JP2017173529A - 光接続部品の製造方法 - Google Patents

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修 島川
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Abstract

【課題】MCFの調心を簡易に行うことができる光接続部品の製造方法を提供する。【解決手段】この製造方法は、MCF10と同じコア配列を有し、光軸と直交する平坦な一端面20aを有する基準用MCF20の他端面20bと、MCF10の一端面10aとを互いに同軸でもって対向させる工程と、MCF10の他端面10bの二以上のコア11に試験光L1を入射し、MCF10の他端面10bの二以上のコアから得られる反射戻り光L2を試験光L1から分岐して検出しながら、MCF10と基準用MCF20とを相対的に回転させ、二以上のコア11からの反射戻り光L2の強度平均に基づいてMCF10の回転角度を決定する工程と、MCF10を、決定された回転角度を維持した状態で保持部材に固定する工程とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、光接続部品の製造方法に関するものである。
特許文献1には、マルチコア光ファイバ(以下、MCFという)の結合方法が開示されている。この方法は、第1位置合わせ工程と、第1計測工程と、第2位置合わせ工程と、融着工程と、を有する。第1位置合わせ工程は、2本のMCFを相対的に移動させることにより、その長軸に直交する方向における位置合わせを行う。第1計測工程は、一方のMCFの第1コアに光を入力し、他方のMCFの第1コアに伝送された当該光の強度を計測する。第2位置合わせ工程は、第1計測工程で計測された光の強度に基づき、MCFをその回転方向に相対的に回転させることにより、回転方向における位置合わせを行う。融着工程は、第2位置合わせ工程が行われた後、一方のMCFの端面及び他方のMCFの端面を融着する。
特許文献2には、MCFコネクタの製造方法が開示されている。この製造方法では、フェルールに固定されたMCFを、マスタMCFが固定されたマスタMCFコネクタに対向するように配置し、MCFとマスタMCFとの中心位置を合わせる。そして、MCF及びマスタMCFのうち一方のコアに光を導入しながら、フェルールをマスタMCFコネクタに対して相対的に回転させ、MCF及びマスタMCFのうち他方のコアから出射する光を検出する。そして、光強度が最大となる位置でフェルールを保持する。
特開2013−54116号公報 特開2013−238692号公報
特許文献1及び2に記載された方法では、互いに突き合わされた2本のMCFのうち一方のMCFのコアに光を入射し、他方のMCFのコアから出射される光を検出する。そのため、一方のMCFに光源装置を接続し、他方のMCFに光検出装置(パワーメータ)を接続する必要があるので、MCFの調心作業が煩雑となる。更には、一方のMCFの特定のコアに光を入射するために一方のMCFにファンイン部品を接続し、他方のMCFの特定のコアから光を検出するために他方のMCFにファンアウト部品を接続すると、調心作業が更に煩雑となる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、MCFの調心を簡易に行うことができる光接続部品の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る光接続部品の製造方法は、マルチコア光ファイバ及びマルチコア光ファイバを保持する保持部材を備える光接続部品の製造方法であって、製造対象のマルチコア光ファイバと同じコア配列を有し、光軸と直交する平坦な一端面を有する基準用マルチコア光ファイバ若しくは基準用ファンアウト部品の他端面と、マルチコア光ファイバの一端面とを互いに同軸でもって対向させる第1工程と、マルチコア光ファイバの他端面の二以上のコアに試験光を入射し、マルチコア光ファイバの他端面の二以上のコアから得られる反射戻り光を試験光から分岐して検出しながら、マルチコア光ファイバを基準用マルチコア光ファイバ若しくは基準用ファンアウト部品に対して相対的に回転させ、二以上のコアからの反射戻り光の強度平均に基づいてマルチコア光ファイバの回転角度を決定する第2工程と、マルチコア光ファイバを、決定された回転角度を維持した状態で保持部材に固定する第3工程とを含む。
本発明による光接続部品の製造方法によれば、MCFの調心を簡易に行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る光接続部品の製造方法における一工程を示す斜視図である。 図2は、一つの反射減衰量測定器の構成を示すブロック図である。 図3は、一実施形態に係る光接続部品の製造方法を示すフローチャートである。 図4は、試験光及び反射戻り光の動きを示す断面図である。 図5は、一変形例を示す斜視図である。 図6は、SCコネクタの外観を示す斜視図である。 図7は、図6のVII−VII線に沿った(光軸に垂直な)断面図である。 図8は、基準用MCFとMCFとを相対的に回転させる様子を示す図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の一実施形態に係る光接続部品の製造方法は、マルチコア光ファイバ及びマルチコア光ファイバを保持する保持部材を備える光接続部品の製造方法であって、マルチコア光ファイバと同じコア配列を有し、光軸と直交する平坦な一端面を有する基準用マルチコア光ファイバ若しくは基準用ファンアウト部品の他端面と、マルチコア光ファイバの一端面とを互いに同軸でもって対向させる第1工程と、マルチコア光ファイバの他端面の二以上のコアに試験光を入射し、マルチコア光ファイバの他端面の二以上のコアから得られる反射戻り光を試験光から分岐して検出しながら、マルチコア光ファイバと基準用マルチコア光ファイバ若しくは基準用ファンアウト部品とを相対的に回転させ、二以上のコアからの反射戻り光の強度平均に基づいてマルチコア光ファイバの回転角度を決定する第2工程と、マルチコア光ファイバを、決定された回転角度を維持した状態で保持部材に固定する第3工程とを含む。
この製造方法において、MCFの他端面の二以上のコアに試験光を入射すると、この試験光は、MCFの該コアを通ってMCFの一端面に達する。そして、試験光は、基準用MCF若しくは基準用ファンアウト部品(以下、基準用MCF等という)の他端面において上記コアに対応するコアに入射し、該コアを通って基準用MCF等の一端面に達する。基準用MCF等の一端面は光軸と直交するので、試験光は一端面において反射し、反射戻り光となる。反射戻り光は、基準用MCF等及びMCFの上記各コアを再び通過してMCFの他端面から出射し、試験光から分岐されて検出される。
MCFの一端面と基準用MCF等の他端面との中心軸線周りの相対角度のずれが小さいほど、MCFのコアと基準用MCF等のコアとの光結合効率が高まり、MCFから基準用MCF等へ進む試験光、および基準用MCF等からMCFへ進む反射戻り光の減衰量が小さくなる。従って、MCFを回転させながら反射戻り光を検出し、反射戻り光の強度平均に基づいて回転角度を決定することによって、MCFの一端面と基準用MCF等の他端面との中心軸線周りの相対角度を精度良く合致させることができる。そして、上記の製造方法によれば、光源装置と光検出装置(パワーメータ)とを一方のMCFにのみ接続すれば済むので、MCFの調心作業を容易にできる。また、MCFにファンイン部品を介して試験光を入射する場合、このファンイン部品が反射戻り光にはファンアウト部品として作用するので、基準用MCF等にファンアウト部品を接続する必要がなく、調心作業を容易にできる。なお、上記の製造方法において「基準用MCF」、「基準用ファンアウト部品」とは、製造対象のMCFを回転調心するためのリファレンス用MCFまたはリファレンス用ファンアウト部品をいう。すなわち、試験光を通光させながら、製造対象のMCFと基準用MCF等との光結合パワーをモニタすることにより調心することができるものを指す。
また、上記の製造方法において、基準用MCFは、共通クラッドと、共通クラッドを被覆する樹脂製の被覆層と、を更に有してもよい。これにより、所定のコアから外れた試験光若しくは反射戻り光がクラッドを通って被覆層に吸収され、該コアに再び戻ることを抑制するので、回転角度の決定精度を更に高めることができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る光接続部品の製造方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光接続部品の製造方法における一工程を示す斜視図である。図1に示されるように、本実施形態の製造方法では、例えば光コネクタといった光接続部品においてMCF10の回転角度を決定するために、基準用MCF20と、ファンイン部品30と、反射減衰量測定部40とを用いる。
MCF10は、所定方向Aに沿って延びており、一端面10aと、他端面10bとを有する。また、MCF10は、一端面10aから他端面10bまで延びる複数のコア11と、複数のコア11を一括して覆う共通クラッド12とを有する。複数のコア11の屈折率は、共通クラッド12の屈折率よりも大きい。複数のコア11には、MCF10の中心軸線上に位置する中心コア11aと、中心コア11aの周辺に設けられて互いに等間隔に配置された複数の周辺コア11bとが含まれる。一例では、周辺コア11bの個数は6であり、中心軸線まわりに60°間隔で設けられている。
基準用MCF20は、所定方向Aに沿って延びており、一端面20aと、他端面20bとを有する。一端面20aは、基準用MCF20の光軸(すなわち基準用MCF20の中心軸線と平行な軸)と直交する平坦な面である。一例では、一端面20aは研磨により形成された平滑面である。そして、他端面20bと、MCF10の一端面10aとが、互いに同軸でもって対向するように、基準用MCF20とMCF10とが一直線上に並んで配列されている。基準用MCF20は、MCF10と同じコア配列を有する。すなわち、基準用MCF20は、一端面20aから他端面20bまで延びる複数のコア21と、複数のコア21を一括して覆う石英製の共通クラッド22と、共通クラッド22を被覆する樹脂製の被覆層23とを有する。複数のコア21の屈折率は、共通クラッド22の屈折率よりも大きい。複数のコア21には、基準用MCF20の中心軸線上に位置する中心コア21aと、中心コア21aの周辺に設けられて互いに等間隔に配置された複数の周辺コア21bとが含まれる。一例では、周辺コア21bの個数は6であり、中心軸線まわりに60°間隔で設けられている。
ファンイン部品30は、複数のシングルコア光ファイバ(以下、SCFという)31を含んで構成されており、複数のSCF31が束ねられて一体化された一端面30aと、複数のSCF31が互いに分離している他端面30bとを有する。そして、一端面30aと、MCF10の他端面10bとが、互いに同軸でもって対向するように、ファンイン部品30とMCF10とが一直線上に並んで配列されている。ファンイン部品30のコア配列は、MCF10のコア配列と同じである。すなわち、複数のSCF31には、ファンイン部品30の中心軸線上に位置する中心ファイバ32と、中心ファイバ32を囲む複数の周辺ファイバ33とが含まれる。一例では、周辺ファイバ33の本数は6である。
反射減衰量測定部40は、MCF10の他端面10bと光学的に結合される。反射減衰量測定部40は、MCF10の他端面10bの二以上の周辺コア11bに試験光L1を入射する。また、反射減衰量測定部40は、MCF10の他端面10bの二以上の周辺コア11bから得られる反射戻り光L2を試験光L1から分岐して検出する。本実施形態では、MCF10の他端面10b側にファンイン部品30が設けられているので、反射減衰量測定部40は、ファンイン部品30の他端面30bと光学的に結合される。言い換えれば、反射減衰量測定部40は、ファンイン部品30を介してMCF10の他端面10bと光学的に結合される。
具体的には、反射減衰量測定部40は、少なくとも2つの反射減衰量測定器(図には2つの反射減衰量測定器40a,40bを示す)を含んでいる。これらの反射減衰量測定器は、ファンイン部品30の周辺ファイバ33を介して、それぞれ対応するMCF10の周辺コア11bと光学的に結合される。
ここで、図2は、一つの反射減衰量測定器40aの構成を示すブロック図である。なお、他の反射減衰量測定器の構成は、図2に示される反射減衰量測定器40aの構成と同様である。
反射減衰量測定器40aは、光源41と、光検出器(パワーメータ)42と、光ファイバ型カプラ43とを有している。光源41は、試験光L1を周辺ファイバ33の他端面30bに向けて出射する。光源41は、例えばレーザダイオードである。光源41から出射された試験光L1は、光ファイバ型カプラ43を通過して、周辺ファイバ33の他端面30bに達する。光検出器42は、周辺ファイバ33の他端面30bから出射され、光ファイバ型カプラ43によって試験光L1から分岐された反射戻り光L2を受ける。光検出器42は、反射戻り光L2の光強度に応じた電気信号を生成する。なお、反射減衰量測定器40aは、光ファイバ型カプラ43に代えてハーフミラーやY分岐導波路を有しても良い。
図3は、本実施形態による光接続部品の製造方法を示すフローチャートである。また、図4は、この製造方法における試験光L1及び反射戻り光L2の動きを示す断面図である。
この製造方法では、まず、基準用MCF20を、中心軸線周りの所定の基準回転角度で保持する(工程S1)。次に,MCF10の一端面10aと基準用MCF20の他端面20bとを互いに同軸でもって対向させる(工程S2)。この工程では、一端面10aと他端面20bとを同軸でもって対向させるために、例えばMCF10及び基準用MCF20の外径とほぼ等しい内径を有する円筒状のスリーブの一端にMCF10を挿入し、他端に基準用MCF20を挿入し、スリーブの内部で一端面10aと他端面20bとを突き合わせる。さらに、MCF10の他端面10bとファンイン部品30の一端面30aとを互いに同軸でもって対向させる。
続いて、以下の工程S3を行う。まず、MCF10の他端面10bの二以上の周辺コア11bに試験光L1を入射する(工程S31)。本実施形態では、図2に示されるように、ファンイン部品30の二以上の周辺ファイバ33の他端面10bに光源41からの試験光L1を入射する。これらの試験光L1は、各周辺ファイバ33を通って一端面30aから出射され、MCF10の他端面10bにおける対応する二以上の周辺コア11bに入射する。そして、これらの試験光L1は、各周辺コア11bを通って一端面10aから出射され、基準用MCF20の他端面20bにおける対応する二以上の周辺コア21bに入射する。これらの試験光L1は、各周辺コア21bを通って一端面20aに達し、光軸と直交する平坦な一端面20aにおいて反射されて反射戻り光L2となる。
反射戻り光L2は、再び各周辺コア21bを通って他端面20bから出射され、MCF10の対応する周辺コア11bに入射する。反射戻り光L2は、周辺コア11bを通って他端面10bから出射され、ファンイン部品30の対応する周辺ファイバ33に入射する。そして、反射戻り光L2は、周辺ファイバ33の他端面30bから出射される。
次に、MCF10及びファンイン部品30を中心軸線周りに回転させながら、反射減衰量測定部40において、MCF10の二以上の周辺コア11bから周辺ファイバ33を介して得られる反射戻り光L2を試験光L1から分岐して検出する(工程S32)。これにより、各周辺コア11bから出射される反射戻り光L2の光強度が得られる。なお、試験光L1の光強度を併せて検出し、試験光L1の光強度と反射戻り光L2の検出された光強度との比を、反射戻り光L2の光強度としてもよい。
続いて、二以上の周辺コア11b(本実施形態では二以上の周辺ファイバ33)からの反射戻り光L2の強度平均に基づいて、MCF10の回転角度を決定する(工程S34)。この工程では、反射戻り光L2の強度平均(或いは光強度の総和)が最大となる回転角度を、MCF10の回転角度としてもよい。或いは、反射戻り光L2の強度平均(或いは光強度の総和)が所定の閾値を超える回転角度を、MCF10の回転角度としてもよい。
続いて、MCF10を、決定された回転角度を維持した状態で、光接続部品が備える保持部材に固定する(工程S4)。以上の工程により、本実施形態の光接続部品が作製される。
なお、上記の方法では基準用MCF20を所定の基準回転角度で保持した上でMCF10を回転させているが、基準用MCF20に基準位置表示が付されている場合等には、MCF10の回転角度を固定し、基準用MCF20を回転させてもよい。すなわち、MCF10と基準用MCF20との相対的な回転角度を決定できればよい。
本実施形態の光接続部品の製造方法によって得られる効果を説明する。この製造方法において、MCF10の一端面10aと基準用MCF20の他端面20bとの中心軸線周りの相対角度のずれが小さいほど、MCF10の周辺コア11bと基準用MCF20の周辺コア21bとの光結合効率が高まり、MCF10から基準用MCF20へ進む試験光L1、および基準用MCF20からMCF10へ進む反射戻り光L2の減衰量が小さくなる。逆に、MCF10の一端面10aと基準用MCF20の他端面20bとの中心軸線周りの相対角度のずれが大きいほど、MCF10の周辺コア11bと基準用MCF20の周辺コア21bとの光結合効率が低下する。この場合、MCF10からの試験光L1は、基準用MCF20の共通クラッド22を伝搬することとなる。そして、共通クラッド22を伝搬した試験光L1は、基準用MCF20の被覆層23に吸収されるか、被覆層23を透過して外部へ放出される。また、試験光L1が一端面20aに達したとしても共通クラッド22の全体に広がっているので、MCF10の周辺コア11bへの反射戻り光L2の入射量は小さくなる。従って、MCF10の一端面10aと基準用MCF20の他端面20bとを相対的に回転させながら反射戻り光L2を検出し、反射戻り光L2の強度平均に基づいて回転角度を決定することによって、MCF10の一端面10aと基準用MCF20の他端面20bとの中心軸線周りの相対角度を精度良く合致させることができる。
そして、この製造方法によれば、反射減衰量測定器40a,40bといった測定装置を、MCF10及び基準用MCF20の双方ではなくMCF10にのみ接続すれば済むので、特許文献1,2に記載された方法と比較してMCF10の調心作業を容易にできる。また、本実施形態のようにファンイン部品30を通じてMCF10に試験光L1を入射する場合、このファンイン部品30が反射戻り光L2にはファンアウト部品として作用するので、基準用MCF20にファンアウト部品を接続する必要がなく、調心作業を容易にできる。
また、本実施形態のように、基準用MCF20は、共通クラッド22を被覆する樹脂製の被覆層23を有してもよい。これにより、周辺コア21bから外れた試験光L1若しくは反射戻り光L2が共通クラッド22を通って被覆層23に吸収され、周辺コア21bに再び戻ることを抑制するので、回転角度の決定精度を更に高めることができる。
なお、本実施形態では2つの周辺コア11bに試験光L1を入射しているが、3つ以上の周辺コア11b(例えば全ての周辺コア11b)に試験光L1を入射してもよい。これにより、更に多くの周辺コア11bの光結合状態を把握し、MCF10と基準用MCF20との中心軸線周りの相対角度を更に精度良く合致させることができる。また、本実施形態では二つ以上の周辺コア11bに試験光L1を入射しているが、中心コア11aと、一つ以上の周辺コア11bとに試験光L1を入射してもよい。そのような場合であっても、MCF10と基準用MCF20との中心軸線周りの相対角度を精度良く合致させることができる。
(変形例)
図5は、上記実施形態の一変形例を示す斜視図である。本変形例では、上記実施形態の基準用MCF20に代えて、基準用ファンアウト部品50を用いる。基準用ファンアウト部品50は、複数のSCF51を含んで構成されており、複数のSCF51が互いに分離している一端面50aと、複数のSCF51が束ねられて一体化された他端面50bとを有する。一端面50aは、各SCF51の光軸と直交する平坦な面である。一例では、一端面50aは研磨により形成された平滑面である。
そして、他端面50bと、MCF10の一端面10aとが、互いに同軸でもって対向するように、基準用ファンアウト部品50とMCF10とが一直線上に並んで配列されている。基準用ファンアウト部品50のコア配列は、MCF10のコア配列と同じである。すなわち、複数のSCF51には、基準用ファンアウト部品50の中心軸線上に位置する中心ファイバ52と、中心ファイバ52を囲む周辺ファイバ53とが含まれる。一例では、周辺ファイバ53の本数は6である。なお、各周辺ファイバ53は、クラッドを被覆する樹脂製の被覆層を有してもよい。
このような基準用ファンアウト部品50を上記実施形態の基準用MCF20に置き換えた場合であっても、上記実施形態の作用効果を好適に得ることができる。具体的には、工程S1において、基準用ファンアウト部品50を所定の基準回転角度で保持する。また、工程S2では、MCF10の一端面10aと基準用ファンアウト部品50の他端面50bとを互いに同軸でもって対向させる。工程S3及びS4は上記実施形態と同様である。
(実施例)
続いて、上記実施形態の一実施例について説明する。本実施例では、光接続部品であるSCコネクタにMCFを取り付ける際の回転角度調整に、上記実施形態に係る方法を応用する。図6は、SCコネクタ1Aの外観を示す斜視図である。また、図7は、図6のVII−VII線に沿った(光軸に垂直な)断面図である。
図6及び図7に示されるように、このSCコネクタ1Aは、MCF10と、フェルール61と、フランジ部品62と、プラグフレーム63と、ハウジング64とを有する。フェルール61は、MCF10の先端部に取り付けられる円柱状の部材であって、その中心軸線上に貫通孔を有し、該貫通孔内にMCF10を保持する。フランジ部品62は、MCF10を保持する保持部材の一例である。フランジ部品62は、断面円形状の貫通孔62aを有する。フェルール61は、この貫通孔62aに挿入され、保持される。言い換えれば、MCF10はフェルール61を介してフランジ部品62に保持される。また、フランジ部品62は、断面矩形状の凹部(係止部)62bを外周面に有する。凹部62bは、周方向に均等な角度間隔でもって複数(図では4つ)形成されている。フランジ部品62は例えば金属製である。
プラグフレーム63は、略立方体状の外観を有し、フランジ部品62を収容する収容孔63aを有する。収容孔63aの内面とフランジ部品62の外周面との間には隙間が設けられており、フランジ部品62が収容孔63a内にて僅かに移動可能となっている。但し、プラグフレーム63はフランジ部品62の凹部62bに嵌合する少なくとも二つの凸部63bを有しており、その嵌合によって、フランジ部品62とプラグフレーム63との中心軸周りの相対的な回転角度が維持される。プラグフレーム63は例えば樹脂製である。ハウジング64は、略立方体状の外観を有し、プラグフレーム63を収容する空間を有する。ハウジング64は、例えば樹脂製である。図6に示されるように、ハウジング64は前端面に形成された開口部64aを有しており、該開口部64aからフェルール61の先端部が露出している。
このSCコネクタ1Aを製造する際、フランジ部品62とMCF10との相対的な回転角度を調整する必要がある。具体的には、MCF10の先端部をフェルール61の貫通孔に挿入し、MCF10の先端面をフェルール61の先端面とともに研磨する。その後、上記実施形態に示された方法を用いてフランジ部品62とMCF10との相対的な回転角度を調整したのち、フェルール61とフランジ部品62とを接着剤もしくは圧入により固定する。なお、回転角度を調整する際には、図8に示されるように、基準用MCF20を別のSCコネクタに固定してその回転角度を決めておき、基準用MCF20を保持するフェルール65を割スリーブ66の一端側から挿入し、MCF10を保持するフェルール61を割スリーブ66の他端側から挿入して、基準用MCF20とMCF10とを相対的に回転させてもよい。これにより、MCF10の回転角度を基準用MCF20の回転角度に合わせることができる。
本発明による光接続部品の製造方法は、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態ではMCF10の他端面10bと反射減衰量測定部40との間にファンイン部品30を配置しているが、他の部材を介して若しくは直接に、各コア11と反射減衰量測定部40とを光学的に結合してもよい。また、上記実施例では光接続部品の例としてSCコネクタを示したが、光接続部品はこれに限らず、MCFを別の光導波路部品に接続するための様々な光接続部品に本発明を適用可能である。
1A…SCコネクタ、10…MCF、10a…一端面、10b…他端面、11…コア、11a…中心コア、11b…周辺コア、12…共通クラッド、20…基準用MCF、20a…一端面、20b…他端面、21…コア、21a…中心コア、21b…周辺コア、22…共通クラッド、23…被覆層、30…ファンイン部品、30a…一端面、30b…他端面、31…SCF、32…中心ファイバ、33…周辺ファイバ、40…反射減衰量測定部、40a,40b…反射減衰量測定器、41…光源、42…光検出器、43…光ファイバ型カプラ、50…基準用ファンアウト部品、50a…一端面、50b…他端面、51…SCF、52…中心ファイバ、53…周辺ファイバ、61…フェルール、62…フランジ部品、62a…貫通孔、62b…凹部、63…プラグフレーム、63a…収容孔、63b…凸部、64…ハウジング、64a…開口部、65…フェルール、66…割スリーブ、A…所定方向、L1…試験光、L2…反射戻り光。

Claims (2)

  1. マルチコア光ファイバ及び前記マルチコア光ファイバを保持する保持部材を備える光接続部品の製造方法であって、
    前記マルチコア光ファイバと同じコア配列を有し、光軸と直交する平坦な一端面を有する基準用マルチコア光ファイバ若しくは基準用ファンアウト部品の他端面と、前記マルチコア光ファイバの一端面とを互いに同軸でもって対向させる第1工程と、
    前記マルチコア光ファイバの他端面の二以上のコアに試験光を入射し、前記マルチコア光ファイバの前記他端面の前記二以上のコアから得られる反射戻り光を前記試験光から分岐して検出しながら、前記マルチコア光ファイバと基準用マルチコア光ファイバ若しくは基準用ファンアウト部品とを相対的に回転させ、前記二以上のコアからの前記反射戻り光の強度平均に基づいて前記マルチコア光ファイバの回転角度を決定する第2工程と、
    前記マルチコア光ファイバを、決定された回転角度を維持した状態で前記保持部材に固定する第3工程と、
    を含む、光接続部品の製造方法。
  2. 前記基準用マルチコア光ファイバは、
    共通クラッドと、
    前記共通クラッドを被覆する樹脂製の被覆層と、
    を更に有する、請求項1に記載の光接続部品の製造方法。
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