JP2017174061A - 解析システム - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者が活動と睡眠との関係を容易に知ることができるようにする。【解決手段】解析システムは、利用者の生体の状態を示す生体情報Pに基づいて、利用者の睡眠の質に関する睡眠情報Yを生成する睡眠情報生成部と、睡眠情報YSと利用者の活動に関する活動情報XSとの関係を解析する解析部と、を備える。解析システムの構成の一例において、解析システムは端末装置MTとサーバ装置SVとを有し、睡眠情報生成部は端末装置MTに備えられ、解析部はサーバ装置SVに備えられる。【選択図】図9

Description

本発明は、利用者の活動に関する情報と睡眠の質に関する情報との関係を解析する解析システムに関する。
利用者の活動状態に関する活動量データ(例えば歩数および消費カロリー)を取得し、起床時刻および就床時刻、ならびにその間の時刻帯ごとの活動量データをプロットして表示するシステムが知られている(例えば、特許文献1)。このシステムにおいて、利用者は自らの睡眠および活動の現状を知ることができる。
特開2014−170263号公報
しかしながら、上述のシステムは、活動と睡眠との関係を示さない。そのため、例えば利用者が、睡眠に対する活動の影響を知りたい場合、利用者自身が活動と睡眠との関係を検討する必要がある。
以上の事情を考慮して、本発明は、利用者が活動と睡眠との関係を容易に知ることができるシステムを提供することをその目的の一つとする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る解析システムは、利用者の生体の状態を示す生体情報に基づいて、利用者の睡眠の質に関する睡眠情報を生成する睡眠情報生成部と、当該睡眠情報と利用者の活動に関する活動情報との関係を解析する解析部と、を備える。
上記一態様に係る解析システムによれば、利用者の睡眠情報と活動情報との関係が解析される。そのため、利用者の活動に関する情報と睡眠に関する情報とを単に表示する構成と比較して、利用者は、活動と睡眠との関係を容易に知ることができる。
上記一態様に係る解析システムは、解析部の解析結果に基づいて、利用者の睡眠の質を改善するアドバイス情報を生成するアドバイス情報生成部をさらに備える。
以上の態様によれば、利用者の睡眠情報と活動情報との関係の解析結果に基づいてアドバイス情報が生成される。そのため、睡眠情報と活動情報との関係を解析しない構成と比較して、活動情報と睡眠情報との関係を考慮したアドバイス情報が生成される。結果として、利用者は、アドバイス情報に基づき、睡眠の質を改善するために効果的な行動を取ることができる。
上記一態様に係る解析システムにおいて、解析部はさらに、利用者の生活環境に関する環境情報と睡眠情報との関係を解析する。この態様によれば、利用者の活動と睡眠との関係に加え、生活環境と睡眠との関係を考慮した解析結果が得られる。
上記一態様に係る解析システムにおいて、活動情報は、所定期間にわたる利用者の活動の履歴を示し、睡眠情報は、前記所定期間にわたる利用者の睡眠の質の履歴を示す。この態様によれば、活動の履歴と睡眠の質の履歴との関係が解析されるため、履歴を考慮しない構成と比較して、高い精度で解析され得る。
なお、本発明は、前述の解析システムの一部または全ての機能を有する端末装置としても特定され得る。また、本発明は、コンピュータを当該端末装置として機能させるプログラムとしても、当該端末装置の動作方法としても特定され得る。
第1実施形態に係る解析システムの全体構成を示す図である。 移動端末(端末装置)の構成を示すブロック図である。 利用者の活動の一例を示す図である。 活動ログの一例を示す図である。 活動情報のテーブルの一例を示す図である。 睡眠情報のテーブルの一例を示す図である。 サーバ装置の構成を示すブロック図である。 サーバ装置の記憶部に記憶されるテーブルの一例を示す図である。 解析システムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。 第2実施形態に係る移動端末の構成を示すブロック図である。 利用者の生活環境の一例を示す図である。 環境ログの一例を示す図である。 環境情報のテーブルの一例を示す図である。 第2実施形態に係る解析システムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。 サーバ装置の記憶部に記憶されるテーブルの一例を示す図である。 利用者の活動の一例を示す図である。 変形例に係る活動情報のテーブルの一例を示す図である。
1.第1実施形態
図1は、第1実施形態に係る解析システム100の構成図である。第1実施形態に係る解析システム100は、移動端末MT(端末装置)と、サーバ装置SVと、ネットワークNWと、センサ11とを含む。移動端末MTとネットワークNWとは無線で接続され、サーバ装置SVとネットワークNWとは有線で接続される。移動端末MTとサーバ装置SVとは、ネットワークNWを介して相互に通信が可能である。センサ11は、移動端末MTと無線で接続され、移動端末MTへ情報を伝送可能である。
センサ11はベッド20に敷かれたマットレスまたはシーツ等の寝具の下に配置される。センサ11は、利用者10がベッド20に横臥した状態において、利用者10の生体情報Pを検出する。生体情報Pは、利用者10の生体の状態、例えば利用者10の呼吸や心拍を含む体動を示す情報である。センサ11は、検出した生体情報Pを移動端末MTに伝送する。センサ11は、例えばシート状の圧電素子を含み、通信機能を備える。
センサ11と移動端末MTとは、利用者10がベッド20に横臥している場合に接続されていればよい。利用者10がベッド20に横臥していない場合、すなわち、センサ11により生体情報Pが検出されない場合には、センサ11と移動端末MTとは接続されていなくてよい。なお、図1ではセンサ11と移動端末MTとが無線で接続される構成を一例として示すが、有線で接続されてもよい。利用者10は、移動端末MTを日常的に持ち歩き使用する。
センサ11は、利用者10の呼吸や心拍などの体動を検出できるのであれば、例えば枕またはベッド20に内蔵されてもよいし、利用者10の頭部と枕との間に設けられてもよい。また、センサ11は、例えば電波または音波の反射を用いて、呼吸や心拍などの体動を間接的に検出してもよい。
図2は、本実施形態に係る移動端末MTの構成を示すブロック図である。移動端末MTは、無線通信部110と、入出力部120と、記憶部140と、制御部150とを備える。
無線通信部110は、無線通信を実行し、送受信アンテナと、無線信号を受信して電気信号に変換する受信回路と、例えばデータ信号等の電気信号を無線信号に変換して送信する送信回路とを含む。入出力部120は、ユーザからの指示を受け付ける入力装置と、画像等の情報を出力する出力装置を含む。入出力部120は、例えばタッチパネルである。記憶部140は、コンピュータプログラムおよび後述の活動ログを含む情報を記憶する。記憶部140は、例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体であり、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の半導体記録媒体が好適であるが、光学式記録媒体や磁気記録媒体等の公知の任意の形式の記録媒体を包含し得る。なお、本明細書中において、「非一過性」の記録媒体とは、一過性の伝搬信号(transitory, propagating signal)を除く全てのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含み、揮発性の記録媒体を除外するものではない。制御部150は、活動ログ生成部151と、活動情報抽出部152と、生体情報取得部154と、睡眠情報生成部156と、情報送信部158と、アドバイス情報取得部160とを備える。制御部150ならびに制御部150に含まれる活動ログ生成部151、活動情報抽出部152、生体情報取得部154、睡眠情報生成部156、情報送信部158、およびアドバイス情報取得部160は、移動端末MT内の不図示のCPU(Central Processing Unit)が、記憶部140に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。
移動端末MTの活動ログ生成部151は、利用者10の日常的な活動の記録である活動ログを生成し、記憶部140に記憶させる。「日常的な活動」にはM種類の活動が含まれ、これらM種類の活動について活動ログが生成される。Mは1以上の自然数であり、本実施形態においてMは4である。図3に、利用者10の日常的な活動の一例を示す。この例において、利用者10は、運動を9時から9時半に行い、音楽を8時から10時15分および22時半から23時に聞き、インターネット(ネット)を7時半から8時半に使い、テレビ(TV)を11時から12時に見ている。本実施形態では、以上の4種類の活動について活動ログが生成される。なお、以上の4種類の活動は例示であり、他の種類の活動について活動ログが生成されてもよい。また、Mは4より大きくてもよいし、小さくてもよい。
図4に、活動ログ生成部151が生成する活動ログの一例を示す。この例において、活動ログは、各種類の活動についての開始日時および終了日時を含む。活動ログは、入出力部120を介した利用者10による移動端末MTの操作の記録から生成されてもよいし、移動端末MTに内蔵されている不図示のセンサ(例えば、利用者10の動作を検知する加速度センサ)から得られる情報に基づき生成されてもよい。利用者10による移動端末MTの操作には、例えば利用者10が移動端末MTで音楽を再生することとインターネットを使用することとが含まれ、移動端末MTがテレビのリモートコントローラとして用いられる場合は利用者10がテレビの電源をオンオフすることが含まれてもよい。
活動情報抽出部152は、記憶部140に記憶された活動ログから、活動情報Xを抽出する。活動情報Xは、利用者10の活動に関する情報であり、M種類の活動の各々と1対1に対応する活動指標x〜xを含む。活動指標xは、1日のうち利用者10が起床してから就床するまでの間に、当該活動指標xに対応する活動を行った合計時間を示す(mは1≦m≦Mを満たす自然数)。図5に活動情報Xのテーブルの一例を示す。この例において、活動情報Xは4つの活動指標x〜xを含み、活動指標xは利用者10が運動を合計1時間行ったことを示し、活動指標xは利用者10が音楽を合計6時間聞いたことを示し、活動指標xは利用者10がインターネットを合計2.5時間使用したことを示し、活動指標xは利用者10がテレビを合計1.5時間見たことを示す。
生体情報取得部154は、センサ11から生体情報Pを取得し、記憶部140に記憶させるとともに睡眠情報生成部156へ供給する。
睡眠情報生成部156は、供給された生体情報Pに基づき、睡眠情報Yを生成する。睡眠情報Yは、利用者10の睡眠の質に関する情報であり、少なくとも1つの睡眠指標yを含む。睡眠指標yは、利用者10のある夜の睡眠の質を示す。図6は、睡眠情報Yが睡眠指標yを1つ含む場合における睡眠情報Yのテーブルの一例である。この例では、睡眠情報Yが、利用者10のある夜の入眠潜時が15分であったことを示す睡眠指標yを含む。入眠潜時は、利用者10が就床してから入眠するまでの時間長である。
なお、本実施形態では睡眠指標yが入眠潜時を示す例を説明するが、睡眠指標yは例えば睡眠時間または睡眠効率を示してもよい。睡眠効率は、利用者10が横臥している時間に対する睡眠時間の比率である。また、本実施形態では、図6に示すように、睡眠情報Yに1種類の睡眠指標y(入眠潜時)が含まれる場合を例示して説明するが、複数種類の睡眠指標y(例えば、入眠潜時と睡眠効率)が含まれてもよい。
情報送信部158は、活動情報抽出部152が抽出した活動情報Xと睡眠情報生成部156が生成した睡眠情報Yとを、無線通信部110を介してサーバ装置SVへ送信する。
アドバイス情報取得部160は、無線通信部110を介してアドバイス情報要求メッセージをサーバ装置SVへ送信する。アドバイス情報要求メッセージはアドバイス情報Wを要求するメッセージである。アドバイス情報Wは、利用者10の睡眠の質を改善するための情報である。アドバイス情報要求メッセージおよび当該メッセージに含まれる情報(後述)は、アドバイス情報取得部160が生成する。アドバイス情報取得部160は、アドバイス情報要求メッセージに応えてサーバ装置SVから送信されるアドバイス情報Wを取得する。
図7は、本実施形態に係るサーバ装置SVの構成を示すブロック図である。サーバ装置SVは、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを備える。
通信部210は、ネットワークNWを介して移動端末MTと通信する。なお、図1ではサーバ装置SVとネットワークNWとが有線で接続される構成を示すが、無線で接続される構成も採用可能である。この場合、通信部210は、移動端末MTの無線通信部110と同様に構成されてよい。
記憶部220は、移動端末MTの記憶部140と同様に構成され、コンピュータプログラムおよび移動端末MTから受信する情報を記憶する。詳細には、制御部230は、通信部210を介して移動端末MTから受信した活動情報Xおよび睡眠情報Yを対応付けて記憶部220に記憶させる。
図8は、記憶部220に記憶されるテーブルの一例を示す。この例において、「活動合計時間」列の各行は活動情報Xの例を示し、「入眠潜時」列の各行は睡眠情報Yの例を示す。図示のように、例えば2月22日の日中の活動に関する活動情報Xと2月22日の夜の睡眠に関する睡眠情報Yとは、日付により対応付けられて記憶される。なお、図8では活動情報Xと睡眠情報Yとが同じテーブルに記憶される例を示すが、活動情報Xと睡眠情報Yとが別々のテーブルに記憶される構成も採用可能である。
また、1日分の活動情報Xと区別するため、記憶部220に記憶されるN日分の活動情報Xの集合を活動情報XSと称する。活動情報XSは、N日間(「所定期間」の一例)にわたる利用者10の活動の履歴を示し、M×N個の活動指標xを含む。同様に、記憶部220に記憶されるN日分の睡眠情報Yの集合を睡眠情報YSと称する。睡眠情報YSは、N日間にわたる利用者10の睡眠の質の履歴を示し、N個の睡眠指標yを含む。Nは2以上の自然数であり、本実施形態においてNは30である。
制御部230は、解析部234と、アドバイス情報生成部236と、アドバイス情報送信部238とを備える。制御部230ならびに制御部230に含まれる解析部234、アドバイス情報生成部236、およびアドバイス情報送信部238は、サーバ装置SV内の不図示のCPUが、記憶部220に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。
解析部234は、記憶部220に記憶された活動情報XSと睡眠情報YSとの関係を解析する。アドバイス情報生成部236は、解析部234による解析の結果に基づきアドバイス情報Wを生成する。アドバイス情報送信部238は、アドバイス情報生成部236が生成したアドバイス情報Wを、通信部210を介して移動端末MTへ送信する。なお、解析部234による解析処理と、アドバイス情報生成部236によるアドバイス情報生成処理との詳細については後述される。
次に、図9を参照して、解析システム100における処理の流れを説明する。図9は、解析システム100の移動端末MTおよびサーバ装置SVが実行する処理を示すシーケンス図である。
移動端末MTの活動ログ生成部151は、利用者10の日常的な活動について図4に示すような活動ログを生成し、記憶部140に記憶させる(S100)。活動情報抽出部152は、例えばその日に利用者10が起床してから就床するまでの間に行った活動に関し、活動ログから活動情報Xを抽出する(S110)。移動端末MTの生体情報取得部154は、利用者10が就床してから翌朝起床(離床)するまでの間にセンサ11が検出する生体情報Pを取得して(S120)、睡眠情報生成部156に供給する。睡眠情報生成部156は、供給された生体情報Pに基づき、睡眠情報Yを生成する(S130)。移動端末MTの情報送信部158は、活動情報抽出部152が抽出した活動情報Xと、睡眠情報生成部156が生成した睡眠情報Yとを、サーバ装置SVへ送信する(S140)。なお、活動情報Xと睡眠情報Yとは、一緒に送信されてもよいし、別々に送信されてもよい。また、送信されるタイミングも、図9に示されるものに限定されない。例えば、活動情報Xは、睡眠情報Yが生成される前(S130の前)に送信されてもよい。
サーバ装置SVの制御部230は、移動端末MTから受信した活動情報Xと睡眠情報Yとを対応付けて記憶部220に記憶させる(S150)。
以上に説明したステップS100〜S150の処理は周期的に繰り返される。本実施形態では、1周期の時間長が1日である例を説明するが、1周期の時間長は1日より長くてもよいし、短くてもよい。また、情報送信部158が情報を送信する周期は、活動情報Xと睡眠情報Yとがそれぞれ抽出および生成される周期よりも長くてもよい。例えば、1週間毎に7日分の活動情報Xと睡眠情報Yとが送信されてもよい。
利用者10が睡眠の質に関するアドバイスを望む場合、移動端末MTのアドバイス情報取得部160は、アドバイス情報要求メッセージをサーバ装置SVへ送信する(S160)。
アドバイス情報要求メッセージを移動端末MTから受信した後、サーバ装置SVの解析部234は、記憶部220に記憶された活動情報XSと対応する睡眠情報YSとの関係を解析する(S170)。
解析部234が実行する解析処理の具体例を説明する。本実施形態において、解析部234は、活動情報XSと睡眠情報YSとに含まれる、各日の活動情報Xおよび対応する睡眠情報Yについて以下の式(1)を満たすような係数a〜aを定める。式(1)において、係数a〜aはそれぞれ活動指標x〜xの係数を示し、kは定数を示す。係数aは、活動指標xの睡眠指標yに対する影響の大きさを示す。
Figure 2017174061
ただし、式(1)は理想的な関係モデルであり、実際には、N日分の全ての日の活動情報Xおよび睡眠情報Yについて上記(1)を満たす係数a〜aおよび定数kは存在しない。そのため、解析部234は、最小二乗法を用いて、活動情報XSおよび睡眠情報YSから、係数a〜aおよび定数kの最尤値を定める。具体的には、以下の式(2)に示される残差平方和Jを最小化する係数a〜aおよび定数kを定める。
Figure 2017174061
式(2)において、下付き文字iは1〜N日のうちの任意の日であるi日目を示す。iは1≦i≦Nを満たす自然数である。また、yはi日目の睡眠情報Yの睡眠指標yの実績値(記憶部220に記憶される睡眠指標yの値)を表す。具体的に、実績値yはi日目の睡眠潜時である。はi日目の睡眠情報Yの睡眠指標yの理論値を表す。すなわち、残差平方和Jは、睡眠指標yの実績値yと理論値との差(残差)の平方を、N日分について足し合わせた数である。i日目の睡眠情報Yの睡眠指標yの理論値は以下の式(3)により表される。
Figure 2017174061
解析部234は、定めた係数a〜aおよび定数kを、解析結果としてアドバイス情報生成部236に供給する。
なお、以上の式(1)では活動指標xの一次関数が線形結合される例を示すが、例えば活動指標xの二次関数が線形結合される式が用いられてもよい。以下の式(4)に示すような、活動指標xの関数f(x)が線形結合される式であれば、上述の最小二乗法を用いて係数a〜aおよび定数kが定められる。
Figure 2017174061
アドバイス情報生成部236は、解析結果およびアドバイス情報要求メッセージに含まれる情報に基づきアドバイス情報Wを生成する(S180)。アドバイス情報Wは、利用者10の睡眠の質を利用者10が希望する状態に近付ける情報、例えば、睡眠指標yの値を利用者10が希望する値に近付けるための情報が含まれる。本実施形態において、アドバイス情報生成部236は、予め記憶部220に記憶された1〜N日目の活動情報Xの集合である活動情報XSおよび1〜N日目の睡眠情報Yの集合である睡眠情報YSから解析部234が定めた係数a〜aおよび定数kに基づき、N+1日目以降の日のためのアドバイスを含むアドバイス情報Wを生成する。
アドバイス情報要求メッセージには、睡眠指標yの希望値yと、活動指標xの予定値とが含まれる。希望値yは睡眠指標yについて利用者10が希望する値である。予定値は、活動指標xに対応する活動について利用者10が行うことを予定している時間長である。
なお、希望値yおよび予定値は、移動端末MTの入出力部120を介して利用者10が入力した情報に基づいて生成される。
アドバイス情報生成部236によるアドバイス情報生成処理の具体例を説明する。アドバイス情報生成部236は、解析部234が定めた係数a〜aおよび定数k、ならびに、予定値を用いて、活動指標xの推奨値を定める。推奨値は、活動指標xに対応する活動について、睡眠指標yの希望値yを達成するために利用者10が行うことが推奨される時間長である。
具体的には、アドバイス情報生成部236は、活動指標xの予定値を用いて睡眠指標yの予測値yを算出し、予測値yと希望値yとの差分(y−y)を0に近付けるように推奨値を定める。睡眠指標yの予測値yは、利用者10がM種類の活動の各々を対応する予定値が示す時間長行った場合に予測される睡眠指標yの値である。すなわち、睡眠指標yの予測値yは、解析部234が定めた係数a〜aおよび定数kと、予定値とを、式(3)に代入した場合に得られる理論値yである。
ここで、アドバイス情報生成部236は、予測値yを希望値yに近付けるために効果が見込める種類の活動について推奨値を定めてもよい。具体的に、アドバイス情報生成部236は、M個の推奨値のうち、一部は予定値と異なる値を持ち、それ以外は予定値と同じ値を持つように推奨値を定める。例えば、本実施形態において、係数aの絶対値が大きいほど、対応する活動の睡眠指標yに対する影響が大きいと考えられる。そのため、アドバイス情報生成部236は、絶対値が最も大きい例えば3つの係数aに対応する活動については推奨値が予定値と異なるように定め、それ以外の係数aに対応する活動については推奨値が予定値と等しくなるように定めてもよい。アドバイス情報生成部236は、所定の閾値よりも絶対値が大きい係数aに対応する活動については推奨値が予定値と異なるように定め、それ以外の係数aに対応する活動については推奨値が予定値と等しくなるように定めてもよい。
アドバイス情報生成部236は、推奨値と予定値との差分()を示すアドバイス指標wを算出し、アドバイス指標w〜wを含むアドバイス情報Wを生成する。より具体的には、アドバイス指標wは、利用者10がアドバイス指標wに対応する活動を予定の時間長よりもどれだけ長くまたは短く行うべきかを示す。例えば、アドバイス指標wの値が『−1(時間)』などの負の値である場合、利用者10は、対応する活動を行う時間長を予定よりも1時間短くすることで予測値yと希望値yとの差分を小さくすることができる。同様に、アドバイス指標wの値が例えば『+2(時間)』などの正の値である場合、利用者10は、対応する活動を行う時間長を予定よりも2時間長くすることで予測値yと希望値yとの差分を小さくすることができる。
なお、アドバイス情報生成部236は、予測値yを希望値yに近付けるために効果が見込める種類の活動に対応するアドバイス指標wのみを含むアドバイス情報Wを生成してもよい。すなわち、アドバイス情報Wには、アドバイス指標w〜wの一部が含まれる構成も採用可能である。例えば、アドバイス情報Wには、絶対値が最も大きい例えば3つのアドバイス指標wが含まれてもよいし、所定の閾値よりも絶対値が大きいアドバイス指標wが含まれてもよい。また、アドバイス情報Wには、絶対値が最も大きい例えば3つの係数aに対応するアドバイス指標wが含まれてもよいし、所定の閾値よりも絶対値が大きい係数aに対応するアドバイス指標wが含まれてもよい。
なお、以上ではM個の活動指標xの単位が同じである例を説明したが、異なってもよい。この場合、解析部234は、活動指標x〜xを標準化して、標準偏回帰係数として係数a〜aを定める。これにより、活動指標x〜xの単位が同じでない場合においても、活動指標x〜xの睡眠指標yに対する影響の大きさが係数a〜aにより示される。そのため、アドバイス情報生成部236は、係数a〜aの大きさに基づき、アドバイス情報Wを生成することが可能となる。
アドバイス情報生成部236は、生成したアドバイス情報Wをアドバイス情報送信部238へ供給する。アドバイス情報送信部238はアドバイス情報Wを移動端末MTへ送信する(S190)。
移動端末MTのアドバイス情報取得部160は、サーバ装置SVから送信されたアドバイス情報Wを取得し入出力部120に供給する。入出力部120は、例えば移動端末MTが備えるタッチパネルにアドバイス情報Wを表示させることにより、アドバイス情報Wを利用者10に提示する(S200)。なお、入出力部120は、アドバイス情報Wを音声化した音声ファイルを再生し、例えば移動端末MTが備える不図示のスピーカーから放音させることによりアドバイス情報Wを利用者10に提示してもよい。
利用者10側から見た、以上の解析システム100の処理の流れの例を説明する。
本例において、サーバ装置SVの記憶部220には予め活動情報XSと睡眠情報YSとが記憶されている。利用者10は、1日の始まりに、その日の夜に就床してから10分で入眠したい旨およびその日の予定を移動端末MTに入力し、アドバイスを要求するよう移動端末MTを操作する。例えば、利用者10は、移動端末MTのタッチパネルに表示された「アドバイス要求」ボタンをタップする。すると、移動端末MTには、利用者10が10分で入眠するためには、例えば運動を予定よりも1時間長く行い、インターネットを使用する時間を予定よりも2時間短くするように勧めるアドバイスが表示される。
以上の構成によれば、利用者10の活動情報XSと睡眠情報YSとの関係が解析される。そのため、利用者10の活動情報Xと睡眠情報Sとを単に利用者10に提示する構成と比較して、利用者10は、活動と睡眠との関係を容易に知ることができる。また、利用者10のN日分の活動の履歴と睡眠の質の履歴との関係が解析されるため、1日分の活動と睡眠の質との関係を解析する構成と比較して、精度の高い解析結果が得られる。
さらに、以上の構成では、活動情報XSと睡眠情報YSとの関係の解析結果に基づき、アドバイス情報Wが生成される。そのため、活動情報XSと睡眠情報YSとの関係、具体的には睡眠の質に対する活動の影響を考慮したアドバイス情報Wが生成され得る。結果として、利用者10は、アドバイス情報Wに基づき、睡眠の質を改善するために効果的な行動を取ることができる。
2.第2実施形態
本発明の第2実施形態を以下に説明する。以下に例示する実施形態および変形例において、機能が第1実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の説明を適宜に省略する。
第1実施形態では、利用者10の活動と睡眠との関係を解析したが、第2実施形態では加えて利用者10の生活環境と睡眠との関係を解析する。
図10は、第2実施形態に係る移動端末MTの構成を示すブロック図である。第2実施形態に係る解析システム100は、移動端末MTが制御部150に代えて制御部150Aを有する点を除き、第1実施形態に係る解析システム100と同様に構成される。移動端末MTの制御部150Aは、環境ログ生成部171および環境情報抽出部172をさらに備える点を除き、第1実施形態の制御部150と同様の構成である。環境ログ生成部171および環境情報抽出部172は、移動端末MT内のCPUが、記憶部140に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。
環境ログ生成部171は、利用者10の生活環境の記録である環境ログを生成し、記憶部140に記憶させる。「生活環境」にはE種類の環境特性が含まれ、これらE種類の環境特性について環境ログが生成される(Eは1以上の自然数)。第2実施形態においてEは3であり、3種類の環境特性は気温、照度、および騒音レベルである。なお、以上のEの値は例示であり、Eは3より大きくてもよいし、小さくてもよい。また、以上の環境特性の種類は例示であり、他の種類について環境ログが生成されてもよい。図11は、本実施形態における3種類の環境特性のうち、騒音レベルについての利用者10の生活環境の例を示す図である。この例では、利用者10が、ある1日の起床から就床までの間に、騒音レベルが70dB(点線にて図示される)以上の環境に9時前後の0.5時間および16時から19時の3時間いたことが示される。
図12は、騒音レベルについて環境ログ生成部171が生成する環境ログの一例を示す。この例において、環境ログは、騒音レベルの値と、当該値が測定された日時とを含む。環境ログ生成部171は、各種類の環境特性について、環境ログを生成する。なお、環境ログ生成部171が、E種類の環境特性についての記録を含む1つの環境ログを生成する構成も採用可能である。環境ログは、移動端末MTに内蔵されている不図示のセンサ(例えば、温度センサ、照度センサ、および騒音センサ)から得られる情報に基づき生成される。移動端末MTがエアーコンディショナーおよび照明のリモートコントローラとして用いられる場合は、入出力部120を介した利用者10による移動端末MTの操作の記録に基づき環境ログが生成されてもよい。例えば、エアーコンディショナーの温度設定および照明の照度設定の記録に基づき、環境ログが生成される。
環境情報抽出部172は、記憶部140に記憶された環境ログから、環境情報Uを抽出する。環境情報Uは、利用者10の生活環境に関する情報であり、E種類の環境特性の各々と1対1に対応する環境指標u〜uを含む。環境指標uは、1日のうち利用者10が起床してから就床するまでの間にいた環境について、当該環境指標uに対応する環境特性が所定の条件を満たした合計時間を示す(eは1≦e≦Eを満たす自然数)。図13に環境情報Uのテーブルの一例を示す。この例において、環境情報Uは3つの環境指標u〜uを含む。環境指標uは気温が18℃以下だった時間長が合計6時間であることを示し、環境指標uは照度が1500ルクス以上だった時間長が合計14時間であることを示し、環境指標uは騒音レベルが70dB以上だった時間長が合計5時間であることを示す。
図14を参照しながら、第2実施形態に係る解析システム100における処理の流れを説明する。図14は、第2実施形態に係る移動端末MTおよびサーバ装置SVが実行する処理を示すシーケンス図である。以下において、第1実施形態と同様の処理については適宜詳細な説明を省略する。
移動端末MTの活動ログ生成部151は、活動ログを生成し記憶部140に記憶させる(S400)。活動情報抽出部152は、活動ログから活動情報Xを抽出する(S410)。環境ログ生成部171は、環境ログを生成し記憶部140に記憶させる(S420)。環境情報抽出部172は、環境ログから環境情報Uを抽出する(S430)。なお、ステップS400〜S410と、ステップS420〜S430とは、並列的に実行されてよい。生体情報取得部154は、センサ11が検出する生体情報Pを取得して(S440)、睡眠情報生成部156に供給する。睡眠情報生成部156は、供給された生体情報Pに基づき、睡眠情報Yを生成する(S450)。情報送信部158は、活動情報抽出部152が抽出した活動情報Xと、環境情報抽出部172が抽出した環境情報Uと、睡眠情報生成部156が生成した睡眠情報Yとを、サーバ装置SVへ送信する(S460)。なお、活動情報Xと環境情報Uと睡眠情報Yとは、一緒に送信されてもよいし、別々に送信されてもよい。また、送信されるタイミングも、図14に示されるものに限定されない。例えば、活動情報Xおよび環境情報Uは、睡眠情報Yが生成される前(S450の前)に送信されてもよい。
サーバ装置SVの制御部230は、移動端末MTから受信した活動情報Xと環境情報Uと睡眠情報Yとを対応付けて記憶部220に記憶させる(S470)。図15は、記憶部220に記憶されるテーブルの一例を示す。この例において、u〜uを含む各行は環境情報Uの例である。図示のように、例えば2月22日の日中の活動に関する活動情報Xと2月22日の日中の環境に関する環境情報Uと2月22日の夜の睡眠に関する睡眠情報Yとが日付により対応付けられて記憶される。なお、図15では活動情報X、環境情報U、および睡眠情報Yが同じテーブルに記憶される例を示すが、別々のテーブルに記憶される構成も採用可能である。
第1実施形態と同様に、記憶部220に記憶されるN日分の活動情報Xの集合を活動情報XSと称し、N日分の睡眠情報Yの集合を睡眠情報YSと称し、N日分の環境情報Uの集合を環境情報USと称する。環境情報USは、N日間にわたる利用者10の環境の履歴を示し、E×N個の環境指標uを含む。
以上に説明したステップS400〜S470の処理は周期的に繰り返される。本実施形態では、1周期の時間長が1日である例を説明するが、1周期の時間長は1日よりも長くてもよいし、短くてもよい。また、情報送信部158が情報を送信する周期は、活動情報Xと環境情報Uと睡眠情報Yとが抽出または生成される周期よりも長くてもよい。例えば、1週間毎に7日分の活動情報Xと環境情報Uと睡眠情報Yとが送信されてもよい。
利用者10が睡眠の質に関するアドバイスを望む場合、移動端末MTのアドバイス情報取得部160は、アドバイス情報要求メッセージをサーバ装置SVへ送信する(S480)。
アドバイス情報要求メッセージを移動端末MTから受信した後、サーバ装置SVの解析部234は、記憶部220に記憶された、活動情報XSおよび環境情報USと、睡眠情報YSとの関係を解析する(S490)。活動情報XSと環境情報USと睡眠情報YSとは、相互に対応する。解析部234が実行する解析処理は、第1実施形態で説明された処理と同様でよい。ただし、式(1)に代えて、以下の式(5)を満たすような係数a〜aおよび係数b〜bを定める。式(5)において、係数a〜aはそれぞれ活動指標x〜xの係数を示し、係数b〜bはそれぞれ環境指標u〜uの係数を示し、kは定数を示す。係数aは活動指標xの睡眠指標yに対する影響の大きさを示し、係数bは環境指標uの睡眠指標yに対する影響の大きさを示す。
Figure 2017174061
解析部234は、最小二乗法を用いて、活動情報XS、環境情報US、および睡眠情報YSから、係数a〜a、係数b〜b、および定数kの最尤値を定める。なお、睡眠情報Yの睡眠指標yの理論値は、式(3)に代えて、以下の式(6)により表される。
Figure 2017174061
解析部234は、定めた係数a〜a、係数b〜b、および定数kを、解析結果としてアドバイス情報生成部236に供給する。アドバイス情報生成部236は、供給された解析結果に基づき、アドバイス情報Wを生成する(S500)。アドバイス情報生成部236は、第1実施形態と同様に、係数a〜aおよび定数kに基づきアドバイス情報Wを生成する。すなわち、アドバイス情報生成部236は、アドバイス情報Wの生成において、解析結果のうち係数b〜bを使用しない。ただし、式(5)および(6)から分かるように、環境情報USは解析部234が定める活動指標xの係数aに影響を与える。すなわち、環境情報USの影響を考慮に入れたアドバイス情報Wが生成される。
アドバイス情報生成部236は、生成したアドバイス情報Wをアドバイス情報送信部238へ供給する。アドバイス情報送信部238は、供給されたアドバイス情報Wを移動端末MTへ送信する(S510)。
移動端末MTのアドバイス情報取得部160は、サーバ装置SVから取得したアドバイス情報Wを入出力部120に供給する。入出力部120は、アドバイス情報Wを利用者10に提示する(S520)。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が奏される。さらに、本実施形態では利用者10の環境情報USと睡眠情報YSとの関係が解析される。そのため、活動と睡眠との関係に加え、生活環境と睡眠との関係を考慮した解析結果が得られる。また、その解析結果に基づきアドバイス情報Wが生成されるため、睡眠の質に対する活動の影響のみならず、生活環境の影響を考慮したアドバイス情報Wが生成される。
3.変形例
以上の実施形態は多様に変形される。具体的な変形の態様を以下に例示する。以上の実施形態および以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない限り適宜に併合され得る。
3(1).変形例1
以上の実施形態では、活動情報Xが、M種類の活動の各々と1対1に対応する活動指標xを含む例を説明した。しかし、活動情報Xは、各種類の活動について複数の活動指標xを含んでもよい。
図16および図17を参照して変形例1を説明する。図16は、1種類の活動(音楽を聞くこと)についての利用者10の実施状況の例を示す図である。本変形例では、利用者10が就床した時刻から遡ったQ時間をG個の時間枠TF〜TFに分割する。Qは1以上の自然数であり、本変形例では12である。Gは2以上の自然数であり、本変形例では12である。時間枠TFは、就床時刻に近い方からTF〜TFである(gは1≦g≦Gを満たす自然数)。例えば、時間枠TFは就床前0〜1時間に対応する。図16において、利用者10は、時間枠TFに合計60分間、時間枠TFに合計30分間、時間枠TFに合計0分間、時間枠TF10に合計30分間、時間枠TF11に合計60分間、時間枠TF12に合計10分間、音楽を聞いている。
本変形例に係る活動情報Xは、M種類の活動の各々について、G個の活動指標xm−gを含む。活動指標xm−1〜xm−Gの各々は、対応する時間枠TF〜TFにおいて、利用者10が対応する各々の種類の活動を行った合計時間を示す。図17に活動情報Xのテーブルの一例を示す。この例において、活動情報Xは4種類の活動のそれぞれについて12の活動指標xm−1〜xm−12を含む。活動指標x1−1および活動指標x1−12は利用者10がそれぞれ時間枠TFおよび時間枠TF12において運動を0分間行ったことを示し、活動指標x1−2は利用者10が時間枠TFにおいて運動を20分間行ったことを示す。活動指標x4−1は利用者10が時間枠TFにおいてテレビを60分間見たことを示し、活動指標x4−12は利用者10が時間枠TF12においてテレビを30分間見たことを示す。
サーバ装置SVの解析部234は、活動指標x1−1〜xM−Gの各々に対応する係数a1−1〜aM−Gおよび定数kを定める。アドバイス情報生成部236は、活動指標x1−1〜xM−Gの各々に対応するアドバイス指標w1−1〜wM−Gまたはその一部を含むアドバイス情報Wを生成する。
本変形例において、アドバイス情報Wが取得された後の移動端末MTには、例えば就床前の0〜1時間の間に音楽を予定よりも30分間長く聞き、就床前1〜2時間の間のインターネットの使用を止めるよう利用者10に勧めるアドバイスが表示される。
以上の構成によれば、上記の実施形態と同様の効果が奏される。さらに、本変形例では、睡眠に対する各種類の活動およびその時間長の影響のみならず、その活動を行った時間帯の影響をも考慮したアドバイス情報が生成される。
3(2).変形例2
以上の実施形態および変形例では、アドバイス情報要求メッセージに活動指標xの予定値が含まれる例を示したが、予定値に代えて、活動指標xの現状値Curが含まれてもよい。現状値Curは、アドバイス情報要求メッセージを送信する時点までに、利用者10が活動指標xに対応する活動を行った合計時間長である。
本変形例において、サーバ装置SVのアドバイス情報生成部236は、係数a〜aおよび定数k、ならびに、活動指標xの現状値Curを用いて睡眠指標yの暫定値Tempyを算出する。暫定値Tempyは、利用者10がM種類の活動の各々を対応する現状値Curが示す時間長行った場合に予測される睡眠指標yの値である。すなわち、睡眠指標yの暫定値Tempyは、解析部234が定めた係数a〜aおよび定数kと、現状値CurCurとを、式(3)に代入した場合に得られる理論値yである。アドバイス情報生成部236は、暫定値Tempyと希望値yとの差分(Tempy−y)を0に近付けるように推奨値を定める。そして、アドバイス情報生成部236は、推奨値と現状値Curとの差分(Cur)を示すアドバイス指標wを算出し、アドバイス指標w〜wまたはその一部を含むアドバイス情報Wを生成する。
本変形例において、アドバイス情報Wが取得された後の移動端末MTには、例えば就床までに運動を30分間行い、音楽を1時間聞くよう利用者10に勧めるアドバイスが表示される。
なお、アドバイス情報要求メッセージには、予定値および現状値Curが含まれてもよい。この場合、アドバイス情報生成部236は、推奨値から、現状値Curおよび予定値を引いた値(Cur)を示すアドバイス指標wを算出し、アドバイス指標w〜wまたはその一部を含むアドバイス情報Wを生成してもよい。
この場合において、アドバイス情報Wが取得された後の移動端末MTには、例えば就床までに音楽を予定よりも1時間長く聞き、インターネットを使用する時間を予定よりも30分間短くするよう利用者10に勧めるアドバイスが表示される。
本変形例の構成によれば、利用者10のその日の活動状況を考慮したアドバイス情報Wが生成される。そのため、就床の例えば数時間前に利用者10が睡眠の質に関するアドバイスを望む場合に、利用者10のそれまでの活動状況を考慮しない構成と比較して、睡眠の質を改善するためにより適切なアドバイスが利用者10に提供され得る。
3(3).変形例3
以上の実施形態および変形例では、4種類の活動の例として、運動すること、インターネットを使用すること、音楽を聞くこと、およびテレビを見ることを挙げた。しかし、活動の種類はもっと細かく分類されてもよい。「運動すること」は、例えばその強度により、歩く、走る、自転車に乗る、等のカテゴリに分類されてもよい。「インターネットを使用すること」は、例えばその使用の目的により、例えば、SNS(Social Networking Service)、ネットゲーム、ブラウジング、等のカテゴリに分類されてもよい。「音楽を聞くこと」は、例えば音楽のジャンルにより、クラシック、ロック、ジャズ等のカテゴリに分類されてもよい。「テレビを見ること」は、例えばテレビの番組の内容により、ニュース、スポーツ、映画等のカテゴリに分類されてもよい。
3(4).変形例4
以上の実施形態および変形例では、アドバイス情報生成部236が、推奨値を用いてアドバイス情報Wを生成する例を示したが、推奨値を用いず、解析部234の解析結果(係数a〜aおよび定数k)のみを用いてアドバイス情報Wを生成する構成も採用可能である。例えば、アドバイス情報生成部236は、絶対値が最も大きい例えば3つの係数aに対応する活動の種類を示す情報を含むアドバイス情報Wを生成してもよいし、所定の閾値よりも絶対値が大きい係数aに対応する活動の種類を示す情報を含むアドバイス情報Wを生成してもよい。
本変形例を第2実施形態に適用する場合、アドバイス情報生成部236は係数b〜bを併せて用いてもよい。例えば、アドバイス情報生成部236は、絶対値が最も大きい例えば3つの係数bに対応する環境特性および条件を示す情報を含むアドバイス情報Wを生成してもよいし、所定の閾値よりも絶対値が大きい係数bに対応する環境特性および条件を示す情報を含むアドバイス情報Wを生成してもよい。
また、本変形例を第2実施形態に適用する場合、移動端末MTの解析部234は環境情報USと睡眠情報YSとの関係のみを解析してもよい。この場合、移動端末MTは活動ログ生成部151および活動情報抽出部152を有さなくてもよい。
3(5).変形例5
以上の実施形態および変形例では、移動端末MTの情報送信部158が1日分の活動情報Xと睡眠情報Yとをサーバ装置SVへ周期的に送信する例を示した。しかし、活動情報Xと睡眠情報Yとは、所定のイベントを契機として(すなわち、非周期的に)サーバ装置SVへ送信されてもよい。例えば、アドバイス情報取得部160がアドバイス情報要求メッセージを送信する際に、当該メッセージに活動情報XSおよび睡眠情報YSが含まれてもよい。環境情報USについても活動情報XSおよび睡眠情報YSと同様に扱われてよい。
3(6).変形例6
以上の実施形態および変形例では、アドバイス情報要求メッセージに睡眠指標yの希望値yが含まれる例を示した。しかし、希望値yは、アドバイス情報要求メッセージが送信される前にサーバ装置SVに予め送信され、記憶部220に記憶されてもよい。
3(7).変形例7
以上の実施形態および変形例では、利用者10による移動端末MTの操作記録に基づいてテレビの電源をオンオフすることの活動ログが生成される例を示したが、移動端末MTとは別のテレビのリモートコントローラから移動端末MTが取得した情報に基づいて生成されてもよい。この場合、移動端末MTの無線通信部110は、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信技術を用いて、リモートコントローラからテレビの電源のオンオフを示す情報を受信してよい。
3(8).変形例8
以上の実施形態および変形例では、サーバ装置SVが解析処理およびアドバイス情報生成処理を実行する構成を説明した。しかし、移動端末MTがこれらの処理を実行してもよい。この場合、移動端末MTは情報送信部158を備えなくてよい。
3(9).変形例9
以上の実施形態および変形例では、活動情報抽出部152が移動端末MTに備えられる構成を説明したが、サーバ装置SVに備えられてもよい。この場合、移動端末MTの情報送信部158は、活動ログをサーバ装置SVへ送信する。同様に、第2実施形態では環境情報抽出部172が移動端末MTに備えられる構成を説明したが、サーバ装置SVに備えられてもよい。この場合、移動端末MTの情報送信部158は、環境ログをサーバ装置SVへ送信する。
3(10).変形例10
以上の実施形態および変形例では、解析部234が活動情報XSと睡眠情報YSとの関係を解析する解析手法として、最小二乗法を用いる例を示した。しかし、本発明はこのような態様に限定されない。活動情報XSと睡眠情報YSとの関係を解析することができれば、解析部234は任意の解析方法を用いてよい。具体的には、解析部234は、睡眠指標yの実績値と理論値との差分を最小化するような関係を求められるのであれば、例えば統計学的な手法または公知の最適化手法を用いてよい。
3(11).変形例11
移動端末MTは、携帯可能で無線通信可能な任意の装置であり、例えば、スマートフォンやフィーチャーフォン等の携帯電話装置でもよいし、タブレット端末でもよいし、腕時計型端末等のウェアラブル端末でもよいし、携帯用ゲーム機でもよいし、その他の端末でもよい。
3(12).変形例12
移動端末MTおよびサーバ装置SVにおいてCPUが実行する各機能は、CPUの代わりに、ハードウェアで実行してもよいし、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルロジックデバイスで実行してもよい。
上述した各態様に係るプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で提供されてコンピュータにインストールされ得る。記録媒体は、例えば非一過性の記録媒体であり、CD-ROM等の光学式記録媒体(光ディスク)が好例であるが、半導体記録媒体や磁気記録媒体等の公知の任意の形式の記録媒体を包含し得る。なお、例えば、本発明のプログラムは、通信網を介した配信の形態で提供されてコンピュータにインストールされ得る。
10…利用者、11…センサ、20…ベッド、100…解析システム、110…無線通信部、140…記憶部、150…制御部、151…活動ログ生成部、152…活動情報抽出部、154…生体情報取得部、156…睡眠情報生成部、158…情報送信部、160…アドバイス情報取得部、171…環境ログ生成部、172…環境情報抽出部、210…通信部、220…記憶部、230…制御部、234…解析部、236…アドバイス情報生成部、238…アドバイス情報送信部、MT…移動端末(端末装置)、NW…ネットワーク、P…生体情報、SV…サーバ装置、U,US…環境情報、W…アドバイス情報、X,XS…活動情報、Y,YS…睡眠情報。

Claims (6)

  1. 利用者の生体の状態を示す生体情報に基づいて、前記利用者の睡眠の質に関する睡眠情報を生成する睡眠情報生成部と、
    前記睡眠情報と前記利用者の活動に関する活動情報との関係を解析する解析部と、
    を備える解析システム。
  2. 前記解析部の解析結果に基づいて、前記利用者の睡眠の質を改善するアドバイス情報を生成するアドバイス情報生成部をさらに備える
    請求項1に記載の解析システム。
  3. 前記解析部は、前記利用者の生活環境に関する環境情報と前記睡眠情報との関係を解析する
    請求項1または2に記載の解析システム。
  4. 前記活動情報は、所定期間にわたる前記利用者の活動の履歴を示し、
    前記睡眠情報は、前記所定期間にわたる前記利用者の睡眠の質の履歴を示す
    請求項1ないし3のいずれかに記載の解析システム。
  5. 利用者の生体の状態を示す生体情報に基づいて、前記利用者の睡眠の質に関する睡眠情報を生成し、
    前記睡眠情報と前記利用者の活動に関する活動情報との関係を解析する、
    解析方法。
  6. コンピュータを備え、サーバ装置と通信可能な端末装置のプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    利用者の生体の状態を示す生体情報に基づいて、前記利用者の睡眠の質に関する睡眠情報を生成する睡眠情報生成部と、
    前記サーバが解析する、前記睡眠情報と前記利用者の活動に関する活動情報との関係についての、解析結果に応じた情報を、取得する取得部として機能させる、
    端末装置のプログラム。
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