JP2017176801A - 液体検知センサおよび液体検知システム - Google Patents

液体検知センサおよび液体検知システム Download PDF

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【課題】使用者の快適な利用が可能な液体検知センサを提供する。【解決手段】本発明は、使用者から排出される液体を検知するための液体検知センサである。液体検知センサは、使用者の肌に接する第1面と、第1面の反対側の第2面とを有する吸収体と、第2面に配置されたICタグと、を備える。吸収体は、第1面側から第2面側に向けて液体を浸透させることが可能な不織布からなり、吸収体の密度は0.25g/cm3以下であり、第1面と第2面との距離を吸収体の厚みとした場合、その厚み方向に20g/cm2の圧力が負荷されたときの厚みが2mm以上である。【選択図】図2

Description

本発明は、液体検知センサおよび液体検知システムに関する。
近年、衛生面の観点から、おむつ使用者の排出を早期に検知するシステムが求められている。たとえば、特開2011−235083号公報(特許文献1)には、ICタグを用いた排尿検知システムが開示されている。この排尿検知システムは、おむつに取り付けられる尿センサと、尿センサに対して電波を発信・受信するアンテナモジュールと、尿センサと通信するリーダーとを含んでいる。この排尿検知システムにおいては、尿センサが排出された尿を検知した際に、尿センサとアンテナモジュールとの間の通信状態が変化し、この変化をリーダーが捉える。
特開2011−235083号公報
しかし、上記尿センサは、PETフィルム上にICタグが配置された構成を有している。このため、尿センサのコストが高くなる傾向がある。また、ICタグを構成する回路が直接使用者の肌に触れたり、PETフィルム上に尿が留まったりするため、使用者の不快感が大きい。さらに、一般的な住宅で使用され得る電力(250mW未満)で従来の排尿検知システムを使用した場合、尿センサとアンテナモジュールとの通信可能距離は短い傾向がある。このため、尿センサとアンテナモジュールとの配置に関する制限が大きく、これに伴い使用者の動きが過度に制限されるために、使用者の不快感はさらに大きなものとなる。
本発明の目的は、使用者の快適な利用が可能な液体検知センサ、および液体検知システムを提供することを目的とする。
本発明者は、ICタグと使用者の肌との間に肌触り性の良い部材を設け、さらにこの部材によって上述のような尿の留まりを抑制し得る構成について考察した。同時に、本発明者は種々の観点から、おむつに配置されるセンサとリーダアンテナとの距離に関し、少なくとも60cmが必要であると考えた。このようなシステムの利用に関し、たとえば、リーダアンテナを使用者の近傍の家具等に固定する態様が考えられるが、上記距離が60cm未満に制限されると、使用者の動きが過度に制限されるために、使用者の不快感が大きくなるためである。
そこで本発明者は、上記考察に基づいて鋭意検討を重ね、これにより以下に示す液体検知センサおよび液体検知システムが完成された。
[1]本発明は、使用者から排出される液体を検知するための液体検知センサであって、使用者の肌に接する第1面と、第1面の反対側の第2面とを有する吸収体と、第2面に配置されたICタグと、を備え、吸収体は、第1面側から第2面側に向けて液体を浸透させることが可能な不織布からなり、吸収体の密度は0.25g/cm3以下であり、第1
面と第2面との距離を吸収体の厚みとした場合、その厚み方向に20g/cm2の圧力が負荷されたときの厚みが2mm以上である。
[2]上記液体検知センサにおいて、厚み方向に20g/cm2の圧力が負荷されたときの前記厚みの変化率が50%以下である。
[3]上記液体検知センサにおいて、不織布を構成する繊維のうち60質量%以上は親水性繊維である。
[4]上記液体検知センサにおいて、第2面側には、ICタグを覆う多孔性基材が設けられている。
[5]上記液体検知センサにおいて、吸収体は、第1面を含む第1吸収層と、第2面を含む第2吸収層とが積層されてなり、第2吸収層の密度は、第1吸収層の密度よりも大きい。
[6]上記液体検知センサにおいて、ICタグはUHF帯のRFIDタグである。
[7]本発明は、使用者から排出される液体を検知するための液体検知システムであって、使用者の肌に接触するように配置される上記液体検知センサと、該液体検知センサから離れた位置に配置され、液体検知センサが受信可能な波長の電波を発信し、かつ液体検知センサの発信する電波を受信する送受信部と、液体検知センサと送受信部との通信状態の変化に基づいて、使用者からの液体の排出を検知する制御部と、を備える、液体検知システムである。
本発明によれば、使用者の快適な利用が可能な液体検知センサおよび液体検知システムを提供することができる。
第1の実施形態に係る液体検知センサをおむつに取り付けた状態を概略的に示す図である。 第1の実施形態に係る液体検知センサの構成を概略的に示す断面図である。 液体検知センサが備えるICタグの構成を概略的に示す図である。 第1の実施形態に係る液体検知システムを示す概念図である。 第2の実施形態に係る液体検知センサの構成を概略的に示す断面図である。 第3の実施形態に係る液体検知センサの構成を概略的に示す断面図である。 検討1の結果を示すグラフである。 検討4の結果を示すグラフである。 検討5の結果を示すグラフである。 検討6の結果を示すグラフである。 検討7の結果を示すグラフである。 検討8の結果を示すグラフである。 検討9の結果を示すグラフである。 検討10の結果を示すグラフである。 検討11の結果を示すグラフである。 検討12の結果を示すグラフである。 検討13の結果を示すグラフである。 検討14の結果を示すグラフである。
以下に本発明の実施形態を示して、本発明を詳細に説明する。なお、実施形態の説明に用いられる図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
[第1の実施形態]
<液体検知センサ>
まず、本実施形態の液体検知センサについて説明する。図1に示されるように、本実施形態に係る液体検知センサ10は、おむつ100に配置されて使用されるものであり、おむつ100の使用者(排出を検知する対象となる者)の尿の排出を検知するための液体検知センサである。液体検知センサ10は、おむつ100のうち、使用者の肌に触れる表面100a上に配置される。使用者の動きに伴うおむつ100からのずれを抑制する観点から、液体検知センサ10は表面100aに貼着されることが好ましい。
図2に示されるように、液体検知センサ10は、吸収体11と、ICタグ12とを備える。本実施形態に係る液体検知センサ10は、さらに液体検知センサ10をおむつ100の表面100aに貼着させるための接着層13を備える。
吸収体11は、第1面11Aおよび第2面11Bを有する。おむつ100に配置された際、第1面11Aはおむつ100を装着した使用者側に配置され、第2面11Bはおむつ100側に配置される。すなわち第1面11Aは、使用者の肌と接触する面である。吸収体11の厚みは、第1面11Aと第2面11Bとの距離dに相当する。
吸収体11は、第1面11A側から第2面11B側に向けて液体を浸透させることが可能な不織布からなる。第2面11B側から第1面11A側に向けて「液体を浸透させることが可能」とは、吸収体11の第1面11Aに滴下された液体が、第2面11Bにまで自然に浸透可能な程度の浸透性を有することを意味する。
本発明者の研究により、少なくとも不織布を構成する繊維のうち60質量%以上が親水性繊維である場合には「液体を浸透させることが可能」であることが確認されている。親水性繊維としては、綿、麻、パルプなどのセルロース繊維、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ナイロンなどに親水剤を付与した合成繊維などが挙げられる。不織布における親水性繊維の占める割合の上限値は特に制限されず、不織布の100質量%が親水性繊維であってもよい。
また吸収体11の密度は0.25g/cm3以下である。吸収体11の密度は、JIS L 1913「一般不織布試験方法」に準じて、吸収体11の目付量(g/m2)を厚み(mm)で除することにより求めることができる。このような吸収体11は、水分の吸収性と保持性に優れるため、使用者から排出される液体の吸収体として好適である。さらにこのような吸収体11は、内部に多くの空気を取り込むことができるため、全体として十分に低い誘電率を有することができ、もって通信可能距離の長距離化が可能となる。一方、密度が0.25g/cm3を超える場合、誘電率の上昇に伴う通信距離の低下が引き起こされる。また吸収体11の形態安定性や吸収性の観点から、吸収体11の密度は0.06g/cm3以上であることが好ましい。
また吸収体11は、厚み方向に20g/cm2の圧力が負荷された場合の厚みが2mm以上である。以下、静置状態(圧力を負荷しない状態)における吸収体11の厚みを、「静置時厚み」ともいう。また厚み方向に20g/cm2の圧力が負荷された状態における吸収体11の厚みを「圧縮時厚み」ともいう。
静置時厚みは次のようにして測定される。まず接触式の厚み測定器を用い、測定圧をかけずに吸収体11の厚みを10点測定する。この10点の厚みの平均値を静置時厚みとする。圧縮時厚みは次のようにして測定される。まず接触式の厚み測定器を用い、測定圧を20g/cm2として吸収体11の厚みを10点測定する。この10点の厚みの平均値を圧縮時厚みとする。なお、吸収体11の外周端近傍においては適切な圧縮時厚みが測定されない恐れがあるため、測定点は吸収体11の外周端から10mm以上内側の部分とする。
また吸収体11はICタグ12と接する部材である。このため、吸収体11は絶縁性を必要とする。ICタグ12と接する部材が導電性である場合、後述する検知動作が実現できないためである。すなわち、ここでの絶縁性とは電気を完全に通さないことを言うが、誘電率に関しては波長短縮に影響しない誘電率(ε=1)を有することを要求するものではなく、ICタグ12が後述する送受信部20から発信された電波に共振可能な波長を得られる程度の低い誘電率を有していれば足りる。たとえば、上記に列挙した親水性繊維を60質量%以上含む不織布からなり、かつ密度が0.25g/cm3以下の吸収体11であれば、このような低い誘電率を有することができる。
ICタグ12は、吸収体11の第2面11Bに配置されている。ICタグ12は、周囲の誘電率の変化に伴い、発信する電波の強度が変化するICタグである。
図3に示されるように、ICタグ12は、特定の波長の電波に共振して、該電波に対する反射波(電波)を発信するアンテナ回路を有し、かつICチップ12aを有する。なお、図3は、液体検知センサ10を吸収体11の第2面11B側からみた平面図であり、ICタグ12の構成の理解が容易となるように、接着層13を除去した状態を示している。図3に示すアンテナ回路は一例に過ぎず、後述する送受信部との間で電波方式での通信が可能な回路であればよい。
なかでも、ICタグ12は電波方式のRFIDタグであることが好ましい。交信範囲が最も広いため装着者の動きを制限しない点、小型であるため価格を抑えることが出来る点、人体から排出される液体の付着により交信特性が著しく低下する特性がある点等が挙げられるためである。特に、UHF帯(860〜960MHz)のRFIDタグが好適である。なお、ICタグ12は、パッシブ型のICタグであることが好ましい。
ICタグ12は、公知の種々の方法により、吸収体11の第2面11B上に設けることができる。たとえば、吸収体11の第2面11Bに、銀ペースト、銅ペーストなどの導電性ペーストを印刷することにより設けることができる。印刷方法は特に制限されず、スクリーン印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷などの従来公知の技術を用いることができる。またたとえば、ICタグ12を第2面11B上に貼着してもよい。
また本実施形態においては、第2面11Bに接着層13が存在する。これにより、おむつ100の表面100aに対し、液体検知センサ10を容易に貼着することができる。接着層13は、たとえば第2面11B上に、両面テープ、片面テープ、接着スプレー等の接着剤用ペーストを塗布または貼り付けることにより形成することができる。ただし、接着層13は吸収体11と同様の絶縁性を有する必要がある。ICタグ12による電波の発信等を阻害しないためである。
<液体検知システム>
図4に示されるように、液体検知システム50は、液体検知センサ10と、送受信部20と、制御部30とを備えている。
液体検知センサ10は、上述のように、おむつ100に配置される。おむつ100は、排出を検知する対象となる者(使用者)に使用される。
送受信部20は、液体検知センサ10から離れた位置に配置され、液体検知センサ10に対応した波長の電波を発信し、かつ液体検知センサ10の発信する電波を受信する。送受信部20の配置場所は特に制限されないが、本発明によれば、液体検知センサ10と送受信部20との通信可能距離は60cm以上であるため、液体検知センサ10から60cm以上離れた位置に配置することが可能となる。
制御部30は、有線LANまたは無線LAN等を介して、送受信部20と接続されている。これにより、制御部30と送受信部20とは、相互に信号を更新可能なネットワークシステムを構成する。制御部30の配置場所は特に制限されず、たとえばおむつ100の使用者が被介護者である場合には、管理者となる介護者の所在場所に配置することができる。
上記の液体検知システム50の動作であって、ICタグ12と送受信部20が電波方式で通信する場合について説明する。
まず、制御部30は、送受信部20に対して電波の発信を命令する。これを受けた送受信部20は、液体検知センサ10が受信できる波長の電波を発信する。この電波は、たとえばUHF帯の波長を有する電波とすることができる。
使用者による尿の排出がなされていない状態においては、ICタグ12の回路への液体の付着はない。このため、この状態においては、液体検知センサ10のICタグ12は、送受信部20から発信された電波に共振して反射波(電波)を発信し、送受信部20は、この反射波を受信する。すなわち、ICタグ12の回路が短絡していない場合(液体が付着していない場合)、液体検知センサ10と送受信部20とは相互に通信することとなる。
制御部30は、液体検知センサ10と送受信部20との通信状態を監視しており、液体検知センサ10と送受信部20とが相互に通信している状態にある場合には、ICタグ12に水分は付着しておらず、故に「使用者による尿の排出はなされていない」と判断する。
一方、使用者による尿の排出がなされた状態においては、吸収体11の第1面11A側から第2面11B側に液体が浸透して、ICタグ12の回路に付着することとなる。これにより、ICタグ12の回路が短絡することとなるため(特にICチップ12aが尿の付着により機能しなくなるため)、ICタグ12は送受信部20が受信可能な反射波を発信することができない。すなわち、ICタグ12の回路が短絡している場合(液体が付着している場合)、液体検知センサ10と送受信部20とは相互に通信することができない。
制御部30は、液体検知センサ10と送受信部20との通信がなされていない場合には、ICタグ12に水分が付着しており、故に「使用者による尿の排出がなされた」と判断する。使用者による排出がなされたと判断した制御部30は、液体検知システム50の管理者に対し、水分の検知を通知する。なお通知方法は特に制限されない。以上のようにして、おむつ100の使用者による尿の排出の有無の検知が可能となる。
上記においてはICタグ12の回路に液体が付着することによってICタグ12と送受信部20との通信状況が変化する場合について説明したが、検知動作はこれに限られない。たとえば次のような場合が考えられる。吸収体11が水分を含むことによってICタグ12の周囲の誘電率が上昇する。ICタグ12に直接水分が接触していないものの、ICタグ12が高誘電体に囲まれているような状況となるために、結果的にICタグ12が送受信部20から発信された電波に共振できなくなる。
<作用効果>
本実施形態の液体検知センサ10によれば、ICタグ12は不織布からなる吸収体11に設けられる。これにより、液体検知センサ10において従来のような高価なPETフィルムを用いる必要がないため、低コストでの製造が可能となり、たとえば液体検知センサ10のディスポーザブルとしての使用を可能とする。また、使用者の肌に触れる面である第1面11Aは、不織布により構成されることとなるため、液体検知センサ10は、肌触り性に優れることができる。
さらに吸収体11は、第1面11A側から第2面11B側に向けて液体を浸透させることができるため、使用者から排出された尿を、第1面11A側から吸収して第2面11Bにまで導くことができる。第2面11Bにまで導かれた液体は、ICタグ12の回路を短絡させるため、結果的に上述のような検知が可能となる。
ここで、液体検知センサ10は、使用者の肌とおむつ100との間に配置されるため、その全体の厚み方向に対して負荷がかかる場合が多い。通常、不織布の厚み方向に圧力が負荷されると、その厚みは見かけ上小さくなる。本発明者の検討により、ICタグ12と使用者の肌との間に、適切な距離の間隔が存在していなければ、液体検知センサ10と送受信部20との通信距離が十分に担保されないことが確認されている。
これに対し本実施形態の吸収体11は、圧縮時厚みが2mm以上である。ICタグ12と使用者の肌との間に、このような吸収体11が存在することにより、液体検知センサ10の使用時においても、ICタグ12と使用者の肌との間隔を適切な距離に維持することができる。
しかし単に液体検知センサ10と使用者の肌との間隔が適切な距離に維持されるだけでは、十分な通信距離の担保は図れない。その間隔における誘電率が高ければ、上述の通信動作は困難となるためである。本発明者は、吸収体11の密度が高すぎる場合、吸収体11の誘電率が高くなる傾向があることを確認している。吸収体11の密度が高いと、吸収体11内に含まれる低誘電率物質である空気の総量が小さくなるためである。
これに対し本実施形態の吸収体11の密度は0.25g/cm3以下である。このような吸収体11は、静置時はもちろん、圧縮時においても適切な密度を維持することができるため、液体検知センサ10の使用時における吸収体11の誘電率の上昇は抑制されることとなる。
したがって、液体検知センサ10によれば、ICタグ12が発信する電波の通信可能距離を60cm以上とすることができる。このため、液体検知センサ10および送受信部20の配置に関する制限を大幅に低減させることができ、もって使用者の快適な利用が可能となる。
なお、圧縮時厚みの上限値は8mmであるが、これはICタグ12の通信状況に鑑みて決定されるものではなく、使用容易性の観点から決定されるものである。すなわち、圧縮時厚みが8mmを超えるような厚い吸収体11を有する液体検知センサ10は、おむつ100と使用者の肌との間に配置することが困難であったり、使用時の異物感が顕著となる傾向がある。
また本実施形態の液体検知センサ10において、圧縮時厚みの変化率が3%以上50%以下であることが好ましい。圧縮時厚みの変化率とは、「(静置時厚み−圧縮時厚み)/静置時厚み×100」の式に、各厚みを代入して得られる値である。
このような吸収体11は、柔軟性と形態安定性とのバランスに優れることができ、もって安定的な通信と、使用者の快適性とに優れることができる。さらに、使用時における吸収体11の誘電率の上昇の抑制も可能となる。一方、変化率が3%未満の場合、吸収体11の柔軟性が低く、使用時の異物感が増す傾向がある。また変化率が50%を超える場合、安定的な通信が難しい傾向がある。また使用時における吸収体11の誘電率の上昇も懸念される。
なお図1においては、吸収体11が1つの不織布からなる構成を示したが、吸収体11は2つ以上の不織布が積層されてなる構成であってもよい。この積層方法としては、たとえば各不織布のうち、互いに接する面同士を接着させる方法が挙げられる。面同士の接着において、接する面の全体を接着させてもよく、接する面の外周端のみを接着させてもよい。すなわち、使用時に複数の不織布が分離しない程度に固定されていれば足りる。
またたとえば、各不織布が、親水性繊維の他に融着性繊維を有していてもよい。この場合、各不織布を重ね、これに対して熱圧着等の処理を実施することにより、複数の不織布が積層されて一体化されてなる吸収体11を容易に製造することができる。融着性繊維としては、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン等が挙げられる。不織布における融着性繊維の含有割合は、20質量%以上40質量%未満であることが好ましい。
[第2の実施形態]
本実施形態の液体検知センサおよび液体検知システムは、吸収体が積層構造を有する点以外は、第1の実施形態の液体検知センサと同様である。以下、第1の実施形態と相違する点について詳述する。
図5は、第2の実施形態に係る液体検知センサの構成を概略的に示す断面図である。本実施形態の吸収体11は、第1面11Aを有する第1吸収層11aと、第2面11Bを有する第2吸収層11bとが積層されてなる。
このような吸収体11の作製方法としては、たとえば第1吸収層11aおよび第2吸収層11bのうち、互いに接する面同士を接着させる方法が挙げられる。面同士の接着において、接する面の全体を接着させてもよく、接する面の外周端のみを接着させてもよい。すなわち、使用時に2つの吸収層が分離しない程度に固定されていれば足りる。またたとえば、第1吸収層11aおよび第2吸収層11bの少なくとも一方が、親水性繊維の他に融着性繊維を有していてもよい。この場合、熱圧着等の処理により、容易に吸収体11を作製することができる。
さらに本実施形態において、第2吸収層11bの密度は、第1吸収層11aの密度よりも大きい。これにより、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果に加え、高い歩留まりでの製造を可能とする。これについて以下に説明する。
第1の実施形態の液体検知センサ10は、たとえば次のようにして作製することができる。まず吸収体11を印刷装置の吸着台上に載置する。このとき、第1面11Aが吸着台に接するように配置する。次に、印刷装置を稼働させて吸収体11を吸着台に吸着させながら、露出する第2面11BにICタグ12を印刷する。そして必要に応じて、接着剤の塗布等により接着層13を設ける。
上記の印刷工程において、吸着台上での吸収体11のずれや撚れが発生すると、ICタグ12の印刷精度が低下し、結果的に液体検知センサ10の歩留まりが低下することとなる。たとえば密度が0.08g/cm3以下であるような不織布は、吸収体11の内部の空孔が比較的多いため、吸着台に対する吸着性が低い傾向がある。
これに対し本実施形態の液体検知センサ10は、次のようにして作製することができる。まず第2吸収層11bを印刷装置の吸着台上に載置する。次に印刷装置を稼働させて第2吸収層11bを吸着台に吸着させながら、露出する第2面11BにICタグ12を印刷する。次に、第2吸収層11bのICタグが配置された第2面11Bの反対の面側に、第1吸収層11aを積層させる。そして必要に応じて、接着層13を設ける。
このように、本実施形態の液体検知センサ10によれば、その製造工程においてICタグ12が印刷されるのは、第1吸収層11aと比して比較的高い密度を有する第2吸収層11bである。第2吸収層11bの内部の空孔が比較的少ないため、吸着台に対する第2吸収層11bの吸着性は比較的高い。このため、ICタグ12を印刷する際の印刷精度の低下を抑制することができる。したがって、高い歩留まりで作製されたICタグ12付きの第2吸収層11bと第1吸収層11aとを積層させることにより、液体検知センサ10の高い歩留まりでの製造が可能となる。
上記において、第2面11BにICタグ12を印刷する場合を例示して説明したが、他の方法によって第2面11BにICタグ12を設ける場合にも、同様のことが言える。たとえば、第2面11BにICタグ12を貼着する場合、第2吸収層11bとICタグ12とのずれが生じないように、第2吸収層11bを固定する必要がある。このとき、第2吸収層11bが比較的高い密度を有する(より高い形状安定性を有する)ことにより、より安定的な固定が可能となる。このため、第2面11BへのICタグ12の貼着を精度よく実施することができ、もって液体検知センサ10の高い歩留まりでの製造が可能となる。
第2吸収層11bの密度は0.1g/cm3以上であることが好ましい。このような第2吸収層11bは、上述の吸着性により優れる。また第2吸収層11bの密度は0.25g/cm3以下であることが好ましい。0.25g/cm3を超えると、吸収体11の誘電率が上昇する恐れがある。
第1吸収層11aの密度は、特に限定されないが、吸収体11の全体の密度が0.25g/cm3以下となるように、考慮される。ただし、第1吸収層11aの密度は0.06g/cm3以上であることが好ましい。0.06g/cm3を下回ると、形態安定性が顕著に低下する傾向があるためである。
また第1吸収層11aおよび第2吸収層11bの各厚みも特に限定されず、吸収体11の圧縮時厚みが上記範囲を満たし、かつ吸収体11の密度が0.25g/cm3以下を満たすように設定されればよい。
以上詳述した第2の実施形態においては、2層構造の吸収体11について説明したが、本発明の態様はこれに限られない。たとえば、第1吸収層11aと第2吸収層11bとの間に他の吸収層が存在してもよく、第1吸収層11aおよび/または第2吸収層11b自体が積層構造を有していてもよい。
[第3の実施形態]
本実施形態の液体検知センサおよび液体検知システムは、吸収体の第2面側に多孔性基材を備える点以外は、第1の実施形態の液体検知センサと同様である。以下、第1の実施形態の相違する点について詳述する。
図6は、第3の実施形態に係る液体検知センサの構成を概略的に示す断面図である。本実施形態の液体検知センサ10は、第2面11B側にさらに多孔性基材14を備えている。ここで多孔性基材とは、印刷装置の吸着台への適切な吸着、貼着処理時の適切な固定等を可能とする程度の形態安定性を有する多孔性の部材を意味する。具体的には、0.095g/cm3以上の密度を有する不織布、不織布以外の布、紙などが挙げられる。より好ましくは、多孔性基材の密度は0.095〜0.25g/cm3であり、さらに好ましくは0.098〜0.23g/cm3である。また本実施形態において吸収体の密度は、好ましくは0.085g/cm3以上であり、また多孔性基材の密度より低い密度であることが好ましい。
多孔性基材14の厚みや大きさは、本発明の効果を示す限り特に制限されない。なお多孔性基材14が他の部材と同程度の誘電率を有する必要があることはいうまでもない。
本実施形態の液体検知センサ10は、次のようにして作製することができる。まず多孔性基材14を印刷装置の吸着台上に載置する。次に、印刷装置を稼働させて多孔性基材14を吸着台に吸着させながら、露出する面にICタグ12を印刷する。次に、多孔性基材14のICタグが配置された面上に、接着層13を設け、さらに吸収体11を積層させる。換言すれば、吸収体11と多孔性基材14との間にICタグ12を挟み込むように、両部材を接着させる。また、接着層13を設けず、多孔性基材14および吸収体11の少なくとも一方が融着性物質(たとえば融着性繊維)を含む構成とし、これを用いて両部材を融着させてもよい。
このように、本実施形態の液体検知センサ10によれば、その製造工程においてICタグ12が印刷されるのは、印刷装置の吸着台への適切な吸着が可能な程度の空孔を有する多孔性基材14である。このため、ICタグ12を印刷する際の印刷精度の低下を抑制することができ、もって液体検知センサ10の高い歩留まりでの製造が可能となる。
上記において、多孔性基材14にICタグ12を印刷する場合を例示して説明したが、他の方法によって多孔性基材14にICタグ12を設ける場合にも、同様のことが言える。たとえば、多孔性基材14にICタグ12を貼着する場合、多孔性基材14とICタグ12とのずれが生じないように、多孔性基材14を固定する必要がある。このとき、多孔性基材14が比較的高い形態安定性を有することにより、より安定的な固定が可能となる。このため、第2面11Bへの貼着を精度よく実施することができ、もって液体検知センサ10の高い歩留まりでの製造が可能となる。
以上のように各実施形態について説明したが、上述の各実施形態の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。また上述の実施形態においては、使用者の肌とおむつの間に液体検知センサ10を配置する態様、すなわち使用者から排出される尿等の排出物の検知について説明した。しかし、本発明の使用態様はこれに限られない。たとえば、使用者からの汗の排出の有無や血液の排出の有無の検知に用いることもできる。
[検討1]
<No.1の液体検知センサの作製>
多孔性基材用の不織布として、以下の不織布Aを準備した。また、吸収体用の不織布として、以下の不織布Bを準備した。
(不織布A)
目付量 :80g/m2
静置時厚み :0.64mm
圧縮時厚み :0.58mm
密度(静置時) :0.13g/cm3
構成繊維 :セルロース繊維100%。
(不織布B)
目付量 :110g/m2
静置時厚み :1mm
圧縮時厚み :0.9mm
密度(静置時) :0.11g/cm3
構成繊維 :セルロース繊維(70質量%)、テトロン(登録商標)繊維(30質量%)。
まず、多孔性基材用の不織布Aを印刷装置の吸着台上に載置した。そして、印刷装置を稼働させて不織布Aを吸着台に吸着させながら、露出する面にRFIDタグを印刷した。RFIDタグの回路は、920.6〜922.2MHzの波長に共振して、反射波を発信するように構成させた。ICタグの材料としては、銀ペーストを用いた。
次に、吸収体用の不織布Bを3枚重ねて積層体を作製し、該積層体を熱圧着させることにより積層体を一体化させ、これを吸収体とした。吸収体の圧縮時厚みを上記方法で測定したところ、2.6mmであった。
次に、不織布AのRFIDタグが配置された面上に両面テープによる接着層を形成し、該接着層上に吸収体の一つの面を接着させた。次に、吸収体の外周端、不織布Aの外周端をカットして、全体の大きさ(縦×横)を48mm×110mmとした。以上により、No.1の液体検知センサを作製した。この液体検知センサにおいて、ICタグ(RFIDタグ)は吸収体の第2面に配置されることになり、吸収体のその反対側の第1面が使用者の肌に接することになる。
<No.2およびNo.3の液体検知センサの作製>
吸収体用の上記不織布Bをそれぞれ2枚(No.2)および1枚(No.3)重ねて積層体を作製した以外は、No.1と同様にしてNo.2およびNo.3の各液体検知センサを作製した。No.2およびNo.3の各液体検知センサの吸収体の圧縮時厚みを上記方法で測定したところ、1.8mm、0.9mmであった。
<通信可能距離の測定>
920.6〜922.2MHzの電波(強度:200mW)を発信するリーダアンテナ(「PRM92J30CE−S」、株式会社アートファイネックス製)と、リーダアンテナとネットワークを構成し、リーダアンテナと上記RFIDタグとの通信状態を監視可能な制御部(「PRM92J30CE−S」、株式会社アートファイネックス製)とを準備した。そして、No.1の液体検知センサに関し、吸収体のうちのRFIDタグが設けられていない他方の面が被験者の二の腕の表面に密着するように配置し、リーダアンテナから電波を発信させながら、液体検知センサと通信可能な最大距離を測定した。No.2およびNo.3の液体検知センサに関しても同様の測定を実施した。
<結果と考察>
検討の結果、No.1〜3の通信可能距離は、それぞれ74cm、55cm、および36cmであった。この結果を図7に示す。この結果(図7の直線は最小二乗法により求めた近似直線である)から、吸収体の圧縮時厚みを2mm以上とすることにより、通信可能距離は60cm以上となることが確認された。またNo.1〜3における各吸収体の密度(静置時)は、全て0.11g/cm3であり、各吸収体の圧縮時厚みの各変化率は、それぞれ12%、10%および10%であった。
[検討2]
二の腕上に配置させたNo.1の液体検知センサに対し、吸収体に水を滴下させながら、リーダアンテナと液体検知センサとの通信状態を確認した。なお、リーダアンテナと液体検知センサとの距離は60cmとした。そして、液体検知センサとリーダアンテナとが通信不能となったときの滴下量の総量を確認した。
その結果、No.1の液体検知センサは、滴下量の総量が12mlとなったときに通信不能となった。通常、おむつの使用者が尿を排出した場合、縦×横が48mm×110mmの表面に対し、25ml以上の尿が導入されることから、No.1の液体検知センサは、尿の排出を検知するための液体検知センサとして利用可能であることが確認された。
[検討3]
No.1で用いた不織布Bに代えて、以下の特徴を有する不織布Cを用い、これを4枚重ねて積層体を得た以外は、No.1と同様の方法により、No.4の液体検知センサを作製した。No.4の各液体検知センサの吸収体の圧縮時厚みを上記方法で測定したところ、2.5mmであった。
(不織布C)
目付量 :160g/m2
静置時厚み :0.60mm
圧縮時厚み :0.58mm
密度(静置時) :0.27g/cm3
構成繊維 :セルロース繊維(80質量%)、ポリエチレンテレフタラート繊維(20質量%)。
検討1と同様の方法により、No.4の液体検知センサの通信可能距離を測定したところ、その最大距離は54cmであった。このため、通信可能距離を60cm以上とするためには、吸収体の密度を適切なものとして、吸収体の誘電率を十分に低く保つ必要性があることが分かった。またNo.4における吸収体の密度(静置時)および圧縮時厚みの変化率は、0.25g/cm3および2%であった。
[検討4]
<No.5の液体検知センサの作製>
吸収体用の不織布として、上記不織布Bを準備した。次に、1枚の不織布Bを印刷装置の吸着台上に載置した。そして、印刷装置を稼働させて不織布Bを吸着台に吸着させながら、露出する面にRFIDタグを印刷した。RFIDタグの材料および回路構成は、検討1と同様とした。
次に、上記不織布BのRFIDが印刷された面と反対の面上に不織布Bを2枚重ね、合計3枚の不織布Bからなる積層体を熱圧着させることにより一体化させ、これを吸収体とした。吸収体の圧縮時厚みを上記方法で測定したところ、2.6mmであった。そして吸収体の外周端をカットして、構造体の大きさ(縦×横)を48mm×110mmとした。以上により、No.5の液体検知センサを作製した。このNo.5の液体検知センサもNo.1の液体検知センサと同様に、ICタグ(RFIDタグ)は吸収体の第2面に配置されることになり、吸収体のその反対側の第1面が使用者の肌に接することになる。
<No.6およびNo.7の液体検知センサの作製>
合計2枚の不織布Bからなる吸収体を作製した以外は、No.5と同様にしてNo.6の液体検知センサを作製した。また、合計1枚の不織布Bからなる吸収体を作製した以外は、No.5と同様にしてNo.7の液体検知センサを作製した。No.6〜No.7の各液体検知センサの吸収体の圧縮時厚みを上記方法で測定したところ、1.8mm、0.9mmであった。
<通信可能距離の測定>
検討1と同様の方法により、No.5〜No.7の液体検知センサの通信可能距離を測定した。
<結果と考察>
検討の結果、No.5〜No.7の通信可能距離は、それぞれ76cm、54cm、および33cmであった。この結果を図8に示す。この結果(図8の直線は最小二乗法により求めた近似直線である)から、吸収体の圧縮時厚みを2mm以上とすることにより、通信可能距離は60cm以上となることが確認された。またNo.5〜7における各吸収体の密度(静置時)は、全て0.11g/cm3であり、各吸収体の圧縮時厚みの各変化率は、それぞれ12%、10%および10%であった。
[検討5]
<No.8〜No.13の液体検知センサの作製>
多孔性基材用の不織布として、上記不織布Aを準備した。吸収体用の不織布として、以下の不織布Dを準備した。そして、不織布Dをそれぞれ6枚(No.8)、5枚(No.9)、4枚(No.10)、3枚(No.11)、2枚(No.12)、1枚(No.13)重ねて積層体を作製した以外は、No.1と同様にしてNo.8〜No.13の各液体検知センサを作製した。No.8〜No.13の各液体検知センサの吸収体の圧縮時厚みを上記方法で測定したところ、2.3mm、1.8mm、1.4mm、1.0mm、0.6mmおよび0.3mmであった。
(不織布D)
目付量 :50g/m2
静置時厚み :0.54mm
圧縮時厚み :0.30mm
密度(静置時) :0.093g/cm3
構成繊維 :セルロース繊維(80質量%)、テトロン(登録商標)繊維(20質量%)。
<通信可能距離の測定>
検討1と同様の方法により、No.8〜No.13の液体検知センサの通信可能距離を測定した。
<結果と考察>
検討の結果、No.8〜No.13の通信可能距離は、それぞれ67cm、58cm、55cm、53cm、47cmおよび35cmであった。この結果を図9に示す。この結果(図9の直線は最小二乗法により求めた近似直線である)から、吸収体の圧縮時厚みを2mm以上とすることにより、通信可能距離は60cm以上となることが確認された。またNo.8〜13における各吸収体の密度(静置時)は、それぞれ0.098g/cm3、0.10g/cm3、0.10g/cm3、0.10g/cm3、0.099g/cm3および0.093g/cm3であり、各吸収体の圧縮時厚みの各変化率は、それぞれ25%、28%、30%、33%、41%および44%であった。
[検討6]
<No.14〜No.16の液体検知センサの作製>
多孔性基材の不織布として、下記不織布Eを準備した。吸収体用の不織布として、上記不織布Bを準備した。そして、不織布Bをそれぞれ3枚(No.14)、2枚(No.15)、1枚(No.16)重ねて積層体を作製した以外は、No.1と同様にしてNo.14〜16の各液体検知センサを作製した。No.14〜No.16の各液体検知センサの吸収体の圧縮時厚みを上記方法で測定したところ、2.6mm、1.8mmおよび0.9mmであった。
(不織布E)
目付量 :40g/m2
静置時厚み :0.31mm
圧縮時厚み :0.24mm
密度(静置時) :0.13g/cm3
構成繊維 :セルロース繊維100%。
<通信可能距離の測定>
検討1と同様の方法により、No.14〜No.16の液体検知センサの通信可能距離を測定した。
<結果と考察>
検討の結果、No.14〜No.16の通信可能距離は、それぞれ68cm、61cmおよび42cmであった。この結果を図10に示す。この結果(図10の直線は最小二乗法により求めた近似直線である)から、吸収体の圧縮時厚みを2mm以上とすることにより、通信可能距離は60cm以上となることが確認された。またNo.14〜16における各吸収体の密度(静置時)は、全て0.11g/cm3であり、各吸収体の圧縮時厚みの各変化率は、それぞれ12%、10%および10%であった。
[検討7]
<No.17〜No.22の液体検知センサの作製>
多孔性基材の不織布として、上記不織布Eを準備した。吸収体用の不織布として、上記不織布Dを準備した。そして、不織布Dをそれぞれ6枚(No.17)、5枚(No.18)、4枚(No.19)、3枚(No.20)、2枚(No.21)1枚(No.22)重ねて積層体を作製した以外は、No.1と同様にしてNo.17〜No.22の各液体検知センサを作製した。No.17〜No.22の各液体検知センサの吸収体の圧縮時厚みを上記方法で測定したところ、2.3mm、1.8mm、1.4mm、1.0mm、0.6mmおよび0.3mmであった。
<通信可能距離の測定>
検討1と同様の方法により、No.17〜No.22の液体検知センサの通信可能距離を測定した。
<結果と考察>
検討の結果、No.17〜No.22の通信可能距離は、それぞれ65cm、56cm、50cm、45cm、42cmおよび30cmであった。この結果を図11に示す。この結果(図11の直線は最小二乗法により求めた近似直線である)から、吸収体の圧縮時厚みを2mm以上とすることにより、通信可能距離は60cm以上となることが確認された。またNo.17〜22における各吸収体の密度(静置時)は、それぞれ0.098g/cm3、0.10g/cm3、0.10g/cm3、0.10g/cm3、0.099g/cm3および0.093g/cm3であり、各吸収体の圧縮時厚みの各変化率は、それぞれ25%、28%、30%、33%、41%および44%であった。
[検討8]
<No.23〜No.30の液体検知センサの作製>
多孔性基材の不織布として下記不織布Fを準備した。吸収体用の不織布として下記不織布Gを準備した。なお、下記の「親水性ポリプロピレン」とは、ポリプロピレンに親水剤を添加することにより得られたものである。そして、不織布Gをそれぞれ8枚(No.23)、7枚(No.24)、6枚(No.25)、5枚(No.26)、4枚(No.27)、3枚(No.28)、2枚(No.29)、1枚(No.30)重ねて積層体を作製した以外は、No.1と同様にしてNo.23〜30の各液体検知センサを作製した。No.23〜No.30の各液体検知センサの吸収体の圧縮時厚みを上記方法で測定したところ、2.1mm、1.8mm、1.6mm、1.3mm、1.0mm、0.6mm、0.3mmおよび0.1mmであった。
(不織布F)
目付量 :60g/m2
静置時厚み :0.61mm
圧縮時厚み :0.51mm
密度(静置時) :0.098g/cm3
構成繊維 :セルロース繊維(70質量%)、テトロン(登録商標)繊維(30質量%)。
(不織布G)
目付量 :23g/m2
静置時厚み :0.27mm
圧縮時厚み :0.14mm
密度(静置時) :0.085g/cm3
構成繊維 :親水性ポリプロピレン繊維100%。
<通信可能距離の測定>
検討1と同様の方法により、No.23〜No.30の液体検知センサの通信可能距離を測定した。
<結果と考察>
検討の結果、No.23〜No.30の通信可能距離は、それぞれ72cm、58cm、55cm、52cm、49cm、45cm、45cmおよび40cmであった。この結果を図12に示す。この結果(図12の直線は最小二乗法により求めた近似直線である)から、吸収体の圧縮時厚みを2mm以上とすることにより、通信可能距離は60cm以上となることが確認された。またNo.23〜30における各吸収体の密度(静置時)は、それぞれ0.081g/cm3、0.081g/cm3、0.079g/cm3、0.085g/cm3、0.080g/cm3、0.086g/cm3、0.088g/cm3および0.085g/cm3であり、各吸収体の圧縮時厚みの各変化率は、それぞれ7%、9%、8%、9%、13%、25%、42%および48%であった。
[検討9]
<No.31〜No.36の液体検知センサの作製>
多孔性基材の不織布として下記不織布Hを準備した。吸収体用の不織布として下記不織布Iを準備した。そして、不織布Iをそれぞれ6枚(No.31)、5枚(No.32)、4枚(No.33)、3枚(No.34)、2枚(No.35)、1枚(No.36)重ねて積層体を作製した以外は、No.1と同様にしてNo.31〜36の各液体検知センサを作製した。No.31〜No.36の各液体検知センサの吸収体の圧縮時厚みを上記方法で測定したところ、2.5mm、2.0mm、1.5mm、1.1mm、0.7mmおよび0.4mmであった。
(不織布H)
目付量 :60g/m2
静置時厚み :0.26mm
圧縮時厚み :0.22mm
密度(静置時) :0.23g/cm3
構成繊維 :セルロース繊維(70質量%)、テトロン(登録商標)繊維(30質量%)。
(不織布I)
目付量 :50g/m2
静置時厚み :0.53mm
圧縮時厚み :0.35mm
密度(静置時) :0.094g/cm3
構成繊維 :セルロース繊維100%。
<通信可能距離の測定>
検討1と同様の方法により、No.31〜No.36の液体検知センサの通信可能距離を測定した。
<結果と考察>
検討の結果、No.31〜No.36の通信可能距離は、それぞれ69cm、61cm、55cm、53cm、43cmおよび39cmであった。この結果を図13に示す。この結果(図13の直線は最小二乗法により求めた近似直線である)から、吸収体の圧縮時厚みを2mm以上とすることにより、通信可能距離は60cm以上となることが確認された。またNo.31〜36における各吸収体の密度(静置時)は、それぞれ0.096g/cm3、0.096g/cm3、0.097g/cm3、0.098g/cm3、0.099g/cm3および0.094g/cm3であり、各吸収体の圧縮時厚みの各変化率は、それぞれ20%、23%、28%、28%、31%および34%であった。
[検討10]
<No.37〜No.40の液体検知センサの作製>
第1吸収層用の不織布として下記不織布Jを準備し、第2吸収層用の不織布として上記不織布Bを準備した。次に、検討4と同様の方法により、第2吸収層用の不織布BにRFIDタグを印刷した。次に、不織布BのRFIDが印刷された面と反対の面上に、第1吸収層用の不織布Jを3枚重ね、合計4枚の不織布からなる積層体を熱圧着させた以外は、検討4と同様の方法により、No.37の液体検知センサを作製した。合計4枚の不織布が熱圧着されてなる吸収体の圧縮時厚みを上記方法で測定したところ、2.2mmであった。
(不織布J)
目付量 :45g/m2
静置時厚み :0.60mm
圧縮時厚み :0.38mm
密度(静置時) :0.075g/cm3
構成繊維 :セルロース繊維100%。
第1吸収層用の不織布Jをそれぞれ2枚(No.38)、1枚(No.39)重ねて積層体を作製した以外は、No.37と同様にしてNo.38およびNo.39の各液体検知センサを作製した。またNo.40の液体検知センサは、No.37の液体検知センサにおいて第1吸収層用の不織布Jを積層しない構成とした。No.38〜No.40の各液体検知センサの吸収体の圧縮時厚みを上記方法で測定したところ、1.7mm、1.3mmおよび0.9mmであった。
<通信可能距離の測定>
検討4と同様の方法により、No.37〜No.40の液体検知センサの通信可能距離を測定した。
<結果と考察>
検討の結果、No.37〜No.40の通信可能距離は、それぞれ63cm、56cm、52cmおよび48cmであった。この結果を図14に示す。この結果(図14の直線は最小二乗法により求めた近似直線である)から、吸収体の圧縮時厚みを2mm以上とすることにより、通信可能距離は60cm以上となることが確認された。またNo.37〜40における各吸収体の密度(静置時)は、それぞれ0.97g/cm3、0.10g/cm3、0.10g/cm3および0.11g/cm3であり、各吸収体の圧縮時厚みの各変化率は、それぞれ12%、13%、13%および10%であった。
[検討11]
<No.41〜No.43の液体検知センサの作製>
第1吸収層用の不織布として上記不織布Bを準備し、第2吸収層用の不織布として下記不織布Kを準備した。次に、検討4と同様の方法により、第2吸収層用の不織布KにRFIDタグを印刷した。次に、不織布KのRFIDタグが印刷された面と反対の面上に、第1吸収層用の不織布Bを2枚(No.41)および1枚(No.42)重ねた積層体を熱圧着させた以外は、検討4と同様の方法により、No.41およびNo.42の液体検知センサを作製した。またNo.43の液体検知センサは、No.41の液体検知センサにおいて第1吸収層用の不織布Bを積層しない構成とした。No.41〜No.43の各液体検知センサの各吸収体の圧縮時厚みを上記方法で測定したところ、2.8mm、1.9mmおよび1.0mmであった。
(不織布K)
目付量 :160g/m2
静置時厚み :1.20mm
圧縮時厚み :0.95mm
密度(静置時) :0.13g/cm3
構成繊維 :セルロース繊維(80質量%)、テトロン(登録商標)繊維(20質量%)。
<通信可能距離の測定>
検討4と同様の方法により、No.41〜No.43の液体検知センサの通信可能距離を測定した。
<結果と考察>
検討の結果、No.41〜No.43の通信可能距離は、それぞれ70cm、59cm、および48cmであった。この結果を図15に示す。この結果(図15の直線は最小二乗法により求めた近似直線である)から、吸収体の圧縮時厚みを2mm以上とすることにより、通信可能距離は60cm以上となることが確認された。またNo.41〜43における各吸収体の密度(静置時)は、それぞれ0.12g/cm3、0.12g/cm3および0.13g/cm3であり、各吸収体の圧縮時厚みの各変化率は、それぞれ12%、14%および21%であった。
[検討12]
<No.44〜No.47の液体検知センサの作製>
第1吸収層用の不織布として上記不織布Jを準備し、第2吸収層用の不織布として上記不織布Kを準備した。次に、検討4と同様の方法により、第2吸収層用の不織布KにRFIDタグを印刷した。次に、不織布KのRFIDタグが印刷された面と反対の面上に、第1吸収層用の不織布Jを3枚(No.44)、2枚(No.45)、1枚(No.46)重ねた積層体を熱圧着させた以外は、検討4と同様の方法により、No.44〜No.46の液体検知センサを作製した。またNo.47の液体検知センサは、No.44の液体検知センサにおいて第1吸収層用の不織布Jを積層しない構成とした。No.44〜No.47の各液体検知センサの吸収体の圧縮時厚みを上記方法で測定したところ、2.3mm、1.8mm、1.4mmおよび1.0mmであった。
<通信可能距離の測定>
検討4と同様の方法により、No.44〜No.47の液体検知センサの通信可能距離を測定した。
<結果と考察>
検討の結果、No.44〜No.47の通信可能距離は、それぞれ67cm、57cm、50cmおよび46cmであった。この結果を図16に示す。この結果(図16の直線は最小二乗法により求めた近似直線である)から、吸収体の圧縮時厚みを2mm以上とすることにより、通信可能距離は60cm以上となることが確認された。またNo.44〜47における各吸収体の密度(静置時)は、それぞれ0.099g/cm3、0.10g/cm3、0.12g/cm3および0.13g/cm3であり、各吸収体の圧縮時厚みの各変化率は、それぞれ22%、25%、21%および17%であった。
[検討13]
<No.48〜No.50の液体検知センサの作製>
第1吸収層用の不織布として下記不織布Lを準備し、第2吸収層用の不織布として下記不織布Mを準備した。なお、下記の「親水性ポリエチレンテレフタラート」とは、ポリエチレンテレフタラートに親水剤を付与することにより得られたものである。次に、検討4と同様の方法により、第2吸収層用の不織布MにRFIDタグを印刷した。次に、不織布MのRFIDタグが印刷された面と反対の面上に、第1吸収層用の不織布Lを2枚(No.48)、1枚(No.49)重ねた積層体を熱圧着させた以外は、検討4と同様の方法により、No.48およびNo.49の液体検知センサを作製した。またNo.50の液体検知センサは、No.48の液体検知センサにおいて第1吸収層用の不織布Lを積層しない構成とした。No.48〜No.50の各液体検知センサの吸収体の圧縮時厚みを上記方法で測定したところ、5.4mm、2.9mmおよび0.5mmであった。
(不織布L)
目付量 :200g/m2
静置時厚み :3.20mm
圧縮時厚み :2.40mm
密度(静置時) :0.062g/cm3
構成繊維 :親水性ポリエチレンテレフタラート繊維100%。
(不織布M)
目付量 :67g/m2
静置時厚み :0.67mm
圧縮時厚み :0.48mm
密度(静置時) :0.10g/cm3
構成繊維 :セルロース繊維100%。
<通信可能距離の測定>
検討4と同様の方法により、No.48〜No.50の液体検知センサの通信可能距離を測定した。
<結果と考察>
検討の結果、No.48〜No.50の通信可能距離は、それぞれ91cm、80cm、および43cmであった。この結果を図17に示す。この結果(図17の直線は最小二乗法により求めた近似直線である)から、吸収体の圧縮時厚みを2mm以上とすることにより、通信可能距離は60cm以上となることが確認された。またNo.48〜50における各吸収体の密度(静置時)は、それぞれ0.072g/cm3、0.077g/cm3および0.10g/cm3であり、各吸収体の圧縮時厚みの各変化率は、それぞれ16%、16%および28%であった。
[検討14]
<No.51〜No.55の液体検知センサの作製>
第1吸収層用の不織布として下記不織布Nを準備し、第2吸収層用の不織布として下記不織布Oを準備した。なお、下記の「親水性ポリエチレンテレフタラート」とは、ポリエチレンテレフタラートに親水剤を付与することにより得られたものである。次に、検討4と同様の方法により、第2吸収層用の不織布OにRFIDタグを印刷した。次に、不織布OのRFIDタグが印刷された面と反対の面上に、第1吸収層用の不織布Nを4枚(No.51)、3枚(No.52)、2枚(No.53)、1枚(No.54)重ねた積層体を熱圧着させた以外は、検討4と同様の方法により、No.51〜No.54の液体検知センサを作製した。またNo.55の液体検知センサは、No.51の液体検知センサにおいて第1吸収層用の不織布Nを積層しない構成とした。No.51〜No.55の各液体検知センサの吸収体の圧縮時厚みを上記方法で測定したところ、2.5mm、2.1mm、1.6mm、1.1mmおよび0.7mmであった。
(不織布N)
目付量 :60g/m2
静置時厚み :0.66mm
圧縮時厚み :0.51mm
密度(静置時) :0.091g/cm3
構成繊維 :セルロース繊維100%。
(不織布O)
目付量 :100g/m2
静置時厚み :0.85mm
圧縮時厚み :0.66mm
密度(静置時) :0.12g/cm3
構成繊維 :親水性ポリエチレンテレフタラート繊維100%。
<通信可能距離の測定>
検討4と同様の方法により、No.51〜No.55の液体検知センサの通信可能距離を測定した。
<結果と考察>
検討の結果、No.51〜No.55の通信可能距離は、それぞれ68cm、62cm、54cm、50cmおよび48cmであった。この結果を図18に示す。この結果(図18の直線は最小二乗法により求めた近似直線である)から、吸収体の圧縮時厚みを2mm以上とすることにより、通信可能距離は60cm以上となることが確認された。またNo.51〜55における各吸収体の密度(静置時)は、それぞれ0.10g/cm3、0.10g/cm3、0.10g/cm3、0.11g/cm3および0.12g/cm3であり、各吸収体の圧縮時厚みの各変化率は、それぞれ23%、24%、26%、27%および22%であった。
なお、図7〜図18に示される各検討に関し、横軸(吸収体の圧縮時厚み)の値を過度に大きくした場合であっても、縦軸(通信可能距離)の値は相対して大きくなることはなく、ある程度の通信距離に収束するような挙動を示した。
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 液体検知センサ、11 吸収体、11A 第1面、11B 第2面、11a 第1吸収層、11b 第2吸収層、12 ICタグ、12a ICチップ、13 接着層、14 多孔性基材、20 送受信部、30 制御部、50 液体検知システム、100 おむつ。

Claims (7)

  1. 使用者から排出される液体を検知するための液体検知センサであって、
    前記使用者の肌に接する第1面と、前記第1面の反対側の第2面とを有する吸収体と、
    前記第2面に配置されたICタグと、を備え、
    前記吸収体は、前記第1面側から前記第2面側に向けて前記液体を浸透させることが可能な不織布からなり、
    前記吸収体の密度は0.25g/cm3以下であり、
    前記第1面と前記第2面との距離を前記吸収体の厚みとした場合、その厚み方向に20g/cm2の圧力が負荷されたときの厚みが2mm以上である、液体検知センサ。
  2. 前記厚み方向に20g/cm2の圧力が負荷されたときの前記厚みの変化率が50%以下である、請求項1に記載の液体検知センサ。
  3. 前記不織布を構成する繊維のうち60質量%以上は親水性繊維である、請求項1または請求項2に記載の液体検知センサ。
  4. 前記第2面側には、前記ICタグを覆う多孔性基材が設けられている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の液体検知センサ。
  5. 前記吸収体は、前記第1面を有する第1吸収層と、前記第2面を有する第2吸収層とが積層されてなり、
    前記第2吸収層の密度は、前記第1吸収層の密度よりも大きい、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の液体検知センサ。
  6. 前記ICタグは、UHF帯のRFIDタグである、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の液体検知センサ。
  7. 使用者から排出される液体を検知するための液体検知システムであって、
    前記使用者の肌に接触するように配置される、請求項1から請求項6のいずれかに記載の液体検知センサと、
    前記液体検知センサから離れた位置に配置され、前記液体検知センサが受信可能な波長の電波を発信し、かつ前記液体検知センサの発信する電波を受信する送受信部と、
    前記液体検知センサと前記送受信部との通信状態の変化に基づいて、前記使用者からの液体の排出を検知する制御部と、を備える、液体検知システム。
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