JP2017175554A - 受信装置 - Google Patents

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晴彦 高岡
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Abstract

【課題】RF受信回路の受信感度に影響しないようにクロック信号の周波数を調整することができる受信装置の提供。【解決手段】受信した周波数信号と局部発振器にて生成された局部発振周波数信号とを混合して中間周波数信号を生成するミキサ、通過可能な周波数信号の中心周波数と周波数帯域とが設定されるIFフィルタ、及びミキサより出力されIFフィルタを通過した中間周波数信号を復調する復調部を備える受信装置であって、周波数帯域を分割した複数の部分帯域の夫々にてIFフィルタを通過した信号の信号強度を測定する測定部と、測定部により測定された各部分帯域の信号強度に基づき、周波数帯域に局部発振周波数信号の高調波成分が含まれるか否かを判定する判定部と、高調波成分が含まれると判断した場合、局部発振器が生成する局部発振周波数信号の周波数を変更する周波数変更部とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、無線により送信される周波数信号を受信する受信装置に関する。
メカニカルキーを用いることなく、車両ドアの施錠及び解錠を可能にするドアロックシステムが実用化されている。このようなドアロックシステムの1つであるキーレスエントリシステムでは、例えば携帯機に設けられた操作部(ロックボタン又はアンロックボタン)に対する操作をユーザが行った場合に、携帯機から車載機へ操作信号を送信し、当該操作信号を受信した車載機が車両ドアを施錠又は解錠する処理を行う。
また、上記ドアロックシステムの1つであるパッシブエントリシステムでは、ユーザがドアハンドルを握ったことを接触センサにより検出した場合、車載機は車両に設けられた複数のLF送信アンテナ(LF : Low Frequency)からウェイクアップ信号を送信し、ユーザが携帯する携帯機を起動させる。起動した携帯機は自身の存在を示す所定の信号を車載機へ送信する。車載機は携帯機からの所定の信号を受信した場合、携帯機の位置を検出するための検出用信号をLF送信アンテナから送信する。携帯機は各送信LF送信アンテナから送信された検出用信号を受信し、受信信号強度を測定する。そして、携帯機は測定した受信信号強度の情報を車載機へ送信する。車載機は、携帯機から送信された受信信号強度の情報を受信し、携帯機が車外にあるか否かを判定し、判定結果に応じた処理を実行する。例えば、携帯機が車外に位置している場合、車載機は車両ドアを施錠又は解錠する処理を実行する。
上記のキーレスエントリシステムやパッシブエントリシステム等のドアロックシステムでは、携帯機から車載機へ送信する無線信号として、RF帯(RF : Radio Frequency)の周波数信号が一般的に用いられている。このため、携帯機から送信されるRF帯の周波数信号を受信するために、車載機にはRF受信回路が設けられている。
車載機側のRF受信回路にてRF帯の周波数信号を受信する際、車載機で使用するクロック信号の高調波成分がRF受信回路の受信帯域内に一定レベル以上で入ってきた場合、その高調波成分が妨害波となり、受信感度が劣化してしまうという問題点を有している。
クロック信号の高調波成分を除去するために、例えば特許文献1では、RF受信回路における受信周波数に最も近接するクロック高調波を計算により導出し、計算結果に従ってクロック信号の周波数を調整することにより、クロック信号の高調波成分が受信帯域内に入らないように制御する技術が提案されている。
特開2001−24538号公報
しかしながら、クロック信号発生回路から出力されるクロック信号の周波数には、クロック信号発生回路の個体差、温度特性等に起因した誤差が含まれており、その高調波成分にもばらつきが生じるため、必ずしも計算通りの周波数関係にはならない。このため、特許文献1のように、計算によりクロック信号の高調波成分を導出したとしても、実際にはクロック信号の高調波成分がRF受信帯域内に入る場合があり、受信感度が劣化する虞があるという問題点を有している。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、クロック信号発生回路の個体差及び温度特性に伴うクロック周波数にばらつきが存在する場合であっても、RF受信回路の受信感度に影響しないようにクロック信号の周波数を調整することができる受信装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る受信装置は、受信した周波数信号と局部発振器にて生成された局部発振周波数信号とを混合して中間周波数信号を生成するミキサ、通過可能な周波数信号の中心周波数と周波数帯域とが設定されるIF(Intermediate Frequency)フィルタ、及び前記ミキサより出力され前記IFフィルタを通過した中間周波数信号を復調する復調部を備える受信装置であって、前記周波数帯域を分割した複数の部分帯域の夫々にて前記IFフィルタを通過した信号の信号強度を測定する測定部と、該測定部により測定された各部分帯域の信号強度に基づき、前記周波数帯域に前記局部発振周波数信号の高調波成分が含まれるか否かを判定する判定部と、前記高調波成分が含まれると判断した場合、前記局部発振器が生成する局部発振周波数信号の周波数を変更する周波数変更部とを備える。
本願によれば、クロック信号発生回路の個体差及び温度特性に伴うクロック周波数にばらつきが存在する場合であっても、RF受信回路の受信感度に影響しないようにクロック信号の周波数を調整することができる。
実施の形態1に係る受信装置の構成を説明するブロック図である。 RF受信周波数とクロック高調波との関係を説明する説明図である。 RF受信周波数と周波数誤差を考慮したクロック高調波との関係を説明する説明図である。 クロック高調波の検出手法を説明する説明図である。 受信装置の制御部が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る受信装置の制御部が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。
本発明の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
本願の一態様に係る受信装置は、受信した周波数信号と局部発振器にて生成された局部発振周波数信号とを混合して中間周波数信号を生成するミキサ、通過可能な周波数信号の中心周波数と周波数帯域とが設定されるIF(Intermediate Frequency)フィルタ、及び前記ミキサより出力され前記IFフィルタを通過した中間周波数信号を復調する復調部を備える受信装置であって、前記周波数帯域を分割した複数の部分帯域の夫々にて前記IFフィルタを通過した信号の信号強度を測定する測定部と、該測定部により測定された各部分帯域の信号強度に基づき、前記周波数帯域に前記局部発振周波数信号の高調波成分が含まれるか否かを判定する判定部と、前記高調波成分が含まれると判断した場合、前記局部発振器が生成する局部発振周波数信号の周波数を変更する周波数変更部とを備える。
上記一態様にあっては、IFフィルタにて設定されている受信周波数帯域内に局部発振周波数信号の高調波成分が含まれる可能性があるか否かを信号強度の測定結果に基づき判定するため、クロック信号発生回路の個体差及び温度特性に伴うクロック周波数にばらつきが存在する場合であっても、高調波成分の有無を的確に判定することができ、RF受信回路の受信感度に影響しないようにクロック信号の周波数を調整することができる。
本願の一態様に係る受信装置は、前記判定部は、前記測定部により測定された各部分帯域における信号強度と予め設定された閾値強度との高低を比較する比較部を備え、前記複数の部分帯域のうち、1つの部分帯域における信号強度のみが前記閾値強度より高い場合、前記周波数帯域に前記局部発振周波数信号の高調波成分が含まれると判定する。
上記一態様にあっては、IFフィルタで使用されている周波数帯域に局部発振周波数信号の高調波成分のみが存在する場合と、高調波成分以外に他の妨害波が存在する場合とを区別することができる。
本願の一態様に係る受信装置は、前記局部発振器により生成される局部発振周波数信号の周波数と、前記局部発振周波数信号に含まれる周波数誤差とに基づき、前記局部発振周波数信号の高調波成分が取り得る周波数の範囲を算出する算出部と、該算出部により算出した範囲に属する周波数が前記周波数帯域に含まれない場合、前記測定部による信号強度の測定を停止する停止部とを備える。
上記一態様にあっては、局部発振周波数信号の高調波成分がIFフィルタで使用されている周波数帯域に入る可能性がない場合、信号強度の測定を停止できるので受信装置における負荷を軽減することができる。
本願の一態様に係る受信装置は、前記局部発振器は、基準信号を生成する基準発振器と、出力すべき局部発振周波数信号を分周して帰還信号を生成する分周器と、前記帰還信号の位相と前記基準信号の位相とを比較し、比較結果に応じた信号を出力する位相比較器と、該位相比較器から出力される信号に応じた制御電圧を生成するループフィルタと、前記制御電圧に応じて発振周波数を変化させることにより、局部発振周波数信号を生成する電圧制御発振器とを備え、前記周波数変更部は、前記分周器の分周数を変更することにより、前記局部発振器が生成する局部発振周波数信号の周波数を変更する。
上記一態様にあっては、分周器の分周数を変更して、局部発振周波数信号の周波数を変更することにより、局部発振周波数信号の高調波成分がIFフィルタで使用されている周波数帯域に入ってこないように制御することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係る受信装置の構成を説明するブロック図である。実施の形態1に係る受信装置10は、例えば車両に搭載される無線通信装置であり、RF受信アンテナ11、RF受信部12、ミキサ13、IF受信部14、復調部15、RSSI(Received Signal Strength Indicator)検出部16、制御部17、及びPLL(Phase Locked Loop)部18を備える。
RF受信部12は、RF受信アンテナ11に接続されており、RF受信アンテナ11を通じて受信したRF周波数帯の周波数信号をミキサ13へ出力する。
ミキサ13は、RF受信部12から出力される周波数信号と、PLL部18から出力される局部発振周波数信号とを混合して中間周波数信号を生成し、後段のIF受信部14へ出力する。
IF受信部14は、通過可能な周波数信号の中心周波数と周波数帯域とが設定されたIFフィルタを含んでおり、ミキサ13を通じて入力される中間周波数信号のうち、所望の周波数成分を有する信号を通過させる。なお、IF受信部14を通過させる信号の中心周波数及び周波数帯域は、制御部17からの制御により変更可能であるとする。
復調部15は、IF受信部14を通過した中間周波数信号を復調し、復調後の信号を後段の制御部17へ出力する。
RSSI検出部16は、IF受信部14から入力される信号の信号強度を測定し、測定結果(RSSI出力レベル)を制御部17へ出力する。本実施の形態では、PLL部18から出力されるクロック信号(局部発振周波数信号)の高調波成分に起因した受信感度の劣化を回避するための処理を行う際、通常の無線通信で用いる周波数帯域を複数の部分帯域に分割して、それぞれの部分帯域で信号強度を測定し、各部分帯域における信号強度を制御部17へ出力する。
制御部17は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read Only Memory)などを備える。制御部17が備えるCPUは、ROMに格納された制御プログラムを実行することにより、受信装置10が備える上記ハードウェアの動作を制御し、機器全体を本願に係る受信装置として機能させる。また、制御部17が備えるEEPROMは、IF受信部14、PLL部18等を制御するために必要な情報を記憶する。なお、制御部17は、計測開始指示を与えてから計測終了指示を与えるまでの経過時間を計測するタイマ、数をカウントするカウンタ等の機能を備えていてもよい。
制御部17は、復調部15を通じて入力される信号に応じて適宜の処理を行う。制御部17が実行する処理は任意であり、例えば、制御部17に入力された信号に基づいて各種の演算を行う処理、制御部17に接続された各種機器(不図示)を制御する処理、制御部17に接続された各種機器と通信する処理等であってもよい。
また、制御部17は、PLL部18が出力するクロック信号の高調波成分がIF受信部14の受信帯域内に入ることに伴う受信感度の低下を回避するために、RSSI検出部16の検出結果を利用してPLL部18の制御を行う。制御部17によるPLL部18の制御手法については後に詳述することとする。
PLL部18は、例えば、基準発振器181、フラクショナル分周器182、位相比較器183、ループフィルタ184、及びVCO(Voltage Controlled Oscillator)185を備える。
基準発振器181は、例えば水晶発振器、セラミック発振器等であり、基準周波数を有する基準信号を生成して位相比較器183へ出力する。フラクショナル分周器182は、VCO185が出力するクロック信号の周波数を制御部17により制御される分周数で分周して帰還信号を生成し、生成した帰還信号を位相比較器183へ出力する。
位相比較器183は、基準発振器181より入力される基準信号の位相と、フラクショナル分周器182より入力される帰還信号の位相とを比較し、その位相差に応じた信号(誤差信号)を生成してループフィルタ184へ出力する。ループフィルタ184は、位相比較器183から入力された誤差信号を直流電圧に変換してVCO185に印加する。VCO185は、ループフィルタ184から印加された直流電圧の大きさに応じて発振周波数を変化させ、クロック信号を生成する。VCO185は、生成したクロック信号をミキサ13及びフラクショナル分周器182へ出力する。
PLL部18は、VCO185からの出力をフラクショナル分周器182に入力してフィードバック制御を行うことにより、VCO185から出力されるクロック信号の位相を基準信号の位相に同期させる。
以下、受信装置10が受信する信号の周波数(RF受信周波数)とクロック高調波との関係を説明する。
図2はRF受信周波数とクロック高調波との関係を説明する説明図である。図2に示す説明図において、横軸は周波数を示している。受信装置10のIF受信部14を通過可能な周波数信号の中心周波数(RF受信周波数)をf0 、帯域幅(RF受信帯域)をBWとしている。また、PLL部18がミキサ13へ出力するクロック信号のクロック周波数をfCLK とし、RF受信周波数f0 に最も近接するクロック高調波の周波数をm・fCLK としている。
以下、一例として、RF受信周波数f0 を315MHz、RF受信帯域BWを600kHz、クロック周波数fCLK のデフォルトの設定値を4MHzとした場合について説明する。
RF受信周波数f0 を315MHz、クロック周波数fCLK のデフォルトの設定値を4MHzとしたとき、クロック高調波の周波数m・fCLK がRF受信周波数f0 に最も近接するのは、m=79の場合(すなわち79倍高調波の場合)であり、そのときのクロック高調波の周波数は316MHzとなる。同様に、次に近接するのは、m=78の場合(すなわち78倍高調波の場合)であり、そのときのクロック高調波の周波数は312MHzとなる。
RF受信帯域BWをRF受信周波数f0 を中心に600kHzとした場合、このRF受信帯域BW(314.7MHz〜315.3MHz)に何れのクロック高調波も存在しないので、理想的には受信感度の劣化が生じることはないはずである。
しかしながら、基準発振器181で発振する基準信号には、基準発振器181の個体差、温度特性等に起因した周波数誤差が含まれるため、計算によって算出される理想的なクロック高調波の周波数がRF受信帯域BW内に存在しない場合であっても、現実にはクロック高調波がRF受信帯域BW内に入ってくる場合がある。
図3はRF受信周波数と周波数誤差を考慮したクロック高調波との関係を説明する説明図である。図3に示す説明図において、横軸は周波数を示している。クロック高調波の周波数誤差±Δfを例えば±5000ppmとした場合、上述した79倍クロック高調波は、316±1.58(=316×0.005)MHzの周波数範囲、すなわち314.42〜317.58MHzの範囲の値を取り得る。よって、理想的な79倍クロック高調波の周波数(=316MHz)ではRF受信感度に影響しないものの、条件によっては79倍高調波がRF受信帯域BW(314.7MHz〜315.3MHz)の範囲内に入ってくるので、RF受信感度が劣化してしまう状況が起こり得る。
一方、78倍クロック高調波は、312±1.56(=312×0.005)MHzの周波数範囲、すなわち310.44〜313.56Mzの範囲の値を取り得る。この場合、78倍クロック高調波の理想的な周波数(=312MHz)から最大限にずれたとしても、RF受信帯域BW(314.7MHz〜315.3MHz)内に入ることはないので、78倍クロック高調波によるRF受信感度の劣化は生じないと判定することができる。
本実施の形態に係る受信装置10では、上述したような基準発振器181から発振される基準信号の周波数誤差に起因したRF受信感度の劣化を回避するために、外部無線機と無線通信を行っていない状況下で信号強度(RSSI出力レベル)を測定し、その測定結果に基づいて、RF受信帯域BW内にクロック高調波が含まれているか否かの判定を行う。
図4はクロック高調波の検出手法を説明する説明図である。本実施の形態に係る受信装置10は、クロック高調波の有無を判定する際、RF受信帯域BWを複数の部分帯域に分割し、外部無線機と通常の無線通信を行っていない状況下で、それぞれの部分帯域において信号強度を測定する。各部分帯域における中心周波数(RF受信周波数)をf01 ,f02,…,f0nとし、それぞれのRF受信帯域幅をΔBW(=BW/n,nは2以上の整数)として、以下の説明を行う。
制御部17は、まず、IF受信部14のRF受信周波数をf01に設定し、RF受信帯域幅をΔBWに設定した後、RSSI検出部16より出力されるRSSI出力レベルを取得する。制御部17は、取得したRSSI出力レベルと予め設定した閾値レベルNdBmとの高低を比較し、RSSI出力レベルが閾値レベルNdBmより高い場合、クロック高調波の候補であると判定する。また、RSSI出力レベルが閾値レベルNdBmより低い場合、クロック高調波の候補でないと判定する。
次に、制御部17は、RF受信帯域幅ΔBWを一定としたまま、IF受信部14のRF受信周波数をf02に変更し、RSSI検出部16から出力されるRSSI出力レベルを取得する。制御部17は、前述と同様に、取得したRSSI出力レベルと予め設定した閾値レベルNdBmとの高低を比較し、RSSI出力レベルが閾値レベルNdBmより高い場合、クロック高調波の候補であると判定する。また、RSSI出力レベルが閾値レベルNdBmより低い場合、クロック高調波の候補でないと判定する。
制御部17は、IF受信部14の受信周波数をf03,…,f0nに順次変更して、それぞれの部分帯域においてRSSI検出部16から出力されるRSSI出力レベルを取得し、閾値レベルNdBmとの比較により、クロック高調波の候補の有無を判定する。
制御部17は、全ての部分帯域にクロック高調波の候補が存在しないと判定した場合、元のRF受信帯域BW内にクロック高調波は存在しないと判定する。なお、クロック高調波がRF受信帯域BW内に存在する場合であっても、そのクロック高調波のRSSIレベルが閾値レベルNdBm未満であるときには、RF受信感度に影響しないため、元のRF受信帯域BWにクロック高調波は存在しないと判定してもよい。
また、制御部17は、何れか1つの部分帯域でクロック高調波の候補が存在すると判定した場合、その部分帯域のRF受信周波数がクロック高調波に対応する周波数であると判定することができる。このとき、制御部17は、RF受信帯域BW内にクロック信号の高調波成分が入ってこないようにクロック周波数の制御を行う。具体的には、クロック高調波の周波数がf0k(1≦k≦n)であるとした場合、高調波成分が(BW/2)−(f0k−f0 )+αだけずれるように、制御部17はPLL部18が備えるフラクショナル分周器182の分周数を制御する。ここで、αはマージンを考慮した定数である。
一方、制御部17は、2つ以上の部分低域にクロック高調波の候補が存在すると判定した場合、他の妨害波が存在していることを示唆しており、クロック高調波を特定することができないので、クロック周波数の制御を保留する。
以下、受信装置10の動作について説明する。
図5は受信装置10の制御部17が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。受信装置10の制御部17は、外部無線機と無線通信を行っていないタイミングにて以下の処理を実行する。なお、外部無線機と無線通信を行っていないタイミングは、復調部15から入力される信号に基づいて制御部17が判断してもよい。また、制御部17は、定期的なタイミング、又は図に示していない操作部を通じてユーザにより指示されたタイミングで以下の処理を実行してもよい。
制御部17は、カウンタの値をi=1に初期化し(ステップS101)、IF受信部14が備えるIFフィルタのRF受信周波数をf0i、RF受信帯域幅をΔBWに設定する(ステップS102)。このとき、制御部17は、RF受信帯域BWの分割数(例えば10個)を予め設定しておき、分割数とRF受信帯域BWの範囲とから、各RF受信周波数f0i及びRF受信帯域幅ΔBWの値を導出してもよい。
次いで、制御部17は、RSSI検出部16から出力されるRSSIレベルを取得し(ステップS103)、取得したRSSIレベルが閾値レベルNdBmより高いか否かを判断する(ステップS104)。RSSIレベルが閾値レベルNdBmより高いと判断した場合、制御部17は、ステップS102で設定したRF受信周波数f0iを、PLL部18から出力されるクロック信号の高調波成分の候補の1つとして記憶する(ステップS105)。
次いで、制御部17は、カウンタの値をi=i+1にインクリメントし(ステップS106)、i≧nであるか否かを判断する(ステップS107)。ここで、nはRF受信帯域BWの分割数であり、例えばn=10である。
i<nである場合(S107:NO)、制御部17は、処理をステップS102へ戻す。
i≧nである場合(S107:YES)、すなわちn個の部分帯域についてRSSIレベルの測定が完了した場合、制御部17は、記憶した高調波成分の候補の数が1個以上であるか否かを判断する(ステップS108)。記憶した高調波成分の候補の数が0個である場合(S108:NO)、RF受信帯域BW内にクロック信号の高調波成分が存在しないと判断できるため、制御部17は、クロック周波数を変更する制御を行わずに本フローチャートによる処理を終了する。
高調波成分の候補の数が1個以上である場合(S108:YES)、制御部17は、高調波成分の候補の数が1個のみであるか否かを判断する(ステップS109)。
高調波成分の数が1個のみである場合(S109:YES)、RF受信帯域BW内にクロック信号の高調波成分が存在すると判断できるため、制御部17は、クロック周波数を変更する制御を行う(ステップS110)。具体的には、クロック高調波の周波数がf0k(1≦k≦n)であるとした場合、高調波成分が(BW/2)−(f0k−f0 )+αだけずれるように、制御部17は、PLL部18が備えるフラクショナル分周器182の分周数を制御する。ここで、αはマージンを考慮した定数である。
なお、ステップS110でクロック周波数を変更する制御を行った後、制御部17は、ステップS101へ処理を戻し、再度ステップS101〜S108の処理を実行することにより、RF受信帯域BW内にクロック信号の高調波成分が存在しないことを確認する処理を行ってもよい。この確認処理において、再度閾値レベルNdBmより高い信号を検出した場合、他の妨害波を含む可能性があるので、制御部17は、クロック周波数の制御を保留し、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、高調波成分の候補の数が1個でない場合(S109:NO)、すなわち高調波成分の候補の数が2個以上である場合、他の妨害波が存在していることを示唆しており、クロック高調波を特定することができないので、制御部17は、クロック周波数の制御を保留し(ステップS111)、本フローチャートによる処理を終了する。
以上のように、本実施の形態では、IF受信部14に設定されているRF受信周波数帯域内にクロック信号の高調波成分が含まれる可能性があるか否かを信号強度の測定結果に基づき判定する構成であるため、基準発振器181の個体差及び温度特性に伴うクロック周波数にばらつきが存在する場合であっても、高調波成分の有無を的確に判定することができ、IF受信部14の受信感度に影響しないようにクロック信号の周波数を調整することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、受信装置10が外部無線機と無線通信を行っていないタイミングにて、上記の判定処理を実行する構成としたが、クロック信号の周波数誤差±Δfを考慮したとしても、高調波成分の取り得る周波数がRF受信帯域BW内に入ってこなければ、RF受信感度の劣化が生じることはないため、上記の判定処理を停止してもよい。
実施の形態2では、判定処理の要否を判断する構成について説明する。なお、受信装置10の内部構成については実施の形態1と全く同様であるため、その説明を省略することとする。
図6は実施の形態2に係る受信装置10の制御部17が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。受信装置10の制御部17は、外部無線機と無線通信を行っていないタイミングにて以下の処理を実行する。なお、外部無線機と無線通信を行っていないタイミングは、復調部15から入力される信号に基づいて制御部17が判断してもよい。また、制御部17は、定期的なタイミング、又は図に示していない操作部を通じてユーザにより指示されたタイミングで以下の処理を実行してもよい。
受信装置10の制御部17は、まずIF受信部14におけるRF受信周波数f0 に最も近接するクロック高調波の周波数m・fCLK を算出する(ステップS201)。実施の形態1に示した例では、RF受信周波数315MHzに最も近接するクロック高調波の周波数として、316MHzが算出される。
次いで、制御部17は、クロック信号の周波数誤差±Δfを考慮して、RF受信周波数f0 に最も近接するクロック高調波が取り得る周波数の範囲を算出する(ステップS202)。実施の形態1に示した例では、周波数誤差±Δfを±5000ppmとしているので、クロック高調波が取り得る周波数の範囲は316±1.58MHzの範囲(すなわち314.42〜317.58MHz)となる。
次いで、制御部17は、算出した範囲内の周波数がRF受信帯域BWに含まれるか否かを判断する(ステップS203)。実施の形態1に示した例では、RF受信周波数f0 に最も近接するクロック高調波が取り得る範囲(314.42〜317.58MHz)の周波数は、RF受信帯域BW(314.7〜315.3MHz)に含まれるので、理想的な79倍クロック高調波の周波数(=316MHz)ではRF受信感度には影響しないものの、条件によっては79倍高調波がRF受信帯域BW(314.7MHz〜315.3MHz)の範囲内に入り、RF受信感度が劣化してしまう状況が起こり得る。よって、制御部17は、算出した範囲内の周波数がRF受信帯域BWに含まれると判断した場合(S203:YES)、RSSIレベルの測定に基づく判定処理が必要であると判断する(ステップS204)。なお、判定処理が必要であると判断した場合、制御部17は、図5に示す手順に従って判定処理を実行する。
一方、算出した範囲内の周波数がRF受信帯域BWに含まれない場合(S203:NO)、クロック高調波がRF受信帯域BW内に入ってくる可能性がないため、制御部17は、RSSIレベルの測定に基づく判定処理が不要であると判断する(ステップS205)。
以上のように、実施の形態2では、クロック高調波がRF受信帯域BWに入る可能性がない場合には、RSSIレベルの測定に基づく判定処理を省略することができ、受信装置10における負荷を軽減することができる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 受信装置
11 RF受信アンテナ
12 RF受信部
13 ミキサ
14 IF受信部
15 復調部
16 RSSI検出部
17 制御部
18 PLL部
181 基準発振器
182 フラクショナル分周器
183 位相比較器
184 ループフィルタ
185 VCO

Claims (4)

  1. 受信した周波数信号と局部発振器にて生成された局部発振周波数信号とを混合して中間周波数信号を生成するミキサ、通過可能な周波数信号の中心周波数と周波数帯域とが設定されるIF(Intermediate Frequency)フィルタ、及び前記ミキサより出力され前記IFフィルタを通過した中間周波数信号を復調する復調部を備える受信装置であって、
    前記周波数帯域を分割した複数の部分帯域の夫々にて前記IFフィルタを通過した信号の信号強度を測定する測定部と、
    該測定部により測定された各部分帯域の信号強度に基づき、前記周波数帯域に前記局部発振周波数信号の高調波成分が含まれるか否かを判定する判定部と、
    前記高調波成分が含まれると判断した場合、前記局部発振器が生成する局部発振周波数信号の周波数を変更する周波数変更部と
    を備える受信装置。
  2. 前記判定部は、
    前記測定部により測定された各部分帯域における信号強度と予め設定された閾値強度との高低を比較する比較部
    を備え、
    前記複数の部分帯域のうち、1つの部分帯域における信号強度のみが前記閾値強度より高い場合、前記周波数帯域に前記局部発振周波数信号の高調波成分が含まれると判定する
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記局部発振器により生成される局部発振周波数信号の周波数と、前記局部発振周波数信号に含まれる周波数誤差とに基づき、前記局部発振周波数信号の高調波成分が取り得る周波数の範囲を算出する算出部と、
    該算出部により算出した範囲の周波数が前記周波数帯域に含まれない場合、前記測定部による信号強度の測定を停止する停止部と
    を備える請求項1又は請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記局部発振器は、
    基準信号を生成する基準発振器と、
    出力すべき局部発振周波数信号を分周して帰還信号を生成する分周器と、
    前記帰還信号の位相と前記基準信号の位相とを比較し、比較結果に応じた信号を出力する位相比較器と、
    該位相比較器から出力される信号に応じた制御電圧を生成するループフィルタと、
    前記制御電圧に応じて発振周波数を変化させることにより、局部発振周波数信号を生成する電圧制御発振器と
    を備え、
    前記周波数変更部は、
    前記分周器の分周数を変更することにより、前記局部発振器が生成する局部発振周波数信号の周波数を変更する
    請求項1から請求項3の何れか1つに記載の受信装置。
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