JP2017168223A - 柱上蓄電装置および柱上蓄電装置システム - Google Patents

柱上蓄電装置および柱上蓄電装置システム Download PDF

Info

Publication number
JP2017168223A
JP2017168223A JP2016050067A JP2016050067A JP2017168223A JP 2017168223 A JP2017168223 A JP 2017168223A JP 2016050067 A JP2016050067 A JP 2016050067A JP 2016050067 A JP2016050067 A JP 2016050067A JP 2017168223 A JP2017168223 A JP 2017168223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust port
power storage
battery unit
storage device
outer case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016050067A
Other languages
English (en)
Inventor
鈴木 亨
Toru Suzuki
亨 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2016050067A priority Critical patent/JP2017168223A/ja
Publication of JP2017168223A publication Critical patent/JP2017168223A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

【課題】電柱等に設置される柱上蓄電装置に関し、防水防塵機能と防火構造を有し、かつ、電池の温度上昇による動作以上の発生も防止される蓄電装置を提供する。【解決手段】この柱上蓄電装置1は、二次電池20が密封ケース55内に収容された蓄電池ユニット50と、その蓄電池ユニット50が配置される収納空間を形成する外ケース70と、前記蓄電池ユニットおよび外ケースを柱部材に取り付けるための架台ユニット90とを備える。密封ケース55は、外ケース内に配置された状態で上方に突出するフランジ部51f、52fを有するものであって、外ケース70のうち前面側、後面側、左側面側、右側面側のいずれかに排気口75aが形成されており、密封ケース55は、前記フランジ部の延在方向が前記排気口の排出方向と略平行になるように配置されている。【選択図】図8

Description

本発明は、電柱等に設置される柱上蓄電装置および柱上蓄電装置システムに関し、特には防水防塵機能と防火構造を有し、かつ、電池の温度上昇による動作異常の発生も防止可能な柱上蓄電装置および柱上蓄電装置システムに関する。
近年、例えば電気料金が安い深夜に蓄電池の充電を行いその電気を昼間に利用したり、太陽光発電によって昼間に充電された電気を夜間に利用したりするために蓄電装置が広く利用されるようになってきている。蓄電装置としては、工場や事業所に設置される大型のものから、店舗や一般住宅等に設置される中小型のものまで種々のものがある。
特許文献1には、太陽電池、蓄電池、および制御部等を備え、商用電源が得られない場合にも蓄電池から一時的に電力を供給可能な電力供給システムが開示されており、その電力供給システムが電柱上に設置される旨、記載されている。
特開2000−261980号公報
ところで、屋外に設置して使用される蓄電装置では、雨水や塵埃の侵入による故障が生じないような対策が取られていることが重要であり、また、防火構造が採用されていることが望ましい。他方、屋外の直射日光が当たるような環境では、二次電池の温度が上昇することとなるが、動作異常などが発生しないように、環境温度を所定の範囲内とすることも必要となる。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、電柱等に設置される柱上蓄電装置に関し、防水防塵機能と防火構造を有し、かつ、電池の温度上昇による動作以上の発生も防止される蓄電装置等を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の一形態に係る柱上蓄電装置は次のとおりである:
二次電池が密封ケース内に収容された蓄電池ユニットと、
その蓄電池ユニットが配置される収納空間を形成する外ケースと、
前記蓄電池ユニットおよび外ケースを柱部材に取り付けるための架台ユニットと、を備え、
前記密封ケースは、外ケース内に配置された状態で上方に突出するフランジ部を有するものであって、
前記外ケースのうち前面側、後面側、左側面側、右側面側のいずれかに排気口が形成されており、
前記密封ケースは、前記フランジ部の延在方向(上方から見た場合の延在方向のことを意図する)が前記排気口の排出方向と略平行になるように配置されている、柱上蓄電装置。
(本出願における用語の説明)
「柱上蓄電装置」とは、電柱等に設置して使用される蓄電装置のことをいう。
「電池セル」とは、本明細書では、例えばフィルム外装電池のような、電池の1つの単位となる電気化学セルのことをいう。
「電池モジュール」とは、1つまたは複数の電池セルと、それを収納するケースとを備え、所定の電力を出力するモジュールことをいう。
「蓄電池ユニット」とは、電池セルまたは電池モジュールをケース(ハウジング)内に収納したものをいう。
「フランジ部」(密封ケースのフランジ部)とは、密封ケースのケース本体部(一例で一対のケース部材で構成される)から外側に張り出した構造部であるが、ケース本体部の全周にわたって形成されるものに限らず、一部のみにわたって形成されたものも含む。
「前面側」、「後面側」、「左側面側」、「右側面側」に排気口が形成されるとは、ケースの周壁に排気口が形成されている形態だけでなく、ケース上面の蓋部材に排気口が形成されている形態も含む。
本発明によれば、電柱等に設置される蓄電装置に関し、防水防塵機能と防火構造を有し、かつ、電池の温度上昇による動作異常の発生も防止される柱上蓄電装置を提供することができる。
本実施形態に係る蓄電装置の構成を模式的に示す図であって、(a)が正面側から見た図であり、(b)は側面側から見た図である。 蓄電池ユニットの部品を模式的に示す分解斜視図である。 外ケースの斜視図であって、(a)が全体の斜視図であり、(b)が周壁の一部を外して示す斜視図である。 底面部材を上面側から見た平面図である。 本実施形態に係る蓄電装置の断面斜視図である。 蓄電池ユニットの外観斜視図である。 電柱に取り付けられる架台ユニットの外観斜視図である。 冷却風の流れを説明するための図である。 本実施形態に係る蓄電装置を上方から見て模式的に示す図である。
本発明の実施の形態を図面を参照して以下に説明する。なお、図面に表された構成はあくまで本発明の一形態であって、本発明はそれらの具体的な構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(装置全体について)
本実施形態の柱上蓄電装置1は、例えば電柱に設置されるものであり、図1に模式的に示すように、蓄電池ユニット50と、それを収容する外ケース70と、それらを電柱Pに取り付けるための架台ユニット90とを備えている。なお、図1では、図1(b)にのみ架台ユニット90を示している。
電柱Pには、蓄電池ユニット50の他に、同ユニットの充放電などを制御するための制御基板等(不図示)も設けられる。柱上蓄電装置1は、非常用電源としての役割を果たすものであってもよい。例えば、系統電力から電力が得られない場合に、所定の時間のあいだ、柱上蓄電装置1から対象の負荷(一例として家庭、店舗等)に対して電力が供給される。蓄電池ユニット50の充電については、系統電力からの給電により行われる構成としてもよい。
蓄電池ユニット50は、図2に模式的に示すように、複数の電池モジュール20が密封式のケース55内に収容された構成となっている。密封式ケース55は、2つのケース部品51、52とシールリングR1とで構成されている(他の構成部品があることを排除するものではない)。シールリングR1はOリングのようなものであってもよい。密封ケース55内は密閉された1つの収容空間となっている。これにより、ケース内で自己消化させ、延焼を防止することができる。このような防火構造は蓄電装置の安全性を担保する上で非常に有用である。また、本実施形態のような密封構造によれば、防水防塵機能も備わっているので、屋外に設置される蓄電装置に特に好ましい。密封式ケース55の具体的な構造に関しては他の図面も参照して別途説明する。
電池モジュール20の形状やサイズは特に限定されるものではなく、種々のものを利用できる。本実施形態では、電池モジュール20は、一例で、薄型直方体のものとして構成されている。詳細な図示は省略するが、電池モジュール20は、1つまたは複数のフィルム外装電池(電池セル)をハードケース内に収納したものであってもよい。内蔵されるフィルム外装電池(電池セル)としては、従来公知の一般的なものを利用可能である。
フィルム外装電池としては、正極板と負極板がセパレータを介して交互に積層された電池要素を有し、この電池要素が電解液とともにラミネートフィルムなどの外装フィルム内に封入されたものであってもよい。1つのフィルム外装電池の電圧は、何ら限定されるものではないが、例えば3.0V〜4.5Vの範囲内であってもよい。一例で、リチウムイオン二次電池における電池要素は、正極活物質をアルミニウム箔などの両面に塗布した正極板と、リチウムをドープ・脱ドープ可能な炭素材料を銅箔などの両面に塗布した負極板とを、セパレータを介して積層したものである。正極活物質としては、リチウム・マンガン複合酸化物やコバルト酸リチウム等が用いられる。電解質の溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)やメチルエチルカーボネート等のエステル系溶媒を用いることができる。特に、燃焼性を有する揮発性の非水電解溶媒としては、例えば、ジエチルカーボネート(DEC)等の環状カーボネート等のカーボネート系溶媒が挙げられる。
電池モジュール20をその厚み方向に複数個重ねて固定具で固定することで1つの電池アセンブリが構成される。図2ではこのような横方向積層型の電池アセンブリが1つのみ示されているが、別の例として、電池アセンブリを2つ並べて配置した構成としてもよい(図5参照)。電池の総蓄電容量は、一例で、3kWh〜20kWh程度であってもよい。また、蓄電装置(蓄電池ユニット50を外ケース70内に組み込んだもの)の重量は、50Kg〜200Kg程度であってもよい。
(密封ケースの構造)
密封ケース55のケース部材51、52は、密封空間を形成し得るものであればどのような形状であってもよく、必ずしも互いに同一または対称的な形状でなくてもよいが、本実施形態では、同一または対称的な構成のものを例として説明する。また、例えば「ケース部材51、52に…が形成されている」といった表現をすることがあるが、この説明は必ずしも両方の部材がそのような構成である必要はなく、いずれか一方のみがそのような構成であることをも含む。
ケース部材51は、カップ51cと、その開口側の周縁のところに設けられたフランジ部51fとを有している。ケース部材52も同様であり、カップ部52cとフランジ部52fを有している。ケース部材51、52は全体としてバスタブのような形状をしている。
ケース部材51、52の材質としては金属(例えば、スチール、ステンレス、銅、真鍮、アルミ、それらに塗装またはめっきを施したもの等)であってもよい。圧延鋼板、ステンレス鋼板等を利用することができる。材質の厚みとしては、例えば0.5mm〜3.0mmの範囲内としてもよい。この範囲内の材質であれば、電池カバーの加工性を大きく損なうことなく、一方で高信頼性な防火構造を実現することができる。
ケース部材51、52を作製する方法は、どのようなものであっても構わないが、例えば、一枚の板材をプレス加工(一例で深絞り加工)して一体的に形成したものであってもよいし、溶接により接合を行って形成したものであってもよい。一枚の板材を深絞り加工で形成した場合、カップ部の稜線部分や、カップ部とフランジ部との接続部分を滑らかな湾曲形状で継ぎ目なく形成することができ、密封性や高強度の観点から好ましい。また、溶接などの作業が不要であるので製造コストの観点からも好ましい。なお、図2では、カップ部51c、52cの稜線部分などを角ばった状態で模式的に示しているが、当然ながら、プレス加工等で電池カバーを作製する場合には、稜線部分はなだらかな湾曲形状(R状)に形成される。
ケース部材51のフランジ部51fと、ケース部材52のフランジ部52fとの間には、環状シール部材R1が挟み込まれる。フランジ部51f、52fどうしは、ネジやピンのような固定具により機械的に固定されるものであってもよい。
密封ケース55の内部空間の形状はどのようなものであっても構わないが、内部に収容する電池モジュール20の形状等を考慮すると、角筒形状またはそれに近い形状であることが好ましい。フランジ部51f、52fの輪郭形状は四角形であり、図2に示すように角部が直角に形成されていてもよいし、図1に示すように角部が丸みをもたせた円弧状に形成されていてもよい。
なお、図1、図2、図5および図6では図示していないが、実際には、密封ケース55の所定個所に正極お端子および負極端子が設けられている。
(外ケース)
続いて、外ケース70について説明する。外ケース70は、蓄電池ユニット50が収納される箱体である。材質は、樹脂材料などであってもよいが、本実施形態では金属材料である。例えばステンレス鋼板に対して、曲げ加工、プレス加工等を施して各部材が形成されたものであってもよい。
図3(a)、(b)に示すように、外ケース70は、底面部材78と、側壁部材(前面71、背面72、右側面73、左側面74)と、側壁部材の上部に配置された蓋部材75とを有している。限定されるものではないが、図3の例では、外ケース70は全体として概ね立方体形状である。蓋部材はやや低い略四角錐型をしている。別の言い方をすれば、蓋部材75は、略中心部を頂部として、中心部から外側にいくにつれて徐々に高さが低くなる複数の斜面を有する形状となっている。
側壁部材としては、前面71、背面72、右側面73、左側面74のそれぞれを1枚ずつの鋼板で形成するようにしてもよいし、図3(b)のように、略U字形に折り曲げた2枚の鋼板を用いるものであってもよい(一方の部材のみ示す)。略U字形に折り曲げた2枚の鋼板を対向させて配置することで、蓄電池ユニットを取り囲む周壁が構成される。
底面部材78は、この例ではフラットな底面79を有し、その底面79には、外気を取り込むための吸気口78aが形成されている。図4は、底面部材78を上面側から見た平面図である。吸気口78aは、図中の中心線Lを挟んで左右に1つずつ、および、中心線Lを挟んで前後に1つずつ形成されている。吸気口78aは中心線Lを挟んで対称形となっていてもよい。吸気口78aは中心線Lを挟んで対称形となっていてもよい。吸気口78aはいずれも同形状であるが、別の態様では異なる形状であってもよい。
図4中、符号S50で示す領域は、蓄電池ユニット50を上方から投影した領域である。吸気口78aは、この領域S50の内側領域に形成されていることが好ましい(吸気口78aの一部が領域S50内に形成されていることも含む)。このようにすることで、蓄電池ユニット50の下方領域に吸気口78aが存在することとなり、吸気口78aから入った外気が、蓄電池ユニット50の下部側を通過してそこで気熱交換が行われ、広い範囲で冷却が行われることとなるためである。
外ケース70の蓋部材75(図3参照)に関して、この蓋部材75は上述のとおり略四角錐型をしており、その一部に排気口75aが形成されている。蓋部材75がこのような形状となっていることにより、次のような利点が得られる。(i)第1は、蓋部材75の上面がフラットではなく斜面となっているので、雨水や埃などが上面に溜まり難いという点である。
(ii)第2は、蓋部材75をこのような形状とすることで、ケース内部の蓄電池ユニット50の上部の空間Va(図1参照)も、蓋部材75の形状に対応して略四角錘状となる。このような形状の空間Vaは、一箇所の排気口75aから効率よく熱を逃がすのに有利である。この理由は、このような形状の場合、直方体状の空間の場合と比較して、空間内の角部付近での空気の滞留が生じにくく、内部の空気を効率的に排出できるためである。
排気口75aは、必ずしも蓋部材75に形成されている必要はないが、外ケース70の上部側に設けられていることが効率的な排気の観点から好ましい。本実施形態では、蓋部材75の一部に覆い部76を設け、そこに排気口75aを形成している。覆い部76は、蓋部材75の一部を上方に突出させた屋根のような部分であり、排気口75aはその下方に形成される。排気口75aは、上方に向かって開口するのではなく側方に向かって開口している。このような構成によれば、排気口75aを通じて外ケース70内に雨や埃が入りにくいので、蓄電装置の信頼性を長期にわたって確保することができる。排気口75aはこの例ではその開口面が鉛直面となるような態様で形成され、これにより雨や埃が入りにくようになっているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、開口面が鉛直面に対してやや傾斜(例えば30°以下での傾斜)するような構成としてもよい。
排気口75aには、ファンなどの送風装置80が配置されている。送風装置80は、防水仕様のものであることが好ましい。送風装置80の他に、送風装置80を駆動するためのコントローラ等(不図示)がケース内に配置されていてもよい。送風装置80は、蓄電池ユニット50から電力が供給されるものであってもよいし、例えば太陽電池等から電力が供給されるものであってもよい。
太陽電池パネルを設ける場合、そのパネルを蓋部材75の上面に配置するようにしてもよい。この際、発電用パネルと蓋部材75との間に空間ができるように、同パネルをスペーサなどを介して浮かせた状態で取り付けるようにしてもよい。
(蓄電池ユニットの配置)
続いて、外ケース70と蓄電池ユニット50の配置関係について説明する。
蓄電池ユニット50は、図1(b)、図5に示すように、外ケース70の側壁との間に所定距離の隙間をあけた状態で配置されている。より具体的には、図1(b)に示すように、蓄電池ユニット50の前面と外ケース70の前面との間、および、蓄電池ユニット50の後面と外ケース70の後面との間に隙間が設けられており、それぞれ、空気が通過する流路f1、f2となっている。流路f1、f2の幅(すなわち蓄電池ユニットから外ケースまでの距離)は、この例では略同一に形成されている。
このような構成によれば、蓄電池ユニット50の前面および後面のいずれか一方のみに流路を設ける構成と比較して、蓄電池ユニット50の前面側および後面側をバランスよく均一的に冷却することが可能となる。
一方、図1(a)、図5に示すように、蓄電池ユニット50の右側面と外ケース70の右側壁との間、および、蓄電池ユニット50の左側面と外ケース70の左側壁との間にも隙間が設けられており、それぞれ、空気が通過する流路f4、f3となっている。流路f3、f4の幅(すなわち蓄電池ユニットから外ケースまでの距離)も、この例では略同一に形成されている。
このような構成によれば、蓄電池ユニット50の左右のいずれか一方のみに流路を設ける構成と比較して、蓄電池ユニット50の左右両側をバランスよく均一的に冷却することが可能となる。
図1(a)に示すように、左右の吸気口78aおよび左右の流路f3、f4については、中心線CLを挟んで左右対象となっていることが、一形態において、好ましい。
蓄電池ユニット50の上部の比較的広い空間Vaは、直射日光により蓋部材75の温度が上昇したとしてもその熱を蓄電池ユニット50まで伝わりにくくする役割を果たす。空間Vaの高さ寸法(最大部分)は、一例で、30mm以上200mm以下程度であってもよい。30mm未満であると蓋部材からの熱が蓄電池ユニットに伝わりやすく内部の電池の温度上昇につながることとなり、一方、200mmを超えるような寸法では蓄電装置全体のサイズが大型化するためである。
なお、蓄電池ユニット50は、図6に示すようなステイ81を用いて外ケース70の底面部材78に取り付けられる。ステイ81は、金属製であり、密封ケース55の外面と、底面部材78の内面とに固定される。固定は例えば、ネジやピンなどの固定具を使用するもの、溶接によるもの、またはそれらの組合せで行うことができる。
ステイ81は、それらの間に隙間が生じるように、互いに離して配置することが好ましい。これにより流路f′が形成され、ここ通じて冷却風を流すことが可能となるためである。ステイ81の個数は特に限定はないが、この例では、蓄電池ユニット50の下端の四隅部に1つずつ設けられている。
(架台ユニット)
架台ユニット90は、図7、図1(b)に示すように、架台91と、架台91を支持する支持部材93−1、93−2と、支持部材93−1、93−2の端部をそれぞれ電柱Pに固定するための固定部材95−1、95−2とを備えている。
架台91は、この例では略平坦な受け面92を有しており、ここに、蓄電池ユニット50が内部に配置された状態の外ケース70が載置される。受け面92には、外ケース70の吸気口78aと対応するサイズおよび位置にそれぞれ形成された開口部91aが設けられている。
外ケース70を架台91に対して十分な強度で固定するために、ボルトおよびナットのような固定具や、必要に応じて固定バンド(布製であるか金属製であるかは問わない)等が用いられてもよい。これらの固定バンド等は、外ケース70を電柱Pに固定するのに用いられてもよい。
固定部材95−1、95−2は、環状の固定具であり電柱Pに対して取り付けられる。詳細な図示は省略するが、固定部材95−1、95−2は、略半円弧形の第1の部材と略半円弧形の第2の部材とで構成されるようなものであってもよい。
以上のように構成された本実施形態の柱上蓄電装置1は、二次電池を密封式のケース55に収容して外ケース70内に収めたものであるので、防水防塵機能と防火構造を備え、屋外設置に好適なものとなる。また、ケース内に外気を取り込む吸気口78aと、ケース内の空気を外部に排出する排気口75bと、それらを接続する冷却風流路(f1〜f4)とが形成されているので、冷却風を流して蓄電池ユニット50を冷却することができ、電池の温度上昇による動作異常の発生を防止することが可能となる。
また、本実施形態の構成によれば、例えばヒートポンプのような強制的な冷却を行うデバイスを搭載する必要が無いので、柱上に設置される蓄電装置の小型軽量化に有利であり、しかも、ヒートポンプを作動させるためのエネルギーも不要である。
なお、吸気口や排気口の数、形状、サイズ等は適宜変更可能であるが、直射日光状況下であっても二次電池(特にはリチウムイオン電池セル)の温度が45℃を超えないように設計することが、動作異常発生防止の観点から、好ましい。
吸気口78aが外ケース70の底面に形成され、排気口75aが外ケースの上部側に形成されていることで、下方から上方に向かって冷却風を自然対流で流すことができる。ファンなどの送風装置80は場合によっては省略してもよいが、効率的な排気の観点からは、設けられていることが好ましい。
蓄電池ユニット50の配置に関し、図8(b)のように、フランジ部51f、52fの向きが送風装置80と平行(すなわち、冷却風の「排気方向」と交差する方向)となる配置よりも、図8(a)のように、フランジ部51f、52fの向きが送風装置80と交差する(「排気方向」と平行)配置であることが好ましい。この理由は、図8(b)の配置の場合、フランジ部51f、52が、後側から前方に向かう冷却風の流れ(符号f2参照)の障害となりうるのに対して、図8(a)の配置では後側から前方に向かう冷却風を良好に排気口75a(ファン80)へと導くことができるためである。
図9は本実施形態の蓄電装置を上方から見て模式的に示す図である。同図に示すように、フランジ部51f、52fの延在方向は、上記した排気口75aの排出方向(図中の上下方向)と平行となっている。排気口75aは外ケース70の前面側において、その面の幅方向(左右方向)の中心に設けられている。また、この例では、蓄電池ユニット50の左右で冷却風の流路f3、f4が左右対象に形成されている。
このような構成によれば、蓄電地ユニット50の左右両側でほぼ同じように冷却風を流すことが可能となるため、左右均一に冷却を行うことが可能となり有利である。もっとも、これは、完全に左右対称の構造とすることを必要とするものではない。中心線L(フランジ部の延在方向である)が、排気口75aの真ん中を通過するような構成となっていることが好ましいが、他の態様では、中心線Lが排気口75aの端部付近を通過するような構成であってもよい。更には、排気口75aが中心線Lから位置をずらして配置されていてもよい。排気口75aの横方向の位置に関し、ケースの左右方向の完全に真ん中である必要はなく、その中心の位置を僅かにずらして(例えば中心線Lからのずれ量がケースの幅寸法の15%以内程度、これを「略中心」という)配置するようにしてもよい。
以上、本発明の一形態について説明したが、柱上蓄電装置の各部の形状、材質、サイズ、構造等は適宜変更可能である。
例えば、外ケースを構成する蓋部材は、上記では四角錘状のものを説明したが、他にも、上面が1つの斜面のみで構成されるものや、2つの斜面(逆V字状、屋根型)で構成されるものであってもよい。
排気口は、外ケースのうち前面側、後面側、左側面側、右側面側のいずれかに形成可能である。上記実施形態では、排気口が1つであったが、複数の排気口を設けるようにしてもよい。例えば、蓄電装置前方側の排気口75a(図1参照)以外に、後方側の排気口(不図示)を設けることも可能である。
吸気口に関しても、1つ、2つ、3つ、または5つ以上の吸気口を形成するようにしてもよい。吸気口と排気口とを接続する流路に関し、上記実施形態では流路f1〜f4が実際には互いにつながっている例を説明したが、仕切りを設けるなどして、互いに独立した流路を形成するようにしてもよい。
架台ユニットの形状を変更し電柱以外の所定の対象物に蓄電装置を取り付けるようにしてもよい。
(付記)
本出願は以下の発明を開示する:
なお、括弧内の符号はあくまで参考として付したものであり、本発明を何ら限定するものではない。
1.二次電池(20)が密封ケース(55)内に収容された蓄電池ユニット(50)と、
その蓄電池ユニット(50)が配置される収納空間を形成する外ケース(70)と、
前記蓄電池ユニットおよび外ケースを柱部材に取り付けるための架台ユニット(90)と、を備え、
前記密封ケース(55)は、外ケース内に配置された状態で上方に突出するフランジ部(51f、52f)を有するものであって、
前記外ケース(70)のうち前面側、後面側、左側面側、右側面側のいずれかに排気口(75a)が形成されており、
前記密封ケース(55)は、前記フランジ部の延在方向が前記排気口の排出方向(排気口に直行する方向)と略平行になるように配置されている、柱上蓄電装置。
なお、フランジ部の延在方向が排気口の排出方向と略平行になるとは、フランジ部の向きが排気口(開口部)に対して直交しているまたは実質的に直交していることを意図する。実質的に直交するとは、本出願では、90°の角度で交わるのではなく例えば90°±15°の範囲で交わっていることを意図する。
2.さらに、前記排気口に配置されたファン(80)を備える、上記記載の柱上蓄電装置。
3.前記排気口(75a)が、前記外ケースのうち前面側、後面側、左側面側、右側面側のいずれかの面において、その面の幅方向の略中心(図4のL参照)に設けられている、上記記載の柱上蓄電装置。
4.上面から見た場合に、前記排気口(75a)と前記フランジ部とが略同一直線(L)上に配置されている、上記記載の柱上蓄電装置。
5.さらに、前記外ケースの底面側に形成された吸気口と、前記吸気口と前記排気口とを接続する少なくとも1つの冷却風流路と、を備える、上記記載の柱上蓄電装置。
6.前記蓄電池ユニットは、その左右両側面が前記外ケースの内壁から離れるように配置されており、これにより、前記冷却風流路として、
(i)前記排気口から、前記蓄電池ユニットの左側を通って前記排気口に続く第1の流路と、
(ii)前記排気口から、前記蓄電池ユニットの右側を通って前記排気口に続く第2の流路と、が形成されている、上記記載の柱上蓄電装置。
7.前記蓄電池ユニットは、その前後の面が前記外ケースの内壁から離れるように配置されており、これにより、前記冷却風流路として、
(i)前記排気口から、前記蓄電池ユニットの前側を通って前記排気口に続く第3の流路と、
(ii)前記排気口から、前記蓄電池ユニットの右側を通って前記排気口に続く第4の流路と、が形成されている、上記記載の柱上蓄電装置。
8.上記記載の柱上蓄電装置と、それが設置される柱状部材と、を備える柱上蓄電装置システム。
前記密封ケースは、金属製の第1のケース部材および第2のケース部材を備え、各ケース部材は、カップ部とフランジ部とを有するバスタブ形状のものであって、カップ部の稜線部分およびカップ部とフランジ部の接続する稜線部分が湾曲形状となっている、上記記載の柱上蓄電装置。ケース部材は、深絞りにより形成されたものであってもよく、より具体的には、バスタブの底に対応する底面と、その底面から繋がって形成された4つの周壁面(テーパ面)とを有するものであってもよい。
1 柱上蓄電装置
20 電池モジュール
50 蓄電池ユニット
51、52 ケース部材
51c、52c カップ部
51f、51f フランジ部
70 外ケース
71 前面
72 背面
73 右側面
74 左側面
75 蓋部材
75a 排気口
76 覆い部
78 底面部材
78a 吸気口
80 送付装置
90 架台ユニット
91 架台
92 受け面
93−1、93−2 支持部材
95−1、95−2 固定部材
f1、f2、f3、f4 流路
R1 シール部材
Va 空間

Claims (8)

  1. 二次電池が密封ケース内に収容された蓄電池ユニットと、
    その蓄電池ユニットが配置される収納空間を形成する外ケースと、
    前記蓄電池ユニットおよび外ケースを柱部材に取り付けるための架台ユニットと、を備え、
    前記密封ケースは、外ケース内に配置された状態で上方に突出するフランジ部を有するものであって、
    前記外ケースのうち前面側、後面側、左側面側、右側面側のいずれかに排気口が形成されており、
    前記密封ケースは、前記フランジ部の延在方向が前記排気口の排出方向と略平行になるように配置されている、柱上蓄電装置。
  2. さらに、
    前記排気口に配置されたファンを備える、請求項1に記載の柱上蓄電装置。
  3. 前記排気口が、
    前記外ケースのうち前面側、後面側、左側面側、右側面側のいずれかの面において、その面の幅方向の略中心に設けられている、
    請求項1または2に記載の柱上蓄電装置。
  4. 上面から見た場合に、
    前記排気口と前記フランジ部とが同一直線上に配置されている、請求項3に記載の柱上蓄電装置。
  5. さらに、
    前記外ケースの底面側に形成された吸気口と、
    前記吸気口と前記排気口とを接続する少なくとも1つの冷却風流路と、
    を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の柱上蓄電装置。
  6. 前記蓄電池ユニットは、その左右両側面が前記外ケースの内壁から離れるように配置されており、これにより、前記冷却風流路として、
    (i)前記排気口から、前記蓄電池ユニットの左側を通って前記排気口に続く第1の流路と、
    (ii)前記排気口から、前記蓄電池ユニットの右側を通って前記排気口に続く第2の流路と、
    が形成されている、請求項5に記載の柱上蓄電装置。
  7. 前記蓄電池ユニットは、その前後の面が前記外ケースの内壁から離れるように配置されており、これにより、前記冷却風流路として、
    (i)前記排気口から、前記蓄電池ユニットの前側を通って前記排気口に続く第3の流路と、
    (ii)前記排気口から、前記蓄電池ユニットの右側を通って前記排気口に続く第4の流路と、
    が形成されている、請求項5または6に記載の柱上蓄電装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の柱上蓄電装置と、
    それが設置される柱状部材と、
    を備える柱上蓄電装置システム。
JP2016050067A 2016-03-14 2016-03-14 柱上蓄電装置および柱上蓄電装置システム Pending JP2017168223A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016050067A JP2017168223A (ja) 2016-03-14 2016-03-14 柱上蓄電装置および柱上蓄電装置システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016050067A JP2017168223A (ja) 2016-03-14 2016-03-14 柱上蓄電装置および柱上蓄電装置システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017168223A true JP2017168223A (ja) 2017-09-21

Family

ID=59913980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016050067A Pending JP2017168223A (ja) 2016-03-14 2016-03-14 柱上蓄電装置および柱上蓄電装置システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017168223A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102143111B1 (ko) * 2019-12-31 2020-08-11 주식회사 한국항공조명 에너지 저장 시스템용 방폭 배터리 팩
CN112290157A (zh) * 2020-10-09 2021-01-29 湖北鸿兴时代新能源科技有限公司 一种用于通信基站的锂电池组机箱
JP2021068521A (ja) * 2019-10-18 2021-04-30 株式会社神戸製鋼所 バッテリー収容ユニット
WO2022172742A1 (ja) * 2021-02-15 2022-08-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 蓄電池モジュール

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021068521A (ja) * 2019-10-18 2021-04-30 株式会社神戸製鋼所 バッテリー収容ユニット
JP7252877B2 (ja) 2019-10-18 2023-04-05 株式会社神戸製鋼所 バッテリー収容ユニット
KR102143111B1 (ko) * 2019-12-31 2020-08-11 주식회사 한국항공조명 에너지 저장 시스템용 방폭 배터리 팩
CN112290157A (zh) * 2020-10-09 2021-01-29 湖北鸿兴时代新能源科技有限公司 一种用于通信基站的锂电池组机箱
CN112290157B (zh) * 2020-10-09 2022-07-15 湖北鸿兴时代新能源科技有限公司 一种用于通信基站的锂电池组机箱
WO2022172742A1 (ja) * 2021-02-15 2022-08-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 蓄電池モジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6103135B2 (ja) 蓄電池装置
EP2991133B1 (en) Battery module assembly
JP6103136B2 (ja) 蓄電池ユニットおよびそれを備えた蓄電池装置
EP2833436A1 (en) Battery pack having structure for mounting to the outside
KR101709555B1 (ko) 냉매 유로를 포함하는 전지모듈 어셈블리
JP2016524287A (ja) 冷媒流路を含む電池モジュールアセンブリ
JP6146533B2 (ja) 蓄電池装置
JP2017168223A (ja) 柱上蓄電装置および柱上蓄電装置システム
JP2016096082A (ja) 蓄電池ユニットおよび該蓄電池ユニットを備えた蓄電装置
JP2016096080A (ja) 蓄電池ユニットおよび蓄電装置
KR20220056024A (ko) 일체형 필터 메쉬를 벤팅홀에 적용한 팩 하우징 및 이를 포함하는 배터리 팩
JP2017169279A (ja) 柱上蓄電装置および柱上蓄電装置システム
EP2843724B1 (en) A housing for battery pack with a drainage structure
WO2014010395A1 (ja) 電池構造体
JP2012146588A (ja) 電池モジュール
CN116581443B (zh) 储能装置及用电设备
JPWO2016076427A1 (ja) 蓄電池ユニットおよび蓄電装置
CN116387654B (zh) 储能装置与用电设备
JP5936114B2 (ja) 蓄電装置
WO2016076417A1 (ja) 蓄電池ユニットおよび蓄電装置
WO2016076420A1 (ja) 蓄電池ユニットおよび蓄電装置
CN217134486U (zh) 箱体、电池、用电装置以及制备电池的装置
KR20160139809A (ko) 배터리 팩
KR100889524B1 (ko) 배터리
JP2007109547A (ja) 冷却構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180418