以下では、本実施形態の照明器具30について、図1ないし図6を参照して説明する。図中においては、同じ部材に対し、同じ符号を付して重複する説明を省略する。各図面が示す部材の大きさや位置関係は、説明を明確にするために誇張していることがある。以下の説明において、本実施形態を構成する各要素は、複数の要素を一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、一の部材の機能を複数の部材で分担して実現してもよい。
本実施形態の照明器具30は、図1に示すように、光源ユニット10と、器具本体31と、を備えている。光源ユニット10は、図2に示すように、長尺の外形形状をしている。光源ユニット10は、複数のLED1と、実装基板2と、取付部材4と、カバー部材5と、を有している。実装基板2は、長尺の外形形状をしている。実装基板2は、長手方向に沿って、複数のLED1が実装される。取付部材4は、実装基板2が取り付けられる。カバー部材5は、実装基板2を覆うように、取付部材4に取り付けられる。カバー部材5は、透光性を有している。
器具本体31は、一面に開口部30aaを有する箱状の外形形状をしている。器具本体31は、開口部30aaから光源ユニット10の光が放出できるように、内部に光源ユニット10が収容される。器具本体31は、反射部材32と、突出片33と、を有している。反射部材32は、光源ユニット10の長手方向に沿って、光源ユニット10の短手方向の両端のうちの第1端に配置される。図1及び図2では、光源ユニット10の短手方向を、Xの両矢印で例示し、図2において、光源ユニット10の長手方向を、Yの両矢印で例示している。反射部材32は、光源ユニット10の長手方向と直交する断面視において、光源ユニット10の光軸30abに沿って設けられる。図1では、光源ユニット10の光軸30abを一点破線の矢印で例示している。突出片33は、光源ユニット10の長手方向に沿って、光源ユニット10の短手方向の両端のうちの第1端と反対の第2端に配置される。突出片33は、光源ユニット10の長手方向と直交する断面視において、開口部30aaを狭め光軸30abと交差する方向への光を遮光するように、反射部材32に向かって突出している。
本実施形態の照明器具30は、光軸30abに沿って設けられる反射部材32と、光軸30abと交差する方向への光を遮光するように反射部材32に向かう突出片33と、を有する構成で、被照射面の照度分布の均一性をより高め、不要な光の照射を抑制できる。
以下では、本実施形態の照明器具30について、より詳細に説明する。
本実施形態の照明器具30は、たとえば、天井材50の埋込穴50aaに埋め込まれて設置される。照明器具30は、鉛直方向と傾斜した所定の方向に光を照射できるように構成されている。より具体的には、照明器具30は、天井材50の埋込穴50aaに埋め込まれた状態で、黒板、絵画又は看板などが設けられる壁面に光源ユニット10の光軸30abが向くように構成されている。
光源ユニット10は、LED1と実装基板2と取付部材4とカバー部材5に加え、電源装置6と、引掛ばね7aと、引掛片7bと、を有している。器具本体31は、箱状の本体部31sを有している。器具本体31は、本体部31sと反射部材32と突出片33とに加え、支持板31fと、支持片32dと、ユニット保持体34と、反射部35と、端子台36と、を有している。
LED1は、たとえば、LEDチップと、LEDチップを収納する凹所が設けられたパッケージと、凹所を封止する透光性の封止材と、を有している。LEDチップは、たとえば、青色光が発光可能な青色LEDチップが挙げられる。封止材は、透光性材料により形成されている。封止材の透光性材料としては、たとえば、シリコーン樹脂若しくはエポキシ樹脂が挙げられる。封止材の透光性材料には、蛍光体が混合されている。蛍光体は、青色LEDチップから放射される青色光により励起されて、黄色光を放射する黄色蛍光体が挙げられる。LED1は、青色LEDチップから放射される青色光と、黄色蛍光体から放射される黄色光との混色光を放射することができる。LED1は、混色光として、たとえば、昼白色の光を放射する。LED1は、封止材の透光性材料に、蛍光体が混合されていなくともよい。LED1は、たとえば、LEDチップとパッケージと封止材とを備えた表面実装型発光ダイオードであってもよいし、LEDチップ単体だけであってもよい。
実装基板2は、図2に示すように、長尺の矩形平板状の外形形状をしている。実装基板2は、LED1と電気的に接続される導体を有している。導体は、複数のLED1を電気的に直列接続する。複数のLED1は、実装基板2の短手方向における中央部において、実装基板2の長手方向に沿って直線状に配置されている。複数のLED1それぞれは、はんだにより、導体と電気的に接続される。実装基板2は、たとえば、ガラスエポキシ樹脂基板が挙げられる。実装基板2は、ガラスエポキシ樹脂基板だけに限られず、たとえば、セラミック基板若しくは金属ベースプリント配線板などであってもよい。実装基板2は、コネクタ2aが実装されている。コネクタ2aは、LED1に給電できるように導体と電気的に接続されている。実装基板2は、コネクタ2aと接続された電線が、電源装置6と電気的に接続される。
取付部材4は、図2に示すように、長尺の外形形状をしている。取付部材4は、長手方向と直交する断面視において、図1に示すように、取付部4aと一対の側板部4bとで、C字状に形成されている。取付部4aは、正面視において、長尺の矩形状に形成されている。側板部4bは、取付部4aの短手方向における両端から取付部4aと直交する方向に延びるように設けられている。側板部4bの先端部には、外方に向かって突出する突出部4eが設けられている。取付部材4は、長手方向に沿って、突出部4eが設けられている。
突出部4eは、側板部4bの先端が巻かれて円筒状に形成されている。取付部4aは、長手方向に沿って、短手方向の中央部に凹所4adが設けられている。凹所4adは、底部4cbと、一対の側部4ccと、を備えている。底部4cbは、正面視において、長尺の矩形状に形成されている。側部4ccは、矩形板状の外形形状をしている。側部4ccは、底部4cbの長手方向に沿って、底部4cbから立ち上がるように設けられている。一対の側部4ccは、底部4cbから離れるにつれ、互いの距離が広がるように形成されている。
取付部材4は、底部4cbの所定位置に実装基板2が配置できるように構成されている。実装基板2は、取付部材4における取付部4aの第1面4aaに取り付けられている。側部4ccの表面は、LED1からの光を反射する反射面を構成している。取付部材4は、図2に示すように、底部4cbの短手方向の両端側に、底部4cbの長手方向に沿って、複数の係止片4sが設けられている。係止片4sは、底部4cbから突出するように設けられている。係止片4sは、実装基板2の厚み方向に貫通した孔部2bcに挿入できるように構成されている。係止片4sと孔部2bcとは、対応して設けられている。取付部材4は、係止片4sが折り曲げ加工されることで、実装基板2を係止片4sと底部4cbとの間に、かしめ固定する。取付部材4は、たとえば、鋼板で形成されている。取付部材4の材料は、鋼板だけに限られず、アルミニウム、銅やステンレスなどの金属材料により形成されてもよい。取付部材4は、鋼板の打ち抜き加工及び曲げ加工で形成される。
カバー部材5は、長尺の外形形状をしている。カバー部材5は、図1及び図2に示すように、カバー本体5aと、カバーエンド5bと、を備えている。カバー部材5は、LED1が実装された実装基板2を覆うことで、取付部材4との間に空間10aaができるように構成されている。
カバー本体5aは、半円筒状の光出射部5cと、一対の突板部5dと、を有している。光出射部5cは、表面にプリズム5caが形成されている。プリズム5caは、カバー本体5aの長手方向に沿って設けられている。プリズム5caは、光出射部5cの長手方向と直交する断面視において、凹凸形状をしている。プリズム5caは、LED1から放射された光を集光して、光源ユニット10の短手方向へ光が拡がることを抑制する。
突板部5dは、光出射部5cの長手方向に沿って設けられている。一対の突板部5dは、光出射部5cの両端部より互いに平行に突出するように形成されている。一対の突板部5dの先端それぞれには、互いに近づく向きに突出する突起部5eが設けられている。突起部5eは、取付部材4の突出部4eに引っ掛けることができるように構成されている。
一対の突板部5dの各々は、突起部5eと光出射部5cとの間に、内突部5fを備えている。一対の内突部5fのそれぞれは、先端が互いに近づく向きに配置されている。光出射部5cは、長手方向に沿って、短手方向における両端部に延出部5hが設けられている。延出部5hは、光出射部5cと連なるように、突板部5dの外側まで延出している。カバー本体5aは、光出射部5cと突板部5dと突起部5eと内突部5fと延出部5hとが一体的に形成されている。
カバーエンド5bは、カバー本体5aにおける長手方向の端部に設けられる。カバーエンド5bは、半円板状の外形形状に形成されている。カバーエンド5bは、挟持部5gを備えている。挟持部5gは、カバー本体5aの内突部5fを挟み持つことができるように構成されている。カバーエンド5bは、挟持部5gがカバー本体5aの内突部5fを挟み持つことで、カバー本体5aに取り付けられる。
カバー部材5は、LED1から放射された光を効率よく透過できる材料で形成されていることが好ましい。カバー部材5の材料としては、たとえば、ポリカーボネート樹脂若しくはアクリル樹脂などの樹脂材料が挙げられる。カバー部材5は、たとえば、押出成形により形成される。カバー部材5は、カバー部材5を形成している透光性の樹脂材料に光拡散材が含有されていてもよい。
電源装置6は、電源基板6aと、電装部品6bと、ハウジング6cと、を備えている。電源装置6は、図1及び図2に示すように、取付部材4における実装基板2と反対の第2面4abに取り付けられる。電源装置6は、実装基板2と電気的に接続されている。電源装置6は、実装基板2に所定の点灯電力を供給し、LED1を点灯できるように構成されている。電源基板6aは、たとえば、ガラスエポキシ樹脂基板である。電源基板6aは、ガラスエポキシ樹脂基板だけに限られず、たとえば、セラミック基板若しくは金属ベースプリント配線板であってもよい。電源基板6aには、複数種の電装部品6bが実装される。
複数種の電装部品6bは、電源装置6を構成する各種の回路を構成する。複数種の電装部品6bとしては、たとえば、トランス、ダイオード、コンデンサ、スイッチング素子及びスイッチング素子をスイッチング制御するドライブIC(Integrated Circuit)などが挙げられる。複数種の電装部品6bは、適宜に電気的に接続され、LED1の点灯電力を生成するための電源回路を構成する。電源回路は、昇圧チョッパ回路及び降圧チョッパ回路を備えた構成が挙げられる。
電源装置6は、商用交流電源などの外部電源からの交流電圧を直流電圧に整流する。電源装置6は、整流した直流電圧を昇圧及び降圧し、所定の目標値に一致する電流が出力できるように構成されている。ハウジング6cは、電源基板6a及び複数種の電装部品6bを収容できるように構成されている。ハウジング6cは、一面に開口が形成された長尺の矩形箱状の外形形状をしている。ハウジング6cは、開口が取付部材4における取付部4aで塞がれるように配置される。ハウジング6cは、たとえば、取付ねじにより、取付部材4に取り付けられる。ハウジング6cは、金属製の板材の打ち抜き加工及び折り曲げ加工によって形成される。
引掛ばね7aは、図1に示すように、取付部材4における第2面4abに取り付けられている。引掛ばね7aは、取付部材4の短手方向の両端側のうちの一方側において、取付部材4の長手方向の両端に設けられている。引掛ばね7aは、図2に示すユニット保持体34の引掛金具34kに引っ掛けられることができるように構成されている。引掛片7bは、図1及び図2に示すように、取付部材4における第2面4abに取り付けられている。引掛片7bは、取付部材4の短手方向の両端側のうちの一方側と反対の他方側において、取付部材4の長手方向の両端に設けられている。引掛片7bは、ユニット保持体34の対応する引掛孔に挿入されて引掛孔の周囲に引っ掛けられるように構成されている。
器具本体31の本体部31sは、長尺の外形形状をしている。本体部31sは、図1、図2、図3及び図6に示すように、底面部31aと、一対の第1側面部31bと、一対の第2側面部31cと、で構成されている。
底面部31aは、長尺の矩形平板状の外形形状をしている。底面部31aには、図3に示すように、厚み方向に貫通した挿通孔31aaが設けられている。挿通孔31aaは、給電用の電源線が挿通できるように構成されている。電源線は、外部電源と電気的に接続され、天井材50の裏側から導出される。底面部31aには、厚み方向に貫通した挿入孔31abが設けられている。挿入孔31abは、天井材50の裏側に設けられた吊りボルトを挿入できるように構成されている。
第1側面部31bは、長尺の矩形平板状の外形形状をしている。第1側面部31bは、底面部31aの長手方向に沿って設けられている。第1側面部31bは、底面部31aの厚み方向に沿って突出している。第1側面部31bは、底面部31aの短手方向における両端に配置されている。一対の第1側面部31bは、互いに対向するように配置されている。
第2側面部31cは、長尺の矩形平板状の外形形状をしている。第2側面部31cは、底面部31aの短手方向に沿って設けられている。第2側面部31cは、底面部31aの厚み方向に沿って突出している。第2側面部31cは、底面部31aの長手方向における両端に配置されている。一対の第2側面部31cは、互いに対向するように配置されている。一対の第2側面部31cの各々は、図2に示すように、厚み方向に貫通する支持孔31caが設けられている。支持孔31caは、円形状の外形形状をしている。支持孔31caは、ユニット保持体34の長手方向の両端から突出する軸部34hを支持できるように構成されている。
底面部31aと第1側面部31bと第2側面部31cとは、金属板により形成されている。底面部31aと第1側面部31bとは、金属板の打ち抜き加工及び折り曲げ加工により一体的に形成されている。一対の第2側面部31cそれぞれは、金属板の打ち抜き加工及び折り曲げ加工に形成されている。
第2側面部31cは、底面部31a及び第1側面部31bの長手方向の端部を塞ぐように、底面部31a及び第1側面部31bと接合されている。器具本体31の本体部31sは、底面部31aと一対の第1側面部31bと一対の第2側面部31cとで、一面が開口する箱状に形成されている。本体部31sは、開口周りに外方へ突出する鍔部31dを有している。鍔部31dは、一対の第1側面部31bと一対の第2側面部31cとがそれぞれ、開口周りから外方へ向かって折り返されることで形成されている。
底面部31aと第1側面部31bと第2側面部31cのそれぞれは、表面に白色顔料の粉体塗装が行われている。底面部31aと第1側面部31bと第2側面部31cのそれぞれは、表面に白色顔料の粉体塗装が行われていることで、光源ユニット10からの光を効率よく反射させることができる。
支持板31fは、図6に示すように、突板31fbと、接合板31fcと、を有している。突板31fbは、図1に示すように、台形状の平板の外形形状をしている。図1では、突板31fbの先端を直線状の破線で例示している。突板31fbは、厚み方向に貫通する通孔部31faを有している。突板31fbは、先端に沿って、複数の通孔部31faが設けられている。複数の通孔部31faそれぞれは、長円形の外形形状をしている。複数の通孔部31faそれぞれは、長円形の長軸を突板31fbにおける台形の一方の脚に沿うように配置されている。図1では、通孔部31faを長円形の破線で例示している。
接合板31fcは、矩形平板状の外形形状をしている。接合板31fcは、矩形の一辺が突板31fbにおける台形の他方の脚と接するように設けられている。支持板31fは、図6に示すように、突板31fbと接合板31fcとでL字状の外形形状をしている。支持板31fは、第1ねじ31fdより、接合板31fcが底面部31aにねじ止めされている。支持板31fは、接合板31fcが底面部31aにねじ止めされ、底面部31aから器具本体31の内部に向かって突出している。
反射部材32は、図1に示すように、器具本体31の内部に設けられている。反射部材32は、反射板32aと、固着板32bと、遮蔽板32cと、を有している。反射板32aは、長尺の矩形平板状の外形形状をしている。固着板32bは、長尺の矩形平板状の外形形状をしている。遮蔽板32cは、長尺の矩形平板状の外形形状をしている。反射板32aは、短手方向の両端のうちの一方端において、長手方向に沿って固着板32bが結合されている。反射板32aは、短手方向の両端のうちの一方端と反対の他方端において、長手方向に沿って遮蔽板32cが結合されている。
反射部材32は、長手方向と直交する断面視において、反射板32aと固着板32bと遮蔽板32cとでZ字状の外形形状をしている。反射部材32は、板材の折り曲げ加工により、反射板32aと固着板32bと遮蔽板32cとが一体的に形成されている。反射部材32は、表面に白色顔料の粉体塗装が行われている。反射部材32は、表面に白色顔料の粉体塗装が行われていることで、光源ユニット10からの光を効率よく反射させることができる。
固着板32bは、第2ねじ32bfで、一対の第1側面部31bのうち、一方の第1側面部31bにねじ止め固定されている。反射板32aは、底面部31aから突出する支持片32dに支持されている。反射部材32は、一対の第1側面部31bと一対の第2側面部31cとで囲まれる開口縁における第1側面部31bに沿って、固着板32bと反射板32aとの結合端が配置されている。反射部材32は、光源ユニット10の長手方向に直交する断面視において、固着板32bと結合された反射板32aが第1側面部31bと所定の角度で配置されている。反射部材32は、光源ユニット10の光軸30abに沿うように設けられ、反射板32aと第1側面部31bとを所定の鋭角としている。
反射部材32が光源ユニット10の光軸30abに沿って設けられるとは、光源ユニット10の長手方向に直交する断面視において、反射板32aの表面と光軸30abの方向とが完全に平行な場合だけに限られない。反射部材32が光源ユニット10の光軸30abに沿って設けられるとは、光源ユニット10の長手方向に直交する断面視において、反射板32aが光源ユニット10からの光を被照射面に反射できるように配置されていればよい。反射部材32は、光源ユニット10の光軸30abに沿って設けられることで、光源ユニット10からの光を一方側へ偏らせて反射することができる。反射板32aは、平板状の外形形状だけに限られない。反射板32aは、光源ユニット10の長手方向と直交する断面視において、表面が曲面を構成するように形成されていてもよいし、表面が階段状の形状に形成されていてもよい。
突出片33は、長尺の矩形平板状の外形形状をしている。反射部35は、長尺の矩形平板状の外形形状をしている。突出片33は、短手方向の両端のうちの一方端において、長手方向に沿って反射部35が結合されている。突出片33と反射部35とは、図1に示すように、光源ユニット10の長手方向と直交する断面視において、V字状の外形形状をしている。突出片33は、短手方向の両端のうちの一方端と反対の他方端に、第1接合片33aが設けられている。第1接合片33aは、矩形平板状の外形形状をしている。突出片33と第1接合片33aとは、光源ユニット10の長手方向と直交する断面視において、L字状の外形形状をしている。第1接合片33aは、第3ねじ33afで、一対の第1側面部31bのうち、他方の第1側面部31bにねじ止め固定されている。突出片33は、一対の第1側面部31bと一対の第2側面部31cとで囲まれる開口縁を塞ぐように、他方の第1側面部31bから底面部31aと平行方向に突出するように配置されている。
反射部35は、短手方向の両端のうちの一方端と反対の他方端に第2接合片35aが設けられている。第2接合片35aは、矩形平板状の外形形状をしている。第2接合片35aは、第4ねじ35afで、一対の第1側面部31bのうち、他方の第1側面部31bにねじ止め固定されている。反射部35は、光源ユニット10の長手方向に沿って、突出片33との結合縁から器具本体31の内部に向かって延びるように配置されている。反射部35は、反射板32aと対向して配置されている。突出片33と第1接合片33aと反射部35と第2接合片35aとは、板材の折り曲げ加工により、一体的に形成されている。突出片33と反射部35とは、表面に白色顔料の粉体塗装が行われている。突出片33と反射部35とは、表面に白色顔料の粉体塗装が行われていることで、光源ユニット10からの光を効率よく反射させることができる。
反射部35は、平板状の外形形状だけに限られない。反射部35は、光源ユニット10の長手方向と直交する断面視において、表面が曲面を構成するように形成されてもよい。曲面は、たとえば、放物曲面の一部が挙げられる。反射部35は、光源ユニット10の長手方向と直交する断面視において、表面が曲面だけに限られず、表面が階段状の形状でもよい。
器具本体31は、吊りボルトを用いて、天井材50に取り付けられる。器具本体31は、天井材50に取り付けられる場合、たとえば、長手方向に沿って4つ設けられた挿入孔31abに吊りボルトが挿入され、ナットが締め付けられる。器具本体31は、鍔部31dを残して天井材50の埋込穴50aaに埋め込まれた状態で、吊りボルトで吊り下げられる。
端子台36は、本体部31sにおける底面部31aに取り付けられている。端子台36は、接続部36aを有している。接続部36aは、天井材50を通して室内側に露出する電源線と接続できるように構成されている。端子台36は、接続線を介して、外部電源からの電力を電源装置6に供給できるように構成されている。端子台36は、天井材50を通して室内側に露出する制御線が接続される。制御線には、光源ユニット10の点灯を制御する調光信号が伝送される。
器具本体31は、本体部31s、反射部材32、突出片33及び反射部35の材料として、鋼板が挙げられる。本体部31s、反射部材32、突出片33及び反射部35の材料としては、鋼板だけに限られず、たとえば、アルミニウム、ステンレスや銅合金などが採用されてもよい。
ユニット保持体34は、長尺の外形形状をしている。ユニット保持体34は、扁平な箱状に形成されている。ユニット保持体34は、図1、図2、図4、図5及び図6に示すように、底壁部34aと、第1側壁部34bと、第2側壁部34cと、突壁部34dと、を有している。ユニット保持体34には、突出板34eと、引掛金具34kと、回転保持部34fと、が取り付けられている。
底壁部34aは、長尺の矩形平板状の外形形状をしている。底壁部34aは、第1通孔34acを有している。第1通孔34acは、底壁部34aの長手方向の中央部に設けられている。第1通孔34acは、正面視において、矩形状に形成されている。第1通孔34acは、端子台36と電源装置6とを電気的に接続する接続線を通すことができる。底壁部34aは、第2通孔34adを有している。第2通孔34adは、底壁部34aの長手方向の両端部に設けられている。一対の第2通孔34adそれぞれは、正面視において、矩形状に形成されている。
第1側壁部34bは、底壁部34aの長手方向に沿って設けられている。第1側壁部34bは、矩形板状の外形形状をしている。第1側壁部34bは、底壁部34aの短手方向の両端に配置されている。第1側壁部34bは、底壁部34aの厚み方向に沿って突出している。一対の第1側壁部34bは、互いに対向するように配置されている。一対の第1側壁部34bのうち、底壁部34aの短手方向の両端のうちの一方端に配置された第1側壁部34bには、第1側壁部34bの長手方向の両端部に突起片34tが形成されている。突起片34tは、図4に示すように、回転保持部34fの近傍に配置されている。突起片34tは、たとえば、第1側壁部34bの一部を切り起こすことにより形成される。一対の第1側壁部34bのうち、底壁部34aの短手方向の両端のうちの一方端と反対側の他方端に配置された第1側壁部34bには、光源ユニット10の引掛片7bが挿入される引掛孔が、第1側壁部34bの長手方向の両端部に設けられている。
第2側壁部34cは、底壁部34aの短手方向に沿って設けられている。第2側壁部34cは、底壁部34aの長手方向の両端に配置されている。第2側壁部34cは、側面視において、T字状の外形形状をしている。第2側壁部34cは、底壁部34aの厚み方向に沿って突出している。一対の第2側壁部34cは、互いに対向するように配置されている。第2側壁部34cは、T字状の縦棒が底壁部34aと結合され、T字状の横棒が一対の第1側壁部34bのそれぞれと結合されている。底壁部34aと一対の第1側壁部34bと一対の第2側壁部34cとは、凹部34aaを構成している。凹部34aaは、断面視において、C字状の外形形状をしている。
突壁部34dは、長尺の外形形状をしている。突壁部34dは、図1に示すように、長手方向に直交する断面視において、V字状の外形形状をしている。突壁部34dは、第1側壁部34bの長手方向に沿って、凹部34aaの開口端から外方へ突出するように設けられている。一対の突壁部34dは、対向して配置されており、外方へ突出するにつれ、互いに離れるように設けられている。
ユニット保持体34は、底壁部34aと一対の第1側壁部34bと一対の第2側壁部34cと一対の突壁部34dとが一体的に形成されている。ユニット保持体34は、金属板により形成されている。ユニット保持体34は、金属板を折り曲げ加工することで形成されている。ユニット保持体34の材料としては、鋼板が挙げられる。ユニット保持体34は、鋼板の打ち抜き加工及び曲げ加工が施されることで形成される。鋼板は、表面に反射膜が形成されていることが好ましい。反射膜は、白色顔料の粉体塗装により形成させることができる。ユニット保持体34の材料は、鋼板だけに限られず、たとえば、アルミニウム、ステンレスや銅合金などを採用してもよい。
引掛金具34kは、図2に示すように、底壁部34aの短手方向の両端のうちの一方端にあって、底壁部34aの長手方向の両端部に取り付けられている。突出板34eは、底壁部34aの短手方向の両端のうちの一方端と反対の他方端側にあって、底壁部34aの長手方向の両端側に取り付けられている。突出板34eは、底壁部34aの第2通孔34adから光源ユニット10が収容される凹部34aaと反対の外方に突出している。突出板34eは、図4及び図5に示すように、固定板34eaと、保持板34ebと、傾斜板34ecと、を有している。固定板34eaは、矩形平板状の外形形状をしている。固定板34eaは、接合ねじ34eeで、底壁部34aにねじ止めされる。保持板34ebは、台形状の平板の外形形状をしている。保持板34ebは、固定板34eaの一辺に沿って、固定板34eaの厚み方向に突出している。保持板34ebは、複数のねじ孔34ekが設けられている。図1及び図5では、複数のねじ孔34ekとして、3つを図示している。3つのねじ孔34ekは、固定板34eaから徐々に離れるように、円弧状に並んで配置されている。保持板34ebは、固定板34eaと反対側に傾斜板34ecを突出している。一対の突出板34eのそれぞれは、互いに傾斜板34ecが離れる向きに配置されるように、底壁部34aに取り付けられている。
回転保持部34fは、底壁部34aの短手方向の両端のうちの一方端にあって、底壁部34aの長手方向の両端に取り付けられている。一対の回転保持部34fは、一対の引掛金具34kを挟むように、底壁部34aに配置されている。回転保持部34fは、図4に示すように、固定片34faと、軸受部34fbと、軸部34hと、弾性体34sと、を有している。軸部34hは、レバー34mを有している。
固定片34faは、矩形平板状の外形形状をしている。固定片34faは、固定ねじ34fcにより、底壁部34aに固定される。軸受部34fbは、固定片34faの矩形状の一辺に沿って配置されている。軸受部34fbは、長手方向を軸方向とする円筒状の外形形状をしている。軸受部34fbは、円筒状の内部に軸部34hの一部が挿通されている。
軸部34hは、一部が軸受部34fbの内部に挿通された状態で、軸受部34fbから一端部が突出する。軸部34hは、一部が軸受部34fbの内部に挿通された状態で、一端部と反対に軸受部34fbから突出した他端部にレバー34mが設けられている。レバー34mは、軸受部34fbから突出する軸部34hの軸方向と直交する方向へ突出している。言い換えれば、軸部34hは、L字状の外形形状をしている。軸部34hは、たとえば、円柱の棒状金属体を折り曲げ加工により形成される。軸部34hは、軸受部34fbの長手方向と直交する方向にレバー34mが突出し、軸受部34fbに保持される。
弾性体34sは、たとえば、コイルばねで形成される。弾性体34sは、中央に軸部34hが挿通される。弾性体34sは、ストッパと軸受部34fbとの間に挟まれるように保持される。ストッパは、軸部34hにおけるレバー34mと反対側の一端部に設けられている。ストッパは、軸部34hから突出するように、軸部34hの外径よりも大きい円環状に形成されている。弾性体34sは、軸部34hの一端部と軸受部34fbとが離れる向きに、軸部34hに弾性力を付与する。弾性体34sは、軸部34hに弾性力を付与できる限り、コイルばねに限られず、板ばねであってもよい。
回転保持部34fは、弾性体34sの弾性力に抗して、レバー34mを軸受部34fbから離れる方向に移動させることができる。回転保持部34fは、レバー34mを軸受部34fbの内部における軸部34hの軸周りに回転させることができる。回転保持部34fは、レバー34mを軸受部34fbから離れる方向に移動させた状態で、軸受部34fbの内部における軸部34hの軸周りに回転されれば、レバー34mが突起片34tに保持される。図4では、レバー34mが突起片34tに保持された状態を実線で例示し、レバー34mが突起片34tに保持されていない状態を一点鎖線で例示している。
言い換えれば、回転保持部34fは、ユニット保持体34の短手方向の両端のうちの一方端に、ユニット保持体34の長手方向に沿って長手方向の両端から突出する軸部34hを備えている。回転保持部34fは、ユニット保持体34から突出する軸部34hの先端を、器具本体31における第2側面部31cの支持孔31caに挿通できるように構成されている。ユニット保持体34は、軸部34hを回転中心として、器具本体31に対して軸回転させることができる。回転保持部34fは、支持孔31caに挿入された軸部34hを、支持孔31caから外せるように構成されている。
本実施形態の照明器具30では、引掛片7bが引掛孔に挿入されて引掛孔の周囲に引っ掛けられ、引掛ばね7aが引掛金具34kに引き掛けられる。照明器具30では、引掛片7bが引掛孔の周囲に引っ掛けられ、引掛ばね7aが引掛金具34kに引き掛けられることで、側板部4bの一部及び突板部5dの一部を凹部34aaに収容した状態で、光源ユニット10がユニット保持体34に保持される。ユニット保持体34は、凹部34aaに光源ユニット10を収容した場合、凹部34aaの開口端と延出部5hとの間に隙間が開くように構成されている。照明器具30では、凹部34aaの開口端と延出部5hとの間に隙間を開けているので、光源ユニット10の延出部5hから導出された光により、隙間が暗くなることを抑制することができる。
照明器具30では、凹部34aaの開口端と延出部5hとの間に隙間を開けているので、器具本体31の内部の奥深くに光源ユニット10が収容される場合でも、延出部5hが把持されて、ユニット保持体34から光源ユニット10を外しやすくできる。
照明器具30は、弾性体34sの弾性力に抗して軸部34hの大部分がユニット保持体34の内部に収納された状態で、レバー34mを軸周りに回転させる。照明器具30は、レバー34mを軸周りに回転させた状態で突起片34tに仮止めされれば、軸部34hがユニット保持体34の内部に引っ込んだ状態で、器具本体31の内部にユニット保持体34を収容することができる。照明器具30は、器具本体31の内部にユニット保持体34を収容した状態でレバー34mが突起片34tから外される。照明器具30では、レバー34mが突起片34tから外されることで、軸部34hがユニット保持体34から突出する。照明器具30では、軸部34hがユニット保持体34から突出して、器具本体31における第2側面部31cの支持孔31caに挿入されると、ユニット保持体34が器具本体31に支持される。本実施形態の照明器具30では、ユニット保持体34は、器具本体31に対し、軸部34hを回転軸として回転させることで、光源ユニット10の光軸30abを傾けることができる。
照明器具30は、器具本体31に対するユニット保持体34の角度を決めて、3つのねじ孔34ekのうち、保持ねじ34efを何れか1つのねじ孔34ekにねじ止めすることで、角度を保持してユニット保持体34を固定することができる。照明器具30は、3つのねじ孔34ekの何れに、保持ねじ34efをねじ止めするかで、光軸30abの角度を調整することができる。保持ねじ34efは、たとえば、座金付きのつまみねじを利用することができる。
照明器具30は、軸部34hを回転中心に角度を決めて、保持ねじ34efを支持板31fの通孔部31faに挿通し、突出板34eのねじ孔34ekにねじ止め固定することで、光源ユニット10の光軸30abの角度を所定の角度に固定することができる。
本実施形態の照明器具30では、光源ユニット10を保持するユニット保持体34が器具本体31に対して、55度、60度及び65度まで5度ごとに3段階で角度を変えることができるように構成されている。照明器具30は、器具本体31に対して光源ユニット10の角度を変えることで、照明器具30の前方に建物の梁などがあっても被照射面に所定の光が照射できる。
照明器具30では、軸部34hが第2側面部31cの表面に形成された白色粉体塗装の塗装表面が剥がれた場合、見栄えが悪くなる場合だけに限られず、光源ユニット10からの光が照射された被照射面の照度分布の均一性が低下するおそれもある。本実施形態の照明器具30では、ユニット保持体34が器具本体31における内部の奥深くに配置される場合でも、軸部34hが突出したままで器具本体31の内部にユニット保持体34が配置されることを防止できる。本実施形態の照明器具30では、軸部34hが突出したままで器具本体31の内部にユニット保持体34が配置されることを防止できるから、器具本体31の第2側面部31cを軸部34hが傷つけることを抑制できる。
照明器具30は、光源ユニット10がユニット保持体34に保持された状態で、光源ユニット10の側板部4bとユニット保持体34の突壁部34dとの間に、カバー部材5の突板部5dが配置される。延出部5hは、平面視において、光源ユニット10がユニット保持体34に保持された状態で、ユニット保持体34の凹部34aaの開口端と重なるように配置される。延出部5hは、ユニット保持体34の凹部34aaの開口端と離間するように配置されている。
以下では、本実施形態の照明器具30において、被照射面での照度分布の均一性をより高め、被照射面以外の不要な光の照射を抑制できることについて説明する。
LEDは、一般に指向性が強く、LEDを備えた照明器具からの光を直接的に特定の被照射面に照射させる場合、蛍光ランプを使用した照明器具と比較して、被照射面の照度分布の均一性が低下する場合がある。
比較例の照明器具では、LEDがカバー部材などによって覆われることで、被照射面の照度分布の均一性を向上させることができる。しかしながら、比較例の照明器具では、カバー部材によって光源ユニット10が大型化し、被照射面以外に向かう光により被照射面と対向し被照射面を視認する者に対して、眩しさを生じさせるおそれもある。
本実施形態の照明器具30では、光軸30abに沿って設けられる反射部材32により、光源ユニット10からの光を被照射面へ反射することで被照射面の照度分布の均一性を向上させることができる。本実施形態の照明器具30では、反射部材32に向かう突出片33により、光軸30abと交差する方向への光を遮光し、被照射面以外に向かう光により、被照射面に対向し、被照射面を視認する者に対して眩しさを生じさせることを抑制できる。本実施形態の照明器具30では、特に、反射部材32によって反射された光が被照射面以外に向かう場合があっても、被照射面と対向し被照射面を視認する者に対して眩しさを生じさせることを抑制できる。
本実施形態の照明器具30では、突出片33は、光軸30abに沿って、開口部30aaに沿った先端縁から器具本体31の内部に向かって延びる反射部35を有することが好ましい。
本実施形態の照明器具30は、突出片33が光軸30abに沿って開口部30aaに沿った先端縁から器具本体31の内部に延びる反射部35を有しているので、光源ユニット10から放出された光の有効利用を図ることができる。
反射部35は、器具本体31の内部に設けられている。反射部35は、矩形平板状の外形形状をしている。反射部35は、光源ユニット10の光軸30abに沿って、配置されている。照明器具30は、反射部35が設けられることで、被照射面において、明るい領域と暗い領域が現れることを抑制することができる。
本実施形態の照明器具30では、器具本体31は、光軸30abを器具本体31に対して傾ける傾斜部を有することが好ましい。
本実施形態の照明器具30では、器具本体31における支持板31f及び本体部31sと、ユニット保持体34における突出板34e、回転保持部34f及び保持ねじ34efとで傾斜部が構成されている。照明器具30は、傾斜部を有することで、光軸30abを器具本体31に対して傾けることができる。照明器具30は、光軸30abを器具本体31に対して傾けた場合でも、反射部材32が被照射面の照度分布の均一性をより高めつつ、突出片33が光軸30abと交差する方向への光を遮光することで、被照射面以外の不要な光の照射を抑制できる。
次に、本実施形態の照明器具30における施工工程について簡単に説明する。
施工工程では、天井材50を通して、室内側に露出する電源線及び制御線が器具本体31の挿通孔31aaに通される。施工工程では、天井材50を通して、室内側に露出する吊ボルトが挿入孔31abに通される。器具本体31は、たとえば、吊ボルトにワッシャーが通された後、ナットをねじ込んで天井材50に固定される。その後、施工工程では、電源線及び制御線それぞれが各別に端子台36に接続される。
次に、ユニット保持体34を器具本体31の内部に収容させるように配置する。施工工程では、ユニット保持体34のレバー34mを突起片34tに仮保持させて、ユニット保持体34の長手方向の両端から突出する軸部34hの長さを短くしている。
施工工程では、ユニット保持体34を器具本体31の所定の位置に配置させた状態で、レバー34mを突起片34tから外して、軸部34hをユニット保持体34の外方に突出させる。施工工程では、ユニット保持体34の軸部34hが、器具本体31の支持孔31caに挿入される。施工工程では、器具本体31に対するユニット保持体34の角度を決めて、保持ねじ34efでねじ止めされる。
次に、予め組み立てられた光源ユニット10をユニット保持体34の凹部34aaに収容する。施工工程では、光源ユニット10の引掛片7bをユニット保持体34の対応する引掛孔の周囲に引っ掛けて、光源ユニット10を器具本体31に仮保持させる。次に、施工工程では、光源ユニット10を器具本体31に仮保持させた状態のまま、端子台36と電源装置6とを接続線で電気的に接続させる。最後に、照明器具30は、器具本体31の引掛孔を支点として、光源ユニット10を回転させ、光源ユニット10を所定の角度でユニット保持体34の凹部34aaに収容させることで、本実施形態の照明器具30を比較的簡単に施工できる。
本実施形態の照明器具30は、黒板、絵画若しくは写真など特定の比較的狭い範囲の被照射面を均一に照らしつつ、特定の範囲を視認する者に対し眩しく感じることを抑制させることができる。本実施形態の照明器具30は、天井材50に埋込配置されており、照明器具30が配置されても天井面をすっきりした外観とすることができる。特に、本実施形態の照明器具30は、反射部材32及び突出片33を有し、器具本体31の内部深くに光源ユニット10を配置できるので、外部から光源ユニット10が視認されにくく、見栄えをよくすることができる。照明器具30は、天井材50の埋込穴50aaに埋め込まれる構造だけに限られない。照明器具30は、壁面又は床面などの施工面に設けられた窪みに埋め込んで設置される構成であってもよい。照明器具30は、施工面に設けられた窪みに埋め込まれた構造だけに限られず、施工面に直付けされる構造でもよい。
本発明は、上述の実施形態だけに限定されず、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲で、種々変更することができる。