JP2017176377A - 遊技媒体投入装置 - Google Patents

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JP2017176377A JP2016066811A JP2016066811A JP2017176377A JP 2017176377 A JP2017176377 A JP 2017176377A JP 2016066811 A JP2016066811 A JP 2016066811A JP 2016066811 A JP2016066811 A JP 2016066811A JP 2017176377 A JP2017176377 A JP 2017176377A
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Abstract

【課題】これから投入する遊技媒体の全体を遊技者から目視可能で、かつ、未だ投入口から投入されていない状態の遊技媒体を、投入口から投入できるようにする。
【解決手段】メダル支持ユニット130の中心から直上の位置で1つのメダルMが停止するようにメダル支持ユニット130を停止可能である。投入口カバー144、第1ベース部材110のU形部110a、第2ベース部材120の切欠き120aからなるメダル投入口を備える。メダル支持ユニット130に取り付けられたメダルMは、前面側から見たときには、透明な第2回転部材132によってメダルMの略全体を視認可能である。メダル投入口の前面側には、くぼみ部144aが形成されている。メダル投入口から突出したメダルMは、くぼみ部144aにより、メダルMの全体を視認可能である。
【選択図】図15

Description

本発明は、スロットマシンのような遊技機に用いられ、遊技媒体(たとえばメダル)を擬似的に投入する遊技媒体投入装置に関するものである。
従来より、スロットマシン等の遊技機において、擬似的に遊技媒体を投入する遊技媒体の投入装置が種々提案されている。たとえば、特許文献1では、手動での回転操作を行うメダル投入機構について開示されている。この技術では、メダルの投入が不可状態であるときや、残メダルがないときには回転体を回転させないためのストッパーを設けることについて開示されている。
また、特許文献2では、手動での回転操作を行うメダル投入機構について開示されている。この技術では、回転体が回転しすぎないように、メダル1枚分の回転をするごとに回転体を一時停止させ、ある程度のトルクを与えないと回転体が回転しないようにすることが開示されている。
さらにまた、特許文献3では、ベット操作により対応するメダル枚数分だけを検出するように回転体の回転を制御する技術について開示されている。
特開2013−183991号公報 特開2013−188275号公報 特開2014−097100号公報
前述の従来の投入装置においては、遊技者が回転体を回転させただけで、風営法規則上の「メダルの投入」に該当するか否かが問題となるおそれがある。また、投入されるメダルは、遊技者から見えるべきであると考えられるので、これから投入するメダルの一部がすでに投入口に隠れてしまっていたのでは、好ましくないと考えられる。
本発明が解決しようとする課題は、これから投入する遊技媒体の全体を遊技者から目視可能であり、かつ、未だ投入口に投入されていない遊技媒体を、投入口から投入できるようにすることである。
本発明は、以下の解決手段によって上述の課題を解決する(かっこ書きで、対応する実施形態の構成を示す。)。
なお、本願の当初請求項に係る発明は、後述する当初発明1〜3のうち、当初発明3に相当する。
本発明(メダル投入装置100)は、
略円板状の回転部材(第1回転部材131、第2回転部材132)と、
前記回転部材の外周縁近傍に、前記回転部材の中心に対して「360/N」度間隔(第1実施形態では、「N=6」で、60度間隔)で取り付けられたN個(「N」は、「360」の約数)の遊技媒体(メダルM)と、
前記回転部材が回転したときに遊技媒体の通過を検知可能な投入センサ(141)と、
前記回転部材の回転を、「360/N」度間隔で停止可能にするストッパー(ソレノイドユニット150)と
を備え、
前記ストッパーは、前記回転部材の中心から直上の位置で1つの遊技媒体が停止するように前記回転部材を停止可能であり、
前記回転部材の中心から直上の位置で前記1つの遊技媒体が停止したときに、前記1つの遊技媒体の一部が投入口から突出するように形成された投入口形成部材(投入口カバー144、第1ベース部材110のU形部110a、第2ベース部材120の切欠き120a)を備え、
前記投入口形成部材の前記投入口の前面側には、くぼみ部(144a)が形成され、
前記回転部材に取り付けられた遊技媒体は、前面側から見たときには、遊技媒体の略全体を視認可能(透明な第2回転部材132によって視認可能)であり、
前記投入口形成部材の前記投入口から突出した前記1つの遊技媒体は、前記くぼみ部により、前記1つの遊技媒体の略全体を視認可能(投入口カバー144のくぼみ部144a、及び第1ベース部材110のU形部110aにより視認可能)である
ことを特徴とする。
本発明によれば、これから投入する遊技媒体(投入待ち状態にある遊技媒体)の全体(全範囲)を視認可能にすることができる。これにより、遊技媒体の一部が投入口に隠れている(遊技媒体の一部がすでに投入されている)という誤解を招くおそれをなくすことができる。
本実施形態のメダル投入装置が取り付けられるスロットマシンを示す外観斜視図である。 スロットマシン及びCRユニットを遊技者側から見た正面図である。 スロットマシン等の制御の概略を示すブロック図である。 遊技媒体投入装置を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は底面図を示す。 メダル投入装置を示す図であり、(a)は背面図、(b)は左側面図を示す。 メダル投入装置を前面側から見たときの分解斜視図であり、各部品の前半パーツを示す。 メダル投入装置を前面側から見たときの分解斜視図であり、各部品の後半パーツを示す(図6中、「A」方向と、図7中、「A」方向とが繋がる。)。 メダル投入装置を裏面側から見たときの分解斜視図であり、各部品の前半パーツを示す。 メダル投入装置を裏面側から見たときの分解斜視図であり、各部品の後半パーツを示す(図8中、「B」方向と、図9中、「B」方向とが繋がる。)。 メダル支持ユニットを示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は一部拡大図、(e)は背面図とピンとの位置関係を示す図である。 (a)は、ラチェットギヤとラチェット爪とのかみ合いを示す図である。(b)は、(a)の一部拡大図である。(c)は、第1回転部材とソレノイドユニットとの位置関係を示す斜視図である。 (a)はメダル支持ユニットと投入センサとの位置関係を示す正面図であり、(b)はその側面図である。(c)は、(a)の状態からメダル支持ユニットが回転した状態を示す図である。 メダル支持ユニットと投入センサとの位置関係を示す正面図であり、(a)、(b)、(c)の順に回転が進んだ状態を示す。 第2回転部材と位置検出センサとの関係を示す図であり、(a)から(f)に進むに従い、第2回転部材の回転が進んだ状態を示す。 メダル投入口を詳細に示す図である。 第1実施形態のリブとピンとの関係を模式的に示す図であり、メダル数「M=6」、ソレノイド数「S=3」の例を示す。 第2実施形態のリブとピンとの関係を模式的に示す図であり、メダル数「M=4」、ソレノイド数「S=3」の例を示す。 第3実施形態のリブとピンとの関係を模式的に示す図であり、メダル数「M=4」、ソレノイド数「S=3」の例を示す。 第4実施形態のリブとピンとの関係を模式的に示す図であり、メダル数「M=5」、ソレノイド数「S=3」の例を示す。 第5実施形態のリブとピンとの関係を模式的に示す図であり、メダル数「M=3」、ソレノイド数「S=3」の例を示す。 第6実施形態のリブとピンとの関係を模式的に示す図であり、メダル数「M=8」、ソレノイド数「S=4」の例を示す。
本明細書において、用語の意味は、以下の通りである。
「遊技媒体」とは、遊技の用に供する媒体をいい、本実施形態では「メダル(遊技メダル)」である。ただしこれに限らず、遊技球を使用することも可能である。また、遊技媒体には、実際のメダルの他に、遊技機内部に電気的に貯留(クレジット、記憶)された遊技媒体(遊技媒体に係るデータ)も含まれる。
「メダル」は、現在市場に通流している一般的なものでは、直径が約25mm、厚みが約1mm、重さが約5グラム程度である。
以下の本実施形態では、遊技媒体としてメダルを使用している。本実施形態でのメダルは、上記のような市場に流通しているメダルそのものを用いている。市場に流通しているメダルの種類としては、真鍮(黄銅)にメッキを施したもの、又はステンレス製が一般的である。ただし、これに限らず、現在市場に流通している十円硬貨のような銅合金、又は一円硬貨のようなアルミニウム製、百円硬貨のような銅・ニッケル合金、あるいは、より軽量化を図るためにプラスチック(樹脂)材料から形成されたものであってもよい。
「ベット」とは、遊技を行うためにメダル(遊技媒体)を賭けることをいう。本実施形態において、ベット可能な最大(限界)枚数、すなわち「規定数」は、通常遊技では「3」枚、特別遊技中では「2」枚に設定されている。
「ベットメダル」とは、ベットされているメダルをいい、本実施形態では、ベット数は、ベット数表示LED71に表示される。
「手入れベット」とは、メダル投入装置100を操作(回転)することにより、メダルをベットすることをいう。
「貯留」とは、上記「ベット」とは異なり、スロットマシン10内部にメダルをクレジットすることをいう。「貯留」は、ベットを含む意味で用いられる場合もあるが、本明細書では、「貯留」というときは、「ベット」を含まない意味で使用する。本実施形態において、貯留可能な最大(限界)枚数は、遊技状態等にかかわらず、「50」枚に設定されている。
「貯留メダル」とは、上記のように「50」を限度に、クレジットとして貯留されているメダルをいい、本実施形態では、貯留数は、貯留数表示LED72に表示される。
「手入れ貯留」とは、メダル投入装置100を操作(回転)することにより、メダルを貯留することをいう。
「残メダル」とは、従来のスロットマシンにおいては下皿に溜められていた実際のメダルをいうが、本実施形態では、スロットマシン10の内部に電子データとして溜めておくメダルをいい、後述する残メダル数表示装置14に表示される枚数のメダルをいう。したがって、本明細書における「残メダル(残メダル数表示装置14に表示される枚数のメダル)」は、ベットされているメダル及び上記のように「50」枚を限度として貯留されているメダルを含まない。
「手入れ」とは、遊技者が、遊技機にメダルを直接入れることをいう。特に本発明では、従来のように、1枚ずつ、個々のメダルをメダル投入口から入れるものではなく、後述するメダル投入装置100を用いてメダルを投入することを指す。
「貯留ベット」とは、遊技者が後述するベットスイッチ40を操作することにより、当該遊技でベット可能な範囲(規定数)内において、クレジットとして貯留されているメダルの一部又は全部を、遊技を行うためにベットすることをいう。
「自動ベット」とは、リプレイが入賞したときに、スロットマシン10の内部制御処理により、前回遊技でベットされていた数のメダルを自動でベットすることをいう。なお、上記のように投入によりベットしたメダル、貯留ベットしたメダル、及び貯留メダルは、その後に精算可能であるが、リプレイの入賞により自動ベットされたメダルは精算を行うことができないように設定されている。
「投入」とは、メダル投入装置100を用いたベット、メダル投入装置100を用いた貯留、貯留ベット、及び自動ベットを含み、メダルをベット又は貯留することをいう。
「精算」とは、ベットメダル及び/又は貯留メダルを遊技者に対して払い出すことをいう。特に本実施形態では、ベットメダル及び/又は貯留メダルを、残メダル数表示装置14に加算表示することをいう。
「払出し」とは、上記精算によりメダルを払い出す(「遊技者に付与する」とも称する。以下同じ。)こと、又は役の入賞に基づきメダルを遊技者に払い出すことをいい、クレジットとして貯留すること、又はメダルを電子データとして遊技者に払い出すことをいう。本実施形態における払出しは、「50」枚を限界枚数として貯留し、役の入賞に基づき貯留数が「50」を超えた分のメダルは、スロットマシン10の内部に、上述した「残メダル(残メダル数表示装置14により表示)」として電子データで保存する(溜める)。
図10(d)では、ソレノイド151の先端に設けられたピン151の各位置を155(155A、155B、155C)で示しているが、ピン155が「進出する」とは、図面の紙面方向に向かって略垂直に進む(紙面表面に近づく)ことを指す。これに対し、ソレノイド151のピン155が「後退」するとは、図面の紙面に向かって略垂直に離れていく(紙面から遠ざかる)ことを指す。
さらにまた、以下の説明では、メダルMの位置等を、時計の針位置で示す場合がある。たとえば図10(a)において、メダルMの位置を時計の針位置で示す場合に、第2回転部材132の中心に対して真上にあるメダルMの位置を「12時の位置」と称し、一方、真下にあるメダルの位置を「6時の位置」等と称する。
本願発明において、たとえば「略180度」等の「略」とは、「概ね」と同義であり、実際の製品が必ずしも理論上の設計値と一致するわけではないことを意味している。たとえば、第1実施形態では、メダル支持ユニット130に6枚のメダルが取り付けられているので、360度回転(1回転)させれば6枚のメダルを検知することとなる。このため、理論上は、ちょうど60度の回転で1枚のメダルを検知するはずであるが、メダルの取付け位置や投入センサ141の取付け誤差等により、59度の回転でメダル1枚を検知する場合もあれば、61度の回転でメダル1枚を検知する場合もあり得る。
また、リブについても、中心に対して180度離れた位置に一対のリブを設けようとしたとき、製造誤差によっては、179度になってしまうかもしれないし、181度になってしまうかもしれない。ソレノイドユニット150の取付け誤差によっても、179度でリブと当接するかもしれないし、181度でリブと当接するかもしれない。したがって、理論上は、180度の回転でメダル支持ユニット130を停止させるように制御する場合であっても、179度とか、181度等で停止することは、十分に考えられる。
以上のような点を考慮して「略」と記載しているものであり、発明を不明確にする記載ではない。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態のメダル投入装置100が取り付けられたスロットマシン10(遊技機)を示す外観斜視図である。
また、図2は、図1中、スロットマシン10を示す正面図であり、スロットマシン10とともに、CRユニット200を図示したものである。
以下の図1及び図2の説明では、スロットマシン10に設けられている各装置の配置を中心に説明し、各装置の具体的説明は、後述する図3(ブロック図)等において行う。
図1に示すように、スロットマシン10の筐体は、フロントカバー11(「前扉」ともいう。)と、フロントカバー11によって前面側を閉じられた基体部12(「裏箱」又は「キャビネット」ともいう。)とから構成されている。図1では図示しないが、フロントカバー11を開けると、その開放がドアスイッチによって検知される。
このフロントカバー11は、基体部12の前面(開口面)を覆うようにして、基体部12に開閉可能に取り付けられている。図1に示すように、フロントカバー11の遊技者側には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、3つのストップスイッチ42、メダル投入装置100等が配置されている。さらに、図1では図示を省略するが、ベットスイッチ40及び精算スイッチ46の左側には、ベット数表示LED71、貯留数表示LED73、獲得数表示LED73が設けられている。
また、フロントカバー11の略中央部には、内部に配置されたリール31の一部が透視可能に形成された表示窓13が形成されている。
なお、表示窓13上の一部の領域(たとえば、リール31の視認領域の左側)に、ベット数表示LED71、貯留数表示LED72、獲得数表示LED73を設けることも可能である。
さらにまた、フロントカバー11の上方部及び側面部には、略枠状に演出ランプ21(フロントカバー11に設けられた当該ランプを枠ランプ21と称する場合がある)が配置されている。さらに、表示窓13の上方部には、画像表示装置23(図2参照)が設けられ、さらにその両側にはスピーカ22が配置されている。
3個のストップスイッチ42の下側には、残メダル数表示装置14が設けられている。残メダル数表示装置14は、遊技者が現在所有しているメダル枚数を電気的に表示するものであり、たとえば6桁のセブンセグメントディスプレイ(以下、「7セグ」と称する。)から構成される。
さらに、フロントカバー11の下方部には、下皿15が設けられている。さらにまた、下皿15の両側にもスピーカ22が設けられている。
なお、本実施形態では、メダル払出し口は設けられておらず、実際のメダルが下皿15に払い出される(排出される)ことはない。このため、下皿15は、たとえば遊技者の所持品等を置くためのもの等として使用される。
基体部12は、木材等を組み立てて、前面側が開口する中空箱形に構成したものである。そして、基体部12の内部において、その下方部には、スロットマシン10の電源となる電源ユニット(後述する電源基板50を含む)が設けられている。なお、本実施形態では、メダルを直接払い出すことがないため、従来のスロットマシンに設けられているホッパータンクを含むメダル払出し装置は設けられていない。
また、基体部12の内部において、略中央部には、板状のリールベースが固定されており、このリールベース上に、3つのリール31を含む図柄表示装置30が設けられている。そして、リール31上には、図柄が配置されており、リール31上の図柄が表示窓13を通して遊技者から視認可能となっている。
さらにまた、基体部12の内面側には、後述する各種の制御基板(メイン制御基板60、払出制御基板80、サブ制御基板80等)がそれぞれ所定位置に配置されている。
メイン制御基板60は、透明な基板ケース内に収容されている。この基板ケースは、メイン制御基板60の不正(ROM交換等)を防止するため、メイン制御基板60を内部に収容した後、かしめや、溶着(超音波による溶着、UV硬化剤による溶着、電熱による溶着等)により封止されている。
図2において、スロットマシン10の右側には、CRユニット200が配置されている。実際のホールでは、スロットマシン1台ごとにその台専用のCRユニット200が設けられる。CRユニット200は、スロットマシン10の間に配置されることから、メダルサンド等と称される場合がある。
CRユニット200は、遊技者がスロットマシン10で遊技を開始するときに、遊技媒体としてのメダルを貸し出すための装置である。紙幣投入口201は、メダルの貸出しに必要な紙幣(たとえば千円札)を挿入するための投入口である。CRユニット200内に挿入された紙幣が正しく認識されると、投入された紙幣に対応する度数が度数表示部204に表示される。度数表示部204は、たとえば3桁の7セグから構成される。たとえば千円札を投入したときは、度数として「10」と表示され、一万円札を投入したときは、度数として「100」と表示される。
貸出しボタン202は、度数表示部204に残度数が表示されていることを条件として、メダルを貸し出すときに遊技者に操作されるボタンである。たとえば、貸出しボタン202が1回押されるごとに、度数「10」に相当するメダルの貸出しが行われる。計算の簡略化のため、千円札を投入したときにCRユニットに表示される度数が「10」であり、度数「1」あたり貸し出されるメダル枚数が5枚であるとき、度数が「10」の表示のときに貸出しボタン202を押せば、50枚のメダルが遊技者に貸し出される。
そして、遊技者に貸し出されたメダルの情報は、CRユニット200からスロットマシン10側に送信され、スロットマシン10の残メダル数表示装置14に表示される。この例では、残メダル数として、「50」と表示される。したがって、貸出しボタン202を押したときに、現物のメダルが遊技者に貸し出されるわけではない。
また、遊技を終了する場合には、遊技者は、返却ボタン203を操作する。返却ボタン203が操作されると、残メダル数表示装置14に表示されたメダル枚数、及び度数表示部204に表示された度数に相当するメダル枚数が電子データとしてカード(磁気カードやICカード等)に記憶され、そのカードをカードリーダライタ205(排出口)から排出する。
図3は、第1実施形態におけるスロットマシン10等の制御の概略を示すブロック図である。
第1実施形態において、スロットマシン10は、メイン制御基板60と、払出制御基板70と、サブ制御基板80とを備える。そして、各制御基板に、それぞれ所定の周辺機器が接続されている。
図中、実線部がデータのやりとりを示す通信線であり、矢印の向きは、データの流れる方向を示している。たとえば、メイン制御基板60と払出制御基板70とは、双方向通信が可能に形成されている。これに対し、メイン制御基板60とサブ制御基板80とは、メイン制御基板60からサブ制御基板80に対して一方向の通信となっている。
また、スロットマシン10には、電源基板50から電力が直接供給されており、電源基板50からの電力が供給される様子を波線の矢印で示している。本実施形態では、電源基板50から、まず払出制御基板70に電源が供給され、払出制御基板70を介してメダル投入装置100及びメイン制御基板60に電力が供給される。さらに、メイン制御基板60からサブ制御基板80に電力が供給される。電源基板50には、所定量(たとえば、100ボルト)の交流電圧が供給されており、この電力を規定電圧の直流電圧に変換した後、各制御基板に供給している。
なお、電力の供給は、図3で示したものに限定されるものではなく、たとえば電源基板50から先ずメイン制御基板60に供給した後、メイン制御基板60を介して払出制御基板70やサブ制御基板80に電力を供給してもよい。
図3において、メイン制御基板60、払出制御基板70、及びサブ制御基板80は、いずれも、入力ポート及び出力ポート(図示せず)、CPU、RWM、及びROMを備える。
なお、実際には、これらの制御基板上には、CPU、RWM、及びROMを含むMPU(レジスタを含む)が搭載される。
メイン制御基板60と、図1等で図示したベットスイッチ40その他の操作スイッチを含む遊技進行用の周辺機器とは、入力ポート又は出力ポートを介して電気的に接続されている。入力ポートは、操作スイッチ等の信号が入力される接続部であり、出力ポートは、モータ32等の周辺機器に対して信号を送信する接続部である。
なお、サブ制御基板80と接続されたプッシュボタン83(「プッシュボタンユニット」ともいう。)は、双方向で信号の送受信が可能となっている。具体的には、プッシュボタン83の操作に基づいてサブ制御基板80に操作が行われた旨の信号を送信し、サブ制御基板80からプッシュボタン83に設けられたランプを発光させる等の演出を出力する。
メイン制御基板60において、RWMは、遊技の進行等に基づいた各種データ、演算した変数等を記憶(更新)可能な記憶媒体である。
ROMは、遊技の進行に必要なプログラムや各種データ(たとえば、データテーブル)等を記憶しておく記憶媒体である。
CPUは、遊技の進行に必要なプログラムの実行、演算等を行い、具体的には、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等を実行する。
図3に示すように、メダル投入装置100は、払出制御基板70に接続されている。ただし、これに限らず、メイン制御基板60とメダル投入装置100とを接続し、メイン制御基板60と払出制御基板70との双方向通信を介して、メダル投入装置100と払出制御基板70との間の通信を行ってもよい。
メダル投入装置100は、本発明の主要部であり、詳細は後述するが、図3に示すように、電子機器として、投入センサ141、3個のソレノイド151(151A〜151C)、2個の位置検出センサ142(142A及び142B)を備える。概要を説明すると、投入センサ141は、遊技者による回転部材(後述)の操作(メダルの投入操作)に基づいて、メダルの投入を1枚ずつ検知するセンサである。ソレノイド151は、回転部材が過回転とならないように、すなわちメダルの過投入とならないように、所定位置で停止させるためのものであり、ストッパーとして機能する。位置検出センサ142は、回転部材が現在どの位置にいるかを判断するために用いられるセンサである。
本実施形態では、メダル投入装置100によりメダルが投入されるものであるため、従来のスロットマシンに設けられていたメダルセレクタは設けられていない。したがって、メダルセレクタに設けられていた通路センサやブロッカは設けられていない。
図3において、メイン制御基板60には、遊技者が操作する操作スイッチとして、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、(左、中、右)ストップスイッチ42、及び精算スイッチ46が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、貯留されたメダルを当該遊技のためにベットするときに遊技者が操作するスイッチである。ベットスイッチ40は、最大枚数(たとえば3枚)のメダルをベットするためのベットスイッチのみが設けられる場合と、1枚投入用の1ベットスイッチ40、3枚投入用の3ベットスイッチ40、のように複数設けられる場合がある。
さらに、これに限らず、2枚ベット用のベットスイッチを設けてもよい。また、1枚、2枚、3枚ベット用のベットスイッチのうち、スロットマシン10の仕様に応じて、2つ又は3つ設けることも可能である。本実施形態のベットスイッチ40は、投入可能な最大枚数をベットするように構成されている。
また、スタートスイッチ41は、(左、中、右のすべての)リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
精算スイッチ46は、ベットされたメダル、及び/又は貯留(クレジット)されたメダルを払い戻すときに遊技者が操作するスイッチである。精算スイッチ46が操作されると、ベット及び/又は貯留されている枚数分のメダルが、残メダル数表示装置14に加算される。たとえば、現時点でのベット枚数が「3」、貯留枚数が「30」で、残メダル数表示装置14に表示されている残メダル枚数が「300」であるとき、精算スイッチ46を操作すると、ベット枚数及び貯留枚数は「0」となり、残メダル枚数(残メダル数表示装置14に表示される枚数)は「333」となる。
また、図4に示すように、メイン制御基板60には、ベット数表示LED71、貯留数表示LED72、獲得数表示LED73が接続されている。これらの各LEDは、実際には、表示基板や中継基板等を介して設けられているが、図3では図示を省略する。
ベット数表示LED71、貯留数表示LED72、獲得数表示LED73は、図1では図示していないが、たとえば、遊技者が操作する操作スイッチの左側端部等、遊技者が常に視認できる位置に設けられている。
ベット数表示LED71は、その時点でベットされているメダル枚数を表示するためのLEDである。本実施形態では、最大ベット枚数は3枚であるので、たとえば3個のLEDを並設し、0枚ベット時には「○○○」(ここで、「○」は消灯状態を示し、「●」は点灯状態を示す。)と表示し、1枚ベット時には「○○●」と表示し、2枚ベット時には、「○●●」と表示し、3枚ベット時には「●●●」と表示することが挙げられる。あるいは、7セグから構成し、「0」、「1」、「2」、「3」の数字を表示することが挙げられる。
貯留数表示LED72は、スロットマシン10内部に貯留(クレジット)されたメダル枚数を表示するLEDであり、上位桁を表示する7セグと、下位桁を表示する7セグとから構成されている。すなわち、貯留数表示LED71は、2桁を表示する。
貯留数表示LED72は、本実施形態では、「00」〜「50」(整数)の間の数字を表示する。
たとえば、メダルが全くベット及び貯留されていない状態では、ベット数表示LED71の表示は「0」、及び貯留数表示LED72の表示は「00」となっている。ここで、1枚のメダルが投入されると、当該遊技のためにその1枚のメダルがベットされ、ベット数表示LED71の表示は「0」から「1」になる。さらに、さらに2枚を追加投入すると、当該遊技のために3枚のメダルがベットされ(ベット限界枚数が3枚の場合)、ベット数表示LED71の表示は「3」となる。したがって、投入されたメダルが3枚までのときは、そのメダルは当該遊技のためにベットされ、貯留されない。さらにメダルが投入され続けると、スロットマシン10内部にメダルが貯留されるとともに、その貯留枚数が貯留数表示LED72によって表示される。
上記のように、本実施形態では、最大で50枚までのメダルを貯留可能となっている。したがって、貯留枚数が50枚となったとき(貯留数表示LED72に「50」と表示されたとき)は、それ以上、メダルは貯留されない。この状態で、仮に、メダル投入装置100を用いてメダルを投入すると、残メダル数表示装置14に加算される。本実施形態では、残メダル数表示装置14は、6桁まで表示可能であるので、「999999」枚までメダルを表示する(スロットマシン10内部に溜める)ことができる。
また、獲得数表示LED73は、役の入賞時に、払出し数を表示するLEDであり、上位桁を表示する7セグと、下位桁を表示する7セグとから構成されている。したがって、獲得数表示LED73は、貯留数表示LED72と同様に、2桁を表示する。
なお、獲得数表示LED73は、通常は獲得数を表示するが、エラー発生時にはエラーの内容(種類)を表示するLEDとして機能するため、「獲得数(又はエラー)表示LED73」と称する場合もある。
獲得数表示LED73は、払い出されるメダルがないときは、表示は「00」であるが、たとえば小役が入賞して1枚のメダルが払い出されると、獲得数表示LED73の表示は、「00」から「01」となる。
なお、獲得数表示LED73は、払い出されるメダルがないときは、消灯するように制御してもよい。
ここで、メダル払出しのある役(リプレイを除く)が入賞してその役に対応するメダルが払い出されるときは、残メダル数表示装置14に溜められることよりも優先して、貯留される。たとえば、小役入賞前の貯留枚数が「10」であるときは、1枚小役の入賞により、獲得数表示LED73の表示が「00」から「01」に更新されるとともに、貯留数表示LED72の表示が「10」から「11」に更新される。
さらにまた、役の入賞時に、貯留枚数が「50」を超えるときは、「50」を超えた分については、残メダル数表示装置14に溜められる。たとえば、役の入賞前に貯留枚数(貯留数表示LED72の表示)が「47」であり、残メダル数表示装置14の表示枚数が「200」であると仮定する。そして、小役の入賞によって8枚のメダルが払い出されるとき、3枚は貯留されて貯留枚数が「50」となり、「50」を超える5枚については、残メダル数表示装置14に加算され、残メダル数表示装置14の表示枚数は、「200」から「205」となる。
さらに、リプレイの入賞時は、メダルの貯留及び払出しは行われず、当該遊技でベットされていた枚数のメダルが再遊技のために自動ベットされる。たとえば、当該遊技を2ベット(2枚)で行い、リプレイが入賞したときは、2枚のメダルが自動ベットされる。同様に、当該遊技を3ベット(3枚)で行い、リプレイが入賞したときは、3枚のメダルが自動ベットされる。そして、リプレイの入賞に基づく自動ベットは、再遊技を行うためのメダルの投入であるので、その後に精算(返却)操作を行っても、当該メダルを精算することはできない。
なお、「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」では、リプレイに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、再遊技に係る条件装置の作動であって「入賞」ではないと解釈されている。しかし、本願(本明細書等)では、リプレイについても役の1つとして扱い(再遊技役)、リプレイに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したことを「リプレイの入賞」と称する。
また、メイン制御基板60には、図柄表示装置30のモータ32等が電気的に接続されている。
図柄表示装置30は、図柄を表示する(本実施形態では3つの)リール31と、各リール31をそれぞれ駆動するモータ32と、リール31の位置を検出するためのリールセンサ39とを含む。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段62によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役に対応する図柄の組合せを構成している図柄)を印刷したリールテープを貼付したものである。
また、各リール31には、1個(2個以上であってもよい)のインデックスが設けられている。インデックスは、リール31のたとえば周側面に凸状に設けられており、リール31が所定位置を通過したか否かや、1回転したか否か等を検出するときに用いられる。そして、各インデックスは、リールセンサ39により検知される。リールセンサ39の信号は、メイン制御基板60に電気的に接続されている。そして、インデックスがインリールセンサ39を検知する(切る)と、その入力信号がメイン制御基板60に入力され、そのリール31が所定位置を通過したことが検知される。
また、リールセンサ39がリール31のインデックスを検知した瞬間の基準位置上の図柄を予めROMに記憶している。これにより、インデックスを検知した瞬間の基準位置上の図柄を検知することができる。
なお、図1では詳細を省略しているが、スロットマシン10のフロントカバー11に設けられた表示窓13から、横方向に並列された3つのリール31(左リール31、中リール31、及び右リール31)が見えるように配置されている。さらに、各リール31は、表示窓13から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓13から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
さらにまた、表示窓12から見える9個の図柄に対し、有効ラインが設定されている。
ここで、「有効ライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させる図柄組合せラインであり、かつ、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。たとえば、本実施形態では、水平方向中段の有効ライン(1本)のみが定められ、他の図柄組合せラインは、全て無効ラインとなっている。
図3に示すように、メイン制御基板60は、以下の役抽選手段61等を備える。なお、以下の各手段は例示であり、例示した手段に限定されるものではない。
役抽選手段61は、遊技ごとに、遊技開始時に、役(条件装置)の抽選を行うものである。ここで当選する条件装置は、役の単独当選になる場合と、複数種類の役の重複当選になる場合とを有する。
本実施形態の役は、大別して、特別役、小役、リプレイを有する。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(役が入賞する。以下同じ。)と、その役に対応する枚数のメダルが払い出される。
特別役は、通常遊技から特別遊技に移行させる役である。特別役の種類としては、1BB(第1種ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、SB(シングルボーナス)が挙げられる。
上記の1BBやRBの入賞によってそれぞれ移行する1BB遊技及びRB遊技は、出玉率が1を超えるように設定されていることで、通常遊技以上にメダル獲得が期待できる、遊技者にとって有利な遊技である。
また、小役とは、当該遊技で所定枚数のメダルが払い出される役である。小役ごとに入賞時の払出し枚数が予め設定されており、小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したとき(その小役が入賞したとき)は、その小役に対応する枚数のメダルが払い出される。
さらにまた、リプレイ(再遊技役)とは、メダルの払出しはないが、当該遊技で投入した枚数のメダルが自動投入され、再遊技が可能となる役である。
上述した各役において、役に当選した遊技でその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、次遊技以降に持ち越される役と、持ち越されない役とが定められている。
持ち越される役は、特別役である。特別役に当選したときは、特別役が入賞するまでの遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
一方、特別役の当選は持ち越されるのに対し、特別役以外の小役及びリプレイは、持ち越されない。役の抽選において、小役又はリプレイに当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役に当選した遊技では、その当選した役に対応する図柄の組合せが入賞可能にリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
役抽選手段61は、たとえば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数や、MPUに備えられている乱数生成回路等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
乱数発生手段は、所定の領域(たとえば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数は、たとえば200n(ナノ)secで1カウントを行うカウンターが0〜65535の範囲を1サイクルとしてカウントし続ける乱数(ハードウェア乱数)や予め定められたランダムな数値順序(数列)に対してMPUに入力されるクロックの周期毎に更新する乱数(内蔵乱数)であり、スロットマシン10の電源が投入されている間は、乱数をカウントし続ける。
乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41が操作(オン)された時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、役抽選テーブルと照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。たとえば、抽出した乱数値が特別役の当選領域に属する場合は、特別役の当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
なお、抽出した乱数を演算により加工して役抽選テーブルと照合してもよい。
役抽選テーブルは、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。役抽選テーブルは、遊技状態ごとに設けられ、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
リール制御手段62は、リール31の回転開始命令を受けたとき、特に本実施形態ではスタートスイッチ41が操作されたときに、すべて(3つ)のリール31の回転を開始するように制御するものである。さらに、リール制御手段62は、役抽選手段61により役の抽選が行われた後、役抽選結果に対応する停止位置決定テーブルを選択するとともに、ストップスイッチ42が操作されたときに、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングに基づいて、そのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
たとえば、リール制御手段62は、少なくとも1つの役に当選した遊技では、リール31の停止制御の範囲内において、当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能にリール31を停止制御するとともに、当選役以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール31を停止制御する。
ここで、「リール31の停止制御の範囲内」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでの時間又はリール31の回転量(移動コマ(図柄)数)の範囲内を意味する。
本実施形態では、リール31は、定速時は1分間で約80回転する速度で回転される。
そして、ストップスイッチ42が操作されたときは、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31を停止させるまでの時間が190ms以内に設定されている。これにより、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からリール31が停止するまでの最大移動コマ数が4コマに設定されている。
そして、ストップスイッチ42の操作を検知した瞬間に、リール31の停止制御の範囲内にある図柄のいずれかが所定の有効ラインに停止させるべき図柄であるときは、ストップスイッチ42が操作されたときに、その図柄が所定の有効ラインに停止するように制御される。
すなわち、役の当選時にストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選した役に係るその図柄が所定の有効ラインに停止しないときには、リール31を停止させるまでの間に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選した役に係る図柄をできる限り所定の有効ラインに停止させるように制御する(引込み停止制御)。
また逆に、ストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止してしまうときは、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選していない役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御する(蹴飛ばし停止制御)。
さらに、複数の役に当選している遊技では、入賞させる役の優先順位が予め定められており、所定の優先順位によって、最も優先する図柄の引込み停止制御を行う。
入賞判定手段63は、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したか否かを判断する。入賞判定手段63は、たとえばリールセンサ39がインデックスを検知してからのモータ32のステップ数を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。ただし、入賞判定手段63は、ストップスイッチ42が操作され、リール31の停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
図3において、払出制御基板70は、CRユニット200及びメイン制御基板60と双方向通信が可能となっており、スロットマシン10の制御基板のうち、メダルの投入及び払出しの制御を担当する基板である。
CRユニット200から、貸しメダル枚数の情報が送信されると、その情報は、払出制御基板70に設けられたRWMの所定の記憶領域に記憶され、かつ、残メダル数表示装置14に表示される。
また、メダル投入装置100を用いてメダルが投入されると(後述する投入センサ141からの信号を受信すると)、投入されたメダル枚数だけ、残メダル数から差し引き、残メダル数表示装置14の表示を更新する。さらに、メイン制御基板60の入賞判定手段63により役が入賞したと判定されると、その入賞役に対応するメダル枚数の情報が払出制御基板70に送信される。そして、入賞役に相当するメダル枚数の信号が払出制御基板70に送信され、その信号に基づいて、残メダル数表示装置14又は貯留数表示LED72の表示を更新する。
本実施形態では、払出制御基板70のRWMには、残メダル数表示装置14で表示すべき残メダル数のデータが記憶されている。これに対し、現在のベット数及び貯留数のデータについては、メイン制御基板60のRWMに記憶している。
ただし、これに限らず、払出制御基板70のRWMに、現在のベット数、貯留数、及び残メダル数のすべてのデータを記憶しておいてもよい。
また、図3の例では、ベット数表示LED71及び貯留数表示LED72は、メイン制御基板60に接続されているが、払出制御基板70とベット数表示LED71及び貯留数表示LED72とを電気的に接続し、払出制御基板70により、ベット数表示LED71及び貯留数表示LED72の表示を制御してもよい。
あるいは、図3に示すように、ベット数表示LED71及び貯留数表示LED72は、メイン制御基板60に接続しておき、一方、払出制御基板70のRWMに、現在のベット数及び貯留数のデータを記憶しておく。そして、ベット数や貯留数に変化があったときは、そのデータをメイン制御基板60に送信して、メイン制御基板60が、そのデータに基づいてベット数表示LED71及び貯留数表示LED72の表示を制御してもよい。
また、メイン制御基板60は、外部集中端子板300と電気的に接続されている。そして、メイン制御基板60は、たとえば特別遊技を実行するときは、外部集中端子板300に対して外端信号(特別遊技の実行信号)を送信する。その外端信号は、外部集中端子板300から、スロットマシン10上に設けられたホールの遊技情報表示装置や、ホールコンピュータ400に送信される。
さらにまた、メイン制御基板60とサブ制御基板80とは電気的に接続されており、メイン制御基板60内にあるシリアル通信回路により、サブ制御基板80に一方向で演出等に必要な情報(信号、データ、制御コマンド等)を送信する。送信する情報としては、たとえば、異常(エラー)が発生した旨の情報、メダルが投入された旨の情報、スタートスイッチ41が操作された旨の情報、役の抽選結果(当選役)の情報、リール31の回転が開始された旨の情報、ストップスイッチ42が操作されたかの情報、リール31が停止した旨の情報、各リール31の停止位置(有効ラインに停止した図柄)の情報、入賞役の情報、メダルの払出しの情報等が挙げられる。
サブ制御基板80は、遊技中及び遊技待機中における演出(情報)の選択や出力等を制御するものであり、CPU、RWM、及びROMを備える。
サブ制御基板80におけるRWMは、演出を制御するときに取り込んだデータ等を一時的に記憶可能な記憶媒体である。
また、ROMは、演出用データとして、プログラムや各種データ等を記憶しておく記憶媒体である。
サブ制御基板80の演出制御手段81は、当選役及び遊技状態等に応じて、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を抽選によって決定する。
演出ランプ21は、たとえばLED等からなり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、演出ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓13から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ、リール31の上部からリール31上の図柄を照光する蛍光灯、スロットマシン10のフロントカバー11前面に配置され、役の入賞時等に点滅する枠ランプ21(図1参照)等が含まれる。
また、スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、ドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や、遊技情報等を表示するものである。
さらに、サブ制御基板80に電気的に接続される演出用の周辺機器として、プッシュボタン83及び十字キー84が設けられている。プッシュボタン83及び十字キー84は、たとえば遊技者が意図する情報を表示させたりするときや、ホール管理者(店長等)が各種の設定を変更するとき等に用いられる。
以上の構成からなるスロットマシン10において、遊技の開始時には、遊技者は、メダル投入装置100を操作して(後述するメダル支持ユニット130を回転操作して)メダルを投入するか、又はベットスイッチ40を操作して予め貯留されたメダルを投入し、スタートスイッチ41を操作(オン)する。スタートスイッチ41が操作されると、リール制御手段62は、すべてのモータ32を駆動制御して、すべてのリール31を回転させるように制御する。このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓13内で上下方向に移動表示される。また、スタートスイッチ41が操作されると、役抽選手段61は、役の抽選を行う。
そして、遊技者は、ストップスイッチ42を押すことで、そのストップスイッチ42に対応するリール31(たとえば、左ストップスイッチ42に対応する左リール31)の回転を停止させる。ストップスイッチ42が操作されると、リール制御手段62は、そのストップスイッチ42に対応するモータ32を駆動制御して、そのモータ32に係るリール31の停止制御を行う。
そして、すべてのリール31の停止時における図柄の組合せにより、当該遊技の遊技結果を表示する。さらに、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したとき(その役の入賞となったとき)は、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。払い出されたメダルは、貯留数表示LED72の表示に加算されるか、又は残メダル数表示装置14の表示に加算される。
続いて、本実施形態のメダル投入装置100について説明する。
図4及び図5は、メダル投入装置100を示す図である。図4中、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は底面図を示す。
さらに、図5中、(a)は背面図を示し、(b)は左側面図を示す。
さらにまた、図6〜図9は、メダル投入装置100の分解斜視図を示す図である。
ここで、図6及び図7は、正面(前面)側から見た図であり、図6中、「A方向」と、図7中、「A方向」とが同軸上にある。すなわち、図6及び図7で、前面側から見たメダル投入装置100の分解斜視図全体を示している。
また、図8及び図9は、背面(後面)側から見た図であり、図8中、「B方向」と、図9中、「B方向」とが同軸上にある。すなわち、図8及び図9で、背面側から見たメダル投入装置100の分解斜視図全体を示している。
以下、図6及び図7を中心としつつ、適宜、他図を用いて、メダル投入装置100を説明する。
メダル投入装置100は、第1ベース部材110と、第2ベース部材120と、メダル支持ユニット130と、回転トルク調整機構部160と、ソレノイドユニット150等とを備える。
メダル支持ユニット130は、略円板状に形成された2枚の第1回転部材131及び第2回転部材132と、遊技媒体であるメダルMを備える。
本実施形態のメダル支持ユニット130には、6枚のメダルMが用いられている。第1回転部材131には、中空部を有する中心軸131bと、中心軸131bを中心としてメダルMの外形の少なくとも半分を超える範囲を縁取るように形成されたメダル配置部131aとを備える。本実施形態では、上述したように、メダルMの厚みは約1mmに形成されており、メダルMがメダル配置部131a内に収容されたときには、メダル配置部131aの周縁とメダルMの高さとが略面一となるように形成されている。さらに、メダル配置部131aは、円周方向に等間隔で60度ごとに形成されている。本実施形態では、メダル支持ユニット130には、6枚のメダルMが設けられるので、「360/6」度間隔(等間隔)でメダル配置部131aが形成されている。
一方、第2回転部材132の中心部には、嵌合穴を含めた形状となっている切欠き132aが形成されており、切欠き132aの一部が第1回転部材131の中心軸131bと嵌合可能に形成された形状となっている。このため、第1回転部材131に第2回転部材132を重ねたときは、第1回転部材131の中心軸131bが、第2回転部材132の切欠き132a内に形成された嵌合穴を貫通する。
さらに、第2回転部材132には、中心に対して120度間隔で3か所にねじ通し穴132bが形成されている。一方、第1回転部材131には、中心に対して120度間隔で3か所にねじ穴131jが形成されている。
第1回転部材131の各メダル配置部131aにそれぞれメダルMを配置した後、第2回転部材132をその上から被せる。そして、ねじS04(図において、ねじには「S」で始まる符号を付している。)をねじ通し穴132bを貫通させてねじ穴131jにねじ止めすれば、6個のメダルMは、第1回転部材131と第2回転部材132との間に挟まれ、固定される。
また、この場合に、メダルMは、外方向に引っ張っても抜けないように形成されている。第1回転部材131のメダル配置部131aが、メダルの円周の半分を超える長さの壁をもって形成されていれば、メダルMが外方向に引っ張っても抜けることはない。
さらに、メダル配置部131aの内径は、メダルMの外径よりもわずかに大きく形成されている。したがって、メダル配置部131a内に配置されたメダルMは、メダル配置部131a内で回転可能である。ただし、第1回転部材131と第2回転部材132とを重ね合わせたときに、第2回転部材132がメダルMに圧接されるように寸法を設計すれば、メダルMはメダル配置部131a内で回転することなく、固定される。
ここで、第1回転部材131及び第2回転部材132は、いずれも、樹脂材料から形成されている。また、第1回転部材131の色については特に限定されないが、第2回転部材132は、透明な樹脂材料、たとえばアクリル樹脂から形成されている。このようにするのは、メダルMが第1回転部材131のメダル配置部131aに収容された後、その上から第2回転部材132を被せたとき、第2回転部材132側からメダルMの全範囲が視認できるようにするためである(図10(d)参照)。
メダル支持ユニット130のうち、支持軸133は、第1回転部材131及び第2回転部材132の回転軸となる。支持軸133は、第1ベース部材110の背面側において略中央位置に取り付けられる。図6に示すように、支持軸133の第1ベース部材110側の面には、ねじ穴133aが形成されている。一方、図8に示すように、第1ベース部材110の略中央位置には、ねじ通し穴110fが形成されている。そして、ねじS02を、ねじ通し穴110fを貫通させて支持軸133のねじ穴133aにねじ止めすれば、支持軸133は、第1ベース部材110に固定される。そして、第1回転部材131の回転軸131b内に支持軸133に挿入すれば、メダル支持ユニット130は、第1ベース部材110に対して回転自在に取りつけられる。
投入センサ141は、メダル支持ユニット130のメダルMを検知するためのセンサ(光学センサ)であり、第1ベース部材110に取り付けられる。第1ベース部材110には、図6等に示すように、投入センサ取付け部110hが形成されており、この部分に投入センサ141の一部が嵌合した後、ねじS06によってねじ止めされる。詳細は後述するが、メダル支持ユニット130が回転すると、メダルMが投入センサ141の光軸上を通過することで、メダルMを検知する。
図10は、メダル支持ユニット130を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は裏面図を示す。また、(d)は、メダルMと、メダル配置部131aと、透明な第2回転部材132との関係を示す拡大図である。さらにまた、(e)は、図中(c)に、3個のソレノイド151A〜151Cに設けられたピン155A〜155Cの位置を示す図である。
第2回転部材132は、図10(a)に示すように、その中心部に、第1回転部材131の中心軸131bが嵌合するように一部円形に形成された部分と、扇形状に形成された部分とからなる切欠き132aを備える。
ここで、中心から真上方向を12時方向、中心から水平右方向を3時方向、中心から真下方向を6時方向、中心から水平左方向を9時方向とすると、図10(a)において、切欠き132aの上側部分は、約9時〜1時の範囲の扇形の切欠き(中心からの角度で、約120度)となっている。一方、切欠き132aの下側部分は、約5時〜7時の範囲の扇形の切欠き(中心からの角度で、約60度)となっている。
さらにまた、第1回転部材131の背面側(図10(c))において、中心軸131bの周囲部には、中心軸131bの内部の中空をそのまま有する状態の円筒状体131hが形成されている。さらに、図10(c)に示すように、円筒状体131hの天面には、12個の略半球状のくぼみ131dが中心に対して等間隔で並べられている。よって、くぼみ131dの中心からの間隔は、30度となっている。また、くぼみ131dと隣接するくぼみ131dとは、ほぼ接触している。
さらに、円筒状体131hの外周壁には、2箇所に、第1リブ131eが設けられている。第1リブ131eは、第1回転部材131の中心から半径方向に伸びる壁状のものであり、一対設けられている。一対の第1リブ131eは、第1回転部材131の中心に対して180度離れた配置されている。
さらに、円筒状体131hの外周面に対して、所定距離を隔てて、円周状壁131iが形成されている。この円周状壁131iの上側約半分には、ラチェットギヤ131cが形成されている(図10(b)参照)。また、円周状壁131iの内周壁側には、第1回転部材131の中心方向に伸びる壁状の一対の第2リブ131fが設けられている。一対の第2リブ131fは、第1回転部材131の中心に対して180度離れた位置に配置されている。さらに、本実施形態では、後述するソレノイドユニット150の配置の都合上、第1リブ131eに対して、第1回転部材131の中心から約15度ずれた位置に配置されている。
さらにまた、円周状壁131iの外周壁側のうち、ラチェットギヤ131cが形成されていない部分(下側約半分)には、第1回転部材131の中心から半径方向に伸びる壁状の一対の第3リブ131gが設けられている(図10(b)及び(c)参照)。一対の第3リブ131gは、第1回転部材131の中心に対して180度離れた位置に配置されている。本実施形態では、一対の第1リブ131eと、一対の第3リブ131gは、第1回転部材131の中心を通る一直径線上に位置している。
図11(a)、(b)は、上述したラチェットギヤ131cとラチェット爪134とのかみ合いを示す図である。図11(b)は、図11(a)のかみ合い部分を拡大して示す図である。
ラチェット爪134がメダル投入装置100に取り付けられ、ラチェットギヤ131cとかみ合うための部品として、図6及び図7に示すように、ねじS05、ワッシャ136、支持軸135、ねじりコイルばね137を備える。
図6において、ねじS05は、ワッシャ136、ラチェット爪134に形成された穴134a、支持軸135の中空部を通過して、第2ベース部材120に形成されているねじ穴(図7では見えないが、第2ベース部材120の前面側に形成されている)にねじ止めされる。これにより、ラチェット爪134は、第2ベース部材120の前面側において、支持軸135を回転軸として回動自在に取り付けられる。このとき、ラチェット爪134の先端部134bは、第2ベース部材120に形成された開口穴120g(図9参照)を貫通し、第2ベース部材120の裏面側(図9中、見える側)に突出する。
一方、図9において、ねじりコイルばね137は、第2ベース部材120の裏面側に設けられたボス120fに取り付けられる。具体的には、ねじりコイルばね137のコイル内径内にボス120fを挿入するように取り付けられる。そして、ねじりコイルばね137の一端は、図9中、第2ベース部材120に形成された係合部120hと係合し、他端は、ラチェット爪134の先端部134bと係合する。これにより、ラチェット爪134は、その爪部134cがラチェットギヤ131c側に押し付けられるように付勢される。
以上の構成により、図11(a)及び(b)に示すように、ラチェットギヤ131cの歯と、ラチェット爪134の先端に形成された爪部134bとがかみ合うようになる。
また、図11(b)に示すように、ラチェットギヤ131cの歯形は、図11(b)中、右側が傾斜面となり、左側が略垂直面となる略山形である。このため、ラチェットギヤ131cとラチェット爪134とがかみ合うと、ラチェットギヤ131c、すなわち第1回転部材131は、図11(b)中、時計回りにのみ回転し、反時計回りには回転しない。
なお、ラチェットギヤ131cの歯は、本実施形態では、約5度間隔で形成されている。
図11(b)において、第1回転部材131が時計回りに回転するときは、ラチェット爪134がねじりコイルばね137の押し付け力に抗してラチェットギヤ131cの歯面から浮き上がり、歯飛びを起こし、次のラチェットギヤ131cの歯(反時計方向に1つ進んだ歯)とかみ合う。
これに対し、第1回転部材131を図11中、反時計回りに回転させようとすると、ラチェットギヤ131cの歯面とラチェット爪134の爪部134bとが略垂直に接しているため、接触面ですべりが生じず、歯飛びは生じない。これにより、第1回転部材131、ひいてはメダル支持ユニット130は、ワンウェイ型となる。すなわち、図6の前面側から見れば、メダル支持ユニット130は、反時計回りにのみ回転可能となる。
仮に、メダル支持ユニット130が双方向に回転可能であるとすると、一旦投入操作をしたメダルMが、メダル支持ユニット130を逆回転させれば、メダル投入口から出て戻ってくることになってしまう。しかし、上記のようにメダル支持ユニット130の回転方向を一方向としているので、メダル支持ユニット130のメダルMを一旦スロットマシン10の内部に投入した後は、メダル支持ユニット130を逆回転させてメダル投入口から再度出すことはできない構造となっている。
なお、図11(b)において、ラチェットギヤ131cの歯と、ラチェット爪134とがかみ合っているときには、両者間のかみ合いに全く隙間がないわけではなく、わずかに遊びを持たせている。このようにするのは、たとえばメダル支持ユニット130が、正確に60度回転して停止したときに、ラチェットギヤ131cとラチェット爪134とがかみ合わず、ラチェット爪134がラチェットギヤ131cから浮いてしまうことを防止するためである。
図7において、回転トルク調整機構部160は、メダル支持ユニット130を回転させたときにクリック感を持たせるために設けられている。
回転トルク調整機構部160は、図7に示すように、球体163(163A及び163Bの2個)、圧縮コイルばね162(162A及び162Bの2個)、ばねキャップ161、ねじS08、ばねアジャスター164、押さえ板165、ねじS09を備える。
ばねキャップ161は、一対の中空円筒部161aを有するものであり、各中空円筒部161a内に、それぞれ圧縮コイルばね162が収容される。ばねキャップ161の中央部には、ねじ通し穴161bが形成されている。
そして、図9において、ねじS08は、ねじ通し穴161bを貫通して、第2ベース部材120に形成されたねじ穴120cにねじ止めされる。ここで、ばねキャップ161の中空円筒部164aにおいて、第2ベース部材120側の先端部の外径は、先端部以外の部分の外径よりもわずかに小さく形成されており、中空円筒部164aの先端部のみが第2ベース部材120に形成された穴120b内に入り込む。これにより、ばねキャップ161は、第2ベース部材120に位置決めされ、かつ、上述したねじS08で固定される。
図9において、ばねアジャスター164は、中空円筒部164aと、ねじ通し穴164cと、2個のボス部164bとを有する。ねじ通し穴164cと中空円筒部164aとは貫通している。2個のボス部164bは、ばねキャップ161の各中空円筒部161a内に入り込む。さらに、中空円筒部164aは、第2ベース部材120に形成された位置決めボス120i内に入り込む。これにより、ばねアジャスター164とばねキャップ161とが一体となり、第2ベース部材120に対して位置決めされる。
さらに、ばねアジャスター164上に押さえ板165が配置され、ねじS09は、押さえ板165に形成されたねじ通し穴165a、ばねアジャスター164のねじ穴164c、中空円筒部164aを貫通する。そして、第2ベース部材120の位置決めボス120iの上面部にはねじ穴が形成されており、このねじ穴にねじS09をねじ止めすれば、ばねアジャスター164及び押さえ板165は第2ベース部材120から外れることなく固定される。
ここで、押さえ板165は、ねじりコイルばね137を上から押さえつける役割も有する。図7に示すように、押さえ板165には、押さえ部165bが設けられており、押さえ板165がねじ止めされたときに、ねじりコイルばね137のコイル部分を上から押さえつける。具体的には、押さえ板165がねじS09で固定されたときに、押さえ板165の押さえ部165bは、ねじりコイルばね137を取り付けたボス120f(図9参照)の上面を押さえつける。これにより、ねじりコイルばね137は、ボス120fから外れなくなる。
図7において、圧縮コイルばね162の先端には、球体163が取り付けられる。球体163は、第2ベース部材120に形成された穴120bを貫通して、図7中、前面側に露出する。そして、球体163は、第2ベース部材120に取り付けられたメダル支持ユニット130のうち、第1回転部材131に形成されたくぼみ131d(図10(c)参照)内に入り込む。2つの球体163は、第2ベース部材120に取り付けられた中心軸133に対して180度離れた位置に存在するので、第1回転部材131に形成された12個のくぼみ131dのうち、180度離れた2箇所にそれぞれ入り込む。ここで、球体163の直径は、くぼみ131dの内径より小さく、球体163の約1/3程度がくぼみ131d内に入り込むように形成される。
球体163がくぼみ131d内に入り込んでいるとき、圧縮コイルばね162の一端側は、ばねアジャスター164のボス部164bにより固定されているので、圧縮コイルばね162の他端側は、球体163をくぼみ131d内に押し込むように作用する。これにより、球体163には、圧縮コイルばね162により、くぼみ131d内に押し付ける力が発生している。
ここで、押さえ板165をねじS09をねじ止めする際に、ねじS09のねじ込み深さ(締結の程度)により、押さえ板165を介してばねアジャスター164のボス部164bがばねキャップ161の中空円筒部161a内に入り込む深さを調整することができる。これにより、圧縮コイルばね162の指定高さを調整することができるので、圧縮コイルばね162による球体163の押付け力を調整することができる。たとえばねじS09を最後までねじ止めすれば、圧縮コイルばね162の押付け力を最大限にすることができる。一方、ねじS09を最後までねじ込むことなく、ねじ込み途中の位置で止めれば、圧縮コイルばね162の押付け力を弱くすることができる。
なお、圧縮コイルばね162の押付け力は、ねじS09のねじ込み深さ以外に、たとえば圧縮コイルばね162のばね定数(たとえば、有効巻き数や材料の弾性係数)等によっても調整可能である。
この状態において、メダル支持ユニット130を(手動で)回転させると、球体163は、くぼみ131d内から押し出される力が働き、隣のくぼみ131d内に移動する。球体163が、くぼみ131d内から押し出され、隣のくぼみ131d内に移動したときは、メダル支持ユニット130は、30度回転することとなる。
以上より、メダル支持ユニット130を手動で回転させたときは、負荷なく回転するのではなく、回転トルク調整機構部160の作用により、一定のクリック感が得られる。具体的には、30度回転させることに、球体163のくぼみ131d間の移動に伴い、「カチカチ」と音がする。
さらに、メダル支持ユニット130を回転させれば、それまでかみ合っていたラチェットギヤ131cとラチェット爪134のかみ合いがはずれ、メダル支持ユニット130の回転を停止させれば、改めて、ラチェット爪134とラチェットギヤ131とがかみ合う。ラチェット爪134は、ねじりコイルばね137によりラチェットギヤ131c側に付勢されているので、その付勢力の分だけ、メダル支持ユニット130の回転時にトルク(負荷)を発生させることなる。
したがって、メダル支持ユニット130を回転させれば、ラチェットギヤ131cとラチェット爪134とのかみ合いがはずれるごとに「カチカチ」と音を発生させる。
以上のようにして、メダル支持ユニット130は、負荷なく自由に回転可能となっているのではなく、回転させるためには一定の負荷を有する。これにより、遊技者が、メダル支持ユニット130を勢いよく回転させても、減速させることができる。メダル支持ユニット180は、遊技者により回転操作が行われたとき、所定位置で(たとえば、3枚投入時には180度回転したところで)停止させる必要がある。メダル支持ユニット130の停止は、後述するソレノイドユニット150により行われるのであるが、上記のように、メダル支持ユニット130の回転中に減速力が働くようにすれば、メダル支持ユニット130は、停止しやすくなる。
図7において、ソレノイドユニット150は、メダル支持ユニット130の回転を、所定位置で強制的に停止させるためのものである。図7に示すように、ソレノイドユニット150は、3個のソレノイド151(151A〜151C)、ソレノイド151の可動軸となるプランジャー153、プランジャー153の先端に取り付けられる可動部材154、プランジャー153を前方に押し出す力を付与するための圧縮コイルばね152(152A〜152C)、3個のソレノイド151を収容するソレノイド収容部156、各ソレノイド151をソレノイド収容部156内に固定するねじS10(S10A〜S10C)、ソレノイド収容部156を第2ベース部材120に固定するためのねじS11(4個)を備える。
また、プランジャー153の先端部は、円板状に形成されており、この円板状部分が、可動部材154に形成したU形溝(図9参照)内に入り込む形状となっており、プランジャー153の先端に可動部材154が取り付けられる。可動部材154の先端には、それぞれピン155(155A〜155C)が形成されている(図7、図9参照)。
そして、本実施形態では、ソレノイド151の駆動により、ピン155を上下に移動させる。
さらに、図5(b)等に図示されているように、圧縮コイルばね152は、そのコイル内部にプランジャー153が挿入されるように取り付けられるとともに、ソレノイド151の上面(可動部材154が位置する側の面)と可動部材154の間に位置する。これにより、圧縮コイルばね152は、プランジャー153を前方に押し出す力を付与している。そして、ソレノイド151に電磁力を発生させている状態では、圧縮コイルばね152のばね力に抗してプランジャー153を後退させる。これに対し、ソレノイド151に電磁力を発生させていない状態では、プランジャー153は、圧縮コイルばね152のばね力によって前方に押し出される。すなわち、ソレノイド151の駆動制御によって、プランジャー153を前後に移動させることができる。
図11(c)は、第1回転部材131と、ソレノイド151及び可動部材154との位置関係を示す図である。
図6及び図7に示すように、メダル支持ユニット130は、第2ベース部材120の前面側に取り付けられる。そして、第1回転部材131に形成された第1リブ131e〜第3リブ131gは、第2ベース部材120に対して背面側を向いている。
これに対し、ソレノイドユニット150は、図7に示すように、第2ベース部材120の背面側から取り付けられる。
ソレノイドユニット150が第2ベース部材120に取り付けられると、メダル支持ユニット130の第1リブ131e〜第3リブ131gが設けられた面と、可動部材154の先端部のピン155とが対向するように配置される。
ここで、図7に示すように、第2ベース部材120には、貫通穴120e(3か所)が形成されており、ピン155は、この貫通穴120eを通過して、第2ベース部材120の背面側から、第2ベース部材120の前面側に位置する第1回転部材131の第1リブ131e〜第3リブ131gの方向に進出可能となっている。
これにより、メダル支持ユニット130とソレノイド151との位置関係は、背面側から見て、第2ベース部材120を除去して考えると、図11(c)に示すような位置関係となっている。
図10(e)では、第1回転部材131の第1リブ131e〜第3リブ131gと、可動部材154のピン155(155A〜155C)との位置関係を示している。
図10(e)では、第1回転部材131を背面側から見ているので、第1回転部材131は、時計回りに回転される。そして、ピン155A〜155Cがそれぞれソレノイド151A〜151Cによって後退している状態では、ピン155A〜155Cと、第1リブ131e〜第3リブ131gは、いずれも、接触しない。すなわち、メダル支持ユニット130は、ピン155によって妨げられることなく回転自在な状態となる。
これに対し、たとえばピン155Aが第1回転部材131側に進出した場合、図10(e)に示すように、ピン155Aと、一方の第1リブ131eとが当接し、これ以上、第1回転部材131は回転することが不可能となる。すなわち、ピン155Aによりメダル支持ユニット130の回転が抑止される。
また、図10(e)の状態において、ピン155Aが後退し、ピン155Aと第1リブ131eとが当接しておらず、ピン155Bが前方(第1回転部材131側)に進出していると仮定する。この場合には、第1回転部材131は、図中、時計回りに回転可能となり、図10(e)中、一方の第2リブ131fと、ピン155Bとが当接するまで回転させることができる。すなわち、図10(e)の状態から、約60度回転させることができる。
一方、図10(e)の状態において、ピン155A及び155Bが後退し、ピン155Cのみが前方(第1回転部材131側)に進出していると仮定する。
この場合には、図10(e)中、一方の第3リブ131gがピン155Cと当接するまで第1回転部材131を回転させることができるので、図10(e)の状態から約120度回転させることができる。
さらに、図10(e)の状態において、ピン155A〜155Cのすべてが後退しており、第1回転部材131が60度回転した後に、ピン155Aが前方に進出するとき、図10(e)中、第1回転部材131の中心より左側にある第1リブ131eがピン155Aと当接するまで第1回転部材131を回転させることができる。すなわち、図10(e)の状態から、第1回転部材131を180度回転させることができる。
なお、第1回転部材131が180度回転可能な場合において、第1回転部材131が60度回転する前に、投入センサ141の検知結果に基づいてピン155Aを前方に進出させることも可能である。この点については後述する。
以上のようにして、第1回転部材131、ひいてはメダル支持ユニット130の回転量(回転角度)を、ソレノイド151を用いて制御することができる。
たとえば、図10(e)の位置でメダル支持ユニット130が停止しているとき、ピン155Aを前方に進出させておけば、ピン155Aと第1リブ131eとが当接しているので、メダル支持ユニット130を回転させることができない。
また、図10(e)の位置でメダル支持ユニット130が停止しているときに、ピン155Bのみを前方に進出させておけば、メダル支持ユニット130は、60度だけ回転可能な状態となる。
同様に、図10(e)の位置でメダル支持ユニット130が停止しているときに、ピン155Cのみを前方に進出させておけば、メダル支持ユニット130は、120度だけ回転可能な状態となる。
さらに同様に、図10(e)の位置でメダル支持ユニット130が停止しているときに、たとえば60度、メダル支持ユニット130が回転した後に、ピン155Aを前方に進出させれば、メダル支持ユニット130は、180度だけ回転可能な状態となる。
なお、上記のように、メダル支持ユニット130の過回転を抑止するのは、遊技者が、投入すべきメダルを有さない状態であってもメダル支持ユニット130が回転可能な状態となり、メダルの投入動作ができてしまうことをなくすためである。
具体的には、遊技者が、ベットできるメダルを有さない場合には、上記のようにピン155Aと第1リブ131eとが当接させておき、メダル支持ユニット130を回転させることができない(メダルを投入することができない)状態にしておく。
また、遊技者が、ベットできるメダルを1枚だけ有する場合には、上記のようにピン155Bのみを前方に進出させておき、メダル支持ユニット130を60度だけ回転させることができるように、すなわち、1枚のメダルを投入可能な状態にしておく。
同様に、遊技者が、ベットできるメダルを2枚有する場合には、メダル支持ユニット130を120度だけ回転させることができるようにしておく。また、遊技者が、ベットできるメダルを3枚有する場合には、メダル支持ユニット130を180度だけ回転させることができるようにしておく。
次に、投入センサ141について説明する。上述したように、投入センサ141は、第1ベース部材100に設けられた投入センサ取付け部110fに、ねじS06を用いて取り付けられる。図12(a)及び(b)は、投入センサ141が第1ベース部材110に取り付けられたときのメダル支持ユニット130と投入センサ141との位置関係を示す図である。図中、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。投入センサ141は、2つの光軸OA(OA1及びOA2)を有する。そして、各光軸OAごとに、発光部及び受光部を有している。
光軸OAの方向は、図12(b)に示す通りであり、光軸OA間にメダルMが存在していないときは、発光部から出射された光が受光部に到達するので、受光部側が光を検知したことによってメダルMを検知していないと判断する。これに対し、光軸OA間にメダルMが存在しているときは、発光部側から出射した光が受光部に到達しないので、メダルMを検知したと判断する。
図12(c)、及び図13(a)〜(c)は、メダル支持ユニット130を回転させたときのメダルMの検知の様子を示す図である。図12及び図13では、メダル支持ユニット130は、反時計回りに回転し、メダルM1が光軸OAを横切るときの様子を示す。
図12(a)の状態は、メダルMが投入される前の状態であってメダル支持ユニット130の基準停止位置である。この状態では、メダル支持ユニット130の中心に対し、直上及び直下にメダルが位置している。図12(a)中、直下に位置しているメダルをメダルM1とする。ここで、図12(a)の停止位置では、投入センサ141は、直下に位置するメダルM1をぎりぎりで検知しないように配置されている。図12(a)の例では、正面から見て、メダル支持ユニット130の中心に対し、投入センサ141は、約25度程度傾斜して配置されているが、この位置では、メダルM1は、投入センサ141の光軸OAを遮光していない。したがって、図12(a)の状態では、投入センサ141は、メダルM1を検知していない。
次に、メダル支持ユニット130が、図12(a)中、反時計回りに回転し始めると、図12(c)の状態になるが(図12(a)から図12(c)の状態になるまでに、この例では、約7〜8度程度回転させている)、このようにわずかに回転させたときに、直下に位置していたメダルM1が投入センサ141の一方の光軸OA2を遮光する。この状態では、光軸OA1については、発光部からの光が受光部に入射しているが、光軸OA2については、発光部からの光が受光部に入射しない状態となる。よって、この時点では、投入センサ141は、メダルM1を検知している。
このように、メダル支持ユニット130の基準位置(図12(a))から、メダル支持ユニット130の回転を開始すると、すぐにメダルM1が投入センサ141により検知されるようにしている。
このように設定しているのは、以下の理由による。
上述したように、ピン155を第1リブ131e〜第3リブ131gのいずれかに当接させるためには、ソレノイド151を駆動制御する必要があり、実際には、ソレノイド151の電磁力を無くす(又は低下させる)ことにより、プランジャー153を後方に引っ張る力をなくし、圧縮されていた圧縮コイルばね152を伸張させることでピン155を前方に移動させ、ピン155を第1リブ131e〜第3リブ131gのいずれかに当接させる。そして、これら一連の動作(ソレノイド151の駆動制御を開始してからピン155が前方に移動するまでの間)には、ある程度の時間を要する。このため、メダル支持ユニット130の回転が開始されたことをいち早く検知できれば、ソレノイド151の駆動制御を早期に行うことができ、ひいては、ピン155の移動を迅速に行うことができる。このような理由から、メダル支持ユニット130の基準位置に対する投入センサ141の各光軸OAの位置を、図12(a)のように配置している。
さらにメダル支持ユニット130が回転されると、図13(a)に示すように、2つの光軸OA1及びOA2がメダルM1により遮光される。さらにメダル支持ユニット130が回転されると、図13(b)に示すように、光軸OA2については、発光部からの光が受光部に入射するが、光軸OA1については、発光部からの光が受光部に入射しない状態のままである。
そして、さらにメダル支持ユニット130が回転すると、図13(c)に示すように、メダルM1は、投入センサ141の光軸OA1及びOA2の位置から抜け出る。これにより、図12(a)と同じ状態となる。すなわち、図12(a)、図12(c)、図13(a)〜(c)までの回転で、メダル支持ユニット130は、60度回転することとなる。そして、メダル支持ユニット130が60度回転するごとに、1枚のメダルMが投入センサ141により検知される。
図12(a)、図12(c)、図13(a)〜(c)までの動作をまとめると、メダルMにより光軸が遮蔽された状態を「ON」、光軸が遮光されていない状態を「OFF」とすると、
図12(a):OA1→OFF、OA2→OFF
図12(c):OA1→OFF、OA2→ON
図13(a):OA1→ON、OA2→ON
図13(b):OA1→ON、OA2→OFF
図13(c):OA1→OFF、OA2→OFF
となる。これらの一連の検知で、メダルMを1枚検知したと判断する。
なお、図12(c)、及び図13(a)〜(c)より明らかであるが、遊技者によって投入操作が行われる(遊技者が投入時に触れる)メダルMは、メダル支持ユニット130の中心から真上に位置するメダルMであるが、その投入操作に基づいて投入センサ141によって検知されるメダルMは、メダル支持ユニット130の真下に位置するメダルとなる。
なお、上記のように、光軸OA1と光軸OA2のON/OFFを検知することで、メダル支持ユニット130の回転方向も検知できる。たとえば図12(c)に示すように、光軸OA1よりも先に光軸OA2によりメダルM1を検知すれば、メダル支持ユニット130は、図中、反時計回りであってその回転方向は正常ということになる。逆に、光軸OA2よりも先に光軸OA1によりメダルM1を検知していれば、メダル支持ユニット130は、正常な方向に回転していないことになるので、異常となる。
したがって、仮に、メダル支持ユニット130を、時計回り及び反時計回りの双方向に強制的にたとえば60度ずつ回転させ、1枚のメダルMを使って、投入センサ141の光軸OAを複数回横切っても、メダルMを複数枚検知することはない。
また、図6に示すように、第1ベース部材110には、2つの位置検出センサ142(142A及び142B)が取り付けられる。位置検出センサ142は、メダル支持ユニット130が現在どの位置にあるか(どの位置で停止しているか)を判断するためのセンサである。
メダル支持ユニット130が現在どの位置で停止しているかを知ることができれば、図10(e)において、現在、各リブ131e〜131gがどの位置で停止しているかを知ることができる。これにより、どのソレノイド151(ピン155)を駆動すれば、メダル支持ユニット130の回転角度を何度に制限できるかを知ることができる。
図6に示すように、第1ベース部材110の前面側には、2つの位置検出センサ142を収容する大きさに略枠状に形成された収容部110bを備える。収容部110b内の一部には、図8に示すように、略長方形状の開口部110eが形成されており、収容部110b内に位置検出センサ142が収容された状態において、位置検出センサ142の発光部から出射された光は、開口部110eを介してメダル支持ユニット130側に到達し、メダル支持ユニット130のうち、第2回転部材132の切欠き132aの周囲部に光を照射することができる。そして、切欠き132aの周囲部に照射された光が反射して、その反射光が開口部110eを通過して位置検出センサ142の受光部で検出できるように形成されている。
位置検出センサ142は、上段の位置検出センサ142A及び下段の位置検出センサ142Bを備え、それぞれ第1ベース部材110の収容部110内に収容された後、センサカバー143がその上から被せられ、ねじS01がセンサカバー143のねじ通し穴143を貫通し、第1ベース部材110のねじ穴110cにねじ止めすることで、第1ベース部材110に固定される。
位置検出センサ142は、メダル支持ユニット130のうち、第2回転部材132の切欠き132aの周囲部を検知する。
図14は、第2回転部材132と、切欠き132aと、位置検出センサ142A及び142Bとの位置関係を説明する図である。図14に示すように、位置検出センサ142Aは、第2回転部材132の中心より上側に配置されており、位置検出センサ142Bは、第2回転部材132の中心より下側に配置されている。
図14では、(a)から(f)に進むにしたがって、それぞれ60度ずつ、第2回転部材132を図中、反時計回りに回転させている。
また、図14において、位置検出センサ142A及び142Bに表示した2つの丸は、発光部と受光部とを示している。
先ず、図中、(a)の状態を基準位置と仮定すると、この場合には、位置検出センサ142A及び142Bのいずれも、切欠き132aの存在によって、第2回転部材132の表面で光が反射しないので(発光部から出射された光は、切欠き132aを通過し、受光部に入射しないので)、反射光を検出することができない。すなわち、「位置検出センサ142Aの出力、位置検出センサ142Bの出力」は、「OFF(上段:位置検出センサ142A)、OFF(下段:位置検出センサ142B)」となる。
図中(a)の状態から、第2回転部材132が反時計回りに60度回転され、図中(b)の位置になると、位置検出センサ142A及び142Bの双方ともに、その正面は、切欠き132aが存在しない位置に移るので、双方の位置検出センサ142ともに、反射光を受光することができ、その出力は、「ON、ON」となる。
さらに反時計回りに60度回転され、図中(c)の位置になると、図中(a)の位置で位置検出センサ142Aの対面に存在していた切欠き132aの部分が位置検出センサ142Bの対面に存在し、位置検出センサ142Bは、光を透過するので、反射光を受光できない。一方、位置検出センサ142Aの対面には切欠き132aは存在しないので、反射光を受光できる。その結果、位置検出センサ142の出力は、「ON、OFF」となる。
図中(c)の状態からさらに反時計回りに60度回転され、図中(d)の状態になると、切欠き132aの位置は60度ずれるが、位置検出センサ142Bの対面には依然として切欠き132aが存在する。一方、位置検出センサ142Aの対面には切欠き132aが存在するようになる。この結果、位置検出センサ142の出力は、「OFF、OFF」となる。
次に、図中(d)の状態からさらに反時計回りに60度回転され、図中(e)の状態になると、切欠き132aは、位置検出センサ142A及び142Bの対面には存在しない状態となる。この状態は、図中(b)の状態から180度回転した状態である。よって、位置検出センサ142の出力は、「ON、ON」となる。
さらに、図中(e)の状態から反時計回りに60度回転され、図中(f)の状態になると、切欠き132aは、位置検出センサ142Aの対面に存在するようになる。一方、位置検出センサ142Bの対面には切欠き132aは存在しない。その結果、位置検出センサ142の出力は、「OFF、ON」となる。
図中、(f)の状態からさらに反時計回りに60度回転されると、図中、(a)の状態に戻る。
以上において、図中、(a)及び(d)は、いずれも出力が「OFF」である。また、図中(b)及び(e)は、いずれも出力が「ON」である。一方、図中(c)と(f)とでは、ONとOFFとが逆となる。よって、位置検出センサ142A及び142Bの出力を検知し続ければ、メダル支持ユニット130の位置が現在どの位置であるかを知ることができる。
たとえば、図中(a)を基準位置とし、回転角を「0度」に設定すれば、1回転(360度)中の現在の位置を知ることができる。そして、現在のメダル支持ユニット130の位置を知ることができれば、その位置に基づいてソレノイド151を制御することで、メダル支持ユニット130を所定位置で停止させることができる。
たとえば、スロットマシン10の電源投入時に、位置検出センサ142A及び142Bにより現在位置を検出すれば、電源投入時のメダル支持ユニット130の位置を知ることができる。
なお、上述したように、第2回転部材132は、たとえば透明なアクリル系樹脂等から形成されている。このため、たとえば図14(b)のような位置になったとしても、位置検出センサ142A及び142Bから出射した光が、第2回転部材132で正しく反射せず、受光部で検出できない可能性がある。そこで、開口部132aの周囲部であって開口部132a以外の領域に、効率的よく光を反射させる(透光率を低下させる)シール(光反射シール)等を貼付してもよい。この場合、シールは、図14(a)中、少なくとも、Xの範囲とYの範囲とに貼付すればよい。また、さらに広範囲にシールを貼付する場合には、少なくとも、図10(d)中、メダルの範囲にかからない大きさに形成することが好ましい。第2回転部材132のうち、メダルが見える範囲については、視認性が高い(透明度が高い)ことが望ましいからである。
図6及び図7において、回転トルク調整機構部160、及びソレノイドユニット150が取り付けられた第2ベース部材120と、メダル支持ユニット130、投入センサ141、及び位置検出センサ142が取り付けられた第1ベース部材110とが重ね合わせられ、さらに、第1ベース部材110の前方側に、投入口カバー144が取り付けられる。
図6において、第1ベース部材110の前方側から見て左下部にはねじ通し穴110gが形成されている。一方、図7に示すように、第2ベース部材120の前方側から見て左下部にはねじ穴120kが形成されている。そして、第1ベース部材110と第2ベース部材120とを重ね合わせた後、ねじS03を、ねじ通し穴110gを貫通させてねじ穴120kにねじ止めすれば、第1ベース部材110と第2ベース部材120とが固定される。
また、投入口カバー144には、ボス状のねじ穴144bが形成されている。このねじ穴144bと第1ベース部材110に形成されたねじ通し穴110dが重なり合い、さらに第2ベース部材のねじ通し穴120dが重なる。そして、ねじS07をこれらのねじ通し穴120d、110dに貫通させ、投入口カバー144のねじ穴144bにねじ止めすれば、投入口カバー144、第1ベース部材110、第2ベース部材120が固定される。これにより、図4及び図5で示した状態となる。
そして、メダル投入装置100は、スロットマシン10のフロントカバー11に取り付けられる。図4、図5及び図7に示すように、第2ベース部材120の左右両側及び下部には、略U形のベースにねじ通し穴120jが形成されている。一方、スロットマシン10において、フロントカバー11の裏面側には、これら3か所のねじ通し穴120jに対応する位置にねじ穴(図示せず)が形成されている。そして、ねじをこれらのねじ通し穴120jからねじを挿入してフロントカバー11にねじ止めすれば、メダル投入装置100がフロントカバー11に固定される。これにより、図1及び図2に示すように、メダル投入装置100は、スロットマシン10の外部からは、その上方部のみが見えるようになる。
図15は、メダル投入装置100がスロットマシン10に取り付けられたときに、外部から見える部分を拡大して示す斜視図である。
図15及び図7に示すように、第2ベース部材120の上面部には、メダル支持ユニット130が通過するための切欠き120aが形成されている。また、図6に示すように、第1ベース部材110の上方部には、U形部110aが形成されている。さらに、図15、図6、及び図8に示すように、投入口カバー144の上面部には、くぼみ部144aが形成されている。
これらの構造により、メダル投入装置100を前面側から見ると、投入口カバー144のくぼみ部144a、第1ベース部材110のU形部110a、及び透明な第2回転部材132により、メダル支持ユニット130が、中心から真上にメダルMが位置するように停止したとき(図15で示す状態のとき)は、メダルMの全面(全範囲)が遊技者から目視により視認可能となる。すなわち、メダルMの下端よりも、投入口カバー144のくぼみ部144a及び第1ベース部材110のU形部110aの下端の方が下に位置するように形成されていることから、メダルMの全面(全範囲)が見えるようになっている。
ここで、メダル支持ユニット130において、中心から真上に位置するメダルMの全面(全範囲)が見えない場合、たとえばメダルMの上半分しか見えない場合には、すでにメダルMは半分投入されてしまっているのではないかと誤解を受けるおそれがあるが、本実施形態ではそのような誤解は生じない。
また、メダル支持ユニット130が基準位置で停止しているときは、メダル支持ユニット130の中心から真上に位置するメダルMのみが見え、その左右両側(中心から60度ずれた位置に配置されているメダルM)は見えないようにすることが望ましい(誤解を与えるおそれをなくすため)。したがって、図15に示すように、メダル支持ユニット130の中心から真上に位置するメダルMのみが遊技者から視認でき、かつその左右両側に位置するメダル(60度ずれた位置に配置されているメダル)は遊技者から視認できないように、投入口周囲部の形状を設計している。
続いて、遊技者によるメダルの投入方法について説明する。
先ず、遊技者は、図2において、CRユニット200の紙幣投入口201からたとえば1万円札を投入すると、1万円に対応する度数「100」が度数表示部204に表示される。一方、所定の度数が予め記憶されたカードをCRユニット200のカードリーダライタ205から挿入しても、同様に、カードに記憶された度数が読み取られ、度数表示部204に表示される。
たとえば表示されている度数が「100」であるとき、CRユニット200の貸出しボタン202を押すと、1回押すごとに、度数「10」に相当するメダルが遊技者に貸し出される。
度数「10」に対応するメダル枚数が「50」枚であると仮定すると、貸し出されたメダル枚数(50枚)は、スロットマシン10の残メダル数表示装置14に「50」と表示される。このとき、度数表示部204に表示される度数は、「100」から「90」にとなる。
さらに、もう一度貸出しボタン202を押すと、さらに、度数「10」に対応するメダル50枚分が、スロットマシン10側に移動し、残メダル数表示装置14の表示は、「50」から「100」になる。そして、度数表示部204に表示される度数は、「90」から「80」になる。
遊技者は、遊技を行うために、スロットマシン10にメダルを投入する必要があるが、残メダル数表示装置14に残メダルが表示されている状態のとき(表示が「0」以外のとき)は、メダル投入装置100のメダル支持ユニット130を回転させることで、スロットマシン10にメダルを投入(ベット及び貯留)することができる。
図15に示したように、メダルMを含むメダル支持ユニット130の上端部は、メダル投入口(投入口カバー144のくぼみ部144a、第1ベース部材110のU形部110a、及び第2ベース部材120の切欠き120aから形成される部分)から突出しているので、たとえばこの部分を手の平で押さえつつメダル支持ユニット130を(図15中、反時計方向に)回転させれば、メダルMをスロットマシン10に投入することができる。
上記の状態において、現時点では、ベット数が「0」、及び貯留数が「0」であると仮定する。
まず、メダル支持ユニット130を60度だけ回転させると、1枚のメダルが投入センサ141によって検知され、メダル1枚分がベットされる。これにより、ベット数表示LED71の表示は、「0」から「1」となる。また、メダル1枚分がベットされたことに伴い、残メダル数表示装置14の表示は「100」から「99」となる。
なお、本実施形態のスロットマシン10は、ベット可能かつ貯留可能であるときは、ベットを優先し、ベットが最大数となったときにはメダルが貯留されるものとする。また、本実施形態において、最大ベット数は「3」、最大貯留数は「50」である。
さらにメダル支持ユニット130を120度回転させると、さらに2枚分のメダルが投入センサ141によって検知され、メダル2枚分が追加ベットされ、合計3枚(最大枚数)がベットされる。このときには、ベット数表示LED71の表示は「3」となり、残メダル数表示装置14の表示は「97」となる。
残メダル数表示装置14に表示されたメダル枚数は、スロットマシン10に貯留されたメダル枚数ではなく、従来、遊技者が下皿15に溜めておいたメダルに相当するものである。したがって、この状態から、さらにメダル支持ユニット130を回転させ、スロットマシン10にメダルを貯留することが可能である。
たとえば、上記のように3枚ベット後、さらにメダル支持ユニット130を60度回転させると、1枚分のメダルが投入センサ141に検知されるが、これ以上のベットはできないので、そのメダルは貯留される。この結果、貯留数表示LED72の表示は、「00」から「01」となる。また、残メダル数表示装置14の表示は、「97」から「96」となる。
このようにして、最初は、メダル投入装置100を用いてメダルをベットした後、さらに、残メダルを有するときは、メダル投入装置100を用いてメダルを貯留することが可能となる。メダル投入装置100のメダル支持ユニット130は、貯留数が「50」になるまで回転可能となる。メダル支持ユニット130を回転し続けると、やがて、貯留数表示LED72の表示は「50」となり、このときの残メダル数表示装置14の表示は、「47」となる。そして、これ以上のメダルは、スロットマシン10に貯留できないので、ソレノイド151が駆動し、メダル支持ユニット130の回転は抑止される。
具体的には、メダル支持ユニット130を回転させ、貯留数が「50」となったときに、ソレノイドユニット150の所定のピン155が進出し、第1リブ131e〜第3リブ131gのいずれかと当接することによってメダル支持ユニット130の回転を抑止する。
遊技が開始されると、遊技の開始時(スタートスイッチ41の操作時)から、全リール31の停止時までの間に、ベット数表示LED71の表示は、クリア、すなわち「0」にされる。
また、上記のように、ベット数が「3」、貯留数が「50」の状態において、1遊技を消化し、当該遊技では役が入賞しなかったときは、次回遊技では、遊技者は、ベットスイッチ40を操作することにより、貯留されたメダルをベットすることができる。すなわち、上記のようにメダル投入装置100を用いて事前に貯留しておけば、その後は、貯留がなくなるまでは、ベットスイッチ40の操作によってベットすることができる。
上記の状態において、たとえばベットスイッチ40を操作すると、3枚のメダルがベットされ、ベット数表示LED71の表示は「0」から「3」となり、貯留数表示LED72の表示は、「50」から「47」となる。
また、たとえば、遊技終了時に、貯留数表示LED72の表示が「40」であり、当該遊技で8枚役が入賞したときは、8枚の払出しは、貯留(クレジット)される。役の入賞に基づくメダルの払出しは、貯留が優先され、貯留数が上限値(「50」)に到達しているときは、その後の払出しは、残メダル数表示装置14に加算する。
上記の例では、8枚の払出しに伴い、貯留数表示LED72の表示は、「40」から「48」に切り替わる。
一方、たとえば、遊技終了時に、貯留数表示LED72の表示が「45」であり、当該遊技で8枚役が入賞したときは、5枚分がクレジットされ、3枚分は、残メダル数に溜められる。その結果、貯留数表示LED72の表示は「45」から「50」となり、残メダル数表示装置14の表示は、たとえばそれまでの値が「150」であるときは、「153」となる。
同様に、遊技終了時に、すでに、貯留数表示LED72の表示が「50」であり、当該遊技で8枚役が入賞したときは、貯留(クレジット)は行われず、8枚分のメダルは、すべて残メダル数に溜められる。その結果、貯留数表示LED72の表示は「50」から変化はなく、残メダル数表示装置14の表示は、たとえばそれまでの値が「150」であるときは、「158」となる。
さらにまた、残メダルを有する場合において、スロットマシン10内部に貯留(クレジット)を行うことなく、その都度ベットして、遊技を行うことも可能である。
たとえば、残メダル数表示装置14に残メダル数が「100」と表示されている場合において、メダル投入装置100のメダル支持ユニット130を180度回転させれば、3枚のメダルをベットし(ベット数表示LED71は「3」となり、残メダル数表示装置14の表示は「97」となる。)、遊技を行うことができる。
当該遊技で役の非入賞となったとき、さらに、メダル投入装置100のメダル支持ユニット130を180度回転させれば、3枚のメダルをベットし(ベット数表示LED71は「3」となり、残メダル数表示装置14の表示は「94」となる。)、次の遊技を行うことができる。
さらにまた、メダル投入装置100とベットスイッチ40とを併用してメダルのベットを行うことも可能である。メダル投入装置100によるメダル投入は、メダルの手入れ投入に相当するものだからである。
たとえば第1に、貯留数表示LED72に表示されている貯留数が「2」、残メダル数表示装置14に表示されている枚数が「100」であるとき、まず、ベットスイッチ40を操作すると、貯留されている2枚のメダルがベットされる。これにより、ベット数表示LED71の表示は「2」となり、貯留数表示LED72の表示は「0」となる。
そして、メダル投入装置100のメダル支持ユニット130を60度回転させることにより、1枚のメダルが追加ベットされ、ベット数表示LED71の表示は「3」となり(残メダル数表示装置14の表示は「99」となる)、遊技を行うことが可能となる。
一方、貯留数表示LED72に表示されている貯留数が「5」、残メダル数表示装置14に表示されている枚数が「100」であるとき、まず、メダル投入装置100のメダル支持ユニット130を回転させることにより、3枚までメダルをベットすることが可能である。たとえば、メダル支持ユニット130を120度回転させると、2枚のメダルをベットすることができる。このときは、ベット数表示LED71の表示は「2」となり、残メダル数表示装置14の表示は「98」となる。
この状態から、ベットスイッチ40を操作すると、残り枚数分がベットされるので、貯留(クレジット)されている5枚の中から1枚のメダルがベットされ、ベット数表示LED71の表示は「3」となり、貯留数表示LED72の表示(更新後の貯留数)は「4」となる。
また、遊技を終了するときに、精算スイッチ46を操作したときの精算処理は、以下の通りとなる。
まず、ベットされているメダル(リプレイ入賞時の自動投入メダルを除く)を有するときは、最初に、ベットされているメダルの精算が行われ、次に、貯留されているメダルを有するときは、貯留メダルの精算が行われる。精算後のメダルは、残メダル数表示装置14に表示される。なお、ベットメダルと貯留メダルの精算順序は、逆であってもよいのは、もちろんである。
たとえば、ベットメダル数が「3」(ベット数表示LED71の表示が「3」)、貯留メダル数が「10」(貯留数表示LED72の表示が「10」)であり、残メダル数表示装置14の表示が「100」である場合において、精算スイッチ46を操作すると、ベットメダル数「3」が最初に精算され、次いで貯留メダル数「10」が精算される。これにより、ベット数表示LED71及び貯留数表示LED72の表示はいずれも「0」となり、その分、残メダル数表示装置14の表示が「100」から「113」となる。
ベットメダルのみを有し、貯留メダルを有さないときに精算スイッチ46を操作したときは、ベットメダルのみが精算され、そのメダルは、残メダル数表示装置14に表示される。同様に、貯留メダルのみを有し、ベットメダルを有さないときに精算スイッチ46を操作したときは、貯留メダルのみが精算され、そのメダルは、残メダル数表示装置14に表示される。
残メダル数表示装置14に残メダル数が表示された状態で、CRユニット200の返却ボタン203を押すと、残メダル数表示装置14に表示された残メダル数に対応する電子データがカードに記憶され、カードリーダライタ205から排出される。そして、残メダル数表示装置14の表示は「0」となる。
一方、残メダル数又は度数を有するカードをカードリーダライタ205から挿入すると、そのカードに残っている度数及び/又は残メダル数に対応する度数が度数表示部204に表示され、メダルの貸出しが可能となる。
続いて、メダル支持ユニット130の停止制御(過回転の抑止方法)について説明する。メダル支持ユニット130には、上述したように、第1リブ131e〜第3リブ131gが設けられ、3個のソレノイド151(151A〜151C)によって、メダル支持ユニット130の過回転が抑止される。
本実施形態では、投入すべきメダルを有さないときは、メダル支持ユニット130を回転させない。たとえば、残メダル数表示装置14に残メダルを有さないときは、メダル支持ユニット130を回転不可能な状態に制御する。
一方、メダル支持ユニット130が回転可能な状態であるときは、投入すべきメダルを有するときである。たとえば、残メダル数表示装置14に残メダルが1枚残っているときは、メダル投入装置100を用いて1枚のメダルを投入(ベット)可能である。
すなわち、残メダルが1枚であれば、メダル支持ユニット130は、60度のみ回転可能な状態であり、メダル支持ユニット130を60度回転させて1枚のメダルを投入(ベット)し、残メダルを有さなくなったとき(残メダル数表示装置14の表示が「0」となったとき)は、メダル支持ユニット130がそれ以上回転しないように、3個のソレノイド151のいずれかと、第1リブ131e〜第3リブ131gのいずれかとを当接させて、メダル支持ユニット130の回転を抑止する。
図16は、第1実施形態におけるメダル支持ユニット130、リブ(第1リブ131e〜第3リブ131g)、ソレノイド151のピンを模式的に説明する図である。
図16中、「M」は、メダルを示し、60度間隔で6個のメダルがメダル支持ユニット130の外周に装着されている状態を表している。また、A1、B1、C1、A2、B2、C2は、それぞれリブを示している。リブA1及びA2は、第1リブ131eに相当するリブであり、リブB1及びB2は、第2リブ131fに相当するリブであり、リブC1及びC2は、第3リブ131gに相当するリブである。
図10(c)で示したように、第1リブ131e及び第3リブ131fは、同一直径線上に位置しているが、第2リブ131fは、前記直径線上からわずかにずれた直径線上に位置している。図10でこのように配置されているのは、上述したように、ソレノイド151を配置するときの都合によるものであり、ソレノイド151の大きさや配置スペースに問題がなければ、図16に示すように、一直径線上にすべてのリブA1〜C2が配置されていてもよい。
以下の例において、リブの配置は、同一直径線上に配置可能である場合には、同一直径線上に配置している。
なお、各リブを同一直径線上に配置するのではなく、たとえば、リブA1及びA2を通る直径線と、リブB1及びB2を通る直径線とが60度をなすように配置し、さらに、リブB1及びB2を通る直径線と、リブC1及びC2を通る直径線とが60度をなすように配置することも挙げられる。
ただし、後述するように、同心円上に位置するリブ(たとえばリブA1とリブA2)は、180度離れて配置することが好ましい。
図16では、説明の簡素化のために、リブA1〜C2は、同一直径線上に配置している。また、図16中、ソレノイドS1〜S3は、それぞれ、ソレノイド151により進出するピン155の位置を示している。
なお、図16以下のソレノイドSの動きの説明において、図面の紙面に向かって移動することを「進出」と称し、図面の紙面から離れる方向に移動することを「後退」と称する。
図14で説明したように、本実施形態では、メダル支持ユニット130が現在どの位置で停止しているかを知ることができる。
たとえば、現在の停止位置が、図16(a)の位置であると仮定する。
この場合において、残メダル数が「0」枚であり、メダルを投入できない場合には、メダル支持ユニット130の回転を抑止する必要がある。この場合には、ソレノイドS1を進出させて、ソレノイドS1とリブA1とを当接させておく。これにより、メダル支持ユニット130は、リブA1とソレノイドS1との当接によって回転不能となる。
次に、図16(a)の状態において、残メダル数が1枚であり、メダルを1枚投入可能であるときは、予め、ソレノイドS2を進出させておく(他のソレノイドS1及びS3は後退させておく)。これにより、メダル支持ユニット130を60度回転させることができる。図16中、(a)の状態から60度回転させると、同図(b)の状態となる。このとき、リブB1とソレノイドS2とが当接し、メダル支持ユニット130は、それ以上回転することができなくなる。
一方、図16(a)の状態において、残メダル数が2枚であり、メダルを2枚投入可能であるときは、予め、ソレノイドS3を進出させておく(他のソレノイドS1及びS3は後退させておく)。これにより、メダル支持ユニット130を120度回転させることができる。図16中、(a)の状態から120度回転させると、同図(c)の状態となる。このとき、リブC1とソレノイドS3とが当接し、メダル支持ユニット130は、それ以上回転することができなくなる。
一方、図16(a)の状態において、残メダル数が3枚であり、メダルを3枚投入可能であるときは、予め、すべてのソレノイドS1〜S3を後退させておく。そして、投入センサ141が1枚のメダルを検知したとき、すなわちメダル支持ユニット130が60度回転したときに、ソレノイドS1を進出させる。これにより、メダル支持ユニット130が180度回転すると、図16(a)に示す状態と同等となり(リブ位置が中心を介して左右対称位置となる)、リブA2とソレノイドS1とが当接し、これ以上、メダル支持ユニット130を回転させることができなくなる。
次に、メダル支持ユニット130の回転前の位置がどの位置であっても、上記と同様の方法により、回転量を制限することができる。たとえば図16(b)の状態において、残メダル数が1枚であり、メダルを1枚投入可能であるときは、予め、ソレノイドS3を進出させておく(他のソレノイドS1及びS2は後退させておく)。これにより、メダル支持ユニット130を60度回転させることができる。図16中、(b)の状態から60度回転させると、同図(c)の状態となる。このとき、リブC1とソレノイドS3とが当接し、メダル支持ユニット130は、それ以上回転することができなくなる。
一方、図16(b)の状態において、残メダル数が2枚であり、メダルを2枚投入可能であるときは、予め、ソレノイドS1を進出させておく(他のソレノイドS2及びS3は後退させておく)。これにより、メダル支持ユニット130を120度回転させることができる。図16中、(b)の状態から120度回転させると、同図(a)の状態と同等となる(リブ位置が中心を介して左右対称位置となる)。このとき、リブA2とソレノイドS1とが当接し、メダル支持ユニット130は、それ以上回転することができなくなる。
一方、図16(b)の状態において、残メダル数が3枚であり、メダルを3枚投入可能であるときは、予め、すべてのソレノイドS1〜S3を後退させておく。そして、投入センサ141が1枚のメダルを検知したとき、すなわちメダル支持ユニット130が60度回転したときに、ソレノイドS2を進出させる。これにより、メダル支持ユニット130が180度回転すると、図16(b)に示す状態と同等となり(リブ位置が中心を介して左右対称位置となり)、リブB2とソレノイドS2とが当接し、これ以上、メダル支持ユニット130を回転させることができなくなる。
さらに、回転前のメダル支持ユニット130の位置が図16(c)の場合も同様である。
図16(c)の状態において、残メダル数が1枚であり、メダルを1枚投入可能であるときは、予め、ソレノイドS1を進出させておく(他のソレノイドS2及びS3は後退させておく)。これにより、メダル支持ユニット130を60度回転させることができる。図16中、(c)の状態から60度回転させると、同図(a)の状態と同等なる(リブ位置が中心を介して左右対称位置となる)。このとき、リブA2とソレノイドS1とが当接し、メダル支持ユニット130は、それ以上回転することができなくなる。
一方、図16(c)の状態において、残メダル数が2枚であり、メダルを2枚投入可能であるときは、予め、ソレノイドS2を進出させておく(他のソレノイドS1及びS3は後退させておく)。これにより、メダル支持ユニット130を120度回転させることができる。図16中、(c)の状態から120度回転させると、同図(b)の状態と同等となる(リブ位置が中心を介して左右対称位置となる)。このとき、リブB2とソレノイドS2とが当接し、メダル支持ユニット130は、それ以上回転することができなくなる。
一方、図16(c)の状態において、残メダル数が3枚であり、メダルを3枚投入可能であるときは、予め、すべてのソレノイドS1〜S3を後退させておく。そして、投入センサ141が1枚のメダルを検知したとき、すなわちメダル支持ユニット130が60度回転したときに、ソレノイドS3を進出させる。これにより、メダル支持ユニット130が180度回転すると、リブC2とソレノイドS3とが当接し、これ以上、メダル支持ユニット130を回転させることができなくなる。
よって、本実施形態において、図14中、位置検出センサ142A及び142Bの双方が「OFF」であるとき(図14(a)又は(d))は、図16中、(a)に示す位置又はこの位置から180度回転した位置にあり、図14中、位置検出センサ142A及び142Bの双方が「ON」であるとき(図14(b)又は(e))は、図16中、(b)に示す位置又はこの位置から180度回転した位置にあり、図14中、位置検出センサ142A及び142Bの一方が「ON」、他方が「OFF」であるとき(図14中、(c)又は(f))は、図16中、(c)に示す位置又はこの位置から180度回転した位置にあると予め記憶しておけば、それに基づいて、ソレノイドS1〜S3の進出及び後退を制御することにより、メダルの投入(メダル支持ユニット130の回転)に制限を設けることができる。
たとえば、メダル支持ユニット130の回転を、180度を超える回転後にその回転を制限する場合には、以下のようになる。
具体的には、たとえば残メダル数表示装置14に表示されている残メダル数が「10」であり、これら10枚のメダルを、すべて、メダル支持ユニット130を回転させて、ベット(3枚)及び貯留(7枚)する場合には、「60度×10枚=600度」まで、メダル支持ユニット130を回転させることができる。この場合、たとえば、投入センサ141がメダル枚数を検知し続け、投入センサ141が9枚のメダルを検知した瞬間、すなわち、メダル支持ユニット130が最初の位置から540度回転したときに、残り回転角度が60度となるようにソレノイド151を用いて回転を制限する。
具体的には、回転前のメダル支持ユニット130の位置がたとえば図16(a)の位置にある場合、540度回転したときは、図16(a)を180度回転させた状態の位置に等しい。よって、その時点で、ソレノイドS2を進出させ、あと60度回転させると、リブB2とソレノイドS2とが当接するようにする。これにより、メダル支持ユニット130の最大回転角度を600度に制限することができる。
なお、投入センサ141でメダルを検知し、これ以上メダルを投入させることができないと判断し、ソレノイド151を駆動して、実際にソレノイド151をリブに当接するまでの間には、少なくともわずかなタイムラグが存在する。このため、その間にメダルの過投入になってしまうことを防止するためにも、メダル支持ユニット130に対しては、上述した回転トルク調整機構部160やラチェットギヤ131cにより回転中には負荷を与え、減速が早まるようにしている。
<第2実施形態>
上記第1実施形態では、メダル支持ユニット130に対して6枚のメダルを取り付け、かつ、3個のソレノイド151(図16では、S1〜S3)及び第1リブ131e〜第3リブ131g(図16では、リブA1〜C2)を用いて、メダル支持ユニット130の過回転を抑止した。しかし、メダル支持ユニット130に対して取り付けるメダル枚数は必ずしも6枚に限定されるものではなく、1回転時の角度である「360」の約数であればよい。円板の外周に等間隔でメダルを取り付ける場合には、取り付けるメダル枚数は、「360」の約数である必要がある。
また、上述したように、メダルの直径(25mm)、スロットマシン10に実装したときのメダル支持ユニット130の直径等、大きさのバランスなどを総合的に勘案すると、メダル支持ユニット130に取り付けるメダル枚数としては、「3」、「4」、「5」、「6」、「8」枚程度が妥当な枚数であると考えられる。
特に、上記実施形態では、メダル枚数を6枚としたが、一般的なスロットマシンでは、規定数(最大投入枚数)は3枚である。このため、3枚投入時にメダル支持ユニット130は180度回転する。そして、メダル支持ユニット130が180度回転したとき、メダル支持ユニット130を中心としてリブを左右対称に設けておけば、回転角度「0」度のときと、「180」度回転後のときとで、リブ位置を同一位置に設定することができるので、ソレノイド151による制御がより容易となる。
したがって、規定数3枚のスロットマシン10においては、メダル枚数を「6」枚とした第1実施形態のメダル支持ユニット130のような構成にすることは、特に好ましいと考えられる。
図17は、メダル支持ユニット130のメダル枚数を4枚にしたときの例を示す。図17中、「M=4」は、メダル支持ユニット130に取り付けられるメダル枚数を示し、「S=3」は、ソレノイドの個数を示す。
この例では、図16と同様に、メダル支持ユニット130に対して同心円を3個設け、最小の同心円には、180度離れた位置にリブA1及びA2を設ける。また、前記同心円よりも直径が次に大きい同心円上には、180度離れた位置にリブB1及びB2を設ける。同様に、さらに直径が大きい同心円上には、180度離れた位置にリブC1及びC2を設ける。リブA1、A2、B1、B2、C1、及びC2は、同一直径線上にある。
図17(a)の状態において、リブA1と当接可能な位置には、ソレノイドS1が設けられている。また、ソレノイドS1に対して時計回りに90度離れた位置において、リブB1及びB2が設けられた同心円上には、ソレノイドS2が設けられている。
さらにまた、ソレノイドS2に対して時計回りに90度離れた位置において、リブC1及びC2が設けられた同心円上には、ソレノイドS3が設けられている。
図17(a)の状態において、投入可能なメダル枚数を有さない等、メダル支持ユニット130の回転を制限する場合には、ソレノイドS1を進出させ、ソレノイドS1とリブA1とを当接させておく。これにより、メダル支持ユニット130は、時計回りに回転することはできない。なお、以下の実施形態においても、第1実施形態と同様に、ラチェットギヤ131c及びラチェット爪134が設けられており、図17中、反時計回りには回転不可能であるものとする。
次に、1枚のメダル投入が可能であるときは、ソレノイドS2のみを進出させ、ソレノイドS1及びS3を後退させておく。そして、メダル支持ユニット130を90度回転させると、図17(b)に示す状態となり、リブB1とソレノイドS2とが当接し、その位置でメダル支持ユニット130は停止する。また、図中、(a)から(b)に回転するまでの間に、投入センサ141により1枚のメダルが検出される。なお、図16においても同様であるが、メダル1枚分、メダル支持ユニット130が回転したときに実際に検出されるメダルはどのメダルであってもよい。図16の例では、図12で示した位置に投入センサ141が実装されているとすると、真下に位置するメダル(図16(a)中、6時の位置にあるメダル)が検出されることとなる。また、図17においても、6時の位置にあるメダルが検出されるように投入センサ141を取り付けることが挙げられる。
また、図17(a)の状態において、2枚のメダル投入が可能であるときは、ソレノイドS1〜S3のすべてを後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が回転され、90度回転して1枚目のメダルを検出したとき、ソレノイドS3を進出させる。これにより、さらにメダル支持ユニット130が90度回転すると、リブC1とソレノイドS3とが当接し、その位置でメダル支持ユニット130は停止するので、トータルで180度回転させることができる。
同様に、図17(a)の状態において、3枚のメダル投入が可能であるときは、メダル支持ユニット130が回転を開始する直前の状態では、ソレノイドS1〜S3のすべてを後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が90度回転し、1枚のメダルが検知された後(リブA1がソレノイドS2の位置を通過した後)、ソレノイドS2を進出させる。これにより、リブB2とソレノイドS2とが当接し、その位置でメダル支持ユニット130は停止するので、トータルで270度回転させることができる。
また、図17(a)の状態から、メダル支持ユニット130が180度回転した状態では、リブがそれぞれ中心に対して左右対称となり、ソレノイドS1〜S3の制御は、図17(a)のときと同様となるので、説明を省略する。
次に、図17(b)の位置で停止しているときに、投入可能なメダル枚数を有さない等、メダル支持ユニット130の回転を制限するときは、ソレノイドS2を進出させ、ソレノイドS2とリブB1とを当接させておく。これにより、メダル支持ユニット130は、時計回りに回転することはできない。
また、図17(b)の位置で停止しているときに、1枚のメダル投入が可能であるときは、ソレノイドS3のみを進出させておき、ソレノイドS1及びS2を後退させておく。そして、メダル支持ユニット130を90度回転させると、リブC1とソレノイドS3とが当接し、その位置でメダル支持ユニット130は停止する。
また、図17(b)の位置で停止しているときに、2枚のメダル投入が可能であるときは、メダル支持ユニット130が回転を開始する直前の状態では、ソレノイドS1〜S3のすべてを後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が90度回転し、1枚のメダルが検知された後、ソレノイドS2を進出させる。これにより、リブB2とソレノイドS2とが当接し、その位置でメダル支持ユニット130は停止するので、トータルで180度回転させることができる。
同様に、図17(b)の位置で停止しているときに、3枚のメダル投入が可能であるときは、メダル支持ユニット130が回転を開始する直前の状態では、ソレノイドS1〜S3のすべてを後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が90度回転し、1枚のメダルが検知された後(リブC1がソレノイドS3の位置を通過した後)、ソレノイドS3を進出させる。これにより、リブC2とソレノイドS3とが当接し、その位置でメダル支持ユニット130は停止するので、トータルで270度回転させることができる。
また、図17(b)の状態から、メダル支持ユニット130が180度回転した状態では、リブがそれぞれ中心に対して左右対称となり、ソレノイドS1〜S3の制御は、図17(b)のときと同様となるので、説明を省略する。
さらにまた、図17の例では、図17中、(a)に示すように、各リブが横一直線上に並ぶか、又は(b)に示すように、各リブが縦一直線上に並ぶかのいずれかであるので、これら2つの位置を検出できる位置検出センサ142を設ければよい。
<第3実施形態>
図18は、第3実施形態におけるメダル支持ユニット130を示す模式図である。図18の例は、図17と同様に、メダル枚数は4枚である。一方、リプは、一半径線上にだけ設けられており、リブA1、B1、C1を有する。
一方、ソレノイドは、図17の例と異なり、4個(S1〜S4)設けられている。ソレノイドS1〜S3の位置は、図17の例と同一である。さらに図18の例では、リブA1が設けられた最小の同心円上において、リブA1を12時の位置で停止可能なソレノイドS4を備える。
図18(a)の位置で停止しているときに、メダル支持ユニット130の回転を抑止する場合には、ソレノイドS1を進出させておき、リブA1とソレノイドS1とを当接させる。これにより、メダル支持ユニット130は回転不能となる。
次に、図18(a)の位置で停止しているときに、1枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS2を進出させておき、他のソレノイドS1、S3、及びS4は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が90度回転すると、リブB1とソレノイドS2とが当接し、それ以上の回転は制限される。
同様に、図18(a)の位置で停止しているときに、2枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS3を進出させておき、他のソレノイドS1、S2、及びS4は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が180度回転すると、リブC1とソレノイドS3とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図18(a)の位置で停止しているときに、3枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS4を進出させておき、他のソレノイドS1、S2、及びS3は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が270度回転すると、リブA1とソレノイドS4とが当接し、それ以上の回転は制限される。
また、図18(b)の位置で停止しているときに、メダル支持ユニット130の回転を抑止する場合には、ソレノイドS2を進出させておき、リブB1とソレノイドS2とを当接させる。これにより、メダル支持ユニット130は回転不能となる。
次に、図18(b)の位置で停止しているときに、1枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS3を進出させておき、他のソレノイドS1、S2、及びS4は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が90度回転すると、リブC1とソレノイドS3とが当接し、それ以上の回転は制限される。
同様に、図18(b)の位置で停止しているときに、2枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS4を進出させておき、他のソレノイドS1、S2、及びS3は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が180度回転すると、リブA1とソレノイドS4とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図18(b)の位置で停止しているときに、3枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS1を進出させておき、他のソレノイドS2、S3、及びS4は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が270度回転すると、リブA1とソレノイドS1とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらにまた、図18(c)の位置で停止しているときに、メダル支持ユニット130の回転を抑止する場合には、ソレノイドS3を進出させておき、リブC1とソレノイドS3とを当接させる。これにより、メダル支持ユニット130は回転不能となる。
次に、図18(c)の位置で停止しているときに、1枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS4を進出させておき、他のソレノイドS1、S2、及びS3は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が90度回転すると、リブA1とソレノイドS4とが当接し、それ以上の回転は制限される。
同様に、図18(c)の位置で停止しているときに、2枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS1を進出させておき、他のソレノイドS2、S3、及びS4は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が180度回転すると、リブA1とソレノイドS1とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図18(c)の位置で停止しているときに、3枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS2を進出させておき、他のソレノイドS1、S3、及びS4は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が270度回転すると、リブB1とソレノイドS2とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図18(d)の位置で停止しているときに、メダル支持ユニット130の回転を抑止する場合には、ソレノイドS4を進出させておき、リブA1とソレノイドS4とを当接させる。これにより、メダル支持ユニット130は回転不能となる。
次に、図18(d)の位置で停止しているときに、1枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS1を進出させておき、他のソレノイドS2、S3、及びS4は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が90度回転すると、リブA1とソレノイドS1とが当接し、それ以上の回転は制限される。
同様に、図18(d)の位置で停止しているときに、2枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS2を進出させておき、他のソレノイドS1、S3、及びS4は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が180度回転すると、リブB1とソレノイドS2とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図18(d)の位置で停止しているときに、3枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS3を進出させておき、他のソレノイドS1、S2、及びS4は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が270度回転すると、リブC1とソレノイドS3とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらにまた、図18の例では、メダル支持ユニット130が停止したときのリブの位置は、図中、(a)〜(d)に示すように4通り有するので、これらの位置のうち、どの位置で停止しているのかを判別できる位置検出センサ142を設ける必要がある。
以上、メダル枚数を4枚としたときのメダル支持ユニット130について2例を挙げて説明したが、リブの数及び位置や、ソレノイドの数及び位置を変更することによって、種々のメダル支持ユニット130を形成することができる。
ここで、図17と図18の例とを対比したとき、ソレノイドSの数は、図18の例の方が多くなる。また、メダル支持ユニット130の位置検出についても、図17の例では、リブが横並びとなっているか、又は縦並びとなっているかの2パターンを検出すればよいので、図18の例のように4パターンの位置を検出するよりも、検出が容易となる。
一方、図18の例では、メダル投入が1〜3枚のいずれであっても、事前にソレノイドSを進出させておくことができるというメリットを有する。
たとえば図17(a)の状態において、メダルを3枚投入可能とするときは、リブB1がソレノイドS2の位置を通過した後でないと、ソレノイドS2を進出させることができない。リブB1とソレノイドS2との干渉を防止するためである。このように、図17の例では、メダル支持ユニット130の停止位置、及びメダル投入枚数によっては、事前にソレノイドSを進出させておくことができない場合がある。このことは、図16、すなわち第1実施形態でも同様である(メダル3枚投入時)。
<第4実施形態>
図19は、第4実施形態のメダル支持ユニット130を模式的に示す図である。第4実施形態では、メダルMの枚数は5枚であり、72度間隔で外周部に取り付けられている。
また、リブは、A1〜A3、B1〜B3、C1〜C3の合計9個である。また、ソレノイド数は、S1〜S3の3個である。
図19(a)に示すように、中心から真上に伸びる半径線上において、大きさの異なる3個の同心円上に、リブA1、B1、C1が設けられている。これらのリブA1、B1、C1の位置から、時計回りに144度(メダル2枚分)離れた位置に、リブA2、B2、C2が設けられ、さらにその位置から72度(メダル1枚分)離れた位置にリブA3、B3、C3が設けられている。
また、ソレノイドSは、リブA1が中心から真上に伸びる半径線上に位置するときにリブA1と当接可能なソレノイドS1と、図19(a)の位置から時計回りに72度(メダル1枚分)回転したときにリブB1と当接可能なソレノイドS2と、図19(a)の位置から時計回りに144度(メダル2枚分)回転したときにリブC1と当接可能なソレノイドS3とを備える。
図19(a)の位置で停止しているときに、メダル支持ユニット130の回転を抑止する場合には、ソレノイドS1を進出させておき、リブA1とソレノイドS1とを当接させる。あるいは、ソレノイドS3を進出させておき、リブC2とソレノイドS3とを当接させておいてもよい。これにより、メダル支持ユニット130は回転不能となる。
次に、図19(a)の位置で停止しているときに、1枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS2を進出させておき、他のソレノイドS1及びS3は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が72度回転すると、リブB1とソレノイドS2とが当接し、それ以上の回転は制限される。
同様に、図19(a)の位置で停止しているときに、2枚のメダルを投入可能であるときは、最初はすべてのソレノイドS1〜S3を後退させておき、1枚のメダルを検知した(72度回転された)後、ソレノイドS3を進出させる。これにより、メダル支持ユニット130が144度回転すると、リブC1とソレノイドS3とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図19(a)の位置で停止しているときに、3枚のメダルを投入可能であるときは、最初はすべてのソレノイドS1〜S3を後退させておき、1枚のメダルを検知した(72度回転された)後、ソレノイドS2を進出させる。これにより、216度回転すると、リブB3とソレノイドS2とが当接し、それ以上の回転は制限される。
図19(b)は、図19(a)の位置から時計回りに72度(メダル1枚分)回転したときの位置を示す。
図19(b)の位置で停止しているときに、メダル支持ユニット130の回転を抑止する場合には、ソレノイドS2を進出させておき、リブB1とソレノイドS2とを当接させる。これにより、メダル支持ユニット130は回転不能となる。
次に、図19(b)の位置で停止しているときに、1枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS3を進出させておき、他のソレノイドS1及びS2は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が72度回転すると、リブC1とソレノイドS3とが当接し、それ以上の回転は制限される。
同様に、図19(b)の位置で停止しているときに、2枚のメダルを投入可能であるときは、最初はすべてのソレノイドS1〜S3を後退させておき、1枚のメダルを検知した(72度回転された)後、ソレノイドS2を進出させる。これにより、144度回転すると、リブB3とソレノイドS2とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図19(b)の位置で停止しているときに、3枚のメダルを投入可能であるときは、最初はすべてのソレノイドS1〜S3を後退させておき、1枚のメダルを検知した(72度回転された)後、ソレノイドS3を進出させる。これにより、216度回転すると、リブC3とソレノイドS3とが当接し、それ以上の回転は制限される。
図19(c)は、図19(b)の位置から時計回りに72度(メダル1枚分)回転したときの位置を示す。
図19(c)の位置で停止しているときに、メダル支持ユニット130の回転を抑止する場合には、ソレノイドS3を進出させておき、リブC1とソレノイドS3とを当接させる。これにより、メダル支持ユニット130は回転不能となる。
次に、図19(c)の位置で停止しているときに、1枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS2を進出させておき、他のソレノイドS1及びS3は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が72度回転すると、リブB3とソレノイドS2とが当接し、それ以上の回転は制限される。
同様に、図19(c)の位置で停止しているときに、2枚のメダルを投入可能であるときは、最初はすべてのソレノイドS1〜S3を後退させておき、1枚のメダルを検知した(72度回転された)後、ソレノイドS3を進出させる。これにより、144度回転すると、リブC3とソレノイドS3とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図19(c)の位置で停止しているときに、3枚のメダルを投入可能であるときは、最初はすべてのソレノイドS1〜S3を後退させておき、1枚のメダルを検知した(72度回転された)後、ソレノイドS1を進出させる。これにより、216度回転すると、リブA1とソレノイドS1とが当接し、それ以上の回転は制限される。
図19(d)は、図19(c)の位置から時計回りに72度(メダル1枚分)回転したときの位置を示す。
図19(d)の位置で停止しているときに、メダル支持ユニット130の回転を抑止する場合には、ソレノイドS1を進出させておき、リブA2とソレノイドS1とを当接させる。あるいは、ソレノイドS2を進出させておき、リブB3と当接させてもよい。これにより、メダル支持ユニット130は回転不能となる。
次に、図19(d)の位置で停止しているときに、1枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS3を進出させておき、他のソレノイドS1及びS2は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が72度回転すると、リブC3とソレノイドS3とが当接し、それ以上の回転は制限される。
同様に、図19(d)の位置で停止しているときに、2枚のメダルを投入可能であるときは、最初はすべてのソレノイドS1〜S3を後退させておき、1枚のメダルを検知した(72度回転された)後、ソレノイドS1を進出させる。これにより、144度回転すると、リブA1とソレノイドS1とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図19(d)の位置で停止しているときに、3枚のメダルを投入可能であるときは、最初はすべてのソレノイドS1〜S3を後退させておき、1枚のメダルを検知した(72度回転された)後、ソレノイドS2を進出させる。これにより、216度回転すると、リブB1とソレノイドS2とが当接し、それ以上の回転は制限される。
図19(e)は、図19(d)の位置から時計回りに72度(メダル1枚分)回転したときの位置を示す。
図19(e)の位置で停止しているときに、メダル支持ユニット130の回転を抑止する場合には、ソレノイドS2を進出させておき、リブB2とソレノイドS2とを当接させる。あるいは、ソレノイドS3を進出させておき、リブC3と当接させてもよい。これにより、メダル支持ユニット130は回転不能となる。
次に、図19(e)の位置で停止しているときに、1枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS1を進出させておき、他のソレノイドS2及びS3は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が72度回転すると、リブA3とソレノイドS1とが当接し、それ以上の回転は制限される。
同様に、図19(e)の位置で停止しているときに、2枚のメダルを投入可能であるときは、最初はすべてのソレノイドS1〜S3を後退させておき、1枚のメダルを検知した(72度回転された)後、ソレノイドS2を進出させる。これにより、144度回転すると、リブB1とソレノイドS2とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図19(e)の位置で停止しているときに、3枚のメダルを投入可能であるときは、最初はすべてのソレノイドS1〜S3を後退させておき、1枚のメダルを検知した(72度回転された)後、ソレノイドS1を進出させる。これにより、216度回転すると、リブA3とソレノイドS1とが当接し、それ以上の回転は制限される。
また、図19(e)の状態から、時計回りに72度(メダル1枚分)回転すると、図19(a)の状態に戻る。
さらにまた、図19の例では、メダル支持ユニット130が停止したときのリブの位置は、図中、(a)〜(e)に示すように5通り有するので、これらの位置のうち、どの位置で停止しているのかを判別できる位置検出センサ142を設ける必要がある。
<第5実施形態>
図20は、第5実施形態におけるメダル支持ユニット130を示す模式図である。図20の例では、メダルMの枚数は3枚である。したがって、メダル支持ユニット130の外周に、120度間隔で3枚のメダルが取り付けられている。
一方、リプは、一半径線上にのみ設けられており、リブA1、B1、C1を有する。また、ソレノイドは、3個(S1〜S3)設けられている。ソレノイドS1は、リブA1が中心から真上の半径線上に位置するときにリブA1と当接可能な位置に設けられ、ソレノイドS2は、図20(a)の位置から時計回りに120度回転したときにリブB1と当接可能な位置に設けられ、ソレノイドS3は、図20(a)の位置から時計回りに240度回転したときにリブC1と当接可能な位置に設けられている。
図20(a)の位置で停止しているときに、メダル支持ユニット130の回転を抑止する場合には、ソレノイドS1を進出させておき、リブA1とソレノイドS1とを当接させる。これにより、メダル支持ユニット130は回転不能となる。
次に、図20(a)の位置で停止しているときに、1枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS2を進出させておき、他のソレノイドS1及びS3は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が120度回転すると、リブB1とソレノイドS2とが当接し、それ以上の回転は制限される。
同様に、図20(a)の位置で停止しているときに、2枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS3を進出させておき、他のソレノイドS1及びS2は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が240度回転すると、リブC1とソレノイドS3とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図20(a)の位置で停止しているときに、3枚のメダルを投入可能であるときは、最初は、すべてのソレノイドS1〜S3を後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が120度回転されて1枚のメダルを検出した後、ソレノイドS1を進出させる。これにより、メダル支持ユニット130は、1回転(360度回転)した後、リブA1がソレノイドS1に当接する。そして、それ以上の回転は制限される。
また、図20(b)は、図20(a)の状態から時計回りに120度(メダル1枚分)回転したときの状態を示す。この位置で停止しているときに、メダル支持ユニット130の回転を抑止するには、ソレノイドS2を進出させておき、リブB1とソレノイドS2とを当接させる。これにより、メダル支持ユニット130は回転不能となる。
次に、図20(b)の位置で停止しているときに、1枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS3を進出させておき、他のソレノイドS1及びS2は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が120度回転すると、リブC1とソレノイドS3とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図20(b)の位置で停止しているときに、2枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS1を進出させておき、他のソレノイドS2及びS3は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が240度回転すると、リブA1とソレノイドS1とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図20(b)の位置で停止しているときに、3枚のメダルを投入可能であるときは、最初は、すべてのソレノイドS1〜S3を後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が120度回転されて1枚のメダルを検出した後、ソレノイドS2を進出させる。これにより、メダル支持ユニット130は、1回転(360度回転)した後、リブB1がソレノイドS2に当接する。そして、それ以上の回転は制限される。
さらにまた、図20(c)は、図20(b)の状態から時計回りに120度(メダル1枚分)回転したときの状態を示す。この位置で停止しているときに、メダル支持ユニット130の回転を抑止する場合には、ソレノイドS3を進出させておき、リブC1とソレノイドS3とを当接させる。これにより、メダル支持ユニット130は回転不能となる。
次に、図20(c)の位置で停止しているときに、1枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS1を進出させておき、他のソレノイドS2及びS3は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が120度回転すると、リブA1とソレノイドS1とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図20(c)の位置で停止しているときに、2枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS2を進出させておき、他のソレノイドS1及びS3は後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が240度回転すると、リブB1とソレノイドS2とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図20(c)の位置で停止しているときに、3枚のメダルを投入可能であるときは、最初は、すべてのソレノイドS1〜S3を後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が120度回転されて1枚のメダルを検出した後、ソレノイドS3を進出させる。これにより、メダル支持ユニット130は、1回転(360度回転)した後、リブC1がソレノイドS3に当接する。そして、それ以上の回転は制限される。
また、図20(c)の状態から、時計回りに120度(メダル1枚分)回転すると、図20(a)の状態に戻る。
さらにまた、図20の例では、メダル支持ユニット130が停止したときのリブの位置は、図中、(a)〜(c)に示すように3通り有するので、これらの位置のうち、どの位置で停止しているのかを判別できる位置検出センサ142を設ける必要がある。
<第6実施形態>
図21は、第6実施形態におけるメダル支持ユニット130を示す模式図である。図21の例では、メダルMの枚数は8枚である。したがって、メダル支持ユニット130の外周に、45度間隔で8枚のメダルが取り付けられている。
一方、リプは、一直径線上にだけ設けられており、3つの同心円のうち、最も小さい同心円上に180度離れて設けられたリブA1及びA2と、次に大きい同心円上において、180度離れた位置に設けられたリブB1及びB2と、最も大きい同心円上において、180度離れた位置に設けられたリブC1及びC2を有する。すなわち、このリブの配置は、図16で示した例と同一である。
また、ソレノイドは、図21(a)の位置において、リブA1と当接可能な位置にソレノイドS1が設けられ、図21(a)の位置から時計回りに45度回転したときにリブB1と当接可能な位置にソレノイドS2が設けられ、図21(a)の位置から時計回りに135度(メダル3枚分)回転したときにリブC1と当接可能な位置にソレノイドS3が設けられている。さらに、ソレノイドS1に対し、反時計回りに90度回転した位置に、ソレノイドS4が設けられている。
図21(a)の位置で停止しているときに、メダル支持ユニット130の回転を抑止する場合には、ソレノイドS1を進出させておき、リブA1とソレノイドS1とを当接させる。これにより、メダル支持ユニット130は回転不能となる。
次に、図21(a)の位置で停止しているときに、1枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS2を進出させておき、他のソレノイドは後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が45度回転すると、リブB1とソレノイドS2とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図21(a)の位置で停止しているときに、2枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS4を進出させておき、他のソレノイドは後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が90度回転すると、リブA2とソレノイドS4とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図21(a)の位置で停止しているときに、3枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS3を進出させておき、他のソレノイドは後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が135度回転すると、リブC1とソレノイドS3とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらにまた、図21(b)は、図21(a)の状態から時計回りに45度(メダル1枚分)回転したときの状態を示す。この位置で停止しているときに、メダル支持ユニット130の回転を抑止する場合には、ソレノイドS2を進出させておき、リブB1とソレノイドS2とを当接させる。これにより、メダル支持ユニット130は回転不能となる。
次に、図21(b)の位置で停止しているときに、1枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS4を進出させておき、他のソレノイドは後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が45度回転すると、リブA2とソレノイドS4とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図21(b)の位置で停止しているときに、2枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS3を進出させておき、他のソレノイドは後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が90度回転すると、リブC1とソレノイドS3とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図21(b)の位置で停止しているときに、3枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS1を進出させておき、他のソレノイドは後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が135度回転すると、リブA2とソレノイドS1とが当接し、それ以上の回転は制限される。
図21(c)は、図21(b)の状態から時計回りに45度(メダル1枚分)回転したときの状態を示す。この位置で停止しているときに、メダル支持ユニット130の回転を抑止する場合には、ソレノイドS4を進出させておき、リブA2とソレノイドS4とを当接させる。これにより、メダル支持ユニット130は回転不能となる。
次に、図21(c)の位置で停止しているときに、1枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS3を進出させておき、他のソレノイドは後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が45度回転すると、リブC1とソレノイドS3とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図21(c)の位置で停止しているときに、2枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS1を進出させておき、他のソレノイドは後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が90度回転すると、リブA2とソレノイドS1とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図21(c)の位置で停止しているときに、3枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS2を進出させておき、他のソレノイドは後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が135度回転すると、リブB2とソレノイドS2とが当接し、それ以上の回転は制限される。
図21(d)は、図21(c)の状態から時計回りに45度(メダル1枚分)回転したときの状態を示す。この位置で停止しているときに、メダル支持ユニット130の回転を抑止する場合には、ソレノイドS3を進出させておき、リブC1とソレノイドS3とを当接させる。これにより、メダル支持ユニット130は回転不能となる。
次に、図21(d)の位置で停止しているときに、1枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS1を進出させておき、他のソレノイドは後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が45度回転すると、リブA2とソレノイドS1とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図21(d)の位置で停止しているときに、2枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS2を進出させておき、他のソレノイドは後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が90度回転すると、リブB2とソレノイドS2とが当接し、それ以上の回転は制限される。
さらに、図21(d)の位置で停止しているときに、3枚のメダルを投入可能であるときは、ソレノイドS4を進出させておき、他のソレノイドは後退させておく。そして、メダル支持ユニット130が135度回転すると、リブA1とソレノイドS4とが当接し、それ以上の回転は制限される。
また、図21(d)の状態から、時計回りに45度(メダル1枚分)回転すると、リブ位置は左右対称となるが、図21(a)の状態に戻る。したがって、その後のソレノイドの制御は、上記と同様となる。
さらにまた、図21の例では、メダル支持ユニット130が停止したときのリブの位置は、図中、(a)〜(d)に示すように4通り有するので、これらの位置のうち、どの位置で停止しているのかを判別できる位置検出センサ142を設ける必要がある。
ただし、図21(a)の状態と、図21(a)の状態から180度回転した状態とでは、リブ位置が左右対称となるだけであるので、両者の区別は不要となる。
さらに、図21の例では、ソレノイドSの数は4個となるものの、上述したように、1〜3枚のメダル投入可能時のいずれも、事前にソレノイドを進出させておくことができるので、確実に所定位置でメダル支持ユニット130を停止させることができる。
<第7実施形態>
次に、本願発明の第7実施形態について説明する。
第7実施形態では、スロットマシン10において、メダル貯留機能を有さないものである。すなわち、「50」枚のクレジット機能を有さないものである。したがって、図3において、貯留数表示LED72を有さない。また、ベットスイッチ40を有さない。
CRユニット200から紙幣又はカードが挿入され、貸しメダルの情報がスロットマシン10に送信されると、まず、残メダル数表示装置14に、現在の残メダル枚数が表示される。たとえば、残メダル数表示装置14に「100」と表示されたものとする。
そして、メダルのベットは、メダル投入装置100のメダル支持ユニット130を回転させることにより行う。第1実施形態と同様のメダル支持ユニット130であるときは、メダル支持ユニット130を180度回転させる。これにより、3枚のメダルがベットされ、ベット数表示LED71の表示は、「0」から「3」となる。
また、メダル支持ユニット130の回転操作(メダル投入操作)に伴い、ベット数表示LED71の表示が「0」→「1」→「2」→「3」となるに従って、残メダル数表示装置14の表示は、「100」→「99」→「98」→「97」となる。
そして、ベット数「3」で遊技を行った結果、すべてのリール31が停止して遊技を終えると、ベット数表示LED71の表示は、「3」から「0」に戻る。次に、次遊技を行うときは、遊技者は、再度、メダル支持ユニット130を回転(180度回転)させて、3枚のメダルをベットする。これにより、ベット数表示LED71の表示は再度「3」となり、残メダル数表示装置14の表示は、「94」となる。
そして、この遊技で、たとえば8枚役が入賞したときは、8枚のメダルが払い出される。払い出されるメダルは、すべて、残メダル数表示装置14に加算される。したがって、メダル払出し後の残メダル数表示装置14の表示は、「94」から「102」となる。
以上のようにして、第7実施形態では、役の入賞に基づき払い出されたメダルは、すべて、残メダル数表示装置14に加算される。
また、スロットマシン10の規定数が「3」であるときは、毎遊技、最大で3枚までベット可能である。すなわち、毎遊技、メダル支持ユニット130は、180度まで回転可能であり、メダル支持ユニット130を180度回転させて3枚のメダルをベットした後は、メダル支持ユニット130は、第1実施形態で説明したように、ソレノイド151の駆動により回転不能となる。すなわち、メダル支持ユニット130による1回のメダル投入操作で、180度を超えて回転することはない。このような状態が毎遊技続くこととなる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、たとえば、以下のような種々の変形が可能である。
(1)図3に示すように、メダル投入装置100は、払出制御基板70と電気的に接続されているが、これに限らず、メダル投入装置100とメイン制御基板60とを電気的に接続してもよい。この場合には、メダル投入装置100から入力される信号(投入センサ141の信号、位置検出センサ142の信号)は、メイン制御基板60を経て払出制御基板70に送信されることとなる。また、上記の場合において、払出制御基板70からメイン制御基板60に対して、ソレノイド151の駆動信号を送信し、この信号に基づいて、メイン制御基板60がソレノイド151の駆動を制御する。
(2)図3に示すように、ベット数表示LED71、貯留数表示LED72、及び獲得数表示LED73は、メイン制御基板60と電気的に接続されている。しかし、これに限らず、ベット数表示LED71、及び貯留数表示LED72は、払出制御基板70と電気的に接続されていてもよい。この場合、メダル投入装置100のメダル支持ユニット130を回転操作してメダルをベットした場合には、払出制御基板70が直接ベット数表示LED71の表示を制御することができる。
これに対し、ベットスイッチ40が操作されたときは、そのベット信号をメイン制御基板60側で受信し、そのベット信号を払出制御基板70に送信する。そして、その信号に基づいて、払出制御基板70がベット数表示LED71の表示を制御する。
さらに、遊技終了時に、入賞判定手段63により役の入賞が判定され、メダルの払出しを有するときは、その払出し信号をメイン制御基板60から払出制御基板70に送信し、払出制御基板70が貯留数表示LED72の表示を制御する。
(3)図3において、CRユニット200は、払出制御基板70と電気的に接続されているが、これに限らず、CRユニット200とメイン制御基板60とを電気的に接続してもよい。この場合には、たとえばCRユニット200からメダルに関する情報がメイン制御基板60に送信され、その情報を、メイン制御基板60から払出制御基板70に送信すればよい。
(4)上記実施形態では、メダル支持ユニット130の逆回転を防止する構造として、ラチェットギヤ131cを採用したが、これに限られるものではない。たとえば、メダル支持ユニット130の回転支持部に、ワンウェイクラッチベアリング等を取り付けても、逆回転を防止することが可能である。
(5)上記実施形態では、回転トルク調整機構部160は、圧縮コイルばね162や球体163等を用いた構成したが、この形状や構成に限定されるものではない。たとえばメダル支持ユニット130を回転させたときに、所定回転角度ごとに「カチカチ」と音を出して一旦停止させるようにする場合には、本実施形態で設けたラチェットギヤ131cのみでも、その歯数やラチェット爪134とのかみ合い強さを調整することで行うことが可能である。
また、メダル支持ユニット130を回転させたときに、できるだけ早くその回転を減速させる方法としては、たとえばメダル支持ユニット130を、高減衰機能を有するベアリングで支持すること等が挙げられる。
(6)上記実施形態では、投入センサ141は、実際のメダルMを検知したが、これに限らず、実際のメダルMを検知しないことも可能である。
たとえば、メダル支持ユニット130の回転角度(回転量)をセンサで検知し、所定の回転角度、たとえば第1実施形態では60度回転するごとに、メダル1枚が投入されたと判断するように制御することも可能である。あるいは、メダル支持ユニット130のいずれかの場所に基準片を設け、その基準片を投入センサ141で検知することにより、メダルが投入されたと判断することも可能である。このような場合においても、メダル支持ユニット130にはメダルは設けられるが、そのメダルは、投入センサ141には検知されることのないメダルとなる。
(7)図1、図2に示すように、メダル投入装置100は、ベットスイッチ40やプッシュボタン83が設けられた位置の右側近傍に取り付けた。これは、従来より存在していたメダル投入口の位置に、メダル投入装置100を設けたためである。
しかし、これに限らず、メダル投入装置100は、スロットマシン10の筐体前面のうち、どの位置に取り付けてもよい。
また、本実施形態では、メダル支持ユニット130の回転軸が略水平になるように取り付けられているが、これに限られない。たとえば、メダル支持ユニット130の回転軸が略垂直になるようにし、たとえば3個のストップスイッチ42の右側近傍に取り付けること等も可能である。
(8)図1に示すように、残メダル数表示装置14は、3個のストップスイッチ42の下側に設けたが、スロットマシン10の筐体前面のうち、どの位置に設けてもよい。たとえば、表示窓13の一部に残メダル数が画像表示されるように形成する(表示窓13の一部の領域に残メダル数表示装置14を設ける)ことも可能である。
(9)上記実施形態では、メダル支持ユニット130の回転を停止させるときにソレノイド151が当接する部分として、リブ(第1リブ131e〜第3リブ131g)を設けた。しかし、リブに限らず、たとえば、壁状のもの、凸部等、可動部材154と接触可能な形状であれば、リブに限られるものではない。
(10)また、メダル支持ユニット130の回転を停止させるものとしてソレノイド151を用いた。しかし、ソレノイド151に限られるものではなく、他の駆動手段、たとえばモータを用いてピン155を進出/後退させる機構を作ることも可能である。
(11)上記実施形態では、第2回転部材132は、全体が透明な樹脂材料から形成したが、たとえば、メダル支持ユニット130を形成したときに、メダルMの全範囲が前方側から見て目視(視認)可能であればよい。したがって、たとえば、第2回転部材132を、メダルMの範囲だけ(たとえば、図10(d)において、各メダルMの外形が見える範囲だけ)を透明にしてもよい。その他の部分には、上述したように、不透明体からなる反射シールを貼付する等してもよい。
(11)図1等に示すように、残メダル数表示装置14は、スロットマシン10の筐体側に設けたが、これに限らず、CRユニット200側に設けることも可能である。この場合には、残メダル数表示装置14の表示制御手段(表示制御基板等)もCRユニット200側に設けられる。
また、残メダル数表示装置14はスロットマシン10の筐体側に設けるが、残メダル数表示装置14の表示制御手段(表示制御基板等)についてはCRユニット200側に設けることも可能である。
(12)本実施形態では、投入可能なメダル数が限られているときは、その数に対応する位置のピン155を事前に進出させておき、メダルMの過投入とならないようにした。このとき、当接の対象となるリブに対応するピン155のみを進出させておくのではなく、他のピン155も進出させてもよい。たとえば、図16(a)を例に挙げると、1枚のメダルMを投入可能であるときは、ソレノイドS2に係るピンを事前に進出させておく旨を説明したが、図16(a)の状態から図16(b)の状態まで60度回転させるときに妨げにならないピン、具体的にはソレノイドS3に係るピンについても進出させておくことも可能である。同様に、図16(b)の状態において、メダルMが1枚投入可能であるときは、ソレノイドS3及びS1に係るピンを事前に進出させておいてもよい。
本実施形態のように、電磁力を発生させないときにピンが進出する構成のソレノイド151である場合、電磁力を発生させないソレノイド151数が多いほど、消費電力が少なくなり、かつ発熱を少なくすることができるためである。
(13)図10(e)の状態において、3枚のメダルMを投入可能であるとき、ピン155A〜155Cのすべてを後退させておき、第1回転部材131が60度回転した後に、ピン155Aを前方に進出させる旨を説明した。
しかし、これに限らず、上述したように、メダル支持ユニット130の回転開始タイミングを早期に検知可能であるので、60度の回転を待たずに、たとえばメダル支持ユニット130の回転が開始した直後に、ピン155Aを前方に進出させるように制御することも可能である。たとえば図10(e)の状態において、中心から右側に位置する第1リブ131eが、ピン155Aの位置を通過した直後のタイミングで、ピン155Aを進出させることが挙げられる。
(14)図14で示したように、位置検出センサ142A及び142BのON/OFFにより、第2回転部材132(メダル支持ユニット130)が現在どの位置で停止しているかを検知可能とした。また、スロットマシン10の電源投入時に、位置検出センサ142A及び142Bの検知結果に基づいて、メダル支持ユニット130の現在の停止位置を判断するようにした。
ここで、電源投入時に位置検出センサ142A及び142Bの検知結果に基づいて、現在位置を仮位置としてRWMに記憶し、実際にメダル支持ユニット130が回転されたときに、位置検出センサ142A及び142Bの検知結果に基づいて、現在位置を補正(本位置を決定)してもよい。
たとえば、電源投入時に、位置検出センサ142A及び142Bの検知結果の双方がOFFであるときは、図14(a)又は(d)の位置のいずれかとなる。そこで、この場合には、仮位置として、図14(a)の位置(停止位置「0」度)をRWMに記憶する。次に、その位置からメダル支持ユニット130が120度回転されたときに、位置検出センサ142A及び142Bの出力が「ON/OFF」であったとき(図14(c)の位置)は、電源投入時に設定した仮位置は正しい位置であったと判断し、最初の仮位置を本位置とする。
これに対し、メダル支持ユニット130が120度回転されたときに、位置検出センサ142A及び142Bの出力が「OFF/ON」であったとき(図14(f)の位置)は、電源投入時に設定した仮位置は正しくないと判断し、その位置を補正する。すなわち、図14(f)の停止位置は、基準位置から300度回転した位置であるので、その位置を本位置として記憶する。
また、位置検出センサ142A及び142Bの検知結果は、スロットマシン10の電源が投入されている間は、常時監視されているので、メダル支持ユニット130の現在位置を常に知ることができる。
ここで、スロットマシン10の電源がオフにされたときは、その時点におけるメダル支持ユニット130の現在位置をRWMにバックアップすることも可能である。そして、スロットマシン10の電源が投入されたときに、そのバックアップデータを読み取り、そのバックアップデータに基づく位置をメダル支持ユニット130の仮位置とする。そして、その後、上述したように、メダル支持ユニット130が実際に回転されたときに、位置検出センサ142A及び142Bの検知結果に基づいて、本位置を決定(補正)してもよい。
<付記>
本願の出願当初の発明(当初発明)は、たとえば以下の当初発明1〜3を挙げることができ、それぞれ、当初発明が解決しようとする課題、当初発明に係る課題を解決するための手段及び当初発明の効果は、以下の通りである。ただし、当初発明は、以下の当初発明1〜3に限ることを意味するものではない。
1.当初発明1
(a)当初発明が解決しようとする課題
前述の従来の遊技媒体投入装置において、回転体を手動で回転させる場合に、早い速度で回転体を回転させたときは、メダルの規定数(たとえば3枚)の位置で回転体を停止させることができず、回転体が過回転する(メダルが過投入されてしまう)おそれがあるという問題がある。
当初発明が解決しようとする課題は、回転体(回転部材)の回転により遊技媒体を投入する遊技媒体投入装置において、回転体の過回転(遊技媒体の過投入)を抑止することである。
(b)当初発明に係る課題を解決するための手段(かっこ書きで、対応する実施形態の構成を示す。)。
第1の解決手段(メダル投入装置100)は、
略円板状の回転部材(第1回転部材131、第2回転部材132)と、
前記回転部材の外周縁近傍に、前記回転部材の中心に対して「360/N」度間隔(第1実施形態では、「N=6」で、60度間隔)で取り付けられたN個(「N」は、「360」の約数)の遊技媒体(メダルM)と、
前記回転部材が回転したときに遊技媒体の通過を検知可能な投入センサ(141)と、
前記回転部材(第1回転部材131)の一方の面の所定位置に設けられた複数の係合部(第1リブ131e〜第3リブ131g)と、
前記回転部材の前記係合部に向けて移動可能な可動部材(154)を有し、前記可動部材の移動により前記可動部材と前記係合部とを当接可能なストッパー(ソレノイドユニット150)と
を備え、
前記回転部材を「360/N」度回転させるごとに、前記投入センサが1つの遊技媒体を検知可能とし、
前記回転部材を「360/N」度の整数倍(たとえば3枚のメダル投入時は180度)だけ回転させたときに、前記可動部材と前記係合部とが当接することにより、前記回転部材の過回転を抑止する
ことを特徴とする。
第2の解決手段は、第1の解決手段において、
「N=6」であり、
前記係合部は、
前記回転部材の第1の同心円上において、中心角で略180度離れた位置に設けられた一対の第1係合部(第1リブ131e)と、
前記回転部材の第2の同心円(第2の同心円の半径>第1の同心円の半径)上において、中心角で略180度離れた位置に設けられた一対の第2係合部(第2リブ131f)と、
前記回転部材の第3の同心円(第3の同心円の半径>第2の同心円の半径)上において、中心角で略180度離れた位置に設けられた一対の第3係合部(第3リブ131g)と
を有し、
前記ストッパーの前記可動部材は、少なくとも、第1可動部材(154A)、第2可動部材(154B)、及び第3可動部材(154C)を有し、
第1可動部材と第1係合部の一方とが当接可能な位置において、第1可動部材と第1係合部の一方とが当接していない状態で前記回転部材を略60度回転させたときに、第2可動部材と第2係合部の一方とが当接可能であり、
第2可動部材と第2係合部の一方とが当接可能な位置において、第2可動部材と第2係合部の一方とが当接していない状態で前記回転部材を略60度回転させたときに、第3可動部材と第3係合部の一方とが当接可能である
ことを特徴とする。
(c)当初発明の効果
当初発明によれば、投入可能な遊技媒体数を投入した後は、過投入とならないように、ストッパーを用いて回転部材の過回転を抑止することができる。
2.当初発明2
(a)当初発明が解決しようとする課題
前述の従来の投入装置においては、遊技者が回転体を回転させたときに、どの位置から回転を開始し、どの位置で停止したか、又は電源投入時に回転体がどの位置で停止しているのかを知ることができないという問題がある。このため、回転体を所定位置で停止させたい制御を実行するときに、制御方法が複雑となるという問題がある。
当初発明が解決しようとする課題は、回転部材を回転させることにより遊技媒体を投入可能な遊技媒体投入装置において、回転部材の停止位置を正しく判断できるようにすることである。
(b)当初発明に係る課題を解決するための手段(かっこ書きで、対応する実施形態の構成を示す。)
第1の解決手段(メダル投入装置100)は、
略円板状の回転部材(第1回転部材131、第2回転部材132)と、
前記回転部材の外周縁近傍に、前記回転部材の中心に対して「360/N」度間隔(第1実施形態では、「N=6」で、60度間隔)で取り付けられたN個(「N」は、「360」の約数)の遊技媒体(メダルM)と、
前記回転部材が回転したときに遊技媒体の通過を検知可能な投入センサ(141)と
を備え、
前記回転部材(第2回転部材132)には、所定形状の切欠き(132a)が形成され、
前記回転部材の前記切欠きが形成された部分と前記切欠きが形成されていない部分とを検知する2以上の位置検出センサ(142A及び142B)を備え、
前記2以上の位置検出センサの検知結果に基づいて、前記回転部材の停止位置が「360/N」度間隔のどの位置であるかを判断可能である
ことを特徴とする。
第2の解決手段は、第1の解決手段において、
「N=6」であり、
前記位置検出センサは、2個設けられており、
2個の前記位置検出センサのオン/オフにより、前記回転部材の略60度ごとの回転停止位置を判断可能である
ことを特徴とする。
(c)当初発明の効果
当初発明によれば、位置検出センサの検知結果に基づいて、回転部材の停止位置がどの位置であるかを判断することができる。これにより、たとえば、回転部材を所定位置で停止させたいときの制御を容易に行うことが可能となる。
3.当初発明3
(a)当初発明が解決しようとする課題
前述の従来の投入装置においては、遊技者が回転体を回転させただけで、風営法規則上の「メダルの投入」に該当するか否かが問題となるおそれがある。また、投入されるメダルは、遊技者から見えるべきであると考えられるので、これから投入するメダルの一部がすでに投入口に隠れてしまっていたのでは、好ましくないと考えられる。
当初発明が解決しようとする課題は、これから投入する遊技媒体の全体を遊技者から目視可能であり、かつ、未だ投入口に投入されていない遊技媒体を、投入口から投入できるようにすることである。
(b)当初発明に係る課題を解決するための手段(かっこ書きで、対応する実施形態の構成を示す。)
当初発明(メダル投入装置100)は、
略円板状の回転部材(第1回転部材131、第2回転部材132)と、
前記回転部材の外周縁近傍に、前記回転部材の中心に対して「360/N」度間隔(第1実施形態では、「N=6」で、60度間隔)で取り付けられたN個(「N」は、「360」の約数)の遊技媒体(メダルM)と、
前記回転部材が回転したときに遊技媒体の通過を検知可能な投入センサ(141)と、
前記回転部材の回転を、「360/N」度間隔で停止可能にするストッパー(ソレノイドユニット150)と
を備え、
前記ストッパーは、前記回転部材の中心から直上の位置で1つの遊技媒体が停止するように前記回転部材を停止可能であり、
前記回転部材の中心から直上の位置で前記1つの遊技媒体が停止したときに、前記1つの遊技媒体の一部が投入口から突出するように形成された投入口形成部材(投入口カバー144、第1ベース部材110のU形部110a、第2ベース部材120の切欠き120a)を備え、
前記投入口形成部材の前記投入口の前面側には、くぼみ部(144a)が形成され、
前記回転部材に取り付けられた遊技媒体は、前面側から見たときには、遊技媒体の略全体を視認可能(透明な第2回転部材132によって視認可能)であり、
前記投入口形成部材の前記投入口から突出した前記1つの遊技媒体は、前記くぼみ部により、前記1つの遊技媒体の略全体を視認可能(投入口カバー144のくぼみ部144a、及び第1ベース部材110のU形部110aにより視認可能)である
ことを特徴とする。
(c)当初発明の効果
当初発明によれば、これから投入する遊技媒体(投入待ち状態にある遊技媒体)の全体(全範囲)を視認可能にすることができる。これにより、遊技媒体の一部が投入口に隠れている(遊技媒体の一部がすでに投入されている)という誤解を招くおそれをなくすことができる。
10 スロットマシン
11 フロントカバー
12 基体部
13 表示窓
14 残メダル数表示装置
15 下皿
21 演出ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
30 図柄表示装置
31 リール
32 モータ
39 リールセンサ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
46 精算スイッチ
50 電源基板
60 メイン制御基板(メイン制御手段)
61 役抽選手段
62 リール制御手段
63 入賞判定手段
70 払出制御基板
71 ベット数表示LED
72 貯留数表示LED
73 獲得数表示LED
80 サブ制御基板(サブ制御手段)
81 演出制御手段
83 プッシュボタン
84 十字キー
100 メダル投入装置
110 第1ベース部材
110a U形部
110b 収容部
110c ねじ穴
110d ねじ通し穴
110e 開口部
110f ねじ通し穴
110g ねじ通し穴
110h 投入センサ取付け部
120 第2ベース部材
120a 切欠き
120b 穴
120c ねじ穴
120d ねじ通し穴
120e 貫通穴
120f ボス
120g 開口穴
120h 引っ掛け部
120i 位置決めボス
120j ねじ通し穴
120k ねじ穴
130 メダル支持ユニット
131 第1回転部材
131a メダル配置部
131b 中心軸
131c ラチェットギヤ
131d くぼみ
131e 第1リブ
131f 第2リブ
131g 第3リブ
131h 円筒状体
131i 円周状壁
131j ねじ穴
132 第2回転部材
132a 切欠き
132b ねじ通し穴
133 支持軸
133a ねじ穴
134 ラチェット爪
134a 穴
134b 先端部
134c 爪部
136 ワッシャ
135 支持軸
137 ねじりコイルばね
141 投入センサ
142(142A、142B) 位置検出センサ
143 センサカバー
143a ねじ通し穴
144 投入口カバー
144a くぼみ部
144b ねじ穴
150 ソレノイドユニット
151(151A、151B、151C) ソレノイド
152(152A、152B、152C) 圧縮コイルばね
153(153A、153B、153C) プランジャー
154(154A、154B、154C) 可動部材
155(155A、155B、155C) ピン
160 回転トルク調整機構部
161 ばねキャップ
161a 中空円筒部
161b ねじ通し穴
162 圧縮コイルばね
163(163A、163B) 球体
164 ばねアジャスター
164a 中空円筒部
164b ボス部
164c ねじ通し穴
165 押さえ板
165a ねじ通し穴
165b 押さえ部
200 CRユニット
201 紙幣投入口
202 貸出しボタン
203 返却ボタン
204 度数表示部
205 カードリーダライタ
300 外部集中端子板
400 ホールコンピュータ
M メダル
OA(OA1、OA2) 光軸
S01〜S11 ねじ

Claims (1)

  1. 略円板状の回転部材と、
    前記回転部材の外周縁近傍に、前記回転部材の中心に対して「360/N」度間隔で取り付けられたN個(「N」は、「360」の約数)の遊技媒体と、
    前記回転部材が回転したときに遊技媒体の通過を検知可能な投入センサと、
    前記回転部材の回転を、「360/N」度間隔で停止可能にするストッパーと
    を備え、
    前記ストッパーは、前記回転部材の中心から直上の位置で1つの遊技媒体が停止するように前記回転部材を停止可能であり、
    前記回転部材の中心から直上の位置で前記1つの遊技媒体が停止したときに、前記1つの遊技媒体の一部が投入口から突出するように形成された投入口形成部材を備え、
    前記投入口形成部材の前記投入口の前面側には、くぼみ部が形成され、
    前記回転部材に取り付けられた遊技媒体は、前面側から見たときには、遊技媒体の略全体を視認可能であり、
    前記投入口形成部材の前記投入口から突出した前記1つの遊技媒体は、前記くぼみ部により、前記1つの遊技媒体の略全体を視認可能である
    ことを特徴とする遊技媒体投入装置。
JP2016066811A 2016-03-29 2016-03-29 遊技媒体投入装置 Pending JP2017176377A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019141401A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 株式会社ニューギン 遊技機
JP2019141402A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 株式会社ニューギン 遊技機
JP2019141399A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 株式会社ニューギン 遊技機
JP2019141400A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 株式会社ニューギン 遊技機

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JP2019141401A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 株式会社ニューギン 遊技機
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