JP2017176424A - 生体情報測定システム、測定装置および受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受信装置と可撓性を有する測定装置との接続を安定した状態で維持することができる生体情報測定システム、測定装置および受信装置を提供すること。【解決手段】本発明の生体情報測定システムは、測定装置と、受信装置と、を備え、前記測定装置は、前記生体に関する前記情報を検出または測定する生体センサーと、前記生体センサーの外面に接触して設けられたゲルと、前記生体センサーが取得した前記情報を送信可能で、少なくとも一部が導電性を有する送信側ファスナー部と、を備え、前記受信装置は、前記送信側ファスナー部に対して着脱可能で、少なくとも一部が導電性を有する受信側ファスナー部と、前記受信側ファスナー部を介して取得した前記情報を受信する受信部と、前記受信部で受信した前記情報を処理する処理部と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、生体情報測定システム、測定装置および受信装置に関するものである。
従来から、人間等の生体に関する情報を測定する生体センサーを備えたセンサー機器が知られている。
このようなセンサー機器として、例えば、特許文献1には、電気的センサーおよび音響センサーと、電気的センサーおよび音響センサーの各下面に設けられた導電性のゲル材料と、これらを覆う可撓性部材と、外部装置と接続するために用いられるコネクターと、を備えたセンサーアセンブリについて開示されている。この特許文献1に係るセンサーアセンブリは、導電性のゲル材料を人間の皮膚に直接当て、ゲル材料を介して電気的センサーおよび音響センサーによる測定を行う。そして、コネクターに接続されたケーブルを介して電気的センサーおよび音響センサーからの電気信号等を外部装置に伝達し、伝達された電気信号を基に生体に関する情報を取得している。
しかし、特許文献1に係るセンサーアセンブリでは、センサーアセンブリが備えるコネクターを用いて外部装置との接続を行う構成であるため、外形が可撓性部材で構成されたセンサーアセンブリでは、外部装置との接続を安定した状態に保つことが難しいという問題があった。
本発明の目的は、受信装置と可撓性を有する測定装置との接続を安定した状態で維持することができる生体情報測定システム、かかる生体情報測定システムを構成する測定装置および受信装置を提供することにある。
上述の課題の少なくとも一部は、下記の本発明により達成される。
本発明の生体情報測定システムは、生体に関する情報を検出または測定する測定装置と、前記測定装置に対して着脱可能で、前記測定装置が取得した前記情報を受信する受信装置と、を備え、
前記測定装置は、
前記生体に関する前記情報を検出または測定する生体センサーと、
前記生体センサーの外面に接触して設けられたゲルと、
前記生体センサーが取得した前記情報を送信可能で、少なくとも一部が導電性を有する送信側ファスナー部と、を備え、
前記受信装置は、
前記送信側ファスナー部に対して着脱可能で、少なくとも一部が導電性を有する受信側ファスナー部と、
前記受信側ファスナー部を介して取得した前記情報を受信する受信部と、
前記受信部で受信した前記情報を処理する処理部と、を備えることを特徴とする。
本発明の生体情報測定システムは、生体に関する情報を検出または測定する測定装置と、前記測定装置に対して着脱可能で、前記測定装置が取得した前記情報を受信する受信装置と、を備え、
前記測定装置は、
前記生体に関する前記情報を検出または測定する生体センサーと、
前記生体センサーの外面に接触して設けられたゲルと、
前記生体センサーが取得した前記情報を送信可能で、少なくとも一部が導電性を有する送信側ファスナー部と、を備え、
前記受信装置は、
前記送信側ファスナー部に対して着脱可能で、少なくとも一部が導電性を有する受信側ファスナー部と、
前記受信側ファスナー部を介して取得した前記情報を受信する受信部と、
前記受信部で受信した前記情報を処理する処理部と、を備えることを特徴とする。
このような本発明の生体情報測定システムによれば、測定装置が全体として可撓性を有していても、送信側ファスナー部と受信側ファスナー部とを係合することにより、測定装置と受信装置との接続を安定した状態で維持することができる。また、本発明の生体情報測定システムによれば、測定装置がゲルを有しているため、ゲルも使用者に対して追従するようにして密着させることができる。そのため、使用者が動作しても生体センサーを使用者に対して密着させておくことができ、よって、生体センサーからの情報を安定して取得することができる。
本発明の生体情報測定システムでは、前記送信側ファスナー部は、前記ゲルの外面に設けられていることが好ましい。
これにより、送信側ファスナー部がゲルの外面に設けられているので、送信側ファスナー部と信側ファスナー部との係合(結合)をより安定させることができ、よって、測定装置と受信装置との接続をより安定した状態で維持することができる。
本発明の生体情報測定システムでは、前記送信側ファスナー部は、送信側支持部と、前記送信側支持部に設けられた複数の送信側係合部位と、を有し、
前記受信側ファスナー部は、少なくとも1つの前記送信側係合部位と係合可能な複数の受信側係合部位を有することが好ましい。
前記受信側ファスナー部は、少なくとも1つの前記送信側係合部位と係合可能な複数の受信側係合部位を有することが好ましい。
これにより、複数の送信側係合部位のうちの少なくとも1つの送信側係合部位と、複数の受信側係合部位のうちの少なくとも1つの受信側係合部位とを接続すれば、測定装置と受信装置との導通をとることができる。
本発明の生体情報測定システムでは、前記送信側ファスナー部は、前記送信側係合部位として、絶縁性を有する送信側絶縁部位および導電性を有する送信側導電部位を有し、
前記受信側ファスナー部は、前記受信側係合部位として、絶縁性を有する受信側絶縁部位および導電性を有する受信側導電部位を有することが好ましい。
前記受信側ファスナー部は、前記受信側係合部位として、絶縁性を有する受信側絶縁部位および導電性を有する受信側導電部位を有することが好ましい。
これにより、測定装置と受信装置との係合を強固にするとともに、測定装置と受信装置との導通を確実に行うことができる。
本発明の生体情報測定システムでは、前記送信側ファスナー部は、形状の異なる2種以上の前記送信側係合部位を有し、
前記受信側ファスナー部は、形状の異なる2種以上の前記受信側係合部位を有することが好ましい。
前記受信側ファスナー部は、形状の異なる2種以上の前記受信側係合部位を有することが好ましい。
これにより、例えば、測定装置と受信装置との係合力を強くする構成である送信側係合部位および受信側係合部位と、測定装置と受信装置との導通を行うための構成である送信側係合部位および受信側係合部位とを有することができる。このため、測定装置と受信装置との係合を強固にするとともに、測定装置と受信装置との導通を確実に行うことができる。
本発明の測定装置は、生体に関する情報を検出または測定する生体センサーと、
前記生体センサーの外面に接触して設けられたゲルと、
受信装置に対して着脱可能で、前記生体センサーが取得した前記情報を送信可能であり、少なくとも一部が導電性を有する送信側ファスナー部と、を備えることを特徴とする。
前記生体センサーの外面に接触して設けられたゲルと、
受信装置に対して着脱可能で、前記生体センサーが取得した前記情報を送信可能であり、少なくとも一部が導電性を有する送信側ファスナー部と、を備えることを特徴とする。
このような本発明の測定装置によれば、送信側ファスナー部を備えることで、受信装置との接続を安定した状態で維持することができる。
本発明の受信装置は、測定装置に対して着脱可能で、少なくとも一部が導電性を有する受信側ファスナー部と、
前記測定装置に接続されることで、前記受信側ファスナー部を介して取得した情報を受信する受信部と、
前記受信部で受信した前記情報を処理する処理部と、を備えることを特徴とする。
前記測定装置に接続されることで、前記受信側ファスナー部を介して取得した情報を受信する受信部と、
前記受信部で受信した前記情報を処理する処理部と、を備えることを特徴とする。
このような本発明の受信装置によれば、受信側ファスナー部を備えることで、測定装置との接続を安定した状態で維持することができる。
以下、本発明の生体情報測定システム、測定装置および受信装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る生体情報測定システムを示す図である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る生体情報測定システムを示す図である。
図1に示すシステム100は、本発明の生体情報測定システムの一例である。このシステム100は、生体としての使用者Hに装着して用いられ、使用者Hに関する情報を測定し、その測定した情報を処理するウェアラブル機器である。
このシステム100は、本発明の測定装置の一例である測定装置1と、本発明の受信装置の一例である受信装置9(付加装置)とを備えている。
測定装置1は、シート状をなし、例えば使用者Hの手首Aに装着して用いられる。また、測定装置1の手首A側の部分(一方の面)は、粘着性を有し、手首Aの表面に追従して貼り付けられている。この測定装置1は、使用者Hに関する情報(生体情報)を測定するよう構成されている。生体としての使用者Hに関する情報としては、例えば、脈拍、心拍、臭い、汗、体温、血圧、血糖、酸素飽和度等の情報が挙げられる。
なお、図示では、測定装置1は、手首Aに装着されているが、測定装置1は、使用者Hの身体のいずれの箇所に装着されていてもよく、例えば、胸、腹、背中、腕、首、足首、その他皮膚、血管等に装着されていてもよい。また、本実施形態では、測定装置1を人間である使用者Hに対して用いた場合を例に説明するが、測定装置1は、生体に対して用いればよく、人間以外の動物に対して用いてもよい。
受信装置9は、可撓性を有するシート状の装置であり、測定装置1に接続して用いられる。図示のとおり、受信装置9は、測定装置1の上面に配置された状態で、測定装置1に接続されている。この受信装置9は、測定装置1から伝送された情報を処理することができる。
なお、受信装置9は、可塑性が低くても、可塑性に優れていてもよい。また、図示では、測定装置1および受信装置9は、それぞれ、厚さ方向から見た平面視(以下、単に「平面視」という)で四角形状をなすが、平面視形状はこれに限定されず、任意である。また、受信装置9は、測定装置1よりも平面視形状が小さいが、測定装置1よりも平面視形状が大きくてもよいし、測定装置1の平面視形状と等しくてもよい。また、測定装置1および受信装置9は、それぞれ、シート状であるが、測定装置1の全体形状はこれに限定されず、任意である。例えば、測定装置1の全体形状は、ブロック状またはリング状等であってもよい。ただし、測定装置1は、生体の表面に追従して装着する(貼り付ける)作用を発揮するには、シート状であることが好ましい。
以下、システム100の各部について詳述する。
図2は、図1に示す生体情報測定システムを模式的に示す断面図である。図3は、図2に示す測定装置および受信装置の制御系を示すブロック図である。
なお、以下では、説明の都合上、図2中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
図2は、図1に示す生体情報測定システムを模式的に示す断面図である。図3は、図2に示す測定装置および受信装置の制御系を示すブロック図である。
なお、以下では、説明の都合上、図2中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
[測定装置]
測定装置1は、可撓性を有する可撓性基板4と、可撓性基板4に搭載された複数の生体センサー2と、複数の生体センサー2から出力された情報を処理する機能を有する回路部3と、平面視で四角形状をなし、測定装置1の外形の少なくとも一部を構成しているシート状のゲル5と、ゲル5の上面に設けられた送信側ファスナー部6と、を有する。
測定装置1は、可撓性を有する可撓性基板4と、可撓性基板4に搭載された複数の生体センサー2と、複数の生体センサー2から出力された情報を処理する機能を有する回路部3と、平面視で四角形状をなし、測定装置1の外形の少なくとも一部を構成しているシート状のゲル5と、ゲル5の上面に設けられた送信側ファスナー部6と、を有する。
〈可撓性基板〉
可撓性基板4は、フレキシブル配線基板であり、ゲル5中に埋設されている。この可撓性基板4は、ゲル5の面方向に沿って配置されている。また、可撓性基板4の平面視形状は、ゲル5の平面視形状に対応した形状をなす。本実施形態では、可撓性基板4は、ゲル5の平面視形状よりも小さい四角形状をなし、平面視で四角形状をなすゲル5の外周を除く面内全域に設けられている。これにより、可撓性基板4は、ゲル5によって囲まれている。
可撓性基板4は、フレキシブル配線基板であり、ゲル5中に埋設されている。この可撓性基板4は、ゲル5の面方向に沿って配置されている。また、可撓性基板4の平面視形状は、ゲル5の平面視形状に対応した形状をなす。本実施形態では、可撓性基板4は、ゲル5の平面視形状よりも小さい四角形状をなし、平面視で四角形状をなすゲル5の外周を除く面内全域に設けられている。これにより、可撓性基板4は、ゲル5によって囲まれている。
可撓性基板4は、平面視で四角形状をなし、可撓性を有する基材41と、基材41に設けられた図示しない配線とを有する。
基材41は、ゲル5よりも剛性が高く、芯材(コア材)としての機能を有する。このため、可撓性基板4によってゲル5全体の剛性を補助することができる。それゆえ、測定装置1を使用者Hの手首Aから剥がしたり、再度貼り付けたりする作業を容易に行うことができる。
基材41の構成材料としては、ゲル5全体の剛性を補助する機能を発揮することができれば特に限定されないが、例えば、セルロース材料や、ポリイミド材料、ポリエチレン材料およびポリプロピレン材料等のプラスチック材料等が挙げられ、これらのうち1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、基材41の構成材料としては、セルロース材料を含むことが好ましく、特に、ナノセルロース材料を含むことがより好ましい。セルロース材料を含むことは、測定装置1を1回または数回の使用の後に使い捨てる装置として用いた場合に、省資源の点で好ましい。さらに、ナノセルロース材料を含むことで、ゲル5との密着性を高めることができる。
ここで、ナノセルロースとは、セルロースで構成されている繊維材料である。ナノセルロースは、(1)木材、ワラ等の植物を原料とするナノセルロース、(2)酢酸菌等の微生物により作られるナノセルロース、(3)電界紡糸法を用いて作られるナノセルロースの3種類に大別される。(1)木材、ワラ等の植物を原料とするナノセルロースには、さらに、(1a)繊維太さ4nm以上100nm以下、繊維長さが5μm以上のナノセルロースであるセルロースナノファイバー、(1b)繊維太さ10nm以上50nm以下、繊維長さ100nm以上500nm以下のナノセルロースであるセルロースナノクリスタルの2種類がある。
また、任意の形状の基材41を形成し易いという観点では、基材41の構成材料としては、プラスチック材料を用いることが好ましい。
また、配線の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、銅(Cu)、金(Au)や銀(Ag)等の金属材料や、カーボン材料等が挙げられ、これらのうち1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記のようなことから、可撓性基板4としては、プラスチック材料やセルロース材料を含む基材41に金属材料やカーボン材料を含む配線が形成された基板であることが特に好ましい。これにより、可撓性に優れ、かつ、使い捨ての用途に適した測定装置1を実現できる。
以上、可撓性基板4について説明した。なお、本実施形態では、図示の通り、可撓性基板4は、ゲル5の面方向に沿って設けられているが、例えば、ゲル5の面方向に対して傾斜していてもよい。ただし、ゲル5の面方向に沿って可撓性基板4が設けられていることで、使用者Hの手首Aから剥がしたり、再度貼り付けたりする作業をより容易に行うことができる。
また、本実施形態では、可撓性基板4は、1つであったが、可撓性基板4の数は、複数であってもよい。複数の可撓性基板4を有する場合、複数の可撓性基板4は厚さ方向に並んで設けられていてもよいし、同一面内に並んで設けられていてもよい。また、複数の可撓性基板4を有する場合には、センサーなどの機能部品を搭載していない可撓性基板4を有していてもよい。このような可撓性基板4を有することでも、ゲル5の剛性を高めることができる。
また、本実施形態では、可撓性基板4は、それぞれ、平面視形状が四角形状をなしているが、可撓性基板4の形状は、これに限定されず、例えば、帯状をなしていてもよい。また、可撓性基板4は、例えば、帯状を複数組み合わせた形状であってもよく、例えば、全体として格子状をなしていてもよい。ただし、可撓性基板4の平面視形状、特に基材41の平面視形状は、ゲル5の平面視形状に対応した形状であることが好ましく、本実施形態のようにゲル5の外周を除く面内全域に設けられていることが好ましい。これにより、ゲル5の剛性を高めることができ、使用者Hの手首Aから剥がしたり、再度貼り付けたりする作業をより容易に行うことができる。
〈生体センサー〉
図2に示す測定装置1は、複数の異なる項目の生体情報を検出または測定し得る複数の生体センサー2を有する。複数の生体センサー2は、それぞれ、生体に関する情報(以下、「生体情報」または単に「情報」とも言う)を検出または測定するセンサーである。これにより、1つの測定装置1で複数の項目の生体情報を取得することができ、有用である。
図2に示す測定装置1は、複数の異なる項目の生体情報を検出または測定し得る複数の生体センサー2を有する。複数の生体センサー2は、それぞれ、生体に関する情報(以下、「生体情報」または単に「情報」とも言う)を検出または測定するセンサーである。これにより、1つの測定装置1で複数の項目の生体情報を取得することができ、有用である。
これら複数の生体センサー2は、それぞれ、可撓性基板4に支持されていて、可撓性基板4の面方向に沿って並んで設けられている。このように、複数の生体センサー2が可撓性基板4の面方向に沿って並んでいることで、測定装置1を薄型にすることができる。また、生体センサー2は、それぞれ、可撓性基板4が有する配線に電気的に接続されている。
また、複数の生体センサー2は、それぞれ、その上面および側面がゲル5に接触して設けられている。それゆえ、複数の生体センサー2は、それぞれ、平面視で、ゲル5に囲まれている。また、複数の生体センサー2の一部である下部20(下面)は、それぞれ、ゲル5から露出している。そして、下部20が手首Aに接触するように測定装置1は使用者Hに装着されている。このように、下部20が露出していることで、生体センサー2を使用者Hに対して接触させることができるため、使用者Hに関する情報を正確に取得することができる。
図3に示すように、測定装置1は、生体センサー2としての圧力センサー21、温度センサー22、臭覚センサー23および汗センサー24を有する。
圧力センサー21は、測定装置1に加わった圧力を検出する機能を有する。この圧力センサー21は、例えば、エラストマー材料および導電性を有する材料を含んで構成されていて、センシング部として機能する感圧ゴムを備えている。このような圧力センサー21により、例えば、脈拍、心拍等の生体情報を検出または測定することができる。
温度センサー22は、測定装置1に加わった温度(体温)を検出する機能を有する。この温度センサー22は、例えば、温度により抵抗が変化し、センシング部として機能する導電膜を備えている。このような温度センサー22により、例えば、体温を測定することができる。
臭覚センサー23は、使用者Hの臭い(臭い成分)を検出する機能を有する。この臭覚センサー23は、例えば、特定の分子を吸着し、センシング部として機能する感応膜と、を備えている。
汗センサー24は、使用者Hの汗を検出する機能を有する。この汗センサー24は、例えば、乳酸を検出可能なものであり、センシング部として機能する有機半導体を備える有機薄膜トランジスタ(OTFT)を備えている。
また、測定装置1は、圧力センサー21、温度センサー22、臭覚センサー23および汗センサー24の他に、図示はしないが、生体センサー2として、血糖や酸素飽和度等を検出する生体センサーを有している。なお、脈拍センサーとして、発光部と受光部を備えた光学式の生体センサーを使用してもかまわない。
このような圧力センサー21、温度センサー22、臭覚センサー23および汗センサー24を含め、測定装置1が有する生体センサー2は、薄膜トランジスタ(TFT)を備える構成であってもよい。有機薄膜トランジスタ(OTFT)を備えた構成であることがより好ましい。これにより、測定装置1を薄型で柔軟性を有する構成にすることができ、使用者Hに対する密着性を高めることができる。
ここで、有機薄膜トランジスタ(OTFT)としては、例えば、有機半導体等のセンシング部として機能する部位に測定対象である物体(分子等)を認識する受容体が設けられている構成が挙げられる。このような有機薄膜トランジスタ(OTFT)を用いた生体センサー2による測定方法(検出方法)としては、測定対象である物体(分子等)を、酵素反応を用いて認識する方法や免疫反応を用いて認識する方法等が挙げられる。
また、生体センサー2のゲル5から露出している部分は、センシング部であることが好ましい。したがって、測定装置1では、下部20にセンシング部が位置しており、このセンシング部がゲル5から露出していることが好ましい。これにより、センシング部を手首Aに接触させることができるので、使用者Hに関する情報を正確に取得することができる。
以上、生体センサー2について説明した。なお、本実施形態では、測定装置1は、生体センサー2のみを備えているが、生体としての使用者Hに関する情報を測定する以外のセンサーを備えていてもよい。また、測定装置1は、例えば、加速度センサー、ジャイロセンサー、光センサーおよび磁気センサー等を有していてもよい。また、測定装置1が有する生体センサー2の数は、図示の数に限定されず、任意である。
〈回路部〉
回路部3は、ゲル5中に埋設されている。すなわち、回路部3は、ゲル5によって囲まれている。
回路部3は、ゲル5中に埋設されている。すなわち、回路部3は、ゲル5によって囲まれている。
回路部3は、可撓性基板4の図示しない配線で電気的に接続されている。この配線を介して、回路部3に各生体センサー2から出力された信号が伝達される。
図3に示すように、回路部3は、制御部31と、電源回路321と、電源部としてのバッテリー32と、を有する。これら回路部3を構成する各部はゲル5中に埋設されている。
制御部31は、生体センサー2から出力された信号を処理する処理部であり、例えば、その信号を基に得られた使用者Hに関する情報に基づいて測定装置1の各部を制御する。このような制御部31は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(read only memory)、RAM(Random Access Memory)、I/O(input/output)ポート等を含んで構成されている。
電源回路321は、バッテリー32からの電力を、回路部3が有する各部や各生体センサー2に対して必要に応じて供給する機能を有する。バッテリー32としては、特に限定されないが、例えば、リチウム電池等の一次電池、または、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等の二次電池を用いることができる。また、バッテリー32としては、太陽電池を用いることができ、特に、有機薄膜太陽電池を用いることが好ましい。これにより、測定装置1を薄型で柔軟性を有する構成にでき、よって、測定装置1の使用者Hに対する密着性を高めることができる。この場合、太陽電池はゲル5から受光部が露出していることが好ましい。
なお、電源回路321は、例えば測定装置1の使用用途やバッテリー32の種類等によっては省略してもよい。また、電源部としては、バッテリー32を有さず、単に、電力の入力端子を備えるものでもよい。
〈ゲル〉
図2に示すゲル5は、前述したように、測定装置1の外形の少なくとも一部を構成する部材である。本実施形態では、ゲル5は、粘着性を有しており、ゲル5の下面50が手首Aに接触している。また、ゲル5は、柔軟性が高い。このため、ゲル5を前述したように外形を構成する部材として用いることで、手首Aに追従させることができる。そのため、ゲル5の下面50の全体を手首Aに対して密着させることができる。
図2に示すゲル5は、前述したように、測定装置1の外形の少なくとも一部を構成する部材である。本実施形態では、ゲル5は、粘着性を有しており、ゲル5の下面50が手首Aに接触している。また、ゲル5は、柔軟性が高い。このため、ゲル5を前述したように外形を構成する部材として用いることで、手首Aに追従させることができる。そのため、ゲル5の下面50の全体を手首Aに対して密着させることができる。
また、ゲル5は、平面視で、各生体センサー2、回路部3を構成する各部および可撓性基板4を囲んでいる。これにより、各生体センサー2、回路部3を構成する各部および可撓性基板4を保護することができる。そのため、測定装置1が曲げられても、ゲル5よりも硬い部品である各生体センサー2、回路部3を構成する各部および可撓性基板4に生じる荷重応力を低減することができる。
また、ゲル5は、絶縁性を有する。これにより、測定装置1の漏電を防ぐことができる。また、各生体センサー2および回路部3における短絡を防ぐことができる。
このようなゲル5の構成材料としては、柔軟性を発揮することができるものであれば特に限定されないが、ポリ乳酸系ゲルやシリコーン系ゲル等が挙げられ、これらのうち1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。特に、ポリ乳酸系ゲルは、省資源の点で好ましい。
また、ゲル5は、有色であってもよいし、無色であってもよく、また、光透過性を有していてもよいし、光透過性を有していなくてもよい。
以上、ゲル5について説明した。なお、本実施形態では、ゲル5は1種のゲルで構成されているが、ゲル5は2種以上の複数のゲルで構成されていてもよい。また、ゲル5は、その全体が粘着性を有していてもよいし、一部のみが粘着性を有していてもよい。例えば、ゲル5は、下面50(一方の面)が手首Aに対する粘着力を有し、上面(一方の面に対向する他方の面)が下面50よりも粘着力が弱くなっていてもよい。すなわち、例えば、ゲル5は、下面50側が粘着力の高い第1ゲルで構成され、上面側が第1ゲルよりも粘着性が低い第2ゲルで構成されていてもよい。これにより、手首Aに測定装置1を貼り付ける作業を簡単に行うことができる。また、この場合、第1ゲルおよび第2ゲルの界面付近は、これらが混在した状態で存在してもよい。
また、例えば、ゲル5の使用者Hに対する密着力または粘着力が十分でない場合、例えば、粘着力が高いシートでゲルを覆うことにより、使用者Hに対して測定装置1を装着してもよいし、また、バント等を用いて使用者Hに対して測定装置1を装着してもよい。
また、本実施形態では、ゲル5は、絶縁性であるが、例えば、ゲル5の一部が導電性を有し、その導電性を有する部分が各生体センサー2や回路部3を構成する各部に電気的に接続された配線等の機能を発揮していてもよい。
また、ゲル5と、前述した可撓性基板4とは、別部材で構成されていたが、これらが一体的に形成されていてもよい。
また、本実施形態では、可塑性基板4がゲル5中に埋設されているとしていたが、可塑性基板4の一部がゲル5から露出していてもよい。例えば、生体センサー2が実装されていない面はゲル5に覆われておらず、樹脂などの可塑性材料で覆われていてもよい。また、生体センサー2の周囲のみがゲル5で覆われていても構わない。
〈送信側ファスナー部〉
送信側ファスナー部6は、ゲル5の上面に接着されている。なお、本実施形態では、送信側ファスナー部6は、ゲル5の上面全域に設けられているが、送信側ファスナー部6の設置箇所はこれに限定されず、任意である。例えば、送信側ファスナー部6は、ゲル5の上面の一部分のみに設けられていてもよい。
送信側ファスナー部6は、ゲル5の上面に接着されている。なお、本実施形態では、送信側ファスナー部6は、ゲル5の上面全域に設けられているが、送信側ファスナー部6の設置箇所はこれに限定されず、任意である。例えば、送信側ファスナー部6は、ゲル5の上面の一部分のみに設けられていてもよい。
送信側ファスナー部6は、後述する受信側ファスナー部7と係合することにより、測定装置1に対して受信装置9を着脱可能に装着(接続)し得る装着部材である。送信側ファスナー部6と受信側ファスナー部7とで導電性を有する面ファスナーを構成している。また、送信側ファスナー部6は、測定装置1の情報を受信装置9に送信する出力部(送信部)としての機能を有する。
この送信側ファスナー部6は、送信側支持部61と、送信係合部62とを有する。
送信側支持部61は、ゲル5に支持されたシート状の部材であり、平面視で可撓性基板4の平面視形状に対応した四角形状をなす。なお、送信側支持部61は、ゲル5に支持可能であれば、いかなる形状であってもよく、その平面視形状は四角形に限定されず、任意である。また、送信側支持部61は、図示はしないが、ゲル5に接続するための支持基材と、この支持基材に設けられ、回路部3からの信号を受信装置9に伝達するための配線や電極等とを備えている。
送信側支持部61は、ゲル5に支持されたシート状の部材であり、平面視で可撓性基板4の平面視形状に対応した四角形状をなす。なお、送信側支持部61は、ゲル5に支持可能であれば、いかなる形状であってもよく、その平面視形状は四角形に限定されず、任意である。また、送信側支持部61は、図示はしないが、ゲル5に接続するための支持基材と、この支持基材に設けられ、回路部3からの信号を受信装置9に伝達するための配線や電極等とを備えている。
このような送信側支持部61は、例えば、支持基材がプラスチック材料やセルロース材料で構成されている。また、送信側支持部61とゲル5との接着力を高めるため、ゲル5または送信側支持部61にはプライマー処理等が施されていてもよい。
送信係合部62は、送信側係合部位620としての送信側絶縁部位621を複数有する
絶縁部位群6210と、送信側係合部位620としての送信側導電部位622を複数有する導電部位群6220と、を有する。
絶縁部位群6210と、送信側係合部位620としての送信側導電部位622を複数有する導電部位群6220と、を有する。
送信側絶縁部位621は、絶縁性を有し、送信側導電部位622は、導電性を有する。また、送信側絶縁部位621および送信側導電部位622は、それぞれ、ループ状をなし、その一部が送信側支持部61に固定されている。また、送信側絶縁部位621および送信側導電部位622は、それぞれ、後述する受信装置9が備える受信側ファスナー部7の対応する受信側絶縁部位721および受信側導電部位722に接続可能(係合可能)に構成されている。
また、送信側導電部位622は、送信側支持部61が有する電極等に接続された端子としての機能を有する。それゆえ、送信側導電部位622と受信側導電部位722とが係合されることにより、係合された送信側導電部位622と受信側導電部位722との間で信号が送受信される。
また、本実施形態では、送信係合部62は、絶縁部位群6210および導電部位群6220をそれぞれ複数有している。そして、隣り合う導電部位群6220同士が接続されないよう、隣り合う導電部位群6220同士の間には、絶縁部位群6210が設けられている。このように、本実施形態では、複数の導電部位群6220が、それぞれ、信号の種類等によって区分けされており、これら導電部位群6220同士の間での短絡を回避するように絶縁部位群6210が設けられている。
送信側絶縁部位621の構成材料としては、例えば、プラスチック材料やセルロース材料を含んで構成されている。また、送信側導電部位622は、例えば、プラスチック材料やセルロース材料とともに、金属材料やカーボン材料を含んで構成されている。
また、送信側導電部位622は、例えば、プラスチック材料やセルロース材料を含んで構成された基材部位に、めっき処理等により金属材料を含む膜を覆うようにして構成することができる。また、送信側導電部位622は、例えば、プラスチック材料やセルロース材料を含まず、金属材料単独で構成された金属線で構成されていてもよい。
以上、送信側ファスナー部6について説明した。
以上、送信側ファスナー部6について説明した。
また、本実施形態では、可塑性基板4がゲル5中に埋設されているとしていたが、可塑性基板4の一部がゲル5から露出していてもよい。例えば、生体センサー2が実装されていない面はゲル5に覆われておらず、樹脂などの可塑性材料で覆われていてもよい。また、生体センサー2の周囲のみがゲル5で覆われていても構わない。送信側支持部61は、可塑性基板4に直接接合していてもよいし、可塑性基板4の生体センサー2が実装されていない面を覆う樹脂などに接合していてもよい。
以上、測定装置1について説明した。
以上、測定装置1について説明した。
以上説明したような本発明の測定装置の一例である測定装置1は、生体に関する情報を検出または測定する生体センサー2と、生体センサー2の外面に接触して設けられたゲル5と、受信装置9に対して着脱可能で、生体センサー2が取得した情報を送信可能であり、少なくとも一部が導電性を有する送信側ファスナー部6と、を備える。このような測定装置1によれば、送信側ファスナー部6と後述する受信装置9が備える受信側ファスナー部7とで面ファスナーを構成することができる。このため、送信側ファスナー部6を受信側ファスナー部7に係合することで、測定装置1と受信装置9との接続を安定して維持することができる。また、測定装置1は、ゲル5を有しているため、ゲル5を使用者に対して追従するようにして密着させることができる。このため、生体センサー2からの情報を正確に取得することができる。また、面ファスナー構造を採用することにより、測定装置1と受信装置9は簡単に脱着することができる。そのため、例えば、複数の使用者Hが測定装置1をそれぞれ装着したい場合に、少ない数の受信装置9を共用することができる。
また、送信側ファスナー部6が、ゲル5の外面、本実施形態では上面に設けられている。これにより、送信側ファスナー部6と信側ファスナー部7との係合(結合)をより安定させることができ、よって、測定装置1と受信装置9との接続をより安定した状態で維持することができる。
また、前述したように、測定装置1は、各生体センサー2の一部がゲル5から露出しているため、その露出した部分を使用者Hに対して接触させて用いることで、生体センサー2からの情報をより正確に取得することができる。
また、前述したように、測定装置1は、芯材としての機能を有する可撓性基板4を有しているため、例えば、測定装置1の外形が比較的柔軟なゲル5で構成されている場合であっても、測定装置1の形状を保持する程度の剛性を確保することができる。そのため、使用者Hに対して測定装置1を貼り付けたり、剥がしたりする作業を容易に行うことができる。
また、前述したように、測定装置1は、生体センサー2の側面および上面と、回路部3を構成する各部と、可撓性基板4とがそれぞれゲル5で覆われている。このため、測定装置1が曲げられても生体センサー2、回路部3を構成する各部および可撓性基板4に生じる荷重応力を低減でき、よって、生体センサー2からの情報を正確に取得することができる。
また、前述したように、測定装置1は、可撓性基板4が生体センサー2から出力された信号を伝達する配線を備え、この配線に接続され、信号を処理する処理部として機能する制御部31と、制御部31に電力を供給するバッテリー32と、を有する。このため、測定装置1をウェアラブル機器として適した構成とすることができる。
次に、受信装置9について説明する。
[受信装置]
図2に示すように、受信装置9は、受信部および処理部の機能を有する制御部81を含む回路部8を備える多層基板80と、表示部83と、受信側ファスナー部7と、を有する。
[受信装置]
図2に示すように、受信装置9は、受信部および処理部の機能を有する制御部81を含む回路部8を備える多層基板80と、表示部83と、受信側ファスナー部7と、を有する。
〈多層基板〉
多層基板80には、回路部8が組み込まれている。本実施形態では、多層基板80は、リジット配線基板であるが、フレキシブル配線基板であってもよい。
多層基板80には、回路部8が組み込まれている。本実施形態では、多層基板80は、リジット配線基板であるが、フレキシブル配線基板であってもよい。
また、多層基板80には、表示部83および受信側ファスナー部7に接続されている配線801が設けられている。
図3に示すように、回路部8は、制御部81と、電源回路821と、電源部としてのバッテリー82と、無線通信部84と、報知部88と、を有する。
制御部81は、測定装置1から送信された情報を受信する受信部としての機能と、その受信部で受信した使用者Hに関する情報を処理する処理部としての機能と、を有する。例えば、制御部81は、受信した情報を必要に応じて表示部83に表示させる処理を行う。また、制御部81は、受信した情報に基づいて計算を行い、その計算結果を表示部83に表示させてもよい。このような制御部81は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(read only memory)、RAM(Random Access Memory)、I/O(input/output)ポート等を含んで構成されている。
電源回路821は、バッテリー82からの電力を、回路部8が有する各部や表示部83に対して必要に応じて供給する機能を有する。バッテリー82としては、前述したバッテリー32と同様の各種電池等を用いることができる。中でも、有機薄膜太陽電池などの太陽電池を用いることが好ましい。これにより、受信装置9を薄型にすることができる。
なお、電源回路821による電力の供給は、常時行ってもよいが、例えば受信装置9が電源スイッチ(図示せず)を有する場合、電源スイッチの操作によりオンオフできるようになっていてもよい。また、電源部としては、バッテリー82を有さず、単に、電力の入力端子を備えるものであってもよい。
無線通信部84は、無線通信(送信および受信)機能を有する。より具体的には、無線通信部84は、例えば、制御部81で処理することにより得られた情報を、例えばスマートフォンやパーソナルコンピューター等の外部装置(図示せず)に対して無線送信する機能を有する。
このような無線通信部84は、アンテナ841および通信回路842を有する。
アンテナ841は、特に限定されないが、例えば、金属材料、カーボン等で構成され、巻線、薄膜等の形態をなす。なお、アンテナ841は、送信および受信に共通して1つのアンテナで構成されていてもよいし、送信および受信のそれぞれに対応して2つのアンテナで構成されていてもよい。
アンテナ841は、特に限定されないが、例えば、金属材料、カーボン等で構成され、巻線、薄膜等の形態をなす。なお、アンテナ841は、送信および受信に共通して1つのアンテナで構成されていてもよいし、送信および受信のそれぞれに対応して2つのアンテナで構成されていてもよい。
通信回路842は、例えば、電磁波を送信するための送信回路と、送信する信号を変調する機能を有する変調回路と、電磁波を受信するための受信回路と、受信する信号を復調する機能を有する復調回路とを有する。なお、通信回路842は、信号の周波数を小さく変換する機能を有するダウンコンバータ回路、信号の周波数を大きく変換する機能を有するアップコンバータ回路、信号を増幅する機能を有する増幅回路等を有していてもよい。
報知部88は、振動部85、音声発生部86および発光部87を有する。
振動部85は、必要に応じて受信装置9を振動させる機能を有する。これにより、所定条件のときに振動部85を駆動させることにより、使用者Hに所定条件である旨を報知することができる。この振動部85は、例えば、軸部に偏心した錘が取り付けられたモーターを含んで構成されている。なお、振動部85は、圧電素子を含んで構成されていてもよい。
振動部85は、必要に応じて受信装置9を振動させる機能を有する。これにより、所定条件のときに振動部85を駆動させることにより、使用者Hに所定条件である旨を報知することができる。この振動部85は、例えば、軸部に偏心した錘が取り付けられたモーターを含んで構成されている。なお、振動部85は、圧電素子を含んで構成されていてもよい。
音声発生部86は、必要に応じて聴取可能な音声を発生させる機能を有する。これにより、所定条件のときに音声発生部86から音声を発生させることにより、使用者Hに所定条件である旨を報知することができる。この音声発生部86は、オーディオ回路およびスピーカーを含んで構成されている。
発光部87は、必要に応じて受信装置9外に視認可能な光を発生する機能を有する。これにより、使用者Hまたは使用者H以外の人に所定条件である旨を報知することができる。この発光部87は、発光ダイオード(特に有機発光ダイオード)を含んで構成されている。
このように、処理部としての機能を有する制御部81により処理された情報に基づいて報知する報知部88を有し、報知部88が、振動部85、音声発生部86および発光部87を備えている。これにより、例えば所定条件のときに報知部88を駆動させ、システム100を使用している使用者Hまたはその使用者H以外の人に、所定条件である旨を報知することができる。なお、本実施形態では、報知部88は、振動部85、音声発生部86および発光部87を有しているが、報知部88は、これらのうち少なくとも1つを備えていればよい。
以上、回路部8について説明した。なお、回路部8は、図示した各部以外の構成を有していてもよく、例えば、GPS受信部や表示パネル等を有していてもよい。また、電源回路821が例えばムービングコイル等を備え、バッテリー82を電磁誘導型の無接点充電器(ワイヤレス充電器)により充電できるよう構成されていてもよい。
〈表示部〉
表示部83は、生体に関する情報を必要に応じて表示可能に構成されている。このような表示部83は、例えば、液晶パネルまたは有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示パネルと、表示パネルを駆動し、薄膜トランジスタ(TFT)を含んで構成された駆動回路と、を備えている。これらの表示パネルはリジットの安価なパネルを使用することができる。測定装置1と受信装置9は、前述した送信側ファスナー部6と後述する受信側ファスナー部7により接続されるので、リジットなパネルであっても安定した接続を確保でき、装置全体、すなわちシステム100のコストを低減することができる。
表示部83は、生体に関する情報を必要に応じて表示可能に構成されている。このような表示部83は、例えば、液晶パネルまたは有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示パネルと、表示パネルを駆動し、薄膜トランジスタ(TFT)を含んで構成された駆動回路と、を備えている。これらの表示パネルはリジットの安価なパネルを使用することができる。測定装置1と受信装置9は、前述した送信側ファスナー部6と後述する受信側ファスナー部7により接続されるので、リジットなパネルであっても安定した接続を確保でき、装置全体、すなわちシステム100のコストを低減することができる。
なお、表示部83として、有機エレクトロルミネッセンスパネルと薄膜トランジスタ(TFT)を含んで構成された駆動回路とを備える有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(OLED)を採用してもよい。これにより、受信装置9を薄型にすることができる。また、多層基板80としてフレキシブル配線基板を採用し、さらに、表示部83を有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(OLED)等の可撓性を有する構成とすることで、可撓性を有する受信装置9を実現することができる。こうすることにより、測定装置1への追従性に優れた受信装置9を実現できる。
〈受信側ファスナー部〉
受信側ファスナー部7は、受信装置9に対して測定装置1を着脱可能に装着(接続)し得る装着部材である。また、受信側ファスナー部7は、測定装置1の情報を受信する受信部としての機能を有する。また、受信側ファスナー部7は、測定装置1に各種信号を送信する出力部(送信部)としても機能する。
受信側ファスナー部7は、受信装置9に対して測定装置1を着脱可能に装着(接続)し得る装着部材である。また、受信側ファスナー部7は、測定装置1の情報を受信する受信部としての機能を有する。また、受信側ファスナー部7は、測定装置1に各種信号を送信する出力部(送信部)としても機能する。
この受信側ファスナー部7は、受信側支持部71と、受信係合部72とを有する。
受信側支持部71は、多層基板80に支持されたシート状の部材であり、平面視で多層基板80の平面視形状に対応した四角形状をなす。なお、受信側支持部71は、多層基板80に支持可能であれば、いかなる形状であってもよく、その平面視形状は四角形に限定されず、任意である。また、受信側支持部71は、図示はしないが、多層基板80に接続するための支持基材と、この支持基材に設けられ、配線801に接続された配線や電極等とを備えている。受信側支持部71は可塑性に優れていてもよい。
受信側支持部71は、多層基板80に支持されたシート状の部材であり、平面視で多層基板80の平面視形状に対応した四角形状をなす。なお、受信側支持部71は、多層基板80に支持可能であれば、いかなる形状であってもよく、その平面視形状は四角形に限定されず、任意である。また、受信側支持部71は、図示はしないが、多層基板80に接続するための支持基材と、この支持基材に設けられ、配線801に接続された配線や電極等とを備えている。受信側支持部71は可塑性に優れていてもよい。
このような受信側支持部71は、例えば、支持基材がプラスチック材料やセルロース材料を含んで構成されている。
受信係合部72は、受信側係合部位720としての受信側絶縁部位721を複数有する
絶縁部位群7210と、受信側係合部位720としての受信側導電部位722を複数有する導電部位群7220と、を有する。
絶縁部位群7210と、受信側係合部位720としての受信側導電部位722を複数有する導電部位群7220と、を有する。
受信側絶縁部位721は、絶縁性を有し、受信側導電部位722は、導電性を有する。また、受信側絶縁部位721および受信側導電部位722は、それぞれ、フック状をなし、その一部が受信側支持部71に固定されている。また、受信側絶縁部位721および受信側導電部位722は、それぞれ、対応する送信側絶縁部位621および送信側導電部位622に接続可能(係合可能)に構成されている。本実施形態では、フック状をなす受信側絶縁部位721および受信側導電部位722が、対応するループ状をなす送信側絶縁部位621および送信側導電部位622に引っ掛かるようにして係合される。
また、受信側導電部位722は、受信側支持部71が有する電極等に接続された端子としての機能を有する。それゆえ、送信側導電部位622と受信側導電部位722とが係合されることにより、係合された送信側導電部位622と受信側導電部位722との間で信号が送受信される。
また、本実施形態では、受信係合部72は、絶縁部位群7210および導電部位群7220をそれぞれ複数有している。そして、隣り合う導電部位群7220同士が接続されないよう、隣り合う導電部位群7220同士の間には、絶縁部位群7210が設けられている。すなわち、本実施形態では、複数の導電部位群7220が、それぞれ、信号の種類等によって区分けされており、これら導電部位群7220同士の間での短絡を回避するように絶縁部位群7210が設けられている。
受信側絶縁部位721の構成材料としては、例えば、プラスチック材料やセルロース材料を含んで構成されている。また、受信側導電部位722は、例えば、プラスチック材料やセルロース材料とともに、金属材料やカーボンナ材料を含んで構成されている。
また、受信側絶縁部位721は、例えば、プラスチック材料やセルロース材料を含んで構成された基材部位に、めっき処理等により金属材料を含む膜を覆うようにして構成することができる。また、受信側絶縁部位721は、例えば、プラスチック材料やセルロース材料を含まず、金属材料単独で構成された金属線で構成されていてもよい。
また、受信側ファスナー部7は、前述した送信側ファスナー部6と同様の材料で構成されていることが好ましい。これにより、受信側ファスナー部7と送信側ファスナー部6との接続を良好にすることができる。
以上、受信装置9について説明した。
以上、受信装置9について説明した。
以上説明したような本発明の受信装置の一例である受信装置9は、測定装置1に対して容易に着脱可能で、少なくとも一部が導電性を有する受信側ファスナー部7と、測定装置1に接続されることで、受信側ファスナー部7を介して取得した情報を受信する受信部と、受信部で受信した情報を処理する処理部としての機能を有する制御部81と、を備える。このような受信装置9によれば、受信側ファスナー部7と測定装置1が備える送信側ファスナー部6とで面ファスナーを構成することができる。このため、受信側ファスナー部7を送信側ファスナー部6に係合することで、受信装置9と測定装置1との接続を容易に行うことができ、その接続を安定して維持することができる。また、受信装置9が制御部81を備えることで、測定装置1からの情報を受信し、その情報を基に計算する処理や、その情報を表示部83に表示する処理を行うことができる。
以上、システム100について説明した。
以上、システム100について説明した。
以上説明したような本発明の生体情報測定システムの一例であるシステム100は、生体に関する情報を検出または測定する測定装置1と、測定装置1に対して着脱可能で、測定装置1が取得した情報を受信する受信装置9と、を備える。測定装置1は、生体に関する情報を検出または測定する生体センサー2と、生体センサー2の外面に接触して設けられたゲル5と、生体センサー2が取得した情報を送信可能で、少なくとも一部が導電性を有する送信側ファスナー部6と、を備える。一方、受信装置9は、送信側ファスナー部6に対して着脱可能で、少なくとも一部が導電性を有する受信側ファスナー部7と、制御部81と、を備える。制御部81は、受信側ファスナー部7を介して取得した情報を受信する受信部と、受信部で受信した情報を処理する処理部としての機能を有する。このようなシステム100によれば、送信側ファスナー部6と受信側ファスナー部7とで面ファスナーを構成することができるため、測定装置1が全体として可撓性を有していても、測定装置1と受信装置9とを容易に接続することができ、また、その接続を安定して維持することができる。また、送信側ファスナー部6が有するループ状をなす送信側係合部位620の内周の周方向での長さは、フック状をなす受信側係合部位720の外周の周方向の長さよりも大きい。このため、送信側ファスナー部6と受信側ファスナー部7とを係合した状態で、測定装置1と受信装置9との相対的な位置のズレを許容できる。そのため、受信装置9が測定装置1に追従しにくい構成、すなわち、受信装置9が可撓性が低い構成であっても、測定装置1と受信装置9との接続を安定して維持することができる。
また、測定装置1がゲル5を有しているため、ゲル5を使用者Hに対して追従するようにして密着させることができる。そのため、使用者Hが動作しても生体センサー2を使用者Hに対して密着させておくことができ、よって、生体センサー2からの情報を安定して取得することができる。
また、前述したように、受信側ファスナー部7は、受信側係合部位720として、絶縁性を有する受信側絶縁部位721および導電性を有する受信側導電部位722を有する。また、前述したように、送信側ファスナー部6は、送信側係合部位620として、絶縁性を有する送信側絶縁部位621および導電性を有する送信側導電部位622を有する。これにより、測定装置1と受信装置9との係合を強固にするとともに、測定装置1と受信装置9との導通をとることができる。
また、前述したように、送信側ファスナー部6は、ゲル5に支持されている送信側支持部61と、送信側支持部61に設けられた複数の送信側係合部位620としての送信側絶縁部位621および送信側導電部位622と、を有する。また、受信側ファスナー部7は、少なくとも1つの送信側係合部位620としての送信側絶縁部位621および送信側導電部位622と係合可能な複数の受信側係合部位720としての受信側絶縁部位721および受信側導電部位722を有する。これにより、複数の送信側導電部位622と複数の受信側導電部位722との少なくとも1つ同士が接続されれば、測定装置1と受信装置9との間での導通がなされる。したがって、測定装置1と受信装置9とを簡単な位置の調整で接続することができ、これらの導通をとることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る生体情報測定システムが有する測定装置を模式的に示す断面図である。
本実施形態に係る測定装置は、送信側ファスナー部の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明では、第2実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図4では、前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
図4に示すように、測定装置1Aが有する送信側ファスナー部6Aは、送信側支持部61と、送信側係合部位620Aとしての送信側絶縁部位621Aおよび送信側導電部位622Aを有する送信係合部62Aとを備える。
本実施形態では、送信側ファスナー部6Aは、複数種の大きさの異なる送信側係合部位620Aを有している。具体的には、送信側絶縁部位621Aおよび送信側導電部位622Aのそれぞれの大きさが、送信側支持部61の中央部から外周部に向かうにつれて、大きくなっている。これにより、測定装置1Aを手首Aのような凸湾曲面を有する部位に装着した場合に、図示のように、断面視で、複数の送信側絶縁部位621Aおよび送信側導電部位622Aの上端を同一直線上またはそれに近い線上に位置させることができる。これにより、送信側ファスナー部6Aの全域にわたって受信側ファスナー部7を接続しやすく、よって、測定装置1Aと受信装置9とをより強固に接続できる。特に、受信装置9が可撓性が低い構成である場合に有効である。
このような構成によっても、受信装置9と柔軟な測定装置1Aとの接続を容易に行うことができ、その接続を維持することができる。
なお、第1実施形態で説明した受信装置9が有する受信側ファスナー部7が、複数種の大きさの異なる受信側係合部位720を有していてもよい。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図5は、本発明の第3実施形態に係る生体情報測定システムを模式的に示す断面図である。本発明の第3実施形態に係る生体情報測定システムが有する送信側ファスナー部および受信側ファスナー部の変形例を模式的に示す断面図である。
本実施形態に係る生体情報測定システムは、送信側ファスナー部および受信側ファスナー部の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明では、第3実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図5および図6では、それぞれ、前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
図5に示すように、測定装置1Bが有する送信側ファスナー部6Bは、送信側支持部61と、送信側係合部位620Bとしての送信側絶縁部位621Bおよび送信側導電部位622Bを有する送信係合部62Bとを備える。また、受信装置9Bが有する受信側ファスナー部7Bは、受信側支持部71と、受信側係合部位720Bとしての受信側絶縁部位721Bおよび受信側導電部位722Bを有する受信係合部72Bとを備える。
本実施形態では、送信側ファスナー部6Bは、形状の異なる2種以上の送信側係合部位620Bを有する。具体的には、送信側ファスナー部6Bは、ループ状をなす送信側絶縁部位621Bおよびフック状をなす送信側絶縁部位621Bと、送信側支持部61から突出し、先端部が球状をなす送信側導電部位622Bと、を有する。このように、送信側ファスナー部6Bでは、送信側絶縁部位621Bの形状と送信側導電部位622Bの形状とが相違する。また、送信側ファスナー部6Bは、形状の異なる2種の送信側絶縁部位621Bを有する。
また、受信側ファスナー部7Bは、形状の異なる2種以上の受信側係合部位720Bを有する。具体的には、受信側ファスナー部7Bは、ループ状をなす受信側絶縁部位721Bおよびフック状をなす受信側絶縁部位721Bと、受信側支持部71から突出し、先端部が球状をなす受信側導電部位722Bと、を有する。このように、受信側ファスナー部7Bでは、受信側絶縁部位721Bの形状と受信側導電部位722Bの形状とが相違する。また、受信側ファスナー部7Bは、形状の異なる2種の受信側絶縁部位721Bを有する。
ループ状をなす受信側絶縁部位721Bにフック状をなす送信側絶縁部位621Bが引っ掛かるようにして係合され、また、ループ状をなす送信側絶縁部位621Bにフック状をなす受信側絶縁部位721Bが引っ掛かるようにして係合される。また、受信側導電部位722Bおよび送信側導電部位622Bの先端部の基端同士が係合することで、受信側導電部位722Bおよび送信側導電部位622Bは係合される。
ここで、ループ状またはフック状をなす送信側絶縁部位621Bとループ状またはフック状をなす受信側絶縁部位721Bとの係合力は、先端部が球状をなす送信側導電部位622Bと先端部が球状をなす受信側導電部位722Bとの係合力よりも強い。一方、先端部が球状をなす送信側導電部位622Bと先端部が球状をなす受信側導電部位722Bとの接続は、互いの接触面積が大きいため、導通をとるのに最適である。このようなことから、送信側ファスナー部6Bおよび受信側ファスナー部7Bを有することで、測定装置1Bと受信装置9Bとの係合を強固にするとともに、測定装置1Bと受信装置9Bとの導通を確実に行うことができる。なお、本実施形態では、送信側導電部位622Bおよび受信側導電部位722Bは、それぞれ、その先端部が球状をなしていたが、送信側導電部位622Bが、送信側支持部61から突出していて先端部の幅が基端部の幅よりも大きい構成であり、かつ、受信側導電部位722Bが、受信側支持部71から突出していて先端部の幅が基端部の幅よりも大きい構成であれば、送信側導電部位622Bおよび受信側導電部位722Bの互いの接触面積を大きくすることができる。
このように、本実施形態では、送信側ファスナー部6Bが、形状の異なる2種以上の送信側係合部位620Bとしての送信側絶縁部位621Bおよび送信側導電部位622Bを有する。また、受信側ファスナー部7Bが、形状の異なる2種以上の受信側係合部位720Bとしての受信側絶縁部位721Bおよび受信側導電部位722Bを有する。そして、上記のように、送信側絶縁部位621Bおよび受信側絶縁部位721Bは係合力が強く、送信側導電部位622Bおよび受信側導電部位722Bは導通を好適にとることに有効な構成である。これにより、測定装置1Bと受信装置9Bとの係合を強固にするとともに、測定装置1Bと受信装置9Bとの導通を確実に行うことができる。
また、送信側絶縁部位621Bの形状は、図5に示す形状に限定されず、任意である。例えば、送信側絶縁部位621Bの形状は、図6中左側に示すような、マッシュルーム形の送信側絶縁部位621aであってもよいし、図6中右側に示すような、矢尻形をなす送信側絶縁部位621bであってもよい。このように、送信側絶縁部位621Bが、送信側支持部61から突出していて、先端部の幅が基端部の幅よりも大きく、先端部と基端部との間に段差を有する構成であってもよい。
なお、送信側導電部位622B、受信側絶縁部位721Bおよび受信側導電部位722Bの各形状も、図5に示す形状に限定されず、任意である。
以上、本発明の生体情報測定システム、測定装置および受信装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成を組み合わせたものであってもよい。
1…測定装置、1A…測定装置、1B…測定装置、2…生体センサー、3…回路部、4…可撓性基板、5…ゲル、6…送信側ファスナー部、6A…送信側ファスナー部、6B…送信側ファスナー部、7…受信側ファスナー部、7B…受信側ファスナー部、8…回路部、9…受信装置、9B…受信装置、20…下部、21…圧力センサー、22…温度センサー、23…臭覚センサー、24…汗センサー、31…制御部、32…バッテリー、41…基材、50…下面、61…送信側支持部、62…送信係合部、62A…送信係合部、62B…送信係合部、71…受信側支持部、72…受信係合部、72B…受信係合部、80…多層基板、81…制御部、82…バッテリー、83…表示部、84…無線通信部、85…振動部、86…音声発生部、87…発光部、88…報知部、100…システム、321…電源回路、620…送信側係合部位、620A…送信側係合部位、620B…送信側係合部位、621…送信側絶縁部位、621A…送信側絶縁部位、621B…送信側絶縁部位、621a…送信側絶縁部位、621b…送信側絶縁部位、622…送信側導電部位、622A…送信側導電部位、622B…送信側導電部位、720…受信側係合部位、720B…受信側係合部位、721…受信側絶縁部位、721B…受信側絶縁部位、722…受信側導電部位、722B…受信側導電部位、801…配線、821…電源回路、841…アンテナ、842…通信回路、6210…絶縁部位群、6220…導電部位群、7210…絶縁部位群、7220…導電部位群、A…手首、H…使用者
Claims (7)
- 生体に関する情報を検出または測定する測定装置と、前記測定装置に対して着脱可能で、前記測定装置が取得した前記情報を受信する受信装置と、を備え、
前記測定装置は、
前記生体に関する前記情報を検出または測定する生体センサーと、
前記生体センサーの外面に接触して設けられたゲルと、
前記生体センサーが取得した前記情報を送信可能で、少なくとも一部が導電性を有する送信側ファスナー部と、を備え、
前記受信装置は、
前記送信側ファスナー部に対して着脱可能で、少なくとも一部が導電性を有する受信側ファスナー部と、
前記受信側ファスナー部を介して取得した前記情報を受信する受信部と、
前記受信部で受信した前記情報を処理する処理部と、を備えることを特徴とする生体情報測定システム。 - 前記送信側ファスナー部は、前記ゲルの外面に設けられている請求項1に記載の生体情報測定システム。
- 前記送信側ファスナー部は、送信側支持部と、前記送信側支持部に設けられた複数の送信側係合部位と、を有し、
前記受信側ファスナー部は、少なくとも1つの前記送信側係合部位と係合可能な複数の受信側係合部位を有する請求項1または2に記載の生体情報測定システム。 - 前記送信側ファスナー部は、前記送信側係合部位として、絶縁性を有する送信側絶縁部位および導電性を有する送信側導電部位を有し、
前記受信側ファスナー部は、前記受信側係合部位として、絶縁性を有する受信側絶縁部位および導電性を有する受信側導電部位を有する請求項3に記載の生体情報測定システム。 - 前記送信側ファスナー部は、形状の異なる2種以上の前記送信側係合部位を有し、
前記受信側ファスナー部は、形状の異なる2種以上の前記受信側係合部位を有する請求項3または4に記載の生体情報測定システム。 - 生体に関する情報を検出または測定する生体センサーと、
前記生体センサーの外面に接触して設けられたゲルと、
受信装置に対して着脱可能で、前記生体センサーが取得した前記情報を送信可能であり、少なくとも一部が導電性を有する送信側ファスナー部と、を備えることを特徴とする測定装置。 - 測定装置に対して着脱可能で、少なくとも一部が導電性を有する受信側ファスナー部と、
前記測定装置に接続されることで、前記受信側ファスナー部を介して取得した情報を受信する受信部と、
前記受信部で受信した前記情報を処理する処理部と、を備えることを特徴とする受信装置。
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JP2016067513A JP2017176424A (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 生体情報測定システム、測定装置および受信装置 |
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JP2019154711A (ja) * | 2018-03-12 | 2019-09-19 | テルモ株式会社 | 医療機器システム及び報知装置 |
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- 2016-03-30 JP JP2016067513A patent/JP2017176424A/ja active Pending
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