JP2017177110A - Cylindrical body manufacturing method - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、筒体の製造方法に関する。 The present invention relates to a method for manufacturing a cylindrical body.
板状体を丸めた後に溶接して筒体を製造する場合に、丸める前の板状体に予めタブ板を溶接しておく技術がある(例えば、特許文献1参照)。 There is a technique in which a tab plate is welded in advance to a plate-like body before being rounded when the plate-like body is welded after being rounded (see, for example, Patent Document 1).
板状体にタブ板を溶接するのでは、製造コストが増大してしまう。 If the tab plate is welded to the plate-like body, the manufacturing cost increases.
したがって、本発明は、製造コストを低減することができる筒体の製造方法の提供を目的とする。 Therefore, an object of this invention is to provide the manufacturing method of the cylinder which can reduce manufacturing cost.
上記目的を達成するために、本発明は、プレス成形型の板状体を筒状に曲げる成形部の周方向の長さよりも長い一対の辺を有する板状体を前記プレス成形型に配置する板状体配置工程と、前記板状体の両端縁部を周方向に突き合わせて該両端縁部に他の部分よりも該両端縁部の延在方向外側に突出する突出部を形成するよう前記プレス成形型をプレスして前記板状体を筒状にするプレス工程と、前記両端縁部を溶接して接合部とする溶接工程と、を含む。 In order to achieve the above object, according to the present invention, a plate-like body having a pair of sides longer than the length in the circumferential direction of a molding portion for bending the plate-like body of a press mold into a cylindrical shape is disposed in the press mold. The plate-like body arranging step and the both end edges of the plate-like body are butted in the circumferential direction so as to form a protruding portion that protrudes outward in the extending direction of the both end edges from the other ends. A pressing step of pressing the press mold to form the plate-like body into a cylindrical shape, and a welding step of welding the both end edges to form a joint.
本発明によれば、筒体の製造コストを低減することができる。 According to the present invention, the manufacturing cost of a cylinder can be reduced.
本発明の一実施形態に係る筒体の製造方法を図面を参照して以下に説明する。 A method for manufacturing a cylinder according to an embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
本実施形態の筒体の製造方法は、いわゆる単管造管製法であり、図1,図2に示す第1金型11、芯金12、第2金型13および一対の治具14(図1では一方のみ図示)を含むプレス成形型を有するプレス装置を用いて行われる。
The cylindrical body manufacturing method according to the present embodiment is a so-called single pipe tube manufacturing method, and includes a
第1金型11は、第2金型13に当接可能な合わせ面11aから突出する突条部21と、突条部21の突出先端部から凹む成形溝22とを有している。合わせ面11a、突条部21および成形溝22は、第1金型11の長さ方向に沿って直線状に延在している。突条部21は、突出先端側ほど互いの間隔が狭くなる一対の傾斜面21aを有している。成形溝22は、その溝面22aが半円筒状であり、幅および深さが長さ方向位置によらず一定となっている。第1金型11は、その長さ方向両側の両端面11bそれぞれが、長さ方向に対して直交するように広がる平坦面となっている。
The
芯金12は、円柱状をなしており、その径方向外側の外径部32が、一定外径であって外周面32aが円筒状となっている。芯金12は、外径部32の外周面32aの半径が、第1金型11の成形溝22の溝面22aの半径よりも小径となっている。芯金12は、その長さ方向両側つまり軸方向両側の両端面12aそれぞれが、長さ方向に対して直交するように広がる平坦面となっている。芯金12は、その長さが第1金型11の長さと同等になっている。
The
第2金型13は、第1金型11の合わせ面11aに当接可能な合わせ面13aから凹む成形溝42を有している。合わせ面13aおよび成形溝42は、第2金型13の長さ方向に沿って直線状に延在している。成形溝42は、合わせ面13a側の一対の傾斜面42bと、合わせ面13aとは反対側の溝面42aとを有している。一対の傾斜面42bは、合わせ面13aから離れるほど互いの間隔が狭くなるように傾斜している。溝面42aは半円筒状をなしており、幅および深さが長さ方向位置によらず一定であり、一対の傾斜面42bの間で延在している。第2金型13は、成形溝42の溝面42aの半径が、第1金型11の成形溝22の溝面22aの半径と同径となっている。第2金型13は、その長さ方向両側の両端面13bそれぞれが、長さ方向に対して直交するように広がる平坦面となっている。第2金型13は、その長さが第1金型11および芯金12の長さと同等になっている。
The
治具14は、円筒状の外周面14aを有する短円柱状をなしており、図2に示すように、軸方向一側の端部44の端面44aが、治具14の中心軸線に対して直交するように広がる平坦面となっている。治具14には、端部44に、端面44aから治具14の軸方向に凹み外周面14aから治具14の径方向内方に凹む逃げ部45が形成されている。逃げ部45は、治具14の径方向における内方となる底面45aと、治具14の周方向における底面45aの両端縁部から径方向外方に外周面14aまで延出する互いに平行な図1に示す一対の側壁面45bと、底面45aおよび両側壁面45bの端面44aとは反対側の端縁部を結ぶ、端面44aと平行な奥壁面45cとを有している。
The
治具14は、その外径つまり外周面14aの径が、芯金12の外径つまり外周面32aの径よりも大径であり、外周面14aの半径が、第1金型11の成形溝22の溝面22aの半径および第2金型13の成形溝42の溝面42aの半径よりも大径となっている。逃げ部45の図2に示す底面45aは、治具14の中心からの距離が芯金12の半径と同等の円筒状に湾曲している。つまり、治具14と芯金12とが中心軸線を一致させた状態で、芯金12の外周面32aと逃げ部45の底面45aとは同一の円筒面に配置される。
The outer diameter of the
プレス装置においては、芯金12を、水平配置された第1金型11の成形溝22の鉛直上方に、成形溝22と長さ方向の位置を合わせて平行に配置する。また、芯金12の軸方向の一方の端面12aに一方の治具14をその端面44aにおいて当接させる。このとき、この一方の治具14は、その上端部に逃げ部45を配置して、芯金12と中心軸線を一致させた状態となる。この状態で、芯金12の外周面32aと一方の治具14の逃げ部45の底面45aとが連続する。加えて、芯金12の軸方向の他方の端面12aに他方の治具14をその端面44aにおいて当接させる。このとき、この他方の治具14は、その上端部に逃げ部45を配置して、芯金12と中心軸線を一致させた状態となる。この状態で、芯金12の外周面32aとこの他方の治具14の逃げ部45の底面45aとが連続する。なお、芯金12と一対の治具14とを上記状態となるように一体に形成しても良い。また、後述する第2プレス工程で、一対の治具14を芯金12に対し上記状態としても良い。
In the press device, the
そして、本実施形態の筒体の製造方法は、図3に示すように、プレス成形型内における第1金型11および芯金12の間位置に平板状の板状体51を配置する板状体配置工程を含んでいる。板状体51はフープ材から所定の形状および大きさに切断されて形成されている。この板状体配置工程において、板状体51は第1金型11の突条部21に載置される。板状体51は、正方形または長方形状をなしており、平行な一対(図面では一方のみ図示)の辺52を芯金12の径方向に沿わせ、これら一対の辺52を結ぶ両端縁部54を芯金12の軸方向に沿わせて配置される。
And the manufacturing method of the cylinder of this embodiment is a plate shape which arrange | positions the plate-shaped plate-
本実施形態の製造方法は、図3から図4に示すように、板状体配置工程後に芯金12および一対(図3,図4では一方のみ図示)の治具14を一体に鉛直下方に下降させることにより芯金12を、第1金型11と長さ方向の位置を合わせた状態のまま成形溝22内に入り込ませて板状体51をプレスして塑性変形させる第1プレス工程を含んでいる。この第1プレス工程では、板状体51の中間部に、第1金型11の成形溝22の溝面22aと芯金12の外径部32の外周面32aとによって、塑性変形部である半円筒部56を形成する。半円筒部56は、溝面22aと同様の形状に板厚方向一側の面が曲がり、外周面32aと同様の形状に板厚方向他側の面が曲がった半円筒状をなす。第1プレス工程後の板状体51は、半円筒部56以外の部分が、曲げられずに半円筒部56の周方向の両端から第1金型11から離れる方向に延出する一対の平板部57となる。つまり、第1金型11および芯金12は、板状体51をU字状に曲げる。この第1プレス工程では、図2に示す一方の治具14がその端面44aにおいて第1金型11の一方の端面11bに接触し、他方の治具14がその端面44aにおいて第1金型11の他方の端面11bに接触する。
As shown in FIGS. 3 to 4, the manufacturing method of the present embodiment is configured so that the
プレス装置においては、図5に示すように、第2金型13を、その成形溝42が芯金12に向き芯金12の鉛直上方で芯金12と長さ方向の位置を合わせて平行をなすように配置する。そして、本実施形態の筒体の製造方法は、プレス成形型である第2金型13を、鉛直下方に下降させることにより、芯金12と長さ方向の位置を合わせた状態のまま、その成形溝42内に芯金12を入り込ませて板状体51をプレスして塑性変形させる第2プレス工程を含んでいる。
In the press device, as shown in FIG. 5, the
この第2プレス工程では、まず、板状体51の一対の平板部57を、第2金型13の成形溝42の一対の傾斜面42bで溝面42a側に案内する。次に、板状体51の一対の平板部57を、図6から図7、図7から図8の順に示すように、成形溝42の溝面42aと芯金12の外径部32の外周面32aとによって塑性変形させて、図8に示すように一対の湾曲板部58とする。一対の湾曲板部58は、溝面42aと同様の形状に板厚方向一側の面が曲がり、外周面32aと同様の形状に板厚方向他側の面が曲がった円筒の一部形状をなす。
In the second pressing step, first, the pair of
このように、第1プレス工程と第2プレス工程とによって、板状体51が半円筒部56と一対の湾曲板部58とを有する形状に曲がってO字状つまり円筒状になる。このとき、板状体51は、上記した一対の辺52が円筒の周方向となるように曲げられる。第2プレス工程では、第2金型13の合わせ面13aが第1金型11の合わせ面11aに面接触し、第2金型13の一対の傾斜面42bが第1金型11の一対の傾斜面21aに面接触する状態となる。また、第2プレス工程では、図2に示す一方の治具14がその端面44aにおいて第2金型13の一方の端面13bに接触し、他方の治具14がその端面44aにおいて第2金型13の他方の端面13bに接触する。
Thus, by the first pressing step and the second pressing step, the plate-
いずれもプレス成形型を構成する第1金型11、芯金12、第2金型13および一対の治具14の、成形溝22、外径部32、成形溝42および一対の端部44が、板状体51をプレスして筒状、具体的には円筒状に曲げる成形部61を構成する。
All of the
そして、本実施形態の製造方法では、板状体51として、これをプレスした状態にある成形部61の周方向長さよりも長い一対の辺52を有するものを、上記した第1プレス工程と第2プレス工程とにおいてプレス成形する。つまり、図3に示す上記した板状体配置工程において、図8に示す成形部61の周方向の長さよりも長い一対の辺52を有する板状体51をプレス成形型内の第1金型11と芯金12との間に配置する。
And in the manufacturing method of this embodiment, what has a pair of edge |
その結果、上記した第2プレス工程によって、図5に示す板状体51の一対の平板部57を図8に示す一対の湾曲板部58とする際に、両端縁部54は、図6に示すように互いに接触して周方向に突き合わせられた後に、図7から図8に示すように一対の湾曲板部58が湾曲するにしたがって、さらに互いに周方向に押し付け合う力が第1金型11、芯金12および第2金型13から加わる。
As a result, when the pair of
このとき、板状体51の両端縁部54の間の中間部55は、第1金型11の成形溝22と芯金12の外径部32と第2金型13の成形溝42とでプレスされて板厚の拡大が規制されているため、両端縁部54同士が周方向に強く押し付け合うことになる。
At this time, the
一方で、図2に示す芯金12の一方の端面12aおよび第2金型13の一方の端面13bに端面44aにおいて当接する一方の治具14には、板状体51の両端縁部54を両端縁部54の延在方向の外方に逃がすことができる逃げ部45が設けられており、芯金12の他方の端面12aおよび第2金型13の他方の端面13bに端面44aにおいて当接する他方の治具14にも、板状体51の両端縁部54を両端縁部54の延在方向の外方に逃がすことができる逃げ部45が設けられている。また、一対の治具14の一対の端部44の逃げ部45を除く部分が板状体51の中間部55の同方向への逃げを規制している。
On the other hand, both
よって、両端縁部54は、それぞれの延在方向の両外側に配置された一対の逃げ部45に入り込むように塑性変形する。すなわち、両端縁部54は、第2プレス工程において、図6の突き合わせ開始時点では図9に示すように逃げ部45に入り込むことはないものの、その後、余分な周方向長さ分を吸収するように両方の逃げ部45に入り込みながら延在方向両側に塑性変形する。
Therefore, the both
つまり、両端縁部54は、図7に示す時点では図10に示すように、一方の逃げ部45に入り込みながらその延在方向の一の外側に凸となるように延出して突出部71を形成し、図8に示す第2プレス工程終了時点では図11に示すように、一方の逃げ部45内でその延在方向の一の外側にさらに凸となるように突出部71を延出させる。また、同様に、両端縁部54は、他方の逃げ部45に入り込みながらその延在方向の他の外側に凸となるように延出して突出部71を形成する。
That is, as shown in FIG. 10, both end edges 54 extend into one of the
言い換えれば、板状体51は、円筒状に塑性変形し、その際に、両端縁部54が塑性変形して辺52から両端縁部54の延在方向両外側に延出して突出部71を形成する。第1,第2プレス工程によって、板状体51は、一方の端縁部54の両外側に突出する一対の突出部71と、他方の端縁部54の両外側に突出する一対の突出部71と、これらの間の主体部72とを有する形状となる。つまり、第1,第2プレス工程によって、板状体51の両端縁部54は、両方が、塑性変形して板状体51の他の部分である主体部72よりも両端縁部54の延在方向の長さが大となる。なお、塑性変形時に両端縁部54は、互いに部分的に入り込むことになり、その結果、突き合わせ状態が維持される仮接合状態となる。なお、一対の治具14を、第1金型11、芯金12および第2金型13に当接させる上記の配置については、遅くとも、第2プレス工程で、両端縁部54が突き合わせられる(図6,図9に示す状態)までに行えば良い。
In other words, the plate-
このように第1,第2プレス工程では、板状体51の両端縁部54を周方向に突き合わせて両端縁部54が他の部分である主体部72よりも延在方向外側に突出する突出部71を形成するように、プレス成形型を構成する第1金型11、芯金12、第2金型13および一対の治具14をプレスして、板状体51を筒状、具体的には円筒状にする。また、第1,第2プレス工程では、プレス成形型を構成する第1金型11、芯金12、第2金型13および一対の治具14の成形部61に設けられて両端縁部54がこれらの延在方向に凸となるための逃げ部45により、両端縁部54に突出部71を形成する。
As described above, in the first and second pressing processes, both end edges 54 of the plate-
本実施形態の製造方法では、次に、上記のように仮接合状態にある両端縁部54を溶接して恒久的に接合状態が維持される図12に示す接合部63とする溶接工程を行う。この溶接工程では、図11に示す両端縁部54をこれらの延在方向の一端の両突出部71から、中間の主体部72を介して、他端の両突出部71まで連続的に溶接することになる。この溶接工程を行うことによって、板状体51は、図12に示す主体部72と突出部71とを有する筒体51Aとなる。ここで、溶接工程では、エネルギ密度が高い溶接方法で両端縁部54を溶接する。エネルギ密度が高い溶接方法とは、レーザ溶接、プラズマ溶接(溶接棒を使わないタイプ)、電子ビーム溶接等である。溶接工程を行うことによって、両端縁部54は突き合わせられた部分の近傍が全面的に溶融し溶着して接合部63となる。
In the manufacturing method of the present embodiment, next, a welding process is performed to weld the both end edges 54 in the temporarily joined state as described above to the joined
ここで、溶接が開始される両端縁部54の延在方向の一端の両突出部71と、溶接が終了する両端縁部54の延在方向の他端の両突出部71とは、溶け落ち75が発生する等、溶接品質が安定しない可能性がある。つまり、接合部63は、一端の両突出部71と他端の両突出部71とを除く主体部72においては、筒体51Aの軸線方向に連続して延び、筒体51Aをその内周面と外周面とを結ぶ方向である径方向に連続して横断するように形成されるものの、一端の両突出部71と他端の両突出部71とについては、溶け落ち75が発生する等、このように形成されない可能性がある。
Here, both
このため、本実施形態の製造方法では、溶接工程の後、これらの突出部71を切断して除去する除去工程を行う。除去工程後の筒体51Aは、図13に示すように、主体部72のみとなり、接合部63が、筒体51Aの軸線方向の全長にわたって連続して延び、筒体51Aをその内周面と外周面とを結ぶ方向である径方向に連続して横断するように形成される。これにより、除去工程後の筒体51Aは全周全長にわたり密閉された円筒状の管体となる。筒体51Aは、軸方向両側が開口するオープンパイプである。
For this reason, in the manufacturing method of this embodiment, the removal process which cuts and removes these
特許文献1には、板状体を丸めた後に溶接して筒体を製造する場合に、丸める前の板状体の四隅に予めタブ板を溶接しておき、溶接後にこれらタブ板を除去することで溶接欠陥を防止する技術が開示されている。このように、板状体にタブ板を溶接するのでは、製造工程が多くなり、製造コストが増大してしまう。 In Patent Document 1, when a cylindrical body is manufactured by rounding a plate-like body, tab plates are welded in advance to the four corners of the plate-like body before rounding, and these tab plates are removed after welding. Thus, a technique for preventing welding defects is disclosed. Thus, welding the tab plate to the plate-like body increases the number of manufacturing steps and increases the manufacturing cost.
これに対して、本実施形態の製造方法は、第1金型11、芯金12、第2金型13および一対の治具14の成形部61の周方向の長さよりも長い一対の辺52を有する板状体51をプレス成形型内の第1金型11と芯金12との間に配置する板状体配置工程と、板状体51の両端縁部54を周方向に突き合わせて両端縁部54に他の部分である主体部72よりも両端縁部54の延在方向外側に突出する突出部71を塑性変形により形成するようプレス成形型をプレスして板状体51を筒状にする第1,第2プレス工程と、両端縁部54を溶接して接合部63とする溶接工程と、を含んでいる。これにより、板状体にタブ板を溶接したり、板状体にこれを筒状にするプレス工程とは別のプレス工程で突出部を成形したりする必要がなくなり、製造工程を減らすことができる。したがって、筒体51Aの製造コストを低減することができる。
On the other hand, in the manufacturing method of the present embodiment, the pair of
また、板状体にタブ板を溶接すると搬送時等にタブ板が板状体から脱落する可能性があるが、第1,第2プレス工程で 両端縁部54に主体部72よりも両端縁部54の延在方向外側に突出する突出部71を形成するため、部品脱落の可能性を低く抑えることができる。
In addition, if the tab plate is welded to the plate-like body, the tab plate may drop off from the plate-like body during conveyance, etc., but the both end edges 54 are located at both end edges rather than the
また、第1,第2プレス工程では、第1金型11、芯金12、第2金型13および一対の治具14の成形部61に設けられて両端縁部54がこれらの延在方向の外側に凸となるための逃げ部45により、両端縁部54に突出部71を形成するようプレスするため、良好かつ容易に塑性変形を誘導して突出部71を形成することができる。したがって、製造コストを一層低減することができる。
Further, in the first and second pressing processes, the
また、溶接工程の後、筒体51Aの突出部71を除去する除去工程を行うことにより、筒体51Aの品質向上を図ることができる。つまり、接合部63の溶接品質が安定しにくい溶接の始端および終端に溶接品質が安定しない部分があっても、これらを突出部71に配置することで、これらを除去して消失させることができるため、筒体51Aの品質向上を図ることができる。なお、突出部71に摺動部品が直接接しない場合や、シール部材が直接接しない場合には、除去工程を省略してもよい。
Moreover, the quality improvement of 51 A of cylinders can be aimed at by performing the removal process which removes the
また、塑性変形で形成した突出部71のみを除去することから、筒体51Aを製造する上での歩留まりの向上、材料費の削減が可能となる。
Moreover, since only the
本実施形態で製造された筒体51Aは、例えば、図14に示すシリンダ装置111の部品となる。このシリンダ装置111は、例えば自動車や鉄道車両のサスペンション装置に用いられるものである。シリンダ装置111は、筒状のシリンダ112と、シリンダ112よりも大径でシリンダ112の外周側に設けられた外筒113とを有する二重筒構造をなしている。シリンダ112は、軸方向の両端側が開放された円筒状をなしており、外筒113は、軸方向の一端側が閉塞され他端側が開口された有底円筒状をなしている。外筒113は、シリンダ112との間に環状のリザーバ室114を形成している。
The
シリンダ112には、その内側にピストン117が摺動可能に設けられている。このピストン117は、シリンダ112内に上室118と下室119とを画成している。上室118および下室119内には作動流体としての作動液が封入され、リザーバ室114内には作動流体としての作動液およびガスが封入されている。つまり、シリンダ装置111は複筒式の液圧緩衝器となっている。
A
ピストン117にはピストンロッド122が連結されている。ピストンロッド122は、その軸方向一端がシリンダ112内に挿入されてピストン117に取り付けられており、その軸方向他端がシリンダ112から外部へと突出している。ピストン117は、ピストンロッド122と一体的に移動してシリンダ112内を摺動する。
A
ピストン117には、図示は略すが、ピストンロッド122がシリンダ112からの突出量を増やす伸び側に移動しピストン117が上室118側に移動して上室118の圧力が上昇すると、上室118から下室119に作動液を流しつつその流れを制限して減衰力を発生させる伸び側減衰力発生機構が設けられている。また、ピストン117には、ピストンロッド122がシリンダ112からの突出量を減らす縮み側に移動しピストン117が下室119側に移動して下室119の圧力が上昇すると、下室119から上室118に作動液を流しつつその流れを制限して減衰力を発生させる縮み側の減衰力発生機構が設けられている。
Although not shown in the figure, when the
外筒113には、ピストンロッド122が突出する側の端部に、筒状をなしてピストンロッド122を案内するロッドガイド125と、環状をなして作動流体を密封するオイルシールであるシール部材126とが設けられている。ロッドガイド125およびシール部材126は、シール部材126の方が、ロッドガイド125よりも外筒113の軸方向におけるピストンロッド122の突出側つまり外側に設けられている。ピストンロッド122は、ロッドガイド125の内周側とシール部材126の内周側とを通っている。外筒113内には、ロッドガイド125およびシール部材126とは反対側にベースバルブ128が設けられている。
The
外筒113は、上記したように有底円筒状をなしており、円筒状の胴部材130と、この胴部材130におけるピストンロッド122の突出側とは反対の端部に接合されて胴部材130のこの端部を閉塞させる底蓋部材131とを有している。胴部材130にはピストンロッド122の突出側の開口部132の位置から、円筒状の胴本体部134よりも径方向内方に突出する加締め部133が設けられている。
The
加締め部133は、外筒113内に、ベースバルブ128、シリンダ112、ピストン117、ピストンロッド122、ロッドガイド125およびシール部材126が配置されるまで、胴本体部134に連続する円筒状となっており、この部分が加締め加工により径方向内方に折り曲げられ塑性変形させられて加締め部133となる。
The
シリンダ112は、円筒体からなり、軸方向の一端側が外筒113の底蓋部材131の内側に載置されたベースバルブ128に嵌合状態で支持されている。また、シリンダ112は、軸方向の他端側が外筒113の開口部132側に嵌合されたロッドガイド125に嵌合状態で支持されている。
The
ロッドガイド125は、略段付き円環状をなしており、底蓋部材131とは反対に大径外周部144が形成され、底蓋部材131側に、大径外周部144よりも小径の小径外周部145が形成されている。ロッドガイド125は、大径外周部144が、外筒113の胴本体部134の内周部に嵌合しており、小径外周部145が、シリンダ112の内周部に嵌合している。
The
シール部材126は、その外周部が外筒113の胴本体部134の内周部とロッドガイド125とに接触して外筒113の内周部をシールする。また、シール部材126は、その内周部がピストンロッド122の外周部に接触して、ピストンロッド122の外周部をシールする。これにより、シール部材126は、外筒113とピストンロッド122との間を閉塞して、シリンダ112内の作動液およびリザーバ室114内の高圧ガスおよび作動液が外部に漏出するのを規制する。シール部材126は、外筒113の加締め部133とロッドガイド125とに挟持されている。シール部材126は、ゴム製の弾性部材161に金属製の円環部材162が埋設された一体成形品である。
The
そして、上記した胴部材130の加締め部133を形成する前の部品を、本実施形態の筒体の製造方法で製造する。つまり、上記筒体51Aが、胴部材130の加締め部133を形成する前の部品となる。その結果、筒体51Aは、シリンダ装置111のピストン117が摺接しない非摺動部である外筒113に用いられており、その一部の胴部材130を構成している。
And the parts before forming the
また、本実施形態で製造された筒体51Aは、例えば、図15に示すシリンダ装置211の部品となる。シリンダ装置211は、流体としての液体あるいは気体が封入される筒状のシリンダ212と、このシリンダ212の中心軸上に配置されるとともにシリンダ212の軸方向の一端の図示略の開口部から外部へ突出するピストンロッド213と、このピストンロッド213の外部突出部分に固定されて、ピストンロッド213とシリンダ212の図示略の開口部側とを覆う有蓋円筒状のダストカバー214とを有している。
Further, the
ピストンロッド213のシリンダ212内に配置される一端にはピストン215が取り付けられている。つまり、ピストンロッド213は、一端がピストン215に取り付けられ、他端がシリンダ212から突出する。ピストン215は、シリンダ212に摺動可能に設けられており、シリンダ212内を二室に区画する。ピストン215は、ピストンロッド213の移動にともないこれと一体にシリンダ212の内部を摺動して二室の容積を変化させ、その際に生じる流体の流通抵抗で減衰力を発生させる。具体的に、このシリンダ装置211は、車両の懸架装置を構成する緩衝器となっており、車両の車体側と車輪側とが相対的に振動すると、ピストンロッド213がシリンダ212に対する突出長さを変化させることになり、その結果、ピストンロッド213に固定されたピストン215が、シリンダ212の内部を摺動して二室の容積を変化させ、その際に生じる流体の流通抵抗で上記振動に対して減衰力を発生させる。
A
ピストンロッド213の突出先端側の端部には筒状の取付アイ221が溶接により固定されており、シリンダ212のピストンロッド213の突出側とは反対側の端部にも筒状の取付アイ223が溶接により固定されている。取付アイ221の内側にはラバーブシュ222が、取付アイ223の内側にはラバーブシュ224が設けられている。
A cylindrical mounting
シリンダ装置211は、例えば、ピストンロッド213が、これに固定された取付アイ221内のラバーブシュ222に挿通される図示略の取付部材を介して車体側へ取り付けられることになり、シリンダ212が、これに固定された取付アイ223内のラバーブシュ224に挿通される図示略の取付部材を介して車輪側へ取り付けられる。これにより、シリンダ装置211は、車輪の車体に対するストロークを減衰させる。なお、上記とは逆に、シリンダ212を車体側に取り付け、ピストンロッド213を車輪側に取り付けても良い。取付アイ221,223は、ピストンロッド213およびシリンダ212の両方に設けられているが、いずれか一方のみに設けられていても良い。
In the
ダストカバー214は、ピストンロッド213に固定される有効円板状の蓋部材231と、蓋部材231の外周部に嵌合して溶接等により固定される円筒状のカバー本体232とを有している。
The
そして、ダストカバー214のカバー本体232を、本実施形態の筒体の製造方法で製造する。つまり、上記筒体51Aが、カバー本体232となる。その結果、筒体51Aは、シリンダ装置211のピストン215が摺接しない非摺動部であるダストカバー214に用いられており、その一部のカバー本体232を構成している。
And the cover
上記の実施形態は、一対の辺を有する板状体を該一対の辺が周方向となるように筒状に曲げ、前記一対の辺を結ぶ両端縁部を溶接して筒体とする筒体の製造方法であって、プレス成形型の板状体を筒状に曲げる成形部の前記周方向の長さよりも長い前記一対の辺を有する板状体を前記プレス成形型に配置する板状体配置工程と、前記板状体の前記両端縁部を周方向に突き合わせて該両端縁部に他の部分よりも該両端縁部の延在方向外側に突出する突出部を形成するよう前記プレス成形型をプレスして前記板状体を筒状にするプレス工程と、前記両端縁部を溶接して接合部とする溶接工程と、を含む。これにより、板状体にタブ板を溶接したり、板状体にこれを筒状にするプレス工程とは別のプレス工程で突出部を成形したりする必要がなくなり、製造工程を減らすことができる。よって、筒体の製造コストを低減することができる。 In the above-described embodiment, a plate body having a pair of sides is bent into a cylinder shape so that the pair of sides are in the circumferential direction, and both end edges connecting the pair of sides are welded to form a cylinder body The plate-like body in which the plate-like body having the pair of sides longer than the circumferential length of the molding portion for bending the plate-like body of the press molding die into a cylindrical shape is disposed in the press molding die. The press molding so as to form a projecting portion that protrudes outward in the extending direction of the both end edge portions from the other end edge portions by abutting the both end edge portions of the plate-like body in the circumferential direction. A pressing step of pressing the mold to form the plate-like body into a cylindrical shape, and a welding step of welding the both end edges to form a joint. This eliminates the need to weld the tab plate to the plate-like body, or to form the protrusions in a pressing process different from the pressing process for making the plate-like body cylindrical, thereby reducing the manufacturing process. it can. Therefore, the manufacturing cost of a cylinder can be reduced.
前記プレス工程では、前記プレス成形型の前記成形部に設けられて前記両端縁部が該両端縁部の延在方向外側に凸となるための逃げ部により、前記両端縁部に前記突出部を形成するようプレスするため、良好かつ容易に塑性変形を誘導して突出部を形成することができる。したがって、製造コストを一層低減することができる。 In the pressing step, the protruding portions are provided at the both edge portions by a relief portion provided in the molding portion of the press mold so that the both edge portions protrude outward in the extending direction of the both edge portions. Since it presses to form, a plastic deformation can be induced | guided | derived favorably and easily, and a protrusion part can be formed. Therefore, the manufacturing cost can be further reduced.
前記溶接工程の後、前記突出部を除去する除去工程を含むため、突出部に溶接品質が安定しない場所があっても、これらを除去して消失させることができるため、筒体の品質向上を図ることができる。 Since the removal step for removing the protruding portion after the welding step is included, even if there is a place where the welding quality is not stable in the protruding portion, these can be removed and lost, so that the quality of the cylinder can be improved. Can be planned.
11 第1金型(プレス成形型)
12 芯金(プレス成形型)
13 第2金型(プレス成形型)
14 治具(プレス成形型)
45 逃げ部
51 板状体
51A 筒体
52 辺
54 両端縁部
61 成形部
63 接合部
71 突出部
72 主体部(他の部分)
11 First mold (press mold)
12 Core metal (press mold)
13 Second mold (press mold)
14 Jig (press mold)
45
Claims (3)
プレス成形型の板状体を筒状に曲げる成形部の前記周方向の長さよりも長い前記一対の辺を有する板状体を前記プレス成形型に配置する板状体配置工程と、
前記板状体の前記両端縁部を周方向に突き合わせて該両端縁部に他の部分よりも該両端縁部の延在方向外側に突出する突出部を形成するよう前記プレス成形型をプレスして前記板状体を筒状にするプレス工程と、
前記両端縁部を溶接して接合部とする溶接工程と、
を含むことを特徴とする筒体の製造方法。 A method of manufacturing a cylindrical body having a plate-like body having a pair of sides bent into a cylindrical shape so that the pair of sides is in the circumferential direction, and welding both end edges connecting the pair of sides. ,
A plate-like body arranging step of placing the plate-like body having the pair of sides longer than the length in the circumferential direction of the molding portion for bending the plate-like body of the press-molding die into the cylindrical shape;
The press mold is pressed so that the both end edges of the plate-like body are butted in the circumferential direction to form a protruding portion that protrudes outward in the extending direction of the both end edges from the other ends. Pressing the plate-like body into a cylindrical shape,
A welding step of welding the both end edges to form a joint;
The manufacturing method of the cylinder characterized by including.
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