製造してもよい。
上記構成では、第1鋳造用中子と第2鋳造用中子を結合することで、中子用意工程S20で得られる鋳造用中子において、第1繊維5の第1延在部11と第2繊維13の第2延在部15のように、異なる方向に沿って複数の繊維の延在部を配置することができる。このため、異なる方向に作用する曲げモーメントに対しても、的確に曲げ剛性を向上させることができ、注湯工程S30において溶湯を注入したときに、中子1の変形が確実に防止される。この結果として、回転機械翼7の空洞9を設計通りにより正確に形成することができる。
幾つかの実施形態では、第1鋳造用中子は、回転機械翼7の前縁側に位置する空洞9の部分に対応する形状を有し、第2鋳造用中子は、回転機械翼7の後縁側に位置する空洞9の部分に対応する形状を有する。例えば、第1鋳造用中子は、図6に示した中子1bの第1部分17に相当し、第2鋳造用中子は、図6に示した中子1bの第2部分19に相当する。
そして、第1中子用意工程にて、複数の繊維に含まれる延在部は、一方向として、回転機械翼7の高さ方向に対応する方向に沿って延在させられ、第2中子用意工程にて、複数の繊維に含まれる延在部は、一方向として、回転機械翼7のコード方向に対応する方向に沿って延在させられる。
上記構成によれば、第1鋳造用中子において複数の繊維の延在部が回転機械翼7の高さ方向に対応する方向に延在させられるので、注湯工程S30において、第1鋳造用中子の変形が防止される。このため、回転機械翼7の前縁側において、背面と腹面との間の設計通りの位置に、空洞が形成される。また、上記構成によれば、第2鋳造用中子において複数の繊維の延在部が回転機械翼7のコード方向に対応する方向に延在させられるので、注湯工程S30において、第2鋳造用中子の変形が防止される。このため、回転機械翼7の後縁側において、背面と腹面との間の設計通りの位置に、空洞9が形成される。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変更を加えた形態や、これらの形態を組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した実施形態に係る鋳造用中子1は、精密鋳造に適した精鋳用中子であるが、精密鋳造以外にも適用可能である。
例えば、上述した実施形態に係る鋳造用中子の製造方法は、精鋳用中子の製造に適しているが、精鋳用中子以外の鋳造用中子の製造にも適用可能である。
例えば、上述した実施形態に係る回転機械翼の製造方法は、回転機械翼、特にガスタービンの動翼の製造に適しているが、回転機械翼以外の物品の鋳造にも適用可能である。
例えば、上述した実施形態において、複数の繊維として単繊維が用いられていたが、複数の繊維として、繊維の束や撚糸を用いてもよく、あるいは、複数の繊維を交差してなるクロスを用いてもよい。
例えば、上述した実施形態において、長繊維が第1繊維として中子1の長手方向に沿って配置されていたが、短繊維が第1繊維として中子1の長手方向に沿って配置されていてもよい。ただし、長繊維を中子1の長手方向に沿って配置する方が、短繊維を中子1の長手方向に沿って配置するよりも容易である。
例えば、上述した実施形態に係る中子1において、中子本体3は、回転機械翼7の空洞9において隔壁を形成するための1つ以上の長孔52を有しているが、中子本体3の形状は、図1〜図8に示したものに限定されることはない。例えば、中子本体3には、長孔52に代えて、又は、長孔52とともに、スリットが形成されていてもよい。
従って、中子1の製造に用いられる射出成形型30の空洞32の形状も、図12に示したものに限定されることはない。
1,1a〜1c 鋳造用中子
3 中子本体
5 繊維(第1繊維)
7 回転機械翼
9 空洞
11 延在部(第1延在部)
13,13a,13b 繊維(第2繊維)
15,15a,15b 延在部(第2延在部)
17 第1部分
19 第2部分
21 空隙
30 射出成形型
32 空洞
33 注入孔
34 第1型部
36 第2型部
38 第1合わせ面
40 第2合わせ面
42 第1型面
44 第2型面
46 射出成形型
48 空洞
50 注入孔
52 長孔

Claims (15)

  1. 本体用セラミックスによって構成された中子本体と、
    前記中子本体と一体に設けられ且つ第1セラミックスによって構成された複数の第1繊維であって、第1方向に沿って配置された第1延在部をそれぞれ含む複数の第1繊維と、
    を備えることを特徴とする鋳造用中子。
  2. 前記複数の第1繊維のうち少なくとも1つに含まれる前記第1延在部は、前記中子本体の表面に沿って延びている
    ことを特徴とする請求項1に記載の鋳造用中子。
  3. 前記複数の第1繊維のうち少なくとも1つに含まれる前記第1延在部は、前記中子本体の内部を延びている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鋳造用中子。
  4. 前記第1方向は、前記中子本体の長手方向である
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の鋳造用中子。
  5. 前記中子本体と一体に設けられ且つ第2セラミックスによって構成された複数の第2繊維であって、前記第1方向とは異なる第2方向に沿って配置された第2延在部をそれぞれ含む複数の第2繊維を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の鋳造用中子。
  6. 前記複数の第1繊維が一体に設けられた第1部分と、
    前記複数の第2繊維が一体に設けられ、前記第1部分と結合された第2部分と
    を含むことを特徴とする請求項5に記載の鋳造用中子。
  7. 前記複数の第1繊維に含まれる第1延在部のうち少なくとも1つの内側若しくは外側に、前記第1延在部に沿って延在する空隙を有するか、又は、
    前記複数の第2繊維に含まれる第2延在部のうち少なくとも1つの内側又は外側に、前記第2延在部に沿って延在する空隙を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の鋳造用中子。
  8. 本体用セラミックスを含む原材料を用意する原材料用意工程と、
    前記原材料を注入可能な空洞を有する射出成形型を用意する型用意工程と、
    前記射出成形型の空洞に前記本体用セラミックスを含む原材料を注入する射出成形工程と、
    前記射出成形工程後に前記原材料を加熱して焼結する焼成工程と、
    前記空洞への前記原材料の注入時または注入以前に、前記空洞に、繊維用セラミックスによって構成された複数の繊維に含まれる延在部がそれぞれ一方向に沿って延在した状態で前記原材料と一体化可能に、前記複数の繊維に含まれる延在部を配置する繊維配置工程と、
    を備えることを特徴とする鋳造用中子の製造方法。
  9. 前記空洞への前記原材料の注入以前に、前記空洞に前記複数の繊維に含まれる延在部を配置する
    ことを特徴とする請求項8に記載の鋳造用中子の製造方法。
  10. 前記第1型部は、前記空洞の一部を区画する第1型面を有し、
    前記第2型部は、前記空洞の一部を区画する第2型面を有し、
    前記複数の繊維のうち少なくとも1つに含まれる延在部を、前記第1型面に沿って配置するか、前記第2型面に沿って配置するか、又は、前記第1型面と前記第2型面との間に前記第1型面及び前記第2型面から離れて配置する
    ことを特徴とする請求項9に記載の鋳造用中子の製造方法。
  11. 前記型用意工程において、前記本体用セラミックスを含む原材料を前記空洞にそれぞれ注入可能であって且つ相互に平行な複数の注入孔を有する射出成形型を用意し、
    前記複数の注入孔を通じて、前記本体用セラミックスを含む原材料とともに、前記複数の繊維を前記空洞に注入する
    ことを特徴とする請求項8に記載の鋳造用中子の製造方法。
  12. 前記繊維配置工程において配置される前記複数の繊維のうち少なくとも1つは、中空繊維であるか、又は、前記繊維用セラミックスよりも低い融点を有する材料によって構成された低融点繊維と混合されている
    ことを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載の鋳造用中子の製造方法。
  13. 請求項8乃至12の何れか1項に記載の鋳造用中子の製造方法を用いて、回転機械翼の空洞に対応する形状を有する鋳造用中子を用意する中子用意工程と、
    前記鋳造用中子の周りに、前記回転機械翼に対応する形状を有するろう模型を形成するろう模型形成工程と、
    前記ろう模型の周りに、セラミックスを含む鋳型の中間体を形成する鋳型中間体形成工程と、
    前記鋳型の中間体から前記ろう模型を除去する脱ろう工程と、
    前記鋳型の中間体を熱処理して鋳型を得る焼成工程と、
    前記鋳型内に溶湯を注入し、前記回転機械翼を形成する注湯工程と、
    前記回転機械翼から、前記鋳型を除去する鋳型除去工程と、
    前記回転機械翼から、前記鋳造用中子を除去する中子除去工程と、
    を備えることを特徴とする回転機械翼の鋳造方法。
  14. 前記中子用意工程は、
    請求項8乃至12の何れか1項に記載の鋳造用中子の製造方法を用いて、回転機械翼の空洞の第1部分に対応する形状を有する第1鋳造用中子を用意する第1中子用意工程と、
    請求項8乃至12の何れか1項に記載の鋳造用中子の製造方法を用いて、回転機械翼の空洞の第2部分に対応する形状を有する第2鋳造用中子を用意する第2中子用意工程と、
    前記第1鋳造用中子と前記第2鋳造用中子を相互に結合する結合工程と、
    を含む
    ことを特徴とする請求項13に記載の回転機械翼の鋳造方法。
  15. 前記第1鋳造用中子は、前記回転機械翼の前縁側に位置する前記空洞の部分に対応する形状を有し、
    前記第2鋳造用中子は、前記回転機械翼の後縁側に位置する前記空洞の部分に対応する形状を有し、
    前記第1中子用意工程にて、前記複数の繊維に含まれる延在部は、前記一方向として、前記回転機械翼の高さ方向に対応する方向に沿って延在させられ、
    前記第2中子用意工程にて、前記複数の繊維に含まれる延在部は、前記一方向として、前記回転機械翼のコード方向に対応する方向に沿って延在させられる
    ことを特徴とする請求項14に記載の回転機械翼の鋳造方法。
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