JP2017169447A - 喫煙物品用の香味付与剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】喫煙者が任意のタイミングで喫煙物品に挿入することができ、喫煙物品の香喫味を任意のタイミングで変化させられるとともに、使用時に好ましくない香味が放出されない香味付与剤を提供する。【解決手段】低燃焼性の多孔質体、当該多孔質体に吸着された香料成分、無機の保形剤及びバインダーを含む、喫煙物品用の香味付与剤1を、任意のタイミングで喫煙者が喫煙物品2に挿入することにより解決する。【選択図】図1
Description
本発明は、フィルター付シガレットのような喫煙物品に用いられる喫煙物品用の香味付与剤に関する。
喫煙物品に様々な添加物を添加することで、喫煙物品の特性を改質する技術が知られている。このような技術では、喫煙物品の保存中に添加物が揮発したり、喫煙物品中の他の素材に添加物が吸収あるいは吸着されてしまうことで、喫煙時に所望の特性を得ることができない場合があった。
このような点を改善するために、特許文献1には、熱分解性である程度の強度を有する嵌挿物が記載されており、当該嵌挿物は中空のポリマーあるいは木製のロッドであり、当該ロッドの空隙の内部に添加物を有するものであることが記載されている。そして、この嵌挿物を喫煙物品のたばこロッド等に嵌挿することで、喫煙時の燃焼によりロッドが熱分解し、空隙に包含された添加物が放出されることで、喫煙物品の特性を変化させるものである。
このような点を改善するために、特許文献1には、熱分解性である程度の強度を有する嵌挿物が記載されており、当該嵌挿物は中空のポリマーあるいは木製のロッドであり、当該ロッドの空隙の内部に添加物を有するものであることが記載されている。そして、この嵌挿物を喫煙物品のたばこロッド等に嵌挿することで、喫煙時の燃焼によりロッドが熱分解し、空隙に包含された添加物が放出されることで、喫煙物品の特性を変化させるものである。
上記の特許文献1に記載の発明では、嵌挿物の材料として木材や食品分野で用いられる高分子を用いていることから、嵌挿物の熱による分解時に喫煙者にとって望ましくない香味が発生する可能性がある。また、当該嵌挿物は、その内部の空隙に添加物を包含させる必要があるために製造工程が複雑になる。
以上のように、喫煙物品の喫煙時に所望の香味を付与させるための技術としては改善の余地があった。
以上のように、喫煙物品の喫煙時に所望の香味を付与させるための技術としては改善の余地があった。
本発明では、任意のタイミングで喫煙者が挿入可能であり、喫煙時に喫味を損なわない喫煙物品用の香味付与剤を提供するを提供する。
本発明者が鋭意検討した結果、前記課題を解決する手段として、低燃焼性の多孔質体と、当該多孔質体に吸着された香料成分と、無機の保形剤と、バインダーとを含む喫煙物品用の香味付与剤が、優れた香味付与能力を有するとともに、喫味悪化を防止できるものであることを見出した。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
[1] 低燃焼性の多孔質体、香料成分、無機の保形剤及びバインダーを含む、喫煙物品用の香味付与剤。
[2] 低燃焼性の多孔質体が、活性炭、シリカゲル、アルミナ及びゼオライトから選ばれる一種以上である、[1]に記載の喫煙物品用の香味付与剤。
[3] 前記喫煙物品用の香味付与剤の形状がロッド状であり、横断面の径が0.5mm以上、3.0mm以下、長軸の長さが3.0mm以上、70.0mm以下である、[1]または[2]に記載の喫煙物品用の香味付与剤。
[4] 低燃焼性の多孔質体の割合が、喫煙物品用の香味付与剤において7重量%以上、
48重量%以下である、[1]〜[3]のいずれかに記載の喫煙物品用の香味付与剤。
[5] 無機の保形剤の含有量が28重量%以上であり、バインダーの含有量が10重量%以下である、[1]〜[4]のいずれかに記載の喫煙物品用の香味付与剤。
[1] 低燃焼性の多孔質体、香料成分、無機の保形剤及びバインダーを含む、喫煙物品用の香味付与剤。
[2] 低燃焼性の多孔質体が、活性炭、シリカゲル、アルミナ及びゼオライトから選ばれる一種以上である、[1]に記載の喫煙物品用の香味付与剤。
[3] 前記喫煙物品用の香味付与剤の形状がロッド状であり、横断面の径が0.5mm以上、3.0mm以下、長軸の長さが3.0mm以上、70.0mm以下である、[1]または[2]に記載の喫煙物品用の香味付与剤。
[4] 低燃焼性の多孔質体の割合が、喫煙物品用の香味付与剤において7重量%以上、
48重量%以下である、[1]〜[3]のいずれかに記載の喫煙物品用の香味付与剤。
[5] 無機の保形剤の含有量が28重量%以上であり、バインダーの含有量が10重量%以下である、[1]〜[4]のいずれかに記載の喫煙物品用の香味付与剤。
本発明の喫煙物品用の香味付与剤は、喫煙者が任意のタイミングで喫煙物品に挿入することができ、喫煙物品の香喫味を変化させるタイミングを調整できる。また、担体として低燃焼性の多孔質体を使用しているため、従来のような高分子素材からなるものとは異なり、好ましくない香喫味が放出されない。
以下、本発明について実施形態及び例示物等を示して詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態及び例示物等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に変更して実施できる。
本発明の喫煙物品用の香味付与剤は、低燃焼性の多孔質体、香料成分、無機保形剤及びバインダーを含む。
本発明でいう低燃焼性とは、燃焼しない、もしくは加熱時に不完全燃焼による香気成分が発生しないものを言い、その具体的な多孔質体は、高賦活炭のような活性炭やシリカゲル、アルミナ、ゼオライト、シリカ、シリカ−アルミナ、ニッケル−アルミナなどの無機多孔質体を挙げることができる。これらの多孔質体は市販品を用いることができる。
これらの多孔質体は、単独で用いてもよく、二種以上を混合して用いることもできる。
本発明で用いられる多孔質体は、香料を良好に担持させる観点から、比表面積がより大きいものが好ましく、例えば100〜4000m2 /gである態様を挙げることができ、さらに別の態様では300〜3000m2 /gである態様を挙げることができる。
また、多孔質体の平均粒子径は、バインダーと混合して香味付与剤を形成できるものであれば特に制限はなく、例えば、1〜2000μm、別の態様では5〜1000μm、さらに別の態様では、10〜500μm程度の範囲のものを使用できる。
本発明の香味付与剤は、香料を担持するための多孔質体として低燃焼性のものを用いることから、喫煙時に香味付与剤を使用した時に多孔質体の燃焼により生じうる雑味の生成を防ぐことができる。
本発明の喫煙物品用の香味付与剤における前記多孔質体の含有量は、香料の担持量を確保する観点から7重量%以上である態様をあげることができ、望ましくは16重量%以上である態様を挙げることができる。
一方、香味付与剤の強度を確保する観点から、香味付与剤における前記多孔質体の含有量は、48重量%以下である態様を挙げることができ、さらに36重量%以下である態様を挙げることができる。
本発明でいう低燃焼性とは、燃焼しない、もしくは加熱時に不完全燃焼による香気成分が発生しないものを言い、その具体的な多孔質体は、高賦活炭のような活性炭やシリカゲル、アルミナ、ゼオライト、シリカ、シリカ−アルミナ、ニッケル−アルミナなどの無機多孔質体を挙げることができる。これらの多孔質体は市販品を用いることができる。
これらの多孔質体は、単独で用いてもよく、二種以上を混合して用いることもできる。
本発明で用いられる多孔質体は、香料を良好に担持させる観点から、比表面積がより大きいものが好ましく、例えば100〜4000m2 /gである態様を挙げることができ、さらに別の態様では300〜3000m2 /gである態様を挙げることができる。
また、多孔質体の平均粒子径は、バインダーと混合して香味付与剤を形成できるものであれば特に制限はなく、例えば、1〜2000μm、別の態様では5〜1000μm、さらに別の態様では、10〜500μm程度の範囲のものを使用できる。
本発明の香味付与剤は、香料を担持するための多孔質体として低燃焼性のものを用いることから、喫煙時に香味付与剤を使用した時に多孔質体の燃焼により生じうる雑味の生成を防ぐことができる。
本発明の喫煙物品用の香味付与剤における前記多孔質体の含有量は、香料の担持量を確保する観点から7重量%以上である態様をあげることができ、望ましくは16重量%以上である態様を挙げることができる。
一方、香味付与剤の強度を確保する観点から、香味付与剤における前記多孔質体の含有量は、48重量%以下である態様を挙げることができ、さらに36重量%以下である態様を挙げることができる。
本発明の喫煙物品用の香味付与剤は、バインダーを含む。当該バインダーは、低燃焼性の多孔質体と混合し、香味付与剤を一定形状に成形するために用いられる。
バインダーとしては、例えば、CMC−Na (カルボキシメチルセルロースナトリウム)、CMC(カルボシキメチルセルロース)、MC(メチルセルロース)、アルギン酸塩、EVA、PVA、PVAC及び糖類の少なくとも一つを含む混合物を使用することができる。
バインダーの含有量は1重量%以上であることが、香味付与剤の一体性を保つために好ましく、一方で、香味付与剤の使用時の喫味を悪化させない観点から、10重量%以下であることが好ましく、7重量%以下であることがより好ましい。
バインダーとしては、例えば、CMC−Na (カルボキシメチルセルロースナトリウム)、CMC(カルボシキメチルセルロース)、MC(メチルセルロース)、アルギン酸塩、EVA、PVA、PVAC及び糖類の少なくとも一つを含む混合物を使用することができる。
バインダーの含有量は1重量%以上であることが、香味付与剤の一体性を保つために好ましく、一方で、香味付与剤の使用時の喫味を悪化させない観点から、10重量%以下であることが好ましく、7重量%以下であることがより好ましい。
本発明の香味付与剤は、その形状担保の観点から、無機の保形剤を含有する。無機の保形剤としては、例えば、ナトリウムやカリウムやカルシウムやマグネシウムやケイ素等からなる炭酸塩または酸化物を使用することができる。
具体的には炭酸カルシウムを挙げることができる。
上記無機の保形剤は、香味付与剤の形状を保ち、さらに、使用時の喫味を悪化させないという観点から28重量%以上であることが好ましく、42重量%以上であることがより好ましい。一方で、香味を十分に付与するという観点から85重量%以下であることが好ましく、71重量%以下であることがより好ましい。
具体的には炭酸カルシウムを挙げることができる。
上記無機の保形剤は、香味付与剤の形状を保ち、さらに、使用時の喫味を悪化させないという観点から28重量%以上であることが好ましく、42重量%以上であることがより好ましい。一方で、香味を十分に付与するという観点から85重量%以下であることが好ましく、71重量%以下であることがより好ましい。
本発明の喫煙物品用の香味付与剤には、香料が、前記多孔質体に吸着された態様で含まれる。香料としては、喫煙物品に通常用いられるものを制限なく使用することができ、例えば、バニリン、エチルバニリン、メチルサリチレート、オイゲノール、イソオイゲノール、チモール、プロペニルグアエトール等のフェノール化合物、マルトール、エチルマルトール、メチルシクロペンテノン、α−ケトフラン類等のシクロ及び非シクロエノール化合物、並びにメントール等のシクロ及び非シクロ脂肪族アルコールが挙げられる。
本発明の香味付与剤における香料の含有量は、喫煙時の喫煙者への香味のデリバリーを確保するために、5重量%以上である態様をあげることができ、さらに10重量%以上である態様を挙げることができる。
一方、効果の頭打ちの観点から、香味付与剤における香料の含有量は、30重量%以下である態様を挙げることができ、さらに20重量%以下である態様を挙げることができる。
本発明の香味付与剤における香料の含有量は、喫煙時の喫煙者への香味のデリバリーを確保するために、5重量%以上である態様をあげることができ、さらに10重量%以上である態様を挙げることができる。
一方、効果の頭打ちの観点から、香味付与剤における香料の含有量は、30重量%以下である態様を挙げることができ、さらに20重量%以下である態様を挙げることができる。
<香味付与剤の形状>
本発明の香味付与剤は、喫煙物品に嵌挿されて用いられるものである。喫煙物品として例えばシガレットに嵌挿される場合には、そのシガレットを構成するたばこロッドに嵌挿できる形状である必要がある。
そのような形状としてはロッド状を挙げることができ、ロッドの横断面径として、香味付与剤の強度を確保する観点から0.5mm以上である態様を挙げることができ、さらに別の態様として2.0mm以上である態様を挙げることができる。なお、ロッドの横断面径は、最大値をその断面径とする。一方、喫煙物品のたばこロッドに収まるようにするために、長軸の長さが70mm以下である態様を挙げることができ、さらに別の態様として30.0mm以下である態様を挙げることができる。
また、ロッド状のものである場合、横断面径が長軸方向で一定でなくてもよい。例えば、末端部分の横断面の径が、長軸の中心部付近の横断面の径よりも大きくてもよく、逆に小さくてもよい。
本発明の香味付与剤は、喫煙物品に嵌挿されて用いられるものである。喫煙物品として例えばシガレットに嵌挿される場合には、そのシガレットを構成するたばこロッドに嵌挿できる形状である必要がある。
そのような形状としてはロッド状を挙げることができ、ロッドの横断面径として、香味付与剤の強度を確保する観点から0.5mm以上である態様を挙げることができ、さらに別の態様として2.0mm以上である態様を挙げることができる。なお、ロッドの横断面径は、最大値をその断面径とする。一方、喫煙物品のたばこロッドに収まるようにするために、長軸の長さが70mm以下である態様を挙げることができ、さらに別の態様として30.0mm以下である態様を挙げることができる。
また、ロッド状のものである場合、横断面径が長軸方向で一定でなくてもよい。例えば、末端部分の横断面の径が、長軸の中心部付近の横断面の径よりも大きくてもよく、逆に小さくてもよい。
<香味付与剤の製造方法>
本発明の香味付与剤は以下の方法で作製することができる。まず、多孔質体と、無機の保形剤と、バインダーと、水を混合して組成物を得た後、これを適当な成形手段で成形、乾燥を行い、まず香料を担持させるための担持体を作製する。成形手段としては、例えばロッド状のものを作製する場合、上記の組成物を押出手段等を用いて特定の径を通過させ、所望の長さで切断する態様を挙げることができる。
次に、成形された担持体を上記で例示した香料を含む溶液に浸漬し、担持体を構成する多孔質体に香料を吸着させる処理を行い、その後担持体を香料溶液から取り出して余剰の香料を除去する方法を用いることができる。
上記のように、本発明の香味付与剤は、簡便な操作で作製することができる。
本発明の香味付与剤は以下の方法で作製することができる。まず、多孔質体と、無機の保形剤と、バインダーと、水を混合して組成物を得た後、これを適当な成形手段で成形、乾燥を行い、まず香料を担持させるための担持体を作製する。成形手段としては、例えばロッド状のものを作製する場合、上記の組成物を押出手段等を用いて特定の径を通過させ、所望の長さで切断する態様を挙げることができる。
次に、成形された担持体を上記で例示した香料を含む溶液に浸漬し、担持体を構成する多孔質体に香料を吸着させる処理を行い、その後担持体を香料溶液から取り出して余剰の香料を除去する方法を用いることができる。
上記のように、本発明の香味付与剤は、簡便な操作で作製することができる。
本発明の喫煙物品用の香味付与剤は、種々の喫煙物品に用いることができる。例えば、シガレットやフィルター付シガレットの他、葉巻やシガリロ等にも用いることができる。
シガレットやフィルター付シガレットのようなたばこロッドを有する喫煙物品の場合は、上記のように香味付与剤をたばこロッドに嵌挿することで、喫煙時に香味付与剤から香味がデリバリーされる。本発明の香味付与剤は、喫煙者が任意のタイミングで喫煙物品に嵌挿することで、喫煙者が任意のタイミングで香味を楽しむことができる。
シガレットやフィルター付シガレットのようなたばこロッドを有する喫煙物品の場合は、上記のように香味付与剤をたばこロッドに嵌挿することで、喫煙時に香味付与剤から香味がデリバリーされる。本発明の香味付与剤は、喫煙者が任意のタイミングで喫煙物品に嵌挿することで、喫煙者が任意のタイミングで香味を楽しむことができる。
本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
<実施例1>
高賦活炭(活性炭)17重量部と炭酸カルシウム65重量部とカルボキシメチルセルロース4重量部とを水に混合して混練し、これを2.0mmの径の孔を通過するように押出し、20mmに切断した。得られた押出物を40℃で一晩乾燥し、香料を担持させるためのロッド状の担持体を作製した。
得られた担持体を、香料としてメンソールを含む溶液に60℃、2時間浸漬した。その後、メンソールを含む溶液から担持体を取り出し、担持体に付着している余剰の香料を、50℃で12時間静置することで、揮発させた。
上記の操作により、最終的に香料を14重量部含むロッド状の香味付与剤1が得られた。
高賦活炭(活性炭)17重量部と炭酸カルシウム65重量部とカルボキシメチルセルロース4重量部とを水に混合して混練し、これを2.0mmの径の孔を通過するように押出し、20mmに切断した。得られた押出物を40℃で一晩乾燥し、香料を担持させるためのロッド状の担持体を作製した。
得られた担持体を、香料としてメンソールを含む溶液に60℃、2時間浸漬した。その後、メンソールを含む溶液から担持体を取り出し、担持体に付着している余剰の香料を、50℃で12時間静置することで、揮発させた。
上記の操作により、最終的に香料を14重量部含むロッド状の香味付与剤1が得られた。
得られた香味付与剤1を市販品のフィルター付シガレットのたばこロッドに嵌挿し、喫煙時に喫煙者に対して香味がデリバリーされるかどうかの試験を行った。その結果、雑味がなくメンソールの香味が喫煙者にデリバリーされた。
<比較例1>
実施例1と同様の材料、手順を用いた香味付与剤と、木材からなる香味付与剤を用い、実施例1と同様に、市販品のフィルター付シガレットのたばこロッドに嵌挿し、喫煙時に喫煙者に対して香味がデリバリーされるかどうかの試験を行った。その結果、木材の燃焼によると考えられる望ましくない雑味も喫煙者にデリバリーされた。
実施例1と同様の材料、手順を用いた香味付与剤と、木材からなる香味付与剤を用い、実施例1と同様に、市販品のフィルター付シガレットのたばこロッドに嵌挿し、喫煙時に喫煙者に対して香味がデリバリーされるかどうかの試験を行った。その結果、木材の燃焼によると考えられる望ましくない雑味も喫煙者にデリバリーされた。
1 香味付与剤
2 喫煙物品(フィルター付シガレット)
3 たばこロッド
2 喫煙物品(フィルター付シガレット)
3 たばこロッド
Claims (5)
- 低燃焼性の多孔質体、香料成分、無機の保形剤及びバインダーを含む、喫煙物品用の香味付与剤。
- 低燃焼性の多孔質体が、活性炭、シリカゲル、アルミナ及びゼオライトから選ばれる一種以上である、請求項1に記載の喫煙物品用の香味付与剤。
- 前記喫煙物品用の香味付与剤の形状がロッド状であり、横断面の径が0.5mm以上、3.0mm以下、長軸の長さが3.0mm以上、70.0mm以下である、請求項1または2に記載の喫煙物品用の香味付与剤。
- 低燃焼性の多孔質体の割合が、喫煙物品用の香味付与剤において7重量%以上、48重量%以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の喫煙物品用の香味付与剤。
- 無機の保形剤の含有量が28重量%以上であり、バインダーの含有量が10重量%以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の喫煙物品用の香味付与剤。
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