JP2017172395A - リーク検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンのクランク室とオイルキャッチタンクとを接続するバランスラインに生じたリークを検出することができるリーク検出装置を提供する。【解決手段】リーク検出装置100は、エンジン1のオイルパン26よりも鉛直方向において下方側に配置されたオイルキャッチタンク27とエンジンのクランク室6とを連通するバランスライン30内の圧力を測定する圧力センサ102と、圧力センサ102で測定された圧力に基づいて、バランスライン30のリークを判定するリーク判定部106と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、オイルキャッチタンクとエンジンのクランク室とを接続するバランスラインに生じたリークを検出するリーク検出装置に関する。
従来、エンジンには、燃焼室からシリンダとピストンとの隙間を通ってクランクケース内に漏れ出したブローバイガスを吸気系に導くためのPCV(Positive Crankcase Ventilation)システムが備えられている。
このPCVシステムでは、窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を含むブローバイガスを、ブローバイガス流路を介してエンジンの吸気路に戻すことで、ブローバイガスの大気への放出を防止している。
ここで、ブローバイガス流路にリークが発生すると、ブローバイガスが大気へ放出されてしまうため、ブローバイガス流路のリークを検出する必要がある。そこで、ブローバイガス流路の圧力に基づいて、ブローバイガス流路のリークを検出するものが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平10−184336号公報
ところで、過給機がエンジンの下方に配置されるエンジンでは、過給機のさらに下方に、過給機を潤滑した後のオイルを一時的に貯留するオイルキャッチタンクが設置される。オイルキャッチタンクに貯留したオイルは、スカベンジポンプによって吸い上げられ、エンジンまたはエンジンのオイルパンに戻される。
また、このようなエンジンでは、過給機の下方に設置されたオイルキャッチタンクと、エンジンのクランクケースに形成されたクランク室とを連通するバランスラインが設けられている。バランスラインは、オイルキャッチタンク内がスカベンジポンプによるオイルの吸引で過度の負圧とならないよう、クランク室内の空気をオイルキャッチタンクへ送り、同タンク内およびクランク室内が同じ圧力となるように保っている。
したがって、バランスラインでは、ブローバイガス流路と同様に、ブローバイガスが流入するため、バランスラインのリークも検出する必要があるが、バランスラインのリークを検出する方法は提案されていない。
そこで、本発明は、エンジンのクランク室とオイルキャッチタンクとを接続するバランスラインに生じたリークを検出することができるリーク検出装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のリーク検出装置は、エンジンのオイルパンよりも鉛直方向において下方側に配置されたオイルキャッチタンクと前記エンジンのクランク室とを連通するバランスライン内の圧力を測定する圧力測定部と、前記圧力測定部で測定された圧力に基づいて、前記バランスラインのリークを判定するリーク判定部と、を備える。
また、前記リーク判定部は、クランキング時に前記圧力測定部で測定されたバランスライン内の圧力の変動幅が、あらかじめ設定された閾値未満であった場合に、前記バランスラインにリークが生じたと判定するとよい。
また、前記圧力測定部は、圧力センサで構成されるとともに、該圧力センサが前記バランスライン上または前記オイルキャッチタンクに設けられているとよい。
本発明によれば、エンジンのクランク室とオイルキャッチタンクとを接続するバランスラインに生じたリークを検出するリーク検出装置を提供することができる。
第1実施形態に係るリーク検出装置を備えるエンジンの概略図である。 掃気ラインおよび新気ラインの空気の流れを説明するための説明図である。 リーク検出処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係るリーク検出装置を備えるエンジンの概略図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るリーク検出装置100を備えたエンジン1の概略図である。まず、エンジン1の概略構成について説明し、次にリーク検出装置100の構成について説明する。
図1に示すように、エンジン1は、クランクシャフト2を挟んで2つのシリンダブロック3にそれぞれ形成されたシリンダボア3aが対向して配された水平対向4気筒エンジンである。
シリンダブロック3には、クランクケース4が一体形成されるとともに、クランクケース4とは反対側にシリンダヘッド5が固定されている。クランクシャフト2は、クランクケース4によって形成されたクランク室6内に回転自在に支持される。
シリンダボア3aには、コンロッド7を介してクランクシャフト2に連結されたピストン8が摺動可能に収容されている。そして、エンジン1では、シリンダボア3aと、シリンダヘッド5と、ピストン8の上面とによって囲まれた空間が燃焼室9として形成される。
シリンダヘッド5には、吸気ポート10および排気ポート11が燃焼室9に連通するように形成される。吸気ポート10はシリンダヘッド5の鉛直上方側に、排気ポート11はシリンダヘッド5の鉛直下方側に、それぞれ形成される。吸気ポート10と燃焼室9との間には、吸気弁12の先端が位置し、排気ポート11と燃焼室9との間には、排気弁13の先端が位置している。
また、エンジン1では、シリンダヘッド5およびヘッドカバー14に囲まれたカム室内に、吸気弁用カム15および排気弁用カム16が設けられる。吸気弁用カム15は、吸気弁12の他端に当接されており、回転することで吸気弁12を図中左右方向に移動させる。これにより、吸気弁12は、吸気ポート10と燃焼室9との間を開閉する。排気弁用カム16は、排気弁13の他端に当接されており、回転することで排気弁13を図中左右方向に移動させる。これにより、排気弁13は、排気ポート11と燃焼室9との間を開閉する。
シリンダブロック3およびシリンダヘッド5の鉛直上方側には、吸気ポート10に連結されたインテークマニホールド17が配置される。インテークマニホールド17は、シリンダヘッド5とは反対側に吸気管18が連結されており、吸気管18を介して流入してきた吸気を各燃焼室9に分流する。
シリンダブロック3およびシリンダヘッド5の鉛直下方側には、排気ポート11に連結されたエキゾーストマニホールド19が配置される。エキゾーストマニホールド19は、各シリンダヘッド5に形成された排気ポート11を1つに合流する。各気筒の燃焼室9から排出された排気ガスは、排気ポート11を介して2つのエキゾーストマニホールド19で集約され、過給機20に導かれる。
過給機20は、エンジン1の鉛直下方側に設けられている。過給機20は、エキゾーストマニホールド19から排出される排気ガスによって回転するタービン20aと、タービン20aの回転動力によって回転するコンプレッサ20bとを含んで構成される。タービン20aとコンプレッサ20bとは、タービンシャフト20cによって接続され、一体回転する。
吸気管18には、エアクリーナ21、過給機20のコンプレッサ20b、および、スロットルバルブ22が上流側から順に設けられる。コンプレッサ20bは、エアクリーナ21で塵や埃などの不純物が除去された吸気を圧縮して吸気管18に供給する。スロットルバルブ22は、不図示のアクチュエータによって開度が調整されることで、吸気管18における吸気の流量を可変とする。
コンプレッサ20bで圧縮された吸気は、インテークマニホールド17、吸気ポート10を介して燃焼室9に導かれる。そして、不図示のインジェクタから噴射された燃料と、燃焼室9に導かれた空気との混合気が、シリンダヘッド5に設けられた不図示の点火プラグによって所定のタイミングで点火されて燃焼される。かかる燃焼により、ピストン8がシリンダボア3a内で往復運動を行い、その往復運動が、コンロッド7を通じてクランクシャフト2の回転運動に変換される。また、燃焼により発生した排気ガスは、排気ポート11、エキゾーストマニホールド19を介して過給機20のタービン20aに導かれ、タービン20aを回転させた後、不図示の排気管を通過して排出される。
また、エンジン1には、クランクケース4に形成されたクランク室6と、インテークマニホールド17の吸気ポート10への分岐前流路とを連通する掃気ライン23が設けられるとともに、掃気ライン23の途中にPCVバルブ24が設けられる。また、エンジン1には、クランク室6と、吸気管18におけるエアクリーナ21と過給機20のコンプレッサ20bとの間とを連通する新気ライン25が設けられる。
掃気ライン23および新気ライン25は、主にクランク室6内のブローバイガスを掃気するために設けられる。ブローバイガスは、エンジン1の燃焼行程において、燃焼室9内の圧力の上昇により、ピストン8とシリンダボア3aとの隙間からクランク室6内に微量に漏れ出した燃焼途中の半燃焼ガスであり、窒素酸化物(NOx)等が含まれる。ブローバイガスは、自然吸気の場合と、過給運転の場合とで、掃気ライン23および新気ライン25を流れる向きが異なる。
図2(a)は、自然吸気の場合のブローバイガスおよび新気の流れを実線矢印で示し、図2(b)は、過給運転の場合のブローバイガスの流れを実線矢印で示している。図2(a)に示すように、エンジン1では、自然吸気の場合、PCVバルブ24は開かれており、インテークマニホールド17で発生する負圧によって、新気ライン25からクランク室6内に新気が導入されるとともに、クランク室6内のブローバイガスが掃気ライン23からインテークマニホールド17へ導入される。
一方、図2(b)に示すように、エンジン1では、過給運転の場合、PCVバルブ24は閉じられており、吸気管18におけるエアクリーナ21とコンプレッサ20bとの間に生じる負圧によって、新気ライン25からクランク室6内のブローバイガスが吸い出され、吸気管18へ導入される。このとき、掃気ライン23では、空気の流れは生じない。
図1に戻り、シリンダブロック3の鉛直下方側には、オイルを貯留するオイルパン26が設けられる。また、過給機20の下方(オイルパン26よりも下方)には、オイルキャッチタンク27が設けられる。オイルキャッチタンク27は、その上方の過給機20と接続され、過給機20を潤滑した後のオイルを一時的に貯留する。貯留したオイルは、スカベンジポンプ28によって吸引され、吸引ライン29を介してエンジン1あるいはオイルパン26へ戻される。
オイルキャッチタンク27は、クランクケース4内に形成されたクランク室6と、バランスライン30によって連結される。バランスライン30は、クランク室6とオイルキャッチタンク27とを連通することで、オイルキャッチタンク27内の圧力がクランク室6内の圧力と等しくなるように保ち、オイルキャッチタンク27内が、スカベンジポンプ28によるオイルの吸引で過度の負圧とならないようにしている。なお、バランスライン30は、前述の掃気ライン23および新気ライン25とともに、エンジン1のPCVシステムを構成している。
また、エンジン1には、圧力センサ102(圧力測定部)および制御装置104を含んで構成されるリーク検出装置100が設けられる。圧力センサ102は、バランスライン30上に設けられており、バランスライン30内部の圧力を常時測定する。圧力センサ102は、制御装置104に接続されており、バランスライン30内の圧力に応じた検出信号を制御装置104に出力する。
制御装置104は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM、フラッシュメモリ等の記憶部などを含むマイクロコンピュータでなり、エンジン1およびエンジン1を搭載する車両全体の動作を制御するほか、本発明のリーク判定部106としても機能する。
ここで、エンジン1が始動すると(クランキング時)、クランク室6では、ピストン8が往復運動を開始することによって、クランク室6内に圧力変動が生じる。このとき、バランスライン30にリークが生じていなければ、クランク室6内で生じた圧力変動が、バランスライン30を通じて、下流のオイルキャッチタンク27まで伝達される。したがって、バランスライン30内の圧力を測定する圧力センサ102では、所定の変動幅で変動する圧力が測定される。
しかし、バランスライン30にリークが発生していれば、リーク箇所から空気が漏れ、クランク室6内で圧力変動が生じても、バランスライン30内の圧力は変動しないか、変動したとしてもその変動幅は小さくなる。
リーク検出装置100は、このような特性を利用し、クランキング時に圧力センサ102で測定されたバランスライン30内の圧力の変動幅が、所定の閾値未満であった場合に、バランスライン30にリークが生じていると判定する。以下、リーク検出装置100の具体的な動作について説明する。
まず、圧力センサ102は、クランキング時におけるバランスライン30内の圧力を所定時間(例えば、1秒)測定し、測定した圧力が示される検出信号をリーク判定部106へ出力する。リーク判定部106は、圧力センサ102から入力された、所定時間分のバランスライン30内の圧力から、最高圧と最低圧を抽出してこれらの差分を求め、これをバランスラインの圧力変動幅P1とする。
そして、リーク判定部106は、上記のように算出したバランスライン30内の圧力変動幅P1と、あらかじめ設定された閾値P2とを比較し、圧力変動幅P1が閾値P2以上であったか否かを確認する。なお、閾値P2は、エンジン1のトルクや回転数などを考慮し、バランスライン30にリークが生じていなければ少なくともバランスライン30で測定されるであろう圧力変動幅に設定される。閾値P2の値はあくまで任意に設定可能であるが、より厳密にリークの判定を行いたい場合は、閾値P2を大きめに設定すればよい。設定された閾値P2は、制御装置104の記憶部に記憶される。
その結果、圧力変動幅P1が閾値P2以上であった場合は、リーク判定部106はバランスライン30にリークが発生していないと判定する。一方、圧力変動幅P1が閾値P2未満であった場合は、リーク判定部106は、バランスライン30にリークが発生していると判定する。
このように、リーク検出装置100では、クランキング時におけるバランスライン30内の圧力を測定し、測定結果からバランスライン30の圧力変動幅P1を求めるとともに、この圧力変動幅P1と閾値P2とを比較することにより、バランスライン30のリーク判定を行う。これにより、きわめて簡易にバランスライン30のリークを判定することができる。
また、クランキング時には少なくとも1回はバランスライン30のリーク判定が行われることとなり、エンジン1の始動の度にリーク判定を実施することができる。また、エンジン1の始動時にバランスライン30内の圧力を測定することで、毎回似たような環境下で安定的に圧力変動幅P1を測定することができる。
なお、リーク判定部106が、バランスライン30にリークが発生していると判定したときは、所定の故障コードを制御装置104内の記憶部にストアしておき、整備者がメンテナンスの際にリークの発生を認識できるようにしておくとよい。
次に、リーク検出装置100によるバランスライン30のリーク検出方法について、図3のフローチャートに基づき説明する。
まず、圧力センサ102は、クランキング時におけるバランスライン30内の圧力を所定時間(例えば、1秒)測定する(S100)。圧力センサ102は、測定したバランスライン30内の圧力が示される検出信号をリーク判定部106へ出力する。
次に、リーク判定部106は、ステップ100で圧力センサ102から入力された所定時間分のバランスライン30内の圧力から、最高圧と最低圧を抽出し、これらの差分をバランスライン30の圧力変動幅P1とする(S102)。
そして、リーク判定部106は、圧力センサ102で測定された、クランキング時におけるバランスライン内の圧力変動幅P1が、あらかじめ設定された所定の閾値P2以上であるか否かを確認する(S104)。
その結果、バランスライン30内の圧力変動幅P1が閾値P2以上であった場合(S104におけるYES)、リーク判定部106は、バランスライン30にリークが発生していないと判定し(S106)、リーク判定処理を終了する。
一方、クランキング時におけるバランスライン30内の圧力変動幅P1が閾値P2未満であった場合(S104におけるNO)、リーク判定部106は、バランスライン30にリークが発生していると判定する(S108)。そして、リーク判定部106は、制御装置104内の記憶部にリークの発生を示す所定の故障コードをストアし(S110)、リーク判定処理を終了する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るリーク検出装置について説明する。
第1実施形態のリーク検出装置100では、圧力センサがバランスライン30上に設けられている構成について説明したが、圧力センサは、オイルキャッチタンク27に付設されていてもよい。
図4は、第2実施形態に係るリーク検出装置200を備えたエンジン1の概略図である。リーク検出装置200は、圧力センサの配置が上記第1実施形態のリーク検出装置と異なり、その他の構成、作用については、上記第1実施形態と実質的に差異はない。したがって、ここでは、上記第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、上記第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、圧力センサ202は、図4に示すようにオイルキャッチタンク27に付設されている。このとき、圧力センサ202は、オイルキャッチタンク27内に貯留するオイルに油没せず、かつ、オイルをオイルパン26へ送油する吸引ライン29にも接触しないよう、例えばオイルキャッチタンク27の本体外周部や、オイルキャッチタンク27内上部の壁面の任意の箇所に取り付けられる。
圧力センサ202は、クランキング時におけるバランスライン30内の圧力を、所定時間(例えば、1秒)測定し、測定した圧力をリーク判定部106へ出力する。リーク判定部106は、第1実施形態と同様に、測定した所定時間分の圧力から最高圧と最低圧を抽出し、これらの差分を圧力変動幅P1として求め、閾値P2と比較することで、バランスライン30のリークを判定する。
ここで、第1実施形態では、バランスライン30のリーク発生箇所が、圧力センサ102よりも下流側(オイルキャッチタンク27側)であった場合、クランキング時にクランク室6内で生じた圧力変動がほとんど減衰することなく圧力センサ102に伝わってしまうおそれがある。そのため、バランスライン30の圧力変動幅P1は、バランスライン30にリークが発生しているにもかかわらず閾値P2以上となり、その結果、リーク判定部106では、リークが発生しているにもかかわらず「リークなし」と判定してしまうおそれがある。
一方、本実施形態では、圧力センサ202は、オイルキャッチタンク27に付設されているため、バランスライン30にリークが生じた場合は、その発生箇所にかかわらず、その箇所から空気が漏れ、クランク室6内で生じた圧力変動がオイルキャッチタンク27まで伝わるおそれが少ない。その結果、バランスライン30内の圧力変動幅P1は、閾値P2未満となり、リーク判定部106は、バランスライン30にリークが発生している場合には、その発生箇所にかかわらず、より確実にリークを検出することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、ここでは本発明のリーク検出装置を水平対向4気筒エンジンに適用した例を説明したが、本発明はこれに限らず、V型エンジンや直列エンジンにも適用することができる。また、圧力センサがバランスライン30の圧力を測定する時間は、1秒に限らず、任意の測定時間を設定してもかまわない。
また、ここでは圧力センサがバランスライン30内の圧力を測定するタイミングをエンジン始動時(クランキング時)とした例を説明したが、圧力を測定するタイミングは必ずしもこれに限らず、エンジン始動後からエンジン停止までの間の任意の時点であってもよい。
また、ここでは所定時間内に測定されたバランスライン30の最高圧と最低圧との差分を圧力変動幅P1とした例を説明したが、圧力変動幅P1の取り方は必ずしもこれに限られない。例えば、バランスライン30で所定時間内に測定された最高圧と大気圧との差分や、所定時間内に測定された最低圧と大気圧との差分を、圧力変動幅P1としてもよい。また、その場合、閾値P2の値は圧力変動幅P1の取り方に応じて適宜設定すればよい。
また、ここではリーク判定部106がバランスライン30にリークが発生していると判定した場合に、制御装置104の記憶部に所定の故障コードをストアする例を説明したが、リーク判定部106はこれに代えて、運転席のメインパネルにリークの発生を知らせる警告灯を表示させ、リークの発生を運転者に報知するようにしてもよい。
本発明は、オイルキャッチタンクとエンジンのクランク室とを接続するバランスラインのリークを判定するリーク検出装置に利用できる。
1 エンジン
4 クランクケース
6 クランク室
26 オイルパン
27 オイルキャッチタンク
30 バランスライン
100 リーク検出装置
102 圧力センサ(圧力測定部)
106 リーク判定部

Claims (4)

  1. エンジンのオイルパンよりも鉛直方向において下方側に配置されたオイルキャッチタンクと前記エンジンのクランク室とを連通するバランスライン内の圧力を測定する圧力測定部と、
    前記圧力測定部で測定された圧力に基づいて、前記バランスラインのリークを判定するリーク判定部と、
    を備えることを特徴とするリーク検出装置。
  2. 前記リーク判定部は、クランキング時に前記圧力測定部で測定されたバランスライン内の圧力の変動幅が、あらかじめ設定された閾値未満であった場合に、前記バランスラインにリークが生じたと判定することを特徴とする請求項1に記載のリーク検出装置。
  3. 前記圧力測定部が、圧力センサで構成されるとともに、該圧力センサが前記バランスライン上に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のリーク検出装置。
  4. 前記圧力測定部が、圧力センサで構成されるとともに、該圧力センサが前記オイルキャッチタンクに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のリーク検出装置。
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