JP2017167388A - フレネルレンズの作製方法、フレネルレンズ及び照明装置 - Google Patents

フレネルレンズの作製方法、フレネルレンズ及び照明装置 Download PDF

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良平 高山
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紘治 酒井
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雅樹 淺井
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Abstract

【課題】光学特性を維持しつつ、成形用金型の加工時間を削減することができるフレネルレンズの作製方法、フレネルレンズ及び照明装置を提供すること。【解決手段】本発明に係るフレネルレンズの作製方法は、入射した照明光を全反射させる複数の反射プリズム、および複数の反射プリズムのうちの少なくとも一部の反射プリズム間に設けられ、平坦面をなす複数の平坦部からなる反射部を有するフレネルレンズの作製方法であって、反射プリズムおよび平坦部の形状に応じた凹凸形状の形成加工を施してなる金型を作製する金型作製ステップと、金型作製ステップにより作製された金型を用いてフレネルレンズを成形する成形ステップと、を含み、金型作製ステップは、複数の反射プリズムの配列方向に沿った平坦部の長さであって、配列方向における外縁側の長さが、フレネルレンズの中心側の長さよりも大きくなるような平坦部を成形するための成形部を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、フレネルレンズの作製方法、フレネルレンズ及び照明装置に関するものである。
従来、発光素子としてLED(Light Emitting Diode)を備えた照明装置において、LEDからの照明光の配光制御を行う配向制御部材としてフレネルレンズやプリズムシートを用いた照明装置が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1では、入射した照明光を屈折させる屈折プリズムと、入射した照明光を反射する反射プリズムとを有するフレネルレンズが開示されている。
特許文献1が開示するフレネルレンズは、例えば、金型に樹脂材料を流し込んで射出成形することによって作製される。具体的には、フレネルレンズの外表面のなす形状と同等の形状の中空空間を形成する金型を作製後、この金型が形成する中空空間に樹脂材料を射出充填して固化することによってフレネルレンズを作製する。
特開2011−171086号公報
ところで、近年、LEDの高出力化および大型化により、例えば施設内を照明する大型照明装置にLEDが搭載されるようになってきている。この大型照明装置のLED化に伴い、フレネルレンズも大型化している。フルネルレンズが大型化すると、フレネルレンズを作製する時間、具体的に、金型を加工する時間が増加するという問題があった。これに対し、単純にプリズムの数を減らすことによって金型の加工時間を削減するようにすると、フレネルレンズの光学特性が低下してしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光学特性を維持しつつ、金型の加工時間を削減することができるフレネルレンズの作製方法、フレネルレンズ及び照明装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係るフレネルレンズの作製方法は、入射した照明光を全反射させる複数の反射プリズム、および前記複数の反射プリズムのうちの少なくとも一部の反射プリズム間に設けられ、平坦面をなす複数の平坦部からなる反射部を有するフレネルレンズの作製方法であって、前記反射プリズムおよび前記平坦部の形状に応じた凹凸形状の形成加工を施してなる金型を作製する金型作製ステップと、前記金型作製ステップにより作製された前記金型を用いて前記フレネルレンズを成形する成形ステップと、を含み、前記金型作製ステップは、前記複数の反射プリズムの配列方向に沿った前記平坦部の長さであって、前記配列方向における外縁側の長さが、前記フレネルレンズの中心側の長さよりも大きくなるような前記平坦部を成形するための成形部を形成することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るフレネルレンズの作製方法は、前記金型作製ステップは、複数の前記成形部を前記外縁側に形成することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るフレネルレンズの作製方法は、前記金型作製ステップは、前記複数の平坦部における前記配列方向に沿った長さが、前記中心側から前記外縁側に向かうにしたがって単調増加するような複数の前記成形部を形成することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るフレネルレンズの作製方法は、前記金型作製ステップは、前記複数の平坦部における前記配列方向に沿った長さが、所定の範囲ごとに変化し、かつ前記中心側から前記外縁側に向かうにしたがって大きくなるような複数の前記成形部を形成することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るフレネルレンズの作製方法は、前記フレネルレンズは、前記反射部が、前記複数の反射プリズムが円環状に配置されてなり、前記反射部の内部側に設けられており、入射した前記照明光を屈折させて外部に出射する屈折プリズムからなる屈折部をさらに備え、前記金型作製ステップは、前記反射プリズム、前記平坦部および前記屈折部の形状に応じた凹凸形状の形成加工を施してなることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るフレネルレンズは、入射した照明光を全反射させる複数の反射プリズム、および前記複数の反射プリズムのうちの少なくとも一部の反射プリズム間に設けられ、平坦面をなす複数の平坦部からなる反射部、を備え、前記平坦部は、前記複数の反射プリズムの配列方向に沿った前記平坦部の長さであって、前記配列方向における外縁側の長さが、前記フレネルレンズの中心側の長さよりも大きくなることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るフレネルレンズは、前記反射部には、前記反射プリズムが連続して設けられている密領域と、前記反射プリズム及び前記平坦部が交互に設けられている疎領域とが形成されており、前記密領域において隣り合う前記反射プリズム間の境界部分と前記平坦部の表面とは、同一の平面上に位置していることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る照明装置は、上記の発明に係るフレネルレンズと、照明光を出射する発光素子と、前記フレネルレンズ及び前記発光素子を保持する筐体と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、フレネルレンズの光学特性を維持しつつ、成形用金型の加工時間を削減することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る照明装置の模式図である。 図2は、図1に示す照明装置の要部の構成を示す模式図である。 図3は、図1に示す照明装置の要部の構成を示す模式図である。 図4は、従来の照明装置の要部の構成を示す模式図である。 図5は、本発明の一実施の形態に係るフレネルレンズの作製方法を説明する模式図である。 図6は、本発明の一実施の形態に係るフレネルレンズの作製方法を説明する模式図である。 図7は、本発明の一実施の形態に係るフレネルレンズの作製方法を説明する模式図である。 図8は、比較例2に係る金型を用いて作製したフレネルレンズの要部の構成を示す模式図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る照明装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、各図面において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付している。
図1は、本発明の一実施の形態に係る照明装置の模式図であって、後述するフレネルレンズの光軸を含む平面を切断面とする部分断面図である。図1に示す照明装置1は、中空円柱状をなす筐体11と、筐体11に保持され、照明光を出射する発光素子12と、筐体11に取り付けられるとともに、発光素子12を保持する保持部材13と、筐体11の照明光の出射端側に設けられるフレネルレンズ14を備えている。照明装置1は、例えば、筐体11を天井の開口に埋め込んで取り付けたり、図示しない固定具によって固定されたりすることによって、天井に取り付けられる。
筐体11には、貫通孔11aが形成されている。貫通孔11aは、保持部材13を取り付け可能な取付部111と、取付部111に連なり、内部壁面が曲面をなす曲面部112とを有する。曲面部112は、表面に鏡面加工が施されており、照明光を反射可能である。
発光素子12は、例えば、青色LEDチップに黄色蛍光体を適用した方式により白色の光を放射状に出射する白色LED素子からなる。なお、発光素子12から出射される照明光は中心軸に対して等方的に放射される。発光素子12から出射された照明光は、放射状に出射され、反射等により曲面部112に入射する場合もある。発光素子12は、例えば保持部材13を介して図示しない電気回路に接続している。
保持部材13は、例えば熱伝導率の高い材料を用いて形成され、発光素子12を保持する。また、保持部材13は、筐体11の取付部111に取り付けられている。保持部材13を熱伝導率の高い材料を用いて形成することにより、発光素子12などが発した熱を外部に放出する放熱部材として機能する。
つぎに、フレネルレンズ14について説明する。フレネルレンズ14は、例えば透明な光学材料(樹脂等)で構成されている。フレネルレンズ14は、発光素子12側の表面に凹凸形状が形成されている円板状をなしており、筐体11に保持されている。具体的に、フレネルレンズ14は、中央側に設けられ、入射した照明光を屈折させる複数の屈折プリズム141aからなる屈折部141と、外周側に設けられ、入射した照明光を全反射させる複数の反射プリズム142a、および平坦面をなす平坦部142bからなる反射部142とを有している。このため、本実施の形態に係るフルネルレンズ14は、照明光を出射する出射面において、屈折させた照明光を出射する屈折照明光出射領域R10と、反射した照明光を出射する反射照明光出射領域R11とを有する。屈折照明光出射領域R10は円をなす平面領域を形成しており、反射照明光出射領域R11は屈折照明光出射領域R10の外周に設けられる円環状の平面領域を形成している。なお、各領域の外周のなす形状は、円に限らず、矩形状などの多角形、楕円をなすものであってもよい。また、屈折照明光出射領域R10及び反射照明光出射領域R11の比率は、発光素子12との距離等に基づいて設計される。
複数の屈折プリズム141a及び複数の反射プリズム142aは、同心円状に配置されている。また、反射部142は、円環状をなして構成される複数の反射プリズム142aが径方向に配列されるとともに、複数の反射プリズム142aのうちの一部の反射プリズム142aの間には、円環状をなして延びる平坦部142bが設けられている。
複数の屈折プリズム141aは、発光素子12からの距離や角度に応じて各々の屈折角度が設計されている。具体的に、屈折プリズム141aは、照明光が入射する面であって、発光素子12の光軸Nに対して傾斜し、照明光を屈折させる傾斜面を有している。複数の屈折プリズムは、光軸Nからの距離に応じて傾斜面の傾斜角度が設計されている。なお、各屈折プリズムの傾斜面の傾斜角度は、公知の関係式から容易に求めることが可能である。
複数の反射プリズム142aは、入射した照明光を反射する反射面がそれぞれ設けられており、設計された反射角度で照明光をそれぞれ反射する。具体的に、反射プリズム142aの照明光の反射面の角度は、発光素子からの距離や角度に応じて設計されている。
上述したように、フルネルレンズ14は、発光素子12が出射した照明光、または曲面部112が反射した照明光を入射し、設計に応じた方向に照明光を屈折させる、または反射することによって、照明光の進行方向を制御して照明装置1の外部に出射する。
本実施の形態において、平坦部142bは、反射部142の外周側の反射プリズム142aの間に設けられている。このため、本実施の形態に係るフルネルレンズ14は、反射照明光出射領域R11において、平坦部142bを有しない領域であって、反射プリズム142aが連続して密に設けられた密領域R12と、平坦部142bを有する領域であって、反射プリズム142aが所定の間隔で設けられた疎領域R13とを有する。疎領域R13では、反射プリズム142aと平坦部142bとがフレネルレンズ14の径方向に沿って交互に設けられている。
図2は、図1に示す照明装置の要部の構成を示す模式図であって、図1に示す領域R21におけるフレネルレンズ14の構成を説明する図である。図3は、図1に示す照明装置の要部の構成を示す模式図であって、図1に示す領域R22におけるフレネルレンズ14の構成を説明する図である。図2は、平坦部142bを有しない反射部142の構成を示しており、図3は、平坦部142bが設けられている反射部142の構成を示している。図2および図3では、発光素子12から出射される照明光の進行方向を示す光線LBを図示している。
図2に示すように、屈折部141側であって、フレネルレンズ14の中央側に位置する反射部142は、反射プリズム142a間には平坦部142bが設けられておらず、フレネルレンズの光軸を含む平面を切断面とする断面図において、ジグザグ形状をなしている。密領域R12では、例えば、反射プリズム142aにおける照明光の入射面のうちの基端側(出射面側)の点P1と、発光素子12の照明光を出射する部分(光源)とを結ぶ線分(図2では、光線LBを示す直線と一致している)が、隣り合う反射プリズム142aと干渉しないため、反射プリズム142aの入射面のほぼ全面で光線LBを入射することができる。このため、反射プリズム142aの使用域が大きく、効率的に反射プリズム142aを使用することができる。
また、図3に示すように、フレネルレンズ14の外周側に位置する反射部142は、反射プリズム142a間に平坦部142bが設けられており、径方向と平行な平面を切断面とする断面図において、反射プリズム142aが間欠的に設けられている。疎領域R13では、間欠的に反射プリズム142aを配置することにより、例えば、反射プリズム142aにおける照明光の入射面のうちの基端側の点P2と、発光素子12の照明光を出射する部分(光源)とを結ぶ線分(図3では、光線LBを示す直線と一致している)が、平坦部142bを挟んで隣り合う反射プリズム142aと干渉しないため、入射面のほぼ全面で照明光を入射することができる。このため、反射プリズム142aの使用域が大きく、効率的に反射プリズム142aを使用することができる。なお、本実施の形態に係るフレネルレンズ14は、反射プリズム142aの数が、後述する図4に示すような平坦部142bを有しない構成の反射プリズム142aの数の半分であるものとして説明する。
平坦部142bは、外周側に向かうにつれて径方向の長さが単調増加する。換言すれば、疎領域R13では、外周側に向かうにつれて隣り合う反射プリズム142a間の距離(ピッチ)が大きくなっていく。ここでいう径方向は、複数の反射プリズム142aの配列方向に沿った方向に相当する。
また、本実施の形態に係るフレネルレンズ14は、図1に示すように、密領域R12において隣り合う反射プリズム142a間の境界部分(以下、谷の底部ともいう)と平坦部142bの表面とは、同一の平面L上に位置している。
図4は、従来の照明装置の要部の構成を示す模式図であって、図1に示す領域R21に対応するフレネルレンズの構成を説明する図である。図4は、本実施の形態にかかる平坦部142bを有しない構成のフレネルレンズ201を示す図である。上述した疎領域R13が平坦部142bを有しない場合、具体的に、疎領域R13においても密領域R12のように反射プリズム142aが連続的に設けられている場合、例えば、反射プリズム142aにおける照明光の入射面のうちの基端側の点P3と、発光素子12の照明光を出射する部分(光源)とを結ぶ線分(図4の破線LBo)が、隣り合う反射プリズム142aと干渉し、光線LBの一部が、この反射プリズム142aに入射してしまうため、各反射プリズム142aにおいて、照明光が入射および反射しない領域R30が生じてしまう。このため、反射プリズム142aの使用域が小さくなり、効率的に反射プリズム142aを使用することができず、フレネルレンズの作製において、当該領域の加工も無駄になってしまう。
上述したフレネルレンズ14は、平坦部142bを設けて疎領域R13における反射プリズム142aの本数を減らした場合のシミュレーションにおいて、配光制御が可能であることが確認されている。すなわち、本実施の形態に係るフレネルレンズ14は、従来と比して反射プリズム142aの数が少ないものの、光学特性は維持されているといえる。なお、シミュレーションは、光源やレンズ(プリズム)の特性などに基づき公知のシミュレーションプログラムを用いて行った。
続いて、本実施の形態に係るフレネルレンズ14の作製方法について、図5〜図7を参照して説明する。図5〜図7は、本実施の形態に係るフレネルレンズの作製方法を説明する模式図である。フレネルレンズ14の作製において、まず、フレネルレンズ14を成形するための金型を作製する(金型作製ステップ)。金型は、例えば、円板状の成形用金型100に対し、成形用金型100を回転させながら所定のピッチで径方向にバイト101を移動させて、フレネルレンズ14の屈折プリズム141a、反射プリズム142aおよび平坦部142bの形状に応じた凹凸形状の形成加工を施すことによって作製される(図5参照)。具体的にバイト101が、設定された本数及び加工深さに応じて、回転する円板状の成形用金型100上を移動することによって該成形用金型100を加工することにより、フレネルレンズ14成形用の金型100Aが作製される。これにより、金型100Aには、屈折プリズム141aを成形するための成形部100aと、反射プリズム142aを成形するための成形部100bと、平坦部142bを成形するための成形部100cとが形成される。上述したフレネルレンズ14の構成によれば、各成形部100cは、成形用金型100の外周側に形成され、成形用金型100の中心から外縁に向けて延びる直線の方向に沿った長さ(成形部100cの形成領域)が、中心側から外縁側に向かうにしたがって単調増加する。同様に、フレネルレンズ14のプリズム形成側と反対側の表面形状に応じた金型100Bも作製される(図6参照)。
フレネルレンズ14は、金型100A,100Bを対向させて、成形対象のフレネルレンズ14の形状をなす中空空間Sに、フレネルレンズ14を構成する材料Qを融点以上に加熱した液状化した状態で射出充填する(図7参照)。その後、材料Qを室温まで冷ますなどして固化することにより、フレネルレンズ14が成形される(成形ステップ)。
ここで、本発明の一実施の形態に係る照明装置のフレネルレンズと、従来のフレネルレンズとをそれぞれ作製する場合の金型の加工時間について説明する。表1に、本願発明と比較例との金型の加工時間を示す。表1は、比較例1に対する加工時間の比率(%)を示している。
比較例1に係る金型は、図4に示したような平坦部142bを有しない構成であって、反射プリズム124aが径方向に連続的に設けられた構成をなすフレネルレンズを成形するための金型である。
比較例2に係る金型は、比較例1と比して、反射プリズムの数が同じであり、一部の加工深さを浅く、すなわち反射プリズムの谷の底部の位置を浅くして平坦にした構成であって、図4に示す領域R30を除いた構成をなすフレネルレンズを成形するための金型である。図8は、比較例2に係る金型を用いて作製したフレネルレンズ202の要部の構成を示す模式図である。比較例2に係る金型を用いて作製したフレネルレンズ202は、反射プリズム202aの間に平坦部202b(谷の底部)を有する。なお、破線202cは、比較例1に係る金型を用いて作製されるフレネルレンズの外縁を示す。フレネルレンズ202は、平坦部202bを有しない反射プリズム202a間の谷の底部よりも浅い位置に平坦部202bを有する構成である。
本願発明に係る加工時間は、上述したフレネルレンズ14を作製するための金型を作製する際の加工時間であって、比較例1に係る金型を作製した際の加工時間に対する割合を示している。表1は、実際に金型を加工してフレネルレンズを作製した際の加工時間に基づく割合を示している。
Figure 2017167388
表1に示すように、本願発明に係るフレネルレンズ14を成形するための金型は、平坦部142bを有しない従来のフレネルレンズを成形するための金型に対して、反射プリズム142a用の凹形状の加工本数が半分となる。このため、本願発明に係るフレネルレンズ14を成形するための金型は、比較例1に係る金型と比して加工時間が半分(50%)に短縮されており、加工時間を大幅に短縮できることが分かる。比較例2は、比較例1と比して反射プリズム用の凹形状の加工本数は同じであり、加工深さを浅くすることで加工量を削減して加工時間を短縮しているが、本願発明ほど短縮することはできていない。
以上説明した本発明の一実施の形態によれば、中央側に設けられ、入射した照明光を屈折させる複数の屈折プリズム141aからなる屈折部141と、外周側に設けられ、入射した照明光を全反射させる反射部142とを有するフレネルレンズ14を備えた照明装置1において、反射部142が、反射プリズム142aが連続して設けられる密領域R12と、反射プリズム142の間に平坦部142bを設けた疎領域R13とを有するようにしたので、各反射プリズム142aにおける光の入射面の入射領域(使用域)を大きくして、照明光の入射漏れなく各反射プリズム142aを有効に機能させることができるとともに、平坦部142bを有しない構成と比して成形用の金型の加工時間を短縮することができる。これにより、本実施の形態によれば、光学特性を維持しつつ、金型の加工時間を削減することができる。また、本実施の形態に係る金型によって作製されたフレネルレンズ14は、生産性を向上し、安価に製造することができる。
なお、上記実施の形態では、発光素子は白色LED素子であるものとして説明したが、白色LED素子は青色LEDチップに黄色蛍光体を適用した方式のものに限られない。発光素子12は、異なる色を出射する複数のLED素子からなるものであってもよいし、ハロゲンランプやキセノンランプからなるものであってもよいし、半導体レーザからなるものであってもよい。また、発光素子は、白色LED素子に限らず、赤色、緑色、青色などのLED素子でもよい。
また、上記実施の形態では、フルネルレンズ14が、屈折部141を有するものとして説明したが、屈折部141を有しない構成であってもよい。例えば、屈折部141の代わりに板状をなすカバーガラスとしてもよいし、すべてを反射プリズム142aとしてもよい。
また、上記実施の形態では、平坦部142bは、外周側に向かうにつれて径方向の長さが単調増加するものとして説明したが、この限りではない。例えば、所定の本数ごとに平坦部142bの径方向の長さを変えるものであってもよいし、フレネルレンズ14の中心からの径方向の所定の範囲ごとに平坦部142bの径方向の長さを変えるようにしてもよい。本発明では、平坦部142bの長さであって、複数の反射プリズム142aの配列方向に沿った長さが、フレネルレンズ14の中心側に位置する平坦部142bの長さよりも、配列方向における外周側に位置する平坦部142bの長さの方が大きければよく、発光素子12からの距離や、照明光の進行方向に対して決まる反射プリズム142aの配置に応じて決定される。この場合、成形用金型100の成形部100cについても上述した平坦部142bに応じて形成される。
また、上記実施の形態では、フレネルレンズ14が円板状をなすものとして説明したが、照射対象や領域により適宜形状を変更してもよい。例えば、照明光の出射面が矩形の板状をなすリニアフレネルレンズであってもよい。
また、上記実施の形態では、金型100A,100Bを作製した後、この金型100A,100Bを用いてフレネルレンズ14を成形するものとして説明したが、一度金型100A,100Bを作製すれば、この金型100A,100Bを用いて複数のフレネルレンズ14を成形することが可能であり、一回の金型作製ステップによって金型100A,100Bを作製した後、この金型100A,100Bを用いて複数回の成形ステップを行って複数のフレネルレンズ14を成形するようにしてもよい。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1 照明装置
11 筐体
12 発光素子
13 保持部材
14 フレネルレンズ
100 成形用金型
100A,100B 金型
100a,100b,100c 成形部
101 バイト
141 屈折部
141a 屈折プリズム
142 反射部
142a 反射プリズム
142b 平坦部

Claims (8)

  1. 入射した照明光を全反射させる複数の反射プリズム、および前記複数の反射プリズムのうちの少なくとも一部の反射プリズム間に設けられ、平坦面をなす複数の平坦部からなる反射部を有するフレネルレンズの作製方法であって、
    前記反射プリズムおよび前記平坦部の形状に応じた凹凸形状の形成加工を施してなる金型を作製する金型作製ステップと、
    前記金型作製ステップにより作製された前記金型を用いて前記フレネルレンズを成形する成形ステップと、
    を含み、
    前記金型作製ステップは、前記複数の反射プリズムの配列方向に沿った前記平坦部の長さであって、前記配列方向における外縁側の長さが、前記フレネルレンズの中心側の長さよりも大きくなるような前記平坦部を成形するための成形部を形成する
    ことを特徴とするフレネルレンズの作製方法。
  2. 前記金型作製ステップは、複数の前記成形部を前記外縁側に形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフレネルレンズの作製方法。
  3. 前記金型作製ステップは、前記複数の平坦部における前記配列方向に沿った長さが、前記中心側から前記外縁側に向かうにしたがって単調増加するような複数の前記成形部を形成する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のフレネルレンズの作製方法。
  4. 前記金型作製ステップは、前記複数の平坦部における前記配列方向に沿った長さが、所定の範囲ごとに変化し、かつ前記中心側から前記外縁側に向かうしたがって大きくなるような複数の前記成形部を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフレネルレンズの作製方法。
  5. 前記フレネルレンズは、前記反射部が、前記複数の反射プリズムが円環状に配置されてなり、前記反射部の内部側に設けられており、入射した前記照明光を屈折させて外部に出射する屈折プリズムからなる屈折部をさらに備え、
    前記金型作製ステップは、前記反射プリズム、前記平坦部および前記屈折部の形状に応じた凹凸形状の形成加工を施してなる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のフレネルレンズの作製方法。
  6. 入射した照明光を全反射させる複数の反射プリズム、および前記複数の反射プリズムのうちの少なくとも一部の反射プリズム間に設けられ、平坦面をなす複数の平坦部からなる反射部、
    を備え、
    前記平坦部は、前記複数の反射プリズムの配列方向に沿った前記平坦部の長さであって、前記配列方向における外縁側の長さが、前記フレネルレンズの中心側の長さよりも大きくなる
    ことを特徴とするフレネルレンズ。
  7. 前記反射部には、前記反射プリズムが連続して設けられている密領域と、前記反射プリズム及び前記平坦部が交互に設けられている疎領域とが形成されており、
    前記密領域において隣り合う前記反射プリズム間の境界部分と前記平坦部の表面とは、同一の平面上に位置している
    ことを特徴とする請求項6に記載のフレネルレンズ。
  8. 請求項6または7に記載のフレネルレンズと、
    照明光を出射する発光素子と、
    前記フレネルレンズ及び前記発光素子を保持する筺体と、
    を備えることを特徴とする照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023026832A1 (ja) * 2021-08-23 2023-03-02 ミネベアミツミ株式会社 光学素子、照明装置、光学素子用金型および光学素子用金型製造方法

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